JP2014143834A - 画像形成装置及び電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】負荷の接続または切断時の電圧変動を抑えるとともに、簡易な構成で、動作状態の移行を適切に行うこと。
【解決手段】電源38と、消費電流の異なる複数の負荷を接続または切断するための複数のロードスイッチ34と、複数のロードスイッチ34の接続状態を制御するCPU38と、複数のロードスイッチ34の接続状態が異なる複数の動作状態を有する画像形成装置100において、CPU38は、負荷A 52〜負荷D 31と接続されていない省電力モードから負荷A 52,負荷B 51,負荷C 53と接続されているスタンバイモードに切り換える場合に、負荷A 52,負荷B 51,負荷C 53とダミーの負荷D 31を接続した後、ダミーの負荷D 31を切断する。
【選択図】図5
【解決手段】電源38と、消費電流の異なる複数の負荷を接続または切断するための複数のロードスイッチ34と、複数のロードスイッチ34の接続状態を制御するCPU38と、複数のロードスイッチ34の接続状態が異なる複数の動作状態を有する画像形成装置100において、CPU38は、負荷A 52〜負荷D 31と接続されていない省電力モードから負荷A 52,負荷B 51,負荷C 53と接続されているスタンバイモードに切り換える場合に、負荷A 52,負荷B 51,負荷C 53とダミーの負荷D 31を接続した後、ダミーの負荷D 31を切断する。
【選択図】図5
Description
本発明は、電子写真方式を用いた複写機やプリンタ、ファクス等の画像形成装置及び電源装置に関する。
従来の画像形成装置の動作モードとしては、プリント動作を行っている印刷モード、プリントの要求を待機している待機状態であるスタンバイモード、消費電力が大きい主要ユニットへの電力供給をオフにするスリープモードがある。このスリープモードでは、ロードスイッチなどをオフにすることで各主要ユニットへの電力供給が停止される。また、従来の画像形成装置では、スリープモードへ移行する際、必要なロードスイッチを一律にオンあるいはオフする。
近年では、さらに消費電力を削減するための省電力モードを有する画像形成装置が提案されている。この省電力モードでは、ロードスイッチにより主要ユニット以外のユニットに対しても電力供給を選択的にオフして一層の省電力を行う。また、省電力モード時にCPUを駆動させ、パーソナルコンピュータ(以下、PCという)からのプリント要求に応じて、CPUが各ユニットへの電力供給を開始して、プリンタを印刷モードへ移行させる画像形成装置もある。省電力モードや電源オフモード時にCPUが駆動している画像形成装置において、異なるモードへ移行する際、電力供給を開始したときに一時的に流れる突入電流の影響によって瞬時の電圧降下(以下、瞬時電圧降下という)が発生する場合がある。この場合、CPUのリセット機能が働き、CPUがリセットしてしまうという課題がある。例えば特許文献1では、各ユニットへの電力供給の際の突入電流を減らすため、各ユニットへの電力供給を開始するタイミングをずらす構成が提案されている。
ここで、画像形成装置に用いられる、回路素子の構成が簡易で安価な降圧型DC/DCコンバータ40の構成の一例を図17(a)に示す。降圧型DC/DCコンバータ40は、FET20とチョークコイル21、ダイオード22、平滑コンデンサ23、エラーアンプ24、位相補償回路25で構成されている。この降圧型DC/DCコンバータ40は以下の動作を行うことによって、供給電圧Vaから電源電圧Vbを生成する。位相補償回路25は、エラーアンプ24からの誤差信号に応じた所定の周波数でFET20のオン時間を制御する。FET20の出力はチョークコイル21と平滑コンデンサ23によって平滑されて電源電圧Vbが生成される。エラーアンプ24は、電源電圧Vbと基準電圧Vref(図示しない)とを比較し、電源電圧Vbの変化量に応じた誤差信号を生成する。エラーアンプ24及び位相補償回路25は、電源電圧Vbが下がれば、FET20のオン時間を長く制御し、電源電圧Vbが上がればFET20のオン時間を短く制御することによって、電源電圧Vbが一定になるよう制御する。
図17(b)は、チョークコイル21に流れる電流がFET20のオン時間によってどのように変化するかを示す。図17(b)において、横軸は時間を示し、縦軸はチョークコイル21に流れる電流を示す。FET20のオン時間が長くなるに従って、チョークコイル21に流れる電流は、図に示した電流不連続モード(実線)、臨界点(破線)、電流連続モード(二点鎖線)と変化する。電流不連続モードはチョークコイル21に電流が流れない状態が存在するモードであり、臨界点は電流が流れない状態がなくなる点であり、電流連続モードはチョークコイル21に常に電流が流れる状態のモードである。電源電圧Vbに負荷がほとんど接続されていない軽負荷状態においては、FET20のオン時間は短く制御され、チョークコイル21に流れる電流は断続的に流れて図に示す電流不連続モードとなる。一方、電源電圧Vbの負荷電流が大きくなると、FET20のオン時間が長くなるよう制御される。そして、図17(b)に示す臨界点を超えると、チョークコイル21に流れる電流は連続的に流れ、図に示す電流連続モードとなる。
上述の降圧型DC/DCコンバータ40を搭載したプリンタにおいて、特許文献1のように電力供給のタイミングのみをずらす構成とした場合、電流不連続モードで負荷電流が大きいユニットへ電力供給をした際、瞬時電圧降下が発生する可能性がある。そのため、降圧型DC/DCコンバータ40の電源電圧Vbにより常にCPUが駆動している構成では、各ユニットへ電力供給を行った際に発生するこの瞬時電圧降下により、CPUの電源リセットが働くような低電圧を避けなければならない。
この瞬時電圧降下を抑制する降圧型DC/DCコンバータ40の構成にするためには、チョークコイル21のL値を大きくすることや、エラーアンプ24や位相補償回路25のフィードバックの応答性を速くすることが考えられる。しかし、チョークコイル21のL値を大きくするとコストアップとなってしまう。また、位相補償回路25とエラーアンプ24とのフィードバックの応答性を速くすると、電源電圧Vbが発振する可能性もある。また、降圧型DC/DCコンバータ40からの電力供給を切断した際にオーバーシュートが発生し、CPUなどのデバイスに定格電源電圧よりも大きな電圧が印加される可能性がある。
本発明はこのような状況のもとでなされたものであり、負荷の接続または切断時の電圧変動を低減するとともに、簡易な構成で、動作状態の移行を適切に行うことを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するため、以下の構成を有する。
(1)電力供給手段と、前記電力供給手段と消費電流の異なる複数の負荷を接続または切断するための複数の切換手段と、前記複数の切換手段の接続状態を制御するための制御手段と、前記複数の切換手段の接続状態が異なる複数の動作状態を有する画像形成装置において、前記制御手段は、前記切換手段を制御することにより前記複数の負荷と接続されていない第1の動作状態から前記複数の負荷のうちの所定の負荷と接続されている第2の動作状態に切り換える場合に、前記複数の負荷のうち前記所定の負荷と異なる負荷も含めて接続した後、前記異なる負荷を切断することを特徴とする画像形成装置。
(2)電力供給手段と、前記電力供給手段と消費電流の異なる複数の負荷を接続または切断するための複数の切換手段と、前記複数の切換手段の接続状態を制御するための制御手段と、前記複数の切換手段の接続状態が異なる複数の動作状態を有する画像形成装置において、前記制御手段は、前記切換手段を制御することにより前記複数の負荷のうち所定の負荷が接続されている第2の動作状態から前記複数の負荷が接続されていない第1の動作状態に切り換える場合に、前記複数の負荷のうち前記所定の負荷と異なる負荷を接続した後、前記所定の負荷及び前記異なる負荷を所定の順に切断することを特徴とする画像形成装置。
(3)電力供給手段と、前記電力供給手段と消費電流の異なる複数の負荷を接続または切断するための複数の切換手段と、前記複数の切換手段の接続状態を制御するための制御手段を有し、前記制御手段は、前記切換手段を制御することにより前記複数の負荷と接続されていない第1の動作状態から前記複数の負荷のうちの所定の負荷と接続されている第2の動作状態に切り換える場合に、前記複数の負荷のうち前記所定の負荷と異なる負荷も含めて接続した後、前記異なる負荷を切断することを特徴とする電源装置。
(4)電力供給手段と、前記電力供給手段と消費電流の異なる複数の負荷を接続または切断するための複数の切換手段と、前記複数の切換手段の接続状態を制御するための制御手段を有し、前記制御手段は、前記切換手段を制御することにより前記複数の負荷のうち所定の負荷が接続されている第2の動作状態から前記複数の負荷が接続されていない第1の動作状態に切り換える場合に、前記複数の負荷のうち前記所定の負荷と異なる負荷を接続した後、前記所定の負荷及び前記異なる負荷を所定の順に切断することを特徴とする電源装置。
本発明によれば、負荷の接続または切断時の電圧変動を低減するとともに、簡易な構成で、動作状態の移行を適切に行うことができる。
本発明を実施するための形態を、実施例により以下に説明する。
実施例1について説明する。実施例1は、画像形成装置の代表例としてカラーレーザプリンタを用いて説明を行う。しかし、本発明は電子写真技術を応用したファクシミリ、複写機等にも同様に適用できる。
[画像形成装置の構成]
図1は本実施例に係る画像形成装置の全体構成図である。図1に示す画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した4個の像担持体である感光ドラム1a〜1dを有している。なお、以降では各符号の英文字は、aはイエロー、bはマゼンタ、cはシアン、dはブラックを意味するものとし、また省略する場合がある。それぞれの感光ドラム1の周囲には回転方向(反時計回り方向)に従って順に、感光ドラム1の表面を一様に帯電する帯電ローラ2、画像データに基づいてレーザービームを照射し感光ドラム1上に静電潜像を形成する露光部3が設置されている。また、静電潜像にトナーを付着させて顕像化する現像部4、感光ドラム1上のトナー像をシートに転写させる転写部材5、転写後の感光ドラム1の表面に残留した転写後トナーを除去するクリーニング部6等が配設されている。ここで、感光ドラム1と帯電部2、現像部4、クリーニング部6は一体的にカートリッジ化され、プロセスカートリッジ7を形成している。給送部8から給送されたシートは、搬送ベルトで構成された搬送部9によって画像形成部へ搬送され、各色のトナー像が順次転写されて多色画像が形成された後、定着部10で加熱定着されて排出部13に排出、積載される。
図1は本実施例に係る画像形成装置の全体構成図である。図1に示す画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に対応した4個の像担持体である感光ドラム1a〜1dを有している。なお、以降では各符号の英文字は、aはイエロー、bはマゼンタ、cはシアン、dはブラックを意味するものとし、また省略する場合がある。それぞれの感光ドラム1の周囲には回転方向(反時計回り方向)に従って順に、感光ドラム1の表面を一様に帯電する帯電ローラ2、画像データに基づいてレーザービームを照射し感光ドラム1上に静電潜像を形成する露光部3が設置されている。また、静電潜像にトナーを付着させて顕像化する現像部4、感光ドラム1上のトナー像をシートに転写させる転写部材5、転写後の感光ドラム1の表面に残留した転写後トナーを除去するクリーニング部6等が配設されている。ここで、感光ドラム1と帯電部2、現像部4、クリーニング部6は一体的にカートリッジ化され、プロセスカートリッジ7を形成している。給送部8から給送されたシートは、搬送ベルトで構成された搬送部9によって画像形成部へ搬送され、各色のトナー像が順次転写されて多色画像が形成された後、定着部10で加熱定着されて排出部13に排出、積載される。
制御基板30は画像形成装置本体(以下、本体という)の制御を行うための電気回路が搭載された制御基板である。制御基板30は、シートを搬送するための駆動源(不図示)やプロセスカートリッジ7の駆動源(不図示)、転写部材5の駆動源(不図示)の制御、各種センサの制御、画像形成に関する制御など、本体の動作を一括して制御する。また、トナー残量検知センサ31は、印刷動作中に各カートリッジ内のトナー残量を検知するためのセンサである。
[画像形成装置の電気的構成]
次に制御基板30を含む画像形成装置100の電気的構成について説明する。図2(a)は、制御基板30を含む画像形成装置100の電気的なブロック構成図である。電源38は、従来の図17に示した降圧型DC/DCコンバータ40を有し、供給電圧Vaから電源電圧Vbを生成し、制御基板30へ電源電圧Vbを供給している。コントローラ52(以下、負荷Aと呼ぶ)は、PC等の外部機器(図示しない)からのプリントコマンドを受信すると、制御基板30へ画像データを送信する。CPU周辺回路51(以下、負荷Bと呼ぶ)は、制御基板30のCPU周辺回路であり、各ユニットの駆動回路などが搭載されている。紙有無センサ53(以下、負荷Cと呼ぶ)は、給紙カセット(図示しない)内の紙の有無を検知するセンサである。制御基板30は、負荷B 51、負荷A 52及び負荷C 53、画像形成装置100のその他の図示しない電気ユニットへ電力供給や信号の送受信を行っている。制御基板30は、CPU33と、CPU33の電源電圧を監視して正常電圧になるまでリセット信号(/RESETと図示)を出し続け、CPU33のリセットを制御するためのリセットIC32と、ロードスイッチ34a,34b,34cを有する。ロードスイッチ34a,34b,34cは、それぞれ負荷A 52,負荷B 51,及び負荷C 53への電力供給の接続または切断の切換を行うためのスイッチである。なお、電源38と制御基板30とを合わせた1つの電源装置として構成してもよい。
次に制御基板30を含む画像形成装置100の電気的構成について説明する。図2(a)は、制御基板30を含む画像形成装置100の電気的なブロック構成図である。電源38は、従来の図17に示した降圧型DC/DCコンバータ40を有し、供給電圧Vaから電源電圧Vbを生成し、制御基板30へ電源電圧Vbを供給している。コントローラ52(以下、負荷Aと呼ぶ)は、PC等の外部機器(図示しない)からのプリントコマンドを受信すると、制御基板30へ画像データを送信する。CPU周辺回路51(以下、負荷Bと呼ぶ)は、制御基板30のCPU周辺回路であり、各ユニットの駆動回路などが搭載されている。紙有無センサ53(以下、負荷Cと呼ぶ)は、給紙カセット(図示しない)内の紙の有無を検知するセンサである。制御基板30は、負荷B 51、負荷A 52及び負荷C 53、画像形成装置100のその他の図示しない電気ユニットへ電力供給や信号の送受信を行っている。制御基板30は、CPU33と、CPU33の電源電圧を監視して正常電圧になるまでリセット信号(/RESETと図示)を出し続け、CPU33のリセットを制御するためのリセットIC32と、ロードスイッチ34a,34b,34cを有する。ロードスイッチ34a,34b,34cは、それぞれ負荷A 52,負荷B 51,及び負荷C 53への電力供給の接続または切断の切換を行うためのスイッチである。なお、電源38と制御基板30とを合わせた1つの電源装置として構成してもよい。
トナー残量検知センサ31(31a〜31d)は、それぞれ発光素子であるLED35と受光素子(図示しない)、トランジスタ36、電流制限抵抗37で構成される。以下では、トナー残量検知センサを負荷Dと呼ぶ。LED35は、電源電圧Vbに接続されており、CPU33がトランジスタ36をオン/オフすることによって、LED35の点灯/消灯を制御する。負荷D 31は、現像部4a〜4d内のトナー攪拌部(図示しない)によって攪拌されたトナー残量を検知する。トナー残量検知のため、攪拌部が動作する印刷動作中にLED35は点灯する。各負荷の負荷電流は、負荷A 52は2A(アンペア)、負荷B 51は350mA(ミリアンペア)、負荷C 53は50mA、負荷D 31は4色のトナー分の合計で200mAである。
[画像形成装置のプリンタモード]
次に、画像形成装置100の本実施例のプリンタモードについて説明する。なお、ここでプリンタモードとは、画像形成装置の省電力モード(第1の動作状態)、スタンバイモード(第2の動作状態)、印刷動作、キャリブレーションを実行するモード等の複数の動作状態の総称をいうものとする。図2(b)は、画像形成装置100の各プリンタモードにおける各負荷への電力供給状態を示す図である。なお、図2(b)において、各負荷のオン状態をONと、オフ状態をOFFと表示する。省電力モードとは、画像形成装置100の各負荷への電力供給をすべてオフし、消費電流を小さく抑えたモードである。スタンバイモードとは、印刷待機状態であり、印刷要求があればすぐに印刷動作可能なモードであり、負荷Dへの電力供給のみがオフ状態になっている。また、印刷動作時には各負荷への電力供給はすべてオン状態になっている。ここで、電源電圧Vbは制御基板30には常に供給されており、CPU33はすべてのモードで駆動している。負荷A 52、負荷B 51、負荷C 53は、省電力モード時のみ電力供給が遮断される。負荷D 31は、トナー残量検知のため印刷動作時にのみLED35が点灯されオン状態になる。
次に、画像形成装置100の本実施例のプリンタモードについて説明する。なお、ここでプリンタモードとは、画像形成装置の省電力モード(第1の動作状態)、スタンバイモード(第2の動作状態)、印刷動作、キャリブレーションを実行するモード等の複数の動作状態の総称をいうものとする。図2(b)は、画像形成装置100の各プリンタモードにおける各負荷への電力供給状態を示す図である。なお、図2(b)において、各負荷のオン状態をONと、オフ状態をOFFと表示する。省電力モードとは、画像形成装置100の各負荷への電力供給をすべてオフし、消費電流を小さく抑えたモードである。スタンバイモードとは、印刷待機状態であり、印刷要求があればすぐに印刷動作可能なモードであり、負荷Dへの電力供給のみがオフ状態になっている。また、印刷動作時には各負荷への電力供給はすべてオン状態になっている。ここで、電源電圧Vbは制御基板30には常に供給されており、CPU33はすべてのモードで駆動している。負荷A 52、負荷B 51、負荷C 53は、省電力モード時のみ電力供給が遮断される。負荷D 31は、トナー残量検知のため印刷動作時にのみLED35が点灯されオン状態になる。
[増加する負荷電流とFETのオンデューティの関係]
図3(a)は、本実施例の降圧型DC/DCコンバータ40における電源電圧Vbの増加する負荷電流とFET20のオンデューティとの関係を示す。図3(a)において、横軸は負荷電流[mA]を示し、縦軸はFET20のオンデューティ[%]を示す。図3(a)において、電流不連続モードはチョークコイル21に電流が流れない状態が存在するモードであり、臨界点は電流が流れない状態がなくなる点であり、電流連続モードはチョークコイル21に常に電流が流れる状態のモードである。なお、臨界点の負荷電流は、例えば本実施例では550mAとし、この場合のFET20のオンデューティは60%とする。図3(a)に示すとおり、負荷電流が臨界点550mAよりも小さい場合は電流不連続モード(電流不連続状態)、臨界点550mAよりも大きい場合は電流連続モード(電流連続状態)となる。図3(a)の(1)は、電源電圧Vbの負荷電流を100mAから200mAまで増加させた場合のFET20のオンデューティの変動を示す。(1)の場合、オンデューティは18%から30%まで変動する。同様に図3(a)の(2)は電源電圧Vbの負荷電流を400mAから500mAまで、(3)は100mAから500mAまで、(4)は600mAから1000mAまで増加させた場合のFET20のオンデューティの変動を示す。そして、(2)の場合はオンデューティは49%から52%まで、(3)の場合は18%から52%まで、(4)の場合は60%から61%まで変動する。
図3(a)は、本実施例の降圧型DC/DCコンバータ40における電源電圧Vbの増加する負荷電流とFET20のオンデューティとの関係を示す。図3(a)において、横軸は負荷電流[mA]を示し、縦軸はFET20のオンデューティ[%]を示す。図3(a)において、電流不連続モードはチョークコイル21に電流が流れない状態が存在するモードであり、臨界点は電流が流れない状態がなくなる点であり、電流連続モードはチョークコイル21に常に電流が流れる状態のモードである。なお、臨界点の負荷電流は、例えば本実施例では550mAとし、この場合のFET20のオンデューティは60%とする。図3(a)に示すとおり、負荷電流が臨界点550mAよりも小さい場合は電流不連続モード(電流不連続状態)、臨界点550mAよりも大きい場合は電流連続モード(電流連続状態)となる。図3(a)の(1)は、電源電圧Vbの負荷電流を100mAから200mAまで増加させた場合のFET20のオンデューティの変動を示す。(1)の場合、オンデューティは18%から30%まで変動する。同様に図3(a)の(2)は電源電圧Vbの負荷電流を400mAから500mAまで、(3)は100mAから500mAまで、(4)は600mAから1000mAまで増加させた場合のFET20のオンデューティの変動を示す。そして、(2)の場合はオンデューティは49%から52%まで、(3)の場合は18%から52%まで、(4)の場合は60%から61%まで変動する。
図3(b)は、図3(a)の(1)〜(4)の負荷電流の変動に対する瞬時電圧降下の量を示す。例えば、(1)の場合、負荷電流は初期状態では100mAで、変動後は200mAとなり変動量Δは100mAであって、FET20のオンデューティは初期状態では18%で、変動後は30%となり変動量Δは12%である。この場合、瞬時電圧降下は0.4Vである。図3(b)において、図3(a)の(1)〜(4)のそれぞれにつき、負荷電流[mA]、FET20のオンデューティ[%]、及び瞬時電圧降下[V]を示している。同じ負荷電流の変動量Δ(100mA)である(1)と(2)で比較すると、臨界点550mAに近い(2)のほうが負荷電流の変動量Δによる瞬時電圧降下量は0.2Vと小さい。また、(3)のように負荷電流の変動量Δが400mAと大きい場合、瞬時電圧降下量は0.7Vとより大きくなる。一方、(4)のように臨界点550mAを超えた負荷電流が流れた状態で負荷変動が発生しても、瞬時電圧降下は0.05Vとほとんど発生しない。このように電流連続モードでは、電源電圧Vbの負荷電流の変動量Δに対するFET20のオンデューティの変動量Δが小さいため、瞬時電圧降下量が小さい。一方、電流不連続モードでは、電源電圧Vbの負荷電流の変動量Δに対するFET20のオンデューティの変動量Δが大きいため、瞬時電圧降下量が大きくなる。また、降圧型DC/DCコンバータ40のエラーアンプ24と位相補償回路25のフィードバック応答性が遅い場合には、瞬時電圧降下量はさらに大きくなる傾向にある。
[電源と各負荷との従来の接続タイミング]
図4(a)は、電源38が有する降圧型DC/DCコンバータ40と各負荷とを接続する従来のタイミングを本実施例との比較のために示す。横軸は時間を示し、縦軸は負荷電流[mA]を示す。同図に示すように、t1で負荷C 53を、t2で負荷B 51を、t3で負荷A 52を接続している。なお、臨界点は図3と同様に550mAである。また、図4(b)は、図4(a)のt1、t2、t3のタイミングにおける電源電圧Vbの瞬時電圧降下を示す。横軸は時間を示し、縦軸は電源電圧Vb[V]を示す。図4(a)で接続する負荷の負荷電流量は、図2(a)で説明したとおり負荷A 52、負荷B 51、負荷C 53の順に大きい。図に示すとおり、負荷C 53、負荷B 51、負荷A 52の順に接続のタイミングをずらしている。負荷C 53の接続は、負荷電流量が小さいため、電流不連続モードでもt1において瞬時電圧降下量は小さい。しかし、電流不連続モードで且つ負荷電流が低い状態で負荷電流量が大きい負荷B 51を接続することにより、t2において大きな瞬時電圧降下が発生する。また、電流不連続モードで負荷B 51よりも負荷電流量が大きい負荷A 52を接続することでも、t3において大きい瞬時電圧降下が発生する。この場合、降圧型DC/DCコンバータ40から供給される電源電圧Vbによって常にCPU33が駆動している構成では次の課題がある。すなわち、負荷B 51と負荷C 53へ電力供給を行った際に発生するこの瞬時電圧降下によって、電源電圧Vbがリセット電圧より低下して、リセットIC32によるCPU33の電源のリセットが働く可能性がある。一方、このような簡易な構成の降圧型DC/DCコンバータ40は、負荷電流が大きい負荷を切断した際の負荷電流の変動によってオーバーシュートが発生する可能性もある。なお、オーバーシュートについては、後に実施例2において詳しく説明する。
図4(a)は、電源38が有する降圧型DC/DCコンバータ40と各負荷とを接続する従来のタイミングを本実施例との比較のために示す。横軸は時間を示し、縦軸は負荷電流[mA]を示す。同図に示すように、t1で負荷C 53を、t2で負荷B 51を、t3で負荷A 52を接続している。なお、臨界点は図3と同様に550mAである。また、図4(b)は、図4(a)のt1、t2、t3のタイミングにおける電源電圧Vbの瞬時電圧降下を示す。横軸は時間を示し、縦軸は電源電圧Vb[V]を示す。図4(a)で接続する負荷の負荷電流量は、図2(a)で説明したとおり負荷A 52、負荷B 51、負荷C 53の順に大きい。図に示すとおり、負荷C 53、負荷B 51、負荷A 52の順に接続のタイミングをずらしている。負荷C 53の接続は、負荷電流量が小さいため、電流不連続モードでもt1において瞬時電圧降下量は小さい。しかし、電流不連続モードで且つ負荷電流が低い状態で負荷電流量が大きい負荷B 51を接続することにより、t2において大きな瞬時電圧降下が発生する。また、電流不連続モードで負荷B 51よりも負荷電流量が大きい負荷A 52を接続することでも、t3において大きい瞬時電圧降下が発生する。この場合、降圧型DC/DCコンバータ40から供給される電源電圧Vbによって常にCPU33が駆動している構成では次の課題がある。すなわち、負荷B 51と負荷C 53へ電力供給を行った際に発生するこの瞬時電圧降下によって、電源電圧Vbがリセット電圧より低下して、リセットIC32によるCPU33の電源のリセットが働く可能性がある。一方、このような簡易な構成の降圧型DC/DCコンバータ40は、負荷電流が大きい負荷を切断した際の負荷電流の変動によってオーバーシュートが発生する可能性もある。なお、オーバーシュートについては、後に実施例2において詳しく説明する。
[プリンタモード移行時における電源と各負荷との接続タイミング]
次にプリンタモード移行時における本実施例の電源38と各負荷との接続タイミングについて説明する。図5(a)は、省電力モードからスタンバイモードへ移行する場合における電源38と各負荷との接続タイミングと負荷電流の関係を示す。図5(a)において、横軸は時間を示し、縦軸は負荷電流[mA]を示す。同図において、t1で負荷C 53を、t2で負荷D 31を、t3で負荷B 51を、t4で負荷A 52を接続し、t5のタイミングで負荷D 31への電力供給をオフしている。なお、臨界点は図4等と同じく550mAである。また、図5(b)は、図5(a)のタイミングt1,t2,t3,t4,t5における電源電圧Vbを示す。図5(b)において、横軸は時間を示し、縦軸は電源電圧Vb[V]を示す。省電力モードでは、図2(b)で説明したように、各負荷への電力供給をオフしている状態であるため、降圧型DC/DCコンバータ40の負荷電流状態が電流不連続モードとなっている。また、本実施例では、負荷B 51と負荷C 53を接続しても、臨界点550mAを超えず、降圧型DC/DCコンバータ40の負荷電流状態は電流不連続モードであるものとする。
次にプリンタモード移行時における本実施例の電源38と各負荷との接続タイミングについて説明する。図5(a)は、省電力モードからスタンバイモードへ移行する場合における電源38と各負荷との接続タイミングと負荷電流の関係を示す。図5(a)において、横軸は時間を示し、縦軸は負荷電流[mA]を示す。同図において、t1で負荷C 53を、t2で負荷D 31を、t3で負荷B 51を、t4で負荷A 52を接続し、t5のタイミングで負荷D 31への電力供給をオフしている。なお、臨界点は図4等と同じく550mAである。また、図5(b)は、図5(a)のタイミングt1,t2,t3,t4,t5における電源電圧Vbを示す。図5(b)において、横軸は時間を示し、縦軸は電源電圧Vb[V]を示す。省電力モードでは、図2(b)で説明したように、各負荷への電力供給をオフしている状態であるため、降圧型DC/DCコンバータ40の負荷電流状態が電流不連続モードとなっている。また、本実施例では、負荷B 51と負荷C 53を接続しても、臨界点550mAを超えず、降圧型DC/DCコンバータ40の負荷電流状態は電流不連続モードであるものとする。
本実施例では、負荷A 52のような大きい負荷電流が流れる際の瞬時電圧降下を抑制するため、省電力モード及びスタンバイモードのいずれでもオフとなる負荷D 31をダミー負荷として一旦接続する。そして、電流連続モードに移行した状態で負荷電流の大きい負荷A 52を接続することを特徴とする。以降、負荷D 31をダミーの負荷D 31という。なお、電流不連続モードにおいて、負荷C 53を接続してもCPUリセットがかかるような瞬時電圧降下は発生しない。また、負荷電流が100mA以上の状態で負荷B 51を接続してもCPUリセットがかかるような瞬時電圧降下は発生しない。しかし、図4(b)で説明したように、負荷電流が100mA未満の状態で負荷B 51を接続すると、CPUリセットが働く瞬時電圧降下が発生するものとする。また、各負荷の負荷電流量は、図2(a)で説明した値である。
図5(a)に示すとおり、CPU33は、負荷C 53を接続した後にt2でダミーの負荷D 31であるトナー残量検知センサ31のLED35を一旦点灯させる。LED35を点灯させることによって、負荷電流は100mA以上の250mA(=50mA+200mA)となるため、負荷B 51が接続可能となる。また、負荷B 51と負荷C 53に加えてダミーの負荷D 31によって負荷電流が流れることにより、降圧型DC/DCコンバータ40の負荷電流状態は、臨界点550mAを超えて電流連続モードへ推移させることができる。電流連続モードでは、図5(b)に示すとおり、t4のタイミングで負荷電流の大きい負荷A 52を接続しても、図3(a)で説明したようにFET20のオンデューティがほとんど変動しないため、CPUリセットが働くような瞬時電圧降下は発生しない。負荷A 52を接続後、ダミーの負荷D 31の接続をt5で切断することによって、省電力モードからスタンバイモードへ移行が完了する。
このように、省電力モードからスタンバイモードへ移行する場合に、ダミーの負荷D 31を一旦接続してから、負荷電流の大きい負荷を接続することによって、コストアップせずにCPU33のリセットが働くような瞬時電圧降下を抑制することができる。なお、本実施例では、電流不連続モードでの瞬時電圧降下を小さくするため、負荷電流の小さい順に負荷を接続している。
[負荷を接続するシーケンスのフローチャート]
図6は、本実施例における省電力モードからスタンバイモードへ移行する場合における負荷を接続するシーケンスのフローチャートである。CPU33は、ステップ(以下、Sとする)11で省電力モードからスタンバイモードへのモード移行信号(図示しない)を受信すると、S12でロードスイッチ34cをオンして負荷C 53を接続する。次に、CPU33は、S13でダミーの負荷D 31を接続する、すなわちトナー残量検知センサ31のLED35を点灯させる。そして、CPU33は、S14でロードスイッチ34bをオンして負荷B 51を接続し、S15でロードスイッチ34aをオンして負荷A 52を接続する。負荷A 52を接続後、CPU33は、S16でダミーの負荷D 31を切断する、すなわちLED35を消灯させ、スタンバイモードへの移行を終了する。
図6は、本実施例における省電力モードからスタンバイモードへ移行する場合における負荷を接続するシーケンスのフローチャートである。CPU33は、ステップ(以下、Sとする)11で省電力モードからスタンバイモードへのモード移行信号(図示しない)を受信すると、S12でロードスイッチ34cをオンして負荷C 53を接続する。次に、CPU33は、S13でダミーの負荷D 31を接続する、すなわちトナー残量検知センサ31のLED35を点灯させる。そして、CPU33は、S14でロードスイッチ34bをオンして負荷B 51を接続し、S15でロードスイッチ34aをオンして負荷A 52を接続する。負荷A 52を接続後、CPU33は、S16でダミーの負荷D 31を切断する、すなわちLED35を消灯させ、スタンバイモードへの移行を終了する。
なお、本実施例では、省電力モードからスタンバイモードへの移行に関して説明したが、それに限るものではなく、負荷の接続状態が変わるプリンタモードを変更する場合において適用される。また、プリンタモード移行前と移行後でいずれもオフとなる所定の負荷をトナー残量検知センサとして説明したが、それに限るものではなく、負荷電流が流れる負荷であればよい。以上、説明したとおり、本実施例ではプリンタモード移行時にダミー負荷を一旦接続してから、所定の負荷接続を行うことによって、簡易な電源構成で且つ追加部品なしで負荷接続時における瞬時電圧降下を抑制することができる。
以上、本実施例によれば、負荷の接続時の電圧変動を抑えるとともに、簡易な構成で、動作状態の移行を適切に行うことができる。
実施例1では、電流不連続モードにおいて負荷電流が大きい負荷を接続した際の瞬時電圧降下について説明した。しかし、簡易な構成の降圧型DC/DCコンバータ40では、負荷電流が大きい負荷を切断した際にオーバーシュートが発生するため、CPU33などのデバイスに定格電源電圧よりも大きな電圧が印加されないようにオーバーシュート量を抑制する必要がある。本実施例に係る画像形成装置の全体構成図及び電気的構成、プリンタモードについては実施例1と同様であるため説明を省略する。
[減少する負荷電流とFETのオンデューティの関係]
図7(a)は、降圧型DC/DCコンバータ40における電源電圧Vbの減少する負荷電流とFET20のオンデューティとの関係を示す。図7(a)において、横軸は負荷電流[mA]を示し、縦軸はFET20のオンデューティ[%]を示す。なお、図17(b)で説明した臨界点の負荷電流は実施例1と同様に550mAであり、臨界点のFET20のオンデューティは60%である。負荷電流が臨界点550mAよりも小さい場合は電流不連続モード、負荷電流が臨界点550mAよりも大きい場合は電流連続モードとなる。図7(a)の(1)は、電源電圧Vbの負荷電流を200mAから100mAまで減少させた場合のFET20のオンデューティの変動を示す。(1)の場合、オンデューティは30%から18%まで変動する。同様に図7(a)の(2)は電源電圧Vbの負荷電流を500mAから400mAまで、(3)は500mAから100mAまで、(4)は1000mAから600mAまで減少させたときのFET20のオンデューティ変動を示す。そして、(2)の場合はオンデューティは52%から49%まで、(3)の場合は52%から18%まで、(4)の場合は61%から60%まで変動する。
図7(a)は、降圧型DC/DCコンバータ40における電源電圧Vbの減少する負荷電流とFET20のオンデューティとの関係を示す。図7(a)において、横軸は負荷電流[mA]を示し、縦軸はFET20のオンデューティ[%]を示す。なお、図17(b)で説明した臨界点の負荷電流は実施例1と同様に550mAであり、臨界点のFET20のオンデューティは60%である。負荷電流が臨界点550mAよりも小さい場合は電流不連続モード、負荷電流が臨界点550mAよりも大きい場合は電流連続モードとなる。図7(a)の(1)は、電源電圧Vbの負荷電流を200mAから100mAまで減少させた場合のFET20のオンデューティの変動を示す。(1)の場合、オンデューティは30%から18%まで変動する。同様に図7(a)の(2)は電源電圧Vbの負荷電流を500mAから400mAまで、(3)は500mAから100mAまで、(4)は1000mAから600mAまで減少させたときのFET20のオンデューティ変動を示す。そして、(2)の場合はオンデューティは52%から49%まで、(3)の場合は52%から18%まで、(4)の場合は61%から60%まで変動する。
図7(b)は、図7(a)の(1)、(2)、(3)、(4)の負荷電流の変動に対するオーバーシュート量の関係を示す。図7(b)は、図7(a)の(1)〜(4)のそれぞれにつき、負荷電流[mA]、FET20のオンデューティ[%]、及び瞬時電圧降下[V]を示している。例えば、(1)の場合、負荷電流は初期状態では200mAで、変動後は100mAとなり変動量Δは−100mAであって、FET20のオンデューティは初期状態では30%で、変動後は18%となり変動量Δは−12%である。この場合、オーバーシュートは0.4Vである。図7(b)に示すとおり、同じ負荷電流の変動量Δ(−100mA)である(1)と(2)で比較すると、臨界点550mAに近い(2)のほうが負荷変動に対するオーバーシュート量は0.2Vと小さい。また、(3)のように負荷電流の変動量Δが−400mAと大きい場合、オーバーシュート量はさらに0.7Vと大きくなる。一方、(4)のように臨界点550mAを超えた負荷電流が流れた状態で負荷変動が発生しても、オーバーシュートはほとんど発生しない。このように電流連続モードでは、電源電圧Vbの負荷変動に対するFETのオンデューティの変化量が小さいため、オーバーシュート量は小さい。一方、電流不連続モードでは、電源電圧Vbの負荷変動に対するFETのオンデューティの変化量が大きいため、オーバーシュート量が大きくなる。オーバーシュート量に関してもエラーアンプ24と位相補償回路25のフィードバック応答性が遅い場合には、オーバーシュート量はさらに大きくなる傾向にある。
[電源と各負荷との従来の接続タイミング]
図8(a)は、電源38が有する降圧型DC/DCコンバータ40と各負荷との従来の接続タイミングを比較のために示す。図8(a)において、横軸は時間を示し、縦軸は負荷電流[mA]を示す。同図において、t6で負荷A 52を、t7で負荷B 51を、t8で負荷C 53との接続を切断している。また、図8(b)は、図8(a)のt6,t7,t8における電源電圧Vbのオーバーシュート量を示す。図8(b)において、横軸は時間を示し、縦軸は電源電圧Vb[V]を示す。図8(a)で切断される負荷は、図2(a)で説明したように、負荷A 52,負荷B 51,負荷C 53の順に負荷電流量が大きい。なお、各負荷に流れる負荷電流は、図2(a)で説明した値とする。図に示すとおり、負荷A 52,負荷B 51,負荷C 53の順番で切断のタイミングをずらしている。負荷C 53の切断は、負荷電流量が小さいため、電流不連続モードでもオーバーシュート量は小さい。しかし、電流不連続モードで且つ負荷電流が低い状態で負荷電流量が大きい負荷B 51を切断することにより、大きなオーバーシュートが発生する。また、切断前は電流連続モードで切断後は電流不連続モードとなる場合に、負荷B 51よりも負荷電流量が大きい負荷A 52を切断することでも、大きなオーバーシュートが発生する。降圧型DC/DCコンバータ40の電源電圧Vbによって、常にCPU33が駆動している構成では、図8(b)のように、各負荷へ電力供給を切断した際に発生するオーバーシュートにより、電源電圧VbがCPU33の定格電源電圧(破線)を超える場合がある。
図8(a)は、電源38が有する降圧型DC/DCコンバータ40と各負荷との従来の接続タイミングを比較のために示す。図8(a)において、横軸は時間を示し、縦軸は負荷電流[mA]を示す。同図において、t6で負荷A 52を、t7で負荷B 51を、t8で負荷C 53との接続を切断している。また、図8(b)は、図8(a)のt6,t7,t8における電源電圧Vbのオーバーシュート量を示す。図8(b)において、横軸は時間を示し、縦軸は電源電圧Vb[V]を示す。図8(a)で切断される負荷は、図2(a)で説明したように、負荷A 52,負荷B 51,負荷C 53の順に負荷電流量が大きい。なお、各負荷に流れる負荷電流は、図2(a)で説明した値とする。図に示すとおり、負荷A 52,負荷B 51,負荷C 53の順番で切断のタイミングをずらしている。負荷C 53の切断は、負荷電流量が小さいため、電流不連続モードでもオーバーシュート量は小さい。しかし、電流不連続モードで且つ負荷電流が低い状態で負荷電流量が大きい負荷B 51を切断することにより、大きなオーバーシュートが発生する。また、切断前は電流連続モードで切断後は電流不連続モードとなる場合に、負荷B 51よりも負荷電流量が大きい負荷A 52を切断することでも、大きなオーバーシュートが発生する。降圧型DC/DCコンバータ40の電源電圧Vbによって、常にCPU33が駆動している構成では、図8(b)のように、各負荷へ電力供給を切断した際に発生するオーバーシュートにより、電源電圧VbがCPU33の定格電源電圧(破線)を超える場合がある。
[プリンタモード移行時における電源と各負荷との切断タイミング]
図9(a)は、本実施例におけるスタンバイモードから省電力モードへ移行する場合における電源と各負荷との切断タイミングと負荷電流の関係を示す。同図において、t6でダミー負荷である負荷D 31への電力供給をオンし、t7で負荷A 52を、t8で負荷B 51を、t9で負荷D 31を、t10で負荷C 53への電力供給をオフしている。図9(a)において、横軸は時間を示し、縦軸は負荷電流[mA]を示す。また、図9(b)は、図9(a)のt6,t7,t8,t9,t10における電源電圧Vbを示す。図9(b)において、横軸は時間を示し、縦軸は電源電圧Vb[V]を示す。従来例は図8(b)に示したとおり、切断後に電流不連続モードとなるような負荷電流が大きい負荷A 52を切断すると、CPU33の定格電源電圧を超えるような大きなオーバーシュートが発生した。このオーバーシュートを抑制するためには、電流連続モードで負荷A 52と負荷B 51を電源38から切断することが重要となる。本実施例では、ダミー負荷を一旦接続することによって、電流連続モードで負荷電流の大きい負荷A 52を切断でき、オーバーシュート量を抑制することを特徴とする。
図9(a)は、本実施例におけるスタンバイモードから省電力モードへ移行する場合における電源と各負荷との切断タイミングと負荷電流の関係を示す。同図において、t6でダミー負荷である負荷D 31への電力供給をオンし、t7で負荷A 52を、t8で負荷B 51を、t9で負荷D 31を、t10で負荷C 53への電力供給をオフしている。図9(a)において、横軸は時間を示し、縦軸は負荷電流[mA]を示す。また、図9(b)は、図9(a)のt6,t7,t8,t9,t10における電源電圧Vbを示す。図9(b)において、横軸は時間を示し、縦軸は電源電圧Vb[V]を示す。従来例は図8(b)に示したとおり、切断後に電流不連続モードとなるような負荷電流が大きい負荷A 52を切断すると、CPU33の定格電源電圧を超えるような大きなオーバーシュートが発生した。このオーバーシュートを抑制するためには、電流連続モードで負荷A 52と負荷B 51を電源38から切断することが重要となる。本実施例では、ダミー負荷を一旦接続することによって、電流連続モードで負荷電流の大きい負荷A 52を切断でき、オーバーシュート量を抑制することを特徴とする。
なお、電流不連続モードにおいて、負荷C 53を切断してもCPU33の定格電源電圧を超えるような大きなオーバーシュートは発生しない。また、負荷電流が500mA以上の状態で負荷B 51を切断しても大きなオーバーシュートは発生しないが、負荷電流が500mA未満の状態で負荷B 51を切断すると、CPU33の定格電源電圧を超えるような大きなオーバーシュートが発生するものとする。
図9(a)に示すとおり、負荷A 52を切断する前にダミー負荷である負荷D 31を一旦t6のタイミングで接続する。このダミー負荷である負荷D 31を接続することにより、降圧型DC/DCコンバータ40の負荷電流状態が電流連続モードの状態で負荷電流の大きい負荷A 52を切断できる。その結果、図9(b)に示すとおり、t7のタイミングで負荷A 52を切断してもオーバーシュートはほとんど発生しない。また、ダミーの負荷D 31を一旦接続することによって、負荷A 52を切断しても負荷電流は臨界点550mA以上となるため、負荷B 51をt8のタイミングで切断可能となる。負荷A 52を切断した後、負荷電流の大きい負荷から順にt8で負荷B 51、t9で負荷D 31、t10で負荷C 53を電源38から切断して、スタンバイモードから省電力モードへの移行が完了する。
このようにスタンバイモードから省電力モードへ移行する場合には、ダミー負荷を一旦接続してから、負荷電流の大きい負荷を電源38から切断することによって、コストアップなしでオーバーシュートの発生を抑制することができる。
[負荷を切断するシーケンスのフローチャート]
図10は、スタンバイモードから省電力モードへ移行する場合の負荷を切断するシーケンスのフローチャートである。CPU33は、S21でスタンバイモードから省電力モードへのモード移行信号(図示しない)を受信すると、S22でダミー負荷である負荷D 31を接続する、すなわちトナー残量検知センサ31のLED35を点灯させる。次に、CPU33は、S23でロードスイッチ34aをオフして負荷A 52を切断する。CPU33は、負荷A 52の切断後、S24でロードスイッチ34bをオフして負荷B 51を切断し、S25でトナー残量検知センサ31のLED35を消灯させて負荷D 31を切断する。CPU33は、ダミー負荷である負荷D 31を切断後、S26でロードスイッチ34cをオフして負荷C 53を切断し、スタンバイモードから省電力モードへの移行を終了させる。以上、説明したとおり、本実施例ではプリンタモード移行時にダミー負荷を一旦接続してから、所定の負荷を電源38から切断することによって、簡易な電源構成で且つ追加部品なしで負荷切断時のオーバーシュートを抑制することができる。
図10は、スタンバイモードから省電力モードへ移行する場合の負荷を切断するシーケンスのフローチャートである。CPU33は、S21でスタンバイモードから省電力モードへのモード移行信号(図示しない)を受信すると、S22でダミー負荷である負荷D 31を接続する、すなわちトナー残量検知センサ31のLED35を点灯させる。次に、CPU33は、S23でロードスイッチ34aをオフして負荷A 52を切断する。CPU33は、負荷A 52の切断後、S24でロードスイッチ34bをオフして負荷B 51を切断し、S25でトナー残量検知センサ31のLED35を消灯させて負荷D 31を切断する。CPU33は、ダミー負荷である負荷D 31を切断後、S26でロードスイッチ34cをオフして負荷C 53を切断し、スタンバイモードから省電力モードへの移行を終了させる。以上、説明したとおり、本実施例ではプリンタモード移行時にダミー負荷を一旦接続してから、所定の負荷を電源38から切断することによって、簡易な電源構成で且つ追加部品なしで負荷切断時のオーバーシュートを抑制することができる。
本実施例によれば、負荷の切断時の電圧変動を抑えるとともに、簡易な構成で、動作状態の移行を適切に行うことができる。
以下に実施例3の画像形成装置について説明する。実施例3では、電流不連続モードで、より小さい負荷電流変動でも大きい瞬時電圧降下が発生する昇圧型DC/DCコンバータを搭載した画像形成装置において、適切にプリンタモードの移行を行える制御について説明する。なお、実施例1と重複する部分は説明を省略する。
[画像形成装置の構成]
図11(a)は、実施例3の画像形成装置200の全体構成図である。実施例1の画像形成装置100の構成に加えて、搬送部9上に画像形成された測定用トナー像パターンを読み取り、色ずれ測定や色濃度測定を行う画像検出センサ61が追加されている。その他の構成は実施例1と同一であるため、説明を省略する。
図11(a)は、実施例3の画像形成装置200の全体構成図である。実施例1の画像形成装置100の構成に加えて、搬送部9上に画像形成された測定用トナー像パターンを読み取り、色ずれ測定や色濃度測定を行う画像検出センサ61が追加されている。その他の構成は実施例1と同一であるため、説明を省略する。
[画像形成装置の電気的構成]
次に制御基板30を含む画像形成装置200の電気的構成について説明する。図11(b)は、制御基板30を含む画像形成装置200の電気的なブロック構成図である。電源39には、昇圧型DC/DCコンバータ70が搭載されている。画像検出センサ61は、発光素子であるLED65と受光素子(図示しない)、トランジスタ66、電流制限抵抗67、CPU33からのPWM信号を平滑するための抵抗68とコンデンサ69で構成される。なお、以降では画像検出センサ61を負荷E 61とする。負荷E 61の負荷電流は200mAである。CPU33から出力されるPWM信号のデューティを変更することによって、トランジスタ66のベース電圧が可変し、LED65に流す電流を変えることができる。なお、本実施例におけるPWM信号は、一定周波数の信号であるものとする。なお、電源39と制御基板30とを合わせて1つの電源装置として構成してもよい。
次に制御基板30を含む画像形成装置200の電気的構成について説明する。図11(b)は、制御基板30を含む画像形成装置200の電気的なブロック構成図である。電源39には、昇圧型DC/DCコンバータ70が搭載されている。画像検出センサ61は、発光素子であるLED65と受光素子(図示しない)、トランジスタ66、電流制限抵抗67、CPU33からのPWM信号を平滑するための抵抗68とコンデンサ69で構成される。なお、以降では画像検出センサ61を負荷E 61とする。負荷E 61の負荷電流は200mAである。CPU33から出力されるPWM信号のデューティを変更することによって、トランジスタ66のベース電圧が可変し、LED65に流す電流を変えることができる。なお、本実施例におけるPWM信号は、一定周波数の信号であるものとする。なお、電源39と制御基板30とを合わせて1つの電源装置として構成してもよい。
[昇圧型DC/DCコンバータの構成]
図12(a)は、昇圧型DC/DCコンバータ70の概略構成である。昇圧型DC/DCコンバータ70は、FET75とチョークコイル71,ダイオード72,平滑コンデンサ73,エラーアンプ74,位相補償回路76,抵抗R1,抵抗R2で構成されている。この昇圧型DC/DCコンバータ70は以下の動作を行うことによって、供給電圧Vcから電源電圧Vbを生成する。
図12(a)は、昇圧型DC/DCコンバータ70の概略構成である。昇圧型DC/DCコンバータ70は、FET75とチョークコイル71,ダイオード72,平滑コンデンサ73,エラーアンプ74,位相補償回路76,抵抗R1,抵抗R2で構成されている。この昇圧型DC/DCコンバータ70は以下の動作を行うことによって、供給電圧Vcから電源電圧Vbを生成する。
位相補償回路76は、エラーアンプ74からの誤差信号に応じた所定の周波数でFET75のオン時間を制御し、FET75の出力はチョークコイル71と平滑コンデンサ73によって平滑されて電源電圧Vbが生成される。エラーアンプ74は、抵抗R1と抵抗R2で分圧された電源電圧Vbの電圧と基準電圧Vref(図示せず)とを比較し、電源電圧Vbの変化量に応じた誤差信号を生成する。エラーアンプ24及び位相補償回路25は、電源電圧Vbが下がればFET75のオン時間を長く制御し、電源電圧Vbが上がればFET75のオン時間を短く制御することによって、電源電圧Vbが一定になるように制御する。その他の構成は実施例1と同じであるため、説明を省略する。
図12(b)は、チョークコイル71に流れる電流がFET75のオン時間によってどのように変化するかを示す。図12(b)において、横軸は時間を、縦軸はチョークコイル71に流れる電流を示す。FET75のオン時間が長くなるに従って、チョークコイル71に流れる電流は、図に示した電流不連続モード、臨界点、電流連続モードと変化する。なお、電流不連続モード、臨界点、電流連続モードは前述したものと同じであるものとする。電源電圧Vbに負荷がほとんど接続されていない軽負荷状態においては、FET75のオン時間は短く制御され、チョークコイル71に流れる電流は断続的に流れ、電流不連続モードとなる。一方、電源電圧Vbの負荷電流が大きくなると、FET75のオン時間が長く制御される。図12(b)に示す臨界点を超えると、チョークコイル71に流れる電流は連続的に流れ、電流連続モードとなる。
[増加する負荷電流とFETのオンデューティの関係]
図13(a)は、昇圧型DC/DCコンバータ70における電源電圧Vbの増加する負荷電流とFET75のオンデューティとの関係を示す。図13(a)において、横軸は負荷電流[mA]を示し、縦軸はFET75のオンデューティ[%]を示す。なお、臨界点の負荷電流は550mAであり、FET75のオンデューティは60%とする。図13(a)に示すとおり、負荷電流が臨界点550mAよりも小さい場合は電流不連続モード、負荷電流が臨界点550mAよりも大きい場合は電流連続モードとなる。図13(a)の(1)は、電源電圧Vbの負荷電流を100mAから200mAまで増加させた場合のFET75のオンデューティの変動を示す。(1)の場合、FET75のオンデューティは18%から30%まで変動する。同様に図13(a)の(2)は電源電圧Vbの負荷電流を400mAから500mAまで、(3)は100mAから500mAまで、(4)は600mAから1000mAまで増加させたときのFET75のオンデューティの変動を示す。そして、(2)の場合はFET75のオンデューティは49%から52%まで、(3)の場合は18%から52%まで、(4)の場合は60%から61%まで変動する。
図13(a)は、昇圧型DC/DCコンバータ70における電源電圧Vbの増加する負荷電流とFET75のオンデューティとの関係を示す。図13(a)において、横軸は負荷電流[mA]を示し、縦軸はFET75のオンデューティ[%]を示す。なお、臨界点の負荷電流は550mAであり、FET75のオンデューティは60%とする。図13(a)に示すとおり、負荷電流が臨界点550mAよりも小さい場合は電流不連続モード、負荷電流が臨界点550mAよりも大きい場合は電流連続モードとなる。図13(a)の(1)は、電源電圧Vbの負荷電流を100mAから200mAまで増加させた場合のFET75のオンデューティの変動を示す。(1)の場合、FET75のオンデューティは18%から30%まで変動する。同様に図13(a)の(2)は電源電圧Vbの負荷電流を400mAから500mAまで、(3)は100mAから500mAまで、(4)は600mAから1000mAまで増加させたときのFET75のオンデューティの変動を示す。そして、(2)の場合はFET75のオンデューティは49%から52%まで、(3)の場合は18%から52%まで、(4)の場合は60%から61%まで変動する。
図13(b)は、図13(a)の(1),(2),(3),(4)の負荷電流の変動と瞬時電圧降下の関係を示す。図13(b)は、図13(a)の(1)〜(4)のそれぞれにつき、負荷電流[mA]、FET75のオンデューティ[%]、及び瞬時電圧降下[V]を示している。例えば、(1)の場合、負荷電流は初期状態では100mAで、変動後は200mAとなり変動量Δは100mAであって、FET75のオンデューティは初期状態では18%で、変動後は30%となり変動量Δは12%である。この場合、瞬時電圧降下は0.4Vである。図13(b)に示すとおり、同じ負荷電流の変動量Δ(100mA)である(1)と(2)で比較すると、臨界点550mAに近い(2)のほうが負荷変動による瞬時電圧降下量は0.2Vと小さい。また、(3)のように負荷電流の変動量Δが400mAと大きい場合、より瞬時電圧降下量は0.7Vと大きくなる。一方、(4)のように臨界点550mAを超えた電流連続モードで負荷電流が流れた状態で負荷変動が発生しても、瞬時電圧降下は0.05Vとほとんど発生しない。
このように電流連続モードでは、電源電圧Vbの負荷変動に対するFETのオンデューティの変化量が小さいため、瞬時電圧降下量が小さい。一方、電流不連続モードでは、電源電圧Vbの負荷変動に対するFETのオンデューティの変化量が大きいため、瞬時電圧降下量が大きくなる。次に画像形成装置200のプリンタモードについて説明する。図13(c)は、画像形成装置200の各プリンタモードにおける各負荷への電力供給状態を示す図である。同図から分かるように、省電力モードではすべての負荷がオフ状態であり、負荷E 61を用いたキャリブレーション実行時ではすべての負荷がオン状態である。また、スタンバイモードと印刷動作時では負荷E 61のみがオフ状態である。なお、図13(c)において、各負荷のオン状態をONと、オフ状態をOFFと表示する。負荷E 61は、キャリブレーション実行時に負荷E 61のLED65が点灯される。
[プリンタモード移行時における電源と各負荷との接続タイミング]
次に本実施例の特徴部分であるプリンタモード移行時における電源39と各負荷との接続タイミングについて説明する。図14(a)は、省電力モードからスタンバイモードへ移行する場合における各負荷の電力供給タイミングと負荷電流の関係を示す。同図において、t11で負荷E 61を、t12で負荷C 53を、t13で負荷B 51を、t14で負荷A 52を電源39に接続し、t15で負荷E 61を電源39から切断している。図14(a)において、横軸は時間を示し、縦軸は負荷電流[mA]を示す。また、図14(b)は、図14(a)のt11,t12,t13,t14,t15における電源電圧Vbを示す。図14(b)において横軸は時間を示し、縦軸は電源電圧Vb[V]を示す。本実施例の昇圧型DC/DCコンバータ70は、実施例1の降圧型DC/DCコンバータ40に比べて、電流不連続モードでの負荷変動に対する瞬時電圧降下が大きいものとする。そして、電流不連続モードで、ほとんど負荷電流が流れていない状態において、スタンバイに必要な負荷のうち、最も負荷電流が小さい負荷C 53を接続しても、瞬時電圧降下によってCPU33の電源電圧がリセット電圧を下回るものとする。そのため、負荷電流がほとんど流れていない負荷状態では、負荷を接続する際の負荷変動を小さくして、瞬時電圧降下を抑制する必要がある。本実施例では、プリンタモードの移行をする際、ダミー負荷である負荷E 61を電源39に接続して、ダミー負荷の負荷電流を0mAから所定量ずつ増やすことによって、瞬時電圧降下を抑制することを特徴とする。
次に本実施例の特徴部分であるプリンタモード移行時における電源39と各負荷との接続タイミングについて説明する。図14(a)は、省電力モードからスタンバイモードへ移行する場合における各負荷の電力供給タイミングと負荷電流の関係を示す。同図において、t11で負荷E 61を、t12で負荷C 53を、t13で負荷B 51を、t14で負荷A 52を電源39に接続し、t15で負荷E 61を電源39から切断している。図14(a)において、横軸は時間を示し、縦軸は負荷電流[mA]を示す。また、図14(b)は、図14(a)のt11,t12,t13,t14,t15における電源電圧Vbを示す。図14(b)において横軸は時間を示し、縦軸は電源電圧Vb[V]を示す。本実施例の昇圧型DC/DCコンバータ70は、実施例1の降圧型DC/DCコンバータ40に比べて、電流不連続モードでの負荷変動に対する瞬時電圧降下が大きいものとする。そして、電流不連続モードで、ほとんど負荷電流が流れていない状態において、スタンバイに必要な負荷のうち、最も負荷電流が小さい負荷C 53を接続しても、瞬時電圧降下によってCPU33の電源電圧がリセット電圧を下回るものとする。そのため、負荷電流がほとんど流れていない負荷状態では、負荷を接続する際の負荷変動を小さくして、瞬時電圧降下を抑制する必要がある。本実施例では、プリンタモードの移行をする際、ダミー負荷である負荷E 61を電源39に接続して、ダミー負荷の負荷電流を0mAから所定量ずつ増やすことによって、瞬時電圧降下を抑制することを特徴とする。
なお、電流不連続モードにおいて、負荷C 53は負荷電流が100mA未満、負荷B 51は200mA未満、負荷A 52は500mA未満で各負荷を電源39に接続すると、CPU33のリセットが働く瞬時電圧降下が発生するものとする。負荷C 53は、電源39に接続するとすぐに所定の負荷電流が流れるのに対して、負荷E 61は、CPU33から出力されるPWM信号のデューティ比を0%から100%まで5%ずつ変化させることにより、負荷電流を0mAから所定量ずつ増やすことができる。
図14(a)に示すとおり、省電力モードからスタンバイモードへ移行時に、最初に負荷E 61を電源39に接続して負荷電流を0mAから所定量ずつ増やすことで、接続時の負荷変動を小さくでき、負荷E 61の負荷電流を200mAまで流すことができる。図14(b)に示すとおり、負荷E 61に200mAの負荷電流が流れることで、負荷C 53をt12で、負荷B 51をt13で接続可能となり、接続時の瞬時電圧降下を抑制することができる。負荷E 61の接続後、負荷電流の小さい負荷C 53、負荷B 51の順で接続すると、昇圧型DC/DCコンバータ70の負荷電流状態は、臨界点550mAを超えて電流連続モードとなる。負荷B 51の接続後、負荷A 52をt14で接続しダミー負荷である負荷E 61をt15で電源39から切断、すなわち負荷E 61のLED65を消灯することで、CPU33のリセットが働く瞬時電圧降下を抑制し、プリンタモード移行を完了できる。
このように、省電力モードからスタンバイモードへ移行する際に、ダミー負荷を接続して、ダミー負荷の電流を所定量ずつ増やすことで、コストアップせずに電流不連続モードでの瞬時電圧降下を抑制でき、より適切にプリンタモードを移行させることができる。なお、実施例2と同様にスタンバイモードから省電力モードへ移行する場合に、ダミー負荷を一旦接続してから、負荷電流の大きい負荷を昇圧型DC/DCコンバータ70を有する電源39から切断することで、オーバーシュートの発生を抑制することができる。
[負荷を接続するシーケンスのフローチャート]
図15は、本実施例における省電力モードからスタンバイモードへ移行する場合における負荷を接続するシーケンスのフローチャートを示す。CPU33は、S31で省電力モードからスタンバイモードへのモード移行信号(不図示)を受信すると、S32で負荷E 61を電源39に接続、即ち負荷E 61へ出力されるPWM信号を出力し、PWM信号のデューティ比0%から100%まで5%ずつ増やす。CPU33は、負荷E 61を接続後、S33でロードスイッチ34cをオンして負荷C 53を電源39に接続した後、S34でロードスイッチ34bをオンして負荷B 51を電源39に接続する。その後、CPU33は、S35でロードスイッチ34aをオンして負荷A 52を電源39に接続し、S36で画像検出センサのLED65を消灯し負荷E 61を電源39から切断して、スタンバイモードへの移行を終了する。
図15は、本実施例における省電力モードからスタンバイモードへ移行する場合における負荷を接続するシーケンスのフローチャートを示す。CPU33は、S31で省電力モードからスタンバイモードへのモード移行信号(不図示)を受信すると、S32で負荷E 61を電源39に接続、即ち負荷E 61へ出力されるPWM信号を出力し、PWM信号のデューティ比0%から100%まで5%ずつ増やす。CPU33は、負荷E 61を接続後、S33でロードスイッチ34cをオンして負荷C 53を電源39に接続した後、S34でロードスイッチ34bをオンして負荷B 51を電源39に接続する。その後、CPU33は、S35でロードスイッチ34aをオンして負荷A 52を電源39に接続し、S36で画像検出センサのLED65を消灯し負荷E 61を電源39から切断して、スタンバイモードへの移行を終了する。
上述したように、プリンタモード移行時にダミー負荷を一旦接続し、所定量ずつ負荷電流を増やすことによって、簡易な電源構成で且つ追加部品なしで負荷接続時における瞬時電圧降下を抑制することができ、より適切にプリンタモードを移行させることができる。
本実施例によれば、負荷の接続または切断時の電圧変動を抑えるとともに、簡易な構成で、動作状態の移行を適切に行うことができる。
実施例4の画像形成装置について説明する。本実施例では、AC/DCコンバータを搭載した画像形成装置について説明する。実施例1と重複する部分の説明は省略する。本実施例では、実施例1記載の電源38に搭載されている降圧型DC/DCコンバータ40の代わりに図16(a)に示すAC/DCコンバータ80が搭載されており、AC/DCコンバータ80が外部交流電源から電源電圧Vbを生成する。その他の画像形成装置の全体構成図、電気的構成は実施例1と同一であるため、説明を省略する。
[AC/DCコンバータの構成]
図16(a)は、AC/DCコンバータ80の概略構成である。AC/DCコンバータ80は、外部交流電源81からの交流電源を整流するための整流ダイオードブリッジ82,平滑コンデンサ83,トランス85,FET84,ダイオード86,平滑コンデンサ88,発振制御回路89を有する。さらに、AC/DCコンバータ80は、電源電圧Vbの出力を分圧する抵抗92と抵抗93,シャントレギュレータ91,フォトカプラ90を有している。なお、トランス85は、その一次巻線85aと二次巻線85bで構成されている。
図16(a)は、AC/DCコンバータ80の概略構成である。AC/DCコンバータ80は、外部交流電源81からの交流電源を整流するための整流ダイオードブリッジ82,平滑コンデンサ83,トランス85,FET84,ダイオード86,平滑コンデンサ88,発振制御回路89を有する。さらに、AC/DCコンバータ80は、電源電圧Vbの出力を分圧する抵抗92と抵抗93,シャントレギュレータ91,フォトカプラ90を有している。なお、トランス85は、その一次巻線85aと二次巻線85bで構成されている。
このAC/DCコンバータ80は、以下の動作を行うことによって、電源電圧Vbを生成する。外部交流電源81から出力される交流電圧は、4個のダイオードで構成される整流ダイオードブリッジ82で整流され、平滑コンデンサ83で平滑されて、その両端にほぼ一定レベルの直流電圧を発生させる。この直流電圧は、トランス85の一次巻線85aとFET84に供給される。発振制御回路89は、所定の周波数でFET84のオン時間をPWM制御し、FET84のオン/オフに対応して、直流電圧がトランス85の一次巻線85aに断続的に印加される。二次巻線85bでは、一次巻線85aに印加される電圧と同じ周波数であって、一次及び二次巻線85a、85bの巻線比に比例した大きさの電圧が生成される。二次巻線85bに発生した電圧は、ダイオード86で整流されたあと、平滑コンデンサ88で平滑され、電源電圧Vbが生成される。シャントレギュレータ91は抵抗92、抵抗93によって分圧された電圧と内部の基準電圧を比較し、その誤差を増幅する。シャントレギュレータ91の出力は、フォトカプラ90に接続されており発振制御回路89に伝達される。発振制御回路89は、フォトカプラ90のフォトトランジスタに流れる電流に応じて、FET84をPWM制御する。この回路はフィードバック系を構成し、二次側出力を所定電圧に制御する。なお、上述したAC/DCコンバータ80を有する電源と制御基板30を合わせて、1つの電源装置として構成してもよい。
[一次巻線及び二次巻線に流れる電流とFETのオン時間の関係]
図16(b)は、一次巻線85a及び二次巻線85bに流れる電流がFET84のオン時間によってどのように変化するかを示す。図16(b)において、横軸は時間を示し、縦軸は一次巻線85a、二次巻線85bに流れる電流を示す。FET84のオン時間が長くなるに従って、一次巻線85a及び二次巻線85bに流れる電流が、図に示した電流不連続モード(実線)、臨界点(破線)、電流連続モード(二点鎖線)と変化する。電流不連続モードは二次巻線85bに電流が流れない状態が存在するモードであり、臨界点は電流が流れない状態がなくなる点であり、電流連続モードは二次巻線85bに常に電流が流れる状態のモードである。電源電圧Vbに負荷がほとんど接続されていない軽負荷状態においては、FET84のオン時間は短く制御され、一次巻線85a及び二次巻線85bに流れる電流は断続的に流れ、電流不連続モードとなる。一方、電源電圧Vbの負荷電流が大きくなると、FET84のオン時間が長く制御される。図16(b)に示す臨界点を超えると、一次巻線85a及び二次巻線85bに流れる電流は連続的に流れ、電流連続モードとなる。AC/DCコンバータ80におけるFET84のオンデューティと電源電圧Vbの負荷電流の関係は、実施例1記載の図3(a)と同じであるため、説明を省略する。その他、プリンタモード移行時における各ユニットへの電力供給シーケンス及びフローチャートは実施例1と同じであるため、説明を省略する。
図16(b)は、一次巻線85a及び二次巻線85bに流れる電流がFET84のオン時間によってどのように変化するかを示す。図16(b)において、横軸は時間を示し、縦軸は一次巻線85a、二次巻線85bに流れる電流を示す。FET84のオン時間が長くなるに従って、一次巻線85a及び二次巻線85bに流れる電流が、図に示した電流不連続モード(実線)、臨界点(破線)、電流連続モード(二点鎖線)と変化する。電流不連続モードは二次巻線85bに電流が流れない状態が存在するモードであり、臨界点は電流が流れない状態がなくなる点であり、電流連続モードは二次巻線85bに常に電流が流れる状態のモードである。電源電圧Vbに負荷がほとんど接続されていない軽負荷状態においては、FET84のオン時間は短く制御され、一次巻線85a及び二次巻線85bに流れる電流は断続的に流れ、電流不連続モードとなる。一方、電源電圧Vbの負荷電流が大きくなると、FET84のオン時間が長く制御される。図16(b)に示す臨界点を超えると、一次巻線85a及び二次巻線85bに流れる電流は連続的に流れ、電流連続モードとなる。AC/DCコンバータ80におけるFET84のオンデューティと電源電圧Vbの負荷電流の関係は、実施例1記載の図3(a)と同じであるため、説明を省略する。その他、プリンタモード移行時における各ユニットへの電力供給シーケンス及びフローチャートは実施例1と同じであるため、説明を省略する。
上述のように、AC/DCコンバータを搭載した画像形成装置において、プリンタプリンタモード移行時にダミー負荷を一旦接続してから、所定の負荷接続を行うことで、簡易な電源構成で追加部品なしで負荷接続時における瞬時電圧降下を抑制することができる。なお、実施例2と同様にスタンバイモードから省電力モードへ移行する場合に、ダミー負荷を一旦接続してから、負荷電流の大きい負荷をAC/DCコンバータ80を有する電源から切断することで、オーバーシュートの発生を抑制することができる。
本実施例によれば、負荷の接続または切断時の電圧変動を抑えるとともに、簡易な構成で、動作状態の移行を適切に行うことができる。
33 CPU
38 電源
34a,34b,34c ロードスイッチ
51 負荷B
52 負荷A
53 負荷C
38 電源
34a,34b,34c ロードスイッチ
51 負荷B
52 負荷A
53 負荷C
Claims (14)
- 電力供給手段と、前記電力供給手段と消費電流の異なる複数の負荷を接続または切断するための複数の切換手段と、前記複数の切換手段の接続状態を制御するための制御手段と、前記複数の切換手段の接続状態が異なる複数の動作状態を有する画像形成装置において、
前記制御手段は、前記切換手段を制御することにより前記複数の負荷と接続されていない第1の動作状態から前記複数の負荷のうちの所定の負荷と接続されている第2の動作状態に切り換える場合に、前記複数の負荷のうち前記所定の負荷と異なる負荷も含めて接続した後、前記異なる負荷を切断することを特徴とする画像形成装置。 - 電力供給手段と、前記電力供給手段と消費電流の異なる複数の負荷を接続または切断するための複数の切換手段と、前記複数の切換手段の接続状態を制御するための制御手段と、前記複数の切換手段の接続状態が異なる複数の動作状態を有する画像形成装置において、
前記制御手段は、前記切換手段を制御することにより前記複数の負荷のうち所定の負荷が接続されている第2の動作状態から前記複数の負荷が接続されていない第1の動作状態に切り換える場合に、前記複数の負荷のうち前記所定の負荷と異なる負荷を接続した後、前記所定の負荷及び前記異なる負荷を所定の順に切断することを特徴とする画像形成装置。 - 前記所定の負荷について、負荷電流が大きい負荷から先に切断することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記切換手段を制御することにより前記複数の負荷と接続されていない前記第1の動作状態から前記複数の負荷のうち所定の負荷と接続されている前記第2の動作状態に切り換える場合に、前記複数の負荷のうちの前記所定の負荷と異なる負荷を接続した後、前記所定の負荷を接続し前記異なる負荷を切断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記複数の負荷のうちの前記所定の負荷と異なる負荷を接続する場合に、前記異なる負荷に流れる負荷電流を零から所定量ずつ増やし前記異なる負荷に対応した負荷電流の値に達するように制御することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記複数の負荷のうちの前記所定の負荷と異なる負荷が、印刷待機状態でも前記電力供給手段に接続されない負荷であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 印刷待機状態でも前記電力供給手段に接続されない前記負荷が、トナー残量検知手段または画像検出手段であることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 前記電力供給手段が、降圧型DC/DCコンバータ、昇圧型DC/DCコンバータ、AC/DCコンバータのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 電力供給手段と、前記電力供給手段と消費電流の異なる複数の負荷を接続または切断するための複数の切換手段と、前記複数の切換手段の接続状態を制御するための制御手段を有し、
前記制御手段は、前記切換手段を制御することにより前記複数の負荷と接続されていない第1の動作状態から前記複数の負荷のうちの所定の負荷と接続されている第2の動作状態に切り換える場合に、前記複数の負荷のうち前記所定の負荷と異なる負荷も含めて接続した後、前記異なる負荷を切断することを特徴とする電源装置。 - 電力供給手段と、前記電力供給手段と消費電流の異なる複数の負荷を接続または切断するための複数の切換手段と、前記複数の切換手段の接続状態を制御するための制御手段を有し、
前記制御手段は、前記切換手段を制御することにより前記複数の負荷のうち所定の負荷が接続されている第2の動作状態から前記複数の負荷が接続されていない第1の動作状態に切り換える場合に、前記複数の負荷のうち前記所定の負荷と異なる負荷を接続した後、前記所定の負荷及び前記異なる負荷を所定の順に切断することを特徴とする電源装置。 - 前記所定の負荷について、負荷電流が大きい負荷から先に切断することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記切換手段を制御することにより前記複数の負荷と接続されていない前記第1の動作状態から前記複数の負荷のうち所定の負荷と接続されている前記第2の動作状態に切り換える場合に、前記複数の負荷のうちの前記所定の負荷と異なる負荷を接続した後、前記所定の負荷を接続し前記異なる負荷を切断することを特徴とする請求項9記載の電源装置。
- 前記制御手段は、前記複数の負荷のうちの前記所定の負荷と異なる負荷を接続する場合に、前記異なる負荷に流れる負荷電流を零から所定量ずつ増やし前記異なる負荷に対応した負荷電流の値に達するように制御することを特徴とする請求項12記載の電源装置。
- 前記電力供給手段が、降圧型DC/DCコンバータ、昇圧型DC/DCコンバータ、AC/DCコンバータのいずれかであることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の電源装置。
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