JP3884728B2 - コネクタ構成部品のがたつき防止構造 - Google Patents
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Description
1対の電線25の先端にはそれぞれソケットコンタクト26が圧着されており、この1対のソケットコンタクト26はフェライトコア27の長穴31に挿入された状態でフェライトコア27ごとコネクタハウジング28のフェライトコア収納部29に嵌め込まれる。フェライトコア収納部29には2つのソケットコンタクト26が接触しないよう隔壁30が設けられている。
他方スクイブ側のコネクタは図示されていないがスクイブに取り付けられ1対のピンコンタクトを有しており、スクイブコネクタを嵌合させたときには1対のピンコンタクトは、ソケットコンタクト26に挿入された状態で導通状態となる。
(a)はヒンジ33を中心に蓋32をあけた状態の斜視図であり、(b)は、(a)において蓋32を円弧矢印に沿ってヒンジ33を中心に蓋32を閉じた状態での下面側を上に向けた状態の斜視図である。(a)では、ヒンジ33を境に蓋32と本体部35とからなり、本体部35はコネクタ部34とフェライトコア収納部38とからなっている。フェライトコア収納部38にはフェライトコア39が収納され、このフェライトコア39に設けられた1対の電線貫通孔37に1対の電線25が貫通して、その先端にソケットコンタクト26が下向きになるように圧着されている。
第1の構成(基本構成)は、一方のコネクタと、これと嵌合する他方のコネクタとにおいて、一方のコネクタはそのハウジング内に、コンタクトが挿入される貫通孔を有する電気部品が収納され、その電気部品の貫通孔にコンタクトが挿入装着されるとともに、この電気部品が収納されているか否かがハウジング外部から見える開口部を有し、他方のコネクタは、そのハウジング内に、コンタクトの他に弾性部材を有し、両コネクタの嵌合時に、他方のコネクタの弾性部材の押圧部が一方のコネクタの前記開口部から電気部品を弾性押圧することにより電気部品の収納部内でのがたつきを防止することを特徴とするコネクタ構成部品のがたつき防止構造である。
組み立ては、コネクタハウジングの電気部品収納部へ電気部品を収納した後に、コンタクト貫通孔へ、電線が接続されているコンタクトを挿入するか、或いは先に電気部品の貫通孔へコンタクトを挿入した状態で収納部へ嵌め込んでもよい。その後、抜け止め用の係止部付きの蓋をする。
この開口部には、内部が透けて見え、且つ柔軟性のある材質の部材で、カバーし、弾性部材の押圧力が内部の電気部品に伝わるようにしておくと、前記利点を損なうことなく異物や塵埃の侵入を阻止し得るという更なる利点が得られる。
コンタクトは筐体から突き出したピンコンタクトが好ましい。この他コネクタハウジング内に弾性部材が保持されており、一方のコネクタが嵌合して来た場合、ピンコンタクトがソケットコンタクトに嵌合するとともに、弾性部材の押圧部が一方のコネクタのハウジングに設けられている開口部から内部の電気部品を弾性押圧する。
図1は相嵌合するコネクタのうち一方のコネクタ1の斜視図である。(a)は分解斜視図であり、(b)は組み上った後の斜視図である。
コネクタ1は、コネクタハウジング40、電気部品3(例えばフェライトコア)、ソケットコンタクト4および蓋5から構成されている。コネクタハウジング40には電気部品3を収納する収納部があり(図では見えていない)、そこへ収納される。また、この収納部の上側に開口部12が設けられている。
電気部品3の寸法は収納部の寸法よりわずかに小さく、収納状態で若干隙間の生じるいわゆる隙間嵌めとなっている。
コネクタ2のコネクタハウジング13は、コネクタ1,2によって給電される部品或いは装置の側壁に設けられた円筒状の穴によって形成されている。ピンコンタクト14はこの円筒状穴の底面に相当する位置から突出している。
弾性部材16はショートリングハウジング17内に嵌め込まれるようになっている。即ち、ショートリングハウジング17に弾性部材16が嵌め込まれたものがコネクタハウジング13に挿入されるようになっている。
(b)はその挿入後の斜視図である。
(a)は嵌合口から見た正面図、(b)はそのA−A断面図、(c)はB−B断面図である。(b)に見るようにショートリングハウジング17には弾性部材16が装着されており、弾性部材16は押圧部19を有している。
コネクタ1のコネクタハウジング40には、ソケットコンタクト4が貫通した電気部品3が収納されており、電気部品3の前方(左方)上部には開口部12が設けられている。他方、コネクタ2のショートリングハウジング17内には弾性部材16が装着されており、弾性部材16は押圧部19と短絡部20を有している。弾性部材16は、右方の横U字部分の弾性によってU字型が拡がろうとする方向、即ち、押圧部19や短絡部20を押し下げる方向に弾性付勢されている。短絡部20は、コネクタ1の嵌合前は2本のピンコンタクト14にまたがって接しており2本のピンコンタクトを短絡している。
コネクタ2に装着されている弾性部材16の押圧部19が、コネクタ1の開口部12で、コネクタ1内に収納されている電気部品3を弾性的に押さえている。この押さえにより、電気部品3が隙間嵌めであっても、外部からの振動により遊動する(がたつく)ことがなく、異音の発生や、傷の発生や、電気部品の破壊を防止できることになる。
カバー21を設けることによって、開口部12からコネクタ1の内部への異物や塵埃の侵入を抑制することができる。カバー21は片持ち梁型となっているので、弾性部材16の押圧部19で押されると片持ち部分を支えにして傾くので、それによって内部の電気部品を押さえることができる。
また、カバーの材質としては、内部の電気部品の有無が確認できる程度に透けて見えるものが望ましい。電気部品の欠落有無の目視チェックのためである。
2 コネクタ
3 電気部品
4 ソケットコンタクト
5 蓋
6 圧着部
7 電線
8 貫通孔
9 ピンコンタクト嵌入孔
10 第1係止部
11 第2係止部
12 開口部
13 コネクタハウジング
14 ピンコンタクト
15 嵌め込みロック溝
16 弾性部材
17 ショートリングハウジング
18 係止突部
19 押圧部
20 短絡部
21 カバー
22 押圧部
23 折り返し部
24 スクイブコネクタ
25 電線
26 ソケットコンタクト
27 フェライトコア
28 コネクタハウジング
29 フェライトコア収納部
30 隔壁
31 長穴
32 蓋
33 ヒンジ
34 コネクタ部
35 本体部
36 弾性部
37 電線貫通孔
38 フェライトコア収納部
39 フェライトコア
40 コネクタハウジング
Claims (3)
- 一方のコネクタと、これと嵌合する他方のコネクタとにおいて、一方のコネクタはそのハウジング内に、コンタクトが挿入される貫通孔を有する電気部品が収納され、その電気部品の貫通孔にコンタクトが挿入装着されるとともに、この電気部品が収納されているか否かがハウジング外部から見える開口部を有し、他方のコネクタは、そのハウジング内に、コンタクトの他に弾性部材を有し、両コネクタの嵌合時に、他方のコネクタの弾性部材の押圧部が一方のコネクタの前記開口部から電気部品を弾性押圧することにより電気部品の収納部内でのがたつきを防止することを特徴とするコネクタ構成部品のがたつき防止構造。
- 一方のコネクタの電気部品が収納されているか否かが外部から見える開口部をふさぐようにして張られ、外側から押すと内側へへこむように変形し、内部の電気部品の有無が透けて見える材質のカバーが設けられ、両コネクタの嵌合時に他方のコネクタの弾性部材の押圧部がこのカバーを押圧するとカバーが内側へ変形しカバーを介して内部の電気部品を押圧し、電気部品の収納部内でのがたつきを防止することを特徴とする請求項1記載のコネクタ構成部品のがたつき防止構造。
- 一方のコネクタと他方のコネクタが嵌合していないときは、他方のコネクタ内の弾性部材が、他方のコネクタの複数のコンタクト間を短絡する構造となっている請求項1又は請求項2記載のコネクタ構成部品のがたつき防止構造。
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