JP5454496B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関し、詳しくは、温度に応じて駆動する負荷が変動するモータを備えた画像形成装置に関する。
従来より、モータにより負荷を駆動する画像形成装置をはじめとする各種機器では、低温下にさらされた場合、駆動対象物が熱収縮したり潤滑油の粘性が増大したりすることにより、モータの駆動負荷が増大することが知られている。
このため、低温下で動作させる必要のある機器では、動作を保証する最低温度で必要となる駆動負荷に合わせて、必要なトルクを発生させることのできる大型のモータを選択したり、モータの駆動電流を大きな値に設定したりする必要があった。しかし、この低温下での動作に合わせた大きなトルクは、通常の温度範囲内での動作時には過大なものであり、モータコスト低減や画像形成装置の小型化の妨げとなっていた。
これに対して、モータの回転速度とトルクとは、回転速度が小さいほどトルクが大きくなるという関係を有する。そこで、使用環境温度が設定温度より低い場合に、モータの回転速度を下げて駆動することにより、低温下で生じるモータのトルク不足を補う手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−58513号公報
ところが、画像形成装置のモータの負荷は、温度以外の要因によっても変化する。例えば、電子写真方式の画像形成装置の場合、現像器を新品に替えたばかりのときは負荷が大きいが、使っていくうちに負荷が減っていく。このため、低温下で一律にモータの回転速度を低く設定すると、通常の速度で駆動可能であるにも拘わらず低速に設定してしまい、画像形成装置の起動に必要以上の時間が掛かってしまう可能性があった。
そこで、本発明は、低温下で必要に応じてモータの回転速度を下げてそのモータのトルク不足を補うことにより、低温下でも迅速に起動することのできる画像形成装置の提供を目的としてなされた。
前記目的を達するためになされた本発明は、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段の少なくとも一部を駆動するモータと、を備えた画像形成装置であって、当該画像形成装置内または当該画像形成装置周囲の温度を検出する温度検出手段と、前記モータを、所定の第1速度またはその第1速度よりも低速の第2速度の、いずれか指定された速度で駆動可能な駆動手段と、該駆動手段による前記モータの駆動が成功したか否かを判断する成否判断手段と、前記画像形成装置の起動時に、前記駆動手段を介して前記モータを前記第1速度で駆動した後、前記成否判断手段を介してその駆動が失敗したと判断され、かつ、前記温度検出手段が検出する温度が予め設定された所定温度以下である場合は、前記駆動手段を介して前記モータを前記第2速度で駆動する駆動制御手段と、を備えたことを特徴としている。
このように、本発明では、画像形成装置の起動時に、駆動制御手段は、駆動手段を介して、第2速度よりも高速の第1速度でモータを駆動する。このため、モータの負荷が小さく、低温下でもそのまま第1速度でモータを駆動可能な場合は、モータは最初から第1速度で駆動され、画像形成装置を迅速に起動することができる。
一方、駆動制御手段がモータを前記第1速度で駆動した後、成否判断手段を介してその駆動が失敗したと判断され、かつ、温度検出手段が検出する装置内または装置周囲の温度が予め設定された所定温度以下である場合、駆動制御手段は、前記駆動手段を介して、前記モータを前記第1速度よりも低速の第2速度で駆動する。このため、低温下でモータの負荷が大きい場合は、前記モータを低速の第2速度で駆動することにより、良好に画像形成装置を起動することができる。
更に、前記第1速度でのモータの駆動が失敗したときに、一律に前記第2速度での駆動を行うと、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段の不具合によって前記失敗が起こった場合にも強引に前記第2速度でモータが駆動される場合がある。すると、前記不具合が拡大する可能性もある。これに対して、本発明では、前記第1速度でのモータの駆動が失敗し、かつ、前記温度が前記所定温度以下の場合に前記第2速度でのモータの駆動が実行されるので、そのように不具合が拡大するのも抑制することができる。
なお、前記画像形成装置の起動時に、前記駆動制御手段は、前記第1速度または前記第2速度での前記モータの駆動が成功したと前記成否判断手段が判断したとき、当該モータの駆動力を用いて所定の立ち上げ動作を実行してもよい。その場合、画像形成装置の起動時にレジ補正,トナーチェック等の所定の立ち上げ動作を実行することで、被記録媒体に対する画像形成を一層良好に行うことができる。
また、前記画像形成装置の起動時に、前記第1速度での前記モータの駆動も前記第2速度での前記モータの駆動も共に失敗したと前記成否判断手段が判断した場合、当該画像形成装置が起動できない旨表示する表示手段を、更に備え、前記画像形成装置の起動時に、前記第1速度での前記モータの駆動も前記第2速度での前記モータの駆動も共に失敗したと前記成否判断手段が判断した場合、前記駆動制御手段は、前記モータの駆動を停止してもよい。
その場合、前記第1速度でのモータの駆動も前記第2速度でのモータの駆動も共に失敗したときには、使用者は、表示手段の表示を介して当該画像形成装置が起動できないことを知ることができる。また、前記第1速度でのモータの駆動も前記第2速度でのモータの駆動も共に失敗したときには、駆動制御手段が前記モータの駆動を停止するので、画像形成手段に不具合が発生するのも良好に抑制することができる。
また、前記画像形成手段は、前記モータが前記第1速度で駆動されているときに実行される第1画像形成モードと、前記モータが前記第2速度で駆動されているときに実行される第2画像形成モードと、を実行可能であってもよい。この場合、前述のように低温下で前記第2速度でのモータの駆動がなされる場合にも、第2画像形成モードを実行するために予め用意された制御パラメータ等をそのまま使用することができ、前記駆動制御手段の開発コストを低減することができる。
また、前記駆動制御手段は、前記駆動手段を介して前記モータを前記第2速度で駆動して、前記成否判断手段に当該駆動が成功したと判断された後、前記温度検出手段が検出する温度が前記所定温度を超えた場合、前記駆動手段を介して前記モータを前記第1速度で駆動してもよい。すなわち、前記温度が前記所定温度を超えた場合、低温によるトルク不足は解消され、前記モータを前記第1速度で駆動することが可能となる。従って、このように、前記温度検出手段が検出する温度が前記所定温度を超えたときに前記第1速度でのモータの駆動を実行すれば、画像形成手段による画像形成を一層迅速に実行することができる。
本発明が適用された画像形成装置の概略構成を示す側断面図である。 その画像形成装置の制御系の構成を表すブロック図である。 その制御系で実行されるモータ制御処理を表すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
<全体構成>
図1は、本発明が適用された画像形成装置1の概略構成を示す側断面図である。なお、以下の説明においては、図1における左側を前方とする。
画像形成装置1は、直接転写タンデム方式のカラー画像形成装置であって、図1に示すように、略箱型の筐体2を備えている。その筐体2の上面には、被記録媒体としての印刷用紙(以下、単に用紙ともいう)が画像形成(以下、印字ともいう)後に載置される排紙トレイ3aが形成されている。また、その排紙トレイ3aが一体に設けられて画像形成装置1を上方から覆うトップカバー3は、画像形成装置1の後方上端を中心に開閉可能に設けられている。このトップカバー3を開放することにより、後述の画像形成ユニット31を筐体2の内部から上方へ引き出すことが可能となる。
そして、筐体2の内部には、画像を形成するための用紙を供給するフィーダ部10、フィーダ部10から供給される用紙に画像形成を行う画像形成部30(画像形成手段の一例)、及びこれらの各部を駆動制御する制御部80(図2参照)等が収容されている。
フィーダ部10は、画像を形成するための用紙が積載される給紙トレイ11、給紙トレイ11の前端上方に配置されて用紙を搬送する給紙ローラ11a、給紙トレイ11から用紙を取り出す分離ローラ12、分離ローラ12から送り出される用紙を搬送機構20に給紙する一対のピッチローラ14、ピッチローラ14の上方(かつ、手差トレイ15の後方)に設けられる一対のレジストローラ4、及び、筐体2の前面から直接用紙を給紙するための手差トレイ15等からなる。
また、筐体2の内部には、画像形成部30の動作と連動して回転する駆動ローラ21、駆動ローラ21と離隔した位置に回転可能に配置された従動ローラ22、及び、駆動ローラ21と従動ローラ22との間に架設される搬送ベルト(いわゆる転写搬送ベルト)23等からなる搬送機構20が収容されている。
このうち、搬送ベルト23は、駆動ローラ21により図1の時計回り方向に循環移動するように駆動され、その上面に載置された用紙を後方へ搬送するようにされている。また、搬送ベルト23の下方側には、搬送ベルト23に付着した現像剤(以下、トナーという)等の付着物を除去するベルトクリーナユニット5が配設されている。
そして、ベルトクリーナユニット5は、搬送ベルト23に当接して配置され、所定の電圧が印加されることによって搬送ベルト23上の付着物を回収するローラ状のベルトクリーナ6、及び、ベルトクリーナ6により回収された付着物(特に、廃トナー)を貯留する廃トナーボックス7等を有して構成されている。
<画像形成部の構成>
画像形成部30は、前述の搬送ベルト23(搬送機構20)と、像担持体である感光体ドラム8の表面に静電潜像を形成するLED部50と、LED部50により形成された静電潜像をトナーで現像すると共に、その現像した画像(トナー像)を搬送機構20によって搬送されてくる用紙へ転写するプロセス部60と、プロセス部60により転写された画像を定着させる定着器70とからなる。
プロセス部60は、複数(本実施形態では4つ)の画像形成ユニット31と、この画像形成ユニット31が有する感光体ドラム8に用紙を押圧する複数(本実施形態では4つ)の転写ローラ9と、感光体ドラム8に対応して設けられたローラ状のOPCクリーナ38とを備えている。
このうち、転写ローラ9は、各感光体ドラム8に対応して設けられ、搬送ベルト23を感光体ドラム8と挟むように搬送ベルト23に当接して配置され、その転写ローラ9と感光体ドラム8との間に、感光体ドラム8の表面に付着したトナーを用紙もしくは搬送ベルト23に転写可能な電圧が印加され、所定量の転写電流が通電される。
画像形成ユニット31は、搬送ベルト23において用紙が搬送される方向(搬送方向)に沿い、かつそれぞれが搬送ベルト23に対向して配置された感光体ドラム8、感光体ドラム8に対応して設けられて感光体ドラム8を帯電させる帯電器31a、及び、感光体ドラム8に対して当接及び離間可能に設けられた現像器32等からなる。なお、本実施形態の感光体ドラム8は、搬送ベルト23に当接して配置されて、搬送ベルト23と連動して回転するように構成されている。
また、帯電器31aは、感光体ドラム8の後側斜め上方において、感光体ドラム8と接触しないように所定間隔を隔てて、感光体ドラム8と対向配置され、コロナ放電を発生させることにより感光体ドラム8の表面を一様に正極性に帯電させる。
そして、現像器32は、トナーを収容するトナー収容室33、トナー収容室33から放出されたトナーを現像ローラ36に供給する供給ローラ35、供給ローラ35に当接して配置され、供給ローラ35から供給されたトナーで感光体ドラム8上の静電潜像を現像する現像ローラ36からなる。このうち、現像ローラ36は、当該現像ローラ36が感光体ドラム8に対して当接した状態において、感光体ドラム8と連動して回転するように構成されている。
トナー収容室33は、画像形成ユニット31毎に異なる基本色(搬送ベルト23の搬送方向の上流側からブラックK,イエローY,マゼンダM,シアンC)のトナー(詳しくは、正帯電性非磁性1成分トナー)を収容している。
また、現像器32は、トナー収容室33に収容されているトナーを攪拌する攪拌部材としてのアジテータ41と、そのトナーの残量状態を検知するためにトナー収容室33に設けられた一対の検知用窓部としてのトナー検知窓42とを備えている。なお、アジテータ41は、現像ローラ36と連動して回転するように構成されている。
トナー検知窓42は、光透過性の素材により形成されている。そして、トナー検知窓42は、現像器32の幅方向にトナー収容室33を挟むように対向配置され、かつ、現像器32が感光体ドラム8に対して当接した状態(以下、当接状態という)において、トナーセンサ45(図2参照)の光軸に重なるように配置されている。また、トナーセンサ45は、トナー収容室33に収容されたトナーによって光路が遮られるか否かに基づいて、トナー収容室33におけるトナーの有無を検出する周知のものである。
LED部50は、LED(図示せず)を用いて露光を行う周知のものであり、制御部80(図2参照)から入力される画像データや制御指令に基づいて、各色のLEDで、それぞれ対応する感光体ドラム8の表面を、制御指令に従ったタイミング及び照射速度で高速走査するように構成されている。
そして、定着器70は、用紙に転写されたトナーを加熱しながら用紙を搬送する加熱ローラ16、用紙を挟んで加熱ローラ16とは反対側に配設され、用紙を加熱ローラ16に押圧する加圧ローラ17等からなり、用紙に転写されたトナーを加熱溶融させて定着させるように構成されている。なお、定着器70を通過した用紙は、搬送ローラ19により更に搬送され、排出ローラ18を介して排紙トレイ3aに排出される。
つまり、画像形成部30は、フィーダ部10から搬送機構20によって搬送されてくる用紙がプロセス部60を通過するときに、LED部50から照射されたLED光により露光され、かつ、現像器32により現像された感光体ドラム8上のトナー像を用紙に転写し、更にその用紙が定着器70を通過するときに、トナー像を用紙に定着させるように構成されている。
また、駆動ローラ21の斜め下方における搬送ベルト23の表面との対向位置には、レジセンサ75が設けられている。このレジセンサ75は、いわゆるレジ補正(色ずれ補正)の他に濃度補正を行うためのセンサとしても利用されるものであり、画像形成部30によって色ずれ補正用のレジパターンや濃度補正用のパッチ等が搬送ベルト23に形成されたときに、そのレジパターンやパッチ等を検出する周知のものである。また、レジセンサ75による検出が終了したレジパターンやパッチ等は、前述のベルトクリーナユニット5によって消去される。更に、筐体2の内部上方の排出ローラ18近傍には、筐体2内の温度(以下、機内温度ともいう)を検出するための温度センサ77(温度検出手段の一例)が設けられている。
<制御系の構成>
図2に示すように、温度センサ77は、前述のLED部50,レジセンサ75,トナーセンサ45、並びに、筐体2の表面に設けられた表示パネル79(表示手段の一例)と共に、制御部80(成否判断手段及び駆動制御手段の一例)に接続されている。また、制御部80には、前記各部を駆動するDCモータ90(モータの一例)が、モータ駆動回路91(駆動手段の一例)を介して接続されている。なお、DCモータ90は一般的ないわゆるブラシレスDCモータであり、モータ駆動回路91の構成も、例えば特開2006−72210号公報等に開示された公知のものであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
制御部80は、CPU81,ROM82,RAM83を備えたマイクロコンピュータとして構成されている。また、制御部80は、DCモータ90の駆動/非駆動を指示するためのモータON信号と、DCモータ90の回転速度を指示するクロックclkとをモータ駆動回路91に入力する。モータ駆動回路91は、モータON信号がONのときに、DCモータ90がクロックclkに応じた速度で回転するように、DCモータ90のステータコイル(図示省略)への通電制御を行い、DCモータ90の回転速度がクロックclkに応じたものとなると、モータロック信号を制御部80へ入力する。
すなわち、制御部80の構成及び処理のうち、モータON信号及びクロックclkの出力に係る構成及び処理が駆動制御手段に、モータロック信号の検出に係る構成及び処理が成否判断手段に、それぞれ相当する。
<制御系における制御>
図3は、制御部80が実行する処理を表すフローチャートである。なお、制御部80のCPU81は、画像形成装置1の電源投入時、電源投入後所定時間が経過する毎、エラー等による停止後の再起動時、カバーオープン時、等の予め設定されたタイミングで、ROM82に記憶されたプログラムに基づいてこの処理を開始する。
図3に示すように、処理が開始されると、先ず、S1(Sはステップを表す:以下同様)にて、クロックclkの周波数が通常の周波数とされてモータON信号がONにされることにより、DCモータ90の回転速度が全速(第1速度の一例)に設定される。続くS2では、所定時間内にモータロック信号が入力されないなどのDCモータエラーが発生したか否かが判断され、DCモータエラーが発生していない場合、すなわち、前記所定時間内にモータロック信号が入力された場合は(S2:N)、処理はS3へ移行する。
S3では、DCモータ90がそのまま全速で駆動され、続くS4では、全速で駆動されるDCモータ90の駆動力を利用して、前述のレジセンサ75を用いた周知のレジ補正や濃度補正、及び、前述のトナーセンサ45を用いた周知のトナーチェックが実行される。そして、これらのレジ補正や濃度補正及びトナーチェック(いずれも立ち上げ動作の一例)が終了すると、処理はS5へ移行する。S5では、全速で駆動されるDCモータ90の駆動力を利用して、前記用紙に対する印字(全速印字:第1画像形成モードの一例)が実行される。但しS5では、上質紙等の一般の印刷用紙に対する印字命令に対しては全速印字がなされるが、厚紙,葉書,封筒等の用紙に対する印字命令に対しては、用紙の熱容量が大きいため半速印字(第2画像形成モードの一例)がなされる。半速印字では、クロックclkの周波数が通常の半分の周波数とされることにより、DCモータ90の回転速度が半速(第2速度の一例)に設定される。
一方、前述のS2にてDCモータエラーが発生した場合は(S2:Y)、処理はS11へ移行し、温度センサ77を介して機内温度が10℃以下であるか否かが判断される。そして、機内温度が10℃より高い場合は(S11:N)、S12にて、表示パネル79にエラー表示がなされると共に、クロックclkやモータON信号を停止することによってDCモータ90の駆動が休止されて、処理が終了する。
すなわち、機内温度が10℃よりも高いにも拘わらず、DCモータ90が全速で駆動できない場合は、ジャム等の不具合が発生している可能性がある。そのような場合に(S11:N)、次に述べるようにDCモータ90を半速で駆動すると、不具合が解消されていないにも拘わらず各部が強引に駆動され、不具合が拡大してしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、そのような場合はエラー表示を行って駆動を休止しているのである。
これに対して、S2にてモータエラーが発生し(S2:N)、かつ、機内温度も10℃以下であった場合は(S11:Y)、処理はS13へ移行する。S13では、クロックclkの周波数が通常の半分の周波数とされてモータON信号がONにされることにより、DCモータ90の回転速度が半速(第2速度の一例)に設定される。続くS14では、S2と同様にDCモータエラーが発生したか否かが判断され、DCモータエラーが発生していない場合は(S14:N)、処理はS15へ移行する。
S15では、DCモータ90がそのまま半速で駆動され、続くS16では、半速で駆動されるDCモータ90の駆動力を利用して、前述のレジ補正や濃度補正及びトナーチェック(いずれも立ち上げ動作の一例)が実行される。そして、これらのレジ補正や濃度補正及びトナーチェックが終了すると、処理はS17へ移行し、S11と同様に機内温度が10℃以下であるか否かが判断される。そして、機内温度が10℃以下である場合は(S17:Y)、処理はS18へ移行し、半速で駆動されるDCモータ90の駆動力を利用して、前記用紙に対する印字(半速印字)が実行され、処理は前述のS17へ移行する。
このS17,S18のループ処理により、印字命令が入力される都度、半速印字が実行されることになるが、機内温度が10℃を超えると(S17:N)、処理はS19へ移行する。S19では、DCモータ90が全速で駆動されることにより、S5と同様の全速印字が実行される。このように、機内温度が低く(S11:Y)、半速でレジ補正や濃度補正及びトナーチェックが実行されたときは(S16)、機内温度が低い間、印字命令が入力される都度、半速印字(S18)が実行されるが、機内温度の上昇に伴って、全速印字(S19)が実行される。
一方、DCモータ90の回転速度が半速に設定されても前述のS14にてDCモータエラーが発生した場合は(S14:Y)、処理は前述のS12へ移行し、表示パネル79にエラー表示がなされると共にDCモータ90の駆動が休止されて、処理が終了する。このように、本実施形態では、機内温度が高いにも拘わらずDCモータ90が全速で駆動できない場合や(S11:N)、DCモータ90の回転速度を半速に設定してもそのDCモータ90が駆動できない場合は(S14:Y)、エラー表示を行っている。このため、使用者は、表示パネル79の表示を介して当該画像形成装置が1起動できないことを知ることができる。また、このとき、DCモータ90の駆動も休止しているので、画像形成部30等に不具合が発生するのも良好に抑制することができる。
また、前述のように、画像形成装置1に厚紙,葉書,封筒等の用紙に対する印字命令が入力された場合は、レジ補正や濃度補正及びトナーチェックが全速で実行できた場合でも、用紙の熱容量が大きいためS18と同様の半速印字(第2画像形成モードの一例)がなされる。すなわち、前述のS13,S15,S18では、前記厚紙等に対する印字用に予め用意された制御パラメータ等をそのまま使用することができ、制御部80の開発コストを低減することができる。
<実施形態の効果及びその変形例>
このように、本実施形態では、DCモータ90の負荷が小さく、低温下でもそのまま全速印字が可能な場合は(S2:N)、DCモータ90は最初から全速で駆動され(S3)、画像形成装置1を迅速に起動して印字(画像形成)も迅速に実行することができる。また、低温のために各部の熱収縮や潤滑油の粘性増加が生じ、それによってDCモータ90が全速で駆動できない場合は(S11:Y)、DCモータ90を半速で駆動することにより(S13)、良好に画像形成装置1を起動することができる(S15)。しかも、画像形成装置1の起動時にはレジ補正や濃度補正及びトナーチェックが実行されるので(S4,S16)、一層良好に印字を行うことができる。
また、本実施形態では、前述のように低温のために半速で起動した場合でも(S15)、半速印字中に機内温度が上昇した場合(S17:N)、全速印字に切り替えている(S19)。このため、印字(画像形成)を一層迅速に実行することができる。更に、前述のように、画像形成装置1が起動できないときは(S11:NまたはS14:Y)、休止してエラー表示を行っているので(S12)、使用者にその旨告知すると共に不具合の拡大を抑制することができる。
なお、本発明は前記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、前記実施形態では、低温か否かの閾値を10℃に設定したが、この閾値は仕様に応じた所定温度に設定すればよい。また、前記実施形態では筐体2内の温度を検出しているが、画像形成装置1の周囲の温度を検出して同様の制御を行ってもよい。更に、前記実施形態では、モータの回転速度を全速と半速との2段階に切り替えているが、全速(100%),70%,30%等のようにより多くの段階に順次切り替えてもよい。また更に、前記実施形態では、モータとしてブラシレスDCモータを採用したが、本発明におけるモータとしては、ブラシモータや、エンコーダを備えたステッピングモータを採用してもよく、前記実施形態と同様の構成が応用できる。
1…画像形成装置 8…感光体ドラム 9…転写ローラ
20…搬送機構 30…画像形成部 31…画像形成ユニット
31a…帯電器 32…現像器 41…アジテータ
42…トナー検知窓 45…トナーセンサ 50…LED部
60…プロセス部 70…定着器 75…レジセンサ
77…温度センサ 79…表示パネル 80…制御部
90…DCモータ 91…モータ駆動回路

Claims (5)

  1. 被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    該画像形成手段の少なくとも一部を駆動するモータと、
    を備えた画像形成装置であって、
    当該画像形成装置内または当該画像形成装置周囲の温度を検出する温度検出手段と、
    前記モータを、所定の第1速度またはその第1速度よりも低速の第2速度の、いずれか指定された速度で駆動可能な駆動手段と、
    該駆動手段による前記モータの駆動が成功したか否かを判断する成否判断手段と、
    前記画像形成装置の起動時に、前記駆動手段を介して前記モータを前記第1速度で駆動した後、前記成否判断手段を介してその駆動が失敗したと判断され、かつ、前記温度検出手段が検出する温度が予め設定された所定温度以下である場合は、前記駆動手段を介して前記モータを前記第2速度で駆動する駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置の起動時に、前記駆動制御手段は、前記第1速度または前記第2速度での前記モータの駆動が成功したと前記成否判断手段が判断したとき、当該モータの駆動力を用いて所定の立ち上げ動作を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置の起動時に、前記第1速度での前記モータの駆動も前記第2速度での前記モータの駆動も共に失敗したと前記成否判断手段が判断した場合、当該画像形成装置が起動できない旨表示する表示手段を、
    更に備え、
    前記画像形成装置の起動時に、前記第1速度での前記モータの駆動も前記第2速度での前記モータの駆動も共に失敗したと前記成否判断手段が判断した場合、前記駆動制御手段は、前記モータの駆動を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成手段は、前記モータが前記第1速度で駆動されているときに実行される第1画像形成モードと、前記モータが前記第2速度で駆動されているときに実行される第2画像形成モードと、を実行可能なことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動制御手段は、前記駆動手段を介して前記モータを前記第2速度で駆動して、前記成否判断手段に当該駆動が成功したと判断された後、前記温度検出手段が検出する温度が前記所定温度を超えた場合、前記駆動手段を介して前記モータを前記第1速度で駆動することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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