JP2002052103A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents

ゴルフクラブシャフト

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JP2002052103A
JP2002052103A JP2000240454A JP2000240454A JP2002052103A JP 2002052103 A JP2002052103 A JP 2002052103A JP 2000240454 A JP2000240454 A JP 2000240454A JP 2000240454 A JP2000240454 A JP 2000240454A JP 2002052103 A JP2002052103 A JP 2002052103A
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JP
Japan
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shaft
gravity
center
fiber
kick point
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Hitoshi Oyama
仁志 尾山
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打球時の良好なフィーリングと振り易さを両
立し、かつ、ボールの飛距離の向上を図る。 【解決手段】 シャフト1のヘッド取付側先端部1aか
らキックポイントK.P.までの距離L2のシャフト全
長L1に対する割合KP(%)と、シャフト1のヘッド
取付側先端部1aからシャフトの重心位置G.P.まで
の距離L3のシャフト全長L1に対する割合G(%)と
が次式、0.9≦KP/G≦1.1の関係とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブシャ
フトに関し、詳しくは、打球時の良好なフィーリングと
振り易さを有し、かつ、ボールの飛距離が向上するゴル
フクラブシャフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブシャフトは、スイング中の
ゴルファーの打撃動作に従って撓み、その撓み量の大き
さや撓む部分によって、硬く感じたり、軟らかく感じた
りゴルファーのフィーリングに影響を与えると共に、ボ
ールの飛びにも大きな影響を与えることが知られてい
る。
【0003】ゴルフクラブシャフトにおいて、従来、シ
ャフトの撓みに着目し、シャフトのキックポイントを調
整することにより、打球フィーリングや打球方向、飛距
離等をコントロールする試みがなされている。キックポ
イントとは、シャフトの両端から軸方向の圧縮荷重を加
えた時に最大撓みが発生する点であり、一般にキックポ
イントの位置を表す際は、シャフトのヘッド取付側先端
部からキックポイントまでの距離L2とシャフト全長L
1より、次式のように表される。 キックポイントKP(%)=(L2/L1)×100
【0004】一般的には、上記キックポイントKP
(%)の値を小さくすると弾道は高くなり、逆に、大き
くすると弾道は低くなる。キックポイントを調整し、打
球フィーリングや打球方向、飛距離等を改良するため
に、様々な研究がなされており、下記のようなゴルフク
ラブシャフトが提案されている。
【0005】例えば、特開平7−124277号、特開
平11−70195号では、シャフト形状を工夫してキ
ックポイントを所望の位置に設定することにより、飛距
離を向上させているゴルフクラブシャフトが提案されて
いる。また、特開平4−38971号では、キックポイ
ント近傍に金属片を設け、打撃振動を抑制して、打撃時
の不快感を和らげるゴルフクラブシャフトが提案され、
特開平9−206413号では、キックポイントと捻れ
剛性の最も低い位置を略一致させる事により、ボールの
飛球方向性を向上させるゴルフクラブシャフトが提案さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
2つの発明は、単にキックポイントのみを所望の位置に
設定して、弾道の調整を行っているだけであり、スイン
グ時にタイミングが取り難く、かつ、シャフトまたはヘ
ッドの動きがわかり難いため、スイングがばらつき、飛
距離や飛球方向が安定しない等の問題が生じる。
【0007】また、後者の2つの発明は、キックポイン
トとシャフトの重心位置との関係について、考慮がなさ
れていないため、スイング時のタイミングの取りやす
さ、振り易さという点で問題がある。
【0008】さらに、従来品では、キックポイントはシ
ャフトの重心位置よりシャフトのヘッド側にある(重心
位置がキックポイントよりかなり手元側)ものが多い。
シャフトは、通常、テーパー形状であるため、シャフト
径が細い先端側の方が、剛性が低くなりやすく、キック
ポイントは、先端(ヘッド)寄りになる傾向がある。一
方、シャフト径が太い手元よりの方が、容積が大きくな
るため、重心位置は、手元(グリップ)寄りになる傾向
がある。このように、通常の設計では、キックポイント
が重心位置よりも、かなりシャフトの先端側(ヘッド
側)になってしまい、キックポイントと重心位置がずれ
ている。これにより、スイング時に、シャフトの挙動が
掴みにくく、ヘッドの動き(位置)も把握しづらいとい
う問題がある。
【0009】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
のであり、打球時の良好なフィーリングと振り易さを両
立し、かつ、ボールの飛距離の向上を図るゴルフクラブ
シャフトを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、シャフトのヘッド取付側先端部からキッ
クポイントまでの距離のシャフト全長に対する割合KP
(%)と、シャフトのヘッド取付側先端部からシャフト
の重心位置までの距離のシャフト全長に対する割合G
(%)とが次式 0.9≦KP/G≦1.1 の関係にあることを特徴とするゴルフクラブシャフトを
提供している。
【0011】本発明では、シャフトの撓みのポイントと
なるキックポイントと、シャフト重量の中心となるシャ
フトの重心位置を上記範囲に規定しているため、キック
ポイントと重心位置のずれを少なくすることができ、ス
イング時に、シャフトの挙動やヘッドの動き(位置)を
容易に掴むことができる。これにより、タイミングが取
りやすく、スイングが安定して、飛距離、飛球方向共に
安定する。また、撓みと重量を違和感なく感じとれるた
めに、打球時に良好なフィーリングを得ることができ
る。
【0012】上記KP/Gの値が、0.9より小さい
と、従来のシャフトのように、球が吹け上がり、かつ、
ヘッドの動きを感じにくくなる。また、KP/Gの値が
1.1より大きいと、球が上がりにくく、かつ、バラン
スが重くなり、振りにくくなる。上記範囲は、好ましく
は、0.9≦KP/G≦1.0が良い。
【0013】さらに、キックポイントとシャフトの重心
位置を一致させることにより、スイング時に、シャフト
の撓みと重量を同じ位置で感じることができるために、
シャフトの挙動やヘッドの動き(位置)を、よりいっそ
う掴みやすい。
【0014】キックポイントは、シャフト全長に対し
て、そのヘッド取付側先端から30%〜60%の範囲、
好ましくは、30%〜50%、さらに好ましくは、40
%〜50%としている。キックポイントが、シャフト全
長に対して、そのヘッド取付側先端から30%よりも小
さい範囲にあると、極端な先しなりとなり、球が吹け上
がってしまい、飛距離をロスすると共に飛球方向が安定
しなくなる。また、キックポイントが、シャフト全長に
対して、そのヘッド取付側先端から60%よりも大きい
範囲にあると、極端な手元しなりとなり、球が上がり難
く、振り難いシャフトとなってしまう。
【0015】シャフトの重心位置は、シャフト全長に対
して、そのヘッド取付側先端から30%〜60%の範
囲、好ましくは、30%〜50%、さらに好ましくは、
40%〜50%としている。シャフトの重心位置が、シ
ャフト全長に対して、そのヘッド取付側先端から30%
よりも小さい範囲にあると、ヘッド側に重心位置が寄り
すぎるため、スイングバランスが重たくなり、振り難い
クラブとなってしまう。スイングバランスを軽くするた
めには、ヘッド重量を軽くしなければならないので、ヘ
ッド重量(大きさ)に制限が生じることとなる。また、
シャフトの重心位置が、シャフト全長に対して、そのヘ
ッド取付側先端から60%よりも大きい範囲にあると、
手元に重量があるためにクラブ重量が重く感じると共
に、相対的にヘッドが軽く感じ、ヘッドの動きを感じ難
くなる。
【0016】また、本発明のゴルフクラブシャフトはウ
ッド型クラブ、アイアン型クラブ、パター等のあらゆる
種類のゴルフクラブに適用することができる。
【0017】なお、ゴルフクラブシャフトは、繊維強化
樹脂製が好ましいが、スチールシャフト等の金属製シャ
フトでもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に関わる
ゴルフクラブシャフトを示し、シャフト1は、繊維強化
プリプレグを積層して構成しており、小径側先端にヘッ
ド2が取り付けられ、大径端側にグリップ3が取り付け
られている。
【0019】上記シャフト1は、図2に示すように、カ
ーボン繊維を強化繊維とし、マトリクス樹脂にエポキシ
樹脂とした繊維強化プリプレグ11〜17を芯金(図示
せず)に内周側から順に(繊維強化プリプレグ11→1
2→…17)巻き付けて積層している。
【0020】繊維強化プリプレグ11の長さは、300
mmとし、大幅側の幅は、80mmとし、4層積層てい
る。繊維強化プリプレグ12、13の長さは、1143
mmとし、大幅側の幅は、100mmとし、各2層ずつ
積層している。繊維強化プリプレグ14の長さは、60
0mmとし、大幅側の幅は、70mmとし、3層積層し
ている。繊維強化プリプレグ15の長さは、1143m
mとし、大幅側の幅は、50mmとし、2層積層してい
る。繊維強化プリプレグ16の長さは、1143mmと
し、大幅側の幅は、25mmとし、1層積層している。
繊維強化プリプレグ17の長さは、150mmとし、大
幅側の幅は、110mmとし、4層積層している。巻き
付けるプリプレグの形状、長さを調整することにより、
キックポイント、シャフトの重心位置を設定している。
【0021】シャフト1は、シートワインディング製法
により作成されており、カーボン繊維を強化繊維とし、
バイアス層(強化繊維がシャフトの軸線に対してなす配
向角を±45度に傾斜)を構成する繊維強化プリプレグ
12、13と、ストレート層(強化繊維がシャフトの軸
線に対してなす配向角が0度)を構成する繊維強化プリ
プレグ11、14〜17を芯金(図示せず)に、順次
(繊維強化プリプレグ11→12→…17)巻き付けて
積層した後、ポリエチレンテレフタレート樹脂製等のテ
ープでラッピングしてオーブン中で加熱加圧して樹脂を
硬化させて一体的に成形し、その後、芯金を引き抜い
て、シャフト1を形成している。
【0022】成形されたゴルフクラブ用シャフトは、そ
の全長が1143mmとしている。図3(A)(B)に
示すように、キックポイントK.P.及びシャフトの重
心位置G.P.を調整することにより、シャフト1のヘ
ッド取付側先端部1aからキックポイントK.P.まで
の距離L2のシャフト全長L1に対する割合KP(%)
と、シャフト1のヘッド取付側先端部1aからシャフト
の重心位置G.P.までの距離L3のシャフト全長L1
に対する割合G(%)との関係を、0.9≦KP/G≦
1.1としている。
【0023】また、キックポイントとシャフトの重心位
置を一致させる、即ち、上記KP/G=1という関係が
成り立っていることが好ましい。これにより、スイング
時に、シャフトの撓みと重量を同じ位置で感じることが
できるために、シャフトの挙動やヘッドの動き(位置)
を、よりいっそう掴みやすい。
【0024】さらに、キックポイント及びシャフトの重
心位置は、シャフト全長に対し、そのヘッド取付側先端
部から、それぞれ30%〜60%の位置に設定すること
が好ましい。
【0025】なお、本実施形態では、ウッド型ヘッドを
示しているが、本発明は、ウッド型クラブに限定される
ものではなく、アイアン型クラブのシャフト、パター等
のゴルフクラブにも適用することができる。
【0026】本実施形態では、強化繊維がカーボン繊維
からなる繊維強化樹脂製のゴルフクラブシャフトを示し
たが、強化繊維は金属繊維、ガラス繊維等を用いてもよ
い。また、スチールシャフト等の金属製シャフトでもよ
いことはいうまでもない。
【0027】以下、本発明のゴルフクラブシャフトの実
施例1〜3及び比較例1について詳述する。各々、下記
の構成からなる繊維強化プリプレグを用い、ゴルフクラ
ブシャフトを作製した。
【0028】(実施例1)上記した図2に示す実施形態
に記載の構成とし、先端補強を多くして、先に重心を位
置させ、手元調子とした。先端補強の長さは、調子が合
うように調整した。繊維強化プリプレグ11、14〜1
7として、三菱レイヨン製のカーボン繊維プリプレグ
(MR350C−100S カーボン繊維の種類MR4
0 弾性率30000kgf/mm)を用いた。繊維
強化プリプレグ12、13として、三菱レイヨン製のカ
ーボン繊維プリプレグ(MR350C−125S カー
ボン繊維の種類MR40 弾性率30000kgf/m
)を用いた。繊維強化プリプレグ11、17は4
層、繊維強化プリプレグ14は3層、繊維強化プリプレ
グ12、13、15は2層、繊維強化プリプレグ16は
1層、それぞれ積層し、上記の方法によりシャフトを作
製した。
【0029】(実施例2)図4に示す構成とし、先端補
強+先端に比重の大きいタングステン繊維を含む複合繊
維強化プリプレグを用いた。先に重心を位置させ、手元
調子とした。先端補強の長さは、調子が合うように調整
した。繊維強化プリプレグ21、25〜27として、三
菱レイヨン製のカーボン繊維プリプレグ(MR350C
−100S カーボン繊維の種類MR40 弾性率30
000kgf/mm)を用いた。繊維強化プリプレグ
22、23として、三菱レイヨン製のカーボン繊維プリ
プレグ(MR350C−125S カーボン繊維の種類
MR40 弾性率30000kgf/mm)を用い
た。繊維強化プリプレグ24として、新日鐵化学製のタ
ングステン繊維(弾性率42000kgf/mm)と
ガラス繊維とカーボン繊維(弾性率24000kgf/
mm)の複合繊維強化プリプレグ(MW0090 A
07/E10)を用いた。繊維強化プリプレグ27は6
層、繊維強化プリプレグ21、24は4層、繊維強化プ
リプレグ22、23は3層、繊維強化プリプレグ25、
26は2層、それぞれ積層し、上記の方法によりシャフ
トを作製した。
【0030】(実施例3)図5に示す構成とし、先端補
強を多くして、先に重心を位置させ、手元調子とした。
先端補強の長さは、調子が合うように調整した。繊維強
化プリプレグ35〜37として、三菱レイヨン製のカー
ボン繊維プリプレグ(MR350C−100S カーボ
ン繊維の種類MR40 弾性率30000kgf/mm
)を用いた。繊維強化プリプレグ32、33として、
三菱レイヨン製のカーボン繊維プリプレグ(MR350
C−100S カーボン繊維の種類MR40 弾性率3
0000kgf/mm)を用いた。繊維強化プリプレ
グ31、34として、新日鐵化学製のタングステン繊維
(弾性率42000kgf/mm)とガラス繊維とカ
ーボン繊維(弾性率24000kgf/mm)の複合
プリプレグ(MW0090 A07/E10)を用い
た。繊維強化プリプレグ34、37は4層、繊維強化プ
リプレグ31〜33は3層、繊維強化プリプレグ35は
2層、繊維強化プリプレグ36は1層、それぞれ積層
し、上記の方法によりシャフトを作製した。
【0031】(比較例1)図6に示す構成とし、通常の
シャフト設計とし、先端補強のみとした。繊維強化プリ
プレグ53〜56として、三菱レイヨン製のカーボン繊
維プリプレグ(MR350C−100S カーボン繊維
の種類MR40 弾性率30000kgf/mm)を
用いた。繊維強化プリプレグ51、52として、三菱レ
イヨン製のカーボン繊維プリプレグ(MR350C−1
00S カーボン繊維の種類MR40 弾性率3000
0kgf/mm)を用いた。繊維強化プリプレグ56
は8層、繊維強化プリプレグ51、52は3層、繊維強
化プリプレグ53は2層、繊維強化プリプレグ54、5
5は1層、それぞれ積層し、上記の方法によりシャフト
を作製した。
【0032】上記実施例1〜3、比較例1の各ゴルフク
ラブシャフトのシャフト長さ、シャフト重量、ヘッド側
外径、グリップ側外径、重心位置(重心点)、キックポ
イント、KP/Gを下記の表1に記載する。
【0033】表1中の重心位置(重心点)は、シャフト
のヘッド取付側先端部からシャフトの重心位置までの距
離L3のシャフト全長L1に対する割合G(%)で表さ
れ、次式より求めた。 G(%)=(シャフトのヘッド取付側先端部からシャフ
トの重心位置までの距離L3/シャフト全長L1)×1
00
【0034】キックポイントとは、シャフトの両端から
軸方向の圧縮荷重を加えた時に最大撓みが発生する点で
あり、以下の方法で測定した。図7(A)に示すよう
に、シャフト1のヘッド側を固定し、シャフト1のグリ
ップ側から、ヘッド側に向かって、シャフト1の軸線方
向に荷重を加え、シャフト1のグリップ側端部を50m
mスライドさせて、シャフト1を撓ませた状態(図中点
線で示す)での撓みの頂点の位置をキックポイントK.
P.とした。表1中のキックポイントとは、図7(B)
に示すように、シャフト1が真っ直ぐに伸びた状態で
の、シャフト1のヘッド取付側先端部1aから、上記撓
みの頂点であるキックポイントK.P.までの距離L2
のシャフト全長L1に対する割合KP(%)で表され、
次式より求めた。 KP(%)=(シャフトのヘッド取付側先端部からキッ
クポイントまでの距離L2/シャフト全長L1)×10
【0035】
【表1】
【0036】上記実施例1〜3、比較例1の各ゴルフク
ラブシャフトに対して、ゴルファーが実打して、「フィ
ーリング」と「振り易さ」を評価する官能テストを行っ
た。各ゴルフクラブを5名のテスターが試打し、フィー
リングが最も良いものを「5」、最も悪いものを「1」
とし、振り易さが最も良いものを「5」、最も悪いもの
を「1」として、各々5段階評価を行った。全テスター
の平均値を下記の表2に記載する。また、「飛距離」に
ついては、上記テスター5名にW#1を、各5球ずつ打
ってもらい、飛距離を測定した。全テスターの平均飛距
離を下記の表2に記載する。
【0037】
【表2】
【0038】表2に示すように、実施例1〜3は「フィ
ーリング」テスト結果が、3.4〜4.4の範囲であ
り、比較例1の2.4に比べ、いずれも良好な結果であ
った。また、「振り易さ」においても、実施例1〜3で
は3.6〜4.2であり、比較例1の3.0に比べ、い
ずれも良好な結果であった。さらに、「飛距離」におい
ても、実施例1〜3は、236〜243yardである
のに対し、比較例1は229yardであり、実施例の
方が優れていた。これにより、本実施例のゴルフクラブ
シャフトは、「フィーリング」、「振り易さ」、「飛距
離」のいずれの項目においても、優れた性能を示すこと
が確認できた。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、キックポイントとシャフトの重心位置を規定
することにより、スイング時に感じられるシャフトの撓
みと重量感のずれを少なくすることができ、シャフトの
挙動やヘッドの動き(位置)を容易に掴むことができ
る。このため、タイミングが取りやすく、安定したスイ
ングを得ることができる。また、撓みと重量を違和感な
く感じとれるために、打球時に良好なフィーリングを得
ることができる。
【0040】さらに、振り易く、安定したスイングが得
られるために、思い切りスイングすることが可能とな
り、かつ、適度な弾道が得られるため、飛距離、飛球方
向の安定性を共に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のゴルフクラブシャフトの
概略図である。
【図2】 実施形態(実施例1)のゴルフクラブシャフ
トに用いる繊維強化プリプレグを示す図である。
【図3】 (A)(B)は、キックポイントとシャフト
の重心位置を示す図である。
【図4】 実施例2の繊維強化プリプレグを示す図であ
る。
【図5】 実施例3の繊維強化プリプレグを示す図であ
る。
【図6】 比較例1の繊維強化プリプレグを示す図であ
る。
【図7】 (A)(B)は、キックポイントの測定方法
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 ヘッド 3 グリップ K.P. キックポイント G.P. シャフトの重心位置 L1 シャフト全長 L2 ヘッド取付側先端部からキックポイントまでの距
離 L3 ヘッド取付側先端部からシャフトの重心位置まで
の距離

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトのヘッド取付側先端部からキッ
    クポイントまでの距離のシャフト全長に対する割合KP
    (%)と、シャフトのヘッド取付側先端部からシャフト
    の重心位置までの距離のシャフト全長に対する割合G
    (%)とが次式 0.9≦KP/G≦1.1 の関係にあることを特徴とするゴルフクラブシャフト。
  2. 【請求項2】 上記キックポイントと上記シャフトの重
    心位置を一致させている請求項1に記載のゴルフクラブ
    シャフト。
  3. 【請求項3】 上記キックポイント及び上記重心位置
    を、シャフト全長に対し、そのヘッド取付側先端部か
    ら、それぞれ30%〜60%の位置に設定している請求
    項1または請求項2に記載のゴルフクラブシャフト。
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