JP2001063074A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001063074A
JP2001063074A JP24436299A JP24436299A JP2001063074A JP 2001063074 A JP2001063074 A JP 2001063074A JP 24436299 A JP24436299 A JP 24436299A JP 24436299 A JP24436299 A JP 24436299A JP 2001063074 A JP2001063074 A JP 2001063074A
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Nobuhiko Takekoshi
信彦 竹腰
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録ヘッドを拭き取り清掃する際のインク飛散
を防止することで、記録用紙、エンコーダー、その他の
センサ類のインク汚れを防止し、記録ヘッドの走査動作
の安定化、記録画像の品位向上、記録動作の信頼性向上
を図る。 【構成】記録ヘッド1の吐出口13近傍を拭き取り清掃
するゴム状弾性材のブレード101Bと該ブレードを清
掃する掻き落とし部材100bとを備え、掻き落とし部
材100bでブレード101Bを清掃する際のインク飛
散を防止するための飛散防止部材100cを設け、ブレ
ード101Bは飛散防止部材100cに接触しないよう
に動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録手段から被記録
材へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シ
ート等の被記録材(記録媒体)に画像(文字や記号等を
含む)を記録していくように構成されている。前記記録
装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤド
ット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けること
ができる。
【0003】被記録材の搬送方向(紙送り方向、副走査
方向)と交叉する方向に主走査しながら記録するシリア
ルタイプの記録装置においては、被記録材に沿って移動
するキャリッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)に
よって画像を記録(主走査)し、1行分の記録を終了し
た後に所定量の紙送り(副走査としてのピッチ搬送)を
行い、その後に再び停止した被記録材に対して次の行の
画像を記録(主走査)するという動作を繰り返すことに
より、被記録材全体の記録が行われる。一方、被記録材
の搬送方向の副走査のみで記録するラインタイプの記録
装置においては、被記録材を所定の記録位置にセット
し、一括して1行分の記録を行った後、所定量の紙送り
(ピッチ送り)を行い、さらに次の行の記録を一括して
行うという動作を繰り返すことにより、被記録材全体の
記録が行われる。
【0004】そのうち、インクジェット式の記録装置
(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッ
ド)から被記録材へインクを吐出して記録を行うもので
あり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な
画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理
を必要とせずに記録することができ、ランニングコスト
が安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、
しかも、多種類のインク(例えばカラーインク)を使用
してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を
有している。インクジェット記録ヘッドの吐出口からイ
ンクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する
エネルギー発生素子としては、ピエゾ素子等の電気機械
変換体を用いるもの、レーザー等の電磁波を照射して発
熱させ、この発熱作用によってインク滴を吐出させるも
の、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換体によって
液体を加熱するものなどがある。
【0005】その中でも、熱エネルギーを利用してイン
クを滴として吐出するインクジェット式の記録手段(記
録ヘッド)は、吐出口を高密度に配列することができる
ため高解像度の記録をすることが可能である。特に、電
気熱変換体素子をエネルギー発生素子として用いる記録
ヘッドは、小型化が容易であり、かつ最近の半導体分野
における技術の進歩と信頼性の向上性が著しいIC技術
やマイクロ加工技術の長所を十分に活用でき、高密度実
装化が容易で製造コストも安価なことから、有利であ
る。また、被記録材の材質に対する要求も様々なものが
あり、近年では、これらの要求に対する開発が進み、通
常の被記録材である紙(薄紙や加工紙を含む)や樹脂薄
板(OHP等)などの他に、布、皮革、不織布、さらに
は金属等を被記録材として用いる記録装置も使用される
ようになっている。
【0006】前記熱エネルギーを利用してインクを滴と
して吐出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッ
ド)は、例えば、エッチング、蒸着、スパッタリング等
の半導体製造プロセスを経て、基板上に製膜された電気
熱変換体、電極、液路壁、天板などを形成することによ
り、高密度の液路配置(吐出口配置)を有するものを容
易に製造することができ、一層のコンパクト化を図るこ
とができる。また、IC技術やマイクロ加工技術の長所
を活用することにより、記録手段の長尺化や面状化(2
次元化)が容易であり、記録手段の長尺化および高密度
化も容易である。そして、エネルギー発生手段に電気熱
変換体を用い、かつ半導製造プロセスを経て製造され
た、マルチ化さた吐出口を有するインクジェットヘッド
としては、各吐出口に対応した液路が設けられ、該液路
ごとに電気熱変換体が設けられ、かつ各液路に連通して
いる共通液室より各液路にインクが供給される構成のも
のが知られている。
【0007】図11はこのようなインクジェット記録ヘ
ッドの代表的な概略構成を示す一部破断部分斜視図であ
り、図12は図11の記録手段1において各吐出口から
発生する微小インクミストによる吐出口面上のインク付
着の状態を示す側面図であり、図13は図12の記録手
段1の吐出口面側から見た正面図である。図11及び図
12において、記録ヘッド1(記録手段)は、エッチン
グ、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロセスを経
て、基板2上に製膜された電気変換体3、電極4、液路
壁5、天板6などから構成されている。インク(記録
液)12は、不図示のインクタンク(インク貯蔵室)か
らインク供給チューブ7を通して、記録ヘッド1の共通
液室8内に供給される。図11及び図12中の9はイン
ク供給チューブ7用のコネクタである。共通液室8内に
供給されたインク12は、毛管現象により各液路10内
に供給され、該液路10の先端開口である吐出口13で
メニスカスを形成することにより安定に保持される。符
号11は、複数の吐出口13が配列された吐出口面を示
す。ここで、電気熱変換体3に通電することにより、該
電気熱変換体上のインクが加熱され、発泡現象が発生
し、その発泡エネルギーにより吐出口13からインク滴
が吐出される。以上のような構成により、高密度の吐出
口配置でインクジェット記録ヘッド1を製造することが
できる。
【0008】図12及び図13において、上述したよう
な記録手段(記録ヘッド)1を用いてインクを吐出、飛
翔させて記録動作を続けていくと、インク滴14が各吐
出口13から吐出する際に発生するサテライト状の微小
インクミスト(霧状インク)15が、記録ヘッド1の被
記録材(記録用紙)と対向する吐出口面11に付着し蓄
積される。そして、その付着量が多くなると、大きなイ
ンク滴16に成長し、記録ヘッド1の吐出口13まで広
がって該吐出口からのインク吐出を妨げたり、被記録材
の表面に付着したりして、記録品位の低下や記録画像の
汚れを発生させるなどの問題を生じることがある。
【0009】そこで、記録ヘッド1からインク滴14を
吐出する際に発生する微小インクミスト15によって生
じる上述のような問題を解決するために、記録ヘッド1
の吐出口面11の近傍に空気吸引装置を設けて微小イン
クミスト15を吸引してしまう方法、あるいは、吐出口
面11にゴム状弾性材のブレードを定期的に当接させる
ことで、微小インクミスト15の付着や蓄積によって生
じた付着インク16を掻き落としてしまう(拭き取って
しまう)方法が採られている。
【0010】しかしながら、上述の空気吸引装置を用い
る方法では、装置構成が大型になり、騒音も大きくな
り、さらには、空気吸引装置が作動することにより、サ
テライト状の微小インクミスト15を吸引するだけでな
く、吐出口から吐出されたインク滴14の飛翔状態に空
気流の影響が及んでしまい、被記録材上で記録ドットの
位置が本来の位置からずれてしまうという不都合があ
る。一方、上述のゴム状弾性材のブレードにより吐出口
面11を拭き取り清掃する方法では、清掃部材としての
ブレードに固着インクや増粘インク等が付着することが
あり、そのような付着物があるとかえって清掃動作時に
吐出口面11を汚してしまうことがある。そこで、清掃
部材としてのブレードも常に清潔にする必要があり、そ
のために、吐出口面に当接するブレードを第1清掃部材
とし、さらに、この第1清掃部材をクリーニングするた
めの第2清掃部材を設ける構成が提案されている。
【0011】図14及び図15は第1清掃部材及び第2
清掃部材を備えた従来のインクジェット記録装置の要部
構成を示す模式図であり、図14は第1清掃部材が吐出
口面拭き取り方向に移動する際に該第1清掃部材を第2
清掃部材で清掃する状態を示し、図15は、第1清掃部
材が第2清掃部材を一旦通過した後に、該第1清掃部材
を吐出口面拭き取り方向と逆の方向(戻り方向)に移動
させて再度第2清掃部材を通過させることにより、該第
1清掃部材を第2清掃部材で清掃する状態を示す。図1
4において、記録ヘッド1をホームポジションに位置さ
せた状態で、ゴムブレードから成る第1清掃部材101
を矢印M方向に移動させて記録ヘッド1の吐出口面を拭
き取り、吐出口面を拭き取った(清掃した)直後で拭き
取り方向(矢印M方向)に移動しているゴムブレード1
01を第2清掃部材100に当接させる。
【0012】この図14の清掃方法では、ゴムブレード
(第1清掃部材)101が第2清掃部材100に当接す
ると、該第2清掃部材がゴムブレード101に対して進
入量を持っているため、該ゴムブレード101が一旦弾
性変形した後に第2清掃部材100を通過して自由状態
に復帰することになる。そのため、第2清掃部材100
を通過した直後に、ゴムブレード101の先端が一気に
矢印m方向に動く。その際に、ゴムブレード101に付
着していたインクやゴミ等が矢印m’方向に飛び散るこ
とになる。そのため、記録装置内部や記録装置周辺部を
インクで汚してしまうことになる。ただし、この場合
は、インクやゴミ等の飛び散り方向m’が記録ヘッド1
と反対側へ向く方向であるため、記録ヘッド1やエンコ
ーダーや被記録材(記録用紙等)の極端なインク汚れは
生じない。なお、第2清掃部材100に付着したインク
は、その後、下方の廃インク受け等により受けられ、吸
収されたり、蒸発したりする。
【0013】一方、図15に示すようにゴムブレード1
01が戻り方向(矢印L方向)に移動している間に第2
の清掃部材100に当接させる方法では、第2清掃部材
がゴムブレード101に対して進入量を持っているた
め、同様に、該ゴムブレード101が一旦弾性変形した
後に第2清掃部材100を通過して自由状態に復帰する
ことになり、第2清掃部材100を通過した直後に、ゴ
ムブレード101の先端が一気に矢印n方向に動く。そ
の際に、ゴムブレード101に付着していたインクやゴ
ミ等が矢印n’方向に飛び散ることになる。しかし、こ
の場合のインクやゴミ等の飛び散り方向n’は図14と
は逆に記録ヘッド1へ向う方向であるため、記録ヘッド
1やエンコーダーや被記録材(記録用紙等)がインクで
汚されてしまうことが多くなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、吐出口
面を清掃するための第1清掃部材を第2清掃部材で清掃
する構成の従来のインクジェット記録装置にあっては、
インク等の飛散を生じたり、機内を汚したり、記録用紙
等の被記録材を汚したりすることに加え、エンコーダー
やセンサー類のインク汚れに起因する記録動作不良が生
じることがあった。また、第1清掃部材及び第2清掃部
材の少なくとも一方をインク吸収体で形成することもあ
るが、その場合は、前記インク吸収体のインク吸収容量
が飽和してしまうと、かえって清掃動作で清掃部材を汚
してしまうという不都合がある。さらに、この飽和状態
を防止するためにインク吸収体の容積を大きくすること
も考えられるが、それでは、記録装置が必要以上に大き
くなってしまう。
【0015】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、記録手段を拭き取
り清掃する際のインク飛散を防止することができ、それ
により、被記録材のインク汚れを防止するだけでなく、
エンコーダーやその他のセンサ類のインク汚れを防止す
ることができ、記録手段の走査動作の安定化、記録画像
の品位向上、記録動作の信頼性向上を達成できるインク
ジェット記録装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
上記目的を達成するため、記録手段から被記録材にイン
クを吐出して記録を行うインクジェット記録装置におい
て、記録手段の吐出口付近を清掃する第1清掃部材と該
第1清掃部材を清掃する第2清掃部材とを備え、前記第
2清掃部材で前記第1清掃部材を清掃する際のインク飛
散を防止するための飛散防止部材を設けることを特徴と
する。
【0017】請求項2及び3の発明は、上記請求項1の
構成に加えて、前記第1清掃部材は板状部材であり、前
記第2清掃部材は前記第1清掃部材に付着したインクを
掻き落とす掻き落とし部材であり、前記第1清掃部材は
前記飛散防止部材の飛散防止面に接触しないように動作
する構成、あるいは、前記第1清掃部材は、記録手段の
清掃動作時に前記第2清掃部材に当接する以前に前記飛
散防止部材の飛散防止面以外に当接する構成とすること
により、一層効率よく、上記目的を達成するものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。各図面を通して、同一参照番号及び
同一符号はそれぞれ同一または対応部分を示す。図1は
本発明を適用したインクジェット記録装置の一実施例の
概略構成を示す模式的斜視図である。図1において、搬
送ローラ23は、不図示の搬送モータ(紙送りモータ)
により駆動され、連続紙またはカットシート等の形態を
成す記録用紙等の被記録材23aを搬送する。この被記
録材23aは、搬送ローラ23の駆動を制御するととも
に、該搬送ローラ23に圧接された拍車やコロ等の形態
を成す補助搬送ローラ(又はピンチローラ)の協働を得
ることにより、記録ヘッド(記録手段)1と不図示のプ
ラテンとの間を通して任意の高精度で搬送される。
【0019】記録手段としての記録ヘッド1はキャリッ
ジ20上に搭載されており、該キャリッジ20はガイド
シャフト24aに沿って往復移動可能に案内支持されて
いる。そして、キャリッジモータ26のモータ軸27に
固定されたモータプーリ28bと記録領域を挟んでその
反対側に配設されたアイドラプーリ28aとの間にタイ
ミングベルト24bが張架されており、前記キャリッジ
20は前記タイミングベルト24bに連結されている。
従って、前記キャリッジモータ26の回転及び速度を制
御することにより、前記キャリッジ20及び記録ヘッド
1は前記ガイドシャフト24aに沿った矢印Sa、Sb
方向の移動(シリアルスキャン、往復移動)を制御され
る。記録ヘッド1の矢印Sa、Sb方向のシリアルスキ
ャンに同期して吐出口13からインクを吐出することに
より、被記録材23aに対する記録が行われる。その時
のシリアルスキャン方向の記録ヘッド1の位置、つまり
被記録材23a上の記録ドットの位置(記録画像品位)
はキャリッジ20上の位置センサ(不図示)でエンコー
ダー24cを検知することにより保持される。
【0020】図1に示すインクジェット記録装置の記録
手段(記録ヘッド)1は、カラー記録用であり、例えば
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラ
ック(B)の4色のインクに対応する4個の記録ヘッド
1Y、1M、1C、1Bの集合体(ユニット)で構成さ
れている。これらの記録ヘッド1Y、1M、1C、1B
のそれぞれに対しては、対応する色のインクが貯蔵され
たインクタンク19Y、19M、19C、19Bからイ
ンクが供給される。なお、本願の明細書及び図面では、
記録手段(記録ヘッド)やインクタンクあるいは後述す
るキャップや清掃部材(ワイパーブレード)など、複数
のインク色に応じて複数個設けられる構成部品について
は、全体又は任意の一つを指す場合は上記のようなY、
M、C、Bは省略し、単に記録ヘッド1やインクタンク
19のように表示することにする。
【0021】前記キャリッジ20(従って、各記録ヘッ
ド1Y、1M、1C、1B)のホームポジションには、
前記各記録ヘッドに対応するキャップ31Y、31M、
31C、31Bが配設されている。これらのキャップ3
1は記録ヘッド1の吐出口13を密閉(キャッピング)
することでインクの蒸発や増粘を防止又は軽減するとと
もに、吐出口13に負圧を作用させてインクを吸引する
吸引回復操作を行うためのものである。つまり、前記キ
ャップ31Y、31M、31C、31Bのそれぞれはチ
ューブ32を介して吸引ポンプ30に接続されており、
キャップ31で記録ヘッド1の吐出口13をキャッピン
グした状態で前記吸引ポンプ30を駆動することにより
吐出口13からインクを吸出し、それによって、記録ヘ
ッド1の内部(吐出口13内)のインク中の増粘イン
ク、固着インク、ほこり、気泡などの異物をインクとと
もに排出させ、記録ヘッド1内のインクをリフレッシュ
(回復)するように構成されている。
【0022】図1において、キャリッジ20(従って記
録ヘッド1)のホームポジションには、各記録ヘッド1
の吐出口面11の吐出口13近傍を拭き取り清掃するた
めの第1清掃部材101が設けられている。この第1の
清掃部材101は、各インク色ごとに設けられ、ゴム状
弾性体のワイパーブレード101Y、101M、101
C、101Bで構成されている。これらの第1清掃部材
101は、各記録ヘッド1の吐出口面11に侵入する位
置に保持され、該吐出口面11を横切って図1中の矢印
M方向に移動することによって該吐出口11の吐出口1
3近傍を拭き取り清掃(摺擦、ワイピング)するように
構成されている。そして、前記第1清掃部材101Y、
101M、101C、101Bは、吐出口面11を清掃
した後、第2清掃部材100に当接(摺擦)し、該第2
清掃部材100によって拭き取り清掃(異物の除去)さ
れる。
【0023】前記記録ヘッド1は、インクを吐出するた
めに利用される熱エネルギーを発生する発熱抵抗体等の
電気熱変換体を備えているインクジェット記録手段であ
り、具体的には、前記電気熱変換体が発生する熱エネル
ギーによってインクに生じる膜沸騰による気泡の生成を
含むインクの状態変化(圧力上昇等)を利用して吐出口
からインクを吐出するものである。
【0024】図2は記録ヘッド1のインク吐出部の構成
を模式的に示す部分斜視図である。図2において、被記
録材23aと所定の隙間(例えば、約0.3〜2.0ミ
リ程度)をおいて対面する吐出口面11には、所定のピ
ッチで複数の吐出口13が形成され、共通液室8と各吐
出口13とを連通する各液路10の壁面にそってインク
吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変換体(発
熱抵抗体など)3が配設されている。図1のインクジェ
ット記録装置では、記録ヘッド1は、前記複数の吐出口
13がキャリッジ20の主走査方向(移動方向)と交叉
する方向に並ぶような位置関係で、該キャリッジ20に
装着されている。こうして、画像信号または吐出信号に
基づいて対応する電気熱変換体3を駆動(通電)して、
液路10内のインクを膜沸騰させ、その時に発生する圧
力によって吐出口13からインクを吐出する記録ヘッド
1が構成されている。
【0025】図3〜図5は本発明を適用したインクジェ
ット記録装置の記録手段清掃機構の第1実施例を示す模
式的側面図であり、図3は第1清掃部材で吐出口面を拭
き取り清掃する前の状態を示す図であり、図4は第1清
掃部材が吐出口面を拭き取り清掃した後に第2清掃部材
で清掃される時の状態を示す図であり、図5は第1清掃
部材が第2清掃部材で清掃された後に移動方向を反転し
て元の位置へ向かって移動を開始する時の状態を示す図
である。
【0026】図3〜図5において、第2清掃部材100
は回転軸100aを中心に回動可能に支持されており、
該第2清掃部材100には掻き落とし部材100bと飛
散防止部材100cが設けられている。前記掻き落とし
部材100bは前記第1清掃部材101のゴム状弾性材
のブレード101Bに当接して該ブレードからインク等
の異物を除去するためのものであり、前記飛散防止部材
100cは前記掻き落とし部材100bで第1清掃部材
101のブレード101Bを清掃する際のインク飛散を
防止するためのものである。前記ブレード101Bを備
えた第1清掃部材101は、図中の右側のホームポジシ
ョンから、吸引チューブ32が接続されたキャップ31
上を図中左方向(図1中の矢印M方向)へ移動(スライ
ド)する間に、キャリッジ20に搭載された記録ヘッド
1の吐出口面11の吐出口13近傍をブレード101B
で拭き取り清掃するように動作する。図示の例では、イ
ンクタンク19は前記記録ヘッド(記録手段)1と一体
に設けられている。
【0027】前記第1清掃部材101が清掃動作する際
には、前記第2清掃部材100は図4に示すように回転
軸100aを中心に時計回りに所定量だけ回動し、その
掻き落とし部材100b及び飛散防止部材100cは下
方へ移動(位置)している。そして、第1清掃部材10
1(ブレード101B)を第2清掃部材100(掻き落
とし部材100b)で清掃した後、該第1清掃部材10
1が図示左側位置からホームポジションに向かって図示
右方向(矢印L方向)へ戻り移動する際には、記録ヘッ
ド1がスキャン方向(キャリッジ移動方向)に回避し、
第2清掃部材100は図5に示すように回転軸100a
を中心に反時計回りに所定量だけ回動する。
【0028】図6は図5の状態における記録手段清掃機
構を拡大して示す部分側面図である。図5及び図6にお
いて、第2清掃部材100が回転軸100aを中心に反
時計方向に回動することによって、第1清掃部材101
が右方向(矢印L方向)へ戻る際に、そのゴム状弾性材
のブレード101Bが飛散防止部材100cに接触する
ことが防止されている。このことにより、ブレード10
1Bを掻き落とし部材100bで清掃する際に飛散して
飛散防止部材100cに付着したインクが、再びブレー
ド101Bに転写(転移)されることを防止している。
つまり、ブレード101Bが往方向(矢印M方向)に移
動する間に、該ブレードを掻き落とし部材100bで清
掃する際に該ブレードが図6中の矢印n方向に弾性変形
し、この弾性変形が戻る際の反発力でブレード101B
から飛散したインクは飛散防止部材100cの飛散防止
面n’に付着し溜まるが、上述のように、第2清掃部材
100を反時計方向に回動させることで、ブレード10
1Bが戻り方向(矢印L方向)に移動する時に飛散防止
部材100cに接触しない構成とすることにより、飛散
防止部材100cに付着したインクが再びブレード10
1Bに転着することを防止している。
【0029】以上の構成によれば、第2清掃部材100
に飛散防止部材100cを設けるとともに、該第2清掃
部材を回転軸100aを中心に回動可能に支持し、第2
清掃部材100の飛散防止部材100cから第1清掃部
材101のブレード101Bにインクが再転着すること
を防止する構成としたので、記録手段1を清掃する動作
によってインクを飛散させることがなく、しかも第1清
掃部材101のブレード101Bを効果的に清掃するこ
とができ、その結果、記録手段1の吐出口面11を効率
よく確実に清掃することが可能になる。
【0030】すなわち、記録手段1の吐出口13付近を
清掃する第1清掃部材101と該第1清掃部材を清掃す
る第2清掃部材100とを備え、前記第2清掃部材で前
記第1清掃部材を清掃する際のインク飛散を防止するた
めの飛散防止部材100cを設ける構成としたので、記
録手段1を拭き取り清掃する際のインク飛散を防止する
ことができ、それにより、被記録材23aのインク汚れ
を防止するだけでなく、エンコーダーやその他のセンサ
類のインク汚れを防止することができ、記録手段1の走
査動作の安定化、記録画像の品位向上、記録動作の信頼
性向上を達成できるインクジェット記録装置が提供され
る。さらに、前記第1清掃部材101は板状部材(ブレ
ード)101Bであり、前記第2清掃部材100は前記
第1清掃部材に付着したインクを掻き落とす掻き落とし
部材100bであり、前記第1清掃部材101Bは前記
飛散防止部材100cの飛散防止面n’に接触しないよ
うに動作する構成としたので、さらに、飛散防止部材1
00cから第1清掃部材101へのインクやゴミ等の再
転着を防止することができ、それによって、第1清掃部
材101を常に清浄な状態に維持でき、記録手段1の清
掃機能を常に高く維持することで常に安定した記録を行
うことができるインクジェット記録装置が提供される。
【0031】図7は本発明を適用したインクジェット記
録装置の記録手段清掃機構の第2実施例の要部の構成及
び動作を示す図6に対応する模式的側面図である。本実
施例においても、記録ヘッド1の吐出口面11に付着し
蓄積した付着インクを除去する清掃機構として、記録手
段(記録ヘッド)1の吐出口13近傍のインク等の付着
物を拭き取り清掃するための第1清掃部材101と該第
1清掃部材を清掃するための第2清掃部材100とを備
えている。そして、本実施例は、以下に説明する第1清
掃部材101の構成及び動作を除いては、図1〜図6で
説明した第1実施例と実質的に同じであり、それぞれ対
応する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省略
する。
【0032】図7において、第1清掃部材101には、
ゴム状弾性材のブレード101Bの他に突起部102a
が設けられ、第2清掃部材100には、掻き落とし部材
100b及び飛散防止部材100cに加えて、レバー1
02bが設けられている。前記突起部102a及び前記
レバー102bは、各インク色のブレードやその清掃部
とは図面表裏方向(記録ヘッド1のスキャン方向)にず
れた手前側の位置に配設されている。そこで、第1清掃
部材101が矢印M方向(矢印L方向と逆の方向)に移
動して第2清掃部材100に進入してくると、該第1清
掃部材101は先ず飛散防止部材100cに当接する。
そのため、第2清掃部材は、回転軸100aを支点とし
て図中時計方向に少し(図6の場合と同程度)回動す
る。次いで、ブレード101Bが掻き落とし部材100
bに当接し、図3〜図6の第1実施例の場合と同様に、
該ブレード101Bの先端清掃面が清掃される。次に、
記録ヘッド1がスキャン方向(キャリッジ移動方向)へ
退避した後、第1清掃部材101がホームポジションへ
向けて矢印L方向に移動する戻り動作を行う。
【0033】この戻り動作の際、ゴム状弾性材のブレー
ド101Bは、掻き落とし部材100bで飛散したイン
クを飛散防止部材100cの飛散防止面n’に付着させ
る。この時、インクが周囲に飛散することはない。そし
て、ブレード101Bが飛散防止部材100cを通過す
る際に、前記突起部102aが前記レバー102bに当
接するため、第2清掃部材100(飛散防止部材100
c)は回転軸100aを中心に反時計方向に回動した位
置に保持される。そのため、ブレード101Bが飛散防
止部材100cに接触して該飛散防止部材上のインクが
該ブレードに再転着することが確実に防止される。従っ
て、本実施例によれば、前述の第1実施例と同様の効果
が得られる他に、飛散防止部材100cの長さを前述の
実施例の場合より長くすることができ、その分、インク
の飛散防止効果を更に高めることができる。つまり、本
実施例のように第2清掃部材100が任意のシーケンス
で動作することにより、更にインクの飛散防止効果を高
めることができ、前述の第1実施例による効果をより効
率的に達成することができる。
【0034】図8は本発明を適用したインクジェット記
録装置の記録手段清掃機構の第3実施例の要部の構成及
び動作を示す図6に対応する模式的側面図である。本実
施例においても、記録ヘッド1の吐出口面11に付着し
蓄積した付着インクを除去する清掃機構として、記録手
段(記録ヘッド)1の吐出口13近傍のインク等の付着
物を拭き取り清掃するための第1清掃部材101と該第
1清掃部材を清掃するための第2清掃部材100とを備
えている。そして、本実施例は、以下に説明する第1清
掃部材101の構成及び動作を除いては、図1〜図6で
説明した第1実施例と実質的に同じであり、それぞれ対
応する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省略
する。
【0035】図8において、本実施例では、第1清掃部
材101にゴム状弾性材のブレードが2個設けられてい
る。つまり、第1ブレード101B1及び第2ブレード
101B2が設けられている。本実施例では、第1清掃
部材101を図示左方向へ移動させて2個のブレードで
吐出口面11を拭き取り清掃する際、第2ブレード10
1B2が最後に吐出口面11に当接することから、該第
2ブレード101B2の方の残留インクを第1ブレード
101B1よりも確実に除去清掃することが好ましい。
【0036】そこで、本実施例によれば、第1清掃部材
101が図示左方向へ移動して吐出口面11の拭き取り
清掃を行った後に第2清掃部材100に進入し、次いで
該第2清掃部材100の左側から矢印L方向(図示右向
き方向)へ戻り移動する際、第2ブレード101B2が
飛散防止部材100cを通過する時に、第1ブレード1
01B1は掻き落とし部材100bの下に位置すること
になる。これは、第2清掃部材100(掻き落とし部材
100b及び飛散防止部材100c)が回転軸100a
を中心に反時計方向に回動した状態に維持されるためで
ある。従って、第1清掃部材101が矢印L方向に戻り
移動する際に、各ブレード101B1、101B2が飛
散防止部材100cに接触することが防止され、そのた
め、飛散防止部材100cに付着したインク(飛散イン
ク)がこれらのブレード101B1、101B2に再転
着されることを容易にかつ確実に防止することができ
る。
【0037】このように、本実施例によれば、第1清掃
部材101に2枚(2個)のゴム状弾性材のブレード1
01B1、101B2を設けるので、記録ヘッド1の吐
出口面11の清掃効果を高めるとともに、インクの飛散
防止効果を高めることができ、前述の第1実施例による
効果をより効率的に達成することができる。
【0038】図9は本発明を適用したインクジェット記
録装置の記録手段清掃機構の第4実施例の要部の構成及
び動作を示す図6に対応する模式的側面図である。本実
施例においても、記録ヘッド1の吐出口面11に付着し
蓄積した付着インクを除去する清掃機構として、記録手
段(記録ヘッド)1の吐出口13近傍のインク等の付着
物を拭き取り清掃するための第1清掃部材101と該第
1清掃部材を清掃するための第2清掃部材100とを備
えている。そして、本実施例は、以下に説明する第2清
掃部材100の構成及び動作を除いては、図1〜図6で
説明した第1実施例と実質的に同じであり、それぞれ対
応する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省略
する。
【0039】図9において、本実施例では、第2清掃部
材100の飛散防止部材100cはその先端側を記録ヘ
ッド1側へ傾斜させて設けられている。つまり、第1清
掃部材101に設けられたゴム状弾性材のブレード10
1Bが第2清掃部材100に進入する際には、いわゆる
カウンター方向にブレード101Bには当接する。その
ため、直角に当接するよりもインクの掻き落とし効果が
高くなっている。当接角度は10〜30度程度が好まし
いが、その値は材質や当接速度等の条件により最適構成
は異なる。
【0040】そして、図9に図示すように、ブレード1
01Bが矢印L方向に戻る際には、前述の実施例のよう
に第2清掃部材100を反時計方向に若干回動させるこ
とにより、飛散防止部材100cからブレード101B
へのインクの再転着を防止するように動作させること
で、インクの飛散を防止することができる。このよう
に、本実施例によれば、図1〜図6の第1実施例に比
べ、第1清掃部材101のブレード101Bが第2清掃
部材100の掻き落とし部材100bに当接する前に、
いわゆるカウンターで該ブレード101Bに当接するこ
とにより、第2清掃部材100の機能(役割)の効果を
更に向上させることができる。
【0041】図10は本発明を適用したインクジェット
記録装置の記録手段清掃機構の第5実施例の要部の構成
及び動作を示す図6に対応する模式的側面図である。本
実施例においても、記録ヘッド1の吐出口面11に付着
し蓄積した付着インクを除去する清掃機構として、記録
手段(記録ヘッド)1の吐出口13近傍のインク等の付
着物を拭き取り清掃するための第1清掃部材101と該
第1清掃部材を清掃するための第2清掃部材100とを
備えている。そして、本実施例は、以下に説明する第2
清掃部材100の構成及び動作を除いては、図1〜図6
で説明した第1実施例と実質的に同じであり、それぞれ
対応する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省
略する。
【0042】図10において、本実施例では、第2清掃
部材100の飛散防止部材100cは、該第2清掃部材
に対して記録ヘッド1側へ回動可能に設けられている。
つまり、第1清掃部材101に設けられたゴム状弾性材
のブレード101Bが第2清掃部材100に進入する際
には、前述の第4実施例の場合と同様、いわゆるカウン
ター方向にブレード101Bには当接する。そのため、
直角に当接するよりもインクの掻き落とし効果が高くな
っている。当接角度は10〜30度程度が好ましいが、
その値は材質や当接速度等の条件により最適構成は異な
る。
【0043】そして、図10に図示すように、ブレード
101Bが矢印L方向に戻る際には、飛散防止部材10
0cが該ブレードから回避するように動作するため、一
層効率的にインクの飛散防止効果が得られる。この場
合、前記飛散防止部材100cの回避方向への回転動作
は、モータなどを駆動源として動作させてもよく、ある
いは、図7の第2実施例に習ってブレード101Bが戻
る(矢印L方向の移動)際にレバーによって動作させる
ように構成してもよい。このような飛散防止部材100
cの回転動作によって該飛散防止部材からブレード10
1Bへのインクの再転着を防止する構成にすれば、飛散
防止部材100cの大きさ(長さ等)を大きくすること
ができ、インクの飛散防止効果及び再転着防止効果を一
層高めることができ、第2清掃部材100の機能(役
割)の効果、さらには本発明の効果を更に向上させるこ
とができる。
【0044】なお、前述の実施例では、飛散防止部材1
00cを第2清掃部材100と一体的に設ける場合を例
示したが、これは別体の部材として設けてもよい。そし
て、第2清掃部材100(その掻き落とし部材100
b)と飛散防止部材100cとを別々に動作するように
構成してもよく、このような構成によっても、前述の各
実施例の場合と同様の作用効果を実現させることができ
る。
【0045】また、前述の実施例では、第1清掃部材と
してのブレード101Bが移動することにより、記録ヘ
ッド1を清掃した後第2清掃部材としての掻き落とし部
材100bに当接するように動作する場合を示したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1
清掃部材としてのブレード101Bを固定式とし、記録
ヘッド1が記録動作の同様のスキャン動作することを利
用して、該記録ヘッドの吐出口面の吐出口近傍を拭き取
り清掃し、記録ヘッド1をスキャン方向(キャリッジ移
動方向)に退避させた後、第2清掃部材を第1清掃部材
側へ移動させるように構成してもよい。この場合、前述
の実施例において、第1清掃部材101が移動するもの
ではなく、第2清掃部材100及び飛散防止部材100
cが移動すると考えれば、略同様の状態となる。そし
て、このような構成によっても前述の実施例と同様の作
用効果を得ることができ、本発明はこのような構成を含
むものである。
【0046】なお、以上の実施例では記録ヘッド7を被
記録材に対して相対移動させながら記録するシリアル記
録方式を例に挙げて説明したが、本発明は、被記録材の
全幅または一部をカバーする長さのラインタイプの記録
ヘッドを用いて副走査のみで記録するライン記録方式な
ど、記録方式の種類に関わらず種々のインクジェット記
録装置に適用可能なものであり、同様の効果を達成し得
るものである。
【0047】また、本発明は、異なる色のインクで記録
する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置の他、1
個の記録ヘッドを用いて記録するインクジェット記録装
置、同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録ヘッド
を用いる階調記録装置、あるいは前記カラー記録装置と
前記階調記録装置を組み合わせた記録装置の場合にも、
同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るも
のである。さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタン
クを一体化した交換可能なインクジェットカートリッジ
を用いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、
その間をインク供給用のチューブ等で接続する構成な
ど、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような
場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得ら
れるものである。
【0048】なお、本発明は、インクジェット記録装置
が、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる
記録手段を使用するものである場合にも適用することが
でき、同様の効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
(請求項1)によれば、記録手段から被記録材にインク
を吐出して記録を行うインクジェット記録装置におい
て、記録手段の吐出口付近を清掃する第1清掃部材と該
第1清掃部材を清掃する第2清掃部材とを備え、前記第
2清掃部材で前記第1清掃部材を清掃する際のインク飛
散を防止するための飛散防止部材を設ける構成としたの
で、記録手段を拭き取り清掃する際のインク飛散を防止
することができ、それにより、被記録材のインク汚れを
防止するだけでなく、エンコーダーやその他のセンサ類
のインク汚れを防止することができ、記録手段の走査動
作の安定化、記録画像の品位向上、記録動作の信頼性向
上を達成できるインクジェット記録装置が提供される。
【0050】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
構成に加えて、前記第1清掃部材は板状部材であり、前
記第2清掃部材は前記第1清掃部材に付着したインクを
掻き落とす掻き落とし部材であり、前記第1清掃部材は
前記飛散防止部材の飛散防止面に接触しないように動作
する構成としたので、さらに、飛散防止部材から第1清
掃部材へのインクやゴミ等の再転着を防止することがで
き、それによって、第1清掃部材を常に清浄な状態に維
持でき、記録手段の清掃機能を常に高く維持することで
常に安定した記録を行うことができるインクジェット記
録装置が提供される。
【0051】請求項3の発明によれば、上記請求項1の
構成に加えて、前記第1清掃部材は、記録手段の清掃動
作時に前記第2清掃部材に当接する以前に前記飛散防止
部材の飛散防止面以外に当接する構成としたので、第1
清掃部材を一層清浄状態に保つことができ、記録手段の
清掃機能を一層良好に維持することができ、常に安定し
た記録を行うことができるインクジェット記録装置が提
供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例の概略構成を示す模式的斜視図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構成を模式
的に示す部分斜視図である。
【図3】本発明を適用したインクジェット記録装置の記
録手段清掃機構の第1実施例の吐出口面を拭き取り清掃
する前の状態を示す模式的側面図である。
【図4】図3の記録手段清掃機構の第1清掃部材が吐出
口面を拭き取り清掃した後に第2清掃部材で清掃される
時の状態を示す模式的側面図である。
【図5】図3の記録手段清掃機構の第1清掃部材が第2
清掃部材で清掃された後に移動方向を反転して元の位置
へ向かって移動を開始する時の状態を示す模式的側面図
である。
【図6】図5の状態における記録手段清掃機構を拡大し
て示す部分側面図である。
【図7】本発明を適用したインクジェット記録装置の記
録手段清掃機構の第2実施例の要部の構成及び動作を示
す図6に対応する模式的側面図である。
【図8】本発明を適用したインクジェット記録装置の記
録手段清掃機構の第3実施例の要部の構成及び動作を示
す図6に対応する模式的側面図である。
【図9】本発明を適用したインクジェット記録装置の記
録手段清掃機構の第4実施例の要部の構成及び動作を示
す図6に対応する模式的側面図である。
【図10】本発明を適用したインクジェット記録装置の
記録手段清掃機構の第5実施例の要部の構成及び動作を
示す図6に対応する模式的側面図である。
【図11】インクジェット記録装置の記録手段の概略構
成を示す一部破断部分斜視図である。
【図12】図11の記録手段を側面から見て微小インク
ミストによる吐出口面上のインク付着の状態を示す側面
図である。
【図13】図12の記録手段の吐出口面側から見た正面
図である。
【図14】従来のインクジェット記録装置において第1
清掃部材が吐出口面を拭き取った後に第2清掃部材に当
接する状態を示す模式図である。
【図15】図14のインクジェット記録装置において第
1清掃部材を戻り方向に移動させて再度第2清掃部材を
通過させる状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 3 電気熱変換体 8 共通液室 10 液路 11 吐出口面 13 吐出口 16 付着インク 19 インクタンク 20 キャリッジ 23 搬送ローラ 23a 被記録材 24a ガイドシャフト 24b タイミングベルト 26 キャリッジモータ 30 吸引モータ 31 キャップ 32 チューブ 100 第2清掃部材 100a 回転軸 100b 掻き落とし部材 100c 飛散防止部材 101 第1清掃部材 101B ブレード 102a 突起部 102b レバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段から被記録材にインクを吐出
    して記録を行うインクジェット記録装置において、記録
    手段の吐出口付近を清掃する第1清掃部材と該第1清掃
    部材を清掃する第2清掃部材とを備え、前記第2清掃部
    材で前記第1清掃部材を清掃する際のインク飛散を防止
    するための飛散防止部材を設けることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1清掃部材は板状部材であり、
    前記第2清掃部材は前記第1清掃部材に付着したインク
    を掻き落とす掻き落とし部材であり、前記第1清掃部材
    は前記飛散防止部材の飛散防止面に接触しないように動
    作することを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第1清掃部材は、記録手段の清掃
    動作時に前記第2清掃部材に当接する以前に前記飛散防
    止部材の飛散防止面以外に当接することを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段がインクを吐出するため
    に利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備
    えているインクジェット記録手段であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が前記電気熱変換体が発
    生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用
    して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請
    求項4に記載のインクジェット記録装置。
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