JP5474394B2 - 運搬台車及び運搬方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被運搬物の傾斜角度を可変にした運搬台車及び運搬方法に関する。
近年、超高層建築物が長周期地震動に見舞われた場合、超高層建築物の固有周期が長周期地震動と共振することにより、大きく長時間揺れることが指摘されている。長時間の大きな揺れは、建築物の構造部材及び内部の非構造部材に損傷を与える虞があるだけでなく、内部の人間に危険が及ぶ可能性がある。そこで、既存の建築物に降伏点の低い鋼材及び制震装置を組み込むことにより、長周期地振動による建築物の揺れを低減し、耐震性能を高める制震方法が使われてきている。例えば、建築物の外壁近傍の床面に振動を減衰させるための制震装置としてのダンパーを設置し、ダンパーから天井の所定距離を離れた2点に向けてV字状に延びる2本の制震フレームを取付ける方法が使われている(特許文献1参照)。この方法では、既存の建築物の各フロアに制震フレームを運び込み、制震フレームの両端夫々がダンパー及び天井に取り付けられる。
制震フレームは、例えば、長さ2.5m、重さ400kgの鋼鉄製の鋼材であり、作業員の人手を用いて運び込むには必要とする人数が多く、又運び込む最中に落下の危険が伴う。従って、一般に運搬台車を用いて制震フレームが運び込まれる。建築物の地上階及び地下駐車場等に搬入された制震フレームは、運搬台車に載置され、エレベータを用いて当該運搬台車を各フロアまで移動させる。載置された制震フレームを含む運搬台車の幅及び高さは、エレベータの入口及び各フロアの通路等を通過可能に設定する必要がある。従来の運搬台車は、エレベータの入口及び通路を通過可能な横幅及び高さを予め計測し、当該横幅及び高さ以下となるよう制震フレームを倒立又は傾斜させた状態で載置し、転倒及び落下を防止すべく固定して移動させている。
特許第3972892号公報
しかしながら、従来の運搬台車は、運搬途中に通過不可能な通路等に遭遇した場合、制震フレームの傾斜角度を調整して横幅及び高さを容易に変更することができないという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、昇降可能な可動支持部を備えることにより、載置された被運搬物の傾斜角度を調整して被運搬物を含む本体の横幅及び高さを容易に変更可能にする運搬台車及び運搬方法を提供することを目的とする。
本発明に係る運搬台車は、車台を備える運搬台車において、前記車台の一端側に配してあり、長尺状の被運搬物の一端側を支持する固定支持部と、前記車台の他端側に立設された2本の支柱に昇降可能に挟持され、前記被運搬物の他端側を支持するローラを有する可動支持部と、油圧ポンプと、該油圧ポンプが発生した油圧により駆動されて伸縮し、前記可動支持部を昇降させる油圧シリンダとを備え、前記可動支持部のローラは、中央部の直径が両端部の直径よりも小さい鼓形の形状を有していることを特徴とする。
本発明にあっては、車台の両端側に設けられた固定支持部及び可動支持部により長尺状の被運搬物を支持する。可動支持部は、油圧シリンダの伸縮により2本の支柱に沿って昇降可能であり、可動支持部を上昇させて被運搬の傾斜角度を大きくすることにより、被運搬を含む運搬台車の長手方向の幅が短縮される。また、可動支持部を降下させて被運搬の傾斜角度を小さくすることにより、被運搬を含む運搬台車の高さが低くなる。
可動支持部は、被運搬物を支持するローラを備え、該ローラは、中央部の直径が両端部の直径よりも小さい鼓形の形状を有する。ローラは、可動支持部の昇降に伴う被運搬物の角度変化に応じて回転することにより、被運搬の被支持面に傷が発生することを防止する。被運搬物は、直径が小さいローラの中央部で支持され、角度変化中にも直径が大きい両端部に移動し難い。
油圧シリンダは、作動油を供給する油圧ポンプと共に車台上に設けてあり、可動支持部を昇降させるための駆動機構を外部に用意する必要がない。
本発明に係る運搬台車は、前記車台は、略矩形状をなし、前記車台の長辺側から張り出した縮退自在のアウトリガーを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、運搬台車が車台の短辺方向へ傾いた場合、車台の長辺側から張り出したアウトリガーが床面に接触して運搬台車の転倒を防止する。運搬台車が狭い通路を走行する場合、張り出したアウトリガーが縮退される。
本発明に係る運搬台車は、前記車台に設けられた走行車輪と、前記アウトリガーに設けられた補助車輪とを備え、前記補助車輪は、下端が前記走行車輪の接地面よりも上方に位置することを特徴とする。
本発明にあっては、運搬台車が走行中に車台の短辺方向へ傾いた場合、アウトリガーに設けられた補助車輪が床面に接触して運搬台車の転倒を防止する。また、補助車輪は、床面に対して間隙を有するよう配されており、補助車輪と共にアウトリガーを縮退自在にしてある。
本発明に係る運搬台車は、前記固定支持部は、前記被運搬物を係止する係止部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、運搬台車の走行中又は可動支持部の昇降中に、載置された被運搬物が固定支持部から落下することがないよう係止部により受け止められる。
本発明に係る運搬方法は、略矩形状の第1板部と、該第1板部の一短辺側から前記第1板部の法線に対し、前記第1板部の他短辺側に向けて鋭角をなすよう突設された管部と、該管部の突設方向の端に前記第1板部に対して略平行に設けられた略矩形状の第2板部とからなる被運搬物を前述の運搬台車に載置して運搬する運搬方法であって、前記第1板部の一短辺側の端部を前記固定支持部に支持させる工程と、前記管部の側面を前記可動支持部に支持させる工程とを含むことを特徴とする。
本発明にあっては、被運搬物の管部の両端に設けられた第1板部の一端が固定支持部により支持され、被運搬物の管部の側面が昇降可能な可動支持部により支持されて、被運搬物の管部の長手方向が車台の上面に対して傾斜角度を有するよう運搬台車に載置される。これにより、運搬台車が狭い通路及び低いエレベータの入口等を通過可能にすべく、長尺状の被運搬物を含む運搬台車の横幅及び高さが調整される。
本発明にあっては、昇降可能な可動支持部を備えることにより、載置された被運搬物の傾斜角度を調整して被運搬物を含む本体の横幅及び高さを容易に変更可能にする。
運搬台車を示す模式的斜視図である。 運搬台車を示す模式的正面図である。 運搬台車を示す模式的底面図である。 傾斜した運搬台車を示す模式的正面図である。 アウトリガーの構造を示す模式的要部拡大図である。 アウトリガーの格納及び張出動作を説明するための模式的正面図である。 制震フレームを示す模式的斜視図である。 制震フレームが載置された運搬台車を示す模式的側面図である。 運搬台車の他の例を示す模式的斜視図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、運搬台車を示す模式的斜視図である。本発明の運搬台車は、被運搬物を運搬するために用いられる。本実施の形態は、制震対策として既存の建築物の各フロアに取付けられる長尺状の制震フレームを運搬する運搬台車を例に挙げて説明する。図中10は、運搬台車であり、例えば略矩形状又は楕円状等の長手方向を有する板状の車台11を備える。図1に示す運搬台車の例では、略矩形状の車台11を備えている。
車台11の底面の4隅には、走行車輪12a,12b,14a,14bが配してある。車台11の底面の略中央には、走行車輪13a,13bが配してある。全ての走行車輪12a、12b、…は略同一の走行面を有しており、当該走行面を介して運搬台車10は、床面上を走行可能にしてある。ここで、走行車輪12a,12bが配してある車台11の短辺側を正面方向とする。
走行車輪12a,12b及び走行車輪13a,13b間の車台11の底面には、車台11の短手方向に張り出す縮退自在なアウトリガー15を備える。また、走行車輪13a,13b及び走行車輪14a,14b間の車台11の底面には、車台11の短手方向に張り出す縮退自在なアウトリガー16を備える。アウトリガー15、16夫々は、張出方向先端の底面に補助車輪15a,15b及び補助車輪16a、16bを備える。補助車輪15a,15b,16a,16bの下端は、走行車輪12a,12b,13a,13b,14a,14bの接地面よりも上方に位置しており、走行面に対して所定の間隙を有するようにしてある。
車台11の長手方向の一短辺側には、被運搬物の端部を支持するための固定支持部が設けられている。固定支持部は、例えば車台11の一短辺側にゴム等の摩擦係数の大きな滑止め部材を貼設して被運搬物の端部を固定し、支持するとよい。また、固定支持部は、車台11の一短辺に沿って段部を設けて被運搬物の端部の車台11の長手方向の移動を制限し、支持してもよい。また、固定支持部は、車台11の一短辺側を上方に向けて反るように形成して被運搬物の端部の車台11の長手方向の移動を制限し、支持してもよい。図1に示す例では、上が開いた断面コの字状又は断面U字状の固定支持部111を車台11の短手方向に沿って取り付けて固定支持部としている。
車台11の他短辺側には、支柱17a,17bが立設してある。支柱17a,17bは、上が開いた断面コの字状又は断面U字状であり、開口面が向かい合うようにしてある。また、車台11の長手方向の略中央には、支柱17a,17b夫々の立設方向が変化しないよう補強する補助柱171a、171bを備える。補助柱171a,171bは、支柱17a,17b間の立設間隔と略同一の間隔を有して略平行に車台11の上面から支柱17a,17b夫々の略中央に向けて延びており、両端が車台11の上面及び支柱17a、17bの側面にボルト等で固定してある。支柱17a,17b間には、支柱17a,17bを略平行に維持すべく補強する横桁172が架設してある。
横桁172は、支柱17a,17b間に長手方向を有する略矩形板であり、両端側が支柱17a,17bの正面に対して溶接により固定してある。また、支柱17a,17bは、可動支持部18を昇降可能に挟持している。可動支持部18は、上面に支柱17a,17bの対面方向に沿って回転軸が配してあるローラ181を備える。ローラ181は、略中央の直径が端部の直径よりも小となるようにしてあり、表面にゴム及び合成樹脂等の弾性体が貼設してある。車台11の上面には、支柱17a,17b間の略中央には、シリンダ固定部190が設けられている。
シリンダ固定部190は、車台11の上面にボルト等で固定してある略矩形の下側板部と、該下側板部の両短辺夫々の中点を結ぶ線に沿って立設してある立設板部と、立設板部の立設方向の端部に前記下側板部に対して略平行に設けられた上側板部とからなり、断面H字状をなす。シリンダ固定部190の上側板部の上面の略中央には、油圧シリンダ19が立設してあり、油圧シリンダ19のピストンロッド191の端部が可動支持部18の下面の略中央に接続してある。ピストンロッド191の伸縮方向は、可動支持部18の昇降方向と略一致するようにしてある。
また、車台11の上面には、手動で操作されるピストン式の油圧ポンプ20が載置してある。油圧ポンプ20は、車台11の上面に取外し可能に固定してもよい。この場合、運搬時には、油圧ポンプ20が車台11の上面に固定される。油圧ポンプ20を操作する場合、操作者の姿勢に応じ適宜載置位置を変更すべく車台11の上面から取り外すとよい。油圧ポンプ20は、円筒状であり、車台11の上面に載置すべく両端近傍に脚部を備える。油圧ポンプ20は、操作ハンドル201が操作されることにより、エチレングリコール等の粘性のある液体からなる作動油を加圧して油圧を生じさせるようにしてある。油圧ポンプ20は、加圧した作動油を車台11の上面に載置された油圧ホース21を介して油圧シリンダ19に吐出するようにしてある。ピストンロッド191は、油圧シリンダ19に加圧した作動油が流入した場合、伸長し、可動支持部18を押し上げて上昇させるようにしてある。
また、油圧ポンプ20は、油圧開放弁202を備えており、油圧開放弁202を開放した場合、加圧された作動油の油圧が開放され、油圧ホース21を介して油圧シリンダ19から作動油が油圧ポンプ20に戻るようにしてある。また、ピストンロッド191は、油圧シリンダ19から加圧した作動油が流出した場合、縮退し、可動支持部18を引き込んで下降させるようにしてある。
図2は、運搬台車10を示す模式的正面図である。可動支持部18は、枠柱状であり、開口面が略垂直となるよう支柱17a,17bに挟持されている。支柱17aに対面する可動支持部18の側面には、支柱17aの内面に嵌合する円柱状の摺動部182a,182bが上下に離間して突設してある。また、支柱17bに対面する可動支持部18の側面には、支柱17bの内面に嵌合する円柱状の摺動部183a,183bが上下に離間して突設してある。可動支持部18は、摺動部182a、183a及び摺動部182b、183b夫々の円柱側面が支柱17a及び支柱17bの内面と接して昇降することにより、支柱17a,17bの内面との間で小さな摩擦抵抗を有するようにしてある。
図3は、運搬台車10を示す模式的底面図である。アウトリガー15、16夫々は、車台11の長辺側から略水平方向に張り出す一対の張出部152a、152bと、一対の張出部162a、162bとを有している。張出部152a,152b,162a,162bの両端側の底面には、補助車輪15a,15b,16a,16b夫々が設けられている。運搬台車10の走行車輪12a、12b、13a,13b,14a,14bが平滑な床面Lに接地している場合、補助車輪15a,15b,16a,16bは、床面Lに対し間隙を有しており、アウトリガー15、16を縮退させて各補助車輪と共に車台11の下側に格納可能にしてある。
図4は、傾斜した運搬台車10を示す模式的正面図である。運搬台車10が車台11の短辺方向に所定角度以上を傾斜した場合、補助車輪15a,15b,16a,16bのうち、傾斜方向に位置する補助車輪が床面に接地して運搬台車10の転倒を防ぐようにしてある。図4に示す例では、運搬台車10が補助車輪15bの張出方向に対応する車台11の短辺方向に傾斜し、補助車輪15bの下端が床面Lに接地している。運搬台車10は、走行中に傾斜した場合であっても、接地した補助車輪15a,…により走行を継続可能にしてある。
図5は、アウトリガー15の構造を示す模式的要部拡大図である。図5は、アウトリガー15を張出方向の反対側から見た状態を示している。アウトリガー15は、車台11の底面に設けられ、車台11の短手方向に延びており、車台11の下面に突設された互いに略平行な断面L字状のフレーム151、151と、フレーム151、151に覆設された断面U字状の張出部152a,152bとからなる。フレーム151、151夫々は、側面に車台11の短手方向に延びる開口部155を有しており、張出部152a,152b夫々は、側面に孔部150を有する。
張出部152a,152b夫々は、張出部152a,152b夫々の孔部150及びフレーム151、151夫々の開口部155を貫通し、当該開口部の長手方向に摺動可能にしてある摺動ボルト153により、フレーム151に覆設してある。また、車台11の上面には、張出部152a,152b,162a,162bを固定するための固定用孔部110が設けられている。
図6は、アウトリガー15の格納及び張出動作を説明するための模式的正面図である。図中(a)及び(b)夫々は、アウトリガー15が車台11の下側に格納された状態及び車台11の側部から張り出した状態を示す。張出部152a,152b,162a,162b夫々には、格納位置にある場合、固定用孔部110と対応する格納固定用孔(図示せず)が設けられている。図中(a)に示す如く張出部152a,152bを格納位置に移動させてアウトリガー15を格納した場合、車台11の固定用孔部110から張出部152a,152b夫々の格納固定用孔に固定ボルト154が各挿入されて格納位置に固定される。
アウトリガー15を張り出す場合、固定ボルト154が抜き取られて図中(b)に示す如く張出部152a,152bを張出位置に移動される。張出部152a,152b,162a,162b夫々には、張出位置にある場合、固定用孔部110と対応する張出固定用孔(図示せず)が設けられている。車台11の固定用孔部110から張出部152a,152b夫々の張出固定用孔に固定ボルト154が各挿入されて張出位置に固定される。アウトリガー16も同様であるので説明を省略する。次に、長尺状の被運搬部材としての制震フレームを運搬台車10に載置して運搬する手順を説明する。
図7は、制震フレームを示す模式的斜視図である。図中30は、長尺状の制震フレームを示しており、パイプ鋼材からなる管部32と、制震フレーム30の取付場所の天井に取り付けられる第1板部としてのトッププレート33と、取付場所の床面に設けられたダンパーに取り付けられる第2板部としてのベースプレート31とからなる。トッププレート33は、略矩形板をなし、一短辺側に管部32の長軸方向がトッププレート33の法線方向から他短辺側に向けて鋭角をなすよう管部32の一端に溶接してある。これにより、管部32は、トッププレート33の中央位置から一短辺側に取り付けられている。ベースプレート31は、トッププレート33よりも小さな面積を有する略矩形板をなし、トッププレート33に対し略平行となるよう管部32の他端に溶接してある。
図8は、制震フレームが載置された運搬台車を示す模式的側面図である。図中矢印は、可動支持部18の上昇方向を示す。図8に示す如く固定支持部111にトッププレート33を支持した場合、トッププレート33の端部が固定支持部111の溝に嵌合して係止される。これにより、トッププレート33の端部が車台11の長手方向に移動して車台11から落下することが防止される。制震フレーム30の管部32は、支柱17a、17b間の可動支持部18のローラ181により支持される。ローラ181の表面に貼設された弾性体が制震フレーム30の管部32に接触することにより、管部32の接触面に傷が発生することを防止する。
また、ローラ181の略中央が端部よりも小なる直径を有するために、管部32のローラ181の回転軸方向への移動が抑制される。制震フレーム30は、大きな重量を有するトッププレート33が下側に、小さな重量を有するベースプレート31が上側に位置するよう管部32が傾斜した状態で運搬台車10に載置される。運搬台車10により取付場所まで運搬された制震フレーム30は、運搬台車10から降ろされ、トッププレート33及びベースプレート31夫々が取付場所の天井及び床面に対面するよう管部32の長手方向が回転された後に取り付けられる。
また、ベースプレート31の端部を固定支持部111の溝部に嵌合して係止し、ベースプレート31が下側にトッププレート33が上側に位置するよう管部32が傾斜した状態で運搬台車10に載置してもよい。この場合、取付場所で運搬台車10から降ろされた制震フレーム30を回転させる手間が省かれる。次に可動支持部18を昇降させて運搬台車10に載置された制震フレーム30の傾斜角度を変更する手順を説明する。
制震フレーム30の傾斜角度を増大させる場合、操作者により油圧ポンプ20の操作ハンドル201が操作されて作動油が加圧される。加圧された作動油は、油圧ホース21を介して油圧シリンダ19に送り込まれ、ピストンロッド191が伸長する。伸長したピストンロッド191が可動支持部18を押し上げることにより、管部32の側部下面を受けているローラ181が上昇し、制震フレーム30の傾斜角度が増大する。図8に示す例では、ローラ181が破線から2点破線で示された位置へ上昇するに伴い、制震フレーム30が破線から2点破線で示された位置へ移動し、傾斜角度が増大している。
傾斜角度の増大に伴って制震フレーム30を含む運搬台車10の長手方向の幅W1が幅W2へ減少している。これにより、制震フレーム30を載置した運搬台車10が狭い通路の曲がり角等に差し掛かった場合、制震フレーム30の傾斜角度を増大させて長手方向の幅を減少させることにより、通路の壁に制震フレーム30が接触することを防止することができる。また、運搬台車10の車台11の短辺方向の幅は、アウトリガー15,16を格納させることにより、減少させるとよい。
制震フレーム30の傾斜角度を減少させる場合、操作者により油圧ポンプ20の油圧開放弁202が緩められて加圧されている作動油の油圧が開放される。油圧シリンダ19の作動油は、油圧ホース21を介して油圧ポンプ20に戻り、ピストンロッド191が縮退する。縮退したピストンロッド191が可動支持部18を引き込むことにより、制震フレーム30の傾斜角度が減少する。図8に示す例では、ローラ181が2点破線から破線で示された位置へ降下するに伴い、制震フレーム30が2点破線から破線で示された位置へ移動し、傾斜角度が減少している。
傾斜角度の減少に伴って制震フレーム30を含む運搬台車の高さH2が高さH1へ減少している。これにより、制震フレーム30を載置した運搬台車10が高さに制限のあるエレベータの入口等に差し掛かった場合、制震フレーム30の傾斜角度を減少させてエレベータの入口の上部に制震フレーム30のベースプレート31が接触することを防止することが可能となる。
図9は、運搬台車の他の例を示す模式的斜視図である。運搬台車10は、挟み防止板41と、油圧ホース21を覆うカバー板42とを更に備える。支柱17a,17bには、横桁172に対して略平行に横桁43が溶接により架設されている。挟み防止板41は、矩形板状であり、両長辺側夫々が横桁172及び横桁43に溶接により取り付けられている。挟み防止板41は、ユーザが支柱17a,17bを把持して可動支持部18を昇降させる場合、摺動部182a,182b,183a,183bと、支柱17a,17bの案内溝との間にユーザの指先等が挟まれることがないよう防止する。また、挟み防止板41は、可動支持部18の正面に取り付けて可動支持部18の昇降と共に支柱17a,17bの正面を移動するようにしてもよい。
カバー板42は、車台11の上面のうち、シリンダ固定部190よりも後方に位置しており、油圧ホース21が格納可能な間隙を有して車台11の上面と略平行に配してある。例えば、カバー板42の4隅に車台11の上面から突設する軸体が貫通するよう孔部が設けられる。軸体は、段部を有しており、当該段部によりカバー板42を支持するとよい。また、軸体の先端側に設けられており、孔部を貫通して突出するネジ部をナット等で固定することによりカバー板42を取り付けるとよい。また、カバー部42は、補助柱171a,171bが貫通する矩形状の開口部を有しており、補助柱171a,171bは、当該開口部を貫通して車台11の上面に固定してある。
車台11の上面カバー板42には、固定ボルト154,154,…夫々の頭部と対向する位置に図示しない孔部を設けて、アウトリガー15,16を固定する場合に、当該孔部を通して各固定ボルト154を差し込むようにしてある。カバー板42は、制震フレーム30を運搬台車10に載置する場合、又は運搬台車10から降ろす場合に制震フレーム30のトッププレート33の端部が油圧ホース21に引っ掛かって損傷を与えることを防止する。
ローラ181は、円筒状のローラからなる場合を示したが、これに限るものではなく1つ又は車台11の長手方向に並設されたボールローラからなるものでもよい。手動で操作される油圧ポンプ20を用いる場合を示したが、これに限るものではなく油圧ポンプ20の代わりに電動ポンプを用いてもよい。車台11は、板状をなす場合を示したが、これに限るものではなく、長手方向及び短手方向に延びる複数の桁部材で構成してあるフレームからなり、当該フレームにシリンダ固定部190、支柱17a,17b,補助柱171a、171b,固定支持部111を取り付けるようにしてもよい。
10 運搬台車
11 車台
110 固定用孔部
111 固定支持部
12a、12b,13a,13b,14a,14b 走行車輪
15,16 アウトリガー
15a,15b,16a,16b 補助車輪
150 孔部
151,161 フレーム
152a,152b,162a,162b 張出部
153 摺動ボルト
154 固定ボルト
155 開口部
17a,17b 支柱
171a,171b 補助柱
172,43 横桁
18 可動支持部
181 ローラ
182a,182b,183a,183b 摺動部
19 油圧シリンダ
190 シリンダ固定部
191 ピストンロッド
20 油圧ポンプ
201 操作ハンドル
202 油圧開放弁
21 油圧ホース
30 制震フレーム
31 ベースプレート
32 管部
33 トッププレート
41 挟み防止板
42 カバー板
L 床面

Claims (5)

  1. 車台を備える運搬台車において、
    前記車台の一端側に配してあり、長尺状の被運搬物の一端側を支持する固定支持部と、
    前記車台の他端側に立設された2本の支柱に昇降可能に挟持され、前記被運搬物の他端側を支持するローラを有する可動支持部と
    油圧ポンプと、
    該油圧ポンプが発生した油圧により駆動されて伸縮し、前記可動支持部を昇降させる油圧シリンダとを備え
    前記可動支持部のローラは、中央部の直径が両端部の直径よりも小さい鼓形の形状を有していることを特徴とする運搬台車。
  2. 前記車台は、略矩形状をなし、
    前記車台の長辺側から張り出した縮退自在のアウトリガーを備えることを特徴とする請求項1に記載の運搬台車。
  3. 前記車台に設けられた走行車輪と、
    前記アウトリガーに設けられた補助車輪と
    を備え、
    前記補助車輪は、下端が前記走行車輪の接地面よりも上方に位置する
    ことを特徴とする請求項に記載の運搬台車。
  4. 前記固定支持部は、前記被運搬物を係止する係止部を備えることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の運搬台車。
  5. 略矩形状の第1板部と、該第1板部の一短辺側から前記第1板部の法線に対し、前記第1板部の他短辺側に向けて鋭角をなすよう突設された管部と、該管部の突設方向の端に前記第1板部に対して略平行に設けられた略矩形状の第2板部とからなる被運搬物を請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の運搬台車に載置して運搬する運搬方法であって、
    前記第1板部の一短辺側の端部を前記固定支持部に支持させる工程と、
    前記管部の側面を前記可動支持部に支持させる工程と
    を含むことを特徴とする運搬方法。
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