JP6155905B2 - 電源システムおよび画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電源システム、および当該電源システムを備えた画像形成装置に関し、詳しくは、電源を省電力化する技術に関する。
従来、コンデンサ絶縁型の小容量電源として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。その特許文献1においては、スイッチング電源の発振動作を制御する制御装置に電力を供給する充電回路を設けることにより、印刷すべきデータが無い等スイッチング電源の不要時にはスイッチング電源の発振動作を停止させることで、一層の省電力化を図る技術が開示されている。
また、特許文献2においては、スイッチング電源の出力電圧値が過多になったことを検出し、フォトカプラを用いてスイッチング電源を遮断する技術が開示されている。
特開2012−105378号公報 特開2002−135968号公報
しかしながら、特許文献1のような構成において、スイッチング電源の出力過多を検出する機能を搭載させようとした場合、特許文献2のような過電圧検出回路を採用すると、フォトカプラ等によりスイッチング電源が大型化する虞があった。
本発明は、省電力化を図りつつ、出力の過電圧を検出することによる直流電源の大型化を抑制する技術を提供するものである。
本明細書によって開示される電源システムは、出力電圧を生成し、前記出力電圧を出力する出力ラインを有する第1直流電源と、前記第1直流電源の動作を制御する制御装置と、前記第1直流電源の電源容量より小さい電源容量を有し、前記第1直流電源の動作停止時、前記制御装置に電力を供給する第2直流電源と、前記第2直流電源と前記制御装置とを接続する電源ラインと、前記出力ラインと前記電源ラインとを電気的に接続する過電圧検出用ラインであって、前記電源ラインから前記第1直流電源に電流が流れ込むのを抑制する逆流抑制素子が設けられた過電圧検出用ラインと、を備え、前記制御装置は、前記電源ラインの電圧である電源電圧を検出し、前記電源電圧が規定値以上の場合、前記第1直流電源の動作を停止させる。
本構成によれば、第2直流電源によって省電力化を図れる。また、単に逆流抑制素子が設けられる過電圧検出用ラインを備えることによって、出力電圧の過電圧を検出し、第1直流電源の動作を停止させることができる。そのため、省電力化を図りつつ、出力の過電圧を検出することによる直流電源の大型化を抑制することができる。
上記電源システムにおいて、前記制御装置は、前記電源電圧が前記規定値以上となって前記第1直流電源の動作を停止させた後、前記電源電圧が前記規定値未満に下がった以降において前記第1直流電源の動作を再開させるようにしてもよい。
本構成によれば、電源電圧が規定値未満に下がったことを確認して、第1直流電源の動作を再開される。そのため、第1直流電源の動作を停止させたことによっても電源電圧が規定値未満に低下しない場合において、誤って第1直流電源の動作を再開させることを抑制できる。
また、上記電源システムにおいて、前記第1直流電源は、前記出力電圧を降圧し、降圧された出力電圧を生成する降圧回路を有し、前記第2直流電源は、前記降圧回路を介して充電される充電回路を有し、前記第1直流電源の動作停止時、前記充電回路および前記電源ラインを介して前記制御装置に電力を供給するようにしてもよい。
本構成によれば、充電回路を有する構成の第2直流電源を有する電源システムにおいて、本発明を好適に適用できる。
また、上記電源システムにおいて、前記制御装置は、前記第1直流電源の動作停止中において前記第2直流電源の前記電源電圧が低下して規定範囲に入った場合、前記第1直流電源の動作を再開させるようにしてもよい。
本構成によれば、第2直流電源の電源電圧を監視することによって、充電回路の充電不足で第1直流電源に起動指示を出せない事態に陥るのを抑制でき、また、この電源電圧を監視する構成を利用して、第1直流電源の出力過多(出力電圧の過電圧)も監視できる。
また、上記電源システムにおいて、前記降圧回路と前記充電回路とを接続し、前記降圧回路を介して前記充電回路に電力を供給する充電ラインを備え、前記充電ラインは、前記過電圧検出用ラインを兼用するようにしてもよい。
本構成によれば、過電圧検出用ラインを専用で設けなくてもよいので、電源システムの大型化を抑制できる。
また、上記電源システムにおいて、前記過電圧検出用ラインは、前記降圧回路の前段と、前記電源ラインとを接続するようにしてもよい。
本構成によれば、降圧回路による電源電圧立ち上がりの遅延が生じないので、第1直流電源の動作開始時における第2直流電源による電源電圧のオーバーシュートを抑制できる。
また、上記電源システムにおいて、前記第1直流電源は、前記出力電圧を降圧する降圧回路を有し、前記過電圧検出用ラインは、前記降圧回路の前段と、前記電源ラインとを接続し、前記第2直流電源は、さらに、交流電源の一端に接続される第1コンデンサと、交流電源の他端に接続される第2コンデンサと、前記第1および第2コンデンサに接続され、交流電圧を整流する整流回路と、前記整流回路に接続され、整流された交流電圧を平滑する平滑回路とを有し、前記第1直流電源の動作停止時、前記平滑回路および前記電源ラインを介して前記制御装置に電力を供給するようにしてもよい。
本構成によれば、整流回路および平滑回路を有する構成の第2直流電源を有する電源システムにおいて、本発明を好適に適用できる。
また、上記電源システムにおいて、前記過電圧検出用ラインには、さらに、前記電源電圧を調整する電圧調整素子が設けられるようにしてもよい。
本構成によれば、過電圧検出用ラインに電圧調整素子が設けられることによって、第1直流電源による出力電圧と第2直流電源による電源電圧との電位差がある場合、その電位差が好適に調整され、所望の電源電圧が得られる。
また、上記電源システムにおいて、前記第2直流電源から電力を供給される第1メモリをさらに備え、前記制御装置は、前記電源電圧が前記規定値以上の場合、前記第1メモリにエラー情報を記憶させ、前記第1直流電源の動作を停止させるようにしてもよい。
本構成によれば、エラー情報がメモリに記憶されることによって、エラー情報を後に活用できる。
また、上記電源システムにおいて、前記制御装置は、前記電源電圧が前記規定値以上であり、且つ前記第1メモリに前記エラー情報が記憶されている場合、動作禁止情報を前記第1メモリに記憶させ、前記第1直流電源の動作を停止させ、前記第1直流電源に動作を行わせるタイミングであっても前記第1メモリに前記動作禁止情報が記憶されている場合は、前記第1直流電源への動作指示を禁止するようにしてもよい。
本構成によれば、出力過電圧状態が解消されない場合、確実に第1直流電源を動作させないようにできる。すなわち、電源システムの保安性を向上させることができる。
また、上記電源システムにおいて、前記第1直流電源は、トランスと、前記トランスの一次側に接続される発振トランジスタとを有し、前記発振トランジスタの発振によって前記トランスの二次側において前記出力電圧を生成するスイッチング電源であり、前記制御装置は、前記第1直流電源の起動および停止を前記発振トランジスタの発振の開始および停止の制御によって行うようにしてもよい。
本構成によれば、第1直流電源がスイッチング電源である構成の電源システムにおいて、本発明を好適に適用できる。
また、本明細書によって開示される画像形成装置は、上記のいずれかに記載の電源システムと、前記第1直流電源から供給される直流電圧を利用して画像を形成する画像形成部と、を備え、前記制御装置は、前記第1直流電源を動作状態とする通常モードと、前記第1直流電源を停止状態とし、前記第2直流電源からの電力を利用する省電力モードとを切替える。
本構成によれば、省電力モード時に、電源システムの第2直流電源からの電力を利用する画像形成装置において、電源システムの省電力化を図りつつ、過電圧検出に係る電源システムの大型化を抑制することができる。
上記画像形成装置において、前記第2直流電源から電力を供給される第2メモリと、用紙を搬送する搬送部とを備え、前記制御装置は、前記電源電圧が前記規定値以上となって前記第1直流電源の動作を停止させた後、前記電源電圧が正常範囲まで下がった場合、前記第1直流電源に動作指示を出し、
前記第2メモリに印刷データが記憶されている場合、前記搬送部を、用紙を排出するために必要な時間、駆動するようにしてもよい。
本構成によれば、動作停止した電源システムが復帰した際に、用紙が画像形成装置に残留していた場合においては自動的に用紙が排紙される。そのため、ユーザによる用紙の排紙手間を省ける。
本発明によれば、第2直流電源の構成によって省電力化を図り、単に逆流抑制素子が設けられる過電圧検出用ラインを用いて、出力電圧の過電圧を検出し、第1直流電源の動作を停止させることができる。そのため、省電力化を図りつつ、出力の過電圧を検出することによる直流電源の大型化を抑制することができる。
一実施形態に係る画像形成装置の概略的な構成を示すブロック図 画像形成装置が備える電源システムの構成を示す概略的な回路図 電源システムに係る過電圧検出処理を示すフローチャート 過電圧検出処理における過電圧検出設定処理を示すフローチャート 過電圧検出処理に係る概略的なタイムチャート 小容量電源の別の例を示す概略的な回路図
<実施形態>
一実施形態について図1から図5を参照して説明する。
1.プリンタの説明
図1は、画像形成装置の一例であるプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。プリンタ1は、印刷部2、通信部3a、画像メモリ3b、表示部4および電源システム100を備えている。電源システム100は、電源部10と制御部50とから構成されている。電源部10はプリンタ1の電源となるものであり、印刷部2、通信部3a、画像メモリ3bおよび制御部50に対して電力を供給する。
印刷部(画像形成部の一例)2は、感光ドラム2a、帯電器2b、露光装置2c、現像器2d、転写器2e、定着器2fおよび搬送部2g等を含む。帯電器2bは、感光ドラム2aを帯電させる帯電プロセスを実行する。露光装置2cは、感光ドラム2aの表面に静電潜像を形成する露光プロセスを実行する。現像器2dは、感光ドラム2aの表面に形成された静電潜像に現像剤を付着させて現像剤像を形成する現像プロセスを実行する。転写器2eは、現像器2d、記録媒体に現像剤像を転写する転写プロセスを実行する。また、定着器2fは、記録媒体上に転写された現像剤像を定着させる定着プロセスを実行する。
印刷部2は帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセスを実行して、記録媒体上に印刷データを印刷する印刷処理を実行するものである。通信部3aはPC等の情報端末装置との間で通信を行うものであり、情報端末装置から印刷指示や印刷データを受信する機能を担う。画像メモリ3bは、情報端末装置から受信した印刷データを一時記憶するものである。
上記プリンタ1は、通信部3aが情報端末装置から印刷指示を受けて印刷データを受信すると、制御部50が、印刷部2に帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセスからなる印刷処理を実行させることで、記録媒体に印刷データを印刷させる。なお、印刷部2の動作電圧は主に24Vであるのに対して、通信部3a、画像メモリ3bおよび制御部50の動作電圧は主に3.3Vである。
なお、プリンタ1は、動作モードとして通常モードと省電力モードとを有する。通常モードとは、後述するスイッチング電源20が動作しており、プリンタ1が印刷指示に応答して即座に印刷処理を実行できるモードである。そのため、通常モードにおいては、電源システム100および制御部50は動作しており、定着器2fは定着可能な温度或いは定着可能な温度よりやや低い温度に維持されるように通電制御されている。また、省電力モードとは、例えば、印刷指示が所定時間なくプリンタ1が待機状態にあるモードである。省電力モードでは、電源システム100および制御部50は、その一部しか動作しておらず、定着器2fは通電されていない状態となっている。スイッチング電源20の動作は停止されている。
2.電源システムの構成
図2を参照して電源システム100の構成について説明する。電源システム100の電源部10は、第1直流電源の一例であるスイッチング電源20、第2直流電源の一例である小容量電源30、制御部50、および過電圧検出用ラインLdtを含む。
2−1.スイッチング電源
スイッチング電源20は、整流平滑回路21、制御IC22、電圧発生回路23、トランス24、FET(電界効果トランジスタ)Q1、整流平滑回路25、電圧検出回路26、およびDC−DCコンバータ27、28を含む。
スイッチング電源20は、交流電源ACの交流電圧Vacを整流平滑化し、通常モードにおいて+24V、+5Vおよび+3.3Vの直流電圧(出力電圧の一例)を生成する。+24Vの直流電圧(以下「DC24V」と記す)は第1出力端子OUT1から出力され、+5Vの直流電圧(以下「DC5V」と記す)は第2出力端子OUT2から出力され、+3.3Vの直流電圧(以下「DC3.3V」と記す)は第3出力端子OUT3から出力される。
整流平滑回路21は、いわゆるコンデンサインプット型であり、交流電源ACの交流電圧(例えば、240V)Vacを整流するブリッジダイオードおよび整流後の電圧を平滑化するコンデンサを含む。整流平滑回路21の出力は、トランス24の一次コイルに印加される。
トランジスタQ1はNチャンネルのMOSFETであり、制御IC22の出力ポートOUTからゲートにオン・オフ信号(PWM信号)が与えられることにより、オン・オフ動作する。これにより、トランス24の一次側が発振して、トランス24の二次コイルに電圧を誘起させる。
また、トランス24の一次側には電圧発生回路23が設けられている。電圧発生回路23は、トランス24の一次側に設けられた補助コイルに誘起される電圧を整流平滑化して、制御IC22用の電源電圧Vccを生成する。
整流平滑回路25はトランス24の二次コイルに誘起された電圧を整流平滑化してDC24Vを生成する。
電圧検出回路26は、フォトカプラPC1を含み、スイッチング電源20のDC24V出力の検出レベルに応じて、フォトカプラPC1の発光ダイオードLED1を発光させる。フォトカプラPC1は、制御IC22のフィードバックポートFBに接続されたフォトトランジスタPT1を含む。そのため、発光ダイオードLED1の光信号はフォトトランジスタPT1にて電気信号に戻され、DC24V出力の検出値が制御IC22のフィードバックポートFBにフィードバッされる。
DC−DCコンバータ27は、DC24VをDC5Vに変換して出力し、DC−DCコンバータ28は、DC24VをDC3.3Vに変換して出力する。
制御IC22は、制御入力ポートENに入力される制御パルス信号Scpに応じてトランジスタQ1へのオン・オフ信号を制御し、トランス24の一次側の発振を制御する。通常モードにおいては、トランス24の一次側を発振させて、各DC電圧を生成し、省電力モードにおいては、トランジスタQ1へのオン・オフ信号の出力を停止して、トランス24の一次側の発振を停止させる。すなわち、省電力モードにおいては、スイッチング電源20からDC電圧は出力されない。なお、プリンタ1の省電力モードから通常モードへの復帰時には、制御部50から制御パルス信号Scpが制御入力ポートENに入力され、制御パルス信号Scpに応じてトランス24の一次側の発振が開始され、各DC電圧がスイッチング電源20から出力される。
2−2.制御部
制御部50は、図1および図2に示されるように、ASIC(特定用途向けIC)60、モード制御回路70、ROM51、RAM52、およびスイッチング電源制御部53を含む。ASIC60は、主に、プリンタ1の印刷部2を制御し、モード制御回路70は、主にプリンタ1のモード制御を行う。
なお、モード制御回路70は、CPUおよび論理回路によって構成されてもよいし、CPUを含む、ASIC60とは別のASICによって構成されてもよい。あるいは、モード制御回路70は、ASIC60の一部として構成されてもよい。
ASIC60、ROM51、およびRAM(第1メモリの一例)52は、スイッチング電源20のDC−DCコンバータ28からのDC3.3V(3.3V_1)、あるいは小容量電源30のDC−DCコンバータ33からのDC3.3V(3.3V_2)を受け取る。
一方、モード制御回路70のポートP1は、電源ラインLvdを介して小容量電源30の平滑回路32に接続されており、モード制御回路70は、通常モードおよび省電力モードにおいて小容量電源30から電力供給される。モード制御回路70は、プリンタ1のモード切替えに応じて、スイッチング電源20を、出力モードと、スイッチング電源20の発振を停止させる出力停止モードとに切替える。
すなわち、モード制御回路70は、制御IC22に対して制御パルス信号Scpを出力することにより、スイッチング電源20を出力モードと出力停止モードとに切替える。ここで、出力モードとは、トランス24の一次側を発振させて、スイッチング電源20を出力状態にするモードであり、通常モードに対応する。一方、出力停止モードは、トランス24の発振を停止させてスイッチング電源20の出力を停止させるモードであり、省電力モードに対応する。このように、省電力モードにおいては、スイッチング電源20の出力が停止されるため、モード制御回路70には、小容量電源30から電力が供給される。モード制御回路70は、スイッチング電源(第1直流電源)20の動作を制御する制御装置の一例である。
なお、制御パルス信号Scpは、出力モードへの移行用と出力停止モードへの移行用で信号波形に区別が無く、出力モードへの移行時と出力停止モードへの移行時で、同じパルス幅の制御パルス信号Scpが出力されるように設定されている。
また、モード制御回路70は、小容量電源30のDC−DCコンバータ33の動作を制御する制御信号Scdを生成し、制御信号Scdを、ポートP4を介してDC−DCコンバータ33に供給する。
スイッチング電源制御部53は、フォトカプラPC2の発光ダイオードLED2およびトランジスタQ2を含む。発光ダイオードLED2のアノードは、小容量電源30の電源ラインLvdに接続されている。
発光ダイオードLED2は、スイッチング電源20の制御IC22の制御入力ポートENに接続されたフォトトランジスタPT2と共に、フォトカプラPC2を構成している。そのため、モード制御回路70のポートP3からトランジスタQ2のベースに制御パルス信号Scpが出力されると、制御パルス信号Scpは、フォトカプラPC2を介して光伝送され、制御IC22の制御入力ポートENに入力される。
また、ユーザは、表示部4に含まれるパネルスイッチSW1によって、ポートP2を介してモード制御回路70にモードの切替を指示することができる。
2−3.小容量電源
次に、小容量電源30について説明する。小容量電源30は、スイッチング電源20よりも少ない電源容量を有し、省電力モードおよび通常モードにおいてモード制御回路70およびスイッチング電源制御部53に電力を供給する。
小容量電源30は、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2、整流回路31、平滑回路32、蓄電用コンデンサC4、およびDC−DCコンバータ33を含む。
第1コンデンサC1は、第1電極C1p1および第2電極C1p2を有し、第1電極C1p1が交流電源ACの一端に接続され、第2電極C1p2が整流回路31に接続される。
第2コンデンサC2は、第1電極C2p1および第2電極C2p2を有し、第1電極C2p1が交流電源ACの他端に接続され、第2電極C2p2が整流回路31に接続される。
整流回路31は、第1コンデンサC1の第2電極C1p2と第2コンデンサC2の第2電極C2p2との間に電気的に接続され、両コンデンサC1、C2に印加される交流電圧Vacを整流する。整流回路31は、平滑回路32に電気的に接続される第1接続点Nd1と、基準電位点Vgdに接続される第2接続点Nd2とを有する。
本実施形態では、整流回路31は、4個のダイオードD1,D2,D3,D4からなるブリッジ回路によって構成される。ダイオードD1およびダイオードD2のカソードは第1接続点Nd1において接続され、ダイオードD1のアノードは、第1コンデンサC1の第2電極C1p2に接続され、ダイオードD2のアノードは、第2コンデンサC2の第2電極C2p2に接続される。
また、ダイオードD3およびダイオードD4のアノードは第2接続点Nd2において接続され、ダイオードD3のカソードは、第1コンデンサC1の第2電極C1p2に接続され、ダイオードD4のカソードは、第2コンデンサC2の第2電極C2p2に接続される。第2接続点Nd2は基準電位Vgd(0V)とされる。なお、基準電位Vgdは接地レベルとされてもよい。すなわち、第2接続点Nd2はFG(フレーム接地)されてもよい。
平滑回路32は、整流回路31に電気的に接続され、整流された交流電圧を平滑して、電源電圧Vddである平滑電圧を生成する。平滑回路32は、平滑蓄電コンデンサC3および、ツェナーダイオードZD1を含む。
平滑蓄電コンデンサC3および蓄電用コンデンサC4は、ダイオードD5が設けられた充電ラインLchを介してスイッチング電源20の出力ラインLot2、すなわち、DC−DCコンバータ27の出力ラインLot2に電気的に接続されている。そのため、プリンタ1の電源投入時には、スイッチング電源20のDC5V電圧によって平滑蓄電コンデンサC3および蓄電用コンデンサC4に短時間で充電が可能となる。それにより、電源投入後短時間で省電力モードに入っても短時間の間に平滑蓄電コンデンサC3および蓄電用コンデンサC4が充電されているため、平滑蓄電コンデンサC3および蓄電用コンデンサC4の電力によって即座に省電力モードから通常モードへの復帰が可能となる。
また、ツェナーダイオードZD1は、交流電源ACの交流電圧Vacが上昇した場合に、平滑電圧Vddの上昇を抑制するためのものである。ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧は、例えば、5.1Vとされる。
蓄電用コンデンサC4の充電電力は、例えば、省電力モードから通常モードに切り換わる際に、フォトカプラPC2のLED2の駆動電流に使用される。平滑蓄電コンデンサC3および蓄電用コンデンサC4の容量を適宜に選定することによって、省電力モードにおいて、所定電圧の必要に応じた電力量を蓄電することができる。本実施形態では、フォトカプラPC2の発光ダイオードLED2を確実に駆動させる電力量を蓄電することができる。そのため、スイッチング電源20を確実に再起動させることができる。なお、小容量電源30に要求される充電電力量に応じて、蓄電用コンデンサC4は省略されてもよい。
また、DC−DCコンバータ33は、電源電圧Vdd(5V)を降圧してD3.3Vの直流電圧DC3.3V_2に変換する。DC3.3V_2は、省電力モード時に、ASIC60、RAM52等に供給される。
なお、第2直流電源である小容量電源30の構成は、図2に示されるものに限られず、例えば、図6に示される小容量電源30Aのように、単に、電気二重層コンデンサC5によって構成されてもよい。ここで、電気二重層コンデンサC5は、充電回路の一例である。なお、平滑蓄電コンデンサC3および蓄電用コンデンサC4も、充電回路と言える。
また、DC−DCコンバータ33は、電源電圧Vddの設定電圧値等によっては、省略されてもよい。
2−4.過電圧検出用ライン
過電圧検出用ラインLdtは、出力ラインLot1と電源ラインLvdとを電気的に接続する。本実施形態では、図2に示されるように、過電圧検出用ラインLdtは、出力ラインLot1とは、整流平滑回路25と電圧検出回路26との間において接続される。過電圧検出用ラインLdtには、ダイオード(逆流抑制素子の一例)D6、およびツェナーダイオード(電圧調整素子の一例)ZD2が設けられている。ダイオードD6は、電源ラインLvdからスイッチング電源20に電流が流れ込むのを抑制する。また、ツェナーダイオードZD2は、電源ラインLvdの電源電圧Vddを調整する。ツェナーダイオードZD2のツェナー電圧Vzd2は、例えば、20Vである。このように、過電圧検出用ラインLdtにツェナーダイオードZD2が設けられることによって、スイッチング電源20による出力電圧Vot1(本実施形態では24V)と小容量電源30による電源電圧Vdd(本実施形態では5V)との電位差がある場合、その電位差が好適に調整され、所望の電源電圧Vddが得られる。
なお、過電圧検出用ラインLdtと出力ラインLot1との接続位置は図2に示される位置(整流平滑回路25と電圧検出回路26との間)に限られない。例えば、電圧検出回路26の後段であってもよい。要は、過電圧検出用ラインLdtは、スイッチング電源20のDC−DCコンバータ27(降圧回路)の前段と、電源ラインLvdとを接続するものであればよい。この場合、DC−DCコンバータ27による電源電圧Vddの立ち上がりの遅延が生じないので、スイッチング電源20の動作開始時における小容量電源30による電源電圧Vddのオーバーシュートを抑制できる。
3.過電圧検出処理
次に図3から図5を参照して、過電圧検出処理を説明する。過電圧検出処理は、所定のプログラムにしたがって、モード制御回路70によって、プリンタ1の電源オンとともに開始される。そして、過電圧検出処理は、プリンタ1の電源がオフされるまで、あるいは過電圧を検出しエラー表示するまで継続される。
図5の時刻t0において、例えば、プリンタ1の電源コードが電源コンセントに挿入されプリンタ1の電源がオンされると、モード制御回路70は、まず、スイッチング電源20のトランジスタQ1の発振が停止状態か否かを示す発振停止フラグを解除する。すなわち、発振停止フラグを、発振が停止状態でないことを示す「0(ゼロ)」にリセットする(ステップS105)。発振停止フラグの情報は、例えば、RAM52の所定の記憶領域に記憶される。発振停止フラグの情報は、エラー情報の一例であり、RAM52は第1メモリの一例である。
次いで、モード制御回路70は、ポートP1に入力される電源電圧Vddが所定電圧Vth1以上か否かを判断する(ステップS110)。電源電圧Vddが所定電圧Vth1以上であると判断した場合(ステップS110:YES)、スイッチング電源20の出力電圧Vot1(DC24V)に過電圧が生じたとして、後述する「過電圧検出設定処理」を行う(ステップS200)。
一方、電源電圧Vddが所定電圧Vth1以上でないと判断した場合(ステップS110:NO)、印字データが有るか否かを、例えば、印字データが、画像メモリ3bに記憶されているか否かによって判断する(ステップS115)。
印字データが画像メモリ3bに記憶されていなくて印字データがないと判断した場合(ステップS115:NO)、ステップS130の処理に移行する。一方、印字データが画像メモリ3b(第2メモリの一例)に記憶されていて印字データが有ると判断した場合(ステップS115:YES)、モード制御回路70は、ASIC60に対して、印字処理動作あるいはJAM(ジャム)処理動作を実行するように指示する(ステップS120)。
なお、モード制御回路70は、ステップS200を実行してステップS110に戻った場合において、電源電圧Vddが所定電圧Vth1(規定値の一例)以上となってスイッチング電源20の動作を停止させた後、電源電圧Vddが所定電圧Vth1未満に下がった以降において、スイッチング電源20に動作指示を出す。本実施形態では、後述するように、出力電圧Vot1がゼロVに低下した後にスイッチング電源20に動作指示を出す。(図5の時刻t7参照)。
そして、画像メモリ3bに印刷データが記憶されている場合(ステップS115:YES)、搬送部2gを、用紙を排出するために必要な時間、駆動する(ステップS120)。そのため、動作停止したスイッチング電源20が復帰した際に、用紙がプリンタ1に残留していた場合においては自動的に用紙が排紙される。そのため、ユーザによる用紙の排紙手間を省ける。
次いで、モード制御回路70は、印字処理動作が終了したか否かを、例えば、排紙センサ(図示せず)からの信号に基づいて判断する(ステップS125)。印字処理動作が終了していないと判断した場合(ステップS125:NO)、ステップS110の処理に戻る。一方、印字処理動作が終了したと判断した場合(ステップS125:YES)、省電力モードへの移行条件が成立したか否かを判断する(ステップS130)。省電力モードへの移行条件としては、例えば、パネルスイッチSW1の押下、あるいは印字処理が終了してから所定時間が経過したこと等がある。また、図6に示すように、小容量電源30が電気二重層コンデンサC5によって構成される場合、省電力モードへの移行条件として、さらに電気二重層コンデンサC5の充電完了が挙げられる。
省電力モードへの移行条件が成立していないと判断した場合(ステップS130:NO)、ステップS110の処理に戻る。一方、省電力モードへの移行条件が成立したと判断した場合(ステップS130:YES)、モード制御回路70は、トランジスタQ2をオンさせる制御パルス信号Scpを生成し、トランジスタQ2をオンさせることによってスイッチング電源20のトランジスタQ1の発振を停止させる(ステップS135)。それによって、モードを通常モードから省電力モードへ移行させる(ステップS140)。
次いで、モード制御回路70は、省電力モードから通常モードへの移行条件が成立したか否かを判断する(ステップS145)。通常モードへの移行条件としては、例えば、パネルスイッチSW1の押下等がある。また、図6に示すように、小容量電源30が電気二重層コンデンサC5によって構成される場合、通常モードへの移行条件として、電気二重層コンデンサC5の充電容量の低下が挙げられる。
通常モードへの移行条件が成立していないと判断した場合(ステップS145:NO)、省電力モードの状態を維持する。一方、通常モードへの移行条件が成立したと判断した場合(ステップS145:YES)、モード制御回路70は、トランジスタQ2をオンさせる制御パルス信号Scpを生成し、トランジスタQ2をオンさせることによってスイッチング電源20のトランジスタQ1の発振を再開させる(ステップS150)。それによって、モードを省電力モードから通常モードへ移行させ(ステップS155)、ステップS110の処理に戻る。
3−1.過電圧検出設定処理
ステップS110において、電源電圧Vddが所定電圧Vth1以上であると判断した場合(ステップS110:YES)、モード制御回路70は、図4に示す「過電圧検出設定処理」を行う(ステップS200)。この場合は、図5の時刻t3に相当する。なお、図5において、時刻t1において、過電圧に係る出力電圧Vot1の上昇が開始し、所定時間後の時刻t2において電源電圧Vddの上昇が開始される場合が示される。ここで、上昇開始時刻に差が生じるのは、DC−DCコンバータ27の出力電圧DC5Vが、DC−DCコンバータ27の入力電圧である出力電圧Vot1(DC24V)に対し所定の遅延時間を有することによる。
過電圧検出設定処理において、モード制御回路70は、まず、発振停止フラグが「0」であるか否かを判断する(ステップS205)。発振停止フラグが「0」あると判断した場合(ステップS205:YES)、プリンタ1の電源コードが電源コンセントに挿入されプリンタ1の電源がオンされてから初めて電源電圧Vddが所定電圧Vth1以上であると判断し、現在、印字中か否かを判断する(ステップS210)。
現在、印字中でないと判断した場合(ステップS210:NO)、ステップS220の処理に移行する。一方、現在、印字中であると判断した場合(ステップS210:YES)、モード制御回路70は、印字中の印字データを、例えば画像メモリ3bに記憶する(ステップS215)。
次いで、モード制御回路70は、DC−DCコンバータ33の動作を有効にする制御信号Scdを生成して、DC−DCコンバータ33からDC3.3V_2を出力させるとともに、トランジスタQ1の発振を停止させる制御パルス信号Scpを生成し、トランジスタQ1の発振を停止させる(ステップS220)。そして、発振停止フラグを、スイッチング電源20のトランジスタQ1の発振停止状態を示す「1」に設定する(ステップS225)。
すなわち、モード制御回路70は、電源電圧Vddが所定電圧値Vth1(規定値)以上の場合、RAM52の所定領域に発振停止フラグ「1」(エラー情報の一例)を記憶させ、スイッチング電源20の動作を停止させる。そのため、エラー情報がRAM52に記憶されることによって、エラー情報を後に活用できる。
次いで、モード制御回路70は、トランジスタQ1の発振を停止したことによって、電源電圧Vddが所定電圧Vth2以下に低下したか否かを判断する(ステップS230)。ここで、所定電圧Vth2は所定電圧Vth1より小さい値である。電源電圧Vddが所定電圧Vth2以下に低下していないと判断した場合は(ステップS230:NO)、電源電圧Vddが所定電圧Vth2以下に低下するまで待機する。
一方、電源電圧Vddが所定電圧Vth2以下に低下したと判断した場合は(ステップS230:YES、図5の時刻t4参照)、所定時間K1、待機する(ステップS235)。そして、時刻t4から所定時間K1が経過した時刻t7において、モード制御回路70は、制御信号ScdによってDC−DCコンバータ33の動作を無効にするとともに、制御パルス信号ScpによってトランジスタQ1の発振を再開させる(ステップS240)。そして、図3のステップS110の処理に戻る。なお、ここで、所定時間K1は、時刻t4から出力電圧Vot1がゼロとなる時刻t6までの期間K0より長い期間として、事前に実験等によって決定される。
このように、本実施形態では、トランジスタQ1の発振の再開は、出力電圧Vot1がゼロとなる時刻t6以後の時刻t7に行われる。これは、トランス二次側の残電荷が原因で、発振再開時の起動不良が発生するのを防ぐ為である。
なお、これに限定されず、トランジスタQ1の発振の再開は、図5の時刻t5、あるいは時刻t6に行われてもよい。要は、トランジスタQ1の発振の再開は、電源電圧Vddが所定電圧Vth1未満に下がった以降において、行われればよい。この場合、電源電圧Vddが所定電圧Vth1未満に下がったことを確認して、トランジスタQ1の発振が再開される、すなわち、スイッチング電源20の動作が再開される。そのため、スイッチング電源20の動作を停止させたことによっても電源電圧Vddが所定電圧Vth1未満に低下しない場合において、誤って第1直流電源の動作を再開させることを抑制できる。
一方、ステップS205において、発振停止フラグが「0」でない、すなわち、発振停止フラグが「1」で、既に、電源電圧Vddが所定電圧Vth1以上であると判断されてトランジスタQ1の発振を一時的に停止されていたことがあった場合(ステップS205:NO)、モード制御回路70は、制御パルス信号ScpによってトランジスタQ1の発振を停止させる(ステップS250)。そして、発振再開禁止設定を行い、その設定情報(動作禁止情報の一例)をRAM52に記憶させる(ステップS255)。そして、電圧エラー判定の表示を表示部4にさせて(ステップS260)、過電圧検出処理を終了する。
すなわち、モード制御回路70は、電源電圧Vddが所定電圧Vth1(規定値)以上であり、且つRAM52に発振停止フラグ「1」(エラー情報)が記憶されている場合、発振再開禁止設定情報(動作禁止情報)をRAM52に記憶させ、スイッチング電源20の動作を停止させる。そして、スイッチング電源20に動作を行わせるタイミングであってもRAM52に動作禁止情報が記憶されている場合は、スイッチング電源20への動作指示を禁止する。これによって、出力過電圧状態が解消されない場合、確実にスイッチング電源20を動作させないようにできる。すなわち、電源システム100の保安性を向上させることができる。
4.本実施形態の効果
省電力モードにおいては、スイッチング電源20の動作が停止され、スイッチング電源20より電源容量の小さい小容量電源(30、30A)によって、プリンタ1に必要な電力が供給される。そのため、小容量電源(30、30A)によって省電力化を図れる。
また、出力ラインLot1と電源ラインVddとを電気的に接続する、ダイオードD6が設けられた過電圧検出用ラインLdtを備えることによって、電源ラインVddの検出によって出力電圧Vot1の過電圧を検出し、スイッチング電源20の動作を停止させることができる。そのため、省電力化を図りつつ、出力電圧Vot1の過電圧を検出することによる電源システム100(直流電源)の大型化を抑制することができる。
また、第1直流電源が、トランス24および発振トランジスタQ1とを有するスイッチング電源20とされる。そのため、電源ラインVddの検出によって出力電圧Vot1の過電圧が検出された場合、発振トランジスタQ1の発振を停止させることでスイッチング電源20の動作を停止させることができる。また、その際、動作モード切替用の構成、すなわち、スイッチング電源制御部53およびフォトカプラPC2を利用して、スイッチング電源20の動作を停止させることができるため、電源システム100の大型化を抑制することができる。なお、これに限られず、出力電圧Vot1の過電圧時にスイッチング電源20の動作を停止させる構成を、別途設けるようにしてもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、充電ラインLchとは別個に、ダイオードD6およびツェナーダイオードZD2が設けられた電圧検出用ラインLdtを設ける例を示したが、これに限られない。例えば、充電ラインLchが、過電圧検出用ラインを兼用する構成として、図2において、電圧検出用ラインLdtを省略するようにしてもよい。
この場合、過電圧検出用ラインを専用で設けなくてもよいので、電源システム100の大型化を抑制できる。また、この場合であっても、DC−DCコンバータ27の入力、すなわち、出力電圧Vot1(DC24V)の増加に応じてDC−DCコンバータ27の出力、すなわち、出力電圧Vot2(DC5V)が増加する。そのため、所定電圧Vth1を適宜設定することによって、電源ラインVddの検出によって出力電圧Vot1の過電圧を検出できる。
(2)上記実施形態において、モード制御回路70(制御回路)は、スイッチング電源20(第1直流電源)の動作停止中において、例えば省電力モードにおいて、小容量電源30(第2直流電源)の電源電圧Vddが低下して規定範囲に入った場合、スイッチング電源20の動作を再開させるようにしてもよい。
この場合、小容量電源30の電源電圧Vddを監視することによって、充電回路(C3、C4、C5)の充電不足でスイッチング電源20に起動指示を出せない事態に陥るのを抑制しつつ、電源電圧Vddを監視する構成を利用して、スイッチング電源20の出力過多(出力電圧の過電圧)も監視できる。なお、ここで、規定範囲は、スイッチング電源20に起動指示を出せる電源電圧Vddの値として、事前に実験等によって決定される。
(3)上記実施形態において、第1直流電源がスイッチング電源20である場合を例示したが、第1直流電源はスイッチング電源に限られない。また、制御装置は、モード制御回路70に限られない。
(4)上記実施形態において、本明細書によって開示される電源システム100を画像形成装置に適用した例を示すが、これに限られない。電源システム100は、通常モードと省電力モードとを有するあらゆる装置に適用できる。
1…プリンタ、20…スイッチング電源、27…DC−DCコンバータ、30…小容量電源、31…整流回路、32…平滑回路、70…モード制御回路、100…電源システム、C3…平滑蓄電コンデンサ、C4…蓄電用コンデンサ、C5…電気二重層コンデンサ、D6…ダイオード、Lvd…電源ライン、Ldt…過電圧検出用ライン、Lch…充電ライン、Lot1、Lot2…出力ライン、ZD2…ツェナーダイオード

Claims (9)

  1. 出力電圧を生成し、前記出力電圧を出力する出力ラインを有する第1直流電源と、
    前記第1直流電源の動作を制御する制御装置と、
    前記第1直流電源の電源容量より小さい電源容量を有し、前記第1直流電源の動作停止時、前記制御装置に電力を供給する第2直流電源と、
    前記第2直流電源と前記制御装置とを接続する電源ラインと、
    前記出力ラインと前記電源ラインとを電気的に接続する過電圧検出用ラインであって、前記電源ラインから前記第1直流電源に電流が流れ込むのを抑制する逆流抑制素子が設けられた過電圧検出用ラインと、を備え、
    前記制御装置は、
    前記電源ラインの電圧である電源電圧を検出し、
    前記電源電圧が規定値以上の場合、前記第1直流電源の動作を停止させ
    前記第1直流電源は、
    前記出力電圧を降圧し、降圧された出力電圧を生成する降圧回路を有し、
    前記第2直流電源は、
    前記降圧回路を介して充電される充電回路を有し、
    前記第1直流電源の動作停止時、前記充電回路および前記電源ラインを介して前記制御装置に電力を供給し、
    前記過電圧検出用ラインは、前記降圧回路の前段と、前記電源ラインとを接続し、
    前記過電圧検出用ラインには、前記電源電圧を調整する電圧調整素子が設けられている、電源システム。
  2. 請求項に記載の電源システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記第1直流電源の動作停止中において前記第2直流電源の前記電源電圧が低下して規定範囲に入った場合、前記第1直流電源の動作を再開させる、電源システム。
  3. 出力電圧を生成し、前記出力電圧を出力する出力ラインを有する第1直流電源と、
    前記第1直流電源の動作を制御する制御装置と、
    前記第1直流電源の電源容量より小さい電源容量を有し、前記第1直流電源の動作停止時、前記制御装置に電力を供給する第2直流電源と、
    前記第2直流電源と前記制御装置とを接続する電源ラインと、
    前記出力ラインと前記電源ラインとを電気的に接続する過電圧検出用ラインであって、前記電源ラインから前記第1直流電源に電流が流れ込むのを抑制する逆流抑制素子が設けられた過電圧検出用ラインと、を備え、
    前記制御装置は、
    前記電源ラインの電圧である電源電圧を検出し、
    前記電源電圧が規定値以上の場合、前記第1直流電源の動作を停止させ、
    前記第1直流電源は、
    前記出力電圧を降圧する降圧回路を有し、
    前記過電圧検出用ラインは、前記降圧回路の前段と、前記電源ラインとを接続し、
    前記第2直流電源は、さらに、
    交流電源の一端に接続される第1コンデンサと、
    交流電源の他端に接続される第2コンデンサと、
    前記第1および第2コンデンサに接続され、交流電圧を整流する整流回路と、
    前記整流回路に接続され、整流された交流電圧を平滑する平滑回路とを有し、
    前記第1直流電源の動作停止時、前記平滑回路および前記電源ラインを介して前記制御装置に電力を供給し、
    前記過電圧検出用ラインには、前記電源電圧を調整する電圧調整素子が設けられている、電源システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電源システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記電源電圧が前記規定値以上となって前記第1直流電源の動作を停止させた後、前記電源電圧が前記規定値未満に下がった以降において前記第1直流電源の動作を再開させる、電源システム。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電源システムにおいて、
    前記第2直流電源から電力を供給される第1メモリをさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記電源電圧が前記規定値以上の場合、前記第1メモリにエラー情報を記憶させ、前記第1直流電源の動作を停止させる、電源システム。
  6. 請求項に記載の電源システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記電源電圧が前記規定値以上であり、且つ前記第1メモリに前記エラー情報が記憶されている場合、動作禁止情報を前記第1メモリに記憶させ、前記第1直流電源の動作を停止させ、
    前記第1直流電源に動作を行わせるタイミングであっても前記第1メモリに前記動作禁止情報が記憶されている場合は、前記第1直流電源への動作指示を禁止する、電源システム。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電源システムにおいて、
    前記第1直流電源は、トランスと、前記トランスの一次側に接続される発振トランジスタとを有し、前記発振トランジスタの発振によって前記トランスの二次側において前記出力電圧を生成するスイッチング電源であり、
    前記制御装置は、前記第1直流電源の起動および停止を前記発振トランジスタの発振の開始および停止の制御によって行う、電源システム。
  8. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の電源システムと、
    前記第1直流電源から供給される直流電圧を利用して画像を形成する画像形成部と、を備え、
    前記制御装置は、前記第1直流電源を動作状態とする通常モードと、前記第1直流電源を停止状態とし、前記第2直流電源からの電力を利用する省電力モードとを切替える、画像形成装置。
  9. 請求項に記載の画像形成装置において、
    前記第2直流電源から電力を供給される第2メモリと、
    用紙を搬送する搬送部とを備え、
    前記制御装置は、
    前記電源電圧が前記規定値以上となって前記第1直流電源の動作を停止させた後、前記電源電圧が正常範囲まで下がった場合、前記第1直流電源に動作指示を出し、
    前記第2メモリに印刷データが記憶されている場合、前記搬送部を、用紙を排出するために必要な時間、駆動する、画像形成装置。
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