JPH07256943A - 情報入出力装置 - Google Patents

情報入出力装置

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Publication number
JPH07256943A
JPH07256943A JP6074033A JP7403394A JPH07256943A JP H07256943 A JPH07256943 A JP H07256943A JP 6074033 A JP6074033 A JP 6074033A JP 7403394 A JP7403394 A JP 7403394A JP H07256943 A JPH07256943 A JP H07256943A
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JP
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recording
output device
paper feed
feed roller
ink
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JP6074033A
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English (en)
Inventor
Yoichi Hagiwara
洋一 萩原
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Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】極めてコンパクトで、安価な構成で、入力装置
としてのスキャナと出力装置としてのプリンタとを一体
化し、用紙や原稿を自動的に供給できるとともに複写機
としても機能することができる情報入出力装置を構成す
る。 【構成】画像情報に基づいて用紙2に画像を形成するプ
リンタ1と、原稿4から画像情報を読み込むスキャナ3
と、用紙2または原稿4の自動供給装置5とを備え、プ
リンタ1の紙送りローラ10をスキャナ3の原稿送りロ
ーラと共用し、紙送りローラ10の上側に記録ヘッド1
1を、紙送りローラ10の下側にイメージスキャナ15
を配置し、紙送りローラ10の所定位置に搬送路切り換
え用のゲート14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被記録材に画像を記録す
る出力装置と画像情報を読み取る入力装置とを備えた情
報入出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータ等の周辺機器と
して、情報を出力するための各種の記録装置(プリンタ
等)並びに情報を入力するための各種の読み取り装置
(スキャナ等)が開発され、使用されている。従来のこ
の種の周辺装置は、例えば、記録装置ではコンピュータ
の情報を記録用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記
録媒体)に記録し、読み取り装置では原稿(用紙)上の
情報を読み取ってコンピュータに送るなど、それぞれの
装置では単一の機能だけを実行するように構成されてい
る。
【0003】なお、プリンタ、複写機、ファクシミリ等
の機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。この記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
【0004】また、被記録材の搬送方向(副走査方向)
と交叉する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタ
イプの記録装置においては、被記録材を所定の記録位置
にセットした後、被記録材に沿って移動(主走査)する
キャリッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によっ
て画像(文字や記号等を含む)を記録し、1行分の記録
を終了した後に所定量の紙送り(副走査)を行ない、そ
の後に次の行の画像を記録(主走査)するという動作を
繰り返すことにより、被記録材の所望範囲に画像が記録
される。一方、被記録材を搬送方向に送る副走査のみで
記録するラインタイプの記録装置においては、被記録材
を所定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を
連続的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を
行ない、被記録材の全体に画像が記録される。
【0005】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。中でも、紙幅方向に多数の
吐出口を配列したラインタイプの記録手段を使用するラ
イン型の記録装置は、記録の一層の高速化が可能であ
る。
【0006】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、前述したような
記録装置並びに読み取り装置などから成るコンピュータ
周辺装置においては、コンピュータを中心として、各種
記録方式を用いた記録装置とフラットベット型またはシ
ートフィード型等のスキャナなどから成る読み取り装置
とを用意することになる。しかし、従来構成では、それ
ぞれ独立した記録装置および読み取り装置を購入せねば
ならず、購入コストが極めて高くなってしまい、さら
に、周辺装置を設置するために広い場所が必要になって
しまうという不都合がある。
【0008】本発明はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、極めてコンパクト
で、安価な構成で、記録装置と読み取り装置の双方の機
能を有する情報入出力装置を提供することである。
【0009】
【課題解決のための手段】請求項1の発明は、被記録材
に画像を記録する出力装置と、画像情報を読み取る入力
装置と、前記出力装置に接続され該出力装置に被記録材
を供給する自動給紙装置とを備えた情報入出力装置にお
いて、前記入力装置の紙送りローラは前記出力装置の紙
送りローラと同一のローラである構成とすることによ
り、極めてコンパクトで、安価な構成で、記録装置と読
み取り装置の双方の機能を有する情報入出力装置を提供
するものである。
【0010】請求項2および請求項3の発明は、請求項
1の構成に加えて、前記紙送りローラの上部に出力装置
を設け、該紙送りローラの下部に入力装置を設け、下部
の入力装置で読み取った原稿の情報を同時に上部の出力
装置で複写する構成、あるいは、前記紙送りローラの周
上に搬送路切り換え用のゲートを設け、出力装置への自
動給紙装置と入力装置への原稿供給装置とを共用する構
成とすることにより、一層効率よく上記目的を達成する
ものである。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用した情報入出力装置の一実施
例を模式的に示す一部破断斜視図であり、図2は図1の
情報入出力装置の模式的側面図である。図1および図2
において、1は記録用紙やプラスチック薄板等の被記録
材2に画像(文字等を含む)を記録する出力装置として
のプリンタ等の記録装置、3は原稿4の画像(文字等を
含む)を読み取る入力装置としてのスキャナ等の読み取
り装置である。5は被記録材2を記録装置1に供給する
ための自動給紙装置(オートドキュメントフィーダ=A
DF)である。
【0012】前記記録装置1としては、インクジェット
式、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービー
ム式等の各種の記録装置を使用することができるが、本
実施例では記録装置としてインクジェット記録装置が使
用されている。図2において、6はモータであり、この
モータ6の軸にはモータギヤ7が固定されており、該モ
ータギヤ7はアイドルギヤ8を経由して紙送りギヤ(プ
ラテンギヤ)9に連結されている。この紙送りギヤ9は
紙送りローラ(プラテンローラ)10の軸に固定されて
いる。こうして、前記モータ6を作動させることにより
前記紙送りローラ10が回転駆動されるように構成され
ている。
【0013】図1および図2において、プラテンローラ
(紙送りローラ)10の周面と所定の隙間をおいて対面
する姿勢で記録ヘッド(インクジェットヘッド)11が
配設されている。この記録ヘッド11は紙送りローラ1
0の上側に配置され、本実施例では該紙送りローラの長
さ方向(軸心に平行な方向)に移動(主走査)可能に装
着されている。
【0014】前記記録手段(記録ヘッド)11は、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記
録手段であって、熱エネルギーを発生するための電気熱
変換体を備えたものである。また、前記記録ヘッド11
は、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギー
により生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生
じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出さ
せ、記録を行なうものである。
【0015】図5は、記録ヘッド11のインク吐出部の
構造を模式的に示す部分斜視図である。図5において、
被記録材(記録用紙等)2と所定の隙間(例えば、約
0.5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐出口面8
1には、所定のピッチで複数の吐出口82が形成され、
共通液室83と各吐出口82とを連通する各液路84の
壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するため
の電気熱変換体(発熱抵抗体など)85が配設されてい
る。本例の場合、記録ヘッド11は、前記複数の吐出口
82が該記録ヘッドの移動方向(主走査方向)と交叉す
る方向(被記録材2の紙送り方向)に並ぶような位置関
係でキャリッジ(不図示)等に搭載されている。こうし
て、画像信号または吐出信号に基づいて対応する電気熱
変換体85を駆動(通電)して、液路84内のインクを
膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出口82
からインクを吐出させる記録手段11が構成されてい
る。
【0016】図3は図1の情報入出力装置の要部構成お
よび使用状態を模式的に示す部分拡大側面図であり、図
4は図1の情報入出力装置の要部構成および他の使用態
様を模式的に示す部分拡大側面図である。図2〜図4に
おいて、紙送りローラ10の前記記録ヘッド11より紙
送り方向上流側の周面には、圧接離反可能なピンチロー
ラ12が設けられている。このピンチローラ12は、ソ
レノイド、リンクあるいはレバー等(不図示)により解
除可能な押圧力によって紙送りローラ10に圧接されて
いる。
【0017】また、該ピンチローラ12の近傍(記録ヘ
ッド11側)には、被記録材2の有無を検知するための
第1の紙センサ13が配設されている。前記紙送りロー
ラ10の記録ヘッド11より紙送り方向下流側の周面近
傍には、被記録材2の搬送経路を切り換えるためのゲー
ト14が配設されている。このゲート14はソレノイド
等(不図示)の駆動手段により作動するものである。
【0018】図1〜図4において、前記紙送りローラ1
0は読み取り装置(スキャナ)3の原稿送り手段をも兼
ねるものであり、該紙送りローラ10の前記記録ヘッド
11と対向する位置(約180度の反対側)には、イメ
ージセンサ(読み取りヘッド)15が所定の隙間をもっ
て位置決め固定されている。このイメージセンサ15の
前後(原稿送り方向Bの上流側および下流側)には原稿
4を紙送りローラ10に押圧するためのピンチローラ1
6、16が配設されている。また、上流側のピンチロー
ラ16の上流側近傍(イメージセンサ15の上流側)に
は、原稿4の有無を検知するための第2の紙センサ17
が配設されている。
【0019】図1および図2において、前記自動給紙装
置5は給紙トレイ18と分離ローラ19と給紙ローラ2
0とを備えている。前記分離ローラ19および給紙ロー
ラ20は前記記録装置1のモータ6からギヤトレイン
(不図示)を経由して駆動力を受けている。また、前記
給紙トレイ18の底面の前記分離ローラ19と対向する
位置には摩擦パッド21が固着され、該給紙トレイ18
の前端部には被記録材2を1枚づつ分離するための突起
部22が設けられている。
【0020】次に、以上説明した情報入出力装置の動作
を説明する。先ず、出力装置を記録モードで使用する場
合を説明する。図1〜図3において、複数枚の被記録材
(記録用紙等)2を給紙トレイ18内にセットする。コ
ンピュータからの命令によりモータ6が回転を開始し、
ギヤトレインにより分離ローラ19が回転する。ここ
で、前記分離ローラ19と前記摩擦パッド21の作用並
びに前記給紙トレイ18の突起部22の作用により、積
載された複数枚の被記録材2のうちの最上面の1枚が分
離され、前記給紙ローラ20まで送給される。この分離
給紙の動作は周知の技術であり、詳細説明は省略する。
【0021】被記録材2が給紙ローラ20に入った時点
で、クラッチが作用して分離ローラ19の回転は停止す
る。その後、被記録材2は前記給紙ローラ20の回転に
より紙送りローラ(プラテンローラ)10と記録装置側
のピンチローラ12とのニップ部へ送り込まれる。そし
て、該紙送りローラ10の回転によりさらに送られ、記
録のための頭出し位置まで送られる。そこで、画像情報
に基づいて記録ヘッド11が駆動され、被記録材2に対
する記録が行われる。
【0022】1行分の記録動作と1行高さ分の紙送り動
作とを交互に繰り返して1枚分の記録が行われた後、被
記録材2は矢印A方向(図2、図3)に排出される。こ
のような1枚目の記録動作が終了すると、前述と同様の
動作により2枚目の被記録材2に対する記録が行われ
る。以上の動作を繰り返すことにより、複数枚の被記録
材2を順次連続的に搬送し記録する自動給紙装置付きの
記録装置として使用することができる。
【0023】次に、図1〜図4の情報入出力装置を入力
装置(読み取り装置)として使用する場合の動作を説明
する。図1〜図3において、原稿4はその下面(裏面)
に情報が記載されており、装置の前面(図2および図3
中の右側)から原稿4を挿入すると、第2の紙センサ1
7により原稿4の挿入が検知される。この時、原稿4は
紙送りローラ10と上流側のピンチローラ16とのニッ
プ部に到達している。この検知によりモータ2が駆動さ
れると、紙送りローラ10が回転して原稿4をイメージ
センサ(読み取りヘッド)15の位置まで取り込む。イ
メージセンサ15により原稿4に記載された情報を読み
取り、該情報をコンピュータに転送する。原稿4は下流
側のピンチローラ16を通ってそのまま矢印B方向に排
出される。この場合、自動給紙装置5および記録ヘッド
11は動作しない。
【0024】図1〜図3の構成によれば、次のように複
写機として使用することもできる。先ず、ピンチローラ
12を解除し、記録する被記録材2を記録待機位置に止
めておく。読み込む原稿4を装置前面(右側)から矢印
B方向に挿入し、第2の紙センサ17で該原稿4の挿入
を検知する。そこで、イメージセンサ15による原稿4
の読み取り(読み込み)を開始し、読み込みを始めてか
ら一定時間後にピンチローラ12の解除を戻し(圧接さ
せ)、被記録材2を紙送りしながら、読み込んだ情報を
記録ヘッド11により被記録材2に記録していく。記録
された被記録材2は矢印A方向(図示右方向)に排出さ
れ、読み込んだ原稿4は矢印B方向(図示左方向)に排
出される。このように、原稿4の同時複写を容易に行う
ことができる。
【0025】さらに、以上説明した情報入出力装置は、
自動給紙装置付きの読み取り装置(スキャナ)としても
使用することができる。図4は上記の情報入出力装置を
自動給紙装置付きの読み取り装置として使用する場合を
示すものである。この場合、ゲート14は、図4に示す
ように、自動給紙装置5(図2)から記録部を通して送
給される原稿4を紙送りローラの周面に沿って矢印Cの
ように読み取り装置3側(紙送りローラ10の下側)へ
導くように動作する。また、この場合、読み取る原稿4
はその表面(情報記載面)を上にして給紙トレイ18内
に複数枚セットされ、自動給紙される。さらに、この場
合は、記録ヘッド11は動作せず、記録装置のピンチロ
ーラ12は離隔(開放)位置に保持される。
【0026】図4において、原稿4が記録装置1の第1
の紙センサ13に到達した時、これを検知することによ
りゲート14を図示実線の位置へ動作させ、紙送りされ
る原稿4を矢印C方向に振り分ける。原稿4は紙送りロ
ーラ(プラテンローラ)10の周面上を搬送され、ピン
チローラ16を通ってイメージセンサ(読み取りヘッ
ド)15へ導かれ、該イメージセンサ15で原稿4の画
像を読み取った後、下流側のピンチローラ16を通して
矢印B方向に排出される。自動給紙装置5(図2)にお
ける原稿4の分離動作および送り出し動作は、前述した
記録動作(出力動作)時に被記録材2を自動給紙する場
合と同様である。また、この自動給紙を用いて原稿4を
読み取る場合は、前述のごとく、記録ヘッド11、記録
装置1のピンチローラ12は動作しない。
【0027】以上説明した実施例によれば、出力装置と
しての記録装置1の被記録材送り機構と、入力装置とし
ての読み取り装置の原稿送り機構とを、駆動系まで含め
て、共通の一つの紙送りローラ機構で構成し、さらに、
記録装置1の自動給紙装置を読み取り装置3の原稿4を
連続的に送給するオートドキュメントフィーダとして共
用する構成にするので、構造が簡単で、極めてコンパク
トな情報入出力装置を提供することが可能になる。ま
た、出力装置としての機能と入力装置としての機能を同
時に用いることにより複写機としても使用することがで
き、安価でしかも多機能な情報入出力装置を提供するこ
とが可能になる。
【0028】なお、前述の実施例では、出力装置として
の記録装置として、記録手段(記録ヘッド)を主走査方
向に移動させるシリアル記録装置を用いる場合を例に挙
げたが、本発明は、被記録材の全幅または一部をカバー
する長さのライン記録手段を用いて副走査のみで記録す
るライン記録装置を用いる場合にも、同様に適用するこ
とができ、同様の効果を達成し得るものである。また、
本発明は、前記記録装置が1個の記録手段で記録する単
色の記録装置の場合の他、異なる色で記録する複数の記
録手段を用いるカラー記録装置の場合、あるいは同一色
彩で異なる濃度で記録する複数の記録手段を用いる階調
記録装置の場合、さらには、これらを組み合わせた記録
装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効
果を達成し得るものである。
【0029】さらに、本発明は、記録装置の記録手段と
して、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能
なヘッドカートリッジを用いる場合、あるいは記録ヘッ
ドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給用の
チューブ等で接続するものを用いる場合など、記録ヘッ
ドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様
に適用することができ、同様の効果が得られるものであ
る。
【0030】なお、本発明は、インクジェット記録装置
を用いる情報入出力装置の場合、該インクジェット記録
装置が、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用
いる記録手段(記録ヘッド)を使用するものである場合
にも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してイ
ンクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェッ
ト記録装置である場合に優れた効果をもたらすものであ
る。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が
達成できるからである。
【0031】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0032】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0033】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0034】さらに、前述のように、記録装置が記録で
きる被記録材(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有
するフルラインタイプの記録ヘッドに対しても、本発明
は有効に適用できる。そのような記録ヘッドとしては、
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成のいずれでもよい。加えて、上例のようなシリアル
タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、
あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気
的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交
換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッ
ド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0035】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な補
助手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定で
きるので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対しての、前述のようなキャッピング
手段、クリーニング手段、吸引回復手段の他に、加圧式
の回復手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別
の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した
記録を行なうために有効である。
【0036】また、前述したように、搭載される記録ヘ
ッドの種類ないし個数についても、例えば、単色のイン
クに対応して1個のみが設けられたものの他、記録色や
濃度を異にする複数のインクに対応して複数個数設けら
れるものであってもよい。すなわち、例えば、記録装置
の記録モードとしては、黒色等の主流色のみの記録モー
ドだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数
個の組み合わせによるか、いずれでもよいが、異なる色
の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なくとも
一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0037】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止する6、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0038】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0039】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、被記録材に画像を記録する出力装置
と、画像情報を読み取る入力装置と、前記出力装置に接
続され該出力装置に被記録材を供給する自動給紙装置と
を備えた情報入出力装置において、前記入力装置の紙送
りローラは前記出力装置の紙送りローラと同一のローラ
である構成としたので、極めてコンパクトで、安価な構
成で、記録装置と読み取り装置の双方の機能を有する情
報入出力装置が提供される。
【0041】請求項2および請求項3の発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記紙送りローラの上部に出
力装置を設け、該紙送りローラの下部に入力装置を設
け、下部の入力装置で読み取った原稿の情報を同時に上
部の出力装置で複写する構成、あるいは、前記紙送りロ
ーラの周上に搬送路切り換え用のゲートを設け、出力装
置への自動給紙装置と入力装置への原稿供給装置とを共
用する構成としたので、一層効率よく、極めてコンパク
トで、安価な構成で、記録装置と読み取り装置の双方の
機能を有する情報入出力装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報入出力装置の一実施例を
模式的に示す一部破断斜視図である。
【図2】図1の情報入出力装置の概略構成を示す模式的
側面図である。
【図3】図1の情報入出力装置の要部構成および使用状
態を模式的に示す部分拡大側面図である。
【図4】図1の情報入出力装置で自動給紙読み取り動作
を行っている時の要部構成を模式的に示す部分拡大側面
図である。
【図5】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 出力装置(記録装置) 2 被記録材(記録用紙) 3 入力装置(読み取り装置) 4 原稿 5 自動給紙装置 6 モータ 9 紙送りギヤ(プラテンギヤ) 10 紙送りローラ(プラテンローラ) 11 記録手段(記録ヘッド) 12 ピンチローラ 13 第1の紙センサ 14 ゲート 15 イメージセンサ(読み取りヘッド) 16 ピンチローラ 17 第2の紙センサ 18 給紙トレイ 19 分離ローラ 20 給紙ローラ 81 吐出口面 82 吐出口 84 液路 85 電気熱変換体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/00 108 M

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材に画像を記録する出力装置
    と、画像情報を読み取る入力装置と、前記出力装置に接
    続され該出力装置に被記録材を供給する自動給紙装置と
    を備えた情報入出力装置において、前記入力装置の紙送
    りローラは前記出力装置の紙送りローラと同一のローラ
    であることを特徴とする情報入出力装置。
  2. 【請求項2】 前記紙送りローラの上部に出力装置を
    設け、該紙送りローラの下部に入力装置を設け、下部の
    入力装置で読み取った原稿の情報を同時に上部の出力装
    置で複写することを特徴とする請求項1の情報入出力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記紙送りローラの周上に搬送路切り
    換え用のゲートを設け、出力装置への自動給紙装置と入
    力装置への原稿供給装置とを共用することを特徴とする
    請求項1または請求項2の情報入出力装置。
  4. 【請求項4】 前記出力装置が、記録手段から被記録
    材へインクを吐出して記録するインクジェット記録装置
    であることを特徴とする請求項1〜請求項3の情報入出
    力装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が、インクを吐出するた
    めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
    備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
    する請求項4の情報入出力装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
    る請求項5の情報入出力装置。
JP6074033A 1994-03-18 1994-03-18 情報入出力装置 Pending JPH07256943A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09254373A (ja) * 1996-03-26 1997-09-30 Canon Inc 画像処理装置
KR100420809B1 (ko) * 1997-06-03 2004-05-03 삼성전자주식회사 스케너가 부착된 잉크젯 프린터의 퀵 스켄 장치
KR100466146B1 (ko) * 2001-06-22 2005-01-13 세이코 엡슨 가부시키가이샤 스캐너 장치 및 복합 처리 장치
JP2011131952A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Nagano Japan Radio Co カードプリンタ

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