JP5698474B2 - 天井クレーンの設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建屋内に天井クレーンを設置する方法に関する。
建屋内の高所に備えつけられる天井クレーンは、建屋内で設置場所まで持ち上げられる。建屋内は作業スペースに制限があり、クレーン車等の大型の重機を用いずに天井クレーンを持ち上げることが求められ、その具体的なクレーンの設置方法が、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1では、建屋内に昇降装置を備えた支柱が設けられ、天井クレーンはその昇降装置で、建屋内の高所にあるレールの配置高さまで上昇される。レールの配置高さまで上昇された天井クレーンのガーダー端部は、レールに取り付けられたサドルに連結され、天井クレーンの設置が完了する。
特開平8−12262号公報
しかしながら、特許文献1では、天井クレーンのガーダーは、サドルに載置された状態で連結されるのではなく、ガーダーの端面がサドルの側部に接した状態でサドルに連結されるので、その連結箇所には、天井クレーンの荷重の全てがかかり、連結強度に問題があった。
また、天井クレーンの構成部材(クラブトロリー、ガーダー等)は、一体化された後に、一度に全てが上昇されるため、昇降装置は、重量支持能力が高い大掛かりなものである必要があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、クラブトロリー及びガーダーを別々に上昇することができ、しかもガーダーをサドルに載せた状態で連結する天井クレーンの設置方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る天井クレーンの設置方法は、クラブトロリー及び該クラブトロリーが載置されるクレーンガーダーを有する天井クレーンを、建屋内の天井部に距離を有して配置された対となるレール上に載せる天井クレーンの設置方法であって、
床上に間隔を有して長尺の第1、第2の昇降台を配置する第1工程と、
前記第1、第2の昇降台にそれぞれ、前後、左右、斜め方向への移動、及びその場旋回が可能な自在台車を介して前記クレーンガーダーを、前記対となるレールを支持する支持部材内に収まるように平面視して前記レールに対し斜め配置にして載せる第2工程と、前記第1、第2の昇降台の長手方向両側にそれぞれ配置された仮設架台に設けられた引き上げジャッキによって、前記対となるレールにそれぞれ予め載置されたサドルの上端より、前記クレーンガーダーの該サドルへの連結部が高くなるまで、前記第1、第2の昇降台を引き上げる第3工程と、前記自在台車を駆動して前記第1、第2の昇降台上を移動させて、前記クレーンガーダーの前記サドルへの連結部が平面視して前記サドルに重なるまで、前記クレーンガーダーを旋回し、該サドルと該クレーンガーダーを連結する第4工程と、前記クラブトロリーを引き上げて前記クレーンガーダーの上に載せる第5工程とを有する。
前記目的に沿う第2の発明に係る天井クレーンの設置方法は、クラブトロリー及び該クラブトロリーが載置されるクレーンガーダーを有する天井クレーンを、建屋内の天井部に距離を有して配置された対となるレール上に載せる天井クレーンの設置方法であって、床上に間隔を有して長尺の第1、第2の昇降台を配置する第1工程と、前記第1、第2の昇降台にそれぞれ、前後、左右、斜め方向への移動、及びその場旋回が可能な自在台車を介して、下部両側にサドルが固定された前記クレーンガーダーを、前記対となるレールを支持する支持部材内に収まるように平面視して前記レールに対し斜め配置にして載せる第2工程と、前記第1、第2の昇降台の長手方向両側にそれぞれ配置された仮設架台に設けられた引き上げジャッキによって、前記対となるレールより、前記サドルが高くなるまで、前記第1、第2の昇降台を引き上げる第3工程と、前記自在台車を駆動して前記第1、第2の昇降台上を移動させて、前記クレーンガーダーに固定された前記各サドルがそれぞれ平面視して前記対となるレールに重なるまで、前記クレーンガーダーを旋回し、該各サドルを前記対となるレールにそれぞれ載置する第4工程と、前記クラブトロリーを引き上げて前記クレーンガーダーの上に載せる第5工程とを有する。
第1、第2の発明に係る天井クレーンの設置方法において、前記クレーンガーダーは間隔を有して配置された第1ガーダーと第2ガーダーからなって、前記クラブトロリーの前後幅又は左右幅の一方が前記第1、第2ガーダーの配置間隔より短く、他方が該第1、第2ガーダーの配置間隔より長くなっている場合、前記第5の工程は、床上に配置された前記第1の昇降台上に、複数の自在台車Bを介して前記クラブトロリーを載せる第5−1工程と、前記第1の昇降台の長手方向両側にそれぞれ配置された前記仮設架台に設けられた前記引き上げジャッキによって、前記クラブトロリーを、該クラブトロリーの下端が前記第1、第2ガーダーの上端より高くなる位置まで引き上げる第5−2工程と、前記自在台車Bを駆動して前記クラブトロリーを前記第1の昇降台上で旋回し、前記クラブトロリーを前記第1、第2ガーダーの上に載せる第5−3工程とを有するのが好ましい。
第1、第2の発明に係る天井クレーンの設置方法において、前記引き上げジャッキは、ワイヤージャッキであるのが好ましい。
請求項1及びこれに従属する請求項3、4記載の天井クレーンの設置方法は、クレーンガーダーをレールを支持する支持部材内に収まるように平面視してレールに対し斜め配置して載せ、第1、第2の昇降台を引き上げた上で、クレーンガーダーを旋回し、サドルとクレーンガーダーを連結する。従って、クレーンガーダーが、サドルに載った状態でサドルに連結され、安定した連結状態を形成することができる。
また、請求項2及びこれに従属する請求項3、4記載の天井クレーンの設置方法は、下部両側にサドルが固定されたクレーンガーダーをレールを支持する支持部材内に収まるように平面視してレールに対し斜め配置して載せ、第1、第2の昇降台を引き上げた上で、クレーンガーダーを旋回し、各サドルを対となるレールに載置する。従って、下部両側にサドルが固定されたクレーンガーダーをサドルを介してレールに安定した状態で載置することができる。
また、請求項1〜4記載の天井クレーンの設置方法は、クレーンガーダーとクラブトロリーは、別々に引き上げられるので、クレーンガーダーとクラブトロリーを一度に引き上げる場合に比べ、重量支持能力が低いコンパクトな装置を用いてクレーンガーダーとクラブトロリーをそれぞれ引き上げることができる。
特に、請求項3記載の天井クレーンの設置方法は、自在台車Bを駆動してクラブトロリーを第1の昇降台上で旋回させ、クラブトロリーを第1、第2ガーダーの上に載せるので、クラブトロリーを旋回するためにクレーン車等の大型の重機を要さず、制限された空間内でのクラブトロリーの旋回作業が可能である。
請求項4記載の天井クレーンの設置方法は、引き上げジャッキが、ワイヤージャッキであるので、ロッドを昇降させるタイプの引き上げジャッキに比べ、ワイヤージャッキの配置場所の上部に設ける空間を小さくすることができる。
本発明の一実施の形態に係る天井クレーンの設置方法が適用される天井クレーンの設置状態を示す説明図である。 (A)は同天井クレーンの設置方法で用いられる天井クレーン設置システムの正面図、(B)はV1方向から見た同天井クレーン設置システムの側面図である。 同天井クレーン設置システムの平面図である。 (A)は同天井クレーン設置システムの正面図、(B)はV2方向から見た第1、第2ガーダーに対するクラブトロリーの位置を示す説明図である。 同天井クレーン設置システムの平面図である。 (A)、(B)は同天井クレーンの設置方法の説明図である。 (A)、(B)は同天井クレーンの設置方法の説明図である。 (A)、(B)は同天井クレーンの設置方法の説明図である。 (A)、(B)は同天井クレーンの設置方法の説明図である。 (A)、(B)は同天井クレーンの設置方法の説明図である。 (A)、(B)は同天井クレーンの設置方法の説明図である。 (A)、(B)は同天井クレーンの設置方法の変形例の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図11に示すように、本発明の一実施の形態に係る天井クレーンの設置方法は、天井クレーン12を、建屋13内の天井部に距離を有して配置された対となるレール14、14a上に載せるものである。
図1に示すように、レール14、14aに設置される天井クレーン12は、平行配置されたレール14、14aの上に載せられるクレーンガーダー11と、クレーンガーダー11に載置され、荷を吊ってクレーンガーダー11上を移動するクラブトロリー10を有している。
クレーンガーダー11は、レール14、14aの上に間隔を有して平行配置される長尺の第1ガーダー15及び長尺の第2ガーダー15aからなっている。
第1、第2ガーダー15、15aは、レール14、14aにそれぞれ移動可能に取り付けられたサドル16、16aに両端部が連結されてレール14、14aに沿った移動が可能になる。レール14、14aは、同一高さに配置され、第1、第2ガーダー15、15aは、レール14、14aに載った状態で水平姿勢となる。
第1ガーダー15(第2ガーダー15aについても同じ)は、サドル16、16aに連結される両端部、即ち連結部が他の部分に比べて薄くなっている。
また、第1ガーダー15の長手方向の長さは、レール14、14a間の距離より長く、レール14、14aに直交する向きでサドル16、16aに固定される。第1ガーダー15が水平姿勢を保った状態で上昇して、レール14とレール14aの間を通過するためには、第1ガーダー15は、平面視してレール14、14aに対して斜めになる必要がある。そして、その斜めとなった第1ガーダー15は、レール14、14aに直交する向きになるために、レール14、14aの上位置で旋回動作が必要となる。
部材の引き上げ及び空中での旋回には、一般的に、クレーン車等の重機が用いられている。しかしながら、第1、第2ガーダー15、15aが設置される建屋13内の天井部の上部には、クレーン車等の重機を用いて第1、第2ガーダー15、15aの引き上げを行うのに必要な空間を設けることができない。
クラブトロリー10は、下部に複数の車輪17を備えている。クラブトロリー10は、この車輪17を第1、第2ガーダー15、15aの上部に接した状態で第1、第2ガーダー15、15aに載せられ、遠隔操作によって、第1、第2ガーダー15、15aの長手方向に沿って移動する。
天井クレーン12は、図2(A)、(B)、図3、図4(A)及び図5に示す天井クレーン設置システム18によって、レール14、14aに載せられる。天井クレーン設置システム18は、ワイヤージャッキ(引き上げジャッキの一例)19が設けられた仮設架台20〜23と、ワイヤージャッキ19によって引き上げられる長尺の第1、第2の昇降台25、25aを有している。
仮設架台20、21は対となって、第1の昇降台25を昇降することができ、仮設架台22、23は対となって、第2の昇降台25aを昇降可能である。
なお、レール14、14aは、建屋13の側壁部を形成する支持部材26、26aによってそれぞれ支持されている。
仮設架台20(仮設架台21〜23についても同じ)は、仮設材の一例であるベント材27を複数段積み上げて形成され、建屋13内の床28上に敷部材29を介して設置される。仮設架台20は、積み上げられるベント材27の数によって高さ調整がなされる。
各ベント材27は周知の固定ピン等によって連結されて複数段に積み上げられる。ベント材27は、折り畳み式であり、分離され折り畳まれた状態にすることができるので、建屋13への搬出入等の際の取り扱いが容易である。
仮設架台20〜23にはそれぞれ、最上位置にあるベント材27の、対となる仮設架台が対向する側に間隔を有して配置された2つのワイヤージャッキ19が設けられる。
第1、第2の昇降台25、25aは、図2(A)、(B)、図3に示すように、平面視して長方形の板材であり、その4つの角部は、ワイヤージャッキ19のワイヤー30が固定可能になっている。
第1の昇降台25(第2の昇降台25aについても同じ)の長手方向の一側及び他側がそれぞれ仮設架台20、21(第2の昇降台25aの場合は、仮設架台22、23)に近接配置された状態で、第1の昇降台25の4つの角部には、仮設架台20、21のワイヤージャッキ19のワイヤー30が固定される。
第1の昇降台25は、水平姿勢が保たれた状態で仮設架台20、21のワイヤージャッキ19によって昇降される。仮設架台20、21のワイヤージャッキ19は、床28に置かれた第1の昇降台25を、レール14、14aの配置高さまで引き上げることができる。
第1、第2ガーダー15、15aは、第1、第2の昇降台25、25aに掛け渡された状態で載せられ、第1、第2の昇降台25、25aと共に昇降することができる。
第1、第2ガーダー15、15aが第1、第2の昇降台25、25aに載っているとき、第1、第2の昇降台25、25aは配置高さが等しい状態で昇降するので、第1、第2ガーダー15、15aは水平姿勢が保たれ、安定した姿勢が確保されて昇降することができる。
第1ガーダー15(第2ガーダー15aについても同じ)は、複数のマイクロドーリー31を介して第1、第2の昇降台25、25aに載置される。マイクロドーリー31は、複数台からなる極低床重量物搬送台車であり、前後、左右、斜め、その場旋回等、あらゆる方向への移動が可能な自在台車である。また、マイクロドーリー31は、ジャッキ機能も備えている。マイクロドーリー31は、図3に示すように、第1、第2の昇降台25、25a上で移動して、第1、第2の昇降台25、25aに対する第1ガーダー15の向きを変えることができる。マイクロドーリー31の動作は、遠隔操作によって制御される。
本実施の形態では、第1の昇降台25上に配置された2台のマイクロドーリー31と、第2の昇降台25a上に配置された2台のマイクロドーリー31によって第1ガーダー15を支持するが、マイクロドーリー31の数を変えることもできる。
なお、図3、図6(A)、図7(A)、図8(A)において、マイクロドーリー31は第1ガーダー15、第2ガーダー15aの下側に位置するので破線で示すべきであるが、ここでは実線で示している。
また、第1の昇降台25は、クラブトロリー10を昇降することもできる。
クラブトロリー10は、図4(A)、(B)に示すように、第1の昇降台25上に配置された支持テーブル33、その支持テーブル33に載せられたマイクロドーリー34(自在台車Bの一例)、及びマイクロドーリー34の上に置かれた載置テーブル35を介して、第1の昇降台25に載せられる。
なお、本実施の形態では、クラブトロリー10は、第1の昇降台25に載せられて昇降するが、第2の昇降台25aに載せられて昇降するようにしてもよい。また、マイクロドーリー31、34の代わりに他の自在台車、例えば、チルタンク、チルローラ又はエアキャスター等を用いることができる。
図5、図9(A)、図10(A)、図11(A)において、マイクロドーリー34はクラブトロリー10の下側に位置するので破線で示すべきであるが、ここでは実線で示している。
支持テーブル33は複数の脚材によって支持された平面視して正方形の板材を備え、その板材は、支持テーブル33が第1の昇降台25上に置かれたとき、水平に保たれる。支持テーブル33には、複数(本実施の形態では4台)のマイクロドーリー34が載せられ、載置テーブル35の下部は、マイクロドーリー34の上部に固定可能に形成されている。クラブトロリー10は、載置テーブル35に載せられた状態で載置テーブル35に固定される。
各マイクロドーリー34は、他のマイクロドーリー34との距離を一定に保ったまま支持テーブル33上で移動して、載置テーブル35及びクラブトロリー10を旋回することができる。
図4(B)、図5に示すように、クラブトロリー10の前後幅W1及び左右幅W2の長さは異なり、本実施の形態では、左右幅W2が前後幅W1に比べて長くなっている。レール14、14aの上に載せられた第1、第2ガーダー15、15aの配置間隔をDとすると、W1、W2、Dの間には、W1<D<W2の関係が成立する。
クラブトロリー10は、第1、第2ガーダー15、15aがレール14、14aの上に設置された後に、第1の昇降台25上に載って上昇して第1ガーダー15と第2ガーダー15aの間を通過し、第1ガーダー15と第2ガーダー15aの上に掛け渡された状態で載置される。
クラブトロリー10は、第1、第2ガーダー15、15aの間を通過するとき、クラブトロリー10が、第1、第2ガーダー15、15aに接触しない向きで、即ち、第1、第2ガーダー15、15aの配置間隔より短い幅(ここでは前後幅W1)の方向が第1、第2ガーダー15、15aの長手方向に直交するように配置して、載置テーブル35の上に配置される。そして、クラブトロリー10は、第1、第2ガーダー15、15aの上端より高い位置まで上昇したとき、図5に示すように、マイクロドーリー34の移動によって90度旋回されて、第1、第2ガーダー15、15aに掛け渡すことが可能な向きになる。
ここで、前後幅及び左右幅が共に第1、第2ガーダーの配置間隔より広いクラブトロリーの場合、第1、第2ガーダーを所定位置に配置した状態では、クラブトロリーが第1、第2ガーダーの間を通過できない。そこで、この場合には、第1、第2ガーダーは、レール上に配置された後に、クラブトロリーが第1、第2ガーダーの間を通過可能になるまでレール上で移動され、クラブトロリーが間を通過した後に、所定の配置になるまで間隔を狭められる。そして、クラブトロリーは、所定配置となった第1、第2ガーダーの上に載せられる。
次に、天井クレーンの設置方法について説明する。
複数のベント材27、ワイヤージャッキ19等の天井クレーン設置システム18の構成部材、部品等が、建屋13内に搬入される。第1、第2の昇降台25、25aは、間隔を有して床28上に平行に配置される(第1工程)。このとき、第1、第2の昇降台25、25aは、平面視してレール14、14aの内側に収まる位置になっている。
レール14、14aには、それぞれ予めサドル16、16aが載置されている。
図6(A)、(B)に示すように、第1、第2の昇降台25、25aの上に、マイクロドーリー31を4台ずつ配置し、マイクロドーリー31を介して第1、第2ガーダー15、15aを第1、第2の昇降台25、25aの上に載せる(第2工程)。第1、第2の昇降台25、25aに載せられた第1、第2ガーダー15、15aは、近接配置され、かつ、支持部材26、26a内に収まるように、平面視してレール14、14aに対し斜め配置になっている。
第1の昇降台25の長手方向両側の位置に敷部材29を設け、クレーン車等の重機36を用いて、敷部材29の上にベント材27を複数段積み上げる。複数段に積み上げられたベント材27の最上にあるベント材27に、2つのワイヤージャッキ19が間隔を有して取り付けられ、仮設架台20、21の形成が完了する。仮設架台20、21が形成された後に、第1の昇降台25には、仮設架台20、21のワイヤージャッキ19のワイヤー30が固定される。
仮設架台20、21と同様に、第2の昇降台25aの長手方向両側の位置には、仮設架台22、23が形成され、第2の昇降台25aには、仮設架台22、23のワイヤージャッキ19のワイヤー30が固定される。
図7(A)、(B)に示すように、第1ガーダー15の長手方向両端部(サドル16、16aへの連結部)及び第2ガーダー15aの長手方向両端部(サドル16、16aへの連結部)が、サドル16、16aの上端より高くなるまで、ワイヤージャッキ19によって第1、第2の昇降台25、25aを引き上げる(第3工程)。
図7(B)では、第1ガーダー15の両端部の下端及び第2ガーダー15aの両端部の下端が、サドル16、16aの上端と同一高さで記載されているが、実際には、第1ガーダー15の両端部の下端及び第2ガーダー15aの両端部の下端は、サドル16、16aの上端より高い位置に配置される。
第1、第2の昇降台25、25aの引き上げ作業完了後、図8(A)、(B)に示すように、マイクロドーリー31を駆動してマイクロドーリー31を第1、第2の昇降台25、25a上で移動させ、第1、第2ガーダー15、15aを旋回する。このとき、第1ガーダー15(第2ガーダー15aについても同じ)は、第1ガーダー15の一端部及び他端部が、平面視してそれぞれサドル16、16aに重なるまで旋回する。
第1、第2ガーダー15、15aは、旋回作業が終了したとき、レール14、14aに直交する向きになる。
第1ガーダー15(第2ガーダー15aについても同じ)の旋回作業終了後、ワイヤージャッキ19又はマイクロドーリー31のジャッキの作動によって、第1ガーダー15は、一端部及び他端部がそれぞれサドル16、16aに接するまで降下して載置される。第1ガーダー15の両端部は、周知のねじ部材によってサドル16、16aと固定され、第1ガーダー15とサドル16、16aの連結が完了する(第4工程)。
第1ガーダー15とサドル16、16a、及び第2ガーダー15aとサドル16、16aの連結が完了した後、第1、第2の昇降台25、25aは降下されて、床28上に置かれる。
図9(A)、(B)に示すように、床28上にある第1の昇降台25には、支持テーブル33が置かれ、支持テーブル33の上には、4台のマイクロドーリー34を介して、載置テーブル35が配置される。載置テーブル35には、クレーン車等の重機37によって、クラブトロリー10が載せられる(第5−1工程)。
載置テーブル35上に載せられたクラブトロリー10は、平面視して第1ガーダー15と第2ガーダー15aの間に収まる位置及び向きになっている。
次に、図10(A)、(B)に示すように、仮設架台20、21に設けられたワイヤージャッキ19によって、クラブトロリー10の下端が第1、第2ガーダー15、15aの上端より高くなる位置までクラブトロリー10が引き上げられる(第5−2工程)。
クラブトロリー10の引き上げ作業完了後、図11(A)、(B)に示すように、マイクロドーリー34を駆動してクラブトロリー10を第1の昇降台25上で移動させ、クラブトロリー10を90度旋回する。90度旋回したクラブトロリー10は、ワイヤージャッキ19によって降下され第1、第2ガーダー15、15aの上に載せられ、天井クレーン12の設置が完了する(第5−3工程)。
第5−3工程終了後、第1の昇降台25が床28に下ろされ、仮設架台20〜23の解体作業等が行われる。
前述の天井クレーンの設置方法では、サドル16、16aが予めレール14、14aにそれぞれ載置されていたが、予めサドル16、16aを第1、第2ガーダー15、15aに固定(サドル16、16a上に第1、第2ガーダー15、15aの両端部が載置された状態で固定)し、サドル16、16aが固定された第1、第2ガーダー15、15aをレール14、14aに設置するようにしてもよい。
この場合、サドル16、16aは、図12(A)に示すように、水平配置された第1ガーダー15(第2ガーダー15aについても同じ)の下部両側に、それぞれ固定されている。
そして、図12(B)に示すように、第3工程において、第1、第2ガーダー15、15aを載せた第1、第2の昇降台25、25aは、レール14、14aよりサドル16、16aが高くなるまで、ワイヤージャッキ19によって引き上げられる。
第4工程では、第1、第2の昇降台25、25a上でのマイクロドーリー31の移動によって、サドル16、16aがそれぞれ平面視してレール14、14aに重なるまで、第1、第2ガーダー15、15aが旋回される。第1、第2ガーダー15、15aの旋回作業終了後、ワイヤージャッキ19の作動により第1、第2ガーダー15、15aが降下され、サドル16、16aはレール14、14aにそれぞれ載置される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、本天井クレーンの設置方法は、天井クレーンの新設のためだけでなく、レールに対して天井クレーンを増設するためや、天井クレーンの更新のためにも適用することができる。
10:クラブトロリー、11:クレーンガーダー、12:天井クレーン、13:建屋、14、14a:レール、15:第1ガーダー、15a:第2ガーダー、16、16a:サドル、17:車輪、18:天井クレーン設置システム、19:ワイヤージャッキ、20〜23:仮設架台、25:第1の昇降台、25a:第2の昇降台、26、26a:支持部材、27:ベント材、28:床、29:敷部材、30:ワイヤー、31:マイクロドーリー、33:支持テーブル、34:マイクロドーリー、35:載置テーブル、36、37:重機

Claims (4)

  1. クラブトロリー及び該クラブトロリーが載置されるクレーンガーダーを有する天井クレーンを、建屋内の天井部に距離を有して配置された対となるレール上に載せる天井クレーンの設置方法であって、
    床上に間隔を有して長尺の第1、第2の昇降台を配置する第1工程と、
    前記第1、第2の昇降台にそれぞれ、前後、左右、斜め方向への移動、及びその場旋回が可能な自在台車を介して前記クレーンガーダーを、前記対となるレールを支持する支持部材内に収まるように平面視して前記レールに対し斜め配置にして載せる第2工程と、
    前記第1、第2の昇降台の長手方向両側にそれぞれ配置された仮設架台に設けられた引き上げジャッキによって、前記対となるレールにそれぞれ予め載置されたサドルの上端より、前記クレーンガーダーの該サドルへの連結部が高くなるまで、前記第1、第2の昇降台を引き上げる第3工程と、
    前記自在台車を駆動して前記第1、第2の昇降台上を移動させて、前記クレーンガーダーの前記サドルへの連結部が平面視して前記サドルに重なるまで、前記クレーンガーダーを旋回し、該サドルと該クレーンガーダーを連結する第4工程と、
    前記クラブトロリーを引き上げて前記クレーンガーダーの上に載せる第5工程とを有することを特徴とする天井クレーンの設置方法。
  2. クラブトロリー及び該クラブトロリーが載置されるクレーンガーダーを有する天井クレーンを、建屋内の天井部に距離を有して配置された対となるレール上に載せる天井クレーンの設置方法であって、
    床上に間隔を有して長尺の第1、第2の昇降台を配置する第1工程と、
    前記第1、第2の昇降台にそれぞれ、前後、左右、斜め方向への移動、及びその場旋回が可能な自在台車を介して、下部両側にサドルが固定された前記クレーンガーダーを、前記対となるレールを支持する支持部材内に収まるように平面視して前記レールに対し斜め配置にして載せる第2工程と、
    前記第1、第2の昇降台の長手方向両側にそれぞれ配置された仮設架台に設けられた引き上げジャッキによって、前記対となるレールより、前記サドルが高くなるまで、前記第1、第2の昇降台を引き上げる第3工程と、
    前記自在台車を駆動して前記第1、第2の昇降台上を移動させて、前記クレーンガーダーに固定された前記各サドルがそれぞれ平面視して前記対となるレールに重なるまで、前記クレーンガーダーを旋回し、該各サドルを前記対となるレールにそれぞれ載置する第4工程と、
    前記クラブトロリーを引き上げて前記クレーンガーダーの上に載せる第5工程とを有することを特徴とする天井クレーンの設置方法。
  3. 請求項1又は2記載の天井クレーンの設置方法において、前記クレーンガーダーは間隔を有して配置された第1ガーダーと第2ガーダーからなって、前記クラブトロリーの前後幅又は左右幅の一方が前記第1、第2ガーダーの配置間隔より短く、他方が該第1、第2ガーダーの配置間隔より長くなっている場合、前記第5の工程は、
    床上に配置された前記第1の昇降台上に、複数の自在台車Bを介して前記クラブトロリーを載せる第5−1工程と、
    前記第1の昇降台の長手方向両側にそれぞれ配置された前記仮設架台に設けられた前記引き上げジャッキによって、前記クラブトロリーを、該クラブトロリーの下端が前記第1、第2ガーダーの上端より高くなる位置まで引き上げる第5−2工程と、
    前記自在台車Bを駆動して前記クラブトロリーを前記第1の昇降台上で旋回し、前記クラブトロリーを前記第1、第2ガーダーの上に載せる第5−3工程とを有することを特徴とする天井クレーンの設置方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の天井クレーンの設置方法において、前記引き上げジャッキは、ワイヤージャッキであることを特徴とする天井クレーンの設置方法。
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