JP2007331859A - 動力伝達装置、記録装置 - Google Patents

動力伝達装置、記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のローラ間で用紙搬送量(搬送速度)を異ならせることなく、ローラ間の主従関係を変化させるとともに、ローラ間の主従関係をより一層細かく調整可能とすることで、記録品質の低下をより一層確実に防止する。
【解決手段】動力伝達装置50は、回転体53から第1被駆動体54及び第2被駆動体55へ動力を伝達する。第1被駆動体54の駆動トルクが減少すると、引っ張りばね56の伸び量が減少することにより、ワイヤ部材57の開き角θが減少して当該ワイヤ部材が円筒部55aを締め付け、第2被駆動体55への伝達トルクが増加する。逆に第1被駆動体54の駆動トルクが増加すると、引っ張りばね56の伸び量が増加することにより、ワイヤ部材57の開き角θが増加してワイヤ部材57による円筒部55aの締め付けが緩和され、第2被駆動体55への伝達トルクが減少する。
【選択図】図3

Description

本発明は、モータのトルクを第1被駆動体及び第2被駆動体へ伝達する動力伝達装置及びこれを備えた記録装置に関する。
記録装置の一例としてのプリンタは、被記録媒体の一例としての記録用紙に記録を行う記録ヘッドの上流側に、回転駆動される搬送駆動ローラと、これに接して従動回転する搬送従動ローラとを備えて構成された搬送手段が設けられ、当該搬送手段によって、記録用紙が記録ヘッドと対向する領域に精密送りされる。
この搬送手段の更に上流側には、記録用紙を給送する給送装置が設けられており、給送装置の給送ローラにより、記録用紙が1枚ずつ搬送手段へと給送される。
また、記録ヘッドの下流側には、回転駆動される排出駆動ローラと、これに接して従動回転する排出従動ローラとを備えて構成された排出手段が設けられ、当該排出手段によって、記録の行われた記録用紙が、装置外部に設けられたスタッカへ向けて排出される。
ところで記録用紙は、記録の初期においては給送ローラと搬送駆動ローラとの2つのローラから送り力を受け、その後用紙先端が排紙ローラに到達すると、場合によっては給送ローラ、搬送駆動ローラ、排出駆動ローラ、のこれら3つのローラから送り力を受ける。用紙後端が給送ローラから抜けていれば、搬送駆動ローラと排出駆動ローラとの2つのローラから送り力を受け、更に用紙後端が搬送駆動ローラから抜けると、排出駆動ローラのみから送り力を受けることとなる。即ち、複数の送りモードが存在し、用紙の進行度合いによって送りモードが切り換わる様になっている。
ここで、各ローラは偏心等に起因する精度差によって必ずしも一様な送り精度を発揮するものでは無い為、複数のローラによって記録用紙を送る際、各ローラ間の協調性が悪いと、全体の送り精度が低下することになる。特許文献1には、排紙された記録用紙の姿勢を保つために2本の排紙ローラを設けつつ、ワンウェイクラッチによって用紙後端が上流側の排紙ローラから外れるまでは下流側の排紙ローラの駆動を切断することで上流側の排紙ローラ主体で送り、用紙後端が上流側の排紙ローラから外れると、下流側の排紙ローラを駆動し、下流側の排紙ローラ主体で用紙を送る様構成された記録装置が記載されている。
特開2003−104608号公報
しかしながら上記特許文献1記載の記録装置において2本の排紙ローラは、一方のローラによる用紙搬送量を他方のローラによる用紙搬送量よりも大きく設定することでワンウェイクラッチを作動させる様構成されている。この為、送りモードの切り換わり時に用紙搬送速度に大きな変化を招き、その結果記録品質を低下させる虞がある。
また、2本の排紙ローラは、一方が駆動状態のとき他方は完全に動力が切断される様構成されている為、例えば下流側の排紙ローラの動力が切断されている状態では、当該下流側の排紙ローラによって搬送負荷が生じ、その結果所望する送り量が得られず記録品質の低下を招く虞がある。加えて、用紙搬送経路上の距離が離れた2本のローラに適用すると、例えば下流側のローラの動力が切断された場合にはローラ間に用紙の弛みが形成され、記録品質を低下させる虞がある。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、複数のローラ間で用紙搬送量(搬送速度)を異ならせることなく、ローラ間の主従関係を変化させるとともに、ローラ間の主従関係をより一層細かく調整可能とすることで、記録品質の低下をより一層確実に防止することにある。
上記課題を解決する為に、本発明の第1の態様は、モータのトルクを第1被駆動体及び第2被駆動体へ伝達する動力伝達装置であって、前記第1被駆動体の駆動トルクを検出するトルク検出手段と、前記トルク検出手段による検出結果に基づき、前記第1被駆動体の駆動トルクが減少すると前記第2被駆動体への伝達トルクを増加させ、前記第1被駆動体の駆動トルクが増加すると前記第2被駆動体への伝達トルクを減少させるトルク調整手段とを備えて構成されていることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、モータのトルクが常時伝達されて回転する回転体を介し、当該回転体と回転軸線を共通にする第1被駆動体及び第2被駆動体へ前記モータのトルクを伝達する動力伝達装置であって、前記回転体と前記第1被駆動体との間に掛架され、前記回転体の回転に伴い、前記第1被駆動体を牽引して当該第1被駆動体を回転させる引っ張りばねと、前記第2被駆動体における前記回転軸線周りの円周面に巻回されるコイル部を有するとともに、一端が前記回転体に固定され且つ他端が前記第1被駆動体に固定される様設けられ、開き角が減少すると前記円周面を締め付け、開き角が増加すると前記締め付けを緩めるワイヤ部材と、を備えて構成され、前記第1被駆動体の駆動トルクが減少すると、前記引っ張りばねの伸び量が減少することにより、前記ワイヤ部材の開き角が減少して当該ワイヤ部材が前記円周面を締め付け、これによって前記第2被駆動体への伝達トルクが増加し、前記第1被駆動体の駆動トルクが増加すると、前記引っ張りばねの伸び量が増加することにより、前記ワイヤ部材の開き角が増加して当該ワイヤ部材による前記円周面の締め付けが緩和され、これによって前記第2被駆動体への伝達トルクが減少することを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、モータのトルクが常時伝達されて回転する回転体を介し、当該回転体と回転軸線を共通にする第1被駆動体及び第2被駆動体へ前記モータのトルクを伝達する動力伝達装置であって、前記回転体と前記第1被駆動体との間に掛架され、前記回転体の回転に伴い、前記第1被駆動体を牽引して当該第1被駆動体を回転させる引っ張りばねと、前記第2被駆動体における前記回転軸線周りの円周面に巻回されるコイル部を有するとともに、一端が前記回転体に係止し且つ他端が前記第1被駆動体に係止する様設けられ、開き角が減少すると前記円周面を締め付け、開き角が増加すると前記締め付けを緩めるワイヤ部材と、を備えて構成され、前記第1被駆動体の駆動トルクが減少すると、前記引っ張りばねの伸び量が減少することにより、前記ワイヤ部材の開き角が減少して当該ワイヤ部材が前記円周面を締め付け、これによって前記第2被駆動体への伝達トルクが増加し、前記第1被駆動体の駆動トルクが増加すると、前記引っ張りばねの伸び量が増加することにより、前記ワイヤ部材の開き角が増加して当該ワイヤ部材による前記円周面の締め付けが緩和され、これによって前記第2被駆動体への伝達トルクが減少することを特徴とする。
上記第1乃至第3の態様のいずれかによれば、第1被駆動体の駆動トルク(駆動の際の負荷)が減少すると第2被駆動体への伝達トルクが増加し、第1被駆動体の駆動トルクが増加すると第2被駆動体への伝達トルクが減少する様構成されている。従って例えば被記録媒体に記録を行う記録装置において、被記録媒体を搬送する搬送駆動ローラを第1被駆動体によって駆動し、被記録媒体を排出する排出駆動ローラを第2被駆動体によって駆動する場合には、被記録媒体が搬送駆動ローラから送り力を受ける際(第1被駆動体の駆動トルクが大きい場合)には排出駆動ローラへの伝達トルクが減少し、搬送駆動ローラ主体で被記録媒体が搬送される。そして、被記録媒体後端が搬送駆動ローラから外れると、搬送駆動ローラ(第1被駆動体)の駆動トルクが減少して排出駆動ローラへの伝達トルクが増加し、排出駆動ローラ主体で被記録媒体が搬送される。
これにより、複数のローラ間で被記録媒体搬送量(搬送速度)を異ならせることなく、ローラ間の主従関係を変化させることができ、送りモードの切り換わり時における記録品質の低下を防止することができる。また、ローラ間の主従関係を細かく調整することができるので、例えば上記の例では搬送駆動ローラ主体で被記録媒体を搬送しつつ、排出駆動ローラをも回転させることができ、排出駆動ローラによって搬送負荷が生じないとともに、ローラ間での被記録媒体の弛みの発生が防止さ、記録品質の低下をより一層確実に防止することができる。
本発明の第4の態様は、上記第1から第3の態様に記載の動力伝達装置において、前記第1被駆動体の駆動トルクが所定値を超えると、前記第2被駆動体への伝達トルクがゼロとなることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1被駆動体の駆動トルクが所定値を超えると、前記第2被駆動体への伝達トルクがゼロとなる様構成されているので、前記第1被駆動体が主となって回転する際に前記第2被駆動体が回転することで不具合が生じる場合には、当該不具合を防止できる。例えば、上記例においては、搬送駆動ローラによる送り力が充分高く、且つ剛性の高い被記録媒体を搬送する場合の様に、搬送負荷や弛みが問題とならない場合には、排出駆動ローラへの伝達トルクをゼロにすることにより、ローラ間の協調性の低下をより一層確実に防止できる。
本発明の第5の態様は、被記録媒体に記録を行う記録手段と、前記記録手段の上流側に設けられ、回転駆動される搬送駆動ローラとこれに接して従動回転する搬送従動ローラとを備えて構成された被記録媒体搬送手段と、前記記録手段の下流側に設けられ、回転駆動される排出駆動ローラとこれに接して従動回転する排出従動ローラとを備えて構成された被記録媒体排出手段と、前記搬送駆動ローラ及び前記排出従動ローラの共通の駆動源であるモータと、を備えた記録装置であって、上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記第1被駆動体によって前記搬送駆動ローラが、前記第2被駆動体によって前記排出駆動ローラが、それぞれ回転駆動される様に上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記動力伝達装置を備えていることを特徴とする。本態様によれば、記録装置において、上記第1乃至第4の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明の第6の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記記録手段の上流側に設けられ、回転駆動される搬送駆動ローラとこれに接して従動回転する搬送従動ローラとを備えて構成された被記録媒体搬送手段と、前記記録ヘッドをキャップするキャップ部材内へ負圧を供給するポンプ装置と、前記搬送駆動ローラ及び前記ポンプ装置の共通の駆動源であるモータと、を備えた記録装置であって、上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記第1被駆動体によって前記搬送駆動ローラが、前記第2被駆動体によって前記ポンプ装置が、それぞれ駆動される様に上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記動力伝達装置を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体を被記録媒体搬送手段によって搬送する際、即ち記録を実行する際にはポンプ装置への伝達トルクを弱め、或いは遮断することができるので、記録実行中にポンプ装置を駆動することによる負荷変動の影響が無くなり、被記録媒体の送り精度の低下を防止することが可能となる。
本発明の第7の態様は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記記録手段の上流側に設けられ、回転駆動される搬送駆動ローラとこれに接して従動回転する搬送従動ローラとを備えて構成された被記録媒体搬送手段と、前記被記録媒体搬送手段の上流側に設けられ、複数枚の被記録媒体をセット可能であるとともに最上位の被記録媒体と接し且つ回転することにより当該最上位の被記録媒体を下流側へ給送する給送ローラを備えた被記録媒体給送手段と、前記搬送駆動ローラ及び前記給送ローラの共通の駆動源であるモータと、を備えた記録装置であって、上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記第1被駆動体によって前記搬送駆動ローラが、前記第2被駆動体によって前記給送ローラが、それぞれ駆動される様に上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記動力伝達装置を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体を被記録媒体搬送手段によって搬送する際、即ち記録を実行する際には給送ローラへの伝達トルクを弱め、或いは遮断することができるので、搬送駆動ローラに比べて送り精度が一般的に低い給送ローラの影響を排除でき、被記録媒体の送り精度の低下を防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図1乃至図6を参照しながら説明する。ここで、図1は本発明に係るプリンタ1の側断面図、図2は同要部側断面図、図3は本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置50の正面図、図4は同平面図(図3のA矢視図)、図5は同ブロック図、図6は本発明の第2実施形態に係る動力伝達装置60の正面図である。
以下では先ず、図1及び図2を参照しながら、本発明に係る記録装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の概要について説明する。尚、以下では、図1及び図2の左方向(プリンタ前方側)を用紙搬送経路の「下流側」と言い、同右方向を「上流側」と言うこととする。
プリンタ1は後部に被記録媒体の一例としての記録用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う)を傾斜姿勢でセット可能な給送装置(被記録媒体給送手段)2を備え、当該給送装置2から、用紙Pを下流側の搬送手段4へ向けて給送する。給送された用紙Pは搬送手段4によって下流側の記録ヘッド36(記録手段3)へ搬送(副走査送り)され、記録が実行される。そして記録ヘッド36によって記録の行われた用紙Pは、下流側の排出手段5によって装置前方へ排出される。
以下、プリンタ1の用紙搬送経路上の構成要素について更に詳説する。給送装置2は、ホッパ11と、給送ローラ12と、リタードローラ13と、戻しレバー14と、更に図示しないその他の構成要素と、を備えて構成されている。
ホッパ11は板状体から成り、上部の揺動支点11aを中心に揺動可能に設けられ、揺動することにより、ホッパ11上に傾斜姿勢に支持された用紙Pを給送ローラ12に圧接させる圧接姿勢と、給送ローラ12から離間させる離間姿勢と、を切り換える。給送ローラ12は側面視略D形の形状を成し、その円弧部分によって圧接した最上位の用紙Pを下流側へ給送する。
リタードローラ13は給送ローラ12の円弧部分と圧接可能に設けられ、且つ、所定の回転抵抗(トルク)が与えられた状態に設けられており、用紙Pの重送が発生せずに1枚だけ給送されている場合には、給送ローラ13に対して従動回転する一方で、用紙Pが給送ローラ12とリタードローラ13との間に複数枚存在する場合には、回転せずに停止した状態となり、これにより用紙Pの重送を防止する。戻しレバー14は、用紙Pの給送経路を側視して揺動可能に設けられていて、揺動することにより、重送されようとした次位以降の用紙Pをホッパ11上に戻す。
次に、給送装置2と搬送手段4との間には、用紙Pを搬送手段4へ案内する紙案内上24と紙案内後28とが設けられている。紙案内上24には、用紙Pの給送姿勢を形成するとともに用紙Pの給送ローラ12への接触を防止して搬送負荷を軽減するガイドローラ26が設けられている。また、紙案内後28には用紙Pの姿勢を一定に保つガイドローラ27が設けられている。
搬送手段4は、後述する動力伝達装置50によってモータ51(図5)の動力が伝達されて回転する搬送駆動ローラ30と、該搬送駆動ローラ30に圧接して従動回転する搬送従動ローラ31とを備えて構成されている。搬送駆動ローラ30は用紙幅方向(主走査方向:図1の紙面表裏方向)に延びる金属軸の外周面に耐摩耗性粒子がほぼ均一に分散されて成る付着層を備えて成され、搬送従動ローラ31は外周面がエラストマ等の低摩擦材料によって成され、搬送駆動ローラ30の軸線方向に複数(例えば、6個)配設される。
尚、搬送従動ローラ31は本実施形態では紙案内上24の下流側端部に複数(例えば、2個)自由回転可能に軸支され、当該紙案内上24は、用紙幅方向に複数(例えば、3個)並設される。紙案内上24は軸24aがメインフレーム7に軸支されることで、用紙搬送経路を側視して軸24aを中心に揺動可能に設けられるとともに、コイルばね25によって、搬送従動ローラ31が搬送駆動ローラ30に圧接する方向に付勢される。
搬送手段4に到達した用紙Pは、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31とによってニップされた状態で搬送駆動ローラ30が回転することにより、下流側へと副走査送りされる。
搬送手段4の下流側には、インクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)36と、当該記録ヘッド36と対向して配置される紙案内前37とが設けられている。記録ヘッド36はキャリッジ33の底部に設けられ、当該キャリッジ33は主走査方向に延びるキャリッジガイド軸34にガイドされながら、図示しない駆動モータによって主走査方向に往復動する様に駆動される。
また、キャリッジ33は、複数の色毎に独立したインクカートリッジ(図示せず)を搭載し、記録ヘッド36へとインクを供給する。尚、記録ヘッド36は図示しないキャップ部材によってキャップされることにより、ノズル開口の目詰まりが防止されるとともに、前記キャップ部材に負圧を供給するポンプ装置44(図5)により、インク吐出特性の回復操作が行われる様になっている。
続いて用紙Pと記録ヘッド36との距離を規定する紙案内前37には、記録ヘッド36と対向する面に第1リブ38a、第2リブ38b、第3リブ38cが形成されているとともに、インクを打ち捨てる溝39a、39bが形成されていて、これらを利用して用紙Pの端部に余白無く記録を行う所謂縁無し記録が実行される。
具体的には、例えば用紙Pの先端を溝39bの上方に位置決めした状態で用紙Pの先端から外れた領域にもインクを吐出することにより、用紙Pの先端に縁無し記録を実行する。同様に、用紙Pの後端を溝39aの上方に位置決めした状態で用紙Pの後端から外れた領域にもインクを吐出することにより、用紙Pの後端に縁無し記録を実行する。尚、図2において符号Lは、インクを吐出するノズル開口が形成される範囲を示している。また、溝39a、39bには、インクを吸収するインク吸収材(図示せず)が配設される。
ここで、用紙Pの先端に縁無し記録を実行する際には、用紙Pの先端は排出手段5に到達していないので、用紙Pは搬送駆動ローラ30のみから送り力を受け、記録が行われる(以降ではこの送りモードを「第1送りモード」と言う)。次に、用紙Pの先端が排出手段5に到達すると、用紙Pは搬送駆動ローラ30と排出駆動ローラ41の双方から送り力を受け、記録が行われる(以降ではこの送りモードを「第2送りモード」と言う)。そして用紙Pの後端が搬送駆動ローラ30から抜けると、用紙Pは排出駆動ローラ41のみから送り力を受け、記録が行われる(以降ではこの送りモードを「第3送りモード」と言う)。
続いて、記録ヘッド36の下流側には、補助ローラ43と、排出手段5が設けられている。補助ローラ43は、記録ヘッド36と紙案内前37との対向領域から排出手段5へ至る用紙搬送経路上に、用紙Pの記録面と接して従動回転するよう設けられることで、用紙Pの紙案内前37からの浮き上がりを防止して用紙Pと記録ヘッド36との距離を一定に保つ機能を果たす。
排出手段5は、後述する動力伝達装置50によってモータ51(図5)の動力が伝達されて回転する回転軸40に取り付けられた排出駆動ローラ41と、当該排出駆動ローラ41に接して従動回転する排出従動ローラ42とを備えて構成されている。
本実施形態において排出駆動ローラ41は弾性材(例えば、ゴム)によって形成されるとともに主走査方向に延びる回転軸40の軸線方向に適宜の間隔を置いて複数設けられる。排出従動ローラ42には外周に複数の歯を有する歯付きローラが用いられ(補助ローラ43も同様)、複数の排出駆動ローラ41に対応するよう主走査方向に複数設けられる。
記録ヘッド36によって記録の行われた用紙Pは、排出駆動ローラ41と排出従動ローラ42とによってニップされた状態で排出駆動ローラ41が回転駆動されることにより、装置前方(図示しないスタッカ)へ向けて排出される。
尚、搬送手段4と排出手段5との間で、用紙Pは下方に凸となる様に撓み付けられ、これによって紙案内前37からの浮き上がりが防止され、用紙Pの記録面と記録ヘッド36との間のギャップの均一化が図られている。
より具体的には、図2において角度αは用紙搬送経路を側視して搬送駆動ローラ30の回転軸芯と搬送従動ローラ31の回転軸芯とを通る直線と、重力方向に平行な直線との成す角度を示しており、この様に角度αが設けられることによって搬送手段4による用紙Pの送り方向が第1リブ38aに向かうようになり、用紙Pが紙案内前37に押し付けられる。
同様に角度βは用紙搬送経路を側視して排出駆動ローラ41の回転軸芯と排出従動ローラ42の回転軸芯とを通る直線と、重力方向に平行な直線との成す角度を示しており、この様に角度βが設けられることによって、用紙Pが紙案内前37前に押し付けられる。尚、本実施形態において用紙搬送方向は、重力方向と直交する方向(即ち水平方向)である。以上の通りであるので、搬送駆動ローラ30によって用紙Pが搬送される際には、用紙Pと紙案内前37との間の摩擦力によって搬送負荷が生じ、搬送駆動ローラ30の駆動トルクは用紙送り前に比べて増加することとなる。
以上がプリンタ1の大略構成であり、以下、図3乃至図6を参照しながら、動力伝達装置について詳説する。
先ず、図3乃至図5を参照しながら本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置50について説明する。この動力伝達装置50は、大略的にはモータ51(図5)のトルクが常時伝達されて回転する回転体53を介して第1被駆動体54及び第2被駆動体55へモータ51のトルクを伝達する。
図3及び図4に示す様に第1被駆動体54は搬送駆動ローラ30の軸端に取り付けられており、従って第1被駆動体54にモータ51の動力が伝達されて、搬送駆動ローラ30が回転する。第2被駆動体55は駆動プーリの形状を成しており、排出駆動ローラ41の回転軸である回転軸40の軸端に取り付けられた従動プーリ59へ、無端ベルト58を介してモータ51の動力を伝達し、これにより排出駆動ローラ41が回転する。
以下、更に詳説する。図3及び図4において符号51aはモータ51(図5)の駆動軸を示しており、このモータ駆動軸51aには歯車52が取り付けられ、当該歯車52が歯車としての回転体53と噛合している。
第2被駆動体55には円筒部55aが形成されており、この円筒部55aを搬送駆動ローラ30の軸端が軸通することで、第2被駆動体55が搬送駆動ローラ30の軸端に回転可能に設けられている。回転体53は、円筒部55aに対し回転可能に設けられており、以上により搬送駆動ローラ30、第1被駆動体54、回転体53、第2被駆動体55、のこれら構成要素が、同一回転軸線上で回転する様になっている(矢印a方向)。
モータ51によって常時トルクが伝達される回転体53と、第1被駆動体54と、の間には引っ張りばね56が掛架されており、これにより回転体53の回転に伴い、引っ張りばね56が第1被駆動体54を牽引し、これによって第1被駆動体54(搬送駆動ローラ30)が回転する。即ち、第1被駆動体54(搬送駆動ローラ30)の駆動トルクの変動に伴って引っ張りばね56の伸び量が変化するものの、第1被駆動体54は、モータ51(回転体53)の回転に伴って常時回転することとなる。
一方、第2被駆動体55の円筒部55a、即ち回転体53、第1被駆動体54、第2被駆動体55、のこれらの共通の回転軸線周りの円周面を形成する円筒部55aには、ワイヤ部材57が巻回されてコイル部55aが形成されており、ワイヤ部材57の一端は回転体53の係止部53aに固定され、他端は第1被駆動体54の係止部54aに固定されている。図中、符号θはワイヤ部材57の開き角を示しており、開き角θが減少すると、コイル部57aが円筒部55aを締め付け、開き角θが増加すると、前記締め付けを緩める様になっている。
そして、円筒部55aがコイル部57aによって締め付けられると、第2被駆動体55は回転体53及びワイヤ部材57とともに回転し、またその締め付け力が強まるに従って、回転体53からの伝達トルクが増加する。一方、前記締め付けが緩まると、回転体53からの伝達トルクは減少し、やがて第2被駆動体55への伝達トルクが殆どゼロとなる。
以上の様に構成された動力伝達装置50の動作について以下詳説する。用紙Pが搬送駆動ローラ30によって搬送されていないとき、搬送駆動ローラ30即ち第1被駆動体54の駆動トルクは小さいので、引っ張りばね56の伸び量は小さく、ワイヤ部材57の開き角θが小さいので、ワイヤ部材57のコイル部57aは円筒部55aを強く締め付け、これにより第2被駆動体55への伝達トルクが大きくなっている。
次に、用紙Pが給送されて搬送駆動ローラ30に到達すると、用紙の搬送負荷が生じることにより、搬送駆動ローラ30即ち第1被駆動体54の駆動トルクが増加し、引っ張りばね56の伸び量は大きくなり、ワイヤ部材57の開き角θが増加する。すると、ワイヤ部材57のコイル部57aによる円筒部55aの締め付けが緩和され、これにより第2被駆動体55への伝達トルクが減少する。
従って用紙Pが搬送駆動ローラ30と排出駆動ローラ41との双方と係わり合っている場合においては、搬送駆動ローラ30主体で用紙Pが送られることとなり、ローラ間の協調性が低下することによる送り精度の低下を防止することができる。
尚、排出駆動ローラ41(第2被駆動体55)への伝達トルクを僅かに残すことで、排出駆動ローラ41それ自身が回転し、これにより排出駆動ローラ41への伝達トルクをゼロにする場合に比して排出駆動ローラ41による搬送負荷の発生を防止することができるとともに、搬送駆動ローラ30と排出駆動ローラ41との間における用紙Pの弛みの発生も防止することができる。
尚、搬送駆動ローラ41による用紙送り力が充分高く、且つ剛性の高い用紙Pを搬送する場合の様に、搬送負荷や弛みが問題とならない場合には、排出駆動ローラ41への伝達トルクをゼロにすることにより、ローラ間の協調性の低下をより確実に防止できる。
以上の様に動力伝達装置50によれば、第2被駆動体55への伝達トルクを単にゼロとするのみならず、その大きさを調整可能であるので、ローラ間の主従関係をより一層細かく調整することにより、より一層適切な用紙送りを実行することができる。
図5は以上説明した動力伝達装置50の構成を概念的に示すブロック図であり、以下当該図5を参照しながら動力伝達装置50の概念及び応用例について説明する。図示する様に、回転体53を介してモータ51のトルクが、ほぼそのまま第1被駆動体54に伝達され、そして搬送駆動ローラ30に伝達される。
一方、回転体53を介して第2被駆動体55にもモータ51のトルクが伝達されるが、トルク検出手段70によって検出された第1被駆動体54の駆動トルク(駆動の際の負荷)に応じてトルク調整手段71によりトルクが調整された後、当該調整後トルクが第2被駆動体55に伝達され、排出駆動ローラ41(その回転軸40)が回転駆動される。従って上記実施形態においては、引っ張りばね56がトルク検出手段70を構成し、ワイヤ部材57がトルク調整手段71を構成する。
第2被駆動体55によって駆動される駆動対象として、上述した排出駆動ローラ41の他に、給送ローラ12や、ポンプ装置44等に適用することも可能である。給送ローラ12は、搬送駆動ローラ30や排出駆動ローラ41と比較してローラの偏心が大きく、送り精度が低い為、搬送駆動ローラ30による用紙搬送時にモータ51のトルクを給送ローラ12へ伝達しない様にすることで、記録開始初期に用紙Pが給送ローラ12と搬送駆動ローラ30の双方と係わり合う場合には、給送ローラ12に起因する送り精度の低下を効果的に防止できる。
また、ポンプ装置44に適用する場合には、搬送駆動ローラ30によって用紙Pを搬送する際にポンプ装置44への伝達トルクが弱められ、或いは遮断されることにより、記録実行中にポンプ装置44を駆動することによる負荷変動の影響が無くなり、用紙Pの送り精度の低下を防止することが可能となる
続いて、図6を参照しつつ本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る動力伝達装置60は、上記第1実施形態に係る動力伝達装置50とは異なり、主要構成要素が排出駆動ローラ41の回転軸40の側に配設されている。この動力伝達装置60は、図示しないモータのトルクが常時伝達されて回転する回転体63を介して第1被駆動体64へ前記モータのトルクを伝達し、また第1被駆動体64を介して、第2被駆動体としての回転軸40へ前記モータのトルクを伝達する。
以下、更に詳説する。符号61aは図示しないモータの駆動軸を示しており、このモータ駆動軸61aには歯車62が取り付けられ、当該歯車62が歯車としての回転体63と噛合している。
排出駆動ローラ41の回転軸40は直接的に第2被駆動体の機能を果たしており、またこの回転軸40を回転軸として、回転体63、第1被駆動体64、が回転可能に設けられている。
モータによって常時トルクが伝達される回転体63と、第1被駆動体64と、の間には引っ張りばね66が掛架されており、これにより回転体63の回転に伴い、引っ張りばね66が第1被駆動体64を牽引し、これによって第1被駆動体64が回転する。即ち、第1被駆動体64は、駆動トルクの変動に伴って引っ張りばね66の伸び量が変化するものの、モータ(回転体63)の回転に伴って常時回転することとなる。
一方、第2被駆動体としての回転軸40にはねじりコイルばね67のコイル部67aが嵌合されており、ねじりコイルばね67の一端は回転体63の係止部63aに係止し、他端は第1被駆動体64の係止部64aに係止している。図中、符号θはねじりコイルばね67の開き角を示しており、開き角θが減少すると、コイル部67aが回転軸40を締め付け、開き角θが増加すると、前記締め付けを緩める様になっている。尚、ねじりコイルばね67は開き方向のばね力を有している。
回転軸40がコイル部67aによって締め付けられると、回転軸40は第1被駆動体64及びねじりコイルばね67とともに回転し、またその締め付け力が強まるに従って、第1被駆動体64(回転体63)からの伝達トルクが増加する。一方、前記締め付けが緩まると、第1被駆動体64からの伝達トルクは減少し、やがて回転軸40への伝達トルクが殆どゼロとなる。
以上の様に構成された動力伝達装置60は、搬送駆動ローラ30に用紙Pが搬送されていないとき、搬送駆動ローラ30即ち第1被駆動体64の駆動トルクは小さいので、引っ張りばね66の伸び量は小さく、ねじりコイルばね67の開き角θが小さいので、コイル部67aは回転軸40を強く締め付け、これにより回転軸40への伝達トルクが大きくなっている。
次に、用紙Pが給送されて搬送駆動ローラ30に到達すると、用紙の搬送負荷が生じることにより、搬送駆動ローラ30即ち第1被駆動体64の駆動トルクが増加し、引っ張りばね66の伸び量は大きくなり、ねじりコイルばね67の開き角θが増加する。すると、コイル部67aによる回転軸40の締め付けが緩和され、これにより回転軸40への伝達トルクが減少する。
従って第1実施形態に係る動力伝達装置50と同様に、用紙Pが搬送駆動ローラ30と排出駆動ローラ41との双方と係わり合っている場合においては、搬送駆動ローラ30主体で用紙Pが送られることとなり、ローラ間の協調性が低下することによる送り精度の低下を防止することができる。
またこの第2実施形態によれば、排出駆動ローラ41の回転軸40が直接第2被駆動体の機能を果たすことから、第1実施形態に係る動力伝達装置50に比べて部品点数を削減することができ、低コスト化を図ることができる。
以上説明した第1、第2実施形態では、本発明に係る動力伝達装置を記録装置に適用した例について説明したが、これに限られないことは言うまでも無い。特に、記録装置に限られず、液体噴射装置全般に適用することが可能である。ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
更に、以上説明した第1、第2実施形態では、第1被駆動体54の駆動トルクが増加すると第2被駆動体55への伝達トルクを減少させ、第1被駆動体54の駆動トルクが減少すると第2被駆動体55への伝達トルクを増加させたが、その逆に、用途に応じて、例えば図3のワイヤ部材57の巻き方向を変えることにより、第1被駆動体54の駆動トルクが増加すると第2被駆動体55への伝達トルクを増加させ、第1被駆動体54の駆動トルクが減少すると第2被駆動体55への伝達トルクを減少させる様に構成することも可能である。
本発明に係るプリンタの側断面図。 本発明に係るプリンタの要部側断面図。 本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置の正面図。 本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置の平面図。 本発明の動力伝達装置の構成を示すブロック図。 本発明の第2実施形態に係る動力伝達装置の正面図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 給送装置、3 記録手段、4 搬送手段、5 排出手段、11 ホッパ、12 給送ローラ、13 リタードローラ、14 戻しレバー、24 紙案内上、25 コイルばね、26、27 ガイドローラ、28 紙案内後、30 搬送駆動ローラ、31 搬送従動ローラ、33 キャリッジ、34 キャリッジガイド軸、36 記録ヘッド、37 紙案内前、38a〜38c リブ、39a、39b 溝、40 (排出駆動ローラの)回転軸、41 排出駆動ローラ、42 排出従動ローラ、43 ガイドローラ、44 ポンプ装置、50 動力伝達装置(第1実施形態)、51 モータ、51a モータ駆動軸、52 歯車、53 回転体、54 第1被駆動体、55 第2被駆動体、55a 円筒部、56 引っ張りばね、57 ワイヤ部材、57a コイル部、58 無端ベルト、59 従動プーリ、60 動力伝達装置(第2実施形態)、61a モータ駆動軸、62 歯車、63 回転体、64 第1被駆動体、66 引っ張りばね、67 ねじりコイルばね、67a コイル部、68 無端ベルト、69 従動プーリ、70 トルク検出手段、71 トルク調整手段、P 記録用紙

Claims (7)

  1. モータのトルクを第1被駆動体及び第2被駆動体へ伝達する動力伝達装置であって、
    前記第1被駆動体の駆動トルクを検出するトルク検出手段と、
    前記トルク検出手段による検出結果に基づき、前記第1被駆動体の駆動トルクが減少すると前記第2被駆動体への伝達トルクを増加させ、前記第1被駆動体の駆動トルクが増加すると前記第2被駆動体への伝達トルクを減少させるトルク調整手段と、
    を備えて構成されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. モータのトルクが常時伝達されて回転する回転体を介し、当該回転体と回転軸線を共通にする第1被駆動体及び第2被駆動体へ前記モータのトルクを伝達する動力伝達装置であって、
    前記回転体と前記第1被駆動体との間に掛架され、前記回転体の回転に伴い、前記第1被駆動体を牽引して当該第1被駆動体を回転させる引っ張りばねと、
    前記第2被駆動体における前記回転軸線周りの円周面に巻回されるコイル部を有するとともに、一端が前記回転体に固定され且つ他端が前記第1被駆動体に固定される様設けられ、開き角が減少すると前記円周面を締め付け、開き角が増加すると前記締め付けを緩めるワイヤ部材と、を備えて構成され、
    前記第1被駆動体の駆動トルクが減少すると、前記引っ張りばねの伸び量が減少することにより、前記ワイヤ部材の開き角が減少して当該ワイヤ部材が前記円周面を締め付け、これによって前記第2被駆動体への伝達トルクが増加し、
    前記第1被駆動体の駆動トルクが増加すると、前記引っ張りばねの伸び量が増加することにより、前記ワイヤ部材の開き角が増加して当該ワイヤ部材による前記円周面の締め付けが緩和され、これによって前記第2被駆動体への伝達トルクが減少する、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. モータのトルクが常時伝達されて回転する回転体を介し、当該回転体と回転軸線を共通にする第1被駆動体及び第2被駆動体へ前記モータのトルクを伝達する動力伝達装置であって、
    前記回転体と前記第1被駆動体との間に掛架され、前記回転体の回転に伴い、前記第1被駆動体を牽引して当該第1被駆動体を回転させる引っ張りばねと、
    前記第2被駆動体における前記回転軸線周りの円周面に巻回されるコイル部を有するとともに、一端が前記回転体に係止し且つ他端が前記第1被駆動体に係止する様設けられ、開き角が減少すると前記円周面を締め付け、開き角が増加すると前記締め付けを緩めるワイヤ部材と、を備えて構成され、
    前記第1被駆動体の駆動トルクが減少すると、前記引っ張りばねの伸び量が減少することにより、前記ワイヤ部材の開き角が減少して当該ワイヤ部材が前記円周面を締め付け、これによって前記第2被駆動体への伝達トルクが増加し、
    前記第1被駆動体の駆動トルクが増加すると、前記引っ張りばねの伸び量が増加することにより、前記ワイヤ部材の開き角が増加して当該ワイヤ部材による前記円周面の締め付けが緩和され、これによって前記第2被駆動体への伝達トルクが減少する、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の動力伝達装置において、前記第1被駆動体の駆動トルクが所定値を超えると、前記第2被駆動体への伝達トルクがゼロとなる、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  5. 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    前記記録手段の上流側に設けられ、回転駆動される搬送駆動ローラとこれに接して従動回転する搬送従動ローラとを備えて構成された被記録媒体搬送手段と、
    前記記録手段の下流側に設けられ、回転駆動される排出駆動ローラとこれに接して従動回転する排出従動ローラとを備えて構成された被記録媒体排出手段と、
    前記搬送駆動ローラ及び前記排出従動ローラの共通の駆動源であるモータと、を備えた記録装置であって、
    請求項1から4のいずれか1項に記載された前記第1被駆動体によって前記搬送駆動ローラが、前記第2被駆動体によって前記排出駆動ローラが、それぞれ回転駆動される様に請求項1から4のいずれか1項に記載された前記動力伝達装置を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録手段の上流側に設けられ、回転駆動される搬送駆動ローラとこれに接して従動回転する搬送従動ローラとを備えて構成された被記録媒体搬送手段と、
    前記記録ヘッドをキャップするキャップ部材内へ負圧を供給するポンプ装置と、
    前記搬送駆動ローラ及び前記ポンプ装置の共通の駆動源であるモータと、を備えた記録装置であって、
    請求項1から4のいずれか1項に記載された前記第1被駆動体によって前記搬送駆動ローラが、前記第2被駆動体によって前記ポンプ装置が、それぞれ駆動される様に請求項1から4のいずれか1項に記載された前記動力伝達装置を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録手段の上流側に設けられ、回転駆動される搬送駆動ローラとこれに接して従動回転する搬送従動ローラとを備えて構成された被記録媒体搬送手段と、
    前記被記録媒体搬送手段の上流側に設けられ、複数枚の被記録媒体をセット可能であるとともに最上位の被記録媒体と接し且つ回転することにより当該最上位の被記録媒体を下流側へ給送する給送ローラを備えた被記録媒体給送手段と、
    前記搬送駆動ローラ及び前記給送ローラの共通の駆動源であるモータと、を備えた記録装置であって、
    請求項1から4のいずれか1項に記載された前記第1被駆動体によって前記搬送駆動ローラが、前記第2被駆動体によって前記給送ローラが、それぞれ駆動される様に請求項1から4のいずれか1項に記載された前記動力伝達装置を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
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