JP2001162835A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001162835A
JP2001162835A JP35392999A JP35392999A JP2001162835A JP 2001162835 A JP2001162835 A JP 2001162835A JP 35392999 A JP35392999 A JP 35392999A JP 35392999 A JP35392999 A JP 35392999A JP 2001162835 A JP2001162835 A JP 2001162835A
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JP
Japan
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recording
wiper blade
ink
foreign matter
ink jet
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JP35392999A
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Takeshi Irisawa
剛 入澤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吐出口近傍に付着した異物の他に、インクミス
トや紙粉等に起因するそれ以外の箇所の付着物も拭き取
ることで、正常なインク吐出性能を維持するとともに、
記録用紙の汚損やセンサー類の誤検知を防止する。 【構成】吐出口近傍の付着物の除去を目的とするワイパ
ーブレード31とは別に、該ワイパーブレードでは清浄
化できない記録ヘッド11やキャリッジ13の部分、さ
らにはセンサー類501、502を含む記録装置のその
他の部分の付着物の除去を目的とするワイパーブレード
32、503を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録手段から被記録媒
体へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シ
ート等の被記録媒体(被記録材、記録媒体)に画像(文
字や記号等を含む)を記録していくように構成されてい
る。前記記録装置は、記録方式により、インクジェット
式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等
に分けることができる。
【0003】被記録媒体の搬送方向(紙送り方向、副走
査方向)と交叉する方向に主走査しながら記録するシリ
アルタイプの記録装置においては、被記録媒体に沿って
移動するキャリッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッ
ド)によって画像を記録(主走査)し、1行分の記録を
終了した後に所定量の紙送り(副走査としてのピッチ搬
送)を行い、その後に再び停止した被記録媒体に対して
次の行の画像を記録(主走査)するという動作を繰り返
すことにより、被記録媒体全体の記録が行われる。一
方、被記録媒体の搬送方向の副走査のみで記録するライ
ンタイプの記録装置においては、被記録媒体を所定の記
録位置にセットし、一括して1行分の記録を行った後、
所定量の紙送り(ピッチ送り)を行い、さらに次の行の
記録を一括して行うという動作を繰り返すことにより、
被記録媒体全体の記録が行われる。
【0004】そのうち、インクジェット式の記録装置
(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッ
ド)から被記録媒体へインクを吐出して記録を行うもの
であり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細
な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処
理を必要とせずに記録することができ、ランニングコス
トが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少な
く、しかも、多種類のインク(例えばカラーインク)を
使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利
点を有している。
【0005】インクジェット記録ヘッドの吐出口からイ
ンクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する
エネルギー発生素子としては、ピエゾ素子等の電気機械
変換体を用いるもの、レーザー等の電磁波を照射して発
熱させ、この発熱作用によってインク滴を吐出させるも
の、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換体によって
液体を加熱するものなどがある。その中でも、熱エネル
ギーを利用してインクを滴として吐出するインクジェッ
ト式の記録手段(記録ヘッド)は、吐出口を高密度に配
列することができるため高解像度の記録をすることが可
能である。特に、その中でも、電気熱変換体素子をエネ
ルギー発生素子として用いる記録ヘッドは、小型化が容
易であり、かつ最近の半導体分野における技術の進歩と
信頼性の向上性が著しいIC技術やマイクロ加工技術の
長所を十分に活用でき、高密度実装化が容易で製造コス
トも安価なことから、有利である。
【0006】また、被記録媒体の材質に対する要求も様
々なものがあり、近年では、これらの要求に対する開発
が進み、通常の被記録媒体である紙(薄紙や加工紙を含
む)や樹脂薄板(OHP等)などの他に、布、皮革、不
織布、さらには金属等を被記録媒体として用いる記録装
置も使用されるようになっている。
【0007】記録ヘッドの吐出口面に形成された複数の
吐出口からインク(記録液)を吐出させて記録を行うイ
ンクジェット記録装置においては、記録中にインクの飛
び散りや塵の付着等により吐出口近傍にインクや不純物
が付着すると、それが吐出口から吐出されるインク滴と
接触することで、そのインク滴の吐出方向(飛翔方向)
が乱されて被記録媒体上における着弾精度を悪化させた
り、さらには、完全に吐出口を塞いでしまうことでイン
ク滴を吐出させなくする不吐出など、いろいろな悪影響
が引き起される。
【0008】そこで、従来より、記録液滴の着弾精度を
低下させたり、インクの吐出不良(不吐出を含む)の原
因となるなどの悪影響を与える吐出口近傍の付着物、つ
まり吐出口近傍に付着したインクやほこり等の異物を除
去することにより、インク吐出性能の維持及び記録画像
の品位向上を図ることを目的として、記録手段の吐出口
近傍を拭き取り清掃(ワイピング)するワイパーブレー
ドを具備する構成のインクジェット記録装置が提案され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一方、記録動作中や記
録ヘッド回復動作中における微小インクの飛び散り(イ
ンクミスト)は、記録ヘッドの表面や吐出口の近傍部分
のみに付着するとは限らず、実際には記録装置の広い範
囲でいたるところに飛散して付着するものである。ま
た、記録装置内を漂う細かい塵や埃も装置内の各所に付
着し、前述のインクミスト等と混在した状態で記録装置
内の各所に滞留し付着する。こうして、記録装置内に滞
留したり付着したりするインクや塵埃などの異物は、記
録用紙等の被記録媒体の汚染の原因となったり、各種セ
ンサー類の誤検知の原因になるなど、様々な不都合を引
き起こす。
【0010】例えば、被記録媒体と対向するキャリッジ
の表面にインク等の上記異物が付着し堆積すると、通常
許容できる程度の記録用紙の浮き上がり量でも許容でき
なくなり、図8に示すように記録用紙と異物が接触し、
記録用紙を汚してしまうといった不具合が生じる。ま
た、キャリッジの位置を検知しているセンサー部に上記
異物が付着すると、正確なキャリッジの位置検出が不可
能になったり、インクの残量を検知するセンサーに異物
が付着すると、正確なインクの残量検出が不可能になる
などの不具合が生じることもある。
【0011】しかしながら、従来のワイピング機構で
は、前述のように記録ヘッドの吐出口近傍(吐出口面)
の異物を拭き取ることを目的として構成されているた
め、記録品位に関係するような吐出口近傍の異物は除去
できても、前述したような装置内のいたるところに滞留
し付着して用紙汚れやセンサー誤検知等の原因となるイ
ンクや塵埃等の異物まで拭き取り除去することは不可能
である。
【0012】図9は従来の記録手段の吐出口面をクリー
ニングするためのワイパーブレード(ワイピング手段)
の一例を示す模式的部分斜視図である。図9に示すよう
なワイパーブレードでは、記録ヘッドの吐出口近傍の異
物(汚れ)は除去(清浄化)されるが、隣合った記録ヘ
ッド間の部分やキャリッジの表面部分に付着した汚れ
(異物)までは清浄化(拭き払い除去)することができ
ない。
【0013】図10は従来の記録手段の吐出口面をクリ
ーニングするためのワイパーブレード(ワイピング手
段)の別の例を示す模式的部分斜視図である。図10に
示すような構成では、ワイパーブレードは、記録ヘッド
の吐出口近傍だけではなく、記録ヘッド及びキャリッジ
の表面のほぼ全域に接触することができ、広い範囲をワ
イピングすることができる。しかしながら、記録ヘッド
及びキャリッジの表面は一様な平滑面で形成されている
とは限らず、記録ヘッドとキャリッジとの接合部などの
凹凸が存在する場合がほとんどであるため、1枚のワイ
パーブレードで全表面を十分にクリーニング(清浄化)
することは殆ど不可能である。
【0014】また、ブレード拭き(ワイピング)摺動の
上流側の表面で例えば紙粉のようなゴミを掻き取った
(拭き取った)場合、その紙粉で汚れたワイパーブレー
ドで記録ヘッドの吐出口近傍を拭き取ることになるた
め、該ワイパーブレードに付着した上記紙粉等が逆に吐
出口近傍に転移され、逆に目詰まり等の悪影響を引き起
こすことがある。また、図9の構成及び図10の構成の
いずれにおいても、前述の各センサー部に付着した汚れ
(異物)までを清浄化(除去)することは、何ら考慮さ
れておらず、実際上不可能である。
【0015】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、記録装置内を漂う
微小インクや記録装置の諸動作による飛散インクや細か
い塵埃等に起因する、記録手段やキャリッジ表面に付着
した異物並びに記録装置内の各部に付着して生じる異物
までも除去することができ、それによって、被記録媒体
の汚損やセンサー類の誤検知などの不具合までも防止す
ることができるインクジェット記録装置を提供すること
である。
【0016】他の本発明の目的は、記録手段の吐出口近
傍に付着した異物を除去することに加え、記録装置内を
漂う微小インクや記録装置の諸動作による飛散インクや
細かい塵埃等に起因する、記録手段やキャリッジ表面に
付着した異物までも除去することができ、それによっ
て、正常なインク吐出性能の維持を可能にするととも
に、被記録媒体の汚損やセンサー類の誤検知などの不具
合までも防止することができるインクジェット記録装置
を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するため、記録手段から被記録媒体へインク
を吐出して記録を行うインクジェット記録装置におい
て、記録手段の吐出口の近傍以外の部分に付着した異物
を除去することを目的とするワイパーブレードを少なく
とも1個具備することを特徴とする。
【0018】請求項2及び3の発明は、上記目的を達成
するため、上記請求項1の構成に加えて、前記記録手段
の吐出口の近傍以外の部分に付着した異物を除去するこ
とを目的とするワイパーブレードは、記録手段もしくは
キャリッジの被記録媒体と対向した部分に付着した異物
を除去することを目的とするワイパーブレードである構
成、あるいは、前記記録手段の吐出口の近傍以外の部分
に付着した異物を除去することを目的とするワイパーブ
レードは、記録手段もしくはキャリッジに配置されたセ
ンサー部分あるいはセンサーによって検出する部分に付
着した異物を除去することを目的とするワイパーブレー
ドであることを特徴とする。
【0019】請求項4の発明は、上記目的を達成するた
め、記録手段から被記録媒体へインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置において、記録手段の吐出
口の近傍に付着した異物を除去することを目的とするワ
イパーブレードとは別に、該ワイパーブレードでは清浄
化できない記録手段もしくはキャリッジの部分に付着し
た異物を除去することを目的とするワイパーブレードを
少なくとも1個具備することを特徴とする。
【0020】請求項5の発明は、上記請求項4の構成に
加えて、前記記録手段の吐出口の近傍に付着した異物を
除去することを目的とするワイパーブレード以外のワイ
パーブレードは、清浄化しようとする目的の部分の形状
及び除去しようとする異物の種類に合った形状及び材質
を有するワイパーブレードである構成とすることによ
り、一層効率よく上記目的を達成するものである。
【0021】請求項6の発明は、上記目的を達成するた
め、記録手段から被記録媒体へインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置において、記録手段の吐出
口の近傍に付着した異物を除去することを目的とするワ
イパーブレードとは別に、該ワイパーブレードでは清浄
化できない記録手段もしくはキャリッジの被記録媒体と
対向した部分に付着した異物を除去することを目的とす
るワイパーブレードを少なくとも1個具備することを特
徴とする。
【0022】請求項7の発明は、上記目的を達成するた
め、記録手段から被記録媒体へインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置において、記録手段の吐出
口の近傍に付着した異物を除去することを目的とするワ
イパーブレードとは別に、該ワイパーブレードでは清浄
化できない記録手段もしくはキャリッジに配置されたセ
ンサー部分あるいはセンサーによって検出する部分に付
着した異物を除去することを目的とするワイパーブレー
ドを少なくとも1個具備することを特徴とする。
【0023】請求項8の発明は、請求項6又は7の構成
において、前記記録手段の吐出口の近傍に付着した異物
を除去することを目的とするワイパーブレード以外のワ
イパーブレードは、清浄化しようとする目的の部分の形
状及び除去しようとする異物の種類に合った形状及び材
質を有するワイパーブレードである構成とすることによ
り、一層効率よく上記目的を達成するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。なお、各図を通して、同一符号は
同一又は対応する部分を示す。図6は本発明を適用した
インクジェット記録装置の一実施例を示す模式的斜視図
である。図6において、制御部9によって制御されるス
テッピングモータ6により搬送ローラ(紙送りローラ)
3が駆動され、該搬送ローラの回動により記録紙等の被
記録媒体4が副走査方向(図6中の矢印B方向)に送ら
れる。
【0025】前記被記録媒体4は、前記搬送ローラ3と
紙押さえローラ8とによって所定の張力を付与され、平
面性を保った状態で副走査方向に送られる。記録部にお
ける記録紙4の平面性を確保するために配設された板状
のプラテン7と平行に設置されたガイド軸(キャリッジ
ローラ)5にはキャリッジ(ヘッドキャリッジ)13が
往復移動可能に案内支持されている。このキャリッジ1
3には、記録手段としての記録ヘッドユニット2a、2
bが着脱可能に搭載されている。前記キャリッジ13
は、制御部10によって制御されるDCモータ12によ
り、前記ガイド軸5に沿って主走査方向(図6中の矢印
A方向)に往復移動するように駆動される。
【0026】前記記録ヘッドユニット2aには、記録ヘ
ッド11a、11b、11cがキャリッジ13の移動方
向(矢印A方向)に関して一定間隔で位置決め固定され
ている。前記記録ヘッド11a、11b、11cのそれ
ぞれには、ブラック、マゼンタ、シアンのインクで満た
されたインクタンク1a、1b、1cが着脱可能に取り
付けられている。一方、前記記録ヘッドユニット2bに
は、記録ヘッド11d、11e、11fがキャリッジ1
3の移動方向(矢印A方向)に関して一定間隔で位置決
め固定されている。前記記録ヘッド11d、11e、1
1fのそれぞれには、淡マゼンタ、淡シアン、イエロー
のインクで満たされたインクタンク1d、1e、1fが
着脱可能に取り付けられている。なお、前記記録ヘッド
及び前記インクタンクの全体もしくは任意の一つを指す
場合は、単に記録ヘッド11、インクタンク1と称す
る。
【0027】図7は図6中の記録ヘッド(記録手段)1
1の構造を示す模式的斜視図である。図7において、基
板25上には複数の電気熱変換体26及びこれらに電力
を供給するための複数の電極(不図示)が形成されてい
る。前記電気熱変換体26のそれぞれに対応して同数の
液路24が形成されており、各液路24の基端部は共通
液室23に連通している。そして、各液路24は記録ヘ
ッド11の前面(吐出口面)に開口しており、これらの
開口によって吐出口27が形成されている。記録ヘッド
11に対しては、前記インクタンク1より矢印C方向よ
りインクが供給される。インクタンク1からのインク
は、インク供給口の近傍に設けられたフィルター22に
よってゴミなどの不純物を取り除きつつ前記共通液室2
3に供給される。
【0028】共通液室23に供給されたインクは、毛細
管現象によって各液路24内に供給され、該液路24の
先端開口部である吐出口27付近でメニスカスを形成し
た状態で保持される。この状態で前記電気熱変換体26
に通電することにより、該電気熱変換体上でインクが加
熱されて発泡し、その発泡エネルギーにより吐出口27
からインク滴が図7中の矢印D方向に吐出される。以上
の説明は、各種のインクが使用される記録ヘッド(記録
手段)11a、11b、11c、11d、11e、11
fに共通しており、ブラック、マゼンタ、シアン、淡マ
ゼンタ、淡シアン、イエローのインクが供給され、イン
クの発泡エネルギーにより各吐出口27よりインク滴を
吐出させることができる。
【0029】すなわち、前記記録手段(記録ヘッド)1
1は、インクを吐出するために利用される熱エネルギー
を発生する電気熱変換体26を備えているインクジェッ
ト記録手段である。また、前記記録手段11は、前記電
気熱変換体26が発生する熱エネルギーによりインクに
生じる膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させて
記録を行なうものである。
【0030】図6において、記録に際しては、記録紙4
が停止している状態でキャリッジ13を矢印Aの方向に
一定の速度で移動させながら、記録ヘッド11fよりイ
エローインクを、記録ヘッド11eより淡シアンインク
を、記録ヘッド11dより淡マゼンタインクを、記録ヘ
ッド11cよりシアンインクを、記録ヘッド11bより
マゼンタインクを、記録ヘッド11aよりブラックイン
クを、それぞれの画像信号に基づいて吐出させ、重ね打
ちすることによってカラー記録が行われる。
【0031】キャリッジ13の1主走査による1ライン
の記録が終了すると、記録紙4を矢印B方向(副走査方
向)に一定量ステップ送りし、このステップ送りの間に
キャリッジ13を矢印Aと反対の方向へ移動させて次の
ラインの記録開始位置へセットする。この間、各記録ヘ
ッド11の電気熱変換体26には通電されておらず、イ
ンクの吐出は一時休止状態となっている。記録紙4のス
テップ送りが終了し、記録紙4が停止した状態となり、
キャリッジ13が矢印A方向と反対方向へ移動して図6
中の左側端部まで戻ると、再び、キャリッジ13の矢印
A方向の移動を開始し、一定速度で移動させながら各記
録ヘッド11から画像信号に基づいてインクを吐出させ
ることにより、次のラインのカラー記録が実行される。
これらの動作を繰り返すことによって、記録紙4の全記
録領域におけるカラー記録を行うことができる。
【0032】図6において、記録領域を外れた所定の位
置(図示の例では、プラテン7の右側の位置)に、ワイ
パーブレードを有するワイピングユニット(クリーニン
グ機構)14が配設されている。このワイピングユニッ
ト14は、記録ヘッド11やキャリッジ13などの所定
箇所に付着したインクや塵埃などの異物を定期的に拭き
取り除去するためのものである。つまり、記録動作中に
発生するインクミスト、諸動作によるインクの飛び散
り、紙粉、細かい塵や埃等が記録装置の各箇所に付着
し、インク吐出の性能低下(ヨレや不吐出を含む)ある
いは被記録媒体(記録紙)4の汚損などの原因になるこ
とがあるが、前記ワイピングユニット14は付着物を拭
き取り除去(清浄化)することによりこれらの不都合を
無くすものである。
【0033】図1は本発明を適用したインクジェット記
録装置の第1実施例の要部構成及びワイピング動作を示
す模式的部分斜視図である。図1の(a)は第1ワイパ
ーブレード31で吐出口近傍をワイピングしている状態
を示し、図1の(b)は第2ワイパーブレード32で吐
出口近傍以外の箇所(図示の例では、キャリッジ13の
被記録媒体4と対向する面)をワイピングしている状態
を示す。図1において、第1ワイパーブレード31は、
従来のインクジェット記録装置でも使用されているワイ
パーブレード、すなわち記録ヘッド11の吐出口27近
傍に付着した異物(不純物)を掻き取る(拭き取る)た
めのブレードである。従って、この第1ワイパーブレー
ド31は、記録ヘッド11の吐出口近傍(吐出口面)に
付着したインクミストや紙粉、記録装置内を漂うゴミ等
の不純物(異物)がインク吐出性能に悪影響を及ぼすこ
とがないようにする働きをするものである。
【0034】前記第1ワイパーブレード31の他に、図
1に示すように、第2ワイパーブレード32が設けられ
ている。この第2ワイパーブレード32は、前記第1ワ
イパーブレード31では掻き取る(拭き取る)ことがで
きない部分に付着した前述のような異物(不純物、汚
れ)を掻き取る(拭き取る)ためのものである。前記第
1ワイパーブレード31及び前記第2ワイパーブレード
32は、それぞれのブレードホルダー(ブレード支持
体)33に取り付けられ、それらのブレードホルダー3
3を介してワイピング動作が行なわれる。なお、図示の
例では、3個の記録ヘッド11a、11b、11cに対
応して3個の第1ワイパーブレード31及び4個の第2
ワイパーブレード32が設けられている。また、図1に
は、記録ヘッドユニット2aについて、各記録ヘッド1
1の吐出口近傍及びそれ以外の場所を拭き取る場合を示
すが、これらの構成はもう一つの記録ヘッドユニット2
bについても実質的に同じである。
【0035】図2は図1中のワイピングユニット14の
模式的側面図であり、図3は図2のワイピングユニット
14でワイピングしている時の状態を示す模式的側面図
である。図2及び図3に示すように、記録ヘッド11
a、11b、11cの吐出口27の近傍に付着した汚れ
を拭き取るための各第1ワイパーブレード31と、それ
以外の場所(図示の例ではキャリッジ13の被記録媒体
4と対向する面)に付着した汚れを拭き取るための各第
2ワイパーブレード32とでは、ブレード長さが異なっ
ている。
【0036】これは、記録ヘッドユニット2aのキャリ
ッジ部と記録ヘッド11a、11b、11cの吐出口面
との間に存在する若干の段差を考慮して、前述の各第1
ワイパーブレード31及び第2ワイパーブレード32の
それぞれが清浄化(拭き取り)することを目的としてい
る箇所に合わせて最適な拭き取り(クリーニング)性能
を発揮するような高さ(オーバーラップ量)に調整して
いるためである。これにより、図3に示すように、第1
ワイパーブレード31は記録ヘッド11の吐出口面に対
して、第2ワイパーブレード32はキャリッジ13の表
面(図示の下面)に対して、それぞれ、最適な接触角度
及び侵入量で接触し効果的に異物(汚れ)を取り除くこ
とができる。
【0037】また、実際に必要となる清浄化動作(ワイ
ピング動作)の頻度はワイパーブレードの使用目的によ
って異なる。例えば、吐出口近傍の汚れはインクの吐出
に影響が出ないような頻度で拭き取る必要があり、一
方、キャリッジ13の被記録媒体4と対向する面など吐
出口近傍以外の箇所の汚れは、付着物が堆積して被記録
媒体と擦れて該被記録媒体を汚損することがないような
頻度で拭き取ればよい。本実施例のようにそれぞれの清
浄化目的箇所に応じてワイパーブレードを使い分けるこ
とにより、各ワイパーブレードを所望の異なる頻度で使
用することができる。
【0038】特に、記録ヘッド表面(吐出口面)等は記
録品位を向上あるいは安定させるために撥水処理等の様
々な処理が施されており、ワイパーブレード等を擦り付
ける頻度が多くなれば多くなるほど、これらの表面処理
が削られてしまうといった悪影響があり、また、記録装
置の動作スピード(スループット)を向上させる意味か
らも、ワイパーブレードでの拭き取り頻度はできるだけ
必要最低限に設定することが望ましい。このような観点
からも、本実施例のように清浄化箇所に応じてワイパー
ブレードを別々に設けることは極めて有効である。
【0039】図4は本発明を適用したインクジェット記
録装置の第2実施例の要部構成及びワイピング動作を示
す模式的部分斜視図である。図4において、ワイピング
ユニット14は、キャリッジ13の移動方向と直角を成
す方向の軸心を有する回動可能なコア部34の周囲に図
示のように放射状に第1ワイパーブレード31及び第2
ワイパーブレード32を交互に複数枚づつ取り付けた構
造を有する。
【0040】ワイピング動作に際しては、先ず、第2ワ
イパーブレード32を図示のように立てた状態(上向き
垂直方向に位置させた状態)にしてワイピングユニット
14を矢印G方向(キャリッジ13の移動方向に平行な
方向)へ平行移動させることにより、記録ヘッドユニッ
ト2aのキャリッジ部(又はキャリッジ13)の端部の
汚れを拭き取り、次いでコア部34を駆動して各ワイパ
ーブレード31、32を矢印H方向に回動させることに
より第1ワイパーブレード31を立てた状態(上向き垂
直方向に位置させた状態)にしてワイピングユニット1
4をさらに矢印G方向(キャリッジ13の移動方向に平
行な方向)へ平行移動させることにより、今度は記録ヘ
ッド11(図示の例では記録ヘッド11c)の吐出口近
傍に付着した汚れ(異物)を拭き取る。
【0041】これが終わると、コア部34を駆動して各
ワイパーブレード31、32をさらに矢印H方向に回動
させることにより今度は第2ワイパーブレード32を立
てた状態(上向き垂直方向に位置させた状態)にしてワ
イピングユニット14をさらに矢印G方向へ平行移動さ
せることにより、記録ヘッドユニット2aのキャリッジ
部(又はキャリッジ13)の被記録媒体4と対向する面
(図示の例では記録ヘッド11cと11bとの間の面)
に付着した汚れ(異物)を拭き取る。以下、このような
動作を繰り返すことにより、第1ワイパーブレード31
で各記録ヘッド11の吐出口近傍を拭き取るとともに、
第2ワイパーブレード32でそれ以外の箇所(図示の例
ではキャリッジ部の被記録媒体4と対向する面)を拭き
取っていく。
【0042】以上図1〜図4で説明した各実施例によれ
ば、記録ヘッド11の吐出口近傍を拭き取る第1ワイパ
ーブレード31に加え、それ以外の箇所を拭き取る第2
ワイパーブレード32を設けたので、2種類のワイパー
ブレードの働きにより、安定したインクの吐出が得られ
ると同時に、被記録媒体4と対向するキャリッジ等の他
の部分におけるインク等の汚れ(異物、付着物)を定期
的に拭き取り除去して清浄化することができ、被記録媒
体4が該汚れに接触して汚損されるような不都合を防止
することが可能となる。前述の説明から明らかなよう
に、前記第2ワイパーブレード32は、清浄化しようと
する目的の部分(記録ヘッドユニット2a、2b又はキ
ャリッジ13)の形状及び除去しようとする異物の種類
に合った形状及び材質を有するワイパーブレードで形成
されている。
【0043】図5は本発明を適用したインクジェット記
録装置の第3実施例の要部構成及びワイピング動作を示
す模式的部分斜視図である。図5において、記録ヘッド
ユニット2aのキャリッジ部(又はキャリッジ13)の
移動方向と平行にエンコーダー502が設置され、該キ
ャリッジ部にはエンコーダー用のセンサー部(受光部)
501が設けられている。つまり、図5に示すインクジ
ェット記録装置では、エンコーダー502によりキャリ
ッジ13の位置を正確に検知しながらインクを吐出して
記録を行なうことで、インクの吐出のタイミングを精度
よくコントロールしている。
【0044】しかしながら、図5に示すようなインクジ
ェット記録装置において、特にインクミストや紙粉等の
浮遊物(異物、汚れ)が付着して汚れやすい前記エンコ
ーダー502の汚れを定期的に拭き取り清掃するため
に、キャリッジ部に該エンコーダー502と摺擦するワ
イパーブレード503が設けられている。つまり、ワイ
パーブレード503を図5の(a)に示すようにエンコ
ーダー502を挟持する位置にセットした状態でキャリ
ッジ13及び記録ヘッドユニット2aを主走査方向(左
右方向)に移動させることにより、該エンコーダー50
2の汚れ(付着物)を拭き取り除去することができる。
【0045】一方、ワイピングを必要としない時には、
図5の(b)に示すようにワイパーブレード503をエ
ンコーダー502から離隔した位置に退避させておけ
ば、エンコーダー502に余分なストレスを与えること
がなく、キャリッジモータ12に余分な負荷を与えるこ
とを防止できる。なお、図5の第3実施例における前記
ワイパーブレード503も、吐出口近傍を拭き取るワイ
パーブレード(不図示)と共に使用することができるも
のである。前記ワイパーブレード503も、清浄化しよ
うとする目的の部分(センサー501、エンコーダー5
02)の形状及び除去しようとする異物の種類に合った
形状及び材質を有するワイパーブレードで形成されてい
る。
【0046】以上説明した各実施例によれば、記録手段
11から被記録媒体4へインクを吐出して記録を行うイ
ンクジェット記録装置において、記録手段の吐出口の近
傍以外の部分に付着した異物を除去することを目的とす
るワイパーブレード32、503を少なくとも1個具備
する構成が得られる。また、図1及び図4の実施例によ
れば、前記記録手段11の吐出口の近傍以外の部分に付
着した異物を除去することを目的とするワイパーブレー
ドは、記録手段2(2a、2b)もしくはキャリッジ1
3の被記録媒体4と対向した部分に付着した異物を除去
することを目的とするワイパーブレード32である構成
が得られる。
【0047】一方、図5の実施例によれば、前記記録手
段11の吐出口の近傍以外の部分に付着した異物を除去
することを目的とするワイパーブレードは、記録手段2
(2a、2b)もしくはキャリッジ13に配置されたセ
ンサー部分501あるいはセンサーによって検出する部
分502に付着した異物を除去することを目的とするワ
イパーブレード503である構成が得られる。
【0048】また、以上説明した各実施例によれば、記
録手段から被記録媒体へインクを吐出して記録を行うイ
ンクジェット記録装置において、記録手段11の吐出口
の近傍に付着した異物を除去することを目的とするワイ
パーブレード31とは別に、該ワイパーブレードでは清
浄化できない記録手段2(記録ヘッドユニット2a、2
b)もしくはキャリッジ13の部分に付着した異物を除
去することを目的とするワイパーブレード32、503
を少なくとも1個具備する構成が得られる。さらに、以
上説明した各実施例によれば、前記記録手段の吐出口の
近傍に付着した異物を除去することを目的とするワイパ
ーブレード31以外のワイパーブレード32、503
は、清浄化しようとする目的の部分の形状及び除去しよ
うとする異物の種類に合った形状及び材質を有するワイ
パーブレードである構成が得られる。
【0049】また、図1及び図4の実施例によれば、記
録手段から被記録媒体へインクを吐出して記録を行うイ
ンクジェット記録装置において、記録手段11の吐出口
の近傍に付着した異物を除去することを目的とするワイ
パーブレード31とは別に、該ワイパーブレードでは清
浄化できない記録手段(記録ヘッドユニット2a、2
b)もしくはキャリッジ13の被記録媒体4と対向した
部分に付着した異物を除去することを目的とするワイパ
ーブレード32、503を少なくとも1個具備する構成
が得られる。
【0050】また、図5の実施例によれば、記録手段か
ら被記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェ
ット記録装置において、記録手段11の吐出口の近傍に
付着した異物を除去することを目的とするワイパーブレ
ード(不図示)とは別に、該ワイパーブレードでは清浄
化できない記録手段(記録ヘッドユニット2a、2b)
もしくはキャリッジ13に配置されたセンサー部分50
1あるいはセンサーによって検出する部分502に付着
した異物を除去することを目的とするワイパーブレード
503を少なくとも1個具備する構成が得られる。さら
に、図5の実施例によれば、前記記録手段の吐出口の近
傍に付着した異物を除去することを目的とするワイパー
ブレード以外のワイパーブレード503は、清浄化しよ
うとする目的の部分の形状及び除去しようとする異物の
種類に合った形状及び材質を有するワイパーブレード5
03である構成が得られる。
【0051】なお、以上の実施例では記録ヘッド11を
被記録媒体4に対して相対移動させながら記録するシリ
アル記録方式を例に挙げて説明したが、本発明は、被記
録媒体の全幅または一部をカバーする長さのラインタイ
プの記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するライン記
録方式など、記録方式の種類に関わらず種々のインクジ
ェット記録装置に適用可能なものであり、同様の効果を
達成し得るものである。
【0052】また、本発明は、異なる色のインクで記録
するカラー記録装置の他、1個の記録ヘッドを用いて記
録するインクジェット記録装置、あるいは同一色彩で異
なる濃度で記録する階調記録装置、さらには、これらを
組み合わせた複数の異なるインクを用いて記録するイン
クジェット記録装置の場合にも、同様に適用することが
でき、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本
発明は、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可
能なインクジェットカートリッジを用いる構成、記録ヘ
ッドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給用
のチューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインク
タンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用する
ことができ、同様の効果が得られるものである。
【0053】なお、本発明は、インクジェット記録装置
が、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる
記録手段を使用するものである場合にも適用することが
でき、同様の効果が得られる。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段から被記録媒体へインクを
吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
記録手段の吐出口の近傍以外の部分に付着した異物を除
去することを目的とするワイパーブレードを少なくとも
1個具備する構成としたので、記録装置内を漂う微小イ
ンクや記録装置の諸動作による飛散インクや細かい塵埃
等に起因する、記録手段やキャリッジ表面に付着した異
物並びに記録装置内の各部に付着して生じる異物までも
除去することができ、それによって、被記録媒体の汚損
やセンサー類の誤検知などの不具合までも防止すること
ができるインクジェット記録装置が提供される。
【0055】請求項4の発明によれば、記録手段から被
記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット
記録装置において、記録手段の吐出口の近傍に付着した
異物を除去することを目的とするワイパーブレードとは
別に、該ワイパーブレードでは清浄化できない記録手段
もしくはキャリッジの部分に付着した異物を除去するこ
とを目的とするワイパーブレードを少なくとも1個具備
する構成としたので、記録手段の吐出口近傍に付着した
異物を除去することに加え、記録装置内を漂う微小イン
クや記録装置の諸動作による飛散インクや細かい塵埃等
に起因する、記録手段やキャリッジ表面に付着した異物
までも除去することができ、それによって、正常なイン
ク吐出性能の維持を可能にするとともに、被記録媒体の
汚損やセンサー類の誤検知などの不具合までも防止する
ことができるインクジェット記録装置が提供される。
【0056】請求項6の発明によれば、記録手段から被
記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット
記録装置において、記録手段の吐出口の近傍に付着した
異物を除去することを目的とするワイパーブレードとは
別に、該ワイパーブレードでは清浄化できない記録手段
もしくはキャリッジの被記録媒体と対向した部分に付着
した異物を除去することを目的とするワイパーブレード
を少なくとも1個具備する構成としたので、記録手段の
吐出口近傍に付着した異物を除去することに加え、記録
装置内を漂う微小インクや記録装置の諸動作による飛散
インクや細かい塵埃等に起因する、記録手段やキャリッ
ジ表面に付着した異物までも除去することができ、それ
によって、正常なインク吐出性能の維持を可能にすると
ともに、被記録媒体の汚損やセンサー類の誤検知などの
不具合までも防止することができるインクジェット記録
装置が提供される。
【0057】請求項7の発明によれば、記録手段から被
記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット
記録装置において、記録手段の吐出口の近傍に付着した
異物を除去することを目的とするワイパーブレードとは
別に、該ワイパーブレードでは清浄化できない記録手段
もしくはキャリッジに配置されたセンサー部分あるいは
センサーによって検出する部分に付着した異物を除去す
ることを目的とするワイパーブレードを少なくとも1個
具備する構成としたので、記録手段の吐出口近傍に付着
した異物を除去することに加え、記録装置内を漂う微小
インクや記録装置の諸動作による飛散インクや細かい塵
埃等に起因する、記録手段やキャリッジ表面に付着した
異物までも除去することができ、それによって、正常な
インク吐出性能の維持を可能にするとともに、被記録媒
体の汚損やセンサー類の誤検知などの不具合までも防止
することができるインクジェット記録装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
1実施例の要部構成及びワイピング動作を示す模式的部
分斜視図である。
【図2】図1中のワイピングユニットの模式的側面図で
ある。
【図3】図2のワイピングユニットでワイピングしてい
る時の状態を示す模式的側面図である。
【図4】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
2実施例の要部構成及びワイピング動作を示す模式的部
分斜視図である。
【図5】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
3実施例の要部構成及びワイピング動作を示す模式的部
分斜視図である。
【図6】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例を示す模式的斜視図である。
【図7】図6中の記録手段の構造を示す模式的斜視図で
ある。
【図8】被記録媒体がキャリッジの表面に堆積した付着
物に接触して汚損される状態を示す模式的部分斜視図で
ある。
【図9】従来の記録手段の吐出口面をクリーニングする
ためのワイピング手段の一例を示す模式的部分斜視図で
ある。
【図10】従来の記録手段の吐出口面をクリーニングす
るためのワイピング手段の別の例を示す模式的部分斜視
図である。
【符号の説明】
1 インクタンク 2 記録手段(記録ヘッドユニット) 3 搬送ローラ 4 被記録媒体(記録用紙) 5 ガイド軸 6 搬送モータ 7 プラテン 11 記録手段(記録ヘッド) 12 キャリッジモータ 13 キャリッジ 14 ワイピングユニット 23 共通液室 24 液路 26 電気熱変換体 27 吐出口 31 第1ワイパーブレード 32 第2ワイパーブレード 33 ブレードホルダー 501 センサー部分 502 検出する部分(エンコーダー) 503 ワイパーブレード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録媒体へインクを吐
    出して記録を行うインクジェット記録装置において、 記録手段の吐出口の近傍以外の部分に付着した異物を除
    去することを目的とするワイパーブレードを少なくとも
    1個具備することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段の吐出口の近傍以外の部
    分に付着した異物を除去することを目的とするワイパー
    ブレードは、記録手段もしくはキャリッジの被記録媒体
    と対向した部分に付着した異物を除去することを目的と
    するワイパーブレードであることを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段の吐出口の近傍以外の部
    分に付着した異物を除去することを目的とするワイパー
    ブレードは、記録手段もしくはキャリッジに配置された
    センサー部分あるいはセンサーによって検出する部分に
    付着した異物を除去することを目的とするワイパーブレ
    ードであることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】 記録手段から被記録媒体へインクを吐
    出して記録を行うインクジェット記録装置において、記
    録手段の吐出口の近傍に付着した異物を除去することを
    目的とするワイパーブレードとは別に、該ワイパーブレ
    ードでは清浄化できない記録手段もしくはキャリッジの
    部分に付着した異物を除去することを目的とするワイパ
    ーブレードを少なくとも1個具備することを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段の吐出口の近傍に付着し
    た異物を除去することを目的とするワイパーブレード以
    外のワイパーブレードは、清浄化しようとする目的の部
    分の形状及び除去しようとする異物の種類に合った形状
    及び材質を有するワイパーブレードであることを特徴と
    する請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 記録手段から被記録媒体へインクを吐
    出して記録を行うインクジェット記録装置において、 記録手段の吐出口の近傍に付着した異物を除去すること
    を目的とするワイパーブレードとは別に、該ワイパーブ
    レードでは清浄化できない記録手段もしくはキャリッジ
    の被記録媒体と対向した部分に付着した異物を除去する
    ことを目的とするワイパーブレードを少なくとも1個具
    備することを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 記録手段から被記録媒体へインクを吐
    出して記録を行うインクジェット記録装置において、 記録手段の吐出口の近傍に付着した異物を除去すること
    を目的とするワイパーブレードとは別に、該ワイパーブ
    レードでは清浄化できない記録手段もしくはキャリッジ
    に配置されたセンサー部分あるいはセンサーによって検
    出する部分に付着した異物を除去することを目的とする
    ワイパーブレードを少なくとも1個具備することを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段の吐出口の近傍に付着し
    た異物を除去することを目的とするワイパーブレード以
    外のワイパーブレードは、清浄化しようとする目的の部
    分の形状及び除去しようとする異物の種類に合った形状
    及び材質を有するワイパーブレードであることを特徴と
    する請求項6又は7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録手段はインクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えているインクジェット記録手段であることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  10. 【請求項10】 前記記録手段が前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする
    請求項9に記載のインクジェット記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449085B1 (ko) * 2002-08-07 2004-09-18 삼성전자주식회사 잉크젯 프린터의 센서클리닝장치
US8210642B2 (en) * 2007-11-30 2012-07-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus having cleaning member for cleaning an image sensor
JP2013086405A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2013216090A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Toshiba Corp 清掃棒、レンズユニット、画像形成装置

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