JP2002001930A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002001930A
JP2002001930A JP2000187279A JP2000187279A JP2002001930A JP 2002001930 A JP2002001930 A JP 2002001930A JP 2000187279 A JP2000187279 A JP 2000187279A JP 2000187279 A JP2000187279 A JP 2000187279A JP 2002001930 A JP2002001930 A JP 2002001930A
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ink jet
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ink
recording apparatus
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JP2000187279A
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English (en)
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Kensei Otsubo
研成 大坪
Masaharu Tanaka
正治 田中
Tadashi Maki
直史 牧
Yutaka Miyazono
豊 宮園
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置において、回転検出
盤を高精度で検出しつつその小型化を図る。 【解決手段】 最終ギヤ16aの回転軸方向から見てス
リット17aの少なくとも一部が最終ギヤ16aの歯形
部16a1の高さ内に位置している回転検出盤17と、
回転検出盤17の回転によるスリット17aの移動数か
ら回転検出盤17の回転角を検出する検出センサとを有
する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルからインク
を吐出させてこれを記録媒体に付着させることにより記
録を行うインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は安価で高い画
質と高速での印字を達成する技術として、オフィスオー
トメーション用やパーソナル用の情報記録装置として、
複写機、ファクシミリ、プリンタ、ワードプロセッサな
どに広く用いられている。
【0003】このようなインクジェット記録装置につい
ては、これまでにも様々な技術が提案されており、現在
もなお、高速記録化、高解像度化、フルカラー化に適し
た技術が鋭意研究されている。
【0004】ここで、インクジェットの記録原理には、
色材を飛翔させるためのエネルギー発生手段として、電
気熱変換素子などの発熱抵抗体を用いたもの、電気機械
変換素子などのピエゾ素子を用いたもの、さらに電気エ
ネルギーをそのまま用いる静電式のものなどがある。そ
して、インクジェット記録装置に使用される記録ヘッド
としては、キャリッジに搭載されて記録紙の搬送方向
(副走査方向)に対し直交する方向(主走査方向)に移
動して記録を行うシリアル走査型ヘッドが実用化されて
いる。
【0005】インクジェット記録装置において高速記録
を行うための一手段として、記録紙を搬送する搬送ロー
ラを駆動する搬送モータには、速度調節が容易で比較的
大きな回転トルクが得られるDCモータが用いられてい
る。そして、この搬送モータであるDCモータの回転角
を検出して記録紙の送り量を正確に制御するために、径
方向に延びるスリットが外周部の全周にわたって等間隔
で複数形成された回転検出盤が設けられている。
【0006】この回転検出盤は、搬送モータの駆動力を
搬送ローラに伝達するために搬送モータと搬送ローラと
の間に配置された伝達ギヤ列(駆動力伝達手段)の何れ
かのギヤと同軸上に設置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、回転検出盤
は、径が大きければより高精度に回転角を検出すること
ができる。
【0008】しかしながら、このように検出精度を高め
るために径を大きくすると、装置の小型化ができなくな
る。また、高速度、高画質の印字を行うと、記録ヘッド
の移動速度が高くなるとともにノズルからのインク吐出
量が少なくなるのでインクが飛散しやすくなる。する
と、大径の回転検出盤に飛散したインクが付着して回転
角の検出誤差が発生してしまう。
【0009】回転検出盤の径を小さくすればこのような
問題は発生しないが、今度は、回転角の検出精度が低下
するという新たな問題が生じてしまう。
【0010】また、回転検出盤はラジアルおよびスラス
ト方向に偏心なく回転軸に取り付けられていることが必
要であるが、偏心を簡単にチェックすることができれば
望ましい。
【0011】そこで、本発明は、回転検出盤を高精度で
検出しつつこの回転検出盤の小型化を図ることのできる
インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、回転軸に取り付けられた
回転検出盤の偏心を容易にチェックすることのできるイ
ンクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明のインクジェット記録装置は、主走査方向と
平行に往復動可能に設けられたキャリッジと、キャリッ
ジに搭載され、複数のノズルからインクを吐出する記録
ヘッドと、記録ヘッドから吐出されたインクが付着して
画像が形成される記録媒体を主走査方向と直交する副走
査方向に搬送する搬送手段と、搬送手段を動作させる駆
動手段と、駆動手段と搬送手段との間に設けられ、駆動
手段の駆動力を搬送手段に伝達する駆動力伝達手段と、
駆動力伝達手段を構成する何れかのギヤの回転軸と同軸
上に取り付けられて径方向に延びるスリットが全周にわ
たって等間隔で複数形成され、当該ギヤの回転軸方向か
ら見てスリットの少なくとも一部がギヤの歯形部の高さ
内に位置している回転検出盤と、回転検出盤の回転によ
るスリットの移動数からこの回転検出盤の回転角を検出
する検出センサとを有する構成としたものである。
【0014】これにより、ギヤの回転軸上に取り付けら
れた回転検出盤に形成されたスリットの少なくとも一部
がギヤの回転軸方向から見て歯形部の高さ内に位置して
いるので、回転検出盤を高精度で検出しつつこの回転検
出盤の小型化を図ることが可能になる。
【0015】また、回転軸を回転させて回転検出盤とギ
ヤとの回転状態を比較できるので、回転検出盤の偏心を
容易にチェックすることが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、主走査方向と平行に往復動可能に設けられたキャリ
ッジと、キャリッジに搭載され、複数のノズルからイン
クを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドから吐出された
インクが付着して画像が形成される記録媒体を主走査方
向と直交する副走査方向に搬送する搬送手段と、搬送手
段を動作させる駆動手段と、駆動手段と搬送手段との間
に設けられ、駆動手段の駆動力を搬送手段に伝達する駆
動力伝達手段と、駆動力伝達手段を構成する何れかのギ
ヤの回転軸と同軸上に取り付けられて径方向に延びるス
リットが全周にわたって等間隔で複数形成され、当該ギ
ヤの回転軸方向から見てスリットの少なくとも一部がギ
ヤの歯形部の高さ内に位置している回転検出盤と、回転
検出盤の回転によるスリットの移動数からこの回転検出
盤の回転角を検出する検出センサとを有するインクジェ
ット記録装置であり、ギヤの回転軸上に取り付けられた
回転検出盤に形成されたスリットの少なくとも一部がギ
ヤの回転軸方向から見て歯形部の高さ内に位置している
ので、回転検出盤を高精度で検出しつつこの回転検出盤
の小型化を図ることが可能になるという作用を有する。
また、回転軸を回転させて回転検出盤とギヤとの回転状
態を比較できるので、回転検出盤の偏心を容易にチェッ
クすることが可能になるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、回転検出盤とこの回転検出盤の
回転軸と同軸上にあるギヤとは一体成形されているイン
クジェット記録装置であり、回転検出盤とギヤとの同軸
度が向上するので、より高精度な回転角検出を行うこと
が可能になるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、回転検出盤は駆動力伝
達手段の最終ギヤと同軸上に取り付けられているインク
ジェット記録装置であり、バックラッシによる回転角の
検出誤差がなくなるので、回転検出盤の回転角をより正
確に検出することが可能になるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
1〜3の何れか一項に記載の発明において、搬送手段は
搬送ローラであるインクジェット記録装置である。
【0020】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
1〜4の何れか一項に記載の発明において、駆動手段は
直流電動機であるインクジェット記録装置である。
【0021】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
1〜5の何れか一項に記載の発明において、回転検出盤
はギヤよりも記録ヘッドに対して外側に配置されている
インクジェット記録装置であり、飛散したインクミスト
が回転検出盤に付着して回転角の検出誤差が発生する事
態を未然に回避することが可能になるという作用を有す
る。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図8を用いて説明する。なお、これらの図面におい
て同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複
した説明は省略されている。
【0023】図1は本発明の一実施の形態であるインク
ジェット記録装置を概略的に示す斜視図、図2は図1の
インクジェット記録装置の要部を示す側面図、図3は図
1のインクジェット記録装置の最終ギアと回転検出盤に
形成されたスリットとの関係の一例を示す説明図、図4
は図1のインクジェット記録装置の最終ギアと回転検出
盤に形成されたスリットとの関係の他の一例を示す説明
図、図5は図1のインクジェット記録装置の最終ギアと
回転検出盤に形成されたスリットとの関係のさらに他の
一例を示す説明図、図6は図1のインクジェット記録装
置の最終ギアと回転検出盤に形成されたスリットとの関
係のさらに他の一例を示す説明図、図7は図1のインク
ジェット記録装置の最終ギアと回転検出盤に形成された
スリットとの関係のさらに他の一例を示す説明図、図8
は図1のインクジェット記録装置の最終ギアと回転検出
盤とを示す断面図である。
【0024】図1に示すように、本実施の形態のインク
ジェット記録装置は、複数色のインクを吐出する記録ヘ
ッド1を備えている。この記録ヘッド1は、ブラックイ
ンクを吐出するブラック記録ヘッド1aと、イエローイ
ンクを吐出するイエロー記録ヘッド1bと、マゼンタイ
ンクを吐出するマゼンタ記録ヘッド1cと、シアンイン
クを吐出するシアン記録ヘッド1dとから構成され、各
記録ヘッド1a,1b,1c,1dにはインクが吐出さ
れる複数のノズル(図示せず)が形成されている。これ
らの記録ヘッド1a,1b,1c,1dの上部には、ブ
ラックインク、イエローインク、マゼンタインク、シア
ンインクがそれぞれ貯留されて各記録ヘッド1a,1
b,1c,1dにインクを供給するサブタンク3a,3
b,3c,3dが配置されている。そして、記録ヘッド
1およびサブタンク3はキャリッジ2に、このキャリッ
ジ2の移動方向に並んで設けられている。
【0025】なお、記録ヘッド1a,1b,1c,1d
はそれぞれ独立に存在するものでもよいし、一体化され
たものでもよい。また、色数は、本実施の形態では前述
の4色であるが、これに限定されるものではなく、4色
以上であれば5色でも6色でもよい。その場合、色数に
応じて記録ヘッド、インクタンク、サブタンク、供給チ
ューブなどが増減することになる。
【0026】記録ヘッド1のノズルに対応した位置に
は、インクが充填される圧力室と、圧電素子を有すると
ともにこの圧電素子に電圧をパルス状に印加することで
圧力室の容積を減少させるように変形する圧電アクチュ
エータとが設けられ(何れも図示せず)、圧電アクチュ
エータがキャリッジ2に設置された駆動回路4により作
動することで、圧力室内のインクがノズルから下方に位
置する記録紙(記録媒体)5に向けて吐出される。な
お、記録紙5は図1におけるY方向に搬送される。ま
た、アクチュエータとしては、サーマル方式や静電方式
など、従来から知られたものを用いてもよい。
【0027】記録ヘッド1は、記録紙5に対して相対移
動可能なキャリッジ2に固定されている。キャリッジ2
は、記録紙5の搬送方向(図1におけるY方向)と直交
して記録紙5の記録面と平行な方向(図1におけるX方
向)の一方側に設けられてキャリッジ駆動モータ6によ
り回転する駆動プーリ7とこの駆動プーリ7の反対側に
設けられた従動プーリ8との間に掛け渡されて正転また
は逆転の2方向に周回動する無端状のキャリッジ駆動ベ
ルト9の下側スパンに固定されており、図1におけるX
方向に延びて装置本体に取り付けられたキャリッジシャ
フト10に摺動自在に貫通し、さらにキャリッジ2をは
さんでキャリッジシャフト10と反対側においてこのキ
ャリッジシャフト10と平行に配置されたガイドレール
11に摺動自在に支持されている。
【0028】したがって、キャリッジ駆動モータ6の回
転によりキャリッジ駆動ベルト9が駆動プーリ7および
従動プーリ8とにより周回動されると、このキャリッジ
駆動ベルト9に固定されたキャリッジ2はキャリッジシ
ャフト10とガイドレール11とに保持されながら、図
1におけるX方向である走査方向に往復移動する。
【0029】なお、キャリッジ駆動モータ6には回転検
出盤12が設けられており、回転検出盤12と検出セン
サ(図示せず)とによりキャリッジ駆動モータ6の回転
量(つまり、記録ヘッド1のX方向位置)が検出される
ようになっている。
【0030】記録紙5は、記録紙5の下側においてX方
向に延びて配置された搬送ローラ(搬送手段)13と、
記録紙5の上側において記録紙5を搬送ローラ13に押
圧するピンチローラ14とに挟まれている。ピンチロー
ラ14における記録紙5の搬送方向後方にはDCモータ
(直流電動機)からなる搬送モータ(駆動手段)15が
配置されており、搬送モータ15と搬送ローラ13との
間には、搬送モータ15の駆動力を搬送ローラ13に伝
達する伝達ギヤ列(駆動力伝達手段)16がシャーシ2
6に取り付けられて設けられている。これにより、搬送
ローラ13は搬送モータ15により駆動され、記録紙5
をY方向に搬送する。そして、このときピンチローラ1
4は搬送される記録紙5によって従動回転される。
【0031】なお、本実施の形態において、駆動力伝達
手段は複数のギヤにより構成された伝達ギヤ列16から
なり、搬送モータ15の駆動力はこのような伝達ギヤ列
16により伝達されるようになっているが、駆動力伝達
手段には、プーリとベルト、あるいはギヤとシャフト、
さらにはこれらの併用など、搬送モータ15の駆動力を
搬送ローラ13に伝達することができる種々の手段によ
って実現することができ、本実施の形態に限定されるも
のではない。
【0032】搬送ローラ13の一方側には、伝達ギヤ列
16を構成する最終ギヤ16aが搬送ローラ13の回転
軸と同軸上に取り付けられている。さらに、最終ギヤ1
6aの外側には、キャリッジ駆動モータ6における回転
検出盤12と同様の回転検出盤17が同じく搬送ローラ
13の回転軸と同軸上に取り付けられている。
【0033】回転検出盤17の外周部には、径方向に延
びるスリットが全周にわたって等間隔で複数形成されて
いる。このような回転検出盤17の所定位置には、スリ
ットの位置を検出する検出センサ18が設置されてい
る。検出センサ18は、回転検出盤17に向かって検出
光を照射する発光部と、回転検出盤17をはさんで発光
部の反対側に配置され、発光部から照射された検出光を
受光する受光部とから構成されている。そして、回転検
出盤17が搬送ローラ13を介して最終ギヤ16aによ
り回転されたときのスリットの移動による検出光の遮
光、透光を受光部で認識することにより回転検出盤17
の回転角が検出され、これによって搬送モータ15の回
転量、すなわち記録紙5の送り量が検出される。
【0034】なお、検出センサ18には、回転検出盤1
7をはさんで発光部と受光部とを配置して透過光を検出
する透過型ではなく、回転検出盤17の一方側に発光部
と受光部とを配置して反射光を検出する反射型を用いる
こともできる。
【0035】搬送ローラ13よりも記録紙5の搬送方向
前方には、搬送ローラ13と同期回転して、搬送された
記録紙5を挟持搬送して機外に排出する一対の排紙ロー
ラ19a,19bが設置されている。
【0036】図示するように、ピンチローラ14と搬送
モータ15との間には、前述したブラックインク、イエ
ローインク、マゼンタインク、シアンインクがそれぞれ
貯留されたメインタンク20a,20b,20c,20
dが装置本体に固定されてX方向に並んで設けられてい
る。
【0037】メインタンク20a,20b,20c,2
0dとサブタンク3a,3b,3c,3dとは、メイン
タンク20a,20b,20c,20d内のインクをサ
ブタンク3a,3b,3c,3d内に供給する4本の屈
撓自在な供給チューブ21a,21b,21c,21d
により連通されている。これら4本の供給チューブ21
は、メインタンク20における記録紙5の搬送方向前方
側に配設された結合部材22により上下方向に並ぶよう
に纏められてY方向に延びた後、X方向に従動プーリ8
側に延び、さらに湾曲してX方向に駆動プーリ7側に延
びてキャリッジ2に到達している。
【0038】そして、キャリッジ2のX方向への移動と
ともに各供給チューブ21の湾曲部の位置が変化し、こ
れによりキャリッジ2の移動がスムーズに行われるよう
になっている。
【0039】ここで、サブタンク3内には、たとえばA
4サイズの記録紙5の数枚分相当のインクが貯留されて
いる。そして、印字中にはサブタンク3内のインクを吐
出させ、次の記録紙5が導入される時間を利用してメイ
ンタンク20からサブタンク3へインクが補充されるよ
うになっている。
【0040】このようにキャリッジ2にサブタンク3を
設けてインク供給速度の高速化とインク切れの防止を図
るとともに、サブタンク3という小型のタンクでキャリ
ッジ2の総質量を軽くすることにより、キャリッジ2の
移動速度の高速化とキャリッジ2の移動空間の狭小化に
よる装置の小型化が図られている。
【0041】キャリッジ2の側面には、このような供給
チューブ21の他に、記録ヘッド1からインクを吐出さ
せるための印字信号を図示しない印字信号生成部から駆
動回路4に送信する屈撓自在なフラットケーブル23が
取り付けられている。そして、フラットケーブル23を
介して送信された印字信号により前述した圧電素子が駆
動され、記録ヘッド1のノズルからインクが吐出され
る。
【0042】従動プーリ8側であるキャリッジ2のホー
ムポジションの位置には、記録ヘッド1のノズルに付着
したインクを吸引してノズルをクリーニングする吸引手
段であるパージユニット24が配置されている。
【0043】このパージユニット24は、Z方向に移動
して記録ヘッド1の全てのノズルの外側開口を覆うよう
に記録ヘッド1に密着するキャップ24aと、このキャ
ップ24aが記録ヘッド1に密着することによって形成
される密閉空間とメインタンク20に隣接配置された廃
インク容器25とを連通するインク排出チューブ24b
と、インク排出チューブ24b上に設けられてノズルに
付着したインクを吸引してこれを廃インク容器25に排
出する吸引ポンプ24cとを備えている。
【0044】キャップ24aに隣接して、記録ヘッド1
のノズル面を払拭するゴム製のワイパ24dが設けられ
ている。このワイパ24dはキャップ24aとは独立し
てZ方向に移動可能に設けられており、記録ヘッド1の
ノズル面に対して圧着した圧着位置と記録ヘッド1から
退避した退避位置とに相互に位置変更可能になってい
る。そして、ワイパ24dを記録ヘッド1のノズル面に
圧接させた状態でキャリッジ2を走査方向に移動させる
ことによってノズル面に対してワイパ24dが相対移動
し、このノズル面に付着したインクなどが払拭される。
【0045】ここで、図2に示すように、回転検出盤1
7は伝達ギヤ列16を構成する最終ギヤ16aとほぼ同
径になっている。
【0046】これを詳しく説明すると、図3〜図7に示
すように、本実施の形態では、回転検出盤17に形成さ
れたスリット17aと最終ギヤ16aの歯形部16a1
との関係において、最終ギヤ16aの回転軸方向から見
て、スリット17aの少なくとも一部が歯形部16a1
の高さ内に位置している。
【0047】すなわち、スリット17aの少なくとも一
部が歯形部16a1の高さ内に位置しているとは、図3
に示すように、スリット17aが歯形部16a1の高さ
と等しい位置にある場合、図4に示すように、スリット
17aの長さ方向の両端が歯形部16a1の高さ方向の
両端よりも外側にある場合、図5に示すように、スリッ
ト17aが歯形部16a1の高さ内に場合、図6に示す
ように、スリット17aの長さ方向の外端が歯形部16
1の高さ内にあってスリット17aの長さ方向の内端
が歯形部16a1の高さ方向の内端よりも内側にある場
合、図7に示すように、スリット17aの長さ方向の内
端が歯形部16a1の高さ内にあってスリット17aの
長さ方向の外端が歯形部16a1の高さ方向の外端より
も外側にある場合をいう。
【0048】この関係は、歯付きプーリや単なるプーリ
を用いた場合にも定義することができる。すなわち、プ
ーリの場合には、外側はリブの外端部、内側は歯付きプ
ーリならば歯の底部、単なるプーリならば内底部であ
る。
【0049】このように、本実施の形態のインクジェッ
ト記録装置によれば、最終ギヤ16aの回転軸上に取り
付けられた回転検出盤17に形成されたスリット17a
の少なくとも一部が最終ギヤ16aの回転軸方向から見
て歯形部16a1の高さ内に位置しているので、回転検
出盤17を高精度で検出しつつこの回転検出盤17の小
型化を図ることが可能になる。
【0050】また、回転検出盤17を最終ギヤ16aよ
り記録ヘッド1に対して外側に配置することにより、飛
散したインクミストが回転検出盤17に付着して回転角
の検出誤差が発生する事態を未然に回避することが可能
になる。これは、解像度が600dpi以上、印字スピ
ードが20kHz以上、80cm/sec以上、インク
吐出量が20pl以下の小滴を高速度で印字する装置に
おいて影響が現れ始め、インク吐出量が4pl以下の場
合には特に顕著に現れる。
【0051】回転軸を回転させて回転検出盤17と最終
ギヤ16aとの回転状態を比較するできるので、回転検
出盤の偏心を容易にチェックすることが可能になる。
【0052】ここで、図8に示すように、回転検出盤1
7とこの回転検出盤17の回転軸と同軸上にある最終ギ
ヤ16aとは一体成形されていてもよい。
【0053】このようにすれば、回転検出盤17と最終
ギヤ16aとの同軸度が向上するので、より高精度な回
転角検出を行うことが可能になる。
【0054】なお、本実施の形態においては、回転検出
盤17は最終ギヤ16aと同じ搬送ローラ13に取り付
けられてバックラッシによる回転角の検出誤差をなくし
ているが、他のギヤの回転軸と同軸上に取り付けられて
いてもよい。
【0055】また、回転検出盤17は最終ギヤ16aの
外側に配置されているが、内側であってもよい。
【0056】さらに本実施の形態においては、メインタ
ンク20がキャリッジ2から分離して設けられていた
が、インクタンク20をキャリッジ2に設けてもよく、
さらにヘッドとインクタンクが一体化されたカートリッ
ジタイプのものであっても良い。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ギヤの
回転軸上に取り付けられた回転検出盤に形成されたスリ
ットの少なくとも一部がギヤの回転軸方向から見て歯形
部の高さ内に位置しているので、回転検出盤を高精度で
検出しつつこの回転検出盤の小型化を図ることが可能に
なるという有効な効果が得られる。
【0058】これにより、飛散したインクミストが回転
検出盤に付着して回転角の検出誤差が発生する事態を未
然に回避することが可能になるという有効な効果が得ら
れる。
【0059】また、本発明によれば、回転軸を回転させ
て回転検出盤とギヤとの回転状態を比較できるので、回
転検出盤の偏心を容易にチェックすることが可能になる
という有効な効果が得られる。
【0060】回転検出盤とこの回転検出盤の回転軸と同
軸上にあるギヤとを一体成形すれば、回転検出盤とギヤ
との同軸度が向上するので、より高精度な回転角検出を
行うことが可能になるという有効な効果が得られる。
【0061】回転検出盤を駆動力伝達手段の最終ギヤと
同軸上に取り付ければバックラッシによる回転角の検出
誤差がなくなるので、回転検出盤の回転角をより正確に
検出することが可能になるという有効な効果が得られ
る。
【0062】回転検出盤をギヤよりも記録ヘッドに対し
て外側に配置すれば、飛散したインクミストが回転検出
盤に付着して回転角の検出誤差が発生する事態を未然に
回避することが可能になるという有効な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるインクジェット記
録装置を概略的に示す斜視図
【図2】図1のインクジェット記録装置の要部を示す側
面図
【図3】図1のインクジェット記録装置の最終ギアと回
転検出盤に形成されたスリットとの関係の一例を示す説
明図
【図4】図1のインクジェット記録装置の最終ギアと回
転検出盤に形成されたスリットとの関係の他の一例を示
す説明図
【図5】図1のインクジェット記録装置の最終ギアと回
転検出盤に形成されたスリットとの関係のさらに他の一
例を示す説明図
【図6】図1のインクジェット記録装置の最終ギアと回
転検出盤に形成されたスリットとの関係のさらに他の一
例を示す説明図
【図7】図1のインクジェット記録装置の最終ギアと回
転検出盤に形成されたスリットとの関係のさらに他の一
例を示す説明図
【図8】図1のインクジェット記録装置の最終ギアと回
転検出盤とを示す断面図
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 5 記録紙(記録媒体) 13 搬送ローラ(搬送手段) 15 搬送モータ(駆動手段) 16 伝達ギヤ列(駆動力伝達手段) 16a 最終ギヤ 16a1 歯形部 17 回転検出盤 17a スリット 18 検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧 直史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宮園 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA23 EB12 EB29 FA10 HA27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査方向と平行に往復動可能に設けられ
    たキャリッジと、 前記キャリッジに搭載され、複数のノズルからインクを
    吐出する記録ヘッドと、 前記記録ヘッドから吐出されたインクが付着して画像が
    形成される記録媒体を前記主走査方向と直交する副走査
    方向に搬送する搬送手段と、 前記搬送手段を動作させる駆動手段と、 前記駆動手段と前記搬送手段との間に設けられ、前記駆
    動手段の駆動力を前記搬送手段に伝達する駆動力伝達手
    段と、 前記駆動力伝達手段を構成する何れかのギヤの回転軸と
    同軸上に取り付けられて径方向に延びるスリットが全周
    にわたって等間隔で複数形成され、当該ギヤの回転軸方
    向から見て前記スリットの少なくとも一部が前記ギヤの
    歯形部の高さ内に位置している回転検出盤と、 前記回転検出盤の回転による前記スリットの移動数から
    この回転検出盤の回転角を検出する検出センサとを有す
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】前記回転検出盤とこの回転検出盤の回転軸
    と同軸上にあるギヤとは一体成形されていることを特徴
    とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】前記回転検出盤は前記駆動力伝達手段の最
    終ギヤと同軸上に取り付けられていることを特徴とする
    請求項1または2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】前記搬送手段は搬送ローラであることを特
    徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  5. 【請求項5】前記駆動手段は直流電動機であることを特
    徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  6. 【請求項6】前記回転検出盤は、前記ギヤよりも前記記
    録ヘッドに対して外側に配置されていることを特徴とす
    る請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェット記
    録装置。
JP2000187279A 2000-06-22 2000-06-22 インクジェット記録装置 Pending JP2002001930A (ja)

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