JP2006262681A - 蓄電装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 電圧が異なる複数のバックアップ用電源や補助電源に兼用可能にする。
【構成】 それぞれ電気二重層コンデンサからなる複数のキャパシタセルC1〜C18を直列に接続してキャパシタバンク60を構成し、そのキャパシタバンク60の各キャパシタセルC1〜C18をDC−DCコンバータを備えた充電用電源部62からの直流によって充電し、充電制御部64によってそのキャパシタバンク60の充電電圧および充電電流と各キャパシタセルC1〜C18の充電状況を監視しなから、スイッチング・レギュレータIC63を制御して定電圧充電及び定電力充電を制御する。そして、直列に接続された複数のキャパシタセルC1〜C18のうちの接地側に連続して接続された所定数のキャパシタセルから電力を取り出す外部出力端子T1,T2,T3,T4を備えている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数のキャパシタセルを直列に接続した蓄電装置と、この蓄電装置の電力を使用する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、又はそれらの機能を複合した複合機等の画像形成装置に関するものである。
近年開発が進んでいる電気二重層コンデンサは、大容量を有し、充放電サイクル特性にも優れているため、電子機器のバックアップ電源や、画像形成装置の補助電源、自動車をはじめとする各種輸送機のバッテリの代わりに用いられるようになってきている。また、エネルギーの有効利用の観点から、夜間電力の貯蔵といった用途での使用も検討されている。
これらの用途のうち、画像形成装置を含む電子機器のメモリ用バックアップ電源や省エネモード時の補助電源については、バックアップメモリの大容量化、CPUの高速化、ネットワークの利用及びその他の多機能化に伴い、電力の大容量化が要望されている。
例えば、特許文献1には、複数の電気二重層コンデンサによるキャパシタセルを直列又は並列に接続して、画像形成装置の定着装置の補助電源として使用し、定着装置のヒータに補助的に電力を供給することが開示されている。
また、特許文献2には、複数のキャパシタを直列接続して蓄電装置を構成したキャパシタ蓄電装置において、その各キャパシタに対して初期化するための初期化充電と蓄電するための蓄電充電とを行うようにし、その初期化充電では各キャパシタの充電電圧が予め定めた所定値に達するまで充電を行い、その後の蓄電充電では各キャパシタをいずれかのキャパシタが基準値に達するまで充電を行うようにして、直列接続した全キャパシタの充電能力を最大源に発揮できるようにすることが開示されている。。
特開2003−297526号公報 特開2000−78765号公報
しかしながら、このような従来の蓄電装置では、一台の機器においてそれぞれ電圧が異なる複数のバックアップ用電源や補助電源を必要とする場合、それらの電圧別に専用のキャパシタ蓄電装置を設けなければならないためコスト高になってしまう。また、それらキャパシタ蓄電装置を大容量の2次電池として利用する場合には、それぞれに特許文献2に記載されているような初期化充電と蓄電充電とを行う充電制御機能が必要になり、さらにコスト高になるという問題があった。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、電気二重層キャパシタを用いた蓄電装置において、供給電圧が異なる複数のバックアップ用電源や補助電源に兼用可能にすること、及び画像形成装置のコストを低減することを目的とする。
この発明による蓄電装置は、上記の目的を達成するため、直列に接続されたそれぞれ電気二重層コンデンサからなる複数のキャパシタセルと、その複数のキャパシタセルを充電する充電手段と、上記直列に接続された複数のキャパシタセルのうちの接地側に連続して接続された所定数のキャパシタセルから電力を取り出す電力出力手段とを備えたものである。
また、上記所定数のキャパシタセルにそれぞれ並列に接続された増設用キャパシタセルを設けるとよい。
さらに、上記所定数のキャパシタセルにそれぞれ上記増設用キャパシタセルを並列に接続する回路に、上記所定数の各キャパシタセルから上記各増設用キャパシタセルに向けて電流が流れる方向にそれぞれダイオードを設け、上記電力出力手段はそのダイオードと上記増設用キャパシタセルとの間から電力を取り出すとなおよい。
この発明による画像形成装置は、前述した目的を達成するため、上記いずれかの蓄電装置を設け、上記電力出力手段によって取り出した電力を、プログラム、画像データ及びパラメータの少なくとも一つを記憶するメモリに供給するようにしたものである。
また、上記電力出力手段によって取り出した電力の最大電圧が、メモリのバックアップ電池による供給電力より高い電圧で、且つその画像形成装置の主電源による供給電力より低い電圧となるようにするとよい。
あるいは、上記電力出力手段によって取り出した電力を、画像読取部、現像部、用紙搬送部の少なくとも一つを駆動するアクチュエータに供給するようにしてもよい。
さらに、上記電力出力手段によって取り出した電力を、その画像形成装置の全体、操作パネル部、通信部、画像読取部及び画像形成部の少なくとも一つを制御する制御回路に供給するようにしてもよい。
またあるいは、上記電力出力手段によって取り出した電力を、定着装置に補助電源の電力として供給するようにしてもよい。
この発明によれば、電気二重層キャパシタを用いた蓄電装置において、電力を取出す所定数のキャパシタセルの数を異ならせることにより、供給電圧が異なる複数のバックアップ用電源や補助電源に兼用することができ、この蓄電装置を用いることによって画像形成装置のコストを低減することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔画像形成装置の実施例〕
まず、この発明による蓄電装置を備えた画像形成装置の構成例について説明する。ここで一例として示す画像形成装置は、色分解に対応した色の画像を形成可能な感光体を複数備え、各感光体上で形成されたトナー像を中間転写体に重ねて転写し、その中間転写体に転写された画像を記録用紙などの用紙に対して一括転写することによってカラー画像を形成可能なものであり、プリンタ、複写機及びファクシミリ装置の機能を備えたカラー複合機である。図2はこの実施例のカラー複合機の機構部全体の概略構成図である。
図2に示すカラー複合機1は、画像形成部1Aが縦方向の中央部に位置し、その下方には給紙部1Bが、上方にはコンタクトガラス(原稿載置台)1C1を備えた画像読取部1C及び自動原稿給送装置(ADF)1Dがそれぞれ配置されている。
画像形成部1Aには、ローラ2A、2B間に水平方向に張架面を有する中間転写ベルト2が張架されており、その中間転写ベルト2の上部には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための作像部が設けられている。
その作像部は、それぞれ補色関係にある色(イエロー、マゼンタ、シアン)とブラックの各トナーによる画像を担持可能な4個の感光体3Y、3M、3C、3Bが中間転写ベルト2の張架面に沿って順に配設されている。各感光体3Y、3M、3C、3Bはそれぞれ同じ方向(図2では反時計方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周辺には、その回転過程において作像処理を実行するための帯電装置4、書込み装置5、現像装置6、1次転写装置7、およびクリーニング装置8が配置されている。なお、図2においては、書込み装置5以外の各装置は、便宜上感光体3Yの周囲に設けられたものにのみ符号と引き出し線を示しているが、他の感光体3M、3C、3Bの周囲にも同様に各装置が設けられている。
中間転写ベルト2は、複数のローラ2A〜2Cに掛け回されて、感光体3Y、3M、3C、3Bとの対峙位置においては同方向に移動可能であり、ローラ2Cは中間転写ベルト2を挟んで2次転写装置9と対峙している。10は中間転写ベルト2に対するクリーニング装置である。
2次転写装置9は、帯電駆動ローラ9Aおよび従動ローラ9Bに掛け回され、2次転写位置において中間転写ベルト2と同方向に移動可能な転写ベルト9Cを備えており、転写ベルト9Cを帯電駆動ローラ9Aにより帯電させることによって、中間転写ベルト2に重ねて転写された多色画像あるいは担持されている単一色の画像を用紙に転写することができる。
この2次転写位置には、給紙部1Bから用紙が給送されるようになっている。給紙部1Bには、複数の給紙カセット1B1と、そのいずれかの給紙カセット1B1から繰り出される用紙の搬送路と、その搬送路に配置された複数の搬送ローラ1B2と、2次転写位置の手前の位置に配設されたレジストローラ1B3とを備えている。
この実施例では、給紙部1Bには、給紙カセット1B1から繰り出される用紙の搬送路に加えて、給紙カセット1B1内に収容されていない種類の用紙も2次転写位置に向けて給送できるようにしている。そのため、画像形成部1Aの壁面の一部に起倒可能に設けた手差しトレイ1A1と、その上にセットされた用紙を繰り出す繰り出しコロ1A2とを備えている。
給紙カセット1B1からレジストローラ1B3に向けた用紙の搬送路途中には、手差しトレイ1A1から繰り出された用紙の搬送路が合流し、いずれの搬送路から給送される用紙もレジストローラ1B3によって、所要のレジストタイミングで2次転写位置へ搬送されるようになっている。
書込み装置5は、画像読取部1Cのコンタクトガラス1C1上にセットされた原稿を走査することにより得られる画像情報、あるいは図示しないコンピュータから出力される画像情報により書き込み光が制御されて、各感光体3Y、3M、3C、3Bに対して画像情報に応じた書き込み光を出射して静電潜像を形成するようになっている。
画像読取部1Cには、コンタクトガラス1C1上の原稿を露光走査するスキャナ1C2を備えており、さらにそのコンタクトガラス1C1の上部には、自動原稿給送装置1Dが配置されている。自動原稿給送装置1Dは、原稿台1D1上にセットされた原稿を一枚ずつコンタクトガラス1C1上の所定位置へ送り出し、さらにその原稿を表裏を反転して再度コンタクトガラス1C1上に送り出し可能な構成を備えている。したがって、画像読取部1Cは、各原稿の表裏両面の画像を読み取ることができる。
書込み装置5により形成された各感光体3Y、3M、3C、3B上の静電潜像は、それそれ現像装置6によって各色のトナーで現像それて可視像化され、中間転写ベルト2の表面に順次1次転写される。中間転写ベルト2に対して各色毎のトナー像が順次重ねて転写されると、レジストローラ1B3から所要のタイミングで搬送される用紙に対して、2次転写装置9の作用によって一括して2次転写される。カラートナー像が2次転写された用紙は、その表面に担持している未定着のトナー画像を定着装置11によって定着される。
定着装置11を通過した用紙は、定着装置11の後方に配置されている搬送路切り換え爪12によって搬送方向が切り換えられ、排紙トレイ13に向けた搬送路と、反転搬送路RPのいずれかに搬送方向が選択される。反転搬送路RPが選択された場合は、そこで用紙の表裏が反転された後、再度レジストローラ1B3に向けて給送される。
図3は、定着装置11の概略構成を示す縦断側面図である。この定着装置11は、定着部材である定着ローラ21、加圧部材である加圧ローラ22、及び加圧ローラ22を一定の加圧力で定着ローラ21に押し当てるスプリング等の加圧手段(図示せず)を備えている。定着ローラ21及び加圧ローラ22は、図示していない駆動機構により回転駆動される。
また、定着ローラ21の内部には、2本のACヒータ23,24と、1本のDCヒータ25、一対の温度検出用サーミスタ26,27が設けられており、3本の定着ヒータ23,24,25は定着ローラ21を内部から加熱して定着ローラ21に定着熱を供給する。また、一対のサーミスタ26,27は、定着ローラ21の表面の軸方向に間隔を置いた位置に当接され、定着ローラ21の表面温度すなわち定着温度を検出する。なお、サーミスタ26はACヒータ23,24に対応する測定領域に配置され、サーミスタ27はDCヒータ25に対応する測定領域に配置されている。
このような定着装置11では、トナー画像を担持した用紙Pが定着ローラ21と加圧ローラ22とのニップ部を矢示方向に通過する際に、定着ローラ21と加圧ローラ22によって加圧及び加熱される。それによって、用紙Pにトナー画像が定着される。
ACヒータ23,24は、定着ローラ21の温度がトナー像を加熱定着させるのに必要な目標温度に達していないときに、電力が供給されて定着ローラ21を加熱する主たるヒータである。また、DCヒータ25は、カラー複合機1の主電源投入の時や省エネモード時から加熱定着可能になるまでの立ち上げ時等、すなわち定着ローラ21の温度を急速に上昇させる必要があるウォームアップ時、あるいは画像形成時に2本のACヒータ23,24だけでは定着ローラ21の温度を目標温度に達することができないときに電力が供給されて、定着ローラ21を補助的に加熱する補助ヒータである。
そして、このような補助ヒータは、上述したように主な2本のACヒータ23,24と同時に加熱作動させるものであるが、そのように3本のヒータを同時に加熱作動させるためは多大な電力の供給が必要である。しかし、通常の画像形成装置に設けられる電源装置では、3本のヒータへ同時に十分な電力を供給できる容量はなく、特に画像形成装置内の各部が一斉に立ち上がる主電源投入時には、3本のヒータへ供給する電力が不足してしまい、定着ローラの立ち上げ加熱が遅れる原因となる。
そこで、この実施例の画像形成装置では、2本のACヒータ23,24に電力を供給する主電源とは別に、補助ヒータであるDCヒータ25専用に電力を供給する補助電源として、後述する蓄電装置を設けている。
図4は、このカラー複合機を制御する制御系の構成を示すブロック図である。
この実施例の制御系は、装置制御部31、操作パネル制御部32、ハードディスク装置(HDD)33、LANインタフェースボード34、FAXコントロールユニット35、画像形成エンジン制御部36、画像読取制御部37、書込み制御部38を備えている。
装置制御部31は、汎用PCIバス39を介して画像形成エンジン制御部36とFAXコントロールユニット35に接続し、またLANインタフェースボード34は、イーサネット(Ethernet:登録商標)方式などの規格に従って装置外部のLAN(Local Area Network)30に接続される。さらに、FAXコントロールユニット35は外部の電話回線40に接続される。
操作パネル制御部32は、カラー複合機1の状態やメッセージを表示する表示部を含み、ユーザからの画像形成操作、制御モード、画像形成条件などを入力する操作パネルを制御するものであり、液晶表示器を制御するLCDC(LCDコントローラ)32a、中央処理装置であるCPU32b、揮発性のメモリであるRAM32c、不揮発性のメモリであるROM32dを備えている。
HDD33は、フォントデータや印字データなどの様々なデータやプログラムを記憶しておく記憶装置である。
LANインタフェースボード34は、LAN30やインターネットなどのネットワークを介して外部と制御信号や各種データの送受信を行う通信部である。
FAXコントロールユニット35は、電話回線40を介して外部のファクシミリ装置と画像データの送受信を行う通信部である。
画像形成エンジン制御部36は、装置制御部31から受信する画像データに基づき、図2に示した画像形成部1Aにより実際に用紙に画像を形成する画像形成エンジン制御する。
画像読取制御部37は、図2に示した画像読取部1Cによって原稿を走査させ、その画像データをカラーCCD41で光電的に読み取らせ、各色成分ごとの画像データとして画像形成エンジン制御部36に出力する画像読取部の制御部である。
書込み制御部38は、画像形成エンジン制御部36から受信した画像データを感光体3のドラムに露光して書き込む図2に示した書込み部5を制御する。
装置制御部31は、その時に設定されている制御モードや、図示しない外部のホスト機又はネットワークから受信した制御コードに従って、画像形成エンジンに対する制御および画像データの出力を行うものであり、CPU51、ASIC52、NV−RAM53、SRM54、ROM55、ワークメモリ56、フレームメモリ57などを備えている。
以下、この装置制御部31の各部について説明する。
CPU51は、ROM55に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、カラー複合機1の全体の動作を統括制御する中央処理装置である。ASIC52は、CPU51の周辺におけるデータの入出力や管理を行うデバイスである。NV−RAM53は、電源のON/OFFに関わらず各種データを保持する不揮発性メモリであり、この装置制御部31には時計機能を内蔵しており、各部の動作タイミングを制御する機能も有している。
SRM54は、CPU51が処理中のプログラム、画像データ又はパラメータなどを記憶する揮発性のスタティック・ランダムアクセスメモリである。ROM55は、CPU51が解読して実行可能なプログラムを記憶するリードオンリメモリである。ワークメモリ56は、CPU51のワーク領域として処理中のデータやパラメータを一時的に記憶するランダムアクセスメモリである。フレームメモリ57は、CPU51が画像データのイメージを展開する領域として処理中のデータを一時的に記憶するランダムアクセスメモリである。
そして、図4に示したこれらの各部のうちで、HDD33およびLANインタフェース34に対しては、省エネモード時においても電力を供給し続けて、システム復帰時の立ち上がりを早くさせたり、また常に外部からの信号を受信可能に待機しているのが望ましい。そのため、HDD33およびLANインタフェースボード34は、それぞれ主電源の他にも図示するような外部出力端子T2,T3を介して別のバックアップ電源に接続されており、省エネモードにおいても電力が供給されるようになっている。
また、図4では特に示していないが、RAMなどの揮発性メモリにおいても省エネモード時に大量の画像データを保持できるようバックアップ電力を供給するとよく、またアクチュエータによっては省エネモードからの復帰時にいち早く作動させる必要があるため、それらにも常にバックアップ電源からの電力が供給されるようにするとよい。
そのため、この実施例のカラー複合機1は、主電源以外に各部へ電力を供給可能な補助電源やバックアップ電源として蓄電装置を備えており、この蓄電装置は、供給電圧が大きく異なる定着ヒータ、アクチュエータ、装置制御部及びメモリに対し、単体でそれぞれ適切な電圧の電力を供給できる。
〔蓄電装置の実施例〕
以下、この発明による蓄電装置の実施例について図1を参照して詳細に説明する。
図1は、その蓄電装置およびその蓄電装置から電力を供給され画像形成装置の一部を示す回路図である。
図1における蓄電装置は、キャパシタバンク60、バイパス回路61、充電用電源部62、電源制御部であるスイッチング・レギュレータIC63、充電制御部64、および外部出力端子T1,T2、T3,T4等を有している。
まず、充電用電源部62について説明する。この充電用電源部62は、交流電力を整流・平滑し、DC−DCコンバータを構成する回路部により電圧を変換して直流電力を供給するものである。すなわち、交流電源(AC)71から入力する交流電力をフィルタ72を介して全波整流回路73によって全波整流し、平滑コンデンサC21によって平滑してリップル成分を除去する。その直流電力を高周波トランス74の一次コイル74aに印加する。この一次コイル74aには、スイッチング素子であるFET75を含むスイッチング回路76が直列に接続されている。
そのFET75は、電源制御部であるスイッチング・レギュレータIC63からのPWM信号によりスイッチング(ON/OFF)動作して、一次コイル74aに流れる電流を断続させる。それによって、高周波トランス74の二次コイル74bにパルス電圧が誘起される。このPWM信号のデューティ比を変えることによって、二次出力電圧を制御することができる。
この高周波トランス74の二次コイル74bに誘起された電圧を整流回路77を構成するダイオードD21,D22によって整流し、チュークコイル78及び平滑コンデンサC22により平滑して直流出力に変換する。この直流出力をダイオードD23を介してキャパシタバンク60に供給することによって、キャパシタバンク60を充電する。
次に、このキャパシタバンク60について説明する。
この実施例のキャパシタバンク60は、満充電時に2.5Vになる電気二重層コンデンサによるキャパシタセルC1〜C20が18個直列に接続されて構成されている。従って、その18個のキャパシタセルが全て満充電になると、キャパシタバンク60の端子間電圧が45Vになる電圧が蓄電されることになる。
このキャパシタバンク60の直列に接続された18個のキャパシタセル列の負極側端子が接地されており、その接地側に連続して接続された2個のキャパシタセルC1,C2に、それぞれ1つずつ増設用キャパシタセルC19、C20が並列に接続されている。なお図中では、増設用キャパシタセルC19の正極側の接続線と、増設用キャパシタセルC20の負極側の接続線とは共通の接続線として示されている。この接地側の2個のキャパシタセルC1,C2にそれぞれ増設用キャパシタセルC19,C20を並列に接続する回路(それぞれの正極側の接続線)には、キャパシタバンク60を構成する2個のキャパシタセルC1,C2から各増設用キャパシタセルC19,C20に向けて電流が流れる方向に、すなわちアノードをキャパシタセルC1,C2に、カソードを増設用キャパシタセルC19,C20にそれぞれ接続して、逆流防止用のダイオードD1,D2が設けられている。
また、この実施例のキャパシタバンク60には並列に18個のバランス回路B1〜B18からなるバイパス回路61が接続されており、全てのキャパシタセルC1〜C18にそれぞれバランス回路B1〜B18が並列に接続されている。また、増設用キャパシタセルC19、C20にもそれぞれバランス回路B9,B20が並列に接続されている。
図5は、キャパシタバンク60を構成する接地側の2個のキャパシタセルC1,C2に接続したバランス回路B1,B2と、増設用キャパシタセルC19、C20それぞれ接続したバランス回路B19,B20を示す回路図である。
このバランス回路B1〜B20は、並列に接続した各キャパシタセルC1〜C20の個々の満充電を検出して充電電流をバイパスさせ、各キャパシタセルC1〜C20の充電電圧を均等化する役目を果たす。
ここで、図5を参照してこのバランス回路について説明する。なお、バランス回路B19,B20の回路構成は、バランス回路B1、B2と同じなので簡略化してブラックボックスで示している。
図5において、キャパシタセルC1、C2がキャパシタバンク60中で最も接地側に連続して接続されたキャパシタセルであり、キャパシタセルC3、C4がそれらに並列に接続する増設用キャパシタセルである。バランス回路B1が、キャパシタセルC1の端子間に並列に接続されている。そのバランス回路B1は、シャントレギュレータX1と、抵抗R1〜R9、トランジスタQ1,Q2、ダイオードD11およびフォトカプラPC1、PC2からなり、抵抗R1とR2からなる分圧回路とシャントレギュレータX1により、キャパシタセルC1の端子電圧を検出する。
シャントレギュレータX1の制御端子に抵抗R1とR2からなる分圧回路の分圧電圧が印加されており、充電時にキャパシタセルC1に充電電流iが流れ、キャパシタセルC1の端子間電圧が所定の電圧になるまで充電されると、シャントレギュレータX1が導通状態となる。それによって、トランジスタQ1に抵抗R4を通してベース電流が流れるためトランジスタQ1のエミッタ−コレクタ間が導通状態になり、抵抗R6により決まる電流iが流れ、キャパシタセルC1の充電電流iがバイパスされるため、キャパシタセルC1の過充電が回避される。また、トランジスタQ1が導通すると、トランジスタQ2も導通状態になり、2つのフォトカプラPC1,PC2の発光ダイオードに抵抗R8,R9を通じて電流が流れて発光し、その各受光素子(フォトトランジスタ)も導通状態となる。他の全てのバランス回路B2〜B20もこれと全く同じ構成であり、同じ機能を果たす。
バンクフルラインBLは全てのバランス回路B1〜B20のフォトカプラPC1の受光素子を直列に接続しているので、全てのキャパシタセルC1〜C20が所定の電圧に充電され、全てのバランス回路B1〜B20がバイパス動作することにより、バンクフルラインBLにバンク満充電信号が出力される。この信号が後述する充電制御部64に入力されると、充電用電源部62からの充電電力の供給が停止される。
セルフルラインCLは全てのバランス回路B1〜B20のフォトカプラPC2の受光素子を並列に接続しているので、キャパシタセルC1〜C20のいずれかが所定の電圧に充電され、そのキャパシタセルに並列に接続されているバランス回路がバイパス動作をすると、セルフルラインCLにセル満充電信号が出力される。この信号が充電制御部64に入力されることによって、充電制御部64は充電状態監視及び充電異常検知等の制御を行う。
なお、トランジスタQ1のエミッタ・コレクタ間には、その順方向のバイパス電流と逆方向(コレクタ側からエミッタ側へ向かう方向)に電流を流す方向でダイオードD11が並列に接続されており、接地側に隣接するキャパシタセルの方が充電電圧が高くなった場合に、逆流電流iを流してキャパシタセルに流れようとする電流を逆バイパスする。
そして、図1に示すように、キャパシタバンク60のキャパシタセルC1〜C18を全て直列に接続した最も高い正極側の端子に外部出力端子T1を接続しており、この外部出力端子T1と接地間から最も高い電圧(例えば45V)の直流電力を取り出し、それを画像形成装置の図3に示した定着装置11の定着ヒータであるDCヒータ25の補助電力として、必要な時に供給する。
また、キャパシタバンク60中の接地側から11番目のキャパシタセルの正極側の端子に外部出力端子T3を接続しており、この外部出力端子T3と接地間から取り出した所定電圧(例えば27.5V)の直流電力を、図4に示したHDD33の立ち上げ時に使用する補助電力として供給し、また図1のアクチュエータ97の補助電力としても必要な時に供給する。
さらに、図1及び図5に示すように、接地側から2つ目の増設用キャパシタセルC20の正極側の端子に外部出力端子T2を接続しており、この外部出力端子T2から取り出した所定電圧(例えば5V)の直流電力を、図4に示したLANインタフェースボードにバックアップ用の電力として供給する。また、図1及び図5に示すように、接地側から一つ目の増設用キャパシタセルC19の正極側の端子に外部出力端子T4を接続しており、この外部出力端子T4から取り出した所定電圧(例えば2.5V)の直流電力は、図1に示すようにメモリ98や装置制御部31のバックアップ用の電力として供給する。
次に、キャパシタバンク60及び増設用キャパシタセルC19,C20の充電電圧を制御する充電制御部64について説明する。
充電制御部64は、キャパシタバンク60及び増設用キャパシタセルC19,C20のの充電電圧及び充電電流を検出し、また各キャパシタセルC1〜C20のバイパス回路61及びバランス回路B19,B20によるバイパス動作(セル満充電及びバンク満充電)を検出して、各検出状態に基づいてスイッチング・レギュレータIC63が適切な定電流充電と定電力充電及び充電停止動作を行うように制御する。なお、特に図示していないが、充電制御部64は主にCPU、ROM、RAM、タイマ、割り込み制御回路などからなるデジタル回路で構成され、またA/Dコンバータ、シリアルコントローラ(UART)、D/Aコンバーター及び入出力ポート等を備えている。
そして、キャパシタバンク60の両端子間には充電電圧検出回路81が並列に接続されており、この充電電圧検出回路81を構成する直列に接続された抵抗R11と抵抗R12により、キャパシタバンク60の端子間電圧を分圧し、充電制御部64はその分圧電圧からキャパシタバンク60の充電電圧を検出する。なお、充電電圧検出回路81の分圧抵抗である抵抗R11を100KΩ、抵抗R12を11KΩにすると、この実施例のキャパシタバンク60の満充電時には4.5Vの分圧電圧が検出される。
また、キャパシタバンク60には抵抗R13が直列に接続されており、充電制御部64はこの抵抗R13の端子間電圧を検出することによってキャパシタバンク60に流れる充電電流を検出する。
そして、充電制御部64は、これらのキャパシタバンク60の充電電圧および充電電流を逐次検出し、それに基づいて電源制御部63をフィードバック制御することによりキャパシタバンク60に対する定電流充電または定電力充電を行う。充電制御部64から電源制御部63へのフィードバック制御は、フィードバック変換回路82およびフィードバック検出回路83を介して行われる。
次に、この充電制御部64からスイッチング・レギュレータIC63へのフィードバック制御について説明する。まず、充電制御部64が定電流充電または定電力充電を行うために充電用電源部62に対する制御値を決定した後、それに応じたアナログ電圧のフィードバック電圧をD/A端子より出力する。このフィードバック電圧は、キャパシタバンク60の充電電流や充電電圧又は充電用電源部62に対する制御値などとの関係を予め記憶したテーブルを使用して導いてもよいし、演算により算出してもよい。
その出力されたフィードバック電圧は、フィードバック変換回路82中のオペアンプ92に入力し、トランジスタ93のベース電流を変化させることによってエミッタに接続されたフォトカプラPC3の発光ダイオード94の発光量を制御する。一方、フィードバック検出回路83には同じフォトカプラPC3の受光素子(フォトトランジスタ)95が接続されており、その受光量に応じたフィードバック電圧が電源制御部であるスイッチング・レギュレータIC63に入力されてフィードバック制御が行われる。
次に、このスイッチング・レギュレータIC63について説明する。まず、このスイッチング・レギュレータIC63が作動を開始する際には、全波整流回路73の直流出力から抵抗RS1とコンデンサC23およびツェナーダイオードZD1で構成される回路によって起動電力を得て作動を開始する。その後は、PWM信号を出力してFET75をスイッチング駆動させることによって、高周波トランス74の補助巻線74cに誘起される交流をダイオードD23を介して整流し、コンデンサC23により平滑した直流電力が供給されることにより、動作を継続する。
また、出力するPWM信号の周波数は、周波数設定回路84を構成する抵抗R24の抵抗値とコンデンサC24の容量で設定される。そしてそのPWM信号の各パルス幅(デューティ)は、フィードバック検出回路83のフォトカプラPC3の受光素子95と抵抗R25によって得られるフィードバック電圧により決定される。このフィードバック電圧に応じてパルス幅を変調されたPWM信号が、充電用電源部62のFET75のゲートに入力され、高周波トランス74の一次コイル74aの通電回路をスイッチングするオン時間とオフ時間の比率を変えることにより、高周波トランス74の二次コイル74b側に発生する電圧が制御される。
このようにして、充電制御部64は、キャパシタバンク60の充電電流および充電電圧の検出値に基づいて、キャパシタバンク60の定電流充電又は定電力充電を制御する。また、この充電制御部64は、キャパシタバンク60の充電完了を検知した際にはOR回路85に対して停止信号を出力する。このOR回路85は、装置制御部31からも停止信号が入力可能に接続されており、充電制御部64と装置制御部31の何れか一方から停止信号が入力されると、スイッチング・レギュレータIC63に停止信号を出力する。スイッチング・レギュレータIC63は、その停止信号が入力されるとPWM信号の出力を停止し、充電用電源部62の作動を停止させる。この実施例では、これらの充電用電源部62と電源制御部63及び充電制御部64が充電手段として機能する。
ここで、この実施例の蓄電装置における充電制御部64による制御手順としては、充電を開始してからキャパシタバンク60の端子間電圧が予め設定された電圧値に達するまでは、予め設定された充電電流でキャパシタバンク60の各キャパシタセル(この場合、キャパシタセルC1〜C18だけでなく、増設用のキャパシタセルC19,C20も含める)を定電流充電するよう制御する。その後、キャパシタバンク60の端子間電圧が上記設定電圧値以上になると、充電制御部64はキャパシタバンク60の充電電流と充電電圧を検出し、予め設定された充電電力(充電電流値と充電電圧値の積)でキャパシタバンク60を定電力充電するように制御する。
さらに、充電制御部64は、前述のセルフルラインCLからセル満充電信号を検出し、キャパシタセルC1〜C20の何れか一つが充電完了して、それに並列に接続されたバランス回路がバイパス作動したことを検知した際には、再び予め設定された充電電流でキャパシタバンク60の残りのキャパシタセルを定電流充電するように制御する。
なお、増設用キャパシタC19,C20は、ダイオードD1,D2を介して並列に接続してるキャパシタC1,C2の端子電圧の方が高い場合だけ充電電流が流れて充電される。
そして、充電制御部64は前述のバンクフルラインBLからバンク満充電信号を検出し、全てのキャパシタセルC1〜C20の充電が完了したことを検知した際には、OR回路85を介して停止信号をスイッチング・レギュレータIC63出力し、充電動作を完全に停止させる。
なおこの実施例では、CPUなどのデジタル回路で構成された充電制御部64がフィードバック電圧をアナログ電圧で出力するためにD/Aコンバータ(D/A)の端子を使用したが、これに限らず、通常のデジタル出力ポートよりPWM信号として出力し、抵抗およびコンデンサからなる平滑回路で平滑してアナログ電圧を得るようにしてもよい。
次に、各外部出力端子T1、T2、T3、T4から画像形成装置の各部へ電力を供給する構成について説明する。
まず、外部出力端子T1から定着ヒータへ補助電力を供給する構成について説明する。装置制御部31は図4に示した構成を有し(図1では代表的なCPU51だけを示している)、充電用電源部62と共通の交流電源(AC)71を入力する充電用電源部62と同様なフィルタおよび整流・平滑回路とDC−DCコンバータ66を含む主電源部65から主電力を供給されて動作する。
そして、図3に示した定着装置11に設けられたサーミスタ27から、定着ローラ21におけるDCヒータ25に対応する測定領域の表面温度を検出し、それが設定温度より低い状態で加熱が必要であると判断した場合には、充電制御部64に対してUART(シリアル通信手段)を介する通信により、キャパシタバンク60が放電可能な状態であるか否かを確認する。キャパシタバンク60が放電可能な状態であることを確認できた場合には、装置制御部31がポートP1よりハイレベルの制御信号を出力し、反転回路94によってそれを反転して放電回路86のリレー91のコイルの一端を接地レベルにし、コイルを励磁させて接点をONにする。
それによって、外部出力端子T1と接地間にDCヒータ25とFET88に直列接続する。さらに、装置制御部31がポートP2よりハイレベルの制御信号を出力して、バッファ回路96を介してFET88を導通状態にする。すると、キャパシタバンク60の端子電圧(45V)の電力を外部出力端子T1からDCヒータ25に供給して電流を流し、DCヒータ25を発熱させて図3に示した定着ローラ21を加熱することができる。この場合に供給される電力は、キャパシタバンク60を構成する全てのキャパシタセルC1〜C18の直列回路の放電により最も高い電圧になる。
外部出力端子T2からは、前述したように図4に示したLANインタフェースボード34に対してバックアップ用電力を供給する。この場合に供給される電力は、図1に示すキャパシタバンク60の接地側に連続して接続された2個のキャパシタセルC1,C2と、それらの並列に接続された増設用キャパシタセルC19,C20から放電される電力であり、電圧は低い(5V)が2倍の電流を得ることがてきる。
外部出力端子T3からは、図4に示したHDD33及び図1に示すアクチュエータ97に対して、画像形成装置の立ち上げ時に補助電力を供給する。この場合に供給される電力は、キャパシタバンク60中の接地側から連続して直列に接続された11個のキャパシタセルC1〜C11から放電される中間の電圧(27.5V)の電力である。なお、アクチュエータ97は、図2に示した画像形成装置の画像読取部1C、現像装置6、用紙搬送部などにおけるモータやソレノイドなどのいずれか、あるいは複数の駆動用の各アクチュエータである。
外部出力端子T4からは、図1に示すようにメモリ98および装置制御部31に対して省エネモード時でもバックアップ電力を供給し続けるようになっており、この場合に供給される電力は、図1及び図5に示すようにキャパシタバンク60の最も接地側の1個のキャパシタC1とそれに並列に接続された増設用キャパシタセルC19とから放電される最小電圧(2.5V)の電力であるが、電流は2倍になる。なお、図1において、主電源部65は装置制御部31のみに給電するように示されているが、主電源部65がON状態のときにはメモリ98に対しても電力を供給できるようになっている。また、この画像形成装置図の図4に示した各部などにも当然給電する。
メモリ98には電源供給回路87およびバックアップ電池99が接続されており、外部出力端子T4から供給されるバックアップ電力の最大電圧は、そのバックアップ電池99による供給電圧より高い電圧で、且つ画像形成装置の主電源部65により装置制御部31及び電源供給回路87を介して供給される電圧よりは低い電圧になるようにしている。
これにより、主電源部65がON状態となっている通常作動時には、電源供給回路87のダイオードD26を介して主電源部65から安定した電力がメモリ98に供給される。このとき、バックアップ電池99に直列に接続されたダイオードD25が逆バイアスされて遮断状態になるため、バックアップ電池99が放電することはない。
そして、主電源65がOFF状態の時又は省エネモード時になった際は、外部出力端子T4からのバックアップ電力がメモリ98に供給される。その後、キャパシタセルC1、C19の電圧が放電により低下してバックアップ電池99の端子電圧より低くなると、ダイオードD25が導通してバックアップ電池99からメモリ98に給電してバックアップする。このようにして、放充電効率の高いキャパシタバンク60からの電力を効果的に使用し、段階的にバックアップ電力を確保することができる。
以上説明したように、この実施例の蓄電装置は、供給電圧がそれぞれ異なるヒータ、アクチュエータ、制御部及びメモリに対して、共通の蓄電装置によってそれぞれ適切な電圧の補助電力又はバックアップ電力を供給できる。また、多数の電気二重層キャパシタに対して効率の高い充電を行うのに必要な電流検出手段、電圧検出手段及び充電制御手段をそれぞれ共通に設ければよいため、蓄電装置の構成を簡略化してコストを低減することができる。
また、図1及び図5に示したように、各増設用キャパシタセルC19,C20はキャパシタバンク60を構成するために直列接続したキャパシタセルC1,C2にそれぞれ逆流防止用のダイオードD1,D2を介して並列に接続しているため、充電時には各増設用キャパシタセルC19,C20も他のセルC1〜C18と同様に充電電流が流れて充電することができる。そして、増設用キャパシタセルC19,C20を設けたことにより充電容量が大きくなるため、外部出力端子T2、T3からはより大きな電流あるいは長時間に亘って電力を取り出すことができる。
また、キャパシタセルC1,C2から増設用キャパシタセルC19,C20へ電流が流れる方向にダイオードD1,D2を設けているため、外部端子T1、T3からの放電により、直列に接続した18個のキャパシタセルC1〜C18の端子電圧がそれぞれ低下しても、各増設用キャパシタセルC19,C20の蓄電電圧は保持され、外部出力端子T2、T3からのバックアップ電力を確保することができる。
なお、ダイオードD1,D2を設けずに各増設用キャパシタセルC19,C20を直接キャパシタセルC1,C2に並列に接続したり、増設用キャパシタセルを設けずに、外部出力端子T4,T2をキャパシタバンク60を構成するコンデンサC1,C2の各正極端子にそれぞれ直接接続することも可能である。このように、必要とする補助電力やバックアップ電力の仕様に応じて外部出力端子や増設用キャパシタセルを任意の数と配置でキャパシタバンク60に接続すればよい。
以上で各実施例の説明を終了するが、上述の各実施例に共通して、各部の仕様や構成は上述したものに限定されることはなく、この発明の主旨に沿う範囲内で種々の変更をすることが可能である。
この発明による蓄電装置は、必要とする補助電力又はバックアップ電力の電圧がそれぞれ異なる場合でも、それらの電力を共通の蓄電装置によって供給することができる。
そのため、各種の電気機器の補助電源やバックアップ電源に適用できるが、モノクロ及びカラーの複写機、プリンタ、ファクシミリ装置及びそれらの機能を複合した複合機等の各種の画像形成装置に適用すると特に効果的であり、定着装置の補助電源として使用して初期起動時間を短縮したり、大容量メモリをバックアップしたり、あるいは省エネモード時にも多くの機能を活かすことができる高性能な画像形成装置を、安価に提供することができる。
この発明による蓄電装置の一実施例およびそのその蓄電装置から電力を供給される画像形成装置の一部を示す回路図である。 この発明による画像形成装置の一実施例であるカラー複合機の機構部全体の概略構成図である。 図2における定着装置の概略構成を示す縦断側面図である。 図2に示したカラー複合機を制御する制御系の構成を示すブロック図である。 図1に示した蓄電装置におけるキャパシタバンクの接地側の2個のキャパシタセルとそれに並列に接続した増設用キャパシタセルおよびバランス回路に係る部分の具体的な回路例を示す回路図である。
符号の説明
1:カラー複合機(画像形成装置) 1A:画像形成部 1B:給紙部
1C:画像読取部 1D:自動原稿給送装置(ADF) 11:定着装置
2:中間転写ベルト 3Y,3M,3C,3B:感光体 4:帯電装置
5:書込み装置 6:現像装置 7:1次転写装置 8:クリーニング装置
9:2次転写装置 10:中間転写ベルトのクリーニング装置
21:定着ローラ 22:加圧ローラ 23,24:ACヒータ
25:DCヒータ 26,27:サーミスタ
30:LAN 31:装置制御部 32:操作パネル制御部
33:ハードディスク装置(HDD)
34:LANインタフェースボード 35:FAXコントロールユニット
36:画像形成エンジン制御部 37:画像読取制御部 38:書込み制御部
40:電話回線 41:カラーCCD 51:CPU 52:ASIC
60:キャパシタバンク 61:バイパス回路 62:充電用電源部
63:スイッチング・レギュレータIC(電源制御部)
64:充電制御部(充電手段) 65:主電源部 66:DC−DCコンバータ
81:充電電圧検出回路 82:フィードバック変換回路
83:フィードバック検出回路 84:周波数設定回路 85:OR回路
86:放電回路 87:電源供給回路
97:アクチュエータ 98:メモリ 99:バックアップ電池
T1,T2,T3,T4:外部出力端子 C1〜C18:キャパシタセル
C19,C20:増設用キャパシタセル B1〜B20:バランス回路
R1,R2:抵抗 X1:シャントレギュレータ Q1,Q2:トランジスタ
PC1,PC2,PC3:フォトカプラ BL:バンクフルライン
CL:セルフルライン D1,D2,D11,D23,D25,D26:ダイオード

Claims (8)

  1. 直列に接続されたそれぞれ電気二重層コンデンサからなる複数のキャパシタセルと、該複数のキャパシタセルを充電する充電手段と、前記直列に接続された複数のキャパシタセルのうちの接地側に連続して接続された所定数のキャパシタセルから電力を取り出す電力出力手段とを備えたことを特徴とする蓄電装置。
  2. 請求項1記載の蓄電装置において、前記所定数のキャパシタセルにそれぞれ並列に接続された増設用キャパシタセルを設けたことを特徴とする蓄電装置。
  3. 請求項2記載の蓄電装置において、前記所定数のキャパシタセルにそれぞれ前記増設用キャパシタセルを並列に接続する回路に、前記所定数の各キャパシタセルから前記各増設用キャパシタセルに向けて電流が流れる方向にそれぞれダイオードを設け、前記電力出力手段は該ダイオードと前記増設用キャパシタセルとの間から電力を取り出すことを特徴とする蓄電装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蓄電装置を設け、前記電力出力手段によって取り出した電力を、プログラム、画像データ及びパラメータの少なくとも一つを記憶するメモリに供給するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4記載の画像形成装置において、前記電力出力手段によって取り出した電力の最大電圧が、メモリのバックアップ電池による供給電力より高い電圧で、且つ当該画像形成装置の主電源による供給電力より低い電圧であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蓄電装置を設け、前記電力出力手段によって取り出した電力を、画像読取部、現像部、用紙搬送部の少なくとも一つを駆動するアクチュエータに供給するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蓄電装置を設け、前記電力出力手段によって取り出した電力を、当該画像形成装置の全体、操作パネル部、通信部、画像読取部及び画像形成部の少なくとも一つを制御する制御回路に供給するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蓄電装置を設け、前記電力出力手段によって取り出した電力を定着装置に補助電源の電力として供給するようにしたことを特徴とする画像形成装置。

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