JP4163846B2 - インクジェット記録方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録方法及び装置に関し、特に余白のない縁無しプリントが簡単に得られるインクジェット記録方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタでは、各ノズルからインクを記録紙へ吐出することで、記録紙に画像を記録している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなインクジェットプリンタにおいて、画像を記録紙に余白なく記録するいわゆる縁無しプリントを行う場合には、記録紙の縁を検出して、この縁のぎりぎりのところまで記録を行うことで、余白を最小にして見かけ上、縁無しのプリントを作成していた。このため、記録紙の蛇行などが発生すると、余白が大きくなる場合もあり、これによりプリント品質を低下させていた。
【0004】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、記録紙の蛇行などが発生しても確実に縁無しのプリントを作成することができるようにしたインクジェット記録方法及び装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、複数のノズルを主走査方向に並べてなるノズル列を副走査方向に離間して有するインクジェットヘッドを用いて、記録紙またはインクジェットヘッドを副走査方向に送り、前記記録紙に画像を記録するインクジェット記録方法において、前記各ノズルに対面する位置にインク受け手段を配置し、前記インク受け手段は、前記記録紙を支持するとともに、前記インクジェットヘッドの各ノズル列に対応する位置で副走査方向に離間して配置される複数のインク受け溝を有し、前記記録紙の主走査方向における長さを超えて前記画像の記録範囲を設定し、前記記録紙の主走査方向における長さを超えてインクを吐出させ前記画像を記録している。
【0006】
なお、前記画像の記録範囲が前記記録紙からはみ出るはみ出し量を前記記録紙の最大蛇行量よりも大きくすることが好ましい。また、前記記録紙の副走査方向における長さを超えて前記画像の記録範囲を設定し、前記記録紙の副走査方向における長さを超えてインクを吐出させ前記画像を記録することが好ましい。また、前記インク受け手段は、前記各ノズルに対面する位置で、インク受け溝を有し、このインク受け溝は、前記各ノズルから吐出されるインクドロップ径の2倍以上で、記録紙と各ノズルとの隙間の2倍以上の深さを有することが好ましい。
【0007】
また、本発明のインクジェット記録装置では、複数のノズルを主走査方向に並べてなるノズル列を副走査方向に離間して有するインクジェットヘッドを用いて、記録紙またはインクジェットヘッドを副走査方向に送り、前記記録紙に画像を記録するインクジェット記録装置において、前記記録紙を支持するとともに、前記インクジェットヘッドの各ノズル列に対応する位置で副走査方向に離間して配置される複数のインク受け溝を有するインク受け手段と、前記記録紙の主走査方向における長さを超えて前記画像の記録範囲を設定し、前記記録紙の主走査方向における長さを超えてインクを吐出させ前記画像を記録する制御手段とを有する。また、本発明は、主走査方向に発熱素子が配置されるサーマルヘッドを有し、インク吐出による記録の際に、吐出されたインクを乾燥するために記録紙を前記発熱素子により予熱することを特徴とする。さらに、前記予熱は、インク吐出量が多い画素に対する画素記録エリアに対し大きな予熱エネルギを与え、インク吐出量が少ない画素に対する画素記録エリアに対し小さな予熱エネルギを与える。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のインクジェットプリンタを示す概略図である。インクジェットプリンタ10は、給紙部11、画像記録部12から構成されている。給紙部11は、給紙ローラ16を回転させて、記録紙マガジン15から記録紙17を引き出す。引き出された記録紙17は、画像記録部12に送られる。記録紙17は本実施形態ではA4サイズのカットシートを用いているが、この記録紙17のサイズは適宜変更してよい。なお、給紙ローラ16は画像記録部12の送りモータ19からクラッチ18を介して駆動を受けており、記録紙17の先端が画像記録部12に送られた後はクラッチ18が切られて給紙ローラ16はフリーに回転する。
【0009】
画像記録部12は、第1及び第2搬送ローラ対20,21と、記録紙センサ23と、予熱用サーマルヘッド24と、インクジェットヘッド25とから構成されている。第1及び第2搬送ローラ対20,21はモータ19により回転駆動され、記録紙17をニップして搬送する。モータ19はドライバ19aを介してシステムコントローラ(以下、単にコントローラという)26により回転制御される。記録紙センサ23は、第1搬送ローラ対20の記録紙出口近くに設けられている。この記録紙センサ23は記録紙17の先端を検出し、この先端検出信号をコントローラ26に送る。コントローラ26は、先端検出信号に基づきモータ19の回転を制御して、記録紙17を搬送する。また、コントローラ26は、この搬送中にモータ19の駆動パルス数に基づき、記録紙17が各ヘッド24,25を通過するタイミングを検出し、記録開始位置及び乾燥開始位置を特定する。
【0010】
前記予熱用サーマルヘッド24と、インクジェットヘッド25とは、第1及び第2搬送ローラ対20,21の間で、記録紙送り方向に順に取り付けられている。各ヘッド24,25は、記録紙17の送り方向に直交する記録紙幅方向(主走査方向)に平行に配置されている。予熱用サーマルヘッド24の下方にはプラテンローラ27が配置されており、このプラテンローラ27は記録紙17を支持する。
【0011】
予熱用サーマルヘッド24はシフト機構30により昇降自在に構成されている。そして、インクジェットヘッド25による記録時には下降して、プラテンローラ27との間で記録紙17を挟持して、各発熱素子24aにより記録紙17を予熱する。また、記録時以外は記録紙17から離れた退避位置にシフト機構30によりセットされる。図2に示すように、サーマルヘッド24には主走査方向Aに多数の発熱素子24aがライン状に並べて設けられている。予熱は、インク吐出による記録の際に、吐出されたインクを記録紙17上で短時間に乾燥するために行う。
【0012】
このため、図1に示すように、サーマルヘッド24の各発熱素子24aは、ヘッド駆動部31を介して駆動制御される。ヘッド駆動部31には、各発熱素子24a毎の駆動データがコントローラ26から送られる。駆動データは、インクジェットヘッド25によるインク吐出量に基づき決定される。そして、インク吐出量が大きい画素に対しては、この画素記録エリアに対して、サーマルヘッド24の発熱素子24aにより、比較的大きな予熱エネルギが印加される。また、インク吐出量が小さい画素に対しては、この画素記録エリアに対して、サーマルヘッド24の発熱素子24aにより比較的に小さな予熱エネルギが印加される。
【0013】
予熱後の冷却の観点からは、サーマルヘッド24とインクジェットヘッド25との記録紙送り方向における距離はできるだけ小さい方が好ましい。そして、この距離に応じてサーマルヘッド24の予熱開始位置とインクジェットヘッド25の記録開始位置とが特定され、記録紙17における予熱開始位置に合わせてインクジェットヘッド25による記録が開始されるように制御される。
【0014】
図3に示すように、インクジェットヘッド25には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のライン記録用のノズル35,36,37,38が主走査方向に並べて設けられている。インクジェットヘッド25内には、周知のように、これら各ノズル35〜38近くのインク流路にピエゾ素子が配置されている。このピエゾ素子によりインク流路を収縮・伸長させることにより、インクの吐出と供給とが行われる。
【0015】
図1に示すように、各ピエゾ素子はインクジェットヘッド駆動部39により駆動制御される。インクジェットヘッド駆動部39は、画像データに応じた駆動信号を各ピエゾ素子に与える。このインクジェットヘッド駆動部39にはコントローラ26が接続されている。コントローラ26にはフレームメモリ40が接続されており、このフレームメモリ40に、画像読取装置や画像出力装置からの画像データが書き込まれる。
【0016】
インクジェットヘッド25の下方には、インク受けパッド45が配置されている。図4に示すように、このインク受けパッド45は、インクジェットヘッド25による記録の際に記録紙17を支持するとともに、記録紙17を超えて吐出されたインクをインク受け溝46〜49によって受ける。インク受け溝46〜49は、インクジェットヘッド25の各ノズル35〜38に対応して、各色毎に設けられており、その幅W1はインクドロップ径の2倍以上、その深さD1はインクジェットヘッド25と記録紙17との隙間G1の2倍以上、長さは主走査方向における各ノズル総数の長さよりも僅かに長くされている。
【0017】
各インク受け溝46〜49にはチューブ50を介して廃インクタンク51、バキューム吸引装置51が接続されており、インク受け溝46〜49に吐出されたインクは廃インクタンク51に貯留される。
【0018】
図1に示すように、コントローラ26は、各色の画像データに基づき各色のノズル35〜38毎のピエゾ素子の駆動データを求める。この駆動データはインクジェットヘッド駆動部39に送られる。そして、コントローラ26は、記録紙17の送りに同期してヘッド駆動部39を介して各ピエゾ素子を駆動する。これにより、画像データに応じたサイズ及び数量のインク液滴が記録紙17に向けて吐出され、このインク液滴が記録紙17に付着する。
【0019】
本実施形態では、階調表現方法として、ドット径制御法とドット密度制御法とを併用して高画質なプリントを実現しているが、これはドット径制御法、ドット密度制御法の一方を採用してもよい。なお、図3に示すように、各色のノズル35〜39は一定ピッチで副走査方向Bに離れて形成されており、この分だけ、記録する画像データをずらしたもので各色のピエゾ素子が駆動される。したがって、最終的には、同一ラインには同一の各色画像データに基づくインク液滴が記録されることになる。
【0020】
図5に示すように、本発明では縁無しプリントを作成するために、インクジェットヘッド25の各ノズル35〜39(図3参照)によるインクの吐出エリア60は記録紙17の記録面(記録紙全面)を僅かに超える範囲に設定される。この記録紙17を超えて吐出される幅W2は、記録紙17を送る際の最大蛇行量よりも僅かに長く設定してある。したがって、記録紙17が蛇行しても、記録紙17の縁に余白ができることがなく、縁無しプリントを確実に作成することができる。また、記録紙17から外れたインク液滴は、インク受けパッド45のインク受け溝46〜49で受けられ、バキューム吸引装置52により、チューブ50を介して廃インクタンク51に溜められる。
【0021】
次に本実施形態の作用を説明する。プリントでは、サーマルヘッド24により記録紙17に対してインク吐出量に応じた予熱が行われる。次に、予熱された記録紙17に対してインクジェットヘッド25によりインクが吐出され、フルカラー画像が記録される。また、吐出されたインクは予め記録紙17が予熱されているため、インクが効率よく乾燥される。図5に示すように、画像の記録範囲としてのインク吐出エリア60は記録紙17の全面に対して僅かに大きく設定されるため、記録紙17には縁無しで画像が記録され、縁無しプリント75が得られる。この縁無しプリント75は、トレー76に排出される。
【0022】
上記実施形態では、インク吐出量に応じて各発熱素子の駆動データを変えて、インクの吐出量が多いエリアに対しては予熱量を大きくしてインクの乾燥を効率よく行うようにしたが、サーマルヘッド24による予熱は単に各発熱素子24aを一律に駆動して行ってもよい。また、サーマルヘッド24による予熱の他に、プラテンローラにヒータを内蔵させて予熱を行ってもよい。
【0023】
また、予熱する代わりに、または予熱と併用して、インク吐出後に温風を吹き付けることで、インクを乾燥させてもよい。この場合には、乾燥装置例えば温風ヘッドを設けて、インク吐出後の記録紙に対して温風を吹き付ける。なお、予熱装置や乾燥装置を用いることなく、インクを自然乾燥させてもよい。
【0024】
上記実施形態では、図3に示すように、1個のインクジェットヘッド25に、Y、M、C、Kの各ノズル35〜38をライン状に形成したが、これに限らず、各色のノズルを複数個に分けて配置した複数のインクジェットヘッドを用いたものに対して本発明を実施してもよい。例えば、図6に示すように、黒インク用のノズルを有するK用インクジェットヘッド110と、Y,M,Cの各色ノズルを有する各色インクジェットヘッド111を用いて2つのプリントステージ112,113を構成し、これら各プリントステージ112,113の各ヘッド110,111それぞれに、その記録紙送り方向上流側で記録面側にサーマルヘッド114,115を設ける。なお、符号116は記録紙17の先端を検出する先端センサを示しており、この先端センサ116の出力信号に基づき記録開始位置を特定している。
【0025】
また、各プリントステージ112,113の間の記録紙17には弛み17aを設けておき、各プリントステージ112,113における記録紙17の僅かな送り変動が他のプリントステージへ伝達されることがないようにしている。
【0026】
この実施形態においても、図5に示すように、記録紙17の全面を僅かに超えた画像記録エリア(インク吐出エリア60)を設定し、記録紙17の全面を超えてインクを吐出させることで、余白無しの縁無しプリントが作製される。なお、図6,図7において、図1に示す実施形態と同一構成部材には同一符号を付して重複した説明を省略している。また、サーマルヘッド114,115の代わりに、図7に示すような温風ヘッド130を用いてもよく、この場合には、インクジェットヘッド110,111に対して記録紙送り方向下流側に温風ヘッドを配置する。
【0027】
図7は、各色毎のインクジェットヘッドを個別に設けた実施形態を示している。この実施形態では、K用インクジェットヘッド120、Y用インクジェットヘッド121と、M用インクジェットヘッド122と、C用インクジェットヘッド123とを設けてプリントステージ125〜128を構成し、これら各プリントステージ125〜128の各ヘッド120〜123の記録紙送り方向の下流側にそれぞれ温風ヘッド130,131,132,133を設ける。なお、符号135は各温風ヘッド130〜133の下方に配置されるプラテンローラを示している。そして、記録紙17の全面を超えた記録範囲(インク吐出範囲)を設定して、上記実施形態と同じように、縁無しプリントを作製する。なお、この実施形態においても、図6に示すような位置でサーマルヘッドを配置することで、温風ヘッド130〜133の代わりにサーマルヘッドで記録紙を予熱し、吐出されたインクを乾燥させてもよい。
【0028】
図3に示すように各色毎のノズル35〜38を1列に形成する他に、複数ラインで形成してもよい。この場合には、ライン数を増やした分だけ主走査方向におけるノズル密度が低くなるので、その製作が容易になる。また、記録紙17の全幅分の長さを有するノズルの代わりに、記録紙の幅方向の長さが短いインクジェットヘッドを複数個用いて、これらを組み合わせることで、記録紙の幅方向に長いインクジェットヘッドを構成してもよい。このようなインクジェットヘッドの場合には、各ノズルの配列に合わせてインク受け溝を形成したインク受けパッドを用いる。
【0029】
上記実施形態では記録紙を外して吐出されたインクの回収用としてインク受けパッドを用いたが、この他に、インクジェットヘッドを使用しない状態では各ノズルを塞いで外気から遮断させるキャップとしてインク受けパッドを用いることが好ましい。また、ノズル内で乾燥して詰まったインクを吸引するプライミング用にインク受けパッドを用いることが好ましい。このように、インク受けパッドを、キャップ用、プライミング用に兼用することで、部品点数を減らして構成を簡単にすることができる。
【0030】
上記実施形態ではカットシートタイプの記録紙を用いた例を説明したが、この他にロール状に巻取り収納したロール記録紙に対して、縁無し画像を記録する場合に本発明を実施してもよい。この場合にも、記録紙の幅を僅かに超えた画像記録エリアを設定し、この記録エリアに対しインクを吐出することで、縁無しプリントを作製する。また、プリンタにカッタを内蔵させて、ロール記録紙を所定の長さに切断してカットシートにし、このカットシートに対し、上記実施形態と同じように縁無しプリントを行ってもよい。
【0031】
上記実施形態では、ピエゾ素子を有するインクジェットヘッド25,110,111,120〜123を用いたが、インクを吐出する機構は各種のものを適用してよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、記録紙の主走査方向における長さを超えて、インクジェットヘッドの各ノズルからインクを吐出させて画像を記録したから、縁無しプリントを簡単に作製することができる。また、記録紙の最大蛇行量を超えて、前記画像を記録紙からはみ出して記録することで、蛇行が発生しても余白が発生することがない縁無しプリントを作製することができる。しかも、各ノズルに対面する位置にインク受け手段を配置したから、記録紙を外れて吐出されたインク液滴はインク受け手段で受けられるので、記録紙などが余分に吐出されたインクで汚されることがなくなる。
【0033】
記録紙の副走査方向における長さを超えて、インクジェットヘッドの各ノズルからインクを吐出させて前記画像を記録することにより、記録紙の左右側縁部のみならず、前後端縁部にも余白を無くすことができる。
【0034】
また、各ノズルに対面する位置でインク受け溝を有し、このインク受け溝は、各ノズルから吐出されるインクドロップ径の2倍以上で、記録紙と各ノズルとの隙間の2倍以上の深さを有するインク受け手段を設けることで、余分に吐出されたインクを確実に回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタを示す概略図である。
【図2】予熱用サーマルヘッドを示す拡大した正面図である。
【図3】インクジェットヘッドを示す拡大した正面図である。
【図4】インクジェットヘッドとインク受けパッドとを示す概略図である。
【図5】記録紙とインク吐出エリアとインク受け溝との位置関係を示す平面図である。
【図6】2組のインクジェットヘッドとサーマルヘッドとを用いた別の実施形態を示す概略図である。
【図7】4組のインクジェットヘッドと温風ヘッドとを用いた別の実施形態を示す概略図である。
【符号の説明】
10 インクジェットプリンタ
11 給紙部
12 画像記録部
17 記録紙
20,21 搬送ローラ対
24,114,115 サーマルヘッド
25,110,111,120〜123 インクジェットヘッド
45 インク受けパッド
46〜49 インク受け溝

Claims (12)

  1. 複数のノズルを主走査方向に並べてなるノズル列を副走査方向に離間して有するインクジェットヘッドを用いて、記録紙またはインクジェットヘッドを副走査方向に送り、前記記録紙に画像を記録するインクジェット記録方法において、
    前記各ノズルに対面する位置にインク受け手段を配置し、
    前記インク受け手段は、前記記録紙を支持するとともに、前記インクジェットヘッドの各ノズル列に対応する位置で副走査方向に離間して配置される複数のインク受け溝を有し、
    前記記録紙の主走査方向における長さを超えて前記画像の記録範囲を設定し、前記記録紙の主走査方向における長さを超えてインクを吐出させ前記画像を記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記画像の記録範囲が前記記録紙からはみ出るはみ出し量を前記記録紙の最大蛇行量よりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記記録紙の副走査方向における長さを超えて前記画像の記録範囲を設定し、前記記録紙の副走査方向における長さを超えてインクを吐出させ前記画像を記録することを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記インク受け手段は、前記各ノズルに対面する位置で、インク受け溝を有し、このインク受け溝は、前記各ノズルから吐出されるインクドロップ径の2倍以上で、記録紙と各ノズルとの隙間の2倍以上の深さを有することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載のインクジェット記録方法。
  5. 主走査方向に発熱素子が配置されるサーマルヘッドを有し、インク吐出による記録の際に、吐出されたインクを乾燥するために記録紙を前記発熱素子により予熱することを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記予熱は、インク吐出量が多い画素に対する画素記録エリアに対し大きな予熱エネルギを与え、インク吐出量が少ない画素に対する画素記録エリアに対し小さな予熱エネルギを与えることを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録方法。
  7. 複数のノズルを主走査方向に並べてなるノズル列を副走査方向に離間して有するインクジェットヘッドを用いて、記録紙またはインクジェットヘッドを副走査方向に送り、前記記録紙に画像を記録するインクジェット記録装置において、
    前記記録紙を支持するとともに、前記インクジェットヘッドの各ノズル列に対応する位置で副走査方向に離間して配置される複数のインク受け溝を有するインク受け手段と、
    前記記録紙の主走査方向における長さを超えて前記画像の記録範囲を設定し、前記記録紙の主走査方向における長さを超えてインクを吐出させ前記画像を記録する制御手段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 前記制御手段は、前記画像の記録範囲が前記記録紙からはみ出るはみ出し量を、前記記録紙の最大蛇行量よりも大きくすることを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記制御手段は、前記記録紙の副走査方向における長さを超えて前記画像の記録範囲を設定し、前記記録紙の副走査方向における長さを超えてインクを吐出させ前記画像を記録することを特徴とする請求項7または8記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記インク受け手段は、前記各ノズルに対面する位置で、インク受け溝を有し、このインク受け溝は、前記各ノズルから吐出されるインクドロップ径の2倍以上で、記録紙と各ノズルとの隙間の2倍以上の深さを有することを特徴とする請求項7ないし9いずれか1つ記載のインクジェット記録装置。
  11. 主走査方向に配置される発熱素子を有するサーマルヘッドと、インク吐出による記録の際に、吐出されたインクを乾燥するために前記記録紙を予熱するように前記発熱素子を駆動するヘッド駆動部とを有することを特徴とする請求項7ないし10いずれか1つ記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記ヘッド駆動部は、インク吐出量が多い画素に対する画素記録エリアに対し大きな予熱エネルギを与え、インク吐出量が少ない画素に対する画素記録エリアに対し小さな予熱エネルギを与えるように前記発熱素子を駆動することを特徴とする請求項11記載のインクジェット記録装置。
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