JP3297249B2 - 分散型リモートi/o式制御システムの制御方法 - Google Patents

分散型リモートi/o式制御システムの制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、分散型リモートI/
Oユニット式制御システムの制御方法およびデータ通信
方法に関し、特に数値制御装置、プログラマブルコント
ローラ装置、その他の各種制御装置などによる制御シス
テムにおいて、制御装置本体と複数個の分散型リモート
I/Oユニットとが直列通信方式で接続され、制御装置
本体と各分散型リモートI/Oユニットとの間で1対N
通信を行う分散型リモートI/O式制御システムの制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】数値制御(NC)装置やプログラマブル
コントローラ(PC)装置、その他の各種制御装置など
による制御システムにおいて、制御装置本体に対してデ
ータ入出力用の複数個の分散型リモートI/Oユニット
が分離配置され、制御装置本体と分散型リモートI/O
ユニットとの間で、直列通信方式によって双方向にデー
タ通信を行う分散型リモートI/Oユニット式制御シス
テムは、既に知られている。
【0003】図31は分散型リモートI/O式制御シス
テムをNC装置に適用した従来例を示している。分散型
リモートI/O式数値制御システムは、NC装置本体1
と、NC装置本体1とは分離配置された複数個の分散型
リモートI/Oユニット2とを有し、NC装置本体1と
各分散型リモートI/Oユニット2とが二本の送信信号
線121、122により直列通信方式で接続され、NC
装置本体1と各分散型リモートI/Oユニット2との間
で、双方向にデータ通信を行う。
【0004】互いに並列の関係にある送信信号線121
と122のうち、一方の送信信号線121はNC装置本
体1から分散型リモートI/Oユニット2へのデータ送
信に使用され、他方の信号線122は分散型リモートI
/Oユニット2からNC装置本体1へのデータ送信に使
用される。なお、最終の分散型リモートI/Oユニット
2には終端(ターミナル)モジュール4が接続される。
【0005】NC装置本体1は、MPU101と、送信
ドライバICと受信ドライバICとを有する通信制御部
102と、制御プログラム、データなどを格納するメモ
リ103とにより構成され、CRTなどによる表示器
を接続されている。
【0006】分散型リモートI/Oユニット2は各々、
MPU111と、送信ドライバICと受信ドライバIC
とを有する通信制御部112と、制御プログラムなどを
格納したメモリ113と、分散型リモートI/Oユニッ
ト2を各々個別に判別するためのスイッチ114と、図
示されていない機械装置(制御対象機器)に対する出力
I/F部115および入力I/F部116とを具備して
いる。
【0007】上述の従来の分散型リモートI/O式数値
制御システムでは、NC装置本体1と分散型リモートI
/Oユニット2が直列通信方式で接続されており、分散
型リモートI/Oユニット2は、NC装置本体1と同様
にMPU111によりソフトウェア制御され、NC装置
本体1と他の分散型リモートI/Oユニット2の各々に
対して通信線が送信と受信とで別個になっている。
【0008】図32は分散型リモートI/O式制御シス
テムをNC装置に適用した他の従来例を示している。こ
の分散型リモートI/O式数値制御システムでは、NC
装置本体1とが一本の信号線123により直列通信方式
で接続され、一本の信号線123によってNC装置本体
1と各分散型リモートI/Oユニット2との間のデータ
通信を双方向に行う。
【0009】この分散型リモートI/O式数値制御シス
テムは、信号線123が、NC装置本体1から分散型リ
モートI/Oユニット2へのデータ送信と、分散型リモ
ートI/Oユニット2からNC装置本体1へのデータ送
信の両方を行うこと以外は、図31に示されている分散
型リモートI/O式数値制御装置と実質的に同一に構成
されている。
【0010】上述のような分散型リモートI/O式数値
制御システムにおけるNC装置本体1のMPU101の
ソフトウェア処理フローを図33を用いて説明する。シ
ステム起動時には、NC装置本体1のMPU101は、
NC装置本体1にどのような分散型リモートI/Oユニ
ット2が接続されているかを未確認であるため、先ず各
分散型リモートI/Oユニット2にステータス要求する
ための送信フレームを作成し(ステップS1)、そのス
テータス要求フレームを各分散型リモートI/Oユニッ
ト2に対して送信する(ステップS2)。
【0011】次に各分散型リモートI/Oユニット2が
ステータス要求フレームを受信したことによる応答とし
て、分散型リモートI/Oユニット2がステータス情報
を含んだフレーム(ステータス情報フレーム)を信し
(ステップS3)、これを受信したNC装置本体1は、
受信したステータス情報を記憶する。以降、順次他の分
散型リモートI/Oユニット2に対してステータス要求
を繰り返し、全ての分散型リモートI/Oユニット2よ
りステータス情報フレームを受信すると(ステップS4
肯定)、次にステータス情報より分散型リモートI/O
ユニット2の接続状況を解析し、それをNC装置本体1
の表示器3に表示する(ステップS5)。
【0012】次に、NC装置本体1のMPU101は、
オンライン通信モードに切り替え、分散型リモートI/
Oユニット2が出力するデータを含んだオンライン送信
フレームを作成し(ステップS6)、このオンライン送
信フレームを各分散型リモートI/Oユニット2へ順次
送信すると共に(ステップS7)、各分散型リモートI
/Oユニット2から通常入力データを含んだフレーム
(オンライン受信フレーム)を受信し(ステップS
8)、毎回の受信状況(受信完了、受信エラー)および
受信データの解析を行う(ステップS9)。以降、ステ
ップS6〜ステップS9を繰り返す。
【0013】次に上述のような分散型リモートI/O式
数値制御システムにおける分散型リモートI/Oユニッ
ト2のMPU111によるソフトウェア処理フローを図
34を用いて説明する。
【0014】電源投入時には、分散型リモートI/Oユ
ニット2のMPU111は、メモリ113に格納されて
いる制御プログラムを実行することにより、通信制御部
113の動作の初期化とスイッチステータス情報の読み
込みを行い、自局が何番目の分散型リモートI/Oユニ
ット2であるかを認識し(ステップS21)、この後に
NC装置本体1からの自局あての送信フレームの受信待
ち状態に入る(ステップS22)。
【0015】NC装置本体1から自局あての送信フーム
を受信すると(ステップS22肯定)、そのフレームが
オフライン通信モードまたはオンライン通信モードのも
のかをヘッダパターンより判別する(ステップS2
3)。
【0016】オフライン通信モードにおいては、即ちス
テータス情報要求フレームの受信であれば、自局のステ
ータス情報を読み込んで自局のステータス情報を含んだ
送信フレーム、即ちオフライン送信フレーム(ステータ
ス情報フレーム)を作成し(ステップS24)、MPU
111による指令によって通信制御部112の送信ドラ
イバICを有効にして(ステップS25)、オフライン
送信フレームをNC装置本体1へ送信し(ステップS2
6)、送信完了後に通信制御部112の送信ドライバI
Cを無効する(ステップS27)。そして再び受信待状
態(ステップS22)に戻る。
【0017】これに対しオンライン通信モードにおいて
は、入力I/F部116より取り込んだ入力情報を組み
込んだオンライン送信フレームを作成し(ステップS2
8)、MPU111による指令によって通信制御部11
2の送信ドライバICを有効にして(ステップS2
9)、オフライン送信フレームをNC装置本体1へ送信
し(ステップS30)、送信完了後に通信制御部112
の送信ドライバICを無効する(ステップS31)。
【0018】またNC装置本体1からのオンライン送信
フレームにCRCエラーがない正常受信であるか否かを
判別し(ステップS32)、正常受信であれば、そのオ
ンライン送信フレームが含んでいるデータを出力I/F
部115へ出力すべく出力信号をセットする(ステップ
S33)。そして、送信完了すると再び受信待状態(ス
テップS22)に戻り、以降、NC装置本体1から自局
あてのフレーム受信があれば、上述の動作を繰り返す。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図31に示されている
ような従来の数値制御システムにおいては、半二重通信
であるにも拘らず、NC装置本体1と分散型リモートI
/Oユニット2との間の双方向の通信が、NC装置本体
1より分散型リモートI/Oユニット2への送信専用線
である送信信号線121と、分散型リモートI/Oユニ
ット2よりNC装置本体1への送信専用線である送信信
号線122の並列二本の信号線を使用してるため、シス
テムにおける信号線数が多く、NC装置本体1および分
散型リモートI/Oユニット2における信号線の接続コ
ネクタ実装スペースが大きくなり、また断線、コネクタ
抜けなど障害に対する信頼性が低下すると云う問題点が
ある。
【0020】これに対し図32に示されているような従
来の数値制御システムにおいては、一本の信号線123
によってNC装置本体1と分散型リモートI/Oユニッ
ト2との間のデータ通信を双方向に行っているから、信
号線数が削減され、信頼性に関しては図31に示されて
いるようなシステムに比して改善されるが、しかし従来
の数値制御システムでは、何れの場合も、NC装置本体
1のMPU101は、分散型リモートI/Oユニット2
とのデータ通信以外のタスクを実行することにより、受
信フレームに含まれている受信データの解析、送信フレ
ームの作成や送信処理に要する時間がそのときどきにお
いて変動するのに対し、送信フレームが作成され次第、
NC装置本体1と分散型リモートI/Oユニット2との
間で、送信フレームの送信が開始されるため、分散型リ
モートI/Oユニット2の各局に対する一回の送受信サ
イクルタイムおよび分散型リモートI/Oユニット全局
分の送受信サイクルタイムが変動し、予め定義された所
定時間毎にサイクリック通信を行うことができないと云
う問題点がある。
【0021】また従来のシステムでは、分散型リモート
I/Oユニット2において、周期的にNC装置本体1と
の間でデータの送受信を実行するシステム機能は、NC
装置本体1と同様に、MPU111が制御プログラムを
実行することによるソフトウェア制御によって実現して
いるため、ハードウェアコストが高くなると共に、MP
U111を制御するソフトウェアの開発が必要になり、
ソフトウェア開発コストも必要となる。このため、分散
型リモートI/Oユニット2が高価なものになる。
【0022】また分散型リモートI/Oユニット2のシ
ステム機能がMPU111によるソフトウェア制御によ
って実現するため、通信データフォーマットが複雑とな
り、一本の信号線(通信線)上に、分散型リモートI/
Oユニット2に機能の異なる機器を接続する場合、小量
のデータしか取り扱わない機器のための分散型リモート
I/Oユニット2にもMPU111を付加しなければな
らず、コストパフォマンスが悪いものになる。
【0023】また周期的にNC装置本体1と分散型リモ
ートI/Oユニット2との間でデータの送受信を実行す
るシステムにおいて、大きなデータを複数回に分割して
転送する場合には、転送周期より遅い周期で受信データ
を読み出うとすると、データの連続性が保証できないと
云う問題が生じる。
【0024】また従来のシステムにおいては、分散型リ
モートI/Oユニット2は、通常時にはデータ入出力を
繰り返すが、MPU111がNC装置本体1からの受信
フレームのエラーチェック、出力制御部への動作指令の
出力、外部機器からのデータ入力、送信フレームへの組
み込み処理を実行しなければならないため、MPU11
1の負荷が大きく、高性能のMPU111を必要とし、
コスト高になる。
【0025】また上述のような従来のシステムでは、何
らかの異常が発生した場合には、NC装置本体1が分散
型リモートI/Oユニット2の出力をリセットするため
の送信フレームを分散型リモートI/Oユニット2へ送
信するが、突発的な異常時には、出力をリセットするた
めの送信処理時間が不足して出力リセットできない場合
や、ケーブルコネクタ抜け、信号断線などによるケーブ
ル障害により出力リセットできない場合があるため、別
のリセット手段を併用する必要がある。
【0026】この発明は、上述のようなな問題点を解決
するためになされたものあり、分散型リモートI/O式
制御システムの小型化、信頼性向上、低価格化、安全性
向上を図る分散型リモートI/O式制御システムの制御
方法を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明に係る分散型リモートI/O式制御シス
テムの制御方法は、制御装置本体と複数個の分散型リモ
ートI/Oユニットとが直列通信方式により接続された
分散型リモートI/O式制御システムの制御方法におい
て、制御装置本体と各分散型リモートI/Oユニットと
の間の双方向の直列送信を時分割により実施し、システ
ム起動時には、制御装置本体側で分散型リモートI/O
ユニットの種別および分散型リモートI/Oユニット上
の設定情報を判別するために通常入出力モードとは異な
るオフラインステータス通信モードで自動的に通信開始
するものである。
【0028】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、オフラインステータス通信モ
ードでは、制御装置本体から各分散型リモートI/Oユ
ニットへ各分散型リモートI/Oユニットに実装された
スイッチに対応するヘッダパターンを含む送信フレーム
を順次送信し、送信フレームに対応する各分散型リモー
トI/Oユニットが各々自ユニットの種別の情報を含ん
だ送信フレームを制御装置本体へ送信することにより、
分散型リモートI/Oユニットに実装されたスイッチ対
応の分散型リモートI/Oユニットの種別を制御装置本
体で認識し、当該オフラインステータス通信モードで
は、分散型リモートI/Oユニットの出力信号を前回と
同一として制御装置本体から新たに送信されたデータに
更新しないものである。
【0029】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、通常入出力モードであるオン
ライン通信モードとオフラインステータス通信モードと
の切り替えは制御装置本体から分散型リモートI/Oユ
ニットに送信するフレームのヘッダパターンの違いによ
るものとし、分散型リモートI/Oユニットの通信制御
部は、ヘッダパターンの違いを検知し、これに基づくモ
ード切替信号によってオンライン通信モードの通常入力
とオフラインステータス通信モードのステータス入力を
切り替えるものである。
【0030】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、システム電源投入時に自動的
にオフラインステータス通信モードをセットし、オフラ
インステータス通信モードからオンライン通信モードへ
の切り替え及びオンライン通信モードからオフラインス
テータス通信モードへの切り替えを制御装置本体のMP
Uが通信制御部のモード切替ビットをセットすることに
より実行し、同期回路により複数個の分散型リモートI
/Oユニットの第1局目への送信から同期して切り替
え、モード切替後に全ての分散型リモートI/Oユニッ
トのステータスを受信完了したことを示すステータスビ
ットをセットし、制御装置本体のMPUがステータス受
信完了を認識するものである。
【0031】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、制御装置本体の記憶手段に分
散型リモートI/Oユニットの接続局数、局番に対応す
る分散型リモートI/Oユニットの種別の情報を格納
し、システム起動後の分散型リモートI/Oユニットか
らの送信フレームに含まれるステータス情報と前記記憶
手段に格納された情報とに相違がある場合にはアラーム
出力を行うものである。
【0032】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、制御装置本体の通信制御部
は、オフラインステータス通信モード時の各分散型リモ
ートI/Oユニットからのステータス情報とオンライン
通信モード時の各分散型リモートI/Oユニットの入力
情報を保持する受信データ記憶手段を共用するものであ
る。
【0033】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、制御装置本体と複数個の分散
型リモートI/Oユニットとが直列通信方式により接続
された分散型リモートI/O式制御システムの制御方法
において、分散型リモートI/Oユニットにて制御装置
本体からの送信フレームの受信開始状態を受信開始状態
監視手段により監視し、制御装置本体からの送信フレー
ムの受信開始状態を所定時間以上検知できない場合には
分散型リモートI/Oユニットが自己の出力リセットを
自動的に行うものである。
【0034】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、制御装置本体の通信制御部
は、制御装置本体のMPUにより分散型リモートI/O
ユニットへの送信データの書き込みを行い、分散型リモ
ートI/Oユニット側からの受信データの読み出しが所
定時間以上に亙って実施されない場合にはシステム異常
と認識し、分散型リモートI/Oユニットに対する送信
を停止し、分散型リモートI/Oユニットの出力リセッ
ト動作を誘起させるものである。
【0035】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、分散型リモートI/Oユニッ
トは制御装置本体からの送信フレーム中にあるヘッダパ
ターンが各分散型リモートI/Oユニット上の局番を設
定するスイッチと対応するパターンである場合のみ自局
あての送信フレームと認識し、当該フレーム受信完了
後、ハードウェアタイマにより計時された所定時間経過
後に制御装置本体あての送信フレームの送信を開始する
ものである。
【0036】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、分散型リモートI/Oユニッ
トは、制御装置本体からの各分散型リモートI/Oユニ
ットに対するフレーム受信完了を検知した後に制御装置
本体に対してフレーム送信し、フレーム受信完了を検知
しない場合には制御装置本体に対してフレーム送信しな
いものである。
【0037】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、分散型リモートI/Oユニッ
トは、制御装置本体からのフレーム受信時に、通信フレ
ームの送受信の誤り制御を行い、誤り検出時には分散型
リモートI/Oユニットの出力信号を更新せずに制御装
置本体に対する送信フレームのヘッダパターンを切り替
えて送信し、制御装置本体にて送信フレームのヘッダパ
ターンよりの誤りを検知し、制御装置本体から分散型リ
モートI/Oユニットへのフレーム送信に誤りがあった
ことを認識するものである。
【0038】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、分散型リモートI/Oユニッ
トからの送信フレームのヘッダパターンが、制御装置本
体からの送信フレームの誤りを示す回数が所定値以上に
なれば、システムの異常としてシステム停止する。
【0039】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、制御装置本体の通信制御部に
分散型リモートI/Oユニットに送信するデータを保持
する送信データ記憶手段と分散型リモートI/Oユニッ
トより受信するデータを保持する受信データ記憶手段と
を設け、制御装置本体と分散型リモートI/Oユニット
間の通信フレーム中のデータ配列は、制御装置本体のM
PUのデータ配列に合わせて制御装置本体から分散型リ
モートI/Oユニットへの送信フレームと分散型リモー
トI/Oユニットから制御装置本体への送信フレームの
いずれもデータ単位で送信データ記憶手段からの読み出
し順序と受信データ記憶手段への書き込み順序の入れ換
えにより切り替えられるものである。
【0040】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、制御装置本体から各分散型リ
モートI/Oユニットへ送信したデータを分散型リモー
トI/Oユニットで出力し、出力データと同一のデータ
を制御装置本体へ送信するループバックモードを分散型
リモートI/Oユニットの通信制御部に与え、ループバ
ックモードの指示を分散型リモートI/Oユニットに実
装されたスイッチまたは制御装置本体から送信される送
信フレームのヘッダパターンにより行い、ヘッダパター
ンの変更を制御装置本体のMPUが通信制御部のモード
切替ビットをセットすることにより行うものである。
【0041】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、分散型リモートI/Oユニッ
トの通信制御部にMPUを付加し、MPUによって制御
装置本体から送信されるデータの読み出しと制御装置本
体へ送信するためのデータ書き込みを行うものである。
【0042】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、分散型リモートI/Oユニッ
トは、アナログ電圧の入出力を可能とし、制御装置本体
側から一定周期毎にアナログ電圧出力、アナログ電圧入
力するためのディジタルデータを分散型リモートI/O
ユニットとの間で送受信するものである。
【0043】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、各分散型リモートI/Oユニ
ットの出力部を別の分散型リモートI/Oユニットの入
力部に接続し、制御装置本体が各分散型リモートI/O
ユニットへ出力する出力データを異なるように設定し、
制御装置本体が受信する各分散型リモートI/Oユニッ
トの入力データが予め設定した各分散型リモートI/O
ユニットの入出力接続状態と一致することを確認するも
のである。
【0044】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、オンライン通信モードにおい
て、分散型リモートI/Oユニット上のスイッチのデー
タにより識別した分散型リモートI/Oユニットの種類
に対応して、制御装置本体から分散型リモートI/Oユ
ニットの局番を含むヘッダパターンとコマンドとパラメ
ータから構成される送信データを周期的に送信し、各分
散型リモートI/Oユニットでは個々の分散型リモート
I/Oユニットの局番を設定スイッチと対応したヘッダ
パターンがある場合のみ自局宛の送信フレームと認識
し、ハードウェア構成により送信データのコマンドデー
タとパラメータを処理するものである。
【0045】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、制御装置本体から一定周期ご
とに表示器の局番を含むヘッダパターンと表示コマンド
と表示データとを分散型リモートI/Oユニットに送信
し、分散型リモートI/Oユニットに接続された表示器
にデータ表示を行うものである。
【0046】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、制御装置本体に分散型リモー
トI/Oユニットを経由して接続された同期エンコー
ダ、手動パルス発生器のデジタルデータの読み出しを可
能とし、同期エンコーダ、手動パルス発生器から出力さ
れるパルス列のパルス数をカウントするパルスカウンタ
を有する分散型リモートI/Oユニット上のハードウェ
ア回路に対して、制御装置本体から一定周期毎に、分散
型リモートI/Oユニットのヘッダパターンとパルスカ
ウンタ値を保持して読み出すコマンドとを送信し、同期
エンコーダ、手動パルス発生器のパルスカウンタ値を制
御装置本体へ送信するものである。
【0047】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、制御装置本体よりMPU付き
の分散型リモートI/Oユニットへヘッダパターンと共
にサイクリックに変化するシーケンス番号部を含むコマ
ンド部とパラメータ部から構成される送信データを送信
し、分散型リモートI/Oユニットでは受信したデータ
のコマンド部を解釈し、シーケンス番号順にパラメータ
部のデータを並べることにより制御装置本体より分散型
リモートI/Oにデータを転送するものである。
【0048】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法は、MPU付きの分散型リモート
I/Oユニットでは受信したコマンドに対する応答デー
タとしてコマンド部とパラメータ部から構成される応答
データを生成し、コマンド部には受信したコマンドとシ
ーケンス番号を付けることにより、制御装置本体側で受
信したデータがどのコマンドに対する応答かを認識し、
かつシーケンス番号順にパラメータ部のデータを並べる
ことにより分散型リモートI/Oユニットから制御装置
本体へデータ転送するものである。
【0049】
【作用】この発明に係る分散型リモートI/O式制御シ
ステムの制御方法においては、制御装置本体と各分散型
リモートI/Oユニットとの間の双方向の直列送信を時
分割により実施し、システム起動時には、制御装置本体
側で分散型リモートI/Oユニットの種別および分散型
リモートI/Oユニット上の設定情報を判別するために
通常入出力モードとは異なるオフラインステータス通信
モードで自動的に通信開始する。これにより、システム
起動時には必ずオフラインステータス通信モードで動作
するため、システムの異常動作を防止でき、その後のオ
ンライン通信モード時に制御装置本体が分散型リモート
I/Oユニットの種別を認識できるようになり、制御装
置本体が分散型リモートI/Oユニットの種別に合った
入出力制御が可能となる。
【0050】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、オフラインステータ
ス通信モードでは、制御装置本体から各分散型リモート
I/Oユニットへ送信フレームを順次送信し、送信フレ
ームに対応する各分散型リモートI/Oユニットが各々
自ユニットの種別の情報を含んだ送信フレームを制御装
置本体へ送信することにより、分散型リモートI/Oユ
ニットに実装されたスイッチ対応の分散型リモートI/
Oユニットの種別を制御装置本体で認識する。またオフ
ラインステータス通信モードでは、分散型リモートI/
Oユニットの出力信号を前回と同一として制御装置本体
から新たに送信されたデータに更新しない。これにより
システム起動時に制御装置本体のオペレータは、分散型
リモートI/Oユニットの接続状況、接続されている分
散型リモートI/Oユニットの種別の確認を容易に行え
るようになる。またオフラインステータス通信モードで
は、制御装置本体から送信されたデータを分散型リモー
トI/Oユニット側では使用されず、通信開始時にMP
Uが誤って出力データを送っても分散型リモートI/O
ユニット側では出力されないため、安全性の高いシステ
ムを構築することができる。
【0051】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、オンライン通信モー
ドとオフラインステータス通信モードとの切り替えは制
御装置本体から分散型リモートI/Oユニットに送信す
るフレームのヘッダパターンの違いによるものとし、分
散型リモートI/Oユニットの通信制御部は、ヘッダパ
ターンの違いを検知し、これに基づくモード切替信号に
よってオンライン通信モードの通常入力とオフラインス
テータス通信モードのステータス入力を切り替えられ
る。これにより制御装置本体と分散型リモートI/Oユ
ニットの回路構成が簡単になると共に、オフライン通信
モード時にも分散型リモートI/Oユニット出力に関し
ては、オンライン通信モード時と同様に出力可能とな
る。
【0052】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、システム電源投入時
に自動的にオフラインステータス通信モードをセット
し、オフラインステータス通信モードとオンライン通信
モードとの間の切り替えを制御装置本体のMPUが通信
制御部のモード切替ビットをセットすることにより実行
し、同期回路により複数個の分散型リモートI/Oユニ
ットの第1局目への送信から同期して切り替え、モード
切替後に全ての分散型リモートI/Oユニットのステー
タスを受信完了したことを示すステータスビットをセッ
トし、制御装置本体のMPUがステータス受信完了を認
識する。これにより電源投入後には自動的にオフライン
ステータス通信モードとなり、自動的に分散型リモート
I/Oユニットへ順次ステータス要求のための送信フレ
ームを送出するため、制御装置本体側のソウトフェア処
理が簡単になる。また分散型リモートI/Oユニットの
第1局目への送信から同期してステータス要求のための
送信フレームに切り替わるため、制御装置本体側で通常
入力とステータスを間違えて認識することがない。
【0053】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体の記憶
手段に分散型リモートI/Oユニットの接続局数、局番
に対応する分散型リモートI/Oユニットの種別の情報
を格納し、システム起動後の分散型リモートI/Oユニ
ットからの送信フレームに含まれるステータス情報と前
記記憶手段に格納された情報とに相違がある場合にはア
ラーム出力を行う。これにより安全性の高い分散型リモ
ートI/Oユニットシステムを構築することができる。
【0054】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体の通信
制御部は、オフラインステータス通信モード時とオンラ
イン通信モード時とで受信データ記憶手段を共用する。
これにより通信制御部の構成を簡略化できる。
【0055】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットにて制御装置本体からの送信フレームの受信
開始状態を受信開始状態監視手段により監視し、制御装
置本体からの送信フレームの受信開始状態を所定時間以
上検知できない場合には分散型リモートI/Oユニット
が自己の出力リセットを自動的に行う。これにより制御
装置本体が異常状態となり、システム停止した際に機械
制御信号をリセットすることができ、安全性が高いシス
テムを構築することができる。
【0056】また、受信開始状態検知方式とすることに
より、制御装置本体が送信状態でシステム停止した場
合、及びケーブル抜け、断線等の状態が発生しても分散
型リモートI/Oユニット側の出力は確実にリセットさ
れる。
【0057】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体の通信
制御部は、制御装置本体のMPUにより分散型リモート
I/Oユニットへの送信データの書き込みを行い、分散
型リモートI/Oユニット側からの受信データの読み出
しが所定時間以上に亙って実施されない場合にはシステ
ム異常と認識し、分散型リモートI/Oユニットに対す
る送信を停止し、分散型リモートI/Oユニットの出力
リセット動作を誘起させる。これにより制御装置本体の
システムソウトウェアが正常に動作しないことを検知し
て確実に分散型リモートI/Oユニットの出力をリセッ
トできる。
【0058】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットは制御装置本体からの送信フレーム中にある
ヘッダパターンが各分散型リモートI/Oユニット上の
局番を設定するスイッチと対応するパターンである場合
のみ自局あての送信フレームと認識し、当該フレーム受
信完了後、ハードウェアタイマにより計時された所定時
間経過後に制御装置本体あての送信フレームの送信を開
始する。これにより従来のような分散型リモートI/O
ユニット側のMPUが制御装置本体からのフレーム受信
完了を確認して制御装置本体へ送信するソウトウェア手
順が不要になる。
【0059】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットは、制御装置本体からの各分散型リモートI
/Oユニットに対するフレーム受信完了を検知した後に
制御装置本体に対してフレーム送信し、フレーム受信完
了を検知しない場合には制御装置本体に対してフレーム
送信しない。これにより各分散型リモートI/Oユニッ
トの実装有無の判別ができる。
【0060】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットは、制御装置本体からのフレーム受信時に、
通信フレームの送受信の誤り制御を行い、誤り検出時に
は分散型リモートI/Oユニットの出力信号を更新せず
に制御装置本体に対する送信フレームのヘッダパターン
を切り替えて送信し、制御装置本体にて送信フレームの
ヘッダパターンよりの誤りを検知し、制御装置本体から
分散型リモートI/Oユニットへのフレーム送信に誤り
があったことを認識する。分散型リモートI/Oユニッ
トは、制御装置本体からのフレーム受信時に誤りが検知
された場合には出力信号を更新しないことにより、通信
路のノイズ環境に対する信頼性が向上する。
【0061】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットからの送信フレームのヘッダパターンが、制
御装置本体からの送信フレームの誤りを示す回数が所定
値以上になると、システムの異常としてシステム停止す
る。これによりシステムの信頼性が向上する。
【0062】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体と分散
型リモートI/Oユニット間の通信フレーム中のデータ
配列が、制御装置本体のMPUのデータ配列に合わせて
制御装置本体から分散型リモートI/Oユニットへの送
信フレームと分散型リモートI/Oユニットから制御装
置本体への送信フレームのいずれもデータ単位で送信デ
ータ記憶手段からの読み出し順序と受信データ記憶手段
への書き込み順序の入れ換えにより切り替えられる。こ
れにより各種の機械に対応しやすくなる。
【0063】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体から各
分散型リモートI/Oユニットへ送信したデータを分散
型リモートI/Oユニットで出力し、出力データと同一
のデータを制御装置本体へ送信するループバックモード
を分散型リモートI/Oユニットの通信制御部に与え、
ループバックモードの指示を分散型リモートI/Oユニ
ットに実装されたスイッチまたは制御装置本体から送信
される送信フレームのヘッダパターンにより行い、ヘッ
ダパターンの変更を制御装置本体のMPUが通信制御部
のモード切替ビットをセットすることにより行う。これ
により制御装置本体側で分散型リモートI/Oユニット
へ送信した出力データが正常に送信され、また同時に分
散型リモートI/Oユニットから制御装置本体への送信
も正常にできることが容易に確認できる。
【0064】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、MPUによって制御
装置本体から送信されるデータの読み出しと制御装置本
体へ送信するためのデータ書き込みを行う。これによ
り、他のアプリケーションに流用可能となり、用途が拡
大する。
【0065】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットは、アナログ電圧の入出力を可能とし、制御
装置本体側から一定周期毎にアナログ電圧出力、アナロ
グ電圧入力するためのディジタルデータを分散型リモー
トI/Oユニットとの間で送受信する。これによりシス
テムとしての用途が拡大する。
【0066】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、各分散型リモートI
/Oユニットの出力部を別の分散型リモートI/Oユニ
ットの入力部に接続し、制御装置本体が各分散型リモー
トI/Oユニットへ出力する出力データを異なるように
設定し、制御装置本体が受信する各分散型リモートI/
Oユニットの入力データが予め設定した各分散型リモー
トI/Oユニットの入出力接続状態と一致することを確
認する。これにより制御装置本体と複数の分散型リモー
トI/Oユニットにより構成されるシステムの試験を簡
単に実施できる。
【0067】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、オンライン通信モー
ドにおいて、分散型リモートI/Oユニット上のスイッ
チのデータにより識別した分散型リモートI/Oユニッ
トの種類に対応して、制御装置本体から分散型リモート
I/Oユニットの局番を含むヘッダパターンとコマンド
とパラメータから構成される送信データを周期的に送信
し、各分散型リモートI/Oユニットでは個々の分散型
リモートI/Oユニットの局番を設定スイッチと対応し
たヘッダパターンがある場合のみ自局宛の送信フレーム
と認識し、ハードウェア構成により送信データのコマン
ドデータとパラメータを処理する。これにより1本の通
信ライン上に異なる種類のI/Oを接続できる。
【0068】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体から一
定周期ごとに表示器の局番を含むヘッダパターンと表示
コマンドと表示データとを分散型リモートI/Oユニッ
トに送信し、分散型リモートI/Oユニットに接続され
た表示器にデータ表示を行う。これにより制御装置本体
におけるソフトウェア処理は直列通信で表示データを送
信すると云う操作を意識することなくMPUのデータバ
スに表示器が直接接続されている場合と同様に、制御コ
マンドと表示データを制御装置側の分散型リモートI/
Oユニットの送信バッファに書き込むだけでよい。送信
バッファに書き込まれた表示データはハードウェア処理
により直列通信で分散型リモートI/Oユニットに送信
され、分散型リモートI/Oユニットの出力データとし
て表示器にセットされる。このため制御装置本体のソフ
トウェアは、分散型リモートI/Oユニットを用いてデ
ータを出力すると云う特別の処理が不要になる。
【0069】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、同期エンコーダ、手
動パルス発生器が出力するパルス列のパルス数をカウン
トするパルスカウンタを有する分散型リモートI/Oユ
ニット上のハードウェア回路に対して、制御装置本体か
ら一定周期毎に、分散型リモートI/Oユニットのヘッ
ダパターンとパルスカウンタ値を保持して読み出すコマ
ンドとを送信し、同期エンコーダ、手動パルス発生器の
パルスカウンタ値を制御装置本体へ送信する。これによ
りパルスカウンタの情報は周期的に制御装置本体へ送信
され、制御装置本体のソフトウェアは制御装置本体の分
散型リモートI/Oユニットの受信バッファのデータを
読み出すことにより、直列通信でデータを受信すると云
う動作を意識することなく、MPUのデータバスにパル
スカウンタインタフェースが直接接続されている場合と
同様に、周期的に更新されるデータを読み出すことがで
きる。
【0070】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法では、制御装置本体よりMPU付
きの分散型リモートI/Oユニットへヘッダパターンと
共にサイクリックに変化するシーケンス番号部を含むコ
マンド部とパラメータ部から構成される送信データを送
信し、分散型リモートI/Oユニットでは受信したデー
タのコマンド部を解釈し、シーケンス番号順にパラメー
タ部のデータを並べる。これにより連続したデータを高
い信頼性をもって制御装置本体よりMPU付きの分散型
リモートI/Oユニットへ送信することができる。
【0071】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法では、MPU付きの分散型リモー
トI/Oユニットが受信したコマンドに対する応答デー
タとしてコマンド部とパラメータ部から構成される応答
データを生成し、コマンド部に受信したコマンドとシー
ケンス番号を付けることにより、制御装置本体側で受信
したデータがどのコマンドに対する応答かを認識し、か
つシーケンス番号順にパラメータ部のデータを並べるこ
とにより分散型リモートI/Oユニットから制御装置本
体へデータを送信する。これによりMPU付きの分散型
リモートI/Oユニットから制御装置本体へ連続したデ
ータを高い信頼性をもって送信することができる。
【0072】
【実施例】以下に添付の図を参照してこの発明を実施例
について詳細に説明する。なお、この発明の実施例にお
いて上述の従来例と同一部分は、上述の従来例に付した
符号と同一の符号を付してその説明を省略することがあ
る。
【0073】[実施例1] (システム全体構成)図1はこの発明による制御方法を
実施する分散型リモートI/O式制御システムの一例を
示している。
【0074】分散型リモートI/Oユニット2は、通信
制御部130と、出力制御部131と、入力制御部13
2と、オンライン通信モード時の入力I/F部132よ
りのデータの通常入力とオフライン通信モードにおける
ステータス情報(ID CODE)の入力とを通信制御
部130よりの通信モード選択信号MODEにより切り
替えるマルチプレクサ133と、各分散型リモートI/
Oユニットの種別を個別に設定するスイッチ134とを
有している。
【0075】ステータス情報は、分散型リモートI/O
ユニット2の種別、設定情報等であり、分散型リモート
I/Oユニット2がどのような種類(例えばディジタル
信号、アナログ信号、電圧信号、電流信号、AC/DC
など)の入出力信号を取り扱うなどの情報を含んでい
る。
【0076】この分散型リモートI/Oユニット2はM
PUとMPUを動作させるソフトウェア格納ROMを含
んでいない。
【0077】通信制御部130は受信開始状態監視手段
としてキャリヤセンサ135を有している。キャリヤセ
ンサ135は、NC装置本体1からの送信フレームが受
信開始状態であるか否かを検知する論理部であり、NC
装置本体1からのシリアル受信信号RXDの有無を監視
する。
【0078】なお、図1において、TXDは分散型リモ
ートI/Oユニット2からのシリアル送信信号、RTS
は送信ドライバICオン信号である。
【0079】図2は上述のような分散型リモートI/O
式制御システムにおいて、単純な入出力制御のみを行う
パラレルモード(PARARLLEL MODE)と、
入力制御部にMPU(REMOTE CPU)を有する
分散型リモートI/Oユニットを使用して行うCPUバ
スモード(CPU BUS MODE)の違いを示して
いる。パラレルモードでは、通信制御部(REMOTE
−IO COMM.)130が8ビットの出力ポートD
Oと入力ポートDIを直接制御する。CPUバスモード
については、図8を参照して後に詳細に説明する。
【0080】なお、図2において、DO0〜1Fは出力
データ、DI0〜1Fは入力データである。またPO0
0〜1Fは後述する図8のレジスタ535にセットされ
るデータを示しており、またPI00〜0Fは図8にお
けるPI00〜0Fと同等の意味のパラレル入力信号で
あることを示している。
【0081】信号の名称をDO0〜1FとDI0〜1F
と異なるようにしているのは、信号の取扱いが異なるこ
とを示している。
【0082】(NC装置本体の通信制御部の送信部ハー
ドウェア構成)図3はこの発明による分散型リモートI
/O式制御システムの制御方法の実施に使用するNC装
置本体1の通信制御部102の送信部のハードウェア構
成を示している。
【0083】この送信部は、MPU101よりの分散型
リモートI/Oユニット2に送信するデータD0〜D1
5を一時記憶するライトバッファ300と、ライトバッ
ファ300より与えられるデータD0〜D15を保持す
るラッチ回路(送信データ記憶手段)301と、ラッチ
回路301を選択するマルチプレクサ302と、選択さ
れたラッチ回路301の送信データをシリアルにシフト
するためのシトレジスタ303と、送信フレームの誤
り検知用に付加するCRCデータを生成するCRCジェ
ネレータ304と、送信フレームの先頭と終了を示すた
めに付加されるフラグパターンを生成するフラグパター
ンジェネレータ305とを有している。
【0084】加えて、送信フレームがどの分散型リモー
トI/Oユニット2へ送信するものかを示すためのヘッ
ダパターンを生成するアドレスジェネレータ306と、
トレジスタ303とCRCジェネレータ304とフ
ラグパターンジェネレータ305とアドレスジェネレー
タ306の個々の出力を論理和するORゲート307
と、送信データとフラグパターンを識別するために送信
データにゼロインサーションするゼロインサーション回
路308と、送信フレームのパターンにNRZI変調を
実施するNRZI変調回路309とを有している。
【0085】さらに、加えて、送信フレームをタイミン
グを取って生成するための送信HDLCシーケンサ31
0と、NC装置本体1から分散型リモートI/Oユニッ
ト2への送信開始タイミングを所定時間間隔で決める送
信HDLCタイマ311と、通信制御部102の全ての
クロックを制御するためのクロック信号制御部312
と、通信制御部102でウォッチドッグが検出された時
に送信を止めるためのANDゲート313と、送信HD
LCシーケンサ310による送信タイミングに合わせて
マルチプレクサ302を切り替えるマルチプレクサ切替
回路314と、通信制御部102に対してMPU101
が送信データ書き込み、受信データ読み出しを一定時間
以上実施しない場合を検知して送信出力をオフするため
のウォッチドッグ検出回路315と、MPU101より
の送信データの書み込み先のラッチ回路301を選択す
るラッチセレクタ316とを有している。
【0086】ウォッチドッグ検出回路315は、図で
は、ANDゲート313とラッチ回路301の双方に結
線されているが、この結線はその何れか一方のみが行わ
れていればよい。ウォッチドッグ検出回路315がAN
Dゲート313と結線されていれば、ウォッチドッグ検
出回路315が送信オフ指令信号を発生すると、RTS
信号がオフになり、送信信号TXDが即時に応答性よく
遮断される。これに対しウォッチドッグ検出回路315
がラッチ回路301と結線されていると、ウォッチドッ
グ検出回路315の送信オフ指令信号によってラッチ回
路301がリセットされ、リセットされたデータが送信
される。この場合には送信信号を遮断せずに分散型リモ
ートI/Oユニット2の出力を実質的にオフでき、信号
ケーブル遮断と区別することが可能になる。
【0087】このNC装置本体1における送信タイミン
グは送信HDLCタイマ311により設定され、送信サ
イクルタイムが一定になる。
【0088】なお、図3にて、A0−4、CS、RD、
WR、BUS8は各々MPU101より入力されるアド
レス信号、CLOCKはクロック信号、CHANGEは
送受信ボーレートを切り替えるためのクロック切替信
号、IN−XMITは送信期間中であることを示すLE
D用出力信号、XMIT ENDはMPU101へ出力
する送信フレームの送信完了信号、XSD0〜7は分散
型リモートI/Oユニット2への送信データのモニタ信
号、XFCS0〜7はCRCデータ信号、TXMCは送
信データ選択用アルチプレクサ切替信号である。
【0089】図4(a)はNC装置本体1のロースピー
ドモード時の送受信タイミングを、(b)はハイスピー
ドモード時の送受信タイミングを各々示している。な
お、図4にて、XMITは送信タイミングを、RECV
は受信タイミングを各々示している。
【0090】図4に示されている送信タイミングの場
合、送信HDLCタイマ311は送信起動信号XMIT
を1送信サイクルについて8回発生する。送信HDLC
タイマ311が送信起動信号XMITを発生すると、送
信HDLCシーケンサ310が、その送信起動信号XM
ITを受け、送信データ保持用のラッチ回路301を選
択するために、マルチプレクサ切替回路314に選択信
号を出力する。マルチプレクサ切替回路314は、マル
チプレクサ302をセレクト動作させ、データ送信対象
のラッチ回路301を選択設定する。
【0091】具体的には、先ず、1送信サイクルの最初
の送信起動信号XMITでは、番号が0〜3の4つのラ
ッチ回路301が選択され、次回の送信起動信号XMI
Tでは、番号が4〜7の4つのラッチ回路301が選択
される。このようにして、送信起動信号XMIT毎にラ
ッチ回路301が順に選択され、1送信サイクルの最後
の送信起動信号XMITでは、番号が1C〜1Fの4つ
のラッチ回路301が選択され、1送信サイクル内に全
てのラッチ回路301が選択され、その全てのラッチ回
路301のデータが送信されることになる。
【0092】(NC装置本体の通信制御部の受信部のハ
ードウェア構成)図5はこの発明による分散型リモート
I/O式制御システムの制御方法の実施に使用するNC
装置本体1の通信制御部102の受信部のハードウェア
構成を示している。
【0093】この受信部は、受信したデータD0〜D1
5、各種ステータス情報(XMITEND,RECV
END,CRC ERR,CONNECTION ST
ATUS)を一時記憶するリードバッファ400と、リ
ードバッファ400よりの受信データD0〜D15を保
持するラッチ回路(受信データ記憶手段)401と、各
分散型リモートI/Oユニット2からの受信に合わせて
ラッチ回路401を切り替え選択するためのデマルチプ
レクサ402と、受信フレームのシリアルデータをシフ
トするためのシフトレジスタ403と、ゼロインサーシ
ョンされた受信ビット列からゼロデリーションを行うゼ
ロデリーション回路404と、NRZI変調された受信
フレームを復調するNRZI復調回路405とを有して
いる。
【0094】加えて、受信フレーム開始と終了を検知す
るためのフラグパターン比較器406と、受信フレーム
のヘッダパターンが正常か否かを判別するためのアドレ
スパターン比較器407と、受信フレームが誤りがない
か否かを判別するためのCRC比較器408と、受信処
理のタイミング制御を実施する受信HDLCシーケンサ
409と、受信HDLCシーケンサ409の受信HDL
Cシーケンサの受信完了タイミングに合わせてCRC比
較器408の結果が正常受信の場合にのみ受信データ保
持用のラッチ回路401にデータの書き込みを行う受信
ラッチ制御部410とを有している。
【0095】なお、図5にて、IN−RECVは受信期
間中であることを示すLED用出力信号、CRC−ER
Rは受信エラー検出信号を、RECV ENDは受信完
了信号、CRC ERRはCRCエラーで終了したこと
を示すステータス信号、SWAPはMPU101のデー
タビット数によりデータ出力を切り替えられたデータ信
号、CONNECTION STAUSは分散型リモ
ートI/Oユニット2が接続されているか否かを示すス
テータス信号、RFCS0〜7はCRC比較器408の
比較結果を示す信号、DMCはデマルチプレクサ402
の切替信号、RSTはラッチ回路401のラッチストロ
ーブ信号である。
【0096】ここでは、受信ラッチ制御回路410が受
信順にデマルチプレクサ切替信号DMCによってデマル
チプレクサ402を切り替え、選択されたラッチ回路4
01に対してラッチストローブ信号を与え、ラッチを行
う。
【0097】(NC装置本体の通信制御部の動作)NC
装置本体1の通信制御部102の詳細な動作について
は、一般的なHDLCプロトコルをサポートするものと
同一であるので省略するが、この発明による制御方法で
は、通信制御部102にアクセスが無い状態が所定時間
に亙って続いたことをウォッチドッグ検知回路315が
検知すると、送信データのラッチ回路301をリセット
し、初期状態の送信データを分散型リモートI/Oユニ
ット2へ送信すると共に、送信ドライバのゲート信号を
ANDゲート313により遮断する。分散型リモートI
/Oユニット2は受信フレームがなくなったことにより
出力リセットを実施する。
【0098】このシステムでは、NC装置本体1と分散
型リモートI/Oユニット2との間の通信は、NC装置
本体1から分散型リモートI/Oユニット2への送信線
とリモートI/Oユニット2からNC装置本体1への送
信線とを兼用した一本の通信線だけで行われるから、ケ
ーブル抜け、ケーブル断線、NC装置本体1のMPU1
01の異常などに対して分散型リモートI/Oユニット
2の出力をオフする手段として、新たな信号線を用いて
対策する必要がない。
【0099】NC装置本体1では、分散型リモートI/
Oユニット2への送信データの書き込みと受信データの
読み出しを周期的に実施しているので、ウォッチドッグ
検知回路315により設定する前記所定時間はその周期
の2倍以上に設定すればよい。また、前記所定時間は、
分散型リモートI/Oユニット2が使用されている状
態、例えばデータI/Oの対象となる工作機械が必要と
する制御特性などによるが、数百ミリ秒以内には収まっ
ている必要がある。
【0100】また、NC装置本体1の送信タイミングは
MPU101に依存することなく送信HDLCタイマ3
11により設定されることにより、送信サイクルタイム
が一定になる。
【0101】(分散型リモートI/Oユニットの通信制
御部のハードウェア構成)図6は、この発明による分散
型リモートI/O式制御システムの制御方法の実施に使
用する分散型リモートI/Oユニット2の通信制御部1
30のハードウェア構成を示している。
【0102】通信制御部130は、通常入出力モードと
バス動作モードとループバックモードモードの何れか一
つを選択的に設定するモード設定デコーダ500と、入
力データDI0〜31を与えられるフィルタ回路501
と、フィルタ回路501を選択するマルチプレクサ50
2と、選択されたフィルタ回路501の入力データ(送
信データ)をシリアルに変換するためのシトレジスタ
503と、送信フレームの誤り検知用に付加するCRC
データを生成するCRCジェネレータ504と、送信フ
レームの先頭と終了を示すために付加されるフラグパタ
ーンを生成するフラグパターンジェネレータ505と、
送信先を示すヘッダパターンを生成するアドレスジェネ
レータ506とを有している。
【0103】通信制御部130は、加えて、シトレジ
スタ503とCRCジェネレータ504とフラグパター
ンジェネレータ505とアドレスジェネレータ506の
個々の出力を論理和するORゲート507と、送信デー
タとフラグパターンを識別するために送信データにゼロ
インサーションするゼロインサーション回路508と、
送信フレームのパターンにNRZI変調を実施するNR
ZI変調回路509と、送信フレームをタイミングを取
って生成するための送信HDLCシーケンサ510と、
送信HDLCシーケンサ510による送信タイミングに
合わせてマルチプレクサ502を切り替える送信データ
選択用のマルチプレクサ切替回路511と、出力データ
DO0〜DO31を保持するラッチ回路521とを有し
ている。
【0104】送信HDLCシーケンサ510は、後述の
CRC比較器527が出力するRECV END信号に
より起動されるハードウェアタイマを含み、ハードウェ
アタイマにより計時された時間をもって送信フレームの
送信開始タイミングを設定する。
【0105】通信制御部130は、さらに、加えて、受
信フレームのシリアルデータをシフトするためのシフト
レジスタ522と、ゼロインサーションされた受信ビッ
ト列からゼロデリーションを行うゼロデリーション回路
523と、NRZI変調された受信フレームを復調する
NRZI復調回路524と、受信フレーム開始と終了を
検知するためのフラグパターン比較器525と、受信フ
レームのヘッダパターンが正常か否かを判別するための
アドレスパターン比較器526と、受信フレームが誤り
がないか否かを判別するためのCRC比較器527と、
受信処理のタイミング制御を実施する受信HDLCシー
ケンサ528と、受信中信号の開始時に微分信号を出力
する微分器529と、微分信号が一定時間検知できない
ことを検出するためのアラームカウンタ530と、クロ
ック信号制御回路517と、分散型リモートI/Oユニ
ットの局番信号ADDの設定とループバックモード/通
常入出力モード切替を行うロータリスイッチ518とを
有している。
【0106】フィルタ回路501は分散型リモートI/
Oユニット2に入力されるノイズ成分を含んだ信号入力
をフィルタリングしてノイズ成分の無い信号を得る機能
を持つ。
【0107】なお、図6において、MOD0−3は通常
入出力モードとバス動作モードとループバックモードと
の切替のためにモード設定部500に与えるモード切替
信号、RECV ENDは受信完了信号、CRC ER
RはNC装置本体1からの受信フレームにCRCエラー
があった場合を示すCRCエラー信号、L−RECVは
受信データラッチ信号、DO RESETはアラームカ
ウンタ530が出力するアラーム信号であり、このアラ
ーム信号によって分散型リモートI/Oユニット2の出
力用のラッチ回路521をリセットする。
【0108】MPU付加時には、出力データDI0−
7、DI8−15は、DATA0−7、A0−A3、C
S、RD、WRの各信号として使用される。
【0109】図7は分散型リモートI/Oユニット2に
おける1回の送受信サイクルを示している。
【0110】(分散型リモートI/Oユニットの入出力
部の構成) 図8はこの発明による分散型リモートI/O式制御シス
テムの制御方法の実施に使用する分散型リモートI/O
ユニット2の入出力部を示している。分散型リモートI
/Oユニット2にMPUを付加した場合にNC装置本体
1へ送信するデータを分散型リモートI/Oユニット2
側のMPUが書き込みためのレジスタ512(図6参
照)と、通信制御部130に入力される入力信号の極性
を変換する極性変換器513と、分散型リモートI/O
ユニット2にMPUを接続して使用した場合のデコーダ
514と、通信制御部130への入力信号の入力バッフ
ァ515と、分散型リモートI/Oユニット2にMPU
を接続した場合のNC装置本体1からの受信データなど
を読み出すための出力バッファ516と、通信制御部1
30のモード設定により分散型リモートI/Oユニット
2の出力信号を切り替えるためのマルチプレクサ532
と、出力信号の極性を切り替える極性変換器533と、
出力信号の出力バッフ534と、分散型リモートI/
Oユニット2にMPUを付加した場合に分散型リモート
I/Oユニット2に付加されたMPUが出力データを書
き込むためのレジスタ535とを有している。
【0111】極性変換器513、533の機能として
は、分散型リモートI/Oユニット2の入出力が利用さ
れる対象機器に合わせて信号極性を変える機能を果た
し、その機能は通信制御部130の外部信号入力により
設定される。
【0112】なお、図8において、LOOPBACK、
DOL00〜1Fはループアップ試験にNC装置本体1
へ直接送信する送信データ信号、RECEIVE DA
TA#0〜#3は図6のシフトレジスタ522の出力デ
ータ信号、TRANSMITDATA#0〜#3は図6
におけるXSD0−7信号に相当するNC装置本体1に
対する送信データ信号、BUS MODE READは
バス動作モード時にデコーダ514で分散型リモートI
/Oユニット2のMPUがデータを読み出している時に
オンとなるスモードリード信号、FILTER−CL
OCKはフィルタ501のフィルタ定数選択信号であ
る。
【0113】分散型リモートI/Oユニット2は、モー
ド設定レコーダ500に入力する外部モード入力信号
(モード切替信号)MOD0−3によって、動作モード
として、MPUを付加しない通常入出力モードと、MP
Uを付加するバス動作モードと、試験時にNC装置本体
1からの送信データを分散型リモートI/Oユニット2
で折り返して送信するループバックモードの何れか一つ
が選択設定される。
【0114】(通常入出力モード)通常入出力モードで
は、ラッチ回路521に保持されたNC装置本体1から
の送信データがマルチプレクサ532よって選択され、
極性変換器533を経由して出力信号(DO00−0
7、DO08−0F、DO10−17、DO18−1
F)として利用され、入力信号(DI00−07,DI
08−0F,DI10−17,DI18−1F)が極性
変換器513を経由してフィルタ回路501を通ってマ
ルチプレクサ502で選択されてNC装置本体1へ送信
される。
【0115】(バス動作モード)バス動作モードでは、
ラッチ回路521に保持されたNC装置本体1からの送
信データがDOL00〜1Fとして出力バッファ516
を経由して通信制御部130の外部に付加されたMPU
に読み出され、MPUは読み出したデータを必要に応じ
て変換して入力バッファ515を通して書き込みレジス
タ535に書き込む。マルチプレクサ532では、書き
込みレジスタ535からのデータバスが選択されて送信
データDOL00〜1Fが出力信号DO00〜DO1F
として出力される。
【0116】NC装置本体1へのデータ送信は、MPU
が入力バッファ515を通して送信用書き込みレジスタ
512に書き込むことで、マルチプレクサ502がレジ
スタ512からのデータバスを選択して送信される。
【0117】バス動作モードでは、入力データDI08
−0Fは通信制御部内部のデコーダ514の制御入力と
して使用され、DI01−1FはMPUがその信号状態
をPI00−0F信号として出力バッファ516を経由
して読み出せる。
【0118】以上のように、バス動作モードにおいて
は、通信制御部130が入力データと出力データ振り
分けるのではなく、一度、MPUが通信制御部130よ
りNC装置本体1からの受信データを読み出して解析
し、出力ポートに出力データをセットする。
【0119】この場合の信号の流れは、(RECEIV
E DATA#0〜#3)→ラッチ回路521→(DO
L00〜1F)→バッファ516よりデータリード→M
PUがデータ解析→入力バッファ515を通してレジス
タ535(PO00〜1F)にデータを書き込む→DO
00〜1Fへ出力となる。
【0120】入力データとしては、DI10〜1Fのみ
が使用可能であり、DI00〜07はリモートCPUの
データ信号として使用され、DI08〜0Fはリモート
CPUからの制御信号入力として使用されるため、MP
Uを付加した場合には、DI00〜0Fは使用不可にな
る。DI10〜1Fの信号の流れは、(DI10〜1
F)→(PI00〜0F)→出力バッファ516よりデ
ータリード→MPUがデータ解析→入力バッファ515
を通してレジスタ512(WR00〜03)にデータを
書き込む→マルチプレクサ502を通して(TRNSM
IT DATA#0〜#3)に変換→NC装置本体1へ
送信となる。
【0121】このバス動作モードの実施ために分散型リ
モートI/Oユニット2にMPUを付加すると、制御装
置本体のI/Oユニット機器、制御装置本体の操作パネ
ル信号の入出力、紙テープリーダー、紙テープパンチャ
ー等の他のアプリケーションに流用可能となり、用途が
拡大する。分散型リモートI/Oユニット2にMPUを
付加しても、NC装置本体1との間の通信は、MPUに
依存することなく、自動的に実行されるから、そのMP
Uのソウトウェア処理が複雑になることはない。
【0122】(ループバックモード)ループバックモー
ドでは、ラッチ回路521に保持されたNC装置本体1
からの送信データ(DOL00−1F)をマルチプレク
サ502で選択してNC装置本体へ送信する。
【0123】ループバックモードにおいて、正常にNC
装置本体1で送信したデータと受信したデータが一致し
ていることを折り返しチェックするためには、ラッチ回
路521にデータ保持が完了した後で、ループバックモ
ードで送信するデータ(LOOPBACK DOL00
−1F)を送信フレームに生成する必要があるが、NC
装置本体1からのデータ受信と分散型リモートI/Oユ
ニット25からの送信は時分割で実施されているため問
題を生じることはない。
【0124】このループバックモードにより、NC装置
本体1で分散型リモートI/Oユニット2へ送信した出
力データが正常に送信され、また分散型リモートI/O
ユニット2からNC装置本体1への送信も正常にできる
ことが容易に確認できる。
【0125】(NC装置本体と分散型リモートI/Oユ
ニットの間の送受信データの流れ)図9はこの発明によ
る制御方法におけるNC装置本体1と分散型リモートI
/Oユニット2との間の送受信データの流れを示すタイ
ミング図である。図9において、N#0〜N#7はNC
装置本体1から分散型リモートI/Oユニット2への送
信フレームのタイミング、R#0〜R#7は分散型リモ
ートI/Oユニット2からNC装置本体1への送信フレ
ームのタイミング、N#0−RTSA〜N#3−RTS
AはNC装置本体1から各分散型リモートI/Oユニッ
ト(第1局目から第4局目まで)へ送信する際のドライ
バーICイネーブル信号RTSAのタイミング、R#0
−RTSA〜R#3−RTSAはNC装置本体1からN
#0〜N#3の送信フレームに対応して分散型リモート
I/Oユニット2がNC装置本体1へ送信する際のドラ
イバーICイネーブル信号RTSAのタイミイングを示
す。
【0126】N#0〜N#7、R#0〜R#7の各フレ
ームFのフレームフォーマットは、FLAG、ADR
1、ADR2、DATA#0〜DATA#3、CRC、
FLAGを有している。FLAGはフレームの境界を示
すパターン、ADR1、ADR2はヘッダパターン、D
ATA#0〜DATA#3はNC装置本体1及び分散型
リモートI/Oユニット2が送信するデータを含んだ情
報領域、CRCはフレームの誤りを検知するために付加
さたチェックコードである。
【0127】ADR1、ADR2はこの発明に必要とな
る各分散型リモートI/Oユニットの識別、オンライン
通信モード・オラインステータス通信モードの識別、
NC装置本体1からのループバックモードの指定、NC
装置本体1から各分散型リモートI/Oユニット2への
送信におけるCRCエラーの有無の識別に利用される。
【0128】DATA#0〜DATA#3は、オンライ
ン通信モードでは入力データ、出力データを与えられ、
ラインステータス通信モードではIDステータスを
与えられる。
【0129】(分散型リモートI/Oユニット側通信制
御部の動作) 図10は分散型リモートI/Oユニット側通信制御部の
動作を示している。図10において、Aは受信フレーム
F中のヘッダパターンが自局宛のフレームと認識された
際の受信中信号(IN−REVE)、Bは受信中信号A
の開始を検知するための受信中微分信号(IN−REV
ED)、Cは受信フレームのヘッダパターンがオンライ
ン通信モード、オラインステータス通信モード、ルー
プバックモードのいずれかを示すことを判別して通信制
御部でモード切り替えを実施するためのモード認識信
号、Dはオンライン通信モードにおいてCRCエラーを
検知せずに正常受信された場合の通信制御部の出力信号
更新タイミングを示している。
【0130】(分散型リモートI/Oユニットにおける
出力リセット動作)図11は分散型リモートI/Oユニ
ット2において、ウォッチドック検出回路315による
送信出力停止動作によってNC装置本体1からの受信が
消滅したことを検知して出力信号をリセットするアラー
ム信号を発生する仕組みを示す回路構成図である。この
回路は、受信HDLCシーケンサ528(図6参照)の
内部構成により与えられ、受信中信号Aを生成する受信
状態検知回路801と、受信中信号Aを受けて受信中微
分信号Bを生成する微分回路(微分器)529(図6参
照)と、カウンタクロック信号を与えられてアップカウ
ントし、受信中微分信号Bによりカウンタリセットされ
るアラームカウンタ530(図6参照)とにより具現さ
れ、アラームカウンタ530のカウント値がオーバーフ
ローした場合の出力をアラーム信号DO RESETと
し、このアラーム信号DO RESETにより分散型リ
モートI/Oユニット2の出力信号保持レジスタをリセ
ットする。
【0131】これにより受信HDLCシーケンサ528
の受信状態検知回路801が図1におけるキャリアセン
サ135をなすことになる。
【0132】したがって分散型リモートI/Oユニット
2が受信開始状態をアラームカウンタ530のカウント
値により決まる所定時間に亙って検知しないと、分散型
リモートI/Oユニット2は出力リセットを行う。
【0133】これによりNC装置本体1が何らかの要因
でシステム停止したことにより、NC装置本体1がウォ
ッチドック検出回路315によって送信出力停止状態に
なり、分散型リモートI/Oユニット2側ではNC装置
本体1からの送信フレームの受信開始状態が一定時間な
いことを検知して出力をリセットするから、NC装置本
体1が異常状態となってシステム停止した際に機械制御
信号をリセットすることができ、安全性が高いシステム
を構築することができる。この場合、NC装置本体1の
システムプログラムが正常に動作しないことが検知され
た場合も分散型リモートI/Oユニット2の出力がリセ
ットされ、このことによってもシステムの安全性が向上
する。
【0134】また、受信開始状態検知方式であることか
ら、NC装置本体1が送信状態でシステム停止した場
合、及びケーブル抜け、断線等の状態が発生しても、分
散型リモートI/Oユニット2の出力はリセットされる
ことになり、安全性が高いシステムが構築される。
【0135】(各モードにおける送受信フレームのフォ
ーマット) 図12は各モードにおける送受信フレームの示してい
る。(a)はオンライン通信モード時のNC装置本体1
から分散型リモートI/Oユニット2への送信フレーム
を、(b)はオンライン通信モード時の分散型リモート
I/Oユニット2からNC装置本体1への送信フレーム
を、(c)はオラインステータス通信モード時のNC
装置本体1からの分散型リモートI/Oユニット2への
送信フレームを、(d)はオラインステータス通信モ
ード時の分散型リモートI/Oユニット2からNC装置
本体1への送信フレームを、(e)はループバックモー
ド時のNC装置本体1から分散型リモートI/Oユニッ
ト2への送信フレームを、(f)はループバックモード
時の分散型リモートI/Oユニット2からNC装置本体
1への送信フレームを各々示している。
【0136】また各フレームにおいて、Do#0〜3は
分散型リモートI/Oユニット2への送信データ(出力
データ)、Di#0〜3はNC装置本体1への送信デー
タ(入力データ)、ID00は分散型リモートI/Oユ
ニット2の種別IDコード、ID01分散型リモートI
/Oユニット2の設定情報、ID02とID03は分散
型リモートI/Oユニット2のその他のステータ情報の
ための予約領域である。
【0137】これら各フレームは、フレーム内のデータ
構成については全て同一であるが、ヘッダパターンのみ
異なり、NC装置本体1及び分散型リモートI/Oユニ
ット2の通信制御部のタイミング制御を容易にしてい
る。
【0138】ヘッダパターンは、例えば16ビットで構
成され、FF00〜FF0FまでをNC装置本体1から
分散型リモートI/Oユニットへの通常送信時、490
0〜490FまでをNC装置本体1から分散型リモート
I/Oユニットへのオフラインステータス送信時、4C
00〜4C0FまでをNC装置本体1から分散型リモー
トI/Oユニットへのループバックモード送信時、52
00を各分散型リモートI/OユニットからNC装置本
体1への分散型リモートI/Oユニット正常受信の応答
ヘッダパターン、4500を各分散型リモートI/Oユ
ニットからNC装置本体1への分散型リモートI/Oユ
ニット受信エラー発生時の応答ヘッダパターンに割り当
てている。
【0139】ここで、各分散型リモートI/Oユニット
からNC装置本体1への送信については、NC装置本体
1から特定の分散型リモートI/Oユニット2へ送信
後、NC装置本体1が受信する受信フレームは特定の分
散型リモートI/Oユニット2からの受信と自動的に認
識されるため、ヘッダパターンは全ての分散型リモート
I/Oユニットで共通にしている。
【0140】(データ配列の切り替え方式)図13はデ
ータ配列の切り替え方式を示している。NC装置本体1
から送信する場合には、(a)、(b)に示されている
ように、NC装置本体1の通信制御部内の送信データ記
憶部(ラッチ回路301)から送信フレームを構成する
時の順番を入れ換えて最上位ビットを先頭とするビック
エンディアン方式と最下位ビットを先頭とするリトルエ
ンディアン方式とを選択的に実現する。
【0141】またNC装置本体1が受信する場合には、
(c)、(d)に示されているようにNC装置本体1の
通信制御部内の受信データ記憶部(ラッチ回路401)
へ受信データを書き込み時に順番を入れ換えてビックエ
ンディアン方式と最下位ビットを先頭とするリトルエン
ディアン方式とを選択的に実現する。
【0142】上述のデータ配列の選択は、NC装置本体
1の通信制御部103への入力信号により決定され、実
際の動作としては、図3のマルチプレクサセレクタ31
4及び図4の受信データラッチ制御部410により実施
される。
【0143】NC装置本体1の分散型リモートI/Oユ
ニット2の入出力は、最終的には機械側強電盤とケーブ
ル接続され、この場合には分散型リモートI/Oユニッ
ト2のケーブル接続用のコネクタのピン対応で信号の意
味が決められている場合があるが、このような場合に、
データ配列をビックエンディアン方式とリトルエンディ
アン方式との切り替えることで、様々な機械に対応し易
くなり、また、このことによりNC装置本体1のMPU
のエンディアン方式に拘束されることなく分散型リモー
トI/Oユニット2をNC装置本体1に接続することが
可能になる。
【0144】(分散型リモートI/Oユニットの接続状
態検知)図14は分散型リモートI/Oユニットの接続
有無をNC装置本体1のMPUが確認するためのタイム
チャートを示している。図14において、XADR0〜
XADR2は送信フレームのヘッダパターン生成用カウ
ンタの状態を示す信号、XMIT−DATAは送信デー
タ信号、TXST* は送信中信号、REVE−DATA
は受信データ信号、RXST* は受信中信号である。な
お、TXST* は図3におけるIN−XMIT信号と同
意であり、またRXST* は図5のIN−RECVと同
意である。
【0145】分散型リモートI/Oユニットの接続有無
確認は、具体的にはNC装置本体1から分散型リモート
I/Oユニット2への送信が図3の送信HDLC起動タ
イマ311により一定時間間隔で行われることから、N
C装置本体1が送信後に該当する分散型リモートI/O
ユニット2からの受信フレームの有無をステータスとし
て保持する回路により行われる。
【0146】即ち、NC装置本体1の通信制御部102
では各送信毎にアドレスパターンジェネレータ306
(図3参照)が生成する送信フレームのヘッダパターン
生成用カウンタの状態を示す信号XADR0〜XADR
2をインクリメントして送信フレームのヘッダパターン
を生成するが、この信号XADR0〜XADR2を図1
5に示されている送信アドレスデコーダ回路811に入
力してあるタイミングにおける送信完了を図16示され
ているフリップフロップ回路812にセットする。
【0147】そして、分散型リモートI/Oユニット2
からの受信があった場合のみ、フリップフロップ回路8
12をリセットし、次の分散型リモートI/Oユニット
2への送信完了時にフリップフロップ回路812の状態
を次段のフリップフロップ回路813に保持する。この
ようにすることにより、各送信に対する分散型リモート
I/Oユニット2からの受信の有無が保持され、NC装
置本体1のMPU101は分散型リモートI/Oユニッ
ト2の接続状態を確認できる。
【0148】これによりNC御装置本体1側で各分散型
リモートI/Oユニット2の実装有無の判別が確実にで
きる。
【0149】なお、図15、図16において、RSTL
* は分散型リモートI/O通信制御部の内部リセット信
号であり、この信号によってフリップフロップ回路81
2、813のプリセットが行われる。またXADR#i
は局番が#i番目の分散型リモートI/Oユニット2へ
送信中であることを示す信号、XADR#i+1は局番
が#i+1番目の分散型リモートI/Oユニット2へ送
信中であることを示す信号、LINE CONNECT
#iは各分散型リモートI/Oユニット2の有無を検知
したステータス信号であり、これは図5のCONNEC
TION STATUSと同意である。
【0150】(オフラインステータス通信モードとオン
ライン通信モードとの切替)図17はオフラインステー
タス通信モードとオンライン通信モードとの切り替えを
行うハードウェア構成を示している。このモード切替部
は、MPU101よりアドレス、制御信号を与えられる
デコーダ901と、モード切替ビット保持用フリップフ
ロップ回路902と、モード同期切替信号保持用フリッ
プフロップ回路903と、モード同期切替信号変化微分
用フリップフロップ回路904、905と、ステータス
ビット保持用フリップフロップ回路907と、全リモー
トI/O受信完了信号と全リモートI/O受信CRC正
常信号との論理積を行うANDゲート908と、EX−
OR909と、インバータ910とにより構成される。
【0151】モード切替ビットのセット/リセットは、
MPU101がある特定のアドレスにデータを書き込む
ことにより実現される。即ちMPU101が特定アドレ
スにデータ書き込み(NC装置MPUデータ信号=1)
を実行すると、その特定アドレスがデコーダ901によ
りデコードされる。これがモード切替ビット保持用フリ
ップフロップ回路902のCLKとして入力され、MP
U−MODEとして、MPU−MODE信号がローレベ
ルよりハイレベルへ遷移する。
【0152】逆にMPU−MODE信号がハイレベルの
状態で、MPU101が特定アドレスにデータ書き込み
(NC装置MPUデータ信号=0)を実行すると、MP
U−MODEとして、MPU−MODE信号がハイレベ
ルよりローレベルへ遷移する。
【0153】PU−MODE信号が図18に示されて
いるようなタイミングをもってセットされると、基準サ
イクルクロック信号の立ち下がりエッジでMPU−MO
DE信号がモード同期切替信号変化微分用フリップフロ
ップ回路904に取り込まれ、SYNC−MODE信号
がローレベルよりハイレベルへ遷移する。このSYNC
−MODE信号はサイクルタイムの切れ目で変化するか
ら、丁度、NC装置本体1より分散型リモートI/Oユ
ニット2への送信の第1局目に同期している。
【0154】SYNC−MODE信号がアドレスパター
ンジェネレータ306(図3参照)に入力されると、オ
フライン/オンライン通信時のヘッダパターンの切り替
えが行われる。
【0155】ステータスビットのセットは、SYNC−
MODE信号が切り替わったのち、全ての分散型リモー
トI/Oユニット2から正常受信完了の応答を得ること
で行われる。
【0156】SYNC−MODE信号がローレベルから
ハイレベルへ遷移した後に、最初のサイクルタイムで、
どれかの分散型リモートI/Oユニット2からの受信で
CRCエラーが発生したとして、次のサイクルタイムで
全て正常に受信できたとすると、SYCN−MODE信
号とSTS−FIN信号は、2倍のサイクルタイムC時
間だけ間隔が離れることになる。
【0157】上述の動作によりNC装置本体1のMPU
101は、確実にオフライン/オンライン通信モードが
切り替わり、全て分散型リモートI/Oユニット2から
の受信データが切り替わったことをステータスビットの
みで判別可能となる。これによりMPU処理時間が短く
なると云う効果がある。
【0158】また分散型リモートI/Oユニット2の第
1局目への送信から同期してステータス要求のための送
信フレームに切り替わるため、NC装置本体1側で通常
入力とステータスを間違えて認識することを防止でき
る。
【0159】(システムの動作説明)まず、NC装置本
体1の通信制御部102は、システム電源投入、または
システムリセット後には、自動的にオフラインステータ
ス通信モードが設定され、分散型リモートI/Oユニッ
ト2へオフラインステータスを要求する送信フレームを
各分散型リモートI/Oユニット2に対応するようにヘ
ッダパターンを変更しながら時分割制御により順次送信
する。
【0160】オフラインステータス通信モードが正常に
完了すると、通常の入出力を行うオンライン通信モード
が設定される。
【0161】何れの通信モードにおいても、フレーム送
信の間隔は予め分散型リモートI/Oユニット2からの
受信フレームの時間を考慮して送信HDLCタイマ31
1によって一定値に決められているから、通信制御部1
02へのクロック信号入力により、一定周期で各分散型
リモートI/Oユニット2への送信が繰り返される。
【0162】ここで、送信フレームのヘッダパターンに
対応する分散型リモートI/Oユニット2の通信制御部
130は自局のヘッダパターンを検出すると、受信完了
後に自動的に分散型リモートI/Oユニット2のID情
報を送信フレームに組み込み、送信HDLCシーケンサ
510によりハードウェアタイマによって所定時間マー
ジンをとり、NC装置本体1に対して送信する。ここで
の所定時間は送受信フレームにおける数バイト長の送出
時間程度であってよい。
【0163】分散型リモートI/Oユニット2のハード
ウェアタイマにより、NC装置本体1へのフレーム送信
が制御さることにより、従来のような分散型リモート
I/Oユニット側のMPUが制御装置本体からのフレー
ム受信完了を確認して制御装置本体へ送信するソフトウ
ェア手順が不要となり、システム構築が容易となる。
【0164】NC装置本体1のソフトウェアは分散型リ
モートI/Oユニット2を介して外部機器の情報を読み
出すことができるから、NC装置本体1側のソフトウェ
アは、分散型リモートI/Oユニット2のラッチ回路3
01に制御コマンドとパラメータを書き込み、ハードウ
ェアタイマによって計時された一定時間後にラッチ回路
401のデータを読み出すことにより、直列通信でデー
タを受信すると云う動作を意識することなく、MPU1
01のデータバスに外部機器が直接接続されている場合
と同様にデータを読み出すことができる。
【0165】このことから、NC装置本体1のソフトウ
ェアは、分散型リモートI/Oユニット2を用いてデー
タを入力すると云う特別の処理が不要となり、NC装置
本体1におけるソフトウェア処理が簡単になる。
【0166】NC装置本体1の通信制御部102は、送
信フレームを送出していないタイミング期間は受信可能
状態になっており、分散型リモートI/Oユニット2か
らの送信フレームがある場合には受信を実行する。
【0167】NC装置本体1の通信制御部102には分
散型リモートI/Oユニット2の局数分に対応する容量
の送信データ保持メモリ(ラッチ回路301)と受信デ
ータ保持メモリ(ラッチ回路401)があり、ヘッダパ
ターンに合わせて該当する送信データ保持メモリのデー
タを送信フレームに構成して送信すると共に、送信後、
受信フレームを受信すると、該当するヘッダパターンに
対応する受信データ保持メモリに格納する。
【0168】ここで、分散型リモートI/Oユニット2
からNC装置本体1に送信される送信フレームのヘッダ
パターンは、NC装置本体1から分散型リモートI/O
ユニット2への送信にCRCエラーが発生したことを示
すヘッダパターンと、正常に分散型リモートI/Oユニ
ット2が受信したことを示すヘッダパターンの2種類の
みであり、NC装置本体1の通信制御部102は受信し
たタイミングより自動的に何局目の分散型リモートI/
Oユニット2からの送信フレームであるかを判断し、該
当する受信データ保持メモリに格納する。
【0169】分散型リモートI/Oユニット2によるデ
ータ受信時にCRCエラーが発生した場合には、分散型
リモートI/Oユニット2の通信制御部130は受信し
たデータを出力部にセットせず、受信データを自動的に
破棄する。これにより通信路におけるノズル環境に対し
て信頼性が向上する。
【0170】また、分散型リモートI/Oユニット2の
通信制御部130は受信時にCRCエラーが発生したこ
とを示すヘッダパターンを持った送信フレームをNC装
置本体1へ送信することにより、そのフレームを受信し
たNC装置本体1の通信制御部102は各分散型リモー
トI/Oユニット2に対応したCRCエラーステータス
をセットして、そのステータスをNC装置本体1のMP
U101が読み出し、ある所定の回数以上にCRCエラ
ー発生を示すステータスが検知された場合には、システ
ムに異常があると判断し、NC装置本体1に付属してい
る表示器3にシステム異常を表示すると共にシステム運
転を停止する。これによりシステムの信頼性が向上す
る。
【0171】分散型リモートI/Oユニット2は、NC
装置本体1から正常フレームを受信すると、受信データ
のコマンド部のデータをハードウェアの制御信号とし
て、またパラメータ部のデータをデータ信号として出力
制御部に出力し、分散型リモートI/Oユニット2に付
加されたハードウェアを動作させる。また、ハードゥエ
アの動作結果を送信バッファに入力し、所定のタイミン
グでNC装置本体1へ送信する。
【0172】(NC装置本体の動作説明)図19はこの
発明の制御方法によるNC装置本体1の動作フローを示
している。システム起動時には、上述のように、NC装
置本体1の通信制御部102と分散型リモートI/Oユ
ニット2の通信制御部130とがオフラインステータス
通信を自動実行し、NC装置本体1の通信制御部102
にステータス情報を格納する(ステップS50)。
【0173】オフラインステータス通信モードでは、N
C装置本体1から各分散型リモートI/Oユニット2へ
各分散型リモートI/Oユニット2に実装されたスイッ
チ134に対応するヘッダパターンを含むオフラインス
テータス通信モード用の送信フレーム(図12(c)参
照)を順次送信し、送信フレームに対応する各分散型リ
モートI/Oユニット2が各々自ユニットの種別の情報
を含んだ送信フレーム(図12(d)参照)をNC装置
本体1へ送信することにより、分散型リモートI/Oユ
ニット2に実装されたスイッチ対応の分散型リモートI
/Oユニット2の種別をNC装置本体1で認識する。
【0174】このようなオフラインステタース通信によ
り、NC装置本体1が分散型リモートI/Oユニット2
の種別を認識できるようになり、システム起動時には必
ずオフラインステータス通信モードで動作するため、シ
ステムの異常動作を確実に防止できる。
【0175】また、NC装置本体1のMPU動作に関係
なく自動的にオフラインステータス通信モードで分散型
リモートI/Oユニット2の種別をNC装置本体1の通
信制御部に蓄積することができるから、システムの接続
形態が速く認識でき、システムに対応する制御が速く実
行できる。
【0176】またNC装置本体1のソウフウェアに依存
することなく自動的にオフラインステータス通信モード
でシステムが起動されるため、誤接続時には誤って分散
型リモートI/Oユニット2に誤出力が行われることが
未然に回避され、安全性が高いシステムが構築されるよ
うになる。
【0177】また電源投入後、NC装置本体1の通信制
御部102は自動的にオフラインステータス通信モード
となり、自動的に分散型リモートI/Oユニット2側へ
順次ステータス要求のための送信フレームを送出するか
ら、NC装置本体1のMPU101は通信制御部102
に取り込まれた各分散型リモートI/Oユニット2のス
テータスを確認する処理を行うのみでよく、NC装置本
体1のソフトウェア処理が簡単になる。
【0178】このオフラインステータス通信モードで
は、分散型リモートI/Oユニット2の出力信号を前回
と同一としてNC装置本体1から新たに送信されたデー
タに更新せず、NC装置本体1から送信されたデータを
分散型リモートI/Oユニット2側では使用しないしな
い。これにより通信開始時にNC装置本体1のMPU1
01が誤って出力データを送っても、分散型リモートI
/Oユニット2側でそのデータの出力は行われず、安全
性の高いシステムを構築できる。
【0179】NC装置本体1のメモリ103は分散型リ
モートI/Oユニット2の接続局数、局番に対応する分
散型リモートI/Oユニットの種別の情報を格納してお
り、システム起動後のオフラインステータス通信モード
において、NC装置本体1のMPU101は分散型リモ
ートI/Oユニット2からの送信フレームに含まれるス
テータス情報とメモリ103に格納された情報とを比較
し、その情報に相違がある場合にはアラーム出力を行
う。このアラーム出力は表示器3に対するアラーム表示
とシステム停止出力であってよい。
【0180】種別の情報とは、分散型リモートI/Oユ
ニットの入力点数、出力点数の違い、特殊機能(A/
D、D/A、パルスカウントI/F、パルス出力I/
F、シリアル信号入出力等)の有無、入出力信号仕様の
違い(DC、AC、電圧、電流等)のことである。
【0181】種別情報の相違には、例えばNC装置本体
1が分散型リモートI/Oユニット2の入出力を制御し
て実際の工作機械の動作制御をする場合に、工作機械が
必要とする入出力点数と分散型リモートI/Oユニット
2の入出力点数が不一致であるとか、機械側のDC電
圧、電流スペックと分散型リモートI/Oユニットの入
出力点数が不一致の場合などである。
【0182】種別情報が相違したまま、オンラインシス
テム動作を実行すると、前者の場合には工作機械が正常
に制御されない可能性があり、後者の場合にはNC装置
本体1、工作機械の回路が損害を受ける可能性があり、
システム上、好ましくない。
【0183】したがって、種別情報が相違した場合に
は、アラーム表示としてオペレータに通知すると共に、
オンラインシステムとしての動作を実行しない。
【0184】このアラーム表示によりオペレータは、何
が問題でシステムが動作しないかを時間をかけることな
く的確に認識、把握できる。
【0185】上述のように分散型リモートI/Oユニッ
ト2の種別が認識できるから、この後のオンライン通信
モードでは、NC装置本体1が分散型リモートI/Oユ
ニット2の種別に合った入出力制御が可能となり、分散
型リモートI /Oの種類を増やすことができ、制御対
象となる機械に対応するシステム構成が柔軟に構築可能
となる。
【0186】上述のようにして分散型リモートI/Oユ
ニット2の接続状況を解析し、その結果を表示器3に表
示する(ステップS51)。
【0187】次に、NC装置本体1のMPU101は、
オンライン通信モードに切り替え、オンライン送信フレ
ーム(図12(a)参照)を作成し(ステップS5
2)、このオンライン送信フレームを各分散型リモート
I/Oユニット2へ順次送信すると共に(ステップS5
3)、各分散型リモートI/Oユニット2からオンライ
ン受信フレーム(図12(b)参照)を受信し(ステッ
プS54)、毎回の受信状況(受信完了、受信エラー)
および受信データの解析を行う(ステップS55)。以
降、ステップS52〜ステップS55を繰り返す。
【0188】オンライン通信モードとオフラインステー
タス通信モードとの切り替えはNC装置本体1から分散
型リモートI/Oユニット2に送信するフレームのヘッ
ダパターンの変更により行われ、分散型リモートI/O
ユニット2の通信制御部130は、ヘッダパターンの違
いを検知し、これに基づくモード切替信号によってオン
ライン通信モードの通常入力とオフラインステータス通
信モードのステータス入力を切り替える。
【0189】NC装置本体1の通信制御部103は、上
述のオフラインステータス通信モード時の各分散型リモ
ートI/Oユニット2からのステータス情報とオンライ
ン通信モード時の各分散型リモートI/Oユニット2の
入力情報を共にラッチ回路401で保持する。
【0190】ラッチ回路401、即ちNC装置本体1の
通信制御部103の受信データ記憶部をオフラインステ
ータス通信モードとオンライン通信モードで共用して使
用することにより、NC装置本体1の通信制御部103
のハードウェア構成を小型化でき、安価なハードウェア
とすることができる。
【0191】オフラインステータス通信モードとオンラ
イン通信モードは同時に動作することはなく、システム
動作開始時には、NC装置本体1にどのような分散型リ
モートI/Oユニット2が接続されているか未知である
ため、分散型リモートI/Oユニット2から送信された
ステータス情報の保持手段としてラッチ回路401を使
用し、ステータスが正常に認識できた後にオンライン通
信モードへ切り替えられると、ラッチ回路401は通常
の分散型リモートI/Oユニット2の入力信号データ保
持手段として使用される。
【0192】オフラインステータス通信モードとオンラ
イン通信モードとでNC装置本体1から分散型リモート
I/Oユニット2へ送信する送信フレームの構成が同一
であり、ヘッダパターンの違いによりオフラインステー
タス通信モードとオンライン通信モードとを切り替える
から、NC装置本体1と分散型リモートI/Oユニット
2の回路構成が簡単になる。
【0193】またオフラインステータス通信モード時に
も分散型リモートI/Oユニット出力に関しては、オン
ライン通信モード時と同様に出力可能となるから、シス
テム稼働中でも一次的にオフラインステータス通信モー
ドに変更し、分散型リモートI/Oユニットの接続状
況、種別をモニターし、制御装置本体付属の表示器に表
示することが可能になる。
【0194】また、ヘッダパターンの違いを検知し、外
部にオフラインステータス通信モードとオンライン通信
モードの切替信号を出力するから、通常入力とステータ
ス入力の切り替えをモード切替信号で実施でき、分散型
リモートI/Oユニットの回路構成が簡単になる。
【0195】(システム試験) 図20は分散型リモートI/O式制御システムの試験方
式を示している。この試験方式では、各分散型リモート
I/Oユニット2の出力部を入出力信号線9691によ
り他の分散型リモートI/Oユニット2の入力部に接続
し、分散型リモートI/Oユニット2を相互に閉ループ
状に接続する。
【0196】図20において、REMOTE−IO#0
は#1234と云う出力信号を出すようにNC装置本体
1から送信フレームを送り、以下同様にREMOTE−
IO#1は#2345を出力させるようにする。
【0197】各分散型リモートI/Oユニット2を図
のように接続すると、REMOTE−IO#0からN
C装置本体1が受信するデータは#89ABになり、R
EMOTE−IO#1からNC装置本体1が受信するデ
ータは#1234となる。以上のように、特定の局番の
分散型リモートI/Oユニット2の出力を別の分散型リ
モートI/Oユニット2に入力してNC装置本体1のM
PUで期待されるデータと照合することによりシステム
試験を実施する。これによりシステムの試験が、簡単
に、しかも確実に行われる。
【0198】分散型リモートI/Oユニット2の全ての
入出力が正常かどうかを確認するためには、各局番の出
力信号を変えることにより試験できる。
【0199】(アナログ電圧入出力対応ハードウェア構
成)図21はアナログ電圧出力のハードウェア構成を示
している。アナログ電圧出力部は、分散型リモートI/
Oユニット2の通信制御部130の出力信号DO0〜3
1を入力するD/Aコンバータ952と、アナログ電圧
出力を行うオペアンプ953とを有している。
【0200】図22はアナログ電圧入力のハードウェア
構成を示している。アナログ電圧入力部は、アナログ電
圧を入力するサンプルホールド回路953と、サンプル
ホールド回路953に接続されたA/Dコンバータ95
4とを有し、A/Dコンバータ954が分散型リモート
I/Oユニット2の通信制御部130に入力信号DI0
〜31を入力する。
【0201】アナログ電圧出力に対しては、ディジタル
データと同様にNC装置本体1から送信されたディジタ
ルデータが分散型リモートI/Oユニット2の通信制御
部130より出力し、その出力をD/Aコンバータ95
1に入力すると、D/Aコンバータ951よりアナログ
出力が得られる。更に通常は、D/Aコンバータ951
の出力はオペアンプ952に入力されて増幅ゲインを調
整されて外部機器に出力される。
【0202】アナログ電圧入力に関しては、アナログ電
圧入力をサンプルホールド回路953によってサンプル
し、A/Dコンバータ954によりディジタルデータに
変換した後に、そのディジタルデータを分散型リモート
I/Oユニット130の通信制御部130に入力し、こ
れによりNC装置本体1へ送信する。
【0203】このように、アナログ電圧の入出力の場合
でも基本的にディジタルデータを取り扱うため、命令、
トリガと云うものはない。
【0204】アナログ電圧出力、アナログ電圧入力が分
散型リモートI/Oユニット2で取り扱えることによ
り、工作機械とのインターフェースが全て分散型リモー
トI/Oユニット2を経由して行われ、NC装置本体1
にアナログインターフェースを備える必要がなくなり、
NC装置本体1を小型化できる。
【0205】また、外来ノイズに対して影響を受けやす
いアナログ信号をNC装置本体1からの長い信号線で伸
ばさなくても、アナログ入力、アナログ出力インターフ
ェースを必要とする機器の近傍に分散型リモートI/O
ユニット2を設置して短い信号線で接続すればよく、外
来ノイズに影響されにくいシステムを構成できる。
【0206】[実施例2] 図23は分散型リモートI/Oユニット2の通信制御部
とそれに接続された特定機能を実行するハードウェアの
制御回路を示している。分散型リモートI/Oユニット
2の通信制御部201は、図24(a)に示されている
ような送信データをNC装置本体1より受信すると、選
択信号#0,#1をCS#0,CS#1として、REA
D信号#0,#1をREAD#0,#1として、WRI
TE信号#0,#1はWRITE#0,#1として、リ
セット信号#0,#1をRESET#0,#1信号とし
て、アドレス信号#0,#1をADDRESS#0,#
1の信号セットとして、パラメータ信号#0,#1をD
O0〜DO7、DO10〜DO17の信号セットとして
出力する。
【0207】通信制御部201には、タイミング制御回
路202と、論理回路部203と、マルチプレックス回
路204と、出力データバッファ205と、入力データ
ラッチ回路206とが各々接続されている。
【0208】タイミング制御回路202は、分散型リモ
ートI/Oユニット2の通信タイミングに同期してT0
0、T1、T2、T3、T4のタイミング信号を発生
し、これらタイミング信号を論理回路部203へ出力す
る。
【0209】論理回路部203は、NANDゲートによ
り構成され、通信制御部201が出力するREAD#
0,#1、WRITE#0,#1と、タイミング制御回
路203が出力するタイミング信号T00、T1、T
2、T3、T4から、読み出しと書き込みの制御信号
(RD0,1、WR0,1)を生成する。
【0210】マルチプレックス回路204は、通信制御
部201が出力するアドレス#0,#1をタイミング信
号T00によって時分割に選択し、アドレス#0と#1
の何れかを択一的にアドレスバスライン208へ出力す
る。
【0211】出力データバッファ205は、通信制御部
201が出力する出力データDO0〜DO7、DO10
〜DO17を入力し、これを書き込み制御信号WR0,
1に応じてデータバス209へ出力する。
【0212】入力データラッチ回路206は制御回路2
10が出力するデータを読み出し制御信号RD0,1の
入力に応じてデータバス209より入力する。
【0213】制御回路210は、特定機能を実行するハ
ードウェアの制御回路であり、上述のような制御信号、
データ信号によって制御される。この制御回路210に
はアドレスデコーダ211が接続されており、アドレス
デコーダ211はアドレス信号#0あるいは#1から回
路選択用のSEL0,1,2,3の信号を生成する。
【0214】図24に示されている送信データが通信制
御部201に受信データRXDとして入力されると、コ
マンド部のデータが前述の制御信号として出力される。
パラメータ部のデータはDO0〜7、DO10〜17か
ら出力され、出力データバッファ205を経由して時分
割でアドレス信号により指定された制御回路210に書
き込まれる。制御回路210は書き込まれたデータに対
して処理を行い、必要があれば、その処理結果を読み出
し信号RD0,1のタイミングもって16ビットのデー
タバス209に出力する。このデータは入力データラッ
チ回路206に時分割でラッチされる。
【0215】通信制御部201は、DIO〜F、DI1
0〜1Fの信号を入力データラッチ回路206より入力
し、図24(b)に示されているような受信データ(応
答)のデータ#0〜3を生成し、通信タイミングに従っ
てNC装置本体1へ送信する。
【0216】制御回路210を初期化する場合には、送
信データ(要求)のリセット#0,1をセットすること
で、RESET#0,#1信号が通信制御部201から
制御回路210へ出力され、制御回路210が初期化さ
れる。
【0217】この回路では、通信制御部201の機能に
より、NC装置本体1から送信データ(要求)を入力さ
れると、前述のようにコマンド、パラメータのデータが
ハードウェアの制御回路に出力され、さらにその処理結
果が受信データ(応答)として周期的にNC装置本体1
へ送信される。
【0218】NC装置本体1より送信される送信データ
は、図24(a)に示されているように、コマンド部の
データがハードウェアの選択信号とREAD信号、WR
ITE信号、リセット信号、4ビットで構成されている
アドレス信号となり、パラメータ部の8ビットのデータ
が出力データ信号となる。図24(a)では、二つの制
御回路用にコマンド、パラメータが各々#0、#1の信
号セットとなる。
【0219】図25(a)〜(f)は各々分散型リモー
トI/Oユニット2の情報領域のデータフォーマットを
示している。
【0220】図25(a)は通常I/O時のデータフォ
ーマットであり、NC装置本体1からI/Oの出力デー
タが分散型リモートI/Oユニット2に送信される。送
信データは図23に示されている通信制御部201で受
信され、DO0〜DO1Fの信号として出力される。I
/Oの入力データに関しては、通信制御部201のDI
0〜DI/Fの信号を通信タイミングに同期して入力
し、NC装置本体1へ入力データとして送信される。
【0221】通常のI/O入出力モードの場合には、N
C装置本体1からの送信データの情報領域はすべて1ビ
ット毎に独立な出力信号であり、NC装置本体1への送
信データの情報領域もすべて1ビット毎に独立な入力信
号の集まりである。
【0222】外部位置表示モードの場合には、図25
(b)に示されているように、NC装置本体1からの送
信データはコマンド部とパラメータ部とに分けられ、パ
ラメータ部は表示データを、コマンド部はハードウェア
回路に対するリセット信号と書き込み信号と表示データ
のシーケンス番号を示す。
【0223】シーケンス番号と表示データを組み合わせ
ることにより、表示データを1回の通信で送信できない
場合でも、分散型リモートI/Oユニット2側で連続し
たデータとして外部位置表示器に表示することができ
る。分散型リモートI/Oユニット2からの送信データ
は外部位置表示器のステータスであり、リセット入力信
号をNC装置本体1へ送信する。
【0224】手動パルス発生器インターフェイスモード
と同期パルスエンコーダインターフェイスの場合は、N
C装置本体1からの送信データはコマンド部とパラメー
タ部から構成される。
【0225】手動パルス発生器インターフェイスでは、
図25(c)に示されているように、コマンド部はカウ
ンタリセット信号とパルスカウンタの値をラッチして保
持するリード信号、ラッチされた値を分散型リモートI
/Oユニット2の入力部に入力するためのリード信号か
ら構成される。パラメータ部は、カウンタのラッチを指
示するアドレスとパルスカウンタのバッファアドレスか
ら構成される。
【0226】同期パルスエンコーダインターフェイスの
場合も、手動パルス発生器インターフェイスと同様であ
るが、こ場合には、図25(d)に示されているよう
に、さらに1回転の識別用信号としてZ相カウンタの同
様な制御信号を付加する。
【0227】分散型リモートI/Oユニット2は、NC
装置本体1から送信データを受信すると、上記制御信号
を発生してパルスカウンタのデータを読み出し、分散型
リモートI/Oユニット2の出力データバッファに入力
する。分散型リモートI/Oユニット2の送信データ
は、手動パルス発生器インターフェイスの場合は、パル
スカウンタの値であり、同期パルスエンコーダインター
フェイスの場合は、パルスカウンタ値とZ相カウンタ値
をNC装置本体1へ送信する。
【0228】一般的なハードウェアを持つ分散型リモー
トI/Oユニット2の場合には、NC装置本体1からの
送信データは、図25(e)に示されているように、コ
マンド部とパラメータ部から構成される。パラメータ部
はNC装置本体1からの出力データであり、コマンド部
はハードウェア回路のリセット信号、リード信号、ライ
ト信号およびアドレス信号としても使用できるシーケン
ス番号である。
【0229】NC装置本体1からの送信データをハード
ウェア回路に出力し、その動作結果をステータス部とパ
ラメータ部から構成されるデータ通信フォーマットでN
C装置本体1へ送信する。
【0230】分散型リモートI/Oユニット2がMPU
を有する装置に組み込まれている場合には、図25
(f)に示されているように、NC装置本体1からの送
信データはコマンド部とパラメータ部から構成される。
パラメータ部はNC装置本体1から分散型リモートI/
Oユニット2に対する出力情報であり、コマンド部は分
散型リモートI/Oユニット2に対するリセット指令、
読み出し・書き込み指令およびシーケンス番号である。
【0231】分散型リモートI/Oユニット2側のMP
UはNC装置本体1からの送信データを読み出し、その
応答データをコマンド部とパラメータ部から構成される
データ通信フォーマットに組み込み、送信バッファに出
力することで、分散型リモートI/Oユニット2がNC
装置本体1へデータを送信する。
【0232】図26(a)、(b)はMPU付き分散型
リモートI/Oユニット2のデータフォーマットとその
詳細を示している。図26(a)はNC装置本体1から
の送信データ(要求)のフォーマットを、図26(b)
はNC装置本体1への受信データ(応答)のフォーマッ
トを各々示している。これらデータフォーマットは、コ
マンドとシーケンス番号およびパラメータから構成され
る。コマンドは4ビットで最大16まで指定可能であ
る。連続データの転送に関しては、先頭アドレス指定コ
マンド(コマンド1)を送信して先頭アドレスを指定
し、その後、読み出しコマンド(コマンド2)または書
き込みコマンド(コマンド4)を連続して送信すると、
分散型リモートI/Oユニット2のMPUが指定アドレ
スを自動的にインクリメントし、該当アドレスのデータ
を読み出しまたは書き込みを実行することにより、複数
のデータを読み出したり、または書き込むことができ
る。
【0233】連続した読み出しコマンドまたは書き込み
コマンドが出ているか、否かは、4ビットのシーケンス
番号#1または#2の連続性をチェックして判断する。
このシーケンス番号は、0〜Fをサイクリックに変化
し、データ転送時に+1される。書き込みコマンドで
は、分散型リモートI/Oユニット2が周期的にデータ
を受信するため、このコマンドとシーケンス番号の連続
性をチェックし、シーケンス番号がインクリメントされ
ていれば、新規のデータを受信したと判断し、データを
メモリの指定のアドレスに書き込む。
【0234】シーケンス番号が前回と同一であれば、デ
ータを読み捨てる。その後、書き込み応答コマンドと受
信したシーケンス番号とステータスをNC装置本体1へ
送信する。シーケンス番号の連続性に異常があれば、リ
セット応答コマンドとシーケンス番号とエラーステータ
スをNC装置本体1へ送信する。
【0235】読み出しコマンドでは、読み出し応答コマ
ンドと受信したシーケンス番号とともにデータをNC装
置本体1へ送信する。書き込みコマンドの場合と同様
に、シーケンス番号に連続性があれば、正常であり、異
常があれば、リセット応答コマンドとシーケンス番号と
エラーステータスを送信する。
【0236】これにより周期的にデータを出力する場合
において、連続したデータを高い信頼性で送信すること
ができる。
【0237】なお、この分散型リモートI/Oユニット
2の通信では、受信フレームが無くなった場合、出力が
リセットされるが、これに対応して0をリセットコマン
ド、リセット応答コマンドに割り付ける。
【0238】またNC装置本体1から分散型リモートI
/Oユニット2に対して命令がない場合には、無為命令
(コマンドF)を送信し、分散型リモートI/Oユニッ
ト2は無為命令応答をNC装置本体1へ送信する。
【0239】上述の読み出しコマンド、書き込みコマン
ドを使用してNC装置本体1とMPU付き分散型リモー
トI/Oユニット2の間で1回の通信で、2バイトのデ
ータ通信ができ、またコマンドを連続して送信すること
により、連続データの送受信ができる。
【0240】上述のような動作により、NC装置本体1
が分散型リモートI/Oユニット2の種類をIDコード
で判別し、分散型リモートI/Oユニット2の種類に対
応したコマンドを送信して分散型リモートI/Oユニッ
ト2に付加されるハードウェア回路を制御することがで
きる。これにより1本の通信ライン上に異なる種類のI
/Oを接続でき、分散型リモートI/Oユニット2を有
するNC装置本体1システムを安価に構築することがで
きる。
【0241】[実施例3]図27は分散型リモートI/
Oユニット2に接続される表示器のための表示データ出
力回路の実施例を示している。表示データ出力回路は、
表示データをラッチする書き込み信号を生成する論理回
路213と、表示アドレスを選択するマルチプレクサ2
14と、表示器215を選択するアドレスデコーダ21
6とを有している。表示器215は、ラッチ回路217
と、論理部218と、セグメント表示部219とを有し
ている。
【0242】図25(b)に示されている表示データ出
力のフォーマットをもってNC装置本体1から送信され
る送信データ(要求)は通信制御部201で受信され、
表示データは通信制御部201のDO0〜DO7および
DO10〜DO17の信号に出力される。
【0243】コマンドデータの中のアドレスは、DO8
〜DOCおよびDO18〜DO1Cの信号に出力され、
タイミング制御部202から出力されるT00信号によ
り時分割でマルチプレックサ214を通り、アドレスデ
コーダ216に入力される。アドレスデコーダ216は
表示セグメントの選択信号SEL0〜SEL3Fを生成
される。
【0244】各表示器215は表示セグメントの選択信
号SEL0〜SEL3Fと論理回路213で生成された
書込み信号WR0、WR1を論理部218に入力するこ
とより、表示データをラッチ回路217にラッチし、セ
グメント表示部219を表示動作させる。
【0245】この実施例では、1回の送信データで4文
字まで表示データの書換えができ、NC装置本体1から
アドレスを指定して一定周期で順次データを更新するこ
とにより、最大64文字のデータ表示を行うことができ
る。
【0246】表示をリセットする場合には、送信データ
のコマンド部のリセットビットをセットすることによ
り、通信制御部201のDOF、DO1Fからリセット
信号RESET0,1を出力し、表示をリセットするこ
とができる。
【0247】また表示器215にリセットスイッチが付
加されている場合は、リセット要求信号(RESET)
により、通信制御部201のD0F,D01Fから出力
されたリセット信号(RESET♯0,♯1)と同様に
表示器の表示をリセットすることができる。さらにリセ
ットスイッチによって表示がリセットされたことは、こ
のリセット要求信号(RESET)を通信制御部201
のD10より入力し、ステータスとしてNC装置本体1
へ送信データ(応答)として送信することができる。
【0248】上述のような動作により、NC装置本体1
側のソフトウェアは直列通信で表示データを送信すると
云う操作を意識することなくMPUのデータバスに表示
器が直接接続されている場合と同様に、制御コマンドと
表示データをNC装置本体1のラッチ回路301に書き
込むだけでよく、後はハードウェア処理により直列通信
で分散型リモートI/Oユニット2に送信され、さらに
分散型リモートI/Oユニット2の出力データが表示器
215に表示されるから、NC置本体1のソフトウェア
は、分散型リモートI/Oユニット2を用いてデータを
出力すると云う特別の処理が不要となり、ソフトウェア
処理が簡単になる。
【0249】また、表示のリセットに関しては、表示器
に付加されたリセットスイッチによりリセットすること
ができると共に、NC装置本体1のソフトウェアは直列
通信でデータを受信するという操作を意識することな
く、表示リセットが入力されたことを表示器のステータ
スとして読み出すことができ、ソフトウェア処理が簡単
となる。
【0250】[実施例4] 図28は分散型リモートI/Oユニット2に接続される
手動パルス発生器のインターフェイス回路を示してい
る。このインターフェイス回路は、書き込み信号パルス
を生成する論理部231と、パルスカウンタ230のパ
ルスカウント値をラッチする信号を生成する論理部23
2と、パルスカウンタ230のラッチアドレス(DO0
〜DO3またはDO10〜DO13)とデータバッファ
233のアドレス(DO4〜DO7またはDO14〜D
O17)の切り替えを行うマルチプレクサ234と、パ
ルスカウンタ#0のアドレス(DO0〜DO7)パル
スカウンタ#1のアドレス(DO10〜DO17)の切
り替えを行うマルチプレクサ235と、マルチプレクサ
235よりのアドレス信号から選択信号を作成するアド
レスデコーダ236と、選択信号とリードパルスからデ
ータバッファ233の制御信号を生成する論理部237
と、パルスカウンタ230のデータをラッチするラッチ
回路238とを有している。
【0251】パルスカウンタ230は、手動パルス発生
器239が出力する位相の異なるA相、B相の二つのパ
ルス列から手動パルス発生器239の回転数をパルス数
でカウントする。このカウントはデータバッファ233
に読み出される。
【0252】このインターフェイス回路では、図25
(c)に示されている手動パルス発生器I/Fのフォー
マットをもってNC装置本体1から送信されるデータを
通信制御部201で受信し、通信制御部201がアドレ
ス#10、#11、#20、#21のデータをアドレス
信号としてDO0〜3、DO4〜7、DO10〜13、
DO14〜17から出力する。また通信制御部201は
コマンド部のデータとしてREAD#1、#2信号、R
ESET#0、#1信号を出力する。
【0253】パルスカウンタ230は手動パルス発生器
239が出力する位相の異なるA相、B相の二つのパル
ス列から手動パルス発生器239の回転数をパルス数で
カウントする。このカウント値はA相、B相の変化に従
って常時カウントされる。例えば、パルスカウンタ#0
の値はタイミング制御部201のT0のタイミングでラ
ッチされ、T1のタイミングでデータバッファ233を
通して8ビットのDATA BUSに出力され、さらに
ラッチ回路238でラッチされるパルスカウンタ#1の
値は同様にT2、T3のタイミングで処理される。
【0254】ラッチ回路238にラッチされたパルスカ
ウンタ230のデータは、タイミング制御部202のタ
イミングに合わせて通信制御部201のDI0〜DI
F、DI10〜DI1Gから入力され、図25(c)に
示されているデータフォーマットをもってNC装置本体
1へ送信される。
【0255】NC装置本体1から一定周期で、分散型リ
モートI/Oユニット2のパルスカウンタの値を読み出
し、前回のデータとの差分を計算することにより、NC
装置本体1は手動パルス発生器239から入力された指
令値(パルス数)を検知することができる。
【0256】また、パルスカウンタ230を初期化する
場合には、コマンド部のリセットビットをセットするこ
とにより、通信制御部201のDOF、DO1Fからリ
セット信号RESET0,1を出力し、パルスカウンタ
#0、1を各々リセットすることができる。
【0257】このインターフェイス回路では、通信デー
タフォーマットに二つの手動パルス発生器239からの
データが含まれるので、1つの分散型リモートI/Oユ
ニットで2台の手動パルス発生器が接続できる。
【0258】上述のように、パルスカウンタの情報は周
期的にNC装置本体1へ送信され、NC装置本体1側の
ソフトウェアはNC装置本体1のラッチ回路401のデ
ータを読み出すことにより、直列通信でデータを受信す
ると云う動作を意識することなく、MPU101のデー
タバスにパルスカウンタインターフェイスが直接接続さ
れている場合と同様に、周期的に更新されるデータを読
み出すことができる。
【0259】これによりNC装置本体1のソフトウェア
は、分散型リモートI/Oユニット2を用いてデータを
入力すると云う特別の処理が不要となり、ソフトウェア
処理を簡単にすることができる。
【0260】[実施例5]図29は分散型リモートI/
Oユニット2に接続される同期エンコーダのインターフ
ェイス回路を示している。インターフェイス回路では、
同期エンコーダ240が出力する位相の異なるA相、B
相の二つのパルス列をカウントするパルスカウンタ24
1と、同期エンコーダ240が出力する1回転を示すパ
ルスをカウントするZ相カウンタ242とが設けられて
いる。換言すれば、Zパルスカウンタ242は同期エン
コーダ240が1回転毎に出力するZ相パルスをカウン
トするカウンタである。
【0261】これらカウンタ241、242は図28に
示されているインターフェイス回路における二つのパル
スカウンタ230と同等のものであり、このこと以外は
図28に示されているものと同様に構成されている。
【0262】このインターフェイス回路では、図25
(d)に示されている同期エンコーダI/Fのフォーマ
ットをもってNC装置本体1から送信されるデータを通
信制御部201で受信し、通信制御部201はアドレス
#10、#11、#21、#22のデータをアドレス信
号としてDO0〜3、DO4〜7、DO10〜13、D
O14〜17から出力する。また通信制御部201はコ
マンド部のデータとして、READ#1、#2信号、R
ESET#0、#1の信号を出力し、回路動作は前述の
手動パルス発生器I/Fと同一である。
【0263】同期エンコーダI/Fのパルスカウンタ値
の読み出しでは、A/B相のパルスカウンタ241とZ
相のパルスカウンタ242の値を同時に読み出す必要が
ある。この回路ではA/B相カウンタ値とZ相カウンタ
値を図25(d)に示されている送信データ(応答)フ
ォーマットをもってNC装置本体1へ送信する。
【0264】NC装置本体1は、一定周期で上述の二つ
のカウンタ値を読み出し、前回データとの差分を計算す
ることにより、同期エンコーダ240から入力された移
動量(パルス数)を検知することができる。
【0265】[実施例6]図30はMPU付き分散型リ
モートI/Oユニットのインターフェイス回路を示して
いる。インターフェイス回路では、MPU250と、M
PU250によって制御される制御回路251と、MP
U250のシステムプログラムを格納するメモリ(RO
M)とMPU250の演算結果を格納するメモリ(RA
M)とで構成されるメモリ252とを有している。
【0266】このインターフェイス回路では、MPU2
50のデータバス253に通信制御部201のDI8〜
DI1Fが接続され、MPU250がアドレス信号(A
0〜A3)によって内部レジスタを選択し、通信制御部
201が受信データを受信データバッファ254から読
み出し、また送信データの書き込みレジスタ255にデ
ータを書き込むことによりそのデータを図25(f)に
示されている送信データ(応答)フォーマットをもって
NC装置本体1に送信することができる。
【0267】MPU250は、メモリ252のシステム
プログラムに従って動作し、周期的に受信データバッフ
ァ254にアクセスすることにより、NC装置本体1か
ら図25(f)に示されている送信データ(要求)フォ
ーマットをもって送信されたコマンドとパラメータで構
成されるデータを読み出す。
【0268】MPU250は、コマンドに対応してメモ
リ252に対してデータの読み出し・書き込みと、制御
回路251の制御を実行し、その実行結果を図25
(f)に示されている送信データ(応答)フォーマット
をもって通信制御部201の書き込みレジスタ255に
書き込む。通信制御部201は通信タイミングに同期し
て、書き込みレジスタ255のデータをNC装置本体1
へ送信する。
【0269】上述の手順によりNC装置本体1と分散型
リモートI/Oユニット2のMPU250は、通信制御
部201を経由してコマンド、パラメータによる命令の
要求、応答の処理を実行する。
【0270】またMPU付き分散型リモートI/Oユニ
ット2がNC装置本体1であった場合、分散型リモート
I/Oユニット2の通信制御方式により複数台のNC装
置本体1同士を相互に接続することができる。MPU付
き分散型リモートI/Oユニット2では、MPUによる
プログラム実行により分散型リモートI/Oユニット2
自体をソフトウェアによる子局のNC装置とすることが
でき、これにより分散型のNCシステムを構築すること
ができる。
【0271】(この発明による制御方法の特徴の要約)
電源投入時にNC装置本体1は、各分散型リモートI/
Oユニット2のステータスを監視するモードに自動的に
なり、ある一定期間、オフラインステータス通信モード
であることを通知する情報を持った通信フレームを各分
散型リモートI/Oユニット2に対してNC装置本体1
のMPU101が関与せずに自動的に送信する。この通
信フレームは、オンライン通信モードでの通信フレーム
とヘッダパターン以外は同一である。このヘッダパター
ン以外は同一と云うことがNC装置本体1と分散型リモ
ートI/Oユニット2の通信制御部を簡単な構成で実現
することを可能にしている。
【0272】各分散型リモートI/Oユニットでは、
NC装置本体1から送信された通信フレームのヘッダパ
ターンがオフライン通信モードを示している限り、各分
散型リモートI/Oユニット局毎のID情報をNC装置
本体1へ送信する。ID情報には分散型リモートI/O
ユニットの種別を示すステータスコードが含まれてお
り、NC装置本体1の通信制御部は分散型リモートI/
Oユニット2より送られるステータスコードを保持し、
NC装置本体1のMPUがその内容を読み出すことによ
り、分散型リモートI/Oユニット2の種別の情報を得
てNC装置本体1に付属している表示器にその情報を
表示する。
【0273】NC装置本体1では、特定の分散型リモー
トI/Oユニット2へ送信フレームを送信した後、次の
分散型リモートI/Oユニット2へ送信する前に、特定
フォーマットの受信フローチャートを受信すると、対応
する分散型リモートI/Oユニットの受信と識別する。
受信しない場合には、対応する分散型リモートI/Oユ
ニット2が装備されていないと判断し、そのことをNC
装置本体1の表示器に表示する。
【0274】NC装置本体1は、予め別の記憶部に設定
された分散型リモートI/Oユニット2の接続情報と各
分散型リモートI/Oユニット2より応答フレームを照
合した結果が異なる場合、システムとして動作不可能と
判断し、NC装置本体1の表示器4にアラームを表示す
ると共にオンライン通信モードには移行しない。
【0275】NC装置本体1は、予め別の記憶部に設定
された分散型リモートI/Oユニット2の接続情報と各
分散型リモートI/Oユニット2より応答フレームを照
合した結果が合致した場合、オンライン通信モードに移
行し、各分散型リモートI/Oユニット2に対して、そ
のリモートI/Oユニットの種別に対応した制御データ
を所定の通信データフォーマットをもって送信する。
【0276】各分散型リモートI/Oユニット2はNC
装置本体1から送信されたコマンドとパラメータから構
成される送信データを出力制御ハードウェア回路に出力
し、所定の動作を実行する。また、NC装置本体1に送
信する情報を送信バッファに書き込む。
【0277】MPUを有する分散型リモートI/Oにお
いて、複数回の通信で連続したデータを送受信する場
合、そのデータの内容が識別できるようにコマンドとサ
イクリックに加算されて変化するシーケンス番号とから
構成されるコマンドをデータとともに送信する。
【0278】各分散型リモートI/Oユニット2の通信
制御部は、NC装置本体1が自局に対して送信したフレ
ームの受信完了タイミングに同期して、所定のタイミン
グマージンをおいて送信ドライバICを有効にした後、
またタイミングマージンをおいてNC装置本体1へ送信
を行い、送信終了後にタイミングマージンをおいて送信
ドライバICを無効にして受信待状態に戻る。
【0279】NC装置本体1の通信制御部は、NC装置
本体1のMPU101からの送信データ書き込み、受信
データ読み出しが一定期間ない状態が継続すると、NC
装置本体の異常と認識して分散型リモートI/Oユニッ
ト2への送信ドライバICをオフして送信を止める。
【0280】分散型リモートI/Oユニット2の通信制
御部では、NC装置本体1からの受信開始状態をモニタ
ーし、上述の同様に受信開始状態が一定期間ない状態が
継続すると、障害発生と認識して分散型リモートI/O
ユニット2の出力リセットを行う。
【0281】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る分
散型リモートI/O式制御システムの制御方法において
は、制御装置本体と分散型リモートI/Oユニット間の
通信フレームをオンライン通信モード時とオフラインス
テータス通信時とで個別のものとし、オフラインステタ
ース通信時に制御装置本体が分散型リモートI/Oユニ
ットの種別を認識できるようになり、システム起動時に
は必ずオフラインステータス通信モードで動作するた
め、システムの異常動作を確実に防止できる。またその
後のオンライン通信モード時に制御装置本体が分散型リ
モートI/Oユニットの種別に合った入出力制御が可能
となり、分散型リモートI /Oの種類を増やすことが
でき、制御対象となる機械に対応するシステム構成が柔
軟に構築可能となる効果が得られる。
【0282】また、制御装置本体のMPU動作に関係な
く自動的にオフラインステータス通信モードで分散型リ
モートI/Oユニットの種別を制御装置本体の通信制御
部に蓄積することができるから、システムの接続形態が
速く認識でき、システムに対応する制御が速く実行でき
ると云う効果が得られる。
【0283】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、システム起動時に制
御装置本体のオペレータが、分散型リモートI/Oユニ
ットの接続状況、接続されている分散型リモートI/O
ユニットの種別の確認を容易に行えるようになり、また
制御装置本体のソウフウェアに依存することなく自動的
にオフラインステータス通信モードでシステムが起動さ
れるため、誤接続時には誤って分散型リモートI/Oユ
ニットに誤出力が行われることが未然に回避され、安全
性が高いシステムを構築できると云う効果が得られる。
【0284】オフラインステータス通信モードでは、制
御装置本体から送信されたデータを分散型リモートI/
Oユニット側では使用しないようにすることにより、通
信開始時にMPUが誤って出力データを送っても、分散
型リモートI/Oユニット側で出力されないため、安全
性の高いシステムを構築できると云う効果が得られる。
【0285】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、オフラインステータ
ス通信モードとオンライン通信モードとで制御装置本体
から分散型リモートI/Oユニットへ送信する送信フレ
ームの構成を同一とし、ヘッダパターンの違いによりオ
フラインステータス通信モードとオンライン通信モード
とを切り替えるから、制御装置本体と分散型リモートI
/Oユニットの回路構成が簡単になる。
【0286】またオフラインステータス通信モード時に
も分散型リモートI/Oユニット出力に関しては、オン
ライン通信モード時と同様に出力可能となるので、シス
テム稼働中でも一時的にオフラインステータス通信モー
ドに変更し、分散型リモートI/Oユニットの接続状
況、種別をモニターし、制御装置本体付属の表示器に表
示することが可能になる。
【0287】また、ヘッダパターンの違いを検知し、外
部にオフラインステータス通信モードとオンライン通信
モードの切替信号を出力するようにしたので、データセ
レクタICに入力される通常入力とステータス入力の切
り替えをモード切替信号で実施でき、分散型リモートI
/Oユニットの回路構成が簡単に実現できると云う効果
が得られる。
【0288】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、電源投入後、制御装
置本体の通信制御部は自動的にオフラインステータス通
信モードとなり、自動的に分散型リモートI/Oユニッ
ト側へ順次ステータス要求のための送信フレームを送出
するため、制御装置本体のMPUは通信制御部に取り込
まれた各分散型リモートI/Oユニットのステータスを
確認する処理を行うのみでよく、制御装置本体のソフト
ウェア処理が簡単になる。
【0289】また、分散型リモートI/Oユニットの第
1局目への送信から同期してステータス要求のための送
信フレームに切り替わるため、制御装置本体側で通常入
力とステータスを間違えて認識することが防止できる。
【0290】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、実際の機械に合致し
た制御装置本体の制御プログラムと分散型リモートI/
Oユニット接続状況との比較が行われ、比較した結果が
異なる場合にはアラームとしてシステム動作しないた
め、より一層、安全性の高い分散型リモートI/Oユニ
ットシステムを構築できると云う効果が得られる。
【0291】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、オフラインステータ
ス通信モードとオンライン通信モードでの制御装置本体
の通信制御部の受信データ記憶手段を共用するため、通
信制御部の構成を簡略化できる。
【0292】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体が何ら
かの要因でシステム停止した際には、制御装置本体はシ
ステム停止を制御装置本体内部のタイマーによりウォッ
チドッグとして検出し、ウォッチドッグの状態信号で制
御装置本体から分散型リモートI/Oユニットへの送信
信号をオフすることにより、分散型リモートI/Oユニ
ット側では制御装置本体からの送信フレームの受信開始
状態が一定時間ないことを検知して出力をリセットする
から、制御装置本体が異常状態となりシステム停止した
際に機械制御信号をリセットすることができ、安全性が
高いシステムを構築することができる。
【0293】また、受信開始状態検知方式とすることに
より、制御装置本体が送信状態でシステム停止した場
合、及びケーブル抜け、断線等の状態が発生しても、分
散型リモートI/Oユニット側の出力は確実にリセット
され、より一層安全性が高いシステムを構築できると云
う効果が得られる。
【0294】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体のシス
テムプログラムが正常に動作しないことを検知して確実
に分散型リモートI/Oユニットの出力をリセットでき
るため、この場合も安全性が高いシステムを構築できる
と云う効果が得られる。
【0295】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットのハードウェアタイマにより、制御装置本体
へのフレーム送信を制御するようにしたので、従来のよ
うな分散型リモートI/Oユニット側のMPUが制御装
置本体からのフレーム受信完了を確認して制御装置本体
へ送信するソフトウェア手順が不要となり、システム構
築が容易となる効果が得られる。
【0296】制御装置本体のソフトウェアは分散型リモ
ートI/Oユニットを介して外部機器の情報を読み出す
ことができるから、制御装置本体側のソフトウェアは、
分散型リモートI/Oユニットの送信バッファに制御コ
マンドとパラメータを書き込み、ハードウェアタイマに
よって計時された一定時間後に受信バッファのデータを
読み出すことにより、直列通信でデータを受信すると云
う動作を意識することなく、MPUのデータバスに外部
機器が直接接続されている場合と同様にデータを読み出
すことができる。このことから、制御装置本体のソフト
ウェアは、分散型リモートI/Oユニットを用いてデー
タを入力すると云う特別の処理が不要となり、制御装置
本体におけるソフトウェア処理が簡単になると云う効果
も得られる。
【0297】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットの通信制御部は、制御装置本体からの送信フ
レームを受信しない場合には、制御装置本体への送信を
実施しないので、制御装置本体側で各分散型リモートI
/Oユニットの実装有無の判別が確実にできる。
【0298】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットは、制御装置本体からのフレーム受信時に誤
りが検知された場合には出力信号を更新しないことによ
り、通信路のノイズ環境に対する信頼性が向上する。
【0299】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットからの送信フレームのヘッダパターンが、制
御装置本体からの送信フレームの誤りを示す回数が所定
値以上になると、システムの異常としてシステム停止す
るから、システムの信頼性が向上する。
【0300】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体の分散
型リモートI/Oユニットの入出力は、最終的には機械
側強電盤とケーブル接続され、この場合には分散型リモ
ートI/Oユニットのケーブル接続用のコネクタのピン
対応で信号の意味が決められている場合があるが、この
ような場合に、データ配列をビックエンディアン方式と
リトルエンディアン方式との切り替えることで、様々な
機械に対応し易くなる。また、このことにより制御装置
本体のMPUのエンディアン方式に拘束されることなく
分散型リモートI/Oユニットを制御装置本体に接続す
ることが可能になる。
【0301】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
Oユニットへ出力データが正常に送信されたこと、分散
型リモートI/Oユニットから制御装置本体への送信も
正常に行われたことが制御装置本体で容易に確認でき、
またシステム試験が容易になると云う効果が得られる。
【0302】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、分散型リモートI/
OユニットにMPUを付加可能としたことにより、他の
アプリケーション、例えば制御装置本体のI/Oユニッ
ト機器、制御装置本体の操作パネル信号の入出力、紙テ
ープリーダー、紙テープパンチャー等の入出力機器に流
用可能となり、用途が拡大する。
【0303】なお、分散型リモートI/OユニットにM
PUを付加しても、従来と異なり、制御装置本体との間
の通信は自動的に実行されるから、そのMPUのソウト
ウェア処理が簡単になると云う効果が得られる。
【0304】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、アナログ入出力のイ
ンタフェース機能を具備することにより、搬送ラインな
どの簡易的な駆動制御装置に対するアナログ電圧出力や
センサーなどのアナログ電圧計測が可能となり、システ
ムとして用途を広げる効果が得られる。
【0305】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体と複数
の分散型リモートI/Oユニットにより構成されるシス
テムの試験が、簡単に、しかも確実に行われる。
【0306】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体が分散
型リモートI/Oユニットの種類をIDコードで判別
し、分散型リモートI/Oユニットの種類に対応したコ
マンドを送信して分散型リモートI/Oユニットに付加
されるハードウェア回路を制御することができるため、
1本の通信ライン上に異なる種類のI/Oを接続でき、
分散型リモートI/Oユニットを有する制御装置本体シ
ステムを安価に構築することができると云う効果が得ら
れる。
【0307】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御コマンドと表示
データを制御装置本体の送信バッファに書き込むだけ
で、分散型リモートI/Oユニットの付属の表示器にデ
ータ表示が行われるから、制御装置本体側のソフトウェ
アは直列通信で分散型リモートI/Oユニットへ表示デ
ータを送信すると云う操作を意識することなくMPUの
データバスに表示器が直接接続されている場合と同様
に、分散型リモートI/Oユニットの付属の表示器にデ
ータを表示することができる。
【0308】このため制御装置本体のソフトウェアは、
分散型リモートI/Oユニットを用いてデータを出力す
ると云う特別の処理が不要であり、ソフトウェア処理を
簡単にすることができると云う効果が得られる。
【0309】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体のソフ
トウェアは分散型リモートI/Oユニットを介して手動
パルス発生器や同期エンコーダが出力するパルス数の情
報を読み出すことができ、制御装置本体のソフトウェア
は、制御装置本体の送信バッファに1回だけデータ読み
出しの要求コマンドとパラメータを書き込むと、このコ
マンドはハードウェア処理により分散型リモートI/O
ユニットの通信周期に従って周期的に出力され、分散型
リモートI/Oユニットでは、ハードウェア処理により
受信した制御信号データを手動パルス発生器や同期エン
コーダのパルスカウンタ回路に出力し、受信の一定時間
後に制御装置本体側に送信するから、パルスカウンタの
情報は周期的に制御装置本体へ送信され、制御装置本体
側のソフトウェアは制御装置本体の受信バッファのデー
タを読み出すことにより、直列通信でデータを受信する
と云う動作を意識することなく、MPUのデータバスに
パルスカウンタインタフェースが直接接続されている場
合と同様に、周期的に更新されるデータを読み出すこと
ができる。これにより制御装置本体のソフトウェアは、
分散型リモートI/Oユニットを用いてデータを入力す
ると云う特別の処理が不要となり、ソフトウェア処理を
簡単にすることができると云う効果が得られる。
【0310】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、制御装置本体よりM
PU付きの分散型リモートI/Oユニットへヘッダパタ
ーンと共にサイクリックに変化するシーケンス番号部を
含むコマンド部とパラメータ部から構成される送信デー
タを送信し、分散型リモートI/Oユニットでは受信し
たデータのコマンド部を解釈し、シーケンス番号順にパ
ラメータ部のデータを並べるから、周期的にデータを出
力する分散型リモートI/Oユニットの通信方式を利用
して、親局の制御装置本体から子局の制御装置本体に対
して、連続したデータを高い信頼性で送信することがで
きる。
【0311】次の発明に係る分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法においては、MPU付きの分散型
リモートI/Oユニットが受信したコマンドに対する応
答データとしてコマンド部とパラメータ部から構成され
る応答データを生成し、コマンド部に受信したコマンド
とシーケンス番号を付けることにより、制御装置本体側
で受信したデータがどのコマンドに対する応答かを認識
し、かつシーケンス番号順にパラメータ部のデータを並
べることにより分散型リモートI/Oユニットから制御
装置本体へデータを送信するから、周期的にデータを入
力する分散型リモートI/Oユニットの通信方式を利用
して、子局の制御装置本体から親局の制御装置本体へ連
続したデータを高い信頼性で送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による制御方法を実施する分散型リ
モートI/O式制御システムの一例を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明による制御方法を実施する分散型リ
モートI/O式制御システムにおける分散型リモートI
/Oユニットの接続形態を示す系統図である。
【図3】 この発明による制御方法を実施する分散型リ
モートI/O式制御システムにおけるNC装置本体の通
信制御部の送信部の内部構成図である。
【図4】 (a)、(b)は各々この発明による制御方
法を実施する分散型リモートI/O式制御システムにお
けるNC装置本体の送受信タイミングを示すタイムチャ
ートである。
【図5】 この発明による制御方法を実施する分散型リ
モートI/O式制御システムにおけるNC装置本体の通
信制御部の受信部の内部構成図である。
【図6】 この発明による制御方法を実施する分散型リ
モートI/O式制御システムにおける分散型リモートI
/Oユニットの通信制御部の内部構成図である。
【図7】 この発明による制御方法を実施する分散型リ
モートI/O式制御システムにおける分散型リモートI
/Oユニットの1送受信サイクルを示すタイムチャート
である。
【図8】 この発明による制御方法を実施する分散型リ
モートI/O式制御システムにおける分散型リモートI
/Oユニットの通信制御部の入出力部の内部構成図であ
る。
【図9】 この発明による制御方法を実施する分散型リ
モートI/O式制御システムにおけるNC装置本体と複
数の分散型リモートI/Oユニットとの間の通信フレー
ムの転送タイミングを示すタイムチャートである。
【図10】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおける分散型リモート
I/Oユニットの通信制御部の動作を示すタイムチャー
トである。
【図11】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおけるアラーム信号発
生回路の構成図である。
【図12】 (a)〜(f)はこの発明による制御方法
を実施する分散型リモートI/O式制御システムにおけ
る各動作モードの送受信フレームを示す説明図である。
【図13】 (a)〜(d)はこの発明による制御方法
を実施する分散型リモートI/O式制御システムにおけ
るデータ配列切替方式を示す説明図である。
【図14】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおける分散型リモート
I/Oユニットの接続有無確認動作のタイムチャートで
ある。
【図15】 分散型リモートI/Oユニットの接続有無
確認動作用の送信アドレスデコーダ回路を示す構成図で
ある。
【図16】 分散型リモートI/Oユニットの接続有無
確認に使用されるフリップフロップ回路を示す構成図で
ある。
【図17】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおけるオフラインステ
ータス通信モード/オンライン通信モード切替用のハー
ドウェア構成を示す構成図である。
【図18】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおけるオフラインステ
ータス通信モード/オンライン通信モード切替動作を示
すタイムチャートである。
【図19】 この発明による分散型リモートI/O式制
御システムの制御方法を実施するNC装置本体の動作フ
ローを示すフローチャートである。
【図20】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおけるシステム試験方
式を示す構成図である。
【図21】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおけるアナログ電圧出
力のハードウェア構成を示す構成図である。
【図22】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおけるアナログ電圧入
力のハードウェア構成を示す構成図である。
【図23】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおける分散型リモート
I/Oユニットの通信制御部とそれに接続された特定機
能を実行するハードウェアの制御回路を示す構成図であ
る。
【図24】 (a)、(b)はこの発明による制御方法
を実施する分散型リモートI/O式制御システムにおけ
るデータフォーマットを示す説明図である。
【図25】 (a)〜(f)はこの発明による制御方法
を実施する分散型リモートI/O式制御システムにおけ
る情報領域のデータフォーマットを示す説明図である。
【図26】 (a)、(b)はこの発明による制御方法
を実施する分散型リモートI/O式制御システムにおけ
るMPU付き分散型リモートI/Oユニットのデータフ
ォーマットを示す説明図である。
【図27】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおける分散型リモート
I/Oユニットに接続される表示器のための表示データ
出力回路を示す構成図である。
【図28】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおける分散型リモート
I/Oユニットに接続される手動パルス発生器のインタ
ーフェイス回路を示す構成図である。
【図29】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおける分散型リモート
I/Oユニットに接続される同期エンコーダのインター
フェイス回路を示す構成図である。
【図30】 この発明による制御方法を実施する分散型
リモートI/O式制御システムにおけるMPU付き分散
型リモートI/Oユニットのインターフェイス回路を示
す構成図である。
【図31】 従来の分散型リモートI/O式制御システ
ムの一例を示す構成図である。
【図32】 従来の分散型リモートI/O式制御システ
ムの他の例を示す構成図である。
【図33】 従来の分散型リモートI/O式制御システ
ムにおけるNC装置本体の動作フローを示すフローチャ
ートである。
【図34】 従来の分散型リモートI/O式制御システ
ムにおける分散型リモートI/Oユニットの動作フロー
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 NC装置本体,2 分散型リモートI/Oユニッ
ト,3 表示器 4 終端モジュール,101 MP
U,102 通信制御部,103 メモリ,111MP
U,112 通信制御部,113 メモリ,114 ス
イッチ,115出力I/F部,116 入力I/F部,
121、122 送信信号線,123信号線,130
通信制御部,131 出力制御部,132 入力制御
部,133 マルチプレクサ,134 スイッチ,13
5 キャリヤセンサ,201 通信制御部,202 タ
イミング制御回路,203 論理回路部,204 マル
チプレックス回路205 出力データバッファ,206
入力データラッチ回路,208 アドレスバスライ
ン,209 データバス,210 制御回路,211ア
ドレスデコーダ,213 論理回路,214 マルチプ
レクサ,215 表示器,216 アドレスデコーダ,
217 ラッチ回路,218 論理部,219 セグメ
ント表示部219,230 パルスカウンタ,231、
232 論理部,233 データバッファ,234 マ
ルチプレクサ,235 マルチプレクサ,236 アド
レスデコーダ,237 論理部,238 ラッチ回路,
239手動パルス発生器,240 同期エンコーダ,2
41 パルスカウンタ,242 Z相カウンタ,240
同期エンコーダ,250 MPU,251 制御回
路,252 メモリ,253 データバス,254 受
信データバッファ,255 書き込みレジスタ,300
ライトバッファ,301 ラッチ回路,302マルチ
プレクサ,303 シトレジスタ,304 CRCジ
ェネレータ,305 フラグパターンジェネレータ,3
06 アドレスパターンジェネレータ,307 ORゲ
ート,308 ゼロインサーション回路,309 NR
ZI変調回路,310 送信HDLCシーケンサ,31
1 送信HDLC起動タイマ,312 クロック信号制
御部,313 ANDゲート,314 マルチプレクサ
切替回路,315 ウォックドッグ検出回路,316
ラッチセレクタ,400リードバッファ,401 ラッ
チ回路,402 デマルチプレクサ,403 データシ
フトレジスタ,404 ゼロデリーション回路,405
NRZI復調回路,406 フラグパターン比較器,
407 アドレスパターン比較器,408CRC比較
器,409 受信HDLCシーケンサ,410 受信ラ
ッチ制御部,500 動作モード選択デコーダ,501
フィルタ回路,502 マルチプレクサ,503 シ
フトレジスタ,504 CRCジェネレータ,505
フラグパターンジェネレータ,506 アドレスパター
ンジェネレータ,507 ORゲート,508 ゼロイ
ンサーション回路,509 NRZI変調回路,510
送信HDLCシーケンサ,511 マルチプレクサ切
替回路,512 レジスタ,513 極性変換器,51
4 MPU付加時のデコーダ回路,515 入力バッフ
ァ,516 出力バッファ,517 クロック信号制御
回路,518ロータリスイッチ,521 ラッチ回路,
522 シフトレジスタ,523 ゼロデリーション回
路,524 NRZI復調回路,525 フラグパター
ン比較器,526 アドレスパターン比較器,527
CRR比較器,528 受信HDLCシーケンサ,52
9 受信中信号微分回路,530 アラームカウンタ,
531 マルチプレクサ,532 極性変換器,533
出力バッファ,534MPU付加時の出力信号データ
書き込みレジスタ,801 受信検知回路,811 送
信アドレスデコーダ回路,812、813 フリップフ
ロップ回路,901 デコーダ,902 モード切替ビ
ット保持用フリップフロップ回路,903 モード同期
切替信号保持用フリップフロップ回路,905、906
モード同期切替信号変化微分用フリップフロップ回
路,907 ステータスビット保持用フリップフロップ
回路,908 ANDゲート,909 EX−OR,9
10インバータ,951 D/Aコンバータ,952
オペアンプ,953 サンプルホールド回路,954
A/Dコンバータ,961 入出力信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−120341(JP,A) 特開 平4−144337(JP,A) 特開 平5−252163(JP,A) 特開 平3−201636(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 G05B 15/02,19/05 H04Q 9/00 - 9/04

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御装置本体と複数個の分散型リモート
    I/Oユニットとが直列通信方式により接続された分散
    型リモートI/O式制御システムの制御方法において、
    制御装置本体と各分散型リモートI/Oユニットとの
    間の双方向の直列送信を時分割により実施し、システム
    起動時には、制御装置本体側で分散型リモートI/Oユ
    ニットの種別および分散型リモートI/Oユニット上の
    設定情報を判別するために通常入出力モードとは異なる
    オフラインステータス通信モードで自動的に通信開始す
    ることを特徴とする分散型リモートI/O式制御システ
    ムの制御方法。
  2. 【請求項2】 オフラインステータス通信モードでは、
    制御装置本体から各分散型リモートI/Oユニットへ各
    分散型リモートI/Oユニットに実装されたスイッチに
    対応するヘッダパターンを含む送信フレームを順次送信
    し、送信フレームに対応する各分散型リモートI/Oユ
    ニットが各々自ユニットの種別の情報を含んだ送信フレ
    ームを制御装置本体へ送信することにより、分散型リモ
    ートI/Oユニットに実装されたスイッチ対応の分散型
    リモートI/Oユニットの種別を制御装置本体で認識
    し、当該オフラインステータス通信モードでは、分散型
    リモートI/Oユニットの出力信号を前回と同一として
    制御装置本体から新たに送信されたデータに更新しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の分散型リモートI/
    O式制御システムの制御方法。
  3. 【請求項3】 通常入出力モードであるオンライン通信
    モードとオフラインステータス通信モードとの切り替え
    は制御装置本体から分散型リモートI/Oユニットに送
    信するフレームのヘッダパターンの違いによるものと
    し、分散型リモートI/Oユニットの通信制御部は、ヘ
    ッダパターンの違いを検知し、これに基づくモード切替
    信号によってオンライン通信モードの通常入力とオフラ
    インステータス通信モードのステータス入力を切り替え
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の分散型リ
    モートI/O式制御システムの制御方法。
  4. 【請求項4】 システム電源投入時に自動的にオフライ
    ンステータス通信モードをセットし、オフラインステー
    タス通信モードからオンライン通信モードへの切り替え
    及びオンライン通信モードからオフラインステータス通
    信モードへの切り替えを制御装置本体のMPUが通信制
    御部のモード切替ビットをセットすることにより実行
    し、同期回路により複数個の分散型リモートI/Oユニ
    ットの第1局目への送信から同期して切り替え、モード
    切替後に全ての分散型リモートI/Oユニットのステー
    タスを受信完了したことを示すステータスビットをセッ
    トし、制御装置本体のMPUがステータス受信完了を認
    識することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の
    分散型リモートI/O式制御システムの制御方法。
  5. 【請求項5】 制御装置本体の記憶手段に分散型リモー
    トI/Oユニットの接続局数、局番に対応する分散型リ
    モートI/Oユニットの種別の情報を格納し、システム
    起動後の分散型リモートI/Oユニットからの送信フレ
    ームに含まれるステータス情報と前記記憶手段に格納さ
    れた情報とに相違がある場合にはアラーム出力を行うこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の分散型リ
    モートI/O式制御システムの制御方法。
  6. 【請求項6】 制御装置本体の通信制御部は、オフライ
    ンステータス通信モード時の各分散型リモートI/Oユ
    ニットからのステータス情報とオンライン通信モード時
    の各分散型リモートI/Oユニットの入力情報を保持す
    る受信データ記憶手段を共用することを特徴とする請求
    項1〜5の何れかに記載の分散型リモートI/O式制御
    システムの制御方法。
  7. 【請求項7】 制御装置本体と複数個の分散型リモート
    I/Oユニットとが直列通信方式により接続された分散
    型リモートI/O式制御システムの制御方法において、
    分散型リモートI/Oユニットにて制御装置本体から
    の送信フレームの受信開始状態を受信開始状態監視手段
    により監視し、制御装置本体からの送信フレームの受信
    開始状態を所定時間以上検知できない場合には分散型リ
    モートI/Oユニットが自己の出力リセットを自動的に
    行うことを特徴とする分散型リモートI/O式制御シス
    テムの制御方法。
  8. 【請求項8】 制御装置本体の通信制御部は、制御装置
    本体のMPUにより分散型リモートI/Oユニットへの
    送信データの書き込みを行い、分散型リモートI/Oユ
    ニット側からの受信データの読み出しが所定時間以上に
    亙って実施されない場合にはシステム異常と認識し、分
    散型リモートI/Oユニットに対する送信を停止し、分
    散型リモートI/Oユニットの出力リセット動作を誘起
    させることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の
    分散型リモートI/O式制御システムの制御方法。
  9. 【請求項9】 分散型リモートI/Oユニットは制御装
    置本体からの送信フレーム中にあるヘッダパターンが各
    分散型リモートI/Oユニット上の局番を設定するスイ
    ッチと対応するパターンである場合のみ自局あての送信
    フレームと認識し、当該フレーム受信完了後、ハードウ
    ェアタイマにより計時された所定時間経過後に制御装置
    本体あての送信フレームの送信を開始することを特徴と
    する請求項1〜8の何れかに記載の分散型リモートI/
    O式制御システムの制御方法。
  10. 【請求項10】 分散型リモートI/Oユニットは、制
    御装置本体からの各分散型リモートI/Oユニットに対
    するフレーム受信完了を検知した後に制御装置本体に対
    してフレーム送信し、フレーム受信完了を検知しない場
    合には制御装置本体に対してフレーム送信しないことを
    特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の分散型リモー
    トI/O式制御システムの制御方法。
  11. 【請求項11】 分散型リモートI/Oユニットは、制
    御装置本体からのフレーム受信時に、通信フレームの送
    受信の誤り制御を行い、誤り検出時には分散型リモート
    I/Oユニットの出力信号を更新せずに制御装置本体に
    対する送信フレームのヘッダパターンを切り替えて送信
    し、制御装置本体にて送信フレームのヘッダパターンよ
    りの誤りを検知し、制御装置本体から分散型リモートI
    /Oユニットへのフレーム送信に誤りがあったことを認
    識することを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載
    の分散型リモートI/O式制御システムの制御方法。
  12. 【請求項12】 分散型リモートI/Oユニットからの
    送信フレームのヘッダパターンが、制御装置本体からの
    送信フレームの誤りを示す回数が所定値以上になれば、
    システムの異常としてシステム停止することを特徴とす
    る請求項11に記載の分散型リモートI/O式制御シス
    テムの制御方法。
  13. 【請求項13】 制御装置本体の通信制御部に分散型リ
    モートI/Oユニットに送信するデータを保持する送信
    データ記憶手段と分散型リモートI/Oユニットより受
    信するデータを保持する受信データ記憶手段とを設け、
    制御装置本体と分散型リモートI/Oユニット間の通信
    フレーム中のデータ配列は、制御装置本体のMPUのデ
    ータ配列に合わせて制御装置本体から分散型リモートI
    /Oユニットへの送信フレームと分散型リモートI/O
    ユニットから制御装置本体への送信フレームのいずれも
    データ単位で送信データ記憶手段からの読み出し順序と
    受信データ記憶手段への書き込み順序の入れ換えにより
    切り替えられることを特徴とする請求項1〜12の何れ
    かに記載の分散型リモートI/O式制御システムの制御
    方法。
  14. 【請求項14】 制御装置本体から各分散型リモートI
    /Oユニットへ送信したデータを分散型リモートI/O
    ユニットで出力し、出力データと同一のデータを制御装
    置本体へ送信するループバックモードを分散型リモート
    I/Oユニットの通信制御部に与え、ループバックモー
    ドの指示を分散型リモートI/Oユニットに実装された
    スイッチまたは制御装置本体から送信される送信フレー
    ムのヘッダパターンにより行い、ヘッダパターンの変更
    を制御装置本体のMPUが通信制御部のモード切替ビッ
    トをセットすることにより行うことを特徴とする請求項
    1〜13の何れかに記載の分散型リモートI/O式制御
    システムの制御方法。
  15. 【請求項15】 分散型リモートI/Oユニットの通信
    制御部にMPUを付加し、MPUによって制御装置本体
    から送信されるデータの読み出しと制御装置本体へ送信
    するためのデータ書き込みを行うことを特徴とする請求
    項1〜14の何れかに記載の分散型リモートI/O式制
    御システムの制御方法。
  16. 【請求項16】 分散型リモートI/Oユニットは、ア
    ナログ電圧の入出力を可能とし、制御装置本体側から一
    定周期毎にアナログ電圧出力、アナログ電圧入力するた
    めのディジタルデータを分散型リモートI/Oユニット
    との間で送受信することを特徴とする請求項1〜15の
    何れかに記載の分散型リモートI/O式制御システムの
    制御方法。
  17. 【請求項17】 各分散型リモートI/Oユニットの出
    力部を別の分散型リモートI/Oユニットの入力部に接
    続し、制御装置本体が各分散型リモートI/Oユニット
    へ出力する出力データを異なるように設定し、制御装置
    本体が受信する各分散型リモートI/Oユニットの入力
    データが予め設定した各分散型リモートI/Oユニット
    の入出力接続状態と一致することを確認することを特徴
    とする請求項1〜16の何れかに記載の分散型リモート
    I/O式制御システムの制御方法。
  18. 【請求項18】 オンライン通信モードにおいて、分散
    型リモートI/Oユニット上のスイッチのデータにより
    識別した分散型リモートI/Oユニットの種類に対応し
    て、制御装置本体から分散型リモートI/Oユニットの
    局番を含むヘッダパターンとコマンドとパラメータから
    構成される送信データを周期的に送信し、各分散型リモ
    ートI/Oユニットでは個々の分散型リモートI/Oユ
    ニットの局番を設定スイッチと対応したヘッダパターン
    がある場合のみ自局宛の送信フレームと認識し、ハード
    ウェア構成により送信データのコマンドデータとパラメ
    ータを処理することを特徴とする請求項1〜17の何れ
    かに記載の分散型リモートI/O式制御システムの制御
    方法。
  19. 【請求項19】 制御装置本体から一定周期ごとに表示
    器の局番を含むヘッダパターンと表示コマンドと表示デ
    ータとを分散型リモートI/Oユニットに送信し、分散
    型リモートI/Oユニットに接続された表示器にデータ
    表示を行うことをことを特徴とする請求項1〜18の何
    れかに記載の分散型リモートI/O式制御システムの制
    御方法。
  20. 【請求項20】 制御装置本体に分散型リモートI/O
    ユニットを経由して接続された同期エンコーダ、手動パ
    ルス発生器のデジタルデータの読み出しを可能とし、同
    期エンコーダ、手動パルス発生器から出力されるパルス
    列のパルス数をカウントするパルスカウンタを有する分
    散型リモートI/Oユニット上のハードウェア回路に対
    して、制御装置本体から一定周期毎に、分散型リモート
    I/Oユニットのヘッダパターンとパルスカウンタ値を
    保持して読み出すコマンドとを送信し、同期エンコー
    ダ、手動パルス発生器のパルスカウンタ値を制御装置本
    体へ送信することを特徴とする請求項1〜19の何れか
    に記載の分散型リモートI/O式制御システムの制御方
    法。
  21. 【請求項21】 制御装置本体よりMPU付きの分散型
    リモートI/Oユニットへヘッダパターンと共にサイク
    リックに変化するシーケンス番号部を含むコマンド部と
    パラメータ部から構成される送信データを送信し、分散
    型リモートI/Oユニットでは受信したデータのコマン
    ド部を解釈し、シーケンス番号順にパラメータ部のデー
    タを並べることにより制御装置本体より分散型リモート
    I/Oにデータを転送することを特徴とする請求項1〜
    20の何れかに記載の分散型リモートI/O式制御シス
    テムの制御方法。
  22. 【請求項22】 MPU付きの分散型リモートI/Oユ
    ニットでは受信したコマンドに対する応答データとして
    コマンド部とパラメータ部から構成される応答データを
    生成し、コマンド部には受信したコマンドとシーケンス
    番号を付けることにより、制御装置本体側で受信したデ
    ータがどのコマンドに対する応答かを認識し、かつシー
    ケンス番号順にパラメータ部のデータを並べることによ
    り分散型リモートI/Oユニットから制御装置本体へデ
    ータ転送することを特徴とする請求項21に記載の分散
    型リモートI/O式制御システムの制御方法。
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