JP5540769B2 - 電源装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
すなわち、電源部への入力電圧が遮断されても、遮断と略同時にトランスの一次側に接続されている平滑コンデンサに蓄積した電荷の放電に起因する電流(放電電流)がトランスの一次側に流れる。この放電電流は、平滑コンデンサに蓄積した電荷の放電が終了するまでの時間に亘ってトランスの一次側に流れるので、この間、トランスの一次側では、入力電圧の遮断前と同様にスイッチング動作が継続される。スイッチング動作が継続されると、電源装置から各モジュールへの電力供給も継続される。
入力電圧の遮断が通常モード時に行われた場合、通常モードでは電力を供給されているモジュールの数が多く、これらモジュールが大きな電力負荷になるので、電源装置から電力が出力され続ける時間が短くなる。
電源装置から電力が出力され続ける時間は、操作パネル上の節電表示用のLEDが点灯し続けている時間に相当する。上記のように8秒間とすれば、ユーザは、自己が電源スイッチをオフさせたにも関わらず、8秒に亘ってLEDが点灯している状態を目視することになり、大きな違和感を覚え、場合によっては故障との印象を抱かせるおそれも生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、交流電源電圧が遮断されると、できるだけ早期に外部負荷への電力供給を停止させることが可能なスイッチング方式の電源装置およびこれを備える画像形成装置を提供することを目的としている。
また、前記停止回路は、外部から前記節電モードであることを示す信号を受信し、前記信号を受信しているときに前記遮断が検出されると、前記停止を実行することを特徴とする。
ここで、前記遮断検出回路は、スイッチ素子を有し、前記スイッチ素子を介して前記遮断検出に要する電圧を与えられることにより前記遮断検出を行う構成であり、前記停止回路は、前記外部負荷が前記節電モードでないときには、前記スイッチ素子を開き、前記外部負荷が前記節電モードのときには、前記スイッチ素子を閉じることを特徴とする。
さらに、前記停止回路は、前記平滑コンデンサに蓄積した電荷を、前記トランスの一次側とは異なる経路を介して放電させる放電回路を備え、前記動作の停止を、前記放電回路の放電により行うことを特徴とする。
ここで、LED素子を有する操作部を備え、前記LED素子は、前記第2の電力負荷に含まれることを特徴とする。
従って、外部負荷において例えばLEDへの電力供給など電力負荷が小さい状態にあるときに、電源装置への交流電源電圧の入力が遮断された場合、そのLEDへ電力供給を早期に停止させることができ、ユーザに違和感を覚えさせるまでの長い時間に亘ってLEDが発光し続けることを防止することができる。
<実施の形態1>
(1)複写機の全体構成
図1は、本実施の形態に係る複写機1の全体構成を示す図である。
原稿読取部11は、原稿画像を読み取ってそのデータを出力する。
作像部12は、原稿読取部11により読み取られた原稿画像のデータに基づき、像担持体上にトナー像を作像する。
転写部14は、給紙部13から給送されたシート上に、像担持体上のトナー像を転写させる。定着部15は、シート上に転写されたトナー像を定着ヒータの熱により加熱すると共に加圧してシートに定着させる。
駆動部18は、作像部12、給紙部13、定着部15などに配置されている像担持体、給紙ローラ、定着ローラなどの回転体を回転駆動させる駆動源であり、例えばDCモータなどが設けられている。
液晶表示部2は、ユーザに対してコピージョブを実行するのに必要な情報の画面などの各種画面を表示させると共に、ユーザからの複写濃度の選択、使用するシートの選択、各種モードの選択、節電モードへの移行指示などをタッチ入力で受け付け、受け付けた内容を制御部17に送る。
キー群4は、ハードキー群であり、複写開始を指示するコピースタートキー、複写枚数を入力するテンキー、節電モードの解除を指示するための節電解除キーなどが含まれる。これらキーの押下による入力情報は、制御部17に送られる。
なお、図示していないが、各部にはファンモータ、光学センサー、除湿ヒータなどの部材も備えられており、複写を実行していない待機状態であっても、定着ヒータによる電力消費や、これら部材への給電による電力消費なども加わった電力が消費される。
操作パネル16については、節電モードでは液晶表示部2が消灯され、これに代わってLED3が点灯するので、ユーザは、節電モード中ではLED3が点灯していることを目視することにより、節電モードに移行していることを知ることができる。
図2は、電源部19の回路構成を示すブロック図である。
同図に示すように、電源部19は、整流回路21、抵抗22、平滑コンデンサ23、トランス24、ダイオード25、平滑コンデンサ26、出力回路27、スイッチング回路28、停止回路29を備える。
入力端子101は、出力端子102と接続されると共に整流回路21と接続されている。出力端子102は、定着部15と接続されている。
整流回路21は、ダイオードブリッジなどからなり、入力端子101に入力されたAC電圧を整流して、整流後の電圧を、抵抗22を介して平滑コンデンサ23に出力する。
トランス24は、一次側に流れる直流電流がスイッチング回路28によりスイッチングされることにより、一次、二次の巻数比に比例した交流電圧を二次側から出力する。
トランス24の二次側には、ダイオード25と平滑コンデンサ26からなる回路が接続されており、二次側から出力される交流電圧を整流、平滑して出力回路27に出力する。
スイッチング回路28は、トランス24の二次側からの出力電圧を動作源に動作する。
(3)電源部の回路構成
(3−1)スイッチング回路28の構成
図3に示すように、スイッチング回路28は、スイッチングIC51と、電界効果トランジスタ(FET)52と、ダイオード53と、コンデンサ54などからなる。
一方、節電モード(軽負荷時)では、外部の電力負荷が通常モードよりも小さくなるので、スイッチング周波数を上げてFET52のオン時間を短くして、流れる電流量を低減させて、負荷側へのエネルギー供給量を絞る動作が行われる。なお、スイッチング周波数のオン/オフデューティ比を可変させる構成をとるとしても良い。
スイッチングIC51は、入力端子aに入力される電圧を動作源として動作して、出力端子bからFET52をスイッチングするためのパルス信号をFET52のゲートに出力する。スイッチングIC51の入力端子cは、停止信号出力回路33からの信号を入力する端子であり、スイッチングIC51は、当該信号がHレベルのときにはスイッチング動作を実行し、Lレベルのときにはスイッチング動作を停止させる。このようにスイッチング回路28は、FET52がスイッチ素子を構成し、スイッチングIC51が当該スイッチ素子をスイッチング駆動するスイッチング駆動回路を構成する。
(3−2)停止信号出力回路33の構成
停止信号出力回路33は、NAND回路81からなり、AC遮断検出回路31からの信号が入力される入力端子aと、軽負荷検出回路32からの信号が入力される入力端子bと、スイッチングIC51の入力端子cに信号を出力する出力端子cを有する。
(3−3)AC遮断検出回路31の構成
AC遮断検出回路31は、AC入力の遮断(実質的にトランス24への入力電圧の遮断)を検出する回路であり、ダイオード61、62と、抵抗63〜65と、NPN型のトランジスタ66と、電解コンデンサ67などからなる。
トランジスタ66のベースには、抵抗63と64の分圧電圧が印加されており、トランジスタ66のエミッタは接地されている。トランジスタ66のコレクタは、NAND回路81の入力端子aと接続されると共に、整流回路21による整流後の電圧が抵抗65を介して印加されている。トランジスタ66のベースには、電解コンデンサ67のプラス側の端子が接続されている。AC入力が遮断されたときの回路動作については、後述する。
(3−4)軽負荷検出回路32の構成
軽負荷検出回路32は、軽負荷(節電モード)であることを検出する回路であり、オペアンプ71と、抵抗72〜76、コンデンサ77、ダイオード78などからなる。
ダイオード78のアノードは、ダイオード25のアノードと接続される。
ダイオード78のカソードは、抵抗74を介してオペアンプ71の入力端子(−)に接続されている。オペアンプ71の入力端子(−)は、コンデンサ77を介して接地されている。また、ダイオード78のカソードは、抵抗76を介して接地されている。
上記のようにスイッチング回路28においては、外部の電力負荷が大きい通常モード時と、外部の電力負荷が小さい節電モード時(軽負荷時)とでは、スイッチングIC51によるスイッチング周波数が変化することにより、トランス24の二次側から出力される電力量(電流量)が変わる。トランス24の二次側から出力される電流量が多くなれば、抵抗76に流れる電流量も多くなり、抵抗76の両端の電位差が大きくなってオペアンプ71の入力端子(−)の電位が高くなる。逆に、トランス24の二次側から出力される電流量が少なくなると、オペアンプ71の入力端子(−)の電位が低くなる。
一方、節電モードでは、通常モードとは入力電圧の大小関係が逆になり、オペアンプ71の入力端子(+)の電圧(基準)よりも入力端子(−)の電圧の方が低くなって、出力端子(OUT)がHレベルに切り替わるように構成されている。
なお、NAND回路81の動作電圧としては、例えばオペアンプ71と同様に二次側からの直流電圧がNAND回路81に与えられるとしても良いし、これに代えて、一次側で整流、平滑後の電圧が与えられるとしても良いし、これに限られず、例えばスイッチングIC51の入力端子aに入力される電圧が与えられる構成などをとることもできる。
(3−5)回路動作説明
上記の回路構成において、(i)AC電圧が入力されているときには、AC遮断検出回路31のトランジスタ66がオン状態になるので、トランジスタ66のコレクタの電圧が下がってLレベルになり、コレクタに接続されているNAND回路81の入力端子aもLレベルになる。これにより、NAND回路81の入力端子bがLレベル(通常モード時)でもHレベル(節電モード時)でも、NAND回路81の出力端子cがHレベルになり、スイッチングIC51の入力端子cもHレベルになる。スイッチングIC51の入力端子cがHレベルになることにより、スイッチングIC51によるスイッチング動作が実行され、トランス24の二次側からそのスイッチングに応じた電圧が出力される。
(iii)節電モード時にAC入力が遮断されると、AC遮断検出回路31のトランジスタ66がオン状態からオフ状態になる。トランジスタ66がオン状態からオフ状態に切り替わる時間の長さは、電解コンデンサ67の容量の大きさにより設定される。この時間としては、例えば商用電源の瞬断を検出するのを避けるのに必要な時間、具体的には0.5秒程度とすることができる。また、これよりも短いまたは長くすることもできる。イミュニティ規格などの電源遮断耐量を満たすための時間が決められている場合には、その規格を満たす時間以上の範囲で、できるだけ短い時間を設定するとしても良い。
AC入力の遮断時に節電モード中であったので、複写機1内で通電状態にあったモジュールが制御部17の一部のICと操作パネル16のLED3だけという電力負荷が大変小さい軽負荷の状態であり、このような軽負荷の状況下で、平滑コンデンサ23からの放電電流がトランス24の一次側に流れる。
NAND回路81の入力端子bは、入力遮断後も軽負荷検出回路32が動作し続けているので、Hレベルが維持されている。
これにより、スイッチングIC51の入力端子cがLレベルになり、スイッチング動作が停止される。
なお、節電モードではなく、通常モード時にAC入力が遮断された場合、停止信号出力回路33からスイッチング動作の停止指示がなされず、スイッチング動作の継続によりトランス24の二次側から電圧が出力されることになる。
また、再度、AC電圧が入力されると、AC遮断検出回路31のトランジスタ66がオン状態になり、通常モードでも節電モードでもモードに関わらず、スイッチングIC51によるスイッチング動作が開始され、トランス24の二次側から交流電圧が出力される。
図4は、節電モード中にAC入力が遮断されたときにトランス24の二次側から出力される電圧波形を測定した実験結果の例を示すグラフであり、図4(a)が停止回路29を備える電源部を用いた構成(実施例)のものであり、図4(b)が停止回路を備えない構成(従来相当:比較例)のものである。
両図から、実施例ではAC入力の遮断時から二次側の出力電圧が低下し始めるまでの時間がt1(2秒)であるが、比較例ではt2(8秒)もかかっていることが判り、実施例が比較例の1/4程度まで短縮されていることが判る。
なお、スイッチング動作の停止時に平滑コンデンサ23に残っている蓄積電荷は、回路内で徐々に放電される。
図5は、当該変形例に係る電源部111の回路構成を示す図である。
同図に示すように本変形例に係る電源部111は、実施の形態1に係る電源部19の回路構成(図3)とほとんど同じであるが、AC遮断検出回路311が異なっている。
すなわち、AC遮断検出回路311は、直列接続されるダイオード61と抵抗63の間にスイッチ素子68が介在されてなる。スイッチ素子68は、例えば半導体スイッチング素子であり、軽負荷検出回路32のオペアンプ71の出力端子(OUT)から出力される信号により開閉を行う。
これにより、通常モード時には、AC交流電源からの電圧がダイオード61、62からスイッチ素子68を介して抵抗63、64、トランジスタ66などの素子に与えられず、これら素子での電力消費を防止することができる。
このように本実施の形態では、通常モード時にAC遮断検出回路311を構成する抵抗やトランジスタなどの素子への電力供給を停止させるので、各素子における電力消費を抑止して、さらなる省電力を実現できる。
例えば、別のAC遮断検出回路として、上記の軽負荷検出回路32のようにオペアンプを用い、AC入力の整流、平滑後の電圧値と基準値との大小により遮断の有無を検出する回路をとる場合、トランス24の二次側の出力電圧をオペアンプの遮断検出に要する電圧(動作電圧)として当該オペアンプに、モードに応じてスイッチ素子の断続により与えるか、与えないかを切り替える回路構成とすることが可能である。また、例えばトランス24の一次側の電圧が与えられる構成とすることもできる。
上記実施の形態1では、スイッチング動作の停止条件が満たされた場合にスイッチングIC51にスイッチング停止指示信号を与える構成としたが、これに代えて、本実施の形態2では、平滑コンデンサ23に蓄積した電荷をトランス24の一次側とは異なる経路を通じて放電させる放電回路を備える構成としており、この点が実施の形態1と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
同図に示すように、電源部112には、実施の形態1の停止信号出力回路33に代えて、放電回路90が設けられている。
放電回路90は、AND回路91と、抵抗92と、トランジスタ93からなり、トランス24の一次側(巻き線41)に並列接続されている。ここで、抵抗92の電気抵抗は、トランス24の巻き線41よりも極小になっている。
AND回路91の出力端子cは、NPN型のトランジスタ93のベースに接続されている。トランジスタ93のエミッタは接地されており、コレクタは、抵抗92を介して平滑コンデンサ23の+側の端子に接続されている。
従って、平滑コンデンサ23の+側の端子から抵抗92、トランジスタ93を介してアースに至るまでの放電路が形成されない。このことは、節電モードのときも同様である。
これにより、平滑コンデンサ23の+側の端子から抵抗92、トランジスタ93を介してアースに至るまでの放電路が形成される。トランジスタ93のエミッタ−コレクタ間が略導通状態であり、抵抗92の電気抵抗がトランス24の一次側よりも極小なので、平滑コンデンサ23からの放電電流は、当該放電路を介して瞬時にアースに流れ、トランス24の一次側にはほとんど流れない(トランス24の一次側への電圧供給の遮断)。
このように放電回路90を設ける構成をとることでも、実施の形態1と同様に、AC入力遮断時以降に平滑コンデンサ23からの放電電流がトランス24の一次側に流れ続けるのを停止させることができる。
なお、本実施の形態の回路構成に、上記実施の形態1に対する変形例に係るスイッチ素子68(図5)を設けるようにしても良い。また、上記の放電回路90を、例えば実施の形態1の回路に組み込むとしても良い。
上記実施の形態1、2では、節電モードであることを検出する軽負荷検出回路32を電源部19に設ける構成例を説明したが、本実施の形態では、軽負荷検出回路32が設けられておらず、この点が実施の形態1、2と異なっている。
図7は、本実施の形態に係る電源部113の構成を示すブロック図である。
制御部17は、操作パネル16を介してユーザによる節電モードの指示を受け付けて、複写機1を通常モードから節電モードに移行させる制御を担当するので、節電モードにあるか否かを判断することができる。制御部17は、スリープ信号として、通常モード時にLレベル、節電モード時にHレベルになる信号を停止信号出力回路33に出力する。
従って、節電モード時にAC入力が遮断されると、上記実施の形態1と同様に、停止信号出力回路33からスイッチング停止指示信号がスイッチング回路28に出力され、スイッチング動作が停止される。
なお、同図では、スリープ信号がAC遮断検出回路31にも入力されている様子を破線で示している。スリープ信号がAC遮断検出回路31にも入力される構成は、AC遮断検出回路31を上記の図5で示す構成にした場合に適用される場合の例を示すものである。この場合、制御部17からのスリープ信号は、図5においてNAND回路81の入力端子bとスイッチ素子68の両方に入力されることになる。
本実施の形態は、軽負荷検出回路32を設けない構成を、実施の形態2に適用した構成になっている。
図8は、本実施の形態に係る電源部114の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、電源部114は、軽負荷検出回路32が存在しておらず、制御部17から出力されるスリープ信号(実線)が放電回路90を構成するAND回路91の入力端子bに入力される構成になっている。このスリープ信号は、実施の形態3のスリープ信号と同じ信号である。従って、図8の構成においても、電源部114に軽負荷検出回路32を設けずに済み、回路構成の簡素化と低コスト化を図ることができる。
<実施の形態5>
上記実施の形態3では、スリープ信号が停止信号出力回路33に入力される構成例を説明したが、本実施の形態では、スリープ信号に代えてジャム検出信号が入力されるとしており、この点が実施の形態3と異なっている。
同図に示すように、電源部115の停止信号出力回路33に、制御部17からのジャム検出信号(実線)が入力される構成になっている。ジャム検出信号は、コピージョブ実行中に給紙部13や転写部14などで給紙、搬送中のシートのジャム(紙詰まり)が発生したか否かを示す信号である。
従って、ジャム発生時にAC入力が遮断されると、上記実施の形態1と同様に、停止信号出力回路33からスイッチング停止指示信号がスイッチング回路28に出力されて、スイッチング動作が停止される。
なお、上記ではジャム発生を示す表示素子としてLEDを用いた例を説明したが、これに限られない。LEDに代えて、他の表示素子、例えばジャム発生の旨のメッセージを表示させる液晶表示部などとしても良い。この場合も、メッセージ表示がAC入力遮断時以降に表示され続けるのを防止することができる。
なお、上記ではジャムを検出する例としたが、これに限られず、例えばトラブル検出としても良い。トラブルとは、例えば作像部12や給紙部13などのモジュールが故障によりコピージョブが実行できなくなることをいう。トラブルの発生は、制御部17により検出され、ジャム検出信号に代えてトラブル検出信号が停止信号出力回路33に入力される構成をとるとしても良い。
上記実施の形態1、2では、軽負荷(節電モード)時かつAC入力の遮断を停止条件として、この条件が満たされたときにスイッチング動作を強制的に停止させるとしたが、本実施の形態では、AC入力の遮断だけを停止条件としており、この点が異なっている。
図10(a)は、本実施の形態に係る電源部116の構成を示すブロック図である。
停止信号出力回路331は、図10(b)に示すようにNOT回路からなり、AC遮断検出回路31からのAC遮断検出信号を入力して、そのレベルを反転した信号をスイッチング回路28に出力する。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(2)また、電源部(電源装置)と、電源部から電力供給を受けるモジュール(外部負荷)とを備える画像形成装置の構成例を説明したが、これに限られない。
なお、電源部で使用されるIC、トランジスタなどの回路素子および各回路構成が上記のものに限られないことはいうまでもなく、整流、平滑、変圧、スイッチング、AC遮断検出、軽負荷検出、停止信号出力、放電回路などの各機能を実行することができる回路であれば、如何なる構成および部材を用いるとしても構わない。また、スイッチ素子68についても、回路を開閉することができるものであれば、上記のものに限られない。
3 LED
16 操作パネル
19、111、112、113、114、115、116 電源部
21 整流回路
23 平滑コンデンサ
24 トランス
28 スイッチング回路
29 停止回路
31、311 AC遮断検出回路
32 軽負荷検出回路
33、331 停止信号出力回路
51 スイッチングIC
52 FET
68 スイッチ素子
90 放電回路
Claims (9)
- 交流電源電圧を整流して得た電圧を平滑コンデンサにより平滑し、平滑後の電圧をスイッチ素子を介してトランスの一次側に与え、当該トランスの一次側に流れる電流をスイッチングすることにより、当該トランスの二次側から一次、二次の巻線比に比例した交流電圧を得ると共に、この電圧から外部負荷に必要な電圧を得る電源装置であって、
前記トランスの二次側の出力電圧を動作源にして前記スイッチ素子をスイッチング駆動するスイッチング駆動回路と、
前記交流電源電圧の、前記トランスへの供給の遮断を検出する遮断検出回路と、
前記遮断が検出されると当該検出時以降に、前記平滑コンデンサに蓄積した電荷の放電に起因する電流が前記トランスの一次側に流れ続けるのを停止させる停止回路と、
を備え、
前記外部負荷は、
前記電源装置から供給される電力を、第1の電力負荷に与える通常モードと前記第1の電力負荷よりも消費電力の少ない第2の電力負荷に与える節電モードとを切り替えて実行する機能を有し、
前記停止回路は、
前記外部負荷が前記節電モードに切り替わっている状態で前記遮断が検出されたときにだけ、前記停止を実行することを特徴とする電源装置。 - 前記停止回路は、
前記外部負荷への出力電流の大きさに基づき前記外部負荷が前記節電モードであることを検出する軽負荷検出回路を備え、
前記軽負荷検出回路により節電モードが検出されているときに前記遮断が検出されると、前記停止を実行することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 前記停止回路は、
外部から前記節電モードであることを示す信号を受信し、
前記信号を受信しているときに前記遮断が検出されると、前記停止を実行することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 前記停止回路は、
前記外部負荷が前記節電モードに切り替わっているときにだけ、前記遮断検出回路に遮断検出に要する電圧を与えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電源装置。 - 前記遮断検出回路は、
スイッチ素子を有し、前記スイッチ素子を介して前記遮断検出に要する電圧を与えられることにより前記遮断検出を行う構成であり、
前記停止回路は、
前記外部負荷が前記節電モードでないときには、前記スイッチ素子を開き、
前記外部負荷が前記節電モードのときには、前記スイッチ素子を閉じることを特徴とする請求項4に記載の電源装置。 - 前記停止回路は、
前記動作の停止を、前記スイッチング駆動回路にスイッチング動作の停止信号を与えることにより行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電源装置。 - 前記停止回路は、
前記平滑コンデンサに蓄積した電荷を、前記トランスの一次側とは異なる経路を介して放電させる放電回路を備え、
前記動作の停止を、前記放電回路の放電により行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電源装置。 - 電源部から供給される電力を、第1の電力負荷に与える通常モードと前記第1の電力負荷よりも消費電力の少ない第2の電力負荷に与える節電モードとを切り替えて実行する画像形成装置であって、
前記電源部として請求項1〜7のいずれか1項に記載の電源装置を備えることを特徴とする画像形成装置。 - LED素子を有する操作部を備え、
前記LED素子は、前記第2の電力負荷に含まれることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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