JP6118653B2 - 切削装置 - Google Patents

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本発明は、被加工物を切削する際に生じる端材等を処理する端材処理機構を有する切削装置に関する。
CSP(Chip Size Package)基板やQFN(Quad Flat Non-leaded Package)基板と呼ばれるパッケージ基板は、その表面に形成された格子状の切削ストリートによって区画されたそれぞれの領域に半導体パッケージデバイスが形成されている。このように構成されるパッケージ基板は、切削装置を使用して切削ストリートに沿って切削することによって個々の半導体デバイスに分割され、携帯電話機やパソコンなどの各種電気機器に組み込まれて利用される。
切削装置には、被加工物(パッケージ基板)を保持するチャックテーブルと、被加工物を切削する切削手段と、切削ブレードに切削水を噴射するための切削水噴射手段とを少なくとも備えているものがある(下記の特許文献1を参照)。かかる切削装置では、パッケージ基板がチャックテーブルの上にセットされると、チャックテーブルが往復移動し、切削ブレードによってパッケージ基板の切削が遂行される。パッケージ基板の切削中は、切削水噴射手段が切削水を噴射して切削ブレード及びパッケージ基板を冷却する。このとき、切削ブレードの回転方向に、端材などを含む切削屑及び切削水が飛散する。例えば、切削ブレードをチャックテーブルの往動方向と同じ方向に回転させて切削するダウンカットの場合には、チャックテーブルの往動方向に切削屑及び切削水が飛散する。
また、パッケージ基板の切削時には、端材が生じるため、特許文献1に記載の切削装置には、端材や切削水を処理する端材処理装置が設けられている。この端材処理装置は、飛散した切削屑や切削水をチャックテーブルの往動方向の両側に設けられた溝形の受止搬送部材によって受け止めて端部に流下させ、 端材搬送手段である無端ベルト上に落下させる。次いで、無端ベルトの移動によって端材を搬送し、端材回収容器内に落下させる。また、無端ベルトによって端材を金属板からなる受け止め部材で受け止めた後、受け止め部材上の端材をブラシ部材等の押圧部材によって押し出して端材回収容器内に落下させる構成も提案されている。さらには、端材回収容器内に回収された切削屑を乾燥させる乾燥手段を設けた切削装置も提案されている(下記の特許文献2を参照)。
特開2002−239888号公報 特開2007−75963号公報
しかしながら、上記のとおり、切削時には切削ブレードの高速回転に起因して切削屑及び切削水がチャックテーブルの往動方向に飛散し、また、切削水の一部が噴霧となってチャックテーブル往動方向に拡散するため、その拡散方向に位置する無端ベルトの駆動機構等の故障が多発するという問題がある。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、駆動機構を使用せずに、切削屑を良好に回収できるようにすること発明の解決すべき課題を有している。
本発明は、被加工物を保持する第1のチャックテーブルを含む第1の保持機構と、該第1のチャックテーブルに隣接して配設された第2のチャックテーブルを含む第2の保持機構と、被加工物を切削する切削ブレードが装着される切削手段と、該切削ブレードに切削水を供給する切削水供給手段と、該第1の保持機構をX軸方向に加工送りする第1の加工送り手段と、該第2の保持機構をX軸方向に加工送りする第2の加工送り手段と、該切削手段を該X軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送り手段と、を備え、該切削ブレードに供給された切削水が該切削ブレードの回転にともない飛散する側を加工送り方向の下流側、該下流側の反対側を上流側とする切削装置であって、該第1の加工送り手段の上方に位置づけられ該第1の保持機構の加工送り方向への移動を許容する第1の開口部及び該第2の加工送り手段の上方に位置づけられ該第2の保持機構の加工送り方向への移動を許容する第2の開口部を有するウォーターケースと、該第1の保持機構の加工送り方向の下流側における該第1の開口部を覆うとともに該第1の加工送り手段を覆う一端が該第1の保持機構に固定され他端が自由端であり切削水及び切削屑を自由端側から流出させる第1の板状カバーと、該第2の保持機構の加工送り方向の下流側における該第2の開口部を覆うとともに該第2の加工送り手段を覆う一端が該第2の保持機構に固定され他端が自由端であり切削水及び切削屑を自由端側から流出させる第2の板状カバーと、該ウォーターケースの下流側に隣接して配設されかつ該第1の板状カバー及び該第2の板状カバーの該自由端側から流れてくる切削水及び切削屑を受け入れ、該第1の保持機構側から該第2の保持機構側へ切削水及び切削屑を案内する切削屑案内板と、該切削屑案内板によって案内され流入する切削水及び切削屑を受け入れ、少なくとも底部が網目形状に形成され切削屑を回収する切削屑回収ボックスとを備え、該切削屑案内板は、該第1の保持機構側から該第2の保持機構側へ順次低くなるように傾斜し、該第1の保持機構側の傾斜は該第2の保持機構側の傾斜よりも大きく形成されており、該第1の板状カバー及び該第2の板状カバーは、加工送り方向の中心に向かって両側から順次低くなるように傾斜し、かつ上流側から下流側である自由端に向かって順次低くなるように傾斜しており、切削水及び切削屑が該自由端側で流速を減速させずに該切削屑案内板に流入することを特徴とする。
本発明にかかる切削装置は、ウォーターケースの第1の保持機構及び第2の保持機構の加工送り方向下流側に第1の保持機構側から第2の保持機構側へ切削水及び切削屑を案内する切削屑案内板を備えるとともに、切削屑案内板によって案内され流入する切削水及び切削屑を受け入れ少なくとも底部が網目形状に形成され切削屑を回収する切削屑回収ボックスとを備えているため、ベルト等を利用した駆動機構が不要となり、切削屑や切削水の影響により駆動機構等が故障するという問題がない。
また、切削屑案内板は、第1の保持機構側の傾斜が第2の保持機構側の傾斜よりも大きく形成されているため、第1の板状カバーの自由端から流量の少ない切削水や切削屑が第1の保持機構側の切削屑案内板に流出されても、円滑に下方に流れる。
さらに、第2の保持機構側の切削屑案内板に流出した切削屑や切削水は、第1の保持機構側から流れてきた切削屑や切削水が加わって流量が多くなるため、切削屑や切削水が切削屑案内板の途中でとどまることがなく切削屑回収ボックスに流入される。したがって、駆動機構等を使用しなくても切削屑を良好に回収することができる。
本発明にかかる切削装置に備える第1の板状カバー及び第2の板状カバーは、第1の保持機構及び第2の保持機構の加工送り方向の中心に向かって両側が順次低くなるように傾斜しかつ上流側から下流側にかけて順次低く傾斜しているため、切削屑や切削水が第1の板状カバー及び第2の板状カバーのいずれの傾斜部分に落下しても第1の板状カバー及び第2の板状カバーの自由端側で減速させることなく、切削屑及び切削水を切削屑案内板に流出させることができる。
切削装置の構成を示す斜視図である。 ウォーターケース及び第1の板状カバーの構造を示す分解斜視図である。 ウォーターケース、第1の加工送り手段及び第1の板状カバーの構造を正面側から見た断面図である。 第1の板状カバーが第1の保持機構4aに固定され第2の板状カバーが第2の保持機構4bに固定された状態を示す斜視図である。 ウォーターケースに隣接して配設された切削屑案内板と切削屑回収ボックスの構成を側面側から見た断面図である。
図1に示す切削装置1は、基台2を有しており、基台2の上部において門型のコラム3が立設されている。基台2の上部には、被加工物を保持する第1の保持機構4aと、第1の保持機構4aをX軸方向に加工送りする第1の加工送り手段10aとを備えている。また、第1の保持機構4aに隣接して第2の保持機構4bと、第2の保持機構4bをX軸方向に加工送りする第2の加工送り手段10bとを備えている。
第1の保持機構4aは、被加工物を保持する第1のチャックテーブル5と、被加工物の個々のデバイスに応じた吸引口を複数備える治具6とを少なくとも有し、治具6が第1のチャックテーブル5の上面に固定された構成となっている。なお、第2の保持機構4bも第1の保持機構4aと同様に、第2のチャックテーブル7と、治具8とを少なくとも有し、治具8が第2のチャックテーブル7の上面に載置された構成となっている。
第1の加工送り手段10aは、X軸方向にのびるボールネジ11と、ボールネジの一端に接続されたモータ12と、ボールネジ11と平行にのびる一対のガイドレール13と、第1のチャックテーブル5を下方から支持する移動台14とにより少なくとも構成されている。移動台14の下部には一対のガイドレール13が摺接し、移動台14の中央部に形成されたナットにボールネジ11が螺合している。そして、モータ12によって駆動されてボールネジ11が回動すると、移動台14とともに第1の保持機構4aをX軸方向に移動させることができる。なお、第2の加工送り手段10bも、第1の加工送り手段10aと同様の構成となっている。
切削装置1には、第1のチャックテーブル5に保持された被加工物に対して切削を行う第1の切削手段20aと、第2のチャックテーブル7に保持された被加工物に対して切削を行う第2の切削手段20bとが配設されている。第1の切削手段20aは、Y軸方向の軸心を有するスピンドル21と、スピンドル21の先端に装着され被加工物を切削する切削ブレード22と、切削ブレード22に切削水を供給する切削水供給手段23とを少なくとも備えている。なお、第2の切削手段20bについても第1の切削手段20aと同様の構成となっており、第1の切削手段20aを構成する切削ブレード22と第2の切削手段20bを構成する切削ブレード22とがY軸方向に対面している。
門型のコラム3には、第1の切削手段20aをX軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする第1の割り出し送り手段30aと、第2の切削手段20bをX軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする第2の割り出し送り手段30bとを備えている。第1の割り出し送り手段30a及び第2の割り出し送り手段30bは、それぞれY軸方向にのびるボールネジ31と、それぞれのボールネジ31に接続されたモータ32と、ボールネジ31と平行にのびるガイドレール33と、第1の切削手段20a及び第2の切削手段20bをそれぞれY軸方向に移動させる移動板34と、を備えている。移動台34の側部には一対のガイドレール33が摺接し、移動台34の中央部に形成されたナットにボールネジ31が螺合しており、モータ32によって駆動されてボールネジ31が回動すると、移動台34とともに第1の切削手段20a及び第2の切削手段20bをY軸方向に移動させることができる。また、第1の割り出し送り手段30aを構成する移動台34には、第1の切削手段20aをZ軸方向に昇降させる第1の昇降手段40aが連結され、第2の割り出し送り手段30bを構成する移動台34には、第2の切削手段20bをZ軸方向に昇降させる第2の昇降手段40bが連結されている。
切削装置1は、図2及び図3に示すように、被加工物の切削時に使用される切削水や切削時に発生する切削屑を受け止めるウォーターケース50を備えている。ウォーターケース50は、図1においては図示を省略しているが、第1の加工送り手段10a及び第2の加工送り手段10bの全体を覆うように第1の加工送り手段10a及び第2の加工送り手段10bの上方に配設されている。ウォーターケース50の上面は、図1に示した切削水供給手段23から噴出され落下してきた切削水が流れる第1の底部51となっている。また、ウォーターケース50は、第1の加工送り手段10aによる第1の保持機構4aの加工送り方向(X軸方向)の移動を許容する第1の開口部52a及び第2の加工送り手段10bによる第2の保持機構4bの加工送り方向(X軸方向)の移動を許容する第2の開口部52bを有している。
図2に示すように、第1の底部51には、第1の開口部52a及び第2の開口部52bに水が浸入することを防止するための立ち上がり部54を有する枠体53が配設されている。また、第1の底部51には、X軸方向にのびる一対のレール55が枠体53の側部を挟むようにして敷設されている。このレール55より外側の底部は、第2の底部56となっている。この第2の底部56に落下してきた切削水や切削屑などは、例えば噴出水9を流すことによって押し流すことができる。
切削装置1は、図2及び図3に示すように、切削水や切削屑などを第1の保持機構4aの加工送り方向(X軸方向)の下流側に流出させる第1の板状カバー60aを備えている。ここで、下流側とは、切削時に切削ブレード22に供給された切削水が切削ブレード22の回転にともない飛散する側を指す。また、下流側と反対側に向く方向が上流側となっている。
図2に示すように、第1の板状カバー60aは、加工送り方向(X軸方向)の中心に向かって順次低く傾斜した第1の面63及び第2の面64と、第1の面63と第2の面64との間に形成された中央傾斜面65とを有する。中央傾斜面65は、上流側から下流側にかけて順次低く傾斜している。
第1の板状カバー60aの内側には、ウォーターケース50に敷設された一対のレール55と対面し、X軸方向にのびる一対のレール66が形成されている。このレール66は、レール55と摺動可能となっている。
図2に示すように、第1の板状カバー60aは、自由端62においてブラシ67を有する構成としてもよい。このブラシ67は、ウォーターケース50の第1の底部51に落下した切削屑等を下流側に掃き出すことができる。
第1の板状カバー60aは、図3に示すように、その一端61を第1の保持機構4aに固定することできる。また、下流側における第1の板状カバー60aの他端は、機構等に固定されない自由端62となっている。このように構成される第1の板状カバー60aで下流側における第1の開口部52aを覆うとともに、第1の加工送り手段10aを覆うようにして配設して使用することができる。第1の板状カバー60aは、第1の板状カバー60aにおいて上流側から下流側にむけて流れてきた切削水及び切削屑を自由端62側から流出させる。
図4に示すように、切削水や切削屑などを第2の保持機構4bの加工送り方向(X軸方向)の下流側に流出させる第2の板状カバー60bが第1の板状カバー60aと平行に配設されている。なお、第2の板状カバー60bは、第1の板状カバー60aと同様の構成となっている。
図3及び図4に示すように、第1の保持機構4aの加工送り方向(X軸方向)の上流側における第1の開口部52aを覆うとともに、第1の加工送り手段10aの上方を覆うようにして第1の蛇腹カバー70aが配設されている。また、第2の保持機構4bの加工送り方向(X軸方向)の上流側における第2の開口部52bを覆うとともに、第2の加工送り手段10bの上方を覆うようにして第2の蛇腹カバー70bが第1の蛇腹カバー70aと平行に配設されている。
図4に示すように、切削水や切削屑などを受け止める第1の端材受け部80aが第1の保持機構4aの第1のチャックテーブル5を囲繞するように配設されている。第1の端材受け部80aは、加工送り方向下流側に向けて開口する開口部81を有し、開口部81を介して第1の板状カバー60aの中央傾斜面65に連通した構成となっている。また、第2の保持機構4の第2のチャックテーブル7を囲繞するように第2の端材受け部80bが配設されており、同様に、第2の端材受け部80bは、加工送り方向下流側に向けて開口する開口部81を有し、開口部81を介して第2の板状カバー60bの中央傾斜面65に連通した構成となっている。
第1の板状カバー60a及び第2の板状カバー60bの自由端62よりもさらに加工送り方向下流側には、ウォーターケース50の下流側に隣接して切削屑案内板90を備えている。図5に示すように、切削屑案内板90は、第1の保持機構4a側から第2の保持機構4b側にかけて順次低くなるように傾斜しており、第1の板状カバー60aの前部に位置する第1の傾斜面91と、第2の板状カバー60bの前部に位置する第2の傾斜面92とにより構成されている。第1の傾斜面91の傾斜は、第2の傾斜面92の傾斜よりも大きくなっている。
切削屑案内板90の下端には、上下動可能な切削屑回収ボックス100を備えており、切削屑回収ボックス100は、ボックス載置部110の内部に載置されている。切削屑回収ボックス100は、少なくとも底部が網目状に形成された網目部101を有し、切削屑が網目部101に引っかかるようにしている。ボックス載置部110の内部には、スロープ111が形成されており、切削屑回収ボックス100がスロープ111に接触することによって切削屑回収ボックス100をボックス載置部110に入れやすくしている。ボックス載置部110の下部には、排出口112が形成されており、網目部101を通過してきた切削水を外部に排出できる。
次に、切削装置1の動作例について説明する。切削装置1において、2つの切削ブレード22は常に回転しており、2つの切削水供給手段23からは常に切削水が噴出している。図1に示すパッケージ基板Pは、被加工物の一例であって、例えばCSP基板やQFN基板である。パッケージ基板Pは、その表面において格子状に設けられた切削予定ラインSによって区画されて複数の領域が形成され、個々の領域にデバイスDが形成されている。パッケージ基板Pには、複数のデバイスDが形成されたデバイス部Fが2つ形成され、デバイス部Fの外側に余剰連結部材Cが形成されており、デバイス部Fを個々のデバイスDに分割する前にあらかじめ余剰連結部材Cが切り離される。このパッケージ基板Pは第1の保持機構4a及び第2の保持機構4bにそれぞれ搬送される。なお、第1の保持機構4aと第2の保持機構4bとが同様に動作する場合については第1の保持機構4a側の説明をするものとする。
図1に示すように、第1のチャックテーブル5に載置された治具6においてパッケージ基板Pを吸引保持した後、第1の加工送り手段10aの移動台14をX軸方向に移動させるとともに、第1の切削手段20aを構成するスピンドル21が回転して切削ブレード22を回転させながら、第1の昇降手段40aにより切削ブレード22をパッケージ基板Pに接触するまで下降させる。そして、回転する2つの切削ブレード22によって最初にデバイス部Fと余剰連結部材Cとの境界が2本切削される。その後、第1の割り出し送り手段30aがボールネジ31を回動することにより、ガイド板34とともに切削ブレード22をY軸方向に割り出し送りし、同じようにしてデバイス部Fと余剰連結部材Cとの境界の他の2本を切削する。また、第1のチャックテーブル5を90度回転させた後、同様に、デバイスDと余剰連結部材Cとの2本の境界が切削され、余剰連結部材Cが除去される。その後、X軸方向に向くすべての切削予定ラインSに沿って切削を行う。次いで、第1のチャックテーブル5を90度回転することにより、Y軸方向に向いていた切削予定ラインSをX軸方向に向かせ、上記同様の動作を繰り返し行い、切削ブレード22によってX軸方向に向くすべての切削予定ラインSに沿って切削し、デバイス部Fを個々のデバイスDに分割する。第1の切削手段2aが第1の保持機構4aに搬送され保持されたパッケージ基板Pを加工するのと並行して、同様に、第2の切削手段2bが第2の保持機構4bに搬送され保持されたパッケージ基板Pの加工も行う。
パッケージ基板Pの切削中は、第1の切削手段20a及び第2の切削手段20bでは、常に切削水供給手段23によって切削ブレード22に向けて切削水を供給する。図3に示すように、第1の切削手段20a及び第2の切削手段20bを構成する切削ブレード22が例えば、矢印A方向に回転しながら、パッケージ基板Pを切削すると、切削水とともに切削屑が切削ブレード22の回転にともない下流側に飛散し、ウォーターケース50や図4に示した端材受け部80aに落下する。なお、切削屑には、例えばパッケージ基板の切り屑、余剰連結部材Cの端材、ボンド材などの結合材料及び砥石から脱落した砥粒などが含まれる。
図2に示したウォーターケース50の第1の底部51に切削屑や切削水が落下した場合には、第1の保持機構4aが加工送り方向下流側に移動するのにともない、ブラシ部67によって、切削屑案内板90に向けて切削屑や切削水を掃き出すことができる。また、ウォーターケース50の第2の底部56に切削屑や切削水が落下した場合には、例えば、噴出水9を第2の底部56に流すことによって、切削屑案内板90に向けて切削屑や切削水を押し流すことができる。
一方、図4に示した端材受け部80aに切削屑や切削水が落下すると、切削屑や切削水は端材受け部80aの開口部81から第1の板状カバー60aの中央傾斜面65に流れていき、自由端62側で減速することなく切削屑案内板90に流出される。
また、図5に示した第1の板状カバー60aの第1の面63もしくは第2の面64に切削屑や切削水が落下したとしても、第1の面63と第2の面64とは互いに第1の保持機構4aの加工送り方向(X軸方向)の中心に向かって(中央傾斜面65に向かって)傾斜しており、中央傾斜面65は上流側から下流側である自由端に向かって順次低くなるように傾斜しているため、切削屑や切削水が自由端62側で減速することなく切削屑案内板90に流出される。
次に、切削屑案内板90の第1の傾斜面91に切削屑や切削水が落下すると、その切削屑等は、第2の傾斜面92を通って切削屑回収ボックス100に向けて流れていく。また、切削屑案内板90の第2の傾斜面92に切削屑や切削水が落下すると、第1の傾斜面91は第2の傾斜面92よりも傾斜が大きいため、第1の傾斜面91から流れてきた切削屑や切削水が加わって流量が多くなり、切削屑や切削水の流速が減速することなく下方にむけて流れていき切削屑回収ボックス100に流れ込む。
切削屑回収ボックス100に切削屑及び切削水が流れ込むと、網目部101で切削屑が引っかかって切削水のみが排出口112から排出される。このようにして切削屑のみを切削屑回収ボックス100で回収し、切削屑回収ボックス100に切削屑が所定量溜まった時点で、作業者が切削屑回収ボックス100をボックス載置部110から引き上げて切削屑を廃棄処理する。このようにして切削装置1による一連の加工動作が終了する。
以上のとおり、切削装置1は、第1の保持機構4a及び第2の保持機構4bの加工送り方向(X軸方向)の下流側におけるウォーターケース50に隣接した位置に駆動機構等ではなく、切削屑案内板90を備え、切削屑案内板90によって切削屑を回収するため、従来のようなベルト等を利用した駆動機構が不要となり、切削屑や切削水の影響により駆動機構等が故障するという問題がない。
また、切削屑案内板90は、第1の保持機構4a側の第1の傾斜面91が第2の保持機構4b側の第2の傾斜面92よりも傾斜が大きく形成されているため、第1の板状カバー60aの自由端62から流量の少ない切削水や切削屑が流出されても、円滑に下方に流れる。さらに、第2の傾斜面92に落下した切削屑や切削水は、第1の傾斜面91から流れてきた切削屑や切削水が加わって流量が多くなるため、切削屑や切削水が切削屑案内板90の途中でとどまることがなく、切削屑回収ボックス100に流入される。したがって、駆動機構等を使用しなくても、切削屑を確実に回収することができる。
また、切削装置1に備える第1の板状カバー60a及び第2の板状カバー60bは、第1の保持機構4a及び第2の保持機構4bの加工送り方向(X軸方向)の中心に向かって両側の面である第1の面63と第2の面64とが順次低くなるように傾斜しており、第1の面63と第2の面64との間の中央傾斜面65が上流側から下流側にかけて順次低く傾斜しているため、切削屑や切削水が第1の板状カバー60a及び第2の板状カバー60bのいずれの面に落下しても自由端62側で減速させることなく、切削屑及び切削水を切削屑案内板90に流出させることができる。
なお、上記実施形態の切削装置1では、切削手段を2つ備えた構成としたが、切削手段は1つでもよいし、3つ以上備えていてもよい。
1:切削装置 2:基台 3:コラム 4a:第1の保持機構
4b:第2の保持機構 5:第1のチャックテーブル 6:治具
7:第2のチャックテーブル 8:治具 9:噴出水
10a:第1の加工送り手段 10b:第2の加工送り手段 11:ボールネジ
12:モータ 13:ガイドレール 14:移動台
20a:第1の切削手段 20b:第2の切削手段 21:スピンドル
22:切削ブレード 23:切削水供給手段
30a:第1の割り出し送り手段 30b:第2の割り出し送り手段
31:ボールネジ 32:モータ 33:ガイドレール 34:ガイド板
40a:第1の昇降手段 40b:第2の昇降手段
50:ウォーターケース 51:第1の底部 52a:第1の開口部
52b:第2の開口部 53:枠体 54:立ち上がり部 55:レール
56:第2の底部
60a:第1の板状カバー 60b:第2の板状カバー 61:一端 62:自由端
63:第1の面 64:第2の面 65:中央傾斜面 66:レール
67:ブラシ 70a:第1の蛇腹カバー 70b:第2の蛇腹カバー
80a,80b:端材受け部
90:切削屑案内板 91:第1の傾斜面 92:第2の傾斜面
100:切削屑回収ボックス 101:網目部
110:ボックス載置部 111:スロープ 112:排出口

Claims (1)

  1. 被加工物を保持する第1のチャックテーブルを含む第1の保持機構と、該第1のチャックテーブルに隣接して配設された第2のチャックテーブルを含む第2の保持機構と、被加工物を切削する切削ブレードが装着される切削手段と、該切削ブレードに切削水を供給する切削水供給手段と、該第1の保持機構をX軸方向に加工送りする第1の加工送り手段と、該第2の保持機構をX軸方向に加工送りする第2の加工送り手段と、該切削手段を該X軸方向と直交するY軸方向に割り出し送りする割り出し送り手段と、を備え、該切削ブレードに供給された切削水が該切削ブレードの回転にともない飛散する側を加工送り方向の下流側、該下流側の反対側を上流側とする切削装置であって、
    該第1の加工送り手段の上方に位置づけられ該第1の保持機構の加工送り方向への移動を許容する第1の開口部及び該第2の加工送り手段の上方に位置づけられ該第2の保持機構の加工送り方向への移動を許容する第2の開口部を有するウォーターケースと、
    該第1の保持機構の加工送り方向の下流側における該第1の開口部を覆うとともに該第1の加工送り手段を覆う一端が該第1の保持機構に固定され他端が自由端であり切削水及び切削屑を自由端側から流出させる第1の板状カバーと、
    該第2の保持機構の加工送り方向の下流側における該第2の開口部を覆うとともに該第2の加工送り手段を覆う一端が該第2の保持機構に固定され他端が自由端であり切削水及び切削屑を自由端側から流出させる第2の板状カバーと、
    該ウォーターケースの下流側に隣接して配設されかつ該第1の板状カバー及び該第2の板状カバーの該自由端側から流れてくる切削水及び切削屑を受け入れ、該第1の保持機構側から該第2の保持機構側へ切削水及び切削屑を案内する切削屑案内板と、
    該切削屑案内板によって案内され流入する切削水及び切削屑を受け入れ、少なくとも底部が網目形状に形成され切削屑を回収する切削屑回収ボックスとを備え、
    該切削屑案内板は、該第1の保持機構側から該第2の保持機構側へ順次低くなるように傾斜し、該第1の保持機構側の傾斜は該第2の保持機構側の傾斜よりも大きく形成されており、
    該第1の板状カバー及び該第2の板状カバーは、加工送り方向の中心に向かって両側から順次低くなるように傾斜しかつ上流側から下流側である自由端に向かって順次低くなるように傾斜しており、切削水及び切削屑が該自由端側で流速を減速させずに該切削屑案内板に流入することを特徴とする切削装置。
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