JP2005245736A - ゴルフクラブシャフト - Google Patents

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Abstract

【課題】 ゴルフクラブシャフトの軽量性を維持しながら強度を高める。
【解決手段】 シャフト10の全長Lのヘッド側2分の1の領域において、内径は少なくとも第一テーパー変化点18と第二テーパー変化点19の2箇所でテーパーを変えた3段テーパー形状とし、外径は、ヘッド側先端11から一定領域を同一径として外径ストレート部13を形成し、第一テーパー変化点18から第二テーパー変化点19までの第二テーパー部16は、ヘッド側先端11から30mm以上300mm以下の領域内に形成し、テーパーを10/1000以上20/1000以下とすると共に第一テーパー部15および第三テーパー部17のテーパーよりも大とし、かつ、外径ストレート部13のグリップ側端13aが第一テーパー変化点18よりもグリップ側に位置すると共に、第一、第二テーパー変化点18、19のいずれからも50mm以上離隔していることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ゴルフクラブシャフトに関し、特に、ヘッド側の強度向上を図るものである。
近年、ゴルフクラブシャフトは軽量化の傾向にあり、高弾性化、高強度化が望まれている。そのため、ゴルフクラブシャフトの材料は、高い強度と適度な撓み性を有するカーボンプリプレグ等の繊維強化樹脂が主流となっているが、ヘッド側先端部については、径が細いうえ、打球時に大きな衝撃力が加わるため、強度不足の傾向にある。特に、このヘッド側先端部はヘッドを挿入するために外径を同一にする必要があるが、研磨等により径を同一にすると、肉厚が薄くなり強度不足を招きやすい点に問題があった。
前記問題に対して、例えば、特開平7−213654号(特許文献1)では、図11に示すように、内層2と外層3の2層構成からなるシャフト1をセンタレス研磨し、ヘッド側先端部の外径d1を9.4mmとし、内径d2を3.83mmとする肉厚の大きな外径ストレート部4を形成する例が提示されている。
このように、外径を大きくしたり内径を小さくして肉厚を厚くすると、その部分の強度は向上するが、厚くしすぎると重量が増してシャフトの軽量化に反するのみでなく、剛性が高くなりすぎる、バランスが悪化するなどのいくつかの問題も生じる。また、重量増大を抑制するために内径の小さい肉厚領域を短くすると、内径の変化量が大きくなって径が変化する境界付近に応力がかかりやすくなり、所望の強度が得られない。
さらに、前記特許文献1では、シャフト1の内径を2段テーパー構成とし、ヘッド側の第一テーパー部5のテーパーを第二テーパー部6のテーパーよりも大としたうえで、シャフト1のキックポイント、すなわち最大たわみ位置を変える方法として、外径ストレート部4の長さ、前記2段テーパーのテーパー角度や境界位置等の調整を提案している。
しかしながら、前記提案は、外径ストレート部4の外径を変えることなくキックポイントを移行するための提案であり、肉厚の調整による強度向上を図るものではない。
特開平7−213654号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、軽量性を維持しながら、特にヘッド側先端部で高い強度を有するゴルフクラブシャフトの提供を課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、グリップ側後端からヘッド側先端へと外径が先細りとなるパイプ状のゴルフクラブシャフトのシャフト全長のヘッド側2分の1の領域において、
内径は、少なくとも2箇所でテーパーを変化させて、ヘッド側先端から第一テーパー変化点までの領域を第一テーパー部、第一テーパー変化点から第二テーパー変化点までの領域を第二テーパー部、第二テーパー変化点からグリップ側の領域を第三テーパー部とする3段テーパー形状とし、外径は、ヘッド側先端をヘッド側端とする一定領域を同一径として外径ストレート部を形成し、前記第二テーパー部は、ヘッド側先端より30mm以上300mm以下の領域内に形成し、テーパーを10/1000以上20/1000以下とすると共に前記第一テーパー部および第三テーパー部のテーパーよりも大とし、かつ、前記外径ストレート部のグリップ側端は、前記第一テーパー変化点よりもグリップ側に位置すると共に、第一テーパー変化点と第二テーパー変化点のいずれからも50mm以上離隔していることを特徴とするゴルフクラブシャフトを提供している。
前記のように、内径を少なくとも3段テーパー形状とし、第二テーパー部のテーパーを第一、第三テーパー部のテーパーよりも大とし、かつ、前記外径ストレート部のグリップ側端を第一テーパー変化点よりもグリップ側に位置させることにより、2段テーパー形状のシャフトに比して、より細かく部分的に強度・剛性を変えることができ、特に、打球時の衝撃を最も受けやすいヘッド側先端部に肉厚の厚い補強部を形成できる。また、シャフト全体の肉厚の変化量が小さくなるため、厚み方向の応力集中を防ぐことができ、軽量性を維持しながら強度を確保することができる。
さらに、外径ストレート部のグリップ側端を、第一テーパー変化点と第二テーパー変化点のいずれからも50mm以上離隔させることにより、隣接するテーパー変化点間に十分な距離を確保でき、長さ方向の応力集中を防いで強度向上を図ることができる。
なお、外径ストレート部のグリップ側端と、第一テーパー変化点および第二テーパー変化点との距離は、50mm以上150mm以下、さらに60mm以上150mm以下、特に、80mm以上100mm以下がよい。これは、50mm未満では、長さ方向に応力が集中しやすく、150mmを超えると、外径ストレート部のグリップ側端で肉厚が薄くなりすぎる、あるいは先端補強部(第一テーパー部)が短くなることによって強度が低下し、第二テーパー変化点との距離が150mmを超えると、先端補強部が短くなって強度が低下する、あるいは第二テーパー変化点で肉厚が薄くなりすぎることによって強度が低下するためである。
前記第二テーパー部をヘッド側先端から30mm以上300mm以下の領域内に形成するのは、30mm未満の領域に形成すると、肉厚の厚い先端補強部が短くなって強度が低下し、300mmを超えた領域に形成すると、肉厚の厚い先端補強部が長くなって先端が重くなりシャフトのバランスが悪くなる。なお、より好ましくは、ヘッド側先端から40mm以上250mm以下の領域内、さらには、50mm以上210mm以下の領域内に形成するのが良い。
また、前記第二テーパー部のテーパーを10/1000以上20/1000以下としているのは、10/1000未満では、第二、第三テーパー部の肉厚が厚くなって重量が増加し、20/1000を超えると、第一、第二テーパー変化点でのテーパー変化量が大きくなりすぎて応力が集中しやすく、強度低下を招くことに因る。なお、この第二テーパー部のテーパーは、さらに、12/1000以上19/1000以下、特に、13/1000以上18/1000以下が好ましい。
前記第一テーパー部、第三テーパー部のテーパーは1/1000以上がよい。これは、マンドレル抜き工程においてマンドレルの抜け性を確保できるからである。また、第一テーパー変化点と第二テーパー変化点におけるテーパー変化量は、応力集中防止の観点から、15/1000以下、さらに、10/1000以下、特に8/1000以下が好ましく、先端補強部に十分な厚みと長さを確保する観点からは、2/1000以上、さらに5/1000以上が好ましい。
さらにまた、第三テーパー部は、全長を20mm以上350mm以下、さらに40mm以上300mm以下、特に50mm以上250mm以下とすることが好ましい。これは、20mm未満では、テーパー変化が局部的になることにより、応力が集中しやすく強度が低下し、350mmを超えると、ヘッド側先端部の補強部が短くなり、強度が不十分となるためである。
前記外径ストレート部のグリップ側端は、前記第二テーパー部の領域内に位置することが好ましい。これは、外径ストレート部のグリップ側端が第二テーパー変化点を越えてグリップ側に位置すると、シャフトの内径がテーパーであることから、このグリップ側端における肉厚が薄くなりすぎて強度が低下することに因る。
前記外径ストレート部は全長を100mm以上250mm以下の範囲内とし、前記第二テーパー部は全長を60mm以上としている。外径ストレート部の全長を100mm以上250mm以下としているのは、この外径ストレート部が番手の違いによるクラブ長さの調節に必要な部位であるため、100mm未満ではクラブ長さの調節範囲としては短すぎることと、250mmを超えると、径の細い部分が長くなって曲げ強度が低下することに因る。なお、この外径ストレート部の全長は、さらに120mm以上、特に、150mm以上200mm以下が好ましい。
また、前記第二テーパー部の全長を60mm以上としているのは、60mm未満では、第一テーパー変化点と第二ペーパー変化点が接近して応力集中が生じやすいうえ、この第二テーパー部の領域内に外径ストレート部のグリップ側端を配置するとさらに応力集中が生じやすくなるためである。なお、この第二テーパー部の全長は、さらに、80mm以上、100mm以上が好ましい。
前記ヘッド側先端において、外径を8.5mm以上、内径を2.5mm以上としている。外径を8.5mm以上としているのは、8.5mm未満ではヘッド側先端部の強度が低下して折れやすくなることに因り、さらに9mm以上、特に10mm以上が好ましい。逆に、先端部が重くなりすぎるとバランスが悪化するため、外径の上限は12mm、特に11mmとすることが好ましい。
また、内径を2.5mm以上としているのは、2.5mm未満では、シートワインディング製法においてシートが巻きにくいためであり、3mm以上、特に、4mm以上が好ましい。逆に、内径が大きくなりすぎると肉厚が薄くなって強度が低下するため、強度確保の観点からは、内径は5mm以下、特に4mm以下が好ましい。
前記シャフト全長のヘッド側2分の1の領域において、前記外径ストレート部を除く領域の外径テーパーを2/1000以上12/1000以下としている。これは、2/1000未満では、グリップ側後端の径が細くなりすぎ、12/1000より大きいと、グリップ側後端の径が太くなりすぎることに因る。
なお、前記ゴルフクラブシャフトの材料は強化繊維を樹脂で含浸したプリプレグを積層して形成した繊維強化樹脂とするのが好ましい。、特に、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、チタン繊維、ボロン繊維などを強化繊維としたエポキシ樹脂が好適である。製法は、シートワインディング製法でも、フィラメントワインディング製法でもよい。また、前記シャフトは、ウッド、アイアン、パター用のいずれのクラブにも適用することができる。
上述したように、本発明に係るゴルフクラブシャフトによれば、打球時に大きな衝撃を受けるヘッド側先端部に肉厚の厚い補強部を形成することができるうえ、局所的な肉厚変化を防いで肉厚変化を小さく緩やかにすることができるため、軽量性を維持しながらも、厚み方向、長さ方向ともに応力集中を防止して、特に、シャフト先端部の強度を高めることができる。
以下、発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、発明の第一実施形態に係るゴルフクラブシャフト10を示し、グリップGを装着するグリップ側後端12からヘッドHを装着するヘッド側先端11に向けて外径が先細りとなる略直線状の管状体よりなる。
前記シャフト10は、全長Lを1168mmとし、図2に示すように、ヘッド側先端11をヘッド側端とする全長130mmの領域に外径をD1とする外径ストレート部13を形成している。この外径ストレート部13のグリップ側端13aからグリップ側後端12までの外径テーパー部14は、そのテーパーを8/1000としている。本実施形態では、前記外径ストレート部13の外径D1を9mmとし、グリップ側後端12の外径D2を15.5mmとしている。
前記シャフト10の内径は、2箇所でテーパーを変化させた3段テーパー形状としている。即ち、ヘッド側先端11から50mmの位置を第一テーパー変化点18、ヘッド側先端11から210mmの位置を第二テーパー変化点19とし、ヘッド側先端11から第一テーパー変化点18までの全長50mmの領域を第一テーパー部15、第一テーパー変化点18から第二テーパー変化点19までの全長160mmの領域を第二テーパー部16、第二テーパー変化点19からグリップ側後端12までの領域を第三テーパー部17としている。第一テーパー部15のテーパーは8/1000とし、第二テーパー部16のテーパーは15/1000とし、第三テーパー部17のテーパーは8/1000としている。
なお、本実施形態では、ヘッド側先端11における内径D3を3.0mmとし、グリップ側後端12における内径D4を14.0mmとしている。
前記シャフト11はシートワインディング製法により作製されており、図3に示す強化繊維をマトリクス樹脂で含浸したプリプレグを用いている。
プリプレグ21〜25をマンドレル(図示せず)に内側から順次巻回して積層した後、ポリエチレンテレフタレート樹脂等のテープでラッピングしてオーブン中で加熱加圧して樹脂を硬化させて一体的に成形し、その後、芯金を引き抜いてシャフト10を形成している。これらプリプレグ21〜25には、強化繊維に130℃硬化型エポキシ樹脂を含浸させたものを用いている。
以下、プリプレグ21〜215の積層構成を示す。プリプレグの形状は図に示すとおりである。
プリプレグ21は、東レ株式会社製の「MR40」を強化繊維(カーボン繊維CF)F21とする「MR350C−125S」を使用しており、弾性率を30t/mm2とし、CF目付を125g/mm2とし、強化繊維F21のシャフト軸線に対してなす配向角を0°として、ヘッド側先端部に3回巻きしている。
プリプレグ22は、東レ株式会社製の「MR30」を強化繊維F22とする「8255S−12」を使用しており、弾性率を30t/mm2とし、CF目付を125g/mm2とし、強化繊維F22のシャフト軸線に対してなす配向角を−45°として、シャフト全体に3回巻きしている。
プリプレグ23は、東レ株式会社製の「MR30」を強化繊維F23とする「8255S−12」を使用しており、弾性率を30t/mm2とし、CF目付を125g/mm2とし、強化繊維F23のシャフト軸線に対してなす配向角を+45°として、シャフト全体に3回巻きしている。
プリプレグ24は、三菱レイヨン株式会社製の「TR50S」を強化繊維F24とする「TR350C−125S」を使用しており、弾性率を24t/mm2とし、CF目付を125g/mm2とし、強化繊維F24のシャフト軸線に対してなす配向角を0°として、シャフト全体に2回巻きしている。
プリプレグ25は、三菱レイヨン株式会社製の「TR50S」を強化繊維F25とする「TR350C−125S」を使用しており、弾性率を24t/mm2とし、CF目付を125g/mm2とし、強化繊維F25のシャフト軸線に対してなす配向角を0°として、ヘッド側先端部に5回巻きしている。
前記構成のゴルフクラブシャフト10は、外径ストレート部13のグリップ側端13aが、第二テーパー部16の領域内に位置し、かつ、このグリップ側端13aと第一テーパー変化点18との距離L1が80mm、第二テーパー変化点19との距離L2が80mmとなっている。従って、外径のテーパー変化点と内径のテーパー変化点がそれぞれ50mm以上離隔しているため、長さ方向の応力集中を防いで高い強度を確保することができる。また、シャフト10のヘッド側の長さL/2の領域で、内径を3段テーパー形状とし、第二テーパー部16のテーパーを第一テーパー部15と第三テーパー部17のテーパーよりも大とし、かつ、その変化量を15/1000以下としているため、打球時の衝撃を最も受けやすいヘッド側先端部に肉厚の厚い補強部Sを形成することができるうえ、シャフトの肉厚の変化を小さく緩やかにすることができ、厚み方向の応力集中を防止して、この点からも強度を高めることができる。
さらに、内径、外径の双方について、どの位置のテーパーも20/1000以下であるため、テーパー変化点に強い応力が集中することを防止できる。さらにまた、外径テーパー部14のテーパーを8/1000としているため、グリップ側後端12の外径D2を、細すぎることも太すぎることもない握りやすい適度なサイズに形成することができる。
図4は、本発明の第二実施形態を示し、外径ストレート部13のグリップ側端13aを第二テーパー変化点19よりもグリップ側後端12寄りに位置させている。
詳しくは、ヘッド側先端11をヘッド側端とする全長270mmの領域に外径をD1とする外径ストレート部13を形成している。この外径ストレート部13のグリップ側端13aからグリップ側後端12までの外径テーパー部14は、そのテーパーを8/1000としている。また、前記シャフト10の内径は、2箇所でテーパーを変化させた3段テーパー形状としており、ヘッド側先端11から120mmの位置を第一テーパー変化点18、ヘッド側先端11から220mmの位置を第二テーパー変化点19とし、ヘッド側先端11から第一テーパー変化点18までの全長120mmの領域を第一テーパー部15、第一テーパー変化点18から第二テーパー変化点19までの全長100mmの領域を第二テーパー部16、第二テーパー変化点19からグリップ側後端12までの領域を第三テーパー部17としている。第一テーパー部15のテーパーは10/1000とし、第二テーパー部16のテーパーは15/1000とし、第三テーパー部17のテーパーは8/1000としている。
ヘッド側先端11の外径D1は9.0mm、内径D3は3.7mm、グリップ側後端12の外径D2は15.3mm、内径D4は13.8mmとしている。
なお、シャフト10の製法は前記第一実施形態と同一である。また、プリプレグ21〜25の積層構成は、プリプレグ21、25の長さを前記第一実施形態の場合と異ならせて前記テーパー形状となるようにし、プリプレグ21〜25の幅を第一実施形態と異ならせて前記内径となるように調整しているが、使用材料、積層順、巻きつけ回数は第一実施形態と同一であるため説明を省略する。
本実施形態においても、外径ストレート部13のグリップ側端13aと第一テーパー変化点18との距離L1が150mm、グリップ側端13aと第二テーパー変化点19との距離L2が80mmであり、いずれも50mm以上150mm以下の範囲内であり、また、第一テーパー変化点18と第二テーパー変化点19との距離、すなわち第二テーパー部16の全長も100mmであるため、いずれのテーパー変化点間の距離も十分に確保されている。従って、シャフトの肉厚の変化を小さく緩やかにすることができるため、長さ方向、厚み方向の応力集中を防止して強度を高めることができる。また、前記距離L1、L2は150mm以下であるため、補強部Sに当たる第一テーパー部15が短くなりすぎることもなく、強度低下を防止できる。
「実施例」
以下の表1に示すとおり、シャフトの外径のテーパー形状および内径のテーパー形状を異ならせた実施例1、2と比較例1〜4を作製し、3点曲げ破壊強度を測定した。また、作製したゴルフクラブシャフトに同一のヘッドを取り付けて、耐久試験およびフィーリングテストを行った。
シャフトと組み合わせたヘッドは、素材をチタンとし、体積を380cc、重さを200gとし、グリップは重さ50gのラバー製とし、クラブ番手はW#1とした。
Figure 2005245736
実施例1、2および比較例1〜4のいずれも、シートワインディング製法により作製し、使用したプリプレグ、積層順、巻きつけ回数も同一としたが、最内層を構成するプリプレグ21の長さおよびプリプレグ21〜25の幅を異ならせて、外径および内径のテーパー形状、シャフト重量を表1に示すとおりとした。また、実施例1、2および比較例1〜4のいずれも、シャフトの全長を46インチ(1168mm)とし、ヘッド側先端の外径を9mm、内径を3mm、グリップ側後端の外径を15.5mm、内径を14mmとした。
「実施例1」
図2および図3に示す前記第一実施形態と同一構成とした。即ち、外径ストレート部13のグリップ側端13aはヘッド側先端11から130mmの位置とし、外径テーパー部14はテーパーを8/1000とした。また、内径は、ヘッド側先端11から50mmの位置を第一テーパー変化点18、210mmの位置を第二テーパー変化点19とし、テーパーは、第一テーパー部15を8/1000、第二テーパー部16を15/1000、第三テーパー部17を8/1000とし、シャフト重量は48gとした。
「実施例2」
図5に示すように、第一テーパー変化点18、第二テーパー変化点19それぞれからの外径ストレート部13のグリップ側端13aまでの距離L1、L2を、実施例1よりも短くした。即ち、外径ストレート部13のグリップ側端13aはヘッド側先端11から130mmの位置とし、内径は、ヘッド側先端11から80mmの位置を第一テーパー変化点18、180mmの位置を第二テーパー変化点19とし、前記距離L1、L2をともに50mmとした。また、第二テーパー部16のテーパーを大きくして20/1000とした。その他の点では、実施例1と同一構成とした。
「比較例1」
図6に示すように、前記距離L1、L2を実施例1、2よりもさらに短くした。即ち、外径ストレート部13のグリップ側端13aはヘッド側先端11から130mmの位置とし、内径は、ヘッド側先端11から100mmの位置を第一テーパー変化点18、160mmの位置を第二テーパー変化点19とし、前記距離L1、L2をともに30mmとした。また、第二テーパー部16のテーパーは15/1000として、シャフト重量を52gとした。その他の点では、実施例1と同一構成とした。
「比較例2」
図4に示す前記第二実施形態と同様に、外径ストレート部13の領域を第二テーパー変化点19よりもグリップ側にまで延在したが、図7に示すように、この外径ストレート部13のグリップ側端13aと第二テーパー変化点19との距離L2を50mm以下とした点で第二実施形態と相違している。即ち、外径ストレート部13のグリップ側端13aはヘッド側先端11から200mmの位置とし、内径は、ヘッド側先端11から100mmの位置を第一テーパー変化点18、160mmの位置を第二テーパー変化点19とし、前記L1を100mm、L2を40mmとした。その他の点では、実施例1と同一構成とした。
「比較例3」
図8に示すように、比較例1よりも第二テーパー部16のテーパーを大として25/1000とし、シャフト重量を48gとした。その他の点では比較例1と同一構成とした。
「比較例4」
図9に示すように、比較例1よりも第二テーパー部16のテーパーを小として9/1000とし、シャフト重量を56gとした。その他の点では比較例1と同一構成とした。
(3点曲げ破壊強度の測定)
3点曲げ破壊強度とは、製品安全協会が定める破壊強度である。図10に示すように、3点でシャフト10を支え、上方から荷重Fを加え、シャフト10が破断した時の荷重値(ピーク値)を測定した。測定点は、シャフト10のヘッド側先端11から90mm(T点)、175mm(A点)の各位置について行った。支持点31のスパンをT点測定時は150mmとし、A点測定時は300mmとした(図示はA点測定の例)。
(耐久試験)
前記チタン製ヘッドを装着し、株式会社ミヤマエ製のスイングマシンを使用し、ヘッドスピードを51m/sに、打点をフェースセンターに設定してスイングテストを行い、シャフト折れするまでのスイング回数を表1に示した。
なお、このテストは10000回で終了し、10000回でも折れなかったものは「10000」と示した。
(フィーリングテスト)
前記チタン製ヘッドを装着し、人間が試打したときのフィーリングを5段階で評価した(良い:5、悪い:1)。
表1から確認できるように、比較例1〜3は3点曲げ破壊強度が低く、耐久試験におい10000回までにシャフト折れした。これは、外径、内径のテーパー変化点間の距離L1、L2の両方、あるいは一方が50mm未満となって接近し、応力集中を招いたことに因る。
また、比較例2は破壊強度と耐久試験の結果が特に低かったが、これは、外径ストレート部13のグリップ側端13aで肉厚が薄くなりすぎたことで、厚み方向の応力集中を招いたことに因る。比較例3が比較例1よりも破壊強度と耐久試験において低い結果となったのは、第二テーパー部16のテーパーが20/1000を超えたため、テーパー変化量が大きくなり、かつ外径ストレート部13のグリップ側端13aで肉厚が薄くなりすぎたことに因る。
比較例4は、強度と耐久試験の結果は悪くなかったが、フィーリングテストが低い結果となった。これは、第二テーパー部16のテーパーが小さかったため、シャフトの肉厚が厚くなりすぎて重量増加を招いたためである。
一方、実施例1および実施例2は、3点曲げ破壊強度、耐久試験の結果がともによく、フィーリングテストにおいても高評価となった。
本発明の第一実施形態に係るゴルフクラブシャフトの概略図である。 図1に示すゴルフクラブシャフトの軸線方向の断面図である。 図1に示すゴルフクラブシャフトのプリプレグの積層構成を示す図である。 第二実施形態に係るゴルフクラブシャフトの軸線方向の断面図である。 実施例2を示す軸線方向の要部断面図である。 比較例1を示す軸線方向の要部断面図である。 比較例2を示す軸線方向の要部断面図である。 比較例3を示す軸線方向の要部断面図である。 比較例4を示す軸線方向の要部断面図である。 3点曲げ破壊強度の測定方法を示す図である。 従来例の図である。
符号の説明
10 ゴルフクラブシャフト
11 ヘッド側先端
12 グリップ側先端
13 外径ストレート部
13a グリップ側端
15 第一テーパー部
16 第二テーパー部
17 第三テーパー部
18 第一テーパー変化点
19 第二テーパー変化点
S 補強部

Claims (5)

  1. グリップ側後端からヘッド側先端へと外径が先細りとなるパイプ状のゴルフクラブシャフトのシャフト全長のヘッド側2分の1の領域において、
    内径は、少なくとも2箇所でテーパーを変化させて、ヘッド側先端から第一テーパー変化点までの領域を第一テーパー部、第一テーパー変化点から第二テーパー変化点までの領域を第二テーパー部、第二テーパー変化点からグリップ側の領域を第三テーパー部とする3段テーパー形状とし、外径は、ヘッド側先端より一定領域を同一径として外径ストレート部を形成し、
    前記第二テーパー部は、ヘッド側先端より30mm以上300mm以下の領域内に形成し、テーパーを10/1000以上20/1000以下とすると共に前記第一テーパー部および第三テーパー部のテーパーよりも大とし、かつ、
    前記外径ストレート部のグリップ側端は、前記第一テーパー変化点よりもグリップ側に位置すると共に、第一テーパー変化点と第二テーパー変化点のいずれからも50mm以上離隔していることを特徴とするゴルフクラブシャフト。
  2. 前記外径ストレート部のグリップ側端は、前記第二テーパー部の領域内に位置している請求項1に記載のゴルフクラブシャフト。
  3. 前記外径ストレート部は全長を100mm以上250mm以下の範囲内とし、前記第二テーパー部は全長を60mm以上としている請求項1または請求項2に記載のゴルフクラブシャフト。
  4. 前記ヘッド側先端において、外径を8.5mm以上、内径を2.5mm以上としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のゴルフクラブシャフト。
  5. 前記シャフト全長のヘッド側2分の1の領域において、前記外径ストレート部を除く領域の外径テーパーを2/1000以上12/1000以下としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のゴルフクラブシャフト。
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