JP2004042572A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録媒体を搬送する静電吸着搬送ベルトのベルト面への予備吐出を無くし、ラインフィードローラと静電吸着搬送ベルトとの間に予備吐出受を設けて、顔料インク及び定着発色促進剤含有インク等のような発一性の悪いインクに対向させて紙・紙間の予備吐出受とする。
【解決手段】顔料インク用記録ヘッド及び定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドを含む複数個の記録ヘッドが並列配置され、記録媒体搬送手段がラインフィードローラと静電吸着搬送ベルトを含むインクジェット記録装置であって、前記ラインフィードローラと前記静電吸着搬送ベルトとの間に前記顔料インク用記録ヘッドに対向して予備吐出受が配設され、前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドに対向して保護キャップが設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】顔料インク用記録ヘッド及び定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドを含む複数個の記録ヘッドが並列配置され、記録媒体搬送手段がラインフィードローラと静電吸着搬送ベルトを含むインクジェット記録装置であって、前記ラインフィードローラと前記静電吸着搬送ベルトとの間に前記顔料インク用記録ヘッドに対向して予備吐出受が配設され、前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドに対向して保護キャップが設けられている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体にインクを吐出して記録を行うためのインクジェット記録装置、特に、記録紙のような記録媒体の全幅に対応した記録幅を有するフルライン・マルチ型の記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置において、記録媒体搬送用の搬送ベルトの予備吐出受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット記録装置において、顔料を含むインクや、定着発色促進剤含有インク(AMMインク)は発一性が悪く、フルライン・マルチ型の記録ヘッドでは、ノズルがインクによって詰まるのを防止するために、短時間の間隔での常時予備吐出が必須である。
【0003】
従来の静電ベルト上で印字を行うフルライン・マルチ型の記録装置では、紙と紙の間隔(以下に「紙・紙間」と呼ぶ)の静電ベルト上に予備吐出を行って、常時、静電ベルト上をクリーニングしている。
【0004】
このような従来のフルライン・マルチ型の記録ヘッドを有するインクジェット記録装置の1つの例が、例えば、図3に示されている。
【0005】
図3に示されるように、従来におけるインクジェット記録装置は、記録紙のような記録媒体を搬送する搬送ベルト100と、搬送ベルト100によって搬送される記録媒体に対して記録を行うための複数個のフルライン・マルチ型の記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKと、これら記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKのノズル面を覆って保護するためのキャッピング機構102とから大体構成されている。
【0006】
搬送ベルト100は、無端状の静電吸着ベルト部材を一対のローラ103に掛けて成り、搬送ベルト100上に送り込まれた記録媒体上に記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKによりインクを吐出して記録を行うものである。
【0007】
複数個のフルライン・マルチ型の記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKは、各記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKのノズル面に設けられた複数個のノズルから単色または複数色の染色インクや定着発色促進剤含有インクを記録情報に応じて記録紙等の記録媒体の上に滴として吐出して画像を形成するもので、記録ヘッド101Y、101M、101Cは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)等の染料インクのカラーインク用の記録ヘッドであり、記録ヘッド101BKは、黒顔料を含む黒インク用の記録ヘッドで、ブラック(BK)インクを吐出する記録ヘッドである。
【0008】
これら記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKは、支持枠104に並列して取付けられており、昇降駆動機構の駆動モータ105によってプーリとベルト106の組と、歯車107、108の組と、ラック109とピニオン110の組等を介して上下方向に昇降される。また、これら記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKのノズル面を覆ってキャッピングするキャッピング機構102は、支持枠111に並列して支持された複数個のキャップ部材112を有しており、キャップ部材112は、支持枠111を介して駆動モータ113によってピニオン114とラック115を介して水平方向に移動できるように支持されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のインクジェット記録装置におけるクリーニング方法では、搬送ベルト上にインクが付着すると、搬送ベルトを形成している静電吸着ベルトの誘電率が変化してしまい、静電吸着率が弱まり紙搬送精度が劣化してしまう。
【0010】
また、定着発色促進剤含有インク(AMMインク)を使用する場合などは、乾燥すると静電吸着ベルト上に定着して固まってしまい、ベルトクリーナ等ではクリーニングできないと言った問題が見られる。
【0011】
さらに、予備吐出を行うために予備吐出受を設ける場合には、設置場所がないためにフルライン・マルチ型の記録ヘッド群を移動させたり、予備吐出受を印字中は退避させねばならないが、これら移動時間を常時予備吐出時間間隔内で行うことは不可能である。
【0012】
従って、本発明の目的は、このような従来における問題を解決するために、記録媒体を搬送する静電吸着搬送ベルトのベルト面への予備吐出を無くし、ラインフィードローラと静電吸着搬送ベルトとの間に予備吐出受を設けて、顔料インク及び定着発色促進剤含有インク等のような発一性の悪いインクに対向させて紙・紙間の予備吐出受とするインクジェット記録装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェット記録装置は、顔料インク用記録ヘッド及び定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドを含む複数個の記録ヘッドが並列配置され、記録媒体搬送手段がラインフィードローラと静電吸着搬送ベルトを含むインクジェット記録装置であって、前記ラインフィードローラと前記静電吸着搬送ベルトとの間に前記顔料インク用記録ヘッドに対向して予備吐出受が配設され、前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドに対向して保護キャップが設けられていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のインクジェット記録装置は、前記顔料インク用記録ヘッドが前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドと一緒に昇降可能に設けられていることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明のインクジェット記録装置は、前記顔料インク用記録ヘッドが前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドと個別に昇降可能に設けられていることを特徴とする。
【0016】
さらにまた、本発明のインクジェット記録装置は、前記保護キャップが、前記記録ヘッドのノズルが形成された面をキャッピングすることを特徴とする。
【0017】
本発明のインクジェット記録装置は、前記記録ヘッドが、前記記録媒体の幅の全体に対応した範囲に亙ってノズルを配列して成るフルライン型の記録ヘッドであることを特徴とする。
【0018】
また、本発明のインクジェット記録装置は、前記各記録ヘッドのノズル面の位置に移動可能に前記保護キャップが配置されていることを特徴とする。
【0019】
さらに、本発明のインクジェット記録装置は、前記昇降のための機構が、前記記録ヘッドを昇降するねじ部材を有することを特徴とする。
【0020】
さらにまた、本発明のインクジェット記録装置は、前記搬送手段が無端状の静電吸着搬送ベルトを有することを特徴とする。
【0021】
本発明のインクジェット記録装置は、前記記録ヘッドがインクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする。
【0022】
また、本発明のインクジェット記録装置は、前記電気熱変換体は、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生することを特徴とする。
【0023】
本発明の他の目的と特徴および利点は以下の添付図面に沿っての詳細な説明から明らかになろう。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1は、本発明におけるフルライン・マルチ型インクジェット記録装置の第1の実施例を示す側面摸式図である。
【0025】
図1に示されるように、本発明が適用されるインクジェット記録装置は、記録紙のような記録媒体P上に画像を形成して記録する複数個のフルライン・マルチ型の記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKを一体的に構成支持して成る記録ヘッドユニット1と、記録ヘッドユニット1によって記録するために記録媒体Pを搬送する搬送ベルトユニット2と、記録媒体Pを積載保持する記録媒体積載部3と、記録された記録媒体Pが排出積載される記録媒体排出部4と、記録ヘッドユニット1を上下動する記録ヘッド昇降機構5とから概略的に構成され、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面を保護する保護キャップ6と、記録ヘッド1BKからの予備吐出を受けるように予備吐出受支持部8に固着された予備吐出受7とが設けられている。
【0026】
本発明のインクジェット記録装置における記録ヘッドユニット1はフルライン・マルチ型の記録ヘッドユニットで、記録紙のような記録媒体Pの幅全体に対応した範囲に亙って、多数のノズルを配列した所謂、フルライン型の複数個の記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKから成り、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面に設けられた複数個のノズルから単色または複数色の染色インクや定着発色促進剤含有インクを記録情報に応じて記録紙等の記録媒体Pの上に、例えば滴として吐出して画像を形成するものである。例えば、記録ヘッド1Y、1M、1Cは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)等の染料インクのカラーインク用の記録ヘッドであり、記録ヘッド1BKは、黒顔料を含む黒インク用の記録ヘッドで、ブラック(BK)インクを吐出する記録ヘッドである。さらにまた、記録ヘッド1Y、1M、1Cは、記録媒体P上のインクの定着性を向上して記録品位を向上するための処理液としての定着発色促進剤(AMM液)含有インクを吐出するものとすることができる。
【0027】
また、記録方式としては、熱によるインクの膜沸騰によってインクを吐出するバブルジェットなどの電気熱変換素子を利用するものや、ピエゾ素子等の圧電素子によってインクを吐出する圧電型によるもの等がある。
【0028】
記録紙等の記録媒体Pは、記録媒体積載部3からラインフィードローラユニット9によって搬送され、記録媒体Pの先端部が、静電吸着ベルト部材から成る搬送ベルトユニット2に到達すると、記録媒体Pの後端部がラインフィードローラユニット9から離れても、記録媒体Pは搬送ベルトユニット2によって搬送される。ラインフィードローラユニット9は、ラインフィードローラ9aと押圧ローラ9bとを有し、記録媒体Pを搬送ベルトユニット2へと送り込む。
【0029】
記録ヘッドユニット1は、フルライン・マルチ型の複数個の記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKと、これら記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKを一体的に固定支持する記録ヘッド支持枠11と、記録ヘッド支持枠11を上下方向に昇降する記録ヘッド昇降機構5と、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面を覆う複数個の保護キャップ6とから構成されており、記録ヘッド1BKから予備吐出されたインクは、予備吐出受8によって受けられる。このような記録ヘッドユニット1において、予備吐出受8は、記録ヘッド1BKのノズル列に対向した開口を有し、ラインフィードローラユニット9と搬送ベルトユニット2の間に、記録媒体Pのガイドを兼ねる予備吐出受支持部8に設置され、これによって支持されている。複数個の保護キャップ6は、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKの不使用時にノズルの乾燥を防止するための部材であり、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面を払拭するブレードを備えている。また、記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKの常時予備吐出間隔内で記録ヘッドの昇降移動や保護キャップ6の移動が十分に行うことができる。
【0030】
フルライン・マルチ型のインクジェット記録装置はその印刷高速性を維持するために、記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKの回復が一連の印刷動作中、すなわち記録時に、随時に、例えば記録媒体Pである紙と紙の間の搬送間隙を利用して、インクを予備吐出しながら行われる。また、フルライン・マルチ型の記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKと記録媒体Pとは印字精度の関係で、できるだけ小さな間隔に保つのが好適であり、さらに、予備吐出は記録媒体Pと記録媒体Pとの間の搬送手段である搬送ベルトユニット2の上に行われるので、従って、このような予備吐出されたインクを回収することが必要になる。このために、後述するように、搬送ベルトユニット2上に予備吐出されたその他のインクは、ベルト部材を払拭するクリーニング部材やローラクリーナー等によってインクが拭き取られたり、吸収されたりして清掃される。
【0031】
搬送手段を形成する搬送ベルトユニット2は、一対のローラ12、12に懸けられた無端状の搬送ベルト2aから成り、図示しない適宜な電動機のような駆動源によって駆動され、このような搬送ベルト2aの上に置かれた記録媒体Pの上に記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKからインクが吐出されて必要な記録が行われる。また、搬送ベルト2aは、ゴムや合成ゴム等を布地と積層して接着して成る静電吸着ベルトのようなベルト生地材料から形成され、インク等の汚れが簡単かつ良好に取れて落ちる材料から作られたものが好適である。
【0032】
記録ヘッド昇降機構5は、記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKを一体的に固定支持する記録ヘッド支持枠11と、この記録ヘッド支持枠11を上下方向に昇降するように記録ヘッド支持枠11に螺合されたねじ部材14と、このねじ部材14を歯車16を介して回転駆動する駆動モータ15とを有しており、駆動モータ15によって歯車16を介してねじ部材14を回転することによって記録ヘッド支持枠11を上下方向に昇降することができる。
【0033】
このように構成された本発明のインクジェット記録装置において、記録ヘッド昇降機構5によって記録ヘッドユニット1を上方に引き上げた時に、複数個の保護キャップ6が一緒に右方向に移動されて記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面を払拭してきれいにしてノズル面の直下に位置されてキャッピングすることができ、必要に応じては予備吐出が行われ、これら保護キャップ6によって予備吐出されたインクを受けることができる。
【0034】
このように構成された本発明のインクジェット記録装置においては、記録ヘッド1Y、1C、1Mの予備吐出は、搬送ベルトユニット2の搬送ベルト2aのベルト面や記録媒体の上に対しても行うことができ、定着発色促進剤含有インクは一般に無色か淡色のために搬送ベルト2aのベルト面や記録媒体の上に予備吐出しても画像品位を損なうことがないが、顔料インクは一般的に黒色の場合が多く濃度も高いためにベルト面2aや記録媒体への予備吐出が不可能である。従って、顔料インク用の記録ヘッド1BKの予備吐出は、紙・紙間において予備吐出受7に対して行なわれて、この予備吐出受7によって顔料インクが受けられるために、搬送ベルト2aや記録媒体Pへの予備吐出が避けられる。
【0035】
また、保護キャップ6の待機位置においては、保護キャップ6の上下先端部分が記録ヘッド支持枠11や搬送ベルト2a上の記録媒体Pの記録面に何等接触することなく自由な状態に位置されており、搬送ベルト2a上の記録媒体P等には何等影響を及ぼすことがなく、従って、搬送ベルト2a上の記録媒体Pに記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKによって記録が好適に行われる。
【0036】
他方、記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKに対して、このような記録や予備吐出とは別に、記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKが上方に移動された位置において、記録ヘッドユニット1の各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面のキャッピングや、回復操作を行うことができる。すなわち、非記録動作時等において記録ヘッドユニット1の各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズルのインク乾燥を防ぐためには、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面がキャッピングされることが望ましく、このために各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKが一旦上方に移動されて保護キャップ6をノズル面に対向させた後に、再度記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKを下方に変位させることによってノズル面が覆われて保護される。この場合に、保護キャップ6に対向した状態でインクを予備吐出する回復処理や、インク供給等の加圧等によってインクをノズルから強制排出する回復処理を行うことができ、この際に記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKから吐出されたインクは保護キャップ6の内部開口部により受けられて、この内部開口部内に収容される。また、このインクが、内部開口部内に設けられたインク吸収体等によって保持されることもできる。なお、印字中の記録ヘッド1BKの予備吐出は、記録媒体Pの、紙・紙間において予備吐出受7に対して行なわれる。
【0037】
このように、記録を行わない時には、保護キャップ6により記録ヘッドユニット1の各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面をキャッピングしてノズル面を保護すると共に、インクの乾燥を防止することができる。また、この状態で搬送ベルト2aを駆動すれば、図示しない、例えば搬送ベルト2aのリターン側に設けられたクリーニング部材等によって搬送ベルト2aの表面を好適に清掃することができるので、搬送ベルト2aのベルト面上に予備吐出されたインクを良好に除去することができる。さらに、このような搬送ベルト2aの清掃は記録媒体Pの搬送精度に関わりなく行うことができる。
【0038】
従って、このように構成された本発明のインクジェット記録装置においては、図1に示される位置において、記録ヘッドユニット1からインクが吐出されて搬送ベルト2a上の記録紙等の記録媒体Pに記録が行われると共に、予備吐出が行われる。この予備吐出は、図示されるように記録ヘッドユニット1の記録ヘッド1Y、1C、1Mによって染料インクが記録媒体Pまたは搬送ベルト2aのベルト面上に行うことができ、顔料インクは上記したように紙・紙間において予備吐出出受7に対して行なわれる。
【0039】
一方、図1に示されるように、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面のキャッピング時には、記録ヘッドユニット1が上方位置に移動された際に各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面の下に向かって保護キャップ6が作動されてキャッピングされ、また、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズルからインクが吐出されること等によって所要の回復処理が行われる。この時に各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズルから吐出されたインクは保護キャップ6の内部開口部によって受容される。
【0040】
(実施例2)
図2には、本発明のインクジェット記録装置における第2の実施例が示されており、図示されるように、この実施例2においては、インクジェット記録装置は、顔料インク用の記録ヘッド21BKが、染料インク用の記録ヘッド21Y、21C、21Mと別々の群をなすよう分離独立していることが、先の実施例1のものと異なっている。
【0041】
すなわち、本実施例においては、インクジェット記録装置は、フルライン・マルチ型の第1の群の顔料インク用の記録ヘッド21BKと第2の群の複数個の染料インク用の記録ヘッド21Y、21C、21Mとから成る記録ヘッドユニット21と、記録ヘッドユニット21によって記録するために記録媒体Pを搬送する搬送ベルトユニット22と、記録媒体Pを積載保持する記録媒体積載部23と、第1の群の記録ヘッド21BKを上下動する第1の記録ヘッド昇降機構24と、第2の群の一体的に構成された記録ヘッド21Y、21C、21Mを上下動する第2の記録ヘッド昇降機構25とから概略的に構成され、第2の群の記録ヘッド21Y、21C、21Mのノズル面をそれぞれ保護する複数個の保護キャップ26と、記録ヘッド21BKからの予備吐出を受ける予備吐出受27と、ラインフィードローラユニット28とが設けられている。
【0042】
第1の群の記録ヘッド21BKは、記録ヘッド支持枠29に固着され、第1の記録ヘッド昇降機構24のねじ部材30を駆動モータ31により歯車32を介して回転することによって上下方向に昇降することができる。この第1の群の記録ヘッド21KBに対向して予備吐出されたインクを受ける予備吐出受27が、搬送ベルトユニット22とラインフィードローラユニット28との間に固定して設けられており、さらに記録ヘッド21KBのノズル面を払拭するブレードがこの予備吐出受27に設けられている。
【0043】
また、第2の群の記録ヘッド21Y、21C、21Mを昇降する記録ヘッド昇降機構25は、これら記録ヘッド21Y、21C、21Mを一体的に固定支持する記録ヘッド支持枠33と、記録ヘッド支持枠33を上下方向に昇降するねじ部材34と、ねじ部材34を歯車36を介して回転するためのモータ35とを有しており、記録ヘッド21Y、21C、21Mが装着された記録ヘッド支持枠33を、駆動モータ35を作動して歯車36を介してねじ部材34を回転することによって上下動することができる。さらに、これら記録ヘッド21Y、21C、21Mのノズル面を覆う複数個の保護キャップ26が一体的に設けられており、各記録ヘッド21Y、21C、21Mの不使用時のノズルの乾燥を防止する。また、これら保護キャップ26は、各記録ヘッド21Y、21C、21M、21BKのノズル面を払拭するブレードを備えている。
【0044】
このような記録ヘッドユニット21において、予備吐出受27は、記録ヘッド21BKのノズル列に対向した開口を有し、ラインフィードローラユニット28と搬送ベルトユニット22の間に設置されており、記録ヘッド21BKから予備吐出された顔料インクを受けて収容されるようになっている。また、予備吐出受27は記録ヘッド21BKのノズル面を払拭するブレードを備えている。なお、記録ヘッド21BKの不使用時には、記録ヘッド21BKは、予備吐出受27を押し付ける位置にまで加工されて予備吐出受27に当接される。さらに、記録ヘッド21Y、21C、21M、21BKの常時予備吐出間隔内で記録ヘッドの昇降移動や保護キャップ26の移動が同様に十分に行うことができる。
【0045】
(実施例3)
図示されていないが、本発明のインクジェット記録装置における第3の実施例では、上記第1の実施例の記録ヘッドユニット1において、顔料インク用の記録ヘッド1BKと、定着発色促進剤含有インク用の記録ヘッド1Mとの間に別の定着発色促進剤含有インク用の記録ヘッドを配設して5ヘッドタイプとしたものである。この実施例3においては、搬送ベルトユニット2とラインフィードローラユニット9との間に、予備吐出受7を記録ヘッド1BK用と定着発色促進剤含有インク用記録ヘッド用に、2個配置することによって記録媒体面予備吐出を避けることができるように構成できる。
【0046】
このように構成された本発明のインクジェット記録装置によれば、固着し易くて拭き取り操作でクリーニングし難く、発一性の時間間隔が短いインク用のフルマルチタイプの記録ヘッドを用い、ラインフィードローラと静電搬送ベルトの間に予備吐出受を設けて紙・紙間予備吐出受とした記録媒体搬送系を構成することが可能となる。
【0047】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載のインクジェット記録装置は、顔料インク用記録ヘッド及び定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドを含む複数個の記録ヘッドが並列配置され、記録媒体搬送手段がラインフィードローラと静電吸着搬送ベルトを含むインクジェット記録装置であって、前記ラインフィードローラと前記静電吸着搬送ベルトとの間に前記顔料インク用記録ヘッドに対向して予備吐出受が配設され、前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドに対向して保護キャップが設けられているので、顔料インクや定着発色促進剤含有インク等のような発一性の悪いインクに対向させて紙・紙間の予備吐出受として、良好な記録を行うことができ、かつ搬送手段の搬送面を良好に清潔に維持することができる。
【0048】
本発明の請求項2記載のインクジェット記録装置は、前記顔料インク用記録ヘッドが前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドと一緒に昇降可能に設けられているので、簡単な構成に製作することができると共に、良好な記録を行うことができる。
【0049】
本発明の請求項3記載のインクジェット記録装置は、前記顔料インク用記録ヘッドが前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドと個別に昇降可能に設けられているので、顔料インク用記録ヘッドと定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドとを別々に作動して予備吐出を行うことができるし、回復処理を好適に行うことができる。
【0050】
本発明の請求項4記載のインクジェット記録装置は、前記保護キャップが、前記記録ヘッドのノズルが形成された面をキャッピングするので、記録ヘッドのノズル面を良好にキャッピングしてノズルのインクによる詰まりを防止して好適に保護することができる。
【0051】
本発明の請求項5記載のインクジェット記録装置は、前記記録ヘッドが、前記記録媒体の幅の全体に対応した範囲に亙ってノズルを配列して成るフルライン型の記録ヘッドであるので、記録媒体の全幅に亙って好適に記録することができ、良好な記録を行うことができる。
【0052】
本発明の請求項6記載のインクジェット記録装置は、各記録ヘッドのノズル面の位置に移動可能に前記保護キャップが配置されているので、各記録ヘッドのノズル面の乾燥を防ぐことができ、ノズルが詰まるのを防止し、回復処理を行うことができる。
【0053】
本発明の請求項7記載のインクジェット記録装置は、前記昇降のための機構が、前記記録ヘッドを昇降するねじ部材を有するので、簡単な構成で、確実に昇降することができる。
【0054】
本発明の請求項8記載のインクジェット記録装置は、前記搬送手段は無端状の静電吸着搬送ベルトを有するので、簡単に、かつ安価に搬送手段を構成することができる。
【0055】
本発明の請求項9記載のインクジェット記録装置は、前記記録ヘッドがインクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有するので、熱エネルギーを利用してインクを吐出することにより記録の高密度化と高精細化を達成でき、きれいな記録が得られる。
【0056】
本発明の請求項10記載のインクジェット記録装置は、前記電気熱変換体は、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生するので、熱エネルギーを利用してインクを吐出し、これによって記録の高密度化と高精細化を達成でき、きれいな記録が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の第1実施例におけるフルラインマルチ型のインクジェット記録装置の側面模式図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置の第2実施例における搬送手段の搬送ベルトとの側面模式図である。
【図3】従来のインクジェット記録装置における斜視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッドユニット
2 搬送ベルトユニット
3 記録媒体積載部
4 記録媒体排出部
5 記録ヘッド昇降機構
6 保護キャップ
7 予備吐出受
8 予備吐出受支持部
9 ラインフィードローラユニット
11 記録ヘッド支持枠
12 ローラ
14 ねじ部材
15 駆動モータ
21 記録ヘッドユニット
22 搬送ベルトユニット
23 記録媒体積載部
24 第1記録ヘッド昇降機構
25 第2記録ヘッド昇降機構
26 保護キャップ
27 予備吐出受
28 ラインフィードローラユニット
29 記録ヘッド支持枠
30 ねじ部
31 駆動モータ
32 歯車
33 記録ヘッド支持枠
34 ねじ部材
35 駆動モータ
36 歯車
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体にインクを吐出して記録を行うためのインクジェット記録装置、特に、記録紙のような記録媒体の全幅に対応した記録幅を有するフルライン・マルチ型の記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置において、記録媒体搬送用の搬送ベルトの予備吐出受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェット記録装置において、顔料を含むインクや、定着発色促進剤含有インク(AMMインク)は発一性が悪く、フルライン・マルチ型の記録ヘッドでは、ノズルがインクによって詰まるのを防止するために、短時間の間隔での常時予備吐出が必須である。
【0003】
従来の静電ベルト上で印字を行うフルライン・マルチ型の記録装置では、紙と紙の間隔(以下に「紙・紙間」と呼ぶ)の静電ベルト上に予備吐出を行って、常時、静電ベルト上をクリーニングしている。
【0004】
このような従来のフルライン・マルチ型の記録ヘッドを有するインクジェット記録装置の1つの例が、例えば、図3に示されている。
【0005】
図3に示されるように、従来におけるインクジェット記録装置は、記録紙のような記録媒体を搬送する搬送ベルト100と、搬送ベルト100によって搬送される記録媒体に対して記録を行うための複数個のフルライン・マルチ型の記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKと、これら記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKのノズル面を覆って保護するためのキャッピング機構102とから大体構成されている。
【0006】
搬送ベルト100は、無端状の静電吸着ベルト部材を一対のローラ103に掛けて成り、搬送ベルト100上に送り込まれた記録媒体上に記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKによりインクを吐出して記録を行うものである。
【0007】
複数個のフルライン・マルチ型の記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKは、各記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKのノズル面に設けられた複数個のノズルから単色または複数色の染色インクや定着発色促進剤含有インクを記録情報に応じて記録紙等の記録媒体の上に滴として吐出して画像を形成するもので、記録ヘッド101Y、101M、101Cは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)等の染料インクのカラーインク用の記録ヘッドであり、記録ヘッド101BKは、黒顔料を含む黒インク用の記録ヘッドで、ブラック(BK)インクを吐出する記録ヘッドである。
【0008】
これら記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKは、支持枠104に並列して取付けられており、昇降駆動機構の駆動モータ105によってプーリとベルト106の組と、歯車107、108の組と、ラック109とピニオン110の組等を介して上下方向に昇降される。また、これら記録ヘッド101Y、101C、101M、101BKのノズル面を覆ってキャッピングするキャッピング機構102は、支持枠111に並列して支持された複数個のキャップ部材112を有しており、キャップ部材112は、支持枠111を介して駆動モータ113によってピニオン114とラック115を介して水平方向に移動できるように支持されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のインクジェット記録装置におけるクリーニング方法では、搬送ベルト上にインクが付着すると、搬送ベルトを形成している静電吸着ベルトの誘電率が変化してしまい、静電吸着率が弱まり紙搬送精度が劣化してしまう。
【0010】
また、定着発色促進剤含有インク(AMMインク)を使用する場合などは、乾燥すると静電吸着ベルト上に定着して固まってしまい、ベルトクリーナ等ではクリーニングできないと言った問題が見られる。
【0011】
さらに、予備吐出を行うために予備吐出受を設ける場合には、設置場所がないためにフルライン・マルチ型の記録ヘッド群を移動させたり、予備吐出受を印字中は退避させねばならないが、これら移動時間を常時予備吐出時間間隔内で行うことは不可能である。
【0012】
従って、本発明の目的は、このような従来における問題を解決するために、記録媒体を搬送する静電吸着搬送ベルトのベルト面への予備吐出を無くし、ラインフィードローラと静電吸着搬送ベルトとの間に予備吐出受を設けて、顔料インク及び定着発色促進剤含有インク等のような発一性の悪いインクに対向させて紙・紙間の予備吐出受とするインクジェット記録装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェット記録装置は、顔料インク用記録ヘッド及び定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドを含む複数個の記録ヘッドが並列配置され、記録媒体搬送手段がラインフィードローラと静電吸着搬送ベルトを含むインクジェット記録装置であって、前記ラインフィードローラと前記静電吸着搬送ベルトとの間に前記顔料インク用記録ヘッドに対向して予備吐出受が配設され、前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドに対向して保護キャップが設けられていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のインクジェット記録装置は、前記顔料インク用記録ヘッドが前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドと一緒に昇降可能に設けられていることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明のインクジェット記録装置は、前記顔料インク用記録ヘッドが前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドと個別に昇降可能に設けられていることを特徴とする。
【0016】
さらにまた、本発明のインクジェット記録装置は、前記保護キャップが、前記記録ヘッドのノズルが形成された面をキャッピングすることを特徴とする。
【0017】
本発明のインクジェット記録装置は、前記記録ヘッドが、前記記録媒体の幅の全体に対応した範囲に亙ってノズルを配列して成るフルライン型の記録ヘッドであることを特徴とする。
【0018】
また、本発明のインクジェット記録装置は、前記各記録ヘッドのノズル面の位置に移動可能に前記保護キャップが配置されていることを特徴とする。
【0019】
さらに、本発明のインクジェット記録装置は、前記昇降のための機構が、前記記録ヘッドを昇降するねじ部材を有することを特徴とする。
【0020】
さらにまた、本発明のインクジェット記録装置は、前記搬送手段が無端状の静電吸着搬送ベルトを有することを特徴とする。
【0021】
本発明のインクジェット記録装置は、前記記録ヘッドがインクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする。
【0022】
また、本発明のインクジェット記録装置は、前記電気熱変換体は、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生することを特徴とする。
【0023】
本発明の他の目的と特徴および利点は以下の添付図面に沿っての詳細な説明から明らかになろう。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1は、本発明におけるフルライン・マルチ型インクジェット記録装置の第1の実施例を示す側面摸式図である。
【0025】
図1に示されるように、本発明が適用されるインクジェット記録装置は、記録紙のような記録媒体P上に画像を形成して記録する複数個のフルライン・マルチ型の記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKを一体的に構成支持して成る記録ヘッドユニット1と、記録ヘッドユニット1によって記録するために記録媒体Pを搬送する搬送ベルトユニット2と、記録媒体Pを積載保持する記録媒体積載部3と、記録された記録媒体Pが排出積載される記録媒体排出部4と、記録ヘッドユニット1を上下動する記録ヘッド昇降機構5とから概略的に構成され、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面を保護する保護キャップ6と、記録ヘッド1BKからの予備吐出を受けるように予備吐出受支持部8に固着された予備吐出受7とが設けられている。
【0026】
本発明のインクジェット記録装置における記録ヘッドユニット1はフルライン・マルチ型の記録ヘッドユニットで、記録紙のような記録媒体Pの幅全体に対応した範囲に亙って、多数のノズルを配列した所謂、フルライン型の複数個の記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKから成り、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面に設けられた複数個のノズルから単色または複数色の染色インクや定着発色促進剤含有インクを記録情報に応じて記録紙等の記録媒体Pの上に、例えば滴として吐出して画像を形成するものである。例えば、記録ヘッド1Y、1M、1Cは、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)等の染料インクのカラーインク用の記録ヘッドであり、記録ヘッド1BKは、黒顔料を含む黒インク用の記録ヘッドで、ブラック(BK)インクを吐出する記録ヘッドである。さらにまた、記録ヘッド1Y、1M、1Cは、記録媒体P上のインクの定着性を向上して記録品位を向上するための処理液としての定着発色促進剤(AMM液)含有インクを吐出するものとすることができる。
【0027】
また、記録方式としては、熱によるインクの膜沸騰によってインクを吐出するバブルジェットなどの電気熱変換素子を利用するものや、ピエゾ素子等の圧電素子によってインクを吐出する圧電型によるもの等がある。
【0028】
記録紙等の記録媒体Pは、記録媒体積載部3からラインフィードローラユニット9によって搬送され、記録媒体Pの先端部が、静電吸着ベルト部材から成る搬送ベルトユニット2に到達すると、記録媒体Pの後端部がラインフィードローラユニット9から離れても、記録媒体Pは搬送ベルトユニット2によって搬送される。ラインフィードローラユニット9は、ラインフィードローラ9aと押圧ローラ9bとを有し、記録媒体Pを搬送ベルトユニット2へと送り込む。
【0029】
記録ヘッドユニット1は、フルライン・マルチ型の複数個の記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKと、これら記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKを一体的に固定支持する記録ヘッド支持枠11と、記録ヘッド支持枠11を上下方向に昇降する記録ヘッド昇降機構5と、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面を覆う複数個の保護キャップ6とから構成されており、記録ヘッド1BKから予備吐出されたインクは、予備吐出受8によって受けられる。このような記録ヘッドユニット1において、予備吐出受8は、記録ヘッド1BKのノズル列に対向した開口を有し、ラインフィードローラユニット9と搬送ベルトユニット2の間に、記録媒体Pのガイドを兼ねる予備吐出受支持部8に設置され、これによって支持されている。複数個の保護キャップ6は、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKの不使用時にノズルの乾燥を防止するための部材であり、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面を払拭するブレードを備えている。また、記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKの常時予備吐出間隔内で記録ヘッドの昇降移動や保護キャップ6の移動が十分に行うことができる。
【0030】
フルライン・マルチ型のインクジェット記録装置はその印刷高速性を維持するために、記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKの回復が一連の印刷動作中、すなわち記録時に、随時に、例えば記録媒体Pである紙と紙の間の搬送間隙を利用して、インクを予備吐出しながら行われる。また、フルライン・マルチ型の記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKと記録媒体Pとは印字精度の関係で、できるだけ小さな間隔に保つのが好適であり、さらに、予備吐出は記録媒体Pと記録媒体Pとの間の搬送手段である搬送ベルトユニット2の上に行われるので、従って、このような予備吐出されたインクを回収することが必要になる。このために、後述するように、搬送ベルトユニット2上に予備吐出されたその他のインクは、ベルト部材を払拭するクリーニング部材やローラクリーナー等によってインクが拭き取られたり、吸収されたりして清掃される。
【0031】
搬送手段を形成する搬送ベルトユニット2は、一対のローラ12、12に懸けられた無端状の搬送ベルト2aから成り、図示しない適宜な電動機のような駆動源によって駆動され、このような搬送ベルト2aの上に置かれた記録媒体Pの上に記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKからインクが吐出されて必要な記録が行われる。また、搬送ベルト2aは、ゴムや合成ゴム等を布地と積層して接着して成る静電吸着ベルトのようなベルト生地材料から形成され、インク等の汚れが簡単かつ良好に取れて落ちる材料から作られたものが好適である。
【0032】
記録ヘッド昇降機構5は、記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKを一体的に固定支持する記録ヘッド支持枠11と、この記録ヘッド支持枠11を上下方向に昇降するように記録ヘッド支持枠11に螺合されたねじ部材14と、このねじ部材14を歯車16を介して回転駆動する駆動モータ15とを有しており、駆動モータ15によって歯車16を介してねじ部材14を回転することによって記録ヘッド支持枠11を上下方向に昇降することができる。
【0033】
このように構成された本発明のインクジェット記録装置において、記録ヘッド昇降機構5によって記録ヘッドユニット1を上方に引き上げた時に、複数個の保護キャップ6が一緒に右方向に移動されて記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面を払拭してきれいにしてノズル面の直下に位置されてキャッピングすることができ、必要に応じては予備吐出が行われ、これら保護キャップ6によって予備吐出されたインクを受けることができる。
【0034】
このように構成された本発明のインクジェット記録装置においては、記録ヘッド1Y、1C、1Mの予備吐出は、搬送ベルトユニット2の搬送ベルト2aのベルト面や記録媒体の上に対しても行うことができ、定着発色促進剤含有インクは一般に無色か淡色のために搬送ベルト2aのベルト面や記録媒体の上に予備吐出しても画像品位を損なうことがないが、顔料インクは一般的に黒色の場合が多く濃度も高いためにベルト面2aや記録媒体への予備吐出が不可能である。従って、顔料インク用の記録ヘッド1BKの予備吐出は、紙・紙間において予備吐出受7に対して行なわれて、この予備吐出受7によって顔料インクが受けられるために、搬送ベルト2aや記録媒体Pへの予備吐出が避けられる。
【0035】
また、保護キャップ6の待機位置においては、保護キャップ6の上下先端部分が記録ヘッド支持枠11や搬送ベルト2a上の記録媒体Pの記録面に何等接触することなく自由な状態に位置されており、搬送ベルト2a上の記録媒体P等には何等影響を及ぼすことがなく、従って、搬送ベルト2a上の記録媒体Pに記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKによって記録が好適に行われる。
【0036】
他方、記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKに対して、このような記録や予備吐出とは別に、記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKが上方に移動された位置において、記録ヘッドユニット1の各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面のキャッピングや、回復操作を行うことができる。すなわち、非記録動作時等において記録ヘッドユニット1の各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズルのインク乾燥を防ぐためには、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面がキャッピングされることが望ましく、このために各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKが一旦上方に移動されて保護キャップ6をノズル面に対向させた後に、再度記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKを下方に変位させることによってノズル面が覆われて保護される。この場合に、保護キャップ6に対向した状態でインクを予備吐出する回復処理や、インク供給等の加圧等によってインクをノズルから強制排出する回復処理を行うことができ、この際に記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKから吐出されたインクは保護キャップ6の内部開口部により受けられて、この内部開口部内に収容される。また、このインクが、内部開口部内に設けられたインク吸収体等によって保持されることもできる。なお、印字中の記録ヘッド1BKの予備吐出は、記録媒体Pの、紙・紙間において予備吐出受7に対して行なわれる。
【0037】
このように、記録を行わない時には、保護キャップ6により記録ヘッドユニット1の各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面をキャッピングしてノズル面を保護すると共に、インクの乾燥を防止することができる。また、この状態で搬送ベルト2aを駆動すれば、図示しない、例えば搬送ベルト2aのリターン側に設けられたクリーニング部材等によって搬送ベルト2aの表面を好適に清掃することができるので、搬送ベルト2aのベルト面上に予備吐出されたインクを良好に除去することができる。さらに、このような搬送ベルト2aの清掃は記録媒体Pの搬送精度に関わりなく行うことができる。
【0038】
従って、このように構成された本発明のインクジェット記録装置においては、図1に示される位置において、記録ヘッドユニット1からインクが吐出されて搬送ベルト2a上の記録紙等の記録媒体Pに記録が行われると共に、予備吐出が行われる。この予備吐出は、図示されるように記録ヘッドユニット1の記録ヘッド1Y、1C、1Mによって染料インクが記録媒体Pまたは搬送ベルト2aのベルト面上に行うことができ、顔料インクは上記したように紙・紙間において予備吐出出受7に対して行なわれる。
【0039】
一方、図1に示されるように、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面のキャッピング時には、記録ヘッドユニット1が上方位置に移動された際に各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズル面の下に向かって保護キャップ6が作動されてキャッピングされ、また、各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズルからインクが吐出されること等によって所要の回復処理が行われる。この時に各記録ヘッド1Y、1C、1M、1BKのノズルから吐出されたインクは保護キャップ6の内部開口部によって受容される。
【0040】
(実施例2)
図2には、本発明のインクジェット記録装置における第2の実施例が示されており、図示されるように、この実施例2においては、インクジェット記録装置は、顔料インク用の記録ヘッド21BKが、染料インク用の記録ヘッド21Y、21C、21Mと別々の群をなすよう分離独立していることが、先の実施例1のものと異なっている。
【0041】
すなわち、本実施例においては、インクジェット記録装置は、フルライン・マルチ型の第1の群の顔料インク用の記録ヘッド21BKと第2の群の複数個の染料インク用の記録ヘッド21Y、21C、21Mとから成る記録ヘッドユニット21と、記録ヘッドユニット21によって記録するために記録媒体Pを搬送する搬送ベルトユニット22と、記録媒体Pを積載保持する記録媒体積載部23と、第1の群の記録ヘッド21BKを上下動する第1の記録ヘッド昇降機構24と、第2の群の一体的に構成された記録ヘッド21Y、21C、21Mを上下動する第2の記録ヘッド昇降機構25とから概略的に構成され、第2の群の記録ヘッド21Y、21C、21Mのノズル面をそれぞれ保護する複数個の保護キャップ26と、記録ヘッド21BKからの予備吐出を受ける予備吐出受27と、ラインフィードローラユニット28とが設けられている。
【0042】
第1の群の記録ヘッド21BKは、記録ヘッド支持枠29に固着され、第1の記録ヘッド昇降機構24のねじ部材30を駆動モータ31により歯車32を介して回転することによって上下方向に昇降することができる。この第1の群の記録ヘッド21KBに対向して予備吐出されたインクを受ける予備吐出受27が、搬送ベルトユニット22とラインフィードローラユニット28との間に固定して設けられており、さらに記録ヘッド21KBのノズル面を払拭するブレードがこの予備吐出受27に設けられている。
【0043】
また、第2の群の記録ヘッド21Y、21C、21Mを昇降する記録ヘッド昇降機構25は、これら記録ヘッド21Y、21C、21Mを一体的に固定支持する記録ヘッド支持枠33と、記録ヘッド支持枠33を上下方向に昇降するねじ部材34と、ねじ部材34を歯車36を介して回転するためのモータ35とを有しており、記録ヘッド21Y、21C、21Mが装着された記録ヘッド支持枠33を、駆動モータ35を作動して歯車36を介してねじ部材34を回転することによって上下動することができる。さらに、これら記録ヘッド21Y、21C、21Mのノズル面を覆う複数個の保護キャップ26が一体的に設けられており、各記録ヘッド21Y、21C、21Mの不使用時のノズルの乾燥を防止する。また、これら保護キャップ26は、各記録ヘッド21Y、21C、21M、21BKのノズル面を払拭するブレードを備えている。
【0044】
このような記録ヘッドユニット21において、予備吐出受27は、記録ヘッド21BKのノズル列に対向した開口を有し、ラインフィードローラユニット28と搬送ベルトユニット22の間に設置されており、記録ヘッド21BKから予備吐出された顔料インクを受けて収容されるようになっている。また、予備吐出受27は記録ヘッド21BKのノズル面を払拭するブレードを備えている。なお、記録ヘッド21BKの不使用時には、記録ヘッド21BKは、予備吐出受27を押し付ける位置にまで加工されて予備吐出受27に当接される。さらに、記録ヘッド21Y、21C、21M、21BKの常時予備吐出間隔内で記録ヘッドの昇降移動や保護キャップ26の移動が同様に十分に行うことができる。
【0045】
(実施例3)
図示されていないが、本発明のインクジェット記録装置における第3の実施例では、上記第1の実施例の記録ヘッドユニット1において、顔料インク用の記録ヘッド1BKと、定着発色促進剤含有インク用の記録ヘッド1Mとの間に別の定着発色促進剤含有インク用の記録ヘッドを配設して5ヘッドタイプとしたものである。この実施例3においては、搬送ベルトユニット2とラインフィードローラユニット9との間に、予備吐出受7を記録ヘッド1BK用と定着発色促進剤含有インク用記録ヘッド用に、2個配置することによって記録媒体面予備吐出を避けることができるように構成できる。
【0046】
このように構成された本発明のインクジェット記録装置によれば、固着し易くて拭き取り操作でクリーニングし難く、発一性の時間間隔が短いインク用のフルマルチタイプの記録ヘッドを用い、ラインフィードローラと静電搬送ベルトの間に予備吐出受を設けて紙・紙間予備吐出受とした記録媒体搬送系を構成することが可能となる。
【0047】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載のインクジェット記録装置は、顔料インク用記録ヘッド及び定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドを含む複数個の記録ヘッドが並列配置され、記録媒体搬送手段がラインフィードローラと静電吸着搬送ベルトを含むインクジェット記録装置であって、前記ラインフィードローラと前記静電吸着搬送ベルトとの間に前記顔料インク用記録ヘッドに対向して予備吐出受が配設され、前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドに対向して保護キャップが設けられているので、顔料インクや定着発色促進剤含有インク等のような発一性の悪いインクに対向させて紙・紙間の予備吐出受として、良好な記録を行うことができ、かつ搬送手段の搬送面を良好に清潔に維持することができる。
【0048】
本発明の請求項2記載のインクジェット記録装置は、前記顔料インク用記録ヘッドが前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドと一緒に昇降可能に設けられているので、簡単な構成に製作することができると共に、良好な記録を行うことができる。
【0049】
本発明の請求項3記載のインクジェット記録装置は、前記顔料インク用記録ヘッドが前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドと個別に昇降可能に設けられているので、顔料インク用記録ヘッドと定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドとを別々に作動して予備吐出を行うことができるし、回復処理を好適に行うことができる。
【0050】
本発明の請求項4記載のインクジェット記録装置は、前記保護キャップが、前記記録ヘッドのノズルが形成された面をキャッピングするので、記録ヘッドのノズル面を良好にキャッピングしてノズルのインクによる詰まりを防止して好適に保護することができる。
【0051】
本発明の請求項5記載のインクジェット記録装置は、前記記録ヘッドが、前記記録媒体の幅の全体に対応した範囲に亙ってノズルを配列して成るフルライン型の記録ヘッドであるので、記録媒体の全幅に亙って好適に記録することができ、良好な記録を行うことができる。
【0052】
本発明の請求項6記載のインクジェット記録装置は、各記録ヘッドのノズル面の位置に移動可能に前記保護キャップが配置されているので、各記録ヘッドのノズル面の乾燥を防ぐことができ、ノズルが詰まるのを防止し、回復処理を行うことができる。
【0053】
本発明の請求項7記載のインクジェット記録装置は、前記昇降のための機構が、前記記録ヘッドを昇降するねじ部材を有するので、簡単な構成で、確実に昇降することができる。
【0054】
本発明の請求項8記載のインクジェット記録装置は、前記搬送手段は無端状の静電吸着搬送ベルトを有するので、簡単に、かつ安価に搬送手段を構成することができる。
【0055】
本発明の請求項9記載のインクジェット記録装置は、前記記録ヘッドがインクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有するので、熱エネルギーを利用してインクを吐出することにより記録の高密度化と高精細化を達成でき、きれいな記録が得られる。
【0056】
本発明の請求項10記載のインクジェット記録装置は、前記電気熱変換体は、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生するので、熱エネルギーを利用してインクを吐出し、これによって記録の高密度化と高精細化を達成でき、きれいな記録が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の第1実施例におけるフルラインマルチ型のインクジェット記録装置の側面模式図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置の第2実施例における搬送手段の搬送ベルトとの側面模式図である。
【図3】従来のインクジェット記録装置における斜視図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッドユニット
2 搬送ベルトユニット
3 記録媒体積載部
4 記録媒体排出部
5 記録ヘッド昇降機構
6 保護キャップ
7 予備吐出受
8 予備吐出受支持部
9 ラインフィードローラユニット
11 記録ヘッド支持枠
12 ローラ
14 ねじ部材
15 駆動モータ
21 記録ヘッドユニット
22 搬送ベルトユニット
23 記録媒体積載部
24 第1記録ヘッド昇降機構
25 第2記録ヘッド昇降機構
26 保護キャップ
27 予備吐出受
28 ラインフィードローラユニット
29 記録ヘッド支持枠
30 ねじ部
31 駆動モータ
32 歯車
33 記録ヘッド支持枠
34 ねじ部材
35 駆動モータ
36 歯車
Claims (10)
- 顔料インク用記録ヘッド及び定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドを含む複数個の記録ヘッドが並列配置され、記録媒体搬送手段がラインフィードローラと静電吸着搬送ベルトを含むインクジェット記録装置であって、
前記ラインフィードローラと前記静電吸着搬送ベルトとの間に前記顔料インク用記録ヘッドに対向して予備吐出受が配設され、前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドに対向して保護キャップが設けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記顔料インク用記録ヘッドが前記定着発色促進剤含有インク用記録ヘッドと一緒に昇降可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記顔料インク用記録ヘッドが前記定着発色促進剤インク用記録ヘッドと個別に昇降可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記保護キャップは、前記記録ヘッドのノズルが形成された面をキャッピングすることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録ヘッドは、前記記録媒体の幅の全体に対応した範囲に亙ってノズルを配列して成るフルライン型の記録ヘッドであることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記各記録ヘッドのノズル面の位置に移動可能に前記保護キャップが配置されていることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
- 前記昇降のための機構は、前記記録ヘッドを昇降するねじ部材を有することを特徴とする請求項2または3記載のインクジェット記録装置。
- 前記搬送手段は無端状の静電吸着搬送ベルトを有することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録ヘッドはインクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- 前記電気熱変換体は、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生することを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
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JP2012051341A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-15 | Seiko Epson Corp | 液体噴射装置 |
-
2002
- 2002-07-15 JP JP2002206223A patent/JP2004042572A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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