JP5309613B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電熱器を備えた定着装置を有する画像形成装置に関する。
プリンタ及び複写機等の電子写真方式の画像形成装置は、各種工程を経て記録紙上に転写されたトナー像を熱及び圧力により記録紙に定着させるための定着装置を備えている。
一般に、定着装置はトナーを溶融するための熱を供給するハロゲンランプ等の電熱器を備えており、このような電熱器の通電制御には所謂ゼロクロス制御が採用されている。
ここで、ゼロクロス制御とは、交流電源の電圧がゼロ近くになる瞬間(ゼロクロス点)にスイッチングを行うことにより半波単位での通電を行う制御方法である。ゼロクロス制御によれば、スイッチング時の突入電流を防止することができ、スイッチングノイズの発生を抑制することができる。
しかし、ゼロクロス制御によると通電のオン/オフの切り替えを半波単位でしか行うことができないため、電熱器への通電により電源が一時的に過負荷状態に達する可能性がある。その結果、電源電圧が不安定になり、同一の電源環境にある蛍光灯がちらつく等の不具合が生じる虞がある。その対策として、所定の位相角においてスイッチングを行う制御方法(すなわち位相制御)が広く採用されているが、位相制御は大きなスイッチングノイズを伴うため専用のノイズフィルタを併設する必要がある。ここで、一般にノイズフィルタは消費電力が大きいため、位相制御を実行することで画像形成装置全体の消費電力が増加することになる。このような消費電力の増加を抑制するためには、位相制御の実行を必要な場面のみに限定することが好ましい。
これに関連して、以下の特許文献1には、プリントモード/待機モードのような動作モードに応じてゼロクロス制御と位相制御とを切り替え可能な画像形成装置が提案されている。
しかし、このように単に動作モードに応じて制御方法を切り替えるだけでは、電源が過負荷状態に達していない場合にも位相制御が実行されることになるため、消費電力の増加を十分に抑制することはできない。
特開2001−305905号公報
本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、装置内に設けられた電熱器への通電により電源電圧が不安定になることを防止しつつ、装置全体の消費電力の増加を抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)電熱器を備えた定着装置と、前記電熱器に印加される交流電源の電圧降下を検出する電圧降下検出手段と、検出した前記電圧降下が、前記交流電源が過負荷状態にあることを示す第1基準値未満である場合には前記電熱器への通電制御をゼロクロス制御により行い、検出した前記電圧降下が前記第1基準値以上である場合には前記電熱器への通電制御を位相制御により行う通電制御手段と、前記通電制御手段が前記電熱器への通電制御を位相制御により行うときに、前記画像形成装置を冷却するために作動される冷却装置と、を含み、作動された前記冷却装置は、前記通電制御手段が前記電熱器への通電制御をゼロクロス制御により行うときに、停止されることを特徴とする画像形成装置。
(2)前記第1基準値は、5%であることを特徴とする上記(1)に記載の画像形成装置。
(3)検出した前記電圧降下が、前記交流電源が過負荷状態にあることを示す前記第1基準値よりも大きい第2基準値以上である場合には前記電熱器への通電を停止する通電停止手段をさらに含むことを特徴とする上記(1)または(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記通電停止手段が前記電熱器への通電を停止したことをユーザに対して表示するための表示手段をさらに含むことを特徴とする上記(3)に記載の画像形成装置。
(5)前記第2基準値は、20%であることを特徴とする上記(3)または(4)に記載の画像形成装置。
本発明に係る画像形成装置によれば、電圧降下の大小に応じて電熱器のゼロクロス制御と位相制御を切り替えることで電源電圧が不安定になることを防止しつつ、大きな電力消費を伴う位相制御の実行時間を最小限に抑えることができる。その結果、同一の電源環境にある蛍光灯のちらつき等を防止しつつ、画像形成装置全体の消費電力の増加を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置としてのプリンタ1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、プリンタ1は、制御部11、記憶部12、操作部13、印刷部14、電源部15、及び通信インタフェース16を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス17を介して相互に接続されている。
制御部11はCPUであり、プログラムに従って上記各部の制御や各種の演算処理等を行う。
記憶部12は、予め各種プログラムやパラメータを格納しておくROM、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM、各種プログラムやパラメータを格納し、または画像処理により得られた画像データ等を一時的に保存するために使用されるハードディスク等からなる。
操作部13は、各種情報を表示し、または各種設定入力を行うタッチパネル、コピー枚数等を設定するテンキー、動作の開始を指示するスタートキー、動作の停止を指示するストップキー、各種設定条件を初期化するリセットキー等の各種固定キー、表示ランプ等からなる。
印刷部14は、画像データを電子写真方式により帯電、露光、現像、転写および定着の各工程を経て用紙に画像データを印刷して排出する。印刷部14の詳細についてはさらに後述する。
電源部15は、外部交流電源の電圧を、プリンタ1の各部を駆動するために必要な電圧に調節する。具体的には、交流電圧を変圧したり、一定の直流電圧に変換したり、交流電圧による電力を調整したり、電源ノイズを除去したりする機能を有する。電源部15の詳細についてはさらに後述する。
通信インタフェース16は、プリンタ1と外部機器との間で通信を行うためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格によるネットワークインタフェースや、USB、IEEE1394等のシリアルインタフェース、SCSI、IEEE1284等のパラレルインタフェース、Bluetooth(ブルートゥース)、IEEE802.11、HomeRF、IrDA等の無線通信インタフェース等の各種ローカル接続インタフェース、電話回線に接続するための電話回線インタフェース等が用いられる。
上記構成により、プリンタ1は、外部機器から受信した印刷ジョブに基づき記録紙等に印刷出力を行うことができる。なお、通常、制御部11、記憶部12、及び通信インタフェース16は、外部機器から印刷ジョブを受信し、印刷部14が処理可能な画像データを生成するためのプリンタコントローラとしてプリンタ1に実装される(図2参照)。
続いて、本実施形態に係るプリンタ1の印刷部14についてさらに詳細に説明する。図2は、本実施形態に係るプリンタ1の概略図であって、印刷部14を中心に示している。
図2のように、印刷部14は、電子写真方式により記録紙上に画像を形成するものであり、記録紙を収容・搬送する給紙部14aと、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)の作像部14bと、後述する中間転写ベルトc1にトナー像を形成する中間転写ユニット14cと、中間転写ベルトc1に形成されたトナー像を記録紙に転写する2次転写ローラ14dと、中間転写ベルトc1に付着したトナーを除去・回収するクリーニングユニット14eと、トナー像を記録紙に溶融付着させて定着する定着装置14fと、トナー像が定着された記録紙をプリンタ外部へ排紙及び保管する排紙部14gと、を有する。さらに、本実施形態に係るプリンタ1は、機内を冷却するための冷却ファン14hを有する。
給紙部14aは、記録紙を収納する給紙カセットa1と、給紙カセットa1から記録紙を繰り出すための給紙ローラa2と、給紙ローラa2によって繰り出される記録紙を図に示す上方へ繰り出すタイミングをとるためのレジストローラa3と、を備えている。
作像部14bは、Y,M,C,Kの現像装置b1を備え、各現像装置b1には、a−Si(アモルファスシリコン)等からなる感光体ドラムb11と、感光体ドラムb11を帯電する帯電部b12と、帯電された感光体ドラムb11を露光して、感光体ドラムb11の表面に静電潜像を形成する露光部b13と、が設けられている。各感光体ドラムb11は、図中の矢印方向に、それぞれ回転可能に設けられている。
中間転写ユニット14cは、中間転写ベルトc1と、中間転写ベルトc1を張架する駆動ローラc2及び従動ローラc3と、感光体ドラムb11に形成されたトナー像を中間転写ベルトc1に転写するための転写ローラc4と、を有する。駆動ローラc2は、不図示のモータ等によって回転駆動され、中間転写ベルトc1は、この駆動ローラc2に従動して回転し、さらに、従動ローラc3は、中間転写ベルトc1に従動して回転する。また、中間転写ベルトc1は、転写ローラc4によって各感光体ドラムb11に押し付けられた状態となっている。
2次転写ローラ14dは、従動ローラc3と、中間転写ベルトc1を挟むように配置されている。クリーニングユニット14eは、中間転写ベルトc1に付着したトナーを除去するクリーニング装置e1と、クリーニング装置e1によって除去されたトナーを回収するトナー保管ボックスe2と、を有する。
定着装置14fは、加圧ローラf1と、加圧ローラf1に対向する加熱ローラf2と、加熱ローラf2の内部に設けられた電熱器としてのヒータランプf3と、を有する。加圧ローラf1は、加熱ローラf2に対して一定圧力で押し付けられ、加熱ローラf2との接触部分において記録紙を挟み込むためのニップ部を形成する。加熱ローラf2は、ヒータランプf3により表面を一定温度に加温された状態で不図示のモータ等によって回転駆動される。ヒータランプは一例としてハロゲンランプである。2次転写ローラ14dから搬送された記録紙がニップ部を通過すると、記録紙上の未定着トナーがニップ部の熱及び圧力により溶融・浸透し、記録紙にトナー像が定着される。
排紙部14gは、定着装置14fから搬送された記録紙を外部に繰り出すための排出ローラg1と、排出ローラg1によって繰り出された記録紙を保管する排紙トレイg2と、を有する。
冷却ファン14hは、ファンの回転によりプリンタ1内の熱を外部に放出する。冷却ファン14hは、印刷部14や電源部15が発生する熱によりプリンタ1内部が過度の高温に達することを防止する。
続いて、本実施形態に係るプリンタ1の電源部15についてさらに詳細に説明する。図3は、本実施形態に係るプリンタ1の電源部15の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、電源部15は、ノイズフィルタ151と、直流電圧生成部152と、ゼロクロス検出回路153と、電源電圧検出回路154と、ゼロクロス制御回路155と、位相制御回路156と、位相制御用ノイズフィルタ157と、を有している。
ノイズフィルタ151は、電源部15が接続された外部交流電源のノイズを除去する。直流電圧生成部152は、外部交流電源の交流電圧に基づき一定の直流電圧(+5V、+24V等)を生成する。ゼロクロス検出回路153は、外部交流電源のゼロクロス点を検出する回路であり、ゼロクロス点を検出したら制御部11にゼロクロス信号を送信する。電源電圧検出回路154は、外部交流電源の電圧をモニタし、制御部11に電圧モニタ信号を送信する。ゼロクロス制御回路155は、制御部11からのゼロクロス制御信号を受信し、ヒータランプf3への通電のゼロクロス制御を実行する。位相制御回路156は、制御部11からの位相制御信号を受信し、ヒータランプへの通電の位相制御を実行する。位相制御用ノイズフィルタ157は、位相制御回路156によるヒータランプf3のオン/オフ切り替え時に発生するスイッチングノイズを除去する。
ゼロクロス制御回路156によれば、常に交流電源の電圧ゼロ付近でスイッチングが行われるため、ヒータランプf3への突入電流を防止することができ、スイッチングノイズを低減することができる。しかし、ゼロクロス制御回路156による制御は常に半波単位で行われるため、ヒータランプf3への通電により交流電源が一時的に過負荷状態に達し、電源電圧が不安定になるという不具合が発生する虞がある。具体的には、同一の電源環境下にある蛍光灯がちらつく等の不具合が発生する虞がある。
そこで、本実施形態のプリンタ1は、電源電圧が過負荷状態に達した場合には、ゼロクロス回路155ではなく位相制御回路156によりヒータランプf3への通電制御を行う。位相制御回路156は、スイッチングを行う位相角を制御することでヒータランプf3への通電時間を細かく調節することができる。そのため、通電時間を十分小さく設定することでヒータランプf3への電力供給をスローアップし、電源電圧が不安定になることを防止できる。
なお、位相制御回路156を稼動する際には、スイッチングノイズ除去のため、消費電力の大きな位相制御用ノイズフィルタ157を併せて稼動する必要があるが、本実施形態のプリンタ1は、以下のような処理を行うことにより、位相制御回路156(及び位相制御用ノイズフィルタ157)の稼働時間を最小限に抑えることができる。
次に、本実施形態に係るプリンタ1において、定着装置14f内のヒータランプf3への通電制御のための動作について説明する。図4は、本実施形態に係るプリンタ1の処理の手順を示すフローチャートである。
なお、図4のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、記憶部12に制御プログラムとして記憶されており、動作開始の際に制御部11により読み出されて実行される。
先ず、プリンタ1は、ヒータランプf3への通電がオンにされるまで待機し(S101のNO)、オンにされたら(S101のYES)、電源電圧検出回路154により外部交流電源の電圧を検出して(S102)、制御部に電圧モニタ信号を送信する(図3参照)。そして、制御部11により、受信した電圧モニタ信号に基づき、その時点での電圧降下ΔVを計算する。
図5は、100Vの外部交流電源に接続されたプリンタ1のヒータランプf3への通電がオンに切り替えられたときの電圧波形の一例を示す図である。図中の実線1)は、ヒータランプf3がオンにされたときの電圧降下ΔVが5%未満であった例を示しており、点線2)及び3)は、ΔVがそれぞれ5%以上、及び20%以上であった例を示している。このような電圧降下ΔVの大小は、同一の電源環境下にある負荷の状態や、ヒータランプf3の温度等に依存する。
続いて、プリンタ1は、電圧降下ΔVが、交流電源が過負荷状態にあることを示す一定の基準値C1未満であるかどうかを判定する(S103)。なお、本例では基準値C1を5%としている。
ここで、ΔV<C1である場合には(S103のYES)、ゼロクロス制御を行っても電源電圧が不安定になる可能性は低い(つまり、蛍光灯のちらつき等の不具合が発生する可能性は低い)と判断し、制御部11からゼロクロス制御回路155にゼロクロス制御信号を送信する(図3参照)。そして、制御部11からのゼロクロス制御信号を受信したゼロクロス制御回路155により、ヒータランプf3への通電のゼロクロス制御を行う(S104)。
なお、ゼロクロス制御実行時のヒータランプf3への通電時間は、その時点でのヒータランプf3の状況等に応じて適宜変更可能である。つまり、連続印刷等のためにヒータランプf3の急速な加温が必要である場合には100%通電を行うことも可能であるし、プリンタ1が待機状態にある等の理由でヒータランプf3の加温が必要ない場合にはいくつかの半波ごとの通電を行うことも可能である。
また、ΔV≧C1である場合(S103のNO)、つまり、電源が過負荷状態にある場合には、さらに、電圧降下ΔVが著しい過負荷状態を示す一定の基準値C2未満であるかどうかを判定する(S105)。なお、本例では基準値C2を20%としている。
ここで、ΔV<C2である場合には(S105のYES)、ヒータランプf3の位相制御を行うため、制御部11から位相制御回路156に位相制御信号を送信する(図3参照)。そして、制御部11からの位相制御信号を受信した位相制御部156により、ヒータランプf3への通電の位相制御を行う(S106)。このように位相制御によりヒータランプf3への供給電力をスローアップすることで、交流電圧が不安定になり蛍光灯のちらつき等の不具合が生じることを防止できる。
なお、位相制御実行時のヒータランプf3への通電時間は、その時点での電源環境等に応じて適宜変更可能である。つまり、その時点での電圧降下ΔVが比較的小さい場合には通電時間を長くし、そうでない場合には通電時間を短くするような制御が可能である。なお、記録部12には種々の電源環境に応じた最適な制御方法に関するデータが格納されており、制御部11は、同データを参照することで位相制御部156に最適な制御方法を指示することが可能である(図3参照)。
他方、S105においてΔV≧C2である場合には(S105のNO)、ヒータランプf3への通電を続けることは不適切であると判断し、ヒータランプf3への通電をオフに切り替えて(S107)処理を終了する。なお、このときに操作部13によりユーザに対してエラー表示を行うことが好ましい。
続いて、プリンタ1は、ヒータランプf3への通電がオフにされたかどうかを判定し(S108)、オフにされた場合には(S108のYES)そのまま処理を終了し、オフにされていない場合には(S108のNO)、オフにされるまでの間、上記S102以降のステップを繰り返し実行することになる。
次に、本実施形態におけるヒータランプf3に印加される電圧波形について説明する。図6は、本実施形態のプリンタ1においてヒータランプf3への通電がオンにされた後の電圧波形を、ゼロクス検出回路153からのゼロクロス信号、及び制御部11からの位相制御信号/位相制御信号とともに示す。図6は、ヒータランプf3への通電がオンにされたときの電圧降下ΔVが5%以上かつ20%未満であった場合の電圧波形を示す(図5の点線2)参照)。
図6の電圧波形ように、ヒータランプf3への通電がオンにされた後の一定期間においては、ヒータランプf3の供給電力をスローアップするための位相制御が行われている(図4のS106)。これは、ヒータランプf3がオンにされたときに検出された電圧降下ΔVが5%以上かつ20%未満であったためである(S102及びS103のNO、S104のYES)。なお、位相制御実行時には、スイッチングノイズを除去するための位相制御用ノイズフィルタ157が稼動している。
そして、一定期間経過後に電源電圧が安定し、電圧降下ΔVが5%未満に低下したら(S3のYES)、スローアップのための位相制御を終了し、通常のゼロクロス制御を行う(S104)。
このように本実施形態によれば、ヒータランプf3への通電制御のための位相制御の実行を必要な場面のみに限定することができ、位相制御回路156の稼動時間を最小限に抑えることができる。その結果、消費電力が大きい位相制御用ノイズフィルタ157の稼働時間をも最小限に抑えることができるので、電源電圧の不安定化による蛍光灯のちらつき等を効果的に防止しつつ、プリンタ1全体の消費電力の増加を抑制することができる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るプリンタ1の構成は前述した第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。第1の実施形態との相違点は、冷却ファン14hをヒータランプf3の制御方法に応じて作動させる点である。
図7は、本実施形態に係るMFP1の処理の手順を示すフローチャートである。なお、図7のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、記憶部12に制御プログラムとして記憶されており、動作開始の際に制御部11により読み出されて実行される。
先ず、プリンタ1は、ヒータランプf3への通電がオンにされるまで待機し(S201のNO)、オンにされたら(S102のYES)、電源電圧検出回路154により外部交流電源の電圧を検出して(S202)、制御部に電圧モニタ信号を送信する(図3参照)。そして、制御部11により、受信した電圧モニタ信号に基づき、その時点での電圧降下ΔVを計算する。
続いて、プリンタ1は、電圧降下ΔVが、交流電源が過負荷状態にあることを示す一定の基準値C1未満であるかどうかを判定する(S203)。なお、本例では基準値C1を5%としている。
ここで、ΔV<C1である場合には(S203のYES)、ゼロクロス制御を行っても電源電圧が不安定になる可能性は低い(つまり、蛍光灯のちらつき等が発生する可能性は低い)と判断し、制御部11からゼロクロス制御回路155にゼロクロス制御信号を送信する(図3参照)。そして、制御部11からのゼロクロス制御信号を受信したゼロクロス制御回路155により、ヒータランプf3への通電のゼロクロス制御を行う(S204)。
続いて、本実施形態のプリンタ1は、作動中の冷却ファン14hを停止する(S205)。これは、ゼロクロス制御実行時には、発熱量の大きい位相制御用ノイズフィルタ157が稼動していないため、冷却ファン14hを停止してもプリンタ1内部が過度の高温に達する可能性は低いと考えられるためである。このように、冷却ファン14hの不要な作動時間を短縮することで、プリンタ1全体の消費電力を削減することができる。
また、ΔV≧C1である場合(S203のNO)、つまり、電源が過負荷状態にある場合には、さらに、電圧降下ΔVが著しい過負荷状態を示す一定の基準値C2未満であるかどうかを判定する(S206)。なお、本例では基準値C2を20%としている。
ここで、ΔV<C2である場合には(S206のYES)、ヒータランプf3への通電の位相制御を行うため、制御部11から位相制御回路156に位相制御信号を送信する(図3参照)。そして、制御部11からの位相制御信号を受信した位相制御回路156により、ヒータランプf3への通電の位相制御を行う(S207)。このように位相制御によりヒータランプf3への供給電力をスローアップすることで、交流電圧が不安定になり蛍光灯のちらつき等の不具合が生じることを防止できる。
続いて、本実施形態のプリンタ1は、停止中の冷却ファン14hを作動させる(S208)。これは、位相制御実行時には発熱量の大きい位相制御用ノイズフィルタ157が稼動しているため、冷却ファン14hを作動させないとプリンタ1内部が過度の高温に達する可能性が高いと考えられるためである。
他方、S206においてΔV≧C2である場合には(S206のNO)、ヒータランプf3への通電を続けることは不適当であると判断し、ヒータランプf3への通電をオフに切り替えて(S209)処理を終了する。なお、このときに操作部13によりユーザに対してエラー表示を行うことが好ましい。
続いて、プリンタ1は、ヒータランプf3への通電がオフにされたかどうかを判定し(S210)、オフにされた場合には(S210のYES)そのまま処理を終了し、オフにされていない場合には(S210のNO)、オフにされるまでの間、上記S202以降のステップを繰り返し実行することになる。
以上のように、本実施形態のプリンタ1は、ヒータランプf3の通電制御方法に応じて冷却ファン14hの作動/停止を切り替えることができる。つまり、本実施形態において、プリンタ1の冷却ファン14hは、ヒータランプf3への通電がオンであるときに以下の表1に示されるような状態にあることになる。
Figure 0005309613
このように、発熱量の大きい位相制御用ノイズフィルタ157が稼動しておらず、プリンタ1内部が過度の高温に達する可能性が低いと考えられるときには、冷却ファン14hが自動的に停止されるので、プリンタ1全体の消費電力を削減することが可能となる。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。例えば、上記実施形態においては、本発明に係る画像形成装置としてプリンタを例に挙げて説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されない。つまり、本発明の画像形成装置は、加熱式の定着装置を備えている限りいかなるものであってもよく、一例として、スキャン機能、プリント機能、コピー機能、及び電子メールプリント機能等を有する多機能周辺機器(MFP Multiple Function Peripheral)であってもよい。
本発明による画像形成装置は、上記各手順を実行するための専用のハードウエア回路によっても、また、上記各手順を記述したプログラムをCPUが実行することによっても実現することができる。後者により本発明を実現する場合、画像形成装置を動作させる上記プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ROMやハードディスク等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込んでもよい。
本発明の一実施形態に係るプリンタの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るプリンタの印刷部を中心に示す概略図である。 本発明の一実施形態に係るプリンタの電源部の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るプリンタの処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るプリンタが接続された交流電源の電圧波形の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプリンタのヒータランプに印加される電圧波形の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るプリンタの処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ、
11 制御部、
14 印刷部、
14f 定着装置、
14h 冷却ファン、
15 電源部、
151 ノイズフィルタ、
152 直流電圧生成部、
153 ゼロクロス検出回路、
154 電源電圧検出回路、
155 ゼロクロス制御回路、
156 位相制御回路、
157 位相制御用ノイズフィルタ、
f1 加圧ローラ、
f2 加熱ローラ、
f3 ヒータランプ。

Claims (5)

  1. 電熱器を備えた定着装置と、
    前記電熱器に印加される交流電源の電圧降下を検出する電圧降下検出手段と、
    検出した前記電圧降下が、前記交流電源が過負荷状態にあることを示す第1基準値未満である場合には前記電熱器への通電制御をゼロクロス制御により行い、検出した前記電圧降下が前記第1基準値以上である場合には前記電熱器への通電制御を位相制御により行う通電制御手段と、
    前記通電制御手段が前記電熱器への通電制御を位相制御により行うときに、前記画像形成装置を冷却するために作動される冷却装置と、を含み、
    作動された前記冷却装置は、前記通電制御手段が前記電熱器への通電制御をゼロクロス制御により行うときに、停止されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1基準値は、5%であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 検出した前記電圧降下が、前記交流電源が過負荷状態にあることを示す前記第1基準値よりも大きい第2基準値以上である場合には前記電熱器への通電を停止する通電停止手段をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記通電停止手段が前記電熱器への通電を停止したことをユーザに対して表示するための表示手段をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2基準値は、20%であることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
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