JP5700893B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本開示は、ノイズ対策部品としてのフェライトコアがハウジング本体内に組み込まれるコネクタに関する。
また、本開示は、ハーネス側コネクタと、該ハーネス側コネクタが嵌合接続される補機側コネクタとを備え、前記補機側コネクタにはこじり防止突起が装備されるコネクタに関する。
また、本開示は、端子金具を収容して相手コネクタの嵌合空間に挿入される略柱状の端子保持部と前記端子保持部の前記嵌合空間への挿入方向に沿ってスライド可能なスライダとが、所定距離だけ離間してハウジング本体上に配置されるコネクタに関する。
図20は、フェライト組み込みコネクタの従来例を示したものである。図20に示したフェライト組み込みコネクタ1101は、下記特許文献1に開示されたもので、車載のエアバッグシステムの電気コネクタに使用される。
このフェライト組み込みコネクタ1101は、ハウジング本体1110と、このハウジング本体1110の一側面である上面1111を覆うようにハウジング本体1110に取り付けられるカバー1120と、を備えている。
ハウジング本体1110は、端子収容孔1112と、フェライト収容部1113と、を備えている。
端子収容孔1112は、ハウジング本体1110の上面1111に開口1112aを有している。この端子収容孔1112では、図20に矢印Y1で示すように、電線1130端に接続された端子金具1140がハウジング本体1110の上面1111の開口1112bから挿入装着される。端子収容孔1112は、上面1111と直交する方向に貫通して形成されている。
フェライト収容部1113は、上面1111に窪んで形成された収容空間である。このフェライト収容部1113は、端子金具1140に接続された電線1130を挿通させたフェライトコア1150を収容する。
端子金具1140は、相手の雄型端子金具が嵌合する筒状の嵌合接続部1141と、この嵌合接続部1141の後端から延出した電線接続部1142と、を有している。この端子金具1140は、所謂、L型の雌型端子金具で、電線接続部1142が嵌合接続部1141の延在方向と直交する方向に延出している。また、嵌合接続部1141の外側面には、抜け止め用のランス1141aが、突設されている。ランス1141aは、嵌合接続部1141の側壁の一部を切り起こした弾性片であり、端子収容孔1112内の凹部1112aに突入して端子収容孔1112からの抜け止めを果たす。
フェライトコア1150は、金属酸化物の強磁性体で形成された部品である。このフェライトコア1150は、外部からの種々の電磁波によってノイズ電流が電線1130に流れることを防止するノイズ対策部品として、電線1130に装着される。
カバー1120は、ハウジング本体1110に装着された端子金具1140及びフェライトコア1150の上を覆う。
特開2003−203722号公報 特開2002−151181号公報
ところが、嵌合接続部1141に突設したランス1141aにより、端子金具1140の抜け防止を図る特許文献1のフェライト組み込みコネクタ1101では、ランス1141aが係合する凹部1112aを確保しなければならないため、端子収容孔1112の他端1112b側の間口が大径化する。そして、この間口の大径化は、フェライト組み込みコネクタ1101の大型化という不都合を招いていた。
また、端子金具1140に突設されたランス1141aは、フェライト組み込みコネクタ1101に組み込む前の保管時や搬送時に周囲の器物との干渉で破損や変形が生じ易く、ランス1141aの破損や変形のために、フェライト組み込みコネクタ1101における端子金具1140の組付け性や、端子金具1140の抜け防止性能の低下を招くおそれもあった。
更に、特許文献1のフェライト組み込みコネクタ1101では、コネクタの小型化のためには、フェライト収容部1113の周囲の高さ方向(図20の矢印Y2方向)の寸法を縮める低背化が有効である。しかし、フェライト収容部1113の周囲の低背化には、フェライト収容部1113を区画するフェライト収容部1113の内底壁1113aの薄肉化や、カバー1120のフェライト収容部1113と対向する部位1120aの薄肉化が要求される。
しかし、特許文献1のフェライト組み込みコネクタ1101では、内底壁1113aやカバー1120上の部位1120aが均一の肉厚に設定されているため、薄肉化すると、射出成形時における樹脂の流動性が低下して、成形性が低下するおそれがあった。そのため、フェライト収容室を区画する壁部の薄肉化による低背化を図ることができない、という問題があった。
次に、図21は、下記特許文献2に開示されたコネクタを示す。
このコネクタ2100は、車載のエアバッグシステムのインフレータに装備されるスクイブ(発熱体)への給電に使用されるもので、ハーネス側コネクタ2110と、該ハーネス側コネクタ2110が嵌合接続される補機(インフレータ)側コネクタ2120とを備え、補機側コネクタ2120にはこじり防止突起2123が装備される。
ハーネス側コネクタ2110は、ワイヤハーネスの電線2131の端部を収容するハウジング本体2111と、該ハウジング本体2111に突出形成された端子保持部2112と、を含む。端子保持部2112は、ハウジング本体2111内の電線端に接続された雌端子金具(不図示)を収容して、相手コネクタの嵌合空間2122aに挿入される。
補機側コネクタ2120は、ホルダ2121と、嵌合部形成部材(シャントリング)2122と、こじり防止突起2123と、を含む。
ホルダ2121は、有底円筒形状に形成されている。ホルダ2121の底部2121aの中央には、雌端子金具が嵌合する一対のピン端子2121bが立設されている。一対のピン端子2121bは、インフレータに装備されるスクイブ(発熱体)の給電端子である。
嵌合部形成部材2122は、ピン端子2121bが挿通するようにホルダ2121に装着されて、端子保持部2112が嵌合する嵌合空間2122aがホルダ121の内側に形成されている。
こじり防止突起2123は、図22に示すように、嵌合空間2122aへの端子保持部2112の嵌合方向に沿って延出(隆起)するように、嵌合部形成部材2122の先端に一体形成されている。このこじり防止突起2123は、嵌合空間2122aに挿入される端子保持部2112と嵌合空間2122aとの間の摺動長を増加させることで、コネクタ相互の嵌合操作時に嵌合空間2122aに挿入される端子保持部2112の傾倒を規制して、こじりの発生を防止する。
特許文献2のコネクタ2100の場合、こじり防止突起2123は、図22に示すように、先端がホルダ2121の先端面よりも外方に長さL1だけ突出する長さに設定される。
ところが、特許文献2のハーネス側コネクタ2110では、コネクタ相互の嵌合が完了したとき、図23に示すように、こじり防止突起2123の先端は、ハウジング本体2111の下面に当接している。
言い換えれば、ハーネス側コネクタ2110の補機側コネクタ2120への組み付けが完了したとき、ホルダ2121の先端面から突出するハーネス側コネクタ2110の組み付け高さH2は、ハウジング本体2111の高さ寸法H1に、こじり防止突起2123のホルダ2121からの突出長L1を加算した値となり、こじり防止突起2123が組み付け高さH2の増大を招いていた。
車両において、エアバッグシステムのインフレータが装備される部位は省スペース化の要求が高く、インフレータに装備されるコネクタには組み付け高さを低減させる低背化が重要な課題となっている。
図24は、特許文献2に開示されたコネクタ3100を示す。
このコネクタ3100は、車載のエアバッグシステムのインフレータに装備されるスクイブ(発熱体)への給電に使用されるもので、ワイヤハーネスの先端に接続される第1のコネクタ3110と、該コネクタ3110が嵌合接続されるインフレータ側のコネクタ3120とを含む。
ハーネス側コネクタ3100は、ワイヤハーネスの電線3131の端部を収容するハウジング本体3111と、該ハウジング本体3111に突出形成された端子保持部3112と、を含む。端子保持部3112は、ハウジング本体3111内の電線端に接続された雌端子金具(不図示)を収容して、相手コネクタの嵌合空間3122aに挿入される。
補機側のコネクタ3120は、ホルダ3121と、嵌合部形成部材(シャントリング)3122と、こじり防止突起3123と、を含む。
ホルダ3121は、有底円筒形状に形成されている。ホルダ3121の底部121aの中央には、雌端子金具が嵌合する一対のピン端子3121bが立設されている。一対のピン端子3121bは、インフレータに装備されるスクイブ(発熱体)の給電端子である。
嵌合部形成部材3122は、ピン端子3121bが挿通するようにホルダ3121に装着されて、端子保持部3112が嵌合する嵌合空間3122aがホルダ121の内側に形成されている。
コネクタ3110で、図24に示すように、該端子保持部3112の嵌合空間3122aへの挿入方向に沿ってスライド可能なスライダ3113が、端子保持部3112に保持されて組み込まれている。このスライダ3113は、コネクタ相互の不完全嵌合の検出或いはコネクタ相互の結合状態のロックに利用される。
ところが、スライダ3113が組み込まれる端子保持部3112は、スライダ3113を保持する構造を形成するために端子保持部3112の構造が繁雑化したり、組み立て工程が繁雑化するという問題があった。
そこで、上記の問題を解決するために、本願出願人により、図25に示すコネクタ3200が開発された。
このコネクタ3200では、端子金具を収容して相手コネクタの嵌合空間に挿入される略柱状の端子保持部3210と、この端子保持部3210の前記嵌合空間への挿入方向(図25の矢印X1方向)に沿ってスライド可能なスライダ3220とが、所定距離D1だけ離間してハウジング本体3230上に配置されている。
このように、スライダ3220を端子保持部3210の外部に配置したことで、端子保持部3210の構造を単純化することができ、また、コネクタ3200の組み立てを容易にすることができる。
図25に示したコネクタ3200の場合、スライダ3220は、ハウジング本体3230に形成されたスライダ収容部3231内をスライド移動する基端部3221と、基端部3221の外周で端子保持部3210に一番近接した第1位置P1に突設された第1の係止突起3223と、基端部3221の外周で第1位置P1とは基端部3221を挟んで逆側に位置する第2位置P2に突設された第2の係止突起3224とを含む。第1の係止突起3223と第2の係止突起3224は、軸方向に対する装備位置が一致している。
一方、スライダ収容部3231は、第1の係止突起3223及び第2の係止突起3224に対してスライド方向の先方側に位置決め面3231aを含む。
この位置決め面3231aは、図25に示すように、上記の2つの係止突起3223,3224が当接することで、スライダ3220の突出方向への移動を規制する。
スライダ収容部3231に収容されたスライダ3220は、スライダ収容部3231内に配置された圧縮コイルばね3240によって突出方向に付勢されている。
ところが、図25に示したコネクタ3200において2つの係止突起3223,3224が位置決め面3231aに押圧されてスライダ3220が位置決めされる時、スライダ3220における各係止突起3223,3224の成形誤差や位置決め面3231aの成形誤差等によっては、図26に矢印M1で示すように、スライダ3220の先端側が端子保持部3210から離れる方向に傾いた位置決め状態となる場合がある。このような位置決め状態では、スライダ3220の先端部と端子保持部3210との間の離間寸法D2が、当初想定していた離間寸法D1より大きくなり、保管場所等で周囲に散在する電線3300が、スライダ3220と端子保持部3210との間の隙間3250に入り易くなる。
そのため、保管時や搬送時等に、スライダ3220と端子保持部3210との間の隙間3250に電線3300が割り込むおそれがあった。
そこで、第1の問題を解決するために、参考開示1の目的は、端子金具にランスを設けずとも端子金具の抜け防止を実現して、ハウジング本体の端子金具を収容する部位の間口を小径化することができるコネクタを提供することにある。更に、本発明の目的は、フェライトコアを収容するフェライト収容室を区画する壁部の薄肉化によってフェライト収容室周囲の高さ寸法を縮減して、コネクタの低背化を図ることのできるコネクタを提供することにある。
また、第2の問題を解決するために、本開示の目的は、コネクタ相互の嵌合時のこじり防止のために補機側コネクタに装備されるこじり防止突起が、コネクタの組み付け高さの増大を招くことがなく、低背化を図ることのできるコネクタを提供することにある。
第3の問題を解決するために、参考開示2の目的は、保管時や搬送時等に、ハウジング本体から突出する略柱状の端子保持部とスライダとの間の隙間に電線等が割り込むことを防止することのできるコネクタを提供することにある。
参考開示1の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(1)コネクタであって、
ハウジング本体と、
前記ハウジング本体の一面に形成された開口を覆うように前記ハウジング本体に取り付けられるカバーと、
を備え、
前記ハウジング本体は、
電線の端部に接続された端子金具を収容する端子収容孔と、
前記電線に取り付けられたフェライトコアを収容するフェライト収容部と、
を含み、
前記カバーが、前記ハウジング本体に装着された端子金具及びフェライトコアを覆い、
前記フェライト収容部は、
前記端子金具が前記端子収容孔に挿入される第2方向と直交する第1方向に前記フェライトコアが挿入されるフェライト収容室と、
前記第1方向と直交する第3方向に対向する前記フェライト収容室の両内側面に設けられた突起と、
を含み
前記第2方向への前記フェライトコアの移動を規制するために、前記突起が前記フェライトコアの両側面に形成された凹部に係合されるコネクタ。
(2)例えば、前記突起は、前記フェライト収容室の内側面に前記第1方向に沿って延設されたリブであり、
前記凹部は、前記フェライトコアが前記フェライト収容室に対して前記第1方向に沿って摺動可能に、前記フェライトコアの両側面に形成された係合溝である。
(3)例えば、前記フェライトコアの表面と前記第2方向に対向する前記カバーの内面及び前記フェライト収容室の内底面に、前記第1方向に沿って延設する肉厚増加用リブが設けられ、
前記カバーの内面及び前記フェライト収容室の内底面に対向する前記フェライトコアの表面に、前記肉厚増加用リブを受容するリブ受容溝が形成されている。
本開示の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(4) コネクタであって、
ワイヤハーネスの電線の端部に接続された雌端子金具を収容する第1コネクタと、
前記第1コネクタと嵌合される第2コネクタと、
を備え、
前記第1コネクタは、
ハウジング本体と、
前記ハウジング本体から突出するように形成され、前記第2コネクタの嵌合部に挿入される端子保持部と、
を含み、
前記第2コネクタは、
前記雌端子金具が嵌合する雄端子を有するホルダと、
前記雄端子が挿通するように前記ホルダに装着されたときに前記嵌合部を前記ホルダの内側に形成する嵌合部形成部材と、
前記第1及び第2コネクタ相互の嵌合操作時に前記端子保持部の傾倒を規制するために、前記嵌合部形成部材に一体形成され、前記嵌合部への前記端子保持部の挿入方向に沿って延出する複数のこじり防止突起と、
を含み、
前記複数のこじり防止突起の先端部は、前記ホルダの先端面よりも外方に異なる長さで突出するように設定され、
突起収容部は、前記端子保持部の基端に連なるハウジング本体に形成され、
前記突起収容部は、前記ハウジング本体の先端面が前記ホルダの先端面に当接するように、前記こじり防止突起の先端部を収容するコネクタ。
(5)例えば、前記第1コネクタは、前記雌端子金具に接続される電線に装着されたフェライトコアを収容したフェライト組み込みコネクタであり、
前記第2コネクタは、車載のエアバッグシステムのインフレータに装備されるスクイブ用のコネクタである。
参考開示2の前述した目的は、下記の構成により達成される。
(6)コネクタであって、
ハウジング本体と、
端子金具を収容し、相手コネクタの嵌合部に挿入される端子保持部と、
前記端子保持部が前記嵌合部へ挿入する挿入方向に沿ってスライドするスライダと、
を備え、
前記端子保持部と前記スライダとが、所定距離だけ離間してハウジング本体に設けられ、
前記端子保持部が相手コネクタの嵌合部に挿入されていない状態では、前記スライダと前記端子保持部との間の隙間が前記スライダの先端部に向かって徐々に狭くなる傾斜状態で、前記スライダは前記ハウジング本体のスライダ収容部に支持されており、
前記スライダの傾斜状態における前記スライダの先端部と前記端子保持部との間の離間距離は、前記端子保持部が前記相手コネクタの嵌合部に挿入され、前記スライダが挿入方向にスライド可能になったときの前記スライダの先端部と前記端子保持部との間の離間距離よりも小さいコネクタ。
(7)例えば、前記スライダは、
前記スライダ収容部内をスライド移動する基端部と、
前記基端部の外周で前記端子保持部に一番近接した第1位置に設けられた第1の係止突起と、
前記基端部の外周で前記第1位置と逆側で、前記基端部が第1位置と第2位置との間とに配置され、且つ前記第1の係止突起とは前記端子保持部の挿入方向に位置をずらした第2位置に設けられた第2の係止突起と、
を含み、
前記スライダ収容部は、前記第1の係止突起及び前記第2の係止突起の両方と前記スライダの先端部との間に配置され、前記第1及び第2の係止突起が当接することで前記スライダの先端部の突出方向への移動を規制する位置決め面を備え、
前記スライダの傾斜状態において、前記位置決め面に第1の係止突起及び第2の係止突起の両方が当接する。
参考開示1によるコネクタによれば、外部から電線に作用する端子金具の挿入方向に沿う方向の負荷は、フェライト収容室の対向する両内側面に突設された浮き防止突起とフェライトコアの両側面の突起係合凹部との係合によるフェライトコアの移動規制により吸収され、ハウジング本体に収容されている端子金具には伝達されない。
そのため、端子金具にランスを設けずとも端子金具の抜け防止を実現することができる。従って、ハウジング本体に収容する端子金具は、ランスを省略したスリムな外形にし、且つ、ハウジング本体の端子収容孔もランスの係合箇所となる凹部を有しないスリムな構造にすることができ、このような端子金具及び端子収容孔のスリム化により、端子金具のランスを抜け防止に活用していた従来のハウジング本体と比較すると、ハウジング本体の端子金具を収容する部位の間口を小径化することができる。
従って、ハウジング本体の端子金具を収容する部位の間口の大径化に起因していたコネクタの大型化という不都合を回避することができる。
また、端子金具に抜け防止用のランスを装備する必要がなくなるため、ランスの干渉に起因した端子金具の破損や変形を回避することができる。そのため、例えば、フェライト組み込みコネクタにおける端子金具の組付け性の低下や端子金具の抜け防止性能の低下といった問題、即ち、端子金具の破損や変形に起因した問題の発生を回避することも可能になる。
本開示によるコネクタによれば、ハーネス側コネクタの補機側コネクタへの組み付けが完了したとき、ホルダの先端面から突出するこじり防止突起の先端部は、ハーネス側コネクタのハウジング本体に備えられた突起収容部に収容される。そのため、第1コネクタのハウジング本体がホルダの表面に直に接触した組み付け状態が得られる。
即ち、ホルダの先端面から突出する第1コネクタの組み付け高さは、ハウジング本体の高さ寸法に一致し、こじり防止突起が組み付け高さの増大を招かない。
従って、コネクタ相互の嵌合時のこじり防止のために第2コネクタに装備されるこじり防止突起が、コネクタの組み付け高さの増大を招くことがなく、低背化を図ることができる。
参考開示2によるコネクタによれば、相手コネクタに接続されない初期状態では、スライダは、当該スライダの先端部と端子保持部との間の離間距離が正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離よりも小さくなる傾斜状態に維持される。
そのため、成形誤差等によってスライダの先端側が端子保持部から離れる方向に傾いて位置決めされることがあっても、スライダの先端部と端子保持部との間の離間距離を、正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離を超えない範囲に留めることが可能である。
従って、正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離を、保管時や搬送時に当該コネクタと接触する可能性のある電線の外径以下に設定しておけば、端子保持部とスライダとの間の隙間に電線等が割り込む事故を防止することができる。
図1は参考開示1に係るフェライト組み込みコネクタの第1実施形態のフェライト組み込みコネクタの分解斜視図である。 図2Aは図1に示した端子金具をハウジング本体の端子収容孔に挿入装着される工程の説明図である。 図2Bは図1に示したフェライトコアがハウジング本体のフェライト収容部に挿入装着される工程の説明図である。 図3は図1に示したハウジング本体へのカバーの取り付け構造を示す斜視図である。 図4は組み立てが完了した一実施形態のフェライト組み込みコネクタにおけるフェライトコアの支持構造を示す横断面図である。 図5A〜図5Cは図4に示したフェライト組み込みコネクタ(プラグ)を接続相手のコネクタ(ソケット)に嵌合接続する工程の説明図で、図5Aは嵌合初期の状態を示す縦断面図である。 図5Bは嵌合途中の状態を示す縦断面図である。 図5Cは嵌合完了状態を示す縦断面図である。 本開示に係るコネクタの一実施形態の分解斜視図である。 図6に示したハーネス側コネクタ及び補機側コネクタの縦断面図である。 図6に示したハーネス側コネクタの分解斜視図である。 図6に示した補機側コネクタの分解斜視図である。 図7に示したハーネス側コネクタ及び補機側コネクタの嵌合開始時の状態を示す縦断面図である。 図7に示したハーネス側コネクタ及び補機側コネクタの嵌合完了時の状態を示す縦断面図である。 参考開示2に係るコネクタを含むコネクタの一実施形態の分解斜視図である。 図12に示した各コネクタの縦断面図である。 図12に示したハーネスの電線が接続されるコネクタの分解斜視図である。 図14に示したコネクタにおけるスライダの動作説明図である。 図15のA部の拡大図である。 図13に示した補機側のコネクタの分解斜視図である。 図12に示したコネクタ相互の嵌合途中の状態を示す縦断面図である。 図12に示したコネクタ相互の嵌合完了時の状態を示す縦断面図である。 従来のフェライト組み込みコネクタの分解縦断面図である。 従来のコネクタの分解斜視図である。 図21に示したコネクタ相互の嵌合開始時に、ハーネス側コネクタが傾倒している状態の説明図である。 図21に示したコネクタ相互の嵌合が完了した状態の断面図である。 従来のコネクタの斜視図である。 図24に示したコネクタにおける問題点を改良したコネクタの要部の縦断面図である。 図25に示したコネクタにおける問題点の説明図である。
以下、本開示に係るフェライト組み込みコネクタの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図5は参考開示1に係るフェライト組み込みコネクタの第1実施形態の説明図で、図1は第1実施形態のフェライト組み込みコネクタの分解斜視図、図2Aは図1に示した端子金具をハウジング本体の端子収容孔に挿入装着される工程の説明図、図2Bは図1に示したフェライトコアがハウジング本体のフェライト収容部に挿入装着される工程の説明図、図3は図1に示したハウジング本体へのカバーの取り付け構造を示す斜視図、図4は組み立てが完了した一実施形態のフェライト組み込みコネクタにおけるフェライトコアの支持構造を示す横断面図、図5は図4に示したフェライト組み込みコネクタ(プラグ)を接続相手のコネクタ(ソケット)に嵌合接続する工程の説明図で、図5Aは嵌合初期の状態を示す縦断面図、図5Bは嵌合途中の状態を示す縦断面図、図5Cは嵌合完了状態を示す縦断面図である。
この第1実施形態のフェライト組み込みコネクタ1は、例えば車載のエアバッグシステムの電気コネクタにおけるプラグである。このコネクタ1は、図1に示すコネクタ2に嵌合接続される。このコネクタ2は、前記エアバッグシステムの電気コネクタにおけるソケットである。
コネクタ1は、図1に示すように、ハウジング本体3と、このハウジング本体3の一側面31を覆うようにハウジング本体3に取り付けられるカバー4と、一側面31側からハウジング本体3に取り付けられる端子金具51及びフェライトコア52と、ハウジング本体3の一側面31とは逆側の側面からハウジング本体3に装着されるコイルスプリング61と、スライダ62と、を含む。
ハウジング本体3は、図2A〜図5に示すように、端子挿入孔32と、フェライト収容部33と、スプリング保持部34と、スライダ収容部35と、ロック突起36と、を含む。
端子挿入孔32は、図1及び図2A,図2Bに示すように、電線53端に接続された端子金具51の嵌合接続部51aが挿入装着される孔である。
端子金具51は、図1及び図2A,図2Bに示すように、コネクタ2に装備された雄型端子金具が嵌合する角筒状の嵌合接続部51aと、この嵌合接続部51aの後端から延出した電線接続部51bと、を有している。この端子金具51は、所謂、L型の雌型端子金具で、電線接続部51bが嵌合接続部51aと直交する方向に延出している。また、嵌合接続部51aは、抜け止め用のランス(図20参照)が装備されない単純な角筒構造で、ランスを保有しない分、図20の嵌合接続部141と比較すると、スリム化されている。
端子挿入孔32は、ハウジング本体3の一側面31と直交する方向(図2の矢印Y3方向)に沿って、ハウジング本体3に貫通形成されている。この端子挿入孔32は、図2Aに矢印Y3で示すように、一側面31の開口端32aから端子金具51が挿入装着される。
フェライト収容部33は、端子金具51に接続された電線53を挿通させたフェライトコア52を収容する部位である。
フェライトコア52は、金属酸化物の強磁性体でブロック状に形成された部品である。フェライトコア52には、電線53を挿通する電線挿通口52c(図4参照)が貫通形成されている。このフェライトコア52は、外部からの種々の電磁波によってノイズ電流が電線53に流れることを防止するノイズ対策部品として、電線53に装着される。
本実施形態のフェライトコア52の外側面には、係合溝52aと、リブ受容溝52bとが形成されている。
係合溝52aは、図2A,図2B及び図4に示すように、後述するフェライト収容部33の浮き防止突起(突起)としての浮き防止リブ(リブ)33cが係合する突起係合凹部であり、フェライトコア52の幅方向に対向する両側面に形成されている。この係合溝52aは、フェライト収容部33へのフェライトコア52の挿入方向(図2Aの矢印X1方向)に沿って延在する略V字状断面の溝で、後述の浮き防止リブ33cがフェライトコア52の挿入方向に沿って摺動可能に係合する。フェライトコア52をフェライト収容部33に装着した際に、係合溝52aに後述の浮き防止リブ33cが係合することで、フェライトコア52の端子金具51の挿入方向に沿う方向への移動が規制される。
リブ受容溝52bは、フェライトコア52のフェライト収容部33への挿入方向(図2Aの矢印X1方向)に沿って延在する断面V字状の溝である。リブ受容溝52bは、カバー4の内面及びフェライト収容室33aの内底面に対向するフェライトコア52の上下の表面に形成されている。それぞれのリブ受容溝52bは、後述のカバー4及びフェライト収容部33の内底面に装備された肉厚増加用リブ33e,43を受容する。
本実施形態のハウジング本体3の場合、フェライト収容部33は、ハウジング本体3の一側面31に窪んで形成されている。更に詳しく説明すると、フェライト収容部33は、図2A,図2B及び図4に示すように、フェライトコア52が挿入装着されるフェライト収容室33aの対向する一対の内側面33bに、浮き防止リブ33cを突設した構造である。
フェライト収容室33aは、端子挿入孔32に対する端子金具51の挿入方向(図2Aの矢印Y3方向)と直交する方向(図2Bの矢印X1方向)に、フェライトコア52が挿入される空間を有する。
フェライト収容室33aにおける一対の内側面33bは、図2Aに示すように、フェライトコア52の挿入方向(図2Bの矢印X1方向)と直交するハウジング幅方向(図2A及び図4の矢印Z1方向)に対向した内側面である。
浮き防止リブ33cは、図2A及び図4に示すように、それぞれの内側面33bに、突設された浮き防止突起である。この浮き防止突起33cは、フェライトコア52の挿入方向に沿って延設されることで、リブ構造に形成されている。
また、フェライト収容室33aの内底面33dには、肉厚増加用リブ33eが突設されている。肉厚増加用リブ33eは、図2に示すようにフェライトコア52の挿入方向に沿って延在するリブで、図4に示すようにフェライト収容室33aに装着されたフェライトコア52のリブ受容溝52bに受容される。
図2A,図2Bに示すように、ハウジング本体3のハウジング幅方向に対向する両外側面37には、カバー4を係止するためのカバー係止突起38が設けられている。
スプリング保持部34は、図1に示したコイルスプリング61を保持する。スプリング保持部34は、図5に示すように、ハウジング本体3の一側面31とは逆側の側面、即ちコネクタ2に対向する側に装備されている。スプリング保持部34は、コイルスプリング61の一端側が嵌合する環状溝により、コイルスプリング61を保持する。
スプリング保持部34に装着されたコイルスプリング61は、後述のスライダ62を、コネクタ2側(コネクタ1のコネクタ2への嵌合方向で、図5Aの矢印Y4方向)に付勢する。
スライダ収容部35は、図1に示したスライダ62を収容する部位で、スプリング保持部34のコイルスプリング61の上に被せられたスライダ62は、コネクタ2側にスライド移動可能に収容される。
スライダ62は、図5B,図5Cに示すように、コネクタ1とコネクタ2との嵌合が正常に完了して、コネクタ2側に装備されているロック片83がハウジング本体3のロック突起36に係合したとき、コイルスプリング61による付勢力によってロック片83の背部に進入して、ロック片83の係合解除方向への移動を規制する。即ち、スライダ62は、ロック片83の係合状態をロックする2重係止手段として機能する。
ロック突起36は、図5A〜図5Cに示すように、端子挿入孔32が配備されてコネクタ2に挿入されるハウジング本体3の端子収容部3aの外側面に突設された突起である。このロック突起36は、図5B,図5Cに示すように、コネクタ1とコネクタ2との嵌合が正常に完了したとき、コネクタ2に装備されているロック片83と係合して、コネクタ1の離脱方向への移動を規制する。
カバー4は、端子金具51やフェライトコア52のハウジング本体3への装着が完了した後、ハウジング本体3に取り付けられて、ハウジング本体3に装着された端子金具51及びフェライトコア52の上を覆う。
カバー4は、図3に矢印X2で示すように、フェライト収容室33aに対するフェライトコア52の挿入方向と同方向へのスライド操作によって、ハウジング本体3に取り付けられる。図3に示したスライド操作によってハウジング本体3に取り付けられたカバー4は、図4に示すように、幅方向に対向する両側壁の内面に突設したガイド突起41がフェライト収容部33の両外側のガイドリブ39aの下面と底部フランジ部39bとの間に挟持された状態になり、ハウジング本体3の上下方向(図4の矢印Y4方向)への移動が規制される。
また、ハウジング本体3に取り付けられたカバー4は、不図示の係合部が図2に示したカバー係止突起38に係合することで、抜け方向(図3の矢印X2と逆の方向)への移動が規制される。
ハウジング本体3に取り付けた際にフェライトコア52に対向するカバー4の内面には、図4に示すように、フェライトコア52のフェライト収容室33aへの挿入方向に沿って延在する肉厚増加用リブ43が突設されている。この肉厚増加用リブ43は、フェライトコア52の上面に形成されたリブ受容溝52bに受容される。
本実施形態のコネクタ1では、図2A,図2Bに示すように、フェライトコア52をハウジング本体3のフェライト収容室33aに挿入装着すると、フェライト収容室33aに装備されている浮き防止リブ33cが、フェライトコア52の両側面に形成された係合溝52aに係合して、端子金具51の挿入方向に沿う方向(図2(b)の矢印Y4方向)へのフェライトコア52の移動を規制する。即ち、浮き防止リブ33cと係合溝52aとの係合により、フェライトコア52がフェライト収容室33aから浮き上がることが防止される。
図4に示した組み立て完了状態のフェライト組み込みコネクタ1は、図5A〜図5Cに示すように、コネクタ2に嵌合接続される。
コネクタ2は、図1及び図5A〜図5Cに示すように、ピン端子71が植設された略円筒状のハウジング本体7と、ハウジング本体7内に嵌入されて端子収容部3aの嵌合構造を形成するガイド部材(シャントリング)8と、ガイド部材8内に装着されるショート端子9と、を含む。嵌合接続部51aはピン端子71に嵌合接続される。
ショート端子9は、図5Aに示すように、ハウジング本体7に植設されているピン端子71相互に接触し、ピン端子71相互は短絡接続されている。
ガイド部材8は、端子収容部3aが嵌入する孔部である収容部嵌合部81の外周に、ロック片83を備えている。ロック片83は、図5B,図5Cに示すように、コネクタ1とコネクタ2との嵌合が正常に完了したとき、ハウジング本体3の端子収容部3aに装備されているロック突起36と係合して、ハウジング本体3の離脱方向への移動を規制する。
また、図5Cに示したように、コネクタ1及びコネクタ2の嵌合が正常に完了して、ロック突起36にロック片83が係合した状態では、ロック片83の背部に、スライダ62が進入して、ロック片83の係合解除方向への移動を規制する。
以上に説明した第1実施形態のフェライト組み込みコネクタ1では、ハウジング本体3の端子挿入孔32に端子金具51を挿入装着し、且つ、端子金具51に接続された電線53を挿通させたフェライトコア52をフェライト収容部33に挿入装着した状態では、外部から電線53に端子金具51の挿入方向に沿う方向(図2Bの矢印Y4方向)の負荷が作用したとしても、端子金具51の挿入方向に沿う方向の負荷は、浮き防止リブ33cと係合溝52aとの係合によるフェライトコア52の移動規制により吸収され、ハウジング本体3に収容されている端子金具51には伝達されない。
そのため、端子金具51にランスを設けずとも端子金具51の抜け防止を実現することができる。従って、ハウジング本体3に収容する端子金具51は、上記実施形態に示したようにランスを省略したスリムな外形にし、且つ、ハウジング本体3の端子挿入孔32もランスの係合箇所となる凹部を有しないスリムな構造にすることができ、このような端子金具51及び端子挿入孔32のスリム化により、端子金具51のランスを抜け防止に活用していた従来のハウジング本体と比較すると、ハウジング本体3の端子金具51を収容する部位である端子収容部3aの間口(外径)を小径化することができる。
従って、ハウジング本体3の端子金具51を収容する部位(端子収容部3a)の間口の大径化に起因していたコネクタ1,2の大型化という不都合を回避することができる。
また、端子金具51に抜け防止用のランスを装備する必要がなくなるため、ランスの干渉に起因した端子金具51の破損や変形を回避することができる。そのため、例えば、フェライト組み込みコネクタにおける端子金具51の組付け性の低下や端子金具51の抜け防止性能の低下といった問題、即ち、端子金具51の破損や変形に起因した問題の発生を回避することも可能になる。
また、第1実施形態のフェライト組み込みコネクタ1では、浮き防止突起としての浮き防止突起33cと、突起係合凹部としての係合溝52aとの係合は、フェライトコア52をフェライト収容室33aへの挿入方向に沿って摺動可能に結合するガイド機構として機能する。そのため、フェライトコア52をフェライト収容室33aに装着する際の挿入操作を容易にすることができ、フェライト組み込みコネクタの組立性を向上させることができる。
また、第1実施形態のフェライト組み込みコネクタ1では、フェライトコア52と端子金具51の挿入方向に対向するカバー4や、カバー4に対向するフェライト収容室33aの内底壁は、肉厚増加用リブ33e,43を装備した部分が、他の部位よりも肉厚となり、肉厚増加用リブ33e,43を装備した位置に射出成形時における樹脂の充填用のゲートを装備することにより、射出成形時における樹脂の流動性を向上させることができる。
従って、カバー4と対向するフェライト収容部33の内底壁やカバー4を薄肉化しても、射出成形時における樹脂の流動性の低下を防止することができ、樹脂の流動性の低下に起因する成形性の低下を抑止することができる。
そのため、カバー4と対向するフェライト収容部33の内底壁やカバー4といったフェライト収容室33aを区画する壁部の薄肉化によってフェライト収容室33a周囲の高さ寸法を縮減して、コネクタの低背化を図ることができる。
なお、参考開示1のフェライト組み込みコネクタは、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、フェライト収容室33aに装備する浮き防止突起は、第1実施形態に示したリリブ構造に限らない。例えば、半球状の突起にすることもできる。また、浮き防止突起と係合するためにフェライトコア52に装備する突起係合凹部も、第1実施形態に示した溝形状に限らない。
また、ハウジング本体3に取り付けるカバー4の取付構造も、第1実施形態に示した構造に限らない。端子金具51の端子挿入孔32への挿入方向と同様に、カバーをハウジング本体3の一側面31上に突き合わせてハウジング本体3に係合させるような取付構造とすることもできる。
また、カバー4やフェライト収容部33の内底壁に装備する肉厚増加用リブの位置や数量、及びフェライトコア52に装備するリブ受容溝の位置や数量も、第1実施形態に限定するものではない。
図6〜図9は本開示に係るコネクタの第2実施形態を示したもので、図6は第2実施形態のコネクタの分解斜視図、図7は図6に示したハーネス側コネクタ及び補機側コネクタの縦断面図、図8は図6に示したハーネス側コネクタの分解斜視図、図9は図6に示した補機側コネクタの分解斜視図である。
第2実施形態のコネクタ101は、車載のエアバッグシステムのインフレータに装備されるスクイブ(発熱体)への給電に使用されるもので、ハーネス側コネクタ110(第1コネクタ)と、該ハーネス側コネクタ110が嵌合接続される補機(インフレータ)側コネクタ120(第2コネクタ)とを備え、補機側コネクタ120にはこじり防止突起124,125が装備される。
ハーネス側コネクタ110は、図7及び図8に示すように、ハウジング本体111と、端子保持部112と、雌端子金具113と、フェライトコア114と、カバー115と、スライダ116と、スプリング117と、を含む。
ハウジング本体111で、補機側コネクタ120側に向けられる下面111aが、補機側コネクタ120のホルダ121の先端面121cに当接させられる。ハウジング本体111は、図示はしていないが、下面111aとは逆側となる上面111b側に、端子基端収容部、電線収容部、フェライト収容部が設けられている。前記端子基端収容部は、雌端子金具113の基端部を収容する凹部である。前記電線収容部は、雌端子金具113の基端部に接続された電線131の端部を収容する凹部である。フェライト収容部は、電線131に装着されたフェライトコア114を収容する凹部である。
ハウジング本体111の下面111aには、図7及び図8に示すように、端子保持部112と隣接する位置に、スライダ収容部111cが形成されている。スライダ収容部111cは、スライダ116を補機側コネクタ120への嵌合方向にスライド可能に収容する凹部である。
端子保持部112は、ハウジング本体111の下面111aから補機側コネクタ120側に突出した形態に、ハウジング本体111に一体形成されている。この端子保持部112は、ワイヤハーネスの電線131の端部を収容し、後述の補機側コネクタ20の嵌合空間122aに挿入される。端子保持部112の外側面には、図7及び図8に示すように、結合用突起112bが突設されている。この結合用突起112bは、ハーネス側コネクタ110の補機側コネクタ120への組み付けが完了したときに、補機側コネクタ120に装備されているロックアーム122cと係合することで、コネクタ相互を結合状態にする。
雌端子金具113は、図8に示すように先端の嵌合接続部113aと基端部113bとがL字状に屈曲した形態の端子金具で、嵌合接続部113aが端子保持部112の端子収容孔112aに収容される。
雌端子金具113の基端部113bは、ハウジング本体111の前記端子基端収容部に収容される。ワイヤハーネスの電線131の端部は、雌端子金具113の基端部113bに接続される。
フェライトコア104は、金属酸化物の強磁性体でブロック状に形成された部品である。このフェライトコア104は、外部からの電磁波によるノイズ電流が電線131に流れることを防止するノイズ対策部品として、電線131に装着される。
カバー115は、図7に示すように、ハウジング本体111の上面111bに取り付けられて、ハウジング本体111に装着された雌端子金具113や電線131やフェライトコア114の上を覆う。カバー115は、着脱可能にハウジング本体111に取り付けられる。
スライダ116は、補機側コネクタ120への嵌合方向に沿ってスライド可能に、ハウジング本体111のスライダ収容部111cに収容される。このスライダ116は、ハーネス側コネクタ110の補機側コネクタ120への組み付けが完了したとき、後述のロックアーム122cに隣接するスペーサ嵌入部122dに嵌合してロックアーム122cが結合用突起112bから離脱する方向の変位を規制して、ロックアーム122cによるハウジング相互の結合をロックする。
スプリング117は、図7に示すように、スライダ収容部111cの底部とスライダ116との間に圧装されて、スライダ116を突出方向に付勢する。
また、第2実施形態の場合、端子保持部112の基端に連なるハウジング本体111の下面111aには、ハウジング本体111の先端面である下面111aが後述するホルダ121の先端面121cに当接するように、後述のこじり防止突起124,125の先端部を収容する突起収容部118,119を備えている。
突起収容部118は、こじり防止突起124の先端部を収容する凹部を有する。また、突起収容部119は、こじり防止突起125の先端部を収容する凹部を有する。
以上に説明したハーネス側コネクタ110は、雌端子金具113に接続される電線131にノイズ対策部品として装着されたフェライトコア114を収容した、所謂フェライト組み込みコネクタである。
補機側コネクタ120は、図7及び図9に示すように、エアバッグシステムのインフレータに固定されるホルダ121と、該ホルダ121に嵌合装着される嵌合部形成部材(シャントリング)122と、嵌合部形成部材122内に保持されるショート端子123と、こじり防止突起124,125と、を含む。
ホルダ121は、有底円筒形状に形成されている。ホルダ121の底部121aの中央には、雌端子金具113が嵌合する一対のピン端子121b(雄端子)が立設されている。一対のピン端子21bは、インフレータに装備されるスクイブ(発熱体)の給電端子である。
嵌合部形成部材122は、ピン端子121bが挿通するようにホルダ121に装着されて、ハーネス側コネクタ110の端子保持部112が嵌合する嵌合空間122aをホルダ121の内側に形成する。
また、嵌合部形成部材122内には、図7に示すように、ロックアーム122cと、スペーサ嵌入部122dと、が備えられている。
ロックアーム122cは、図7に示すように、端子保持部112の嵌合方向に沿って延びるアーム221の先端に、端子保持部112の結合用突起112bと係合可能な係止突起222を有する。
スペーサ嵌入部122dは、図7に示すように、ロックアーム122cに隣接して装備された凹部を有し、コネクタ相互の嵌合接続が完了した時に、スライダ116の先端部116aが嵌入する。
ショート端子123は、ハーネス側コネクタ110に収容された雌端子金具113が一対のピン端子121bと未接続の時には、一対のピン端子121b相互を短絡接続するように嵌合部形成部材122に支持され、スクイブが誤作動することを防止する。ショート端子123による一対のピン端子121b相互の短絡接続は、ハーネス側コネクタ110と補機側コネクタ120との嵌合接続によって雌端子金具113とピン端子121bとの導通接続が完了したときには、解除される。
こじり防止突起124,125は、図7に示すように、嵌合空間122aへの端子保持部112の嵌合方向に沿って延出(隆起)するように、嵌合部形成部材122に一体形成されている。このこじり防止突起124,125は、嵌合空間122aに挿入される端子保持部112と嵌合空間122aとの間の摺動長を増加させることで、コネクタ相互の嵌合操作時に嵌合空間122aに挿入される端子保持部112の傾倒を規制して、こじりの発生を防止する。
本実施形態のコネクタ101の場合、図7に示すように、こじり防止突起124は、先端がホルダ121の先端面121cよりも外方に長さL3だけ突出する長さに設定される。また、こじり防止突起25は、先端がホルダ121の先端面121cよりも外方に長さL4だけ突出する長さに設定される。
ハウジング本体111の突起収容部118は、長さL3となるこじり防止突起124の先端部を収容する深さを有している。また、ハウジング本体111の突起収容部119は、長さL4となるこじり防止突起125の先端部を収容する深さを有している。
ハーネス側コネクタ120は、車載のエアバッグシステムのインフレータに装備されるスクイブ用のコネクタである。
ハーネス側コネクタ110と補機側コネクタ120の嵌合接続時の動作を、図10及び図11に基づいて説明する。
図10は図7に示したハーネス側コネクタ及び補機側コネクタの嵌合開始時の状態を示す縦断面図、図11は図7に示したハーネス側コネクタ及び補機側コネクタの嵌合完了時の状態を示す縦断面図である。
ハーネス側コネクタ110と補機側コネクタ120とが嵌合途中の場合は、図10に示すように、嵌合空間122aへの端子保持部112の挿入に伴い、ロックアーム122cが端子保持部112の外方に退避する。外方に退避したロックアーム122cの先端部は、ハーネス側コネクタ110に装備されているスライダ116の進路を塞いでいる。そのため、コネクタ相互が嵌合途中の場合は、スライダ116がスプリング117の付勢力に抗して、スライダ収容部111c内に押し戻される。
ハーネス側コネクタ110と補機側コネクタ120との嵌合が完了すると、図11に示すように、嵌合部形成部材122のロックアーム122cが、端子保持部112の結合用突起112bに係合して、コネクタ相互を結合状態にする。また、ロックアーム122cが結合用突起112bと係合状態になることによって、スライダ116の進路が開放される。そのため、スライダ116がスプリング117の付勢力によって嵌合空間122a内に送り出され、スライダ116の先端部116aが、ロックアーム122cに隣接配置されているスペーサ嵌入部122dに嵌入する。スライダ116の先端部116aがスペーサ嵌入部122dに嵌入することによって、ロックアーム122cの係合解除方向への撓みが規制されるため、ハーネス側コネクタ110と補機側コネクタ120の結合状態がロックされる。
また、ハーネス側コネクタ110と補機側コネクタ120の嵌合が完了したときには、図11に示すように、嵌合部形成部材122に装備されたこじり防止突起124,125の先端部は、ハウジング本体111に装備された突起収容部118,119に収容され、ハウジング本体111の先端面である下面111aとホルダ121の先端面121cとが当接した状態になる。
一実施形態のコネクタ101では、ハーネス側コネクタ110の補機側コネクタ120への組み付けが完了したとき、図11に示したようにホルダ121の先端面から突出するこじり防止突起124,125の先端部は、ハーネス側コネクタ110のハウジング本体111に備えられた突起収容部118,119に収容される。そのため、従来のようにこじり防止突起124,125の先端部のために、ハーネス側コネクタ110のハウジング本体111がホルダ121の表面から浮き上がることがなく、ハーネス側コネクタ110のハウジング本体111がホルダ121の表面に直に接触した組み付け状態が得られる。
即ち、図11に示すように、ホルダ121の先端面から突出するハーネス側コネクタ110の組み付け高さHは、ハウジング本体111の高さ寸法に一致し、こじり防止突起124,125が組み付け高さの増大を招かない。
従って、コネクタ相互の嵌合時のこじり防止のために補機側コネクタ120に装備されるこじり防止突起124,125が、コネクタの組み付け高さの増大を招くことがなく、低背化を図ることができる。
また、以上に説明した一実施形態のコネクタ101によれば、車載のエアバッグシステムのインフレータのスクイブ(発熱体)への給電コネクタが低背化されることで、インフレータの省スペース化を促進することができる。
なお、本開示のコネクタは、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜、変形、改良等が可能である。
例えば、本開示に係るコネクタは、車載のエアバッグシステムにおけるスクイブへの給電用コネクタに限らず、こじり防止突起を有する各種のコネクタに応用することができる。
図12は、参考開示2に係るコネクタを含むコネクタの一実施形態の分解斜視図である。
図12に示したコネクタ301は、車載のエアバッグシステムのインフレータに装備されるスクイブ(発熱体)への給電に使用されるもので、ハーネス側コネクタ310と、該ハーネス側コネクタ310が嵌合接続される補機(インフレータ)側コネクタ320とを含む。補機側コネクタ320にはこじり防止突起324,325が装備される。
ハーネス側コネクタ3110は、図13及び図14に示すように、ハウジング本体3111と、端子保持部3112と、雌端子金具3113と、フェライトコア3114と、カバー3115と、スライダ3116と、スプリング3117と、を含む。
ハウジング本体3111で、補機側コネクタ3120側に向けられる下面3111aが、補機側のコネクタ3120のホルダ3121の先端面3121cに当接させられる。ハウジング本体3111は、図示はしていないが、下面3111aとは逆側となる上面111b側に、端子基端収容部、電線収容部、フェライト収容部を含む。前記端子基端収容部は、雌端子金具3113の基端部を収容する凹部を有する。前記電線収容部は、雌端子金具3113の基端部に接続された電線3131の端部を収容する凹部を有する。フェライト収容部は、電線3131に装着されたフェライトコア3114を収容する凹部を有する。
ハウジング本体311の下面311aには、図13及び図14に示すように、端子保持部312から所定距離だけ離間した位置にスライダ収容部311cが形成されている。スライダ収容部311cは、スライダ316を補機側コネクタ320への嵌合方向にスライド可能に収容する凹部を有する。
スライダ収容部311cは、スライダ316の突出方向への移動を規制する位置決め面411cを含む。この位置決め面411cは、スライダ316の基端部461の外周に突設される第1の係止突起462及び第2の係止突起463に対してスライド方向(図13の矢印X1方向)の先方側に配置されていて、これらの係止突起462,463が当接することでスライダ316の突出方向への移動を規制する。
位置決め面411cの中央には、スライダ316の中間部を挿通させる開口412cが設けられている。
端子保持部312は、ハウジング本体311の下面311aから補機側コネクタ320側に突出した形態に、ハウジング本体311に一体形成されている。この端子保持部312は、略柱状の外観で、ワイヤハーネスの電線131の端部に接続された雌端子金具313を収容し、後述の補機側コネクタ320の嵌合空間322aに挿入される。
端子保持部312は、ハウジング本体311の下面311aから補機側コネクタ320側に突出した形態に、ハウジング本体311に一体形成されている。この端子保持部312は、ワイヤハーネスの電線131の端部に接続された雌端子金具313を収容し、後述の補機側コネクタ320の嵌合空間322aに挿入される。端子保持部312の外側面には、図13及び図14に示すように、結合用突起312bが設けられている。この結合用突起312bは、ハーネス側コネクタ310の補機側コネクタ320への組み付けが完了した時に、補機側コネクタ320に装備されているロックアーム322cと係合することで、コネクタ相互を結合状態にする。
雌端子金具313は、図14に示すように先端の嵌合接続部313aと基端部313bとがL字状に屈曲した形態の端子金具で、嵌合接続部313aが端子保持部312の端子収容孔312aに収容される。
雌端子金具313の基端部313bは、ハウジング本体311の前記端子基端収容部に収容される。ワイヤハーネスの電線331の端部は、雌端子金具313の基端部313bに接続される。
フェライトコア314は、金属酸化物の強磁性体でブロック状に形成された部品である。このフェライトコア314は、外部からの電磁波によるノイズ電流が電線331に流れることを防止するノイズ対策部品として、電線331に装着される。
カバー315は、図13に示すように、ハウジング本体311の上面311bに取り付けられて、ハウジング本体311に装着された雌端子金具313、電線331、及びフェライトコア314の上を覆う。カバー315は、着脱可能にハウジング本体311に取り付けられる。
スライダ316では、補機側コネクタ320への嵌合方向(詳しくは、嵌合空間322aへの挿入方向で、図13の矢印X1方向)に沿ってスライド可能に、基端部461がハウジング本体311のスライダ収容部311cに収容されている。
スライダ316は、図13に示すように、端子保持部312から所定距離だけ離間して、図13の矢印X1方向に沿う方向にスライドする。
スライダ316は、スライダ収容部311c内を端子保持部312の突出方向に沿ってスライド移動する基端部461と、基端部461の外周で端子保持部312に一番近接した第1位置P1に突設された第1の係止突起462と、基端部461の外周で第1位置P1とは基端部461を挟んで逆側となる第2位置P2に突設された第2の係止突起463と、を含む。
本実施形態の場合、第2の係止突起463は、図13に示すように、第1の係止突起462に対して、矢印X1方向に距離Sだけ、補機側のコネクタ320への嵌合方向とは逆側に位置をずらして配置されている。そのため、スライダ316の軸線が端子保持部312の軸線と平行(即ち、スライダ316が傾いていない)状態で第1の係止突起462が位置決め面411cに当接する時、第2の係止突起463とスライダ収容部311cとの間には図13に示したように寸法Sの隙間が生じる。
本実施形態のスライダ316は、図15及び図16に示すように、位置決め面411cに第1の係止突起462と第2の係止突起463が当接することで、図15に矢印M2で示すようにスライダ316の先端側が端子保持部312側に傾倒し、スライダ316と端子保持部312との間の隙間S1が、スライダ316の先端に向かって徐々に狭くなる傾斜状態が設定される。
本実施形態のコネクタ310におけるスライダ316は、例えば保管時や搬送時等で、端子保持部312が相手コネクタの嵌合空間322aに挿入されていない状態では、図15に示したように、スライダ316と端子保持部312との間の隙間S1がスライダ316の先端に向かって徐々に狭くなる傾斜状態になる。そして、この傾斜状態にある時、スライダ316の先端部316aと端子保持部312との間の離間距離がスライダ316の正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離よりも小さくなる。そして、図16に示すように、この時にスライダ316の先端部316aと端子保持部312の結合用突起312bとの間の隙間S2は、ハウジング本体311に接続される電線131の外径よりも著しく小さい。更に、本実施形態の場合、図16に示すように、スライダ316の先端部316aの先端面464には、衝突した電線131等をすくい上げて外方に排除するすくい角θが付与されている。
以上に説明したスライダ316は、ハーネス側コネクタ10の補機側コネクタ20への組み付けが完了した時、後述のロックアーム322cに隣接するスライダ嵌入部322dに嵌合してロックアーム322cが結合用突起312bから離脱する方向の変位を規制して、ロックアーム322cによるハウジング相互の結合をロックする。
スプリング317は、図13に示すように、スライダ収容部311cの底部とスライダ316との間に圧装されて、スライダ316を突出方向に付勢する。
また、第2実施形態の場合、端子保持部312の基端に連なるハウジング本体311の下面311aには、ハウジング本体311の先端面である下面311aがホルダ321の先端面に当接するように、こじり防止突起324,325の先端部を収容する突起収容部318,319を備えている。
突起収容部318は、こじり防止突起324の先端部を収容する凹部を有する。また、突起収容部319は、こじり防止突起325の先端部を収容する凹部を有する。
以上に説明したハーネス側コネクタ310は、雌端子金具313に接続される電線331にノイズ対策部品として装着されたフェライトコア314を収容した、所謂フェライト組み込みコネクタである。
補機側コネクタ320は、図13及び図16に示すように、エアバッグシステムのインフレータに固定されるホルダ321と、該ホルダ321に嵌合装着される嵌合部形成部材(シャントリング)322と、嵌合部形成部材322内に保持されるショート端子323と、こじり防止突起324,325と、を含む。
ホルダ321は、有底円筒形状に形成されている。ホルダ321の底部321aの中央には、雌端子金具313が嵌合する一対のピン端子321b(雄端子)が立設されている。一対のピン端子321bは、インフレータに装備されるスクイブ(発熱体)の給電端子である。
嵌合部形成部材322は、ピン端子321bが挿通するようにホルダ321に装着されて、ハーネス側コネクタ310の端子保持部312が嵌合する嵌合空間322aをホルダ21の内側に形成する。
また、嵌合部形成部材322内には、図13に示すように、ロックアーム322cと、スライダ嵌入部322dと、が備えられている。
ロックアーム322cは、図13に示すように、端子保持部312の嵌合方向に沿って延びるアーム221の先端に、端子保持部312の結合用突起312bと係合可能な係止突起422を有する。
スライダ嵌入部322dは、図13に示すように、ロックアーム322cに隣接して装備された凹部を有し、コネクタ相互の嵌合接続が完了した時に、スライダ316の先端部316aが嵌入する。
ショート端子323は、ハーネス側コネクタ310に収容された雌端子金具313が一対のピン端子321bと未接続のときには、一対のピン端子321b相互を短絡接続するように嵌合部形成部材322に支持され、スクイブが誤作動することを防止する。ショート端子323による一対のピン端子321b相互の短絡接続は、ハーネス側コネクタ310と補機側コネクタ320との嵌合接続によって雌端子金具313とピン端子321bとの導通接続が完了した時には、解除される。
こじり防止突起324,325は、図13に示すように、嵌合空間322aへの端子保持部312の嵌合方向に沿って延出(隆起)するように、嵌合部形成部材322に一体形成されている。このこじり防止突起324,325は、嵌合空間322aに挿入される端子保持部312と嵌合空間322aとの間の摺動長を増加させることで、コネクタ相互の嵌合操作時に嵌合空間322aに挿入される端子保持部312の傾倒を規制して、こじりの発生を防止する。
本実施形態のコネクタ301の場合、図13に示すように、こじり防止突起324は、先端がホルダ321の先端面321cよりも外方に長さL3だけ突出する長さに設定される。また、こじり防止突起325は、先端がホルダ321の先端面321cよりも外方に長さL4だけ突出する長さに設定される。
ハウジング本体311の突起収容部318は、長さL3となるこじり防止突起24の先端部を収容する深さを有している。また、ハウジング本体311の突起収容部319は、長さL4となるこじり防止突起325の先端部を収容する深さを有している。
補機側コネクタ320は、車載のエアバッグシステムのインフレータに装備されるスクイブ用のコネクタである。
以上に説明したハーネス側コネクタ310と補機側コネクタ320の嵌合接続時の動作を、図18及び図19に基づいて説明する。
図18は図13に示したハーネス側コネクタ及び補機側コネクタの嵌合途中の状態を示す縦断面図、図19は図13に示したハーネス側のコネクタ及び補機側のコネクタの嵌合完了時の状態を示す縦断面図である。
ハーネス側コネクタ310と補機側コネクタ320とが嵌合途中の場合は、図18に示すように、嵌合空間322aへの端子保持部312の挿入に伴い、ロックアーム322cが端子保持部312の外方に退避する。外方に退避したロックアーム322cの先端部は、ハーネス側コネクタ310に装備されているスライダ316の進路を塞いでいる。そのため、コネクタ相互が嵌合途中の場合は、スライダ316がスプリング317の付勢力に抗して、スライダ収容部311c内に押し戻される。
ハーネス側コネクタ310と補機側コネクタ320との嵌合が完了すると、図19に示すように、嵌合部形成部材322のロックアーム322cが、端子保持部312の結合用突起312bに係合して、コネクタ相互を結合状態にする。また、ロックアーム322cが結合用突起312bと係合状態になることによって、スライダ316の進路が開放される。そのため、スライダ316がスプリング317の付勢力によって嵌合空間322a内に送り出され、スライダ316の先端部316aが、ロックアーム322cに隣接配置されているスライダ嵌入部322dに嵌入する。スライダ316の先端部316aがスライダ嵌入部322dに嵌入することによって、ロックアーム322cの係合解除方向への撓みが規制されるため、ハーネス側のコネクタ310と補機側のコネクタ320の結合状態がロックされる。
また、ハーネス側コネクタ310と補機側コネクタ320の嵌合が完了した時には、図19に示すように、嵌合部形成部材322に装備されたこじり防止突起324,325の先端部は、ハウジング本体311に装備された突起収容部318,319に収容され、ハウジング本体311の先端面である下面311aとホルダ321の先端面321cとが当接した状態になる。
以上に説明した一実施形態のコネクタ301におけるハーネス側コネクタ310は、相手コネクタ(補機側コネクタ320)に接続されない初期状態では、スライダ316は、図15及び図16に示したように、当該スライダ316の先端部316aと端子保持部312との間の離間距離が正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離よりも小さくなる傾斜状態に維持される。そのため、成形誤差等によってスライダ316の先端側が端子保持部312から離れる方向に傾いて位置決めされることがあっても、スライダ316の先端部316aと端子保持部312との間の離間距離を、正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離を超えない範囲に留めることが可能である。
従って、正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離を、保管時や搬送時に当該コネクタと接触する可能性のある電線の外径以下に設定しておけば、端子保持部312とスライダ316との間の隙間に電線等が割り込む事故を防止することができる。
また、上記実施形態に示したハーネス側コネクタ310によれば、図16に示したように、スライダ316の先端部316aの先端面464には、当接する電線等をすくい上げて排除するすくい角θが付与されているため、スライダ316と端子保持部312との間への電線等の割り込みを更に確実に防止することができる。
更に、上記実施形態に示したハーネス側コネクタ310によれば、スライダ316の傾きは、スライダ316の基端部461に対向配置される第1の係止突起462と第2の係止突起463の矢印X1方向の位置のずれにより決まる。
そのため、ハウジング本体311や端子保持部312やスライダ収容部311cについては特に設計変更を加えずとも、スライダ316の基端部461の設計変更のみで、スライダ316の傾きを所望値に調整することができ、スライダ16の傾きの変更を容易に実現することができる。
なお、参考開示2のコネクタは、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜、変形、改良等が可能である。
例えば、参考開示2のコネクタの技術は、車載のエアバッグシステムにおけるスクイブへの給電用コネクタに限らず、端子保持部から離間させてスライダが装備される各種のコネクタに応用することができる。
また、コネクタの保管時や搬送時にスライダを電線等が割り込みにくい傾斜状態の姿勢に位置決めする機構は、スライダの基端の2つの係止突起の位置を図13の矢印X1方向にずらす構造に限らない。例えば、2つの係止突起の位置は軸方向に一致させておき、代わりに、これらの係止突起が当接するスライダ収容部311cの位置決め面411cを傾斜面に設定するようにしてもよい。
但し、スライダ収容部311c内の位置決め面411cを傾斜面に形成するよりも、2つの係止突起の位置をずらす構成の方が、実現容易である。
ここで、上記実施形態の概要は下記の通りである。
(1)コネクタであって、
ハウジング本体と、
前記ハウジング本体の一面に形成された開口を覆うように前記ハウジング本体に取り付けられるカバーと、
を備え、
前記ハウジング本体は、
電線の端部に接続された端子金具を収容する端子収容孔と、
前記電線に取り付けられたフェライトコアを収容するフェライト収容部と、
を含み、
前記カバーが、前記ハウジング本体に装着された端子金具及びフェライトコアを覆い、
前記フェライト収容部は、
前記端子金具が前記端子収容孔に挿入される第2方向と直交する第1方向に前記フェライトコアが挿入されるフェライト収容室と、
前記第1方向と直交する第3方向に対向する前記フェライト収容室の両内側面に設けられた突起と、
を含み
前記第2方向への前記フェライトコアの移動を規制するために、前記突起が前記フェライトコアの両側面に形成された凹部に係合されるコネクタ。
上記(1)の構成によれば、ハウジング本体の端子収容孔に端子金具を挿入装着し、且つ、端子金具に接続された電線を挿通させたフェライトコアをフェライト収容部に挿入装着した状態では、外部から電線に前記端子金具の挿入方向に沿う方向の負荷が作用したとしても、前記端子金具の挿入方向に沿う方向の負荷は、浮き防止突起と突起係合凹部との係合によるフェライトコアの移動規制により吸収され、ハウジング本体に収容されている端子金具には伝達されない。
そのため、端子金具にランスを設けずとも端子金具の抜け防止を実現することができる。従って、ハウジング本体に収容する端子金具は、ランスを省略したスリムな外形にし、且つ、ハウジング本体の端子収容孔もランスの係合箇所となる凹部を有しないスリムな構造にすることができ、このような端子金具及び端子収容孔のスリム化により、端子金具のランスを抜け防止に活用していた従来のハウジング本体と比較すると、ハウジング本体の端子金具を収容する部位の間口を小径化することができる。
従って、ハウジング本体の端子金具を収容する部位の間口の大径化に起因していたコネクタの大型化という不都合を回避することができる。
また、端子金具に抜け防止用のランスを装備する必要がなくなるため、ランスの干渉に起因した端子金具の破損や変形を回避することができる。そのため、例えば、フェライト組み込みコネクタにおける端子金具の組付け性の低下や端子金具の抜け防止性能の低下といった問題、即ち、端子金具の破損や変形に起因した問題の発生を回避することも可能になる。
(2)例えば、前記突起は、前記フェライト収容室の内側面に前記第1方向に沿って延設されたリブであり、
前記凹部は、前記フェライトコアが前記フェライト収容室に対して前記第1方向に沿って摺動可能に、前記フェライトコアの両側面に形成された係合溝である。
上記(2)の構成によれば、リブと、係合溝との係合は、フェライトコアをフェライト収容室への挿入方向に沿って摺動可能に結合するガイド機構として機能する。そのため、フェライトコアをフェライト収容室に装着する際の挿入操作を容易にすることができ、フェライト組み込みコネクタの組立性を向上させることができる。
(3)例えば、前記フェライトコアの表面と前記第2方向に対向する前記カバーの内面及び前記フェライト収容室の内底面に、前記第1方向に沿って延設する肉厚増加用リブが設けられ、
前記カバーの内面及び前記フェライト収容室の内底面に対向する前記フェライトコアの表面に、前記肉厚増加用リブを受容するリブ受容溝が形成されている。
上記(3)の構成によれば、第1方向に対向するカバーや、カバーに対向するフェライト収容室の内底壁は、肉厚増加用リブを装備した部分が、他の部位よりも肉厚となり、肉厚増加用リブを装備した位置に射出成形時における樹脂の充填用のゲートを装備することにより、射出成形時における樹脂の流動性を向上させることができる。従って、カバーと対向するフェライト収容部の内底壁やカバーを薄肉化しても、射出成形時における樹脂の流動性の低下を防止することができ、樹脂の流動性の低下に起因する成形性の低下を抑止することができる。
そのため、カバーと対向するフェライト収容部の内底壁やカバーといったフェライト収容室を区画する壁部の薄肉化によってフェライト収容室周囲の高さ寸法を縮減して、コネクタの低背化を図ることができる。
(4)コネクタであって、
ワイヤハーネスの電線の端部に接続された雌端子金具を収容する第1コネクタと、
前記第1コネクタと嵌合される第2コネクタと、
を備え、
前記第1コネクタは、
ハウジング本体と、
前記ハウジング本体から突出するように形成され、前記第2コネクタの嵌合部に挿入される端子保持部と、
を含み、
前記第2コネクタは、
前記雌端子金具が嵌合する雄端子を有するホルダと、
前記雄端子が挿通するように前記ホルダに装着されたときに前記嵌合部を前記ホルダの内側に形成する嵌合部形成部材と、
前記第1及び第2コネクタ相互の嵌合操作時に前記端子保持部の傾倒を規制するために、前記嵌合部形成部材に一体形成され、前記嵌合部への前記端子保持部の挿入方向に沿って延出する複数のこじり防止突起と、
を含み、
前記複数のこじり防止突起の先端部は、前記ホルダの先端面よりも外方に異なる長さで突出するように設定され、
突起収容部は、前記端子保持部の基端に連なるハウジング本体に形成され、
前記突起収容部は、前記ハウジング本体の先端面が前記ホルダの先端面に当接するように、前記こじり防止突起の先端部を収容するコネクタ。
上記(4)の構成によれば、第1コネクタの第2コネクタへの組み付けが完了したとき、ホルダの先端面から突出するこじり防止突起の先端部は、第1コネクタのハウジング本体に備えられた突起収容部に収容される。そのため、従来のようにこじり防止突起の先端部のために、第1コネクタのハウジング本体がホルダの表面から浮き上がることがなく、第1コネクタのハウジング本体がホルダの表面に直に接触した組み付け状態が得られる。
即ち、ホルダの先端面から突出する第1コネクタの組み付け高さは、ハウジング本体の高さ寸法に一致し、こじり防止突起が組み付け高さの増大を招かない。
従って、コネクタ相互の嵌合時のこじり防止のために第2コネクタに装備されるこじり防止突起が、コネクタの組み付け高さの増大を招くことがなく、低背化を図ることができる。
(5)例えば、前記第1コネクタは、前記雌端子金具に接続される電線に装着されたフェライトコアを収容したフェライト組み込みコネクタであり、
前記第2コネクタは、車載のエアバッグシステムのインフレータに装備されるスクイブ用のコネクタである。
上記(5)の構成によれば、車載のエアバッグシステムのインフレータのスクイブ(発熱体)への給電コネクタが低背化されることで、インフレータの省スペース化を促進することができる。
(6)コネクタであって、
ハウジング本体と、
端子金具を収容し、相手コネクタの嵌合部に挿入される端子保持部と、
前記端子保持部が前記嵌合部へ挿入する挿入方向に沿ってスライドするスライダと、
を備え、
前記端子保持部と前記スライダとが、所定距離だけ離間してハウジング本体に設けられ、
前記スライダは、前記端子保持部が相手コネクタに挿入されていない状態では、スライダと前記端子保持部との間の隙間が前記スライダの先端に向かって徐々に狭くなる傾斜状態で、スライダの先端部と端子保持部との間の離間距離が正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離よりも小さくなるように、前記ハウジング本体のスライダ収容部に支持され、
前記スライダの傾斜状態において、前記スライダの先端部と前記端子保持部との間の離間距離が、正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離よりも小さいコネクタ。
上記(6)の構成によれば、相手コネクタに接続されない初期状態では、スライダは、当該スライダの先端部と端子保持部との間の離間距離が正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離よりも小さくなる傾斜状態に維持される。そのため、成形誤差等によってスライダの先端側が端子保持部から離れる方向に傾いて位置決めされることがあっても、スライダの先端部と端子保持部との間の離間距離を、正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離を超えない範囲に留めることが可能である。
従って、正規のスライド動作時に必要となる基準の離間距離を、保管時や搬送時に当該コネクタと接触する可能性のある電線の外径以下に設定しておけば、端子保持部とスライダとの間の隙間に電線等が割り込む事故を防止することができる。
(7)例えば、前記スライダは、
前記スライダ収容部内をスライド移動する基端部と、
前記基端部の外周で前記端子保持部に一番近接した第1位置に設けられた第1の係止突起と、
前記基端部の外周で前記第1位置と逆側で、前記基端部が第1位置と第2位置との間とに配置され、且つ前記第1の係止突起とは前記端子保持部の挿入方向に位置をずらした第2位置に設けられた第2の係止突起と、
を含み、
前記スライダ収容部は、前記第1の係止突起及び前記第2の係止突起の両方と前記スライダの先端部との間に配置され、前記第1及び第2の係止突起が当接することで前記スライダの先端部の突出方向への移動を規制する位置決め面を備え、
前記スライダの傾斜状態において、前記位置決め面に第2の係止突起のみが当接する。
上記(7)の構成によれば、スライダの傾きは、スライダの基端部に対向配置される第1の係止突起と第2の係止突起の軸方向の位置のずれにより決まる。そのため、ハウジング本体、端子保持部、及びスライダ収容部については特に設計変更を加えずとも、スライダの基端部の設計変更のみで、スライダの傾きを所望値に調整することができ、スライダの傾きの変更を容易に実現することができる。
本出願は、2011年7月25日出願の日本特許出願(特願2011−162466)、2011年10月5日出願の日本特許出願(特願2011−221271)及び2011年10月5日出願の日本特許出願(特願2011−221272)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
参考開示1の構成によれば、コネクタは、端子金具にランスを設けずとも端子金具の抜け防止を実現することができ、端子金具を収容する部位の間口を小径化することができる。
また、本開示の構成によれば、低背化を図ることができるコネクタが得られる。
更に、参考開示2の構成によれば、保管時や搬送時に、ハウジング本体から突出した略円筒状の端子保持部とスライダとの間の隙間に電線が割り込むことを防止できるコネクタが得られる。
1 フェライト組み込みコネクタ(プラグ)
2 コネクタ(ソケット)
3 ハウジング本体
4 カバー
31 一側面
32 端子挿入孔
32a 開口端
33 フェライト収容部
33a フェライト収容室
33b 内側面
33c 浮き防止リブ(浮き防止突起)
33e 肉厚増加用リブ
43 肉厚増加用リブ
51 端子金具
52 フェライトコア
52a 係合溝(突起係合凹部)
52b リブ受容溝
53 電線
101 コネクタ
110 ハーネス側コネクタ
111 ハウジング本体
112 端子保持部
113 雌端子金具
114 フェライトコア
118,119 突起収容部
120 補機側コネクタ
121 ホルダ
121a 底部
121b ピン端子
121c 先端面
122 嵌合部形成部材
122a 嵌合空間
124,125 こじり防止突起
131 電線
310 コネクタ
311 ハウジング本体
311c スライダ収容部
312 端子保持部
313 雌端子金具
314 フェライトコア
316 スライダ
316a 先端部
317 スプリング
318,319 突起収容部
320 コネクタ
321 ホルダ
321a 底部
321b ピン端子
321c 先端面
322 嵌合部形成部材
322a 嵌合空間
322d スライダ嵌入部
324,325 こじり防止突起
411c 位置決め面
131 電線
461 基端部
462 第1の係止突起
463 第2の係止突起
464 先端面
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (2)

  1. コネクタであって、
    ワイヤハーネスの電線の端部に接続された雌端子金具を収容する第1コネクタと、
    前記第1コネクタと嵌合される第2コネクタと、
    を備え、
    前記第1コネクタは、
    ハウジング本体と、
    前記ハウジング本体から突出するように形成され、前記第2コネクタの嵌合部に挿入される端子保持部と、
    を含み、
    前記第2コネクタは、
    前記雌端子金具が嵌合する雄端子を有するホルダと、
    前記雄端子が挿通するように前記ホルダに装着されたときに前記嵌合部を前記ホルダの内側に形成する嵌合部形成部材と、
    前記第1及び第2コネクタ相互の嵌合操作時に前記端子保持部の傾倒を規制するために、前記嵌合部形成部材に一体形成され、前記嵌合部への前記端子保持部の挿入方向に沿って延出する複数のこじり防止突起と、
    を含み、
    前記複数のこじり防止突起の先端部は、前記ホルダの先端面よりも外方に異なる長さで突出するように設定され、
    突起収容部は、前記端子保持部の基端に連なるハウジング本体に形成され、
    前記突起収容部は、前記ハウジング本体の先端面が前記ホルダの先端面に当接するように、前記こじり防止突起の先端部を収容するコネクタ。
  2. 前記第1コネクタは、前記雌端子金具に接続される電線に装着されたフェライトコアを収容したフェライト組み込みコネクタであり、
    前記第2コネクタは、車載のエアバッグシステムのインフレータに装備されるスクイブ用のコネクタである請求項1に記載のコネクタ。
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