JP2010271342A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】初期導入時の低コスト化及び省スペース化を可能にしつつ、給電環境に応じて通電制御を適切に切替可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】給電部4に、商用電源と給電部4の間にノイズフィルタユニット13を着脱自在な接続部4dを備えるとともに、ノイズフィルタユニット13が装着されたことを検知するためのユニット装着信号を生成する信号生成部13cを備え、制御部3は、信号生成部13cから出力されるユニット装着信号を検知した場合にのみ、ゼロクロス検出回路4cから出力されるゼロクロス信号に基づいて所定の位相で給電リレー4bを駆動する位相制御に切替可能に構成されている画像形成装置1。
【選択図】図2
【解決手段】給電部4に、商用電源と給電部4の間にノイズフィルタユニット13を着脱自在な接続部4dを備えるとともに、ノイズフィルタユニット13が装着されたことを検知するためのユニット装着信号を生成する信号生成部13cを備え、制御部3は、信号生成部13cから出力されるユニット装着信号を検知した場合にのみ、ゼロクロス検出回路4cから出力されるゼロクロス信号に基づいて所定の位相で給電リレー4bを駆動する位相制御に切替可能に構成されている画像形成装置1。
【選択図】図2
Description
本発明は、定着ローラに収容された加熱体に商用電源から供給される交流電圧を印加する給電リレーと、交流電圧のゼロクロスタイミングを検知するゼロクロス検出回路とを備えている給電部と、ゼロクロス検出回路から出力されるゼロクロス信号に基づいて給電リレーを駆動する波数制御を実行して定着ローラを所定温度に調整する制御部を備えている画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、電子写真方式、静電記録方式、磁気記録方式等の適宜の作像プロセス機器により、転写材、感光紙、静電記録紙、印刷紙等の被記録材に、転写方式または直接方式で目的の画像情報に対応させて画像を形成し、担持させている。
そして、転写方式を採用する画像形成装置においては、被記録材に形成担持させた未定着トナー像を被記録材面に熱定着させるために、所定の目標温度に調整した定着ローラを被記録材に圧接させている。
定着ローラの内部には加熱体が収容されており、加熱体が定着ローラの表面に設けられた温度センサにより検知された温度に基づいて通電制御されることにより、定着ローラが所定の目標温度となるように温度制御されている。
特許文献1に記載されているように、通電制御には、交流電圧の電圧レベルが0となるゼロクロスタイミングを基準にして、交流電圧の周波の位相角が180度進角する毎に、即ち、交流電圧の周波の半波を単位として通電の実行と停止を制御する波数制御と、半波毎に通電開始する位相角を制御する位相制御とが知られている。
しかしながら、波数制御及び位相制御により通電制御を実施する場合に、同一電源から給電される電子機器の電流値の変動が大きくなった場合に、電源電圧が変動して、例えば蛍光灯等の同一給電網に接続された照明装置がちらつく、フリッカーが発生することがあった。
フリッカーは、半波を単位として通電の実行と停止を制御するために、電流変動が大きくなる波数制御で発生し易いことが知られている。したがって、フリッカーが頻発する給電環境下では、半波毎に通電する位相角を制御するために、電流変動が小さい位相制御が通電制御に適用されることがあった。
しかし、位相制御では、通電開始時に電圧レベルが0とは異なり、通電開始時に急激な出力変動が生じることによるスイッチングノイズが発生し易いことが知られている。したがって、位相制御を通電制御に適用するには、ノイズフィルタを強化する必要があり、コストがかかるとともに、設置スペースを確保しなければならないという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、初期導入時の低コスト化及び省スペース化を可能にしつつ、給電環境に応じて通電制御を適切に切替可能な画像形成装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による画像形成装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、定着ローラに収容された加熱体に商用電源から供給される交流電圧を印加する給電リレーと、交流電圧のゼロクロスタイミングを検知するゼロクロス検出回路とを備えている給電部と、ゼロクロス検出回路から出力されるゼロクロス信号に基づいて給電リレーを駆動する波数制御を実行して定着ローラを所定温度に調整する制御部を備えている画像形成装置であって、給電部に、商用電源と給電部の間にノイズフィルタユニットを着脱自在な接続部を備えるとともに、ノイズフィルタユニットが装着されたことを検知するためのユニット装着信号を生成する信号生成部を備え、制御部は、信号生成部から出力されるユニット装着信号を検知した場合にのみ、ゼロクロス検出回路から出力されるゼロクロス信号に基づいて所定の位相で給電リレーを駆動する位相制御に切替可能に構成されている点にある。
上述の構成によれば、画像形成装置の初期導入時は、ノイズフィルタユニットを装着しなくても、波数制御により定着ローラを所定温度に調整することができる。そこで、給電環境によってはフリッカーが発生する場合もあるが、このような場合であっても、ノイズフィルタユニットが装着されると、位相制御により定着ローラを所定温度に調整することができ、さらに、ノイズを除去することができるようになる。
したがって、不用意にノイズフィルタユニットを装着する必要がないため、初期導入時の低コスト化及び省スペース化を実現することができるようになる。また、制御部によりノイズフィルタユニットの装着が検知された場合にのみ、位相制御に切替可能となるため、不用意に位相制御に切り替えられることを回避することができるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、信号生成部により生成されるユニット装着信号は、周期的に変動する信号である点にある。
例えば、ユニット装着信号が周期的に変動しない所定の信号レベルを示す信号である場合に、ユニット装着信号の信号線に断線や短絡等の異常が発生すると、ノイズフィルタユニットが装着されていないにもかかわらず、制御部は、当該異常によって信号レベルが一定となったユニット装着信号を検知して、ノイズフィルタユニットの装着を誤検出する虞がある。
上述の構成によれば、ユニット装着信号が周期的に変動する信号であるため、制御部は、信号線の異常に起因してユニット装着信号の信号レベルが変動しないことを検知したとしても、ユニットが装着されたことを誤って検出することを回避することができるようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第二の特徴構成に加えて、信号生成部がノイズフィルタユニットに設けられたゼロクロス検出回路で構成されている点にある。
上述の構成によれば、ノイズフィルタユニットが装着されない限り、制御部は、信号生成部から出力されるユニット装着信号を検知することができないため、ノイズフィルタユニットが装着されたことを確実に検出できるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、ノイズフィルタユニットが、除湿ヒータを備えたオプションカセットに組み込まれ、ユニット装着信号がオプションカセットを制御する制御部により生成される点にある。
上述の構成によれば、オプションカセットが装着されると、オプションカセットに組み込まれたノイズフィルタユニットを利用して、位相制御時のスイッチングノイズを除去することができる。
したがって、ノイズフィルタユニット専用のユニットを別途設けるのにかかるコストを削減し、また、当該ユニットの設置スペースを削減して、低コスト化及び省スペース化を実現することができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、初期導入時の低コスト化及び省スペース化を可能にしつつ、給電環境に応じて通電制御を適切に切替可能な画像形成装置を提供することができるようになった。
以下、本発明による画像形成装置がプリンタに適用される場合を説明する。
図1に示すように、プリンタ1は、液晶画面やプリント条件等を入力する操作キー等が配置された操作部2と、電子写真方式により用紙にトナー像を形成する画像形成部5と、画像形成部5に用紙を供給する給紙部8と、画像形成部5で用紙に転写されたトナー像を定着する定着装置としての定着部7と、定着された用紙を機外に排出する排紙部10の各機能ブロックと、各機能ブロックを制御する制御部3を備えている。
図1に示すように、プリンタ1は、液晶画面やプリント条件等を入力する操作キー等が配置された操作部2と、電子写真方式により用紙にトナー像を形成する画像形成部5と、画像形成部5に用紙を供給する給紙部8と、画像形成部5で用紙に転写されたトナー像を定着する定着装置としての定着部7と、定着された用紙を機外に排出する排紙部10の各機能ブロックと、各機能ブロックを制御する制御部3を備えている。
操作部2は、ハードキーやタッチパネル等の入出力操作キーを備えている。タッチパネルには、用紙種類やプリント枚数等のプリント設定や、後述する通電制御方式の選択設定や、紙詰まり等の各種の警告表示等、各種の操作画面が表示され、ハードキー或いはタッチパネルにより当該操作画面の各種の入力が可能に構成されている。
画像形成部5は、感光体ユニット5aと、感光体ユニット5aに向けて用紙を搬送する用紙搬送ベルト11を備えている。感光体ユニット5aには、感光体が収容され、感光体の周囲に感光体の回転方向に沿って帯電部5b、露光部5c、現像部5d、転写部5e、クリーナ部5f、除電部5gがそれぞれ配置されている。
露光部5cには、レーザ光源と、画像データに基づいてレーザ光を変調しながら駆動するレーザ駆動回路と、変調されたレーザ光を感光体に向けて走査する回転多面鏡等を備えている。
帯電部5bにより一様帯電された感光体の表面が、露光部5cにより露光され、感光体表面に形成された静電潜像に現像部5dでトナーが付着されて顕像化され、転写部5eで用紙に転写される。
転写後、感光体表面の残留トナーがクリーナ部5fで除去され、感光体の残留電荷が除電部5gで除電され、次の画像形成に備えて再度帯電部5bにより一様帯電される。
給紙部8は、種類やサイズが異なる用紙が収容された複数段の給紙カセット9と、給紙カセット9から用紙を一枚ずつピックアップする給紙ローラ8aと、中間搬送ローラ8bと、レジストローラ8cを備えている。給紙カセット9からピックアップされた用紙は、停止しているレジストローラ8cで先端矯正され、その後、感光体に形成された画像先端と同期するように所定のタイミングで駆動されるレジストローラ8cにより転写部5eに搬送される。
転写部5eでトナーが転写された用紙は、搬送ベルト11により定着部7に搬送され、加熱定着された後に排紙部10により機外に排出される。
定着部7は、図2に示すように、加熱体であるヒータ7dが収容された定着ローラ7bと、定着ローラ7bに圧接された加圧ローラ7aと、定着ローラ7bの温度を検知する温度センサ7cと、加圧ローラ7aによる定着ローラ7bへの圧接力を調整する圧力調整機構等を備えている。
制御部3は、図3に示すように、CPU3a、ROM3b、RAM3c、入出力インタフェース3d、通信インタフェース3eが内部バス3fで接続されたマイクロコンピュータを備えている。
制御部3は、通信インタフェース3eを介して外部接続されたパーソナルコンピュータPCからプリント要求を受信すると、給紙部8を制御して用紙をピックアップするとともに、パーソナルコンピュータPCから送信された画像データに基づいて露光部5cを制御し、画像形成部5でトナー像を形成する。さらに、トナー像を用紙に転写した後、定着部7で熱定着した用紙を、排紙部10を介して機外に排出制御する。
制御部3は、装置に電源が投入されると、給電リレー4bの駆動を制御してヒータ7dの通電制御を実行することにより、定着ローラ7bを所定の目標温度に加熱するウォームアップ処理を実行し、ウォームアップ処理が終了するとプリント動作を許容する待機状態に移行する。
制御部3は、待機状態でプリント要求が無い状態が、予め設定された第一設定時間継続すると、目標温度を所定の省電力温度に低下して第一の省電力状態に移行し、その状態が予め設定された第二設定時間継続すると、ヒータ7dへの通電を停止して第二の省電力状態に移行する。
制御部3は、何れかの省電力状態に移行した後に、外部に接続されたパーソナルコンピュータPCからプリント要求を受信すると、定着ローラ7bの温度を再度目標温度に立ち上げるべく、ウォームアップ処理を起動し、プリント要求に基づいて所定枚数のプリント処理を実行する。
以下、制御部3によるヒータ7dの通電制御について詳述する。
図2に示すように、プリンタ1には、上述した構成に加えて、商用電源から供給される交流電力をプリンタ1の各部に供給する給電部4が備えられている。
図2に示すように、プリンタ1には、上述した構成に加えて、商用電源から供給される交流電力をプリンタ1の各部に供給する給電部4が備えられている。
給電部4は、電力ケーブルユニット12の電力線12bの一端に設けられたコネクタ12aが着脱自在に構成されたインレット4dと、交流電力をプリンタ1の各部へ供給するための交流給電線4fと、交流電力を所定レベルの直流電圧に変換してプリンタ1の各部へ供給するレギュレータ4aと、交流電圧を印加する給電リレー4bと、交流電圧のゼロクロスタイミングを検知するゼロクロス検出回路4cと、ユニット装着信号の入力端子4eと、を備えている。
ゼロクロスタイミングとは、図4(a)に示すように、交流電圧の電圧レベルが0となり、交流電圧が正から負、或いは、負から正に変化するタイミングを示す。
ゼロクロス検出回路4cは、交流給電線4fに印加される交流電圧が、0に近い所定の閾値電圧を逸脱するか否かによってゼロクロスタイミングを検知し、ゼロクロスタイミングを示す瞬間にハイレベルを示すパルス信号であるゼロクロス信号を出力するように構成されている。
給電部4のインレット4dにコネクタ12aが装着されると、電力線12bと交流給電線4fとが接続され、さらに、プラグ12cがコンセントに接続されると、交流電力が交流給電線4fに供給されるようになる。
制御部3は、交流電力が交流給電線4fに供給されると、ゼロクロス検出回路4cから出力されるゼロクロス信号に基づいて、給電リレー4bを駆動する波数制御を実行し、定着ローラ7bを所定温度に調整するように構成されている。
波数制御とは、図4(a)に示すように、ゼロクロス検出回路4cから出力されるゼロクロス信号を基準にして、交流電圧の周波のうち複数の半波を1制御周期として、1制御周期内で通電及び停止する半波の数を変更して、供給する電力を調整する通電制御方式である。
波数制御では、ゼロクロス信号を基準とする半波単位で通電するか停止するかが制御されるため、通電開始時は電圧レベルが0となり、スイッチングノイズが少ない通電制御方式であることが知られている。しかし、半波毎に半波で供給可能な全電力の通電及び停止が制御されるため電流変動が大きくなり、同一電源に接続された照明装置がちらつくフリッカーが発生し易いことが知られている。
一方、波数制御と異なる通電制御方式として、位相制御が知られている。位相制御とは、図4(b)に示すように、ゼロクロス検出回路4cから出力されるゼロクロス信号の発生間隔である交流電圧の半波分を1制御周期として、1制御周期内即ち各半波内で通電を開始する位相角を制御して、供給する電力を調整する通電制御方式である。
位相制御では、半波内で通電を開始する位相角が制御されるため、1制御周期での電流変動が波数制御よりも小さくなり、フリッカーの発生を抑制し易いことが知られている。ただし、位相制御では、ゼロクロスタイミングで通電が開始されるとは限らず、電圧レベルが0ではない位相角で通電が開始された場合に、急激な出力変動が生じることによるスイッチングノイズが発生し易いことも知られている。したがって、位相制御を通電制御に適用する場合には、スイッチングノイズを除去するために、ノイズフィルタを強化する必要がある。
本発明による制御部3は、上述のフリッカーの発生を抑制し、スイッチングノイズを除去すべく波数制御と位相制御とが切替可能に構成され、ノイズフィルタが予め設けられていることが確認された場合にのみ、位相制御を実行することができるように構成されている。
具体的には、図2に示すように、ノイズフィルタは、電力ケーブルユニット12の電力線12bの一端に設けられたコネクタ12aが着脱自在に構成されたインレット13dと、インレット13dへの電力ケーブルユニット12の装着時に電力線12bと接続される交流給電線13bと、交流給電線13bに引加される交流電圧のノイズを除去するノイズフィルタ回路13fと、交流給電線13bに引加される交流電圧のゼロクロスタイミングを検知してゼロクロス信号を出力するゼロクロス検出回路13cと、ゼロクロス検出回路13cから出力されるゼロクロス信号の出力端子13eと、交流給電線13bの一端に設けられたインレット4dに着脱自在なコネクタ13aと、を備えたノイズフィルタユニット13として構成されている。
制御部3のROM3bには、波数制御及び位相制御の各制御プログラムが、制御部3の周辺回路として設けられたスイッチ3fの開閉状態に対応づけられた所定のアドレス領域に格納されている。尚、スイッチ3fの開閉状態は、操作部2での選択操作によって入力可能に構成されている。
即ち、操作部2で波数制御或いは位相制御の何れかが選択操作され、スイッチ3fの開閉状態が切り替えられると、制御部3は、スイッチ3fの開閉状態に対応する波数制御或いは位相制御の制御プログラムをROM3bの所定のアドレス領域から読み出して実行することができる。
以下に、制御部3による波数制御と位相制御の切替動作について詳述する。
図5に示すように、インレット4dにコネクタ12aが装着される、或いは、インレット4dにコネクタ13aが装着され、電力ケーブルユニット12、或いは、電力ケーブルユニット12及びノイズフィルタユニット13を介して、交流給電線4fに交流電力が供給開始されると(S1)、制御部3は、外部ユニットの装着を示すユニット装着信号としてのゼロクロス信号が、入力端子4eに入力されているか否かを監視する(S2)。
図5に示すように、インレット4dにコネクタ12aが装着される、或いは、インレット4dにコネクタ13aが装着され、電力ケーブルユニット12、或いは、電力ケーブルユニット12及びノイズフィルタユニット13を介して、交流給電線4fに交流電力が供給開始されると(S1)、制御部3は、外部ユニットの装着を示すユニット装着信号としてのゼロクロス信号が、入力端子4eに入力されているか否かを監視する(S2)。
制御部3は、入力端子4eと出力端子13eが信号ケーブルによって接続され、周期的に変動するゼロクロス信号が入力端子4eに所定時間入力されていることを検知すると(S2;Y)、ノイズフィルタユニット13が装着されたと判定し、位相制御が実行可能であることを示す制御情報をRAM3dに設定する(S3)。
一方、制御部3は、ゼロクロス信号が入力端子4eに所定時間入力されていないことを検知すると(S2;N)、ノイズフィルタユニット13が装着されていないと判定し、位相制御が実行不可能であることを示す制御情報をRAM3dに設定する(S7)。
即ち、インレット4dにより、商用電源と給電部4の間にノイズフィルタユニット13を着脱自在な接続部が構成され、ノイズフィルタユニット13に設けられたゼロクロス検出回路13cと、ゼロクロス検出回路13cから出力されるゼロクロス信号を通信するための出力端子13e及び入力端子4eにより、ノイズフィルタユニット13が装着されたことを検知するためのユニット装着信号を生成する信号生成部が構成されている。
図5に戻り、制御部3は、波数制御と位相制御のどちらが操作部2で選択操作されているかを、RAM3dに設定されたスイッチ3fの開閉状態から判断する(S4)。
RAM3dに位相制御が実行可能であることを示す制御情報が設定されている場合は(S2;Y,S3)、制御部3は、選択された位相制御或いは位相制御の制御プログラムをROM3bの所定のアドレス領域から読み出して実行し(S5)、RAM3dに位相制御が実行不可能であることを示す制御情報が設定されている場合は(S2;N,S7)、波数制御を実行する(S6)。
即ち、制御部3は、信号生成部から出力されるユニット装着信号を検知した場合にのみ、ゼロクロス検出回路4cから出力されるゼロクロス信号に基づいて、所定の位相で給電リレー4bを駆動する位相制御に切替可能に構成されている。
尚、上述したノイズフィルタユニット13は、プリンタ1の外部に設置されるユニットとして構成してもよいし、予めプリンタ1に組み込み可能に設計されたオプションカセットとして構成してもよい。
オプションカセットとして構成する場合は、初期導入時にフリッカーの発生が確認され、位相制御を通電制御として適用する必要があるときであっても、当該オプションカセットをプリンタ1内部に組み込むための設置スペースが予め想定されているため、省スペース化を実現することができる。
また、上述した実施形態では、操作部2の選択操作によって入力されたスイッチ3fの開閉状態と、ステップS3或いはステップS7でRAM3dに設定された位相制御の実行可否を示す制御情報にしたがって、通電制御方式を切り替えていたが、これに限らず、ステップS3或いはステップS7でRAM3dに設定された位相制御の実行可否を示す情報にしたがう限り、自動的に通電制御方式を切り替えるように構成してもよい。
例えば、制御部3は、ステップS4におけるスイッチ状態の判断を行わずに、RAM3dに位相制御の実行可能を示す制御情報が設定されている場合は、無条件に位相制御に切り替えて実行するように構成してもよい。
尚、上述した実施形態では、ノイズフィルタユニット13は、交流給電線のノイズを除去する専用ユニットとして説明したが、これに代えて、ノイズフィルタユニットがオプションカセットに組み込まれ、ユニット装着信号がオプションカセットを制御する制御部により生成されるように構成してもよい。
以下に、オプションカセットの具体例として、オプションカセットが除湿ヒータ付きの給紙カセット14である場合について説明する。
図6に示すように、オプションカセット14は、ノイズフィルタユニット13(図2参照)と同様に、電力ケーブルユニット12の電力線12bの一端に設けられたコネクタ12aが着脱自在に構成されたインレット14dと、インレット14dへの電力ケーブルユニット12の装着時に電力線12bと接続される交流給電線14bと、交流給電線14bに引加される交流電圧のノイズを除去するノイズフィルタ回路14fと、交流給電線14bに引加される交流電圧のゼロクロスタイミングを検知してゼロクロス信号を出力するゼロクロス検出回路14cと、交流給電線14bの一端に設けられたインレット4dに着脱自在なコネクタ14aを備えている。
オプションカセット14は、さらに、オプションカセット内部を除湿する除湿ヒータ14gと、交流電圧を印加する給電リレー14hとを備え、給電リレー14hを駆動制御して除湿ヒータ14を通電制御する等のオプションカセット14を制御する制御部15と、制御部15から出力される周期的に変動する制御信号を出力する出力端子14eと、給紙トレイと、制御部15により駆動制御される給紙ローラ等を備えている。
尚、制御部15は、制御部3と同様に、CPU15aとROMとRAM等のメモリ及び各種インタフェース回路を備えたマイクロコンピュータを備えて構成されている。
制御部15は、湿度の影響で給紙する用紙が湿り気を帯び、トナー定着性が悪化する、或いは、搬送時に紙詰まりとなってしまう等の湿度による問題の発生を抑制するため、ゼロクロス検出回14cから出力されるゼロクロス信号に基づいてヒータ14gを通電制御し、オプションカセット内部の温度を調整することにより、オプションカセット内部の湿度を調整するように構成されている。
さらに、制御部15は、ゼロクロス検出回路14cから出力されたゼロクロス信号を出力端子14eに出力するように構成されている。
即ち、上述したオプションカセット14が、インレット4dを介してプリンタ1に装着され、さらに、出力端子14eと入力端子4eとが信号ケーブルで接続されると、制御部3は、制御部15から出力されたゼロクロス信号を検知した場合に位相制御に切り替えることができる。
即ち、オプションカセット14を制御する制御部15により、ノイズフィルタユニット13が装着されたことを検知するためのユニット装着信号を生成する信号生成部が構成されている。
このように、オプションカセットに予め組み込まれたノイズフィルタユニットを利用した場合は、省スペース化を実現することができるとともに、ノイズフィルタユニットを個別に設けるためのコストを削減して低コスト化を実現することができる。
上述の実施形態では、信号生成部としてのゼロクロス検出回路13c或いは制御部15から出力されるユニット装着信号は、周期的に変動するゼロクロス信号であるとして説明したが、これに限らず、例えば、基準クロック信号等、その他の制御信号であってもよい。
ただし、信号生成部が一定の信号レベルの制御信号をユニット装着信号として出力するように構成してもよいが、この場合、当該制御信号が制御部3に入力された場合に、当該制御信号の信号線に断線や短絡等の何らかの異常が発生していることに起因して信号線の電圧レベルが一定となったときに、制御部3がユニットの装着を誤って検知する虞がある。
したがって、信号生成部がユニット装着信号として出力する制御信号は、周期的に変動する制御信号として構成し、制御部3は、当該制御信号を所定時間監視することで、周期的な変動を検知できた場合にのみ、当該制御信号からユニットが装着されたことを判定するように構成することが望ましい。
上述の実施形態では、本発明をプリンタ1に適用する場合について説明したが、本発明は、通電制御を行う画像形成装置全般に適用することができる。つまり、プリンタ機能、ファクシミリ機能、複写機能などの複数の機能を備えた所謂複合機や、単一の機能を備えた複写機などの、通電制御を行う任意の画像形成装置に対して本発明を採用することができる。
なお、上述した実施形態は何れも本発明の一実施例に過ぎず、当該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計することができることは言うまでもない。
1:画像形成装置(プリンタ)
3:制御部
4:給電部
4b:給電リレー
4c:ゼロクロス検出回路
4d:接続部(インレット)
7b:定着ローラ
7d:加熱体(ヒータ)
13:ノイズフィルタユニット
13c:信号生成部(ゼロクロス検出回路)
13f:ノイズフィルタ回路(ノイズフィルタユニット)
14:オプションカセット
14f:ノイズフィルタ回路(オプションカセット)
14g:除湿ヒータ
15:信号生成部(オプションカセットを制御する制御部)
3:制御部
4:給電部
4b:給電リレー
4c:ゼロクロス検出回路
4d:接続部(インレット)
7b:定着ローラ
7d:加熱体(ヒータ)
13:ノイズフィルタユニット
13c:信号生成部(ゼロクロス検出回路)
13f:ノイズフィルタ回路(ノイズフィルタユニット)
14:オプションカセット
14f:ノイズフィルタ回路(オプションカセット)
14g:除湿ヒータ
15:信号生成部(オプションカセットを制御する制御部)
Claims (4)
- 定着ローラに収容された加熱体に商用電源から供給される交流電圧を印加する給電リレーと、交流電圧のゼロクロスタイミングを検知するゼロクロス検出回路とを備えている給電部と、ゼロクロス検出回路から出力されるゼロクロス信号に基づいて給電リレーを駆動する波数制御を実行して定着ローラを所定温度に調整する制御部を備えている画像形成装置であって、
給電部に、商用電源と給電部の間にノイズフィルタユニットを着脱自在な接続部を備えるとともに、ノイズフィルタユニットが装着されたことを検知するためのユニット装着信号を生成する信号生成部を備え、
制御部は、信号生成部から出力されるユニット装着信号を検知した場合にのみ、ゼロクロス検出回路から出力されるゼロクロス信号に基づいて所定の位相で給電リレーを駆動する位相制御に切替可能に構成されている画像形成装置。 - 信号生成部により生成されるユニット装着信号は、周期的に変動する信号である請求項1記載の画像形成装置。
- 信号生成部がノイズフィルタユニットに設けられたゼロクロス検出回路で構成されている請求項2記載の画像形成装置。
- ノイズフィルタユニットが、除湿ヒータを備えたオプションカセットに組み込まれ、ユニット装着信号がオプションカセットを制御する制御部により生成される請求項1または2記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009120562A JP2010271342A (ja) | 2009-05-19 | 2009-05-19 | 画像形成装置 |
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JP2014063257A (ja) * | 2012-09-20 | 2014-04-10 | Fanuc Ltd | 着脱可能なフィルタ回路を有する数値制御システム |
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