JP5633610B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品に関し、より特定的には、コイルを内蔵した積層体を備えている電子部品に関する。
従来の電子部品として、例えば、特許文献1に記載の積層インダクターが知られている。該積層インダクターでは、複数の絶縁層と複数のコイル形成用導電パターンとが交互に積層されている。複数のコイル形成用導電パターンは、互いに接続されて、一つのコイルを構成している。また、積層方向の最も上側及び下側に設けられているコイル形成用導体パターンは、絶縁層からなる積層体の側面に引き出されており、該積層体の側面に形成されている外部電極に接続されている。
ところで、前記積層インダクターでは、積層体の側面に形成されている外部電極とコイル形成用導電パターンとが対向している。そのため、外部電極とコイル形成用導電パターンとの間において、浮遊容量が発生している。積層インダクターの共振周波数は、浮遊容量の大きさの平方根に反比例する。よって、浮遊容量の発生は、積層インダクターの共振周波数の低下を招いてしまう。
特開昭55−91103号公報
そこで、本発明の目的は、共振周波数の低下を抑制することができる電子部品を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、複数の絶縁層が積層されてなる積層体と、前記積層体の積層方向に延在し、かつ、互いに対向している該積層体の側面に設けられている2つの外部電極と、前記絶縁層と共に積層されてコイルを形成している複数のコイル導体であって、積層方向から平面視したときに互いに重なり合って環状の軌道を形成している複数のコイル導体と、を備え、前記2つの外部電極のそれぞれに接続されている前記コイル導体のうち少なくとも一方の積層方向の厚み及び長さそれぞれ、前記外部電極に接続されていない前記コイル導体の積層方向の厚みよりも薄く、3/4ターンであり、前記外部電極に接続されていない前記複数のコイル導体の積層方向の厚みは等しいこと、を特徴とする。
本発明によれば、共振周波数の低下を抑制できる。
実施形態に係る電子部品の斜視図である。 第1の実施形態に係る電子部品の積層体の分解斜視図である。 図1のA−Aにおける電子部品の断面構造図である。 シミュレーション結果を示したグラフである。 第2の実施形態に係る電子部品の積層体の分解斜視図である。 図1のA−Aにおける電子部品の断面構造図である。 第3の実施形態に係る電子部品の積層体の分解斜視図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品について説明する。
(第1の実施形態)
(電子部品の構成)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る電子部品10a〜10cの斜視図である。図2は、第1の実施形態に係る電子部品10aの積層体12aの分解斜視図である。図3は、図1のA−Aにおける電子部品10aの断面構造図である。以下、電子部品10aの積層方向をz軸方向と定義し、電子部品10aの長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10aの短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。
電子部品10aは、図1に示すように、積層体12a及び外部電極14a,14bを備えている。積層体12aは、直方体状を有しており、コイルLを内蔵している。外部電極14a,14bはそれぞれ、コイルLに電気的に接続されており、z軸方向に延在し、かつ、互いに対向している積層体12aの側面に設けられている。本実施形態では、外部電極14a,14bは、x軸方向の両端に位置する2つの側面を覆うように設けられている。
積層体12aは、図2に示すように、絶縁層16a〜16hがz軸方向に積層されて構成されている。絶縁層16a〜16hは、ガラスを主成分とする素材により作製されており、長方形状を有している。以下では、個別の絶縁層16を指す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、絶縁層16を総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略する。
コイルLは、図2に示すように、旋廻しながらz軸方向に進行する螺旋状のコイルであり、コイル導体18a〜18g及びビアホール導体b1〜b6を含んでいる。以下では、個別のコイル導体18を指す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、これらを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略する。
コイル導体18a〜18gはそれぞれ、図2に示すように、絶縁層16b〜16hの主面上に形成されており、絶縁層16a〜16hと共に積層されている。各コイル導体18は、Agからなる導電性材料からなり、3/4ターンの長さを有している。また、図2に示すように、z軸方向において最も正方向側に設けられているコイル導体18aは、引き出し部20aを含んでおり、z軸方向において最も負方向側に設けられているコイル導体18gは、引き出し部20bを含んでいる。そして、コイル導体18a,18gはそれぞれ、引き出し部20a,20bを介して直接に外部電極14a,14bに接続されている。ここで、図3に示すように、外部電極14a,14bのそれぞれに直接に接続されているコイル導体18a,18gのz軸方向の厚みは、外部電極14a,14bに直接に接続されていないコイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みよりも薄い。また、引き出し部20a,20bのz軸方向の厚みは、図3に示すように、コイル導体18a,18gのz軸方向の厚みと同じである。
ビアホール導体b1〜b6はそれぞれ、図2に示すように、絶縁層16b〜16gをz軸方向に貫通するように形成されている。ビアホール導体b1〜b6は、絶縁層16が積層されたときに、z軸方向に隣り合うコイル導体18の端部同士を接続する接続部として機能する。より詳細には、ビアホール導体b1は、コイル導体18aの端部の内、引き出し部20aが設けられていない方の端部と、コイル導体18bの端部とを接続している。ビアホール導体b2は、コイル導体18bの端部の内、ビアホール導体b1が接続されていない方の端部と、コイル導体18cの端部とを接続している。ビアホール導体b3は、コイル導体18cの端部の内、ビアホール導体b2が接続されていない方の端部と、コイル導体18dの端部とを接続している。ビアホール導体b4は、コイル導体18dの端部の内、ビアホール導体b3が接続されていない方の端部と、コイル導体18eの端部とを接続している。ビアホール導体b5は、コイル導体18eの端部の内、ビアホール導体b4が接続されていない方の端部と、コイル導体18fの端部とを接続している。ビアホール導体b6は、コイル導体18fの端部の内、ビアホール導体b5が接続されていない方の端部と、コイル導体18gの端部の内、引き出し部20bが設けられていない方の端部とを接続している。
以上のように構成された絶縁層16a〜16hは、この順番にz軸方向の上から下へと並ぶように積層される。これにより、積層体12a内において、z軸方向に延在するコイル軸を有し、かつ、螺旋構造を有するコイルLが形成される。
(電子部品の製造方法)
以下に、電子部品10aの製造方法について図面を参照しながら説明する。なお、以下では、複数の電子部品10aを同時に作成する際の電子部品10aの製造方法について説明する。
まず、ペースト状の絶縁性材料をフィルム状の基材(図示せず)上に塗布して、紫外線を全面露光することにより、絶縁層16hを形成する。次に、ペースト状の導電性材料を絶縁層16h上に塗布し、露光及び現像することで、コイル導体18gを形成する。
次に、ペースト状の絶縁性材料を絶縁層16h、コイル導体18g上に塗布する。更に、露光及び現像によって、ビアホール導体b6の位置にビアホールが設けられた絶縁層16gを形成する。次に、ペースト状の導電性材料を絶縁層16g上に塗布し、露光及び現像することで、コイル導体18f及びビアホール導体b6を形成する。この際、コイル導体18fのz軸方向の厚みが、コイル導体18gのz軸方向の厚みよりも厚くなるように、コイル導体18fを形成する。この後、絶縁層16g、コイル導体18f及びビアホール導体b6を形成する工程と同様の工程を繰り返して、絶縁層16c〜16f、コイル導体18b〜18e及びビアホール導体b2〜b5を形成する。
コイル導体18b及びビアホール導体b2が形成されると、ペースト状の絶縁性材料を絶縁層16c及びコイル導体18b上に塗布する。更に、露光及び現像によって、ビアホール導体b1の位置にビアホールが設けられた絶縁層16bを形成する。次に、ペースト状の導電性材料を絶縁層16b上に塗布し、露光及び現像することで、コイル導体18a、引き出し部20a及びビアホール導体b1を形成する。この際、コイル導体18aのz軸方向の厚みが、コイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みよりも薄くなるように、コイル導体18aを形成する。
次に、ペースト状の絶縁性材料を絶縁層16b、コイル導体18a上に塗布して、紫外線を全面露光することにより、絶縁層16aを形成する。これにより、複数の積層体12aからなるマザー積層体が作製される。
次に、マザー積層体を押し切りにより個別の積層体12aにカットする。その後、所定の温度及び時間で積層体12aを焼成する。
次に、積層体12aに対してバレルを用いて研磨を施して、エッジの丸めやバリ取りを行うと共に、引き出し部20a,20bを積層体12aから露出させる。
次に、積層体12aの側面を銀ペーストにディップし、焼付けを行うことにより、銀電極を形成する。最後に、銀電極上にNi,Cu,Zn等をめっきすることにより、外部電極14a,14bを形成する。以上の工程を経て、電子部品10aが完成する。
(効果)
電子部品10aでは、以下に説明するように、共振周波数の低下を抑制することができる。特許文献1の積層インダクターでは、積層体の側面に形成されている外部電極とコイル形成用導電パターンとがx軸方向に対向している。そのため、外部電極とコイル形成用導電パターンとの間において、浮遊容量が発生している。このような浮遊容量の発生は、積層インダクターの共振周波数の低下を招いていた。
そこで、電子部品10aでは、外部電極14a,14bに直接に接続されているコイル導体18a,18gのz軸方向の厚みは、外部電極14a,14bに直接に接続されていないコイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みよりも薄くされている。コイル導体18aがコイル導体18a〜18gのうちで外部電極14bと最も大きな電位差を生じる。そのため、コイル導体18aと外部電極14bとの間に発生する浮遊容量は、コイル導体18b〜18gと外部電極14bとの間に発生する浮遊容量に比べて、共振周波数に大きな影響を及ぼす。同様に、コイル導体18gがコイル導体18a〜18gのうちで外部電極14aと最も大きな電位差を生じる。そのため、コイル導体18gと外部電極14aとの間に発生する浮遊容量は、コイル導体18a〜18fと外部電極14aとの間に発生する浮遊容量に比べて、共振周波数に大きな影響を及ぼす。そこで、電子部品10aでは、コイル導体18a,18gのz軸方向の厚みは、コイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みよりも薄くされている。これにより、図2に示すように、コイル導体18a,18gにおいて外部電極14a,14bと対向する側面s1,s2の面積は、他のコイル導体18b〜18fにおいて外部電極14a,14bと対向する側面の面積に比べて小さくなる。そのため、コイル導体18a,18gと外部電極14a,14bとの間に生じる浮遊容量が低減される。その結果、電子部品10aにおいて、浮遊容量の増大による共振周波数の低下を効果的に抑制できる。
(コンピュータシミュレーション)
ところで、本願発明者は、外部電極14a,14bに直接に接続されているコイル導体18a,18gのz軸方向の厚みが、外部電極14a,14bに直接に接続されていないコイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みの1/3以上1/2以下であることが好ましいことをコンピュータシミュレーションにより導き出した。以下に、該コンピュータシミュレーションについて図面を参照しながら説明する。
解析モデルとして、コイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みが異なる4種類の電子部品10a(第1のモデルないし第4のモデル)を用いた。解析モデルのサイズは、600μm×300μm×300μmとした。また、解析モデルのコイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みを15μmとした。そして、第1のモデルでは、コイル導体18a,18gのz軸方向の厚みを15μmとした。第2のモデルでは、コイル導体18a,18gのz軸方向の厚みを7.5μmとした。第3のモデルでは、コイル導体18a,18gのz軸方向の厚みを5.0μmとした。第4のモデルでは、コイル導体18a,18gのz軸方向の厚みを3.75μmとした。そして、第1のモデルないし第4のモデルに高周波信号を入力させ、周波数とインダクタンス値の関係を調べた。図4は、シミュレーション結果を示したグラフである。縦軸はインダクタンス値を示し、横軸は周波数を示している。
第1のモデルないし第3のモデルのシミュレーション結果を参照すると、コイル導体18a,18gのz軸方向の厚みを小さくしていくと、共振周波数が高くなり、更に、インダクタンス値が大きくなっていることがわかる。すなわち、外部電極14a,14bに直接に接続されているコイル導体18a,18gのz軸方向の厚みが、外部電極14a,14bに直接に接続されていないコイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みの1/3以上1/2以下であると、共振周波数が高くなり、更に、インダクタンス値が大きくなる。
しかしながら、第4のモデルのシミュレーション結果を参照すると、第4のモデルの共振周波数は、第2のモデル及び第3のモデルの共振周波数と略同じ値であるが、第4のモデルの共振周波数におけるインダクタンス値は、第2のモデル及び第3のモデルの共振周波数におけるインダクタンス値よりも小さくなっている。これは、コイル導体18a,18gのz軸方向の厚みが薄くなることでコイルの抵抗値が大きくなり、共振周波数におけるインダクタンス値が低下したためである。以上より、本コンピュータシミュレーションによれば、外部電極14a,14bに直接に接続されているコイル導体18a,18gのz軸方向の厚みが、外部電極14a,14bに直接に接続されていないコイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みの1/3以上1/2以下であることが好ましいことが分かる。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図5は、第2の実施形態に係る電子部品10bの積層体12bの分解斜視図である。図6は、図1のA−Aにおける電子部品10bの断面構造図である。電子部品10bの斜視図については、図1を援用する。以下、電子部品10bの積層方向をz軸方向と定義し、電子部品10bの長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10bの短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。
電子部品10aと電子部品10bとの相違点は、コイル導体18a,18gのz軸方向の厚さである。より詳細には、電子部品10aでは、コイル導体18a,18gのz軸方向の厚さは、図3に示すように、コイル導体18b〜18fのz軸方向の厚さよりも薄くされていた。一方、電子部品10bでは、図6に示すように、コイル導体18a,18gの一部分のみのz軸方向の厚さが、コイル導体18b〜18fのz軸方向の厚さよりも薄くされている。以下により詳細に説明する。
コイル導体18aにおいて、外部電極14bと最も浮遊容量を発生し易い部分は、コイル導体18aが直接に接続されていない外部電極14bに最も近接した部分(以下、近接部22aと称す)である。具体的には、電子部品10bにおいて、近接部22aは、図5に示すように、絶縁層16bにおいて外部電極14bが形成される辺(x軸方向の正方向側の辺)に平行に延びているコイル導体18aの一部である。同様に、コイル導体18gにおいて、外部電極14aと最も浮遊容量を発生し易い部分は、コイル導体18gが直接に接続されていない外部電極14aに最も近接した部分(以下、近接部22gと称す)である。具体的には、電子部品10bにおいて、近接部22gは、図5に示すように、絶縁層16hにおいて外部電極14aが形成される辺(x軸方向の負方向側の辺)に平行に延びているコイル導体18gの一部である。
そこで、電子部品10bでは、近接部22a,22gのz軸方向の厚みが、外部電極14a,14bに接続されていないコイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みよりも薄くされている。これにより、図6に示すように、コイル導体18a,18gにおいて外部電極14a,14bと対向する側面s1,s2の面積は、他のコイル導体18b〜18fにおいて外部電極14a,14bと対向する側面の面積よりも小さくなる。そのため、コイル導体18a,18gと外部電極14a,14bとの間に生じる浮遊容量が低減される。その結果、電子部品10bにおいて、浮遊容量の増大による共振周波数の低下を効果的に抑制できる。
また、電子部品10aのコイル導体18a,18gでは、全体の厚みが薄くされているのに対して、電子部品10bのコイル導体18a,18gでは、近接部22a,22gの厚みのみが薄くされている。そのため、電子部品10bのコイル導体18a,18gの抵抗値の方が、電子部品10aのコイル導体18a,18gの抵抗値よりも低くなる。したがって、電子部品10bでは電子部品10aよりも、コイルLの直流抵抗値が低減されるようになる。
なお、電子部品10bのその他の構成は、電子部品10aのその他の構成と同じであるので、説明を省略する。また、電子部品10bの製造方法については、電子部品10aと基本的に同じであるので、説明を省略する。
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図7は、第3の実施形態に係る電子部品10cの積層体12cの分解斜視図である。電子部品10cの斜視図については、図1を援用する。以下、電子部品10cの積層方向をz軸方向と定義し、電子部品10cの長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、電子部品10cの短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。
電子部品10aと電子部品10cとの相違点は、電子部品10aではコイルLは1重螺旋構造であったのに対して、電子部品10cではコイルLは2重螺旋構造である点である。より詳細には、電子部品10cでは、コイル導体18a,18c,18e,18g,18i,18k,18mはそれぞれ、同じ形状を有するコイル導体18b、18d、18f,18h,18j,18l,18nに対して並列に接続されている。このような2重螺旋構造を有する電子部品10cにおいても、外部電極14a,14bに直接に接続されているコイル導体18a,18b,18m,18nのz軸方向の厚みを、外部電極14a,14bに直接に接続されていないコイル導体18c〜18lのz軸方向の厚みよりも薄くすることにより、共振周波数の低下を抑制できる。
なお、電子部品10cのその他の構成は、電子部品10aのその他の構成と同じであるので、説明を省略する。また、電子部品10cの製造方法については、電子部品10aと基本的に同じであるので、説明を省略する。
(その他の実施形態)
なお、電子部品10a〜10cは、前記実施形態に示したものに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。例えば、コイル導体18のターン数やコイルLのターン数は、前記実施形態に示したものに限らない。
また、図2に示した電子部品10aの積層体12aでは、外部電極14a,14bに直接に接続されているコイル導体18a,18gのz軸方向の厚みが、外部電極14a,14bに直接に接続されていないコイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みよりも薄くされている。しかしながら、コイル導体18a,18gのうち少なくとも一方のz軸方向の厚みが、外部電極14a,14bに接続されていないコイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みよりも薄ければよい。同様に、図5に示した電子部品10bにおいて、近接部22a,22gのうち少なくとも一方のz軸方向の厚みは、コイル導体18b〜18fのz軸方向の厚みより薄ければよい。
本発明は、電子部品に有用であり、特に、共振周波数の低下を抑制できる点において優れている。
L コイル
b1〜b18 ビアホール導体
s1,s2 側面
10a〜10c 電子部品
12a〜12c 積層体
14a,14b 外部電極
16a〜16p 絶縁層
18a〜18n コイル導体
20a,20b 引き出し部
22a,22g 近接部

Claims (2)

  1. 複数の絶縁層が積層されてなる積層体と、
    前記積層体の積層方向に延在し、かつ、互いに対向している該積層体の側面に設けられている2つの外部電極と、
    前記絶縁層と共に積層されてコイルを形成している複数のコイル導体であって、積層方向から平面視したときに互いに重なり合って環状の軌道を形成している複数のコイル導体と、
    を備え、
    前記2つの外部電極のそれぞれに接続されている前記コイル導体のうち少なくとも一方の積層方向の厚み及び長さそれぞれ、前記外部電極に接続されていない前記コイル導体の積層方向の厚みよりも薄く、3/4ターンであり、
    前記外部電極に接続されていない前記複数のコイル導体の積層方向の厚みは等しいこと、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記2つの外部電極のそれぞれに接続されている前記コイル導体のうち少なくとも一方の積層方向の厚みは、前記外部電極に接続されていない前記コイル導体の積層方向の厚みの1/3以上1/2以下であること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
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