JP2023031935A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents

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Abstract

Figure 2023031935000001
【課題】比較的ヘッドスピードが速いゴルファーにおいて、フィーリング及び飛距離性能に優れたゴルフクラブシャフトの提供。
【解決手段】シャフト6は、チップ端Tpとバット端Btとを有している。シャフト6において、チップ端Tpから130mm離れた地点における曲げ剛性EIがE1とされ、チップ端Tpから1030mm離れた地点における曲げ剛性EIがE10とされ、チップ端Tpから130mm離れた地点における捻れ剛性GJがG1とされる。比(E10/E1)が、2.4以上8以下である。前記曲げ剛性E1が、2.5(kgf・m)以下である。前記曲げ剛性E10が、6.0(kgf・m)以上である。前記捻れ剛性G1が、0.5(kgf・m)以上である。比(E1/G1)が、1.0以上であり且つ4.0以下である。
【選択図】図2

Description

本開示は、ゴルフクラブシャフトに関する。
ゴルフクラブシャフトでは、曲げ剛性、捻れ剛性等の物性が、部位毎に相違しうる。この物性の分布により、シャフトの性能が変化しうる。
特開平9-38254号公報は、ねじり剛性GJを曲げ剛性EIで除した剛性比GJ/EIが、シャフトの先端に行くに従い10mm当たり0.1%以上大きくなるゴルフクラブシャフトを開示する。
特開平9-38254号公報
フィーリング及び飛距離性能に優れたシャフトが好ましい。フィーリングがよいシャフトは、振りやすく、スイングの安定及び良好な打球結果をもたらす。曲げ剛性及び捻れ剛性の新たな設計により、シャフトの性能が向上しうることが判明した。
本開示の一例は、比較的ヘッドスピードが速いゴルファーにおいて、フィーリング及び飛距離性能に優れたゴルフクラブシャフトを提供する。
一つの態様では、ゴルフクラブシャフトは、チップ端とバット端とを有している。前記チップ端から130mm離れた地点における曲げ剛性EIがE1とされ、前記チップ端から1030mm離れた地点における曲げ剛性EIがE10とされ、前記チップ端から130mm離れた地点における捻れ剛性GJがG1とされる。比(E10/E1)が2.4以上8以下である。前記曲げ剛性E1が、2.5(kgf・m)以下である。前記曲げ剛性E10が、6.0(kgf・m)以上である。前記捻れ剛性G1が、0.5(kgf・m)以上である。比(E1/G1)が、1.0以上4.0以下である。
一つの側面として、比較的ヘッドスピードが速いゴルファーにおいて、フィーリング及び飛距離性能に優れたゴルフクラブシャフトが提供されうる。
図1は、第1実施形態のゴルフクラブシャフトを備えたゴルフクラブの全体図である。 図2は、図1のゴルフクラブシャフトの展開図である。 図3は、曲げ剛性EIの測定方法を示す概略図である。 図4は、横軸(x軸)がチップ端からの距離(mm)であり且つ縦軸(y軸)が曲げ剛性EI(kgf・m)である直交座標系のグラフである。このグラフは、実施例1のEI分布を示す。 図5は、捻れ剛性GJの測定方法を示す概略図である。 図6は、シャフトトルクの測定方法を示す概略図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、実施形態が詳細に説明される。
なお本願では、「層」という文言と、「シート」という文言とが用いられる。「層」は、巻回された後における称呼であり、これに対して「シート」は、巻回される前における称呼である。「層」は、「シート」が巻回されることによって形成される。即ち、巻回された「シート」が、「層」を形成する。
本願では、層とシートとで同じ符号が用いられる。例えば、シートs1によって形成された層は、層s1とされる。
本願において軸方向とは、シャフトの軸方向を意味する。本願において周方向とは、シャフトの周方向を意味する。特に説明しない限り、本願における長さは、軸方向の長さを意味する。特に説明しない限り、本願における位置は、軸方向の位置を意味する。
図1は、本開示に係るゴルフクラブシャフト6が装着されたゴルフクラブ2を示す。ゴルフクラブ2は、ヘッド4と、シャフト6と、グリップ8とを備えている。シャフト6のチップ部分に、ヘッド4が設けられている。シャフト6のバット部分に、グリップ8が設けられている。シャフト6は、ウッドクラブ用シャフトである。ゴルフクラブ2は、ドライバー(1番ウッド)である。シャフト6は、ドライバー用シャフトである。
なお、ヘッド4及びグリップ8は限定されない。ヘッド4として、ウッド型ヘッド、ユーティリティ型ヘッド、アイアン型ヘッド及びパターヘッドが例示される。本実施形態では、ヘッド4は、ウッド型ヘッドである。
シャフト6は、複数の繊維強化樹脂層により形成されている。繊維の種類は限定されない。本実施形態では、繊維強化樹脂層として、炭素繊維強化樹脂層及びガラス繊維強化樹脂層が用いられている。シャフト6は、管状体である。図示されないが、シャフト6は中空構造を有する。シャフト6は、チップ端Tpとバット端Btとを有する。ゴルフクラブ2において、チップ端Tpは、ヘッド4の内部に位置している。ゴルフクラブ2において、バット端Btは、グリップ8の内部に位置している。
図1において両矢印Lsで示されるのは、シャフト6の長さである。この距離Lsは、軸方向に沿って測定される。
シャフト6は、複数のプリプレグシートを巻回することによって形成されている。これらのプリプレグシートでは、繊維は実質的に一方向に配向している。このように繊維が実質的に一方向に配向したプリプレグは、UDプリプレグとも称される。「UD」とは、ユニディレクションの略である。なお、UDプリプレグ以外のプリプレグが用いられても良い。例えば、プリプレグシートにおいて、繊維が編まれていてもよい。本願において、プリプレグシートは、単にシートとも称される。
プリプレグシートは、繊維と樹脂とを有している。この樹脂は、マトリクス樹脂とも称される。この繊維として、炭素繊維及びガラス繊維が例示される。典型的には、このマトリクス樹脂は、熱硬化性樹脂である。
プリプレグシートのマトリクス樹脂として、熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂が例示される。シャフト強度の観点から、マトリクス樹脂として、熱硬化性樹脂が好ましく、エポキシ樹脂がより好ましい。
シャフト6は、シートワインディング製法により製造されている。プリプレグにおいて、マトリクス樹脂は、半硬化状態にある。シャフト6では、プリプレグシートが巻回され且つ硬化されている。この硬化とは、半硬化状態のマトリクス樹脂が硬化することを意味する。この硬化は、加熱により達成される。シャフト6の製造工程は、加熱工程を含む。この加熱が、プリプレグシートのマトリクス樹脂を硬化させる。
図2は、シャフト6を構成するプリプレグシートの展開図である。図2は、シャフト6を構成するシートを示している。シャフト6は、複数のシートにより構成されている。図2の実施形態では、シャフト6は、14枚のシートで構成されている。シャフト6は、第1シートs1から第14シートs14までを有している。この展開図は、シャフトを構成するシートを、シャフトの半径方向内側から順に示している。図2において上側に位置しているシートから順に巻回される。図2において、図面の左右方向は、軸方向と一致する。図2において、図面の右側は、シャフトのチップ側である。図2において、図面の左側は、シャフトのバット側である。
図2は、巻回の順序のみならず、軸方向における配置をも示している。例えば図2において、シートs1の一端はチップ端Tpに位置している。
シャフト6は、ストレート層とバイアス層とフープ層とを有する。図2には、各シートの繊維の配向角度が記載されている。「0°」と記載されているシートは、ストレートシートである。ストレートシートは、ストレート層を構成している。
ストレート層は、繊維の配向が軸方向に対して実質的に0°とされた層である。巻き付けの際の誤差等に起因して、通常、繊維の配向はシャフト軸線方向に対して完全に平行とはならない場合がある。ストレート層において、シャフト軸線に対する繊維の絶対角度は、10°以下である。絶対角度とは、シャフト軸線と繊維方向との成す角度(繊維角度)の絶対値である。即ち、絶対角度が10°以下とは、繊維角度が-10度以上+10度以下であることを意味する。
図2の実施形態において、ストレート層を構成するシート(ストレートシート)は、シートs1、シートs6、シートs7、シートs8、シートs9、シートs11、シートs12、シートs13及びシートs14である。ストレート層は、曲げ剛性及び曲げ強度への寄与が大きい。
バイアス層は、繊維の配向が軸方向に対して実質的に傾斜した層である。バイアス層は、捻れ剛性及び捻れ強度への寄与が大きい。好ましくは、バイアス層は、繊維の配向が互いに逆方向に傾斜した2枚のシートペアにより形成されている。好ましくは、このシートペアは、繊維角度が-60°以上-30°以下の層と、繊維角度が30°以上60°以下の層とを含む。即ち、好ましくは、バイアス層では、絶対角度が30°以上60°以下である。
シャフト6において、バイアス層を構成するシート(バイアスシート)は、シートs2、シートs3、シートs4及びシートs5である。シートs2とシートs3とが、シートペア(第1のシートペア)を構成している。シートs4とシートs5とが、シートペア(第2のシートペア)を構成している。各シートペアは、互いに貼り合わされた状態で巻回される。シャフト6は、複数(2つ)のシートペアを含む。
図2には、シート毎に、繊維角度が記載されている。繊維角度におけるプラス(+)及びマイナス(-)は、繊維の傾斜方向を示している。各シートペアでは、繊維角度がプラスのシートと、繊維角度がマイナスのシートとが組み合わされている。各シートペアでは、繊維が互いに逆方向に傾斜している。
フープ層は、繊維が実質的にシャフトの周方向に沿うように配置された層である。好ましくは、フープ層において、繊維の絶対角度は、シャフト軸線に対して実質的に90°とされる。ただし、巻き付けの際の誤差等に起因して、繊維の配向はシャフト軸線方向に対して完全に90°とはならない場合がある。通常、このフープ層では、繊維の絶対角度が80°以上90°以下である。
フープ層は、シャフトのつぶし剛性及びつぶし強度への寄与が大きい。つぶし剛性とは、つぶし変形に対する剛性である。つぶし変形は、シャフトをその半径方向内側に向かって押し潰す力による変形である。典型的なつぶし変形では、シャフト断面が円形から楕円形に変化する。つぶし強度とは、つぶし変形に対する強度である。
図2の実施形態において、フープ層用のプリプレグシート(フープシート)は、シートs10である。フープ層s10は、ストレート層s9とストレート層s11とに挟まれている。
図2に示されるシャフト6の作製では、合体シートが用いられる。合体シートは、複数のシートが貼り合わされることによって形成される。
図2の実施形態では、3組の合体シートが用いられる。第1の合体シートは、シートs2とシートs3との組み合わせである。第2の合体シートは、シートs4とシートs5との組み合わせである。第3の合体シートは、シートs9とシートs10との組み合わせである。
上述の通り、本願では、繊維の配向角度によって、シート及び層が分類される。加えて、本願では、軸方向の長さによって、シート及び層が分類される。
軸方向の全体に配置される層が、全長層と称される。軸方向の全体に配置されるシートが、全長シートと称される。巻回された全長シートが、全長層を形成する。一方、軸方向において部分的に配置される層が、部分層と称される。軸方向において部分的に配置されるシートが、部分シートと称される。巻回された部分シートが、部分層を形成する。
バイアス層である全長層が、全長バイアス層と称される。ストレート層である全長層が、全長ストレート層と称される。フープ層である全長層が、全長フープ層と称される。
図2の実施形態では、全長バイアス層は、シートs2及びシートs3である。全長ストレート層は、シートs9、シートs11、シートs12及びシートs13である。シャフト6は、複数の全長ストレート層s9,s11,s12,s13を有する。全長フープ層は、シートs10である。シャフト6は、全長ストレート層s9,s11に挟まれた全長フープ層s10を有する。
バイアス層である部分層が、部分バイアス層と称される。ストレート層である部分層が、部分ストレート層と称される。フープ層である部分層が、部分フープ層と称される。
図2の実施形態では、部分バイアス層は、シートs4及びシートs5である。部分ストレート層は、シートs1、シートs6、シートs7、シートs8及びシートs14である。部分フープ層は設けられていない。
シートs4及びシートs5は、チッブ部分バイアス層である。チッブ部分バイアス層s4,s5は、シャフト6の先端部に配置されている。チッブ部分バイアス層s4,s5の一端はチップ端Tpに位置する。シャフト6は、バット部分バイアス層を有していない。
シートs1,シートs7、シートs8及びシートs14は、チッブ部分ストレート層である。チッブ部分ストレート層は、シャフト6の先端部に配置されている。チッブ部分ストレート層の一端はチップ端Tpに位置する。
シートs6は、バット部分ストレート層である。バット部分ストレート層は、シャフト6の後端部に配置されている。バット部分ストレート層の一端はバット端Btに位置する。
以下に、このシャフト6の製造工程の概略が説明される。
[シャフト製造工程の概略]
(1)裁断工程
裁断工程では、プリプレグシートが所望の形状に裁断される。この工程により、図2に示される各シートが切り出される。
なお、裁断は、裁断機によりなされてもよいし、手作業でなされてもよい。手作業の場合、例えば、カッターナイフが用いられる。
(2)貼り合わせ工程
この工程では、複数のシートが貼り合わされて、前述した合体シートが作製される。貼り合わせ工程では、加熱及び/又はプレスが用いられてもよい。
(3)巻回工程
巻回工程では、マンドレルが用意される。典型的なマンドレルは、金属製である。このマンドレルに、離型剤が塗布される。更に、このマンドレルに、粘着性を有する樹脂が塗布される。この樹脂は、タッキングレジンとも称される。このマンドレルに、裁断されたシートが巻回される。このタッキングレジンは、マンドレルへのシート端部の貼り付けを容易とする。
この巻回工程により、巻回体が得られる。この巻回体では、マンドレルの外側にプリプレグシートが巻き付けられている。この巻回は、例えば、平面上で巻回対象物を転がすことによりなされる。この巻回は、手作業によりなされてもよいし、機械によりなされてもよい。この機械は、ローリングマシンと称される。
(4)テープラッピング工程
テープラッピング工程では、前記巻回体の外周面にテープが巻き付けられる。このテープは、ラッピングテープとも称される。このラッピングテープは、張力を付与されつつ、隙間無く螺旋状に巻き付けられる。このラッピングテープにより、巻回体に圧力が加えられる。この圧力はボイドの低減に寄与する。
(5)硬化工程
硬化工程では、テープラッピングがなされた後の巻回体が、加熱される。この加熱に起因して、マトリクス樹脂が硬化する。この硬化の過程で、マトリクス樹脂が一時的に流動化する。このマトリクス樹脂の流動化により、シート間又はシート内の空気が排出されうる。ラッピングテープの締め付け力は、この空気の排出を促進する。この硬化の結果、硬化積層体が得られる。
(6)マンドレルの引き抜き工程及びラッピングテープの除去工程
硬化工程の後、マンドレルの引き抜き工程とラッピングテープの除去工程とがなされる。好ましくは、マンドレルの引き抜き工程の後に、ラッピングテープの除去工程がなされる。
(7)両端カット工程
この工程では、硬化積層体の両端部がカットされる。このカットは、チップ端Tpの端面及びバット端Btの端面を平坦とする。
(8)研磨工程
この工程では、硬化積層体の表面が研磨される。硬化積層体の表面には、ラッピングテープの跡として、螺旋状の凹凸が残る。研磨により、この凹凸が消滅し、表面が滑らかになる。
(9)塗装工程
研磨工程後の硬化積層体に塗装が施される。
シャフト6は、軸方向の各位置において、曲げ剛性を有する。この曲げ剛性(又はその値)は、EIとも称される。本願において、EIの単位は、「kgf・m」である。
図3は、EIの測定方法を示している。測定装置として、インテスコ製2020型(最大荷重500kg)の万能材料試験機が用いられうる。第1支持点T1と第2支持点T2とにより、シャフト6が下方から支持される。この支持を維持しながら、測定点T3に上方から荷重F1を加える。荷重F1の向きは、鉛直方向下向きである。点T1と点T2との間の距離は200mmである。測定点T3の位置は、点T1と点T2の間を二等分する位置である。荷重F1を加えたときのたわみ量Hが測定される。荷重F1は、圧子D1により与えられる。圧子D1の先端は、曲率半径が5mmである円筒面である。圧子D1の下方への移動速度は5mm/分である。荷重F1が20kgf(196N)に達した時点で圧子D1の移動を終了し、そのときのたわみ量Hが測定される。たわみ量Hは、鉛直方向における点T3の変位量である。EIは、次式にて算出される。
EI(kgf・m)=F1×L/(48×H)
ただし、F1は最大荷重(kgf)であり、Lは支持点間距離(m)であり、Hはたわみ量(m)である。最大荷重F1は20kgfであり、支持点間距離Lは0.2mである。
EIの測定点として、次の10地点が例示される。
・(測定点1) :チップ端Tpから130mm離れた地点
・(測定点2) :チップ端Tpから230mm離れた地点
・(測定点3) :チップ端Tpから330mm離れた地点
・(測定点4) :チップ端Tpから430mm離れた地点
・(測定点5) :チップ端Tpから530mm離れた地点
・(測定点6) :チップ端Tpから630mm離れた地点
・(測定点7) :チップ端Tpから730mm離れた地点
・(測定点8) :チップ端Tpから830mm離れた地点
・(測定点9) :チップ端Tpから930mm離れた地点
・(測定点10):チップ端Tpから1030mm離れた地点
チップ端Tpから130mm離れた地点は、地点P1とも称される。このP1は、図面の符号としても用いられる(図1参照)。
なお、各測定点において、チップ端からの距離は、軸方向に沿って測定される。これらの距離は、チップ端Tpからバット端Bt側に向かう距離である。
本願では、前記測定点1におけるEIがE1とされる。前記測定点2におけるEIがE2とされる。前記測定点3におけるEIがE3とされる。前記測定点4におけるEIがE4とされる。前記測定点5におけるEIがE5とされる。前記測定点6におけるEIがE6とされる。前記測定点7におけるEIがE7とされる。前記測定点8におけるEIがE8とされる。前記測定点9におけるEIがE9とされる。前記測定点10におけるEIがE10とされる。E1からE10の単位は、kgf・mである。E1からE10の値の決定において、小数点以下第二位の数値は、四捨五入されうる。
図4は、x軸がチップ端からの距離(mm)であり且つy軸が曲げ剛性(kgf・m)である直交座標系のグラフである。図4は、後述される実施例1の曲げ剛性EIの分布を示すグラフである。このグラフでは、以下の10の座標点(x,y)がプロットされている。
・点(130,E1)
・点(230,E2)
・点(330,E3)
・点(430,E4)
・点(530,E5)
・点(630,E6)
・点(730,E7)
・点(830,E8)
・点(930,E9)
・点(1030,E10)
説明の便宜上、点(130,E1)を点E1ともいい、点(230,E2)を点E2ともいい、点(330,E3)を点E3ともいい、点(430,E4)を点E4ともいい、点(530,E5)を点E5ともいい、点(630,E6)を点E6ともいい、点(730,E7)を点E7ともいい、点(830,E8)を点E8ともいい、点(930,E9)を点E9ともいい、点(1030,E10)を点E10ともいう。
シャフト6は、軸方向の各位置において、捻れ剛性を有する。この捻れ剛性(又はその値)は、GJとも称される。本願において、GJの単位は、「kgf・m」である。
GJの測定点として、チップ端Tpから90mm離れた地点、及び、チップ端Tpから140mm離れた地点が例示される。チップ端Tpから90mm離れた地点でのGJをGaとし、チップ端Tpから140mm離れた地点でのGJをGbとし、チップ端Tpから130mm離れた地点P1でのGJをG1とすると、G1は、比例計算により下記の式で算出されうる。
G1=[(Gb-Ga)/50]× 40 + Ga
図5は、測定点Pmにおける捻れ剛性GJの測定方法を示している。第一位置が治具M1にて固定され、この治具M1からS(m)隔てた第二位置が治具M2にて保持される。治具M1は、シャフト6を40mmの幅で保持する。スパンSは、測定点によって調整される。チップ端Tpから90mm離れた地点でのGJを測定するときは、スパンSは0.1m(100mm)とされる。チップ端Tpから140mm離れた地点でのGJを測定するときは、スパンSは0.2m(200mm)とされる。上記測定点Pmは、上記第一位置と上記第二位置とを二等分する点である。この治具M2からシャフト6に0.139(kgf・m)のトルクTrを与えたときのシャフト6の捩れ角度Aが測定される。捻れ剛性GJは次式にて算出される。
GJ(kgf・m)=S×Tr/A
ただし、Sは測定スパン(m)であり、Trはトルク(kgf・m)であり、Aは捻れ角度(ラジアン)である。トルクTrは0.139(kgf・m)である。
図6は、シャフトトルクの測定方法を示す概略図である。チップ端Tpから40mmの地点からチップ端Tpまでの部分が、治具M1で固定される。この固定はエアチャックにより達成されており、このエアチャックの空気圧は2.0kgf/cmである。この治具M1から825mm隔てた位置からバット端Bt側に幅50mmの部分に、治具M2が固定される。この固定はエアチャックにより達成されており、このエアチャックの空気圧は1.5kgf/cmである。治具M1を固定したまま治具M2を回転させて、シャフト6に0.139kgf・mのトルクTrを付与する。このトルクTrによる捻れ角度が、シャフトトルクである。シャフトトルクが小さいほど、シャフト6の全体として捻れ剛性が大きい。
シャフトトルクが小さくされることで、打球の方向安定性が高まる。飛距離が大きいほど、打球の左右方向におけるズレは大きくなる。飛距離を求める競技志向のゴルファーにとって、シャフトトルクを小さくするのは重要である。この観点から、シャフトトルクは、4.0°以下が好ましく、3.9°以下がより好ましく、3.8°以下がより好ましい。バイアス層が多すぎると、シャフトが重くなる。この観点から、シャフトトルクは、2.8°以上が好ましく、2.9°以上がより好ましく、3.0°以上がより好ましい。
[E10/E1、E1、E10]
上述の通り、チップ端Tpから130mm離れた地点P1における曲げ剛性E1と、チップ端Tpから1030mm離れた地点における曲げ剛性E10とが測定される。E10のE1に対する比(E10/E1)が大きいシャフトでは、シャフト6の後端部における曲げ剛性EIが高くされる一方、シャフト6の先端部における曲げ剛性EIが低い。
E10/E1が大きいシャフトでは、グリップ8に近い位置で曲げ剛性が高くしっかり感が感じられ、フィーリングが向上する。また、シャフト6の先端部において撓りが生じる。この結果、強くスイングしてもシャフト6が安定し、かつ先端部の撓り戻りによりヘッドスピードが向上する。特にドライバーでのヘッドスピードが40m/s以上で飛びを求める競技志向のゴルファーに対して、このシャフトは、フィーリングの向上及び飛距離の増大に寄与する。
なお、撓り戻りとは、スイングの進行方向に対してヘッドが遅れるようなシャフトの撓りが戻る現象である。ダウンスイングにおける撓り戻りにより、ヘッドスピードが増加する。
このように、E10/E1が大きくされることで、フィーリングが向上し、且つ、インパクトの直前にヘッドを加速させることができる。この観点から、E10/E1は、2.4以上が好ましく、2.6以上がより好ましく、2.8以上がより好ましく、3.0以上がより好ましく、3.2以上がより好ましい。E10/E1が過大であると、シャフト6の後端部が硬すぎてフィーリングが低下したり、シャフト6の先端部が軟らかすぎて撓り戻りが不十分になったりしうる。この観点から、E10/E1は、8.0以下が好ましく、7.0以下がより好ましく、6.0以下がより好ましく、5.0以下がより好ましい。
シャフト6の先端部の撓りを増やし、撓り戻りに起因してヘッドスピードを高める観点から、曲げ剛性E1は、2.5(kgf・m)以下が好ましく、2.4(kgf・m)以下がより好ましく、2.3(kgf・m)以下がより好ましい。E1が過小であると撓り戻りが不十分となりうる。この観点から、曲げ剛性E1は、1.6(kgf・m)以上が好ましく、1.8(kgf・m)以上がより好ましく、2.0(kgf・m)以上がより好ましい。
フィーリングの観点、及び、シャフト6の先端部の撓りの観点から、E10は、6.0(kgf・m)以上が好ましく、6.2(kgf・m)以上がより好ましく、6.4(kgf・m)以上がより好ましく、6.6(kgf・m)以上がより好ましく、6.8(kgf・m)以上がより好ましい。E10が過大であると、シャフト6の後端部が硬すぎてフィーリングが低下しうる。この観点から、E10は、8.0(kgf・m)以下が好ましく、7.8(kgf・m)以下がより好ましく、7.6(kgf・m)以下がより好ましい。
図4のグラフが示すように、E1からE10の値は、チップ端Tpからの距離が遠いほど大きい。このグラフにおいて、隣り合う2点間の変化率は、点E8と点E9との間において最大である。
E10はE9より大きく、E9はE8より大きい。ただし、図4のグラフが示すように、点E9の近傍において凸が形成されている。点E9は、点E8と点E10とを結ぶ直線SLよりも上側に位置している。差(E9-E8)の、差(E10-E9)に対する比[(E9-E8)/(E10-E9)]は、1よりも大きい。曲げ剛性E9が高くされることで、上述のしっかり感が更に向上し、フィーリング良好となる。この観点から、比[(E9-E8)/(E10-E9)]は、2.0以上が好ましく、2.5以上がより好ましく、3.0以上がより好ましい。E9が過大であると、硬さが感じられてフィーリングが低下しうる。この観点から、この観点から、比[(E9-E8)/(E10-E9)]は、5.0以下が好ましく、4.5以下がより好ましく、4.0以下がより好ましい。
[G1]
上述の通り、チップ端Tpから130mm離れた地点P1における捻れ剛性GJが、G1とされる。
G1を高めることで、シャフト6の先端部の捻れ剛性が高まる。インパクトにおいて、ボールがヘッドに衝突すると、シャフト6の先端部が、ヘッド4のフェースが開く方向に捻れうる。この現象が、「当たり負け」とも称される。当たり負けにより、反発性が低下し、ボール初速が減少する。当たり負けを抑制することで、反発性が高まり、飛距離が向上する。当たり負けを抑制する観点から、G1は、0.5(kgf・m)以上が好ましく、0.55(kgf・m)以上がより好ましく、0.60(kgf・m)以上がより好ましく、0.65(kgf・m)以上がより好ましい。G1が過大であると、打球感が悪化しうる。この観点から、G1は、0.85(kgf・m)以下が好ましく、0.80(kgf・m)以下がより好ましく、0.75(kgf・m)以下がより好ましい。
[E1/G1]
E1/G1は、地点P1における、曲げ剛性EIと捻れ剛性GJとの比である。シャフト6の先端部における撓り戻りによりヘッドスピードを増加させ、且つ当たり負けを抑制する観点から、E1/G1は、4.0以下が好ましく、3.7以下がより好ましく、3.3以下がより好ましく、3.1以下がより好ましい。E1/G1が過小であると、E1が小さすぎて撓り戻りが不十分となったり、G1が大きすぎて打球感が悪化したりすることがある。この観点から、E1/G1は、1.0以上が好ましく、1.5以上がより好ましく、2.0以上がより好ましく、2.5以上がより好ましい。
上述の通り、シャフト6は、複数の繊維強化樹脂層により形成されており、ストレート層とバイアス層とを含んでいる。
シャフト6では、チップ端Tpから130mm離れた地点P1におけるバイアス層の総プライ数N1が、3.5プライ以下である。図2が示すように、シャフト6におけるバイアス層は、層s2、層s3、層s4及び層s5である。これらの層のプライ数の合計が、3.5プライ以下である。地点P1において、層s2のプライ数がp2とされ、層s3のプライ数がp3とされ、層s4のプライ数がp4とされ、層s5のプライ数がp5とされるとき、前記総プライ数N1は、p2+p3+p4+p5である。プライ数とは周回数を意味する。例えば、2周(720°)巻かれている層のプライ数は2.0である。例えば、1.5周(540°)巻かれている層のプライ数は1.5である。
チップ部分バイアス層s4,s5を設けつつ、総プライ数N1を抑制することで、シャフトトルクを小さくしながら軽量とすることができる。この観点から、総プライ数N1は、3.5プライ以下が好ましく、3.4プライ以下がより好ましく、3.3プライ以下がより好ましい。シャフトトルクを小さくする観点から、総プライ数N1は、2プライ以上が好ましく、2.2プライ以上がより好ましく、2.4プライ以上がより好ましい。なお、後述される実施例1では、総プライ数N1は、3.0プライであった。
シャフト6では、チップ端Tpから130mm離れた地点P1におけるバイアス層の総厚みT1が、0.23mm以下である。図2が示すように、シャフト6におけるバイアス層は、層s2、層s3、層s4及び層s5である。これらの層の厚みの合計が、0.23mm以下である。地点P1において、層s2の厚みがt2とされ、層s3の厚みがt3とされ、層s4の厚みがt4とされ、層s5の厚みがt5とされるとき、前記総厚みT1は、t2+t3+t4+t5である。例えば、層s2を構成するプリプレグの厚みがRであり、層s2のプライ数が1.5である場合、層s2の厚みt2はこれらの積、即ち1.5×Rである。
チップ部分バイアス層s4,s5を設けつつ、総厚みT1を抑制することで、シャフトトルクを小さくしながら軽量とすることができる。この観点から、総厚みT1は、0.23mm以下が好ましく、0.22mm以下がより好ましく、0.21mm以下がより好ましい。シャフトトルクを小さくする観点から、総厚みT1は、0.13mm以上が好ましく、0.14mm以上がより好ましく、0.16mmがより好ましい。なお、後述される実施例1では、総厚みT1は、0.20mmであった。
図2が示すように、シャフト6では、ストレート層が、シャフト6の全長に亘って設けられた全長ストレート層s9,s11,s12,s13と、シャフト6の先端部に部分的に配置されたチップ部分ストレート層s1,s7,s8,s14と、シャフト6の後端部に部分的に配置されたバット部分ストレート層s6とを含んでいる。シャフト6では、バイアス層が、シャフト6の全長に亘って設けられた全長バイアス層s2,s3と、シャフト6の先端部に部分的に設けられたチップ部分バイアス層s4,s5とを含んでいる。
シャフト6では、チップ端Tpから200mmの地点P2からチップ端Tpまでの範囲に、チップ部分バイアス層が1プライ以上配置されている。即ち、全てのチップ部分バイアス層s4,s5のプライ数の合計をN2とすると、地点P2からチップ端Tpまでの範囲のいずれの位置でも、N2は1.0以上である。
なお、チップ端Tpから200mmの地点が、地点P2とも称される。このP2は、図面の符号としても用いられる(図1参照)。
シャフト6では、チップ端Tpから200mmの地点からチップ端Tpまでの範囲に、チップ部分ストレート層が2プライ以上配置されている。即ち、チップ部分ストレート層s1,s7,s8,s14のプライ数の合計をN3とすると、地点P2からチップ端Tpまでの範囲のいずれの位置でも、N3は2.0以上である。
シャフト6では、バット端Btから300mmの地点からバット端Btまでの範囲に、バット部分ストレート層s6が配置されている。バット端Btから300mmの地点からバット端Btまでの範囲が、バット特定領域とも称される。バット特定領域のあらゆる位置に、バット部分ストレート層s6が存在する。図2において、バット部分ストレート層s6の軸方向長さは、300mm以上である。
バット部分ストレート層s6により、切り返しの際におけるシャフト6の不安定な動きが抑制される。なお、切り返しとは、トップオブスイングからダウンスイングに移行する時である。また、バット部分ストレート層s6により、しっかり感が高まり、フィーリングが向上する。バット部分ストレート層s6により、前記切り返しからインパクトまでの間において、シャフト6の挙動が安定し、操作性が向上し、しっかり感が維持されうる。この観点から、バット部分ストレート層s6の軸方向長さは、300mm以上が好ましく、310mm以上がより好ましく、320mm以上がより好ましく、330mm以上がより好ましい。シャフト重量を抑える観点から、バット部分ストレート層s6の軸方向長さは、500mm以下が好ましく、450mm以下がより好ましく、400mm以下がより好ましい。
シャフト6は、チップ部分ストレート層s1,s7,s8,s14を有する。このうち、チップ部分ストレート層s1は、繊維弾性率が10t/mm以下である低弾性チップ部分ストレート層である。このように、シャフト6では、チップ部分ストレート層が、繊維弾性率が10t/mm以下である低弾性チップ部分ストレート層s1を含んでいる。低弾性チップ部分ストレート層s1は、シャフト6の最内層である。低弾性チップ部分ストレート層s1は、最内層でなくてもよい。低弾性チップ部分ストレート層s1の補強繊維は限定されず、ガラス繊維及び炭素繊維が例示される。
シャフト6の先端部には、低弾性チップ部分ストレート層s1が2プライ以上配置された低弾性チップストレート補強部20が形成されている(図2参照)。低弾性チップストレート補強部20は、チップ端Tpから所定の位置までの範囲に形成されている。図2において両矢印L1で示されるのは、低弾性チップストレート補強部20の長さである。本実施形態では、シートs1が2プライ以上巻回されている部分が、低弾性チップストレート補強部20である。図2が示すように、シートs1のバット側には斜辺s11が形成され、プライ数がバット側にいくほど減少している。この斜辺s11の途中の位置に、シートs1のプライ数が2プライ以下となる境界がある。
低弾性チップストレート補強部20により、シャフト6の先端部の曲げ剛性が抑制される。このため、当該先端部の撓りが確保され、ヘッドスピードが向上しうる。この観点から、低弾性チップストレート補強部20の長さL1は、60mm以上が好ましく、100mm以上がより好ましく、140mm以上がより好ましい。シャフト6の軽量化の観点から、長さL1は、300mm以下が好ましく、250mm以下がより好ましく、200mm以下がより好ましい。
シャフト6は、高弾性チップ部分バイアス層を含む。シャフト6では、チップ部分バイアス層s4,s5の全てが、高弾性チップ部分バイアス層である。チップ部分バイアス層の一部が高弾性チップ部分バイアス層であってもよい。高弾性チップ部分バイアス層の繊維弾性率は、33t/mm以上である。
シャフトトルクを小さくする観点から、高弾性チップ部分バイアス層の繊維弾性率は、33t/mm以上が好ましく、37t/mm以上がより好ましく、40t/mm以上がより好ましい。シャフト6の先端部の強度の観点から、高弾性チップ部分バイアス層の繊維弾性率は、70t/mm以下が好ましく、60t/mm以下がより好ましく、50t/mm以下がより好ましい。
シャフト6の先端部には、高弾性チップ部分バイアス層s4,s5が2プライ以上配置された高弾性チップバイアス補強部22が形成されている(図2参照)。このプライ数は、全ての高弾性チップ部分バイアス層のプライ数の合計である。本実施形態では、このプライ数は、高弾性チップ部分バイアス層s4のプライ数と高弾性チップ部分バイアス層s5のプライ数との合計である。高弾性チップバイアス補強部22は、チップ端Tpから所定の位置までの範囲に形成されている。図2において両矢印L2で示されるのは、高弾性チップバイアス補強部22の長さである。本実施形態では、シートs4のプライ数とシートs5のプライ数の合計が2プライ以上である部分が、高弾性チップバイアス補強部22である。シートs4及びシートs5は三角形であり、バット側に行くほどプライ数が減少している。このため、前記所定の位置に、シートs4のプライ数とシートs5のプライ数の合計が2プライ未満となる境界がある。
高弾性チップバイアス補強部22により、シャフト6の先端部の曲げ剛性を抑制しながら、シャフトトルクを一層小さくすることができる。この観点から、高弾性チップバイアス補強部22の長さL2は、50mm以上が好ましく、75mm以上がより好ましく、100mm以上がより好ましい。シャフト6の軽量化の観点から、長さL2は、250mm以下が好ましく、225mm以下がより好ましく、200mm以下がより好ましい。
図2が示すように、シャフト6は、チップ部分バイアス層s4,s5よりも長いチップ部分ストレート層として、第1チップ部分ストレート層s7及び第2チップ部分ストレート層s8を有する。第2チップ部分ストレート層s8は、第1チップ部分ストレート層s7よりも長い。この構成により、シャフト6の先端部の撓りによる応力集中が緩和され、シャフト6の強度が高まる。
チップ部分ストレート層s7は薄く、0.08mm以下である。このため、シャフト6の先端部における撓りが確保される。先端部における撓りの観点から、チップ部分ストレート層s7の厚みは、0.08mm以下が好ましく、0.075mm以下がより好ましく、0.07mm以下がより好ましい。強度の観点から、チップ部分ストレート層s7の厚みは、0.04mm以上が好ましく、0.045mm以下がより好ましく、0.05mm以下がより好ましい。軸方向位置に関わらず、層s7のプライ数は、実質的に1である。この「実質的に」とは、好ましくは、0.95以上1.05以下である。層s7の繊維弾性率は、24t/mm以下(10t/mm以上)である。
チップ部分ストレート層s8は薄く、0.08mm以下である。このため、シャフト6の先端部における撓りが確保される。先端部における撓りの観点から、チップ部分ストレート層s8の厚みは、0.08mm以下が好ましく、0.075mm以下がより好ましく、0.07mm以下がより好ましい。強度の観点から、チップ部分ストレート層s8の厚みは、0.04mm以上が好ましく、0.045mm以下がより好ましく、0.05mm以下がより好ましい。軸方向位置に関わらず、層s8のプライ数は、実質的に1である。この「実質的に」とは、好ましくは、0.95以上1.05以下である。層s8の繊維弾性率は、24t/mm以下(10t/mm以上)である。
シャフト6では、その先端部に、低弾性チップストレート補強部20であり且つ高弾性チップバイアス補強部22である部分が形成されている。シャフト6では、低弾性チップストレート補強部20の長さL1が、高弾性チップバイアス補強部22の長さL2よりも大きい(図2参照)。この結果、低弾性チップストレート補強部20であり且つ高弾性チップバイアス補強部22である部分の長さは、L2である。長さL1は、長さL2よりも小さくてもよい。長さL1が長さL2と同じであってもよい。
シャフト6は、高弾性バット部分ストレート層を含む。シャフト6では、全てのバット部分ストレート層s6が、高弾性バット部分ストレート層である。シャフト6は、高弾性バット部分ストレート層と、高弾性バット部分ストレート層以外のバット部分ストレート層とを有していてもよい。高弾性バット部分ストレート層s6の繊維弾性率は、33t/mm以上である。
上述したしっかり感及びフィーリングの観点から、高弾性バット部分ストレート層の繊維弾性率は、33t/mm以上が好ましく、37t/mm以上がより好ましく、40t/mm以上がより好ましい。シャフト6の後端部の強度の観点から、高弾性バット部分ストレート層の繊維弾性率は、70t/mm以下が好ましく、60t/mm以下がより好ましく、50t/mm以下がより好ましい。
シャフト6の後端部に、高弾性バット部分ストレート層s6が1プライ以上配置された高弾性バットストレート補強部24が形成されている。高弾性バットストレート補強部24は、バット端Btから所定の位置までの範囲に形成されている。図2において両矢印L3で示されるのは、高弾性バットストレート補強部24の長さである。本実施形態では、シートs6が1プライ以上巻回されている部分が、高弾性バットストレート補強部24である。
高弾性バットストレート補強部24により、上述したしっかり感が更に高まり、フィーリングが向上しうる。この観点から、高弾性バットストレート補強部24の長さL3は、180mm以上が好ましく、200mm以上がより好ましく、220mm以上がより好ましい。シャフト6の軽量化の観点から、長さL3は、400mm以下が好ましく、350mm以下がより好ましく、300mm以下がより好ましい。
飛距離及びフィーリングの観点から、シャフトの長さLsは、1080mm以上が好ましく、1130mm以上がより好ましく、1150mm以上がより好ましい。ゴルフルールにおけるクラブ長さの制限を考慮すると、シャフトの長さLsは、1210mm以下が好ましく、1200mm以下がより好ましく、1190mm以下がより好ましい。
ヘッドスピードを高める観点から、シャフト重量は、64.0g以下が好ましく、63.0g以下がより好ましく、62.0g以下がより好ましい。設計自由度の観点から、シャフト重量は、55.0g以上が好ましく、56.0g以上がより好ましく、57.0g以上がより好ましい。
以下は、本開示のシャフトに使用可能なプリプレグの例である。
Figure 2023031935000002
Figure 2023031935000003
[実施例1]
上述された製造工程に従って、シャフト6と同じシャフトを作製した。シャフトのシート構成は、図2に示される通りとされた。シャフトの長さLsは、1168mmであった。シャフト重量は、59.0gであった。得られたシャフトにドライバーヘッド及びグリップを装着して、ゴルフクラブを得た。ドライバーヘッドとして、住友ゴム工業社製の商品名「スリクソン ZX7ドライバー(ロフト角10.5°)」に装着されているヘッドを用いた。
なお、実施例1では、高弾性チップ部分バイアス層s4,s5として、繊維弾性率(引張弾性率)が40t/mmのプリプレグが用いられた。また、バット部分ストレート層s6として、繊維弾性率(引張弾性率)が40t/mmのプリプレグが用いられた。チップ部分ストレート層s1以外は炭素繊維強化層とされたが、チップ部分ストレート層s1はガラス繊維強化層とされた。このガラス繊維強化層として、繊維弾性率(引張弾性率)が7t/mmのガラス繊維強化プリプレグが用いられた。
実施例1において、長さL1~L3(図2参照)は、次の通りであった。低弾性チップ部分ストレート層s1が2プライ以上配置された低弾性チップストレート補強部20の長さL1は、150mmであった。高弾性チップ部分バイアス層s4,s5が合計で2プライ以上配置された高弾性チップバイアス補強部22の長さL2は、130mmであった。高弾性バット部分ストレート層s6が1プライ以上配置された高弾性バットストレート補強部24の長さL3は、250mmであった。
前述の通り、図4は実施例1のEI分布である。E1は、2.15(kgf・m)であった。E2は、2.48(kgf・m)であった。E3は、2.85(kgf・m)であった。E4は、3.36(kgf・m)であった。E5は、3.90(kgf・m)であった。E6は、4.40(kgf・m)であった。E7は、5.06(kgf・m)であった。E8は、5.54(kgf・m)であった。E9は、6.64(kgf・m)であった。E10は、6.98(kgf・m)であった。
[実施例2-6及び比較例1]
チップ部分バイアス層s4,s5及びチップ部分ストレート層s1,s7、s8のプライ数を調整して表3に示される仕様とした他は、実施例1と同じにして、実施例2-6及び比較例1に係るゴルフクラブを得た。
<EI及びGJの測定>
上述の方法で、EI及びGJを測定した。この測定値が下記の表3に示されている。
<飛距離の計測>
ドライバーでのヘッドスピードが40m/s以上でありハンディキャップが0~10である競技志向のゴルファー5名が各クラブで5球ずつ打撃し、各打撃について、最終到達点までの飛距離を測定した。すなわち、この飛距離はランを含む。ボールとして、各クラブにおけるデータの平均値が下記の表3に示されている。
<フィーリング>
飛距離が測定された上記打撃において、シャフトのフィーリングも判定された。各テスターが1~5の5段階の評価点で、スイング及び打撃時のフィーリングを評価した。評価点が高いほどフィーリングが良好である。ゴルフボールとして、住友ゴム工業社製の商品名「SRIXON Z-STAR XV」を用いた。この評価点の平均値が、下記の表3に示されている。
Figure 2023031935000004
表3に示されるように、実施例は、比較例に比べて評価が高い。
以下の付記は、本開示に含まれる発明の一部である。
[付記1]
チップ端とバット端とを有しており、
前記チップ端から130mm離れた地点における曲げ剛性EIがE1とされ、
前記チップ端から1030mm離れた地点における曲げ剛性EIがE10とされ、
前記チップ端から130mm離れた地点における捻れ剛性GJがG1とされるとき、
比(E10/E1)が、2.4以上8以下であり、
前記曲げ剛性E1が、2.5(kgf・m)以下であり、
前記曲げ剛性E10が、6.0(kgf・m)以上であり、
前記捻れ剛性G1が、0.5(kgf・m)以上であり、
比(E1/G1)が、1.0以上4.0以下であるゴルフクラブシャフト。
[付記2]
前記ゴルフクラブシャフトが、複数の繊維強化樹脂層により形成されており、
前記複数の繊維強化樹脂層が、ストレート層とバイアス層とを含んでおり、
前記チップ端から130mm離れた地点における前記バイアス層の総プライ数が、3.5プライ以下であり、
前記チップ端から130mm離れた地点における前記バイアス層の総厚みが、0.23mm以下であり、
前記ストレート層が、前記シャフトの全長に亘って設けられた全長ストレート層と、前記シャフトの先端部に部分的に配置されたチップ部分ストレート層と、前記シャフトの後端部に部分的に配置されたバット部分ストレート層とを含んでおり、
前記バイアス層が、前記シャフトの全長に亘って設けられた全長バイアス層と、前記シャフトの先端部に部分的に設けられたチップ部分バイアス層とを含んでおり、
前記チップ端から200mmの地点から前記チップ端までの範囲に、前記チップ部分ストレート層が2プライ以上配置されており、
前記チップ端から200mmの地点から前記チップ端までの範囲に、前記チップ部分バイアス層が1プライ以上配置されており、
前記バット端から300mmの地点から前記バット端までの範囲に、前記バット部分ストレート層が配置されており、
シャフトトルクが4°以下である付記1に記載のゴルフクラブシャフト。
[付記3]
前記チップ部分ストレート層が、繊維弾性率が10t/mm以下である低弾性チップ部分ストレート層を含んでおり、
前記シャフトの先端部に、前記低弾性チップ部分ストレート層が2プライ以上配置された低弾性チップストレート補強部が形成されている付記2に記載のゴルフクラブシャフト。
[付記4]
前記チップ部分バイアス層が、繊維弾性率が33t/mm以上である高弾性チップ部分バイアス層を含んでおり、
前記シャフトの先端部に、前記高弾性チップ部分バイアス層が2プライ以上配置された高弾性チップバイアス補強部が形成されている付記2又は3に記載のゴルフクラブシャフト。
[付記5]
前記バット部分ストレート層が、繊維弾性率が33t/mm以上である高弾性バット部分ストレート層を含んでおり、
前記シャフトの後端部に、前記高弾性バット部分ストレート層が1プライ以上配置された高弾性バットストレート補強部が形成されている付記2から4のいずれか1項に記載のゴルフクラブシャフト。
[付記6]
前記チップ部分ストレート層が、前記チップ部分バイアス層よりも長い第1チップ部分ストレート層と、前記第1チップ部分ストレート層よりも長い第2チップ部分ストレート層とを含んでおり、
前記第1チップ部分ストレート層の厚みが、0.08mm以下であり、
前記第2チップ部分ストレート層の厚みが、0.08mm以下である付記2から5に記載のゴルフクラブシャフト。
[付記7]
前記チップ端から830mm離れた地点における曲げ剛性EIがE8とされ、
前記チップ端から930mm離れた地点における曲げ剛性EIがE9とされるとき、
E9はE8より大きく、
E10はE9より大きく、
比[(E9-E8)/(E10-E9)]が1よりも大きい付記1から6のいずれか1項に記載のゴルフクラブシャフト。
2・・・ゴルフクラブ
4・・・ヘッド
6・・・シャフト
8・・・グリップ
20・・・低弾性チップストレート補強部
22・・・高弾性チップバイアス補強部
24・・・高弾性バットストレート補強部
s1~s14・・・プリプレグシート(層)
Bt・・・バット端
Tp・・・チップ端

Claims (7)

  1. チップ端とバット端とを有しており、
    前記チップ端から130mm離れた地点における曲げ剛性EIがE1とされ、
    前記チップ端から1030mm離れた地点における曲げ剛性EIがE10とされ、
    前記チップ端から130mm離れた地点における捻れ剛性GJがG1とされるとき、
    比(E10/E1)が、2.4以上8以下であり、
    前記曲げ剛性E1が、2.5(kgf・m)以下であり、
    前記曲げ剛性E10が、6.0(kgf・m)以上であり、
    前記捻れ剛性G1が、0.5(kgf・m)以上であり、
    比(E1/G1)が、1.0以上4.0以下であるゴルフクラブシャフト。
  2. 前記ゴルフクラブシャフトが、複数の繊維強化樹脂層により形成されており、
    前記複数の繊維強化樹脂層が、ストレート層とバイアス層とを含んでおり、
    前記チップ端から130mm離れた地点における前記バイアス層の総プライ数が、3.5プライ以下であり、
    前記チップ端から130mm離れた地点における前記バイアス層の総厚みが、0.23mm以下であり、
    前記ストレート層が、前記シャフトの全長に亘って設けられた全長ストレート層と、前記シャフトの先端部に部分的に配置されたチップ部分ストレート層と、前記シャフトの後端部に部分的に配置されたバット部分ストレート層とを含んでおり、
    前記バイアス層が、前記シャフトの全長に亘って設けられた全長バイアス層と、前記シャフトの先端部に部分的に設けられたチップ部分バイアス層とを含んでおり、
    前記チップ端から200mmの地点から前記チップ端までの範囲に、前記チップ部分ストレート層が2プライ以上配置されており、
    前記チップ端から200mmの地点から前記チップ端までの範囲に、前記チップ部分バイアス層が1プライ以上配置されており、
    前記バット端から300mmの地点から前記バット端までの範囲に、前記バット部分ストレート層が配置されており、
    シャフトトルクが4°以下である請求項1に記載のゴルフクラブシャフト。
  3. 前記チップ部分ストレート層が、繊維弾性率が10t/mm以下である低弾性チップ部分ストレート層を含んでおり、
    前記シャフトの先端部に、前記低弾性チップ部分ストレート層が2プライ以上配置された低弾性チップストレート補強部が形成されている請求項2に記載のゴルフクラブシャフト。
  4. 前記チップ部分バイアス層が、繊維弾性率が33t/mm以上である高弾性チップ部分バイアス層を含んでおり、
    前記シャフトの先端部に、前記高弾性チップ部分バイアス層が2プライ以上配置された高弾性チップバイアス補強部が形成されている請求項2又は3に記載のゴルフクラブシャフト。
  5. 前記バット部分ストレート層が、繊維弾性率が33t/mm以上である高弾性バット部分ストレート層を含んでおり、
    前記シャフトの後端部に、前記高弾性バット部分ストレート層が1プライ以上配置された高弾性バットストレート補強部が形成されている請求項2から4のいずれか1項に記載のゴルフクラブシャフト。
  6. 前記チップ部分ストレート層が、前記チップ部分バイアス層よりも長い第1チップ部分ストレート層と、前記第1チップ部分ストレート層よりも長い第2チップ部分ストレート層とを含んでおり、
    前記第1チップ部分ストレート層の厚みが、0.08mm以下であり、
    前記第2チップ部分ストレート層の厚みが、0.08mm以下である請求項2から5に記載のゴルフクラブシャフト。
  7. 前記チップ端から830mm離れた地点における曲げ剛性EIがE8とされ、
    前記チップ端から930mm離れた地点における曲げ剛性EIがE9とされるとき、
    E9はE8より大きく、
    E10はE9より大きく、
    比[(E9-E8)/(E10-E9)]が1よりも大きい請求項1から6のいずれか1項に記載のゴルフクラブシャフト。
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