JP2014073595A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない駆動源でロール体から巻き解かれた媒体の給送とロール体側への媒体の巻き戻しとを適切に行うことができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体噴射装置11は、ロール体Rを保持する媒体保持部22と、ロール体Rから巻き解かれた用紙Sに対してインクを噴射する液体噴射部50と、第1回転方向に回転することでロール体Rから用紙Sを巻き解かせて液体噴射部50側に向けて給送する給送ローラー28a,29aと、第1方向に駆動することで給送ローラー28a,29aを第1回転方向に回転させるとともに、第2方向に駆動することで給送ローラー28a,29aを第1回転方向の逆方向となる第2回転方向に回転させる給送モーター26と、給送モーター26が第2方向に駆動した場合に、給送モーター26の駆動力を媒体保持部22に対して用紙Sを巻き戻す巻き戻し方向への回転力として伝達する動力伝達機構27と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ロール紙などの長尺状の媒体に対して液体を噴射する液体噴射装置に関する。
従来から、液体を噴射する液体噴射装置として、円筒状に巻かれたロール紙(以下、ロール体という)を保持するとともに、そのロール体から巻き解かれた用紙に対してインクを噴射することで印刷を行うインクジェット式プリンター(以下、単にプリンターという)がある。
こうしたプリンターにおいては、用紙に対して印刷を行った後に、その印刷部分を切断するとともに、切断によって生じた新たな先端部分を送り戻した上で、再度印刷開始位置まで用紙を送って次の印刷を行うことが多い。このとき、用紙の戻し量が多いと用紙が過度にたるんでしまうため、用紙を送り戻す際にロール体を給紙時とは逆方向に回転させて、用紙をロール体側に巻き戻すのが好ましい。
一方、ロール体は用紙の巻き数によって径が変化するため、同じ回転量でも、その時の残量によって巻き解かれる用紙の長さに差が生じる。そのため、給紙のためにロール体を回転させると、残量が多いうちは給紙される用紙がたるんでしまう一方で、残量が少なくなると用紙の給送量が不足してしまい、その何れの場合にも印刷品質が低下する虞がある。
そのため、ロール紙を扱うプリンターには、ロール体を回転させるためのモーターに加えて、巻き解かれた用紙を給送するために用いられる給送ローラーを回転させるためのモーターを備えて、用紙のたるみを調整するものがある。(例えば、特許文献1)。
特開2010−111057号公報
しかし、モーターのような駆動源を多く搭載すると、その分だけ装置が大型化してしまったり、構成が複雑になってしまったりするという課題がある。
なお、こうした問題は、ロール紙に対してインクを噴射するプリンターに限らず、ロール体から巻き解かれた媒体の給送とロール体側への媒体の巻き戻しとを行う液体噴射装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、少ない駆動源でロール体から巻き解かれた媒体の給送とロール体側への媒体の巻き戻しとを適切に行うことができる液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、長尺状の媒体がロール状に巻き重ねられたロール体を該ロール体の軸心を中心とする回転が可能な状態で保持する媒体保持部と、前記ロール体から巻き解かれた前記媒体に対して液体を噴射する液体噴射部と、第1回転方向に回転することで前記ロール体から前記媒体を巻き解かせて前記液体噴射部側に向けて給送する給送ローラーと、第1方向に駆動することで前記給送ローラーを前記第1回転方向に回転させるとともに、第2方向に駆動することで前記給送ローラーを前記第1回転方向の逆方向となる第2回転方向に回転させる駆動源と、前記駆動源が前記第2方向に駆動した場合に、前記駆動源の駆動力を前記媒体保持部に対して前記媒体を前記ロール体側に巻き戻す巻き戻し方向への回転力として伝達する動力伝達機構と、を備える。
この構成によれば、駆動源の駆動力によって給送ローラーは媒体を給送する方向とその逆方向とに回転するので、媒体のたるみを調整しつつ、液体噴射部側への媒体の給送とロール体側への媒体の送り戻しとを行うことができる。また、駆動源が第2方向に駆動するときには、動力伝達機構によって駆動源の駆動力が媒体保持部に対して媒体をロール体側に巻き戻す巻き戻し方向への回転力として伝達されるので、ロール体を回転させて給送ローラーによって送り戻される媒体を巻き取ることができる。すなわち、給送ローラー及びロール体が同じ駆動源の駆動力で回転するので、少ない駆動源でロール体から巻き解いた媒体の給送とロール体側への媒体の巻き戻しとを適切に行うことができる。
上記液体噴射装置において、前記媒体保持部は、前記駆動源の駆動力が伝達された場合に前記巻き戻し方向に回転する回転部を有し、前記動力伝達機構は、前記給送ローラーよりも前記回転部の回転速度が速くなるように前記回転部に前記回転力を伝達するとともに、前記回転力が予め設定された設定値を上回った場合に前記回転部への前記回転力の伝達を規制する規制機構を有する。
この構成によれば、回転部が巻き戻し方向に回転する場合には、動力伝達機構が給送ローラーの回転速度よりも回転部の回転速度の方が速くなるように回転部に回転力を伝達することで、媒体の巻き取り不足が抑制される。一方で、回転部を回転させるための回転力が設定値を上回った場合には規制機構が回転部への回転力の伝達を規制するので、媒体の巻き取り過ぎによって媒体に過度の負荷がかかることが抑制される。したがって、ロール体側への媒体の巻き戻しを適切に行うことができる。
上記液体噴射装置において、前記動力伝達機構は、前記駆動源からの駆動力によって回転する太陽歯車と、該太陽歯車と噛合した状態で前記太陽歯車の回転中心を中心として周回移動可能な遊星歯車と、該遊星歯車を保持した状態で前記太陽歯車の回転中心を中心として回動可能な回動部材と、前記遊星歯車の回転を前記媒体保持部に伝達するための中継歯車と、を有し、前記回動部材は、前記駆動源が前記第2方向に駆動した場合に前記遊星歯車を前記中継歯車と噛合させる方向に回動する一方で、前記駆動源が前記第1方向に駆動した場合に前記遊星歯車の前記中継歯車との噛合を解除させる方向に回動する。
この構成によれば、駆動源が第1方向に駆動した場合には、回動部材が遊星歯車の中継歯車との噛合を解除させる方向に回動するので、媒体の給送時には媒体保持部に駆動源の駆動力は伝達されない。一方で、駆動源が第2方向に駆動した場合には回動部材が遊星歯車を中継歯車と噛合させる方向に回動するので、媒体の巻き戻し時には媒体保持部に駆動源の駆動力を伝達することができる。
上記液体噴射装置において、前記媒体保持部は、前記ロール体を支持するための支持軸と、該支持軸に支持された前記ロール体の軸線方向における端部を挟持した状態で前記支持軸と一体回動可能なフランジ部と、を有し、前記フランジ部には前記中継歯車と噛合する歯部が設けられているとともに、前記歯部は前記中継歯車よりも歯数が多い。
この構成によれば、フランジ部に中継歯車と噛合する歯部が設けられているので、駆動源が第2方向に駆動した場合には、遊星歯車が中継歯車と噛合した状態で回転することにより、フランジ部が回転する。そして、フランジ部が回転することによって、支持軸に支持されたロール体を回転させて、媒体を巻き取ることができる。また、フランジ部に設けられた歯部は中継歯車よりも歯数が多く、歯部に大きなトルクを伝達することができるので、より出力の小さい駆動源でロール体を回転させることができる。
上記液体噴射装置において、前記駆動源は前記媒体を給送する場合に前記第1方向に間欠的に回転駆動する給送モーターであり、該給送ローラーによって給送された前記媒体を前記液体噴射部側に向けて搬送するための搬送ローラーと、該搬送ローラーを回転させるための搬送モーターとをさらに備える。
この構成によれば、給送モーターが第1方向に間欠的に回転駆動することで媒体のたるみ状態を調整することができる。また、給送モーターとは別の搬送モーターを備えることで、媒体を液体噴射部の動作に合わせて搬送ローラーによって搬送することができる。
上記液体噴射装置は、前記給送ローラーとの間に前記媒体を挟持する従動ローラーをさらに備え、前記給送ローラーは前記従動ローラーと給送ローラー対を構成するとともに、該給送ローラー対は、前記媒体の給送方向に沿って2つ設けられる。
この構成によれば、1つ目の給送ローラー対の給送方向上流側と、2つの給送ローラー対の間と、2つ目の給送ローラー対の給送方向下流側とで、媒体のたるみ状態を変化させることができる。
上記液体噴射装置において、前記給送ローラー対によって給送される前記媒体に接触することで該媒体に付着した付着物を除去する除去部をさらに備え、該除去部は前記媒体の給送経路において2つの前記給送ローラー対の間に配置されている。
この構成によれば、媒体の給送経路において2つの給送ローラー対の間には除去部が設けられているので、2つの給送ローラー対によって張力を付与された媒体を除去部に摺接させることで、媒体に付着した付着物を効率よく除去することができる。
一実施形態の液体噴射装置の斜視図。 保持フレームを引き出した液体噴射装置の斜視図。 液体噴射装置の概略構成を示す断面図。 給送機構の構成を示す斜視図。 用紙を給送するときの給送機構を示す断面図。 用紙を巻き戻すときの給送機構を示す断面図。
以下、液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置11は、略矩形箱状の筐体部12を備えている。筐体部12は、第1収容部13と、第1収容部13の上側に配置された第2収容部14と、第1収容部13の後側に配置された第3収容部15とを備えている。なお、本実施形態においては、重力方向に沿う上下方向Zと交差(本実施形態では直交)する第2収容部14と第3収容部15との並び方向を前後方向Yとする。また、上下方向Z及び前後方向Yと交差(本実施形態では直交)する第1収容部13及び第2収容部14の長手方向を幅方向Xとする。
第1収容部13には、保持フレーム16が引き出し可能に収容される。また、第1収容部13の前面側には、保持フレーム16の前端面16aと、前端面16aの上側に着脱可能に取り付けられた前面カバー17と、幅方向Xにおいて保持フレーム16の両側に回動可能に取り付けられた開閉カバー18とが露出している。
開閉カバー18は下端側に設けられた図示しない回動軸を中心に上端側が回動することで、図1に示す閉位置と、上端部が前方へ回動して内部が露出する開位置と開位置に配置される。そして、開閉カバー18が開位置に配置されると、液体の一例としてのインクを収容するインクカートリッジ19が着脱可能に装着されるカートリッジホルダー(図示略)が露出する。また、第2収容部14の前面側には、排出口20が形成されている。
図2に示すように、保持フレーム16には、媒体の一例としての長尺状の用紙Sが円筒状に巻き重ねられたロール体Rを、ロール体Rの軸心を中心とする回転が可能な状態で保持する媒体保持部22が設けられている。なお、媒体保持部22には複数の異なるサイズのロール体Rが交換可能に装填される。
媒体保持部22は、ロール体Rを支持するための支持軸22aと、支持軸22aに支持されたロール体Rの軸線方向(本実施形態では幅方向X)における端部を挟持した状態で支持軸22aと一体回動可能な一対のフランジ部23とを有している。なお、支持軸22aは、対をなす保持フレーム16の側壁部16bに回動自在に支持されている。また、対をなすフランジ部23のうち、幅方向Xにおける第1端側(図2では左側)のフランジ部23aは、支持軸22aに沿って幅方向Xに移動可能となっている。
ロール体Rを媒体保持部22にセットする場合には、図2に示すように筐体部12から前面カバー17を取り外した上で、保持フレーム16を筐体部12から前方に引き出す。そして、ロール体Rを支持軸22aに挿通するとともに、第1端側のフランジ部23aを第2端側(図1では右側)に移動させて、ロール体Rの両端側を第2端側のフランジ部23b(回転部の一例)との間に挟持する。
なお、本実施形態においては、媒体保持部22から第2収容部14側に向けて用紙Sを搬送することを「給送する」といい、第1収容部13内における用紙Sの搬送経路のことを「給送経路」、第1収容部13内における用紙Sの搬送方向のことを「給送方向」ということがある。
図3に示すように、保持フレーム16には、用紙Sを第2収容部14側に向けて給送するための給送機構24が保持されている。給送機構24は、駆動源の一例である給送モーター26と、給送モーター26の駆動力を伝達するための動力伝達機構27と、用紙Sを挟持して給送する給送ローラー対28,29とを備えている。
給送ローラー対28は、給送モーター26の駆動力によって回転する給送ローラー28aと、給送ローラー28aとの間に用紙Sを挟持する従動ローラー28bとによって構成されている。また、給送ローラー28aは第1駆動軸28cに支持されている。給送ローラー対29は、給送モーター26の駆動力によって回転する給送ローラー29aと、給送ローラー29aとの間に用紙Sを挟持する従動ローラー29bとによって構成されている。また、給送ローラー29aは第2駆動軸29cに支持されている。そして、2つの給送ローラー対28,29は、用紙Sの給送方向に沿って所定の間隔を有した状態で並ぶように設けられている。
用紙Sを第2収容部14側に給送する場合には、給送モーター26が第1方向に回転駆動することで、給送ローラー28a,29aが図3における時計方向に回転する。一方、給送モーター26が第1方向と逆方向となる第2方向に回転駆動することで、給送ローラー28a,29aが図3における反時計方向に回転して、用紙Sを給送方向と逆方向に送り戻す。
第2収容部14には、用紙Sを排出口20に向けて搬送するための搬送機構34と、搬送機構34によって搬送される用紙Sにインクを噴射することで記録を行う記録部35と、インクが付着した用紙Sを乾燥させるためのヒーター36と、用紙Sを切断するためのカッター37とが収容されている。
搬送機構34は、駆動源である搬送モーター38と、搬送モーター38の駆動力を伝達するための動力伝達機構39と、用紙Sを挟持して搬送する搬送ローラー対30,40,41,42と、中間ローラー43と、排出ローラー44とを備えている。なお、中間ローラー43及び排出ローラー44は、搬送モーター38の駆動力によって回転する。また、搬送ローラー対30は、第1収容部13側に配置されている。
搬送ローラー対30は、搬送モーター38の駆動力によって回転する搬送ローラー30aと、搬送ローラー30aと対をなす従動ローラー30bとによって構成されている。また、搬送ローラー対40は、搬送モーター38の駆動力によって回転する搬送ローラー40aと、搬送ローラー40aと対をなす従動ローラー40bとによって構成されている。そして、搬送ローラー30a,40aが図3における時計方向に回転すると、給送ローラー28a,29aによって給送された用紙Sが液体噴射部50側に向けて搬送される。
記録部35は、幅方向Xに沿って延びるガイドレール45と、幅方向Xに往復移動可能な状態でガイドレール45に保持されたキャリッジ46と、キャリッジ46をガイドレール45に沿って移動させるための駆動源であるキャリッジモーター47とを備えている。
さらに、記録部35は、幅方向Xに所定距離を離れて配置された一対のプーリー48(図3では一方のみ図示)と、一対のプーリー48に巻き掛けられた無端状のタイミングベルト49とを備えている。また、一方のプーリー48は、キャリッジモーター47の出力軸に連結されている。そして、キャリッジモーター47が正逆転駆動されることにより、タイミングベルト49の一部に固定されたキャリッジ46がガイドレール45に沿って往復移動する。
キャリッジ46の下部には、ロール体Rから巻き解かれた用紙Sに対してインクを噴射可能な液体噴射部50が保持されている。液体噴射部50の下面側には、複数の液体噴射ノズル50aが開口している。また、キャリッジ46の下方には、搬送経路に沿って配置された搬送ローラー対40と搬送ローラー対41との間に、用紙Sを支持するための支持部材51が配置されている。
支持部材51の前後方向Yにおける一定範囲は印刷領域とされている。また、この印刷領域単位で、用紙Sは搬送機構34によって間欠的に搬送される。そして、支持部材51上に停止した用紙Sに対して、往復移動するキャリッジ46に保持された液体噴射部50の液体噴射ノズル50aからインクが噴射されることで、用紙Sに印刷が施される。
記録部35において記録(印刷)が施された用紙Sは、板状のヒーター36の上面に沿って搬送されることで乾燥される。なお、ヒーター36の上方には、用紙Sを押さえるための押圧ローラー52と排出ローラー44とが設けられている。
ヒーター36上を通過した乾燥後の用紙Sは、記録が施された部分が単位長さ毎にカッター37によって切断されることで、単票紙CPとなる。また、記録が完了した単票紙CPは排出口20を通じて筐体部12外に排出される。
保持フレーム16には、用紙Sの給送経路において給送ローラー対28と給送ローラー対29との間となる位置に、給送される用紙Sの第1面S1側を案内するための案内部材53と、用紙Sの第2面S2側を案内するための案内部54とが設けられている。なお、本実施形態において、用紙Sの第1面S1はインクが噴射される表面である一方、用紙Sの第2面S2はインクが噴射されない裏面である。
また、保持フレーム16には、用紙Sの給送経路において給送ローラー対28と給送ローラー対29との間となる位置に、用紙Sに付着した紙粉などの付着物を除去するための複数(本実施形態では2つ)の除去機構55が設けられている。なお、給送ローラー対28と給送ローラー対29との間において、用紙Sはたるまないように張力が付与された状態で給送される。
除去機構55は給送経路の下側に配置された第1除去部材57と、給送経路の上側に配置されて第1除去部材57と対をなす第2除去部材58とを備えている。また、第1除去部材57の上面側は、用紙Sの第1面S1側に接触することで用紙Sに付着した紙粉などの付着物を除去する除去部59(59a)となっている。また、第2除去部材58の下面側は、用紙Sの第2面S2側に接触することで用紙Sに付着した紙粉などの付着物を除去する除去部59(59b)となっている。
次に、動力伝達機構27の構成について説明する。
図4に示すように、動力伝達機構27は、幅方向Xにおける第2端側のフランジ部23bの近傍となる位置に配置されている。
動力伝達機構27は、給送モーター26の出力軸26aに設けられたモーターピニオン60と、複合歯車61と、太陽歯車62と、遊星歯車63と、遊星歯車63を支持して太陽歯車62の周りを公転させる回動部材64と、歯車列65と、中継歯車66とを備えている。また、遊星歯車63に設けられた大径遊星歯車63a及び小径遊星歯車63bの内径側には、遊星歯車63の回動軸63cと同軸上に配置された規制機構の一例としてのトルクリミッター67が設けられている。
トルクリミッター67は、小径遊星歯車63bを回転させるための回転力(トルク)が予め設定された設定値未満である場合には、回動軸63cから小径遊星歯車63bへの回転力の伝達を規制しない。そのため、小径遊星歯車63bは、常時は回動軸63c及び大径遊星歯車63aと同期して回転する。
一方、トルクリミッター67は、小径遊星歯車63bを回転させるための回転力が予め設定された設定値を上回ると、回動軸63cから小径遊星歯車63bへの回転力の伝達を規制する。具体的には、一定の負荷がかかった状態で回動軸63cを小径遊星歯車63bに対して摺動させることで、小径遊星歯車63bに設定値以上の回転力が付与されないようにする。
歯車列65は、第1歯車71と、第1歯車71と噛合する第2歯車72と、第2歯車72と噛合する第3歯車73とを備えている。なお、第3歯車73は第2駆動軸29cの端部に設けられている。さらに、歯車列65は、第3歯車73と噛合する第4歯車74と、第4歯車74と噛合する第5歯車75と、第5歯車75と噛合する第6歯車76と、第6歯車76と噛合する第7歯車77とを備えている。なお、第7歯車77は第1駆動軸28cの端部に設けられている。
複合歯車61に設けられた大径歯車61aはモーターピニオン60と噛合しているとともに、複合歯車61に設けられた小径歯車61bは太陽歯車62に設けられた大径太陽歯車62aと噛合している。また、太陽歯車62に設けられた小径太陽歯車62bは、大径遊星歯車63a及び第1歯車71と噛合している。さらに、小径遊星歯車63bは中継歯車66と噛合可能となっているとともに、中継歯車66はフランジ部23bに設けられた歯部80と噛合している。なお、フランジ部23bの歯部80は、フランジ部23bの回転中心側ではなく、外周側に設けられている。また、フランジ部23bに設けられた歯部80は、中継歯車66よりも径が大きく、また、歯数が多い。
動力伝達機構27は、給送モーター26からの駆動力によって回転する太陽歯車62と、太陽歯車62と噛合した状態で太陽歯車62の回転中心を中心として周回移動可能な遊星歯車63とを有する遊星歯車機構を備えている。また、回動部材64は、太陽歯車62が回動すると、遊星歯車63を保持した状態で、太陽歯車62の回転中心を中心として回動する。
回動部材64は、給送モーター26が第2方向に駆動した場合に小径遊星歯車63bを中継歯車66と噛合させる方向に回動する一方で、給送モーター26が第1方向に駆動した場合に小径遊星歯車63bの中継歯車66との噛合を解除させる方向に回動する。また、図4に示すように小径遊星歯車63bが中継歯車66と噛合した場合に、中継歯車66は遊星歯車63の回転を媒体保持部22に伝達する。
図5に示すように、保持フレーム16の後側下部には、回動部材64の後方となる位置に度当て部81が設けられている。なお、図5及び図6においては、動力伝達機構27の構成を明示するために、保持フレーム16の幅方向Xにおける第2端側に設けられた側壁部16bの図示を省略している。
次に、用紙Sの給送及び巻き戻しについて説明する。
第1収容部13内における用紙の搬送経路(給送経路)の下流端付近には、用紙Sの待機位置P1が設定されている。そして、液体噴射装置11において印刷を行う場合には、用紙Sが第1収容部13側から第2収容部14側に給送される一方で、印刷が終了した場合などには、用紙Sの先端側が待機位置P1まで送り戻される。
用紙Sを第2収容部14側に給送する場合には、給送モーター26が第1方向に回転駆動することにより、出力軸26a、モーターピニオン60、複合歯車61、太陽歯車62及び歯車列65が図5に矢印で示す正方向にそれぞれ回転する。そして、歯車列65を構成する第7歯車77及び第3歯車73の回転に伴って、第1駆動軸28cに支持された給送ローラー28a及び第2駆動軸29cに支持された給送ローラー29aが第1回転方向D1(図5における反時計方向)に回転する。
このとき、太陽歯車62が正方向(図5における時計方向)に回転するのに伴って、回動部材64及び遊星歯車63は、太陽歯車62との相対位置を維持しつつ、太陽歯車62の回転方向に回転(公転)する。そして、回動部材64は度当て部81に当接することで回転が規制されて、図5に示す解除位置に配置される。その結果、小径遊星歯車63bと中継歯車66との噛合が解除される。
したがって、用紙Sの給送時には、給送モーター26の駆動力はフランジ部23bに伝達されない。そして、給送ローラー28a,29aの回転によって用紙Sが引っ張られることで、フランジ部23b、支持軸22a及びロール体Rが図5における反時計方向に回転して、ロール体Rから用紙Sが巻き解かれる。そのため、給送ローラー対29よりも給送方向上流側においては、用紙Sは張力が付与された状態で給送される。
なお、ロール体Rは用紙Sの巻き数によって径が変化するため、給送モーター26の駆動によってフランジ部23b(ロール体R)を回転させて用紙Sを巻き解かせると、回転数が同じであっても、用紙Sの残量が少ない場合と多い場合とで、給送される長さが変化してしまう。そこで、用紙Sを給送する場合には、給送モーター26の駆動によってロール体Rを回転させずに、給送モーター26の駆動によって回転する給送ローラー28a、29aによって用紙Sを巻き解きつつ、給送を行う。
なお、搬送ローラー対30よりも搬送方向下流側においては、用紙Sが一定のテンションで間欠搬送される。そのため、用紙Sを給送する場合には、給送モーター26が第1方向に間欠駆動されることで、給送ローラー対29と搬送ローラー対30との間において、用紙Sがたるんだ状態で保持される。
一方、用紙Sを巻き戻す場合には、給送モーター26が第1方向と逆方向となる第2方向に回転駆動することにより、出力軸26a、モーターピニオン60、複合歯車61、太陽歯車62及び歯車列65が図6に矢印で示す逆方向にそれぞれ回転する。そして、歯車列65を構成する第7歯車77及び第3歯車73の回転に伴って、第1駆動軸28cに支持された給送ローラー28a及び第2駆動軸29cに支持された給送ローラー29aが搬送方向と逆方向となる第2回転方向D2(図6における時計方向)に回転する。
このとき、太陽歯車62が逆方向(図6における反時計方向)に回転するのに伴って、回動部材64及び遊星歯車63は、太陽歯車62との相対位置を維持しつつ、太陽歯車62の回転方向に回転(公転)する。その結果、回動部材64が図6に二点鎖線で示す解除位置から図6に実線で示す伝達位置に回動して、小径遊星歯車63bが中継歯車66と噛合する。すると、太陽歯車62と同期してフランジ部23bが図6に矢印で示す巻き戻し方向D3に回転して、搬送経路上に繰り出されていた用紙Sがロール体R側に巻き戻される。
すなわち、用紙Sの巻き戻し時には、給送モーター26の駆動力によって、給送ローラー28a,29aに加えて、中継歯車66、フランジ部23b、支持軸22a及びロール体Rも回転する。ただし、ロール体Rは用紙Sの巻き数によって径が変化するため、回転数が同じであっても、用紙Sの残量が少ない場合と多い場合とで、巻き戻される長さが異なる。
そのため、用紙Sの巻き取り不足を抑制するために、フランジ部23bの回転速度は給送ローラー28a,29aの回転速度よりも速くなるように設定されている。すなわち、動力伝達機構27は、給送ローラー28a,29aよりもフランジ部23bの回転速度が速くなるように、給送ローラー28a,29a及びフランジ部23bに回転力を伝達する。
なお、フランジ部23bが給送ローラー28a,29aよりも速く回転すると、給送ローラー28a,29aが送り戻すよりも多くの用紙Sがロール体Rに巻き取られて、用紙Sに負荷がかかる虞がある。こうした負荷を抑制するため、用紙Sの送り戻し時に用紙Sにかかる負荷が一定以上になると、トルクリミッター67が機能して、回動軸63cから小径遊星歯車63bへの回転力の伝達が規制される。これにより、小径遊星歯車63bの回転が抑制される。
そして、小径遊星歯車63bの回転が抑制されると、中継歯車66、フランジ部23b、支持軸22a及びロール体Rは、給送ローラー28a,29aの回転速度に合わせて回転する。すると、用紙Sは所定の張力がかかった状態で、ロール体Rに巻き取られる。
次に、以上のように構成された液体噴射装置11の作用について説明する。
給送モーター26は、第1方向に回転駆動することで、給送ローラー28a,29aを第1回転方向D1に回転させる。そして、給送ローラー28a,29aは、第1回転方向D1に回転することで、ロール体Rから用紙Sを巻き解かせて、液体噴射部50側に向けて給送する。
また、給送モーター26は、第2方向に回転駆動することで給送ローラー28a,29aを第1回転方向D1の逆方向となる第2回転方向D2に回転させる。また、給送モーター26が第2方向に駆動した場合には、動力伝達機構27の回動部材64が回動することで、給送モーター26の駆動力が媒体保持部22のフランジ部23bに対して巻き戻し方向D3への回転力として伝達される。そして、フランジ部23bは、給送モーター26の駆動力が回転力として伝達された場合に、用紙Sをロール体R側に巻き戻す巻き戻し方向D3に回転する。
すなわち、給送モーター26が第2方向に駆動した場合には、動力伝達機構27が給送モーター26の駆動力を媒体保持部22に伝達する。このように、本実施形態では1つの給送モーター26によって給送ローラー28a,29aが第1回転方向D1及び第2回転方向D2に回転させるとともにフランジ部23を巻き戻し方向D3に回転させるので、用紙Sを巻き戻すために、給送モーター26と別の駆動源を設ける必要がない。
なお、動力伝達機構27は、給送ローラー28a,29aよりもフランジ部23bの方が回転速度が速くなるようにフランジ部23bに回転力を伝達するので、用紙Sの巻き取り不足が抑制される。また、フランジ部23bを回転させるための回転力が設定値を上回った場合には、トルクリミッター67がフランジ部23bへの回転力の伝達を規制するので、用紙Sの巻き取り過ぎによって用紙Sに過度の負荷がかかることが抑制される。したがって、ロール体R側への用紙Sの巻き戻しが適切に行われる。
一方、用紙Sの給送時には、フランジ部23に給送モーター26の駆動力は伝達されないので、ロール体Rは回転せず、給送ローラー28a,29aの回転力で用紙Sを給送方向に引っ張ることでロール体Rが回転する。そのため、用紙Sを給送する場合には、1つめの給送ローラー対28の給送方向上流側において、用紙Sはたるみのない状態で巻き解かれる。すなわち、用紙Sの給送時にはロール体Rを給送モーター26で回転させず、給送ローラー28a,29aの回転力で用紙Sを巻き解くので、用紙Sの不要なたるみや給送不足が生じない。
また、給送ローラー対28と給送ローラー対29との間においても、用紙Sはたるまないように張力が付与された状態で給送される。そして、除去部59は用紙Sの給送経路において2つの給送ローラー対28,29の間に配置されているので、張力が付与された用紙Sに摺接することで、効率よく紙粉等の付着物を除去する。
ここで、紙粉とは、用紙Sを構成する繊維質のかけらの他、含有物質や塗装物質の粉などを含むものをいう。例えば、用紙Sには、白さを出す顔料としての炭酸カルシウムや光沢を出すためのカオリンなどが含有されていたり塗布されていたりすることがある。そして、例えば炭酸カルシウムなどが液体噴射ノズル50a内に入り込むと、液体噴射ノズル50a内のインクの粘度が著しく増し、解消しにくい重度の目詰まりを招く虞がある。
その点、本実施形態では、用紙Sの印刷面である第1面S1側からだけでなく、第2面S2側からも紙粉の除去を行うことで、液体噴射部50の周辺に用紙Sとともに紙粉が進入するのを抑制するので、液体噴射ノズル50aの目詰まりが抑制される。
さらに、用紙Sの給送時には、給送モーター26が間欠駆動されることで、給送ローラー対29と搬送ローラー対30との間においては用紙Sがたるんだ状態で保持される。そのため、搬送ローラー対30よりも搬送方向下流側において、往復移動するキャリッジ46や液体噴射部50の動作に合わせて、搬送機構34によって用紙Sを一定のテンションで間欠搬送することが可能になる。
このように、給送経路に2つの給送ローラー対28,29を配置することで、1つ目の給送ローラー対28の給送方向上流側と、2つの給送ローラー対28,29の間と、2つ目の給送ローラー対29の給送方向下流側とで、用紙Sのたるみ状態がそれぞれ適切な状態に調整される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)給送モーター26の駆動力によって給送ローラー28a,29aは用紙Sを給送する第1回転方向D1とその逆方向とに回転するので、用紙Sのたるみを調整しつつ、液体噴射部50側への用紙Sの給送とロール体R側への用紙Sの送り戻しとを行うことができる。また、給送モーター26が第2方向に駆動するときには、動力伝達機構27によって給送モーター26の駆動力が媒体保持部22に対して用紙Sをロール体R側に巻き戻す巻き戻し方向D3への回転力として伝達されるので、ロール体Rを回転させて給送ローラー28a,29aによって送り戻される用紙Sを巻き取ることができる。すなわち、給送ローラー28a,29a及びロール体Rが同じ給送モーター26の駆動力で回転するので、少ない駆動源でロール体Rから巻き解いた用紙Sの給送とロール体R側への用紙Sの巻き戻しとを適切に行うことができる。
(2)フランジ部23bが巻き戻し方向D3に回転する場合には、動力伝達機構27が給送ローラー28a,29aの回転速度よりもフランジ部23bの回転速度の方が速くなるようにフランジ部23bに回転力を伝達することで、用紙Sの巻き取り不足が抑制される。一方で、フランジ部23bを回転させるための回転力が設定値を上回った場合にはトルクリミッター67がフランジ部23bへの回転力の伝達を規制するので、用紙Sの巻き取り過ぎによって用紙Sに過度の負荷がかかることが抑制される。したがって、ロール体R側への用紙Sの巻き戻しを適切に行うことができる。
(3)給送モーター26が第1方向に駆動した場合には、回動部材64が小径遊星歯車63bの中継歯車66との噛合を解除させる方向に回動するので、用紙Sの給送時には媒体保持部22に給送モーター26の駆動力は伝達されない。一方で、給送モーター26が第2方向に駆動した場合には回動部材64が小径遊星歯車63bを中継歯車66と噛合させる方向に回動するので、用紙Sの巻き戻し時には媒体保持部22に給送モーター26の駆動力を伝達することができる。
(4)フランジ部23bに中継歯車66と噛合する歯部80が設けられているので、給送モーター26が第2方向に駆動した場合には、小径遊星歯車63bが中継歯車66と噛合した状態で回転することにより、フランジ部23が回転する。そして、フランジ部23が回転することによって、支持軸22aに支持されたロール体Rを回転させて、用紙Sを巻き取ることができる。また、フランジ部23bに設けられた歯部80は中継歯車66よりも歯数が多く、歯部80に大きなトルクを伝達することができるので、より出力の小さい給送モーター26でロール体Rを回転させることができる。
(5)給送モーター26が第1方向に間欠的に回転駆動することで、用紙Sのたるみ状態を調整することができる。また、給送モーター26とは別の搬送モーター38を備えることで、用紙Sを液体噴射部50の動作に合わせて搬送ローラー30a,40aによって搬送することができる。
(6)1つ目の給送ローラー対28の給送方向上流側と、2つの給送ローラー対28,29の間と、2つ目の給送ローラー対29の給送方向下流側とで、用紙Sのたるみ状態を変化させることができる。
(7)用紙Sの給送経路において2つの給送ローラー対28,29の間には除去部59が設けられているので、2つの給送ローラー対28,29によって張力を付与された用紙Sを除去部59に摺接させることで、用紙Sに付着した付着物を効率よく除去することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・動力伝達機構27がトルクリミッター67を備えない構成としてもよい。
・動力伝達機構27が太陽歯車62及び遊星歯車63を有する遊星歯車機構を備えない構成としてもよい。この場合には、遊星歯車機構の代わりにクラッチ機構を備えて、クラッチの切り替えによって媒体保持部22への動力の伝達状態の切り替えを行うようにしてもよい。
・媒体保持部22は、支持軸22a(スピンドル)を備えず、フランジ部23でロール体Rを回動可能に保持するスピンドルレスの方式を採用してもよい。
・搬送モーター38を備えない構成としてもよい。
・給送ローラー対の数や配置は任意に変更することができる。また、従動ローラーと対をなさない給送ローラーを設けてもよい。
・除去機構55を1つのみ備える構成としてもよいし、除去機構55を3つ以上備える構成としてもよい。また、除去部59は用紙Sの何れか一面側にのみ接触する構成であってもよい。
・除去部59を設けなくてもよいし、除去部59を給送ローラー対29よりも搬送方向下流側の搬送経路に配置してもよい。また、除去部材57,58はブラシ状やロール状など、異なる形状の部材に変更してもよい。
・駆動源はモーターに限らず、熱機関などの原動機の駆動によって回転力を得るようにしてもよい。
・保持フレーム16が筐体部12から引き出し可能な構成でなくてもよい。
・媒体保持部22と液体噴射部50とが筐体部12の同じ収容部内に収容される構成としてもよい。
・液体噴射装置11が、用紙の両面に対してインクを噴射することで両面印刷を行うプリンターであってもよい。
・媒体は用紙に限らず、プラスチックフィルムや板材などでもよい。あるいは、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
・上記各実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
11…液体噴射装置、22…媒体保持部、22a…支持軸、23,23a,23b…フランジ部、23b…回転部の一例としてのフランジ部、26…駆動源の一例としての給送モーター、27…動力伝達機構、28,29…給送ローラー対、28a,29a…給送ローラー、28b,29b…従動ローラー、30a,40a…搬送ローラー、38…搬送モーター、50…液体噴射部、59,59a,59b…除去部、62…太陽歯車、63…遊星歯車、64…回動部材、66…中継歯車、67…規制機構の一例としてのトルクリミッター、80…歯部、D1…第1回転方向、D2…第2回転方向、D3…巻き戻し方向、R…ロール体。

Claims (7)

  1. 長尺状の媒体がロール状に巻き重ねられたロール体を該ロール体の軸心を中心とする回転が可能な状態で保持する媒体保持部と、
    前記ロール体から巻き解かれた前記媒体に対して液体を噴射する液体噴射部と、
    第1回転方向に回転することで前記ロール体から前記媒体を巻き解かせて前記液体噴射部側に向けて給送する給送ローラーと、
    第1方向に駆動することで前記給送ローラーを前記第1回転方向に回転させるとともに、第2方向に駆動することで前記給送ローラーを前記第1回転方向の逆方向となる第2回転方向に回転させる駆動源と、
    前記駆動源が前記第2方向に駆動した場合に、前記駆動源の駆動力を前記媒体保持部に対して前記媒体を前記ロール体側に巻き戻す巻き戻し方向への回転力として伝達する動力伝達機構と、
    を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記媒体保持部は、前記駆動源の駆動力が伝達された場合に前記巻き戻し方向に回転する回転部を有し、
    前記動力伝達機構は、前記給送ローラーよりも前記回転部の回転速度が速くなるように前記回転部に前記回転力を伝達するとともに、前記回転力が予め設定された設定値を上回った場合に前記回転部への前記回転力の伝達を規制する規制機構を有することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記動力伝達機構は、前記駆動源からの駆動力によって回転する太陽歯車と、該太陽歯車と噛合した状態で前記太陽歯車の回転中心を中心として周回移動可能な遊星歯車と、該遊星歯車を保持した状態で前記太陽歯車の回転中心を中心として回動可能な回動部材と、前記遊星歯車の回転を前記媒体保持部に伝達するための中継歯車と、を有し、
    前記回動部材は、前記駆動源が前記第2方向に駆動した場合に前記遊星歯車を前記中継歯車と噛合させる方向に回動する一方で、前記駆動源が前記第1方向に駆動した場合に前記遊星歯車の前記中継歯車との噛合を解除させる方向に回動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記媒体保持部は、前記ロール体を支持するための支持軸と、該支持軸に支持された前記ロール体の軸線方向における端部を挟持した状態で前記支持軸と一体回動可能なフランジ部と、を有し、
    前記フランジ部には前記中継歯車と噛合する歯部が設けられているとともに、前記歯部は前記中継歯車よりも歯数が多いことを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記駆動源は前記媒体を給送する場合に前記第1方向に間欠的に回転駆動する給送モーターであり、
    該給送ローラーによって給送された前記媒体を前記液体噴射部側に向けて搬送するための搬送ローラーと、
    該搬送ローラーを回転させるための搬送モーターとをさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記給送ローラーとの間に前記媒体を挟持する従動ローラーをさらに備え、
    前記給送ローラーは前記従動ローラーと給送ローラー対を構成するとともに、該給送ローラー対は、前記媒体の給送方向に沿って2つ設けられることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 前記給送ローラー対によって給送される前記媒体に接触することで該媒体に付着した付着物を除去する除去部をさらに備え、
    該除去部は前記媒体の給送経路において2つの前記給送ローラー対の間に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置。
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