JP4743295B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4743295B2
JP4743295B2 JP2009049234A JP2009049234A JP4743295B2 JP 4743295 B2 JP4743295 B2 JP 4743295B2 JP 2009049234 A JP2009049234 A JP 2009049234A JP 2009049234 A JP2009049234 A JP 2009049234A JP 4743295 B2 JP4743295 B2 JP 4743295B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
head
scanning direction
main scanning
inclined portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009049234A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010201766A (ja
Inventor
英明 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2009049234A priority Critical patent/JP4743295B2/ja
Priority to US12/715,381 priority patent/US8424999B2/en
Publication of JP2010201766A publication Critical patent/JP2010201766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4743295B2 publication Critical patent/JP4743295B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/02Platens
    • B41J11/06Flat page-size platens or smaller flat platens having a greater size than line-size platens
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/04Sound-deadening or shock-absorbing devices or measures therein
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/145Arrangement thereof
    • B41J2/155Arrangement thereof for line printing

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)

Description

本発明は、記録媒体に対して画像の記録を行う記録装置に関する。
例えばインクジェット式の記録装置においては、ヘッド駆動時における振動により、記録品質が悪化することがある。そこで当該問題を軽減すべく、ヘッドとヘッドを支持するホルダとの間に振動吸収部材等を設けるという技術が知られている(特許文献1及び2参照)。
特開2007−181991号公報 特開2005−47010号公報
しかしながら、特許文献1及び2の技術によると、ヘッドの記録面に直交する方向の振動抑制効果は期待できるものの、記録面に平行な方向の振動を効果的に抑制するのは困難である。つまり、当該方向の振動に起因した記録品質の悪化を効果的に防止することができない。
本発明の目的は、記録面に直交する方向のみではなく記録面に平行な方向の振動をも効果的に抑制し、記録品質悪化の防止効果に優れた記録装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、記録媒体と対向する記録面、及び、前記記録面の端部に設けられ且つ前記記録面に対して傾斜した傾斜部を有し、記録媒体に対して記録を行う記録ヘッドと、記録位置にて前記記録ヘッドを支持するサポータと、前記記録ヘッドの前記記録面及び前記記録面に平行な面の少なくともいずれか一方の面と前記傾斜部とに当接するように、前記サポータと前記記録ヘッドとの間に介在した振動抑制部材と、を備えたことを特徴とする記録装置が提供される。
上記構成によると、サポータと記録ヘッドとの間に介在した振動抑制部材が、記録ヘッドの記録面及び記録面に平行な面の少なくともいずれか一方の面と当接することにより、記録面に直交する方向の振動が抑制される。さらに、当該振動抑制部材は記録ヘッドの傾斜部にも当接するため、記録面に平行な方向の振動をも効果的に抑制することができる。そして、このように上記両方向の振動が効果的に抑制されることにより、記録品質悪化の防止効果が向上する。
前記記録ヘッドが、記録媒体の幅方向に長尺で、固定された状態で記録媒体に対して記録を行うライン式ヘッドであり、前記傾斜部が、前記記録ヘッドの長手方向両端に設けられると共に、当該方向に沿った断面視において前記記録面に対して傾斜し、前記サポータが、前記記録面と対向する位置にて記録媒体を支持する支持面を有するプラテンであり、前記振動抑制部材が、前記記録ヘッドの前記記録面及び前記傾斜部に当接するように、前記プラテンの前記支持面上における、前記記録ヘッドの長手方向両端に対向する位置にそれぞれ配置されており、前記振動抑制部材における前記記録面に当接する当接部の前記記録面に直交する方向の厚みと、前記記録位置における前記記録ヘッドの前記記録面と前記支持面との間の間隙とが等しくてよい。この構成によると、ライン式ヘッドの場合に、記録ヘッドがその長手方向両端にて振動抑制部材を介してプラテンに支持されると共に、傾斜部が上記断面視において記録面に対して傾斜していることにより、記録ヘッドの長手方向の振動が効果的に抑制される。また、記録時における記録面と記録媒体との間の間隙が、プラテンの支持面上に配置された振動抑制部材の上記当接部の厚みにより確定するため、上記間隙を確定するための部材を別途設ける必要がなく、装置構成の簡略化を図ることができる。
さらに上記構成において、前記記録ヘッドが前記プラテンに支持された前記記録位置と前記プラテンに支持されない退避位置とを選択的に取り得るように、前記記録ヘッドを前記記録面に直交する方向に移動させる移動手段をさらに備えてよい。ライン式ヘッドの場合、記録時以外のメンテナンス時等には記録ヘッドを記録位置から退避位置へと移動させ、記録時に再び記録ヘッドを記録位置に配置することがある。上記構成では、移動手段により記録ヘッドが移動され記録位置に配置されると同時に、振動抑制部材の上記当接部の厚みにより記録面と記録媒体との間の間隙が確定する。そのため、間隙確定に係る処理を別途行う必要がなく、処理速度の向上を図ることができる。
前記振動抑制部材が、互いに連接された前記記録面、前記傾斜部、及び前記記録面に平行な面に当接することが好ましい。この場合、振動抑制部材による記録ヘッドの振動抑制効果が向上する。
前記記録ヘッド複数のプレートが積層した積層体であって、前記複数のプレートのうち主走査方向に関して最も短い、前記記録面を含む第1プレートと、前記第1プレートの前記記録面と反対側に積層され、それぞれの前記記録面側に隣接するプレートよりも、主走査方向に関して、端部が外側に突出した1以上の第2プレートと、を有し、前記傾斜部が、前記主走査方向における前記第1及び第2プレートの前記端部により段状に形成されていることが好ましい。これによると、記録ヘッドが製造の比較的容易なプレート積層構造である場合に、各プレートの長さを調整してこれらプレートの端部によって傾斜部を形成することで、傾斜部の形成も容易になる。
前記記録ヘッドが、前記記録面に直交する方向に関して前記記録面よりも記録媒体から離隔した位置において前記記録面よりも外側に突出し、前記記録面に平行な面及び前記傾斜部が形成された突出部を有し、前記振動抑制部材が前記突出部における前記平行な面と前記傾斜部とに当接してよい。例えば記録ヘッドの記録面に振動抑制部材を当接させる場合、記録面における記録素子が形成された領域以外の部分の面積を大きくする必要があり、記録ヘッドの大型化の問題が生じ得る。これに対し、上記構成では、記録ヘッドが上記突出部を有することにより、ヘッドの大型化の問題を軽減することができる。また、突出部における振動抑制部材との当接面積を大きくすることで、振動抑制効果の向上を比較的容易に図ることができる。
さらに上記構成において、前記サポータが前記突出部の収容空間を形成する凹部を有し、前記振動抑制部材が前記凹部内に配置されていることが好ましい。この場合、振動抑制部材のサポータに対する適切な位置決めが実現される。また、例えば記録ヘッドの突出部とサポータとの間において振動抑制部材が介在しない部分があっても、サポータの凹部を画定する側壁が当該部分と対向する。そのため、振動抑制部材によって振動が抑制されない方向に関しても、記録ヘッドの移動が拘束され、記録品質の悪化をより一層防止することができる。
またさらに上記構成において、前記振動抑制部材が、前記サポータにおける前記凹部を画定する各側壁と前記突出部との間に挟持されていることが好ましい。この場合、記録ヘッドの記録面に平行な方向の振動をより効果的に抑制することができる。
本発明によると、記録面に直交する方向及び記録面に平行な方向の振動を効果的に抑制することができると共に、当該両方向の振動が効果的に抑制されることにより記録品質悪化の防止効果が向上する。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの側断面図である。 図1のプリンタに含まれる1のインクジェットヘッドを示す斜視図である。 インクジェットヘッドの流路ユニットを示す平面図である。 図1のプリンタにおける4つのヘッドの配置領域を示す平面図である。 (a)は、ヘッドが記録位置に配置された状態における、図4のV‐V線断面図である。(b)は、ヘッドが(a)の記録位置から上方の退避位置へと移動した状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタにおける4つのヘッドの配置領域を示す平面図である。 (a)は、ヘッドが記録位置に配置された状態における、図6のVII‐VII線断面図である。(b)は、(a)に示すリザーバベースプレート端部及び弾性片の個々の部分断面図である。 本発明の第3実施形態に係るインクジェットプリンタにおける4つのヘッドの配置領域を示す平面図である。 ヘッドが記録位置に配置された状態における、図8のIX‐IX線断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタ1の全体構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、開口130から排出された記録済みの用紙Pを受容する排紙部131が形成されている。筐体1aの内部空間は上から順に空間A,B,Cに区分されており、空間Aにはマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色インクを吐出する4つのインクジェットヘッド10、用紙Pを搬送する搬送ユニット122、及び、プリンタ1の各部の動作を制御するコントローラ100が配置されている。ヘッド10は長手方向が主走査方向に沿うように配置され、搬送ユニット122は副走査方向に用紙Pを搬送する。空間B及びCは、それぞれ、共に筐体1aに対して主走査方向に沿って着脱可能な給紙ユニット1b及びインクタンクユニット1cが配置される空間である。
インクタンクユニット1cは、4つのヘッド10に対応する各色インクを貯留する4つのメインタンク121を含む。メインタンク121はそれぞれ、図2に示すように、対応するヘッド10とチューブを介して接続されている。
給紙ユニット1bは、複数枚の用紙Pを収納することが可能な給紙トレイ123、及び、給紙トレイ123に取り付けられた給紙ローラ125を有する。給紙トレイ123内の用紙Pは、最も上側のものから順に、給紙ローラ125によって送り出され、ガイド127a,127bによりガイドされ且つ送りローラ対126によって挟持されつつ搬送ユニット122へと送られる。
搬送ユニット122は、2つのベルトローラ6,7、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8、搬送ベルト8の下側ループの内周面に接触しつつ下方に付勢されることで搬送ベルト8に張力を付加するテンションローラ9、及び、ローラ6,7,9を回転可能に支持する支持フレーム11を有する。駆動ローラであるベルトローラ7が図1中時計回りに回転すると、搬送ベルト8が走行し、従動ローラであるベルトローラ6も図1中時計回りに回転する。なお、ベルトローラ7には、搬送モータMからの駆動力がいくつかのギアを介して伝達される。
搬送ベルト8の上側ループは、ベルト表面が4つのヘッド10の下面(プレート30の下面であって、インクを吐出する吐出口が多数形成された記録面)と所定距離d(図5(a)参照)だけ離隔しつつ当該下面と平行に延在するよう、プラテン19により支持されている。プラテン19は、ヘッド10の下面と対向する位置にて搬送ベルト8を介して用紙Pを支持するものである。
4つのヘッド10は、副走査方向に沿って並設され、副走査方向に長尺な棒状の一対のホルダ3に固定されている。ホルダ3は、搬送ベルト8及びプラテン19を挟んでこれらの主走査方向両側に配置されていると共に、上下移動機構(図示せず)を介して上下方向(ヘッド10の下面に直交する方向)に移動可能に筐体1aにより支持されている。コントローラ100の制御により上下移動機構(図示せず)が駆動することにより、一対のホルダ3が各ヘッド10を保持しつつ上下方向に移動し、4つのヘッド10もまた筐体1aに対して上下方向に移動することとなる。これにより、ヘッド10は、図5を参照して後述するように、記録位置(図1及び図5(a)に示す、記録時における位置)と、記録位置よりも上方の退避位置(図5(b)に示す、記録時以外のメンテナンス時等における位置)とを選択的に取り得る。
図5(a)に示す記録位置にあるとき、ヘッド10は弾性片20を介してプラテン19に支持されており、図5(b)に示す退避位置にあるとき、ヘッド10はプラテン19に支持されずプラテン19及び弾性片20から離隔している。弾性片20は、ゴム等の弾性材料からなる部材である。
搬送ユニット122の下方には、くの字状に屈曲された落下防止プレート12が配置されており、当該落下防止プレート12によって、用紙Pや搬送ベルト8等から落下した異物が保持されるようになっている。
搬送ベルト8の表面には、弱粘着性のシリコン層が形成されている。搬送ユニット122に送られた用紙Pは、押さえローラ4によって搬送ベルト8の表面に押え付けられた後、搬送ベルト8表面の粘着力によって当該表面に保持されつつ、黒塗り矢印に沿って副走査方向に搬送されていく。
用紙Pが4つのヘッド10の直ぐ下方を通過する際に、各ヘッド10の下面から用紙Pの上面に向けて各色のインクが順に吐出されることで、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。そして用紙Pは、剥離プレート5によって搬送ベルト8表面から剥離され、ガイド129a,129bによりガイドされ且つ二組の送りローラ対128によって挟持されつつ上方に搬送され、筐体1a上部に形成された開口130から排紙部131へと排出される。
次いで、図1〜図5を参照し、ヘッド10の構成について詳細に説明する。
ヘッド10は、図2に示すように、主走査方向(用紙Pの幅方向)に長尺であり、筐体1aに対して固定された状態で、搬送ユニット122により搬送されてきた用紙Pに対して記録を行うライン式ヘッドである。
ヘッド10は、図1及び図2に示すように、下から順に、流路ユニット10a及びリザーバユニット10bを含む。
流路ユニット10aは、9枚のプレート22,23,24,25,26,27,28,29,30(図5参照)を互いに積層し接着することにより構成されている。図示を省略するが、各プレート22〜30には、貫通孔や凹部が形成されている。プレート22〜30を位置合わせしつつ積層することにより、流路ユニット10a内部に、図3に示すように、上面の開口105bからマニホールド流路105及びマニホールド流路105から分岐した副マニホールド流路105a、さらにアパーチャ及び圧力室を介して下面の各吐出口に至る流路が形成される。
流路ユニット10aの上面には、当該上面に開口した多数の圧力室を覆うように、4つの台形形状のアクチュエータユニット21が固定されている(図3参照)。流路ユニット10aの下面における、アクチュエータユニット21の固定領域に対応する領域は、多数の吐出口が開口した吐出領域となっている。アクチュエータユニット21は、各吐出口に対応する圧電アクチュエータを含むものである。
リザーバユニット10bは、流路ユニット10aの上面におけるアクチュエータユニット21が接着されていない部分(図3において2点鎖線で区画された開口105bを含む領域)に固定され、僅かな隙間を介してアクチュエータユニット21と対向している。リザーバユニット10bは、メインタンク121から供給されたインクを一時的に貯溜し、当該インクを開口105bを介して流路ユニット10aに供給するものである。
リザーバユニット10bは、図2に示すように、樹脂製の上部リザーバ41、互いに積層された複数の金属プレートを含む下部リザーバ43、及び、上部及び下部リザーバ41,43の間に配置されると共に主走査方向に関してこれら各部41,43よりも長い矩形状のリザーバベースプレート42を有する。上部リザーバ41の上面にはジョイント91が固定されている。ジョイント91にはメインタンク121(図1参照)に接続するチューブが取り付けられ、当該チューブ及びジョイント91を介してメインタンク121から上部リザーバ41内にインクが供給される。上部リザーバ41内部には、このようにして供給されたインクを一時的に貯留するリザーバ(図示せず)が形成されている。また、図示を省略するが、リザーバベースプレート42及び下部リザーバ43を構成する各プレートには、上記リザーバから流路ユニット10aへと流れるインクの流路を構成する貫通孔や凹部が形成されている。
リザーバベースプレート42は、その主走査方向両端近傍に貫通孔42aを有する。貫通孔42aにネジ50(図4及び図5参照)等を挿入することにより、リザーバベースプレート42がホルダ3に固定され、これによりヘッド10全体がホルダ3に保持されている。
流路ユニット10aは、図2に示すように、下面の主走査方向両端に、下面に対して傾斜した傾斜部10xを有している。傾斜部10xは、図5(b)に示すように、主走査方向に沿った断面視において、流路ユニット10aの下面に対して傾斜しており、本実施形態において傾斜角度θは略30度である。傾斜部10xは、流路ユニット10aの主走査方向両側部に設けられ、図5に示すように、流路ユニット10aを構成するプレート22〜30の主走査方向の長さを上側から順に短くすることで、これらプレート22〜30の主走査方向端部により段状に形成されている。記録面である下面を含む最下層のプレート30が上記方向に関して最も短く、プレート30上に積層されたプレート22〜29はそれぞれその下側に隣接するプレートよりも両端が主走査方向外側に突出している。
次いで、図1、図4、及び図5を参照し、ヘッド10の支持構成について詳細に説明する。
上述したように、図5(a)に示す記録位置において、ヘッド10は弾性片20を介してプラテン19に支持されており、このときプラテン19とヘッド10との間には弾性片20が介在している。
プラテン19は、図1及び図4に示すように、副走査方向に関して4つのヘッド10の配置領域よりも長尺であり、図4及び図5に示すように、主走査方向に関してヘッド10のリザーバベースプレート42を除いた部分の長さよりも若干長く、リザーバベースプレート42よりも若干短い長さの、矩形状のプレートである。リザーバベースプレート42は、プラテン19より主走査方向両外側に突出し、プラテン19に対して主走査方向両外側において一対のホルダ3に固定されている。
プラテン19の表面は、搬送ベルト8の上側ループを内周面から支持すると共に、搬送ベルト8を介して用紙Pを支持する支持面となっている。図4に示すように、搬送ベルト8の幅はプラテン19の幅(主走査方向の長さ)より短く、プラテン19の表面のうち、主走査方向両端部分を除いた中央領域は搬送ベルト8により覆われており、上記両端部分は露出され、当該露出された両端部分に弾性片20が配置されている。
弾性片20は、図4に示すように、各ヘッド10の主走査方向両端に対応するよう、1のヘッド10につき2つずつ設けられており、図5に示すように、プラテン19の表面上におけるヘッド10の主走査方向両端に対向する位置(本実施形態ではプラテン19の主走査方向末端)に固定されている。
各弾性片20は、図4に示す平面視において略矩形状であり、ヘッド10の幅(副走査方向の長さ)よりも若干長く、主走査方向の長さは、プラテン19の表面のうち搬送ベルト8に覆われていない上記両端部分より若干短く、また図5に示すように、ヘッド10の傾斜部10xの主走査方向長さよりも若干長い。各弾性片20は、対応するヘッド10の下面、傾斜部10x、及び、ヘッド下面に平行なリザーバベースプレート42の下面に当接するよう、長方形断面の一部を切り欠いた、副走査方向に亘って同一の断面を有する。
各弾性片20は、図5(a)に示すように、ヘッド10の下面に当接する当接部20aと、ヘッド10の傾斜部10xに当接するよう当該傾斜面10xの傾斜角度θと同じ角度で傾斜した傾斜面20bと、リザーバベースプレート42の下面に当接する上面20cとを含む。
当接部20aは、上面がヘッド10下面の主走査方向両端近傍に当接し、下面がプラテン19の表面に当接する。当接部20aは、搬送ベルト8の厚みより大きな、副走査方向に一定の厚みt(図5(a)に示す記録位置におけるヘッド10の下面とのプラテン19の表面との間の間隙と等しい厚み)を有する。これにより、記録時において、ヘッド10の下面と搬送ベルト8の表面との間に、一定の間隙dが形成される。搬送ベルト8上に載置されつつ搬送されてきた用紙Pは、間隙dよりも用紙Pの厚み分だけ小さな間隙を介してヘッド10の下面に対向しつつ、当該下面の吐出口から吐出されたインクによる記録を施される。
なお、弾性片20の傾斜面20bは平坦であるのに対し、ヘッド10の傾斜部10xは段状(本実施形態では、ヘッド下面に平行な水平面と当該水平面に直交する円直面とが順次連続した形状)である。したがって、傾斜面20bと傾斜部10xとは互いに面接触ではなく線接触(図5に示す横断面において、傾斜面20bは、傾斜部10x全体と接触せず、傾斜部10xを構成する各プレート端部の下面及び側面の境界となる角と接触)している。
以上に述べたように、本実施形態によると、プラテン19とヘッド10との間に介在した弾性片20が、ヘッド10の下面、及び、ヘッド下面に平行なリザーバベースプレート42の下面に当接することにより、ヘッド10の下面に直交する方向(上下方向)の振動が抑制される。さらに、弾性片20はヘッド10の傾斜部10xにも当接するため、ヘッド10下面に平行な方向(本実施形態では主走査方向)の振動をも効果的に抑制することができる。そして、このように上記両方向の振動が効果的に抑制されることにより、記録品質悪化の防止効果が向上する。
本実施形態のようなライン式のヘッドの場合に、ヘッド10がその長手方向両端にて弾性片20を介してプラテン19に支持されると共に、傾斜部10xが図5に示す断面視においてヘッド下面に対して傾斜していることにより、ヘッド10の長手方向(即ち、主走査方向)の振動が効果的に抑制される。また、記録時におけるヘッド下面と用紙Pとの間の間隙が、プラテン19の支持面上に配置された弾性片20の当接部20aの厚みtにより確定するため、上記間隙を確定するための部材を別途設ける必要がなく、装置構成の簡略化を図ることができる。
ライン式ヘッドの場合、記録時以外のメンテナンス時等にヘッド10を記録位置から退避位置へと移動させ、記録時に再びヘッド10を記録位置に配置することがある。本実施形態では、コントローラ100によりヘッド10が退避位置から下方に移動されて記録位置に配置されると同時に、弾性片20の当接部20aの厚みtによりヘッド下面と用紙Pとの間の間隙が確定する。そのため、間隙確定に係る処理を別途行う必要がなく、処理速度の向上を図ることができる。
弾性片20は、図5(a)に示すように、互いに主走査方向に連接されたヘッド下面、傾斜部10x、及びリザーバベースプレート42の下面に当接する。このように、弾性片20がヘッド10において連続的に形成された部分に当接することにより、弾性片20によるヘッド10の振動抑制効果が向上する。
ヘッド10が製造の比較的容易なプレート積層構造であり、各プレート22〜30の長さを調整してこれらプレート22〜30の端部によって傾斜部10xを形成することで、傾斜部10xの形成が容易になる。
次いで、図6及び図7を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略するものとする。
第2実施形態においては、図7(a)に示すように、ヘッド210の流路ユニット210aに第1実施形態のような傾斜部10x(図5参照)が設けられておらず、リザーバユニット210bにおけるリザーバベースプレート242の主走査方向両端に傾斜部42xが設けられている。リザーバベースプレート242は、第1実施形態のリザーバベースプレート42と同様、ヘッド210を構成する他の部材41,43,210aよりも主走査方向に長く、上下方向に関してヘッド210の下面よりも用紙Pから離隔した位置(ヘッド210の下面よりも上方)において、当該下面よりも主走査方向に関して外側に突出している。
リザーバベースプレート242は、上下面が共にヘッド210の下面(プレート30の下面)と平行な平坦面であり、その主走査方向両端の下角(即ち、当該プレートの下面と主走査方向の端面との境界となる角)近傍部分を切欠くことで、下面に対して略45度傾斜した傾斜部42xが形成されている。
ホルダ203は、図6に示すように、第1実施形態のホルダ3と同様、副走査方向に長尺な棒状の部材であり、搬送ベルト8及びプラテン19を挟んでこれらの主走査方向両側に配置されていると共に、上下移動機構(図示せず)を介して上下方向(ヘッド210の下面に直交する方向)に移動可能にプリンタの筐体により支持されている。コントローラ100の制御により上下移動機構(図示せず)が駆動することにより、一対のホルダ203が各ヘッド210を保持しつつ上下方向に移動し、4つのヘッド210もまた筐体に対して上下方向に移動することとなる。これにより、第1実施形態と同様、ヘッド210は図7(a)に示すようにその下面(プレート30の下面)と搬送ベルト8の表面との間に間隙dが形成された記録位置と、記録位置よりも上方の退避位置とを選択的に取り得る。
一対のホルダ203は、それぞれ各ヘッド210のリザーバベースプレート242の上記端部を収容する空間を形成する凹部203aを有する点において、第1実施形態のホルダ3と異なる。凹部203aは、1のホルダ203につき副走査方向に等間隔ずつ離隔して4つ設けられており、それぞれ平面視において矩形状で、ホルダ203の上面と主走査方向内側(即ち、図6の平面視において搬送ベルト8に向かう側)の側面とに開口した空間である。換言すると、凹部203aは、図7(a)に示すように、ホルダ203における主走査方向内側の上角(即ち、ホルダ203の上面と主走査方向内側の側面との境界となる角)近傍部分を切欠くことにより、形成されたものである。
第1実施形態では弾性片20がプラテン19上に配置されているが、本実施形態では弾性片220がプラテン19上ではなく、ホルダ203の各凹部203a内に配置されている。
弾性片220は、各凹部203a内において、ホルダ203の当該凹部を画定する各側壁と、リザーバベースプレート242の主走査方向端部(以下、単に「端部」と称す)との間に挟持されている。つまり、ホルダ203とリザーバベースプレート242の端部とは直接接触せず、これらの間隙を埋めるように弾性片220が配置されている。
弾性片220は、図6の平面視において、リザーバベースプレート242の端部の周囲を取り囲むようコの字状となっており、リザーバベースプレート242の主走査方向端面とホルダ203の凹部203aを画定し主走査方向に直交する(即ち、副走査方向に延在する)側壁との間に挟持された側部220c、及び、リザーバベースプレート242の端部における副走査方向の各側面(主走査方向に延在する各側面)とホルダ203の凹部203aを画定し副走査方向に直交する(即ち、主走査方向に延在する)側壁との間に挟持された側部220dを有する。側部220cは副走査方向に沿って延在し、側部220dは主走査方向に沿って延在している。
さらに、弾性片220は、図7(a),(b)に示すように、リザーバベースプレート242の端部における下面とホルダ203の凹部203aの底面を画定する側壁との間に挟持された基底部220a、及び、基底部220aと側部220cとの間に設けられ、ヘッド210の傾斜部42xの傾斜角度と同じ角度で傾斜した傾斜面220bを有する。このように、弾性片220は、リザーバベースプレート242の主走査方向両端においてその下面と傾斜部42xとに当接するように、ホルダ203とリザーバベースプレート242との間に介在している。
図7(a),(b)に示すように、弾性片220の基底部220aには、プレート242の貫通孔42aに対応する貫通孔が設けられている。これら貫通孔にネジ50等を挿入することにより、リザーバベースプレート242が弾性片220を介してホルダ203に固定されると共に、ヘッド210全体がホルダ203に保持されている。
以上に述べたように、本実施形態によると、弾性片220が、ヘッド210の下面に平行なリザーバベースプレート242の下面、及び、当該プレート242に形成された傾斜部42xに当接することにより、第1実施形態と同様の効果、即ち、ヘッド210の下面に直交する方向(上下方向)及びヘッド210の下面に平行な方向(主走査方向)の振動を効果的に抑制するという効果が得られる。
上述の第1実施形態では、ヘッド10の下面に弾性片20を当接させることから、ヘッド下面における吐出領域以外の部分(即ち、図3において、主走査方向両端に位置するアクチュエータユニット21よりも外側の部分)の面積を大きくする必要があり、ヘッドの大型化の問題が生じ得る。これに対し、本実施形態では、ヘッド210の下面に弾性片220を当接させるのではなく、リザーバベースプレート242の下面及び傾斜部42xに弾性片220を当接させることにより、上記のような面積を大きくする必要がなく、ヘッドの大型化の問題を軽減することができる。
また、リザーバベースプレート242はそもそもヘッド210をホルダ203に固定させるために主走査方向に長尺とされた部材であることから、当該部材と弾性片220との当接面積を大きくすることは容易である。そのため、振動抑制効果の向上を比較的容易に図ることができる。
弾性片220がホルダ203の凹部203a内に配置されていることにより、弾性片220のホルダ203に対する適切な位置決めが実現される。
さらに、弾性片220がホルダ203における凹部203aを画定する各側壁とリザーバベースプレート242との間に挟持されていることで、ヘッド210の下面に平行な方向(本実施形態では主走査方向及び副走査方向)の振動をより効果的に抑制することができる。
次いで、図8及び図9を参照し、本発明の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略するものとする。
第3実施形態におけるヘッド10は、図9に示すように、第1実施形態(図5参照)と同様のものであり、流路ユニット210aに傾斜部10xが設けられている。
第1実施形態では弾性片20がプラテン19上に配置されているが、本実施形態では弾性片320がプラテン19上ではなく、ホルダ303の各凹部303a内に配置されている。弾性片320は各ヘッド10における流路ユニット210aに形成された傾斜部10xに当接するよう設けられているため、本実施形態のプラテン319は、図5に示す第1実施形態と比較して、主走査方向に短い。
ホルダ303は、図8に示すように、第1実施形態のホルダ3と同様、副走査方向に長尺な棒状の部材であり、搬送ベルト8及びプラテン319を挟んでこれらの主走査方向両側に配置されていると共に、上下移動機構(図示せず)を介して上下方向(ヘッド10の下面に直交する方向)に移動可能にプリンタの筐体により支持されている。コントローラ100の制御により上下移動機構(図示せず)が駆動することにより、一対のホルダ303が各ヘッド10を保持しつつ上下方向に移動し、4つのヘッド10もまた筐体に対して上下方向に移動することとなる。これにより、第1実施形態と同様、ヘッド10は図9に示す記録位置と、記録位置よりも上方の退避位置とを選択的に取り得る。
一対のホルダ303は、それぞれ各ヘッド10の主走査方向端部におけるリザーバベースプレート42及び傾斜部42x近傍を収容する空間を形成する凹部303aを有する点において、第1実施形態のホルダ3と異なる。凹部303aは、第2実施形態の凹部203aと同様、1のホルダ303につき副走査方向に等間隔ずつ離隔して4つ設けられており、それぞれ平面視において矩形状で、ホルダ303の上面と主走査方向内側(即ち、図8の平面視において搬送ベルト8に向かう側)の側面とに開口した空間である。換言すると、凹部303aは、図9に示すように、ホルダ303における主走査方向内側の上角(即ち、ホルダ303の上面と主走査方向内側の側面との境界となる角)近傍部分を切欠くことにより、形成されたものである。
ホルダ303は、第1及び第2実施形態のホルダ3,203に比べて主走査方向に長く(即ち、幅が大きく)、凹部303aも第2実施形態の凹部203aに比べて主走査方向に長い。これは、凹部303aが、図7に示す第2実施形態の凹部203aのようにリザーバベースプレート242の端部のみではなく、リザーバベースプレート42の端部に加えて流路ユニット10a側部に形成された傾斜部10xをも収容するためである。
弾性片320は、各凹部303a内において、ホルダ303の当該凹部を画定する各側壁と、ヘッド10の端部(リザーバベースプレート42の端部及び流路ユニット10aの傾斜部10x)との間に挟持されている。つまり、ホルダ303とヘッド10の端部とは直接接触せず、これらの間隙を埋めるように弾性片320が配置されている。
弾性片320は、図8の平面視において、ヘッド10の主走査方向の各端部の周囲を取り囲むようコの字状となっており、リザーバベースプレート42の主走査方向端面とホルダ303の凹部303aを画定し主走査方向に直交する(即ち、副走査方向に延在する)側壁との間に挟持された側部320c、及び、ヘッド10の端部における副走査方向の各側面(主走査方向に延在する各側面)とホルダ303の凹部303aを画定し副走査方向に直交する(即ち、主走査方向に延在する)側壁との間に挟持された側部320dを有する。側部320cは副走査方向に沿って延在し、側部320dは主走査方向に沿って延在している。
さらに、弾性片320は、図9に示すように、流路ユニット10aの主走査方向端部における下面とホルダ303の凹部303aの底面を画定する側壁との間に挟持され、副走査方向に一定の厚みtを有する基底部320aと、基底部320aに連接し、傾斜部10xの傾斜角度と同じ角度で傾斜した傾斜面320bと、傾斜面320bの上端から鉛直方向に延び、流路ユニット10aの最上層のプレート22及びリザーバユニット10bの下部リザーバ43の主走査方向端面に当接する鉛直面320eと、鉛直面320eの上端から水平方向に延び、リザーバベースプレート42におけるリザーバユニット10bを構成する他の部材42,43よりも主走査方向に突出した部分の下面に当接する水平面320fとを有する。上記側部320cは、水平面320fから上方に突出するよう設けられたものである。
このように、弾性片320は、ヘッド10の主走査方向両端において、ヘッド10の下面、傾斜部10x、傾斜部10xより上方で且つリザーバベースプレート42よりも下方にあるヘッド10の側面、及び、リザーバベースプレート42に当接するように、ホルダ303とヘッド10との間に介在している。
図9に示すように、弾性片320及びホルダ303にはそれぞれ、プレート42の貫通孔42aに対応する貫通孔が設けられている。これら貫通孔にネジ350等を挿入することにより、リザーバベースプレート42が弾性片320を介してホルダ303に固定されると共に、ヘッド10全体がホルダ303に保持されている。
以上に述べたように、本実施形態によると、弾性片320が、ヘッド10の下面、及び、ヘッド下面に平行なリザーバベースプレート42の下面のみではなく、ヘッド10の傾斜部10xにも当接することにより、第1実施形態と同様の効果、即ち、ヘッド10の下面に直交する方向(上下方向)及びヘッド10の下面に平行な方向(主走査方向)の振動を効果的に抑制するという効果が得られる。
弾性片320は、図9に示すように、互いに主走査方向に連接されたヘッド下面、傾斜部10x、傾斜部10xより上方で且つリザーバベースプレート42よりも下方にあるヘッド10の側面、そしてリザーバベースプレート42の下面及び端面に当接する。第1及び第2実施形態と比較して、本実施形態の弾性片320はより広範囲にヘッド10と当接している。このように、弾性片320がヘッド10において連続的に形成された部分に広範囲に当接することにより、弾性片320によるヘッド10の振動抑制効果が向上する。
弾性片320がホルダ303の凹部303a内に配置されていることから、第2実施形態と同様の、弾性片320のホルダ303に対する適切な位置決めが実現されるという効果が得られる。
さらに、弾性片320がホルダ303における凹部303aを画定する各側壁とリザーバベースプレート42との間に挟持されていることから、第2実施形態と同様の、ヘッド10の下面に平行な方向(本実施形態では主走査方向及び副走査方向)の振動をより効果的に抑制することができるという効果が得られる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
第1及び第3実施形態において、ヘッドの傾斜部10xは、段状であるが、これに限定されず、例えば、図5の断面視において、ヘッド10の下面に対して傾斜した、弾性片20の傾斜面20bと同様の平坦面であってよい。この場合、ヘッドの傾斜部と弾性片との接触は、点接触ではなく、面接触となる。
第1及び第3実施形態において、弾性片20の傾斜面20bを、ヘッドの傾斜部10xに係合する段状にしてよい。
第2実施形態において、ヘッドの傾斜部42xは平坦面であるが、第1及び第3実施形態のような段状としてよい。また、これに対応して、弾性片220の傾斜面220bを当該段状に係合する形状としてよい。
第1実施形態において、弾性片20の傾斜面20bは、ヘッドの傾斜部10xにおける段の角の全てと接触してもよいし、角の一部のみと接触してもよい。
ヘッドの傾斜部は、振動抑制部材と、全域において接触してもよいし、一部において接触してもよい。
第1〜第3実施形態においては、傾斜部がヘッドの長手方向(主走査方向)両端に設けられているため、当該傾斜部に当接する弾性片によって主走査方向の振動が抑制されるが、傾斜部は、ヘッドの幅方向(副走査方向)両端に設けられてもよい。この場合、当該傾斜部に当接する弾性片によって、副走査方向の振動が抑制される。
ヘッドは記録位置と退避位置とを選択的に取り得るものに限定されない。例えば、ヘッドは退避位置を取ることなく、常に記録位置にて保持されてもよい。
ヘッドはプレート積層構造であることに限定されず、例えばダイキャスト成型によるものであってもよい。
振動抑制部材は、ヘッドの記録面及びこれに平行な面のいずれか一方と傾斜部とに当接すればよく、ヘッドの上記以外の部分とは当接しなくてよい。例えば、第1実施形態において、弾性片20は、上面20cにおいてヘッド10のリザーバベースプレート42の下面に当接しているが、当接しなくてもよい。また、第1実施形態では、傾斜面20bと上面20cとの間において鉛直方向に延在する弾性片20の側面がプレート22の側面と隙間なく接触しているが、この部分に隙間があってもよい。
第2及び第3実施形態において、弾性片220;320がホルダ203;303における凹部203aを画定する各側壁とリザーバベースプレート242;42との間に挟持されているが、これに限定されず、弾性片220;320とホルダ203;303の上記側壁又はリザーバベースプレート242;42との間に間隙があってもよい。例えば、図6に示す側部220dがなく、この部分が空隙であっても、ホルダの凹部203aを画定し副走査方向に直交する(即ち、主走査方向に延在する)側壁が、リザーバベースプレート242端部の側面と対向する。そのため、この場合に弾性片220によって振動が抑制されない方向(副走査方向)に関しても、ヘッド210の移動が拘束され、記録品質の悪化を防止することができる。
第2及び第3実施形態において、弾性片220;320がホルダ203;303の凹部203a;303a内に配置されているが、これに限定されない。例えば、ホルダ203;303が凹部203a;303aを有さない場合に、弾性片220;320がホルダ203;303の上面に固定されてもよい。
第2実施形態において、さらにヘッド210の流路ユニット210aに第1実施形態と同様の傾斜部10xを設けると共に、当該傾斜部10xに対応する弾性片をプラテン19上に設けてよい。
振動抑制部材は、上述の実施形態のような弾性片20;220;320に限定されず、振動を抑制可能である限り、その他様々な部材(例えば、キムタオル(登録商標)等の布やシート)であってよい。
また、振動抑制部材は、少なくともヘッド10と当接する部分が振動を抑制可能な性質(弾性等)を有していればよい。例えば上述の実施形態における弾性片20;220;320において、ヘッド10と当接する部分以外の部分を剛体としてよい。また、上記のように振動抑制部材としてキムタオル(登録商標)等の布やシートを用いた場合に、当該布やシートを支持する支持体は剛体であっても弾性体であってもよい。
記録装置に含まれる液体吐出ヘッドの数は4に限定されず、1以上であればよい。
本発明に係る記録装置は、インクジェット方式以外のサーマル、ドットインパクト方式等のヘッドを有してもよく、また、インク以外の液体により記録を行う装置であってもよい。さらに、本発明に係る記録装置は、ライン式・シリアル式のいずれであってもよいし、プリンタ以外のファクシミリやコピー機等であってもよい。
1 インクジェットプリンタ(記録装置)
10;210;310 インクジェットヘッド(記録ヘッド)
10x;42x 傾斜部
10a 流路ユニット
10b リザーバユニット
19 プラテン(サポータ)
20;220;320 弾性片(振動抑制部材)
20a 当接部
203;303 ホルダ(サポータ)
203a;303a 凹部
242 リザーバベースプレート(突出部)
P 用紙(記録媒体)

Claims (8)

  1. 記録媒体と対向する記録面、及び、前記記録面の端部に設けられ且つ前記記録面に対して傾斜した傾斜部を有し、記録媒体に対して記録を行う記録ヘッドと、
    記録位置にて前記記録ヘッドを支持するサポータと、
    前記記録ヘッドの前記記録面及び前記記録面に平行な面の少なくともいずれか一方の面と前記傾斜部とに当接するように、前記サポータと前記記録ヘッドとの間に介在した振動抑制部材と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録ヘッドが、記録媒体の幅方向に長尺で、固定された状態で記録媒体に対して記録を行うライン式ヘッドであり、
    前記傾斜部が、前記記録ヘッドの長手方向両端に設けられると共に、当該方向に沿った断面視において前記記録面に対して傾斜し、
    前記サポータが、前記記録面と対向する位置にて記録媒体を支持する支持面を有するプラテンであり、
    前記振動抑制部材が、前記記録ヘッドの前記記録面及び前記傾斜部に当接するように、前記プラテンの前記支持面上における、前記記録ヘッドの長手方向両端に対向する位置にそれぞれ配置されており、
    前記振動抑制部材における前記記録面に当接する当接部の前記記録面に直交する方向の厚みと、前記記録位置における前記記録ヘッドの前記記録面と前記支持面との間の間隙とが等しいことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録ヘッドが前記プラテンに支持された前記記録位置と前記プラテンに支持されない退避位置とを選択的に取り得るように、前記記録ヘッドを前記記録面に直交する方向に移動させる移動手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記振動抑制部材が、互いに連接された前記記録面、前記傾斜部、及び前記記録面に平行な面に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記記録ヘッド
    複数のプレートが積層した積層体であって、前記複数のプレートのうち主走査方向に関して最も短い、前記記録面を含む第1プレートと、前記第1プレートの前記記録面と反対側に積層され、それぞれの前記記録面側に隣接するプレートよりも、主走査方向に関して、端部が外側に突出した1以上の第2プレートと、を有し、
    前記傾斜部が、前記主走査方向における前記第1及び第2プレートの前記端部により段状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. 前記記録ヘッドが、前記記録面に直交する方向に関して前記記録面よりも記録媒体から離隔した位置において前記記録面よりも外側に突出し、前記記録面に平行な面及び前記傾斜部が形成された突出部を有し、
    前記振動抑制部材が前記突出部における前記平行な面と前記傾斜部とに当接することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 前記サポータが前記突出部の収容空間を形成する凹部を有し、
    前記振動抑制部材が前記凹部内に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記振動抑制部材が、前記サポータにおける前記凹部を画定する各側壁と前記突出部との間に挟持されていることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
JP2009049234A 2009-03-03 2009-03-03 記録装置 Expired - Fee Related JP4743295B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009049234A JP4743295B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 記録装置
US12/715,381 US8424999B2 (en) 2009-03-03 2010-03-01 Recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009049234A JP4743295B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010201766A JP2010201766A (ja) 2010-09-16
JP4743295B2 true JP4743295B2 (ja) 2011-08-10

Family

ID=42678067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009049234A Expired - Fee Related JP4743295B2 (ja) 2009-03-03 2009-03-03 記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8424999B2 (ja)
JP (1) JP4743295B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200849A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
JP2009012405A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Seiko Precision Inc プリンタ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096457A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Hitachi Koki Co Ltd インクジェットプリンタ
JP4387645B2 (ja) * 2002-08-09 2009-12-16 キヤノン株式会社 記録装置
JP2005047010A (ja) 2003-07-29 2005-02-24 Dainippon Printing Co Ltd インクジェット式印字装置
JP2007181991A (ja) 2006-01-06 2007-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200849A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
JP2009012405A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Seiko Precision Inc プリンタ

Also Published As

Publication number Publication date
US8424999B2 (en) 2013-04-23
JP2010201766A (ja) 2010-09-16
US20100226040A1 (en) 2010-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7152136B2 (ja) 流路部材、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP5617573B2 (ja) 画像形成装置
JP4995470B2 (ja) インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
JP5545034B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP4224718B2 (ja) 給紙装置
JP3818194B2 (ja) 記録装置
JP5348011B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
EP1361063B1 (en) Ink-jet head
JP5328329B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4858193B2 (ja) インクジェット記録用プラテン及びインクジェット記録装置
JP2010208021A (ja) 記録装置
JP2017065183A (ja) インクジェット記録装置
JP4743295B2 (ja) 記録装置
JP5754095B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP2014054796A (ja) 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP5849831B2 (ja) 記録装置
JP4941334B2 (ja) インクジェット記録装置
JP7081304B2 (ja) インクコンテナ及びそれを備えたインクジェット記録装置
JP6172585B2 (ja) 記録装置
JP5904076B2 (ja) インクジェット記録装置及びプラテン
JP5633459B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP2012035413A (ja) インクジェットプリンタ
JP7283179B2 (ja) 画像形成装置
JP5953749B2 (ja) 液体吐出装置
JP6256051B2 (ja) 吸引プラテン機構、液滴吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110425

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4743295

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees