JP2018183950A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省電力モードにおいて直流電源回路を停止させ、その直流電源回路を、外部装置からの信号入力および操作の受け付けを伴わずに、簡素な構成によって起動できること。【解決手段】直流電源回路5において、出力制御回路53は、出力制御信号Sg0に応じて、一次直流電圧Vd1をスイッチングすることにより一次交流電圧Vp1を生成する状態と、前記一次直流電圧Vd1のスイッチングを休止する状態とに切り替わる。制御スイッチ58は、前記出力制御信号Sg0に応じて、一次整流回路52への外部から供給される入力電圧Va0の供給ラインを接続する接続状態と遮断する遮断状態とに切り替わる。コンデンサー52b,54,56bは、前記制御スイッチ58が前記接続状態であるときに蓄電し、前記制御スイッチ58が前記遮断状態であるときに放電することにより負荷電力検出回路57および前記出力制御回路53に対して電力を供給する。【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置は、交流の入力電圧を直流の出力電圧へ変換する直流電源回路と、前記直流電源回路から電力が供給される負荷機器とを備える。
前記負荷機器は、シートに画像を形成する画像形成部を含む。前記画像形成部は、モーターおよび前記シート上のトナー像を加熱する定着ヒーターなどを含む。また、前記画像形成装置において、スイッチング方式の前記直流電源回路が採用される場合が多い。
前記画像形成装置において、動作モードが省電力モードであるときに、前記直流電源回路を停止させることは、前記直流電源回路の消費電力の低減に寄与する。
例えば、前記画像形成装置において、制御装置が、前記省電力モードへの移行に応じて前記直流電源回路を停止させ、外部装置から受信したジョブ信号によってコンデンサーから前記直流電源回路への給電を開始することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、前記画像形成装置が、前記省電力モードにおいても、前記外部装置からの信号の入力および操作器を通じた操作の受け付けを伴わずに、自動制御によって動作状態が変化する特定機器を含む場合がある。
例えば、前記省電力モードにおいて、前記定着ヒーターが、タイマー制御などによって作動する場合がある。前記定着ヒーターは前記特定機器の一例である。ヒーターのような前記特定機器が比較的消費電力の大きな動作状態へ移行した場合、前記直流電源回路を動作させることが必要である。
一方、前記負荷機器が前記特定機器を含む場合、前記省電力モードにおいて停止した前記直流電源回路を、前記外部装置からの入力信号によって起動させることはできない。
また、前記省電力モードにおいて停止した前記直流電源回路を必要に応じて起動させるために、前記制御装置などの他の機器の消費電力が増えること、および、直流電源回路5の起動に関する多くの機器が増えることは好ましくない。
本発明の目的は、省電力モードにおいて直流電源回路を停止させ、その直流電源回路を、外部装置からの信号入力および操作の受け付けを伴わずに、簡素な構成によって起動させることができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、直流電源回路と、負荷機器と、を備える。前記直流電源回路は、外部から供給される交流の入力電圧をスイッチング方式により直流の出力電圧へ変換する。前記負荷機器は、シートに画像を形成する画像形成部を含み、前記直流電源回路から電力が供給される。前記直流電源回路は、負荷電力検出回路と、一次整流回路と、出力制御回路と、トランスと、二次整流回路と、制御スイッチと、複数のコンデンサーと、を備える。前記負荷電力検出回路は、前記負荷機器の消費電力の大きさを検出する。前記一次整流回路は、前記入力電圧を整流し、一次直流電圧を出力する。前記出力制御回路は、前記負荷電力検出回路の検出信号に応じて連続パルス信号または休止信号を出力制御信号として生成する。さらに、前記出力制御回路は、前記出力制御信号に応じて、前記連続パルス信号に同期して前記一次直流電圧をスイッチングすることにより一次交流電圧を生成する状態と、前記休止信号に従って前記一次直流電圧のスイッチングを休止する状態とに切り替わる。前記トランスは、前記一次交流電圧を二次交流電圧へ変換する。前記二次整流回路は、前記二次交流電圧を整流することにより前記出力電圧を生成する。前記制御スイッチは、前記出力制御信号が入力され、前記出力制御信号に応じて、前記一次整流回路への前記入力電圧の供給ラインを接続する接続状態と遮断する遮断状態とに切り替わる。前記複数のコンデンサーは、前記制御スイッチが前記接続状態であるときに蓄電し、前記制御スイッチが前記遮断状態であるときに放電することにより前記負荷電力検出回路および前記出力制御回路に対して電力を供給する。
本発明によれば、省電力モードにおいて直流電源回路を停止させ、その直流電源回路を、外部装置からの信号入力および操作の受け付けを伴わずに、簡素な構成によって起動させることができる画像形成装置を提供することが可能になる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態:画像形成装置10の構成]
第1実施形態に係る画像形成装置10は、電子写真方式で印刷処理を実行する画像形成部4を備える装置である。前記印刷処理は、シート9に画像を形成する処理である。シート9は、用紙または樹脂フィルムなどのシート状の画像形成媒体である。
第1実施形態に係る画像形成装置10は、電子写真方式で印刷処理を実行する画像形成部4を備える装置である。前記印刷処理は、シート9に画像を形成する処理である。シート9は、用紙または樹脂フィルムなどのシート状の画像形成媒体である。
画像形成装置10は、本体100内に配置されたシート搬送機構3、画像形成部4、直流電源回路5および制御装置8を備える。制御装置8は、CPU(Central Processing Unit)81と、記憶装置82とを含む。さらに、画像形成装置10は、操作器8aおよび表示装置8bなども備える。CPU81は、集積回路によって実現されている。
操作器8aおよび表示装置8bは、ユーザーインターフェイスである。操作器8aは、ユーザーの操作を受け付ける装置であり、例えば操作ボタンまたはタッチパネル装置などを含む。表示装置8bは、情報を表示する装置であり、例えば液晶パネルユニットなどを含む。
CPU81は、予め記憶装置82に記憶されたプログラムを実行することにより、各種のデータ処理を実行し、さらに、画像形成装置10が備える電気機器を制御する。
CPU81は、停止する前、およびスリープモードへ移行する前に、画像形成装置10の各種の状態を表す状態データを記憶装置82に記録する。さらに、CPU81は、起動したときに前記状態データを記憶装置82から取得し、前記状態データに基づいて各種の制御パラ-メータの初期値を設定する。
なお、CPU81の代わりに、DSP(Digital Signal Processor)などの他のプロセッサーが採用されることも考えられる。
記憶装置82は、コンピューター読み取り可能な不揮発性のメモリーである。例えば、記憶装置82がフラッシュメモリーまたはハードディスクドライブの一方または両方を含むことが考えられる。
シート搬送機構3において、シート送出機構30が、シート収容部101に収容されたシート9を、シート搬送路300へ送り出し、複数組の搬送ローラー対31が、シート9をシート搬送路300に沿って搬送する。
画像形成部4は、光走査ユニット40、感光体41、帯電装置42、現像装置43、トナー補給ユニット44、転写装置45、クリーニング装置46、定着装置47およびモーター400などを備える印刷処理装置である。
ドラム状の感光体41が回転し、帯電装置42が感光体41の表面を帯電させる。光走査ユニット40が、帯電した感光体41の表面にビーム光を走査することにより、感光体41の表面に静電潜像を書き込む。
現像装置43は、感光体41の表面にトナー90を供給することにより、前記静電潜像をトナー像へ現像する。転写装置45は、感光体41の表面の前記トナー像を、シート搬送路300を移動中のシート9に転写する。
定着装置47は、シート9に転写された前記トナー像を加熱することにより、前記トナー像をシート9に定着させる。定着装置47は、前記トナー像を加熱する定着ヒーター470と、定着装置47の温度を検出するサーミスターなどの定着温度センサー471とを備える。定着温度センサー471は、定着ヒーター470のフィードバック制御に用いられる。
クリーニング装置46は、感光体41の表面に残存するトナー90を除去する。トナー補給ユニット44は、未使用のトナー90を現像装置43へ補給する。
モーター400は、シート搬送機構3、現像装置43、転写装置45および定着装置47などが備える回転体および感光体41を駆動する。
直流電源回路5は、外部電源1000から供給される交流の入力電圧Va0をスイッチング方式により直流の出力電圧Vd2へ変換する回路である。外部電源1000は、例えば商用電源である。
画像形成装置10は、通気ファン102および除湿ヒーター103などをさらに備える。通気ファン102は、モーターを内蔵し、本体100内を換気するファンである。除湿ヒーター103は、シート収容部101に収容されたシート9を加熱し、乾燥させる。除湿ヒーター103は、定着ヒーター470よりも消費電力の小さなヒーターである。
画像形成装置10において、直流電源回路5から電力が供給される負荷機器は、画像形成部4、通気ファン102、除湿ヒーター103、制御装置8、操作器8aおよび表示装置8bなどを含む。
CPU81は、画像形成部4、表示装置8b、通気ファン102および除湿ヒーター103などを制御する。
さらに、CPU81は、前記負荷機器の動作モードを標準モードおよび前記標準モードよりも電力消費の小さな省電力モードの一方から他方へ移行させるモード制御を実行する。画像形成部4は、前記標準モードにおいて前記印刷処理を実行可能である。一方、画像形成部4は、前記省電力モードにおいては前記印刷処理を実行できない。
CPU81は、画像形成部4および制御装置8を含む前記負荷機器の前記動作モードを前記標準モードから前記省電力モードへ移行させる際に、自らも通常モードからスリープモードへ移行する。CPU81は、前記スリープモードにおいて、前記通常モードより低速のクロックで動作し、制限された一部の処理のみ実行可能である。
本実施形態において、CPU81は、モード信号生成回路としても機能する。前記モード信号生成回路は、前記負荷機器の動作モードが前記標準モードおよび前記省電力モードのいずれであるかを示すモード信号Ms0を生成する回路である。
モード信号Ms0は、前記モード信号生成回路から直流電源回路5へ伝送される。後述するように、直流電源回路5は、モード信号Ms0が前記省電力モードを示す場合に、モード信号Ms0が前記標準モードを示す場合よりも消費電力が小さな状態へ移行する。
なお、前記モード信号生成回路が、CPU81以外の回路によって実現されることも考えられる。
例えば、印刷ジョブが終了した後、印刷ジョブデータの受信および操作器8aに対する操作がない状態が予め定められた時間継続した場合に、CPU81は、前記負荷機器を前記標準モードから前記省電力モードへ移行させる。
また、前記負荷機器が前記省電力モードで動作しているときに、予め定められた復帰イベントが発生した場合に、CPU81が前記スリープモードから前記通常モードへ移行し、さらに、CPU81が、前記負荷機器における他の機器を前記省電力モードから前記標準モードへ移行させる。前記復帰イベントは、例えば、前記印刷ジョブデータを受信したこと、または、操作器8aに対して何らかの操作が行われたことなどである。
ところで、画像形成装置が、前記省電力モードにおいても、外部装置からの信号の入力および操作器8aを通じた操作の受け付けを伴わずに、自動制御によって動作状態が変化する特定機器を含む場合がある。前記外部装置は、例えば前記印刷ジョブデータを送信する情報処理装置などである。
例えば、前記省電力モードにおいて、除湿ヒーター103および定着ヒーター470の一方または両方が、タイマー制御などによって作動する場合がある。
前記省電力モードにおいて、定着ヒーター470は、定着装置47の予熱のために作動する。定着装置47の予熱は、新たな印刷ジョブが発生したときのファーストプリントタイムを短縮するために行われる。本実施形態において、除湿ヒーター103および定着ヒーター470が前記特定機器の一例である。
除湿ヒーター103または定着ヒーター470のような前記特定機器が比較的消費電力の大きな動作状態へ移行した場合、直流電源回路を動作させることが必要である。
一方、前記負荷機器が前記特定機器を含む場合、前記省電力モードにおいて停止した直流電源回路5を、前記外部装置からの入力信号によって起動させることはできない。
また、前記省電力モードにおいて停止した直流電源回路5を必要に応じて起動させるために、制御装置8などの他の機器の消費電力が増えること、および、直流電源回路5の起動に関する多くの機器が増えることは好ましくない。
画像形成装置10の直流電源回路5は、前記省電力モードにおいて停止し、前記外部装置からの信号入力および操作の受け付けを伴わずに、簡素な構成によって起動可能な構成を備える。以下、そのような直流電源回路5の構成について説明する。
[直流電源回路5の構成]
直流電源回路5は、保護回路51、一次整流回路52、出力制御回路53、補助電解コンデンサー54、高周波トランス55、二次整流回路56および負荷フィードバック回路57などを含む。
直流電源回路5は、保護回路51、一次整流回路52、出力制御回路53、補助電解コンデンサー54、高周波トランス55、二次整流回路56および負荷フィードバック回路57などを含む。
保護回路51は、過電流が流れることを防ぐヒューズ51a、過電圧が印加されることを防ぐバリスタ51bおよびノイズフィルター51cを含む。
一次整流回路52は、入力電圧Va0を全波整流するブリッジ整流回路52aおよび全波整流後の電圧を平滑化する一次電解コンデンサー52bを含む。一次整流回路52は、入力電圧Va0を整流し、一次直流電圧Vd1を出力する。
出力制御回路53は、一次直流電圧Vd1をスイッチングすることにより連続パルス状の一次交流電圧Vp1を生成する。高周波トランス55は、一次直流電圧Vd1を二次交流電圧Vp2へ変換する。
出力制御回路53は、パルス幅変調素子53aおよびスイッチング素子53bを含む。出力制御回路53の詳細については講述する。
二次整流回路56は、二次交流電圧Vp2を全波整流するダイオード56aおよび全波整流後の電圧を平滑化する二次電解コンデンサー56bを含む。二次整流回路56は、二次交流電圧Vp2を整流することにより直流の出力電圧Vd2を生成する。
負荷フィードバック回路57は、シャントレギュレータ57a、フォトカプラ57b、負荷検出コンデンサー57cおよび定電流回路57dを含む。シャントレギュレータ57aおよびフォトカプラ57bの発光素子は、直流電源回路5の出力端に接続されている。
フォトカプラ57bの受光素子および負荷検出コンデンサー57cは、直流電源回路5の一次側において電気的に並列に接続されている。なお、直流電源回路5の一次側は、高周波トランス55の入力側であり、直流電源回路5の二次側は、高周波トランス55の出力側である。前記負荷機器は、直流電源回路5の出力端に対して電気的に接続されている。
定電流回路57dは、フォトカプラ57bの前記受光素子および負荷検出コンデンサー57cに対して電気的に直列に接続されている。なお、本実施形態における定電流回路57dは、パルス幅変調素子53aに内蔵されている。
直流電源回路5の出力電圧Vd2が、前記負荷機器の消費電力の低下によって目標電圧を上回った場合、シャントレギュレータ57aおよびフォトカプラ57bがON状態となり、負荷検出コンデンサー57cの電圧が低下する。
一方、直流電源回路5の出力電圧Vd2が、前記負荷機器の消費電力の増大によって前記目標電圧を下回った場合、シャントレギュレータ57aおよびフォトカプラ57bがOFF状態となり、負荷検出コンデンサー57cの電圧が、定電流回路57dから流れ込む電荷によって上昇する。
従って、負荷検出コンデンサー57cの電圧レベルは、前記負荷機器の消費電力の大きさを表す。負荷フィードバック回路57は、前記負荷機器の消費電力の大きさを検出する負荷電力検出回路の一例である。
以下の説明において、負荷検出コンデンサー57cの電圧レベルを表す信号のことを、電力検出信号Ld0と称する。電力検出信号Ld0は、パルス幅変調素子53aの入力信号の1つである。
なお、シャントレギュレータ57aは、出力電圧Vd2を安定化させるレギュレータ素子の一例である。また、フォトカプラ57bは、シャントレギュレータ57aの動作状態を前記二次側から前記一次側へ帰還させる役割を果たす。
出力制御回路53において、パルス幅変調素子53aは、電力検出信号Ld0に応じてPWM(pulse width modulation)信号または休止信号を出力制御信号Sg0として生成する。前記PWM信号は、電力検出信号Ld0に応じてデューティー比が調節された一定周波数の連続パルス信号である。
前記休止信号はネガティブ信号である。即ち、前記休止信号が生成される状態は、前記PWM信号の出力が停止された状態である。
スイッチング素子53bは、出力制御信号Sg0をゲート信号として入力する電界効果トランジスタである。出力制御信号Sg0が前記PWM信号である場合、スイッチング素子53bは、前記PWM信号に同期して一次直流電圧Vd1をスイッチングすることにより一次交流電圧Vp1を生成する。
スイッチング素子53bは、パルス幅変調素子53aによるPWM制御に従って、高周波トランス55に供給する電力を調節する。これにより、直流電源回路5の出力電圧Vd2が予め定められた一定の前記目標電圧に維持される。
一方、出力制御信号Sg0が前記休止信号である場合、スイッチング素子53bは停止する。これにより、直流電源回路5の消費電力が大幅に低下する。但し、スイッチング素子53bが停止しても、一次整流回路52における電力ロスは生じる。
本実施形態において、電力検出信号Ld0およびモード信号Ms0がパルス幅変調素子53aに入力される。パルス幅変調素子53aは、モード信号Ms0が前記標準モードを表す場合に、電力検出信号Ld0に応じてデューティー比が調節された第1PWM信号を出力制御信号Sg0として生成する。
一方、モード信号Ms0が前記省電力モードを表す場合、パルス幅変調素子53aは、電力検出信号Ld0に応じて、前記第1PWM信号よりも周波数が低い第2PWM信号または前記休止信号を出力制御信号Sg0として生成する。
例えば、前記第1PWM信号の周波数が50kHzから70kHz程度であり、前記第2PWM信号の周波数が20kHzから40kHz程度であることが考えられる。前記第1PWM信号および前記第2PWM信号のいずれの周波数も、入力電圧Va0の周波数よりも十分に大きい。
具体的には、モード信号Ms0が前記省電力モードを表す状況下で、電力検出信号Ld0が、予め定められた下限電力以上の消費電力を示す場合、パルス幅変調素子53aは、電力検出信号Ld0に応じてデューティー比が調節された前記第2PWM信号を生成する。
なお、前記下限電力は、前記負荷機器の消費電力のしきい値である。本実施形態において、電力検出信号Ld0が予め定められた下限レベルを下回る状況が、前記負荷機器の消費電力が前記下限電力を下回る状況である。
また、モード信号Ms0が前記省電力モードを表す状況下で、電力検出信号Ld0が前記下限電力を下回る消費電力を示す場合、パルス幅変調素子53aは、前記休止信号を生成する。
前記動作モードが前記省電力モードである状況下において、前記負荷機器の全てが停止状態または停止状態に近い状態である場合、電力検出信号Ld0が前記下限電力を下回る消費電力を示し、スイッチング素子53bが停止する。スイッチング素子53bが停止した状態は、一次直流電圧Vd1のスイッチングを休止する状態である。
一方、前記動作モードが前記省電力モードである状況下において、前記負荷機器の一部が動作している場合、電力検出信号Ld0は前記下限電力以上の消費電力を示し、スイッチング素子53bは、前記第2周波数で一次直流電圧Vd1のスイッチングを実行する。
以上に示されるように、出力制御回路53は、出力制御信号Sg0に応じて、前記PWM信号に同期して一次直流電圧Vd1をスイッチングすることにより一次交流電圧Vp1を生成する状態と、前記休止信号に従って一次直流電圧Vd1のスイッチングを休止する状態とに切り替わる。
本実施形態において、直流電源回路5は、制御スイッチ58をさらに備える。制御スイッチ58は、一次整流回路52への入力電圧Va0の供給ラインに設けられている。出力制御信号Sg0は、制御スイッチ58にも入力されている。
制御スイッチ58は、出力制御信号Sg0に応じて、一次整流回路52への入力電圧Va0の供給ラインを接続する接続状態と遮断する遮断状態とに切り替わる。例えば、制御スイッチ58が、トランジスタを含むスイッチ回路であることが考えられる。
出力制御信号Sg0が前記第1PWM信号または前記第2PWM信号である場合、入力電圧Va0が前記第1PWM信号または前記第2PWM信号のパルスに同期して断続する電圧が、一次整流回路52に供給される。
前記第1PWM信号および前記第2PWM信号の周波数は、例えば入力電圧Va0の周波数の数百倍である。そのため、入力電圧Va0が前記第1PWM信号または前記第2PWM信号のパルスに同期して断続することは、一次整流回路52に対して悪影響を与えない。
出力制御信号Sg0が前記休止信号である場合、制御スイッチ58が前記遮断状態になり、一次整流回路52への入力電圧Va0の供給が停止される。これにより、一次整流回路52における電力ロスを回避することができる。
直流電源回路5において、一次電解コンデンサー52b、補助電解コンデンサー54および二次電解コンデンサー56bは、制御スイッチ58が前記接続状態であるときに蓄電する。
また、一次電解コンデンサー52bおよび補助電解コンデンサー54は、制御スイッチ58が前記遮断状態であるときに、放電することにより負荷フィードバック回路57の一次側の部分および出力制御回路53に対して電力を供給する。さらに、二次電解コンデンサー56bは、制御スイッチ58が前記遮断状態であるときに、放電することにより負荷フィードバック回路57の二次側の部分に対して電力を供給する。
従って、制御スイッチ58が前記遮断状態であっても、除湿ヒーター103または定着ヒーター470などの前記負荷機器の一部の消費電力が増大した場合、負荷フィードバック回路57が前記負荷機器の消費電力の増大を検出する。これにより、電力検出信号Ld0が前記下限電力以上の消費電力を示す。
電力検出信号Ld0が前記下限電力以上の消費電力を示すと、パルス幅変調素子53aが前記第2PWM信号を生成する。さらに、一次整流回路52への給電が開始されるとともに、スイッチング素子53bが作動する。これにより、直流電源回路5が、前記外部装置からの信号の入力および操作器8aを通じた操作の受け付けを伴わずに起動する。
直流電源回路5は、一般的なスイッチング方式の直流電源回路に制御スイッチ58が追加されただけの構成を備える。従って、簡素な構成によって直流電源回路5を実現することができる。
[第2実施形態]
次に、図3を参照しつつ、第2実施形態に係る画像形成装置が備える直流電源回路5xについて説明する。
次に、図3を参照しつつ、第2実施形態に係る画像形成装置が備える直流電源回路5xについて説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、図1に示される画像形成装置10における直流電源回路5が直流電源回路5xに置き換えられた構成を有している。また、直流電源回路5xは、図2に示される直流電源回路5にローパスフィルター回路59が追加された構成を有している。
ローパスフィルター回路59は、出力制御信号Sg0に対し、前記第1PWM信号および前記第2PWM信号の周波数の成分を除去するフィルター処理を施す。但し、ローパスフィルター回路59は、出力制御信号Sg0における前記第1PWM信号または前記第2PWM信号と前記休止信号とが切り替わる周波数の成分を残す。
例えば、前記休止信号は、少なくとも1秒以上は継続して出力される。この場合、前記第1PWM信号または前記第2PWM信号と前記休止信号とが切り替わる周波数は、1Hz以下である。
直流電源回路5xにおいて、前記フィルター処理が施された後の出力制御信号Sg1が制御スイッチ58に入力される。
直流電源回路5xにおいて、出力制御信号Sg0が前記第1PWM信号または前記第2PWM信号である場合、入力電圧Va0が連続的に一次整流回路52に供給される。直流電源回路5xが採用される場合も、直流電源回路5が採用される場合と同様の効果が得られる。
[応用例]
直流電源回路5が、モード信号Ms0を生成する前記モード信号生成回路を備えることも考えられる。例えば、前記モード信号生成回路が、負荷検出コンデンサー57cの電圧が予め定められたモード判定電圧を下回っているか否かを判定する比較回路であることが考えられる。
直流電源回路5が、モード信号Ms0を生成する前記モード信号生成回路を備えることも考えられる。例えば、前記モード信号生成回路が、負荷検出コンデンサー57cの電圧が予め定められたモード判定電圧を下回っているか否かを判定する比較回路であることが考えられる。
本応用例において、前記比較回路は、負荷検出コンデンサー57cの電圧が前記モード判定電圧を下回っていると判定した場合に、前記動作モードが前記省電力モードであることを示すモード信号Ms0を出力する。その他の場合、前記比較回路は、前記動作モードが前記標準力モードであることを示すモード信号Ms0を出力する。
3 :シート搬送機構
4 :画像形成部
5,5x :直流電源回路
8 :制御装置
8a :操作器
8b :表示装置
9 :シート
10 :画像形成装置
30 :シート送出機構
31 :搬送ローラー対
40 :光走査ユニット
41 :感光体
42 :帯電装置
43 :現像装置
44 :トナー補給ユニット
45 :転写装置
46 :クリーニング装置
47 :定着装置
51 :保護回路
51a :ヒューズ
51b :バリスタ
51c :ノイズフィルター
52 :一次整流回路
52a :ブリッジ整流回路
52b :一次電解コンデンサー
53 :出力制御回路
53a :パルス幅変調素子
53b :スイッチング素子
54 :補助電解コンデンサー
55 :高周波トランス
56 :二次整流回路
56a :ダイオード
56b :二次電解コンデンサー
57 :負荷フィードバック回路
57a :シャントレギュレータ
57b :フォトカプラ
57c :負荷検出コンデンサー
57d :定電流回路
58 :制御スイッチ
59 :ローパスフィルター回路
81 :CPU
82 :記憶装置
90 :トナー
100 :本体
101 :シート収容部
102 :通気ファン
103 :除湿ヒーター(特定機器)
300 :シート搬送路
400 :モーター
470 :定着ヒーター(特定機器)
471 :定着温度センサー
1000 :外部電源
Ld0 :電力検出信号
Ms0 :モード信号
Sg0 :出力制御信号
Va0 :入力電圧
Vd1 :一次直流電圧
Vd2 :出力電圧
Vp1 :一次交流電圧
Vp2 :二次交流電圧
4 :画像形成部
5,5x :直流電源回路
8 :制御装置
8a :操作器
8b :表示装置
9 :シート
10 :画像形成装置
30 :シート送出機構
31 :搬送ローラー対
40 :光走査ユニット
41 :感光体
42 :帯電装置
43 :現像装置
44 :トナー補給ユニット
45 :転写装置
46 :クリーニング装置
47 :定着装置
51 :保護回路
51a :ヒューズ
51b :バリスタ
51c :ノイズフィルター
52 :一次整流回路
52a :ブリッジ整流回路
52b :一次電解コンデンサー
53 :出力制御回路
53a :パルス幅変調素子
53b :スイッチング素子
54 :補助電解コンデンサー
55 :高周波トランス
56 :二次整流回路
56a :ダイオード
56b :二次電解コンデンサー
57 :負荷フィードバック回路
57a :シャントレギュレータ
57b :フォトカプラ
57c :負荷検出コンデンサー
57d :定電流回路
58 :制御スイッチ
59 :ローパスフィルター回路
81 :CPU
82 :記憶装置
90 :トナー
100 :本体
101 :シート収容部
102 :通気ファン
103 :除湿ヒーター(特定機器)
300 :シート搬送路
400 :モーター
470 :定着ヒーター(特定機器)
471 :定着温度センサー
1000 :外部電源
Ld0 :電力検出信号
Ms0 :モード信号
Sg0 :出力制御信号
Va0 :入力電圧
Vd1 :一次直流電圧
Vd2 :出力電圧
Vp1 :一次交流電圧
Vp2 :二次交流電圧
Claims (5)
- 外部から供給される交流の入力電圧をスイッチング方式により直流の出力電圧へ変換する直流電源回路と、
シートに画像を形成する画像形成部を含み、前記直流電源回路から電力が供給される負荷機器と、を備え、
前記直流電源回路は、
前記負荷機器の消費電力の大きさを検出する負荷電力検出回路と、
前記入力電圧を整流し、一次直流電圧を出力する一次整流回路と、
前記負荷電力検出回路の検出信号に応じて連続パルス信号または休止信号を出力制御信号として生成し、前記出力制御信号に応じて、前記連続パルス信号に同期して前記一次直流電圧をスイッチングすることにより一次交流電圧を生成する状態と、前記休止信号に従って前記一次直流電圧のスイッチングを休止する状態とに切り替わる出力制御回路と、
前記一次交流電圧を二次交流電圧へ変換するトランスと、
前記二次交流電圧を整流することにより前記出力電圧を生成する二次整流回路と、
前記出力制御信号が入力され、前記出力制御信号に応じて、前記一次整流回路への前記入力電圧の供給ラインを接続する接続状態と遮断する遮断状態とに切り替わる制御スイッチと、
前記制御スイッチが前記接続状態であるときに蓄電し、前記制御スイッチが前記遮断状態であるときに放電することにより前記負荷電力検出回路および前記出力制御回路に対して電力を供給する複数のコンデンサーと、を含む、画像形成装置。 - 前記出力制御信号に対し、前記連続パルス信号の周波数の成分を除去し、前記連続パルス信号と前記休止信号とが切り替わる周波数の成分を残すフィルター処理を施すフィルター回路をさらに備え、
前記フィルター処理が施された後の前記出力制御信号が前記制御スイッチに入力される、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記負荷機器の動作モードが標準モードおよび前記標準モードよりも電力消費の小さな省電力モードのいずれであるかを示すモード信号を生成するモード信号生成回路をさらに備え、
前記出力制御回路は、入力される前記モード信号が前記標準モードを表す場合に、前記負荷電力検出回路の検出信号に応じてデューティー比が調節された第1パルス幅変調信号を前記出力制御信号として生成し、入力される前記モード信号が前記省電力モードを示す場合に、前記負荷電力検出回路の検出信号に応じて、前記第1パルス幅変調信号よりも周波数が低い第2パルス幅変調信号または前記休止信号を前記出力制御信号として生成する、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成部が、前記動作モードが前記省電力モードであるときに、外部装置からの信号の入力および操作器を通じた操作の受け付けを伴わずに、自動制御によって動作状態が変化する特定機器を含む、請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記特定機器がヒーターを含む、請求項4に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017088055A JP2018183950A (ja) | 2017-04-27 | 2017-04-27 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017088055A JP2018183950A (ja) | 2017-04-27 | 2017-04-27 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018183950A true JP2018183950A (ja) | 2018-11-22 |
Family
ID=64357316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017088055A Pending JP2018183950A (ja) | 2017-04-27 | 2017-04-27 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018183950A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11789400B2 (en) | 2020-11-30 | 2023-10-17 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus provided with high voltage power source |
-
2017
- 2017-04-27 JP JP2017088055A patent/JP2018183950A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11789400B2 (en) | 2020-11-30 | 2023-10-17 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus provided with high voltage power source |
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