JP5638045B2 - 着脱可能なフィルタ回路を有する数値制御システム - Google Patents

着脱可能なフィルタ回路を有する数値制御システム Download PDF

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Description

本発明は、着脱可能なフィルタ回路を有する数値制御装置及びデータ通信機器からなる数値制御システムに関する。
数値制御装置及びデータ通信機器からなる数値制御システムにおいては、誤動作が起きずに適切な動作が行われるよう、耐ノイズ性を高めることが求められている。
耐ノイズ性を高める方法としては、ノイズ対策部品を使用する方法があるが、稀にしか発生しない過大なノイズに対して、まったく誤動作が発生しないように対策を施すことは、ノイズ対策部品を数多く使用することになり、結果としてデータ通信機器及びそれを用いる数値制御システムが高価なものとなってしまう。
特に、数値制御装置などのマスタ機器に、スレーブ機器であるデータ通信機器を複数デイジーチェーン形式で従属接続されるようなシステムの場合、システム全体で多くのデータ通信機器を用いるために、個々のデータ通信機器の価格が高価なものとなると、それによって数値制御システム全体の価格を押し上げることとなってしまう。
ところで、数値制御システムにおけるノイズの発生個所としては種々の箇所が考えられるが、ノイズによる影響でデータ通信機器間のデータ通信に支障が生じるのは、多くの場合、強電盤内のある特定の区間に布線されている通信ケーブルや、個々のデータ通信機器に電源を供給する電源ケーブルにノイズが重畳した場合であることが知られている。そして、通信ケーブルや電源ケーブルにノイズが重畳した場合に、送信される信号の不具合や故障が発生することがある。
つまり、ノイズによりデータ通信に支障が生じた箇所のノイズ耐性をピンポイントで高めることができれば、システム全体のノイズ耐性を高めることができる。更に、システム全体におけるノイズ対策のための費用を抑えることもできる。
特公平7−34600号公報
ノイズ対策部品を数多く使用すれば、データ通信機器の耐ノイズ性を高め、過大なノイズに対しても誤動作が発生しないようにすることはできるが、データ通信機器及びそれを用いるシステムが高価なものとなってしまう。特に、複数のデータ通信機器が接続されるシステムにおいては、システム全体で多くのデータ通信機器を使用するために、データ通信機器が高価なものになると、システム全体の価格を押し上げてしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、ノイズ対策として使用されているデータ通信機器のフィルタ回路を着脱可能な形式とし、ノイズによりデータ通信に支障が生じた箇所のフィルタ回路のみを交換可能とすることにより、過度なノイズ対策部品を用いることなく、システム全体のノイズ耐性を高めることを目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、データ通信機器と、該データ通信機器との間でデータの送受信を行う数値制御装置と、を備える数値制御システムにおいて、前記データ通信機器は、該データ通信機器の前段に接続される、数値制御装置又は該データ通信機器とは別のデータ通信機器との接続部と、該データ通信機器の後段に接続される該データ通信機器とは別のデータ通信機器との接続部との少なくとも一方に設けられた着脱可能なフィルタ回路と、データ転送エラー又はデータ転送エラーの予兆をアラーム情報として検出するアラーム検出部と、該アラーム検出部で検出した前記アラーム情報を前記数値制御装置に送信するデータ送信部と、を備え、前記数値制御装置は、前記データ通信機器との接続部に着脱可能なフィルタ回路と、データ転送エラー又はデータ転送エラーの予兆をアラーム情報として検出するアラーム検出部と、前記数値制御装置のアラーム検出部で検出したアラーム情報及び前記データ通信機器から受信したアラーム情報を、アラーム情報が発生した数値制御装置又はデータ通信機器に対応付けて格納するアラーム情報記憶部と、該アラーム情報記憶部に格納されたアラーム情報から、前記数値制御装置及び前記データ通信機器に設けられたフィルタ回路のうち、交換が必要なフィルタ回路を特定するフィルタ回路交換判断部と、該フィルタ回路交換判断部の判断結果により特定されたフィルタ回路の交換を促す情報を出力する出力部と、複数のフィルタ回路のノイズ耐性のレベルを記憶したフィルタ情報記憶部と、を有し、前記フィルタ回路の交換を促す際に、前記アラーム情報と前記ノイズ耐性のレベルから交換すべきフィルタ回路を、いずれのノイズ耐性のフィルタ回路に交換すべきかの情報を出力することを特徴とする数値制御システムである。
請求項2に係る発明は、複数のデータ通信機器が直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の数値制御システムである。
請求項3に係る発明は、前記フィルタ回路は、着脱可能な第1のフィルタ回路と、前記データ通信機器又は前記数値制御装置に固定された第2のフィルタ回路と、から構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の数値制御システムである。
請求項4に係る発明は、前記フィルタ回路はそれぞれ識別可能な固有のIDを有し、前記数値制御装置及び前記データ通信機器はそれぞれID記憶部を有し、前記数値制御システムの電源投入時に、前記フィルタ回路が装着されている前記数値制御装置又は前記データ通信機器のID記憶部に、前記固有のIDが記憶され、前記数値制御装置又は前記データ通信機器においてアラーム情報を検出した際に、該アラーム情報と、該アラーム情報が検出された前記数値制御装置又は前記データ通信機器のID記憶部に記憶されている、前記フィルタ回路の固有のIDと、を前記数値制御装置のアラーム情報記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の数値制御システムである。
請求項5に係る発明は、前記数値制御装置は、接続されているデータ通信機器の接続情報を記憶する接続情報記憶部を有し、前記フィルタ回路はそれぞれ識別可能な固有のIDを有し、前記数値制御システムの電源投入時の初期化処理時に、前記フィルタ回路のIDを前記接続情報記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の数値制御システムである。
本発明により、データ転送エラーが発生した箇所のノイズ耐性をピンポイントで高めることにより、システム全体にノイズ対策部品を数多く用いる場合と比較してデータ通信機器及びシステム全体の価格を抑えつつ、システムのノイズ耐性を高めることを目的とする。
本発明の数値制御システムにおける、数値制御装置の構成を示す図である。 本発明の数値制御システムにおける、データ通信機器の構成を示す図である。 本発明の数値制御システムにおいて、通信ケーブルがノイズの影響を受けてデータ転送エラーを生じた場合を示す図である。 本発明の数値制御システムにおいて、フィルタ回路交換判断部に判断結果により表示された、フィルタ交換を促すメッセージの例である。 本発明の数値制御システムにおいて、電源ケーブルがノイズの影響を受けてデータ転送エラーを生じた場合を示す図である。 本発明に用いられるフィルタ回路の、標準回路とオプション回路の例、及び、各フィルタ回路に付与されているIDの例を示す図である。 本発明の数値制御システムにおいて、データ転送エラーに対するリトライの回数に応じて、交換すべきノイズ耐性のフィルタ回路を決定するフローチャートである。 本発明の数値制御システムにおいて、一部のフィルタ回路のみを着脱可能とした、数値制御装置又はデータ通信機器の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
図1は、本発明の数値制御システム1における、数値制御装置2の構成を示す図である。本発明の数値制御装置2は、図1に示されているように、内部バス24に接続されているデータ通信制御部22を内部に有し、着脱可能なフィルタ回路6が装着可能なデータ送受信回路21と、データ送受信回路21に装着されたフィルタ回路6の固有のIDを記憶するID記憶部25と、データ転送エラー又はその予兆を検出するアラーム検出部26と、複数種類のフィルタ回路6のノイズ耐性のレベルを記憶するフィルタ情報記憶部27と、数値制御装置2に接続されているデータ通信機器4の接続状態を記憶する接続情報記憶部28と、数値制御装置2又はデータ通信機器4で発生したデータ転送エラー又はその予兆として発せられるアラーム情報を記憶するアラーム情報記憶部29と、アラーム情報に基づいて交換が必要なフィルタ回路6を特定するフィルタ回路交換判定部31と、交換が必要と特定されたフィルタ回路6について交換を促す情報を出力する出力部30とから構成されている。各部材の詳細な機能については後述する。
図2は、本発明の数値制御システム1における、データ通信機器4の構成を示す図である。本発明のデータ通信機器4は、図2に示されているように、内部バス44に接続されているデータ通信制御部42を内部に有し、数値制御装置2や他のデータ通信機器4と通信ケーブル7を介して接続する接続部に設けられたフィルタ回路6が装着可能なデータ送受信回路41と、データ送受信回路41に装着されたフィルタ回路6の固有のIDを記憶するID記憶部45と、データ転送エラー又はその予兆を検出するアラーム検出部46とから構成されている。各部材の詳細な機能については後述する。
これらの数値制御装置2及びデータ通信機器4を用いて、図3に示されるような数値制御システム1を構成する。図3においては、数値制御装置2及びデータ通信機器4それぞれにおけるデータ送受信回路以外の部材の記載を省略している。本実施形態においては、数値制御装置2に、複数のデータ通信機器4が直列に従属接続された、いわゆるデイジーチェーン形式で接続されたシステムである。数値制御装置2及び各データ通信機器4には、それぞれ電源ケーブル8から電源が取得されている。また、数値制御装置2と1番目のデータ通信機器4との間、各データ通信機器4間は通信ケーブル7によって接続されている。数値制御装置2及びデータ通信機器4の、通信ケーブル7が接続される接続部には、それぞれフィルタ回路6が設けられている。
図3は、本発明の数値制御システム1において、通信ケーブル7がノイズの影響を受けてデータ転送エラーを生じた場合を示す図である。以下の説明においては、複数のデータ通信機器4のうち、数値制御装置2に直接接続されているデータ通信機器4を1番目のデータ通信機器4とし、1番目のデータ通信機器4に従属的に接続されているデータ通信機器4を2番目のデータ通信機器4とし、以下同様とする。図3の例は、1番目のデータ通信機器4と2番目のデータ通信機器4との間の通信ケーブル7にノイズが重畳している状態を示している。通信ケーブル7にノイズが重畳すると、かかる通信ケーブル7が接続されている両端のデータ通信機器4内のアラーム検出部46において、データ転送エラー又はその予兆が検出される。アラーム検出部46は、データ転送エラー又はその予兆を検出すると、アラーム情報を出力し、データ送受信回路41を通じて、データ転送エラー又はその予兆が検出されたデータ通信機器4のIDと対応付けて数値制御装置2のアラーム情報記憶部29に記憶させる。次に、数値制御装置2のフィルタ回路交換判定部31では、該アラーム情報記憶部29に格納されたアラーム情報から、数値制御装置2又はデータ通信機器4に設けられたフィルタ回路6のうち、交換が必要なフィルタ回路6を特定する。この例の場合は、1番目のデータ通信機器4の後段の接続部と、2番目のデータ通信機器4の前段の接続部に設けられたフィルタ回路6が、交換が必要なフィルタ回路6として特定される。具体的なデータ検出エラー又はその予兆の検出方法については後述する。
そして、出力部30であるディスプレイでは、図4に示されたような、前記フィルタ回路交換判定部31において交換が必要と判定されたフィルタ回路6の交換を促すメッセージが表示される。
なお、この例においては、交換が必要と特定されたフィルタ回路6の通知を、ディスプレイによるメッセージの表示によって行っているが、これに限られるものではなく、複数のランプを設けて、異なる種類の点灯や点滅によって通知を行ってもよいし、音声を用いた通知を行ってもよい。
図5は、本発明の数値制御システム1において、電源ケーブル8がノイズの影響を受けてデータ転送エラーを生じた場合を示す図である。図5の例は、2番目のデータ通信機器4の電源ケーブル8にノイズが重畳している。電源ケーブル8にノイズが重畳すると、かかる電源ケーブル8が接続されているデータ通信機器4内のアラーム検出部46において、データ転送エラー又はその予兆が検出される。アラーム検出部46は、データ転送エラー又はその予兆を検出すると、データ送受信回路41を通じてアラーム情報を出力し、データ転送エラー又はその予兆が検出されたデータ通信機器4のIDと対応付けて数値制御装置2のアラーム情報記憶部29に記憶させる。次に、数値制御装置2のフィルタ回路交換判定部31では、該アラーム情報記憶部29に格納されたアラーム情報から、数値制御装置2又はデータ通信機器4に設けられたフィルタ回路6のうち、交換が必要なフィルタ回路6を特定する。この例の場合は、2番目のデータ通信機器4の前段の接続部及び後段の接続部に設けられたフィルタ回路6が、交換が必要なフィルタ回路6として特定される。
そして、出力部30であるディスプレイでは、通信ケーブル7にノイズが発生したときと同様に、前記フィルタ回路交換判定部31において交換が必要と判定されたフィルタ回路6の交換を促すメッセージが表示される。
なお、この例においても、交換が必要と特定されたフィルタ回路6の通知を、ランプや音声を用いて行ってもよいことは通信ケーブルの場合と同様である。
図6は、本発明において、フィルタ回路6の交換が必要と判定されたときに用いられる着脱可能なフィルタ回路6の、標準回路とオプション回路の例、及び、各フィルタ回路6に付与されているIDの例を示す図である。フィルタ回路6としては、標準回路61と、それ以外の交換可能なオプション回路として、オプション回路62、オプション回路63、オプション回路64等があり、各フィルタ回路はそれぞれを識別可能なIDを有している。また、オプションのフィルタ回路6は、耐ノイズ性の観点から、クラスA,B,Cなどのいくつかのクラスに区分してある。耐ノイズ性としては、標準回路→クラスA→クラスB→クラスCの順に高くなっている。
通信ケーブル7や電源ケーブル8のノイズの影響の検出には、従来公知の方法が使用できる。通信ケーブル7におけるノイズの影響の検出としては、例えば、データ信号にCRC(Cyclic Redundancy Check)信号を付加し、数値制御装置2から各データ通信機器4への信号の送信、及び、逆に各データ通信機器4から数値制御装置2への信号の送信を行い、数値制御装置2、及び、各データ通信機器4で受信した信号のCRCをチェックすることによってノイズの影響によるデータ転送エラーが生じている通信ケーブル7が特定できる。
電源ケーブル8のノイズの影響についても、ノイズの影響により、データ通信機器4の動作が不安定となることで検出を行うことができる。例えば図5に示した例では、数値制御装置2から各データ通信機器4への信号の送信時には、2番目以降のデータ通信機器4が受信した信号のCRCをチェックした際にエラーが生じ、逆に各データ通信機器4から数値制御装置2への信号の送信時には、2番目、及び、1番目のデータ通信機器4、及び、数値制御装置2が受信した信号のCRCをチェックした際にエラーが生じることから、通信ケーブル7の転送エラーの場合と区別できる。
通信ケーブル7や電源ケーブル8におけるデータ転送エラーの予兆の検出についても、従来公知の方法が使用できる。一例として、シリアルデータ通信を行う際に、受信した信号の立上り又は立下りエッジの位相を検出し、受信信号の位相と基準クロックの位相との間の位相差の2乗値又は絶対値の一定時間あたりの積算値を算出し、かかる積算値が所定の閾値を超えたときに、実際にはエラーが起きる前の段階で、エラーの予兆があるものと判断することができる。
データ転送エラーやその予兆を検出する方法は、前記の公知の方法が使用できるが、データ転送エラーやその予兆は一過性の異常である場合もある。そのため、交換箇所の特定にあたっては、1度の転送エラーの発生で特定するのではなく、転送エラーが発生したときのリトライの発生頻度に応じて交換箇所の特定や、交換するフィルタ回路6の交換候補を決定することができる。
図7は、本発明の数値制御システム1のフィルタ回路交換判定部31において、データ転送エラーに対するリトライの回数に応じて、交換すべきノイズ耐性のフィルタ回路を決定するフローチャートである。数値制御装置と通信機器間のデータ通信では、ノイズの影響によりデータ転送のエラーが発生した場合、リトライ処理を行いリトライ処理が正常に終了した場合には、システムとしては発生したデータ通信のエラーは一過性の異常であり問題はなかったものとしてデータ通信を続け、データ転送のエラーが複数回連続して発生した(リトライ処理を行っても復旧しない)場合に、定常的な異常と判断し、システムとしてデータの通信を継続することは問題があるとして、数値制御装置と通信機器間のデータ通信を停止し、ユーザにデータ通信の異常を通知する(アラーム処理を行う)方式が一般的に行われている。
また、データ通信のエラーが発生した場合には、そのときの通信内容(エラー内容を含む)を通信履歴としてマスタである数値制御装置内部のデータ通信制御部に設けられたメモリなどに保存することも行われている。
このリトライ処理をフィルタ回路6の選別に利用する。リトライ処理の回数に数段階の閾値(例えば、X,Y,Zなど。ここで、X>Y>Zの関係がある。)を予め設けておき、ある一定時間内またはエラーの連続発生によるアラーム処理が行われるまでの間に発生したリトライ処理の回数をカウントし、予め設定しておいたリトライ回数の閾値と比較することで、最適と思われるフィルタ回路の候補となるクラスを選択することができる。
図7に基づいて具体的な交換すべきノイズ耐性のフィルタ回路6の決定手法について説明する。ステップST1においてリトライ回数のチェックを開始し、次のステップST2において、リトライ発生分布を確認することによって、データ転送エラーの発生候補箇所が、通信ケーブル7であるのか電源ケーブル8であるのかを判定する。ST2において、通信ケーブル7においてデータ転送エラーが発生したと判定された場合は、ステップST21に進む。
リトライ回数の閾値としては、数段階の閾値を設定する。ここで、前述のとおり、閾値としてX,Y,Zを設定し、X>Y>Zの関係とする。ステップST21では、リトライ回数がXを超えたかどうかを判定する。リトライ回数がXを超えた場合には、ステップST22に進み、フィルタ回路6の交換候補として、最も耐ノイズ性の高いクラスCのフィルタ回路を交換候補とする。
リトライ回数がXを超えなかった場合は、ステップST23に進み、リトライ回数がYを超えたかどうかを判定する。リトライ回数がYを超えた場合には、ステップST24に進み、フィルタ回路6の交換候補として、クラスCの次に耐ノイズ性の高いクラスBのフィルタ回路を交換候補とする。
リトライ回数がYを超えなかった場合は、ステップST25に進み、リトライ回数がZを超えたかどうかを判定する。リトライ回数がZを超えた場合には、ステップST26に進み、フィルタ回路6の交換候補として、クラスBの次に耐ノイズ性の高いクラスAのフィルタ回路を交換候補とする。
リトライ回数がZも越えずに通信エラーが解消した場合は、ステップST4に進み、データ通信のエラーは一過性の異常であって問題はなかったものとして、フィルタ回路6の交換は不要とされる。
ステップST2において、電源ケーブル8においてデータ転送エラーが発生したものと判定されたときは、ステップST31に進む。その後の判定については、通信ケーブル7においてデータ転送エラーが発生した場合と同様である。
本実施形態においては、交換候補のフィルタ回路6として、通信ケーブル7と電源ケーブル8との特性を考慮して、データ転送エラーの発生箇所が通信ケーブル7か電源ケーブル8かに応じて、同じクラスであっても、通信線ノイズ対策用と電源ノイズ対策用のいずれかを選択して交換候補としているが、これに限ったものではなく、通信線ノイズ対策用と電源ノイズ対策用を共通として用いるようにしてもよい。
図8は、本発明の数値制御システムにおいて、一部のフィルタ回路のみを着脱可能とした、数値制御装置又はデータ通信機器の例を示す図である。オプションのフィルタ回路は標準フィルタ回路とオプションのフィルタ部品で構成されているので、標準のフィルタ回路を数値制御装置およびデータ通信機器上に直接実装し、オプションのフィルタ回路のフィルタ部品のみを着脱可能な構成としても良い。
例えば、短絡用ソケットのコネクタプラグへの装着または未装着により回路が短絡または開放されることで標準フィルタ回路として機能するようにしておく。短絡用ソケットが装着されている場合は短絡用ソケットを外して、オプションのフィルタ回路のフィルタ部品のみをコネクタのプラグに装着することでオプションのフィルタ回路を構成する。
このように、標準のフィルタ回路が数値制御装置およびデータ通信機器上に直接実装され、オプションのフィルタ回路のフィルタ部品のみを着脱する構成にすることで、フィルタ回路全体を着脱する構成に比べて、標準の構成を低コストで実現することができる。
例えば、図8で、S1,S2,S5〜S9には短絡ソケットを装着し、S3とS4には短絡ソケットを未装着とすることで標準のフィルタ回路が構成される。標準のフィルタ回路の構成に対して、S3とS4にフィルタ部品1をそれぞれ装着することで、前出のID=1のオプション回路62を実現することができる。また、標準のフィルタ回路の構成に対して、S1とS2の短絡ソケットを取り外し、フィルタ部品2をそれぞれ装着することで前出のID=2のオプション回路63を実現することができる。
本実施形態においては、フィルタ回路6が有している固有のIDを、数値制御システム1の電源投入時に、数値制御装置2及びデータ通信機器4のそれぞれに設けられたID記憶部45に記憶しておき、アラーム情報を検出した際に、アラーム情報とともに、ID記憶部45に記憶されたフィルタ回路のIDを数値制御装置2のアラーム情報記憶部29に記憶させるようにしているが、数値制御装置2の電源投入時の初期化処理時に、数値制御装置2内に有している、データ通信機器4の接続情報を記憶する接続情報記憶部28に、各データ通信機器4に装着されているフィルタ回路6の固有のIDを記憶させるようにすることもできる。
このような構成とすれば、電源投入時の初期化処理時に各データ通信機器4に装着されているフィルタ回路6の固有のIDを予め数値制御装置の接続情報記憶部28に記憶させているので、アラーム情報検出時にデータ通信機器4から数値制御装置2に送信するデータとして、アラーム情報とフィルタ回路のIDを合わせて送る必要がなく、アラーム情報のみを送ればよくなるため、アラーム情報検出時にデータ通信機器4から数値制御装置2へ送信するデータ量を削減することができる。
また、本実施形態においては、数値制御装置2において、データ通信制御部22とは別にID記憶部25やフィルタ情報記憶部27、接続情報記憶部28等を設けているが、必ずしも別体で設ける必要はなく、例えばデータ通信制御部22に、ID記憶部25とフィルタ情報記憶部27の機能を持たせて、データ通信制御部22において、フィルタ回路6のID等を記憶させておくこともできる。
また、本実施形態においては、数値制御装置2に複数のデータ通信機器4が直列に接続された、いわゆるデイジーチェーン接続の数値制御システム1の例を説明したが、本発明はデイジーチェーン接続の形式に限られるものではなく、データ転送エラーやその予兆の発生箇所を特定できれば、中央に配置された数値制御装置2に、各データ通信機器4が直接つながっている接続形態の場合にも適用することができる。
1 数値制御システム
2 数値制御装置
4 データ通信機器
6 フィルタ回路
7 通信ケーブル
8 電源ケーブル
21 データ送受信回路
22 データ通信制御部
24 内部バス
25 ID記憶部
26 アラーム検出部
27 フィルタ情報記憶部
28 接続情報記憶部
29 アラーム情報記憶部
30 出力部
31 フィルタ回路交換判定部
41 データ送受信回路
42 データ通信制御部
44 内部バス
45 ID記憶部
46 アラーム検出部
61 標準回路
62〜64 オプション回路

Claims (5)

  1. データ通信機器と、
    該データ通信機器との間でデータの送受信を行う数値制御装置と、
    を備える数値制御システムにおいて、
    前記データ通信機器は、
    該データ通信機器の前段に接続される、数値制御装置又は該データ通信機器とは別のデータ通信機器との接続部と、該データ通信機器の後段に接続される該データ通信機器とは別のデータ通信機器との接続部との少なくとも一方に設けられた着脱可能なフィルタ回路と、
    データ転送エラー又はデータ転送エラーの予兆をアラーム情報として検出するアラーム検出部と、
    該アラーム検出部で検出した前記アラーム情報を前記数値制御装置に送信するデータ送信部と、を備え、
    前記数値制御装置は、
    前記データ通信機器との接続部に着脱可能なフィルタ回路と、
    データ転送エラー又はデータ転送エラーの予兆をアラーム情報として検出するアラーム検出部と、
    前記数値制御装置のアラーム検出部で検出したアラーム情報及び前記データ通信機器から受信したアラーム情報を、アラーム情報が発生した数値制御装置又はデータ通信機器に対応付けて格納するアラーム情報記憶部と、
    該アラーム情報記憶部に格納されたアラーム情報から、前記数値制御装置及び前記データ通信機器に設けられたフィルタ回路のうち、交換が必要なフィルタ回路を特定するフィルタ回路交換判断部と、
    該フィルタ回路交換判断部の判断結果により特定されたフィルタ回路の交換を促す情報を出力する出力部と、
    複数のフィルタ回路のノイズ耐性のレベルを記憶したフィルタ情報記憶部と、を有し、
    前記フィルタ回路の交換を促す際に、前記アラーム情報と前記ノイズ耐性のレベルから交換すべきフィルタ回路を、いずれのノイズ耐性のフィルタ回路に交換すべきかの情報を出力する
    ことを特徴とする数値制御システム。
  2. 複数のデータ通信機器が直列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の数値制御システム。
  3. 前記フィルタ回路は、
    着脱可能な第1のフィルタ回路と、
    前記データ通信機器又は前記数値制御装置に固定された第2のフィルタ回路と、
    から構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の数値制御システム。
  4. 前記フィルタ回路はそれぞれ識別可能な固有のIDを有し、
    前記数値制御装置及び前記データ通信機器はそれぞれID記憶部を有し、
    前記数値制御システムの電源投入時に、前記フィルタ回路が装着されている前記数値制御装置又は前記データ通信機器のID記憶部に、前記固有のIDが記憶され、
    前記数値制御装置又は前記データ通信機器においてアラーム情報を検出した際に、
    該アラーム情報と、
    該アラーム情報が検出された前記数値制御装置又は前記データ通信機器のID記憶部に記憶されている、前記フィルタ回路の固有のIDと、
    を前記数値制御装置のアラーム情報記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の数値制御システム。
  5. 前記数値制御装置は、接続されているデータ通信機器の接続情報を記憶する接続情報記憶部を有し、
    前記フィルタ回路はそれぞれ識別可能な固有のIDを有し、
    前記数値制御システムの電源投入時の初期化処理時に、
    前記フィルタ回路のIDを前記接続情報記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の数値制御システム。
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