JP2872376B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2872376B2
JP2872376B2 JP25360790A JP25360790A JP2872376B2 JP 2872376 B2 JP2872376 B2 JP 2872376B2 JP 25360790 A JP25360790 A JP 25360790A JP 25360790 A JP25360790 A JP 25360790A JP 2872376 B2 JP2872376 B2 JP 2872376B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、プラテンと、該プラテンに沿って設けられ
たガイド部材と、該ガイド部材に沿ってヘッド部材を往
復移動させるためのキャリッジと、該キャリッジを支持
する支持部材と、を有する記録装置に関するものであ
る。
[従来技術] 今日、情報処理システムの発達に伴い種々の記録装置
が開発されている。このような記録装置に用いられる一
記録方式として記録ヘッドを移動させながら記録を行う
シリアル型の記録装置がある。
前記記録方式は例えばインクジェット記録にあっては
第8図に示すように、記録ヘッド50を搭載したキャリッ
ジ51をガイドレール52に摺動可能に取り付け、このキャ
リッジ51にタイミングベルト53を介してモーター54の駆
動力を伝達し得るように構成している。
記録に際しては、前記モーター54を正逆駆動してキャ
リッジ51をプラテン55と平行に往復走行させ、これと同
期して記録ヘッド50から選択的にインクを吐出して記録
シート56に記録を行うものである。
前記インクジェット記録にあっては記録ヘッド50のオ
リフィス面と、記録シート56との間隔を常に一定に維持
する必要がある。このため従来は、第13図に示すよう
に、シート押さえ板58によって記録シート56を搬送ロー
ラ57に押し付け、該シート56がプラテン55から浮き上が
らないようにしている。更にキャリッジ51をガイドレー
ル52を中心にして回動可能に取り付け、このキャリッジ
前部に構成した当接部51aを自重によって前記シート押
さえ板58に当接するように構成している。
尚ガイドレール52はモータ54等が装着されている左側
板58に52a部にて取り付けられており、一方他端52b部に
て右側板59に取り付けられている。
[発明が解決しようとしている課題] 前記記録装置においては、キャリッジ51がガイドレー
ル52を摺動する際のこすれ音が生じ、それが52a・52b部
より左側板58及び右側板59へと伝わり、他の部材を共振
させてしまう虞れがあった。また摺動時こすれ音だけで
なく、キャリッジ51の軸穴とガイドレール52のわずかな
すき間で発生するガタ音等も騒音源としてあった。
一方、左側板58に取り付けられたモータ54もしくは紙
送りモータ(不図示)等から発生する振動がガイドレー
ル52に伝わり、左側板58と52a部との間で発生する音、
また右側板59と52b部との間で発生する音、及びガイド
レール52とキャリッジ51の軸欠間にて発生する音として
の駆動源となっていた。
例えばインクジェット記録装置等記録ヘッドの音自体
が小さい記録装置においては、前述の騒音源がとくに目
立ったものとなる虞れがあった。
さらに前述した振動は音としての問題だけでなく、微
妙に記録精度を悪化させる要因ともなっていた。すなわ
ち、前述振動がキャリッジ51上の記録ヘッド50に伝わ
り、これを振動させることにより例えばインクジェット
記録ヘッドにおいてはその液滴の飛翔方向に微妙な差を
与え液滴の着弾点がズレることにより記録の悪化を招く
虞れがあった。
[問題を解決するための手段] 前記問題点を解決するための第1発明は、プラテン
と、前記プラテンに沿って設けられたガイド部材と、前
記ガイド部材に沿ってヘッド部材を往復移動させるため
のキャリッジと、前記ガイド部材の外周に底面と2つの
側面とを備えて形成された凹部と、前記凹部に配された
弾性部材と、前記ガイド部材を前記弾性部材を介して支
持する支持部材と、を有し、前記弾性部材は、前記凹部
の底面と夫々の側面の一方とに当接する2つのフランジ
部を備え、該2つのフランジ部及び該2つのフランジ部
の間の前記弾性部材の外周面で前記支持部材に支持され
ることを特徴とする記録装置である。
また、第2発明は、プラテンと、前記プラテンに沿っ
て設けられたガイド部材と、前記ガイド部材に沿ってヘ
ッド部材を往復移動させるためのキャリッジと、前記ガ
イド部材の一方の端部の外周に底面と2つの側面とを備
えて形成された凹部と、前記ガイド部材の他方の端部の
外周に段差底面を備えて形成された段差部と、前記凹部
の底面と夫々の側面の一方とに当接する2つのフランジ
部を備えて当該凹部に配された第1弾性部材と、前記第
1弾性部材の前記2つのフランジ部及び該2つのフラン
ジ部の間の前記第1弾性部材の外周面で当該第1弾性部
材を支持する第1支持部材と、前記段差部の段差底面に
当接して当該段差部に配された第2弾性部材と、前記第
2弾性部材の外周面に当接することで前記ガイド部材を
当該第2弾性部材を介して支持する第2支持部材と、を
有することを特徴とする記録装置である。
[作用] 本願の第1発明によれば、2つのフランジ部の間の弾
性部材の外周面でガイド部材から支持部材へ向かう方向
の振動を抑えるとともに、2つのフランジ部によりキャ
リッジの往復移動時の両移動方向の振動も抑える。ま
た、第2発明によるば、ガイド部材の一方の端部を、上
述第1発明の弾性部材と同一の構成の第1弾性部材によ
りガイド部材を第1支持部材によって支持するととも
に、他方の端部を、第1発明における弾性部材の2つの
フランジ部を備えていない第2弾性部材により第2支持
部材に支持される構成とすることで、更に、ガイド部材
を第1支持部材及び第2支持部材の間に装着する際の作
業性を容易としつつもガイド部材から第1、第2支持部
材へ伝わる振動を抑える。
[実施例] 次に前記手段をシリアル型のキヤノン(株)によって
提唱されているバブルジェット記録方式に適用した本発
明の一実施例を説明する。
第1図は記録装置の全体斜視説明図であり、第2図は
側面模式説明図である。
(全体構成) 以下述べる実施例は、キャリッジが摺動するガイド部
材とこのガイド部材を支持する左・右側板の間に弾性部
材を設けた。さらにはモータ等の駆動源が取り付けられ
る側のガイド部材は弾性体を介しその外周方向のみを支
持され、もう一方の側板側は外周方向と抜け止めのため
に側方向の支持をするよう構成したインクジェット記録
装置である。
先ず装置の全体構成を説明する。記録シート1はシー
ト搬送手段2で搬送される。このとき前記記録シート1
はシート押え部材3によって軸方向へ分割形成された搬
送回転体たる搬送ローラ2aに押圧され、プラテン4から
浮き上がらないように構成されている。記録シート1が
搬送されると、キャリッジ5をガイドレール6に沿って
往復移動させると共に、記録手段7を駆動して記録シー
ト1に像を記録し、記録後のシート1を排出手段8によ
って排出する如く構成している。
前記キャリッジ5の前端には当接部5aが形成され、こ
の当接部5aがシート押さえ部材3に当接している。そし
て前記当接部5aの長さは隣接する搬送ローラ2a相互間の
長さl1と略等しく構成されている。
尚、前記キャリッジ5は駆動源となるキャリッジモー
ター9の駆動力が伝達手段10を介して伝達され、これに
よって往復移動するものである。
次に前記記録装置の各部の構成について具体的に説明
する。
(シート搬送手段) シート搬送手段2は記録シート1を記録手段7に搬送
するためのものであり、本実施例にあっては第2図に示
すように記録装置に対して着脱可能なASF(Auto・Sheet
・Feeder)11から給送された記録シート、或は手差し口
12から手差しされた記録シートを搬送するものである。
本実施例に於けるシート搬送手段2は、第2図の矢印
a方向へ駆動回転する搬送ローラ2aと、これに従動回転
する前ピンチローラ2b1及び後ピンチローラ2b2とによっ
て記録シート1を搬送する如く構成している。
前記搬送ローラ2aは、両端を装置フレームの左右側壁
13a,13bに回動自在に支持されたローラ軸2cに複数分割
して取り付けられており、隣接する搬送ローラ2a間の間
隔l1が約25mm〜55mmとなるように配置されている。
そして前記ローラ軸2cには第1図に示すように、搬送
ギヤ2d1が取り付けられ、このギヤ2d1はアイドラギヤ2d
2と噛合し、更に前記アイドラ2d2は第一伝達ギヤ2d3
噛合している。前記第一伝達ギヤ2d3の軸には第二伝達
ギヤ2d4及び第三伝達ギヤ2d5が取り付けられ、これらが
一体的に回転するように構成されている。そして前記第
三伝達ギヤ2d5は搬送モーター2eに取り付けられたモー
ターギヤ2d6と噛合している。
従って、前記搬送モーター2eが駆動回転すると、その
回転力は前記ギヤを介して搬送ローラ軸2cに伝達され、
搬送ローラ2aが回転するものである。
ピンチローラ2b1,2b2はバネ等図示せずによって前記
搬送ローラ2aの表面に夫々圧接し、且つ搬送ローラ2aの
回転に従動回転するように取り付けられている。従っ
て、記録シート1は回転する搬送ローラ2aとピンチロー
ラ2b1,2b2とでニップされることによって搬送力が付与
される。
また前記搬送ローラ2aの下方には、第2図に示すよう
に搬送ローラ2aの周面に沿って湾曲したペーパーパン2f
が取り付けられている。そして前記ペーパーパン2fは手
差し口12まで延びており、手差しされた記録シート1の
下ガイドとなるように構成されている。
更に前記ペーパーパン2fの上方には所定間隔を隔てて
上ガイド板2g,2hが取り付けられ、記録シート1の搬送
経路を構成している。
前記構成に於いて、搬送モーター2eを駆動して搬送ロ
ーラ2eを第2図の矢印a方向へ回転させると、ASF11か
ら給送された記録シート1は前ピンチローラ2b1と搬送
ローラ2aとでニップされ、搬送ローラ2aの周面に沿って
Uターン搬送され、更に後ピンチローラ2b2と搬送ロー
ラ2aとでニップされて上方に位置する記録位置へと搬送
される。
一方、手差し口12から給送された記録シート1は搬送
ローラ2aと後ピンチローラ2b2とでニップされ、記録位
置へと搬送されるものである。
ここで前記搬送手段2へ記録シート1を自動給送する
ASF11について簡単に説明する。
これは記録装置に対して着脱可能であって、第2図に
示すように、カセット11a内に収容された記録シート1
は押圧スプリング11bによって最上層のシート1が分離
ローラ11cに押圧され、該分離ローラ11cが第2図の矢印
b方向へ回転すると、最上層の一枚が分離給送され、そ
の下流にあるレジストローラ11dとこれに圧接した上ロ
ーラ11eとのニップ部に当接する。そして前記レジスト
ローラ11dが第2図の矢印c方向へ回転すると、記録シ
ート1はレジストローラ11dとこれに従動回転する上ロ
ーラ11eとでニップされ、シート搬送手段2へ給送され
るものである。
前記レジストローラ11dへの駆動力伝達構成は、第1
図に示すように、レジストローラ11dを取り付けたロー
ラ軸1lfにレジストギヤ11gが取り付けられ、このレジス
トギヤ11gがアイドラギヤ11g1を介してアイドラギヤ2d2
と噛合している。
一方、分離ローラ11cへの駆動力伝達構成は、分離ロ
ーラ11cを取り付けたローラ軸11hに分離ギヤ11iが取り
付けられ、このギヤ11iにアイドラギヤ11j,11kが順次噛
合している。更に前記ギヤ11kと同一軸に取り付けられ
たギヤ11lが第二伝達ギヤ2d4と嵌合している。
従って、搬送モーター2eを駆動すると前記ギヤ列を介
して駆動力が伝達され、分離ローラ11c及びレジストロ
ーラ11dが駆動回転するものである。
(シート押さえ部材) シート押さえ部材3は搬送手段2で搬送された記録シ
ート1を搬送ローラ2に押さえ付けることによって、記
録シート1がプラテン4から浮き上がるのを防止するた
めのものである。
このシート押さえ部材3は、第1図に示すように、記
録シート1の幅全域を押さえるように、キャリッジ5の
移動範囲よりも幅広の一枚の板状部材で構成され、これ
が図示しないバネ等の押圧手段によって各搬送ローラ2a
に圧接している。
前記シート押さえ部材3の先端は記録手段7による記
録位置の下部に位置しており、搬送された記録シート1
は該部材3によって搬送ローラ2aに押し付けられる。こ
の結果、記録位置に於ける記録シート1はプラテン4か
ら浮き上がることがなくなる。
またこのシート押さえ部材3には後述するようにキャ
リッジ5の前端部が常に当接するように構成されてい
る。
(キャリッジ) キャリッジ5は記録手段7を記録シート1の幅方向へ
往復移動させるためのものである。
このキャリッジ5は両端を左右側壁13a,13bに固定さ
れた断面円形のガイドレール6に摺動自在に取り付けら
れている。
また前記キャリッジ5は前記ガイドレール6を軸とし
て回動可能に取り付けられ、 キャリッジ5の前方、即ち記録シート1に対向する側
が前下がりとなるように取り付けられ、この結果、キャ
リッジ1及び該キャリッジ1に搭載される記録手段7の
自重によってキャリッジ前端部がシート押さえ部材3に
当接する如く構成されている。
ここで左・右側壁13a,13bにガイドレール6が固定さ
れている状態を第3図を用いて詳しく説明する。尚、右
側壁13bは本願第1発明の支持部材及び同第2発明の第
1支持部材としての一実施例,ゴムリング21は本願第1
発明の弾性部材及び同第2発明の第1弾性部材としての
一実施例、溝6dは本願第1発明及び同第2発明の凹部と
しての一実施例、フランジ21a,21bは本願第1発明及び
同第2発明のフランジ部としての一実施例である。ま
た、左側壁13aは本願第2発明の第2支持部材としての
一実施例、ゴムリング20は本願第2発明の第2弾性部材
としての一実施例、溝6bは本願第2発明の段差部として
の一実施例である。
第3図は前述固定部をガイドレール6の軸心に沿って
切断した時の断面図である。ガイドレール6の左端側6a
にはガイドレール6の外径より1段小さくなった溝6bが
設けられ、取り付けられた時の外径が略ガイドレール6
の径と同じであるゴムリング左20が装着されている。ま
た左側壁13aには略ガイドレール6の径と同じ径で穴が
あけられており、ゴムリング左20が装着されたガイドレ
ール6と嵌合している。ここでガイドレール6と左側板
13aの間では図中矢印a方向すなわち円周方向の振動の
み伝達可能であるが、ゴムリング左20によりその伝達は
最小限に押さえられている。
次にガイドレール6の右端側6cにもガイドレール6の
外径より小さくなった溝6dが設けられ、ゴムリング右21
が装着されている。この右側壁13bの穴径はガイドレー
ル6の外径より小さく設定されており、ゴムリング右21
は装着時に右側壁13bの穴と径と略同じ外径で、その両
端にガイドレール6の外径に略等しい外径を持ったフラ
ンジ21a,21bがある。このためガイドレール6が左・右
方向にズレルのを、このゴムリング右21のフランジ部21
a・bを介して右側壁13bにて防ぐ構成となっている。
したがってガイドレール6と右側板13bの間では図中
矢印方向bすなわち外周方向のみならず側方向(矢印c
方向)の振動も伝えられる構成となっているが、ゴムリ
ング右21によりその伝達は最小限に押さえられている。
尚第1図に示すように、右側壁13bの軸穴部上部には
スリット部22が設けられ、第3図で示したガイドレール
6の右端部ゴムリング右21の溝形状部を挿入していき右
側壁13bのスリット部22の周囲部のバネ性でパッチン止
めとなるように構成されている。
(伝達手段) 伝達手段10は前記キャリッジ5を往復移動させるため
に、キャリッジモーター9の駆動力をキャリッジ5に伝
達するものである。
その構成は第1図に示すように、キャリッジ5の移動
範囲の一方端には駆動プーリ10aが取り付けられ、他方
端には従動プーリ10bが取り付けられ、前記駆動プーリ1
0aにはキャリッジモーター9が連結している。更に前記
プーリ10a,10b間に、ガイトレール6と平行にエンドレ
スのタイミングベルト10cが張設され、このタイミング
ベルト10cの一部が前記キャリッジ5に固定されてい
る。
従って、前記キャリッジモーター9を正逆駆動する
と、それらの駆動力がタイミングベルト10cを介してキ
ャリッジ5に伝達され、キャリッジ5がガイドレール6
に沿って往復移動するものである。
(記録手段) 記録手段は前記の如くキャリッジ5に搭載され、搬送
手段2で搬送された記録シート1にインク像を記録する
ものである。この装置に於ける記録手段してはインクジ
ェット記録方式が好適に用いられる。
インクジェット記録方式は記録用のインク液を飛翔液
滴として吐出噴射させるための液体吐出口と、該吐出口
に連通する液体流路、及びこの液体流路の一部に設けら
れ、流路内のインク液を飛翔させるための吐出エネルギ
ーを与える吐出エネルギー発生手段とを備えている。そ
して画信号に応じて前記吐出エネルギー発生手段を駆動
し、インク液滴を吐出して像を記録するものである。
前記吐出エネルギー発生手段としては、例えばピエゾ
素子等の電気機械変換体等の圧力エネルギー発生手段を
用いる方法、レーザー等の電磁波をインク液に照射吸収
させて飛翔液滴を発生させる電磁エネルギー発生手段を
用いる方法、或いは電気熱変換体等の熱エネルギー発生
手段を用いる方法等がある。この中で電気熱交換体等の
熱エネルギー発生手段を用いる方式が吐出口を高密度に
配列し得ると共に、記録ヘッドのコンパクト化も可能で
あるために好適である。
尚、第1図に示すように前記キャリッジ5の移動範囲
左端部には、キャッピング手段18が設けられている。こ
のキャッピング手段18は非記録時等に前記記録ヘッド7
のインク吐出面を覆うことによって、記録ヘッド7の吐
出口付近のインクの乾燥や、これに伴う固化を防止する
機能を有するものである。
また前記キャッピング手段18には図示しないポンプが
接続され、インクの吐出不良や除去或いはそれらの予報
のためにポンプを駆動し、その吸引力によって吐出口か
らインクを吸引して回復処理を行なえるようになってい
る。
(排出手段) 排出手段8は前記記録手段7で記録された記録シート
1を排出するためのものである。
この構成は第1図及び第2図に示すように、排出ロー
ラ8aと、これに接触する拍車8bとで構成してなる。前記
排出ローラ8aのローラ軸8cの端部には排出ギヤ8dが取り
付けられ、この排出ギヤ8dがアイドルギヤ2d2と噛合し
ている。
従って、搬送モーター2eが駆動すると、その駆動力が
排出ローラ8aに伝達されて該ローラ8aが回転し、記録シ
ート1が排出ローラ8aと拍車8bとの協働作用によって排
出される。前記排出された記録シート1は前記排出ロー
ラ8aの前記排出ローラ8aの上方に位置する排出スタッカ
8fにスタクックされる。
以上の説明の如く本実施例においては、記録ヘッド7
が搭載されたキャリッジ5が摺動ガイドレール6の両端
が、左・右側壁13a,13bとダイレクトに固定されておら
ず、第3図に示すようにゴムリング左20及びゴムリング
右21を介して固定されているため、キャリッジ5からの
振動を左・右側壁13a,13bへ伝えることがなくまた左・
右側壁13a,13bからの振動をガイドレール6へ伝えるこ
とも防止している。さらにはガイドレール6と左・右側
壁13a,13bの間でガク付くことも防いでいる。
また本実施例においてはキャリッジ5を駆動するため
のモータ、キャリッジモータ9及び紙送りのためのモー
タ、搬送モータ2eが前述の左側壁13aに取り付けられて
おり、右側壁13bに比べて大きな振動源を持っているこ
とになる。そこで本実施例においては左側壁13a側にお
いてはガイドレール6の外周を受けるだけとし、右側壁
13b側において側方の受けすなわち位置決め、抜け止め
等を行うようにし、少しでも振動の伝達を少なくするよ
うに構成した。
また本実施例においては、ゴムリング左・右20,21と
ガイドレール6を一体化した構成となっており、ゴムリ
ング付シャフトとして取り扱えるため組立時、あるいは
サービス時のレールの取り扱いが容易となっている。
[他の実施例] 以下に、他の実施例として、上述した本願第2発明の
第2弾性部材の種々の実施態様を第4図〜第7図を用い
て説明する。
第4図は前述第1の実施例のガイドレール6の固定部
ゴムリング左20の形状を変えたものである。すなわちゴ
ムリング左20の円周に沿って溝20cを設けて、ゴムリン
グ左20の円周方向に溝23を設け左側壁13aとの接触部
を、円周リング上の一部としダンピングの効果をより一
層有効なものとしたものである。
また第5図に示す実施例は、ゴムリング左20をローレ
ット形状として、第4図に示す実施例と同様ダンピング
効果をより効果的なものとしたものである。その他、部
分的なただの突起を有するゴムリング左20の形状にても
同様の効果が得られる。
さらに第6図に示す実施例は、ゴムリング左20の右側
方にフランジ部20aを設けて、キャリッジ5が何らかの
異常にて左端に進行してきた時の緩衝材として機能する
ように構成されている。
またさらに第7図は前述の他の実施例がガイドレール
6側にゴムリング左20aが取り付けられているのに対し
て、第7図に示す本実施例においては、左側壁13a側に
ゴムリング左20が取り付けられている構成となってい
る。なお前述各実施例で用いたゴムの硬度は、JISA硬度
で35゜〜65゜、より好ましくは40゜〜60゜、最も好まし
くは45゜〜55゜である。
以上第4図〜第7図に示すいずれの実施例において
も、ガイドレール6と左端壁13aはゴムリング左20によ
って分断されており振動を伝えない構造となっている。
以上説明したように、前述実施例によれば、ガイド部
材とそれを支持する左・右側壁の間に弾性体にて形成さ
れた部材を設けることにより、ガイドレールとキャリッ
ジ間に発生するガタ音や、こすれ音等を最小限に押さえ
ることができ、またモータ等の駆動源からガイドレール
に伝わる振動をも押さえることができた。さらには、ガ
イドレールの振動を押さえることにより、より精度の良
い記録が可能となり、低騒音でかつ記録精度が良い記録
装置を実現することができた。
なお、本発明は、特にインクジェット記録方式に適用
する場合には、その中でもキヤノン(株)によって提唱
されているバブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば記録の高密度化、高精細化が達成できるからで
ある。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体(インク)が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱交換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱
交換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作
用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一
対一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるの
で有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口
を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つ
の適を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、
即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第44
63359号明細書、同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上
昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載
されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行う
ことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口、液路、電気熱交換体の組合せ構
成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱交換体に対して共通するスリットを電気熱交換体
の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報
や熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた
構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記
録ヘッドの形態がどのようなものであっても、本発明に
よれば記録を確実に効率よく行うことができるようにな
るからである。
さらに、記録装置が記録できる記録媒体の最大幅に対
応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対
しても本発明は有効に適用できる。そのような記録ヘッ
ドとしては、複数記録ヘッドの組合せによってその長さ
を満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッド
としての構成のいずれでもよい。そして実際の補正に供
される読取り領域やその外の余裕をもたせる領域の大き
さも適切に選択できる。
加えて、上例のようなシリアルタイプのものでも、装
置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装
着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体か
らのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプ
の記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にイン
クタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッド
を用いた場合にも本発明は有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記
録ヘツドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或は吸引手段、電気熱交換体域はこれとは別の加熱素
子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録と
は別の吐出を行う予備吐出モードを行なうことも安定し
た記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数につい
ても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けら
れたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに
対応して複数個数設けられるものであってもよい。すな
わち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主
流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体
的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでも
よいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極め
て有効である。
さらに加えて、以上説明した本発明実施例において
は、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以
下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化
するもの、あるいはインクジェット方式ではインク自体
を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインク
の粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが
一般的であるから、使用記録信号付与時にインク液状を
なすものであればよい。加えて、積極的に熱エネルギー
による昇温をインクの固形状態から液体状態への状態変
化のエネルギーとして使用せしめることで防止するか、
またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化す
るインクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギー
の記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状
インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点で
はすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーに
よって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本
発明は適用可能である。このような場合のインクは、特
開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に
記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液
状又は固形物として保持された状態で、電気熱交換体に
対して対向するような形態としてもよい。本発明におい
ては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上
述した膜沸騰方式を実行するものである。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るもの等であってもよい。
[発明の効果] 以上詳述した第1発明によると、2つのフランジ部の
間の弾性部材の外周面でガイド部材から支持部材へ向か
う方向の振動を抑えるとともに、2つのフランジ部によ
りキャリッジの往復移動時の両移動方向の振動も抑える
ことができる。
また、第2発明によると、ガイド部材の一方の端部
を、上述第1発明の弾性部材と同一の構成の第1弾性部
材によりガイド部材を第1支持部材によって支持すると
ともに、他方の端部を、第1発明における弾性部材の2
つのフランジ部を備えていない第2弾性部材により第2
支持部材に支持される構成とすることで、上述第1発明
で奏する効果に加えて、ガイド部材を第1支持部材及び
第2支持部材の間に装着する際の作業性を容易としつつ
も従来に比べてより効果的にガイド部材から第1、第2
支持部材へ伝わる振動を抑えることができる。
更に、第1発明及び第2発明によれば、低騒音でかつ
記録精度の向上した記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明を適用した記録装置全体のり
実施例を説明するための図であり、第1図はその斜視
図、第2図はその側面図、第3図はガイドレール固定部
を示した第1実施例の説明図、第4図〜第7図は他の実
施例のガイドレール固定部を示した図、第8図は従来の
記録装置を示す全体図である。 図において、 1……記録シート、2……シート搬送手段 2a……搬送ローラ、2b1,2b2……ピンチローラ 2c……ローラ軸、2d1……搬送ギヤ 2d2……アイドラギヤ、2d3……第一伝達ギヤ 2d4……第二伝達ギヤ、2d5……第三伝達ギヤ 2d6……モータギヤ、2e……搬送モータ 2f……ペーパーパン、2g,2h……上ガイド板 3……シート押さえ部材、4……プラテン 5……キャリッジ、6……ガイドレール 7……記録手段、8……排出手段 8a……排出ローラ、8b……拍車 8c……ローラ軸、8d……排出ギヤ 9……キャリッジモータ、10……伝達手段 10a……駆動プーリ、10b……従動プーリ 10c……タイミングベルト、11……ASF 11a……カセット、11b……押圧スプリング 11c……分離ローラ、11d……レジストローラ 11e……上ローラ、11f……ローラ軸 11g〜11i……ギヤ、12……手差し口 13a……左側壁、13b……右側壁 18……キャッピング手段、20……ゴムリング左 21……ゴムリング右

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラテンと、 前記プラテンに沿って設けられたガイド部材と、 前記ガイド部材に沿ってヘッド部材を往復移動させるた
    めのキャリッジと、 前記ガイド部材の外周に底面と2つの側面とを備えて形
    成された凹部と、 前記凹部に配された弾性部材と、 前記ガイド部材を前記弾性部材を介して支持する支持部
    材と、 を有し、 前記弾性部材は、前記凹部の底面と夫々の側面の一方と
    に当接する2つのフランジ部を備え、該2つのフランジ
    部及び該2つのフランジ部の間の前記弾性部材の外周面
    で前記支持部材に支持されることを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】前記ヘッド部材が吐出口からインクを吐出
    するインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする
    請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記インクジェット記録ヘッドがインクを
    吐出するための熱エネルギーを発生するための電気熱交
    換体を備えていることを特徴とする請求項2に記載の記
    録装置。
  4. 【請求項4】プラテンと、 前記プラテンに沿って設けられたガイド部材と、 前記ガイド部材に沿ってヘッド部材を往復移動させるた
    めのキャリッジと、 前記ガイド部材の一方の端部の外周に底面と2つの側面
    とを備えて形成された凹部と、 前記ガイド部材の他方の端部の外周に段差底面を備えて
    形成された段差部と、 前記凹部の底面と夫々の側面の一方とに当接する2つの
    フランジ部を備えて当該凹部に配された第1弾性部材
    と、 前記第1弾性部材の前記2つのフランジ部及び該2つの
    フランジ部の間の前記第1弾性部材の外周面で当該第1
    弾性部材を支持する第1支持部材と、 前記段差部の段差底面に当接して当該段差部に配された
    第2弾性部材と、 前記第2弾性部材の外周面に当接することで前記ガイド
    部材を当該第2弾性部材を介して支持する第2支持部材
    と、 を有することを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】前記第2支持部材には、前記キャリッジを
    前記ガイド部材に沿って往復移動させる駆動力を発生す
    る駆動源が取り付けられていることを特徴とする請求項
    4に記載の記録装置。
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