JP2002011918A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002011918A
JP2002011918A JP2000198315A JP2000198315A JP2002011918A JP 2002011918 A JP2002011918 A JP 2002011918A JP 2000198315 A JP2000198315 A JP 2000198315A JP 2000198315 A JP2000198315 A JP 2000198315A JP 2002011918 A JP2002011918 A JP 2002011918A
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Japan
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carriage
ink jet
recording apparatus
electric wiring
jet recording
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JP2000198315A
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English (en)
Inventor
Tadashi Maki
直史 牧
Kensei Otsubo
研成 大坪
Shinichi Michiyama
慎一 道山
Takashi Yoshihara
孝史 吉原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置において、キャリッ
ジの往復移動におけるフラットケーブルの形状変化をよ
り狭い空間で行わせる。 【解決手段】 主走査方向と平行に往復動可能に設けら
れたキャリッジ2と、キャリッジ2に搭載され、複数の
ノズルからインクを吐出する記録ヘッド1と、記録ヘッ
ド1から吐出されたインクが付着して画像が形成される
記録紙を主走査方向と直交する副走査方向に搬送する搬
送ローラ13と、装置本体から湾曲して記録ヘッド1へ
取り付けられ、キャリッジ2の移動に伴って湾曲した位
置を変化させながら記録ヘッド1に印字信号を送る屈撓
自在なフラットケーブル23と、キャリッジ2の往復動
におけるフラットケーブル23の振れを規制するガイド
部材であるキャリッジシャフト10、ガイドレール1
1、制振部材27aおよび膨張規制部材27bとを有す
る構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルからインク
を吐出させてこれを記録媒体に付着させることにより記
録を行うインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は安価で高い画
質と高速での印字を達成する技術として、オフィスオー
トメーション用やパーソナル用の情報記録装置として、
複写機、ファクシミリ、プリンタ、ワードプロセッサな
どに広く用いられている。
【0003】このようなインクジェット記録装置につい
ては、これまでにも様々な技術が提案されており、現在
もなお、高速記録化、高解像度化、フルカラー化に適し
た技術が鋭意研究されている。
【0004】インクジェットの記録原理には、色材を飛
翔させるためのエネルギー発生手段として、電気熱変換
素子などの発熱抵抗体を用いたもの、電気機械変換素子
などのピエゾ素子を用いたもの、さらに電気エネルギー
をそのまま用いる静電式のものなどがある。
【0005】そして、インクジェット記録装置に使用さ
れる記録ヘッドとしては、キャリッジに搭載されて記録
紙の搬送方向(副走査方向)に対し直交する方向(主走
査方向)に移動して記録を行うシリアル走査型ヘッドが
実用化されている。
【0006】このとき、キャリッジに搭載された記録ヘ
ッドに電源および印字信号を送るために、屈撓自在なフ
ラットケーブルからなる電気配線を装置側よりキャリッ
ジへ引き回している。したがって、キャリッジの往復移
動に伴い電気配線の形状が変化する。
【0007】そのため、キャリッジの往復移動により電
気配線が振れて記録紙を毀損したり周辺の部材とぶつか
ることのないよう、電気配線に対しては形状変化のため
の十分な空間をとることが必要になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャリ
ッジの往復移動における電気配線の形状変化対策として
十分な空間をとると、その空間はキャリッジ移動空間よ
りはるかに広くなって装置の小型化が困難となる。
【0009】そして、このような広い空間のために、キ
ャリッジが移動すると電気配線が大きな形状変化を起こ
すので、この形状変化がキャリッジの移動動作を不安定
にしてしまう。
【0010】そこで、本発明は、キャリッジの往復移動
における電気配線の形状変化をより狭い空間で行わせる
ことができ、且つ狭い空間に電気配線を配置した際に発
生するインクを吐出したばかりの記録面と配線の接触を
抑制できるインクジェット記録装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のインクジェット記録装置は、主走査方向と
平行に往復動可能に設けられたキャリッジと、キャリッ
ジに搭載され、複数のノズルからインクを吐出する記録
ヘッドと、記録ヘッドから吐出されたインクが付着して
画像が形成される記録媒体を主走査方向と直交する副走
査方向に搬送する搬送手段と、装置本体から湾曲して記
録ヘッドへ取り付けられ、キャリッジの移動に伴って湾
曲した位置を変化させながら記録ヘッドに印字信号を送
る屈撓自在な電気配線と、キャリッジの往復動における
電気配線の振れを規制するガイド部材とを有する構成と
したものである。
【0012】これにより、キャリッジの往復移動時にお
ける電気配線の振れがガイド部材により規制されるの
で、キャリッジの往復移動における電気配線の形状変化
をより狭い空間で行わせることが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、主走査方向と平行に往復動可能に設けられたキャリ
ッジと、キャリッジに搭載され、複数のノズルからイン
クを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドから吐出された
インクが付着して画像が形成される記録媒体を主走査方
向と直交する副走査方向に搬送する搬送手段と、装置本
体から湾曲して記録ヘッドへ取り付けられ、キャリッジ
の移動に伴って湾曲した位置を変化させながら記録ヘッ
ドに印字信号を送る屈撓自在な電気配線と、キャリッジ
の往復動における電気配線の振れを規制するガイド部材
とインクジェット記録装置であり、キャリッジの往復移
動における電気配線の形状変化をより狭い空間で行わせ
ることが可能になるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、ガイド部材は、電気配線と記録
媒体との間においてキャリッジの移動方向と平行に配置
されてキャリッジを保持する第1のキャリッジ保持部材
であるインクジェット記録装置であり、キャリッジの往
復移動における電気配線の形状変化をより狭い空間で行
わせることが可能になるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、ガイド部材は、第1の
キャリッジ保持部材とキャリッジをはさんで反対側の電
気配線と記録媒体との間においてキャリッジの移動方向
と平行に配置され、移動時におけるキャリッジを第1の
キャリッジ保持部材と協働して保持するとともに電気配
線が当接する第2のキャリッジ保持部材であるインクジ
ェット記録装置であり、キャリッジの往復移動における
電気配線の形状変化をより狭い空間で行わせることが可
能になるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1、2または3記載の発明において、ガイド部材は、キ
ャリッジの移動方向と平行に配置され、電気配線の膨ら
み部分が当接する膨張規制部材であるインクジェット記
録装置であり、キャリッジの往復移動における電気配線
の形状変化をより狭い空間で行わせることが可能になる
という作用を有する。
【0017】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3または4記載の発明において、ガイド部材は、電気配
線をはさんで第2のキャリッジ保持部材と平行に配置さ
れ、第2のキャリッジ保持部材と反対方向への電気配線
の振れを抑制する制振部材であるインクジェット記録装
置であり、キャリッジの往復移動における電気配線の形
状変化をより狭い空間で行わせることが可能になるとい
う作用を有する。
【0018】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
3、4または5記載の発明において、第2のキャリッジ
保持部材、制振部材および膨張規制部材の少なくとも何
れかの部材の電気配線との接触部位には、これらの部材
よりも低い摩擦係数を有するシート材が設けられている
インクジェット記録装置であり、電気配線の形状変化が
スムーズになってキャリッジの移動時における負荷をよ
り低減することが可能になるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
5または6記載の発明において、第2のキャリッジ保持
部材、制振部材および膨張規制部材は金属製であるイン
クジェット記録装置であり、電気配線が磁気シールドさ
れて不要輻射を低減することが可能になるという作用を
有する。
【0020】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1〜7の何れか一項に記載の発明において、電気配線の
湾曲した位置がキャリッジの移動空間もしくはその周辺
に存在するインクジェット記録装置であり、キャリッジ
の往復移動における電気配線の形状変化をより狭い空間
で行わせることが可能になるという作用を有する。
【0021】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
2〜8の何れか一項に記載の発明において、第1のキャ
リッジ保持部材は、キャリッジが摺動自在に貫通するキ
ャリッジシャフトであるインクジェット記録装置であ
り、キャリッジの往復移動における電気配線の形状変化
をより狭い空間で行わせることが可能になるという作用
を有する。
【0022】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項2〜9の何れか一項に記載の発明において、第2のキ
ャリッジ保持部材はガイドレールであるインクジェット
記録装置であり、キャリッジの往復移動における電気配
線の形状変化をより狭い空間で行わせることが可能にな
るという作用を有する。
【0023】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項1〜10の何れか一項に記載の発明において、ガイド
部材が電気配線の少なくとも下端に接触するように構成
されているインクジェット記録装置であり、印字された
ばかりでインクが乾いていない記録面に電気配線が接触
することが大幅に抑制され、記録面の汚れが殆どない優
れた品質の画像記録が可能になるという作用を有する。
【0024】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図3を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0025】図1は本発明の一実施の形態であるインク
ジェット記録装置を概略的に示す斜視図、図2は図1の
インクジェット記録装置の要部を示す斜視図、図3は図
1のインクジェット記録装置の要部を示す断面図であ
る。
【0026】図1に示すように、本実施の形態のインク
ジェット記録装置は、複数色のインクを吐出する記録ヘ
ッド1を備えている。この記録ヘッド1は、ブラックイ
ンクを吐出するブラック記録ヘッド1aと、イエローイ
ンクを吐出するイエロー記録ヘッド1bと、マゼンタイ
ンクを吐出するマゼンタ記録ヘッド1cと、シアンイン
クを吐出するシアン記録ヘッド1dとから構成され、各
記録ヘッド1a,1b,1c,1dにはインクが吐出さ
れる複数のノズル(図示せず)が形成されている。これ
らの記録ヘッド1a,1b,1c,1dの上部には、ブ
ラックインク、イエローインク、マゼンタインク、シア
ンインクがそれぞれ貯留されて各記録ヘッド1a,1
b,1c,1dにインクを供給するサブタンク3a,3
b,3c,3dが配置されている。そして、記録ヘッド
1およびサブタンク3はキャリッジ2に、このキャリッ
ジ2の移動方向に並んで設けられている。
【0027】なお、記録ヘッド1a,1b,1c,1d
はそれぞれ独立に存在するものでもよいし、一体化され
たものでもよい。また、色数は、本実施の形態では前述
の4色であるが、これに限定されるものではなく、4色
以上であれば5色でも6色でもよい。その場合、色数に
応じて記録ヘッド、インクタンク、サブタンク、供給チ
ューブなどが増減することになる。さらに、サブタンク
を設けることなく、メインタンクをキャリッジに搭載し
てもよい。
【0028】記録ヘッド1のノズルに対応した位置に
は、インクが充填される圧力室と、圧電素子を有すると
ともにこの圧電素子に電圧をパルス状に印加することで
圧力室の容積を減少させるように変形する圧電アクチュ
エータとが設けられ(何れも図示せず)、圧電アクチュ
エータがキャリッジ2に設置された駆動回路4により作
動することで、圧力室内のインクがノズルから下方に位
置する記録紙(記録媒体)5に向けて吐出される。な
お、記録紙5は図1におけるY方向に搬送される。ま
た、本実施の形態ではアクチュエータとして圧電素子が
用いられているが、サーマル方式や静電方式など、従来
から知られたものを用いてもよい。
【0029】記録ヘッド1は、記録紙5に対して相対移
動可能なキャリッジ2に固定されている。キャリッジ2
は、記録紙5の搬送方向(図1におけるY方向)と直交
して記録紙5の記録面と平行な方向(図1におけるX方
向)の一方側に設けられてキャリッジ駆動モータ6によ
り回転する駆動プーリ7とこの駆動プーリ7の反対側に
設けられた従動プーリ8との間に掛け渡されて正転また
は逆転の2方向に周回動する無端状のキャリッジ駆動ベ
ルト9の下側スパンに固定されており、図1におけるX
方向に延びて装置本体に取り付けられた第1のキャリッ
ジ保持部材であるキャリッジシャフト(ガイド部材)1
0に摺動自在に貫通し、さらにキャリッジ2をはさんで
キャリッジシャフト10と反対側においてこのキャリッ
ジシャフト10と平行に配置された第2のキャリッジ保
持部材であるガイドレール(ガイド部材)11に摺動自
在に支持されている。
【0030】したがって、キャリッジ駆動モータ6の回
転によりキャリッジ駆動ベルト9が駆動プーリ7および
従動プーリ8とにより周回動されると、このキャリッジ
駆動ベルト9に固定されたキャリッジ2はキャリッジシ
ャフト10とガイドレール11とに保持されながら、図
1におけるX方向である走査方向に往復移動する。
【0031】なお、キャリッジ駆動モータ6には回転検
出盤12が設けられており、回転検出盤12と検出セン
サ(図示せず)とによりキャリッジ駆動モータ6の回転
量(つまり、記録ヘッド1のX方向位置)が検出される
ようになっている。
【0032】記録紙5は、記録紙5の下側においてX方
向に延びて配置された搬送ローラ(搬送手段)13と、
記録紙5の上側において記録紙5を搬送ローラ13に押
圧するピンチローラ14とに挟まれている。ピンチロー
ラ14における記録紙5の搬送方向後方にはDCモータ
(直流電動機)からなる搬送モータ(駆動手段)15が
配置されており、搬送モータ15と搬送ローラ13との
間には、搬送モータ15の駆動力を搬送ローラ13に伝
達する伝達ギヤ列(駆動力伝達手段)16がシャーシ2
6に取り付けられて設けられている。これにより、搬送
ローラ13は搬送モータ15により駆動され、記録紙5
をY方向に搬送する。そして、このときピンチローラ1
4は搬送される記録紙5によって従動回転される。
【0033】なお、本実施の形態においては、動作の高
速化や動作音の静穏化に配慮して、搬送モータ15には
DCモータが用いられているが、ステッピングモータを
用いてもよい。
【0034】また、本実施の形態において、駆動力伝達
手段は複数のギヤにより構成された伝達ギヤ列16から
なり、搬送モータ15の駆動力はこのような伝達ギヤ列
16により伝達されるようになっているが、駆動力伝達
手段には、プーリとベルト、あるいはギヤとシャフト、
さらにはこれらの併用など、搬送モータ15の駆動力を
搬送ローラ13に伝達することができる種々の手段によ
って実現することができ、本実施の形態に限定されるも
のではない。
【0035】搬送ローラ13の一方側には、伝達ギヤ列
16を構成する最終ギヤ16aが搬送ローラ13の回転
軸と同軸上に取り付けられている。さらに、最終ギヤ1
6aの外側には、キャリッジ駆動モータ6における回転
検出盤12と同様の回転検出盤17が同じく搬送ローラ
13の回転軸と同軸上に取り付けられている。
【0036】回転検出盤17の外周部には、径方向に延
びるスリットが全周にわたって等間隔で複数形成されて
いる。このような回転検出盤17の所定位置には、スリ
ットの位置を検出する検出センサ18が設置されてい
る。検出センサ18は、回転検出盤17に向かって検出
光を照射する発光部と、回転検出盤17をはさんで発光
部の反対側に配置され、発光部から照射された検出光を
受光する受光部とから構成されている。そして、回転検
出盤17が搬送ローラ13を介して最終ギヤ16aによ
り回転されたときのスリットの移動による検出光の遮
光、透光を受光部で認識することにより回転検出盤17
の回転角が検出され、これによって搬送モータ15の回
転量、すなわち記録紙5の送り量が検出される。
【0037】なお、検出センサ18には、回転検出盤1
7をはさんで発光部と受光部とを配置して透過光を検出
する透過型ではなく、回転検出盤17の一方側に発光部
と受光部とを配置して反射光を検出する反射型を用いる
こともできる。
【0038】搬送ローラ13よりも記録紙5の搬送方向
前方には、搬送ローラ13と同期回転して、搬送された
記録紙5を挟持搬送して機外に排出する一対の排紙ロー
ラ19a,19bが設置されている。
【0039】図示するように、ピンチローラ14と搬送
モータ15との間には、前述したブラックインク、イエ
ローインク、マゼンタインク、シアンインクがそれぞれ
貯留されたメインタンク20a,20b,20c,20
dが装置本体に固定されてX方向に並んで設けられてい
る。
【0040】メインタンク20a,20b,20c,2
0dとサブタンク3a,3b,3c,3dとは、メイン
タンク20a,20b,20c,20d内のインクをサ
ブタンク3a,3b,3c,3d内に供給する4本の屈
撓自在な供給チューブ21a,21b,21c,21d
により連通されている。これら4本の供給チューブ21
は、メインタンク20における記録紙5の搬送方向前方
側に配設された結合部材22により上下方向に並ぶよう
に纏められてY方向に延びた後、X方向に従動プーリ8
側に延び、さらに湾曲してX方向に駆動プーリ7側に延
びてキャリッジ2に到達している。
【0041】そして、キャリッジ2のX方向への移動と
ともに各供給チューブ21の湾曲部の位置が変化し、こ
れによりキャリッジ2の移動がスムーズに行われるよう
になっている。
【0042】ここで、サブタンク3内には、たとえばA
4サイズの記録紙5の数枚分相当のインクが貯留されて
いる。そして、印字中にはサブタンク3内のインクを吐
出させ、次の記録紙5が導入される時間を利用してメイ
ンタンク20からサブタンク3へインクが補充されるよ
うになっている。
【0043】このようにキャリッジ2にサブタンク3を
設けてインク供給速度の高速化とインク切れの防止を図
るとともに、サブタンク3という小型のタンクでキャリ
ッジ2の総質量を軽くすることにより、キャリッジ2の
移動速度の高速化とキャリッジ2の移動空間の狭小化に
よる装置の小型化が図られている。
【0044】キャリッジ2の側面には、このような供給
チューブ21の他に、記録ヘッド1からインクを吐出さ
せるための印字信号を図示しない印字信号生成部から駆
動回路4に送信する屈撓自在なフラットケーブル(電気
配線)23が取り付けられている。そして、フラットケ
ーブル23を介して送信された印字信号により前述した
圧電素子が駆動され、記録ヘッド1のノズルからインク
が吐出される。
【0045】なお、本実施の形態においては、電気配線
はフラットケーブル23で構成されているが、必ずしも
このような平坦なケーブルである必要はなく、屈撓自在
であれば径方向の断面が円形の電線、あるいはこれらの
集合体であってもよい。
【0046】従動プーリ8側であるキャリッジ2のホー
ムポジションの位置には、記録ヘッド1のノズルに付着
したインクを吸引してノズルをクリーニングする吸引手
段であるパージユニット24が配置されている。
【0047】このパージユニット24は、Z方向に移動
して記録ヘッド1の全てのノズルの外側開口を覆うよう
に記録ヘッド1に密着するキャップ24aと、このキャ
ップ24aが記録ヘッド1に密着することによって形成
される密閉空間とメインタンク20に隣接配置された廃
インク容器25とを連通するインク排出チューブ24b
と、インク排出チューブ24b上に設けられてノズルに
付着したインクを吸引してこれを廃インク容器25に排
出する吸引ポンプ24cとを備えている。
【0048】キャップ24aに隣接して、記録ヘッド1
のノズル面を払拭するゴム製のワイパ24dが設けられ
ている。このワイパ24dはキャップ24aとは独立し
てZ方向に移動可能に設けられており、記録ヘッド1の
ノズル面に対して圧着した圧着位置と記録ヘッド1から
退避した退避位置とに相互に位置変更可能になってい
る。そして、ワイパ24dを記録ヘッド1のノズル面に
圧接させた状態でキャリッジ2を走査方向に移動させる
ことによってノズル面に対してワイパ24dが相対移動
し、このノズル面に付着したインクなどが払拭される。
【0049】ここで、図2および図3に示すように、キ
ャリッジシャフト10はフラットケーブル23と記録紙
5との間に配置されており、その頂部がフラットケーブ
ル23の最下部とほぼ等しい高さとされている。これに
よりフラットケーブル23とキャリッジシャフト10と
のクリアランスが狭小になってフラットケーブル23が
キャリッジシャフト10に当接するようになる。
【0050】したがって、キャリッジ2の往復移動時に
おけるフラットケーブル23の振れがキャリッジシャフ
ト10により規制されることになり、キャリッジ2の往
復移動におけるフラットケーブル23の形状変化をより
狭い空間で行わせることができる。
【0051】また、ガイドレール11もフラットケーブ
ル23と記録紙5との間に配置されており、その頂部が
フラットケーブル23の最下部とほぼ等しい高さとされ
ている。これにより、キャリッジシャフト10の場合と
同様に、フラットケーブル23とガイドレール11との
クリアランスが狭小になってフラットケーブル23がガ
イドレール11に当接するようになる。
【0052】したがって、キャリッジ2の往復移動時に
おけるフラットケーブル23の振れがガイドレール11
により規制され、キャリッジ2の往復移動におけるフラ
ットケーブル23の形状変化をより狭い空間で行わせる
ことができる。
【0053】さらに、図2および図3に示すように、フ
ラットケーブル23をはさんでガイドレール11と平行
な位置には、ガイドレール11と反対方向へのフラット
ケーブル23の振れを抑制する制振部材(ガイド部材)
27aが設けられている。また、キャリッジ2の移動方
向と平行に、フラットケーブル23の膨らみ部分が当接
する膨張規制部材(ガイド部材)27bが制振部材27
aと一体的に設けられている。なお、制振部材27aと
膨張規制部材27bは別体となっていてもよい。
【0054】このような制振部材27aおよび膨張規制
部材27bによってもキャリッジ2の往復移動時におけ
るフラットケーブル23の振れがガイドレール11によ
り規制され、キャリッジ2の往復移動におけるフラット
ケーブル23の形状変化をより狭い空間で行わせること
ができる。
【0055】このようにキャリッジ2の往復移動におけ
るフラットケーブル23の形状変化をより狭い空間で行
わせることができるようになることから、装置の小型化
を図ることが可能になる。
【0056】また、キャリッジ2が移動してもフラット
ケーブル23が大きな形状変化を起こさないので、キャ
リッジ2の移動動作を安定して行うことが可能になる。
これにより、キャリッジ2が移動してもフラットケーブ
ル23が大きな形状変化を起こすことがなくなるので、
キャリッジ2の移動時における負荷が低減されてキャリ
ッジ2の移動速度を速くすることができ、高速印字を行
うことが可能になる。
【0057】そして、キャリッジ2が移動してもフラッ
トケーブル23が大きな形状変化を起こさないので、キ
ャリッジ2の往復移動によりフラットケーブル23が振
れて記録紙5を毀損することがなくなる。
【0058】特に、記録紙5の排出側のガイド部材であ
るガイドレール11がフラットケーブル23の下端と接
することにより、印字されたばかりでインクが乾いてい
ない記録面にフラットケーブル23が接触することが大
幅に抑制され、記録面の汚れが殆どない優れた品質の画
像記録が可能になる。
【0059】なお、ガイドレール11、制振部材27a
および膨張規制部材27bの少なくとも何れかの部材の
フラットケーブル23との接触部位には、これらの部材
よりも低い摩擦係数を有するシート材を設けることがで
きる。
【0060】これにより、フラットケーブル23の形状
変化がスムーズになってキャリッジ2の移動時における
負荷をより低減することができる。
【0061】ここで、ガイドレール11、制振部材27
aおよび膨張規制部材27bを金属製にすれば、これら
がフラットケーブル23の磁気シールドになって不要輻
射を低減することができる。
【0062】なお、本実施の形態においては、ガイド部
材としては、キャリッジシャフト10、ガイドレール1
1、制振部材27aおよび膨張規制部材27bが設けら
れているが、これらの少なくとも何れか1つの部材がガ
イド部材として用いられていればよい。したがって、キ
ャリッジシャフト10およびガイドレール11は必ずし
もキャリッジ2の往復移動時におけるフラットケーブル
23の振れを規制しなくてもよく、制振部材27aおよ
び膨張規制部材27bは必ずしも設けられていなくても
よい。
【0063】また、以上説明した構成は、解像度600
dpi以上、動作周波数20kHz以上、キャリッジ2
の移動スピード80cm/sec以上の高速高解像印字
が可能な装置において、特に有効である。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、キャリ
ッジの往復移動時における電気配線の振れがガイド部材
により規制されるので、キャリッジの往復移動における
電気配線の形状変化をより狭い空間で行わせることが可
能になるという有効な効果が得られる。
【0065】このようにキャリッジの往復移動における
電気配線の形状変化を狭い空間で行わせることができる
ことから、装置の小型化を図ることが可能になるという
有効な効果が得られる。
【0066】キャリッジが移動しても電気配線が大きな
形状変化を起こすことがなくなるので、キャリッジ移動
時における負荷が低減されるという有効な効果が得られ
る。
【0067】キャリッジ移動時における負荷が低減され
ることから、キャリッジの移動速度を速くすることがで
き、高速印字を行うことが可能になるという有効な効果
が得られる。
【0068】キャリッジが移動しても電気配線が大きな
形状変化を起こすことがなくなるので、キャリッジの往
復移動により電気配線が振れて記録媒体を毀損すること
がなくなるという有効な効果が得られる。
【0069】ガイドレール、制振部材および膨張規制部
材の電気配線との接触部位に、これらの部材よりも低い
摩擦係数を有するシート材を設ければ、電気配線の形状
変化がスムーズになってキャリッジの移動時における負
荷をより低減することが可能になるという有効な効果が
得られる。
【0070】ガイド部材であるガイドレール、制振部材
および膨張規制部材を金属製にすれば、これらのガイド
部材が電気配線の磁気シールドになって不要輻射を低減
することが可能になるという有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるインクジェット記
録装置を概略的に示す斜視図
【図2】図1のインクジェット記録装置の要部を示す斜
視図
【図3】図1のインクジェット記録装置の要部を示す断
面図
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 5 記録紙(記録媒体) 10 キャリッジシャフト(ガイド部材) 11 ガイドレール(ガイド部材) 13 搬送ローラ(搬送手段) 23 フラットケーブル(電気配線) 27a 制振部材(ガイド部材) 27b 膨張規制部材(ガイド部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 道山 慎一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉原 孝史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA18 EA23 FA10 HA52 2C061 AQ05 AR01 CG03 CG06 CG08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査方向と平行に往復動可能に設けられ
    たキャリッジと、 前記キャリッジに搭載され、複数のノズルからインクを
    吐出する記録ヘッドと、 前記記録ヘッドから吐出されたインクが付着して画像が
    形成される記録媒体を前記主走査方向と直交する副走査
    方向に搬送する搬送手段と、 装置本体から湾曲して前記記録ヘッドへ取り付けられ、
    前記キャリッジの移動に伴って湾曲した位置を変化させ
    ながら前記記録ヘッドに印字信号を送る屈撓自在な電気
    配線と、 前記キャリッジの往復動における前記電気配線の振れを
    規制するガイド部材とを有することを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記ガイド部材は、前記電気配線と前記記
    録媒体との間において前記キャリッジの移動方向と平行
    に配置されて前記キャリッジを保持する第1のキャリッ
    ジ保持部材であることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記ガイド部材は、前記第1のキャリッジ
    保持部材と前記キャリッジをはさんで反対側の前記電気
    配線と前記記録媒体との間において前記キャリッジの移
    動方向と平行に配置され、移動時における前記キャリッ
    ジを前記第1のキャリッジ保持部材と協働して保持する
    とともに前記電気配線が当接する第2のキャリッジ保持
    部材であることを特徴とする請求項1または2記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記ガイド部材は、前記キャリッジの移動
    方向と平行に配置され、前記電気配線の膨らみ部分が当
    接する膨張規制部材であることを特徴とする請求項1、
    2または3記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記ガイド部材は、前記電気配線をはさん
    で前記第2のキャリッジ保持部材と平行に配置され、前
    記第2のキャリッジ保持部材と反対方向への前記電気配
    線の振れを抑制する制振部材であることを特徴とする請
    求項3または4記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】前記第2のキャリッジ保持部材、前記制振
    部材および前記膨張規制部材の少なくとも何れかの部材
    の前記電気配線との接触部位には、これらの部材よりも
    低い摩擦係数を有するシート材が設けられていることを
    特徴とする請求項3、4または5記載のインクジェット
    記録装置。
  7. 【請求項7】前記第2のキャリッジ保持部材、前記制振
    部材および前記膨張規制部材は金属製であることを特徴
    とする請求項5または6記載のインクジェット記録装
    置。
  8. 【請求項8】前記電気配線の湾曲した位置が前記キャリ
    ッジの移動空間もしくはその周辺に存在することを特徴
    とする請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  9. 【請求項9】前記第1のキャリッジ保持部材は、前記キ
    ャリッジが摺動自在に貫通するキャリッジシャフトであ
    ることを特徴とする請求項2〜8の何れか一項に記載の
    インクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】前記第2のキャリッジ保持部材はガイド
    レールであることを特徴とする請求項2〜9の何れか一
    項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】前記ガイド部材が前記電気配線の少なく
    とも下端に接触するように構成されていることを特徴と
    する請求項1〜10の何れか一項に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7753481B2 (en) 2006-01-06 2010-07-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording apparatus
US7789479B2 (en) 2006-01-17 2010-09-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording apparatus
JP2012111089A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Roland Dg Corp 画像形成装置

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