JP5530617B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙等の被記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着装置のヒータに電力を供給する電源装置に関する。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいはこれら各機器の機能を複合化した複合機等の画像形成装置には、通常、用紙に転写されたトナー像を当該転写材へ定着させる定着処理を施す定着装置が搭載されている。この定着装置は、用紙にトナー像を形成する画像形成部の下流側に設置され、画像形成部で用紙に転写されたトナー像をその用紙に対して加熱により定着させる定着処理を施す。
かかる定着装置には、ヒータ(熱源)により加熱される定着ローラと前記定着ローラに押圧当接された加圧ローラとが、互いの周面が密着した状態で平行対峙するように設けられている。そして、軸心周りに回転している加圧ローラと定着ローラとの間に形成されたニップ部に向けて搬送される転写処理済みの用紙に対して前記ニップ部において定着ローラから熱を供給することによってトナーを溶融させ、これにより、溶融したトナーが用紙の表面に固着される。
ところで、このような定着装置のヒータへの電力供給を行う電源装置として、スイッチング電源がある。スイッチング電源は、例えば、交流電力を整流する整流回路と、整流回路の出力を平滑化する平滑回路と、前記平滑回路の出力を高周波数でスイッチングするスイッチング素子と、スイッチング素子により断続的に供給される平滑回路からの電圧の変圧を行うトランスとを備えて構成される。このようなスイッチング電源の平滑回路は、通常、コンデンサを用いた構成であるため、前記ヒータへの電力供給開始直後に、このコンデンサに、非常に大きな電流である所謂突入電流が発生する。この突入電流は、前記電源の電圧を瞬間的に低下させ、該電源から電力供給を受けている他の電子機器に悪影響を及ぼす虞があるものであるため、該突入電流の発生を防止すべく、ヒータに印加する電圧を徐々に上昇させるという制御が一般的に行われる。
ヒータに印加する電圧を徐々に上昇させるための方式として、サイリスタを用いた位相制御方式が知られている。この位相制御方式とは、図5に示すように、外部電源から出力される交流電力の中で負荷に供給する位相の範囲をサイリスタのオンオフによって限定し、また、該位相の範囲を時間の経過に応じて変化させる方式である。なお、図5においては、斜線部分で示される領域の位相が負荷に供給される位相であり、負荷に供給する単位時間当たりの電力を時間の経過とともに増大させている例を示している。
一方、下記特許文献1には、「ヒータ駆動装置の発明は、記録材上の画像を加熱定着するためのヒータを駆動するヒータ駆動手段において、交流電力を整流する整流手段と、この整流手段によって整流された電力をスイッチングするスイッチング手段と、ヒータのオン直後はヒータ電流を小さく、その後ヒータ電流が大きくなるようにスイッチング手段によるスイッチング時間を制御する制御手段とを有することを特徴としている。具体的な制御方法としては、誤差電圧に応じて内蔵発振器の出力をPWM変調し、PWMパルスによりスイッチング時間を制御するようにし、これにより、ヒータ電源のオン時から電流を徐々に増加させるようにしている([0003])」と記載されている。
特許第3780681号公報
前述のサイリスタを用いた前記位相制御方式には次のような解決すべき課題があった。
すなわち、サイリスタは、入力電流が零となるタイミングでしかオフすることができないため、前記位相制御方式におけるサイリスタのオンオフ周波数は最大でも外部電源の周波数しか採りえない。したがって、外部電源の周波数がそれほど大きくない場合には、ヒータに印加する電圧を段階的に上昇させていくときのステップが比較的大きくなり、それによって、負荷側から外部電源に向かうノイズが発生する。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、突入電流の発生を回避しつつノイズの発生を極力防止することのできる電源装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電源装置は、外部電源から供給される交流電力を整流する整流回路と、前記整流回路から出力される電力の負荷へのオンオフを行うサイリスタを含む第1の電力供給回路と、前記整流回路から出力される電力を、前記交流電力の周波数よりも高い周波数でオンオフ可能な第1のスイッチング素子を含み、前記第1のスイッチング素子のオンデューティに応じた直流電圧を生成し、該直流電圧を前記負荷に供給する第2の電力供給回路と、前記負荷への電力供給に用いる回路を前記第1の電力供給回路と前記第2の電力供給回路との間で切り替えると共に前記第1のスイッチング素子のオンデューティを制御することにより前記第2の電力供給回路の前記負荷への供給電圧を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記負荷の温度が予め定められた目標温度に達するまでの立ち上げ期間において、前記サイリスタをオフすると共に前記第1のスイッチング素子を前記交流電力の周波数よりも高い周波数でオンオフさせつつ前記第1のスイッチング素子のオンデューティを制御することにより前記第2の電力供給回路によって前記負荷に供給される電圧を漸増させ、前記負荷の温度が予め定められた目標温度に達した後の定常期間において、前記サイリスタをオンさせることにより前記第1の電力供給回路によって前記負荷へ電力を供給させ、前記負荷への電力供給を止める場合、前記サイリスタをオフすると共に前記第2の電力供給回路によって前記負荷へ電力を供給させ、前記第1のスイッチング素子を前記交流電力の周波数よりも高い周波数でオンオフさせつつ前記第1のスイッチング素子のオンデューティを制御することにより前記第2の電力供給回路によって前記負荷に供給される電圧を漸減させる電源装置である。
この発明によれば、前記制御部により前記負荷への電力供給に用いる回路として前記第1の電力供給回路が選択された場合には、前記整流回路から出力される直流電力が負荷に供給され、第2の電力供給回路が選択された場合には、平滑回路により平滑化された直流電力が負荷に供給される。
ここで、前記第2の電力供給回路は、直流電圧生成時の電力損失が大きいことから、前記制御部により前記第1の電力供給回路が前記負荷への電力供給に用いる回路として選択された場合には、前記第2の電力供給回路が選択される場合に比して電力損失を抑制することができる。
一方、前記制御部により前記第2の電力供給回路が前記負荷への電力供給に用いる回路として選択された場合には、前記第1の電力供給回路が選択される場合に比して、負荷への供給電力を段階的に上昇させていくときのステップを比較的小さくすることができる。その結果、負荷側から外部電源に向かうノイズの発生を防止することができる。
また、前記負荷が予め定められた目標温度に達するまでの期間は、前制御部が、前記サイリスタをオフするとともに前記第1のスイッチング素子を前記交流電力の周波数よりも高い周波数でオンオフさせつつ前記第1のスイッチング素子のオンデューティを制御することにより前記第2の電力供給回路を前記負荷への電力供給に用いる回路として設定し、前記制御部が、前記第2の電力供給回路によって前記負荷に供給される電圧を、前記負荷の温度が予め定められた目標温度に達するまで漸増させることで、突入電流の発生を防止することができるとともに、前記第1の電力供給回路を用いる場合に比して、負荷への供給電力を段階的に上昇させていくときのステップを比較的小さくすることができ、ノイズの発生を防止することができる。
また、前記負荷が予め定められた目標温度に達した後の定常期間においては、前記制御部、前記第1の電力供給回路を前記負荷への電力供給に用いる回路として設定することで、前記第2の電力供給回路を用いる場合に比して電力損失を低減することができる。
また、前記第1の電力供給回路を用いる場合に比して、負荷への供給電力を段階的に零まで減少させていくときのステップを比較的小さくすることができ、ノイズの発生を防止することができる。
また、前記負荷は、ヒータであってもよい。
また、前記第2の電力供給回路をスイッチング電源回路としてもよい
この発明によれば、前記第2の電力供給回路をスイッチング電源回路とした場合、該スイッチング電源回路はスイッチング損失が大きいことから、前記制御部により前記第1の電力供給回路が前記負荷への電力供給に用いる回路として選択された場合には、前記第2の電力供給回路が選択される場合に比して、前記スイッチング損失による電力損失を回避することができる。
本発明によれば、突入電流の発生を回避しつつ、ノイズの発生を極力防止することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の一例としてのプリンタについて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるプリンタの概略構成図である。図1に示すように、プリンタ1は、プリンタ本体内にマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色別に画像形成部2M、2C、2Y、2Kが並設されている。
画像形成部2M,2C,2Y,2K(これらを纏めて画像形成部2という)は、用紙に対するカラー画像の形成(印刷)を行うものであり、例えばアモルファスシリコンからなる感光体ドラム3、この感光体ドラム3の周囲に配設された帯電部4、露光部5、現像部6及び感光体クリーニング部7を備えている。
帯電部4は、感光体ドラム3の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。露光部5は、後述の画像データ記憶部40(図2参照)等から送信されてきた画像データに基づき生成されたレーザービーム(又はLED光)を感光体ドラム3の表面に照射し、該ドラム表面上に静電潜像を形成するものである。現像部6は、感光体ドラム3に形成された静電潜像に対してトナー供給部61から供給されるトナーを付着させることで、トナー像として静電潜像を顕在化させるものである。感光体クリーニング部7は、後述する中間転写ベルト10へのトナー画像の一次転写終了後、感光体ドラム3表面上のトナーを除去するものである。
画像形成部2M,2C,2Y,2Kの下方には、感光体ドラム3表面に顕在化したトナー像の中間転写(一次転写)を行うための中間転写ローラ9(一次転写ローラ)及び中間転写ベルト10が配設されている。中間転写ベルト10は、所定のベルト体からなり、各感光体ドラム3と対向配置された中間転写ローラ9によって感光体ドラム3に押圧された状態で、駆動ローラ11〜13によって無端回転するように構成されている。各感光体ドラム3上に形成される各色のトナー像は、無端回転される中間転写ベルト10上に、それぞれタイミングを合わせて、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの順に転写されて重ね合わされる。これにより中間転写ベルト10上にY、M、C、Kの4色からなるカラー画像が形成される。
駆動ローラ13と対向する位置には、中間転写ベルト10を介して2次転写ローラ14が設けられている。2次転写ローラ14は、後述の制御部100(図2参照)からの転写バイアスによって中間転写ベルト10上のカラー画像を用紙へ転写するものである。
また、プリンタ1は、画像形成部2Y〜2Kへ向けて給紙を行う給紙部15を備えている。給紙部15は、各サイズの用紙を収納する給紙カセット151、用紙が搬送される経路である搬送路152、及び搬送路152中の用紙の搬送を行う搬送ローラ153等を備え、給紙カセット151から1枚ずつ取り出された用紙を画像形成部2Y〜2K、すなわち2次転写ローラ14の位置へ向けて搬送する。なお、給紙部15は、2次転写処理された用紙を定着部16へ搬送し、この定着処理された用紙をプリンタ本体上部の用紙排出トレイ17へ排出する。
搬送路152における2次転写ローラ14より下流側の適所には、定着部16が設けられている。定着部16は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。定着部16は、ヒータH(図3参照)を熱源とするヒートローラ161と圧ローラ162とからなり、ヒートローラ161の熱によって用紙上のトナーを溶かし、圧ローラ162によって圧力をかけてトナーを用紙上に定着させる。
また、プリンタ1は、除電クリーニング18を備えている。除電クリーニング18は、中間転写ベルト10上のトナー(残留トナー)を除去(回収)するものである。除電クリーニング18は、図略のクリーニング電極及びクリーニングブラシ(回転ブラシ)からなり、クリーニング電極によってトナーの帯電電荷と逆極性のクリーニングバイアスをクリーニングブラシに印加し、これによる静電気力によって中間転写ベルト10上のトナーをクリーニングブラシに移動させることでトナー除去を行う。
図2は、プリンタ1の概略構成の一例を示すブロック構成図である。図2に示すように、プリンタ1は、ネットワークI/F(インターフェース)部30、画像データ記憶部40、ユーザーインターフェース部50、記録部60及び制御部100を備えている。
ネットワークI/F部30は、LAN等のネットワークを介して接続されたPC等の情報処理装置(外部装置)との間における種々のデータの送受信を制御するものである。画像データ記憶部40は、ネットワークI/F部30を介してPC等から送信されてきた画像データを一時的に記憶するものである。ユーザーインターフェース部50は、例えばプリンタ1のフロント部に設けられ、ユーザによる各種指示入力が行われる入力キーとして機能したり、所定の情報を表示する表示部として機能したりするものである。
記録部60は、前記画像形成部2、転写部80、定着部16及び給紙部9を備え、画像データ記憶部40に記憶されるなどした画像データに基づいて用紙に対する画像印刷を行うものである。転写部80は、上述の中間転写ベルト10、駆動ローラ11〜13及び2次転写ローラ14等からなり、感光体ドラム3上のトナー像を、中間転写ベルト10を介して用紙に転写するものである。クリーニング部70は前記除電クリーニング18を備えて構成されるものである(感光体クリーニング部7も含む)。
制御部100は、各種制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、データを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)、及び前記制御プログラム等をROMから読み出して実行するCPU、CPUからの指示に基づき動作するASICなどから構成されている。
図3は、前記ヒートローラ161に内蔵されるヒータHに電力を供給する電源装置60の回路図を示す図である。
図3に示すように、電源装置60は、整流回路RCと、スイッチング素子Q1,Q2と、コイルL1と、コンデンサC1,C2と、ダイオードD1〜D3と、抵抗素子R1〜R4と、サイリスタTR1と、制御回路部70とを備えて構成されている。
整流回路RCは、商用電源等の外部電源Eの出力端子T1,T2間に接続されており、図1に示す回路例ではブリッジ型の全波整流回路である。外部電源Eの出力端子T1,T2は、例えば商用電源のコンセントに差し込んで用いるプラグに設けられた端子である。
ダイオードD1は、アノードが整流回路RCの一方の出力端子T3に接続されており、カソードがサイリスタTR1の入力端子(アノード)に接続されている。サイリスタTR1は、出力端子がヒータHの一方の端子T5に接続されており、制御端子(ゲート)が制御回路部70に接続されている。サイリスタTR1は、制御端子(ゲート)から出力端子(カソード)へ電流(ゲート電流)を流すことにより、入力端子(アノード)と出力端子(カソード)との間を電流が流れる3端子の半導体素子である。ヒータHの他方の端子は、整流回路RCの他方の出力端子T4に接続されている。
電源装置60は、整流回路RCによる整流後の電流が、前記ダイオードD1及びサイリスタTR1を通ってヒータHに流れる第1の電流経路Aを有する。
スイッチング素子Q1は、例えばMOS型FETであり、入力端子(ソース)が整流回路RCの一方の出力端子T3と接続され、出力端子(ドレイン)がコイルL1の一方の端子T6に接続され、制御端子(ゲート)が抵抗素子R1の一方の端子に接続されている。抵抗素子R1の他方の端子は、制御回路部70に接続されている。スイッチング素子Q1は、後述する制御回路部70の駆動信号に基づき、サイリスタTR1の採り得る最大のオンオフ周波数より大きな高周波でオン・オフを繰り返すことにより、コンデンサC1に断続的に電流(電力)を供給する。なお、ここではスイッチング素子Q1を例えばMOS型FETとしたが、バイポーラトランジスタを含むトランジスタ全般を用いることが可能である。
ダイオードD2は、スイッチング素子Q2側から後述するコンデンサC1に向けて電流が流れる(電流の逆流)のを防止するためのものであり、アノードが前記コイルL1の他方の端子T7に接続されており、カソードがスイッチング素子Q2の入力端子(コレクタ端子)に接続されている。スイッチング素子Q2は、出力端子(エミッタ端子)がヒータHの一方の端子T5に接続されており、制御端子(ベース端子)が抵抗素子R2の一方の端子に接続されている。抵抗素子R2の他方の端子は制御回路部70に接続されている。
コンデンサC1は、整流回路RCが出力する全波整流を平滑化するものであり、一方の電極板がコイルL1とダイオードD2との接続点T7に接続され、他方の電極板が整流回路RCの前記端子T4に接続されている。ダイオードD3は、コンデンサC1の前記他方の電極板からコイルL1を通って前記一方の電極板に電流が流れる(矢印Cと逆方向に流れる電流;電流の逆流)を防止するためのものであり、アノードがコンデンサC1の前記他方の電極に接続されており、カソードがスイッチング素子Q1の出力端子とコイルL1との接続点T6に接続されている。
電源装置60は、前記第1の電流経路Aの他に、整流回路RCによる整流後の電流がスイッチング素子Q1及びコイルL1を介してコンデンサC1に供給され、該コンデンサC1から電流がダイオードD2及びスイッチング素子Q2を通ってヒータHに流れる第2の電流経路Bを有する。
なお、サイリスタTR1の制御端子(ゲート端子)とスイッチング素子Q2の出力端子(エミッタ端子)とは短絡されており、この短絡経路とサイリスタTR1の出力端子(カソード)との間に、コンデンサC2及び抵抗素子R3の並列回路が接続されている。この並列回路は、サイリスタTR1のゲートに対してノイズ除去を行って、サイリスタTR1の誤動作を防止するためのものである。
また、ヒータHの近傍には、該ヒータHの温度を検出するためのサーミスタTHが設置されている。サーミスタTHは、抵抗素子R4と直列接続されており、この直列回路が電源Vcとグランドとの間に接続されている。サーミスタTHと抵抗素子R4との接続点T8が制御回路部70と接続されており、制御回路部70は、この接続点T8における電圧を取得する。
サーミスタTHは、当該サーミスタTH自身の温度が高くなるほど該サーミスタTHの抵抗値が低下するという特性を有する素子である。制御回路部70は、これを用い、前記抵抗値に応じて変化する、サーミスタTHと抵抗素子R4との接続点T8における電圧に基づいて、サーミスタTHの温度を検出する。
制御回路部70は、スイッチング素子Q2のオンオフ動作を制御する第1制御回路71と、サイリスタTR1のオンオフ動作を制御する第2制御回路72と、スイッチング素子Qのオンオフ動作を制御する第3制御回路73とを有し、制御部100からの指令に基づき、前記各素子の動作を制御する。第3制御回路73は、スイッチング素子Q1のオンオフ動作により生成されるパルスの幅を制御するPWM(パルス幅変調)制御回路である。
前記第1〜第3制御回路71〜73は、図4に示すように、複合機1の主電源がオンされてから、ヒータHの温度が予め設定された目標温度に達するまでの立ち上げ期間T1と、該立ち上げ期間の終了後におけるヒータHの温度を前記目標温度に維持する定常期間T2と、前記定常期間T2を終了してヒータHへの電力供給を止める立ち下げ期間T3との各期間に応じて、サイリスタTR1及びスイッチング素子Q1,Q2を動作させる。
具体的には、前記立ち上げ期間T1では、ヒータHの温度が前記目標温度に到達するまでヒータHに出力する電圧を増大させていく。ここで、該期間においては、第1制御回路71はスイッチング素子Q2をオンし、第2制御回路72はサイリスタTR1をオフする。これにより、コンデンサC1による平滑後の電流がダイオードD3、スイッチング素子Q2を含む第2の電流経路B上を通ってヒータHに供給される。
また、この状態で、第3制御回路73は、サーミスタTHの温度が目標温度に到達したか否かを、前記サーミスタTHと抵抗素子R4との接続点T8における電圧により、所定の周期で確認しながら、スイッチング素子Q1のオンデューティを漸増させることにより、コンデンサC1の両極板間の電圧を漸増させていく。これにより、ヒータHに供給する電圧を漸増させる(本実施形態では、時間の経過に比例してヒータHに供給する電圧を漸増させる)。
次に、定常期間T2では、第1制御回路71はスイッチング素子Q2をオフし、第2制御回路72はサイリスタTR1をオンする。これにより、整流回路RCによる整流後の電流が、ダイオードD1及びサイリスタTR1を含む前記第1の電流経路A上を通ってヒータHに電流が供給される。
そして、立ち下げ期間T3では、第1制御回路71はスイッチング素子Q2をオンし、第2制御回路72はサイリスタTR1をオフする。これにより、コンデンサC1による平滑後の電流が、ダイオードD3、スイッチング素子Q2を含む第2の電流経路B上を通ってヒータHに供給される。
また、この状態で、第3制御回路73は、スイッチング素子Q1のオンデューティを漸減させることにより、コンデンサC1の両極板間の電圧を零まで漸減させていく。これにより、ヒータHに供給する電圧を漸減させる(本実施形態では、時間の経過に比例してヒータHに供給する電圧を漸減させる)。
以上のような構成及び動作により次のような効果が得られる。
すなわち、サイリスタTR1は、入力電圧が零のときにしかオフすることができない素子であることから、従来のサイリスタを用いた位相制御方式では、外部電源Eから供給される交流電力の周期より小さい周期(前記交流電力の周波数より大きな周波数)でオンオフすることができない。
これに対し、本実施形態では、サイリスタTR1を介してヒータHに電力を供給する第1電流経路Aと、サイリスタTR1よりも小さい周期(高い周波数)でオンオフ可能なスイッチング素子Q1を介してヒータHに電力を供給する前記第2電流経路Bとを設け、前記立ち上げ期間T1及び立ち下げ期間T3においては、前記第2の電流経路を用いてヒータHへの電力供給を行うことで、ヒータHに供給する電圧を段階的に変化させていく場合のステップを、従来のサイリスタを用いた位相制御方式に比して小さくすることができる。これにより、ノイズの発生を抑制することができる。
また、定常期間T2においては、スイッチング素子Q1に比して電力損失の少ないサイリスタTR1を有する第1の電流経路Aを用いてヒータHに電力を供給することで、前記第2の電流経路Bを用いてヒータHに電力を供給する場合に比して電力損失(消費電力)を抑制することができる。
そして、ヒータHに供給する電圧を徐々に増大させるようにし、ヒータHへの電力供給開始直後における電流を制限するようにしたので、突入電流の発生を防止することができる。
本件は、前記実施形態に代えて、或いは前記実施形態に加えて次のような変形形態も採用可能である。
[1]前記実施形態において、前記立ち上げ期間T1を、ヒータHの温度が予め設定された目標温度に達するまでの期間としたが、これに限らず、予め設定された時間により決まる期間としてもよい。
[2]ヒータHの温度が異常温度(予め設定された閾値を超える温度)に達している場合には、サイリスタTR1もスイッチング素子Q2も直ちにオフするとよい。
本発明の一実施形態におけるプリンタの概略構成図である。 プリンタの概略構成の一例を示すブロック構成図である。 ヒートローラに内蔵されるヒータHに電力を供給する電源装置の回路図を示す図である。 立ち上げ期間、定常期間及びたち下げ期間においてヒータに供給する電圧を示す図である。 従来技術であるサイリスタを用いた位相制御方式の説明図である。
1 プリンタ
60 電源装置
70 制御回路部
71〜73 第1〜第3制御回路
Q1,Q2 スイッチング素子
TR1 サイリスタ
RC 整流回路
C1 コンデンサ

Claims (3)

  1. 外部電源から供給される交流電力を整流する整流回路と、
    前記整流回路から出力される電力の負荷へのオンオフを行うサイリスタを含む第1の電力供給回路と、
    前記整流回路から出力される電力を、前記交流電力の周波数よりも高い周波数でオンオフ可能な第1のスイッチング素子を含み、前記第1のスイッチング素子のオンデューティに応じた直流電圧を生成し、該直流電圧を前記負荷に供給する第2の電力供給回路と、
    前記負荷への電力供給に用いる回路を前記第1の電力供給回路と前記第2の電力供給回路との間で切り替えると共に前記第1のスイッチング素子のオンデューティを制御することにより前記第2の電力供給回路の前記負荷への供給電圧を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記負荷の温度が予め定められた目標温度に達するまでの立ち上げ期間において、前記サイリスタをオフすると共に前記第1のスイッチング素子を前記交流電力の周波数よりも高い周波数でオンオフさせつつ前記第1のスイッチング素子のオンデューティを制御することにより前記第2の電力供給回路によって前記負荷に供給される電圧を漸増させ、
    前記負荷の温度が予め定められた目標温度に達した後の定常期間において、前記サイリスタをオンさせることにより前記第1の電力供給回路によって前記負荷へ電力を供給させ
    前記負荷への電力供給を止める場合、前記サイリスタをオフすると共に前記第2の電力供給回路によって前記負荷へ電力を供給させ、前記第1のスイッチング素子を前記交流電力の周波数よりも高い周波数でオンオフさせつつ前記第1のスイッチング素子のオンデューティを制御することにより前記第2の電力供給回路によって前記負荷に供給される電圧を漸減させる電源装置。
  2. 前記負荷は、ヒータである請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第2の電力供給回路は、スイッチング電源回路である請求項1又は2に記載の電源装置。
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