JP6172585B2 - 記録装置 - Google Patents

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本発明は、被記録媒体に文字や画像等を記録する記録装置に関する。
特許文献1には、被記録媒体である記録用紙に画像等を記録するインクジェットプリンタが開示されている。インクジェットプリンタは、記録用紙に対してインクを吐出するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドに対して記録用紙を搬送する搬送機構を備えている。
インクジェットヘッドは、所定の走査方向に沿って記録用紙に対して移動しながら、記録用紙に向けてインクを吐出する。搬送機構は、前記走査方向と直交する搬送方向においてインクジェットヘッドを挟むように配置された2つのローラを有し、給紙機構によって供給されてきた記録用紙を前記2つのローラによって前記搬送方向に搬送する。
特開2011−173374号公報(図1)
ところで、上記のインクジェットプリンタ等の記録装置において、使用するユーザによっては、サイズが大きく異なる2種類以上の被記録媒体にそれぞれ文字や画像等を記録する機能が求められることもある。例えば、A4やA3等の記録用紙だけでなく、名刺サイズ用紙や付箋紙、あるいは、テープ紙などの、長さや幅がかなり小さい被記録媒体に記録することが挙げられる。しかし、上記特許文献1のようなインクジェットプリンタにおいて、比較的サイズの大きな被記録媒体(記録用紙)を搬送する搬送機構では、2つのローラの間隔が大きいために、付箋紙等の長さの短い被記録媒体を搬送することはできない。また、テープ紙のような細長い被記録媒体の場合、搬送自体は可能かもしれないが、幅が小さいため2つのローラの間で捩れやすく、被記録媒体の姿勢が不安定になる。
本発明の目的は、サイズの小さい被記録媒体であっても、姿勢を安定させて搬送することが可能な記録装置を提供することである。
第1の発明の記録装置は、所定の第1方向に並ぶ複数の記録素子を有する記録ヘッドと、前記第1方向に前記記録ヘッドを挟むように配置された第1供給ローラと第1排出ローラを有し、前記第1供給ローラと前記第1排出ローラによって第1の被記録媒体を前記記録ヘッドに対して前記第1方向に沿って搬送する、第1搬送機構と、前記第1方向に間隔を空けて配置された第2供給ローラと第2排出ローラを有し、前記第2供給ローラと前記第2排出ローラによって第2の被記録媒体を前記記録ヘッドに対して前記第1方向に沿って搬送する、第2搬送機構と、を備え、前記第2供給ローラと前記第2排出ローラの前記第1方向の離間距離は、前記第1供給ローラと前記第1排出ローラの前記第1方向の離間距離よりも小さく、
前記第1方向において、前記第2供給ローラと前記第2排出ローラの少なくとも一方が、前記記録ヘッドの前記複数の記録素子が配置された、前記第1方向における記録範囲内に位置し、前記記録ヘッドは、前記第2搬送機構により搬送される前記第2の被記録媒体に対しては、前記第1方向に並ぶ前記複数の記録素子のうちの、前記第2供給ローラと前
記第2排出ローラとの間に配置される、一部の記録素子のみを用いて記録することを特徴とするものである。
本発明では、第2の被記録媒体を搬送する第2供給ローラと第2排出ローラの離間距離が、第1の被記録媒体を搬送する第1供給ローラと第1排出ローラの離間距離よりも小さくなっているため、サイズ(長さや幅)が小さい第2の被記録媒体を安定的に搬送することができる。さらに、第2供給ローラと第2排出ローラの少なくとも一方が、記録ヘッドの、第1方向における記録範囲内に配置されることで、第2供給ローラと第2排出ローラの離間距離をさらに小さくすることが可能となる。但し、前記記録範囲内にある複数の記録素子のうち、第2供給ローラと第2排出ローラとの間にない記録素子は、第2の被記録媒体の記録には使用できない。従って、記録ヘッドは、第2供給ローラと第2排出ローラの間に配置されている一部の記録素子のみを使用して、第2の被記録媒体に記録を行う。
第2の発明の記録装置は、前記第1の発明において、前記記録ヘッドは、前記第1方向における所定の第1範囲にわたって並ぶ複数の第1記録素子と、前記第1範囲を含み、且つ、この第1範囲よりも前記第1方向に長い第2範囲にわたって並ぶ複数の第2記録素子とを備え、前記第2供給ローラと前記第2排出ローラが、前記第1方向において前記第1範囲内の少なくとも一部の前記記録素子を挟むように配置され、前記記録ヘッドは、前記第2搬送機構により搬送される前記第2の被記録媒体に対しては、前記第1範囲内の前記複数の第1記録素子及び前記複数の第2記録素子のうちの、前記第1方向において前記第2供給ローラと前記第2排出ローラに挟まれた記録素子を用いて記録することを特徴とするものである。
本発明においては、記録ヘッドが、第1方向における長さの異なる2種類の記録素子を有する。その上で、第2の被記録媒体に記録する場合には、第1方向における長さが短い第1記録素子が配置されている範囲である、第1範囲内の記録素子を使用する。これにより、サイズの小さい第2の被記録媒体に対して、2種類の記録素子の両方を使用して記録することができる。
第3の発明の記録装置は、前記第1又は第2の発明において、前記第1搬送機構による前記第1の被記録媒体の搬送方向と、前記第2搬送機構による前記第2の被記録媒体の搬送方向が、同じ方向であり、前記第2の被記録媒体を、前記第2排出ローラから前記第1搬送機構の前記第1排出ローラに導く案内手段を有し、前記記録ヘッドで記録された前記第2の被記録媒体は、前記第2排出ローラから前記案内手段で案内されて前記第1排出ローラに送られることを特徴とするものである。
本発明では、第1の被記録媒体と第2の被記録媒体が同じ方向に搬送される。その上で、記録ヘッドで記録された第2の被記録媒体は、第2排出ローラから案内手段で案内されて第1の被記録媒体と同じ第1排出ローラで排出される。これによれば、第1の被記録媒体と第2の被記録媒体の、記録ヘッドにおける記録後の排出経路を共通化することができる。
第4の発明の記録装置は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記記録ヘッドは、前記第1方向と交差する所定の第2方向に移動しながら前記第1の被記録媒体又は前記第2の被記録媒体への記録を行うものであり、前記第2の被記録媒体の前記第2方向における幅は、前記第1の被記録媒体の前記第2方向における幅よりも小さく、前記第2搬送機構は、前記第2方向に移動する前記記録ヘッドと対向する領域のうちの、前記第1の被記録媒体が搬送される領域内に、前記第2の被記録媒体を搬送することを特徴とするものである。
記録ヘッドと対向する領域(即ち、記録ヘッドによって記録がなされる領域)において、第1の被記録媒体よりも幅の小さい第2の被記録媒体が、第1の被記録媒体が搬送される領域内に搬送される。従って、第2の被記録媒体に対して記録する場合でも、記録ヘッドは、第1の被記録媒体に記録するときの第2方向の移動範囲内で移動すればよい。つまり、第2の被記録媒体への記録機能を付加しても、記録装置の第2方向のサイズが大きくならない。
第5の発明の記録装置は、前記第1〜第4の何れかの発明において、前記第2搬送機構は、前記第1方向を含む平面と直交する方向において、前記第2の被記録媒体を、前記第1の被記録媒体と比べて前記記録ヘッドから離れた位置で、前記第1方向に沿って搬送することを特徴とするものである。
本発明では、第2の被記録媒体の搬送位置が、第1の被記録媒体の搬送位置よりも記録ヘッドから離れている。そのため、第2の被記録媒体を、記録ヘッドと対向する位置に待機させたままで、第2の被記録媒体よりも記録ヘッドに近い位置において第1の被記録媒体を搬送させることができる。つまり、第2の被記録媒体をセットした状態のままで、第1の被記録媒体の記録を行うことができる。
第6の発明の記録装置は、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記記録ヘッドは、前記複数の記録素子として、インクを吐出する複数のノズルを備え、前記記録ヘッドの前記第1方向における記録範囲内に、前記第2搬送機構の前記第2供給ローラと前記第2排出ローラの少なくとも一方と、前記第1の被記録媒体の前記第1方向の縁に向けて吐出されたインクのうちの着弾しなかったインクを受けるインク受容部とが、前記第1方向に並んで配置されていることを特徴とするものである。
本発明では、記録ヘッドが、それぞれインクを吐出する複数のノズルを備えたインクジェットヘッドである。このインクジェットヘッドにより、被記録媒体の縁部に余白を設けることなく画像等を記録する、いわゆる縁無し印刷を行うためには、縁に向けて吐出されたものの被記録媒体に着弾しなかったインクを受けるインク受容部が必要である。この点、本発明では、記録ヘッドの第1方向における記録範囲のうち、第2搬送機構のローラが配置されている位置とは別の位置にインク受容部が配置されている。これにより、第2の被記録媒体に対して記録を行う機能と、第1の被記録媒体に対する縁無し印刷機能を兼ね備えた記録装置が提供される。
第7の発明の記録装置は、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記記録ヘッドは、前記第1方向に並び、且つ、それぞれインクを吐出する、前記複数の記録素子としての複数のノズルと、前記第1方向に延び、且つ、前記複数のノズルに共通に連通する共通インク室と、前記共通インク室の前記第1方向における一端に連通するインク供給部とを備え、
前記第1方向に並ぶ前記複数のノズルのうちの、前記第2供給ローラと前記第2排出ローラとの間に配置される一部のノズルは、他のノズルよりも前記一端側に位置していることを特徴とするものである。
本発明では、記録ヘッドが、それぞれインクを吐出する複数のノズルを備えたインクジェットヘッドであり、複数のノズルは第1方向に延びる共通インク室に連通している。この構成において、複数のノズルのうち、共通インク室のインク供給部から離れた部分に連通するノズルでは、インク供給部に近い位置で連通するノズルと比べて、下記理由により吐出異常の発生頻度が高くなる。まず、インク供給部から離れた共通インク室の先端側においてはそもそも気泡が滞留しやすい。その上、公知のパージによって各ノズルから気泡を排出しようとしたときには、共通インク室の先端側においては、ここに至るまでの圧力
損失によって、パージ時のインク流速が小さくなるため、気泡を排出しにくい。本発明では、第2の被記録媒体の記録時に使用する一部のノズルが、他のノズルよりも、共通インク室のインク供給部との連通部側に位置している。つまり、第2の被記録媒体の記録時には、吐出異常の生じにくいノズルが使用される。
第8の発明の記録装置は、前記第1〜第7の何れかの発明において、前記第2の被記録媒体の、前記第1方向の長さは、前記第1供給ローラと前記第1排出ローラの前記第1方向の離間距離よりも短いことを特徴とするものである。
第2の被記録媒体の、第1方向の長さが、第1供給ローラと第1排出ローラの離間距離よりも短い場合は、第1供給ローラと第1排出ローラでは第2の被記録媒体を搬送することはできない。本発明では、このような第2の被記録媒体を搬送する第2搬送機構において、第2供給ローラと第2排出ローラの離間距離を小さくすることで、第2の被記録媒体を安定的に搬送できる。
第9の発明の記録装置は、前記第1〜第8の何れかの発明において、前記第2の被記録媒体の、前記第1方向と直交する方向の幅が、前記第1の被記録媒体と比べて小さいことを特徴とするものである。
第2の被記録媒体の幅が第1の被記録媒体よりも小さいと、第1の被記録媒体を搬送する第1供給ローラと第1排出ローラで搬送したときに、第1の被記録媒体と比べて搬送時の姿勢が不安定になる。本発明では、このような第2の被記録媒体を搬送する第2搬送機構において、第2供給ローラと第2排出ローラの離間距離を小さくすることで、第2の被記録媒体を安定的に搬送できる。
第10の発明の記録装置は、所定の第1方向に並ぶ複数の記録素子を有する記録ヘッドと、前記第1方向に前記記録ヘッドを挟むように配置された第1供給ローラと排出ローラを有し、前記第1供給ローラと前記排出ローラによって第1の被記録媒体を前記記録ヘッドに対して前記第1方向に沿って搬送する、第1搬送機構と、第2供給ローラを有し、前記第1搬送機構による前記第1の被記録媒体の搬送方向と同じ方向に、前記第2供給ローラによって第2の被記録媒体を前記記録ヘッドに対して搬送する、第2搬送機構と、前記記録ヘッドで記録された前記第2の被記録媒体を、前記第1搬送機構の前記排出ローラに導く案内手段と、を備え、
前記第1方向において、前記第2供給ローラは、前記記録ヘッドの前記複数の記録素子が配置された、前記第1方向における記録範囲内に位置し、前記記録ヘッドは、前記第2搬送機構により搬送される前記第2の被記録媒体に対しては、前記第1方向に並ぶ前記複数の記録素子のうちの、前記第2供給ローラと前記排出ローラとの間に配置される、一部の記録素子のみを用いて記録することを特徴とするものである。
本発明では、第2の被記録媒体は、第1の被記録媒体の第1供給ローラとは別の、第2供給ローラによって記録ヘッドに搬送される。記録ヘッドで記録された後は、第2の被記録媒体は、案内手段によって第1の被記録媒体と共通の排出ローラに案内され、この排出ローラによって排出される。ここで、第2の被記録媒体を搬送する第2供給ローラは、記録ヘッドの第1方向における記録範囲に位置している。そのため、第2の被記録媒体を搬送する第2供給ローラと排出ローラの離間距離は、第1の被記録媒体を搬送する第1供給ローラと排出ローラの離間距離よりも小さくなる。従って、第2の被記録媒体のサイズが小さい場合でも、この第2の被記録媒体を安定的に搬送することができる。尚、前記第1の発明と同様に、第2供給ローラが、記録ヘッドの記録範囲に位置しているために、第2の被記録媒体への記録は、第2供給ローラと排出ローラとの間に配置される、一部の記録素子のみを用いて行う。
また、記録ヘッドで記録された第2の被記録媒体が、案内手段で案内されて第1の被記録媒体と同じ排出ローラで排出されるため、第1の被記録媒体と第2の被記録媒体の、記録ヘッドにおける記録後の排出経路を共通化することができる。
本発明では、第2の被記録媒体を搬送する第2供給ローラと第2排出ローラの離間距離が、第1の被記録媒体を搬送する第1供給ローラと第1排出ローラの離間距離よりも小さくなっているため、第2の被記録媒体のサイズが小さい場合でも、第2の被記録媒体を安定的に搬送することができる。さらに、第2供給ローラと第2排出ローラの少なくとも一方が、記録ヘッドの、第1方向における記録範囲内に配置されることで、第2供給ローラと第2排出ローラの離間距離をさらに小さくすることが可能となる。尚、第2の被記録媒体を搬送するローラが記録ヘッドの記録範囲に位置しているため、第2の被記録媒体への記録は、第2供給ローラと第2排出ローラの間に位置する一部の記録素子のみを使用して行う。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 (a)は図2のA部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 記録用紙への記録時における図1のプリンタのC−C線断面図である。 記録用紙への記録時における図1のプリンタのD−D線断面図である。 テープへの記録時における図1のプリンタのC−C線断面図である。 テープへの記録時における図1のプリンタのD−D線断面図である。 変更形態1のプリンタの図4相当の断面図である。 変更形態2のプリンタの図4相当の断面図である。 変更形態3のプリンタを説明する図であり、(a)はインクジェットヘッドの平面図、(b)はプリンタの図4相当の断面図である。 変更形態4のプリンタの概略平面図である。 変更形態5のプリンタの図4相当の断面図である。 変更形態8のプリンタの図4相当の断面図である。 変更形態9のプリンタの図4相当の断面図である。 変更形態10のプリンタの図4相当の断面図である。 変更形態11のプリンタの概略平面図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略平面図である。尚、以下では、図1の紙面手前側を上方、紙面向こう側を下方と定義して、適宜、「上」「下」の方向語を使用して説明する。また、以下の説明において、図1の上下方向を「第1方向」といい、第1方向と直交する図1の左右方向を「第2方向」という。第1方向の一方(図1の下方)は記録用紙100が搬送される方向であり、特に「搬送方向」と称する。また、第2方向は、インクジェットヘッド4が移動する方向であり、以下では「走査方向」と称することもある。
本実施形態のインクジェットプリンタは、A4紙等の矩形状の記録用紙100(第1の被記録媒体)と、この記録用紙100よりも幅の小さい帯状のテープ101(第2の被記録媒体)の、2種類の被記録媒体に対して、それぞれ画像や文字等を記録可能なプリンタである。図1に示すように、インクジェットプリンタ1(記録装置)は、プラテン2と、キャリッジ3と、インクジェットヘッド4と、記録用紙100を搬送する第1搬送機構5と、テープ101を搬送する第2搬送機構6を備えている。
プラテン2の上面には、記録用紙100が載置される。尚、プラテン2の、記録用紙100が載置される領域の一部に開口2aが形成されており、この開口2a内には、テープ101と、このテープ101を搬送する後述の第2搬送機構6(図4〜図7参照)が収容されている。
プラテン2の上方には、走査方向(第2方向)に平行に延びる2本のガイドレール10,11が設けられている。キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール10,11に沿って走査方向に移動可能である。キャリッジ3には無端ベルト14が連結されており、キャリッジ3駆動モータ15によって無端ベルト14が走行駆動されることによって、キャリッジ3は走査方向に往復移動する。尚、図1では、キャリッジ3の移動方向である走査方向が記録用紙100の搬送方向と直交しているが、搬送方向と90度以外の角度で交差した方向にキャリッジ3が移動する構成であってもよい。
インクジェットヘッド4は、複数のノズル16が形成された面(インク吐出面)が下側のプラテン2に向いた姿勢で、キャリッジ3に取り付けられている。このインクジェットヘッド4は、プリンタ本体1aに設けられたカートリッジホルダ9と、チューブ(図示省略)で接続されている。カートリッジホルダ9には4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクをそれぞれ貯留する4つのインクカートリッジ17が装着されている。
図2は、インクジェットヘッド4の平面図である。図3(a)は図2のA部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。図2、図3に示すように、インクジェットヘッド4は、複数のノズル16及び複数のノズル16にそれぞれ連通する複数の圧力室24が形成された流路ユニット20と、流路ユニット20の上面に配置された圧電アクチュエータ21とを備えている。
図3(b)に示すように、流路ユニット20は4枚のプレートが積層された構造を有する。流路ユニット20の下面(インク吐出面4a)に複数のノズル16が形成されている。図3に示すように、複数のノズル16は走査方向と直交する搬送方向に配列されており、4色のインク(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)にそれぞれ対応した、4列のノズル列を構成している。
また、流路ユニット20には、複数のノズル16にそれぞれ連通する複数の圧力室24が形成されている。複数の圧力室24は、複数のノズル16と同様に4列に配列されている。さらに、流路ユニット20には、それぞれ搬送方向に延在し、4列の圧力室列にブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のインクを供給する4本のマニホールド25(共通インク室)が形成されている。尚、4本のマニホールド25の搬送方向上流側の端は、流路ユニット20の上面に形成された4つのインク供給孔26(インク供給部)にそれぞれ接続されている。4つのインク供給孔26は、図1に示すカートリッジホルダ9の4つのインクカートリッジ17と接続される。
図3(b)に示すように、圧電アクチュエータ21は、複数の圧力室24を覆う振動板30と、この振動板30の上面に配置された圧電層31と、複数の圧力室24に対応した複数の個別電極32とを備えている。圧電層31の上面に位置する複数の個別電極32は、圧電アクチュエータ21を駆動するドライバIC34とそれぞれ接続されている。また、圧電層31の下面に位置する振動板30は金属材料で形成されており、圧電層31を挟んで複数の個別電極32と対向する共通電極の役割を果たす。尚、この振動板30はドライバIC34のグランド配線に接続されて常にグランド電位に保持される。
この圧電アクチュエータ21において、ドライバIC34から、ある個別電極32と共通電極としての振動板30の間に所定の駆動電圧が印加されると、両者の間に挟まれた圧電層31に圧電変形(圧電歪)が生じる。この圧電層31の圧電変形によって圧力室24に容積変化を生じさせて、圧力室24内のインクに圧力を付与する。このとき、上記圧力室24に連通するノズル16からインクの液滴が吐出される。
次に、第1搬送機構5について説明する。図4は、記録用紙への記録時における図1のC−C線断面図である。図1、図4に示すように、第1搬送機構5は、第1方向において、インクジェットヘッド4及びプラテン2を挟むように配置された第1供給ローラ18と第1排出ローラ19を有する。
第1供給ローラ18と第1排出ローラ19は、図示しない駆動モータによって回転駆動される。第1供給ローラ18は、押さえローラ40とともにインクジェットヘッド4よりも搬送方向上流側に配置され、押さえローラ40との間で挟んだ記録用紙100をインクジェットヘッド4へ向けて搬送する。第1排出ローラ19は、拍車ローラ41とともにインクジェットヘッド4よりも搬送方向下流側に配置され、インクジェットヘッド4で画像等の記録がなされた記録用紙100を拍車ローラ41で押さえながら搬送方向へ排出する。
図5は、記録用紙100への記録時における図1のD−D線断面図である。記録用紙100に画像や文字等を記録する際のインクジェットプリンタ1の動作は以下の通りである。図5に示すように、インクジェットヘッド4は、走査方向においてプラテン2に載置された記録用紙100の全域にわたって移動しつつ、複数のノズル16からインクを吐出させる。また、インクジェットヘッド4のインク吐出動作が終了すると、第1搬送機構5が記録用紙100を搬送方向へ所定量搬送する。上記のインクジェットヘッド4のインク吐出動作と、第1搬送機構5による搬送動作が交互に行われることにより、記録用紙100に画像等が記録される。
次に、第2搬送機構6について説明する。図6は、テープ101への記録時における図1のC−C線断面図である。図7は、テープ101への記録時における図1のD−D線断面図である。図1、図6、図7に示すように、プラテン2には開口2aが形成されており、この開口2a内に第2搬送機構6が配置されている。尚、図1からわかるように、開口2aは、プラテン2の、インクジェットヘッド4と対向する領域のうちの、記録用紙100が搬送される領域内にある。従って、インクジェットヘッド4によって記録される記録用紙100は、開口2aの上を通過することになる。また、開口2aは、プラテン2の、インクジェットヘッド4と対向する領域において、この領域の搬送方向における中央部よりもやや上流側の位置に形成されている。
第2搬送機構6は、吸着ローラ46と、この吸着ローラ46を第1方向に挟むように配置された第2供給ローラ44及び第2排出ローラ45を有する。吸着ローラ46は、開口2a内で回転自在に設置されている。この吸着ローラ46は、その上部の外周面に帯状のテープ101の一部を吸着して保持する。また、吸着ローラ46のテープ101を吸着した上部は、インクジェットヘッド4のインク吐出面4aと対向する。従って、この吸着ローラ46の上部の外周面に吸着されたテープ101の部分に、インクジェットヘッド4のノズル16から吐出されたインクが着弾する。尚、吸着ローラ46のテープ101を吸着するための構成は特に限定されないが、例えば、吸着ローラ46の外周面に形成された多数の吸引穴によってテープ101を吸引して外周面に吸着させる構成を採用できる。
第2供給ローラ44は、押さえローラ47とともに、吸着ローラ46よりも搬送方向上流側の位置に設置されている。第2供給ローラ44は、押さえローラ47との間でテープ
101を挟んで、テープ101を吸着ローラ46に向けて搬送する。また、第2排出ローラ45は、押さえローラ48とともに、吸着ローラ46よりも搬送方向下流側の位置に設置されている。第2排出ローラ45は、押さえローラ48との間でテープ101を挟んで、吸着ローラ46上で画像や文字等が記録されたテープ101を吸着ローラ46から離れるように搬送する。このとき、2つのローラ44,45の間に位置する吸着ローラ46は図6の反時計回りに回転すると同時に、吸着ローラ46の上部に吸着されているテープ101の部分が、搬送方向に搬送されることとなる。
テープ101に画像や文字等を記録する際のインクジェットプリンタ1の動作は以下の通りである。図7に示すように、インクジェットヘッド4は走査方向に移動し、開口2aの位置に到達したときに、開口2aから露出しているテープ101に向けてノズル16からインクを吐出させる。このインクジェットヘッド4のインク吐出動作が終了すると、第2搬送機構6の第2供給ローラ44と第2排出ローラ45により、テープ101を搬送方向へ所定量搬送する。上記のインクジェットヘッド4のインク吐出動作と、第2搬送機構6による搬送動作が交互に行われることにより、テープ101に画像等が記録される。
尚、図6、図7に示すように、吸着ローラ46の上端は開口2aの上端よりも下側にあり、この吸着ローラ46に吸着されたテープ101はプラテン2の上面よりも下側に位置している。つまり、第2搬送機構6は、上下方向において、テープ101を、記録用紙100と比べて、インクジェットヘッド4のインク吐出面4aから離れた位置で搬送する。このように、テープ101の搬送位置が記録用紙100の搬送位置よりも離れていると、図4、図5に示すように、テープ101を、吸着ローラ46に吸着されたインクジェットヘッド4によって記録可能な位置に待機させたままで、その上方において記録用紙100を搬送させることができる。つまり、第2搬送機構6にテープ101を取り付けた状態のまま、記録用紙100への記録を行うことができる。
ところで、テープ101は、記録用紙100と比べて幅が小さいため、このテープ101を搬送する2つのローラ44,45の第1方向における離間距離が大きいと、搬送時の姿勢が不安定になる。即ち、テープ101は、第2供給ローラ44及び第2排出ローラ45と、押さえローラ47,48との間で挟まれて保持される幅が小さいため、テープ101の、第2供給ローラ44と第2排出ローラ45の間に位置する部分が簡単に捩れやすくなり、場合によっては吸着ローラ46から離れてしまう虞もある。
本実施形態では、まず、テープ101を搬送する第2供給ローラ44と第2排出ローラ45の、第1方向における離間距離が、記録用紙100を搬送する第1供給ローラ18と第1供給ローラ19の、第1方向における離間距離よりも小さくなっている。さらに、図6に示すように、第2搬送機構6の2つのローラ44,45のうち、第2排出ローラ45は、第1方向においてインクジェットヘッド4の複数のノズル16が配置された範囲(以下、記録範囲という)内にある。これにより、第2供給ローラ44と第2排出ローラ45の離間距離が一層小さくなっている。従って、捩れやすい幅の小さいテープ101を、姿勢を安定させて搬送することができるため、インクジェットヘッド4により高品質の記録が可能となる。
尚、テープ101の、第2供給ローラ44と第2排出ローラ45とに挟まれた吸着ローラ46に保持されている部分が、インクジェットヘッド4によって画像等が記録される部分である。従って、図6のように、第2排出ローラ45が、第1方向においてインクジェットヘッド4の記録範囲内に位置しているということは、1列のノズル列を構成する複数のノズル16のうちの、第2供給ローラ44と第2排出ローラ45の外側(図6では、第2排出ローラ45よりも搬送方向下流側)にあるノズル16は、テープ101の記録には使用されない。つまり、第2供給ローラ44と第2排出ローラ45の間に配置されている
一部のノズル16のみを使用して、テープ101への記録を行うことになる。
また、本実施形態では、テープ101及び第2搬送機構6が配置される開口2aが、プラテン2の、インクジェットヘッド4のインク吐出面4aと対向する領域の中でも、搬送方向上流側に形成されている。従って、テープ101の記録時には、インクジェットヘッド4の記録範囲内の1列のノズル列を構成する複数のノズル16のうち、搬送方向上流側に位置するノズル16が使用される。
図2に示すように、1列のノズル列を構成する複数のノズル16が1つのマニホールド25に連通し、このマニホールド25の搬送方向上流側の端がインク供給孔26に接続されている。ここで、複数のノズル16のうち、マニホールド25の、インク供給孔26から離れた部分に連通するノズル16では、インク供給孔26に近い位置で連通するノズル16と比べて、下記理由により吐出異常の発生頻度が高くなる。まず、インク供給孔26から離れたマニホールド25の先端側においてはそもそも気泡が滞留しやすい。その上、公知のパージによって各ノズルから気泡を排出しようとしたときには、マニホールド25の先端側においては、ここに至るまでの圧力損失によって、パージ時のインク流速が小さくなるため、気泡を排出しにくい。この点、本実施形態では、テープ101の記録時には、マニホールド25のインク供給孔26との接続端側に位置するノズル16、即ち、吐出異常の生じにくいノズル16が使用される。
また、図1に示すように、開口2a内に収容されたテープ101は、プラテン2のインクジェットヘッド4と対向する領域のうちの、第2方向における記録用紙100が搬送される領域内で搬送される。従って、テープ101に対して記録する場合でも、インクジェットヘッド4は、記録用紙100に記録するときの走査方向の移動範囲内で移動すればよい。つまり、テープ101への記録機能を付加しても、インクジェットプリンタ1の走査方向のサイズが大きくならない。
尚、本実施形態では、図2に示すように、複数のノズル16の配列方向(ノズル列の方向)が搬送方向(第1方向)に平行であったが、前記配列方向が搬送方向に対して90度未満の角度で傾いていてもよい。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
(変更形態1)
図8に示すように、第2搬送機構6の第2供給ローラ44と第2排出ローラ45の両方が、第1方向において、インクジェットヘッド4の記録範囲内に位置してもよい。この場合は、テープ101への記録時には、記録範囲内の複数のノズル16のうち、第2供給ローラ44と第2排出ローラ45の間に位置するノズル16が使用される。
(変更形態2)
インクジェットプリンタ1において、記録用紙100の縁部に余白を設けることなく画像等を記録する、いわゆる縁無し印刷を可能とするには、記録用紙100の縁に向けて吐出されたものの記録用紙100に着弾しなかったインクを受ける、インク受容部が必要になる。図9では、プラテン2の、インクジェットヘッド4の第1方向における記録範囲内において、第2搬送機構6が配置されている開口2aとは別の位置にインク受容部50が設けられている。別の言い方をすれば、前記記録範囲内において、第2排出ローラ45とインク受容部50とが第1方向において並べられている。また、インク受容部50には、インクを吸収する吸収体51が収容されている。図9のような構成とすることで、幅の小さいテープ101への記録機能と、幅の大きい記録用紙100への縁無し印刷機能とを兼
ね備えたプリンタが提供される。
(変更形態3)
4色のインクをそれぞれ吐出する4種類のノズル16の間で、ノズルの数(配列長さ)が異なる場合がある。例えば、図10(a)では、イエロー、シアン、マゼンの3色のカラーインクをそれぞれ吐出する3種類のノズル16y,16c,16m(第1記録素子)は、第1方向における第1範囲L1にわたって並べて配置されている。一方、ブラックインクを吐出するノズル16k(第2記録素子)は、カラーインクを吐出するノズル16y,16c,16mよりもノズルの数が多い(ノズル16の配列長さが長い)。即ち、ブラックインクのノズル16kは、前記第1範囲L1を含み、且つ、この第1範囲L1よりも第1方向に長い第2範囲L2にわたって並べて配置されている。
上記のようなインクジェットヘッド4において、テープ101に対して4種類のノズル16k,16y,16c,16mを全て使用して4色カラー印刷を行うには、テープ101への記録時に第1範囲L1内にあるノズル16が使用される構成となっていればよい。具体的には、図10(b)に示すように、第2供給ローラ44と第2排出ローラ45が、第1範囲のノズル16を挟むように配置される。これにより、吸着ローラ46の上部に吸着されたテープ101が、第1範囲L1に位置することになり、第1範囲L1に配置されている4種類のノズル16k,16y,16c,16mによってテープ101への4色カラー印刷が可能となる。尚、図10では、第2供給ローラ44と第2排出ローラ45が、それぞれ、第1範囲の外側に配置されているが、2つのローラ44,45の一方又は両方が第1範囲内に入っていてもよい。
(変更形態4)
図11に示すように、プラテン2の開口2aが、記録用紙100が搬送される領域よりも走査方向外側に形成されて、テープ101が記録用紙100の搬送領域よりも外側の領域に搬送されてもよい。但し、この場合は、テープ101に記録する際には、記録用紙100へ記録する場合よりも、インクジェットヘッド4がさらに走査方向外側の領域まで移動する必要がある。従って、前記実施形態の図1の構成と比較すると、プリンタ1の走査方向のサイズが大きくなる場合がある。
(変更形態5)
第2搬送機構6により搬送されるテープ101の搬送位置が、上下方向において、記録用紙100の搬送位置と同じか、それよりも、インクジェットヘッド4に近い位置にあってもよい。例えば、図12では、吸着ローラ46の上端がプラテン2の上面と面一になっており、吸着ローラ46に吸着されたテープ101は、プラテン2の上面よりも上方に位置している。この形態においては、記録用紙100の記録を行う際には、記録用紙100との干渉を避けるために、テープ101を第2搬送機構6から取り外す必要がある。一方で、前記実施形態と比べると、インクジェットヘッド4からテープ101までの距離は小さくなるため、ノズル16から吐出されたインクの着弾ズレが小さくなることから、記録品質の面では有利である。尚、変更形態の図11のように、記録用紙100が搬送される範囲外にテープ101が搬送される形態であれば、テープ101が第2搬送機構6にセットされていても搬送される記録用紙100と干渉することはないため、記録用紙100の記録時にテープ101を取り外す必要はない。
(変更形態6)
前記実施形態では、図5、図6に示すように、インクジェットヘッド4と対向する領域における、第1搬送機構5による記録用紙100の搬送方向と第2搬送機構6によるテープ101の搬送方向が同一であったが、それぞれの搬送方向が逆であってもよい。例えば、第1搬送機構5によって図1の下方に記録用紙100が搬送される場合に、第2搬送機
構6によって図1の上方にテープ101が搬送される構成であってもよい。
(変更形態7)
記録用紙100よりもサイズの小さい第2の被記録媒体としては、前記実施形態のテープ101のように、連続した帯状のものには限られない。例えば、名刺サイズの用紙や付箋紙等の、記録用紙100よりも幅及び長さがそれぞれ小さい、小サイズ矩形用紙であってもよい。特に、第2の被記録媒体が、その第1方向(搬送方向)の長さが、第1搬送機構5の第1供給ローラ18と第1排出ローラ19の第1方向の離間距離よりも短いものである場合は、そもそも、この第2の被記録媒体を第1搬送機構5で搬送することはできない。そのため、本発明を適用して第2の被記録媒体を搬送する専用の第2搬送機構6を設け、さらに、この第2搬送機構6の2つのローラの離間距離はできるだけ小さくすることが好ましい。
(変更形態8)
第2の被記録媒体を搬送する第2搬送機構6は、搬送する第2の被記録媒体のサイズや形状に応じて、適宜変更可能である。例えば、図13に示すように、第2搬送機構6が、前記実施形態の吸着ローラ46の代わりにプラテン2の上面と平行な載置面2bを有し、この載置面2bを第1方向に挟むように、第2供給ローラ44と第2排出ローラ45とが配置されていてもよい。
(変更形態9)
インクジェットヘッド4で記録された第2の被記録媒体を、第1搬送機構5の第1排出ローラ19によって排出してもよい。例えば、図14に示すように、プラテン2の、第2排出ローラ45と第1排出ローラ19の間の部分の上面が、搬送方向に向かうほど上方に傾斜した案内面2cとなっている。案内面2cは、第2排出ローラ45から第1排出ローラ19へテープ101を導く。尚、図14では、第2排出ローラ45を第1排出ローラ19にできるだけ近づけるために、この第2排出ローラ45は記録範囲よりも搬送方向下流側に配置され、逆に、第2供給ローラ44が、前記記録範囲内に位置している。この構成では、インクジェットヘッド4で記録されたテープ101が、第2排出ローラ45から案内面2cで案内されつつ第1排出ローラ19へ送られる。つまり、記録用紙100とテープ101が同じ第1排出ローラ19によって排出されることから、記録用紙100とテープ101とで排出経路が共通化される。
(変更形態10)
上述した図14の変更形態9において、さらに、第2排出ローラ45が省略されてもよい。即ち、図15に示すように、記録範囲内に配置された第2供給ローラ44から、インクジェットヘッド4と対向する、プラテン2の載置面2bに向けてテープ101が送られる。インクジェットヘッド4で記録されたテープ101は、載置面2bに連続する案内面2cによって第1排出ローラ19まで案内される。尚、図15のローラ49は、テープ101の浮き上がりを防止するための押さえローラである。
(変更形態11)
前記実施形態では、インクジェットヘッド4が、走査方向(第2方向)に移動しながら被記録媒体(記録用紙100及びテープ101)にインクを吐出する、いわゆるシリアルタイプのヘッドであるが、本発明の適用対象はこれには限られない。即ち、図16に示すように、プリンタ61のインクジェットヘッド64は、固定された状態でインクを吐出する、いわゆるラインタイプのヘッドであってもよい。具体的には、インクジェットヘッド64は、それぞれ第2方向に平行に延び、且つ、第1方向に並べられた複数のノズル列を有する。第2の被記録媒体であるテープ101に記録を行う場合には、前記複数のノズル列のうち、第2供給ローラ44と第2排出ローラ45の間に位置するノズル列のみを使用
する。
以上、本発明の実施形態として、記録ヘッドとしてインクジェットヘッドを備えた、インクジェットプリンタに適用した例を挙げて説明したが、本発明は、インクジェットプリンタ以外の記録装置にも適用できる。例えば、記録ヘッドとして、複数の発熱素子(本発明の記録素子に相当する)が第1方向に並んだサーマルヘッドを有する、サーマルプリンタに本発明を適用することも可能である。
1 インクジェットプリンタ
2 プラテン
2c 案内面
4 インクジェットヘッド
5 第1搬送機構
6 第2搬送機構
16 ノズル(記録素子)
18 第1供給ローラ
19 第2排出ローラ
25 マニホールド
26 インク供給孔
44 第2供給ローラ
45 第2排出ローラ
50 インク受容部
61 プリンタ
64 インクジェットヘッド
100 記録用紙
101 テープ

Claims (8)

  1. 配列方向に並ぶ複数のノズルで構成されたノズル列を有する記録ヘッドと、
    前記ノズル列に属する複数のノズルの全てと対向するように、前記配列方向に第1の被記録媒体を搬送する、第1搬送機構と、
    前記ノズル列に属する複数のノズルの一部で構成された一部のノズルであって、前記ノズル列に属する複数のノズルのなかの1つのノズル若しくは前記配列方向に連続する2つ以上のノズルで構成される前記一部のノズルのみに対向するように、前記配列方向に第2の被記録媒体を搬送する、第2搬送機構と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1搬送機構は、
    前記配列方向に前記記録ヘッドを挟むように配置された第1供給ローラと第1排出ローラを有し、前記第1供給ローラと前記第1排出ローラによって前記第1の被記録媒体を搬送するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第2搬送機構は、
    前記配列方向に間隔を空けて配置された第2供給ローラと第2排出ローラを有し、前記第2供給ローラと前記第2排出ローラによって前記第2の被記録媒体を搬送するように構成され、
    前記第2供給ローラと前記第2排出ローラの前記配列方向の離間距離は、前記第1供給ローラと前記第1排出ローラの前記配列方向の離間距離よりも小さく、
    前記配列方向において、前記第2供給ローラと前記第2排出ローラの少なくとも一方が、前記記録ヘッドの前記ノズル列が配置された、前記配列方向における記録範囲内に位置することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記第2搬送機構は、
    前記一部のノズルと対向するローラであって、その周面に前記第2の被記録媒体を吸着して前記第2の被記録媒体を搬送する前記ローラを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  5. 前記第2搬送機構は、
    前記配列方向の間隔を空けて配置された第2供給ローラと第2排出ローラを有し、前記第2供給ローラと前記第2排出ローラによって前記第2の被記録媒体を搬送するように構成され、
    前記第2供給ローラと前記第2排出ローラの前記配列方向の離間距離は、前記ノズル列よりも短く、
    前記配列方向において、前記第2供給ローラと前記第2排出ローラの少なくとも一方が、前記記録ヘッドの前記ノズル列が配置された、前記配列方向における記録範囲内に位置することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  6. 前記第2の被記録媒体の、前記配列方向の長さは、前記第1供給ローラと前記第1排出ローラの前記配列方向の離間距離よりも短いことを特徴とする請求項2又は3に記載の記録装置。
  7. 前記第2の被記録媒体の、前記配列方向と直交する方向の幅が、前記第1の被記録媒体と比べて小さいことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の記録装置。
  8. 前記記録ヘッドは、
    前記第1搬送機構により搬送される前記第1の被記録媒体に対しては、前記複数のノズルの全てを用いて記録を行い、
    前記第2搬送機構により搬送される前記第2の被記録媒体に対しては、前記一部のノズルのみを用いて記録を行うことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の記録装置。
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