JP5633654B2 - ゴルフクラブ用シャフト - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフクラブに用いるシャフトに関するものである。
本願は、2012年8月31日に、日本に出願された特願2012−191090号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ゴルフヘッドに反発規制のルールが加わってから、ヘッドの反発をカバーするために様々な手段が講じられている。そのうちのひとつが、ヘッドの高重量化である。これは、ヘッド重量を大きくすることでスイング時におけるヘッドの運動エネルギーを増加させ、より遠くへボールを飛ばすための技術である。
しかしながら、ヘッド重量を大きくすると、クラブの慣性モーメントが増大し、スイング時に「重い」と感じるクラブとなってしまう。これを解消するためにシャフトにも改良が加えられ、いわゆるハイバランスシャフトと呼ばれる重心を手元側に寄せたシャフトが着目されている。そうすることで、へッド重量を増加させてもクラブとしての重心が手元側へ近づくことになり、スイング時に「重い」と感じないクラブとなる。
特許文献1は、上述のようにヘッド重量を増加させてもスイング時に「重い」と感じないように、シャフトの手元側を重くすることで可能な限りヘッド重量を増加させようとしたものである。具体的には、シャフトのバランスポイント、すなわち、チップ端部からシャフトの重心までの距離をシャフトの全長に対する比率で表した値を56.5%以上としたシャフトが開示されている。
特許文献2には、シャフトの手元側を重くしたもの、所謂ハイバランスポイントシャフトの具体的な製造方法が記載されている。ハイバランスポイントシャフトの場合、チップ側の肉厚が薄くなる。そのため、チップ側の肉厚を可能な限り薄くして強度を達成するような技術が開示されている。こちらの文献の技術によると、バランスポイントの値が53.0%以上の重心位置が達成できるとある。
上述の文献にあるように、確かにハイバランスポイントシャフトは、理論的にはヘッド重量増加によるボールスピードアップ(=飛距離アップ)が期待できる。しかしながら、実際には理論どおりのボールスピードを得ることができないという問題点があった。
米国特許公報第2012/0071266号明細書 特開平09−239082号公報
本発明は上記問題点を鑑みて、ボールスピードを増加させるハイバランスポイントシャフトを提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討を行った結果、ハイバランスポイントとハイキックポイントを両立させることで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明の実施態様の要旨は、以下の[1]〜[]の通りである。
[1] 繊維強化樹脂を積層してなるゴルフクラブ用シャフトであって、下記式1で表されるバランスポイントが5%以上、かつ下記式2で表されるキックポイントが44.5%以上、48%以下であり、前記シャフトの重量をM[g]、全長をL[mm]としたとき、
35≦M×(L/1168)≦75
であるゴルフクラブ用シャフト。
バランスポイント(%)=(L/L)×100 ・・・ (式1)
:シャフトの重心からシャフトのチップ端部までの距離
:シャフトの全長
キックポイント(%)=(L/L)×100 ・・・ (式2)
:シャフトの両端に、該両端の直線距離がシャフト長の98.5〜99.5%となるように圧縮荷重をかけることで湾曲させた際の、該両端同士を結ぶ直線に、前記湾曲の頂点から垂線を引いた際の交点とシャフトのチップ端部との距離
:シャフトの両端に、該両端の直線距離がシャフト長の98.5〜99.5%となるように圧縮荷重をかけることで湾曲させた際のシャフトの両端同士の直線距離
] 前記シャフトの重量に対して10〜30重量%の重量を有する重量層Wのチップ側端部が、該シャフトのチップ端部から800mm以上の位置に配置され、該重量層Wはシャフト長手方向の曲げ弾性率が70GPa以下であり、前記重量層Wの平均厚さが、0.5mm以下であり、前記重量層Wが、最外層から数えて6層以内に配置されている上記[1]記載のゴルフクラブ用シャフト。
] 前記シャフトは、筒状に形成されており、該シャフトの内径はチップ端部からバット端部に向かうに従って暫時拡径するように内径テーパーを備え、該内径テーパーが屈曲する内径テーパー屈曲点Pmを備え、該内径テーパー屈曲点Pmがシャフトのチップ端部から550〜750mmに位置し、チップ端部と該内径テーパー屈曲点Pmとの内径の傾きを示す内径テーパー傾き値をTm、前記内径テーパー屈曲点Pmとバット端部における内径の傾きを示す内径テーパー傾き値をTbとしたとき、
Tm>Tb
である上記[1]または[2]記載のゴルフクラブ用シャフト。
] 前記シャフトのチップ端部側から40〜140mmに位置する内径テーパー屈曲点Ptを有し、該チップ端部と該内径テーパー屈曲点Ptにおける内径との傾きを示す内径テーパー傾き値をTtとし、該内径テーパー屈曲点Ptと前記内径テーパー屈曲点Pmにおける内径との傾きを示す内径テーパー傾き値をTm’としたとき、
Tt<Tm’
0.1/1000≦Tt≦5/1000
である上記[]に記載のゴルフクラブ用シャフト。
]前記Tm及びTbが1.5≦Tm/Tb≦5.5を満たす上記[]または[]に記載のゴルフクラブ用シャフト。
] チップ端部の外径が8.5mm〜9.3mm、バット端部の外径が14.0mm〜16.5mmである上記[1]〜[]のいずれかに記載のゴルフクラブ用シャフト。
] 前記シャフトの長手方向に対して斜め方向に繊維が配向された繊維強化樹脂からなるアングル層と、前記重量層Wと、シャフトの長手方向に平行に繊維が配向された繊維強化樹脂からなるストレート層と、シャフトの長手方向に対して垂直に繊維が配向されたフープ層とをさらに備えてなる上記[1]〜[]のいずれかに記載のゴルフクラブ用シャフト。
] 前記シャフトのチップ側から400mm以内の距離にて該シャフトの長手方向に対して平行に繊維が配向された繊維強化樹脂からなる補強層をさらに備えてなる上記[]に記載のゴルフクラブ用シャフト。
] 上記[1]から[]のいずれかに記載のゴルフクラブ用シャフトを用いたゴルフクラブ。
本発明のゴルフシャフト及びこれを用いたゴルフクラブによれば、ヘッド重量が増加した際のヘッドスピード減少率を減らすことができる。これにより、ヘッド重量増によるボール初速アップのメリットを最大限享受することができ、飛距離を向上させることができる。
本発明の一実施形態の積層構成を示す。 本発明における一実施形態のシャフトの半断面図(マンドレル含む)を示す。 本発明における他の実施形態のシャフトの半断面図(マンドレル含む)を示す。 本発明におけるまた他の実施形態のシャフトの半断面図(マンドレル含む)を示す。 本発明の各実施形態にて採用可能なフープ層の3例を示す。 本発明の一実施例に関するシミュレーション結果によるヘッド重量とヘッドスピードの関係を示すグラフ図である。 本発明の一実施形態におけるバランスポイントを説明するための模式図である。 本発明の一実施形態におけるキックポイントを説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態に関して具体例を示して説明する。なお、以後、本明細書ではシャフトの太径端部をバット端部、細径端部をチップ端部と表記する。また、適宜、バット端部の側、又はバット側のことを手元側、チップ端部の側、又はチップ側のことを先端側との言い換えを行っていくものとする。
本発明の一実施形態に係るゴルフシャフトは、繊維を一方向に引き揃えてなるシート状の強化繊維に樹脂を含浸させた繊維強化樹脂層を、マンドレル(芯金)に複数回(樹脂層の大きさにより異なるが、一般に2〜4回)巻きつけて、これを加熱、成形するシートラッピング法により製造される。
本実施形態において、繊維強化樹脂層に使用される繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維又はスチール繊維などを使用し得る。特にポリアクリロニトリル系の炭素繊維は、機械的特性において優れた特性を有する繊維強化プラスチック層になることから、最も好適である。なお強化繊維は、単一種類のものを使用しても、或いは2種類以上のものを併用してもよい。
繊維強化樹脂層に使用されるマトリックス樹脂としては、特に限定されないが、通常エポキシ樹脂が用いられる。エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、イソシアネート変性エポキシ樹脂又は脂環式エポキシ樹脂などを使用し得る。これらのエポキシ樹脂は、液状のものから固体状のものまで使用できる。更に、単一種類のエポキシ樹脂又は2種類以上のエポキシ樹脂をブレンドして使用することもできる。又エポキシ樹脂には、硬化剤を配合して用いることが多い。
繊維強化樹脂層の繊維目付、樹脂含有率等は特に限定しないが、各層に必要な厚み、巻き径から適宜選択できる。
本実施形態のゴルフクラブ用シャフトは、バランスポイントが53%以上かつキックポイントが44%以上であることを必須とする。詳細は後述するが、これにより、当該ゴルフクラブ用シャフトを用いたゴルフクラブでボールを打った際のボールスピード増大効果を発現している。バランスポイントやキックポイントが小さ過ぎると、十分な当該ボールスピード増大効果を得られない。
バランスポイントとは、図7に示すように、シャフト60のチップ端部61からシャフトの重心70までの距離Lを、シャフトの全長Lに対する比率で示したものである。すなわち、
バランスポイント(%)=(L/L)×100 ・・・(式1)
で求められる。バランスポイントは、重心位置を定量的に把握することができる値である。本実施形態では、例えばバランスポイントが50%未満のシャフトをロウバランスシャフト、バランスポイントが50%以上53%未満のシャフトをミドルバランスシャフト、バランスポイントが53%以上のシャフトをハイバランスシャフトと分類する。一般的に、シャフト60のチップ端部61の側を肉薄にし、シャフト60のバット端部62の側を肉厚にするほどバランスポイントの値を大きく、すなわちハイバランスシャフトにすることができる。
キックポイントとは、図8に示すように、以下のように定義される。シャフト60を両端から圧縮して湾曲させる。このとき、両端から加える圧縮荷重Pは、シャフトの曲げ剛性によって異なるが、両端の直線距離がシャフト60の圧縮前のシャフト長の98.5〜99.5%になるように圧縮荷重Pをかけるものとする。具体的には、シャフト60の両端を回転可能な固定ジグ81で固定し、一方の固定ジグを移動させる等によりその固定ジグ81同士を互いに近づけることでシャフト両端の距離を短縮させ、上記の範囲内とすればよい。上記の範囲内であれば、湾曲の頂点80の位置はほぼ同じとなる。なお、この圧縮荷重Pをかけた際にシャフトPの縮む長さLは、図に示した例ではおよそ10mmである。
このシャフト60が湾曲したシャフト60Cについて、湾曲によりシャフト60Cの周方向に最も突出した点を頂点80とし、この頂点80とチップ端部61と距離Lを測定する。この距離Lの、上記湾曲を行った際のシャフト長L(湾曲時のシャフトの両端を直線で結んだ距離)に対する比率をキックポイントの値とする。すなわち、
キックポイント(%)=(L/L)×100 ・・・(式2)
で求められる。本明細書中ではフォーティーン社製シャフトキックポイントゲージ「FG−105RM」を用いて測定した値を用いる。例えば、キックポイントが43.5%.未満のシャフトをロウキックポイントシャフト(先調子)、キックポイントが43.5%以上44.0%未満のシャフトをミドルキックポイントシャフト(中調子)、キックポイントが44.0%以上のシャフトをハイキックポイントシャフト(元調子)と分類できる。一般的に、シャフト60のチップ端部61側を硬く、バット端部62側を柔らかく形成するほど、キックポイントの値を大きく、すなわちハイキックポイントにすることができる。
また、LとLは以下のように厳密に定義される。
:前記シャフトの両端同士に、前記シャフトの両端の直線距離がシャフト長の98.5〜99.5%となるように圧縮荷重をかけることで湾曲させた際の、シャフト両端同士を結ぶ直線に前記湾曲の頂点から垂線を引いた際の交点とシャフトのチップ端部との距離
:前記シャフトの両端に、前記シャフトの両端同士の直線距離がシャフト長の98.5〜99.5%となるように圧縮荷重をかけることで湾曲させた際の、前記シャフトの両端同士の直線距離
本実施形態におけるハイバランスポイントとハイキックポイントの両立によるボールスピード増大効果をより効果的なものとするには、バランスポイントは54%以上、キックポイントは44.5%以上が好ましく、バランスポイントが55%以上、キックポイントが45%以上がより好ましい。さらに、バランスポイントは56%以上、キックポイントは45.5%以上がより好ましく、バランスポイントが57%以上、キックポイントが46%以上が特に好ましい。
バランスポイントが大きすぎると、シャフト60全体における重量層Wの占める割合が大きくなりすぎることでチップ端部61側が肉薄となり、折損の危険が増す。そのため、バランスポイントは63%以下が好ましく、61%以下がより好ましい。また、キックポイントが大きすぎるとフィーリング(クラブを振る際の感覚)に違和感を生じる。そのため、キックポイントは好ましくは48%以下、より好ましくは47.5%以下である。
本実施形態のゴルフクラブ用シャフト60は、シャフト重量の10〜30%の重量を有する重量層Wを備えることが好ましい。重量層Wの構成素材は上述した繊維強化樹脂から選択できるが、後述するようにシャフト60の設計に関係する物理的性質を考慮して設計する。重量層Wが軽すぎる場合、手元側を十分に重くすることができないため、ハイバランスポイントを達成できない。重量層Wが重すぎる場合、ゴルフシャフトとして重量が重くなりすぎるため、シャフト60本来の機能を満足できないことになる。重量層Wの重量は、好ましくはシャフト重量全体に対して13%以上、27%以下、より好ましくはシャフト重量全体に対して15%以上、25%以下である。
また、重量層Wの平均厚さは0.5mm以下であることが好ましい。ここで、平均厚さとは重量層Wの長手方向全長を5分割し、周方向を4分割し、分割されたそれぞれの領域での中点における重量層Wの厚さを計測し、その平均値として厳密に定義する。重量層Wが厚すぎると、ハイキックポイントが達成されにくくなる。これは、重量層Wが配置された部分だけ外径が大きくなり、重量層Wの外側に配置された層が、外径効果によって重量層Wの存在する部分だけが強調されるためである。前述のとおり、バット端部62側が柔らかいほどハイキックポイントが達成されやすい。よって、重量層Wは薄い方が好ましい。より好ましくは0.4mm以下、さらに好ましくは0.3mm以下、さらに好ましくは0.2mm以下、特に好ましくは0.1mm以下である。重量層Wの平均厚さの最低値は、設計可能な限りで小さい方がよいが、目安として0.02mmである。すなわち、重量層Wは0.02〜0.5mmであり、0.02〜0.3mmが好ましく、0.02〜0.2mmがさらに好ましく、0.02〜0.10mmが特に好ましい。
さらに効果的に重量層Wを配置するには、シャフト60が複数の層の繊維強化樹脂を重ね合わせ、筒状に巻きつけて形成する際に、なるべく筒状の外側の層になるよう配置することが好ましい。具体的には最外層から数えて6層以内に位置することが好ましい。重量層Wが内側過ぎた場合、上述の通りハイキックポイントの達成が困難になる。また、外側過ぎた場合、研磨によって重量層Wが削られてしまう恐れがある。そのため重量層Wは最外層から数えて4層以内に配置されることがより好ましく、2層以内に配置されることがさらに好ましい。1層以内の場合、研磨によって重量層Wが削られ、重量層Wの重量が変化し、又は形状が変化して、シャフトの重量のバランスが変化してクラブの性能を発揮できなくなる可能性があるため好ましくない。
ここで、本明細書中におけるシャフト60に関する物性値に関して定義する。通常、ゴルフシャフトを製造する際には巻き付け後にその両端をカットする。これは巻き付け時の製造誤差を極力小さくするためである。このカット後のシャフトの全長をLと定義する。本明細書中のシャフト重量や重量層Wの重量、キックポイント、バランスポイント等の定義は、上述のように製造誤差を防ぐためにカットされたときの値、すなわちシャフト単体での製品としての値を意味する。また、ゴルフクラブに組み上げる際には、ここからさらにシャフトをカットする。クラブに組み付けた後のシャフト(即ち、全長Lのシャフトを更にカットしたもののシャフト)においても、特許請求の範囲内のものは本発明の範囲内である。また、各層の位置、長さ、繊維の配向角度、積層数の表現に関して定義する。繊維の配向角度に関しては、後述するストレート層等を含め、特に断りがない層ではシャフト軸方向に対して約0°に積層するものとする。繊維の配向角度はすべてシャフト軸方向に対する角度とする。積層数も同様に、特に断りがない限り1層とする。補強層の長さに関しては3つに分ける。図に示した例では、重量層Wはバット側に部分的に巻きつけるため台形状に形成され、その端部の応力集中を防ぐためチップ側の端部が三角形状に切り落とされている(図1)。この台形状の層に関する長さは、切り落とし部分を含まないものとする。一方、三角形状の補強層50(図1)に関しては、切り落としの概念を含んでいないため、端部から端部までをその長さとする。また、重量層Wも端部から端部までをその長さとする。
また、本実施形態において、重量層Wはシャフト60のチップ端部61から800mm以上離れた位置に配置されることが好ましい。重量層Wがチップ端部61側に寄り過ぎて配置されている場合、シャフト60の重心70がチップ端部61側に偏るため、ハイバランスポイントが達成できない。重量層Wは、チップ端部61から850mm以上離れた位置に配置されることが好ましく、チップ端部61から900mm以上離れた位置に配置されることがより好ましい。なお、本実施形態において「重量層Wはシャフトのチップ端部61から800mm以上離れた位置に配置される」とは、重量層Wの両端部のうちチップ端部61側の一端が、チップ端部61から800mm以上離れた位置となるように重量層Wが配置されることを意味する。重量層Wの寸法、すなわちシャフト60に形成した際にシャフト60の長手方向及びシャフト60の径方向にあたる大きさは、重量層Wの重量、及びシャフト60の目的とするバランスによって異なってくるが、長手方向に200〜400mm、径方向に0.02〜0.5mm等が好ましい。
さらに、本実施形態の重量層Wのシャフト60に形成した際にシャフト60の長手方向となる方向についての曲げ弾性率は、70GPa以下であることが好ましい。重量層Wの曲げ弾性率が大きすぎる場合、上記の重量や位置を達成していたとしても、バット側が硬くなるため、ハイキックポイントを達成できない。重量層Wの曲げ弾性率は、好ましくは50GPa以下、より好ましくは20GPa以下である。また、当該曲げ弾性率が小さすぎると、プリプレグとの接着が悪くなり剥離を生じる可能性がある。通常は接着を担う樹脂単体の曲げ弾性率は3GPa以上であるため、本重量層Wの曲げ弾性率は少なくとも3GPa以上となる。具体的には、重量層Wの構成素材となる材料について、1方向の曲げ弾性率が70GPa以下となるよう構成する。なお、重量層Wの長手方向の曲げ弾性率は、本実施形態ではJIS K7017にて測定される曲げ弾性率を示す。具体的には、試験片を特定の大きさに形成し、支点間距離80mmで3点曲げ試験を行ったときの曲げ弾性率である。試験片の大きさは、長さ100mm、幅15mm、厚さ2mmである。
長手方向の曲げ弾性率が70GPa以下である材料としては、例えば、繊維を配向する方向がシャフト60の長手方向に対して約0°に積層されたピッチ系の低弾性プリプレグ、ガラスファイバーにて構成されたプリプレグ、タングステン等の金属パウダーを分散させたプリプレグ、繊維を配向する方向がシャフト60の長手方向に対して約±45°に積層された高強度及び中弾性グレードと言われる炭素繊維にて構成されたプリプレグ、繊維を配向する方向がシャフト60の長手方向に対して約90°に構成された高弾性グレードと言われる炭素繊維にて構成されたプリプレグ等が例示できるがこれに限定されない。具体的な製品と性能は表2に記す。
本シャフトは、一例として重量:60g、振動数:250cpm、シャフト全長L:1168mm、にて形成する。重量、振動数、長さはクラブのターゲットによって設計者が適宜選択できる。振動数の測定には、フジクラ社製振動数測定器を用いる。把持部はバット端部から180mmの位置とし、先端重量は196gとする。
本実施形態におけるゴルフクラブ用シャフトの一例を、図1を用いて説明すると次のようになる。
マンドレル10に対して、それぞれ繊維強化樹脂層であるアングル層20、重量層W、第一ストレート層30、第二ストレート層40及びチップ補強層50を順次巻きつける。マンドレル10は従来のゴルフクラブ製造方法のものを適宜使用できる。マンドレル10に巻きつけた繊維強化樹脂層を加熱硬化後、マンドレル10を引き抜いてから、チップ端部61を10mm、バット端部62を12mmカットした後研磨することで、筒状に形成されたシャフト60を得る。本実施形態では、ウッド用シャフトとしてシャフト全長Lが1092〜1220mm、細径端部外径7.50〜9.00mm、太径端部外径15.0〜15.8mmのシャフト60となっている。その中でも、図に例示しているのは、シャフト全長Lが1168mm、細径端部外径8.50mmのシャフト60である。
ここで、アングル層20とは繊維がシャフト60の長手方向に対して斜め方向に配向されている。斜め方向とは、斜め方向とは、繊維がシャフト60の長手方向に対して垂直又は平行以外であることである。図に示した例では、アングル層20は、第1の繊維材料20Aと第2の繊維材料20Bとが隣接して配置された繊維強化樹脂からなる層である。第1の繊維材料は、繊維がシャフト60の長手方向に対して反時計周り方向に0°を超え90°未満の角度D1だけ傾いて配向されている。第2の繊維材料20Bは、繊維がシャフト60の長手方向に対して時計周り方向に0°を超え90°未満の角度D2だけ傾いて配向されている。アングル層20の構成素材は、炭素繊維等が挙げられ、繊維強化樹脂層に用いる素材として上述したものから適宜選択できるD1及びD2はそれぞれ好ましくは30°〜60°から選択できるが、45°に近いことが好ましいため、40〜50°が特に好ましい。最も好ましいものは45°である。図に示した例では、D1=約45°、D2=D1=約45°となっている(換言すれば、繊維がシャフトの長手方向に対してそれぞれ+45°と−45°方向に配向されている)。アングル層20の寸法、すなわちシャフト60に形成した際にシャフト60の長手方向及びシャフト60の径方向にあたる大きさは、アングル層20の重量、及びシャフト60の目的とするバランスによって異なってくるので、シャフト60のバランスを考慮して適宜選択する。
ストレート層とは、シャフト60の長手方向に対して平行な方向に配向された繊維を有する層である。繊維がシャフト60の長手方向に対して平行な方向に配向されたとは、具体的には、繊維の配向がシャフト60の長手方向に対して−5°〜+5°であることを指す。繊維の配向はシャフト60の長手方向に対して計測可能な範囲で0°であることが特に望ましい。ストレート層の構成素材は、炭素繊維等が挙げられ、繊維強化樹脂層に用いる素材として上述したものから適宜選択できる。ストレート層は複数備えられてもよく、2層または3層であることが特に望ましい。図に示した例では第一ストレート層30、第二ストレート層40の2つが設けられている。第一ストレート層30及び第二ストレート層40の寸法は、シャフト60のバランスを考慮して適宜選択する。
チップ補強層50はシャフト60のチップ端側の外径及び形状を調整するための層である。チップ補強層50の構成素材は、炭素繊維等が挙げられ、繊維強化樹脂層に用いる素材として上述したものから適宜選択できる。チップ補強層50の形状及び寸法については後述する。
なお、本実施形態において、チップ端部61の外径は8.5mm〜9.3mmが好ましい。チップ径が細すぎると強度不足に陥る可能性があり、チップ径が太すぎるとハイバランスにしにくくなる。より好ましくは8.5mm〜9.1mmである。また、バット径に関しては、バット端部の外径が14.0mm〜16.5mmであることが好ましい。バット端部の外径が細すぎても太すぎてもグリップ時に違和感を生じる。より好ましくは、14.5mm〜16.0mm、さらに好ましくは15.0mm〜15.5mmである。
シャフト60をクラブに組み付けるために、シャフト60のバット側をカットする。例えば図に示した例では、シャフト全長L1168mmのシャフト60のバット側を48mmカットし、シャフト全長が1120mm、クラブとして通常の長さである46inchになるように組み上げる。また、ヘッドとしてはここではTalorMade社製R9(Loft 9.5°)を使用しているが、これに限らない。
上述の通りゴルフクラブ用シャフトのシャフト長は、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンなど用途によって異なる。本発明の本質である飛距離が必要なクラブは、ドライバーとフェアウェイウッドのウッド用ゴルフシャフトである。これらのシャフト全長Lは上述の通り通常1092mm〜1220mmである。しかし、シャフト全長Lが変わるとシャフト重量も変わり明確な重量定義が困難となる。そのため、本明細書中では表現を簡潔にするため、下記の式によって、シャフト全長Lを1168mmに換算したときのシャフト重量を定義する。
換算後のシャフト重量=M×(L/1168)
M=シャフト重量
=シャフト全長
同様に、上述の通りクラブに組み付ける際にはここからさらにシャフトをカットする。そのカット長は、ヘッドの差込長が異なるためヘッドによって異なる。こちらも明確な重量定義が困難となるため、上述の式で同様の換算を行う。
本実施形態ではこの式に基づき、シャフト60を30≦M×(L/1168)≦80となるシャフト重量で形成することが好ましい。シャフト重量が軽すぎる場合、スイング時に違和感を覚えるためシャフトとしての機能が低下する。同時に折損の危険性も増す。シャフト重量が重過ぎる場合、本来の目的である飛距離増大が望めない。より好ましくは35≦M×(L/1168)≦75、さらに好ましくは38≦M×(L/1168)≦70である。
また、本実施形態のゴルフシャフトはバランスポイントが53%以上、かつキックポイントが44%以上に形成する。
本発明者らは多くの実験の結果の中から、以下の2点を見出した。
1.バランスポイントが53%未満の場合、ヘッド重量を十分に増加させることができず、ボールスピードを増加させることができない。
2.キックポイントが44%未満の場合、ヘッド重量を増加させたとしてもヘッドスピードが著しく低下してしまう。そのため、上記1.と同じくボールスピードを増加させることができない。
通常、バランスポイントが53%以上のハイバランスポイントシャフトを作成した場合、特許文献2にあるようにチップ側が肉薄となり、バット側が肉厚となる。そのため、相対的にバット側が硬くなり、チップ側が柔らかくなる。いわゆるキックポイントが44%未満のロウキックポイントやミドルキックポイントと呼ばれるシャフトになる。すなわち、従来技術ではハイバランスポイントとハイキックポイントを両立させることができなかった。
このように、従来技術ではハイバランスにすることで必然的にロウ・ミドルキックポイントとなるため、前述した「ヘッド重量増による理論どおりのボールスピードアップ効果」が得られなかったのである。これを打破するために、ハイバランスポイントとハイキックポイントを両立させることが必須となる。
そこで、本発明者らはその解決策の1つとして、例えば次のような重量層Wを備えることによりシャフトの重量のバランスを調整し、ハイバランスポイントとハイキックポイントを両立できることを見出した。
・重量層Wの重量が全シャフト重量の10%以上30%以下である。
・重量層Wがチップ側から800mm以上の位置に配置される。
・重量層Wのシャフト長手方向の曲げ弾性率が70GPa以下である。
通常、ハイキックポイントシャフトを作成するには、チップ側に大きな補強部材を配置する必要がある。そのため、その補強部材の重量によってバランスがチップ側によってしまう。そこで、図2に示すような方法でシャフトを形成することがより好ましい。
図2は、シャフト60とマンドレル10の半断面図を示す。上述のようにシャフト60はマンドレル10に所定の材料を巻きつけた後、マンドレル10をバット側(バット端部62の側)に引き抜くことによって得られる。そのため、得られたシャフト60は、シャフト内径=マンドレル外径となる。マンドレル外径にてシャフトの形状を特定しようとすると、煩雑な表現となってしまうため、以後、シャフト内径にて表現する。
図2のように、筒状に形成されたシャフト60の筒の内側面には、筒の内径が前記シャフトのチップ端部61からバット端部62に向かうに従って増加するテーパーが設けられている。シャフト60の内側面には、内径の増加がバット端部62側では小さくなるよう屈曲する内径テーパー屈曲点Pmを備えている。ここで、内径テーパー屈曲点Pmを、チップ端部61から550〜750mmの位置に形成する。Pmの位置がチップ側に寄り過ぎている場合、キックポイントがチップ側へ動いてしまうことになり、ハイキックポイントが達成しにくくなる。またバット側により過ぎている場合も同様に、キックポイントがチップ側へ動いてしまうことになり、ハイキックポイントが達成しにくくなる。好ましくはチップ端部61から600〜700mmの位置にPmを形成する。また、チップ端部61における内径と内径テーパー屈曲点Pmにおける内径との傾きを示す内径テーパー傾き値をTm、内径テーパー屈曲点Pmにおける内径とバット端部における内径との傾きを示す内径テーパー傾き値をTbとしたとき、
Tm>Tb
となるようにテーパーの傾きを形成する。このように形成することで、キックポイントを手元側へ動かすことができ、さらなるハイキックポイントを達成できる。
なお、その際シャフト内径がチップ端部61からバット端部62に向かうに従って拡径するように形成する。すなわち、チップからバットに向かってフレア状に広がった内径を備えており、さらにその内径が、Pmの位置ではチップ端とバット端を結んだ仮想線Thに対して、Pmの位置で外周側に膨らむように形成する(すなわち、Tm>Tbとなるように形成する)。このように形成することで、上述したチップ側の補強部材を要することなく、ハイキックポイントシャフトを作成しやすくなる。
また、Tm>Tbなので、バット側に重量層Wを配置しても外径が大きくなりにくいというメリットが生まれる。バット側の外径が大きくなると、必然的にバット側の硬さが硬くなるためハイキックポイントを達成しにくくなる。しかし、本内径の構成を採ることで、重量層Wを配置するスペースを確保することができ、ハイキックポイントをより達成しやすくなる。
なお、よりハイキックポイントを達成しやすくする観点から、1.5≦Tm/Tb≦5.5であることが好ましい。Tm/Tbが小さすぎる場合は、キックポイントを手元側へ動かす効果が小さくなり、ハイキックポイントを達成しにくくなる。またTm/Tbが大きすぎる場合は、キックポイントがチップ側へ動くことになり、ハイキックポイントが達成しにくくなる。より好ましくは2.5≦Tm/Tb≦3.5である。
特許文献2にも記載されているように、ハイバランスポイントシャフトでは、チップ側の肉厚を薄くする必要がある。また、上述のとおりハイキックポイントシャフトでは、チップ側に補強部材を要する、すなわちチップ側の肉厚を厚くする必要がある。チップ側の肉厚を厚くせずにハイキックポイントを達成しやすくする方法としては2つある。1つが上述した内径テーパー屈曲点Pmを備える方法である。もう1つの方法として、チップ側に使用する繊維の弾性率が高い材料を用いることが挙げられる。しかし、弾性率の高い材料は脆く折れやすい。ハイバランスシャフトではチップ側が薄くなるため、ここに弾性率の高い材料を用いることは折損のリスクが高まることを意味する。
そこで次のような第3の構成を採用することが好ましい。この構成を加えた例を図3に示している。
・チップ側から40〜140mmに位置する内径テーパー屈曲点Ptを有する
・チップ端部における内径と内径テーパー屈曲点Ptにおける内径との傾きを示す内径テーパー傾き値をTtとし、内径テーパー屈曲点Ptにおける内径と内径テーパー屈曲点Pmにおける内径との傾きを示す内径テーパー傾き値をTm’としたとき、
Tt<Tm’
0.1/1000≦Tt≦5/1000
とする。第3の構成にかかるシャフト60Aは、このように形成することで、打撃時に最も負荷のかかりやすい位置のみ肉厚に形成することができ、実打の際の折損を防ぐことができる。
チップ側から40〜140mmの位置は、打撃の際に最も変形量が大きく、折損しやすい箇所と言われている。Tt<Tm’とすることで、Ptの位置、すなわちチップ側から40〜140mmの位置のいずれかの箇所の肉厚を局所的に増加させることができるので、破損を防ぐことができる。さらに、本構成を採用すれば、Ptよりもチップ側の肉厚は薄いまま維持することができる。そのため、ハイバランスポイントとハイキックポイントを両立させやすい。
Ptの位置がチップ側へ寄り過ぎている場合は、シャフト60の製造時及び使用時の折損を防ぐ効果が低い。また、Ptの位置がバット側へ寄り過ぎている場合は、バランスポイントがチップ側へ動くことになり、ハイバランスポイントを達成しにくくなる。Ptの位置は、より好ましくはチップ側から70〜110mmの位置である。
また、Ttが小さすぎる場合、テーパーが水平に近づくため、シャフト60の製造時においてマンドレルを抜く際の摩擦力が増大し、シャフトのチップ側に亀裂が入る場合がある。Ttが大きすぎた場合、Ptよりもチップ側が肉厚となりすぎるため、ハイバランスポイントを達成しにくくなる。Ttは、1/1000≦Tt≦4/1000がより好ましく、2/1000≦Tt≦3/1000がさらに好ましい。
このように、ハイバランスかつハイキックポイントの作成において、実際の使用時の折損の観点から鑑みると、上述の構成を採用することがより好ましい。
ここで、図4を用いて、Pm、Pt、Tb、Ttのより詳細な定義を行う。本実施形態のシャフト60Aにおいて、内径テーパー屈曲点は複数備えていてもよい。その場合、内径テーパー屈曲点をチップ側から順にP1、P2・・・Pn(nは整数)とする。チップ側から550〜750mmにある内径テーパー屈曲点のうち、550mmに近い方をPm(図4ではP4)、チップ側から40〜140mmにある内径テーパー屈曲点のうち40mmに近い方をPt(図4ではP1)と定義する。
また、TbはPmとバット端部を結んだときの内径テーパー傾き値、Tmはチップ端部とPmを結んだときの内径テーパー傾き値、Ttはチップ端部とPtを結んだときの内径テーパー傾き値、Tm’はTtとPmを結んだときの内径テーパー傾き値とする。
また、本実施形態のシャフト60Aは外径調整をかねたチップ補強層50(図1)を備える。チップ補強層50はその一端がチップ端に位置し、もう一端がチップ端部61からバット端部62側に向かって50〜400mmに位置するのが好ましい。チップ端部61から50mmより短い位置までしかチップ補強層が存在しない場合、十分なチップの補強がなされず、実打の際に折損する危険性が高まる。400mmを超える位置までチップ補強層が存在する場合は、チップ端部61側に重量が集中されることで、ハイバランスポイントを達成することが難しくなる。
また、シャフト60Aは繊維の配向角度がシャフト60の長手軸方向に対して垂直に積層されたフープ層90を設けていてもよい。ここで垂直とは、繊維の配向角度がシャフト60の長手軸方向に対してほぼ90°であることで、85°〜95°前後でもよいが、測定可能な範囲内で90°であることが好ましい。フープ層90を設ける場合の配置は、例えば図5のA〜Cのパターンが挙げられうる。A〜Cは以下の通りである。
A:シャフト60の全長に渡って1層以上フープ層90を配置する。
B:フープ層90の一端がチップ端部61から300mm以上離れた位置かつシャフト60の中央部よりはチップ端部61側に位置し、他端がバット端部62に位置するようにフープ層90を配置する。
C:フープ層90の一端がチップ端部61から300mm以上離れた位置かつシャフト60の中央部よりもチップ端部61側に位置し、他端がチップ端部61から700mm以上離れた位置に位置するようにフープ層90を配置する。
フープ層90の大きさ及び位置は、A、BまたはCの位置に存在させると実打の際の折損率軽減の観点からも好ましい。フープ層90の折損軽減効果は、300mmよりバット端部62側にて高く300mmよりもチップ側では低い。そのため、ハイバランスとの両立の観点から、フープ層90の一端がチップ端部61から300mm以上離れた位置かつシャフト60の中央部よりはチップ端部61側に位置し、他端がバット端部62に位置するBの構成が最も好ましい。特に60g以下のシャフト60の場合に効果的である。又、これらの構成はシャフト60にかえてシャフト60Aに設けられていてもよい。
以下実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。上述の繊維強化樹脂層としては、例えば表1に示すカーボンプリプレグ(三菱レイヨン社製)が使用できる。また、重量層Wとしては、例えば表2に示すようなプリプレグと積層角度の組み合わせを用いることができる(重量層Wをシャフト60に組み付けた際にシャフト60の長手方向にあたる方向について、重量層Wの曲げ弾性率が70GPa以下となる組み合わせ)。
なお、表2における曲げ弾性率とは、上述したJIS K7107に準拠して測定したものである。繊維の配向角度が変わった場合は、これまで述べてきたシャフト60の長手方向に対する繊維強化樹脂の繊維の配向の位置関係に対応するよう、試験片作成時の配向角度を変える必要がある。しかしながら、測定法、試験片の大きさは同一である。一般に、配向角度が0°に近いほど曲げ弾性率が高く、90°に近いほど曲げ弾性率が低くなる。
Figure 0005633654

Figure 0005633654

(実施例1)
本発明における実施例1に関して図1を用いて説明する。図1のマンドレル10(チップ端部径=6.0mm、バット端部径13.3mm)に、アングル層20(プリプレグK:シャフトの長手方向に対して繊維方向が±45°となるように2枚のプリプレグKを積層)、重量層W(プリプレグW1:シャフトの長手方向に対して繊維方向が0°となるように積層)、第一ストレート層30(プリプレグD)、第二ストレート層40(プリプレグD)、チップ補強層50(プリプレグH:チップ先端から250mmの位置まで)を順次巻きつけた。加熱硬化後、マンドレル10を引き抜いてから、チップ端部を10mm、バット端部を12mmカットした後研磨することで、全長L1168mm、細径端部外径8.50mm、太径端部外径15.1〜15.3mmのシャフトを得た。得られたシャフトは重量60g、振動数250cpmであった。
ここで、「重量層W(プリプレグW1:シャフトの長手方向に対して繊維方向が0°となるように積層)」と記載したとおり、重量層Wのシャフト長手方向の曲げ弾性率は表2中の「0°積層板の曲げ弾性率」となる。以下の実施例も同様に、表2中から適切な配向角度を選択し、そのときの値を「重量層Wのシャフト長手方向の曲げ弾性率」とする。
重量層Wはチップ端部から800mmの位置からバット端部まで配置した。また、重量層Wは、シャフト総重量に対する割合が10%となるように巻き数を調節した。
(実施例2)
シャフト総重量を調節するためにアングル層の巻き数を調節し、下記を変更した以外は実施例1と同様にした。アングル層の巻き数は本実施例に限らず各実施例にて適宜調節したが記載は省略する。
・重量層Wの重量%を13.5%とした。
(実施例3)
下記を変更した以外は実施例1と同様にした。
・重量層Wの重量%を17.0%とした。
(実施例4)
下記を変更した以外は実施例3と同様にした。
・重量層WとしてプリプレグW5を、シャフトの長手方向に対して繊維方向が±45°となるよう2枚貼り合せて積層。
(実施例5)
下記を変更した以外は実施例3と同様にした。
・重量層WをプリプレグW3に変更。
(実施例6)
下記を変更した以外は実施例1と同様にした。
・重量層Wの位置をチップ端から900mmの位置からバット端部までに配置。
(比較例1)
下記を変更した以外は実施例1と同様にした。
・重量層WとしてプリプレグW8を、シャフトの長手方向に対して繊維方向が±45°となるよう2枚貼り合せて積層。
(比較例2)
下記を変更した以外は実施例1と同様にした。
・重量層WとしてプリプレグW5を積層。
(比較例3)
下記を変更した以外は実施例1と同様にした。
・重量層Wの重量%を6.5%とした。
(比較例4)
下記を変更した以外は実施例1と同様にした。
・重量層Wの重量%を3.0%とした。
(比較例5)
下記を変更した以外は実施例1と同様にした。
・重量層Wの位置をチップ端から700mmの位置からバット端まで配置。
<試験評価>
上記の実施例および比較例で製造したシャフトを用いてクラブを組み立て、下記の条件でロボット試験を行った。
(クラブの組み立て)
上述の通りクラブ長は46インチに設定し、クラブバランスはD0とした。ヘッドはTalorMade社製R9 Loft:9.5°を用いた。
(クラブバランス)
ゴルフクラブを組み立てる際には、クラブバランスを測定する。クラブバランスは、クラブのスイング方向の慣性モーメントを近似的に測定できるものである。クラブのスイング方向の慣性モーメントは、スイング時に感じる「重さ」であるため、クラブバランスが同じならばスイング時に感じる重さは同一とみなされる。本実験ではクラブバランスがD1となるようにヘッド重量を調節した。クラブバランスはKenneth Smith社製クラブバランス計「Golf Club Scale」を用いた。
(ロボット試験)
ロボット試験にはミヤマエ社製スイングロボット「ROVO IV」を用いた。各シャフトについて5球ずつ試打した。弾道計測には、TrackMan社製弾道計測器「TrackMan」を用いた。
得られた結果の平均値を表3に示す。
Figure 0005633654

表3に示すように、実施例においては比較例と比べて有意にボールスピードを増大させることができる(t検定 P<0.05)。その結果、有意に飛距離を伸ばすこともできる。これは、次の原理による。
ハイバランスシャフトにすることで、ヘッド重量を増加させることができるが、比較例1,2にあるミッドキックポイントやロウキックポイントシャフトでは、ヘッドスピードが大きく減少してしまい、ボールスピードを増加させることができない。同様に、比較例3,4にあるようなミドルバランスポイントシャフトでは、たとえハイキックポイントにしてもヘッド重量を十分に増加させることができないため、ボールスピードを増加させることができない。
これに対して、実施例にあるハイバランスポイントとハイキックポイントを両立させたシャフトにすることで、ヘッドスピードの減少率を抑えることができる。そのため、ヘッド重量増加による力積の増加によって、大きな飛距離を生み出すことができる。
(シミュレーションによる効果の確認)
上述の効果(原理)をより明確にするために、FEMを用いたシミュレーションを実施した。シミュレーションにはSIMULIA社製汎用解析ソフト「ABAQUS」を用いた。結果を表4、図6に示す。シミュレーションでは、ロウキックポイント(キックポイント=42%)とハイキックポイント(キックポイント=44%)について、それぞれ重心を50%〜59%まで1%刻みで変動させ、重心に対応してヘッド重量を変化させた。
Figure 0005633654

シミュレーション結果が示すように、ロウキックポイントシャフトにおいては、ヘッド重量を増加させるとヘッドスピードが大きく減少するが、ハイキックポイントシャフトでは、そのヘッドスピードの減少率は小さい。すなわち、本実験結果を支持する結果が得られた。
次に他の実施例を述べる。
(実施例7)
実施例7は、図2に記載のマンドレル(チップ端部径=4.2mm、Pm径=11.0mm,バット端部径=13.1mm)を使用した。実施例7では内径テーパー屈曲点Pmをチップ側から650mmの位置に形成した。また、Tb=4.0/1000、Tm=10.5・1000となるように設定した。その他は、実施例1と同様に形成した。また、表5にその構成を示してあるが、実施例1と同様の項目は省略した。
(実施例8)
実施例8は、内径テーパー屈曲点Pmの位置をチップ側から550mmにした以外は実施例7と同様に形成した。
(実施例9)
実施例9は、内径テーパー屈曲点Pmの位置をチップ側から750mmにした以外は実施例7と同様に形成した。
(実施例10)
実施例10は、Tm/Tbを1.5とした以外は実施例7と同様に形成した。
(実施例11)
実施例11は、Tm/Tbを5.5とした以外は実施例7と同様に形成した。
(実施例12)
実施例12は図3に記載のマンドレル(チップ端部径=5.1mm、Pt径=5.3mm、Pm径=11.0mm,バット端部径=13.1mm)を使用した。実施例12は、90mmの位置に内径テーパー屈曲点Ptを形成した。また、Tt=2.5/1000、Tm’=12.0/1000に設定し、Tt<Tm’とした以外は、実施例7と同様に形成した。
(実施例13)
実施例13は、Ptの位置を40mmとした以外は実施例12と同様に形成した。
(実施例14)
実施例14は、Ptの位置を140mmとした以外は実施例12と同様に形成した。
(実施例15)
実施例15は、Tt=0.1/1000とした以外は実施例12と同様に形成した。
(実施例16)
実施例16は、Tt=5/1000とした以外は実施例12と同様に形成した。
(実施例17)
実施例17は、フープ層(プリプレグP)を全長に追加した以外は実施例12と同様に形成した。これにより折損の危険率を軽減することができる。
(実施例18)
実施例18は、チップ補強層をチップ先端から400mmの位置までとした以外は実施例12と同様に形成した。これにより折損の危険率を軽減することができる。
(実施例19)
実施例19は、重量層WにプリプレグW1を用いて、その平均厚さを0.45mmとなるように調節した以外は実施例1と同一に形成した。バランスポイントは53.2%、キックポイントは44.2%であった。
(実施例20)
実施例19は、重量層WにプリプレグW2を用いて、その平均厚さを0.25mmとなるように調節した以外は実施例1と同一に形成した。バランスポイントは53.2%、キックポイントは44.6%であった。
(実施例21)
実施例19は、重量層WにプリプレグW3を用いて、その平均厚さを0.15mmとなるように調節した以外は実施例1と同一に形成した。バランスポイントは53.2%、キックポイントは45.0%であった。
(比較例6)
比較例6は重量層WにプリプレグW5を用いて、その平均厚さを0.55mmとなるように調節した以外は実施例1と同一に形成した。バランスポイントは53.2%、キックポイントは43.8%であった。
表5に、実施例7〜16の形成条件一覧を示す。このように形成することで、ハイバランスポイントとハイキックポイントを両立させやすくなる。また、表には記載していないが、実施例19〜21でも同様にハイバランスポイントとハイキックポイントを両立させやすくなる。
Figure 0005633654

本発明のゴルフシャフトによれば、ヘッド重量が増加した際のヘッドスピード減少率を減らすことができる。これにより、ヘッド重量増によるボール初速アップのメリットを最大限享受することができ、飛距離を向上させることができる。
10 マンドレル
20 アングル層
20A 第1の繊維材料
20B 第2の繊維材料
30 第一ストレート層
40 第二ストレート層
50 チップ補強層
60、60A、60C シャフト
61 チップ端部
62 バット端
63 圧縮したシャフト
70 シャフトの重心
80 キックポイント位置
81 固定ジグ
90 フープ層
シャフトの全長
G、、LB、長さ
P 荷重
W 重量層

Claims (9)

  1. 繊維強化樹脂を積層してなるゴルフクラブ用シャフトであって、下記式1で表されるバランスポイントが54%以上、かつ下記式2で表されるキックポイントが44.5%以上、48%以下であり、前記シャフトの重量をM[g]、全長をL[mm]としたとき、
    35≦M×(L/1168)≦75
    であるゴルフクラブ用シャフト。
    バランスポイント(%)=(L/L)×100 ・・・ (式1)
    :シャフトの重心からシャフトのチップ端部までの距離
    :シャフトの全長
    キックポイント(%)=(L/L)×100 ・・・ (式2)
    :シャフトの両端に、該両端の直線距離がシャフト長の98.5〜99.5%となるように圧縮荷重をかけることで湾曲させた際の、該両端同士を結ぶ直線に、前記湾曲の頂点から垂線を引いた際の交点とシャフトのチップ端部との距離
    :シャフトの両端に、該両端の直線距離がシャフト長の98.5〜99.5%となるように圧縮荷重をかけることで湾曲させた際のシャフトの両端同士の直線距離
  2. 前記シャフトの重量に対して10〜30重量%の重量を有する重量層Wのチップ側端部が、該シャフトのチップ端部から800mm以上の位置に配置され、該重量層Wはシャフト長手方向の曲げ弾性率が70GPa以下であり、前記重量層Wの平均厚さが、0.5mm以下であり、前記重量層Wが、最外層から数えて6層以内に配置されている請求項1記載のゴルフクラブ用シャフト。
  3. 前記シャフトの長手方向に対して斜め方向に繊維が配向された繊維強化樹脂からなるアングル層と、前記重量層Wと、シャフトの長手方向に平行に繊維が配向された繊維強化樹脂からなるストレート層と、シャフトの長手方向に対して垂直に繊維が配向されたフープ層とをさらに備えてなる請求項2に記載のゴルフクラブ用シャフト。
  4. 前記シャフトのチップ側から400mm以内の距離にて該シャフトの長手方向に対して平行に繊維が配向された繊維強化樹脂からなる補強層をさらに備えてなる請求項3に記載のゴルフクラブ用シャフト。
  5. 前記シャフトは、筒状に形成されており、該シャフトの内径はチップ端部からバット端部に向かうに従って暫時拡径するように内径テーパーを備え、該内径テーパーが屈曲する内径テーパー屈曲点Pmを備え、該内径テーパー屈曲点Pmがシャフトのチップ端部から550〜750mmに位置し、チップ端部と該内径テーパー屈曲点Pmとの内径の傾きを示す内径テーパー傾き値をTm、前記内径テーパー屈曲点Pmとバット端部における内径の傾きを示す内径テーパー傾き値をTbとしたとき、
    Tm>Tb
    である請求項1〜4のいずれかに記載のゴルフクラブ用シャフト。
  6. 前記シャフトのチップ端部側から40〜140mmに位置する内径テーパー屈曲点Ptを有し、該チップ端部と該内径テーパー屈曲点Ptにおける内径との傾きを示す内径テーパー傾き値をTtとし、該内径テーパー屈曲点Ptと前記内径テーパー屈曲点Pmにおける内径との傾きを示す内径テーパー傾き値をTm’としたとき、
    Tt<Tm’
    0.1/1000≦Tt≦5/1000
    である請求項に記載のゴルフクラブ用シャフト。
  7. 前記Tm及びTbが1.5≦Tm/Tb≦5.5を満たす請求項またはに記載のゴルフクラブ用シャフト。
  8. チップ端部の外径が8.5mm〜9.3mm、バット端部の外径が14.0mm〜16.5mmである請求項のいずれかに記載のゴルフクラブ用シャフト。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のゴルフクラブ用シャフトを用いたゴルフクラブ。
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