JP2003093562A - ゴルフクラブセット - Google Patents

ゴルフクラブセット

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JP2003093562A
JP2003093562A JP2001289579A JP2001289579A JP2003093562A JP 2003093562 A JP2003093562 A JP 2003093562A JP 2001289579 A JP2001289579 A JP 2001289579A JP 2001289579 A JP2001289579 A JP 2001289579A JP 2003093562 A JP2003093562 A JP 2003093562A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 番手間の飛距離差がほぼ一定になると共に、
方向性も全番手でばらつきが小さく方向性が良い上に、
全番手において良好なフィーリングが得られるゴルフク
ラブセットを提供する。 【解決手段】 番手の異なる複数のゴルフクラブを有す
るゴルフクラブセットにおいて、シャフトのグリップ側
端から300mm〜850mmの範囲内に長さが200
mm〜500mmとなる領域Mを設け、シャフトのグリ
ップ側端から0mm〜400mmの範囲内に長さが50
mm〜400mmとなる領域Hを設け、各範囲内におい
て曲げ剛性を規定する。番手の異なるn本(2≦n≦1
2)のゴルフクラブのシャフトの内、番手の小さいシャ
フトからSl…Snとし、シャフトSnの(領域Hの曲
げ剛性変化率/領域Mの曲げ剛性変化率)の値をXSn
とすると、XSl≧…≧XSn、かつ、XSl>XSn
となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブセッ
トに関し、詳しくは、シャフトの曲げ剛性分布を改良
し、ゴルフクラブの番手間の違和感がなく、全体として
調和のとれたゴルフクラブセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シャフトの長さとヘッドのロフト角等の
番手の異なる複数本のゴルフクラブからなるゴルフクラ
ブセットにおいて、ロフト角の小さいロングクラブとロ
フト角の大きいショートクラブとでは、ゴルファーの求
める要求性能は異なっている。即ち、ロフト角の小さい
ロングクラブにおいては飛距離が重視され、より遠くへ
飛ばす事が重要なポイントとなり、一方、ロフト角の大
きいショートクラブにおいては、飛距離よりも方向性及
び飛距離の安定性が重視され、打球の到達点が前後左右
にばらつかないことが重要なポイントとなる。
【0003】また、シャフトに求められる性能として
は、ロングクラブ(低番手)用については、振り易く、
思い切り振らなくてもシャフトが充分に変形しその復元
力によって大きな飛距離が得られることが必要となる。
しかし、ただ単に軽く,軟らかくしただけでは、タイミ
ングが取り辛く飛球方向がばらついたり吹き上がったり
すると共に、フィーリング面においても頼りなさを感じ
ることとなる。
【0004】一方、ショートクラブ(高番手)用のシャ
フトについては、多少スイングにばらつきがあっても飛
球方向,飛距離を安定させるために、スイング中に余分
な変形を伴わず、ヘッドの位置を感じられることが必要
となる。
【0005】従って、ゴルフクラブセットにおいては、
これら性格の違うロング用とショート用の番手の異なる
ゴルフクラブが、違和感無く連続的に繋がっていること
が重要となり、従来、種々の提案がなされている。
【0006】例えば、特開平7−213654号のゴル
フクラブシャフトセット、特開平9−266963号の
ゴルフクラブ用シャフトセットでは、番手が大きくなる
ほどシャフト重量を重くしたり,バランスポイントを変
えたりするといった試みが提案されている。
【0007】また、特許2992469号のゴルフクラ
ブセットでは、番手が小さいほど稔れ剛性を大きくして
打撃時のフエースの開きを番手間で略一定とし、ロング
からショートクラブまで飛球方向を一定にさせることが
提案されている。
【0008】さらに、特開平7−24094号では、番
手が大きくなるほどシャフトの硬度を高く、キックポイ
ントを手元寄りとし、さらに重量を重く,捻れ角度も小
さくするというアイアンゴルフクラブセット用クラブシ
ャフトが提案されている。
【0009】さらには、特開2000−126338号
において、グリップ部分の剛性をショートクラブになる
に従って減少させることにより、シャフトのしなりが充
分に感じられるようなショートクラブを有するアイアン
ゴルフクラブセットが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−213654号のゴルフクラブシャフトセット、特
開平9−266963号のゴルフクラブ用シャフトセッ
トは、いずれもショートクラブに重量感を持たせること
で、スイングの安定化を図るものである。よって、ロン
グクラブに求められる飛距離の増大については充分な考
慮がされておらず、十分な飛距離を得られないため、セ
ット全体として違和感が生じるという問題がある。
【0011】また、特許2992469号のゴルフクラ
ブセットについても、ロングアイアンでの飛距離の増大
については十分考慮されていない上に、フィーリングに
関する考慮が不十分である。よって、ロングクラブでは
稔れが少ないためにフィーリングが固くハードに感じら
れ、ショートクラブでは稔れすぎて頼りなく感じられる
ため、飛距離とフィーリングを両立したバランスの良い
セットが得られないという問題がある。
【0012】さらに、特開平7−24094号では、番
手が大きくなるほど、シャフトの変形が少なくなる方向
へ硬さ、調子、重量、トルクといった種々の条件を組み
合わせているだけであり、ロングアイアンの飛距離増大
が実現されていない上に、ショートクラブではクラブ自
体がハードになり過ぎ、振り易さ、飛距離、フィーリン
グといった面でマイナス効果となってしまいセットとし
てのバランスに欠けるいう問題がある。
【0013】さらには、特開2000−126338号
アイアンゴルフクラブセットは、上記先行例と同様にロ
ングクラブでの飛距離の向上が不十分である上に、ショ
ートクラブでの安定感も不十分であるためセットとして
違和感が生じることとなる。
【0014】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
のであり、番手間の飛距離差がほぼ一定になると共に、
方向性も全番手でばらつきが小さく方向性が良い上に、
全番手において良好なフィーリングが得られるゴルフク
ラブセットを提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、番手の異なる複数のゴルフクラブを有す
るゴルフクラブセットにおいて、上記ゴルフクラブのシ
ャフトは、シャフトのグリップ側端から300mm〜8
50mmの範囲内に長さが200mm〜500mmとな
る領域Mを備え、かつ、シャフトのグリップ側端から0
mm〜400mmの範囲内に長さが50mm〜400m
mとなる領域Hを備えると共に、上記領域Mと領域Hは
互いに重なることなく、上記領域M及び領域Hの各範囲
内においてヘッド側からグリップ側に向かって曲げ剛性
を増加させてなり、番手の異なるn本(2≦n≦12)
のゴルフクラブのシャフトの内、番手の小さいシャフト
からSl、S2、…、S(n−1)、Snとし、シャフ
トSnの(領域Hの曲げ剛性変化率/領域Mの曲げ剛性
変化率)の値をXSnとすると、XSl≧XS2≧…≧
XSn、かつ、XSl>XSnとしていることを特徴と
するゴルフクラブセットを提供している。
【0016】本発明者は、ゴルフクラブセットのゴルフ
クラブの番手毎にシャフトの適正な剛性設計を行い、ロ
ングクラブでは飛距離とフィーリングの向上を、ショー
トクラブでは飛球方向性と飛距離の安定及びフィーリン
グの向上を図るために、シャフトの曲げ剛性分布に着眼
した。具体的には、鋭意研究の結果、ゴルフクラブ用シ
ャフトの曲げ剛性分布において、ヘッド側からグリップ
側に向けて曲げ剛性が緩やかに増大し十分なしなり感と
変形したシャフトの復元力により飛距離の増大をもたら
す領域M及び、領域Mとグリップ部の間にあって曲げ剛
性を増大させて手元のしっかり感と飛球方向の安定性を
もたらす領域Hを設け、(領域Hの曲げ剛性変化率/領
域Mの曲げ剛性変化率)の値を番手に応じて最適に設定
するのが有効であるのを見出した。
【0017】即ち、ロングクラブ(低番手)では、シャ
フトの中間部を大きく変動させその復元力によって大き
な飛距離が得られ、かつ充分なしなり感を感じることが
できると共に、手元のしっかり感を持たせて頼りなさを
感じさせないようにXSnの値を大きく設定する。こう
することにより、振り易く大きな飛距離が得られると共
に、しなり感としっかり感を兼ね備えた良好なフィーリ
ングのロングクラブ用シャフトを得ることが出来る。
【0018】また、ショートクラブ(高番手)では、シ
ャフトの余分な変形を抑え、ヘッドからグリップまでの
一体感を増しスイング中ヘッドの位置が感じ取れ易いよ
うにXSnの値を小さく設定する。こうすることによ
り、飛球方向及び飛距離の安定性を増すことができると
共に、ヘッドの動きが感じ取れ易い好フィーリングのシ
ャフトを得ることが出来る。
【0019】このように、番手の異なるn本のゴルフク
ラブのシャフトにおいて、シャフトSnの剛性比XSn
を、上記のようにXSl≧XS2≧…≧XSn、かつ、
XSl>XSnと設定することで、シャフトの曲げ剛性
分布を番手毎に最適なものとすることができる。よっ
て、番手間の飛距離差がほぼ一定になると共に、方向性
も全番手でばらつきが小さいため方向性が良く、かつ全
番手において良好なフィーリングを有するゴルフクラブ
セット、即ちロング用とショート用の番手の異なるゴル
フクラブを違和感無く連続的に備えたゴルフクラブセッ
トを得ることができる。
【0020】上記領域Mは、シャフトのグリップ側端部
から300mm〜850mmの範囲内に位置するものと
している。上記範囲としているのは、領域Mの位置が、
上記範囲よりヘッド(TIP)側であると、領域Hと離
れ過ぎてしまうため、適切な曲げ剛性分布が得られない
ことに因る。また、上記範囲よりグリップ(Butt)
側であると、領域Hと重なってしまい、適切な剛性分布
が得られないことに因る。
【0021】上記領域Mの長さは200mm〜500m
mとしている。上記範囲としているのは、領域Mの長さ
が上記範囲より小さいと、十分な剛性の変化が得られな
いことに因る。また、領域Mの長さが上記範囲より大き
いと、番手に応じた剛性分布が得られなくなることに因
る。
【0022】上記領域Hは、シャフトのグリップ側端部
から0mm〜400mmの範囲内に位置するものとして
いる。上記範囲としているのは、領域Hの位置が、上記
範囲よりヘッド側であると、剛性の高い部分が長くなる
ため、しなりのない硬いシャフトとなり飛距離、フィー
リングに劣ることに因る。
【0023】上記領域Hの長さは50mm〜450mm
としている。上記範囲としているのは、領域Hの長さが
上記範囲より小さいと、十分な剛性の変化が得られない
ことに因り、領域Hの長さが上記範囲より大きいと、番
手に応じた剛性分布が得られなくなることに因る。
【0024】上記した観点より、上記領域Mの最適範囲
は、シャフトのグリップ側端から350mm〜750m
mの範囲とし、上記領域Hの最適範囲はシャフトのグリ
ップ側端から100mm〜250mmの範囲としてい
る。領域M、領域Hを上記範囲とすると、剛性値を規定
しやすく、本発明の効果が得やすいため、容易に飛距離
とフィーリングに優れた調和のとれたゴルフクラブセッ
トを得ることができる。
【0025】なお、上記曲げ剛性変化率とは、シャフト
のグリップ側端から50mm毎の各範囲(0〜50m
m、50〜100mm、…)の曲げ剛性変化率を各範囲
の終点での剛性変化率の値とし、領域Mまたは、領域H
の各領域内に入る前記各点の値の平均値である。また、
曲げ剛性値をグリップ端側からの距離で規定しているの
は、ゴルファーがフィーリングを感じるのは手からであ
り、ゴルフクラブを握っているグリップ部を基点として
剛性分布を設計するからである。
【0026】また、本発明のゴルフクラブセットは、ウ
ッドだけのセットでもよく、アイアンだけのセットであ
っても良い。また、ウッドとアイアンが1つのセットに
併存する混合クラブセットでも良い。さらに、ウッドあ
るいはアイアンのいずれの場合も、全ての番手がそろっ
ている完全セットだけでなく、幾つかの番手が抜けてい
る非フルセット(例えば2番、3番、5番、6番、7
番、8番、9番、ピッチングウエッジ、サンドウエッ
ジ)であっても良い。なお、番手の違いとは、シヤフト
長さ、ヘッドのロフト角・重量等の違いであり、番手が
小さい(低番手)ほど、シャフトは長く、ロフト角が小
さく、クラブ重量は軽くなる。
【0027】例えば、アイアンゴルフクラブセットと
は、3番〜9番アイアンからなるものが一般的である
が、これにドライビング(2番)アイアン、10番アイ
アン、サンドウエッジ等の各種ウエッジ等が任意に付加
されたものも本発明のゴルフクラブセットに含まれる。
具体的には、低番手から、ロングアイアンを#2、#
3、#4(2番、3番、4番アイアン)とし、ミドルア
イアンを#5、#6、#7(5番、6番、7番)とし、
ショートアイアンを#8、#9(8番、9番)、PW
(ピッチングウエッジ)、AW(アプローチウエッ
ジ)、SW(サンドウエッジ)としたゴルフクラブセッ
トが挙げられる。また、例えば奇数番手のアイアンクラ
ブのみが組み合わされた所謂ハーフセットも本発明のゴ
ルフクラブセットに含まれる。さらには、任意の番手の
ゴルフクラブが2本以上組み合わされたゴルフクラブセ
ットも本発明のゴルフクラブセットに含まれる。
【0028】上記シャフトSnの(上記領域Hの曲げ剛
性変化率/上記領域Mの曲げ剛性変化率)の値XSnを
1.0≦XSn≦6.0としているのが好ましい。上記
範囲としているのは、上記XSnの値が1.0より小さ
いと、グリップ部分が変形しやすい為に、クラブのコン
トロールが難しくなり、飛球方向の安定性がなくなると
共に、頼りなく感じ安定したスイングがしにくくなりク
ラブ間の調和がとりにくいためである。一方、上記XS
nの値が6.0より大きいと、領域Mとグリップ部との
剛性差が大きくなり過ぎ、ヘッドの重さが感じ難くなっ
てしまう為に、タイミングが取り難くなり、クラブ間の
調和がとりにくくなるためである。
【0029】また、ゴルフクラブの隣り合うシャフト間
の上記剛性比の差(XSn−XSn−1)の値は、0.
05以上0,30以下、好ましくは0.05以上0.2
0以下であるのが良い。上記範囲としているのは、上記
(XSn−XSn−1)の値が0.05より小さいと、
本願の目的とする低番手で飛距離性能が向上し高番手で
方向安定性が向上すると共に全番手を通して良好なフィ
ーリングを有するゴルフクラブセットが得にくくなるた
めである。一方、0.30を越えると番手間の差が大き
くなり過ぎ違和感を感じて番手を通して一定のリズムで
スイングできなくなり、方向性やフィーリングに悪影響
を及ぼしやすいためである。
【0030】上記領域Mの曲げ剛性変化率の値は、2.
0×10−3kg・m/mm〜5.0×10−3kg
・m/mmであることが好ましい。上記範囲としてい
るのは、上記範囲より小さいと、シャフト全体の剛性変
化が小さくなる為、相対的にヘッド側が硬く、グリップ
側が軟らかくなり、球の上がり易さ、安定感、フィーリ
ングといったシャフトに求められる性能に劣るという問
題があり、上記範囲より大きいと、領域Hとの差が感じ
難くなり本発明の効果が十分に得られないという問題が
あることに因る。
【0031】また、上記領域Hの曲げ剛性変化率の値
は、3.0×10−3kg・m/mm〜2.0×10
−2kg・m/mmであることが好ましい。上記範囲
としているのは、上記範囲より小さいと領域Mとの差が
感じ難くなり本発明の効果が充分に得にくくなるという
問題があり、上記範囲より大きいと剛性の変化が大きす
ぎることによりタイミングが取り辛くなると共に応力集
中により折損し易くなるという問題があることに因る。
【0032】上記領域M内の曲げ剛性の値(EI値)
は、0.5kg・m〜4.0kg・mの範囲である
ことが好ましい。上記範囲としているのは、上記範囲よ
り小さいとシャフト全体が軟らかくなり過ぎ、安定性が
悪くなり頼りなくなるという問題があり、上記範囲より
大きいとシャフト全体が硬くなり過ぎ、シャフトが変形
し難くなり飛距離をロスすると共に、シャフトが硬く、
難しく感じるという問題があることに因る。
【0033】また、上記領域H内の曲げ剛性の値(EI
値)は、2.5kg・m〜8.0kg・mの範囲で
あることが好ましい。上記範囲としているのは、上記範
囲より小さいとシャフト全体が軟らかくなり過ぎ、安定
性が悪くなり頼りなくなるという問題があり、上記範囲
より大きいとシャフト全体が硬くなり過ぎ、シャフトが
変形し難くなり飛距離をロスすると共に、シャフトが硬
く、難しく感じるという問題があることに因る。
【0034】上記シャフトは軽量で高強度である繊維強
化樹脂(FRP)製とし、さらには、繊維強化プリプレ
グの積層体により形成されていることが好ましい。繊維
強化樹脂製とし、特に繊維強化プリプレグの積層体とす
ると、部分的に補強することが容易であり、剛性変化が
行いやすいため、好ましい。従って、シャフトの基本構
成は同一で、プリプレグの構成(プリプレグの長さ、形
状等)や材料(繊維の弾性率等)、配置位置(シャフト
のグリップ側あるいはヘッド側等)を変化させることに
より、簡便に剛性設計を行うことができる。
【0035】繊維強化樹脂に用いられる樹脂としては、
熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等が挙げられるが、これら
を単独あるいは組み合わせて用いても良い。強度と剛性
の点より、熱硬化性樹脂が好ましく、特にエポキシ系樹
脂が好ましい。さらに、強化繊維としては、一般に高性
能強化繊維として用いられるカーボン繊維、ガラス繊
維、金属繊維等が使用でき、軽量で高強度であることか
らカーボン繊維が好ましい。これらの強化繊維は、長繊
維、短繊維の何れであっても良く、強化繊維の形状や配
列については限定されず、これらの繊維を2種以上混合
して用いても構わない。
【0036】また、本発明のゴルフクラブシャフトは、
金属製シャフト(スチールシャフト)等にも応用可能で
ある。シャフトの外径分布、肉厚分布を調整することに
より、剛性分布を変えることができる。
【0037】上記シャフトの全長は、860mm以上1
220mm以下であるのが好ましい。上記範囲としてい
るのは、シャフトの長さが短すぎたり、長すぎたりする
と、セット全体としての調和が取りにくくなり、剛性分
布も設定しにくくなるためである。
【0038】ヘッド取付端のシャフト径(直径)は、8
mm〜12mmとすることが好ましい。 上記範囲とし
ているのは、上記範囲より小さいとヘッドとの接着面積
が十分に取れない上に、十分な強度が得られずシャフト
折れが発生しやすいためである。一方、上記範囲より大
きいとシャフトのヘッド側先端部の剛性が高くなり過
ぎ、球が上がり難く、フィーリングが悪くなる上に、ヘ
ッドのネック部が太くなり構え難くなる(違和感が出
る)ためである。
【0039】また、グリップ取付端のシャフト径(直
径)は、12mm〜25mmとすることが好ましい。上
記範囲としているのは、上記範囲より小さいと握り易い
グリップ径とするために、グリップの肉厚を厚くする必
要が出てくるため、グリップの重量が重くなり、クラブ
が振り難くなる上に、見た目の安心感がなくなり、頼り
なく感じやすいためである。一方、上記範囲より大きい
とグリップ部が太くなり過ぎ、握り難くなりやすいため
である。
【0040】シャフト重量は、35g〜130gとする
ことが好ましい。上記範囲としているのは、上記範囲よ
り小さいと、十分な強度を得られず、シャフト折れしや
すいためである。一方、上記範囲より大きいと、重すぎ
てクラブが振りきりにくいためである。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図5は、本発明の第1実施
形態に係るゴルフクラブセット10を示し、ゴルフクラ
ブセット10は、番手の小さい側から順に、3番(#
3)アイアンi3、5番(#5)アイアンi5、7番
(#7)アイアンi7、9番(#9)アイアンi9、ア
プローチウエッジAWの5本の番手の異なるゴルフクラ
ブを有している。ゴルフクラブセット10は、番手が大
きくなるほど、ロフト角が大きくなると共に、シャフト
長さは短くなるように設定され、飛距離は小さくなるよ
うにしている。
【0042】ゴルフクラブセット10の内、具体的に3
番アイアンi3の構成について説明する。図2に示すよ
うに、3番アイアンi3のシャフト1は、繊維強化プリ
プレグの中空パイプ状の積層体からなり、テーパー状と
し、小径側先端にアイアン型ヘッド2が取り付けられ、
大径端側にグリップ3が取り付けられている。
【0043】シャフト1は、シャフト1のグリップ側端
1aから350mm〜750mmの範囲にわたって、ヘ
ッド側からグリップ側に向けて曲げ剛性が緩やかに増大
し、十分なしなり感と変形したシャフト1の復元力によ
り飛距離の増大をもたらす領域Mを設けると共に、シャ
フト1のグリップ側端1aから100mm〜250mm
の範囲にわたって、領域Mよりも曲げ剛性の変化率が大
きく、曲げ剛性を増大させて手元のしっかり感と飛球方
向の安定性をもたらす領域Hを設けている。
【0044】3番アイアンi3の領域Mの曲げ剛性変化
率は4.13×10−3kg・m/mmとし、領域H
の曲げ剛性変化率は8.25×10−3kg・m/m
mとし、(領域Hの曲げ剛性変化率/領域Mの曲げ剛性
変化率)の値(剛性比)は、2.00としている。な
お、曲げ剛性値は後述する方法により測定している。
【0045】同様に、5番アイアンi5、7番アイアン
i7、9番アイアンi9、アプローチウエッジAWにつ
いても、同じ範囲の領域H及び領域Mが設けられ、下記
の表1に示すように、各領域の剛性値を設定している。
【0046】
【表1】
【0047】また、ゴルフクラブセット10の各ゴルフ
クラブのシャフトの曲げ(EI)剛性分布を図3に示
す。シャフトのグリップ側端からの距離が50mmおき
に後述する方法により曲げ剛性値を測定し、その時のシ
ャフト上の位置と曲げ剛性の関係を示している。表1及
び図3に示されるように、番手の異なる5本のゴルフク
ラブのシャフトにおいて、番手が小さいほど、上記剛性
比が大きくなるように設定している。
【0048】シャフト1は、図4に示す繊維強化プリプ
レグ11〜17を芯金(図示せず)に内周側から巻き付
けて積層している。これら繊維強化プリプレグ11〜1
7の強化繊維Fll〜F17はいずれも炭素繊維を用
い、マトリクス樹脂としてエポキシ樹脂を用いている。
【0049】3、5、7、9番アイアンの繊維強化プリ
プレグの層数及び形状は、下記に示す通りとしており、
全て同一であるが、各ゴルフクラブ毎に、繊維の種類、
引張弾性率、密度、引張強さ等の繊維強化プリプレグの
種類を適宜変更し上記剛性値としている。繊維強化プリ
プレグ11、12は、長さを990mmとし、強化繊維
Fll、F12がシャフト軸線に対してなす繊維角度を
各々−45°、+45°とし、各々3回巻きするように
設定している。繊維強化プリプレグ11、12の大幅側
をグリップ側としている。繊維強化プリプレグ13は、
軸線方向の長辺の長さを300mmとし、軸線方向の短
辺の長さを200mmとし、強化繊維F13がシャフト
軸線に対してなす繊維角度を0°とし、1回巻きするよ
うに設定し、グリップ側に配置している。繊維強化プリ
プレグ14、15は、長さを990mmとし、強化繊維
F14、F15がシャフト軸線に対してなす繊維角度を
0°とし、繊維強化プリプレグ14は2回巻き、繊維強
化プリプレグ15は1回巻きするように設定、大幅側を
グリップ側としている。繊維強化プリプレグ16、17
は、長さを250mmとし、強化繊維F16、F17が
シャフト軸線に対してなす繊維角度を0°とし、大幅側
が5回巻きするように設定し、ヘッド側に配置してい
る。なお、以下、各図中に示される角度は、各繊維強化
プリプレグの繊維角度としている。プリプレグの長さと
は、シャフト軸線方向の長さを示す。
【0050】AWについては、図5に示すように、繊維
強化プリプレグ11’〜18’を用いており、上記した
3、5、7、9番アイアンの積層構成に対して、内層側
から6層目に繊維角度が0°の層を1層加えて設け、繊
維の種類、引張弾性率、密度、引張強さ等の繊維強化プ
リプレグの種類を適宜変更している。
【0051】シャフト1は、シートワインデイング製法
により作成されており、繊維強化プリプレグ11〜17
を芯金(図示せず)に、順次(繊維強化プリプレグ11
→12→…17)巻き付けて積層した後、ポリプロピレ
ン樹脂製等のテープでラッピングしてオーブン中で加熱
加圧して樹脂を硬化させて一体的に成形し、その後、芯
金を引き抜いて、シャフト1を形成している。その他の
ゴルフクラブのシャフトについても同様に作成してい
る。
【0052】このように、ゴルフクラブセット10は、
シャフトにおいて領域H及び領域Mを定め、この範囲の
曲げ剛性値を、番手間で適宜設定しているため、各ゴル
フクラブにおいて、十分な飛距離と方向性、及び良好な
フイーリンが得られると共に、各番手間においても、ゴ
ルファーは違和感を感じることがない。従って、番手間
で飛距離や方向性のばらつきが小さい上に、全番手にお
いて良好なフィーリングが得られるため、ゴルファーに
とって調和のとれた使いやすいものとすることができ
る。
【0053】なお、上記第1実施形態では、5本のアイ
アンクラブからなるゴルフクラブセットとしているが、
その他、ウッド型クラブを含むゴルフクラブセットとし
ても良いことはいうまでもなく、種々のタイプ、番手の
クラブを適宜組み合わせることができる。
【0054】以下、本発明のゴルフクラブセットの実施
例1、2及び比較例1、2について詳述する。各々、下
記の構成からなる繊維強化プリプレグを用い、ゴルフク
ラブシャフトを作製した。各実施例で用いた繊維強化プ
リプレグ(カーボン繊維強化プリプレグ)の繊維の種類
等の繊維強化プリプレグの物性を下記の表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】(実施例1)上記した図4、5に示す第1
実施形態に記載の繊維強化プリプレグの積層構成と同一
とした。 ・3番アイアン 繊維強化プリプレグ11、12、14、15の繊維の種
類はM30Sとした。繊維強化プリプレグ13の繊維の
種類はYS−80とした。繊維強化プリプレグ16、1
7の繊維の種類はT700Sとした。 ・5番アイアン 繊維強化プリプレグ13の種類はM55Jとした。その
他は3番アイアンと同一とした。 ・7番アイアン 繊維強化プリプレグ13の種類はM40Jとした。その
他は3番アイアンと同一とした。 ・9番アイアン 繊維強化プリプレグ13の種類はM30Sとした。その
他は3番アイアンと同一とした。 ・AW 繊維強化プリプレグ11’、12’、14’、15’、
16’の繊維の種類はM30Sとした。繊維強化プリプ
レグ13’、17’、18’の繊維の種類はT700S
とした。
【0057】(実施例2)3番アイアン、5番アイア
ン、7番アイアン、9番アイアン、AWについて、下記
の表3に示すように、各領域の剛性値を設定した。ま
た、図6に示すように、実施例2のゴルフクラブセット
の各ゴルフクラブのシャフトの曲げ(EI)剛性を設定
した。番手が小さいほど、上記剛性比が大きくなるよう
に設定したが、番手間の剛性比の差を実施例に比べて大
きくした。なお、繊維強化プリプレグの繊維種等を実施
例1に対して適宜変更した。
【0058】
【表3】
【0059】(比較例1)図7に示すように、3番アイ
アン、5番アイアン、7番アイアン、9番アイアン、A
Wの全てについて、領域Mの曲げ剛性変化率を4.75
×10−3kg・m/mmとし、領域Hの曲げ剛性変
化率は5.00×10−3kg・m/mmとし、(領
域Hの曲げ剛性変化率/領域Mの曲げ剛性変化率)の値
(剛性比)は、1.05とした。シャフトのヘッド側を
カットすることにより、各番手の所要長さのシャフトを
得た。各ゴルフクラブにつき、図8に示すように、繊維
強化プリプレグ41〜47を用い、繊維角度を設定し
た。繊維強化プリプレグ41〜45の繊維種はM30S
とし、繊維強化プリプレグ46、47の繊維種はT70
0Sとした。
【0060】(比較例2)図9に示すように、3番アイ
アン、5番アイアン、7番アイアン、9番アイアン、A
Wの全てについて、領域Mの曲げ剛性変化率を4.13
×10−3kg・m/mmとし、領域Hの曲げ剛性変
化率は8.25×10−3kg・m/mmとし、(領
域Hの曲げ剛性変化率/領域Mの曲げ剛性変化率)の値
(剛性比)は、2.00とした。なお、繊維強化プリプ
レグの繊維種等を比較例1に対して適宣変更した。シャ
フトのヘッド側をカットすることにより、各番手の所要
長さのシャフトを得た。
【0061】上記実施例1、2、比較例1、2のゴルフ
クラブセットについて、後述する方法により、ゴルフク
ラブセットの評価を行った。各評価結果を下記の表4、
表5に記載する。
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】(EI(曲げ剛性)値の測定)図10に示
すように、万能材料試験機60を用い、3点曲げによ
り、シャフト1を境ませて測定を行った。EI値の算出
は下記の式より行った。測定点を決定し、測定点からT
IP側及びBUTT側に各々、(L(支点間距離)/
2)離れた点を下から支持し、上記測定点が万能試験機
60の圧子61の下にくるようにシャフト1を治具62
A、62Bの上に配置した。治具62A、62Bの間隔
(支点間距離)は200mmとした。圧子61の先端の
曲率はRl0mm、治具62A、62Bの先端の曲率は
R2mmとした。圧子61をテストスピード5mm/m
inで降下させ、シャフト1を境ませた。負荷荷重が2
0kgfに達した時点で圧子61の移動が終了し、その
時のシャフト1の境み量を測定した。 EI(kg・mm)=(負荷荷重×(支点間距
離))/(48×境み量)なお、測定値をkg・m
に換算した。
【0065】(番手間飛距離)8名のテスターで実打テ
ストを実施し、各クラブ5球ずつ、全テスターの全打点
の飛距離の平均値とした。
【0066】(番手間方向性)8名のテスターで実打テ
ストを実施し、各クラブ5球ずつ実打し、目標点からの
左右のずれを測定し、全テスターの全打点での平均値と
した。
【0067】(総合的なフィーリング)8名のテスター
で実打テストを実施し、総合的なフィーリングとして、
しなり感、しっかり感、安定感の評価を行い、良いとい
う評価が5名以上のものを○、悪いという評価が5名以
上のものを×、それ以外を△の評価とした。
【0068】(番手間での違和感)8名のテスターで実
打テストを実施し、番手間で違和感がないという評価が
5名以上のものを○、違和感があるという評価が5名以
上のものを×、それ以外を△とした。
【0069】また、番手間の飛距離、及び番手間方向性
については、各実施例、比較例の各ゴルフクラブについ
てその評価をプロットした。図11には、各実施例、比
較例において、各番手毎に飛距離の値をプロットした。
また、図12には、各実施例、比較例において、各番手
毎に方向性の値をプロットした。
【0070】表4、表5、及び図11、図12に示すよ
うに、実施例1は番手間距離、番手間方向性において、
番手間との関係にばらつきがなく、ほぼ一定に違和感な
くそろっており、セットとして調和がとれていることが
確認できた。また、図11、12において、プロット点
がほぼ一直線上に並んでおり、番手間の差が、ほぼ一定
間隔となっていることが確認できた。実施例2は、低番
手間の剛性比の増加率が大きくなっているため、多少方
向性、フィーリングにばらつきが見られるものの、悪い
評価となったものは無く、セット全体としての評価に優
れていた。また、図11、12においても、実施例1ほ
どではないものの、プロット点はほぼ一直線上に並んで
おり、番手間の差が、ほぼ一定間隔となっていることが
確認できた。
【0071】比較例1は、低番手で飛距離が出ず、番手
間の飛距離差が少なくなると共に、低番手でフィーリン
グが悪く、セット全体としての調和がとれていなかっ
た。図11、12において、プロット点が一直線上に並
ばず、ばらつきが見られた。比較例2は、高番手で飛び
すぎるために高番手間の飛距離差が少なくなると共に、
高番手で方向性が悪かった。また、高番手でのフィーリ
ングも悪く、セットとしての調和がとれていなかった。
図11、12において、プロット点が一直線上に並ば
ず、ばらつきが見られた。
【0072】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、ゴルフクラブ用シャフトの曲げ剛性分布をゴ
ルフクラブセットの番手に応じて上記のように最適に設
定している。これにより、ロングクラブ(低番手)では
振り易く大きな飛距離が得られると共に、しなり感とし
っかり感を兼ね備えた良好なフィーリングが得ることが
できる。また、ショートクラブ(高番手)では飛球方向
及び飛距離の安定性を増すことができると共に、ヘッド
の動きが感じ取れ易い好フィーリングのシャフトが得る
ことができる。さらに、これら性格の異なるロングクラ
ブ用とショートクラブ用のシャフト及び、その中間のシ
ャフトを段階的に連続して変化させていくことにより、
ゴルファーが違和感無く使え、調和のとれたゴルフクラ
ブを備えるゴルフクラブセットを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のゴルフクラブセット
の概略図である。
【図2】 シャフトの曲げ剛性の規定領域を示す図であ
る。
【図3】 第1実施形態のゴルフクラブセットを構成す
る各ゴルフクラブの剛性分布を示す図である。
【図4】 3、5、7、9番アイアンクラブの繊維強化
プリプレグの積層構成を示す図である。
【図5】 AWの繊維強化プリプレグの積層構成を示す
図である。
【図6】 実施例2のゴルフクラブセットを構成する各
ゴルフクラブの剛性分布を示す図である。
【図7】 比較例1のゴルフクラブセットを構成する各
ゴルフクラブの剛性分布を示す図である。
【図8】 比較例1のゴルフクラブセットの各ゴルフク
ラブの繊維強化プリプレグの積層構成を示す図である。
【図9】 比較例2のゴルフクラブセットを構成する各
ゴルフクラブの剛性分布を示す図である。
【図10】 曲げ剛性の測定方法を示す図である、
【図11】 実施例、比較例のゴルフクラブの番手間の
飛距離の関係を示す図である。
【図12】 実施例、比較例のゴルフクラブの番手間の
方向性の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 シャフト 1a グリップ側端 2 ヘッド 3 グリップ 10 ゴルフクラブセット 11〜17繊維強化プリプレグ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 番手の異なる複数のゴルフクラブを有す
    るゴルフクラブセットにおいて、 上記ゴルフクラブのシャフトは、シャフトのグリップ側
    端から300mm〜850mmの範囲内に長さが200
    mm〜500mmとなる領域Mを備え、かつ、シャフト
    のグリップ側端から0mm〜400mmの範囲内に長さ
    が50mm〜400mmとなる領域Hを備えると共に、
    上記領域Mと領域Hは互いに重なることなく、上記領域
    M及び領域Hの各範囲内においてヘッド側からグリップ
    側に向かって曲げ剛性を増加させてなり、 番手の異なるn本(2≦n≦12)のゴルフクラブのシ
    ャフトの内、番手の小さいシャフトからSl、S2、
    …、S(n−1)、Snとし、シャフトSnの(領域H
    の曲げ剛性変化率/領域Mの曲げ剛性変化率)の値をX
    Snとすると、XSl≧XS2≧…≧XSn、かつ、X
    Sl>XSnとしていることを特徴とするゴルフクラブ
    セット。
  2. 【請求項2】 上記シャフトSnの(上記領域Hの曲げ
    剛性変化率/上記領域Mの曲げ剛性変化率)の値XSn
    を1.0≦XSn≦6.0としている請求項1に記載の
    ゴルフクラブセット。
  3. 【請求項3】 上記領域Mはシャフトのグリップ側端か
    ら350mm〜750mmの範囲とし、上記領域Hはシ
    ャフトのグリップ側端から100mm〜250mmの範
    囲としている請求項1または請求項2に記載のゴルフク
    ラブセット。
  4. 【請求項4】 上記領域M内の曲げ剛性の値を0.5k
    g・m〜4.0kg・mの範囲とし、領域M内の曲
    げ剛性変化率の値を2.0×10−3kg・m/mm
    〜5.0×10−3kg・m/mmの範囲とし、上記
    領域H内の曲げ剛性の値を2.5kg・m〜8.0k
    g・mの範囲とし、領域H内の曲げ剛性変化率の値を
    3.0×10−3kg・m/mm〜2.0×10−2
    kg・m/mmの範囲としている請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載のゴルフクラブセット。
  5. 【請求項5】 上記シャフトは繊維強化樹脂製としてい
    る請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のゴルフ
    クラブセット。
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