JP2018084101A - 段積み装置及び段積み方法 - Google Patents

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【課題】地上の高さにおいて建設中の建築物の周囲のスペースが狭くても、そのスペースに作業領域を確保できるようにするとともに、そのスペースに複数の長尺材を仮置きできるようにする。【解決手段】段積み装置は、建設中の建築物の躯体1の脇に立設されたガイド支柱41Aと、ガイド支柱41Aから水平に延出するようガイド支柱41Aに設けられ、ガイド支柱41Aによって上下に案内され、上下に配列された複数の吊り治具51Aと、複数の吊り治具51Aの上下隣り同士の間に連結した対の可撓性線材54Aと、最上段の吊り治具51Aを昇降させる揚重機器32Aと、を備える。吊り治具51Aの上下隣り同士の間且つ対の可撓性線材54Aの間に通された長尺材90を吊り治具51Aとともに揚重機器32Aで昇降させる。【選択図】図1

Description

本発明は、長スパン梁等の長尺材を段積みする装置及び方法に関する。
特許文献1の記載の技術では、建物の躯体のプレキャストコンクリート柱(10)の上端に梁接合ブラケット(20)の筒部(26)を嵌合して固定した後に、鉄骨梁(50)を揚重して、筒部(26)の上側の側面から水平方向に延出した接続用鋼材(21)に鉄骨梁(50)の端部を接合する。
特開平7−279245号公報
この場合、その鉄骨梁(50)が貨物自動車によって運搬出来ない長さであれば、鉄骨梁(50)の分割体である形鋼を貨物自動車によって施工現場まで運搬し、それら形鋼を施工現場で接合することによって鉄骨梁(50)を作製する。しかし、地上の高さにおいて建設中の建築物の周囲のスペースが狭い場合、地上で形鋼の接合作業を行うための作業領域を確保することが難しい上、地上で形鋼の接合を行っても、複数本の長尺鉄骨梁を仮置きすることができない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、地上の高さにおいて建設中の建築物の周囲のスペースが狭くても、そのスペースに作業領域を確保できるようにするとともに、そのスペースに複数の長尺材を仮置きできるようにすることである。
以上の課題を解決するべく、本発明の一態様は、複数の長尺材を段積みする段積み装置において、建設中の建築物の躯体の脇に立設されたガイド支柱と、前記ガイド支柱から水平に延出するよう前記ガイド支柱に設けられ、前記ガイド支柱によって上下に移動可能に案内され、上下に配列された複数の吊り治具と、前記複数の吊り治具の上下隣り同士の間に連結された可撓性部材と、前記複数の吊り治具の上方に設けられ、前記複数の吊り治具のうち最上段の吊り治具を懸下し、前記複数の吊り治具を昇降させる揚重機器と、を備え、前記複数の吊り治具の上下隣り同士の間に通された長尺材を、前記複数の吊り治具とともに前記揚重機器によって昇降させることを特徴とする段積み装置である。
以上の課題を解決するべく、本発明の一態様は、複数の長尺材を段積みする方法において、建設中の建築物の躯体の脇に立設されたガイド支柱の根元部にまで前記複数の長尺材を順次搬送し、前記複数の長尺材のうち最初の長尺材を前記ガイド支柱の根元部まで搬送したら、前記ガイド支柱から水平に延出するよう前記ガイド支柱に上下動可能に設けられた2つの吊り治具を前記長尺材の上下に配し、可撓性部材によって前記2つの吊り治具を連結した後、前記2つの吊り治具のうち上側の吊り治具を懸下した揚重機器によって前記最初の長尺材を揚重し、前記複数の長尺材のうち2番目以降の長尺材を、先の長尺材の下に配された先の吊り治具の下側にまで搬送する毎に、前記ガイド支柱から水平に延出するように前記ガイド支柱に上下動可能に設けられた吊り治具を前記2番目以降の長尺材の下に配し、その吊り治具と前記先の吊り治具とを可撓性部材によって連結した後、前記揚重機器によって前記最初の長尺材とともに前記2番目以降の長尺材を揚重することを特徴とする段積み方法である。
以上の発明の態様によれば、長尺材と吊り治具が交互に上下に配列した状態で、長尺材を段積みすることができる。それゆえ、建設中の建築物の躯体の脇のスペースに複数の長尺材を仮置きすることができる。また、躯体の脇のスペースに作業領域を確保することができる。
建設中の建築物の躯体の脇のスペースに複数の長尺材を仮置きすることができるとともに、そのスペースに作業領域を確保することができる。
図1は、建設中の建築物の躯体及びその脇に設置された段積み装置の斜視図である。 図2は、段積み装置の正面図である。 図3は、段積み装置の側面図である。 図4は、段積み装置の一部を拡大して示した側面図である。 図5は、段積み装置に備わる台車の斜視図である。 図6は、H形鋼を荷卸しして搬送する様子を示した工程図である。 図7は、H形鋼を台車上のローラーコンベアから躯体側のローランコンベアに載せ換える様子を示した工程図である。 図8は、1番目の長尺梁を吊り上げるための吊り天秤及び可撓性線材を設置した状態を示した工程図である。 図9は、1番目の長尺梁を揚重した状態を示した工程図である。 図10は、1番目の長尺梁の下に2番目の長尺梁を搬送した状態を示した工程図である。 図11は、2番目の長尺梁を吊り上げるための吊り天秤及び可撓性線材を設置した状態を示した工程図である。 図12は、1番目及び2番目の長尺梁を揚重した状態を示した工程図である。 図13は、複数の長尺梁を揚重した状態を示した工程図である。 図14は、複数の長尺梁の下に支持台を設置した状態を示した工程図である。 図15は、複数の長尺梁の荷重を揚重機器から支持台に受け替えた状態を示した工程図である。 図16は、最上段の吊り天秤及び可撓性線材を取り外して、最上段の長尺梁をタワークレーンのフックブロックに玉掛けした状態を示した工程図である。 図17は、最上段の吊り天秤をタワークレーンによって揚重する様子を示した工程図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
1.段積み装置の構成
図1は、建設中の建築物の躯体1とともに段積み装置を示した斜視図である。図2は段積み装置の正面図であり、図3は段積み装置の側面図である。図4は段積み装置の一部を拡大して示した側面図である。
躯体1の内側には、マストクライミング方式又はフロアクライミング方式のタワークレーンがその躯体1の上端から突き出るように立設されている。なお、タワークレーンが躯体1の外側に立設されていてもよい。
段積み装置は、揚重機10、2本のレール11、台車12A,12B、2台のローラーコンベア(第二搬送装置)13A,2台のローラーコンベア(第二搬送装置)13B、2台のローラーコンベア(搬送装置)23A、2台のローラーコンベア(搬送装置)23B、ガイド支柱41A,41B、複数の吊り天秤(吊り治具)51A、複数の吊り天秤51B、複数対の可撓性線材54A、複数対の可撓性線材54B、架台31A,32B及び揚重機器32A,32B等を備える。
揚重機10は、躯体1の付近の荷卸し場3に設置されている。図1及び図2に示す例では、揚重機10がテルハクレーンである。但し、揚重機10は、貨物自動車の荷台から積載物を揚重して、荷卸する機器であれば、例えばジブクレーン、橋形クレーン、天井クレーン又は移動式クレーンであってもよい。
互いに平行な2本のレール11は、躯体1の脇の狭隘領域4の地面(覆工板、床版等を含む意。以下、同じ。)に敷設されている。これらレール11は、荷卸し場3から躯体1の脇まで延在している。以下では、レール11が延在する方向をX方向(第二方向)という。
これらレール11には、第一台車12A及び第二台車12Bがレール11に沿って走行可能に設けられている。図5に示すように、第一台車12A上には、2台のローラーコンベア13Aが並列されるように設置されている。ローラーコンベア13Aの搬送方向は、台車12Aの走行方向に対して直交する方向、つまり、躯体1に対して接離する方向である。図2に示すように、第二台車12Bにも同様にして、2台の並列なローラーコンベア13Bが設置されている。以下では、ローラーコンベア13A,13Bの搬送方向をY方向という。Y方向(第一方向)は、X方向に対して直交する方向である。
図1〜図3に示すように、レール11と躯体1との間の地面には、2台のローラーコンベア23Aと2台のローラーコンベア23Bが設置されている。ローラーコンベア23Aがローラーコンベア23Bよりも荷卸し場3から離れた位置に設置されており、これらローラーコンベア23A,23BはX方向に間隔を置いた状態で並列されている。2台のローラーコンベア23Aの間の間隔が2台のローラーコンベア13Aの間の間隔に等しく、2台のローラーコンベア23Bの間の間隔が2台のローラーコンベア13Bの間の間隔に等しい。これらローラーコンベア23A,23Bの搬送方向はY方向である。
ローラーコンベア23A,23Bの躯体1側の端部の上方において、2台の架台31A,31Bが躯体1の側面に組み付けられている。架台31A,31Bには揚重機器32A,32B及び第二揚重機器97A,97Bが設置されている。揚重機器32A,32Bから繰り出されて垂下するワイヤ33A,33Bにはフック34A,34Bが取り付けられている。揚重機器32A,32B及び第二揚重機器97A,97Bは例えばホイスト、電気チェーンブロック又はウィンチ等である。
また、架台31A,31Bと躯体1の上端部との間には、ガイドワイヤ98が躯体1の側面に対して略平行に張設されている。
架台31A,31Bの下方において、ガイド支柱41A,41Bが地面に立設されている。具体的には、ガイド支柱41A,41Bの下端が地面に固定され、ガイド支柱41A,41Bの上端が揚重機器32A,32Bの後ろ側(躯体1側)において躯体1又は架台31A,31Bに固定され、ガイド支柱41A,41Bと躯体1との間には仮設梁(図示略)が架設されている。そのため、ローラーコンベア23A,23Bがガイド支柱41A,41Bの根元部分近傍とレール11との間に配置されている。
ガイド支柱41A,41Bと躯体1との側面の間にはスペースが存在し、そのスペースには作業足場(図示略)が建てられている。
ガイド支柱41Aには、H形鋼からなる複数の吊り天秤(吊り治具)51Aがガイド支柱41Aに沿って上下方向に移動可能に支持されている。具体的には、図4に示すように、吊り天秤51Aの端部にスライダ52Aが設けられ、ガイド支柱41Aがそのスライダ52Aに上下に挿入され、ガイド支柱41A周りのスライダ52Aの径方向荷重及び周方向荷重がガイド支柱41Aに受けられている。これによりスライダ52Aがガイド支柱41Aに沿って上下にスライド可能に設けられている。なお、スライダ52Aの内面に、スライダ52Aの昇降に伴って転動するローラーが設けられていてもよい。
スライダ52Aはガイド支柱41Aに対して着脱可能に構成されている。吊り天秤51Aがスライダ52Aによってガイド支柱41Aに取り付けられた状態では、その吊り天秤51Aが躯体1から離れる向きにガイド支柱41Aから略水平に延出する。これら吊り天秤51Aが互いにほぼ平行な状態で上下に配列されている。
ガイド支柱41A,吊り天秤51A及びスライダ52Aと同様にして、図2に示すように、吊り天秤51Bがスライダ52Bによってガイド支柱41Bに上下動可能に支持されている。
上下に隣り合う吊り天秤51Aが、2本の可撓性線材(例えば、吊りワイヤ、吊りチェーン又は吊りベルト)54Aによって連結され、下側の吊り天秤51Aが可撓性線材54Aによってその上側の吊り天秤51Aから吊り下げられる。可撓性線材54Aは吊り天秤51Aに対して着脱可能に構成される。上下に隣り合う吊り天秤51Aを連結した2本の可撓性線材54Aは吊り天秤51Aの延在方向に互いに離間している。それら2本の可撓性線材54Aの間に長尺梁90が配されている。その長尺梁90はその下の吊り天秤51Aによって支持される。
同様にして、上下に隣り合う吊り天秤51Bが2本の可撓性線材54Bによって連結されている。それら2本の可撓性線材54Bの間に長尺梁90がその下の吊り天秤51Bによって支持される。よって、長尺梁90は吊り天秤51Aと吊り天秤51Bの間に掛け渡された状態で支持される。
最上段の吊り天秤51Aがスリング58Aによって揚重機器32Aのフック34Aから吊り下げられ、揚重機器32Aによって複数の吊り天秤51Aが昇降される。同様にして、複数の吊り天秤51Bが揚重機器32Bによって昇降される(図2参照)
2.長尺梁の段積み
複数の長尺梁90をガイド支柱41A,41Bに沿って段積みする方法について説明する。
(1)最初の長尺梁の作製、搬送及び吊り上げ
まず、図6に示すように、第一台車12A及び第二台車12Bを荷卸し場3まで移動させる。
次に、H形鋼からなる台座95A(図5参照)を第一台車12Aのローラーコンベア13A上に載置して、台座95Aをローラーコンベア13A又は第一台車12Aに仮固定する。
次に、揚重機10を用いて貨物自動車の荷台から第1のH形鋼90Aを第一台車12Aの台座95A上に荷卸しする。この際、H形鋼90Aのフランジを上下に向けるとともにウエブを立てて、H形鋼90Aの長手方向をレール11に対してほぼ平行にする。
そして、H形鋼90Aを台座95Aに仮止めする。
次に、第一台車12Aを走行させることによって、その上のH形鋼90Aを荷卸し場3からX方向に搬送する。これにより、荷卸し場3にスペースを確保する。
次に、第1のH形鋼90Aの場合と同様に、揚重機10を用いて貨物自動車の荷台から第2のH形鋼90Bを第二台車12Bの台座上に荷卸しする。
次に、第二台車12Bを走行させることによって、第2のH形鋼90Bを第1のH形鋼90Aに近づける。そして、これらH形鋼90A,90Bの小口同士を突き合わせて、これらH形鋼90A,90Bをジョイントボルトによって仮止めする。以下、H形鋼90A,90Bの連結体を長尺梁90という。
次に、台車12A,12Bを走行させることによって、H形鋼90A,90Bを躯体1の脇まで搬送する。この際、ローラーコンベア13Aとローラーコンベア23Aが、ローラーコンベア13Bとローラーコンベア23Bが一列になるように、台車12A,12Bの位置決めをする。
次に、図7に示すように、台座95A及びH形鋼90A,90Bをローラーコンベア13A,13Bによって搬送することによって、H形鋼90A及び台座95Aをローラーコンベア23Aに、H形鋼90B及び台座をローラーコンベア23Bに載せ換える。
次に、ジャッキ等により長尺梁90のむくり(キャンバー)を調整する。なお、台座95A及びH形鋼90A,90Bの載せ換え後に、台車12A,台車12Bを荷卸し場3まで移動させて、次のH形鋼90A,90Bの荷卸しに取りかかってもよい。
むくりの調整後、仮止めしたH形鋼90A,90Bの小口同士を溶接する。
次に、長尺梁90をローラーコンベア23A,23Bによってガイド支柱41A,41B及び躯体1に向けて搬送する。これにより、長尺梁90を揚重機器32A,32Bの下方に位置させる。
以上のように台車12A,12B及びローラーコンベア13A,13B,23A,23Bを用いたので、狭隘な領域2でもH形鋼90A,90Bの搬送や接合をすることができる。
次に、長尺梁90に親綱支柱92(図1参照)及び親綱(図示略)を取り付ける。
次に、図8に示すように、2体の吊り天秤51Aをスライダ52Aによってガイド支柱41Aに取り付けて、上の吊り天秤51Aを長尺梁90の上に位置させ、下の吊り天秤51Aを長尺梁90の下に位置させる。そして、これら吊り天秤51Aを2本の可撓性線材54Aによって連結する。この際、長尺梁90の幅方向両側に可撓性線材54Aをそれぞれ配置させるので、長尺梁90を上下の吊り天秤51A及び両側の可撓性線材54Aによって囲う。
同様にして、2体の吊り天秤51Bをガイド支柱41Bに取り付けて、これら吊り天秤51Bを2本の可撓性線材54Bによって連結することによって、長尺梁90を上下の吊り天秤51B及び両側の可撓性線材54Bによって囲う。
次に、長尺梁90の上側の吊り天秤51Aをスリング58Aによってフック34Aに掛ける。もう一方の上側の吊り天秤51Bも同様にする。
次に、台座95Aと長尺梁90の仮止めを解除する。
そして、図9に示すように、揚重機器32A,32Bによって吊り天秤51A,51Bを吊り上げて、長尺梁90をその下の吊り天秤51A,51Bに掛け渡した状態で上昇させる。長尺梁90の上昇距離は長尺梁90の高さ以上、可撓性線材54A,54Bの長さ以下程度とする。
(2)2番目以降の長尺梁の作製、搬送及び吊り上げ
最初の長尺梁90の場合と同様にして、2番目の長尺梁90用のH形鋼90A,90Bを荷卸しして、これらを接合するとともに、図10に示すように、2番目の長尺梁90を最初の長尺梁90の下方にまで搬送する。
そして、図11に示すように、新たな次の吊り天秤51A,51Bをガイド支柱41A,41Bに取り付けて、それら吊り天秤51A,51Bを2番目の長尺梁90の下側に位置させる。次に、2番目の長尺梁90の上側の吊り天秤51A,51B(これらの吊り天秤51A,51Bの上に最初の長尺梁90が載置されている)と下側の吊り天秤51A,51Bを可撓性線材54A,54Bによって連結する。そして、図12に示すように、揚重機器32A,32Bによって最初の長尺梁90とともに2番目の長尺梁90を吊り上げて、上から2番目の可撓性線材54A,54B及び上から3番目の吊り天秤51A,51Bによって2番目の長尺梁90を最初の長尺梁90の下に懸下する。
3番目以降の長尺梁90も同様にして作製、搬送及び吊り上げることによって、これら長尺梁90を下から嵩増しする(図13参照)。
以上のような複数の長尺梁90の段積み作業中、タワークレーンを他の用途(例えば、外装材等の揚重)に利用することができる。そのため、建築物の工期短縮及び建造コスト削減を図ることができる。
また、段積み装置を用いたので、タワークレーンによる揚重の前に複数の長尺梁90を狭隘な領域2に仮置きすることができる。
(3)荷重の受け替え
以上のようにして、複数の長尺梁90を下から積み増した後、図14に示すように、これら長尺梁90の下方の地面に複数の支持台(例えば、高さ調整可能なジャッキ)96を設置する。ここで、支持台96の設置場所をローラーコンベア23A,23Bの間や脇であり、設置された支持台96の上面がローラーコンベア23A,23Bの上面よりも高い位置にある。なお、図14及び次の図15では、支持台96を見やすくするために、ローラーコンベア23A,23B及び台車12A,台車12Bの図示を省略する。
次に、図15に示すように、揚重機器32A,32Bによって下降させて、長尺梁90を支持台96上に積み上げる。これにより、これら長尺梁90の荷重を揚重機器32A,32Bから、支持台96を介した地面に受け替える。ここで、最下段の長尺梁90が支持台96上に載置され、長尺梁90と吊り天秤51A,51Bが支持台96上に交互に積み上げられ、最下段の長尺梁90が支持台96上に載置され、最下段の吊り天秤51A,51Bが懸下した状態となる。なお、最下段の吊り天秤51A,51Bが支持台96上に載置され、最下段の吊り天秤51A,51Bの上に長尺梁90と吊り天秤51A,51Bが交互に積み上げられてもよい。
吊り天秤51A,51Bがガイド支柱41A,41Bに支持されているので、交互に積み上がった長尺梁90と吊り天秤51A,51Bの崩落を抑制できる。
段積みした長尺梁90を長時間留置する場合には、長尺梁90の荷重が支持台96を介して地面に受けられた状態に維持する。
なお、支持台96を使用せずに、長尺梁90をローラーコンベア23A,23Bに載置して、これら長尺梁90の荷重をローラーコンベア23A,23Bを介して地面に受け替えてもよい。また、ローラーコンベア23A,23Bを一時的に退避させて、これら長尺梁90の荷重を狭隘領域4の地面に直接受け替えてもよい。
3.長尺梁の揚重(取出)
段積みされた長尺梁90の荷重が揚重機器32A,32Bに受けられている場合には、上述したようにこれら長尺梁90の荷重を揚重機器32A,32Bから支持台96を介して地面に受け替える(図15参照)。
次に、図16に示すように、タワークレーンのフックブロック99に最上段の長尺梁90を玉掛けした後、最上段の吊り天秤51A,51B及びその下の可撓性線材54A,54Bを上から2番目の吊り天秤51A,51Bから外す。取り外した吊り天秤51A,51B及び可撓性線材51A,51Bを揚重機器32A,32Bとは第二揚重機器97A,97Bによって地面に下降させる。また、最上段の長尺梁90から親綱支柱92を取り外す。
次に、図17に示すように、タワークレーンによって最上段の長尺梁90を揚重する。この際、長尺梁90の回転防止のため、長尺梁90をガイドワイヤ98に沿って上昇させる。
以後、同様にして、残りの長尺梁90も上から順に揚重する。
4.効果
以上の実施の形態によれば、次のような効果が生じる。
(1) ガイド支柱41A,41B、吊り天秤51A,51B、可撓性線材54A,54B及び揚重機器32A,32Bを利用して、建設中の躯体1の脇に複数の長尺梁90を段積みすることができる。それゆえ、レール11、台車12A,12B、揚重機10及びローラーコンベア23A,23B等の設置領域を建設中の躯体1の脇のスペースに確保することができ、その設置領域において各種の作業(荷卸し作業、搬送作業、ボルトジョイント作業、溶接作業等)を行える。
(2) 建設中の躯体1の脇に複数の長尺梁90を一旦仮置きするため、これら長尺梁90の作製(H形鋼90A,90Bの接合)を続け様に行える。また、長尺梁90の作製直後に長尺梁90をタワークレーンによって揚重する必要がなく、タワークレーンを他の部材の揚重作業に利用することができる。よって、建築物の工期短縮及び建造コスト削減を図ることができる。
(3) 揚重機器32A,32Bによって最上段の吊り天秤51A,51Bを吊り上げることによって最下段の長尺梁90を上昇させたため、その下に新たな長尺梁90を補充することができる。つまり、複数の長尺梁90を下から嵩増しすることができる。従って、既に積み重ねられた長尺梁90の上に新たな長尺梁を積み上げずに済む。よって、複数の長尺梁90の段積み作業を効率的に行える。
(4) 吊り天秤51A,51Bの水平方向の動きがガイド支柱41A,41Bによって拘束されているため、揚重機器32A,32Bによって長尺梁90を揚重する際に長尺梁90の水平方向の動きを抑制できる。また,長尺梁90を吊り天秤51Aと吊り天秤51Bとの間に掛け渡した状態で揚重するため、長尺梁90の姿勢が安定する。
(5) 吊り天秤51A,51Bがガイド支柱41A,41Bによって上下に案内されているため、長尺梁90を安定した姿勢で下降させることができる。それゆえ、長尺梁90と吊り天秤51A,51Bが支持台96上に交互に積み上げられてなる積層体を安定して形成することができ、その積層体の崩落も防止できる。
(6) 積み重ねられた長尺梁90の荷重を揚重機器32A,32Bから支持台96に受け替えることによって、これら長尺梁90を上から順に揚重することができる。
(7) 荷卸し場3に揚重機10が設置されているので、タワークレーンを利用せずとも、H形鋼90A,90Bの荷卸しをすることができる。
(8) レール11及び台車12A,台車12Bが設置されているので、H形鋼90A,90BのX方向の搬送を容易に行える。また、H形鋼90A,90Bの小口同士の突き合わせを容易に行える。
(9) 台車12A,12B上にローラーコンベア13A,13Bが設置されているので、台車12A,12Bからローラーコンベア23A,23Bへの長尺梁90の載せ替えを容易に行える。
5.変形例
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。以下に説明する変更点は、可能な限り組み合わせて適用してもよい。
(1) 3本以上のH形鋼を接合することによって長尺梁90を作製してもよい。この場合、H形鋼の数だけの台車をレール11上に準備する。
(2) 上記実施形態では、H形鋼90A,90Bを接合することによって長尺梁90を作製したが、他の形状の複数の形鋼(例えば、I形鋼、溝形鋼、L形鋼)又は複数の鋼管を接合することによって長尺梁90を作製してもよい。
(3) 上記実施形態では、2本のガイド支柱41A,41Bが立設され、吊り天秤51A,51Bがガイド支柱41A,41Bによって上下に案内されたが、3本以上のガイド支柱が立設され、吊り天秤がこれらガイド支柱によって上下に案内されてもよい。特に、長尺梁90の重量や長さが大きいほど、ガイド支柱の数も多くなる。
1…躯体、 12A,12B…台車、 13A,13B…ローラーコンベア(第二搬送装置)、 23A,23B…ローラーコンベア(搬送装置)、 41A,41B…ガイド支柱、 51A,51B…吊り天秤(吊り治具)、 54A,54B…可撓性線材(可撓性部材)、 32A,32B…揚重機器, 90…長尺梁(長尺材)、 90A,90B…H形鋼(分割体)

Claims (7)

  1. 複数の長尺材を段積みする段積み装置において、
    建設中の建築物の躯体の脇に立設されたガイド支柱と、
    前記ガイド支柱から水平に延出するよう前記ガイド支柱に設けられ、前記ガイド支柱によって上下に移動可能に案内され、上下に配列された複数の吊り治具と、
    前記複数の吊り治具の上下隣り同士の間に連結された可撓性部材と、
    前記複数の吊り治具の上方に設けられ、前記複数の吊り治具のうち最上段の吊り治具を懸下し、前記複数の吊り治具を昇降させる揚重機器と、を備え、
    前記複数の吊り治具の上下隣り同士の間に通された長尺材を、前記複数の吊り治具とともに前記揚重機器によって昇降させることを特徴とする段積み装置。
  2. 前記躯体の脇の地面に設置され、前記躯体に対して接離する第一方向に対して直交する第二方向に延びた状態の長尺材を前記第一方向に前記ガイド支柱の根元部近傍まで搬送する搬送装置を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の段積み装置。
  3. 前記第二方向に延在するよう前記躯体の脇の地面に敷設されたレールと、
    前記レール上を走行する複数の台車と、を更に備え、
    前記搬送装置が前記レールと前記ガイド支柱の根元部との間に設置され、長尺材の分割体が前記台車に積載された状態で前記台車により前記第二方向に搬送されることを特徴とする請求項2に記載の段積み装置。
  4. 前記台車上に搭載され、長尺材の分割体を前記第一方向に搬送する第二搬送装置を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の段積み装置。
  5. 複数の長尺材を段積みする方法において、
    建設中の建築物の躯体の脇に立設されたガイド支柱の根元部にまで前記複数の長尺材を順次搬送し、
    前記複数の長尺材のうち最初の長尺材を前記ガイド支柱の根元部まで搬送したら、前記ガイド支柱から水平に延出するよう前記ガイド支柱に上下動可能に設けられた2つの吊り治具を前記長尺材の上下に配し、可撓性部材によって前記2つの吊り治具を連結した後、前記2つの吊り治具のうち上側の吊り治具を懸下した揚重機器によって前記最初の長尺材を揚重し、
    前記複数の長尺材のうち2番目以降の長尺材を、先の長尺材の下に配された先の吊り治具の下側にまで搬送する毎に、前記ガイド支柱から水平に延出するように前記ガイド支柱に上下動可能に設けられた吊り治具を前記2番目以降の長尺材の下に配し、その吊り治具と前記先の吊り治具とを可撓性部材によって連結した後、前記揚重機器によって前記最初の長尺材とともに前記2番目以降の長尺材を揚重することを特徴とする段積み方法。
  6. 前記複数の長尺材のうち最後の長尺材を揚重したら、前記複数の長尺材を前記揚重機器によって下降してこれらの長尺材の荷重を前記揚重機器から地面に受け替えることを特徴とする請求項5に記載の段積み方法。
  7. 前記複数の長尺材の荷重の受け替え後に、上から順に吊り治具を外して長尺材をタワークレーンによって揚重することを特徴とする請求項6に記載の段積み方法。
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