JP5957466B2 - 少なくとも1つの加工部品を処理するための方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1つの加工部品、特に切削インサートを含む加工部品を処理するための装置に関し、装置は、少なくとも1つの通路によって互いに連通した少なくとも部分的に第1の領域及び第2の領域を包囲するケーシングと、少なくとも1つの加工部品を保持するように構成されたキャリアを支持するための支持手段であって少なくとも1つの加工部品が処理のために第1の領域に配置されるようにキャリアを支持するように構成された支持手段と、を具備する。更に、本発明は、少なくとも1つの加工部品、特に切削インサートを含む加工部品を処理するための方法であって、少なくとも1つの加工部品を保持する工程を含み、少なくとも1つの加工部品を保持する工程が、ケーシング内に少なくとも部分的に配置されたキャリアによって少なくとも1つの加工部品を保持することを含み、ケーシングが、少なくとも1つの通路によって互いに連通するように構成された第1の領域及び第2の領域を少なくとも部分的に包囲し、且つ、少なくとも1つの加工部品が、処理のために第1の領域に配置された方法に関する。
切削インサート、例えばチタン、鋼鉄、アルミ、鋳造材料又は他の材料を加工するための切削インサートを製造するとき、切削インサートは、ブラストされることが多い。ブラスト、例えば、研磨ブラスト(abrasive blasting)、ウェットブラスト又はドライブラストは、粗い表面を滑らかにするため、滑らかな表面を荒くするため、表面を形状化するため、或いは、例えばコバルト又はグラファイトといった表面混入物又は不純物を取り除くために、ブラスト媒体、例えば、研磨材料を、圧力をかけて加工部品の表面に対して射出する工程である。切削インサートが表面コーティングされているとき、ブラストは、特定の領域における1又は複数の層を切削インサートから取り除くために使用されてもよい。ブラストは、バリ取り(edge radiusing)、研磨及びホーニング等にも使用され得る。切削インサートは表面コーティングされてもよく、超硬合金、サーメット又はセラミックスで製造されてもよく、或いは、その一部が超硬合金、サーメット又はセラミックスで製造されてもよい。しかしながら、他の材料も可能である。様々な切削インサートを同時にブラストすると効率的である。様々な切削インサートを同時にブラストするため、仕切り又はポケット形式の複数のシートを有するキャリアが用いられることが多く、それぞれのシートは、切削インサートを保持する。次いでキャリアは、キャリアに保持された切削インサートがブラストされるブラストキャビネットへと挿入される。ブラスト操作中、切削インサートは、概して切削インサートがシートから移動させられ又は外されるのを防ぐための付加的保持手段によって、シート内/ポケット内に保持され得るほどの力のブラスト材料の衝撃を受ける。従来、切削インサートをシート内に保持しつつも、切削インサートの表面に衝撃を与えるべくブラスト材料がカバーネットの開口部を通過するのを可能するため、キャリアによって保持された切削インサート上に、カバーネット又はグリッドが設けられていた。切削インサートをキャリア内のそれらの位置に保持するための他の方法は、磁石の使用であってもよく、或いは、切削インサートが間に保持され得る鉛直ピンの使用であってもよく、或いは、切削インサートが貫通孔を有する場合には、切削インサートの貫通孔が切削インサートを保持するために鉛直ピンによって係合されてもよい。切削インサートが、いかなるカバーネット又は鉛直ピンも使用せずにキャリアのシート内に簡易的に配置される場合、ブラスト角度が限定され、すなわち、切削インサートが移動するのを避けるため、ブラスト媒体の流れがキャリアの平面に対して約90度の角度を形成するように、ブラスト媒体が切削インサートの表面に射出される角度に限定される。しかしながら、こうしたブラスト角度でさえ、自由に配置された切削インサートは、ブラスト媒体によって動かされ得る。
欧州特許出願公開第1792691号明細書は、1つの表面をコーティングされた切削インサートを、軸線周りに回転可能な一対の回転シャフトで設置し且つ保持する工程と、切削インサートが回転する間に研磨流体を切削インサートの表面に対して噴射する工程と、を含む表面コーティングされた切削インサートを製造するための方法を開示している。
欧州特許出願公開第1172177号明細書は、管状容器が回転する間に加工部品の表面を処理するために、加工部品を収容するための多孔質の周縁表面を備えた回転する管状容器を有する乾燥表面処理装置を開示している。加工部品は、管状容器に収容される間にブラストされてもよい。
欧州特許出願公開第0248096号明細書は、クランプを有するホルダーによって2つの軸線周りで加工部品をグレーディングするための方法及び装置を開示する。
本発明の発明者は、カバーネット又は鉛直ピンによる、キャリア内での切削インサートの保持に関する、先行技術における問題を見つけた。カバーネットカバーの鉛直ピン及びバーは、切削インサートの表面の部分を覆い、従ってこれらの部分は処理されず、例えば、ブラストされず、或いは、少なくとも十分にはブラストされず、且つ、ブラスト操作の間、切削インサートは、不規則に処理される。これを補うための1つの方法は、最初のブラストの後に、例えば回転によってカバーネットを移動させ、次いで第2のブラストを実行することであり得る。しかしながら、発明者は、これが時間の浪費となる操作であり、且つ、切削インサートがそれでも不規則となり、十分な程度に均一に処理されないかもしれないことを認識している。上述された問題は、切削インサートの他の表面処理、或いは、他の処理、例えばショットピーニング等において生じることもわかっている。
更に、本発明の発明者は、鉛直ピンによる加工部品の保持に関する以下の問題を見つけており、鉛直ピンが細くなければならず、従って、少量の摩擦であってもピンを機能不全とさせる、といった問題である。鉛直ピンは、好適には貫通孔を有する加工部品のために使用される。しかしながら、全ての加工部品がこうした貫通孔を有しているわけではない。鉛直ピンが加工部品を保持するために加工部品の貫通孔へと挿入されたとき、インサートは回転することができ、一貫性のない処理を生じさせ、バリ取りに関する問題を大きくする。加工部品がいかなる貫通孔も有さないとき、加工部品の周縁を保持するためのいくつかの周縁ピンが必要となり、これらの周縁ピンは、摩擦効果の影響を受け得る。切削端に配置された場合、周縁ピンは、インサートの深さよりわずかに短くなければならない。周縁ピンは、特定の位置に配置されなければならず、特定の長さを有さなければならず、結果として、広範囲の、様々なキャリア又はトレーが必要となる。
更に、本発明の発明者は、磁石によって加工部品を保持することに関する以下の問題を見つけており、通常の磁石の保持力はかなり低いものであり得る、といった問題である。強力な磁石の使用によって保持力は改良されるが、それに従い加工部品は消磁され得る。磁石は摩擦表面で保護されなければならず、それ自体保持力を低減させる。複合磁石を共に使用すると、磁束を制御するのが困難となるため、面倒となり得る。磁石の使用は、処理中に操作者が活発に加工部品を移動させ又は動かすことが要求されるときに、これを行うことを困難とする。磁石キャリア又はローラーキャリア磁石の使用は、処理された部分からのプロセス流体の流れを制限し、処理を阻害し、且つ、加工部品をキャリアから持ち上げようとする逆流を生じさせる。磁石保持装置は、プロセス残留物、例えば古いカーバイドダスト等を引きつけ、保持装置表面にくっつける傾向があり、洗浄ステージ及び/又は乾燥ステージを通して到達する最終洗浄度レベルを悪化させ得る。
従って本発明の目的は、加工部品、特に切削インサートの処理を改善することにある。本発明に係る更なる目的は、加工部品、特に切削インサートの形式の加工部品のブラストを改善することにある。別の目的は、定期的に処理される、特にブラスト工程において定期的に処理される加工部品を提供することにある。
本発明に係る少なくとも1つの上述された目的は、少なくとも1つの加工部品を処理するための装置であって、少なくとも部分的に第1の領域及び第2の領域を包囲するケーシングであって第1の領域及び第2の領域が少なくとも1つの通路によって互いに連通するように構成されたケーシングと、少なくとも1つの加工部品を保持するように構成されたキャリアを支持するための支持手段であって、少なくとも1つの加工部品が処理のために第1の領域に配置されるように、キャリアを支持するように構成された支持手段と、を具備する装置において、装置が、第1の領域と第2の領域との間の差圧を生成するための差圧生成手段であって、少なくとも1つの加工部品にキャリアへと向かう力を付与するために、第2の領域の少なくとも1つの圧力が第1の領域の少なくとも1つの圧力より低くされた差圧生成手段を具備し、少なくとも1つの通路は、キャリアが支持手段によって支持されたときに第1の領域及び第2の領域の両方と連通するように構成され、差圧生成手段が、少なくとも部分的に差圧を生成するために、1又は複数の媒体(medium or media)の流れを、第1の領域から少なくとも1つの通路を通して第2の領域へと案内するように構成された装置を提供することによって実現される。
本発明によって、少なくとも1つの加工部品は、いかなる磁石又は加工部品を覆う部材の支援もなく、且つ、こうした、1又は複数のブラスト媒体或いは処理のための任意の他の媒体を遮断するいかなる部材もなく、キャリア内の正確な位置に効率的且つ堅く保持され、従って、ウェットブラスト又はドライブラストの操作中、或いは、任意の他の処理の操作中、加工部品は適正に処理される。加工部品の表面のより多くの部分が、同時にブラストされ得る。続く第2のブラストの実行は不要となる。加工部品が、加工部品を覆う必要のある、いかなる手段もなく保持され得るため、ブラスト操作の速度が改善され、生産性が向上し、製造コストが低減される。更に、ブラスト角度、すなわち、ブラスト媒体が加工部品の表面に対して射出される角度は制限されない。略鉛直な延在部を有する加工部品の表面部分は、加工部品がキャリアによって保持されたとき、本発明によってより効率的な方法でブラストされる。更に、本発明の発明者は、処理の間、特に、媒体が加工部品の表面に対して射出又は噴出されたときの処理の間、例えばショットピーニング、洗浄、乾燥、又は、例えば以下でより詳細に説明される、ブラストに続く付加的な処理といった他の処理の間、加工部品を保持するために本発明が好適であることを発見した。本発明に係る装置は、切削インサートのために特に好適である。従って、本発明によって、加工部品、特に切削インサートのブラスト、ショットピーニング、洗浄又は乾燥といった処理が改善される。本発明によって、加工部品を保持するための鉛直ピン、カバーネット又は磁石の使用が回避され、従って、これらの先行技術の保持方法の上述された欠点は克服される。ケーシングは、第1の領域及び第2の領域を包囲してもよい。
1又は複数の媒体の流れを、少なくとも1つの通路を通して第1の領域から第2の領域へと案内することによって、その差圧が効率的な方法で生成され、少なくとも1つの加工部品が、キャリア内の正確な位置に効率的に保持され、加工部品の処理は更に改善される。本発明によって、処理中に使用される1又は複数の媒体は、第1の領域から第2の領域へと効率的に排出され又は吐出される。更に本発明によって、加工部品を保持し且つ加工部品を処理するために用いられる媒体を処理するための、1又は同等のシステムが構成されてもよい。先行技術の場合における、すなわち、1つのシステムが吸引又は負圧によって加工部品を保持し、他のシステムが加工部品を処理するのに用いられた媒体を処理する場合における、2つの分離されたシステムは、本発明によって不要となる。従って、構造がより複雑ではない、少なくとも1つの加工部品を処理するための改良された装置が提供される。
本発明に係る装置の好適な実施形態によれば、支持手段は、切削インサートを含む、少なくとも1つの加工部品を保持するように構成されたキャリアを支持するように構成される。好適には、支持手段は、加工部品、例えば複数の切削インサートを保持するように構成されたキャリアを支持するように構成される。支持手段は、1又は複数の支持の形式であってもよい。差圧生成手段は、差圧生成設備の形式であってもよい。差圧生成手段は、1又は複数のファン又はブロワを具備してもよい。差圧生成手段は、1又は複数のバルブ及び/又はポンプを具備してもよい。装置はキャリアを具備してもよい。キャリアは、処理環境に十分に耐える、任意の適した材料で製造されてもよい。
本発明に係る装置の好適な実施形態によれば、差圧生成手段は、その差圧を生成するために、第2の領域において第1の圧力を生成するように構成される。第1の領域の圧力は、大気圧又は別の圧力であってもよい。これは、少なくとも1つの加工部品が効率的にキャリア内の正確な位置に保持される差圧を生成するのに効率的な方法であり、加工部品の処理は更に改善される。
本発明に係る装置の更なる好適な実施形態によれば、差圧生成手段は、その差圧を生成するために第1の領域において第2の圧力を生成するように構成される。第2の領域の圧力は、大気圧であってもよく、又は、他の圧力であってもよい。これは、少なくとも1つの加工部品が効率的にキャリア内の正確な位置に保持される差圧を生成するための効率的な方法であり、加工部品の処理は、更に改善される。
本発明に係る装置の別の好適な実施形態によれば、少なくとも部分的にその差圧を生成するため、ケーシングが流出口を有し、ここで差圧生成手段は、1又は複数の媒体を第2の領域から流出口を介して排出するように構成される。これは、少なくとも1つの加工部品が効率的にキャリア内の正確な位置に保持される差圧を生成するための効率的な方法であり、加工部品の処理は、更に改善される。更に、差圧がこの実施形態によって同時に実現され、1又は複数の処理の間使用され且つ第2の領域へと供給された1又は複数の媒体は、第2の領域から排出されてもよい。第2の領域から排出された1又は複数の媒体は、1又は複数の流体、例えば1又は複数の液体、ガス、例えば空気又は気体混合物、固体、スラリー、及び/又は処理中及び処理のために使用される1又は複数の媒体又はこれらの混合物を含んでもよい。
本発明に係る装置の別の好適な実施形態によれば、差圧生成手段は、少なくとも部分的にその差圧を生成するために、第2の領域の1又は複数の媒体を、流出口を介して引き出すための吸引手段を具備してもよい。これは、少なくとも1つの加工部品が効率的にキャリア内の正確な位置に保持されるための差圧を生成するための効率的な方法であり、加工部品の処理は更に改善される。更に、差圧がこの実施形態によって同時に実現され、処理の間使用されて第2の領域へと供給された1又は複数の媒体は、第2の領域から引き出されてもよい。吸引手段は、吸引設備の形式であってもよく、少なくとも1つのポンプを有してもよい。
本発明に係る装置の別の実施形態によれば、ケーシングは流入口を有しており、少なくとも部分的にその差圧を生成するため、差圧生成手段は、流入口を介して第1の領域へと1又は複数の媒体を供給するように構成される。これは、少なくとも1つの加工部品が効率的にキャリア内の正確な位置に保持される差圧を生成するための効率的な方法であり、加工部品の処理は更に改善される。第1の領域へと供給される1又は複数の媒体は、1又は複数の流体、例えばガス又はガス混合物、例えば空気を含んでもよく、液体又は固体媒体、及び/又は処理中に使用される1又は複数の媒体であってもよい。
本発明に係る装置の別の実施形態によれば、支持手段は、加工部品を保持するための少なくとも1つのシートを有するキャリアを支持するように構成され、シートは少なくとも1つの貫通孔を有し、支持手段はキャリアの少なくとも1つの貫通孔が第2の領域及び少なくとも1つの通路と連通するようにキャリアを支持するように構成される。これは、少なくとも1つの加工部品が効率的にキャリア内の正確な位置に保持される差圧を生成するための効率的な方法であり、加工部品の処理が改良される。
本発明に係る装置の更なる好適な実施形態によれば、支持手段は、少なくとも1つの貫通孔を有するキャリアを支持するように構成され、支持手段は、キャリアの少なくとも1つの貫通孔が第1の領域及び第2の領域並びに少なくとも1つの通路と連通するようにキャリアを支持するように構成され、差圧生成手段は、キャリアの少なくとも1つの貫通孔を通して1又は複数の媒体の流れを案内するように構成される。これは、少なくとも1つの加工部品を効率的にキャリア内の正確な位置に保持する差圧を生成するための効率的な方法であり、加工部品の処理が更に改善される。この実施形態によって、処理中に使用される1又は複数の媒体は、第1の領域から第2の領域へと効率的に吐出又は排出され、次いで第2の領域から吐出される。更に、第1の領域の環境が改善される。
本発明に係る装置の別の実施形態によれば、支持手段は、加工部品を保持するための少なくとも1つのシートを有するキャリアを支持するように構成され、シートは、少なくとも1つの貫通孔を有する。シートは、平面、ポケット又は仕切りであってもよく、すなわち、キャリアは平板であってもよく、或いは、例えば壁によって画成される少なくとも1つのポケットを有してもよい。その貫通孔をシートに設けることによって、処理中に使用される1又は複数の媒体の、第1の領域からの吐出又は排出は、更に改善される。シートは複数の貫通孔を有してもよく、それぞれの貫通孔は、様々な形状を有してもよい。
本発明に係る装置の別の実施形態によれば、装置は、装置を支持するための少なくとも1つのベースを有し、ベースは、略水平な表面において配置されるように構成され、支持手段は、キャリアの平面がその略水平な表面に対して略平行となるようにキャリアを支持するように構成される。この実施形態によって、加工部品に働く重力も、加工部品にキャリアへと向かう力を付与するのに貢献し、少なくとも1つの加工部品は、キャリア内の正確な位置に効率的に保持され、加工部品の処理が改善される。なお、支持手段は、キャリアの平面がその略水平な表面に対して角度を形成するようにキャリアを支持するように構成されてもよい。
本発明に係る装置の別の実施形態によれば、第1の領域は、キャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品を処理するための加工部品処理手段を有する。加工部品処理手段は、加工部品処理設備の形式であってもよい。
本発明に係る装置の別の実施形態によれば、加工部品処理手段は、少なくとも1つの加工部品を処理するために、キャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品の表面に対して、媒体を射出又は噴出するように構成される。
本発明に係る装置の好適な実施形態によれば、加工部品処理手段は、キャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品の表面に対してブラスト媒体を射出するためのブラスト手段を具備する。ブラスト手段は、ウェットブラスト及び/又はドライブラストのために構成されてもよい。加工部品は、処理中に比較的大きな力を受けるため、加工部品を正確な位置に保持する、発明に係る方法は、ブラストを含む処理のために好適である。ブラスト媒体は、当業者に公知の任意のブラスト媒体であってもよい。ブラスト手段は、ブラスト設備の形式であってもよい。ブラスト手段は、1又は複数のブラストノズルを具備してもよい。ブラスト手段は、1又は複数のブラストガンを具備してもよい。ブラスト手段は、1又は複数のタービンを具備してもよい。ブラスト手段は、真空動力付与されたブラスト手段を具備してもよい。
本発明に係る装置の更なる好適な実施形態によれば、加工部品処理手段は、キャリアによって保持された、少なくとも1つの加工部品の表面に対して洗浄媒体を噴出するための洗浄手段を具備する。加工部品を正確な位置に保持する発明に係る方法は、洗浄を含む処理のために好適である。例えば、1又は複数の洗浄媒体は、高圧で提供され得る。洗浄媒体は、流体、例えば水又は洗浄に適し、当業者に公知の任意の混合物であってもよい。洗浄手段は、洗浄設備の形式であってもよい。洗浄手段は、1又は複数の洗浄ノズルを具備してもよい。
本発明に係る装置の別の好適な実施形態によれば、加工部品処理手段は、キャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品の表面に対して、ピーニング媒体を射出するためのショットピーニング手段を具備する。ショットピーニング手段は、ウェットショットピーニング及び/又はドライショットピーニングのために構成される。加工部品を正確な位置に保持する、発明に係る方法は、ショットピーニングを含む処理のために好適である。ショットピーニング手段は、ウェットショットピーニング又はドライショットピーニングのために構成されてもよい。ピーニング媒体は、当業者に公知の任意のピーニング媒体であってもよい。ショットピーニング手段はショットピーニング設備の形式であってもよい。ショットピーニング手段は、1又は複数のショットピーニングノズルを具備してもよい。ショットピーニング手段は、1又は複数のショットピーニングガンを具備してもよい。
本発明に係る装置の別の好適な実施形態によれば、加工部品処理手段は、キャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品の表面へと乾燥媒体を案内するための乾燥手段を具備する。加工部品を正確な位置に保持する発明に係る方法は、乾燥を含む処理のために好適である。この実施形態によって、少なくとも1つの加工部品が効率的且つ迅速に乾燥させられるが、これは、加工部品が、洗浄媒体によって濡らされたときに腐食しやすいインサート、例えば超硬合金インサートを含む場合に重要である。乾燥媒体は、ガス又はガス混合物、例えば空気であってもよい。乾燥手段は、乾燥設備の形式であってもよい。乾燥手段は、1又は複数の乾燥ノズルを具備してもよい。
本発明に係る装置の別の好適な実施形態によれば、第2の領域は、少なくとも1つの通路に対して流体又は流体混合物を噴出するための、少なくとも1つの流体ノズルを有する。流体ノズルはガスノズルであってもよく、流体又は流体混合物は、ガス又はガス混合物であってもよい。ガス又はガス混合物は、空気又は当業者に公知の任意の他の適したガス又はガス混合物であってもよい。この実施形態によって、効率的な加工部品の乾燥が提供される。流体ノズルの噴出された流体及びその差圧によって、加工部品を、制御された方法で、キャリアとのその物理的接触点から上昇させることが可能となり、こうして、キャリアに対して配置された加工部品の表面を乾燥媒体に対して露出する。従って、加工部品の底側も同様に効率的に洗浄される。この実施形態によっても、加工部品の効率的な洗浄が実現され、キャリアに配置された加工部品の表面は、洗浄媒体に対して露出され得る。洗浄時、少なくとも1つの流体ノズルは、ガス又はガス混合物、液体又は液体混合物、或いは、これらの組合せ、すなわちガス及び液体の混合物を含む流体又は流体混合物を噴出するように構成される。少なくとも1つの流体ノズルは、複数の流体ノズルであってもよい。少なくとも1つの流体ノズルは、流体又は流体混合物をキャリアによって保持された全ての加工部品に対して噴出するため、支持手段との関係において可動であってもよく、従って、キャリア及び加工部品との関係においても可動であってよい。少なくとも1つの流体ノズルは、装置のケーシングとの関係において可動であってもよい。支持手段及びキャリアは、装置のケーシングとの関係において可動であってもよい。なお、少なくとも1つの流体ノズルは、支持手段との関係において可動でなくても、流体又は流体混合物をキャリアによって保持された全ての加工部品に対して噴出するように構成される。
第2の領域に少なくとも1つの流体ノズルを有する本発明に係る装置の好適な実施形態によれば、装置は、流体ノズルから噴出された流体又は流体混合物を制御するためのノズル制御手段を具備し、ノズル制御手段及び/又は差圧生成手段は、少なくとも1つの加工部品に作用する差圧の力と、少なくとも1つの加工部品に作用する流体噴出の力と、をバランス調整するように構成される。ノズル制御手段は、ノズル制御設備の形式であってもよい。ノズル制御手段は、流体ノズルの流量及び/又は流体ノズルの開口部の寸法を制御するためのノズル制御装置を具備してもよい。
しかしながら、加工部品処理手段は、他の加工部品処理手段を具備してもよく、例えば、低圧の洗浄手段、溶剤洗浄手段、溶剤乾燥手段、研磨手段、研削手段、ブラッシング手段、デバリング手段、表面仕上げ手段、包装手段、模様付け手段、粗さ仕上げ手段、洗浄手段、ストライピング手段、エッチング手段、ディコーティング手段、加熱手段及び他のスケール除去、ホーニング手段等を具備してもよい。複数の様々な加工部品処理手段が第1の領域内に設けられてもよい。様々な加工部品処理手段が様々な第1の領域内に設けられてもよく、支持手段が、例えば自動的に、例えばコンベヤー手段、例えばコンベヤーベルトによって、複数の第1の領域間でキャリアを動かすように構成されてもよく、キャリアは、複数の第1の領域間で手動で動かされてもよい。いくつかの例示は、実施形態の詳細な説明で以下に示される。
キャリアは部品、構成要素又は対象物の形式で少なくとも1つの加工部品を保持するように構成される。本発明に係る装置の好適な実施形態によれば、支持手段は、切削インサートを含む少なくとも1つの加工部品を保持するように構成されたキャリアを支持するように構成される。しかしながらキャリアは、他の加工部品、例えば、タービンブレード、医療部品、小型化され機械加工され又は形成された要素又は部品、電子部品、概してIC製造中に切断されたウエハー及びエッチングされたウエハー、製造中の回路基板(例えば脱酸剤の塗布又はスルーホールのバリ取り)、修理中の回路基板、複合プラスチック部品、精密鋳造、精密機械加工部品、エッチンググラス部品、医療用インプラント(例えば歯、ジョイント、心臓部品、ペースメーカー等)、アタッチメント又は固定具(例えばプラント前の例えばナット及びボルト)、乾燥除染又はピーニング操作、スポーツ用設備(sporting equipment)等を保持するように構成されてもよい。
本発明に係る装置の更なる好適な実施形態によれば、ケーシングは、第1のチャンバー及び第2のチャンバーを有し、第1のチャンバー及び第2のチャンバーは、少なくとも1つの通路によって互いに連通するように構成され、第1のチャンバーは、少なくとも部分的に第1の領域を包囲し、第2のチャンバーは、少なくとも部分的に第2の領域を包囲する。好適には、少なくとも1つの第1のチャンバー及び第2のチャンバーは、圧力を維持又は保持するのに十分な耐圧性又は気密性を有する。好適には少なくとも第2のチャンバーは、圧力を維持し又は保持するための十分な耐圧性を有する。好適には、第1のチャンバー及び第2のチャンバーは、圧力を保持又は維持するための十分な耐圧性を有する。第1のチャンバーは、第1の領域を包囲してもよく、第2のチャンバーは、第2の領域を包囲してもよい。
本発明に係る少なくとも1つの上述された目的は、少なくとも1つの加工部品を処理するための方法であって、少なくとも1つの加工部品を保持する工程を含み、少なくとも1つの加工部品を保持する工程が、ケーシング内に少なくとも部分的に配置されたキャリアによって少なくとも1つの加工部品を保持することを含み、ケーシングが、少なくとも1つの通路によって互いに連通するように構成された第1の領域及び第2の領域を少なくとも部分的に包囲し、且つ、少なくとも1つの加工部品が、処理のために第1の領域に配置された方法において、少なくとも1つの加工部品を保持する工程が、少なくとも1つの通路が第1の領域及び第2の領域の両方と連通するようにキャリアを支持することと、第1の領域と第2の領域との間に、第2の領域の少なくとも1つの圧力が第1の領域の少なくとも1つの圧力より低い差圧を生成することによって少なくとも1つの加工部品にキャリアへと向かう力を付与することと、少なくとも部分的に差圧を生成するために、少なくとも1つの通路を通して第1の領域から第2の領域への1又は複数の媒体の流れを案内することと、を含む方法を提供することによって実現される。
本発明に係る方法によって、少なくとも1つの加工部品は、加工部品を覆ういかなる部材の支援もなく、ひいては1又は複数のブラスト媒体を遮断するいかなる部材もなく、キャリア内の正確な位置に効率的に且つ堅く保持され、従って、加工部品は、ブラスト操作の間又は任意の他の処理操作の間、適正に処理される。1又は複数の流れを第1の領域から第2の領域へと少なくとも1つの通路を通して案内することによって、その差圧が効率的な方法で形成され、それによって少なくとも1つの加工部品は、キャリア内の正確な位置に効率的に保持され、加工部品の処理が更に改善される。本発明に係る方法の更なる好適な効果は、本発明に係る装置と関連して説明された、上述された技術効果に関連する。ケーシングは、第1の領域及び第2の領域を包囲してもよい。
本発明に係る方法の好適な実施形態によれば、その差圧は、第2の領域において第1の圧力を生成することによって少なくとも部分的に生成される。
本発明に係る方法の更なる好適な実施形態によれば、その差圧は、第1の領域において第2の圧力を生成することによって少なくとも部分的に生成される。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、その差圧は、第2の領域に含まれた1又は複数の媒体をケーシングの流出口を介して排出することによって少なくとも部分的に生成される。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、その差圧は、第2の領域の1又は複数の媒体をケーシングの流出口を介して引き出すことによって少なくとも部分的に生成される。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、差圧は、1又は複数の媒体をケーシングの流入口を介して供給することによって少なくとも部分的に生成される。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、少なくとも1つの加工部品を保持する工程は、加工部品を保持するために少なくとも1つのシートを有するキャリアを支持することを含み、シートは、キャリアの少なくとも1つの貫通孔が第2の領域及び少なくとも1つの通路と連通するように少なくとも1つの貫通孔を有する。
本発明に係る方法の更なる好適な実施形態によれば、少なくとも1つの加工部品を保持する工程は、キャリアの少なくとも1つの貫通孔が第1の領域及び第2の領域並びに少なくとも1つの通路と連通するように少なくとも1つの貫通孔を有するキャリアを支持することと、キャリアの少なくとも1つの貫通孔を通して1又は複数の媒体の流れを案内することと、を含む。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、少なくとも1つの加工部品を保持する工程は、加工部品を保持するための少なくとも1つのシートを有するキャリアを支持することを含み、シートは、シートの少なくとも1つの貫通孔が第1の領域及び第2の領域並びに少なくとも1つの通路と連通するように少なくとも1つの貫通孔を有する。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、少なくとも1つの加工部品を保持する工程は、少なくとも1つの加工部品をキャリアの上部において鉛直に保持し、或いは、キャリアの上方において鉛直に保持することを含む。この実施形態において、加工部品に作用する重力も加工部品にキャリアへと向かう力を付与するのに貢献し、それによって、少なくとも1つの加工部品は、キャリア内の正確な位置に効率的に保持され、加工部品の処理が改善される。装置は装置を支持するための少なくとも1つのベースを有してもよく、ベースは、略水平な表面に配置するように構成され、少なくとも1つの加工部品を保持する工程は、キャリアの平面がその略水平な表面に対して略平行となるようにキャリアを支持することを含んでもよい。なお、キャリアは、キャリアの平面がその略水平な表面に対して角度を形成するように支持されてもよい。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、方法は、キャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品の表面に対して媒体を射出又は噴出することによって、少なくとも1つの加工部品の表面を処理する工程を含む。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、方法は、少なくとも1つの加工部品の表面をブラストする工程を含み、ブラストする工程は、キャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品の表面に対してブラスト媒体を射出することを含む。
しかしながら、方法は、例えば低圧洗浄、溶剤洗浄、溶剤乾燥、研磨、グラインド、ブラッシング、バリ取り、表面仕上げ、包装、テクスチャー、粗さ仕上げ、洗浄、薄切り、エッチング、ディコーティング加熱、及び他のスケール除去及び/又はホーニング等といった他の処理工程を含んでもよい。
本発明に係る方法の好適な実施形態によれば、方法は、少なくとも1つの加工部品の表面を洗浄する工程を含み、洗浄する工程は、キャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品の表面に対して洗浄媒体を噴出することを含む。
本発明に係る方法の更なる好適な実施形態によれば、方法は、少なくとも1つの加工部品のショットピーニングの工程を含み、ショットピーニングの工程は、キャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品の表面に対して媒体を噴出することを含む。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、方法は、少なくとも1つの加工部品を乾燥する工程を含み、乾燥する工程は、乾燥媒体を、キャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品の表面へと案内することを含む。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、少なくとも1つの加工部品を乾燥する工程及び/又は洗浄する工程は、流体又は流体混合物を、流体ノズルから少なくとも1つの通路へと噴出することを含む。好適には、流体又は流体混合物は、流体ノズルから少なくとも1つの通路へと、略上方の方向に噴出されてもよい。しかしながら、他の適した方向も可能である。流体又は流体混合物は、ガス又はガス混合物、液体又は液体混合物、或いは、これらの混合物、すなわち、ガスと液体との混合物を含んでもよい。乾燥するとき、流体又は流体混合物は、好適にはガス又はガス混合物であってもよい。
本発明に係る方法の別の好適な実施形態によれば、少なくとも1つの加工部品を乾燥する工程は、少なくとも1つの加工部品に作用する差圧の力と、少なくとも1つの加工部品に作用する流体噴出の力と、をバランス調整するために、流体ノズルから噴出された流体又は流体混合物及び/又は差圧を制御することを含む。
本発明に係る方法の好適な実施形態によれば、処理された少なくとも1つの加工部品は、切削インサートを含む。
本発明に係る方法の更なる好適な実施形態によれば、ケーシングは、第1のチャンバー及び第2のチャンバーを有し、第1のチャンバー及び第2のチャンバーは、少なくとも1つの通路によって互いに連通するように構成され、第1のチャンバーは、少なくとも部分的に第1の領域を包囲し、第2のチャンバーは、少なくとも部分的に第2の領域を包囲する。第1のチャンバーは、第1の領域を包囲してもよく、第2のチャンバーは、第2の領域を包囲してもよい。
本発明に係る装置及び方法の、上述された実施形態において、第1のチャンバーは第1の領域に関連してもよく、第2のチャンバーは第2の領域に対応してもよい。
本発明に係る方法の好適な技術的効果及びその実施形態は、本発明に係る装置及びその実施形態と関連して上述された技術効果に関連する。
方法及び装置の上述された特徴及び実施形態は、更なる好適な実施形態を提供する様々な可能な方法でそれぞれ結合されてもよい。
本発明に係るそれぞれの方法及び装置の更なる好適な実施形態及び本発明を有する更なる利点は、実施形態の詳細な説明から明らかとなる。
ここで本発明は、例示のため、実施形態によって且つ添付された図面を参照して、より詳細に説明される。
切削インサートのための複数のポケットを有するキャリアの実施形態の概略的上面図である。 図1のA−Aの断面を示す。 切削インサートをそれぞれのポケット内に有する、図1で示されたキャリアの概略的上面図である。 図3のB−Bの断面を示す。 切削インサートを備えた複数のポケットを有する先行技術に係るキャリア、及び、切削インサートを覆う先行技術に係るカバーネットの概略的上面図である。 図5の断面C−Cを示す。 本発明に係る装置の態様を示す概略的部分断面図である。 本発明に係る装置のいくつかの更なる態様を示す概略的部分図である。 本発明に係る装置の更なる態様を示す概略的部分図である。 本発明に係る装置の更なる態様を示す概略的断面図である。 本発明に係る装置の更なる態様を示す概略図である。 本発明に係る方法の態様を示すフローチャートである。 本発明に係る方法の更なる態様を示すフローチャートである。
図1は、処理される切削インサートのため又は処理される任意の他の構成要素のために、ポケット104の形式で複数のシートを有するキャリア102の実施形態を概略的に示す。それぞれのポケット104は、4つの側壁106と、側壁106及び複数の相互に連結するバー112によって画成される、複数の貫通孔110を有する底壁108と、によって画成される。図2は、図1の断面A−Aを示す。図3は、図1に示されたキャリアを概略的に示すが、ここでは切削インサート114をそれぞれのポケット104内に有し、図4は、図3の断面B−Bを示す。本発明に係る装置及び方法は、図1から図4に示されるキャリアを使用してもよい。しかしながら、本発明に係る装置及び方法は、他の様々なキャリアを使用してもよい。キャリアは、図1から図4のキャリアに対応してもよいが、1つのポケットのみ有してもよく、図1から図4より少ないポケットを有してもよく、或いは、図1から図4より多くのポケットを有してもよい。貫通孔は、様々な設計を有してもよい。キャリアの一般的な形状は、矩形である必要はなく、任意の他の形状を有してもよい。例えばキャリアが平板を具備し、平板の表面における任意の位置が切削インサートのためのシートを構成してもよい。キャリアは、1又は複数の貫通孔を備えた平板を具備してもよい。キャリアは、切削インサートを受容するためのシート又はポケットを形成する浅い凹部を有する板又はトレーを具備してもよく、それぞれの凹部は、1又は複数の貫通孔を有してもよい。キャリアは、中央貫通孔をそれぞれ備えた複数のシートを有してもよく、開口部で或いは開口部なく切削インサートを保持するように構成されてもよい。キャリアの様々な種類は、先行技術において用いられ、当業者に公知であるため、より詳細には説明されない。
図5は、切削インサート206を備えた複数のポケット204を有する先行技術に係るキャリア202と、切削インサート206を覆う先行技術に係るカバーネット208と、を概略的に示す。図6は、図5の断面C−Cを示す。カバーネット208は、複数のバー210によって形成される。本発明に係る装置及び方法によって、先行技術に係るカバーネット208は取り除いてもよく、以下に説明される。
図7は、本発明に係る複数の加工部品を処理するための装置の実施形態による、本発明に係る装置の態様を概略的に示す。以下の開示において、加工部品は、切削インサートの形式である。しかしながら、加工部品は、上述したように他の部品の形式であってもよい。装置は、例えば第1の領域304及び第2の領域306を包囲するキャビネットの形式のケーシング302を具備する。ケーシング302は、第1のチャンバー304及び第2のチャンバー306を有してもよく、第1のチャンバー304は、第1の領域304を包囲してもよく、第2のチャンバー306は、第2の領域306を包囲してもよい。ケーシング302は、圧力を維持し又は保持するために十分な耐圧性(gas-proof)を有してもよい。第1のチャンバー304及び第2のチャンバー306のそれぞれは、圧力を維持又は保持するための十分な耐圧性又は気密性を有してもよく、加圧されてもよい。ケーシング302は、複数の側壁308を有してもよく、例えば4つの側壁308(2つの側壁のみが図7に示される)、上壁310及び底壁312を有してもよい。側壁308の一方は、ケーシング302の内側へのアクセスを可能とするドアを有してもよい。第1の領域304及び第2の領域306は、第1のチャンバー304及び第2のチャンバー306と同様、通路314によって互いに連通するように構成される。図7には1つの通路のみが存在するが、装置は複数の通路を有してもよい。装置は、支持手段316であって、複数の、鉛直に延在する側壁320、例えば4つの側壁320(支持部の2つの側壁のみ図7に示される)を備え、矩形断面、或いは、任意の他の断面を備え得る管状支持部318を含み得る支持手段316を具備する。管状支持部318は、1つの鉛直に延在する側壁のみを有してもよく、円形断面若しくは楕円形断面、又は、任意の他の形状の断面を有してもよい。支持は漏斗形を有してもよい。一端において、支持318の側壁320は、ケーシング302の底壁312に取り付けられ、他端において、支持318の側壁320は、支持318のその通路314を画成し、キャリア102を支持するように、例えば図1から図4に示されるように切削インサート114をポケット104内に保持するように構成される。従って、支持318の側壁320、ケーシング302の底壁312、及び、キャリア102は、第2のチャンバー306を画成し又は包囲する。側壁308、上壁310、及び、ケーシング302の、底壁312、支持318の側壁320及びキャリア102も共に第1のチャンバー304を画成する。従って、第1のチャンバー304及び第2のチャンバー306は、共通の壁としてキャリア102を有してもよい。
なお、ケーシングは、1つのチャンバーのみ有してもよく、支持手段316は、複数の鉛直なロッド又はバー320、例えば離間し得る4つのバーを有してもよい。例えば、鉛直なバー320は、矩形断面を有する管状支持部318の側壁の角部の位置に相当する位置に配置されてもよい。1つのチャンバーのみ有するケーシングのための他の支持手段も可能である。1つのチャンバーのみ有するケーシングは、上述されたような第1の領域304及び第2の領域306を包囲してもよい。
支持318は、キャリア102の切削インサート114が、処理のために第1の領域/チャンバー304に配置されるように、キャリア102を支持するように構成されてもよい。装置は、装置を支持するためのベース322を有してもよく、ベース322は、略水平な表面324、例えば床に配置(rest)するように構成される。第2のチャンバー306は、通路314とベース322との間に配置されてもよい。支持318は、キャリア102の平面326がその略水平な表面324に対して略平行となるようにするためにキャリア102を支持するように構成されてもよい。第2のチャンバー306は、ケーシング302の底壁312に配置され得る流出口327を有し、第1のチャンバー304は、ケーシング302の上壁310に配置され得る流入口328を有する。
通路314は、キャリア102が支持318によって支持されたとき、第1のチャンバー/領域304及び第2のチャンバー/領域306の両方と連通するように構成され、支持318は、キャリア102の貫通孔110が、第1のチャンバー/領域304及び第2のチャンバー/領域306と、通路314と、連通するためにキャリア102を支持するように構成される。
第1のチャンバー/領域304は、キャリア102によって保持された切削インサート114を処理するための加工部品処理手段を有してもよい。加工部品処理手段は、少なくとも1つの加工部品114を処理するため、キャリア102によって保持された少なくとも1つの加工部品114の表面へと媒体を射出又は噴出するように構成されてもよい。加工部品処理手段は、キャリア102によって保持された切削インサート114の表面に対してブラスト媒体を噴出するためのブラストノズル330を有するブラスト手段を具備してもよい。ブラスト媒体の様々な形式は、当業者にとって公知である。加工部品処理手段は、キャリア102によって保持された切削インサート114の表面に対して、洗浄媒体、例えば溶剤添加物を有した、例えば水、或いは、他の洗浄流体又は洗浄液体を射出するための複数の洗浄ノズル332を有する洗浄手段を具備してもよい。加工部品処理手段は、乾燥媒体、例えばガス又はガス混合物、例えば空気を、キャリア102によって保持された切削インサート114の表面へと案内するための乾燥ノズル334を有する乾燥手段を具備してもよい。ブラスト手段の代わりに、加工部品処理手段は、例えばショットピーニング媒体をキャリアによって保持された少なくとも1つの加工部品の表面に対して射出するための、ドライピーニング又はウェットピーニングのためのショットピーニング手段及び/又は他の加工部品処理手段を具備してもよい。それぞれの処理を実行するための加工部品処理手段の更なる構成要素及びユニットは、当業者にとって公知であり、従って、更に詳細には説明されない。それぞれの処理の媒体は、第1のチャンバー304からャリア102の貫通孔110及び通路314を介して、第2のチャンバー306へと案内されてもよい。第2のチャンバー306からのそれぞれの処理の媒体又はその混合物は、第2のチャンバー306から第2のチャンバー306の流出口327を介して、流出口327が管路338を介して接続され得るセパレータ336へと吐出される。セパレータ336において、ガスは、当業者に公知の方法により重力によって固体材料及び液体材料から少なくとも部分的に分離され、ガスは、上方に案内され、固体材料及び液体材料は、次いで、受容部340であって、固体材料及び液体材料を処理し、且つ、材料を当業者に公知の方法で適したブラスト媒体へと処理するためのフィルターシステム342に接続された受容部340へと下方に案内される。処理されたブラスト媒体は、当業者に公知の方法で管路344によってブラストノズル330へと後方に案内され、従ってより詳細には説明されない。セパレータ336は、ガスバルブ348及びファン350を有するガス管路346を介して第1のチャンバー304の流入口328に接続されてもよい。従って、セパレータ336において分離されたガスは、管路346を介して第1のチャンバー304へと案内されて戻される。
装置は、第1の領域304と第2の領域306との間及び第1のチャンバー304と第2のチャンバー306との間の差圧P2−P1を生成するための差圧生成手段を具備し、切削インサート114にキャリア102へと向かう力を付与するため、第2のチャンバー/領域306の圧力P1は、第1のチャンバー/領域304の圧力P2より低い。差圧生成手段は、ガスバルブ348、ファン350、及び、例えばファン、ポンプ又はバルブ手段といった吸引ユニット352のような吸引手段を具備してもよい。吸引ユニット352は、流出口327を介して第2のチャンバー306の1又は複数の媒体を引き出し又は吸引するように構成されてもよい。第2のチャンバー306から引き出される媒体は、ブラスト媒体、洗浄媒体、乾燥媒体又はその混合物であってもよい。ファン350は、ガス又はガス混合物、例えば空気を、流入口328を介して第1のチャンバー304へと供給するように構成されてもよい。更に、差圧生成手段は、吸引ユニット352、ガスバルブ348及びファン350に接続された制御ユニット354を具備してもよい。制御ユニット354は、例えば第2のチャンバー306における圧力P1を計測するための第1の圧力計356、及び、第1のチャンバー304における圧力P2を計測するための第2の圧力計358の形式の圧力計測手段に接続されてもよい。制御ユニット354は、例えばCPUといった演算処理手段359を具備してもよい。制御ユニット354は、圧力計356、358のデータ及び計測値に基づいて吸引ユニット352、ガスバルブ348、及びファン350を制御するように構成されてもよい。
差圧生成手段は、圧力差を生成するために第2のチャンバー306における第1の圧力P1を生成するように構成されてもよく、圧力差を生成するために第1のチャンバー304における第2の圧力P2を生成するように構成されてもよい。しかしながら、第1のチャンバー304における第2の圧力P2は、大気圧に相当し得る。制御ユニット354は、少なくとも部分的にその差圧を生成するために、第2のチャンバー306に含まれた媒体を、流出口327を介して排出すべく、吸引ユニット352を制御するように構成されてもよい。制御ユニット354は、少なくとも部分的にその差圧を生成するべく、1又は複数の媒体を第1のチャンバー304へと供給するため、ファン350及び/又はガスバルブ348を制御するように構成されてもよい。制御ユニット354は、少なくとも部分的にその差圧を生成するべく、1又は複数の流れを、キャリア102の貫通孔110及び通路314通して第1のチャンバー304から第2のチャンバー306へと案内するため、吸引ユニット352、ファン350及び/又はガスバルブ348を制御するように構成されてもよい。
更に、第2のチャンバー306は、少なくとも1つの流体ノズル360であって、流体又は流体混合物、例えば水のような液体、又は、空気のような気体を、通路314、キャリア102の貫通孔110、切削インサート114の底部側へと射出するための流体ノズル360を有してもよい。制御ユニット354は、流体ノズル360から射出される流体又は流体混合物を制御するためのノズル制御手段362を具備してもよく、ノズル制御手段及び/又は差圧生成手段は、それぞれの切削インサート114に作用する差圧の力とそれぞれの切削インサート114に作用する流体噴出の力とをバランス調整するように構成されてもよい。それぞれの切削インサート114に作用する差圧の力とそれぞれの切削インサート114に作用する流体噴出の力とをバランス調整することによって、制御された方法で、キャリア102とのその物理的接触位置から切削インサート114を上昇させることが可能となり、こうしてキャリア102に対して停止している切削インサート114の底部側を乾燥媒体及び/又は洗浄媒体に対して露出させる。
なお、ファン350が第1のチャンバー304に対して供給するガス又はガス混合物は、セパレータ336からではなく、他の位置、例えばケーシング302の外側の大気から集められる。図7で示された装置についての更なる選択肢は、吸引ユニット352を省き、或いは、ファン350及び/又はガスバルブ348を省くことによって提供されてもよい。図7に示された装置についての更なる選択肢は、ガスバルブ348を省くことによって提供されてもよい。図7に示された装置についての更なる選択肢は、1又は2のブラスト手段及び乾燥手段を省き、或いは、第2のチャンバー306の流体ノズル360を省くことによって提供されてもよい。例えば、洗浄及び乾燥は、1又は複数の他の付加的なケーシングにおいて実行されてもよい。
切削インサート114がキャリア102に対して付与される力は、第2のチャンバー306の圧力P1と第1のチャンバー304の圧力P2との間の差P2−P1と、切削インサート114の形状と、に依存する。
装置の上述された実施形態において、第1のチャンバー304は、第1の領域304と関連してもよく、第2のチャンバー306は、第2の領域306と関連してもよい。
図8及び図9を参照すれば、装置のケーシング402、502の他の実施形態が概略的に示される。図8において支持418は、第1のチャンバー/領域404と第2のチャンバー/領域406との間の連通のためキャリア102から離間して通路414を有し、支持418は、中心開口部415も有する。図8の支持418は、切削インサートによって完全に覆われるように構成された、貫通孔を備えたシートを有するキャリア102のために構成されてもよい。図8において、媒体の流れは、通路414を介して第1のチャンバー404から第2のチャンバー406へと案内されるのに対し、キャリア102及び中心開口部415の貫通孔を介しては、全く案内されず、或いは、少量の媒体のみが、案内される。媒体は、キャリア102の貫通孔を通して案内されるが、切削インサートは、キャリア102の貫通孔及び2つのチャンバー404、406の間の差圧によってキャリア102へと向かう力を付与されたままである。図9において、支持518は、側壁508に接続され、且つ、第1のチャンバー504と第2のチャンバー506との間で連通するために中心に配置された通路514を画成する水平な板の形式である。なお、図9のケーシング502は、1つのチャンバーのみを有してもよく、支持518は、複数のバー、又は、ロッドであって、水平に延在してもよく且つ離間されてもよいロッドを有してもよい。1つのチャンバーのみ有するケーシング502は、第1の領域504を有してもよく、上述されたような第2の領域506を有してもよい。図8において、第1のチャンバー404は、2つの傾斜した壁470、472によって付加的に画成され、図9において、第2のチャンバー506は、2つの傾斜した壁570、572によって付加的に画成される。その他、図8及び図9の装置は、図7に示された設備に相当する設備を有してもよい。
図10は、本発明に係る装置の別の実施形態を概略的に示す。装置は、互いに接続されたケーシング604、606、608を有するキャビネット602を具備し、それぞれのケーシング604、606、608は、第1のチャンバー610、612、614と、第2のチャンバー616、618、620と、を具備する。例えばコンベヤーベルト622を有するコンベヤー手段は、キャリア102を第1のケーシング604から第2のケーシング606及び第3のケーシング608へと移動させるために設けられる。他のコンベヤー手段も可能である。それぞれのケーシング604、606、608の第1のチャンバー610、612、614は、キャリア102によって切削インサート114を処理するための加工部品処理手段を有する。第1のケーシング604の加工部品処理手段は、ブラスト媒体をキャリア102によって保持された切削インサート114の表面に対して射出するための、ブラストノズル624を有するブラスト手段を具備してもよい。第2のケーシング606の加工部品処理手段は、洗浄媒体をキャリア102によって保持された切削インサート114の表面に対して噴出するための洗浄ノズル626を有する洗浄手段を具備してもよい。第3のケーシング608の加工部品処理手段は、乾燥媒体をキャリア102によって保持された切削インサート114の表面へと案内するための乾燥ノズル627を有する乾燥手段を具備してもよい。第3のケーシング608の第2のチャンバー620は、図7と関連して開示されたのと同種の少なくとも1つの流体ノズル660を有してもよい。第2のケーシング606の第2のチャンバー618は、図7と関連して開示されたのと同種の少なくとも1つの流体ノズルを有してもよい。第1のチャンバー610、612、614のそれぞれは、流入口628、630、632を有してもよく、第2のチャンバー616、618、620のそれぞれは、流出口634、636、638を有してもよい。その他、それぞれのケーシング604、606、608は、図7と関連して開示されたような、適した処理後の(after suitable modifications)設備を有してもよい。1又は2つのケーシング604、606、608は、省かれてもよく、或いは、更なるケーシングが装置に付加されてもよい。
図11は、本発明に係る装置の更なる実施形態を概略的に示し、ケーシング702は、1つのチャンバーを有し、第1の領域704及び第2の領域706を包囲する。この実施形態において、ファン750は、流入口728を通して第1の領域704にガスを供給するように構成され、ガスは、セパレータ736の外側の位置から、例えばケーシング702の外側の大気から集められる。更に、計測手段は、第2の領域706の圧力P1を計測するための1つの圧力計756のみを有してもよい。第1の領域704の圧力P2が大気圧で維持された場合、第1の領域704と第2の領域706との間の差圧の計測値は、第2の領域706の圧力P1の計測のみによって得られる。更に、この実施形態において、第1の領域704の加工部品処理手段は、加工部品処理手段の1つの形式、例えば、ブラストノズル730を備えたブラスト手段のみを有する。しかしながら、ケーシング702は、付加的な加工部品処理手段を有してもよい。この実施形態において、第1の領域704と第2の領域706との間で差圧を生成するための差圧生成手段は、図7において開示されたようなファン及び吸引ユニットに相当するファン750及び吸引ユニット752を具備し、制御ユニット754が、そこに接続され、且つ、圧力計756に接続される。この実施形態において、差圧生成手段は、その差圧を生成するために、1又は複数の媒体の流れを、少なくとも1つの通路714を通して第1の領域704から第2の領域706へと案内するように構成される。図11において、支持手段716は、キャリア102が取り除かれ、且つ、通路714のカバーが外されて示される。この実施形態において、支持手段716は、複数のロッド又はバー718、例えば、4つのバー718であって、略鉛直方向に且つ離間して延在し得るバー718を有してもよい。一端において、ロッド又はバー718は、キャリア102を受容し且つ支持するように構成される一方で、他端において、ロッド又はバー718は、ケーシングの底壁712に取り付けられる。しかしながら、他の支持手段も可能である。
図12は、図7に示されたような装置を用いたときに、本発明によって少なくとも1つの加工部品を処理するための方法の態様を概略的に示す。以下で、加工部品は切削インサートの形式で開示されるが、上述されたような任意の部品又は対象であってもよい。複数の切削インサートがキャリアによって保持され、工程802においてケーシング302の第1のチャンバー/領域304に挿入される。キャリアは、キャリア102の少なくとも1つの貫通孔110が第1のチャンバー/領域304及び第2のチャンバー/領域306並びに少なくとも1つの通路314と連通するように、且つ、切削インサート114がキャリア102の上部又はキャリア102の鉛直方向上方に保持されるように、工程804において支持される。第1のチャンバー/領域304と第2のチャンバー/領域306との間の差圧は、工程806において生成され、第2のチャンバー306の流出口327を介した第2のチャンバー306の引き込み、例えば1又は複数の媒体の吸引によって及び/又は第1のチャンバー304の流入口328を介した第1のチャンバー304への1又は複数の媒体の供給によって、且つ、なくとも通路314及びキャリア102の少なくとも1つの貫通孔110を通した1又は複数の媒体の流れの案内によって、第2のチャンバー/領域の圧力は、第1のチャンバー/領域の圧力より低く、切削インサート114はキャリア102へと向かう力を付与される。切削インサート114の表面は、切削インサート114の表面に対する媒体の射出又は噴出によって処理される。より詳細には、切削インサート114の表面は、ブラストされ、例えば工程808において、キャリア102によって保持された切削インサート114の表面に対してブラスト媒体を射出することによってウェットブラスト又はドライブラストされ、切削インサートを正しい位置に保持するためにその差圧を制御する。切削インサートの表面は、工程810において、洗浄媒体をキャリアによって保持された切削インサートの表面に対して噴出することによって洗浄されてもよく、切削インサートを正しい位置に保持するためにその差圧を制御する。工程812において切削インサートは、ガス又はガス混合物を流体ノズルから少なくとも1つの通路へと運ぶことにより且つ噴出することにより乾燥媒体を表面へと案内し、且つ、例えば側部から略上方方向における又は任意の適した方向における切削インサート114の底部側へと案内することによって乾燥させられてもよく、切削インサートに付与される差圧の力と切削インサートに付与される流体噴出の力とをバランス調整するため、流体ノズルから噴出されたガス又はガス混合物及び/又は差圧を制御する。ブラストの代わりに、切削インサート114は、ショットピーニング又は1又は複数の任意の他の処理を受けてもよい。方法の更なる実施形態は、ブラスト、洗浄及び乾燥の1又は2の工程を省くことによって設けられてもよい。付加的処理工程が付加されてもよい。
なお、洗浄する工程810は、流体ノズルから少なくとも1つの通路へと流体又は流体混合物を噴出することを含んでもよく、且つ、略上方向に、又は、他の任意の適した方向、例えば底部側から切削インサート114の底側に流体又は流体混合物を噴出することを含んでもよく、切削インサートに付与される差圧の力と切削インサートに付与される流体噴出の力とをバランス調整するために、流体ノズルから噴出される流体又は流体混合物及び/又は差圧を制御する。洗浄のとき、流体又は流体混合物は、ガス又はガス混合物であってもよく、或いは、液体又は液体混合物、若しくはこれらの混合物、すなわちガス及び液体の混合物であってもよい。
図13は、図10に示されたような装置を使用する場合の本発明に係る少なくとも1つの加工部品を処理するための方法の更なる態様を概略的に示す。加工部品は、以下で切削インサートの形式で開示されるが、上述された任意の部品であってもよい。工程902において、複数の切削インサートは、キャリア102によって保持され、第1のケーシング604の第1のチャンバー610に挿入される。工程904において、キャリアは、キャリア102の少なくとも1つの貫通孔110が、第1のケーシングの第1のチャンバー610及び第2のチャンバー616並びに第1のケーシング604の少なくとも1つの通路と、連通するようにコンベヤーベルトによって配置され且つ支持される。第1のチャンバー610と第2のチャンバー616との間の差圧は、工程906において生成され、第1のケーシング604の流出口634を介して第2のチャンバー616の1又は複数の媒体を引き出すことによって、且つ/又は、第1のケーシング604の流入口628を介して1又は複数の媒体を第1のチャンバー610へと供給することによって、且つ、キャリア102であって切削インサート114が当該キャリア102へと向かう力を付与されたキャリア102のなくとも1つの貫通孔110と少なくとも1つの通路を通して1又は複数の媒体の流れを案内することによって、第2のチャンバーの圧力は、第1のチャンバーの圧力より低くされる。切削インサート114の表面は、媒体を切削インサート114の表面に射出又は噴出することによって処理される。より詳細には、工程908において、切削インサート114の表面は、キャリア102によって保持された切削インサート114の表面に対してブラスト媒体を射出することによってブラストされ、切削インサートを正確な位置に保持するためにその差圧を制御する。工程910において、キャリアは、第2のケーシング606の第1のチャンバー612へと運ばれる。工程912において、第1のチャンバー612と第2のチャンバー618との間の差圧は、工程906のような、対応する方法で、第2のケーシング606において生成される。工程914において切削インサートの表面は、キャリアによって保持された切削インサートの表面に対する洗浄媒体の噴出によって洗浄され、切削インサートを正確な位置に保持するためにその差圧を制御する。工程916において、キャリアは、第3のケーシング608の第1のチャンバー614へと運ばれる。工程918において、第1のチャンバー614と第2のチャンバー620との間の差圧は、工程906のように、対応する方法で、第3のケーシングにおいて生成される。工程920において、切削インサートは、乾燥媒体をキャリアによって保持された切削インサートの表面に案内することによって乾燥させられ、且つ、ガス又はガス混合物を流体ノズルから少なくとも1つの経路且つ底側へと、略上方向又は任意の他の適した方向に噴出することによって乾燥させられ、切削インサートに作用する差圧の力と切削インサートに作用する流体噴出の力とをバランス調整するため、流体ノズルから噴出された流体又は流体混合物及び/又は差圧を制御する。ブラストの代わりに、切削インサート114は、ショットピーニング又は他の処理を受けてもよい。付加的処理工程が付加されてもよい。
なお、図13の方法の洗浄914の工程は、流体又は混合物を流体ノズルから少なくとも1つの通路及び切削インサート114の底部側へと射出する工程を含んでもよく、それぞれの切削インサートに作用する差圧の力とそれぞれの切削インサートに作用する流体射出の力とをバランス調整するために、流体ノズルから噴出された流体又は流体混合物及び/又は差圧を制御してもよい。洗浄のとき、流体又は流体混合物は、ガス又はガス混合物であってもよく、或いは、液体又は液体混合物又はそれらの混合、すなわち、ガスと液体との混合であってもよい。
洗浄する工程810、914及び/又は乾燥する工程812、920の間、切削インサート114は、流体又は流体混合物を流体ノズルから少なくとも1つの通路へと噴出することなくそれぞれ洗浄され且つ乾燥される。例えば、切削インサート114は、流体ノズルから射出された流体によって上昇させられずに洗浄媒体及び/又は乾燥媒体を受けてもよい。流体又は流体混合物は、洗浄及び/又は乾燥中、流体ノズルから少なくとも1つの通路へと周期的に射出されてもよい。
本発明に係る上述された実施形態において、第1のチャンバーは、第1の領域と関連してもよく、第2のチャンバーは、第2の領域と関連してもよい。
本発明は、説明された実施形態に限定するものとみなされるべきものではなく、添付した特許請求の範囲から逸脱することなく当業者によって多くの方法で変形され且つ変更されることができる。

Claims (20)

  1. 少なくとも1つの加工部品(114)を処理するための装置であって、
    少なくとも部分的に第1の領域(304)及び第2の領域(306)を包囲するケーシング(302)であって前記第1の領域及び前記第2の領域が少なくとも1つの通路(314)によって互いに連通するように構成されたケーシング(302)と、
    前記少なくとも1つの加工部品を保持するように構成されたキャリア(102)であり、キャリア(102)上に配置された前記少なくとも1つの加工部品を前記ケーシングへ搬入および前記ケーシングから搬出するために使用されるキャリア(102)であり、前記少なくとも1つの加工部品によって全体的には閉塞されない少なくとも1つの貫通孔(110)を有するキャリア(102)を支持するための支持手段(316)であって、前記少なくとも1つの加工部品(114)が処理のために前記第1の領域(304)に配置されるように、前記キャリアを支持するように構成された支持手段(316)と、
    記第1の領域と前記第2の領域との間の差圧(P2−P1)を生成するための差圧生成手段であって、前記少なくとも1つの加工部品(114)に前記キャリアへと向かう力を付与するために、前記第2の領域の力(P1)が前記第1の領域の力(P2)より低くされた差圧生成手段を具備し、
    前記少なくとも1つの通路(314)は、前記キャリア(102)が前記支持手段(316)によって支持されたときに前記第1の領域(304)及び前記第2の領域(306)の両方ならびに前記キャリア(102)の前記貫通孔(110)と連通するように構成され、
    前記差圧生成手段が、少なくとも部分的に前記差圧を生成するために、ブラスト媒体、洗浄媒体および乾燥媒体のうち少なくとも1種類の媒体の流れを、前記第1の領域から前記少なくとも1つの通路および前記キャリア(102)の前記貫通孔(110)を通して前記第2の領域へと案内するように構成され
    前記少なくとも1種類の媒体は、前記少なくとも1つの加工部品(114)を処理するために、前記キャリア(102)によって保持された前記少なくとも1つの加工部品(114)の表面に対して射出又は噴出され、
    前記差圧によって前記少なくとも1つの加工部品に前記キャリアに向かう力が付与されている時に、前記流れは、前記第1の領域から前記第2の領域へ前記少なくとも1種類の媒体の排出を促すことを特徴とする装置。
  2. 前記ケーシング(302)が流出口(327)を有し、
    前記差圧生成手段が、少なくとも部分的に前記差圧を生成するために、前記第2の領域(306)から前記流出口(327)を介して前記少なくとも1種類の媒体を排出するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載された装置。
  3. 前記ケーシング(302)が流入口(328)を有し、
    前記差圧生成手段が、少なくとも部分的に前記差圧を生成するために、前記流入口(328)を介して記第1の領域(304)へと前記少なくとも1種類の媒体を供給するように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1つに記載の装置。
  4. 前記第1の領域(304)が、前記キャリア(102)によって保持された前記少なくとも1つの加工部品(114)を処理するための加工部品処理手段を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の装置。
  5. 前記加工部品処理手段が、前記少なくとも1つの加工部品(114)を処理するために、前記キャリア(102)によって保持された前記少なくとも1つの加工部品(114)の表面に対して前記少なくとも1種類の媒体を射出又は噴出するように構成されたことを特徴とする請求項に記載された装置。
  6. 前記加工部品処理手段が、前記キャリア(102)によって保持された前記少なくとも1つの加工部品(114)の表面に対してブラスト媒体を射出するためのブラスト手段を具備することを特徴とする請求項又は請求項のいずれか1つに記載の装置。
  7. 前記加工部品処理手段が、前記キャリア(102)によって保持された前記少なくとも1つの加工部品(114)の表面に対して洗浄媒体を噴出するための洗浄手段を具備することを特徴とする請求項から請求項のいずれか1つに記載の装置。
  8. 前記加工部品処理手段が、前記キャリア(102)によって保持された前記少なくとも1つの加工部品(114)の表面へと乾燥媒体を案内するための乾燥手段を具備することを特徴とする請求項から請求項のいずれか1つに記載の装置。
  9. 前記第2の領域(306)が、流体又は流体混合物を前記少なくとも1つの通路(314)に対して噴出するための少なくとも1つの流体ノズル(360)を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の装置。
  10. 当該装置が、前記流体ノズル(360)から噴出された前記流体又は流体混合物を制御するためのノズル制御手段(362)を具備し、
    前記ノズル制御手段及び/又は前記差圧生成手段が、前記少なくとも1つの加工部品(114)に作用する前記差圧の力と、前記少なくとも1つの加工部品に作用する前記流体噴出の力と、をバランス調整するように構成されたことを特徴とする請求項に記載の装置。
  11. 前記ケーシング(302)が、前記少なくとも1つの通路(314)によって互いに連通するように構成された第1のチャンバーび第2のチャンバー有し、
    前記第1のチャンバー、少なくとも部分的に前記第1の領域(304)を包囲し、
    前記第2のチャンバー少なくとも部分的に前記第2の領域(306)を包囲することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1つに記載の装置。
  12. 少なくとも1つの加工部品を処理するための方法であって、
    記少なくとも1つの加工部品を保持する工程(802)を含み、
    前記少なくとも1つの加工部品を保持する工程(802)が、キャリア上に配置された前記少なくとも1つの加工部品をケーシングへ搬入および前記ケーシングから搬出するために使用されるキャリアであり、前記少なくとも1つの加工部品によって全体的には閉塞されない少なくとも1つの貫通孔(110)を有するキャリアによって前記少なくとも1つの加工部品を保持することを含み、
    前記ケーシングが、少なくとも1つの通路によって互いに連通するように構成された第1の領域及び第2の領域を少なくとも部分的に包囲し、
    前記少なくとも1つの加工部品を保持する工程(802)が、前記少なくとも1つの加工部品とともに前記キャリアを前記ケーシングに搬入して、前記少なくとも1つの加工部品処理のために前記第1の領域に配置することをさらに含み、
    前記少なくとも1つの加工部品を保持する工程(802)が、記少なくとも1つの通路が前記第1の領域及び前記第2の領域の両方ならびに前記キャリア(102)の前記貫通孔(110)と連通するように前記キャリアを支持すること(804)を含み
    当該方法が、
    前記第1の領域と前記第2の領域との間に、前記第2の領域の力が前記第1の領域の力より低い差圧を生成すること(806)によって前記少なくとも1つの加工部品に前記キャリアへと向かう力を付与する工程と
    ブラスト媒体、洗浄媒体および乾燥媒体のうち少なくとも1種類の媒体を、前記キャリアによって保持された前記少なくとも1つの加工部品の表面に対して射出又は噴出することによって、前記少なくとも1つの加工部品(114)を処理する工程と、
    少なくとも部分的に前記差圧を生成するために、前記少なくとも1つの通路および前記キャリア(102)の前記貫通孔(110)を通して前記第1の領域から前記第2の領域への前記少なくとも1種類の媒体の流れを案内する工程と、を含み、
    前記差圧によって前記少なくとも1つの加工部品に前記キャリアに向かう力が付与されている時に、前記流れは、前記第1の領域から前記第2の領域へ前記少なくとも1種類の媒体の排出を促すことを特徴とする方法。
  13. 前記差圧が、前記少なくとも1種類の媒体を、前記第2の領域から前記ケーシングの流出口を介して排出することによって、少なくとも部分的に生成されることを特徴とする請求項12に記載の方法
  14. 前記差圧が、前記少なくとも1種類の媒体を前記ケーシングの流入口を介して前記第1の領域に供給することによって、少なくとも部分的に生成されることを特徴とする請求項12又は請求項13のいずれか1つに記載の方法。
  15. 当該方法が前記少なくとも1つの加工部品の表面をブラストする工程(808)を含み、
    前記ブラストする工程が、前記キャリアによって保持された前記少なくとも1つの加工部品の前記表面に対してブラスト媒体を射出することを含むことを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか1つに記載の方法。
  16. 当該方法が前記少なくとも1つの加工部品の表面を洗浄する工程(810)を含み、
    前記洗浄する工程が、前記キャリアによって保持された前記少なくとも1つの加工部品の前記表面に対して洗浄媒体を噴出することを含むことを特徴とする請求項12から請求項15のいずれか1つに記載の方法。
  17. 当該方法が、前記少なくとも1つの加工部品を乾燥する工程(812)を含み、
    前記乾燥する工程が、乾燥媒体を、前記キャリアによって保持された前記少なくとも1つの加工部品の表面へと案内することを含むことを特徴とする請求項12から請求項16のいずれか1つに記載の方法。
  18. 処理される前記少なくとも1つの加工部品が、切削インサートを含むことを特徴とする請求項12から請求項17のいずれか1つに記載の方法。
  19. 少なくとも1つの加工部品(114)を処理するための装置であって、
    少なくとも部分的に第1の領域(304)及び第2の領域(306)を包囲するケーシング(302)であって前記第1の領域及び前記第2の領域が少なくとも1つの通路(314)によって互いに連通するように構成されたケーシング(302)と、
    前記少なくとも1つの加工部品を保持するように構成されたキャリア(102)であり、キャリア(102)上に配置された前記少なくとも1つの加工部品を前記ケーシングへ搬入および前記ケーシングから搬出するために使用されるキャリア(102)を支持するための支持手段(316)であって、前記少なくとも1つの加工部品(114)が処理のために前記第1の領域(304)に配置されるように、前記キャリアを支持するように構成された支持手段(316)と、
    記第1の領域と前記第2の領域との間の差圧(P2−P1)を生成するための差圧生成手段であって、前記少なくとも1つの加工部品(114)に前記キャリアへと向かう力を付与するために、前記第2の領域の力(P1)が前記第1の領域の力(P2)より低くされた差圧生成手段と、
    前記ケーシング内にある前記キャリア(102)によって保持された前記少なくとも1つの加工部品(114)の表面に対してブラスト媒体を射出するためのブラスト手段と、
    前記ケーシング内にある前記キャリア(102)によって保持された前記少なくとも1つの加工部品(114)の前記表面に対して洗浄媒体を噴出するための洗浄手段と、
    前記ケーシング内にある前記キャリア(102)によって保持された前記少なくとも1つの加工部品(114)の前記表面に対して乾燥媒体を射出するための乾燥手段を具備し、
    前記少なくとも1つの通路(314)は、前記キャリア(102)が前記支持手段(316)によって支持されたときに前記第1の領域(304)及び前記第2の領域(306)の両方と連通するように構成され、
    前記差圧生成手段が、少なくとも部分的に前記差圧を生成するために、前記ブラスト媒体、前記洗浄媒体および前記乾燥媒体の各々の流れを、前記第1の領域から前記少なくとも1つの通路を通して前記第2の領域へと案内するように構成され
    前記差圧によって前記少なくとも1つの加工部品に前記キャリアに向かう力が付与されている時に、前記流れは、前記第1の領域から前記第2の領域へ、射出又は噴出されている媒体の排出を促すことを特徴とする装置。
  20. 少なくとも1つの加工部品を処理するための方法であって、
    記少なくとも1つの加工部品を保持する工程(802)を含み、
    前記少なくとも1つの加工部品を保持する工程(802)が、キャリア上に配置された前記少なくとも1つの加工部品をケーシングへ搬入および前記ケーシングから搬出するために使用されるキャリアによって前記少なくとも1つの加工部品を保持することを含み、
    前記ケーシングが、少なくとも1つの通路によって互いに連通するように構成された第1の領域及び第2の領域を少なくとも部分的に包囲し、
    前記少なくとも1つの加工部品を保持する工程(802)が、前記少なくとも1つの加工部品とともに前記キャリアを前記ケーシングに搬入して、前記少なくとも1つの加工部品処理のために前記第1の領域に配置することをさらに含み、
    前記少なくとも1つの加工部品を保持する工程(802)が、記少なくとも1つの通路が前記第1の領域及び前記第2の領域の両方と連通するように前記キャリアを支持すること(804)を含み
    当該方法が、
    前記第1の領域と前記第2の領域との間に、前記第2の領域の力が前記第1の領域の力より低い差圧を生成すること(806)によって前記少なくとも1つの加工部品に前記キャリアへと向かう力を付与する工程と
    前記ケーシング内にある前記キャリアによって保持された前記少なくとも1つの加工部品の表面に対してブラスト媒体を射出することにより、前記少なくとも1つの加工部品の前記表面をブラストする工程(808)と、
    前記ケーシング内にある前記キャリアによって保持された前記少なくとも1つの加工部品の前記表面に対して洗浄媒体を噴出することにより、前記少なくとも1つの加工部品の前記表面を洗浄する工程(810)と、
    前記ケーシング内にある前記キャリアによって保持された前記少なくとも1つの加工部品の前記表面に対して乾燥媒体を射出することにより、前記少なくとも1つの加工部品を乾燥する工程(812)と、
    少なくとも部分的に前記差圧を生成するために、前記少なくとも1つの通路を通して前記第1の領域から前記第2の領域への前記ブラスト媒体、前記洗浄媒体および前記乾燥媒体の各々の流れを案内する工程と、を含み、
    前記差圧によって前記少なくとも1つの加工部品に前記キャリアに向かう力が付与されている時に、前記流れは、前記第1の領域から前記第2の領域へ、射出又は噴出されている媒体の排出を促すことを特徴とする方法。
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