JPH10291681A - シート材搬送装置及び記録装置 - Google Patents

シート材搬送装置及び記録装置

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JPH10291681A
JPH10291681A JP10179297A JP10179297A JPH10291681A JP H10291681 A JPH10291681 A JP H10291681A JP 10179297 A JP10179297 A JP 10179297A JP 10179297 A JP10179297 A JP 10179297A JP H10291681 A JPH10291681 A JP H10291681A
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feed roller
recording
feed
gear
sheet material
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JP10179297A
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Hisashi Yoshikawa
尚志 吉川
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Canon Electronic Business Machines HK Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも2つのローラ間のシート材の搬送
量の差による搬送負荷によって記録ピッチのつまり等の
記録不良が発生するのを防止すること。 【解決手段】 記録媒体を給送する給送ローラ23と、該
給送された記録媒体を搬送する送りローラ31と、前記給
送ローラ23及び送りローラ31を駆動するPFモータ46と
を有し、前記給送ローラ23と一体に回転する給送ローラ
軸24と該ローラ軸24にPFモータ46からの動力を伝達す
る給送ギア27との間に、該給送ギア27から給送ローラ軸
24に動力が伝達されない領域となる回転方向のギャップ
(角度β)を設け、該角度βを少なくとも前記送りロー
ラ31による記録媒体の搬送開始から記録動作終了までの
期間に対応させて設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送りローラ等によ
りシート材を搬送するシート材搬送装置に関し、例えば
プリンタ等の記録装置において記録紙等のシート材を搬
送するシート材搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等の記録装置において、
シート材としての記録紙を記録動作に対応して所定量搬
送する搬送系としては、例えば、給送ローラにより積層
された記録紙の束から記録紙一枚のみを分離給送して送
りローラに受け渡し、該送りローラを所定量回転させる
ことで前記記録紙を所定量搬送しているものが多く見受
けられる。
【0003】特に、前記給送ローラと送りローラを同一
の駆動源で駆動するように構成したものが多く、また先
後の記録紙の搬送タイミングにインターバルをもたせ
て、先の記録紙の後端と次の記録紙の先端との間に間隔
をあけるために、前記駆動源の所定回転量当たりの記録
紙搬送量を、「送りローラ>給送ローラ」と設定してい
る場合が多かった。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例においては、給送ローラと送りローラを同一の
駆動源で駆動し、且つ前記駆動源の所定回転量当たりの
記録紙搬送量を「送りローラ>給送ローラ」と設定して
いるため、同一の記録紙が給送ローラと送りローラの両
方によって搬送されている場合、該記録紙に前記2つの
ローラ間の搬送量の差による搬送負荷が発生し、これが
記録ピッチのつまり等の記録不良の原因となるおそれが
あった。
【0005】この現象の対策として、従来は、駆動源か
ら給送ローラに動力を伝達するギアやベルト等からなる
給送動力伝達系の最終段にクラッチバネ等のクラッチ機
構を設けたものが多く見受けられる。このクラッチバネ
を用いた場合は、給送ローラの回転軸若しくはクラッチ
バネの回転方向による該クラッチバネの締まりと緩みを
利用して動力の伝達と解除を行っている。
【0006】しかしながら、上記クラッチバネのOFF
(緩み)時にクラッチバネと回転軸が空回りする場合に
も少なからずすべり摩擦力が発生し、前述した2つのロ
ーラ間の搬送量の差による搬送負荷を完全に解消するこ
とは困難であった。
【0007】また、記録紙を送りローラで搬送する時
に、積層された記録紙の位置を機械的に移動することで
前記記録紙と給送ローラとを非接触とし、前述の搬送負
荷を完全に解消する構成のものも見受けられるが、構造
が複雑になり、コストアップの原因になるという問題が
あった。
【0008】そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、少なくとも2
つのローラ間のシート材の搬送量の差による搬送負荷に
よって記録ピッチのつまり等の記録不良が発生するのを
防止することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、シート材を給送する給送ロ
ーラと、該給送されたシート材を搬送する送りローラ
と、前記給送ローラ及び送りローラを駆動する駆動手段
とを有し、前記給送ローラと一体に回転する給送ローラ
軸と該ローラ軸に駆動手段からの動力を伝達する給送ギ
アとの間に、該給送ギアから給送ローラ軸に動力が伝達
されない領域となる回転方向のギャップを設け、該ギャ
ップを少なくとも前記送りローラによるシート材の搬送
開始から所定の画像処理動作終了までの搬送期間に対応
させて設けたことを特徴とする。
【0010】具体的には、例えば、前記給送ローラ軸と
前記給送ギアとの間に給送ギアから給送ローラ軸へ動力
を伝達/解除するクラッチバネを配置し、該クラッチバ
ネに動力を伝達する給送ギアは、給送ローラ軸の端部に
挿入されたクラッチバネを収容する略円筒状のリブ部
と、クラッチバネの端部に設けられた力点である折返し
部の回転方向の移動範囲を規制する前記リブ部の一部に
設けられた切欠部を有し、前記ギャップとなる給送ギア
のリブ部の一部に設けられた切欠部の回転方向の角度β
を、少なくとも前記搬送期間に対応させて設定したこと
を特徴とする。
【0011】上記構成によれば、前記クラッチバネの折
返し部を挿入する給送ギアのリブ部の切欠部の回転方向
の角度βを、前記折返し部がその回転方向に対して所定
角度分給送ギアのリブ部の切欠部の範囲内でフリーに動
くように、且つ該フリー領域を少なくとも前記搬送期間
と対応するように設定したので、前記搬送期間中はクラ
ッチバネの緩みトルクをも働かないようにすることが可
能となり、送りローラの搬送による給送ローラのオーバ
ー回転を略無負荷で行うことができ、記録時のピッチつ
まり等の記録不良を防止することが可能となる。
【0012】また、前記給送ローラ軸の端部の一部に切
欠部を設け、該ローラ軸に動力を伝達する給送ギアは、
給送ローラ軸端部の切欠部を挿入する穴内面に該切欠部
の回転方向の移動範囲を規制する突起部を有し、前記ギ
ャップとなる給送ギアが給送ローラ軸に対して回転可能
となる回転方向の角度β′を、少なくとも前記搬送期間
若しくはシート材の搬送方向の長さ寸法に対応させて設
定することにより、前述した効果を更に安価にしかも簡
単に実現することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るシート材搬送装
置の一実施形態について図面を参照して説明する。尚、
以下の実施形態では、記録装置におけるシート材搬送装
置を例示して説明する。
【0014】〔第1実施形態〕第1実施形態に係るシー
ト材搬送装置について図面を参照して説明する。図1は
本実施形態に係るシート材搬送装置を備えた記録装置の
平面図、図2は同記録装置の正面図、図3は同記録装置
の右側面図、図4は同記録装置の左側面図、図5は記録
媒体搬送系の略図である。尚、本実施形態では記録装置
の一例として、シリアル型のインクジェット記録装置を
例示しており、該記録装置に用いる記録ヘッドとして
は、着脱可能なディスポーザブルタイプの記録ヘッドを
使用している。
【0015】先ず、図1乃至図5を参照して記録装置の
概略構成について説明する。前述したように本実施形態
で例示している記録装置は、記録手段が記録媒体の搬送
方向(図1中矢印A方向)に対して直交する方向(図1
中矢印P,Q方向)に往復移動しつつ記録を行うシリア
ル型の記録装置である。この装置本体のベースユニット
は、左フレーム1と、右フレーム2と、ベースプレート
3とにより構成されており、後述する種々の部材が取り
付けられている。
【0016】4はカードガイドであり、図1及び図5に
示すように、前記ベースユニットに取り付けられ、記録
媒体50の搬送通路を形成している。6はモータ取付板で
あり、右端上面部にはCR中間ギア軸21及びCRプーリ
ギア軸19がかしめられており、前記軸21,19にはCR中
間ギア15及びCRプーリギア16が回転可能に挿入されて
いる。45はCRモータであり、前記モータ取付板6の右
端上面部にビス止めされており、モータ軸にはモータギ
ア14aが圧入されている。尚、前記モータギア14aは前
記CR中間ギア15を介してCRプーリギア16と噛合して
いる。
【0017】18はテンショナ台であり、図1及び図2に
示すように、ベルトプーリ17が回転可能に挿入されたベ
ルトテンショナ軸20が上面部に圧入されている。このテ
ンショナ台18は前記モータ取付板6の左端上面部の開口
部にスライド可能(図1中左右方向)に挿入されてお
り、ベルトテンショナバネ43により左方向に付勢されて
いる。
【0018】前記CRプーリギア16のベルト引掛部(有
歯部)とベルトプーリ17のベルト引掛部との間にはベル
ト32が張架されており、前記ベルトテンショナバネ43の
付勢力により適正な張力が掛けられている。このベルト
32はCRプーリギア16の回転により回転し、後述するキ
ャリッジを図1中矢印P,Q方向に移動させる。
【0019】46はPFモータであり、図1及び図3に示
すように、モータ取付板6の右側面にビス止めされてお
り、モータ軸にはモータギア14bが圧入されている。
【0020】9はキャリッジであり、記録手段としての
記録ヘッド5がセットレバー10により着脱可能に固定さ
れている。このキャリッジ9のベルト係合部9aに前記
ベルト32の一部が圧入固定されている。またキャリッジ
9はキャリッジ軸12に回動可能に取り付けられており、
該キャリッジ軸12は左端が左フレーム1に、右端が右フ
レーム2に支持されている。前記キャリッジ9の上端部
には、図2〜図5に示すように断面略L字状の突起部9
bが突設されており、ガイドレール7の略垂直方向に折
り曲げられたレール部7aと係合している。これによ
り、キャリッジ9の図1中矢印P,Q方向への往復移動
を前述したキャリッジ軸12と共に案内している。
【0021】23は給送ローラであり、給送ローラ軸24に
二ヵ所圧入固定されており、記録媒体50を記録位置まで
送り届ける働きを有する。この給送ローラ23が圧入固定
された給送ローラ軸24の左端部には給送ギア27が回転可
能に取り付けられており、該給送ローラ24の左端はサイ
ドプレート8に、右端は右フレーム2に回動可能に支持
されている。尚、前記給送ローラ軸24の左端部の給送ギ
ア27と対応した位置にはクラッチバネ28が挿入されてお
り、給送ギア27の回転方向が図4中矢印L方向のときは
給送ローラ軸24を締め付けて回転し、これと逆回転のと
きはフリー(緩み)状態となる。
【0022】また、31は送りローラであり、送り部材31
dが二ヵ所取り付けられており、記録媒体50を搬送する
働きを有する。この送りローラ31の両端部には送りロー
ラギア38a,38bが圧入されている。また送りローラ31
の左端部には左フレーム1の側面との間にスラスト取り
バネ41が挿入されており、該送りローラ31を右方向に付
勢している。更に前記送りローラ31は、図1及び図2に
示すように、右端に挿入された軸受25を右フレーム2の
所定位置に取り付け、左端を左フレーム1のU溝部及び
サイドプレート8の穴部に挿入することにより、前記ベ
ースユニットに回動可能に取り付けられている。
【0023】33はピンチローラであり、前記送りローラ
31との間で記録媒体を適正なバネ力で挟持する位置関係
にある。このピンチローラ33は、その両端部付近が左フ
レーム1及び右フレーム2のU溝部(図6中1a,2
a)に挿入され、該フレーム1,2によって前後及び左
右方向への動きが規制され、且つ回転可能に支持されて
いる。またピンチローラ33の両端部には溝部33a,33b
が設けられており、該溝部33a,33bと対向するベース
プレート3の両サイド付近に設けられた突起部3a,3
bとの間にそれぞれピンチローラバネ42a,42bのフッ
ク部が引っ掛けられている。このピンチローラバネ42
a,42bの引張力によりピンチローラ33は送りローラ31
に適正な力で圧接され、送りローラ31の回転により従動
して回転し、記録媒体50を挟持搬送する。
【0024】また、図1及び図3に示すように、前記右
フレーム2の右側面部には4つのボスが所定位置に配設
されており、該ボスにはそれぞれPF中間ギア34,35,
36,37が回転可能に挿入され、噛合している。そして、
前記PF中間ギア34にはモータギア14bが噛合し、PF
中間ギア37には送りローラギア38aが噛合しており、P
Fモータ46の回転が各ギアを介して送りローラ31に伝達
される。
【0025】また、図1及び図4に示すように、前記左
フレーム1の左側面部にも4つのボスが所定位置に配設
されており、該ボスにはそれぞれ給送中間ギア26a〜26
dが回転可能に挿入され、噛合している。そして、前記
給送中間ギア26aには送りローラギア38bが噛合し、給
送中間ギア26dには給送ギア27が噛合している。依っ
て、前記送りローラ31の回転は各ギア及びクラッチバネ
28を介して給送ローラ23の逆方向の回転として伝達され
る。尚、記録媒体の搬送方向においては前記両ローラ3
1,23とも同一方向(矢印A方向)に搬送するように回
転する。
【0026】ここで、本記録装置の駆動系の動作につい
て説明する。CRモータ45はキャリッジ9を駆動させる
ためのモータであり、本実施形態ではパルスモータを用
いており、駆動回路(不図示)からのパルス信号により
回転駆動される構成となっている。このCRモータ45が
図1中時計回り方向に回転すると、モータギア14a、C
R中間ギア15を介してCRプーリギア16は矢印X方向に
回転し、ベルト32を介してキャリッジ9は矢印P方向に
移動する。逆に、前記CRモータ45が図1中反時計回り
方向に回転すると、前記ギア14a,15を介してCRプー
リギア16は矢印Y方向に回転し、ベルト32を介してキャ
リッジ9は矢印Q方向に移動する。即ち、前記CRモー
タ45の正逆回転の繰り返しにより、前記キャリッジ9が
矢印P,Q方向へ往復動作する構成となっている。
【0027】記録手段としての記録ヘッド5は、前記搬
送手段(給送ローラ23や送りローラ31等)によって搬送
された記録媒体50に像を記録形成するものである。この
装置における記録手段としては、記録ヘッド5からイン
クを吐出して記録するインクジェット記録方式を用いて
いる。即ち、この記録ヘッドは微細な液体吐出口(オリ
フィス)、液路及びこの液路の一部に設けられるエネル
ギー作用部、該作用部にある液体に作用させる液滴形成
エネルギーを発生するエネルギー発生手段等を備えてい
る。
【0028】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、或いは発熱抵抗体を有する発
熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体を
吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等があ
る。
【0029】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用でき、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0030】また図4において、47はフレキシブル回路
基板であって、キャリッジ9に取り付けられており、記
録ヘッド5に対して画像信号及び電力を供給するもので
ある。このフレキシブル回路基板47はセットレバー10に
よって前記記録ヘッド5と電気的に接続され、不図示の
制御回路につながれる構成となっている。
【0031】また図1において、48はキャリッジ9のホ
ームポジション検出用フォトセンサであり、49は記録媒
体検出用フォトセンサである。前記キャリッジ9がホー
ムポジション位置にあるか否かの検出は、図1に示すよ
うにキャリッジ9の左側面に形成されたリブ9cが前記
フォトセンサ48のスリット部を遮断するか否かで検出す
る。また、前記記録媒体50の検出は、図1及び図2に示
すように記録媒体50が検出用レバー30を押し上げて前記
フォトセンサ49のスリット部の遮断を解除するか否かで
記録媒体50が所定位置に存在するか否かを検出する。
【0032】ここで、前記送りローラ等の搬送系の組立
構成について図6を用いて説明する。図6は前記搬送系
の組立前の展開斜視図である。図6に示すように、左フ
レーム1、右フレーム2、及びベースプレート3の3部
品の結合により構成されるベースユニットにおいて、装
置の両サイドにあたる左フレーム1及び右フレーム2の
側壁には、それぞれ開口部が上向きになるようにU溝部
1a,2aが形成されている。左フレーム1のU溝部1
aの幅寸法は、送りローラ31のバネ挿入部31aが適正な
ギャップを持ってスムーズに回転する寸法に設定されて
いる。また右フレーム2の略U溝部2aは軸受25が挿入
される穴部とピンチローラ33の軸部33eが挿入される溝
部が連接された形状となっており、即ち前記穴部は軸受
25が嵌め込まれるような寸法に設定されており、その上
部開口部の幅Wはピンチローラ33の軸部33eが適正なギ
ャップを持ってスムーズに回転する寸法に設定されてい
る。また送りローラ31の右端付近の軸部31cには軸受25
がフランジ部25aを内側にして取り付けられ、左端付近
の軸部31bに設けられたバネ挿入部31aにはスラスト取
りバネ41が挿入されている。更に送りローラ31の両端部
には、送りローラギア38a,38bが圧入固定され、該送
りローラ31と一体に回転する構成となっている。
【0033】次に前記ベースユニットに対する送りロー
ラ31とピンチローラ33の組立手順について説明する。図
6に示すように、先ず送りローラ31の取り付けは、右フ
レーム2の略U溝部2aの上方内側(手前側)から送り
ローラ31に取り付けられた軸受25を挿入する。そして、
左端側のスラスト取りバネ41が左フレーム1の内壁側に
位置するように該スラスト取りバネ41を縮めながら、該
送りローラ31のバネ挿入部31aを左フレーム1のU溝部
1aの上方から挿入する。次にピンチローラ33の取り付
けは、該ピンチローラ33を前記両U溝部1a,2aに対
して上方から落とし込み、前記送りローラ31の真上に重
ねた後、サイドプレート8を左フレーム1の側面(外壁
側)に取り付ける。この時、ピンチローラ33の左端軸部
33d及び送りローラ31の軸部31bは、それぞれサイドプ
レート8に設けられた穴部8a,8cに挿入される。最
後にピンチローラ33の両端に設けた溝部33a,33bとベ
ースプレート3の両端に設けたバネ引掛部3a,3bと
の間にそれぞれピンチローラバネ42a,42bのフック部
を引っ掛けることにより、組立が完了する。これによ
り、ピンチローラ33が送りローラ31に圧接され、且つ前
記両ローラ31,33がベースユニットに回転自在に支持さ
れる。更に前記送りローラ31とピンチローラ33は前後方
向及び左右方向への動きが前記左フレーム1及び右フレ
ーム2によって規制される。
【0034】ここで、本発明に係る記録媒体の搬送系に
ついて詳細に説明する。
【0035】図3において、PFモータ46は記録媒体50
を搬送する送りローラ31と給送ローラ23を駆動させるた
めのモータであり、前述したCRモータ45と同様にパル
スモータを用いており、駆動回路(不図示)からのパル
ス信号により回転駆動される構成となっている。
【0036】このPFモータ46が図3中時計回り方向に
回転すると、モータギア14b、PF中間ギア34,35,3
6,37及び送りローラギア38aを介して送りローラ31が
図5中矢印Z方向に回転する。更に、この送りローラ31
の回転が送りローラギア38b、給送中間ギア26a〜26d
及び給送ギア27に伝達され、該給送ギア27が図4中矢印
L方向に回転する。
【0037】前述したように前記給送ギア27は、図7に
示すように給送ローラ軸24の左端部に回転可能に挿入さ
れている。更に、給送ローラ軸24の左端部の給送ギア27
の内側部にはクラッチバネ28が挿入され、該クラッチバ
ネ28の折返し部(フック部)28aは給送ギア27のリブ部
27aの切れ目27cに挿入されている。
【0038】そして前述したように、PFモータ46の動
力は給送ギア27に伝達され、該給送ギア27は図7中矢印
S方向に回転する。ここで、給送ギア27のリブ部27aの
切れ目27cの端部壁27a2によりクラッチバネ28の折返し
部28aを矢印S方向に回転させると、該クラッチバネ28
が給送ローラ軸24の端部の円周部を締め付けて、該給送
ローラ軸24もまた矢印S方向に回転し、該給送ローラ軸
24に圧入固定されている給送ローラ23が図5中矢印S方
向に回転し、給送動作を行う。
【0039】図5において、51は記録媒体50を給送ロー
ラ23に圧接させる圧接板であり、52は圧接バネである。
従って、前記圧接バネ52の付勢力Fにより圧接板51を2
つの給送ローラ23に押し付けて前記両者51,23間に記録
媒体50を挟持し、給送ローラ23の矢印S方向への回転に
より積層された記録媒体50を矢印A方向へ一枚ずつ搬送
する。
【0040】尚、積層された記録媒体(例えば、ハガキ
等)を、一枚ずつ分離して給送ローラ23により送りロー
ラ31まで搬送しているが、本実施形態ではその分離手段
として分離リブ53を用いている(図5参照)。
【0041】ここで、図5に示すように、前記送りロー
ラ31の外径を2r、前記給送ローラ23の外径を2R、前
記PFモータ46の単位回転角により回転する送りローラ
31の回転角と給送ローラ23の回転角の比をZ: 1(即ち
送りローラギア38b、給送中間ギア26a〜26d、及び給
送ギア27のトータルギア比)としたとき、本発明におい
ては下記式の関係が満足するように上記r,R,Zの
値を設定している。
【0042】 (1/Z×R/r)<1 ……
【0043】従って、前記PFモータ46の単位回転当た
りに各ローラに搬送される記録媒体の搬送量は、下記式
の関係となる。
【0044】 (送りローラ31による搬送量)>(給送ローラ23による搬送量) ……
【0045】よって、給送ローラ23により積層部から分
離された一枚の記録媒体50は、最初は給送ローラ23によ
り矢印S方向の回転により図5中矢印A方向に搬送され
る。そして、前記記録媒体50が送りローラ31に到達する
と、今度は送りローラ31によりその搬送速度を速めて矢
印A方向に搬送される。
【0046】この時、上記式の関係により送りローラ
31による搬送量が給送ローラ23による搬送量より多いた
め、送りローラ31により搬送される記録媒体50により、
給送ローラ23は給送ギア27等の動力伝達系からの動力伝
達によって回転するよりも速く回転することになる。
【0047】よって、図8に示すように、給送ローラ23
が圧入固定されている給送ローラ軸24もその回転速度を
速め、該ローラ軸24に取り付けられているクラッチバネ
28も該ローラ軸24と一体に回転するため(S<S′)、
前記給送ギア27との回転速度の差により、給送ギア27の
リブ部27aの切れ目27cの端部壁27a2とクラッチバネ28
の折返し部28aの接触が外れて徐々に相対的に遠ざかっ
ていき、最終的には図9に示すように、クラッチバネ28
の折返し部28aと給送ギア27のリブ部27aの切れ目27c
のもう一方の端部壁27a1が接触するまで遠ざかりが継続
する。
【0048】この範囲内では、給送ローラ23が圧入固定
されている給送ローラ軸24には何ら回転方向に負荷が働
いていないため、送りローラ31が記録媒体50を搬送する
ことで給送ローラ23を回転させることにより生じる搬送
負荷はほとんど存在しない。即ち、本発明においては、
この範囲内で記録動作を行うように、搬送系のギア列の
ギア比Z、送りローラ31の半径r、給送ローラ23の半径
R、及び給送ギア27のリブ部27aの切れ目27cの寸法を
設定している。
【0049】前記範囲内で記録動作が終了した後、給送
ギア27のリブ部27aの切れ目27cの端部壁27a1がクラッ
チバネ28の折返し部28aに達すると、今度は端部壁27a1
によりクラッチバネ28の折返し部28aが図9中矢印S方
向とは反対方向に力が加えられ、該クラッチバネ28は緩
み方向に回転し始める。この時、クラッチバネ28は給送
ローラ軸24の外周をある摩擦力をもって給送ギア27と一
体に回転し始め、記録媒体50に対してこの摩擦力分の搬
送負荷を与えることになるが、前述したように記録動作
は終了しているため、記録ピッチのつまり等の記録不良
が発生することはない。
【0050】そして、前記給送ローラ23は送りローラ31
によって搬送される記録媒体50との接触が外れた時点
で、該給送ローラ23に加わっていた回転力が解除される
ため回転を停止し、同時に給送ローラ軸24及びクラッチ
バネ28も図9に示す如き状態で停止する。
【0051】しかしながら、給送ギア27はPFモータ46
からの動力伝達により回転を継続しているため、今度は
図9に示す如き状態から給送ギア27のリブ部27aの切れ
目27cの端部壁27a1がクラッチバネ28の折返し部28aか
ら矢印S方向に相対的に遠ざかるようになる。
【0052】そして、クラッチバネ28の折返し部28a
が、図7に示す如く給送ギア27のリブ部27aの切れ目27
cの端部壁27a2に達した時点で、今度は端部壁27a2によ
りクラッチバネ28の折返し部28aが矢印S方向に力を受
け、該クラッチバネ28が締まる方向に回転し始める。こ
のため、該クラッチバネ28が給送ローラ軸24の端部の円
周部を締め付けて、該給送ローラ軸24もまた矢印S方向
に回転し始める。これにより、給送ローラ23が次の記録
媒体を一枚分離し搬送を開始する。
【0053】従って、先の記録媒体と給送ローラ23との
接触が外れてから、クラッチバネ28が図9に示す如き状
態から図7に示す如き状態にその相対位置が復帰するま
で、次の記録媒体の搬送は開始されず、これにより先後
の記録媒体(先の記録媒体の後端と次の記録媒体の先
端)の間に所定の間隔を作り出している。
【0054】ここで、送りローラ31による記録媒体の搬
送開始から記録を終了するまでに必要な記録媒体の搬送
量をY[mm]とし、前述した式で用いたものと同じ
パラメータを用いて、クラッチバネ28の折返し部28aの
必要移動範囲角度β[rad](図9参照)、即ち給送
ギア27のリブ部27aの切れ目27cの回転方向の寸法を式
で表すと以下のようになる。
【0055】 β=(Y/R)−(Y/rZ) =Y/r{(r/R)−(1/Z)} ……
【0056】よって、給送ギア27のリブ部27aの切れ目
27cの寸法は、クラッチバネ28の線径分を考慮し、また
マージンを持たせる意味でも上記角度βに所定角度+α
した角度(β=Y/r{(r/R)−(1/Z)}+
α)に設定している。
【0057】上述したように、ギャップとなるクラッチ
バネ28の折返し部28aを挿入する給送ギア27のリブ部27
aの切れ目27cの回転方向の寸法(角度β)を、前記折
返し部28aがその回転方向に対して所定角度分給送ギア
27のリブ部27aの切れ目27cの範囲内でフリーに動くよ
うに、且つ該フリー領域(角度β)を記録媒体の記録動
作と対応するように設定(上記式)したので、前記記
録動作中はクラッチバネ28の緩みトルクをも働かないよ
うにすることができ、送りローラ31の搬送による給送ロ
ーラ23のオーバー回転を略無負荷で行うことができ、記
録時のピッチつまり等の記録不良を防止することができ
る。
【0058】〔第2実施形態〕次に本発明に係る記録装
置の第2実施形態について図10〜図12を参照して説明す
る。図10〜図12は第2実施形態に係る記録装置の搬送系
の要部構成図である。尚、装置全体の概略構成は前述し
た実施形態と略同等であるため、同一機能を有する部材
には同一符号を付し、ここでは詳しい説明は省略してい
る。
【0059】前述した実施形態では、給送ローラ軸24の
端部に取り付けたクラッチバネ28の折返し部28aと給送
ギア27のリブ部27aの切れ目27cとにより、給送ローラ
23と送りローラ31の搬送量の差による記録媒体に対する
搬送負荷の発生を防ぐ構成を例示したが、本発明はこれ
に限定されるものではない。
【0060】本実施形態では、給送ローラ軸24の端部の
形状を切欠部24aとし、これに対応する給送ギア27の穴
の内側に前記切欠部24aの回転方向の移動範囲を規制す
る突起部27bを設けた構成とし、この構成により給送ロ
ーラ23と送りローラ31の搬送量の差による記録媒体に対
する搬送負荷の発生を防いでいる。
【0061】前述した実施形態と同様に、PFモータ46
の動力は給送ギア27に伝達され、該給送ギア27は図10中
矢印L方向に回転する。この時、給送ローラ軸24の切欠
部24aの切欠面と給送ギア27の突起部27bの一方の端面
が接触(図10参照)しているため、給送ギア27に伝達さ
れた動力により給送ローラ軸24も同一方向に回転し、該
ローラ軸24に圧入固定された給送ローラ23により給送が
開始され、記録媒体が一枚分離され、図5中矢印A方向
へ搬送される。
【0062】そして、前記記録媒体が送りローラ31に到
達すると、今度は送りローラ31によりその搬送速度を速
めて矢印A方向に搬送される。この時、前述した式の
関係により送りローラ31による搬送量が給送ローラ23に
よる搬送量より多いため、送りローラ31により搬送され
る記録媒体50により、給送ローラ23は給送ギア27等の動
力伝達系からの動力伝達によって回転するよりも速く回
転することになる。
【0063】よって、図11に示すように、給送ローラ23
が圧入固定されている給送ローラ軸24もその回転速度を
速めて回転するため(L<L′)、給送ローラ軸24の切
欠部24aの切欠面と給送ギア27の突起部27bの一方の端
面の接触が外れて徐々に相対的に遠ざかってき、最終的
には図12に示すように、給送ローラ軸24の切欠部24aの
切欠面と給送ギア27の突起部27bの他方の端面が接触す
る手前まで遠ざかりが継続する。この時、給送ローラ23
はフリー状態であり、該ローラ23を回転させることによ
る搬送負荷はほとんど生じないため、送りローラ31の動
作に対して悪影響を与えることがない。
【0064】そして、前記給送ローラ軸24の切欠部24a
の切欠面が給送ギア27の突起部27bの他方の端面に接触
する前に、記録動作を終了し、記録媒体の後端が給送ロ
ーラ23を通り過ぎることで、該給送ローラ23及びローラ
軸24の回転が停止し、該給送ローラ23は次の記録媒体と
接触状態で待機している。
【0065】しかしながら、給送ギア27はPFモータ46
からの動力伝達により回転を継続しているため、今度は
その相対位置が図11に示す如き状態から図10に示す如き
状態に復帰するように動作する。この動作の間は、給送
ローラ軸24には何ら回転力は働いていないため、給送ロ
ーラ23が回転することはない。
【0066】そして、給送ローラ軸24の切欠部24aの切
欠面と給送ギア27の突起部27bの一方の端面が接触した
時点で(図10参照)、給送ギア27の回転力が給送ローラ
軸24に伝達されて給送ローラ23が回転し、次の記録媒体
の分離給送が開始される。
【0067】従って、前述の如き給送ローラ23の停止に
より、先後の記録媒体(先の記録媒体の後端と次の記録
媒体の先端)との間に所定の間隔を作り出している。
【0068】ここで、記録媒体の搬送方向の長さ寸法を
Y′[mm]とし、前述した式で用いたものと同じパ
ラメータを用いて、給送ローラ軸24の切欠部24aの切欠
面の必要移動範囲角度β′[rad](図12参照)、即
ち給送ギア27が給送ローラ軸24に対して回転可能となる
回転方向の角度を式で表すと以下のようになる。
【0069】 β′=(Y′/R)−(Y′/rZ) =Y′/r{(r/R)−(1/Z)} ……
【0070】よって、給送ギア27が給送ローラ軸24に対
して回転可能となる回転方向の角度(角度β′)は、上
記式の関係が満たされるように設定している。
【0071】上述したように、給送ローラ軸24の端部の
一部に切欠部24aを設け、該ローラ軸24に動力を伝達す
る給送ギア27は、給送ローラ軸端部の切欠部24aを挿入
する穴内面に該切欠部24aの回転方向の移動範囲を規制
する突起部27bを有し、ギャップとなる給送ギア27が給
送ローラ軸24に対して回転可能となる回転方向の角度
β′を、記録媒体の一枚分の搬送量と対応させること
で、前述した実施形態と同様の効果を更に安価にしかも
簡単に実現することができる。
【0072】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
角度β,β′をそれぞれ式,(式については、所
定角度+αを含む)の関係が満たされるように設定した
場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、それぞれ下記式,の関係が満たされるように
設定されていれば良い。
【0073】 β≧Y/r{(r/R)−(1/Z)}+α …… β′≧Y′/r{(r/R)−(1/Z)} ……
【0074】また前述した実施形態では、シリアルタイ
プの記録ヘッドとして、着脱可能なディスポーザブルタ
イプの記録ヘッドを例示したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、キャリッジに固定された記録ヘッ
ド、或いはキャリッジに装着されることで装置本体との
電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能にな
る交換自在のチップタイプの記録ヘッド、或いは記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッド等を用いても良い。
【0075】またキャリッジに搭載される記録ヘッドの
種類ないし個数についても、例えば単色のインクに対応
して1個のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個設けられるもので
あって良い。即ち、例えば記録装置の記録モードとして
は黒色等の主流色のみの記録モードでなく、記録ヘッド
を一体的に構成する複数個の組合せによるかいずれでも
良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置にも適用し得る。
【0076】また前述した実施形態では、所定の画像処
理動作として、記録媒体に画像を記録する記録動作を例
示したが、これに限定されるものではなく、例えば原稿
等のシート材の画像を読み取る読取動作であっても良
い。
【0077】更に、前述した記録装置の形態としては、
電卓の他、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末や、リーダ等と組み合わせた複写装置、更には送受信
機能を有するファクシミリ装置の形態をとるもの等であ
っても良い。
【0078】また前述した実施形態では、記録手段とし
てインクジェット記録方式を用いた例を説明したが、本
発明は記録方式をインクジェット記録方式に限定する必
要はなく、他にも熱転写記録方式や感熱記録方式、更に
はワイヤードット記録方式等のインパクト記録方式等の
記録方式であっても適用し得る。またシリアル記録方式
に限定する必要もなく、所謂ライン記録方式を用いても
良い。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えば、クラッチバネの折返し部を挿入する給送ギアの
リブ部の切欠部の回転方向の角度βを、前記折返し部が
その回転方向に対して所定角度分給送ギアのリブ部の切
欠部の範囲内でフリーに動くように、且つ該フリー領域
(ギャップ)を少なくとも送りローラによるシート材の
搬送開始から所定の画像処理動作終了までの搬送期間と
対応するように設定したので、前記搬送期間中はクラッ
チバネの緩みトルクをも働かないようにすることがで
き、送りローラの搬送による給送ローラのオーバー回転
を略無負荷で行うことができ、記録時のピッチつまり等
の記録不良を防止することができ、しかもこれを簡単な
機構で実現することができる。
【0080】また上記クラッチバネを用いなくても、給
送ローラ軸の端部の一部に切欠部を設け、該ローラ軸に
動力を伝達する給送ギアは、給送ローラ軸端部の切欠部
を挿入する穴内面に該切欠部の回転方向の移動範囲を規
制する突起部を有し、ギャップとなる給送ギアが給送ロ
ーラ軸に対して回転可能となる回転方向の角度β′を、
少なくとも前記搬送期間若しくはシート材の搬送方向の
長さ寸法に対応させて設定することにより、前述した効
果を更に安価にしかも簡単に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る記録装置の平面図
【図2】同記録装置の正面図
【図3】同記録装置の右側面図
【図4】同記録装置の左側面図
【図5】同記録装置の搬送系の動作説明図
【図6】同記録装置の搬送系の展開斜視図
【図7】同記録装置の搬送系の要部構成図
【図8】同記録装置の搬送系の要部構成図
【図9】同記録装置の搬送系の要部構成図
【図10】第2実施形態に係る記録装置の搬送系の要部
構成図
【図11】同記録装置の搬送系の要部構成図
【図12】同記録装置の搬送系の要部構成図
【符号の説明】
1…左フレーム 1a…U溝部 1c…リブ 2…右フレーム 2a…略U溝部 2b…リブ 3…ベースプレート 3a,3b…突起部 4…カードガイド 5…記録ヘッド 6…モータ取付板 7…ガイドレール 7a…レール部 8…サイドプレート 8a,8c…穴部 9…キャリッジ 9a…ベルト係合部 9b…突起部 9c…リブ 12…キャリッジ軸 14a,14b…モータギア 15…CR中間ギア 16…CRプーリギア 17…ベルトプーリ 18…テンショナ台 19…CRプーリギア軸 20…ベルトテンショナ軸 21…CR中間ギア軸 23…給送ローラ 24…給送ローラ軸 24a…切欠部 25…軸受 25a…フランジ部 26a,26b,26c,26d…給送中間ギア 27…給送ギア 27a…リブ部 27a1,27a2…端部壁 27b…突起部 27c…切れ目 28…クラッチバネ 28a…折返し部 29…センサ台 30…検出用レバー 30a…突起部 30b…回転軸 30c…リブ部 30d…突起部 31…送りローラ 31a…バネ挿入部 31b,31c…軸部 31d…送り部材 31e…外周上面部 32…ベルト 33…ピンチローラ 33a,33b…溝部 33d,33e…軸部 34,35,36,37…PF中間ギア 38a,38b…送りローラギア 41…スラスト取りバネ 42a,42b…ピンチローラバネ 43…ベルトテンショナバネ 45…CRモータ 46…PFモータ 47…フレキシブル回路基板 48,49…フォトセンサ 49a…スリット部 50…記録媒体 51…圧接板 52…圧接用バネ 53…分離リブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を給送する給送ローラと、該給
    送されたシート材を搬送する送りローラと、前記給送ロ
    ーラ及び送りローラを駆動する駆動手段と、を有し、 前記給送ローラと一体に回転する給送ローラ軸と該ロー
    ラ軸に駆動手段からの動力を伝達する給送ギアとの間
    に、該給送ギアから給送ローラ軸に動力が伝達されない
    領域となる回転方向のギャップを設け、該ギャップを少
    なくとも前記送りローラによるシート材の搬送開始から
    所定の画像処理動作終了までの搬送期間に対応させて設
    けたことを特徴とするシート材搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記給送ローラ軸と前記給送ギアとの間
    に給送ギアから給送ローラ軸へ動力を伝達/解除するク
    ラッチバネを配置し、該クラッチバネに動力を伝達する
    給送ギアは、給送ローラ軸の端部に挿入されたクラッチ
    バネを収容する略円筒状のリブ部と、クラッチバネの端
    部に設けられた力点である折返し部の回転方向の移動範
    囲を規制する前記リブ部の一部に設けられた切欠部を有
    し、 前記ギャップとなる給送ギアのリブ部の一部に設けられ
    た切欠部の円周方向の角度βを、少なくとも前記搬送期
    間に対応させて設定したことを特徴とする請求項1に記
    載のシート材搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記ギャップとなる角度βは、送りロー
    ラによるシート材の搬送開始から所定の画像処理動作終
    了までに必要なシート材の搬送量をY、給送ローラの半
    径をR、送りローラの半径をr、駆動手段の単位回転当
    たりの給送ローラの回転角に対する送りローラの回転角
    の比率をZ、クラッチバネの線径相当分の角度をαとし
    たとき、 β≧Y/r{(r/R)−(1/Z)}+α の関係が満たされるように設定されていることを特徴と
    する請求項2に記載のシート材搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記給送ローラ軸の端部の一部に切欠部
    を設け、該ローラ軸に動力を伝達する給送ギアは、給送
    ローラ軸端部の切欠部を挿入する穴内面に該切欠部の回
    転方向の移動範囲を規制する突起部を有し、 前記ギャップとなる給送ギアが給送ローラ軸に対して回
    転可能となる回転方向の角度β′を、少なくとも前記搬
    送期間若しくはシート材の搬送方向の長さ寸法に対応さ
    せて設定したことを特徴とする請求項1に記載のシート
    材搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記ギャップとなる角度β′は、シート
    材の搬送方向の長さ寸法をY′、給送ローラの半径を
    R、送りローラの半径をr、駆動手段の単位回転当たり
    の給送ローラの回転角に対する送りローラの回転角の比
    率をZとしたとき、 β′≧Y′/r{(r/R)−(1/Z)} の関係が満たされるように設定されていることを特徴と
    する請求項4に記載のシート材搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の画像処理動作とは、記録紙等
    のシート材に画像を記録する記録動作、又は原稿等のシ
    ート材の画像を読み取る読取動作である請求項1〜請求
    項5の何れか1項に記載のシート材搬送装置。
  7. 【請求項7】 記録媒体に画像を記録する記録手段と、
    該記録手段に記録媒体を搬送する搬送手段とを有する記
    録装置において、 前記搬送手段として請求項1〜請求項6の何れか1項に
    記載のシート材搬送装置を備えていることを特徴とする
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段は、画像情報に基づく信号
    に応じてインクを吐出して記録を行うインクジェット記
    録方式である請求項7に記載の記録装置。
JP10179297A 1997-04-18 1997-04-18 シート材搬送装置及び記録装置 Pending JPH10291681A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007331859A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Seiko Epson Corp 動力伝達装置、記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007331859A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Seiko Epson Corp 動力伝達装置、記録装置

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