JP6440309B2 - 切削装置 - Google Patents

切削装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6440309B2
JP6440309B2 JP2015007564A JP2015007564A JP6440309B2 JP 6440309 B2 JP6440309 B2 JP 6440309B2 JP 2015007564 A JP2015007564 A JP 2015007564A JP 2015007564 A JP2015007564 A JP 2015007564A JP 6440309 B2 JP6440309 B2 JP 6440309B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
water
package substrate
end material
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015007564A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016134475A (ja
Inventor
喜洋 大室
喜洋 大室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2015007564A priority Critical patent/JP6440309B2/ja
Publication of JP2016134475A publication Critical patent/JP2016134475A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6440309B2 publication Critical patent/JP6440309B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Dicing (AREA)

Description

本発明は、パッケージ基板を切削ブレードで切削する切削装置に関する。
板状ワークを切削ブレードで切削する切削装置は、切削加工中、切削ブレードに対して切削水ノズル等から切削水を供給して、切削により生じた切削屑の除去及び切削ブレードの冷却を行っている。ここで、板状ワークがパッケージ基板である場合に使用される切削装置では、切削によりパッケージ基板の外周部分が小片化することで生ずる端材を、切削ブレードに対して供給され切削で排出される切削屑を含む加工廃液となった切削水と共に排水している。
この排水においては、端材を切削加工で排出される切削屑を含む切削水と共に廃棄する必要があり、その廃棄方法としては、まず、端材を含む切削水をチャックテーブルの移動経路の両側に設けた溝から流下させ、箱状のウォータケースで受け止め(例えば、特許文献1参照)、次いで、端材を含む切削水をウォータケース内の排水口へ流し、排水口から流れ出た切削水(使用済切削水)から端材だけを別に分離して受け止めてから端材を廃棄する方法がある(例えば、特許文献2参照)。ここで、切削ブレードに供給され流下した切削水だけでは、端材がウォータケース内で排水口まで流れず、ウォータケースの底面に滞留、蓄積する。この滞留・蓄積を防ぐため、排水口に遠い場所からウォータケースの底面に平行に排水口に向かって水を噴射する流動ノズルを備える切削装置もある(例えば、特許文献3参照)。
特許第5096100号公報 特許第4657688号公報 特許第4243380号公報
このように流動ノズルから噴射させた水により端材を切削水と共に排水口に誘導した後、端材を使用済切削水から分離し除去することができる。ここで、切削ブレードに供給する切削水と同様の水を、端材を排水口に誘導するために流動ノズルから噴射させる水として用いると、一連の切削加工における切削水の総消費量が増大し不経済となる。よって、切削水の総消費量を抑制する必要がある。
上記目的を達成するための本発明は、パッケージ基板を保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルが保持するパッケージ基板を切削ブレードで切削加工する切削手段と、該切削ブレードに切削水を供給する切削水供給手段と、該チャックテーブルの該保持面以外を囲繞し該切削水を流下させるカバーと、該カバーから流下する該切削水と該切削手段によるパッケージ基板の切削で生成され該切削水に混入される切削屑とパッケージ基板の外周部分が切削されて形成された端材とを受け止めて排水する排水口を有するウォータケースと、を備える切削装置であって、該排水口に向かって水を噴射させ該ウォータケースで受け止めた少なくとも該端材を該排水口に流動させる流動ノズルと、該流動ノズルから噴射する水を循環させる循環システムとを含み、該循環システムは、該切削屑と該端材とを含み該排水口から排水される使用済切削水を貯水するタンクと、少なくとも該端材を取り除いた該使用済切削水を汲み上げ該流動ノズルに供給する循環ポンプと、該循環ポンプで汲み上げられた該使用済切削水を該流動ノズルに送水する送水管とを備える切削装置である。
前記タンクには、前記端材を受け止める端材受け止め部を備えると好ましい。
本発明は、切削装置において、端材を排水口に流動させる流動ノズルと、流動ノズルから噴射する水を循環させる循環システムを備え、該循環システムを、排水口から排水される使用済切削水を貯水するタンクと、少なくとも端材を取り除いた使用済切削水を汲み上げ流動ノズルに供給する循環ポンプと、循環ポンプで汲み上げられた使用済切削水を流動ノズルに送水する送水管とを備えるものとしたことで、流動ノズルから噴射されウォータケース内の端材を排水口に流動する水に新しい切削水をほとんど用いず、代わりに一度切削水ノズルから切削ブレードに供給した使用済切削水を用いることが可能となり、その結果、一連の切削加工において使用する切削水の総消費量を抑えることが可能となる。
また、使用済切削水を貯水するタンクに、端材を受け止める端材受け止め部を設けたことで、オペレータが使用済切削水から端材を容易に除去することが可能となる。
チャックテーブル上でパッケージ基板が保持される状態を示す分解斜視図である。 切削装置の外観の一例を示す斜視図である。 切削装置を構成するチャックテーブル、ウォータケース、カバー、流動ノズル及び切削送り手段の斜視図である。 循環システムの断面図である。
図1に示す切削加工が施されるパッケージ基板Wは、例えば、その外形が矩形状であり、パッケージ基板上面Wa上は、ストリートSによって格子状に区画され切削加工により複数のチップサイズの基板に切り分けられる矩形領域W1と、矩形領域W1を囲み切削により小片化され端材となり廃棄される外周部分W2とからなる。
図2に示す切削装置1は、チャックテーブル30が保持するパッケージ基板Wに対して、切削手段6によって切削加工を施す装置である。切削装置1上は、主にパッケージ基板Wの着脱等が行われる領域である着脱領域Aと、切削手段6によるパッケージ基板Wの切削等が行われる領域である切削領域Bとに分かれる。
切削装置1の前面側には、切削装置1に対してオペレータが加工条件等を入力するための操作手段10が備えられており、操作手段10の後方には着脱領域Aと切削領域Bとの間をX軸方向に往復移動するチャックテーブル30が配設されている。また、着脱領域A内には、加工対象のパッケージ基板Wが一時的に載置される仮置き領域11が設けられており、仮置き領域11には、パッケージ基板Wを一定の位置に位置合わせする位置合わせ手段12が配設されている。
仮置き領域11の近傍には、チャックテーブル30と仮置き領域11との間で、パッケージ基板Wを搬送する旋回アームを有する第一の搬送手段13aが配設されている。加工対象として仮置き領域11に搬出されたパッケージ基板Wは、第一の搬送手段13aにより吸着されて、仮置き領域11からチャックテーブル30に搬送される。
第一の搬送手段13aの近傍には、切削加工後のパッケージ基板Wを洗浄する洗浄手段15が配設されている。また、洗浄手段15の上方には、チャックテーブル30から洗浄手段15へと、切削加工後のパッケージ基板Wを吸着し搬送する第二の搬送手段13bが配設されている。
図1に示すチャックテーブル30は、例えば、その外形が、矩形のパッケージ基板Wに対応する矩形状であり、パッケージ基板Wを吸引保持する保持面30aと、底面30bとを備える。保持面30aの中央部には、格子状に形成された複数の逃げ溝300と、逃げ溝300により形成された各格子中に各々設けられた複数の吸引孔301とを備える。吸引孔301は、チャックテーブル30の厚み方向に貫通形成され、図示しない吸引管と連通しており、吸引管に繋がる図示しない真空発生装置により生み出された吸引力を保持面30aに伝達する。また、図2で示すように、チャックテーブル30は、保持面30a以外がカバー4によって周囲から囲繞されかつ回転可能に支持されている。
図2で示すように、チャックテーブル30の移動経路の上方には、パッケージ基板Wの切削すべきストリートSを検出するアライメント手段17が配設されている。アライメント手段17は、パッケージ基板上面Waを撮像する撮像手段170を備えており、撮像手段170により取得した画像に基づき、パターンマッチング等の画像処理によって切削すべきストリートSを検出することができる。撮像手段170によって取得された画像はアライメント手段17の上方に配設された表示手段18に表示される。また、アライメント手段17の近傍には、切削領域B内で、チャックテーブル30に保持されたパッケージ基板Wに対して切削加工を施す切削手段6が配設されている。切削手段6はアライメント手段17と一体となって構成されており、両者は連動してY軸方向及びZ軸方向へと移動する。
図2に示す切削手段6は、軸方向がX軸方向に対し水平方向に直交する方向(Y軸方向)である回転軸を有するスピンドル61と、スピンドル61に固定され回転可能な切削ブレード62とを備えており、図示しない割り出し送り手段によってY軸方向へ移動可能となっており、図示しない切り込み送り手段によってZ軸方向に移動可能となっている。
切削ブレード62の近傍には、切削ブレード62に切削水を供給する切削水供給手段2が設けられており、切削ブレード62のY軸方向前後には、切削ブレード62のパッケージ基板Wに対する加工点に対して切削水供給手段2により供給した切削水を噴射する切削水ノズル20が設けられている。切削水ノズル20から噴射される切削水は、切削ブレード62とパッケージ基板Wとの接触部位を冷却しかつパッケージ基板Wの加工点に生じた切削屑を除去する。さらに、切削屑を除去した切削水は、切削屑及び端材と共にカバー4の短手方向(Y軸方向)の両端から図3に示すウォータケース7へと流下する。
図3に示すウォータケース7は、チャックテーブル30の移動経路下に配設され、チャックテーブル30をX軸方向に往復移動させるのを可能とするために、箱状の部材の底板70の中央部に矩形状の開口部71を設けており、底板70、内側壁72及び外側壁73により構成されて切削水を受け止める樋部74と、底板70に形成された排水口75とから構成される。排水口75には、ウォータケース7の外部に延びる排水管76の一端である管端76aが接続されている。そして、ウォータケース7は、カバー4から流下する切削水と切削手段6によるパッケージ基板Wの切削で生成され切削水に混入される切削屑Cとパッケージ基板の外周部分が切削された端材Mとを受け止めて、後述する図2に示すタンク90へと排出する機能を有する。
図3に示すカバー4は、チャックテーブル30の保持面30a以外を囲繞するように配設され、ウォータカバー40と蛇腹カバー42とを備え、切削ノズル20から噴射された切削水を流下させる。ウォータカバー40は、平面状に形成された上盤40aの端部から2つの側板40bが−Z方向に垂設されたもので、上盤40aの端部及び2つの側板40bは、ウォータケース7を構成する内壁側72に摺動可能に係合している。ウォータカバー40のX軸方向の両端には、蛇腹カバー42を構成する蛇腹カバー43a、43bがその端部に設けられた取り付けプレート44a、44bを介して取り付けられている。また、蛇腹カバー43a、43bの他方の端部は、固定プレート45a、45bを介してウォータケース7の外側壁73の内側に固定されている。
蛇腹カバー43a、43bは、チャックテーブル30の移動方向の開口部71を覆う表面部46a、46bと、表面部46a、46bのY軸方向の端部から垂下する垂下部47a、47bとからなり、垂下部47a、47bは、樋部74を構成する内側壁72に係合しており、蛇腹カバー43a、43bは、開口部71の全体を跨ぐようにして塞いでいる。
蛇腹カバー43a、43bの中間部には、下部にローラー48a、48bを備えたガイドプレート49a、49bがそれぞれ設けられ、蛇腹カバー43a、43bの中央部が垂下しないように支持している。
このように、チャックテーブル30が移動しても、蛇腹カバー43a、43bが伸縮し、開口部71はウォータカバー40及び蛇腹カバー42によって常に覆われている。こうして開口部71の全体をウォータカバー40及び蛇腹カバー42によって覆うことにより、切削水を流下させても装置内部に切削水、切削屑及び端材が侵入するのを防止している。
図3に示す切削送り手段5は、X軸方向の軸心を有するボールネジ50と、ボールネジ50と平行に配設された一対のガイドレール51と、ボールネジ50を回動させるモータ52と、内部のナットがボールネジ50に螺合し底部がガイドレール51に摺接する可動板53とから構成される。そして、モータ52がボールネジ50を回動させると、これに伴い可動板53がガイドレール51にガイドされてX軸方向に往復移動する構成となっている。可動板53上には、チャックテーブル30を回転させるための回転手段33が設けられており、さらに回転手段33上にはチャックテーブル30が接続されており、可動板53のX軸方向への往復移動に伴って、チャックテーブル30が切削送りされる。
図3で示すように、ウォータケース7内には、排水口75へ向かって水を噴射させウォータケース7で受け止めた少なくとも端材Mを排水口75に流動させる流動ノズル8が一つ配設されている。流動ノズル8は、例えば、形状がL字型をしており、水を噴射させる噴射口80と、噴射させる水が流入する流入口81とを備える。なお、流動ノズル8の形状はL字型に限定されるものではなく、流動ノズル8の配設数は1つに限定されず2つ以上が好ましい。また、流動ノズル8の配設位置は排水口75からX軸方向にある程度離れている場所が好ましく、噴射口80の配設角度は、噴射口80から噴射される水がウォータケース7の底板70に沿って平行に噴射される角度であると好ましい。
図2、4で示すように、切削装置1の内部には、流動ノズル8から噴射する水を循環させる循環システム9が配設されている。循環システム9は、切削屑Cと端材Mとを含み排水口75から排水される切削水(以下、「使用済切削水F」とする。)を貯水するタンク90と、少なくとも端材Mを取り除いた使用済切削水Fを汲み上げ図3に示した流動ノズル8に供給する循環ポンプ91と、循環ポンプ91で汲み上げられた使用済切削水Fを流動ノズル8に送水する送水管92とを備える。
図2、4で示すように、タンク90は、例えば、外形が直方体状であり、タンク90のタンク上面90aが開閉可能となっている。タンク上面90aには、排水管76の一方の管端76bが貫通し着脱可能に接続されている。
タンク90と循環ポンプ91とは配管93により配管接続されている。配管93は、その一端である管端93aがタンク上面90aを貫通しタンク90内部のZ軸方向の所定の位置Z1に至るようにタンク90に着脱自在に接続され、配管93の他端である管端93bが循環ポンプ91の循環ポンプ上面91aを貫通し循環ポンプ91の内部に至るように循環ポンプ91に着脱自在に接続されている。また、循環ポンプ91の循環ポンプ側面91bの下部に送水管92の一端である管端92aが着脱自在に接続され、送水管92のもう一端である管端92bが、図示しない調整弁を介して図3に示す流動ノズル8の流入口81と着脱自在に接続される。なお、ここにいう所定の位置Z1とは、図4で示すように、タンク90の底部の切削屑Cの沈殿層Lに配管93の管端93aが接しない程度のZ軸方向の位置であると好ましく、使用済切削液F及び切削屑Cの量により適宜変更可能となる位置である。また、送水管92と流動ノズル8との接続については、送水管92と流動ノズル8との間に、例えば、切削屑Cを除去するフィルターを設けると好ましい。
図4で示すように、タンク90は、タンク90内に沈殿した切削屑Cを排出する切削屑排出ポンプ94と配管95により配管接続されている。配管95は、その一端である管端95aがタンク上面90aを貫通してタンク90内部のZ軸方向の所定の位置Z2に至るようにタンク90に着脱自在に接続され、配管95のもう一端である管端95bが切削屑排出ポンプ94の切削屑排出ポンプ上面94aを貫通し切削屑排出ポンプ94内部に至るように切削屑排出ポンプ94に着脱自在に接続されている。また、切削屑排出ポンプ94の切削屑排出ポンプ側面94b下部には、切削屑排出ポンプ94で吸い上げられた切削屑Cを含む使用済切削水Fを切削装置1の外部に排出する配管96の一端である管端96aが接続されている。配管96のもう一端である管端96bは、切削装置1の外部に出されている。なお、ここにいう所定の位置Z2とは、図4で示すように、位置Z1よりもZ軸方向で下方にありタンク90の底部の切削屑Cの沈殿層Lに配管95の管端95aが接する位置であり、使用済切削液F及び切削屑Cの量により適宜変更可能となる位置である。
タンク側面90b上部には、配管98が接続されており、配管98は、タンク90内の所定の位置Z3にまで使用済切削水Fの水位が至った場合に、タンク90内の使用済切削水Fを切削装置1の外部に排水する。配管98の一端である管端98aは、タンク側面90bに対して貫設されており、配管98のもう一端である管端98bは、切削装置1の外部に出されている。なお、ここにいう所定の位置Z3とは、図4で示すように、位置Z1よりもZ軸方向で上方にある位置であり、使用済切削液F及び切削屑Cの量により適宜変更可能となる位置である。
また、図4で示すように、タンク90の内部には、端材Mを受け止める端材受け止め部97を備えている。端材受け止め部97は、例えば、メッシュ材で形成されており、断面が凹形状で使用済切削水Fをタンク90内部でろ過し端材Mをろ物として受け止めるざる部97aと、ざる部97aの端から垂設されタンク90のタンク側面90bの上部にざる部97aを懸架できるように形成した引っ掛け部97bとを備える。なお、端材受け止め部97に用いられるメッシュ材のメッシュは、少なくとも端材Mを受け止められる程度であればよい。また、ざる部97aのタンク90内部における設置位置は、位置Z3よりZ軸方向で上方であると好ましい。
以下に、図1〜4用いて、パッケージ基板Wを切削装置1により切削する場合の切削装置1の動作について説明する。
図2で示すように、加工対象である一枚のパッケージ基板Wが仮置き領域11に搬出され仮置き領域11において位置合わせ手段12によりパッケージ基板Wが所定の位置に位置決めされた後、第一の搬送手段13aがパッケージ基板Wを吸着して仮置き領域11からチャックテーブル30へとパッケージ基板Wを移動させる。次いで、パッケージ基板Wが保持面30a上で吸引保持される。
チャックテーブル30によりパッケージ基板Wが保持された後、図3に示す切削送り手段5が、チャックテーブル30に保持されたパッケージ基板Wを−X方向に送り、撮像手段170によってパッケージ基板上面Waが撮像されて切削すべきストリートSの位置が検出される。ストリートSが検出されるのに伴って、切削手段6が図示しない割り出し送り手段によってY軸方向に駆動され、切削すべきストリートSと切削ブレード62とのY軸方向における位置合わせが行われる。
切削ブレード62と検出したストリートSとのY軸方向の位置合わせが割り出し送り手段によって行われた後、切削送り手段5がパッケージ基板Wをさらに−X方向に送り出すとともに、図示しない切込み送り手段が切削ブレード62を−Z方向に降下させていく。また、スピンドル61に固定された切削ブレード62が高速回転をしながらパッケージ基板Wに切込み、ストリートSを切削していく。切削中は、切削ブレード62とパッケージ基板Wとの接触部位に対して切削水ノズル20から切削水を噴射する。
切削ブレード62がストリートSを切削し終えるX軸方向の所定の位置までパッケージ基板Wが−X方向に進行すると、切削送り手段5によりパッケージ基板Wの切削送りを一度停止させ、切込み送り手段が切削ブレード62をパッケージ基板Wから離間させ、次いで、切削送り手段5がチャックテーブル30を+X方向へ送り出して元の位置に戻す。そして、隣り合うストリートSの間隔ずつ切削ブレード62をY軸方向に割り出し送りしながら順次同様の切削を行うことにより、同方向の全てのストリートSを切削する。さらに、チャックテーブル30を回転手段33によって90度回転させてから同様の切削を行うと、全てのストリートSが縦横に全てカットされる。
ここで、切削中では図3に示す切削屑Cは常に生じ、さらに、チャックテーブル30を90度回転させてからの切削が開始されると、図1に示すパッケージ基板Wの外周部分W2が切削され小片化されることで端材Mも生じることになる。
そこで、切削中に切削ブレード62とパッケージ基板Wとの接触部位に対して切削水ノズル20から噴射された切削水は、切削ブレード62とパッケージ基板Wとの接触部位を冷却しかつパッケージ基板Wの加工点に生じた切削屑Cを除去し、切削屑C及び端材Mと共にカバー4のY軸方向の両端からウォータケース7へと流下する。
切削屑C及び切削水と共にウォータケース7内に流下した端材Mは、流動ノズル8から噴射される水により、切削水及び切削屑Cと共に排水口75へと流動し、排水口75から排出される。
切削屑Cと端材Mとを含み排水口75から排水された切削水は、使用済切削水Fとなり、排水管76を通りその管端76bからタンク90内部へと排出される。ここで、図4に示すように、管端76bから排出された使用済切削水Fは、端材受け止め部97のざる部97aを通過しタンク90の底部へと落下し、タンク90の内部に貯水されていく。ここで、使用済切削水Fに含まれる端材Mは、ざる部97aを通過せず、ざる部97a上にろ物として受け止められ蓄積していく。
端材受け止め部97により少なくとも端材Mが取り除かれタンク90内部に貯水された使用済切削水Fについては、使用済切削水F中の切削屑Cの大部分がタンク90底部に沈殿する。そして、使用済切削水Fの水位がタンク90内部の所定の位置Z1に達すると、使用済切削水Fが循環ポンプ91によりタンク90内部から配管93を通して汲み上げられる。次いで、循環ポンプ91により汲み上げられた使用済切削水Fは、送水管92を通り送水管92に接続された流動ノズル8の流入口81へと送水される。
流入口81から流入した使用済切削水Fが、流動ノズル8の噴射口80からウォータケース7内へと噴射され、新たに生じ流下してきた切削屑C及び端材Mを排水口75へと流動し、排水口75から排出することで、流動ノズル8から噴射する水を使用済切削水Fとしかつ循環させる循環システム9が構築される。
また、タンク90にその大部分が沈殿する切削屑Cは、切削屑排出ポンプ94により使用済切削水Fと共に配管95を通して汲み上げられ、配管96を通して切削装置1の外部に排出されることで、タンク90底部に大量に沈殿することがなくなる。また、使用済切削水Fの水位が位置Z3に達すると、使用済切削水Fは配管98からも排出されるためタンク90内部からあふれ出ることがなく、切削装置1を故障させる水漏れ等は生じない。
以上説明したように、パッケージ基板Wの切削加工において、切削水ノズル20から一度噴射されウォータケース7内へ切削屑C及び端材Mと共に流下し使用済切削水Fとなった切削水を、さらにタンク90で貯水し、タンク90内で少なくとも端材Mを取り除いた後に循環ポンプ91によって汲み上げ、送水管92によりウォータケース7内の流動ノズル8へと送水することで、流動ノズル8から噴射する水のほとんどを使用済切削水Fとすることを可能とする循環システム9を本発明に係る切削装置1は含むこととなる。そのため、切削装置1を用いた切削加工においては、使用する切削水の総消費を抑えることが可能となる。配管93を介して循環ポンプ91に汲み上げられ流通ノズル8に送水される使用済切削水Fには、沈殿層Lにまでは沈降しない細かな切削屑が含まれうるが、流通ノズル8から噴出される使用済切削水は、切削ブレード62とパッケージ基板Wとの接触部位に供給されるものではなく、端材Mを排水口75に流すためだけに使用されるものであるため、細かな切削屑が混じっていても弊害はない。
また、タンク90に端材受け止め部97を備えたことで、排水口75から排水された使用済切削水Fがタンク90内に貯水される前に、少なくとも使用済切削水Fから端材Mを取り除くことでき、送水管92から流動ノズル8へと送水される使用済切削水F中には少なくとも端材Mを含まないようにすることが可能となる。同時に、ざる部97a上に受け止められた端材Mの量が一定量となった場合や複数枚のパッケージ基板Wについての切削加工が終了した場合に、一度切削装置1の動作を停止させた後、オペレータがタンク90の底部を攫う等の行為を行わなくとも、容易に端材Mを除去し廃棄することが可能となる。
1:切削装置 10:操作手段 11:仮置き領域 12:位置合わせ手段
13a:第一の搬送手段 13b:第二の搬送手段 15:洗浄手段
17:アライメント手段 170:撮像手段 18:表示手段
2:切削水供給手段 20:切削水ノズル
30:チャックテーブル
30a:保持面 30b:底面 300:逃げ溝 301:吸引孔 33:回転手段
4:カバー
40:ウォータカバー 40a:上盤 40b:側板
42:蛇腹カバー
43a:蛇腹カバー 43b:蛇腹カバー
44a:取り付けプレート 44b:取り付けプレート
45a:固定プレート 45b:固定プレート 46a:表面部 46b:表面部
47a:垂下部 47b:垂下部 48a:ローラー 48b:ローラー
49a:ガイドプレート 49b:ガイドプレート
5:切削送り手段
50:ボールネジ 51:ガイドレール 52:モータ 53:可動板
6:切削手段 61:スピンドル 62:切削ブレード
7:ウォータケース 70:底板 71:開口部 72:内側壁 73:外側壁
74:桶部 75:排水口 76:排水管 76a:管端 76b:管端
8:流動ノズル 80:噴射口 81:流入口
9:循環システム
90:タンク 90a:タンク上面 90b:タンク側面
91:循環ポンプ 91a:循環ポンプ上面 91b:循環ポンプ側面
92:送水管 92a:管端 92b:管端
93:配管 93a:管端 93b:管端
94:切削屑排出ポンプ
94a:切削屑排出ポンプ上面 94b:切削屑排出ポンプ側面
95:配管 95a:管端 95b:管端
96:配管 96a:管端 96b:管端
97:端材受け止め部 97a:ざる部 97b:引っ掛け部
98:配管 98a:管端 98b:管端
W:パッケージ基板 Wa:パッケージ基板上面 W1:矩形領域 W2:外周部分
S:ストリート
A:着脱領域 B:切削領域
C:切削屑 M:端材 F:使用済切削水 L:沈殿層

Claims (2)

  1. パッケージ基板を保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルが保持するパッケージ基板を切削ブレードで切削加工する切削手段と、該切削ブレードに切削水を供給する切削水供給手段と、該チャックテーブルの該保持面以外を囲繞し該切削水を流下させるカバーと、該カバーから流下する該切削水と該切削手段によるパッケージ基板の切削で生成され該切削水に混入される切削屑とパッケージ基板の外周部分が切削されて形成された端材とを受け止めて排水する排水口を有するウォータケースと、を備える切削装置であって、
    該排水口に向って水を噴射させ該ウォータケースで受け止めた少なくとも該端材を該排水口に流動させる流動ノズルと、該流動ノズルから噴射する水を循環させる循環システムとを含み、
    該循環システムは、
    該切削屑と該端材とを含み該排水口から排水される使用済切削水を貯水するタンクと、少なくとも該端材を取り除いた該使用済切削水を汲み上げ該流動ノズルに供給する循環ポンプと、該循環ポンプで汲み上げられた該使用済切削水を該流動ノズルに送水する送水管とを備える切削装置。
  2. 前記タンクには、前記端材を受け止める端材受け止め部を備えた請求項1記載の切削装置。
JP2015007564A 2015-01-19 2015-01-19 切削装置 Active JP6440309B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015007564A JP6440309B2 (ja) 2015-01-19 2015-01-19 切削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015007564A JP6440309B2 (ja) 2015-01-19 2015-01-19 切削装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016134475A JP2016134475A (ja) 2016-07-25
JP6440309B2 true JP6440309B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=56464478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015007564A Active JP6440309B2 (ja) 2015-01-19 2015-01-19 切削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6440309B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6748523B2 (ja) * 2016-08-31 2020-09-02 株式会社ディスコ 基板の分割方法
JP2021122932A (ja) * 2020-02-10 2021-08-30 Towa株式会社 加工装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4243380B2 (ja) * 1999-03-25 2009-03-25 株式会社ディスコ 切削装置
JP3316484B2 (ja) * 1999-05-27 2002-08-19 三洋電機株式会社 半導体装置の製造方法
JP4657688B2 (ja) * 2004-11-29 2011-03-23 株式会社ディスコ 切削装置
JP2006218551A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
JP6118653B2 (ja) * 2013-06-19 2017-04-19 株式会社ディスコ 切削装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016134475A (ja) 2016-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100688956B1 (ko) 칩 컨베이어에 부속되는 칩/절삭유 여과장치
JP6927814B2 (ja) ドライ研磨装置
JP6844970B2 (ja) 研磨装置
US20120315827A1 (en) Method and an apparatus for treating at least one workpiece
JP2009214193A (ja) 加工廃液処理装置
KR101636426B1 (ko) 카메라 vcm 세척장치
TW202037458A (zh) 廢液處理裝置
JP6440309B2 (ja) 切削装置
JP6497770B2 (ja) オイルミスト回収構造
KR20170082273A (ko) 디버링 공정 및 세척 공정 통합장치
CN108247524A (zh) 一种振动式光整机
JP6513474B2 (ja) フィルター装置
KR20210012907A (ko) 폐액 처리 장치
JP5681029B2 (ja) 加工廃液処理装置
KR100865958B1 (ko) 워터젯용 슬러지 회수장치 및 방법
JP5770004B2 (ja) 加工廃液処理装置
JP2015080423A (ja) 食品洗浄機
KR102060813B1 (ko) 절삭유 여과필터의 절삭유 공급과 분배장치
JP2007136572A (ja) 切削水の循環装置
KR102020716B1 (ko) 오염액체 정화장치
KR102076320B1 (ko) 반도체 장치용 챔버리드 가공시스템
JP3047545U (ja) クーラントタンク内の砥粒を含むスラッジの堆積防止装置
KR102175241B1 (ko) 스테인레스강 산세 슬러지 필터링 장치
JP2017030083A (ja) 切削加工方法
KR101461791B1 (ko) 슬러지 후처리 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6440309

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250