JP2576013B2 - ゴルフクラブ及びゴルフクラブセット - Google Patents

ゴルフクラブ及びゴルフクラブセット

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JP2576013B2 JP5096780A JP9678093A JP2576013B2 JP 2576013 B2 JP2576013 B2 JP 2576013B2 JP 5096780 A JP5096780 A JP 5096780A JP 9678093 A JP9678093 A JP 9678093A JP 2576013 B2 JP2576013 B2 JP 2576013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドの重心を低く
し、かつシャフトを軽量にすることに留意したゴルフク
ラブ及びゴルフクラブシャフトに関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、一般的に使用される
ゴルフ用クラブのヘッドにおいては、図5、図6に明ら
かなように、ヘッド本体の上面部であるトップ部2がヘ
ッド稜線8を境として、上方に膨出する円頂状のクラウ
ン部に形成されているとともに、トップ部2に連なるト
ウ側5およびバック面4は下方に向って角度θ又はθ
で内方に狭まる傾斜壁面として形成されている。すな
わち、ヘッド本体のフェイス側3よりみた輪郭およびト
ウ側5からみた輪郭におけるヘッド稜線8より下方に当
る部分は、それぞれ上辺が下辺より大である逆台形状と
して現われているのが普通である。
【0003】ところで、ボールの飛距離を稼ぎ、かつ正
確な飛びを生むためには、本来、ヘッド本体が低重心に
設計されていることが必要とされている。しかし、上記
従来のヘッド本体においては、全体がフェイス側以外を
除いて逆台形状の傾斜壁に形成されており、その上、上
面であるトップ部が上方に張り出す円頂状であるから、
ヘッド本体の重心が高くなる不利がある。このため、ヘ
ッド本体のトップ部をトウ側からヒール側およびフェイ
ス側からバック側にかけて下降する傾斜面に形成して重
心を下げるようにしたもの(特開昭53−140136
号)やヘッド本体内に重心移動用の鉛重錘を封入したも
のも開発されているが、ヘッド本体が逆台形状である点
については従来と同様であり、充分なものとはいえな
い。
【0004】一方、アマチュアゴルファーにとっては、
ショートアイアンやミドルアイアンの使用は比較的容易
で、方向性良く打球することができるものの、5番手以
下のウッドゴルフクラブの使用には困難を感じる場合が
多い。その原因の一つは、5番手以下のウッドゴルフク
ラブでは、ショートアイアンやミドルアイアンに比べ
て、シャフトが長くなるため、球を高く上げて打球の飛
距離を伸ばすことが難しい点にある。そこで、打球が高
く上がりやすく、打球の飛距離が伸びるように、シャフ
トとして、キックポイントがヘッド側近くに寄った繊維
強化樹脂(FRP)製シャフトを用い、このシャフトに
ロフト角度を標準値より小さくしたアイアンヘッドを装
着したゴルフクラブが開発されている。しかし、このよ
うなゴルフクラフでは、打球の飛距離は確かに伸びるも
のの、そのキックポイントがヘッド側に寄っていること
から、方向性良く打球することがむつかしいという問題
を含み、アマチュアゴルファーにとっては、末だ満足し
得るものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を解消し、重量増加を伴わないで容積を増大さ
せることにより打球のスウィートスポットを大きくし、
シャフトを軽量にするとともに重心を低くすることによ
りアマチュアゴルファーでも容易に打球の飛距離を伸ば
すことができかつ方向性の良い打球を与えることのでき
るウッドゴルフクラブ及びそれを含むウッドゴルフクラ
ブセットを提供することをその課題をとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、ヘッドと炭素繊維強
化プラスチック製シャフトとから構成される5番手以下
の小さな番手のウッドゴルフクラブにおいて、 (イ)該ヘッドは、トップ、ソール、トウ、ヒール、バ
ック、及びフェイスから成り、該トウ、及びバックがな
だらかな連続した、外側に膨張した側面を形成し、かつ (ロ)該フェイスの1/2高さを通る水平中心面の上側
部分の容積と該水平中心面の下側部分の容積との比が、
30:70〜45:55となるように構成するととも
に、 (ハ)該ヘッドの外側に膨張した側面の最大膨張部を該
水平中心面よりも下側に位置させ、 (ニ)かつ、該シャフトは、式W/L(W;シャフト重
量、L;シャフト長さ)で表わされるシャフトの単位長
さ当たりの重量を2(g/インチ)以下とし、 (ホ)しかも、キックポイントがシャフトのチップ側先
端から測定してシャフトの全長に対して44%以上の位
置となるように構成した、ことを特徴とするウッドゴル
フクラブが提供される。また、本発明によれば、上記の
ウッドゴルフクラブを含むウッドゴルフクラブセットが
提供される。また、本発明によれば、上記構成におい
て、好ましくは1番手から5番手までのウッドゴルフク
ラブにおけるヘッドロフト角度とクラブの番手との関係
が次表の通りであるウッドゴルフクラブセットが提供さ
れる。
【表1】 また、本発明によれば、上記構成において、好ましくは
1番手から5番手までのウッドゴルフクラブにおけるヘ
ッド重量とクラブの番手との関係が次表の通りであるウ
ッドゴルフクラブセットが提供される。
【表2】 さらに、本発明によれば、上記構成において、好ましく
は1番手から5番手までのウッドゴルフクラブにおける
ヘッド容積とクラブの番手との関係が次表の通りである
ウッドゴルフクラブセットが提供される。
【表3】
【0007】以下、本発明のウッドゴルフクラブについ
て詳述する。本明細書における用語は下記の通りであ
る。 ・フェイス :ウッドクラブの打撃面; ・重心フェイス中心面:ソールラインを含む垂直面; ・1/2フェイス高さ:垂直フェイス中心面上のフェイ
ス高さの半分の高さ; ・水平フェイス中心面:1/2フェイス高さにおける水
平面; ・ヒール :ソールとホーゼルが合流する部分; ・ホーゼル :シャフトと嵌合する部分; ・ロフト角度:ソールに直角な線に対するフェイスの角
度; ・ソール :クラブを打撃位置に保持した時に地上に
置かれるヘッドの下面で、平面状、凹面状であり得るが
通常上反り状; ・ソールライン:クラブを打撃位置に保持した時に上反
り状ソールが地面と接する、フェイスからバックに向か
う線; ・トウ :ホーゼルから最も遠いヘッド側面; ・フェイス角度:シャフトホールがボールの飛ぶ方向と
直角となるようにクラブを打撃位置に保持した時におけ
るソールラインに対するフェイスの角度; ・フェイスバルジ:フェイスの水平方向の曲率半径; ・フェイスロール:フェイスの垂直方向の曲率半径; ・ウッド :ロフト角度が24゜以下のクラブヘッド
で、木製でなくともよい。
【0008】先ず、本発明のウッドゴルフクラブにおけ
るヘッドについて説明する。図1〜4に示すように本発
明のクラブヘッドはトップ表面12と、トップ表面の反
対側のソール(底面)17と、トウ部15と、トウ部の
反対に位置するヒール部16と、トウ部15とヒール部
16との間に位置した、打撃面としてのフェイス部13
と、トウ部15とヒール部16との間でフェイス部と反
対側に位置したバック部14とから形成される。ヒール
部16は図示しないクラブシャフトに連結されるホーゼ
ル21を有している。
【0009】トウ部15、ヒール部16、フェイス部1
3及びバック部14はトップ表面12及び底面17と一
体となり、それぞれの間になだらかな連続した上部稜線
18及び下部稜線19が形成される。
【0010】トウ部15及びバック部14は一緒になっ
て、なだらかで、連続し、且つ膨張した側面を形成し、
その際フェイス部13の1/2高さを通る水平フェイス
中心面Cの上側のヘッド部分Xの容積は、該中心面Cの
下側のヘッド部分Yの容積よりも小さくなるような形状
とされている。尚、上部Xの容積はホーゼル容積も含
む。上部Xの下部Yに対する容積比は、30:70〜4
5:55である。上部Xの下部Yに対する容積比が上記
範囲外であると、すなわち、上部Xの下部Yに対する容
積比が30より小さくなると、ヘッドの重心が低くなり
すぎ、打ち出されたゴルフボールの回転数(バックスピ
ン)が極端に大きくなり、弾道がふき上がり距離が出な
い。又、45より大きいと、本発明の目的の低重心ヘッ
ドにならなくなり、本発明の所期の目的を達成すること
ができない。
【0011】図1〜3のようにクラブをそのヘッドが打
撃位置に置かれるように保持した時点F及びJの中点W
を通る。点F及びJの間の距離はフェイス高さであり、
中点Wは1/2フェイス高さである。フェイス上のこれ
らの点F、J及びWは、ソールラインS上の垂直フェイ
ス中心面H上に存在する。ヘッドが打撃位置にあると
き、上反り状ソール部17は、このソールラインSにお
いて地面Gと接触する。
【0012】本発明においては、トウ部15及びバック
部14により形成される前記の膨張した側面の最大膨張
部20は、水平中心面Cの下部且つ下部稜線19の上部
に位置させる必要がある。即ち、トウから見た図2に示
すように、バック部14の輪郭はC字型に中央が膨らん
でおり、その輪郭の最大膨張部Mは、輪郭と上部稜線1
8との交点P及び輪郭と下部稜線19との交点Qよりも
外側(左側)に位置している。このことは図3のフェイ
スから見た図にも当てはまり、且つトウから見た図2及
びフェイスから見た図3の間の90゜のいずれの中間図
においても当てはまる。この場合、点Mは、上記輪郭が
中心面Cと交わる点Nよりも常に下側に位置する。前記
の膨張した側面の最大膨張部20が、水平中心線面Cの
上部にあって、低重心にするためには、ソール面側に重
りを加える方法があるが、これではヘッドが重くなる。
又、ヘッドのソールの厚みで低重心にする方法では、ト
ップ部の厚みを極端に薄くする必要があり、このためこ
のヘッドは強度的に問題となって、本発明の所期の目的
を達成することができない。
【0013】本発明のクラブヘッドの材質については、
ゴルフボールより硬く、打撃時の衝撃に十分耐え得る強
度を有するものであれば、ステンレス鋼、チタン等の金
属製、パーシモン、合板等の木質製、或いは炭素繊維強
化プラスチック等の繊維強化プラスチック製等、適宜の
材料からなるものが使用可能である。
【0014】本発明のクラブヘッドのヘッド重量とクラ
ブの番手との関係は次表のようになっている。
【表4】
【0015】また、本発明のゴルフクラブのヘッド容積
とクラブの番手との関係は次表のようになっている。
【表5】
【0016】さらに、本発明のクラブヘッドのフェイス
角度は+1.0度〜−2.0度(+:フック、−:スラ
イス)であり、フェイスの曲率半径Rは通常の8〜11
インチになる程度の膨らみをもたせる。
【0017】次に、本発明のウッドゴルフクラブにおけ
るシャフトについて説明する。本発明のウッドゴルフク
ラブにおいては、シャフトとして、炭素繊維強化プラス
チック(以下、CFRPとも言う)シャフトを用いる。
プラスチックとしては、熱硬化性樹脂、通常、エポキシ
樹脂が用いられる。また、繊維としては、通常、炭素繊
維が用いられるが、他の繊維であってもよい。また、炭
素繊維は組合せて用いることもできる。ボロン繊維や、
ケブラー繊維、チタン繊維、ガラス繊維等の繊維と組合
せて用いることもできる。このシャフトは、繊維に樹脂
を含浸させたプリプレグを使用して製造することができ
る。この場合、その製造方法としては、従来公知の方
法、例えば、フィラメントワインディング法や、シート
ワインディング法が単独又は組み合わせて用いられる。
しかし、シャフトが軽量であるため、シャフトの円周方
向の硬さのバラツキが生じやすく、そのため、公知のシ
ートワインディング製法ではカーボン繊維のプリプレグ
を使用することからプリプレグの合わせ目(seam)
が必ず生じ、その結果円周方向の硬さのバラツキが生じ
やすい。よって、該シャフトは、プリプレグの合わせ目
が生じないフィラメントワインディング製法で製造する
のがより好ましい。
【0018】本発明で用いるCFRPシャフトにおいて
は、式W/L(W:シャフト重量、L:シャフト長さ)
で表わされるクラブシャフトの単位長さ当りの重量を2
(g/インチ)以下、好ましくは1.4〜2.0(g/
インチ)とする。クラブシャフトの単位重量当りの重量
がこれより大きくなると、シャフト自体の重さが大きく
なり、得られるクラブはスウィングしにくいものとな
る。この場合には、スウィングしやすいクラブを得るた
めには、ヘッド重量の軽いものを用いなければならない
という不利を生じる。一方、クラブシャフトの単位長さ
当りの重量を2(g/インチ)以下の軽量シャフトとす
るときには、スウイングしやすいため、クラブを振る際
に、そのヘッドスピードを増すことができ、これにより
打球の飛距離を伸ばすことができる。
【0019】また、本発明で用いるCFRPシャフトに
おいては、そのキックポイント(最大たわみ点)を、シ
ャフトのチップ側先端から測定して、シャフト全長に対
して44%以上、好ましくは46〜49%の位置とす
る。即ち、本発明で用いるCFRPシャフトは、そのキ
ックポイントが、前記した従来のCFRPシャフトの場
合よりも、シャフトチップ側先端から遠い位置にある。
シャフトにおけるキックポイントをこのようにそのチッ
プ側先端から遠い距離に位置させるときには、打球した
際に、シャフトがそのチップ側先端から遠い距離でゆっ
たりとたわむことから、打球の方向性が改善される。
【0020】本発明のウッドゴルフクラブは前記したC
FRPシャフトのチップ側先端部に、前記したクラブヘ
ッドを装着したものである。表6に、本発明のウッドゴ
ルフクラブセットの規格値の一例を示す。表6に示した
シャフトのキックポイント及び重心の各位置は、シャフ
ト全長に対するシャフトのチップ側先端からのキックポ
イント及び重心までの距離の比率(%)で表わされてい
る。
【0021】
【表6】
【0022】
【発明の効果】本発明のウッドゴルフクラブは、前記し
たように、ヘッドと炭素繊維強化プラスチック製シャフ
トから構成される5番手以下の小さな番手のゴルフクラ
ブにおいて、 (イ)該ヘッドは、トップ、ソール、ト
ウ、ヒール、バック、及びフェイスから成り、該トウ、
及びバックがなだらかな連続した、外側に膨張した側面
を形成し、かつ (ロ)該フェイスの1/2高さを通る水平中心面の上側
部分の容積と該水平中心面の下側部分の容積比が、3
0:70〜45:55となるように構成するとともに、 (ハ)該ヘッドの外側に膨張した側面の最大膨張部を該
水平中心面よりも下側に位置させ、 (ニ)かつ、該シャフトは、式W/L(W;シャフト重
量、L;シャフト長さ)で表わされるシャフトの単位長
さ当たりの重量を2(g/インチ)以下とし、 (ホ)しかも、キックポイントがシャフトのチップ側先
端から測定してシャフトの全長に対して44%以上の位
置となるように構成したことから、重量を増加させるこ
となく容積を増大させることができ、また重心の低い安
定した形状となる。従って、スウィートスポットが大き
くなる上、ゴルフボールの重心とクラブヘッドの重心
(地面よりの高さ)が一致しやすいため、ミート率(ゴ
ルフボールの初速/ヘッドスピード)が上がり、打球性
にすぐれたものとなる。また、本発明のウッドゴルフク
ラブは、前記したように、そのシャフトが炭素繊維強化
プラスチックから形成された軽量のものでかつそのキッ
クポイントの位置がシャフトのチップ側から遠い距離に
あり、しかも、従来のスチール製シャフトの製品より
も、ヘッド重量が大きく、かつ全体が軽量であるため、
ヘッドスピードを速くしてスウィングすることが容易で
あり、かつ球を強く打つことができる。さらに、そのシ
ャフトのキックポイントがシャフトのチップ側先端から
遠い位置にあるため、打球に際してのシャフトのたわみ
は、そのキックポイントを中心にゆったりとたわみ、方
向性の良い打球を得ることができる。さらに、本発明の
ウッドゴルフクラブセットは、上記特徴を持つ1〜5番
手のウッドゴルフクラブを含む従来にない新しい規格品
であり、アマチュアゴルファーにとって好適のものであ
る。
【0023】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例1 下記表8に示した規格の1番手のゴルフクラブを製造し
た。クラブヘッドとしては、図1〜図4に示す形状のも
のを用いた。材質はステンレス鋼製で、中空となってい
る内部には打球音調整及び重量調整のためにウレタン発
泡体を充填した。このクラブヘッドの特性を表7に示
す。
【0024】
【表7】
【0025】また、シャフトとしては炭素繊維強化プラ
スチック製シャフトを用いた。このシャフトは、繊維と
して、東邦レーヨン製の高強度弾性カーボン繊維6k
(6000フィラメント)を使用し、また、樹脂とし
て、熱硬化性エポキシ樹脂を使用し、フィラメントワイ
ンディング法により作製したもので、チップ側直径が
8.5mm、グリップ側(太径側)直径が15.2mm
の中空テーパー管形状のものである。このシャフトの太
径側にロイヤルグリップ(プレシジ・ジャパン製:52
g)を装着し、チップ側先端に前記のクラブヘッドを装
着して本発明によるゴルフクラブを作製した。この場
合、シャフトに対するグリップの装着及びヘッドの装着
に用いた全接着剤は5gであった。シャフトの硬さは全
てRフレックスを使用し、同一とした。また、シャフト
のキックポイントの位置は、常法によりシャフトの長手
方向から一定の力を加えてたわませ、その際のシャフト
のたわんだ最大のたわみ点をキックポイントとし、シャ
フト全長に対するチップ側先端からそのキックポイント
までの距離の比率(%)で表わした。
【0026】実施例2〜4 それぞれ上記表7に示す規格のクラブヘッド及びクラブ
シャフトを用い、実施例1と同様にして1番手のゴルフ
クラブを製造した。なお、実施例4においては、CFR
Pシャフトはシートワインディング法により作製した。
【0027】比較例 実施例1において、図5に示す形状でありかつ表7に示
す規格を有するクラブヘッドと表7に示す規格を有する
クラブシャフトを用いた以外は、同様にして比較例のク
ラブヘッドを作製した。
【0028】次に、前記した本発明による実施例のゴル
フクラブと、比較例のゴルフクラブを用い、試打ロボッ
トにより下記条件でゴルフボールを試打した。その結果
を表8に示す。表8に示した測定値はいずれも10回の
試打における平均値である。 (試打条件) ボール:ブリジストン社製、ALTAS PRO 50
0 試打ロボット:ミヤマ工製、ゴルフクラブ試打機 弾道解析装置:ブリジストン・スポーツ製、サイエンス
・アイ ヘッドスピード:35m/s±0.2
【0029】
【表8】
【0030】表8に示した結果からわかるように、本発
明のウッドゴルフクラブは、比較例(従来技術)のウッ
ドゴルフクラブに比べ、ミート率、飛距離、打球の安定
性等がすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウッドゴルフクラブのヘッドの平面図
である。
【図2】図1をトウ側よりみた図である。
【図3】同フェイス面側よりみた図である。
【図4】同ソール側よりみた図である。
【図5】従来のものをトウ側よりみた図である。
【図6】同じくフェイス面側よりみた図である。
【符号の説明】 12 トップ部 C 平行フェイス中
心面 13 フェイス面 H 垂直フェイス中
心面 14 バック面 G 地面 15 トウ側 S ソールライン 16 ヒール側 X ヘッド上側部分 17 ソール Y ヘッド下側部分 18 ヘッド上部稜線 19 ヘッド下部稜線 20 最大膨張部 21 ホーゼル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須澤 昭良 東京都中央区銀座四丁目11番2号 ソマ ール株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−176085(JP,A) 特開 平2−265578(JP,A) 特開 平2−220674(JP,A) 特開 昭63−71272(JP,A) 実開 昭57−157374(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドと炭素繊維強化プラスチック製シ
    ャフトとから構成される5番手以下の小さな番手のウッ
    ドゴルフクラブにおいて、 (イ)該ヘッドは、トップ、ソール、トウ、ヒール、バ
    ック、及びフェイスから成り、該トウ、及びバックがな
    だらかな連続した、外側に膨張した側面を形成し、かつ (ロ)該フェイスの1/2高さを通る水平中心面の上側
    部分の容積と該水平中心面の下側部分の容積との比が、
    30:70〜45:55となるように構成するととも
    に、 (ハ)該ヘッドの外側に膨張した側面の最大膨張部を該
    水平中心面よりも下側に位置させ、 (ニ)かつ、該シャフトは、式W/L(W:シャフト重
    量、L:シャフト長さ)で表わされるシャフトの単位長
    さ当たりの重量を2(g/インチ)以下とし、 (ホ)しかも、キックポイントがシャフトのチップ側先
    端から測定してシャフトの全長に対して44%以上の位
    置となるように構成した、ことを特徴とするウッドゴル
    フクラブ。
  2. 【請求項2】 請求項1のゴルフクラブを含むゴルフク
    ラブセット。
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