JP5532077B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の吐出口から液滴を吐出する液体吐出装置に関する。
ライン式のインクジェットヘッドに係るノズル内の増粘したインクを、用紙を搬送するベルト上に画定されたパージ領域に排出すると共に、インクが排出されたパージ領域をベルトクリーナがクリーニングするインクジェットプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−119284号公報
インクを用紙に吐出することで用紙に形成されるドットのにじみを低減したり、ドットの発色性を向上させたりするために、ドットが形成される箇所に、インクの色素成分を凝集又は析出させる処理液を吐出する処理液ヘッドを有するインクジェットプリンタが知られている。上述した技術によると、搬送ベルトの搬送面やベルトクリーナにおいて、インクジェットヘッドから排出されたインクと、処理液ヘッドから排出された処理液とが混ざり合って凝集物又は析出物が生成されることがある。これにより、生成された凝集物又は析出物が搬送ベルトの搬送面やベルトクリーナに固着して、用紙が汚れたり、用紙の搬送能力やベルトクリーナなどのクリーニング機構のクリーニング能力が低下するという問題がある。
本発明の目的は、記録媒体の搬送能力や搬送面のクリーニング能力が低下するのを防止することができる液体吐出装置を提供することにある。
本発明の液体吐出装置は、無端の搬送面を移動させることによって記録媒体を搬送する搬送機構と、記録媒体に画像を形成する第1液体を吐出するための第1吐出口が形成された第1液体ヘッドと、記録媒体の搬送方向に関して前記第1液体ヘッドと異なる位置に設けられ、前記第1液体に作用して前記第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を吐出するための第2吐出口が形成された第2液体ヘッドと、前記第1液体を前記第1吐出口から排出させる第1排出手段と、前記第2液体を前記第2吐出口から排出させる第2排出手段と、前記搬送面に当接することにより、前記搬送面に付着した前記第1液体を除去する第1除去部材を有する第1クリーニング機構と、前記搬送面に当接することにより、前記搬送面に付着した前記第2液体を除去する第2除去部材を有する第2クリーニング機構と、前記搬送機構、前記第1及び前記第2排出手段並びに前記第1及び前記第2クリーニング機構を制御する制御手段とを備えている。前記第1液体ヘッドが、前記搬送方向に関する前記第2液体ヘッドの下流側に配置されており、前記第1除去部材が、前記搬送方向に関する前記第1液体ヘッドの下流側に配置されており、前記第2除去部材が、前記搬送方向に関する第1液体ヘッドと前記第2液体ヘッドの間に配置されている。前記制御手段は、前記第1液体を前記搬送面上に排出させるように前記搬送機構と前記第1排出手段を制御した後に、前記第1吐出口から前記搬送面に排出されることで前記搬送面に付着した前記第1液体が、前記第2除去部材及び前記第2吐出口に対向する位置に到達せずに前記第1除去部材で除去されるように前記搬送機構と前記第1クリーニング機構を制御し、その後、前記第2液体を前記搬送面上に排出させるように前記搬送機構と前記第2排出手段を制御した後に、前記第2吐出口から前記搬送面に排出されることで前記搬送面に付着した前記第2液体が、前記第1除去部材及び前記第1吐出口に対向する位置に到達せずに前記第2除去部材で除去されるように前記搬送機構と前記第2クリーニング機構を制御する。
本発明によると、搬送面に排出された第1液体と第2液体とが互いに混ざり合うことがないため、搬送面や第1及び第2クリーニング機構において、凝集物や析出物が発生して固着するのを抑制することができる。これにより、搬送機構に係る記録媒体の搬送能力や、第1及び第2クリーニング機構に係る搬送面のクリーニング能力が低下するのを防止することができる。また、第1吐出口から排出した液体を、第2吐出口に対向する位置を通過させることなく除去することができると共に、第2吐出口から排出した液体を、第1吐出口に対向する位置を通過させることなく除去することができる。これにより、搬送面に吐出された第1液体及び第2液体が、それぞれ第2吐出口及び第1吐出口に付着するのを防止することができる。また、第1液体を第1除去部材により除去するときと、第2液体を第2除去部材により除去するときとで、無端の搬送面の搬送方向を切り替える必要がないため、第1液体の除去と第2液体の除去を連続した動作で行うことで、メンテナンス動作を素早く完了させることができる。
本発明においては、前記第1クリーニング機構が、前記第1除去部材によって除去された前記第1液体を貯溜する第1貯溜機構をさらに有し、前記第2クリーニング機構が、前記第2除去部材によって除去された前記第2液体を貯溜する第2貯溜機構をさらに有し、前記第1除去部材によって除去された前記第1液体を前記第1貯溜機構に導く流路と、前記第2除去部材によって除去された前記第2液体を前記第2貯溜機構に導く流路とが互いに異なっていることが好ましい。これによると、搬送面に排出された第1液体と第2液体とが互いに混ざり合うことなく除去及び貯溜されるため、排出した液体の回収経路内に凝集物や析出物が固着するのを防止することができる。
このとき、前記第1及び第2除去部材の少なくともいずれかが、前記搬送面における上方を向いた平面領域において前記搬送面に付着した前記第1又は前記第2液体を除去してもよい。これによると、排出された各液体が搬送面から漏れ落ちるのを抑制することができる。
または、前記第1除去部材の少なくともいずれかが、前記搬送面における上方から下方に向かって湾曲する湾曲面において前記搬送面に付着した前記第1液体を除去してもよい。これによると、搬送面に付着した第1液体が盛り上がった状態で除去されるので、排出された各液体を効率よく除去することができる。
本発明においては、前記制御手段が、前記搬送面における第1排出領域に前記第1吐出口からの液体が排出されると共に、前記搬送面における前記搬送方向に関して前記第1排出領域と異なる第2排出領域に前記第2吐出口からの液体が排出されるように、前記搬送機構、前記第1排出手段及び前記第2排出手段を制御することが好ましい。これによると、搬送面上で凝集物や析出物が固着するのをさらに防止することができる。
本発明によると、搬送面に排出された第1液体と第2液体とが互いに混ざり合うことがないため、搬送面や第1及び第2クリーニング機構において、凝集物や析出物が発生するのを抑制することができる。これにより、搬送機構に係る記録媒体の搬送能力や、第1及び第2クリーニング機構に係る搬送面のクリーニング能力が低下するのを防止することができる。また、第1吐出口から排出した液体を、第2吐出口に対向する位置を通過させることなく除去することができると共に、第2吐出口から排出した液体を、第1吐出口に対向する位置を通過させることなく除去することができる。これにより、搬送面に吐出された第1液体及び第2液体が、それぞれ第2吐出口及び第1吐出口に付着するのを防止することができる。また、第1液体を第1除去部材により除去するときと、第2液体を第2除去部材により除去するときとで、無端の搬送面の搬送方向を切り替える必要がないため、第1液体の除去と第2液体の除去を連続した動作で行うことで、メンテナンス動作を素早く完了させることができる。
本発明の第1実施形態によるインクジェットプリンタの概略側面図である。 図1に示すインクジェットヘッドのヘッド本体に係る上面図である。 図2に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図1に示すインクジェットプリンタにおけるメンテナンス動作を説明するための図である。 図1に示すインクジェットプリンタにおけるメンテナンス動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態によるインクジェットプリンタの概略側面図である。 本発明の第3実施形態によるインクジェットプリンタの概略側面図である。 本発明の第4実施形態によるインクジェットプリンタの概略平面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
インクジェットプリンタ101は、図1に示すように、図1右方から左方に向かって用紙Pを搬送する搬送ユニット20と、搬送ユニット20によって搬送された用紙Pに、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインク滴をそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド1と、4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する上流側に配置された、各インクの色素成分を凝集又は析出させるプレコート液(Pre)の液滴を吐出するプレコートヘッド2と、インクポンプ32(図4参照)と、プレコートポンプ33(図4参照)と、ヘッド昇降機構34(図4参照)と、インククリーナ37と、プレコートクリーナ38と、インクジェットプリンタ101全体を制御する制御装置16とを有している。なお、本実施形態において、副走査方向とは搬送ユニット20で用紙Pを搬送するときの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。また、顔料インクに対しては顔料色素を凝集させるプレコート液が使用され、染料インクに対しては染料色素を析出させるプレコート液が使用される。
搬送ユニット20は、2つのベルトローラ6、7と、両ローラ6、7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8とを有している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、図示しない搬送モータから駆動力が与えられることで回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行するのに伴って回転する。搬送ベルト8の外周面には、弱粘着性のシリコン層が形成されており、載置された用紙Pを保持する。搬送ベルト8の外周面に載置された用紙Pは、図1左方へと搬送される。4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する下流側には、剥離プレート13が配置されている。搬送方向に搬送された用紙Pは、プレコートヘッド2及び4つのインクジェットヘッド1の下方を順に通過した後に、剥離プレート13によって、搬送ベルト8の搬送面から剥離されると共に、搬送ベルト8の図中左方に配置された排紙トレイ14に排出される。プラテン10は、4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2に対向配置され、搬送ベルト8の上側ループを内側から支える。これにより、搬送ベルト8の外周面と4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2の吐出面との間には、画像形成に適した所定の間隙が形成される。
搬送ベルト8の周方向に関する互いに異なる位置に、搬送ベルト8の幅方向全域を占める矩形状のインク排出領域8aと、プレコート排出領域8bとが形成されている。インク排出領域8a及びプレコート排出領域8bの表面に撥液処理層が形成されている。後述のメンテナンス動作において、インク排出領域8aには、インクジェットヘッド1からインクが排出され、プレコート排出領域8bには、プレコートヘッド2からプレコート液が排出される。
4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2は、同一構造を有しており、それぞれ主走査方向に沿って延在し、副走査方向には互いに平行に配置されている。各インクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2の下面は、複数の吐出口108(図3参照)が配列された吐出面となっている。すなわち、インクジェットプリンタ101は、主走査方向にインク滴が吐出される複数の吐出口108が配列されたライン式のカラーインクジェットプリンタである。
搬送ベルト8の上側ループの外周面と各吐出面とが対向しつつ平行となっている。搬送ベルト8によって搬送されてきた用紙Pは、プレコートヘッド2のすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面における画像が形成される領域にプレコート液が塗布されるように、プレコートヘッド2からプレコート液滴が吐出される。その後、当該用紙Pが、4つのインクジェットヘッド1のすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面におけるプレコート液が塗布された領域に、各インクジェットヘッド1から各色のインク滴が順に吐出される。これにより、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。このとき、用紙P上に塗布されたプレコート液上にインク滴が着弾すると、プレコート液がインク滴の色素成分を凝集又は析出させるため、用紙Pにおけるインクにじみ防止や用紙P上に形成される画像の発色性向上がなされる。
次に、図2、図3を参照しつつインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2について詳細に説明する。なお、プレコートヘッド2は、インクジェットヘッド1と同一の構造を有しているため、説明を省略する。図3では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及び吐出口108を実線で描いている。
インクジェットヘッド1は、図2に示すように、流路ユニット9の上面9aに4つのアクチュエータユニット21が固定された積層体である。図2及び図3に示すように、流路ユニット9は、圧力室110等を含むインク流路が内部に形成されている。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対応した複数のアクチュエータを含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
流路ユニット9は、ステンレス鋼からなる複数の金属製のプレートを互いに位置合わせした積層体である。流路ユニット9内には、マニホールド流路105から副マニホールド流路105a、そして副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経て吐出口108に至る多数の個別インク流路が形成される。
流路ユニット9の上面9aには、図示しないリザーバユニットからのインクが供給される計10個の供給口105bが開口している。流路ユニット9の下面には吐出面が形成されており、多数の吐出口108がマトリクス状に配置されている。なお、吐出口108は、主走査方向に関して主走査方向解像度である600dpiの間隔で配列されている。
流路ユニット9におけるインクの流れについて説明する。図3〜図4に示すように、リザーバユニットから供給口105bを介して流路ユニット9内に供給されたインクは、マニホールド流路105から副マニホールド流路105aに分配される。副マニホールド流路105a内のインクは、各個別インク流路に流れ込み、圧力室110を介して吐出口108に至る。
インクポンプ32は、対応するインクジェットヘッド1において、吐出口108内のインクが外部に排出されるように、リザーバユニットを介して流路ユニット9の供給口105bにインクを強制的に供給する。なお、図4においては1つのインクポンプ32が示されているが、インクジェットプリンタ101は、各インクジェットヘッド1に対応する4つのインクポンプ32を有している。
プレコートポンプ33は、プレコートヘッド2において、吐出口108内のプレコート液が外部に排出されるように、リザーバユニットを介して流路ユニット9の供給口105bにプレコート液を強制的に供給する。
図1に戻って、4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2が、フレーム35に固定されている。ヘッド昇降機構34は、図示しないモータによって、フレーム35と共に4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2を図1中上下方向に昇降させる。
インククリーナ37は、後述するメンテナンス動作において、インクが排出された搬送ベルト8のインク排出領域8aをクリーニングする。インククリーナ37は、ブレード37aと、インク回収部37bと、廃インクタンク37cとを有している。ブレード37aは、ゴムなどの弾性材料からなる板部材であり、4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する下流側であるベルトローラ7の図1中左下において、搬送ベルト8の幅方向全域と対向するように延在している。また、ブレード37aは、図示しない移動機構によって、その先端が搬送ベルト8の外周面と当接するクリーニング位置(図1及び図5参照)と、搬送ベルト8の外周面から離隔する退避位置(図6参照)とを選択的に取り得る。搬送ベルト8が搬送方向に走行することによって、インク排出領域8aが、搬送方向に移動しつつベルトローラ7と対向する位置で上方から下方に向かって湾曲するとき、クリーニング位置に配置されたブレード37aが、インク排出領域8a上のインクを払拭する。インク回収部37bは、ブレード37aが払拭したインクを回収すると共に回収したインクを廃インクタンク37cに導く。廃インクタンク37cは、インク回収部37bが回収したインクを貯溜する。
プレコートクリーナ38は、後述するメンテナンス動作において、プレコート液が排出された搬送ベルト8のプレコート排出領域8bをクリーニングする。プレコートクリーナ38は、ブレード38aと、プレコート液回収部38bと、廃プレコートタンク38cとを有している。ブレード38aは、ゴムなどの弾性材料からなる板部材であり、プレコートヘッド2の搬送方向に関する上流側であるベルトローラ6の図1中右下において、搬送ベルト8の幅方向全域と対向するように延在している。また、ブレード38aは、図示しない移動機構によって、その先端が搬送ベルト8の外周面と当接するクリーニング位置(図6参照)と、搬送ベルト8の外周面から離隔する退避位置(図1及び図5参照)とを選択的に取り得る。搬送ベルト8が搬送方向の反対方向に走行することによって、プレコート排出領域8bが、搬送方向の反対方向に移動しつつベルトローラ6と対向する位置で上方から下方に向かって湾曲するとき、クリーニング位置に配置されたブレード38aが、プレコート排出領域8b上のプレコート液を払拭する。プレコート液回収部38bは、ブレード38aが払拭したプレコート液を回収すると共に回収したプレコート液を廃プレコートタンク38cに導く。廃プレコートタンク38cは、プレコート液回収部38bが回収したインクを貯溜する。
次に、図4を参照しつつ、制御装置16について説明する。制御装置16は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使
用されるデータを書き替え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRA
M(Random Access Memory)とを含んでいる。制御装置16を構成する各機能部は、これらハードウェアとEEPROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図4に示すように、制御装置16は、インクジェットプリンタ101全体を制御するものであり、搬送制御部50と、画像データ記憶部41と、ヘッド制御部42と、パージ制御部44と、ヘッド昇降制御部45と、クリーナ制御部47とを有している。
搬送制御部50は、搬送ベルト8が所望の速度及び方向で走行するように、搬送ユニット20の搬送モータを制御する。画像データ記憶部41は、用紙Pに印刷される画像に係る画像データを記憶している。
ヘッド制御部42は、画像データ記憶部41に記憶された画像データに基づいて、プレコートヘッド2のアクチュエータユニット21を駆動することによって、プレコート液滴を所望のタイミングで吐出口108から吐出させると共に、各インクジェットヘッド1のアクチュエータユニット21を駆動することによって、所望の体積のインク滴を所望のタイミングで吐出口108から吐出させる。
ヘッド昇降制御部45は、4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2が、用紙Pに印刷を行うときの印刷位置(図1参照)、及び、各インクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2の吐出面と搬送ベルト8の搬送面とが所定距離で離隔するメンテナンス位置(図5及び図6参照)とを選択的に取るように、ヘッド昇降機構34によるフレーム35の昇降動作を制御する。なお、メンテナンス位置は、印刷位置よりも上方(搬送ベルト8から離隔する方向)に位置している。
パージ制御部44は、メンテナンス動作において、各インクジェットヘッド1に係る吐出口108内のインクが、搬送ベルト8のインク排出領域8aにそれぞれ排出されるように、4つのインクポンプ32の駆動を制御する。また、パージ制御部44は、メンテナンス動作において、プレコートヘッド2に係る吐出口108内のプレコート液が、搬送ベルト8のプレコート排出領域8bに排出されるように、プレコートポンプ33の駆動を制御する。
クリーナ制御部47は、メンテナンス動作において、パージ制御部44によって、搬送ベルト8のインク排出領域8aに排出されたインクが、インククリーナ37のブレード37aに払拭されるように、且つ、パージ制御部44によって、搬送ベルト8のプレコート排出領域8bに排出されたプレコート液が、プレコートクリーナ38のブレード38aに払拭されるように、搬送制御部50を介して搬送ベルト8の走行を制御すると共にブレード37a、38aの位置を制御する。
次に、インクジェットプリンタ101のメンテナンス動作について説明する。メンテナンス動作は、印刷開始直前やユーザからの指令等によって開始される。メンテナンス動作が開始されると、図5(a)に示すように、ヘッド昇降制御部45が、ヘッド昇降機構34を制御して、4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2を印刷位置からメンテナンス位置に移動させる。また、クリーナ制御部47が、インククリーナ37のブレード37aをクリーニング位置に、プレコートクリーナ38のブレード38aを退避位置にそれぞれ移動させると共に、搬送ベルト8を搬送方向に走行させる。そして、図5(a)及び図5(b)に示すように、インク排出領域8aがブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各インクジェットヘッド1と順に対向する毎に、インク排出領域8aと対向するインクジェットヘッド1の各吐出口108から所定量のインクが排出されるように、パージ制御部44がインクポンプ32を駆動する。
その後、図5(c)に示すように、インク排出領域8aが、プレコートヘッド2及びブレード38aと対向する前に、ブレード37aと対向する位置に到達する。このとき、インク排出領域8aが上方から下方に向かって湾曲しつつ、クリーニング位置に配置されたブレード37aがインク排出領域8aに排出されたインクを払拭する。なお、ブレード38aは、退避位置にあるため、搬送ベルト8と接触することがない。ブレード37aに払拭されたインクは、インク回収部37bに回収された後に廃インクタンク37cに貯溜される。
ブレード37aがインク排出領域8aに排出されたインクを全て払拭すると、図6(a)に示すように、クリーナ制御部47が、インククリーナ37のブレード37aを退避位置に、プレコートクリーナ38のブレード38aをクリーニング位置にそれぞれ移動させると共に、搬送ベルト8を搬送方向の反対方向に走行させる。そして、プレコート排出領域8bがプレコートヘッド2と対向したときに、プレコートヘッド2の各吐出口108から所定量のプレコート液が排出されるように、パージ制御部44がプレコートポンプ33を駆動する。
その後、図6(b)に示すように、プレコート排出領域8bが、4つのインクジェットヘッド1及びブレード37aと対向する前に、ブレード38aと対向する位置に到達する。このとき、プレコート排出領域8bが上方から下方に向かって湾曲しつつ、クリーニング位置に配置されたブレード38aがプレコート排出領域8bに排出されたプレコート液を払拭する。なお、ブレード37aは、退避位置にあるため、搬送ベルト8と接触することがない。ブレード38aに払拭されたプレコート液は、プレコート液回収部38bに回収された後に廃プレコートタンク38cに貯溜される。ブレード38aがプレコート排出領域8bの全てのプレコート液を払拭すると、図示しないワイパで各ヘッド1、2の吐出面を払拭した後に、ヘッド昇降制御部45が、4つのインクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2をメンテナンス位置から印刷位置に移動させる。以上で、メンテナンス動作が完了する。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ101によると、メンテナンス動作において、インク排出領域8aに排出されたインクが、ブレード38aと対向することなくブレード37aに払拭され、プレコート排出領域8bに排出されたプレコート液が、ブレード37aと対向することなく、ブレード38aに払拭される。このため、搬送ベルト8の搬送面に排出されたインクとプレコート液とが互いに混ざり合うことがなく、搬送面及びインククリーナ37及びプレコートクリーナ38においてインク色素の凝集物や析出物が発生して固着するのを抑制することができる。これにより、搬送ユニット20に係る用紙Pの搬送能力や、インククリーナ37及びプレコートクリーナ38のクリーニング能力が低下するのを防止することができる。
さらに、メンテナンス動作において、インク排出領域8aに排出されたインクが、プレコートヘッド2と対向することなくブレード37aに払拭され、プレコート排出領域8bに排出されたプレコート液が、4つのインクジェットヘッド1と対向することなくブレード38aに払拭されるため、排出されたインクがプレコートヘッド2の吐出口108に付着したり、排出されたプレコート液がインクジェットヘッド1の吐出口108に付着したりするのを防止することができる。これにより、吐出口108にインク色素の凝集物や析出物が固着するのを抑制することができる。また、インククリーナ37とプレコートクリーナ38とが、4つのインクジェットヘッド1とプレコートヘッド2の搬送方向に関する両側に配置されるため、インクジェットヘッド1とプレコートヘッド2とを近接させることができ、インクジェットヘッド1及びプレコートヘッド2の相対的な取り付け精度を高くすることができると共に、インクジェットプリンタ101の小型化を図ることができる。
また、インク排出領域8aに排出されたインクが、インク回収部37bに回収された後に廃インクタンク37cに貯溜され、プレコート排出領域8bに排出されたプレコート液が、プレコート液回収部38bに回収された後に廃プレコートタンク38cに貯溜される。これにより、排出されたインクとプレコート液とが、互いに混ざり合うことなく除去及び貯溜され、インク及びプレコート液の回収経路内にインク色素の凝集物や析出物が固着するのを防止することができる。
加えて、インク排出領域8aが上方から下方に向かって湾曲している状態で、ブレード37aがインク排出領域8aに排出されたインクを払拭するため、インク排出領域8aに排出されたインクが盛り上がった状態で除去されるので、インク排出領域8aに排出されたインクを効率よく除去することができる。また、プレコート排出領域8bが上方から下方に向かって湾曲している状態で、ブレード38aがプレコート排出領域8bに排出されたプレコート液を払拭するため、プレコート排出領域8bに排出されたプレコート液が盛り上がった状態で除去されるので、プレコート排出領域8bに排出されたプレコート液を効率よく除去することができる。
また、搬送ベルト8において、インク排出領域8aとプレコート排出領域8bとが周方向に関する互いに異なる位置に形成されているため、搬送ベルト8の搬送面上でインク色素の凝集物や析出物が固着するのをさらに防止することができる。
<第2実施形態>
本発明に係る第2実施形態のインクジェットプリンタ201について説明する。なお、第1実施形態と実質的に同一の部材については、同一符号を付して説明を省略する。図7(a)に示すように、ブレード37aは、4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する下流側において、搬送ベルト8の上方を向いた搬送面の一部である平面領域と対向している。ブレード38aは、プレコートヘッド2の搬送方向に関する上流側において、平面領域と対向している。
メンテナンス動作において、クリーナ制御部47が、インククリーナ37のブレード37aをクリーニング位置に、プレコートクリーナ38のブレード38aを退避位置にそれぞれ移動させると共に、搬送ベルト8を搬送方向に走行させる。そして、インク排出領域8aがブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各インクジェットヘッド1と順に対向する毎に、インク排出領域8aと対向するインクジェットヘッド1の各吐出口108から所定量のインクが排出されるように、パージ制御部44がインクポンプ32を駆動する。その後、インク排出領域8aが、プレコートヘッド2及びブレード38aと対向する前に、ブレード37aと対向する位置に到達し、インク排出領域8aに排出されたインクが、クリーニング位置に配置されたブレード37aに払拭される。
さらに、図7(b)に示すように、クリーナ制御部47が、インククリーナ37のブレード37aを退避位置に、プレコートクリーナ38のブレード38aをクリーニング位置にそれぞれ移動させると共に、搬送ベルト8を搬送方向の反対方向に走行させる。そして、プレコート排出領域8bがプレコートヘッド2と対向したときに、プレコートヘッド2の各吐出口108から所定量のプレコート液が排出されるように、パージ制御部44がプレコートポンプ33を駆動する。その後、プレコート排出領域8bが、4つのインクジェットヘッド1及びブレード37aと対向する前に、ブレード38aと対向する位置に到達し、プレコート排出領域8bに排出されたプレコート液が、クリーニング位置に配置されたブレード38aに払拭される。
第2実施形態のインクジェットプリンタ201によると、メンテナンス動作において、インク排出領域8aに排出されたインクが、プレコートヘッド2及びブレード38aと対向することなくブレード37aに払拭され、プレコート排出領域8bに排出されたプレコート液が、4つのインクジェットヘッド1及びブレード37aと対向することなく、ブレード38aに払拭されるため、搬送ベルト8の搬送面に排出されたインクとプレコート液とが互いに混ざり合うことがなく、搬送面においてインク色素の凝集物や析出物が発生するのを抑制することができる。また、インク排出領域8a及びプレコート排出領域8bが、それぞれプレコートヘッド2及び4つのインクジェットヘッド1の下方を通過しないため、排出されたインクがプレコートヘッド2の吐出口108に付着したり、排出されたプレコート液がインクジェットヘッド1の吐出口108に付着したりするのを防止することができる。
さらに、搬送ベルト8の平面領域において、排出されたインク及びプレコート液がブレード37a、38bに払拭されるため、排出されたインク及びプレコート液が搬送面から漏れ落ちるのを抑制することができる。
<第3実施形態>
本発明に係る第3実施形態のインクジェットプリンタ301について説明する。なお、第1実施形態と実質的に同一の部材については、同一符号を付して説明を省略する。図8(a)に示すように、ブレード37aは、4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する下流側において、搬送ベルト8の上方を向いた外周面の一部である平面領域と対向している。ブレード38aは、4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する上流側、且つ、プレコートヘッド2の搬送方向に関する下流側において、平面領域と対向している。
メンテナンス動作において、クリーナ制御部47が、インククリーナ37のブレード37aをクリーニング位置に、プレコートクリーナ38のブレード38aを退避位置にそれぞれ移動させると共に、搬送ベルト8を搬送方向に走行させる。そして、インク排出領域8aがブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各インクジェットヘッド1と順に対向する毎に、インク排出領域8aと対向するインクジェットヘッド1の各吐出口108から所定量のインクが排出されるように、パージ制御部44がインクポンプ32を駆動する。その後、インク排出領域8aが、プレコートヘッド2及びブレード38aと対向する前に、ブレード37aと対向する位置に到達し、インク排出領域8aに排出されたインクが、クリーニング位置に配置されたブレード37aに払拭される。
さらに、図8(b)に示すように、クリーナ制御部47が、搬送ベルト8を搬送方向に走行させた状態で、インククリーナ37のブレード37aを退避位置に、プレコートクリーナ38のブレード38aをクリーニング位置にそれぞれ移動させる。そして、プレコート排出領域8bがプレコートヘッド2と対向したときに、プレコート排出領域8bと対向するプレコートヘッド2の各吐出口108から所定量のプレコート液が排出されるように、パージ制御部44がプレコートポンプ33を駆動する。その後、プレコート排出領域8bが、4つのインクジェットヘッド1及びブレード37aと対向する前に、ブレード38aと対向する位置に到達し、プレコート排出領域8bに排出されたプレコート液が、クリーニング位置に配置されたブレード38aに払拭される。
第3実施形態のインクジェットプリンタ201によると、メンテナンス動作において、インク排出領域8aに排出されたインクが、プレコートヘッド2及びブレード38aと対向することなくブレード37aに払拭され、プレコート排出領域8bに排出されたプレコート液が、4つのインクジェットヘッド1及びブレード37aと対向することなく、ブレード38aに払拭されるため、搬送ベルト8の搬送面に排出されたインクとプレコート液とが互いに混ざり合うことがなく、搬送面においてインク色素の凝集物や析出物が発生するのを抑制することができる。また、インク排出領域8a及びプレコート排出領域8bが、それぞれプレコートヘッド2及び4つのインクジェットヘッド1の下方を通過しないため、排出されたインクがプレコートヘッド2の吐出口108に付着したり、排出されたプレコート液がインクジェットヘッド1の吐出口108に付着したりするのを防止することができる。
さらに、インク排出領域8aに排出されたインクを払拭するときと、プレコート排出領域8bに排出されたプレコート液を払拭するときとで、搬送ベルト8の走行方向を切り替える必要がないため、排出されたインク及びプレコート液の払拭を連続した動作で行うことで、メンテナンス動作を素早く完了させることができる。
<第4実施形態>
本発明に係る第4実施形態のインクジェットプリンタ401について説明する。なお、第1実施形態と実質的に同一の部材については、同一符号を付して説明を省略する。図9に示すように、インクジェットプリンタ401は、クリーナ439を有している。クリーナ439は、ブレード439aと、インク回収部437bと、プレコート液回収部438bとを有している。ブレード439aは、搬送方向に関して、4つのインクジェットヘッド1の上流側、且つ、プレコートヘッド2の下流側に配置されており、搬送ベルト8の上方を向いた外周面の一部である平面領域と対向している。また、ブレード439aは、搬送方向に直交する方向に対して約10度傾いた状態(図9中左端が右端よりも搬送方向に関する下流側に位置している。)で、搬送ベルト8の幅方向の両端を越えて延在している。ブレード439aの搬送方向に関する下流側の面が、インク払拭面437aとなっており、搬送方向に関する上流側の面が、プレコート液払拭面438aとなっている。ブレード439aは、その先端が搬送ベルト8に当接するメンテナンス位置と、搬送ベルト8から離隔する退避位置とを選択的に取り得る。
インク回収部437bは、ブレード439aの搬送方向に関する上流側の端部(図9中右端部)と対向している。プレコート液回収部438bは、ブレード439aの搬送方向に関する下流側の端部(図9中左端部)と対向している。
メンテナンス動作において、ブレード439aをメンテナンス位置に移動させると共に搬送ベルト8を搬送方向の反対方向に走行させ、搬送ベルト8の搬送面に4つのインクジェットヘッド1からインクを排出させる。排出されたインクは、搬送ベルト8の走行に伴って搬送方向の反対方向に移動し、プレコートヘッド2及びブレード439aのプレコート液払拭面438aと対向する前に、ブレード439aのインク払拭面437aに払拭される。インク払拭面437aに払拭されたインクは、インク払拭面437aに沿って図9中右方に移動し、ブレード439aの右端部から下方に落下する。落下したインクは、インク回収部437bに回収され、廃インクタンク37cに貯溜される。
その後、搬送ベルト8を搬送方向に走行させ、搬送ベルト8の搬送面にプレコートヘッド2からプレコート液を排出させる。排出されたプレコート液は、搬送ベルト8の走行に伴って搬送方向に移動し、4つのインクジェットヘッド1及びブレード439aのインク払拭面437aと対向する前に、ブレード439aのプレコート液払拭面438aに払拭される。プレコート液払拭面438aに払拭されたプレコート液は、プレコート液払拭面438aに沿って図9中左方に移動し、ブレード439aの左端部から下方に落下する。落下したインクは、プレコート液回収部438bに回収され、廃プレコートタンク38cに貯溜される。
第4実施形態のインクジェットプリンタ201によると、メンテナンス動作において、搬送ベルト8に排出されたインクが、プレコートヘッド2及びプレコート液払拭面438aと対向することなくインク払拭面437aに払拭され、搬送ベルト8に排出されたプレコート液が、4つのインクジェットヘッド1及びインク払拭面437aと対向することなく、プレコート液払拭面438aに払拭されるため、搬送ベルト8の搬送面に排出されたインクとプレコート液とが互いに混ざり合うことがなく、搬送面においてインク色素の凝集物や析出物が発生するのを抑制することができる。また、排出されたインク及び排出されたプレコート液が、それぞれプレコートヘッド2及び4つのインクジェットヘッド1の下方を通過しないため、排出されたインクがプレコートヘッド2の吐出口108に付着したり、排出されたプレコート液がインクジェットヘッド1の吐出口108に付着したりするのを防止することができる。
さらに、一枚のブレード439aが、排出されたインク及びプレコート液を払拭するため、インクジェットプリンタ401の小型化を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。上述の第1実施形態では、ブレード37a、38aが、搬送ベルト8の搬送面が上方から下方に向かって湾曲する湾曲面において、排出されたインク及びプレコート液を払拭する構成であり、第2及び第3実施形態では、ブレード37a、38aが、搬送ベルト8の平面領域において、排出されたインク及びプレコート液を払拭する構成であるが、ブレード37a、38aのいずれか一方が、湾曲面において排出された液体を払拭し、他方が、平面領域において排出された液体を払拭する構成であってもよい。
また、上述の第1〜第4実施形態においては、排出されたインクとプレコート液とが、互いに異なる経路を経て廃インクタンク37cと廃プレコートタンク38cとにそれぞれ貯溜される構成であるが、排出されたインクとプレコート液とが、同じ又は互いに異なる経路を経て同じタンクに貯溜されてもよい。
さらに、上述の第1〜第3実施形態においては、インク排出領域8aにインクが排出され、プレコート排出領域8bにプレコート液が排出される構成であるが、インクとプレコート液とが搬送ベルトに形成された同じ領域に排出されてもよいし、インク又はプレコート液が搬送ベルトの搬送面に係る任意の位置に排出されてもよい。
加えて、上述の第1〜第4実施形態においては、プレコートヘッド2が、4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する上流側に配置される構成であるが、インク色素を凝集又は析出させる処理液を吐出するヘッドが、4つのインクジェットヘッド1の搬送方向に関する下流側に配置されてもよい。
また、上述の第1〜第4実施形態では、4つのインクジェットヘッド1が互いに異なる色のインク滴を吐出する構成であるが、2、3又は5以上のインクジェットヘッド1が互いに異なる色のインク滴を吐出する構成であってもよいし、1つのインクジェットヘッドが複数の色のインク滴及びプレコート液滴を吐出する構成であってもよい。
本発明は、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置にも適用可能である。さらに、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機などにも適用可能である。
1 インクジェットヘッド
2 プレコートヘッド
6、7 ベルトローラ
8 搬送ベルト
8a インク排出領域
8b プレコート排出領域
16 制御装置
20 搬送ユニット
32 インクポンプ
33 プレコートポンプ
37 インククリーナ
37a ブレード
37b、437b インク回収部
37c 廃インクタンク
38 プレコートクリーナ
38a ブレード
38b、438b プレコート液回収部38c 廃プレコートタンク
42 ヘッド制御部
44 パージ制御部
47 クリーナ制御部
50 搬送制御部
101、201、301、401 インクジェットプリンタ
108 吐出口
437a インク払拭面
438a プレコート液払拭面
439 クリーナ
439a ブレード

Claims (5)

  1. 無端の搬送面を移動させることによって記録媒体を搬送する搬送機構と、
    記録媒体に画像を形成する第1液体を吐出するための第1吐出口が形成された第1液体ヘッドと、
    記録媒体の搬送方向に関して前記第1液体ヘッドと異なる位置に設けられ、前記第1液体に作用して前記第1液体中の成分を凝集又は析出させる第2液体を吐出するための第2吐出口が形成された第2液体ヘッドと、
    前記第1液体を前記第1吐出口から排出させる第1排出手段と、
    前記第2液体を前記第2吐出口から排出させる第2排出手段と、
    前記搬送面に当接することにより、前記搬送面に付着した前記第1液体を除去する第1除去部材を有する第1クリーニング機構と、
    前記搬送面に当接することにより、前記搬送面に付着した前記第2液体を除去する第2除去部材を有する第2クリーニング機構と、
    前記搬送機構、前記第1及び前記第2排出手段並びに前記第1及び前記第2クリーニング機構を制御する制御手段とを備え、
    前記第1液体ヘッドが、前記搬送方向に関する前記第2液体ヘッドの下流側に配置されており、
    前記第1除去部材が、前記搬送方向に関する前記第1液体ヘッドの下流側に配置されており、
    前記第2除去部材が、前記搬送方向に関する第1液体ヘッドと前記第2液体ヘッドの間に配置されており、
    前記制御手段は、前記第1液体を前記搬送面上に排出させるように前記搬送機構と前記第1排出手段を制御した後に、前記第1吐出口から前記搬送面に排出されることで前記搬送面に付着した前記第1液体が、前記第2除去部材及び前記第2吐出口に対向する位置に到達せずに前記第1除去部材で除去されるように前記搬送機構と前記第1クリーニング機構を制御し、その後、前記第2液体を前記搬送面上に排出させるように前記搬送機構と前記第2排出手段を制御した後に、前記第2吐出口から前記搬送面に排出されることで前記搬送面に付着した前記第2液体が、前記第1除去部材及び前記第1吐出口に対向する位置に到達せずに前記第2除去部材で除去されるように前記搬送機構と前記第2クリーニング機構を制御することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第1クリーニング機構は、前記第1除去部材によって除去された前記第1液体を貯溜する第1貯溜機構をさらに有し、
    前記第2クリーニング機構は、前記第2除去部材によって除去された前記第2液体を貯溜する第2貯溜機構をさらに有し、
    前記第1除去部材によって除去された前記第1液体を前記第1貯溜機構に導く流路と、前記第2除去部材によって除去された前記第2液体を前記第2貯溜機構に導く流路とが互いに異なっていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第1及び第2除去部材の少なくともいずれかが、前記搬送面における上方を向いた平面領域において前記搬送面に付着した前記第1又は前記第2液体を除去することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1除去部材が、前記搬送面における上方から下方に向かって湾曲する湾曲面において前記搬送面に付着した前記第1液体を除去することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御手段は、前記搬送面における第1排出領域に前記第1吐出口からの液体が排出されると共に、前記搬送面における前記搬送方向に関して前記第1排出領域と異なる第2排出領域に前記第2吐出口からの液体が排出されるように、前記搬送機構、前記第1排出手段及び前記第2排出手段を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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