JPH1020711A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1020711A
JPH1020711A JP8195259A JP19525996A JPH1020711A JP H1020711 A JPH1020711 A JP H1020711A JP 8195259 A JP8195259 A JP 8195259A JP 19525996 A JP19525996 A JP 19525996A JP H1020711 A JPH1020711 A JP H1020711A
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JP
Japan
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heating element
power supply
heating
heater
transfer material
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JP8195259A
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English (en)
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Hiroko Ogama
裕子 大釜
Satoru Izawa
悟 伊澤
Masahiro Goto
正弘 後藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電源のユニバーサル化を行った場
合でも、低コストで、フリッカー及びスイッチングノイ
ズの発生を抑えることのできる画像形成装置を提供する
ことを目的としている。 【解決手段】 フィルム加熱方式の定着装置により像担
持体上の未定着トナー像を定着させる画像形成装置にお
いて、使用電源電圧を検知した結果(4a〜4c)、使
用電源電圧が低電圧側の場合には、位相制御を行うこと
で(4d)、フリッカーを防止すると共に、高電圧側の
場合には、波数制御を行うことで(4c)、スイッチン
グノイズを防止しつつ、ヒーターの電力制御を行う(4
f〜4l)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式プリン
ター、複写機及び静電記録装置等に用いられる加熱定着
装置、特にフィルム加熱方式の加熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転写材上の未定着画像を定着する
方式としては、熱効率、安全性が良好な接触加熱型の定
着装置が広く用いられている。中でも省エネルギーの観
点からエネルギー効率が高く表面温度の立ち上がりの早
い、熱容量の極めて小さなフィルムを内部から加熱する
フィルム加熱方式の加熱定着装置が特開昭63−313
182号公報、特開平2−157878号公報、特開平
4−44075〜44083号公報、特開平4−204
980〜204984号公報等に提案されている。
【0003】このフィルム加熱方式の加熱定着装置は、
薄肉の耐熱性フィルムまたはシートと、該耐熱性フィル
ムまたはシートの移動駆動手段と、該耐熱性フィルムま
たはシートを中にしてその一方面側に固定支持して配置
された一定温調される加熱体としてのヒーターと、他方
面側に該ヒーターに対向して配置された加圧部材とを有
しており、上記耐熱性フィルムまたはシートを挟んで該
ヒーターと該加圧部材との圧接で形成される定着ニップ
部に、トナー像等の顕画剤像が担持された転写材を搬送
導入させて該顕画剤像を該転写材に定着させるものであ
る。
【0004】つまり、画像定着実行時においては、耐熱
性フィルムまたはシートを移動駆動手段により転写材と
順方向に略同一速度で走行移動させ、搬送されてきた転
写材を定着ニップ部に導入すると共に、加圧部材により
転写材の顕画剤像担持面を耐熱性フィルムまたはシート
を介してヒーターに密着させて加圧し、さらにヒーター
により転写材の顕画剤像担持面を耐熱性フィルムまたは
シートを介して加熱することにより、顕画剤像を軟化溶
融させ、転写材上に永久画像として定着させている。
【0005】このフィルム加熱方式の加熱定着装置の具
体的な一例の概略構成を図13に、また、図13の加熱
定着装置におけるヒーター及び通電制御系の概略構成を
図14に示す。
【0006】図13において、1はエンドレスベルト状
の耐熱性フィルムとしての定着フィルムであり、該定着
フィルム1としては、熱容量を小さくしてクイックスタ
ート性を向上させるために、膜厚が総厚100μm以
下、好ましくは40μm以下20μm以上で耐熱性・離
型性・強度・耐久性等のあるPTFE、PFA、PPS
等の単層フィルム、あるいはポリイミド、ポリアミドイ
ミド、PEEK、PES等のフィルム表面にPTFE、
PFA、FEP等を離型層としてコーティングした複合
層フィルム等が用いられる。
【0007】また、該定着フィルム1は、互いに略平行
に配設した駆動ローラ111と、テンションローラを兼
ねる従動ローラ112と、加熱体としてのヒーター2と
の三部材間に懸回張設させてあり、駆動ローラ111の
回転により、少なくとも画像定着実行時は矢印に示す時
計方向にヒーター2の表面に密着して該ヒーター2の表
面を摺動しながら所定の周速度、即ち画像形成部(A)
側から搬送されてくる未定着トナー画像Tを担持した転
写材Pの搬送速度と略同一周速度でシワなく回転駆動さ
れる。
【0008】また、このヒーター2は、ヒーターホルダ
ー13により断熱支持されており、シリコーンゴム等の
離型性の良いゴム弾性層を有する加圧部材としての加圧
ローラ10が、定着フィルム1を挟んで総圧4〜15k
gで該ヒーター2に圧接するように配設され、定着ニッ
プ部Nを形成している。
【0009】従って、定着フィルム1が回転駆動されて
いる状態において、ヒーター2が後述するように電力供
給により発熱すると、ヒーター2と加圧ローラ10との
定着ニップ部Nに導入された転写材Pは、定着フィルム
1に密着して定着フィルム1と一緒の重なり状態で定着
ニップ部Nを通過していくと共に、ヒーター2からの熱
エネルギーを受け、転写材P上の未定着トナー画像Tが
加熱溶融定着される。そして、転写材Pは定着ニップ部
Nを通過し、定着フィルム1から分離して排出される。
【0010】以上のような定着装置におけるヒーター2
は、図14に示すように、定着フィルム1の移動方向に
略直交する方向を長手とする、Al23(アルミナ)、
AlN、SiC等の電気絶縁性、耐熱性、低熱容量の細
長のセラミック基板3を有している。そして、この基板
3の一方面側(表面側)には、基板幅方向中央部に基板
長手に沿って、発熱源としての銀パラジウム(Ag/P
d)、RuO2、Ta2N等の通電発熱体4が、線状ある
いは帯状に形成されおり、この通電発熱体4の両端部に
は、この通電発熱体4と導通させた給電電極5,6が形
成されている。また、この基板3の通電発熱体形成面
は、表面保護層としてのガラス等の電気絶縁性オーバー
コート層7により被覆されており、このオーバーコート
層7側を定着フィルム1との接触摺動面側として外部露
呈させ、ヒーターホルダー13に固定支持させてある。
一方、基板3の他方面側(背面側)には、温度検知素子
としてのサーミスタ8と、サーマルプロテクタと呼ばれ
る安全対策用温度検知素子としての温度ヒューズ9と
が、それぞれ接触して設けられている。
【0011】従って、通電発熱体4の両端給電電極5,
6間に交流電源20より電圧が印加されると、該通電発
熱体4の発熱によりヒーター2が昇温し、その温度は、
基板背面のサーミスタ8で検出され、検出情報として通
電制御回路15へフィードバックされ、交流電源20に
よる通電発熱体4への通電が制御されることで所定の定
着温度に維持される。
【0012】このヒーター2の通電制御は、通電発熱体
4に対する印加電圧または電流をコントロールするか、
通電時間をコントロールする方法が採られており、通電
時間をコントロールする方法には、電源波形の半波ごと
に通電の実行と停止を制御するゼロクロス波数制御と、
電源波形の半波ごとに、通電する位相角を制御する位相
制御とがある。
【0013】即ち、サーミスタ8の出力をA/D交換し
てCPUに取り込み、その情報を基にSSRにより通電
発熱体4に通電するAC電圧を位相制御あるいは波数制
御等でパルス幅変調し、サーミスタ8によるヒーター2
の検知温度が一定となるように通電発熱体4への通電を
制御している。
【0014】従って、サーミスタ8は、大小どのような
サイズの転写材が供給されても、ヒーター2の転写材通
過部が一定温度となるように、常に転写材の通過領域に
あたる位置に配置されている。
【0015】また、温度ヒューズ9は、通電発熱体4に
対する通電路に直列に接続してヒーター2の基板3の背
面に接触させて配設してあり、通電発熱体4の通電制御
が不能な事態を生じ、ヒーター2が暴走して異常昇温す
ると、該温度ヒューズ9が作動して通電発熱体4への通
電回路を開放し、通電発熱体4に対する通電を停止する
ようになっている。
【0016】このように、フィルム加熱方式の装置は、
ヒーター2として熱容量が小さいものを用いることがで
きるため、従来の熱ローラ方式等の加熱定着装置に比べ
ウエイトタイム短縮化してクイックスタートが可能とな
り、またクイックスタートが可能となるため使用してい
ないときの予熱が必要なくなり、総合的な意味で省電力
化も図ることができる。
【0017】しかし、フィルム加熱方式の定着装置は、
上述したように、非常に熱容量が小さい構成となってい
るために、少々の熱負荷の変動によっても温度が大きく
変動する。そのため、そのヒーター制御は単なるON/
OFF制御ではなく、多段階電力制御を用いて、よりき
め細かな制御を行う必要がある。
【0018】この電力制御方式には上述したように、ゼ
ロクロス波数制御方式と位相制御方式との二つの方式が
あり、ゼロクロス波数制御方式は、図15(a)に示す
ように、AC複数波を1ユニットとしてその1ユニット
内で通電する半波の数を変えることにより供給電力を制
御する方式であり、位相制御方式は、図15(b)に示
すように、ACの1半波内での通電割合を変えることに
より、供給電力を制御する方式である。
【0019】しかし、これらの多段階電力制御方式を用
いると、機器の消費する電流値に大きな変動があった場
合には、接続された電源供給システム自体のインピーダ
ンスにより電源電圧が変動し、この電源電圧の変動によ
り同一電源供給網に接続されている照明装置にちらつ
き、いわゆるフリッカー(Flicker)を発生させ
ることがあった。
【0020】このフリッカーは複数波のユニット単位で
ON/OFF制御するゼロクロス波数制御で発生し易
く、1回のON/OFFによる電流変動の少ない位相制
御では発生しにくい傾向がある。また同じ電力を消費す
る場合は、使用電源電圧の絶対値が小さいほど電流値の
相対的な変動も大きいためにフリッカーが発生し易い傾
向があり、発熱体抵抗値が低い場合もヒーター制御のO
N/OFFの回数が増えるのに伴ってフリッカーレベル
が悪化することがあった。
【0021】また、フリッカーだけでなく、ON/OF
Fの際に生じる急激な出力変動により、スイッチングノ
イズが発生することもあった。このスイッチングノイズ
は、ON/OFF制御が必ずゼロクロスポイントで行わ
れる波数制御方式では発生しないが、AC半波内の途中
でスイッチングを行う位相制御で発生し易く、また、ス
イッチング時の出力値が大きい程ノイズも大きくなるた
め使用電源電圧が大きい程より大きなノイズが発生する
傾向にある。従って、このスイッチングノイズを低減す
るためには、電源にノイズフィルターを設ける必要があ
る。
【0022】そこで、従来は、100V用電源と100
V用定着装置を有する画像形成装置では、フリッカーを
防止するために位相制御方式で電力制御を行い、電源に
ノイズフィルターを設けてノイズの除去を行っており、
フリッカーの発生しにくい200V用電源と200V用
定着装置の組み合わせでは、スイッチングノイズを防止
するためにゼロクロス波数制御方式で電力を行ってい
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフィルム加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置
では、電源のユニバーサル化が困難な場合があった。こ
の電源のユニバーサル化とは、近年のOA機器の世界的
普及により画像形成装置の使用される地域が使用電源電
圧の異なる多種多様な国や地域にわたるようになったた
めに要求されるもので、一般には表1に示すように、電
源を100V系と200V系の両方に対応可能としたも
のをいう。
【0024】
【表1】
【0025】つまり、ユニバーサル電源を用いる場合
は、当然ながら100V用定着装置と200V用定着装
置各々との組み合わせがあるため、上述したフリッカー
の発生とスイッチングノイズの双方を解決する必要があ
る。
【0026】そこで、ユニバーサル電源を用いる場合に
は、位相制御方式で電力制御を行い、200V系ヒータ
ーの制御時に発生するスイッチングノイズまで除去可能
なノイズフィルターを電源に設ける方法が考えられる。
【0027】しかしながら、このような制御方法を採っ
た場合、200V入力時の高電圧のスイッチングによる
大きなノイズを除去するために高価なノイズフィルター
を使用する必要があり、ユニバーサル電源が非常にコス
トの高いものとなるため実際に実用化には至っていなか
った。
【0028】また、電源のユニバーサル化に伴い、定着
装置の100V系と200V系の共通化も望まれてお
り、100V系ヒーターの発熱体と200V系ヒーター
の発熱体の総抵抗値を同一にすることも考えられたが、
発熱体の総抵抗値を同一にした場合、ヒーターへの通電
がフルオンとなるヒーター立ち上げ時に、使用電源電圧
が100Vのように低い場合は、発熱体抵抗値が高すぎ
ると単位時間当たりの発熱量が小さくなり、プリント信
号を受け取り、定着装置に転写材が到達するまでの時間
に、ヒーターを目標温度に立ち上げることができないこ
とがあった。
【0029】つまり、抵抗発熱体の単位時間当たりの発
熱量P[Joul/s=W]はP=IV=V2/Rで示
されるように、投入された電圧V[V]の2乗に比例
し、発熱体の抵抗[Ω]に反比例するからである。
【0030】また、使用電源電圧が200Vのように高
い場合、発熱体抵抗値を低く設定しすぎると、1回のO
N/OFFによる温度変化が大きくなるため、発熱体の
リップルが大きくなり、温調の精度が粗くなることがあ
った。
【0031】そこで、本発明は、電源のユニバーサル化
を行った場合でも、低コストで、フリッカー及びスイッ
チングノイズの発生を抑えることのできる画像形成装置
を提供することを目的としている。
【0032】また、本発明は、電源のユニバーサル化を
行った場合でも、加熱定着装置におけるヒーターの立ち
上げ時間の短縮化と温調の高精度化を損なうことのない
画像形成装置を提供することを目的としている。
【0033】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、加熱体に耐熱性フィルムを接触
摺動させ、未定着画像の形成された転写材を該フィルム
の加熱体とは反対側の面に密着摺動させて該フィルムと
共に加熱体位置を通過させて、加熱体から該フィルムを
介して転写材及び未定着画像に熱エネルギーを付与し転
写材上の未定着画像を永久画像として定着させる加熱定
着装置を有する画像形成装置において、ユニバーサル電
源と、該ユニバーサル電源への入力電圧検知手段と、上
記加熱体への複数の電力制御方式が設定された電力制御
手段とを有し、該入力電圧検知手段による入力電圧の検
知結果に基づいて上記加熱体の電力制御方式を選択決定
し、上記加熱体への通電制御を行うことにより達成され
る。
【0034】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、入力電圧検知結
果が、85〜133Vの場合には、位相制御方式により
電力制御を行い、187V以上の場合はゼロクロス波数
制御方式により電力制御を行うことにより達成される。
【0035】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、加熱体に耐熱性フィルムを接触摺動さ
せ、未定着画像の形成された転写材を該フィルムの加熱
体とは反対側の面に密着摺動させて該フィルムと共に加
熱体位置を通過させて、加熱体から該フィルムを介して
転写材及び未定着画像に熱エネルギーを付与し転写材上
の未定着画像を永久画像として定着させる加熱定着装置
を有する画像形成装置において、ユニバーサル電源と、
上記加熱定着装置の対応電圧検知手段と、上記加熱体へ
の複数の電力制御方式が設定された電力制御手段とを有
し、上記対応電圧検知手段による上記加熱定着装置の対
応電圧の検知結果に基づいて上記加熱体の電力制御方式
を選択決定し、上記加熱体への通電制御を行うことによ
り達成される。
【0036】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第3の発明において、定着装置対応電
圧検知は、加熱体抵抗検知により行うことにより達成さ
れる。
【0037】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、加熱体に耐熱性フィルムを接触摺動さ
せ、未定着画像の形成された転写材を該フィルムの加熱
体とは反対側の面に密着摺動させて該フィルムと共に加
熱体位置を通過させて、加熱体から該フィルムを介して
転写材及び未定着画像に熱エネルギーを付与し転写材上
の未定着画像を永久画像として定着させる加熱定着装置
を有する画像形成装置において、ユニバーサル電源と、
該ユニバーサル電源への入力電圧検知手段と、上記加熱
体の転写材通過方向に分割した複数の発熱部と、該複数
の発熱部の組み合わせにより発熱部の抵抗値を変更する
複数の電力供給経路とを有し、上記入力電圧検知手段に
よる入力電圧検知の結果に基づいて上記加熱体への電力
供給経路を選択することにより達成される。
【0038】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記目的は、上記第5の発明において、入力電圧が、8
5〜133Vの場合には、複数抵抗発熱体の低抵抗発熱
部分に電力供給を行い、そのほかの場合においては、高
抵抗発熱部分に電力制御を行うことにより達成される。
【0039】さらに、本出願に係る第7の発明によれ
ば、上記目的は、上記第5の発明において、加熱体への
電力制御方式は、波数制御方式であることにより達成さ
れる。
【0040】つまり、本出願に係る第1の発明において
は、入力電圧検知手段により検知したユニバーサル電源
への入力電圧に基づいて、加熱体への電力制御方式を選
択し、加熱体への通電制御を行う。例えば、検知した入
力電圧が低電圧側であれば、位相制御を行うことでフリ
ッカーを防止すると共に、高電圧側であれば、波数制御
を行うことによりスイッチングノイズを防止する。
【0041】また、本出願に係る第2の発明において
は、上記第1の発明の入力電圧検知結果が、85〜13
3Vの場合には、位相制御方式により電力制御を行い、
187V以上の場合はゼロクロス波数制御方式により電
力制御を行うので、85〜133Vの場合には、フリッ
カーが発生せず、187V以上の場合はスイッチングノ
イズが発生しない。
【0042】さらに、本出願に係る第3の発明において
は、対応電圧検知手段により検知した加熱定着装置の対
応電圧の検知結果に基づいて、加熱体の電力制御方式を
選択決定し、加熱体への通電制御を行うので、例えば、
検知した対応電圧が低電圧側であれば、位相制御を行う
ことでフリッカーを防止すると共に、高電圧側であれ
ば、波数制御を行うことによりスイッチングノイズを防
止する。さらに、対応電圧に応じて、加熱体立ち上げ時
と温調時の必要電力量を推定し、適切な電力を供給する
ことで、立ち上げ時間の短縮化及び温調の高精度化を損
なうことがない。
【0043】また、本出願に係る第4の発明において
は、上記第3の発明の定着装置対応電圧検知を加熱体抵
抗検知により行うので、確実に対応電圧を検知する。
【0044】さらに、本出願に係る第5の発明において
は、入力電圧検知手段により検知したユニバーサル電源
への入力電圧に基づいて、電力供給経路を選択し、発熱
部の抵抗値を変更するので、例えば、低電圧側では、発
熱体総抵抗値を低抵抗側にして立ち上げを行い、その他
の場合は発熱体総抵抗値を高抵抗側に切り換えて電力制
御を行うので、低電圧電源使用時の加熱体立ち上げ時間
を短縮し、高電圧電源使用時の温調の精度を維持する。
【0045】また、本出願に係る第6の発明において
は、上記第5の発明の入力電圧が、85〜133Vの場
合には、複数抵抗発熱体の低抵抗発熱部分に電力供給を
行うので、低電圧電源使用時の加熱体立ち上げ時間を短
縮し、そのほかの場合においては、高抵抗発熱部分に電
力制御を行うので、高電圧電源使用時の温調の精度を維
持する。
【0046】さらに、本出願に係る第7の発明において
は、上記第5の発明の加熱体への電力制御方式を波数制
御方式とするので、ノイズフィルターを用いることなく
電力制御を行う。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0048】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図1ないし図7に基づいて説明する。図1は
本発明の第1の実施形態における画像形成装置の略断面
図である。
【0049】図1において、11は像担持体たる感光ド
ラムであり、該感光ドラム11の表面は帯電ローラ12
によって一様に帯電され、光像信号付与手段13aによ
り露光されて静電潜像が形成され、さらに現像装置14
によってこの潜像に帯電トナーが供給されてトナー像が
形成される。
【0050】一方、転写材Pはカセット27から転写材
供給ローラ28によって取り出され、レジストローラ1
8によって、感光ドラム11の表面に形成されたトナー
像と同期を取り、ガイド20bから感光ドラム11と転
写ローラ25とで形成される転写ニップ部26に供給さ
れ、転写ニップ部26において、感光ドラム11上のト
ナー像は電源(図示せず)による転写バイアスの作用で
転写材Pに転写される。
【0051】そして、表面にトナー画像が転写された上
記転写材Pは感光ドラム11から分離し、ガイド20a
を経て定着装置19に搬送され、ここでトナー像が加熱
加圧されて転写材P上に固定され、プリントが完成す
る。
【0052】以上のような本実施形態における画像形成
装置の定着装置19は、図13に示した従来例と同様
に、PTFE、PFA、PPS等からなるエンドレスベ
ルト状の耐熱性フィルムとしての定着フィルム1が、互
いに略平行に配設した駆動ローラ111と、テンション
ローラを兼ねる従動ローラ112と、加熱体としてのヒ
ーター2との三部材間に懸回張設されており、さらにシ
リコーンゴム等の離型性の良いゴム弾性層を有する加圧
部材としての加圧ローラ10が、定着フィルム1を挟ん
で総圧4〜15kgで上記ヒーター2に圧接するように
配設されて構成されている。
【0053】このような構成において、定着フィルム1
は、駆動ローラ111の回転により、少なくとも画像定
着実行時は矢印に示す時計方向にヒーター2の表面に密
着して該ヒーター2の表面を摺動しながら所定の周速
度、即ちトナー像を担持した転写材Pの搬送速度と略同
一周速度でシワなく回転駆動されるようになっている。
【0054】従って、定着フィルム1が回転駆動されて
いる状態において、ヒーター2が後述するように電力供
給により発熱すると、ヒーター2と加圧ローラ10との
定着ニップ部に導入された転写材Pは、定着フィルム1
に密着して定着フィルム1と一緒の重なり状態で定着ニ
ップ部を通過していくと共に、ヒーター2からの熱エネ
ルギーを受け、転写材P上の未定着トナー像が加熱溶融
定着される。
【0055】このような加熱を行うヒーター2は、ヒー
ターホルダー(図示せず)により断熱支持されており、
図14に示した従来例と同様に、定着フィルム1の移動
方向に略直交する方向を長手とする、Al23(アルミ
ナ)、AlN、SiC等の電気絶縁性、耐熱性、低熱容
量の細長のセラミック基板を有し、該基板の一方面側
(表面側)には、基板幅方向中央部に基板長手に沿っ
て、発熱源としての銀パラジウム(Ag/Pd)、Ru
2、Ta2N等の通電発熱体4が、線状あるいは帯状に
形成されている。そして、この通電発熱体4の両端部に
は、図14に示した従来例と同様に、この通電発熱体4
と導通させた給電電極が形成され、電源からの電圧の印
加が可能となっている。また、この通電発熱体4が形成
された基板の他方面側(背面側)には、温度検知素子と
してのサーミスタ(図示せず)と、安全対策用温度検知
素子としての温度ヒューズ(図示せず)とが、それぞれ
接触して設けられている。
【0056】以上のようなヒーター2は、通電発熱体4
の両端給電電極間に、図2に示すような電源21より電
圧が印加され、該通電発熱体4が発熱することで昇温す
る。この電源21は外部の入力電圧から電子写真コント
ローラ22の駆動用の5Vと、給排紙駆動部、及び一次
帯電高圧・現像高圧・転写高圧を駆動する24Vを出力
するもので、画像形成エンジン部23に配設された定着
装置19のヒーター2へは電源電圧が図3に示すACド
ライバ33を介して直接入力される。
【0057】本発明では電源21として、外部からの入
力電源電圧値によらず、電子写真コントローラ22の駆
動用の5Vと、画像形成エンジン部23の給排紙系・各
高圧駆動用の24Vを出力するユニバーサル電源を用い
ている。
【0058】このような画像形成装置において、本発明
はユニバーサル電源への入力電圧を検知した結果、また
は使用する定着装置の対応電圧を検知した結果によりヒ
ーター2への電力制御方式やヒーター2の発熱体4の抵
抗値の切り換えを行うものである。その詳細を以下に示
す。
【0059】本実施形態では、装置の立ち上げ時に本体
電源への入力電圧を検知し、その検知結果により100
V系(100V/115V)の場合は位相制御、200
V系(200V/240V)の場合はゼロクロス波数制
御でヒーター2の発熱体4への電力制御を行うものであ
る。
【0060】図3に本実施形態のヒーター電力制御回路
のブロック図を示す。図3中の31は入力電圧検知手段
であり、これにより装置本体電源投入時に使用電源電圧
を検知する。該入力電圧検知手段31での検知結果は電
力制御手段としてのCPU32へ送られ、ここで発熱体
電力制御方法を決定し、サーミスタ8により検知した温
度に基づいて、ACドライバ33を介して発熱体4への
電圧の印加を行う。本実施形態では、入力電圧が85〜
133V(100V−15%〜115V+15%)の場
合は位相制御方式により発熱体4への通電制御を行い、
入力電圧が187V(220V+15%)以上の場合
は、波数制御方式により通電時間の制御を行っている。
なお、一般に電源電圧は若干の変動幅を持っているため
100V系、200V系の判断はその変動幅±15%を
見込んで行っている。
【0061】また、定着装置フレーム部に突起を、本体
側に定着装置対応電圧検知スイッチを設けて、定着装置
を本体に組み込んだときに定着装置を識別できる構成と
し、定着装置対応電圧を検知した結果により電力制御方
法の切り換えを行っても良い。
【0062】図4に本実施形態でのヒーター制御のフロ
ーチャートを示す。本体電源投入(ステップ4a)直後
に、入力電圧検知(ステップ4b)を行い、入力電圧が
85V〜133Vの場合は位相制御方式を、187V以
上の場合は波数制御方式を選択する(ステップ4c〜ス
テップ4e)。そして、プリント信号受信後にヒーター
温度検知を行い、定着目標温度を設定し(ステップ4f
〜ステップ4h)、この目標温度に対し、先程決定した
電力制御方式でヒーターへの電力制御を行って定着を行
う(ステップ4i、ステップ4j)。また、定着を行っ
ている間は、一定周期でサーミスタ電圧のモニターを行
い、発熱体4への印加電圧の補正を行う。連続印字の場
合は定着終了後に発熱体4への通電を一定時間OFFし
(ステップ4k)、その間の温度変化ΔT/dtから次
印字の目標温度を決定する(ステップ4l)。
【0063】次に、本実施形態での位相制御、ゼロクロ
ス波数制御の詳細を述べる。
【0064】(100V系:位相制御方式)位相制御の
場合、まず、周波数の違いにより実際の出力が大きく変
動するため、使用電源のAC半波時間(電源電圧0V〜
次の0Vまでの時間)を検知して使用電源の周波数検知
を行う。次に、サーミスタ8によりヒーター温度をサー
ミスタ電圧としてモニターし、その結果から出力パーセ
ンテージを決定して先に行った周波数検知の結果により
電源オン時間をセットして電力供給を行う。
【0065】印加パーセンテージは、サーミスタ検知電
圧と目標サーミスタ電圧との偏差ΔV=Vt−Vn(V
t:目標サーミスタ電圧、Vn:サーミスタ検知電圧)
から表2に基づいて決定される。ここに示したΔVはA
/D変換後のデータである。
【0066】
【表2】
【0067】この設定出力と電源周波数fからの以下の
式(1)により電源オン時間Tonを決定し、電力供給
を行う。
【0068】
【数1】
【0069】この場合、ヒーター2の発熱体4への出力
は図5に示すように、電源オン時間Tonから電源電圧
が0になるところ(ゼロクロスポイントT0)までの面
積に相当する電力である。
【0070】また、ヒーター温度監視周期は140ms
ecとした。
【0071】図6に本実施形態での位相制御のフローチ
ャートを示す。まず、装置立ち上げ時にサーミスタによ
りヒーター温度を検知した結果、もしくは定着後のヒー
ターOFF時の温度変化量ΔT/dtを検知した結果
(ステップ6a、ステップ6i)、のいずれかからヒー
ターの目標温度を決定する(ステップ6b)。次に、周
波数検知を行い(ステップ6c)、出力パーセンテージ
を決定し(ステップ6d)、次に電源オン時間Tonを
セットする(ステップ6e)。そして、転写材がヒータ
ー部に搬送される数秒前に電力制御を開始し、定着を行
う(ステップ6f、ステップ6g)。定着を行っている
間も、一定周期でサーミスタ電圧の監視を行い、印加波
数の補正を行う。転写材がヒーター部を抜けた直後にヒ
ーターへの通電をOFFしてその間のヒーター温度変化
量ΔT/dtを検知し(ステップ6h、ステップ6
i)、次の目標温度を決定する。
【0072】(200V型:ゼロクロス波数制御方式)
本実施形態では、ヒーター監視周期は位相制御と同じく
140msecとし、基本波数はAC半波を1波として
ヒーター監視1周期分の波数とした。従って、基本波数
xは、周波数をfとした場合、基本波数が1周期を繰り
返すのに要する時間tの式(2)より t=1.0sec×[x波÷{fHz×2}] …(2)
【0073】周波数50Hzの場合は:x50=14波 周波数60Hzの場合は:x60=16.8波 となる。
【0074】この場合も140msec周期でヒーター
温度をサーミスタ電圧としてモニターし、印加波数を決
定して電力制御を行っている。
【0075】印加波数は、サーミスタ検知電圧の目標サ
ーミスタ電圧との偏差ΔVから表3に基づいて決定され
る。ここに示したΔVはA/D変換後のデータである。
表3中のW0は印加波数を決定するための基準となる基
準波数であり、本実施形態ではW0=10波とした。
【0076】例えば、サーミスタ検知電圧の目標サーミ
スタ電圧との偏差ΔV=+3の場合、印加波数はW0
3=7波となる。
【0077】
【表3】
【0078】図7にゼロクロス波数制御のフローチャー
トを示す。まず、立ち上げ時にサーミスタによりヒータ
ー温度を検知した結果、もしくは定着後のヒーターOF
F時の温度変化量ΔT/dtを検知した結果(ステップ
7a、ステップ7g)のいずれかからヒーターの目標温
度を決定し(ステップ7b)、印加波数を決定する(ス
テップ7c)。そして、転写材がヒーター部に搬送され
る数秒前に電力制御を開始し、定着を行う(ステップ7
d、ステップ7e)。また、定着を行っている間も、一
定周期でサーミスタ電圧の監視を行い、印加波数の補正
を行う。つまり、転写材がヒーター部を抜けた直後にヒ
ーターへの通電をOFFしてその間のヒーター温度変化
量ΔT/dtを検知し(ステップ7f、ステップ7
g)、次の目標温度を決定する。
【0079】表4にヒーターとして発熱体総抵抗値が1
5Ωの100V系ヒーター、同じく総抵抗値が60Ωの
200V系ヒーターを用いたフィルム加熱型定着装置を
用い、本実施形態を適用した画像形成装置で定着動作を
行った場合のフリッカーレベルとスイッチングノイズの
レベルを示す(実験例1)。比較例としては同一の定着
装置を使用し、100V系、200V系いずれも位相制
御を行った場合(比較例1)、いずれも波数制御を行っ
た場合(比較例2)を示す。
【0080】
【表4】
【0081】使用電源電圧に拘らず、全て位相制御を行
っている比較例1では200V対応定着装置使用時にノ
イズがNGレベルとなり、また使用電源電圧に拘らず、
全て波数制御を行っている比較例2では、100V対応
定着装置使用時にフリッカーレベルがNGとなる。それ
に対し、本発明を適用した実験例1では、いずれの電源
電圧でもフリッカーは発生せず、また位相制御時に発生
するノイズも通常用いられるノイズフィルターで除去可
能なレベルであり、良好な結果が得られた。
【0082】以上のように、本発明によれば、フィルム
加熱方式の定着装置を備える画像形成装置において、本
体への入力電圧、または定着装置の対応電圧を検知した
結果により、100V系、200V系各々の定着装置に
適した電力制御を行うことで、フリッカー及びスイッチ
ングノイズの発生を防止可能となる。これにより、必要
以上に高価なノイズフィルターを使用することもなくな
るため、ユニバーサル電源が低コスト化され、電源のユ
ニバーサル化が容易に可能となる。
【0083】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図8ないし図10に基づいて説明する。な
お、第1の実施形態との共通箇所には同一符号を付して
説明を省略する。
【0084】本実施形態は、装置立ち上げ時にヒーター
2の発熱体4に一定DC電圧を印加し、発熱体4に直列
に接続した参照抵抗に流れる電流値を測定することで、
発熱体4の抵抗値を検知した結果と、入力電圧の検知結
果から、使用されるヒーター発熱体抵抗値に応じた最適
なヒーター電力制御を行うものである。
【0085】図8に本実施形態の発熱体抵抗検知回路を
示す。装置立ち上げ時にスイッチ82b、82cをO
N、スイッチ82a、82dをOFFとし、抵抗検知用
DC電圧電源83より一定電圧を印加する。この時参照
抵抗81に流れる電流値から参照抵抗81と直列に接続
されたヒーター2の発熱体4の抵抗値を算出する。本実
施形態では参照抵抗81として100Ωの抵抗を接続
し、検知用DC電圧として+50Vを2秒間印加して、
このとき参照抵抗81に流れる電流値Iから発熱体4の
総抵抗を算出した。この発熱体抵抗検知の結果により、
定着装置の対応電圧が判断できる。
【0086】本実施形態では、100V系定着装置用と
して発熱体抵抗が20Ω±20%のヒーターを、200
V系定着装置用としては発熱体抵抗が800±20%の
ヒーターを用いた。
【0087】定着時は、スイッチ82a、82dをO
N、スイッチ82b、82cをOFFに切り換えて各々
のヒーターに適した電力制御方式によりヒーター2の発
熱体4への通電制御を行う。
【0088】図9に本実施形態のヒーター制御のフロー
チャートを示す。本体電源投入(ステップ9a)直後に
入力電圧検知(ステップ9b)、及び発熱体抵抗検知
(ステップ9c)を行う。入力電圧が85〜133V、
かつ発熱体総抵抗値16〜24Ωの場合は位相制御方式
を、入力電圧が187V以上でかつ発熱体総抵抗値が6
4〜96Ωの場合は波数制御方式を選択する(ステップ
9d〜ステップ9f)。
【0089】そして、プリント信号受信(ステップ9
g)後にヒーター温度検知を行い、定着目標温度を設定
し(ステップ9h、ステップ9i)、この目標温度に対
し、先程決定した電力制御方式でヒーターへの電力制御
を行い定着を行う(ステップ9j、ステップ9k)。定
着を行っている間は一定周期でサーミスタ電圧のモニタ
ーを行い、発熱体4への印加電圧の補正を行う。連続印
字の場合は定着終了後に発熱体4への通電を一定時間O
FFし(ステップ9l)、その間の温度変化ΔT/dt
から次印字の目標温度を決定する(ステップ9m)。定
着装置19及びヒーター2の構成は従来例と同様であ
り、説明を省略する。
【0090】本実施形態においても、定着装置の対応電
圧に応じて100V系の場合は位相制御を、200V系
の場合はゼロクロス波数制御を行うことで、フリッカー
を防止し、スイッチングノイズのレベルを低く抑える効
果は上記第1の実施形態と同様に得ることができる。
【0091】さらに、本実施形態では実測した発熱体の
抵抗値を考慮し、供給電力を決定するこでより正確な温
調が可能となる。
【0092】図10に、本実施形態における電力制御の
フローチャートを波数制御の場合を例にとって示す。
【0093】まず、装置立ち上げ時にサーミスタにより
ヒーター温度を検知した結果、もしくは定着後のヒータ
ーOFF時の温度変化量ΔT/dtを検知した結果(ス
テップ10a、ステップ10h)、のいずれかからヒー
ターの目標温度を決定し(ステップ10b)、供給電力
量を決定する(ステップ10c)。次に供給電力量、発
熱体抵抗値、及び使用電源電圧とから印加波数を決定す
る(ステップ10d)。そして、転写材がヒーター部に
搬送される数秒前に電力制御を開始し、定着を行う(ス
テップ10e、ステップ10f)。また、定着を行って
いる間も一定周期でサーミスタ電圧の監視を行い、印加
波数の補正を行う。つまり、転写材がヒーター部を抜け
た直後にヒーターへの通電をOFFしてその間のヒータ
ー温度変化量ΔT/dtを検知し(ステップ10g、ス
テップ10h)、次の目標温度の決定をする。
【0094】このように、発熱体抵抗値と入力電圧から
印加波数を決定することで、必要電力量が正確に供給で
きるため、従来では温調制度を維持するために発熱体総
抵抗値のばらつきを最大でも±7%程度の範囲内に抑え
る必要があったのに対し、本実施形態を適用することで
さらに広い抵抗値範囲にわたる発熱体に対しても従来以
上の精度で温調を行うが可能となる。
【0095】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を図11及び図12について説明する。なお、
第1の実施形態との共通箇所には同一符号を付して説明
を省略する。
【0096】本実施形態は、ヒーターの発熱体を折り返
し形状とし、片側の発熱体端部から折り返しポイントま
でを低抵抗発熱体部、片側の発熱体端部からもう一方の
発熱体端部までを高抵抗発熱部とし、入力電圧により双
方の発熱体部への給電を切り換えることで定着装置の1
00V系/200V系共通化、及び波数制御のみでの電
力制御を実現するものである。
【0097】図11を本実施形態の発熱体のパターンの
概略図を示す。図11中に示したAは発熱体抵抗切り換
え時に低抵抗発熱体部となる部分であり、100V入力
立ち上げ時にはスイッチ114をONにして発熱体Aの
みに通電を行うことで短時間での立ち上げを実現する。
発熱体Aの抵抗値は100V立ち上げ時に必要な電力が
得られる抵抗値に設定する必要がある。例えば、立ち上
げ時間(プリント信号受信〜転写材が定着装置に突入す
るまでの時間)以内でヒーターを定着目標温度まで立ち
上げるために必要な最低電力量が200Wの場合、電源
電圧の電圧変動を考慮した最低入力電圧85Vで立ち上
げ時間内に行うためには、発熱体Aの抵抗値はRA=3
6.125Ω以下とする必要がある。
【0098】入力電圧100V時のヒーター立ち上げ終
了後、及び入力電圧200V時にはスイッチ114をO
FFとし、発熱体B部分を含む発熱体全面に電力供給を
行い制御を行う。発熱体(A+B)部の抵抗値は、入力
電圧が200V系の場合でも立ち上げ時間以内でヒータ
ーを定着目標温度まで立ち上げるために、発熱体Aの抵
抗値の4倍(RA=36.125Ωの場合はRB=14
4.5Ω)以下とする必要がある。本実施形態では、R
A=20Ω、RB=60Ωとした。発熱体A、Bの抵抗値
は発熱体面積や材料を選択して合わせ込み、ヒーター基
板上に従来通り銀パラジウム(Ag/Pd)、Ru
2、Ta2N等を、同一材料の場合は1回、別材料の場
合は2回スクリーン印刷して形成する。
【0099】図12に本実施形態でのヒーター制御のフ
ローチャートを示す。本体電源投入(ステップ12a)
直後に、入力電圧検知(ステップ12b)を行い、入力
電圧判断(ステップ12c)を行う。入力電圧が85〜
133Vの場合は発熱体Aのみへ電力供給されるようヒ
ーター接点をセットし(ステップ12d)、入力電圧が
187V以上の場合は、発熱体(A+B)へ電力供給さ
れるようにヒーター接点をセットする(ステップ12
e)。そして、プリント信号受信後にヒーター温度検知
を行い、定着目標温度を設定し(ステップ12f〜ステ
ップ12h)、目標温度に対し波数制御方式でヒーター
の立ち上げを行う(ステップ12i)。ヒーター立ち上
げ中はサーミスタ電圧を一定周期で監視し(ステップ1
2j)、ヒーターが目標温度の80%に達したら発熱体
接点をA+B給電側に切り換え(ステップ12k、但し
入力電圧85〜133Vの場合のみ)、波数制御により
電力制御を行い定着を行う(ステップ12l、ステップ
12m)。定着を行っている間は一定周期でサーミスタ
電圧のモニターを行い、発熱体への印加波数の補正を行
う。連続印字の場合は定着終了後に発熱体4への通電を
一定時間OFFし(ステップ12h)、その間の温度変
化ΔT/dtから次印字の目標温度を決定する(ステッ
プ12o)。
【0100】ヒーターへの電力制御は入力電圧が100
Vの場合でも、通常は発熱体抵抗値がA+Bと高抵抗で
あるため、波数制御を行った場合でも、フリッカーは発
生しにくく、また立ち上げ時は発熱体抵抗値がAのみと
小さいが、立ち上げ時は最短時間で発熱体温度を上昇さ
せるためにヒーターはフル点灯となり、ON/OFFが
行われないためフリッカーが発生することはない。
【0101】このように、ヒーターが通紙方向に2分割
して使用電圧により発熱体抵抗値を切り換えることで、
100V入力時の立ち上げ時間を短縮することができ、
定着装置の100V系/200V系共通化が可能とな
る。さらに、電源電圧が100V系/200V系いずれ
の場合も波数制御を行うことができるため、位相制御時
に必要だったノイズフィルターを除去し、電源のコスト
ダウンを図ることができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、フィルム加熱方式の定着装置により像
担持体上の未定着トナー像を定着させる画像形成装置に
おいて、ゼロクロス波数制御方式、位相制御方式等の複
数の制御方式を加熱体の電力制御制御手段に備え、その
画像形成装置が使用されている電源電圧検知した結果、
電力制御方式を切り換え、最適な制御方式で電力制御を
行うことで、使用電源電圧が低電圧側で発生し易いフリ
ッカーを位相制御を行うことで防止すると共に、高電圧
側で発生の顕著なスイッチングノイズを波数制御を行う
ことで防止して、フィルム加熱型定着装置を有する画像
形成装置におけるユニバーサル電源化を容易にすること
が可能となる。
【0103】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記第1の発明の入力電圧検知結果が、85〜133V
の場合には、位相制御方式により電力制御を行い、18
7V以上の場合はゼロクロス波数制御方式により電力制
御を行うので、85〜133Vの場合には、フリッカー
を防止することができると共に、187V以上の場合は
スイッチングノイズを防止することができる。
【0104】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、対応電圧検知手段により検知した加熱定着装置の対
応電圧の検知結果に基づいて、加熱体の電力制御方式を
選択決定し、加熱体への通電制御を行うので、例えば、
検知した対応電圧が低電圧側であれば、位相制御を行う
ことでフリッカーを防止することができると共に、高電
圧側であれば、波数制御を行うことによりスイッチング
ノイズを防止することができる。さらに、対応電圧に応
じて、加熱体立ち上げ時と温調時の必要電力量を推定
し、適切な電力を供給することで、立ち上げ時間の短縮
及び温調の精度を損なうことがないので、フィルム加熱
型定着装置を有する画像形成装置におけるユニバーサル
電源化を容易にすることが可能となる。
【0105】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記第3の発明の定着装置対応電圧検知を加熱体抵抗検
知により行うので、確実に対応電圧を検知することがで
きる。
【0106】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、入力電圧検知手段により検知したユニバーサル電源
への入力電圧に基づいて、電力供給経路を選択し、発熱
部の抵抗値を変更するので、例えば、低電圧側では、発
熱体総抵抗値を低抵抗側にして立ち上げを行い、その他
の場合は発熱体総抵抗値を高抵抗側に切り換えて電力制
御を行うので、低電圧電源使用時の加熱体立ち上げ時間
を短縮することができ、高電圧電源使用時の温調の精度
を維持することができる。従って、フィルム加熱型定着
装置を有する画像形成装置におけるユニバーサル電源化
を容易にすることが可能となる。
【0107】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記第5の発明の入力電圧が、85〜133Vの場合に
は、複数抵抗発熱体の抵抗発熱部分に電力供給を行うの
で、低電圧電源使用時の加熱体立ち上げ時間を短縮する
ことができ、そのほかの場合においては、高抵抗発熱部
分に電力制御を行うので、高電圧電源使用時の温調の精
度を維持することができる。
【0108】さらに、本出願に係る第7の発明によれ
ば、上記第5の発明の加熱体への電力制御方式を波数制
御方式とするので、ノイズフィルターを廃止して電源の
コストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像形成装置
の略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における画像形成装置
のブロック図である。
【図3】本発明のヒーター温調制御部のブロック図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態の電力制御法を示すフ
ローチャートである。
【図5】位相制御方式の印加電力量の説明図である。
【図6】本発明の位相制御方式での電力制御法を示すフ
ローチャートである。
【図7】本発明の波数制御方式での電力制御法を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態における発熱体抵抗検
知回路の概略図である。
【図9】本発明の第2の実施形態の電力制御法を示すフ
ローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態の電力制御法を示す
フローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態におけるヒーターの
発熱体を示す概略正面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態の電力制御法を示す
フローチャートである。
【図13】従来のフィルム型加熱定着装置の略断面図で
ある。
【図14】従来のフィルム型加熱定着装置の加熱体及び
発熱体制御回路の略図である。
【図15】位相制御方式及び波数制御方式の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 定着フィルム(耐熱性フィルム) 2 ヒーター(加熱体) 4 発熱体 19 定着装置 21 電源(ユニバーサル電源) 31 入力電圧検知手段 32 CPU(電力制御手段) A 発熱体(低抵抗発熱部分) B 発熱体(高抵抗発熱部分) P 転写材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体に耐熱性フィルムを接触摺動さ
    せ、未定着画像の形成された転写材を該フィルムの加熱
    体とは反対側の面に密着摺動させて該フィルムと共に加
    熱体位置を通過させて、加熱体から該フィルムを介して
    転写材及び未定着画像に熱エネルギーを付与し転写材上
    の未定着画像を永久画像として定着させる加熱定着装置
    を有する画像形成装置において、ユニバーサル電源と、
    該ユニバーサル電源への入力電圧検知手段と、上記加熱
    体への複数の電力制御方式が設定された電力制御手段と
    を有し、該入力電圧検知手段による入力電圧の検知結果
    に基づいて上記加熱体の電力制御方式を選択決定し、上
    記加熱体への通電制御を行うことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 入力電圧検知結果が、85〜133Vの
    場合には、位相制御方式により電力制御を行い、187
    V以上の場合はゼロクロス波数制御方式により電力制御
    を行うこととする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 加熱体に耐熱性フィルムを接触摺動さ
    せ、未定着画像の形成された転写材を該フィルムの加熱
    体とは反対側の面に密着摺動させて該フィルムと共に加
    熱体位置を通過させて、加熱体から該フィルムを介して
    転写材及び未定着画像に熱エネルギーを付与し転写材上
    の未定着画像を永久画像として定着させる加熱定着装置
    を有する画像形成装置において、ユニバーサル電源と、
    上記加熱定着装置の対応電圧検知手段と、上記加熱体へ
    の複数の電力制御方式が設定された電力制御手段とを有
    し、上記対応電圧検知手段による上記加熱定着装置の対
    応電圧の検知結果に基づいて上記加熱体の電力制御方式
    を選択決定し、上記加熱体への通電制御を行うことを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 定着装置対応電圧検知は、加熱体抵抗検
    知により行うこととする請求項3に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 加熱体に耐熱性フィルムを接触摺動さ
    せ、未定着画像の形成された転写材を該フィルムの加熱
    体とは反対側の面に密着摺動させて該フィルムと共に加
    熱体位置を通過させて、加熱体から該フィルムを介して
    転写材及び未定着画像に熱エネルギーを付与し転写材上
    の未定着画像を永久画像として定着させる加熱定着装置
    を有する画像形成装置において、ユニバーサル電源と、
    該ユニバーサル電源への入力電圧検知手段と、上記加熱
    体の転写材通過方向に分割した複数の発熱部と、該複数
    の発熱部の組み合わせにより発熱部の抵抗値を変更する
    複数の電力供給経路とを有し、上記入力電圧検知手段に
    よる入力電圧検知の結果に基づいて上記加熱体への電力
    供給経路を選択することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 入力電圧が、85〜133Vの場合に
    は、複数抵抗発熱体の低抵抗発熱部分に電力供給を行
    い、そのほかの場合においては、高抵抗発熱部分に電力
    制御を行うこととする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 加熱体への電力制御方式は、波数制御方
    式であることとする請求項5に記載の画像形成装置。
JP8195259A 1996-07-08 1996-07-08 画像形成装置 Pending JPH1020711A (ja)

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JP8195259A JPH1020711A (ja) 1996-07-08 1996-07-08 画像形成装置

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