JP4387645B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4387645B2
JP4387645B2 JP2002233062A JP2002233062A JP4387645B2 JP 4387645 B2 JP4387645 B2 JP 4387645B2 JP 2002233062 A JP2002233062 A JP 2002233062A JP 2002233062 A JP2002233062 A JP 2002233062A JP 4387645 B2 JP4387645 B2 JP 4387645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
damper
recording
belt
belt holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002233062A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004066786A (ja
Inventor
靖彦 池田
誠二 高橋
幸太 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002233062A priority Critical patent/JP4387645B2/ja
Priority to US10/626,536 priority patent/US7025431B2/en
Priority to CN03153301.9A priority patent/CN1267284C/zh
Publication of JP2004066786A publication Critical patent/JP2004066786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4387645B2 publication Critical patent/JP4387645B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J23/00Power drives for actions or mechanisms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/04Sound-deadening or shock-absorbing devices or measures therein
    • B41J19/06Resilient mounting of mechanism

Landscapes

  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録ヘッドによって被記録媒体に記録を行う記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記録媒体)に画像を記録していくような構成を有する。このような記録装置は、記録方式によってインクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることができる。
【0003】
被記録材の搬送方向(副走査方向)と交差する方向に主走査するシリアルスキャン方式を採るシリアルタイプの記録装置においては、被記録材に沿って移動するキャリッジ上に搭載した記録手段によって画像が記録(主走査)され、1行分の記録を終了した後に所定の送り量で被記録材の搬送(ピッチ搬送)が行なわれるという動作を繰り返されて、被記録材全体の記録が行なわれる。一方、被記録材の搬送方向の副走査のみで記録するラインタイプの記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を行った後、所定の送り量で被記録材の搬送(ピッチ送り)を行ない、さらに、次の行の記録を一括して行なうという動作を繰り返すことによって、被記録材全体の記録が行なわれる。
【0004】
上記の記録装置のうち、シリアルスキャン方式を用いたインクジェット式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、特別の処理を施さない普通紙に記録することができ、ランニングコストが低く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。
【0005】
特に、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロセスを経て基板上に成膜された電気熱変換体、電極、液路壁、天板等を形成することにより、高密度の液路配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造することができ、一層のコンパクト化を図ることができる。
【0006】
近年、被記録材の材質に対する要求も多様となり、通常の被記録材である紙や樹脂薄板(OHP等)等の他に、薄紙や加工紙(ファイリング用のパンチ孔付紙ミシン目付き紙、任意な形状の紙等)等への記録が要求されるようになってきた。
【0007】
上記のインクジェット記録装置において、鮮明で高品位な記録結果を得るためには、シリアルスキャンの際にキャリッジの挙動を安定させることが非常に重要である。
【0008】
シリアルスキャン方式の一般的なキャリッジ走査機構としては、キャリッジをガイドレールによって摺動自在に取り付けるとともに、一対の歯付きタイミングプーリに掛け回された歯付きベルトに係合し、歯付きタイミングプーリをモータで駆動することでキャリッジを往復走査させている。このようなベルトによる駆動方式では、キャリッジの駆動源であるモーターの振動によりベルトが震えたり、あるいは歯付きタイミングプーリーとベルトが噛み合うときに発生する振動によりベルトが震えたりする。この震えは、キャリッジが堅固に固定されていると、キャリッジに搭載されている記録ヘッドにまで伝達されることがある。また、キャリッジを走査する際の往復反転時や起動時に急激な速度変化によってキャリッジが振動することがある。これらは、キャリッジの挙動を不安定にするため、印字不良の原因となったり、またキャリッジに組み込まれている部品が共振するなどの騒音発生の原因となる。
【0009】
このため、従来の構成においては、ベルトまたはこのベルトを保持する部材と、キャリッジとの間に、キャリッジの走査方向についての自由度が高くなるように弾性部材を配置して、キャリッジ反転時の振動、ベルトの噛み合い振動を減衰する構成が用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例においては、キャリッジの走査方向についての自由度を高くしたために、駆動源であるモータとキャリッジとの位相ずれが大きくなり、その結果、以下のような問題が発生してしまう。
(1)キャリッジ走査のためにモータを起動した時のレスポンス低下
(2)キャリッジを駆動した際のキャリッジの振動
(3)キャリッジの停止位置ずれ
上記(1)〜(3)の問題は、キャリッジ動作の安定性を低下させるだけではなく、キャリッジ動作を安定させるためにキャリッジの走査速度を落とす必要が生じるので全記録時間(スループット)の低下も引き起こしてしまう。特に、近年のプリンタの高速化には不向きであり、画質と速度の両立が困難な構成となってしまう。
【0011】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、モータとキャリッジとの位相ずれが少なく、且つ減衰したい振動を効果的に抑制することができる、シリアルスキャン式記録装置におけるキャリッジと駆動ベルトの連結構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、被記録媒体に記録するための記録ヘッドを搭載して往復走査するためのキャリッジと、該キャリッジに配され該キャリッジの走査方向と交差する方向に突出する突起部分と、穴が形成された略筒形状を有し前記突起部分に前記穴をはめ込んで保持されたダンパと、キャリッジモータの駆動を前記キャリッジに伝達するためのタイミングベルトと、該タイミングベルトの一部両面側から挟み込んで保持するベルトホルダと、該ベルトホルダと係合する取付部材と、を備え、
前記ベルトホルダには前記ダンパをはめ込むための凹部が前記タイミングベルトの一部に対応した部位に形成され、前記ベルトホルダと前記取付部材とにより前記ダンパを包むように挟んだ状態で前記タイミングベルトの一部、前記ベルトホルダ、前記取付部材、前記ダンパ及び前記突起部分が一体的に固定され、且つ、前記タイミングベルトの一部、前記ベルトホルダ、前記ダンパ及び前記突起部分は前記突起部分が突出する方向に関してオーバーラップを有していることを特徴とする。このような構成によれば、ダンパの圧縮力のみで振動を抑制できるので、キャリッジモータからの振動のうち、減衰したい周波数の振動を減衰することが容易である。また、ダンパの圧縮しろのみで自由度を確保しているのでキャリッジ走査方向に関しては位相ずれがおきにくい。このため、キャリッジを起動した時のレスポンスも良く、キャリッジの停止位置ずれもおきにくい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
まず、本発明の記録装置の概略的構造を図1,2に示す。
【0021】
図1は本発明に好適な実施形態の記録装置の全体構成を示す斜視図、図2はその記録装置の側断面図である。
【0022】
図1で示す形態の記録装置1はシリアルスキャン方式のインクジェット記録装置であり、自動給送装置を有した給紙部2と、送紙部3と、排紙部4と、キャリッジ部5と、クリーニング部6とからなっている。そこで、これらを項目に分けて概略を順次述べる。また、本例ではインクジェット記録装置を例にとって説明するが、本発明はインクジェット記録方式に限らず、シリアルスキャン方式の記録装置であれば、どれにも適用できる。また、説明の便宜上、被記録材として紙を例にとるが、本発明はこれに限定されない。
【0023】
(A)給紙部
図1,2において、給紙部2は、記録紙Pを積載する圧板21と記録紙Pを給紙する給送回転体22がベース20に取り付けられた構成を有する。圧板21には、可動サイドガイド23が移動可能に設けられて、記録紙Pの積載位置を規制している。圧板21はベース20に結合された軸を中心に回転可能で、圧板バネ24により給送回転体22に付勢される。
【0024】
(B)送紙部
送紙部3は記録紙Pを搬送する搬送ローラー36とPEセンサー32を有している。搬送ローラー36には従動するピンチローラー37が当接して設けられている。ピンチローラー37はピンチローラーガイド30に保持され、ピンチローラーバネ31で付勢されることで搬送ローラー36に圧接され、それによって記録紙Pの搬送力を生み出している。さらに、記録紙Pが搬送されてくる送紙部3の入り口には、記録紙Pをガイドするプラテン34が配設されている。また、ピンチローラガイド30には記録紙Pの先端および後端の検出をPEセンサー(紙端検出部)32に伝えるPEセンサーレバー35が設けられている。さらに、搬送ローラー36の記録紙搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成するヘッドカートリッジ7が設けられている。
【0025】
上記の構成において、送紙部3に送られた記録紙Pはプラテン34、ピンチローラーガイド30および上ガイド33に案内されて、搬送ローラー36とピンチローラー37とのローラー対に送られる。この時、PEセンサーレバー35が搬送されてきた記録紙Pの先端を検知して、これにより記録紙Pの印字位置を求めている。また、記録紙Pは不図示のLFモーターによりローラー対の搬送ローラー36及びピンチローラー37が回転することで、プラテン34上を搬送される。
【0026】
なお、この場合、ヘッドカートリッジ7としてはインクタンクが交換可能なインクジェット記録ヘッドが用いられている。このヘッドカートリッジ7は、ヒータ等によりインクに熱を与えることが可能となっている。そして、その熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によってヘッドのノズルからインクが吐出されて記録紙P上に画像が形成される。本例のヘッドカートリッジ7は熱エネルギーによりインクを吐出する方式をとったが、本発明はこれに限定されず、振動エネルギーや磁界エネルギー等を利用してインクを吐出する方式でもかまわない。
【0027】
(C)キャリッジ部
キャリッジ部5は、キャリッジレバー51の回動によりヘッドカートリッジ7を着脱交換自在に取り付けるキャリッジ50を有している。そしてキャリッジ50は、記録紙Pの搬送方向に対して交差する方向、好ましくは直角方向に往復走査させるためのガイド軸81、およびキャリッジ50の上部後端を保持してキャリッジ50のガイド軸81に対する回転動作を規制するとともに、記録ヘッド7と記録紙Pとの隙間を維持するガイドレール82によって支持されている。なお、これらガイド軸81およびガイドレール82等のガイド手段は、シャーシ8に取り付けられている。また、シャーシ8には、キャリッジ50が記録装置1の正面に対して左に移動する範囲の規制となる、規制部8(a)が曲げ起こされている。
【0028】
キャリッジ50はシャーシ8に取り付けられたキャリッジモータ80によってタイミングベルト83を介して駆動される。このタイミングベルト83は、アイドルプーリ84によって張設、支持されている。さらに、キャリッジ50には、電気基板9からヘッドカートリッジ7へヘッド信号を伝えるためのフレキシブルケーブル56が備えられている。また、キャリッジ50にはキャリッジの位置を検出するリニアエンコーダ101が搭載されており、シャーシ8に取り付けられたリニアスケール102のライン数を読みとることにより、キャリッジの位置を検出することができる。このリニアエンコーダ101の信号は、フレキシブルケーブル56を介して、電気基板9に伝えられ処理される。
【0029】
上記構成において、記録紙Pに画像形成する時は、画像形成する行位置(記録紙Pの搬送方向の位置)にローラー対の搬送ローラー36及びピンチローラー37が記録紙Pを搬送するとともに、キャリッジモータ80と、リニアエンコーダ101を使用したフィードバック制御により、キャリッジ50を画像形成する列位置(記録紙Pの搬送方向と垂直な位置)に移動させて、ヘッドカートリッジ7を画像形成位置に対向させる。その後、電気基板9からの信号により、ヘッドカートリッジ7が記録紙Pに向けてインク滴を吐出して画像が形成される。
【0030】
(D)排紙部
排紙部4では、排紙ローラー41に従動して回転可能な回転体である拍車42が排紙ローラー41に当接されている。以上の構成によって、キャリッジ部5で画像形成された記録紙Pは、排紙ローラー41と拍車42とのニップに挟まれて搬送され、不図示の排紙トレー等に排出される。
【0031】
(E)クリーニング部
クリーニング部6は、ヘッドカートリッジ7のノズル部の乾燥を抑えるためのキャップ61と、ヘッドカートリッジ7のノズル部を形成した面(フェイス面)をキャップ61で密閉した状態で前記ノズル部のインク等を吸い出してクリーニングを行うためのポンプ60と、ヘッドカートリッジ7のフェイス面を清掃するためのワイパー62と、駆動源であるPGモータ(パルスモータ)69から構成されている。クリーニング部6は被記録材が記録される領域の外側に設置され、この領域にキャリッジ50が移動してヘッドカートリッジ7が到達したときに、フェイス面に対してキャップ61が移動し、また、このようなキャリッジの移動に連動してワイパー62もフェイス面に当接されてワイピングされる構成となっている。
【0032】
次に、本発明に係わるキャリッジ部の詳細について述べる。
【0033】
図3は上記の記録装置1のキャリッジ部5を背面から見た斜視図である。図3を参照すると、キャリッジ50の背面側において、ベルトホルダ59がタイミングベルト83と位相ズレが無いように、タイミングベルト83を挟み込んで固定されている。キャリッジ50の背面には、駆動系からの振動を減衰し、キャリッジ50に伝達しにくくする弾性部材であるダンパ71が直接固定され、かつ、このダンパ71を介してベルトホルダ59が取付部材72によって取り付けられている。
【0034】
図4はキャリッジ部5の駆動伝達に関する部分を表すために、キャリッジ50から各部品を外した状態の図である。前に説明したように、キャリッジモータ80からの駆動力は、その伝達手段であるタイミングベルト83を介してキャリッジ部5に伝達されるが、タイミングベルト83を挟んで強固に保持した保持手段であるベルトホルダ59とキャリッジ部5との間には、ダンパ71が介在しており、これらの材料自体が駆動源からの振動のうち、減衰したい周波数の振動を減衰する効果(以下、「振動減衰効果」と称す。)を持っている。これらダンパ71等の構成について説明する。
【0035】
図4において、略筒形状のダンパ71はキャリッジ50の突起部分50aにはめ込まれる。このとき、突起部分50aの先端はキャリッジ50の上下方向に爪部50bが出っ張っているため、突起部分50aにはめ込んだダンパ71が脱落しないように保持される。また、突起部分50aに嵌合するダンパ71の穴は楕円形状であり、キャリッジ50の突起部分50aも横断面が略楕円形となる外周形状を持ち、ダンパ71の楕円穴の内寸と、キャリッジ50の突起部分50aの外寸はほぼ同一寸法になっている。
【0036】
次に、ダンパ71の外側下部からベルトホルダ59を挿入する。ベルトホルダ59とキャリッジ50の突起部分50aは、キャリッジ50の走査方向および突起部分50aの突出方向に関してオーバーラップし(重なっており)、ベルトホルダ59には、ダンパ71を嵌め込む凹部が形成されている。ダンパ71のキャリッジ走査方向に対応する外形幅(但し、ダンパ71のフランジ部71aを除く。)が、ベルトホルダ59の凹部内側におけるキャリッジ走査方向の幅と同じ寸法になっており、キャリッジ走査方向のベルトホルダ59とキャリッジ50との間の自由度は、ダンパ71の肉厚をキャリッジ走査方向に関して圧縮する分で確保される。
【0037】
最後に、取付部材72をベルトホルダ59に取り付ける。このとき、ベルトホルダ59の両側面にはそれぞれ爪部59aが取付部材72の両側面にそれぞれ形成された穴72aに対応して設けられているため、互いに爪部59aと穴72aが係合する。この状態では、取付部材72とベルトホルダ59でダンパ71を隙間無く包むように挟んだ構成になるとともに、取付部材72とキャリッジ50は接触せず、ベルトホルダ59と一体で動作する。このため、キャリッジモータ80及びタイミングベルト83から発生する振動は、必ずダンパ71を介してキャリッジ部5に伝達されることになり、振動減衰効果を十分に得ることができる。
【0038】
また、ダンパ71とキャリッジ50の突起部分50a、ダンパ71とベルトホルダ59は図4の奥行き方向(用紙搬送方向)に関しても寸法が同じになっているため、この方向に関してもダンパ71の圧縮可能な量(圧縮しろ)のみにより自由度を確保している。
【0039】
以上説明したように、駆動源からの駆動力を、ダンパ71を介してキャリッジ50に伝達する構成において、キャリッジ50の突起部分50aに振動減衰部材であるダンパ71を差し込み、ダンパ71をベルトホルダ59と取付部材72で包む様に隙間なく取り付けたことにより、ダンパ71の圧縮力のみで振動減衰効果が得られるとともに、ダンパ71の圧縮しろのみで自由度を確保しているのでキャリッジ走査方向に関しては位相ずれがおきにくい。このため、キャリッジ50を起動した時のレスポンスも良く、キャリッジ50の停止位置ずれもおきにくい。
【0040】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について、第1の実施形態と異なる点を説明する。
【0041】
図5は本発明の第2の実施形態におけるキャリッジ部の駆動伝達に関する部分を示している。但し、この図には図3及び図4に示したキャリッジ50の突起部分50aとベルトホルダ59のみを表しており、ダンパ71およびタイミングベルト83は省略してある。
【0042】
本形態では、図5に示すように、キャリッジ50の突起部分50aとベルトホルダ59とのキャリッジ走査方向における設計上の隙間dがそれぞれダンパ71の肉厚tよりも小さければ、ダンパ71を予め圧縮するような寸法関係になり、キャリッジ走査方向についてのキャリッジの発振をさらに効果的に抑えることができる。
【0043】
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態について、第1の実施形態と異なる点を説明する。
【0044】
図6は本発明の第3の実施形態におけるキャリッジ部の駆動伝達に関する部分を示している。図中の斜線は断面を表している。
【0045】
上記第1の実施形態で説明したようなキャリッジ部とタイミングベルトの連結構造では、駆動源であるキャリッジモータ80からの駆動力は、タイミングベルト83を介してベルトホルダ59にキャリッジ走査方向に駆動力を与え、さらにベルトホルダ59がダンパ71、キャリッジ50に駆動力を伝達するが、起動時にはベルトホルダ59を回転させる力がかかってしまう。
【0046】
この対策として、図6に示すように、キャリッジ50の突起部分50aの、ダンパ71の内側面が被さる上下の側面にそれぞれ、凸部50cがキャリッジ走査方向に沿って2箇所設けられている。
【0047】
ダンパ71が介在する、ベルトホルダ59とキャリッジ50の突起部分50aとの全体の隙間d内において、凸部50cの位置での最小間隔をd2とし、ダンパ71の肉厚tとの関係を、d2<t≦dとする。この寸法関係によれば、ヘッドホルダ59とキャリッジ50の突起部分50aとの間におけるダンパ71は、キャリッジ50の突起部分50aにおけるキャリッジ50の走査方向の側面に設けられた凸部50cと噛み合っているので、突起部分50aを中心とした回転方向の自由度を規制することができる。また、全体の隙間dを小さくしたわけではないので、組立時に発生する圧縮力も少なく、組み立て性も悪くならない。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果が得られる。
【0049】
本発明の記録装置によれば、被記録媒体に記録するための記録ヘッドを搭載して往復走査するためのキャリッジと、該キャリッジに配され該キャリッジの走査方向と交差する方向に突出する突起部分と、穴が形成された略筒形状を有し前記突起部分に前記穴をはめ込んで保持されたダンパと、キャリッジモータの駆動を前記キャリッジに伝達するためのタイミングベルトと、該タイミングベルトの一部両面側から挟み込んで保持するベルトホルダと、該ベルトホルダと係合する取付部材と、を備え、前記ベルトホルダには前記ダンパをはめ込むための凹部が前記タイミングベルトの一部に対応した部位に形成され、前記ベルトホルダと前記取付部材とにより前記ダンパを包むように挟んだ状態で前記タイミングベルトの一部、前記ベルトホルダ、前記取付部材、前記ダンパ及び前記突起部分が一体的に固定され、且つ、前記タイミングベルトの一部、前記ベルトホルダ、前記ダンパ及び前記突起部分は前記突起部分が突出する方向に関してオーバーラップを有している構成としたことにより、ダンパの圧縮力のみで振動を抑制できるので、キャリッジモータからの振動のうち、減衰したい周波数の振動を減衰することが容易である。また、ダンパの圧縮しろのみで自由度を確保しているのでキャリッジ走査方向に関しては位相ずれがおきにくい。このため、キャリッジを起動した時のレスポンスも良く、キャリッジの停止位置ずれもおきにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好適な実施形態の記録装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示した記録装置の側断面図である。
【図3】図1に示した記録装置のキャリッジ部を背面から見た斜視図である。
【図4】図3に示したキャリッジ部の駆動伝達に関する部分を表すために、キャリッジ背面から各部品を外した状態の図である。
【図5】本発明の第2の実施形態におけるキャリッジ部の駆動伝達に関する部分を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態におけるキャリッジ部の駆動伝達に関する部分を示す図である。
【符号の説明】
1 記録装置
2 給紙部
3 送紙部
4 排紙部
5 キャリッジ部
6 クリーニング部
7 ヘッドカートリッジ
8 シャーシ
8(a) 規制部
9 電気基板
20 ベース
21 圧板
22 給送回転体
23 可動サイドガイド
24 圧板バネ
30 ピンチローラーガイド
31 ピンチローラーバネ
32 PEセンサー
34 プラテン
35 PEセンサーレバー
36 搬送ローラー
37 ピンチローラー
41 排紙ローラー
42 拍車
50 キャリッジ
51 キャリッジレバー
56 フレキシブルケーブル
59 ベルトホルダ
59a 爪部
60 ポンプ
61 キャップ
62 ワイパー
71 ダンパ
71a フランジ部
72 取付部材
72a 穴
80 キャリッジモータ
81 ガイド軸
82 ガイドレール
83 タイミングベルト
84 アイドルプーリ
102 リニアスケール

Claims (5)

  1. 被記録媒体に記録するための記録ヘッドを搭載して往復走査するためのキャリッジと、該キャリッジに配され該キャリッジの走査方向と交差する方向に突出する突起部分と、穴が形成された略筒形状を有し前記突起部分に前記穴をはめ込んで保持されたダンパと、キャリッジモータの駆動を前記キャリッジに伝達するためのタイミングベルトと、該タイミングベルトの一部両面側から挟み込んで保持するベルトホルダと、該ベルトホルダと係合する取付部材と、を備え、
    前記ベルトホルダには前記ダンパをはめ込むための凹部が前記タイミングベルトの一部に対応した部位に形成され、前記ベルトホルダと前記取付部材とにより前記ダンパを包むように挟んだ状態で前記タイミングベルトの一部、前記ベルトホルダ、前記取付部材、前記ダンパ及び前記突起部分が一体的に固定され、且つ、前記タイミングベルトの一部、前記ベルトホルダ、前記ダンパ及び前記突起部分は前記突起部分が突出する方向に関してオーバーラップを有していることを特徴とする記録装置。
  2. 前記突起部分は外周形状が楕円形であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記ベルトホルダに配された爪部が前記取付部材に配された穴部に係合することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記ダンパと前記突起部分は前記突起部分が突出する方向に関して同じ寸法を有しており、且つ前記ベルトホルダと前記取付部材とに挟まれることにより前記ダンパは予め圧縮されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記突起部分の外周に凸部を備え、前記突起部分を中心とした前記ダンパの回転方向の自由度を規制することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の記録装置。
JP2002233062A 2002-08-09 2002-08-09 記録装置 Expired - Fee Related JP4387645B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002233062A JP4387645B2 (ja) 2002-08-09 2002-08-09 記録装置
US10/626,536 US7025431B2 (en) 2002-08-09 2003-07-25 Recording apparatus
CN03153301.9A CN1267284C (zh) 2002-08-09 2003-08-08 记录装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002233062A JP4387645B2 (ja) 2002-08-09 2002-08-09 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004066786A JP2004066786A (ja) 2004-03-04
JP4387645B2 true JP4387645B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=32018291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002233062A Expired - Fee Related JP4387645B2 (ja) 2002-08-09 2002-08-09 記録装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7025431B2 (ja)
JP (1) JP4387645B2 (ja)
CN (1) CN1267284C (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7364261B2 (en) * 2004-03-10 2008-04-29 Lexmark International, Inc. Directionally dependent carrier isolator for an imaging apparatus
JP2006035802A (ja) * 2004-07-30 2006-02-09 Canon Inc 記録装置
JP4530158B2 (ja) * 2005-03-29 2010-08-25 セイコーエプソン株式会社 キャリッジ搬送用ベルトとキャリッジとの連結保持装置、記録装置、および、液体噴射装置。
ES2347662T3 (es) * 2005-05-09 2010-11-03 Agfa Graphics N.V. Configuracion de doble lanzadera para impresoras digitales.
JP4679316B2 (ja) * 2005-09-16 2011-04-27 株式会社リコー 画像形成装置
JP5298507B2 (ja) * 2007-11-12 2013-09-25 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置及び画像表示方法
JP5132623B2 (ja) 2008-05-08 2013-01-30 キヤノン株式会社 プリンタ
JP4743295B2 (ja) * 2009-03-03 2011-08-10 ブラザー工業株式会社 記録装置
JP7082086B2 (ja) * 2019-04-25 2022-06-07 コニカミノルタ株式会社 インク供給装置および画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4889438A (en) * 1989-04-12 1989-12-26 Royden C. Sanders, Jr. Serial printer carriage drive with ballistic rebound reversal
JP3397341B2 (ja) 1992-07-30 2003-04-14 キヤノン株式会社 記録装置
JP3284256B2 (ja) * 1995-04-07 2002-05-20 セイコーエプソン株式会社 プリンタ
US6045212A (en) * 1998-07-30 2000-04-04 Hewlett-Packard Company Integral spring drive belt system for inkjet carriages
JP3787510B2 (ja) * 2001-09-07 2006-06-21 キヤノン株式会社 記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20040155923A1 (en) 2004-08-12
CN1491806A (zh) 2004-04-28
JP2004066786A (ja) 2004-03-04
US7025431B2 (en) 2006-04-11
CN1267284C (zh) 2006-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06134998A (ja) インクジェット記録装置
JPH0725007A (ja) インクジェット記録装置
JPH0538856A (ja) 記録装置
JP4387645B2 (ja) 記録装置
JP3970097B2 (ja) 記録装置
JP4497702B2 (ja) 記録装置
JP3262680B2 (ja) 記録装置
JP3787510B2 (ja) 記録装置
JP4560336B2 (ja) 記録装置
JP3100451B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH0725083A (ja) インクジェット記録装置
JP3697076B2 (ja) シート搬送装置及び記録装置
JP2722289B2 (ja) インクジェット記録装置及び該記録装置用回復装置
JP2003011340A (ja) インクジェット記録装置
JP2872376B2 (ja) 記録装置
JP3526169B2 (ja) 記録装置
JP3015592B2 (ja) 画像形成装置
JP2006212798A (ja) インクジェット記録装置
JPH10297039A (ja) 記録装置
JPH06255118A (ja) インクジェット記録装置
JPH0781047A (ja) 記録装置および該記録装置を備えた情報処理システム
JP2002011918A (ja) インクジェット記録装置
JP3045620B2 (ja) 記録装置
JP2000127450A (ja) インクジェット記録装置
JP2007160557A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050802

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090630

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4387645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees