JP2015144219A - 電子部品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部電極の強度を向上させることができる電子部品及びその製造方法を提供する。【解決手段】互いに対向する第1の端面及び第2の端面、並びに、実装面を有する直方体状の素体と、前記第1の端面及び前記実装面に跨って設けられている第1の外部電極40aと、を備えており、前記第1の端面S3における前記実装面から該実装面の法線方向に所定距離までの間の第1の領域は、該実装面の法線方向において該実装面に近づくにしたがって前記第2の端面S4に近づくように、該法線方向に対して傾斜しており、前記第1の外部電極40aにおける前記第1の領域に接している部分の厚みは、該実装面の法線方向において該実装面に近づくにしたがって大きくなっていること、を特徴とする電子部品。【選択図】図3A

Description

本発明は、電子部品及びその製造方法に関し、より特定的には、素体の表面に外部電極が設けられた電子部品及びその製造方法に関する。
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載のインダクタ部品が知られている。図26は、特許文献1に記載のインダクタ部品500の断面構造図である。
インダクタ部品500は、素子502及び端子電極504a,504bを備えている。素子502は、直方体状をなしている。端子電極504aは、素子502の底面及び右面に跨って設けられている。端子電極504bは、素子502の底面及び左面に跨って設けられている。
ところで、特許文献1に記載のインダクタ部品500では、図26に示すように、素子502の底面と右面との稜線及び底面と左面との稜線において、端子電極504a,504bの厚みが薄くなっている。そのため、端子電極504a,504bにおいて十分な強度を得ることが困難である。
特開2006−114626号公報
そこで、本発明の目的は、外部電極の強度を向上させることができる電子部品及びその製造方法を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、互いに対向する第1の端面及び第2の端面、並びに、実装面を有する直方体状の素体と、前記第1の端面及び前記実装面に跨って設けられている第1の外部電極と、を備えており、前記第1の端面における前記実装面から該実装面の法線方向に所定距離までの間の第1の領域は、該実装面の法線方向において該実装面に近づくにしたがって前記第2の端面に近づくように、該法線方向に対して傾斜しており、前記第1の外部電極における前記第1の領域に接している部分の厚みは、該実装面の法線方向において該実装面に近づくにしたがって大きくなっていること、を特徴とする。
本発明の一形態に係る電子部品の製造方法は、互いに対向する第1の端面及び第2の端面、並びに、実装面を有する直方体状の素体を作製する素体作製工程と、前記第1の端面の少なくとも一部を研磨することにより、該第1の端面における前記実装面から該実装面の法線方向に所定距離までの間の第1の領域を、該実装面の法線方向において該実装面に近づくにしたがって前記第2の端面に近づくように、該法線方向に対して傾斜させる研磨工程と、前記実装面に向けて電極材料を供給することにより、前記第1の端面及び該実装面に跨る第1の外部電極を形成する電極形成工程と、を備えていること、を特徴とする。
本発明によれば、外部電極の強度を向上させることができる。
一実施形態に係る電子部品10の外観斜視図である。 電子部品10の積層体12の外観斜視図である。 電子部品10の積層体20の分解斜視図である。 電子部品10のA−Aにおける断面構造図である。 電子部品10のB−Bにおける断面構造図である。 電子部品10のC−Cにおける断面構造図である。 電子部品10のD−Dにおける断面構造図である。 電子部品10のE−Eにおける断面構造図である。 電子部品10のF−Fにおける断面構造図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の斜視図である。 電子部品10の製造時の斜視図である。 電子部品10の製造時の斜視図である。 特許文献1に記載のインダクタ部品500の断面構造図である。
以下に、一実施形態に係る電子部品及びその製造方法について説明する。
(電子部品の構成)
以下に、一実施形態に係る電子部品の構成について、図面を参照しながら説明する。図1Aは、一実施形態に係る電子部品10の外観斜視図である。図1Bは、電子部品10の積層体12の外観斜視図である。図2は、電子部品10の積層体20の分解斜視図である。図3Aは、電子部品10のA−Aにおける断面構造図である。図3Bは、電子部品10のB−Bにおける断面構造図である。図3Cは、電子部品10のC−Cにおける断面構造図である。図4Aは、電子部品10のD−Dにおける断面構造図である。図4Bは、電子部品10のE−Eにおける断面構造図である。図4Cは、電子部品10のF−Fにおける断面構造図である。なお、図3A〜図3C及び図4A〜図4Cにおいて、積層体20の内部構造については省略した。
以下では、電子部品10の積層方向をz軸方向と定義し、z軸方向から平面視したときに、電子部品の長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。なお、x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。
電子部品10は、積層体20、コイル30及び外部電極40a,40bを備えている。
積層体20は、図1B及び図2に示すように、絶縁体層22a〜22fがz軸方向の正方向側からこの順に並ぶように積層されることにより構成されており、直方体状をなしている。以下では、z軸方向の正方向側の面を上面S1と称し、z軸方向の負方向側の面を下面S2と称す。z軸方向は、下面S2の法線方向と平行である。また、x軸方向の正方向側の面を端面S3と称し、x軸方向の負方向側の面を端面S4と称す。端面S3,S4は、x軸方向において対向する。また、y軸方向の正方向側の面を側面S5と称し、y軸方向の負方向側の面を側面S6と称す。側面S5,S6は、y軸方向において対向する。
ただし、図3A〜図3Cに示すように、y軸方向から平面視したときに、端面S3は、z軸方向の負方向側に進むにしたがってx軸方向の負方向側に進むように、わずかに傾斜している。すなわち、端面S3は、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって端面S4に近づくように、z軸方向に対して傾斜している。
更に、端面S3と下面S2との稜線には、図2及び図3A〜図3Cに示すように、面取りが施されている。これにより、端面S3と下面S2との接合部分は丸みを帯びている。また、端面S3と側面S5との稜線には、図2及び図4A〜図4Cに示すように、面取りが施されている。同様に、端面S3と側面S6との稜線には、図2及び図4A〜図4Cに示すように、面取りが施されている。これにより、端面S3と側面S5との接合部分、及び、端面S3と側面S6との接合部分は、丸みを帯びている。ただし、端面S3と側面S5との接合部分の面取り径、及び、端面S3と側面S6との接合部分の面取り径は、図4A〜図4Cに示すように、z軸方向の負方向側に行くにしたがって(すなわち、下面S2に近づくにしたがって)、大きくなっている。
また、図3A〜図3Cに示すように、y軸方向から平面視したときに、端面S4は、z軸方向の負方向側に進むにしたがってx軸方向の正方向側に進むように、わずかに傾斜している。すなわち、端面S4は、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって端面S3に近づくように、z軸方向に対して傾斜している。
更に、端面S4と下面S2との稜線には、図2及び図3A〜図3Cに示すように、面取りが施されている。これにより、端面S4と下面S2との接合部分は丸みを帯びている。また、端面S4と側面S5との稜線には、図2及び図4A〜図4Cに示すように、面取りが施されている。同様に、端面S4と側面S6との稜線には、図2及び図4A〜図4Cに示すように、面取りが施されている。これにより、端面S4と側面S5との接合部分、及び、端面S4と側面S6との接合部分は、丸みを帯びている。ただし、端面S4と側面S5との接合部分の面取り径、及び、端面S4と側面S6との接合部分の面取り径は、図4A〜図4Cに示すように、z軸方向の負方向側に行くにしたがって(すなわち、下面S2に近づくにしたがって)、大きくなっている。
また、各絶縁体層22a〜22fは、z軸方向から平面視したときに、長方形状をなしている。絶縁体層22a〜22fは、金属磁性体の粒子を含有する樹脂により作製されている。金属磁性体は、例えば、Fe−Si−Cr合金、Fe(カルボニル)等である。また、樹脂は、例えば、エポキシ樹脂である。なお、金属磁性体の粒子は、表面にガラスや樹脂等の絶縁被膜を形成したり、表面酸化などの表面改質を行ったりしたものが用いられても良い。
絶縁体層22aは、図2に示すように、積層体20において、z軸方向の最も正方向側に位置している。また、絶縁体層22aは、磁性体により構成されている。
絶縁体層22bは、絶縁体層22aのz軸方向の負方向側に隣接している。また、絶縁体層22bは、磁性体からなる磁性体層24b、及び非磁性体からなる非磁性体層26bにより構成されている。非磁性体層26bは、絶縁体層22bの外縁と平行に設けられた帯状の非磁性体層であり、z軸方向から平面視したときに、一部が切り欠かれた長方形状の枠型をなしている。また、磁性体層24bは、z軸方向から平面視したときに、非磁性体層26bの周囲、及び、非磁性体層26bの内部に設けられている。
絶縁体層22cは、絶縁体層22bのz軸方向の負方向側に隣接している。また、絶縁体層22cは、磁性体からなる磁性体層24c、及び非磁性体からなる非磁性体層26cにより構成されている。非磁性体層26cは、絶縁体層22cの外縁と平行に設けられた帯状の非磁性体層であり、z軸方向から平面視したときに、一部が切り欠かれた長方形状の枠型をなしている。磁性体層24cは、z軸方向から平面視したときに、非磁性体層26cの周囲、及び非磁性体層26cの内部に設けられている。
絶縁体層22dは、絶縁体層22cのz軸方向の負方向側に隣接している。また、絶縁体層22dは、磁性体からなる磁性体層24d、及び非磁性体からなる非磁性体層26dにより構成されている。非磁性体層26dは、絶縁体層22dの外縁と平行に設けられた帯状の非磁性体層であり、z軸方向から平面視したときに、一部が切り欠かれた長方形状の枠型をなしている。磁性体層24dは、z軸方向から平面視したときに、非磁性体層26dの周囲、及び非磁性体層26dの内部に設けられている。
絶縁体層22eは、絶縁体層22dのz軸方向の負方向側に隣接している。また、絶縁体層22eは、磁性体からなる磁性体層24e、及び非磁性体からなる非磁性体層26eにより構成されている。非磁性体層26eは、絶縁体層22eの外縁と平行に設けられた帯状の非磁性体層であり、z軸方向から平面視したときに、一部が切り欠かれた長方形状の枠型をなしている。磁性体層24eは、z軸方向から平面視したときに、非磁性体層26eの周囲、及び非磁性体層26eの内部に設けられている。
絶縁体層22fは、積層体20においてz軸方向の最も負方向側に位置している。また、絶縁体層22fは、磁性体により構成されている。
以上のように、非磁性体層26b〜26eは、z軸方向から平面視したときに、互いに重なり合って、長方形状の軌道を形成している。
コイル30は、図2に示すように、積層体20の内部に位置し、コイル導体32b〜32f及びビア導体34b〜34eにより構成されている。また、コイル30は螺旋状をなしており、該螺旋の中心軸はz軸と平行である。つまり、コイル30は、z軸方向の正方向側から平面視したときに、時計回り方向に周回しながらz軸方向の正方向側から負方向側へと進行する螺旋状をなしている。なお、コイル30の材料は、Au,Ag,Pd,Cu,Ni等の導電性材料である。
コイル導体32bは、非磁性体層26bに沿うように設けられた線状の導体である。従って、コイル導体32bは、z軸方向から平面視したときに、非磁性体層26bと同じく一部が切り欠かれた長方形状の枠型をなしており、非磁性体層26bと一致した状態で重なっている。そして、コイル導体32bの一端は、絶縁体層22bのx軸方向の正方向側の外縁から積層体20のx軸方向の正方向側の端面S3に露出している。更に、コイル導体32bの他端は、絶縁体層22bのx軸方向の正方向側の外縁とy軸方向の正方向側の外縁とがなす角近傍で、絶縁体層22bをz軸方向に貫通するビア導体34bと接続されている。
コイル導体32cは、非磁性体層26cに沿うように設けられた線状の導体である。従って、コイル導体32cは、z軸方向から平面視したときに、非磁性体層26cと同じく一部が切り欠かれた長方形状の枠状をなしており、非磁性体層26cと一致した状態で重なっている。そして、コイル導体32cの一端は、絶縁体層22cのx軸方向の正方向側の外縁とy軸方向の正方向側の外縁とがなす角C1の近傍でビア導体34bと接続されている。更に、コイル導体32cの他端は、角C1の近傍であって、コイル導体32cの一端よりも絶縁体層22cの中心寄りに位置し、絶縁体層22cをz軸方向に貫通するビア導体34cと接続されている。
コイル導体32dは,非磁性体層26dに沿うように設けられた線状の導体である。従って、コイル導体32dは、z軸方向から平面視したときに、非磁性体層26dと同じく一部が切り欠かれた長方形状の枠型をなしており、非磁性体層26dと一致した状態で重なっている。そして、コイル導体32dの一端は、絶縁体層22dのx軸方向の正方向側の外縁とy軸方向の正方向側の外縁とがなす角C2の近傍でビア導体34cと接続されている。更に、コイル導体32dの他端は、角C2の近傍であって、コイル導体32dの一端よりも絶縁体層22dの外縁寄りに位置し、絶縁体層22dをz軸方向に貫通するビア導体34dと接続されている。
コイル導体32eは、非磁性体層26eに沿うように設けられた線状の導体である。従って、コイル導体32eは、z軸方向から平面視したときに、非磁性体層26eと同じく一部が切り欠かれた長方形状の枠型をなしており、非磁性体層26eと一致した状態で重なっている。そして、コイル導体32eの一端は、絶縁体層22eのx軸方向の正方向側の外縁とy軸方向の正方向側の外縁とがなす角C3の近傍でビア導体34dと接続されている。更に、コイル導体32eの他端は、角C3の近傍であって、コイル導体32eの一端よりも絶縁体層22eの中心寄りに位置し、絶縁体層22eをz軸方向に貫通するビア導体34eと接続されている。
コイル導体32fは、z軸方向から平面視したときに、角ばったU字型をなしており、絶縁体層22fのx軸方向の正負両側の外縁及びy軸方向の負方向側の外縁に沿って設けられた線状の導体である。そして、コイル導体32fの一端は、絶縁体層22fのx軸方向の正方向側の外縁とy軸方向の正方向側の外縁とがなす角の近傍でビア導体34eと接続されている。更に、コイル導体32fの他端は、絶縁体層22fのx軸方向の負方向側の外縁から積層体20のx軸方向の負方向側の端面S4に露出している。
以上のように、コイル導体32b〜32fは、z軸方向から平面視したときに、互いに重なり合って、非磁性体層26b〜26eが形成している長方形状の軌道上を周回している。また、コイル導体32b〜32fと非磁性体層26b〜26eとは、z軸方向に交互に並んでいる。
外部電極40a,40bは、図1に示すように、積層体20の表面に設けられている金属からなる外部端子である。より詳細には、外部電極40aは、積層体20の下面S2と、該下面S2に隣接する端面S3及び側面S5,S6に跨って設けられており、コイル導体32bの一端と接続されている。外部電極40aにおいて、下面S2、端面S3及び側面S5,S6のそれぞれに接している部分を、接触部42a,44a,46a,48aと呼ぶ。
また、接触部42aは、下面S2のx軸方向の正方向側の短辺近傍を覆っており、長方形状をなしている。接触部44aは、端面S3のほぼ全体を覆っており、長方形状をなしている。接触部46aは、側面S5のx軸方向の正方向側の短辺近傍及びz軸方向の負方向側の長辺のx軸方向の正方向側の短部近傍を覆っており、三角形状をなしている。接触部48aは、側面S6のx軸方向の正方向側の短辺近傍及びz軸方向の負方向側の長辺のx軸方向の正方向側の短部近傍を覆っており、三角形状をなしている。
また、接触部44aの厚みは、図3A〜図3C及び図4A〜図4Cに示すように、z軸方向の負方向側に行くにしたがって、大きくなっている。すなわち、接触部44aの厚みは、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって大きくなっている。そのため、接触部44aのy軸方向に直交する断面形状は、三角形状をなしている。これにより、接触部44aの厚みは、端面S3のz軸方向の負方向側の長辺において最大となっている。
また、接触部46a,48aの厚みは、図3A〜図3C及び図4A〜図4Cに示すように、z軸方向の負方向側に行くにしたがって、大きくなっている。すなわち、接触部46a,48aの厚みは、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって大きくなっている。そのため、接触部46a,48aのx軸方向に直交する断面形状は、三角形状をなしている。これにより、接触部46a,48aの厚みはそれぞれ、側面S5,S6のz軸方向の負方向側の長辺において最大となっている。
外部電極40bは、積層体20の下面S2と、該下面S2に隣接する端面S4及び側面S5,S6に跨って設けられており、コイル導体32fの他端と接続されている。これにより、コイル30は、外部電極40a,40bと電気的に接続されている。外部電極40bにおいて、下面S2、端面S3及び側面S5,S6のそれぞれに接している部分を、接触部42b,44b,46b,48bと呼ぶ。
また、接触部42bは、下面S2のx軸方向の負方向側の短辺近傍を覆っており、長方形状をなしている。接触部44bは、端面S4のほぼ全体を覆っており、長方形状をなしている。接触部46bは、側面S5のx軸方向の負方向側の短辺近傍及びz軸方向の負方向側の長辺のx軸方向の負方向側の短部近傍を覆っており、三角形状をなしている。接触部48bは、側面S6のx軸方向の負方向側の短辺近傍及びz軸方向の負方向側の長辺のx軸方向の負方向側の短部近傍を覆っており、三角形状をなしている。
また、接触部44bの厚みは、図3A〜図3C及び図4A〜図4Cに示すように、z軸方向の負方向側に行くにしたがって、大きくなっている。すなわち、接触部44bの厚みは、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって大きくなっている。そのため、接触部44bのy軸方向に直交する断面形状は、三角形状をなしている。これにより、接触部44bの厚みは、端面S4のz軸方向の負方向側の長辺において最大となっている。
また、接触部46b,48bの厚みは、図3A〜図3C及び図4A〜図4Cに示すように、z軸方向の負方向側に行くにしたがって、大きくなっている。すなわち、接触部46b,48bの厚みは、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって大きくなっている。そのため、接触部46b,48bのx軸方向に直交する断面形状は、三角形状をなしている。これにより、接触部46b,48bの厚みは、側面S5,S6のz軸方向の負方向側の長辺において最大となっている。以上のように構成された外部電極40a,40bは、Cu,Ag又はCuとAgとの合金により作製されている。
以上のように構成された電子部品10は、積層体20の下面S2が回路基板と対向するように実装される。すなわち、積層体20の下面S2は、実装面である。
(電子部品の製造方法)
次に、電子部品10の製造方法について説明する。図5ないし図22は、電子部品10の製造時の工程断面図である。図23ないし図25は、電子部品10の製造時の斜視図である。
まず、フィラー入り熱硬化性樹脂シート(以下、樹脂シートと称す)260fを準備する。樹脂シート260fに含まれるフィラーは、シリカ、シリコンカーバイド、アルミナ等の絶縁系の微小粒子が挙げられる。また、樹脂の主剤は、エポキシ系の樹脂等が挙げられる。
次に、図5に示すように、樹脂シート260f上にCu箔320fを載せ、Cu箔320fと樹脂シート260fとを圧着する。このとき、樹脂シート260fとCu箔320fとの界面におけるガスの除去を同時に行うために、真空熱加圧装置を用いることが好ましい。また、圧着の条件は、例えば、90〜200℃の温度下で、真空引きを1〜30分行い、更に、0.5〜10MPaにて1〜120分加圧を行う。なお、ローラー又は高温プレス等の手段により圧着することも可能である。
圧着後、樹脂シート260fを硬化させるために熱処理を施す。該熱処理は、オーブン等の高温槽を用いて、例えば130〜200℃の温度下で10〜120分行う。
熱処理後、圧着したCu箔320fの厚みを調節するために、電解Cuめっきを施す。具体的には、めっきの前処理として、酸性クリーナでCu箔320fが圧着された樹脂シート260fを浸漬処理し、Cu箔320f上の酸化被膜を除去する。次に、主成分が硫酸銅水溶液であるめっき浴を用いて、定電流モードでCu箔上に電解Cuめっきを施す。電解Cuめっき後に、水洗及び乾燥を行う。更に、めっき形成後の基板そりの抑制を目的として、オーブン等の高温槽を用いて、例えば150〜250℃の温度下で60〜180分の熱処理を行う。なお、本工程では、電解Cuめっきに代えて、蒸着、スパッタ等の手段を用いてもよい。
厚みの調節を終えたCu箔320f上にレジストパターンRP1を形成する。レジストパターンRP1の形成工程では、まず、レジストパターンRP1とCu箔320fとの密着性を向上させるために、バフ研磨機を用いてCu箔320fの表面を粗面化し、水洗及び乾燥を行う。なお、粗面化の際に、ミリング、エッチング等の手段を用いてもよい。次に、図6に示すように、Cu箔320f上にフィルムレジストFR1をラミネートする。そして、フィルムマスクを通して、フィルムレジストFR1に露光することにより、露光されたフィルムレジストが硬化する。フィルムレジストFR1の硬化後に、炭酸ナトリウムを現像液として現像することで、硬化していないフィルムレジストFR1を除去する。これにより、Cu箔320f上に、図7に示すようなレジストパターンRP1が形成される。その後、現像液を取り除くために、水洗及び乾燥を行う。
レジストパターンRP1が形成されたCu箔320fに対して、ウェットエッチングによりエッチングを行い、図8に示すように、レジストパターンRP1に覆われていないCu箔320fを除去する。このとき、ウェットエッチングに代えて、ミリング等を用いてもよい。次に、ウェットエッチングに用いた溶液の残渣を除去するために、水洗を行う。更に、Cu箔320f上のレジストパターンRP1を剥離液により剥離する。その後、剥離液の残渣を水洗により除去し、乾燥させる。この工程により、図9に示すように、電子部品10のコイル導体32fに対応する導体パターンが樹脂シート260f上に形成される。
導体パターンが形成された樹脂シート260f上に、図10に示すように、更にCu箔320eが圧着された樹脂シート260eを載せ圧着する。圧着の条件は、上記と同様に、真空熱加圧装置を用いて、90〜200℃の温度下において、真空引きを1〜30分行い、更に、0.5〜10MPaにて1〜120分加圧を行う。このとき、積層・圧着された樹脂シート全体の厚みを調整するために、圧着量を規制するスペーサ−を用いてもよい。なお、本工程において圧着された樹脂シート260eは、後に、電子部品10の非磁性体層26eとなり、Cu箔320eはコイル導体32eとなる。なお、本工程において、導体パターンが形成された樹脂シート260f上に樹脂シート260eを圧着し、該樹脂シート260e上にCu箔320eを圧着してもよい。
前工程において圧着されたCu箔320e及び樹脂シート260eに対し、ビアを形成する。ビア形成工程では、まず、図11に示すように、Cu箔320e上にレジストパターンRP2を形成する。レジストパターンRP2の形成は、Cu箔320e表面の粗面化、フィルムレジストのラミネート、フィルムマスクを介しての露光、及び現像の順で行う。次に、レジストパターンRP2が形成されたCu箔320eに対して、ウェットエッチングによりエッチングを行い、エッチング後にレジストパターンRP2を除去する。これにより、図12に示すように、Cu箔320eにビアの一部が形成される。そして、エッチングによりCu箔320eが除去され、樹脂シート260eが露出した部分に対して、レーザを照射することによって、図13に示すようなCu箔320e及び樹脂シート260eを貫通するビアを形成する。このとき、ドリル、溶解及びブラスト等を用いてビアを形成することも可能である。しかし、Cu箔はレーザを反射するため、レーザにより樹脂シート260eにビアを形成することで、Cu箔に余計なビアが形成されることを抑制できる。更に、ビア形成によって発生したスミアを除去するために、デスミア処理を行う。なお、レジストパターン形成及びエッチングにおける具体的な条件は、Cu箔320fに対して行った場合と同様である。
次に、ビアにめっきを施し、Cu箔320eとコイル導体32fに対応する導体パターンとを接続するビア導体を形成する。ビアにめっきを施す工程では、まず、図14に示すように、ビアの内周面にシード層50を形成する。このシード層50を基にして、Cu電解めっきを施すことで、図15に示すような、Cu箔320eとコイル導体32fに対応する導体パターンとを接続するビア導体を形成する。なお、本工程において形成されたビア導体は、ビア導体34eに対応する。
ビア導体形成後に、最上面のCu箔をエッチングして導体パターンを形なし、これにCu箔が圧着された樹脂シートを更に圧着し、ビア及びビア導体の形成を行うという上記の工程を繰り返し、最後に樹脂シートを圧着することによって、図16にされるコイル30を含む非磁性体からなるコイル体118が完成する。なお、コイル体118完成後に、該コイル体118の表面の平滑化を目的として、バフ研磨、エッチングやグラインダ、CMP(化学的機械研磨/Chemical Mechanical Polishing)等により、コイル体118表面の樹脂を除去する。これにより、コイル体118におけるコイル30の上面側及び下面側の非磁性体層は、図17に示すように、除去される。
次に、図18に示すように、コイル体118の内部に位置するコイル30の内周に対してサンドブラストを行い、貫通孔H1を形成する。更に、ダイサー、レーザ及びブラスト等を用いて、図19に示すように、コイル30の外周側にある樹脂を除去する。これにより、非磁性体層26b〜26eが完成する。なお、貫通孔の形成は、レーザ、パンチング等を用いても可能である。
次に、図20に示すように、コイル30と非磁性体層26b〜26eのみとなったコイル体118(以下、単にコイル体118と呼ぶ)を金型100上にセットする。更に、金属磁性体の粒子を含有する樹脂シート220aをコイル体118の上側にセットし、樹脂シート220aを下側に向けて加圧する。これにより、コイル体118の上半分が樹脂シート220aに埋没する。樹脂シート220aに含まれる金属磁性体の粒子の材料は、例えば、Fe−Si−Cr合金、Fe(カルボニル)等の金属磁性材料が挙げられる。また、樹脂の主剤は、エポキシ系の樹脂等が挙げられる。樹脂シート220aは磁性体であり、後に、電子部品10の絶縁体層22a及び磁性体層24b,24cとなる。
次に、図21に示すように、上半分が樹脂シート220aに埋没したコイル体118の上下を反転する。更に、金属磁性体の粒子を含有する樹脂シート220bを上半分が樹脂シート220aに埋没したコイル体118の上側にセットし、樹脂シート220bを下側に向けて加圧する。これにより、コイル体118の下半分が樹脂シート220bに埋没する。樹脂シート220bに含まれる金属磁性体の粒子の材料は、例えば、Fe−Si−Cr合金、Fe(カルボニル)等の金属磁性材料が挙げられる。また、樹脂の主剤は、エポキシ系の樹脂等が挙げられる。樹脂シート220bは磁性体であり、後に、電子部品10の絶縁体層22f及び磁性体層24d〜24eとなる。その後、オーブン等の高温槽を用いて、例えば130〜200℃の温度下で10〜120分間熱処理することで、マザー積層体120が完成する。マザー積層体120は、z軸方向から平面視したときに、複数の積層体20がマトリクス状に配列された構造を有している。
次に、図22に示すように、マザー積層体120を複数の積層体20にダイサーD1により分割する。これにより、積層体20の作製が完了する。
次に、図23に示すように、積層体20をマトリクス状に平面上に並べる。この際、各積層体20の下面S2が上側を向き、かつ、隣り合う積層体20同士の間に僅かな隙間が形成されるように、複数の積層体20を配置する。本実施形態では、x軸方向に隣り合う2つの積層体20の内の一方の積層体20の端面S3と他方の積層体20の端面S4とが隙間を介して対向している。更に、y軸方向に隣り合う2つの積層体20の内の一方の積層体20の側面S5と他方の積層体20の側面S6とが隙間を介して対向している。
次に、図23に示すように複数の積層体20を配列した状態で、該複数の積層体20をサンドブラスト法により研磨する。具体的には、マトリクス状に配列された積層体20の下面S2(すなわち、図23の上側から下側)に向けて研磨剤を供給する(吹き付ける)。これにより、図24に示すように、下面S2と端面S3,S4との稜線、及び、下面S2と側面S5,S6との稜線に対して面取りが施される。更に、端面S3と端面S4との間の隙間に研磨剤が侵入し、端面S3,S4を研磨する。ただし、隙間の奥の部分よりも隙間の入り口の部分の方が、研磨剤が侵入しやすいので、端面S3,S4の研磨量は、z軸方向の負方向側から正方向側に行くにしたがって、少なくなる。その結果、z軸方向の負方向側から正方向側に行くにしたがって、隙間の幅が小さくなる。すなわち、1つの積層体20において、端面S3は、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって端面S4に近づくように、z軸方向に対して傾斜し、端面S4は、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって端面S3に近づくように、z軸方向に対して傾斜する。更に、側面S5と側面S6との間の隙間に研磨剤が侵入し、側面S5,S6を研磨する。ただし、隙間の奥の部分よりも隙間の入り口の部分の方が、研磨剤が侵入しやすいので、側面S5,S6の研磨量は、z軸方向の負方向側から正方向側に行くにしたがって、少なくなる。z軸方向の負方向側から正方向側に行くにしたがって、隙間の幅が小さくなる。その結果、1つの積層体20において、側面S5は、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって側面S6に近づくように、z軸方向に対して傾斜し、側面S6は、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって側面S5に近づくように、z軸方向に対して傾斜する。
次に、図25に示すように、外部電極40a,40bが形成される部分に開口を有するマスク102を積層体20の下面S2上に配置する。具体的には、y軸方向に延在する帯状の複数のマスク102を、y軸方向に並ぶ積層体20の各列に配置する。この際、積層体20の下面S2のx軸方向の両側の短辺及びその近傍がマスク102から露出するように、マスク102を配置する。
次に、図25に示すように、積層体20をマトリクス状に配置し、かつ、マスク102を配置した状態で、積層体20の下面S2(すなわち、図25の上側から下側)に向けて電極材料(Ti及びCu)を供給して、外部電極40a,40bの下地電極を形成する。下地電極の形成方法は、例えば、スパッタ法や蒸着法が挙げられる。
ここで、端面S3と端面S4との間の隙間に電極材料が侵入し、端面S3,S4上に下地電極が形成される。ただし、隙間の奥の部分よりも隙間の入り口の部分の方が、電極材料が侵入しやすいので、下地電極の膜厚は、z軸方向の負方向側から正方向側に行くにしたがって、小さくなる。すなわち、接触部44a,44bの厚みは、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって大きくなっている。
また、側面S5と側面S6との間の隙間に電極材料が侵入し、側面S5,S6上に下地電極が形成される。ただし、隙間の奥の部分よりも隙間の入り口の部分の方が、電極材料が侵入しやすいので、下地電極の膜厚は、z軸方向の負方向側から正方向側に行くにしたがって、小さくなる。すなわち、接触部46a,46b,48a,48bの厚みは、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって大きくなっている。
この後、外部電極40a,40bの下地電極の表面にNi/Snめっきをバレルめっきにより施す。以上の工程により、電子部品10が完成する。
(効果)
以上のように構成された電子部品10及びその製造方法によれば、外部電極の強度を向上させることができる。以下に、外部電極40aを例に挙げて説明する。
電子部品10では、外部電極40aは、端面S3と下面S2とに跨っている。そして、端面S3に接している接触部44aの厚みは、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって大きくなっている。これにより、接触部44aの厚みは、端面S3のz軸方向の負方向側の長辺において最大となっている。よって、端面S3と下面S2との稜線において、外部電極40aが厚くなり、外部電極40aにおいて十分な強度を得ることが可能となる。なお、外部電極40bについても同様のことが言える。
また、電子部品10では、放熱性を向上させることができる。以下に、外部電極40aを例に挙げて説明する。
電子部品10では、積層体20内において発生した熱は、放射状に拡散していく。この際、熱の一部は、外部電極40aの接触部44aを上側から下側に向かって伝わり、外部電極40aが接続されているランド電極へと伝わっていく。そして、熱は、接触部44aを上側から下側へと伝わる際には、放射状に拡散する。
そこで、電子部品10では、接触部44aの厚みは、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって大きくなっている。これにより、熱は、接触部44aを伝わりやすくなる。その結果、電子部品10の放熱性が向上する。なお、外部電極40bについても同様のことが言える。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子部品及びその製造方法は、前記電子部品10及びその製造方法に限らずその要旨の範囲内において変更可能である。
なお、電子部品10では、端面S3の全体がz軸方向に対して傾斜しているが、端面S3の一部がz軸方向に対して傾斜していてもよい。具体的には、端面S3における下面S2からz軸方向に所定距離までの間の領域が、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって端面S4に近づくように、z軸方向に対して傾斜していればよい。この場合、外部電極40aの接触部44aは、端面S3の全体を覆っていてもよいし、端面S3における下面S2からz軸方向に所定距離までの間の領域を覆っていてもよい。端面S3における下面S2からz軸方向に所定距離までの間の領域を覆っている場合には、接触部44aにおいて端面S3における下面S2からz軸方向に所定距離までの間の領域に接している部分の厚みは、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって大きくなっていればよい。なお、端面S4及び接触部44bについても、端面S4及び接触部44aと同じことが言える。
また、電子部品10では、側面S5の全体がz軸方向に対して傾斜しているが、側面S5の一部がz軸方向に対して傾斜していてもよい。具体的には、側面S5における下面S2からz軸方向に所定距離までの間の領域が、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって側面S6に近づくように、z軸方向に対して傾斜していればよい。この場合、外部電極40aの接触部46aは、側面S5のz軸方向の正方向側の長辺まで到達していてもよいし、側面S5における下面S2からz軸方向に所定距離まで到達していてもよい。側面S5における下面S2からz軸方向に所定距離まで到達している場合には、接触部46aにおいて側面S5における下面S2からz軸方向に所定距離までの間の領域に接している部分の厚みは、z軸方向において下面S2に近づくにしたがって大きくなっていればよい。なお、側面S6及び接触部46b,48a,48bについても、側面S5及び接触部44aと同じことが言える。
また、積層体20は、無機酸化物(ガラス)により作製されてもよい。
また、電子部品10は、平角線が螺旋状に巻かれたコイルを、樹脂によりモールド成形されることによって作製されてもよい。
なお、電子部品10は、コイル30を備えているが、コイル以外の回路素子(例えば、コンデンサや抵抗等)を備えていてもよい。
なお、端面S3,S4及び側面S5,S6の全面を研磨する必要はなく、これらの少なくとも一部を研磨してもよい。
以上のように、本発明は、電子部品及びその製造方法に対して有用であり、外部電極の強度を向上させることができる点において優れている。
10:電子部品
12:積層体
20:積層体
30:コイル
S1:上面
S2:下面
S3,S4:端面
S5,S6:側面

Claims (7)

  1. 互いに対向する第1の端面及び第2の端面、並びに、実装面を有する直方体状の素体と、
    前記第1の端面及び前記実装面に跨って設けられている第1の外部電極と、
    を備えており、
    前記第1の端面における前記実装面から該実装面の法線方向に所定距離までの間の第1の領域は、該実装面の法線方向において該実装面に近づくにしたがって前記第2の端面に近づくように、該法線方向に対して傾斜しており、
    前記第1の外部電極における前記第1の領域に接している部分の厚みは、該実装面の法線方向において該実装面に近づくにしたがって大きくなっていること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記素体は、互いに対向する第1の側面及び第2の側面を有しており、
    前記第1の側面における前記実装面から該実装面の法線方向に前記所定距離までの間の第2の領域は、該実装面の法線方向において該実装面に近づくにしたがって前記第2の側面に近づくように、該法線方向に対して傾斜しており、
    前記第1の外部電極は、前記第1の端面、前記第1の側面及び前記実装面に跨って設けられており、
    前記第1の外部電極における前記第2の領域に接している部分の厚みは、該実装面の法線方向において該実装面に近づくにしたがって大きくなっていること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記素体に設けられ、前記第1の外部電極に電気的に接続されている回路素子を、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 互いに対向する第1の端面及び第2の端面、並びに、実装面を有する直方体状の素体を作製する素体作製工程と、
    前記第1の端面の少なくとも一部を研磨することにより、該第1の端面における前記実装面から該実装面の法線方向に所定距離までの間の第1の領域を、該実装面の法線方向において該実装面に近づくにしたがって前記第2の端面に近づくように、該法線方向に対して傾斜させる研磨工程と、
    前記実装面に向けて電極材料を供給することにより、前記第1の端面及び該実装面に跨る第1の外部電極を形成する電極形成工程と、
    を備えていること、
    を特徴とする電子部品の製造方法。
  5. 前記研磨工程では、前記第1の端面と前記第2の端面とが隙間を介して対向するように複数の前記素体を並べた状態で、サンドブラスト法により前記実装面に向けて研磨剤を供給し、
    前記電極形成工程では、前記第1の端面と前記第2の端面とが隙間を介して対向するように複数の前記素体を並べた状態で、前記実装面に向けて電極材料を供給すること、
    を特徴とする請求項4に記載の電子部品の製造方法。
  6. 前記電極形成工程では、前記第1の外部電極が形成される部分に開口を有するマスクを前記実装面上に配置して、前記電極材料を供給すること、
    を特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
  7. 前記電極形成工程では、蒸着法又はスパッタ法により前記第1の外部電極を形成すること、
    を特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の電子部品の製造方法。
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