JP2018084101A - 段積み装置及び段積み方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、建設中の建築物の躯体1とともに段積み装置を示した斜視図である。図2は段積み装置の正面図であり、図3は段積み装置の側面図である。図4は段積み装置の一部を拡大して示した側面図である。
互いに平行な2本のレール11は、躯体1の脇の狭隘領域4の地面(覆工板、床版等を含む意。以下、同じ。)に敷設されている。これらレール11は、荷卸し場3から躯体1の脇まで延在している。以下では、レール11が延在する方向をX方向(第二方向)という。
また、架台31A,31Bと躯体1の上端部との間には、ガイドワイヤ98が躯体1の側面に対して略平行に張設されている。
ガイド支柱41A,41Bと躯体1との側面の間にはスペースが存在し、そのスペースには作業足場(図示略)が建てられている。
同様にして、上下に隣り合う吊り天秤51Bが2本の可撓性線材54Bによって連結されている。それら2本の可撓性線材54Bの間に長尺梁90がその下の吊り天秤51Bによって支持される。よって、長尺梁90は吊り天秤51Aと吊り天秤51Bの間に掛け渡された状態で支持される。
複数の長尺梁90をガイド支柱41A,41Bに沿って段積みする方法について説明する。
まず、図6に示すように、第一台車12A及び第二台車12Bを荷卸し場3まで移動させる。
次に、H形鋼からなる台座95A(図5参照)を第一台車12Aのローラーコンベア13A上に載置して、台座95Aをローラーコンベア13A又は第一台車12Aに仮固定する。
次に、揚重機10を用いて貨物自動車の荷台から第1のH形鋼90Aを第一台車12Aの台座95A上に荷卸しする。この際、H形鋼90Aのフランジを上下に向けるとともにウエブを立てて、H形鋼90Aの長手方向をレール11に対してほぼ平行にする。
そして、H形鋼90Aを台座95Aに仮止めする。
次に、第二台車12Bを走行させることによって、第2のH形鋼90Bを第1のH形鋼90Aに近づける。そして、これらH形鋼90A,90Bの小口同士を突き合わせて、これらH形鋼90A,90Bをジョイントボルトによって仮止めする。以下、H形鋼90A,90Bの連結体を長尺梁90という。
次に、台座95Aと長尺梁90の仮止めを解除する。
そして、図9に示すように、揚重機器32A,32Bによって吊り天秤51A,51Bを吊り上げて、長尺梁90をその下の吊り天秤51A,51Bに掛け渡した状態で上昇させる。長尺梁90の上昇距離は長尺梁90の高さ以上、可撓性線材54A,54Bの長さ以下程度とする。
最初の長尺梁90の場合と同様にして、2番目の長尺梁90用のH形鋼90A,90Bを荷卸しして、これらを接合するとともに、図10に示すように、2番目の長尺梁90を最初の長尺梁90の下方にまで搬送する。
また、段積み装置を用いたので、タワークレーンによる揚重の前に複数の長尺梁90を狭隘な領域2に仮置きすることができる。
以上のようにして、複数の長尺梁90を下から積み増した後、図14に示すように、これら長尺梁90の下方の地面に複数の支持台(例えば、高さ調整可能なジャッキ)96を設置する。ここで、支持台96の設置場所をローラーコンベア23A,23Bの間や脇であり、設置された支持台96の上面がローラーコンベア23A,23Bの上面よりも高い位置にある。なお、図14及び次の図15では、支持台96を見やすくするために、ローラーコンベア23A,23B及び台車12A,台車12Bの図示を省略する。
段積みされた長尺梁90の荷重が揚重機器32A,32Bに受けられている場合には、上述したようにこれら長尺梁90の荷重を揚重機器32A,32Bから支持台96を介して地面に受け替える(図15参照)。
次に、図17に示すように、タワークレーンによって最上段の長尺梁90を揚重する。この際、長尺梁90の回転防止のため、長尺梁90をガイドワイヤ98に沿って上昇させる。
以後、同様にして、残りの長尺梁90も上から順に揚重する。
以上の実施の形態によれば、次のような効果が生じる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。以下に説明する変更点は、可能な限り組み合わせて適用してもよい。
Claims (7)
- 複数の長尺材を段積みする段積み装置において、
建設中の建築物の躯体の脇に立設されたガイド支柱と、
前記ガイド支柱から水平に延出するよう前記ガイド支柱に設けられ、前記ガイド支柱によって上下に移動可能に案内され、上下に配列された複数の吊り治具と、
前記複数の吊り治具の上下隣り同士の間に連結された可撓性部材と、
前記複数の吊り治具の上方に設けられ、前記複数の吊り治具のうち最上段の吊り治具を懸下し、前記複数の吊り治具を昇降させる揚重機器と、を備え、
前記複数の吊り治具の上下隣り同士の間に通された長尺材を、前記複数の吊り治具とともに前記揚重機器によって昇降させることを特徴とする段積み装置。 - 前記躯体の脇の地面に設置され、前記躯体に対して接離する第一方向に対して直交する第二方向に延びた状態の長尺材を前記第一方向に前記ガイド支柱の根元部近傍まで搬送する搬送装置を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の段積み装置。
- 前記第二方向に延在するよう前記躯体の脇の地面に敷設されたレールと、
前記レール上を走行する複数の台車と、を更に備え、
前記搬送装置が前記レールと前記ガイド支柱の根元部との間に設置され、長尺材の分割体が前記台車に積載された状態で前記台車により前記第二方向に搬送されることを特徴とする請求項2に記載の段積み装置。 - 前記台車上に搭載され、長尺材の分割体を前記第一方向に搬送する第二搬送装置を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の段積み装置。
- 複数の長尺材を段積みする方法において、
建設中の建築物の躯体の脇に立設されたガイド支柱の根元部にまで前記複数の長尺材を順次搬送し、
前記複数の長尺材のうち最初の長尺材を前記ガイド支柱の根元部まで搬送したら、前記ガイド支柱から水平に延出するよう前記ガイド支柱に上下動可能に設けられた2つの吊り治具を前記長尺材の上下に配し、可撓性部材によって前記2つの吊り治具を連結した後、前記2つの吊り治具のうち上側の吊り治具を懸下した揚重機器によって前記最初の長尺材を揚重し、
前記複数の長尺材のうち2番目以降の長尺材を、先の長尺材の下に配された先の吊り治具の下側にまで搬送する毎に、前記ガイド支柱から水平に延出するように前記ガイド支柱に上下動可能に設けられた吊り治具を前記2番目以降の長尺材の下に配し、その吊り治具と前記先の吊り治具とを可撓性部材によって連結した後、前記揚重機器によって前記最初の長尺材とともに前記2番目以降の長尺材を揚重することを特徴とする段積み方法。 - 前記複数の長尺材のうち最後の長尺材を揚重したら、前記複数の長尺材を前記揚重機器によって下降してこれらの長尺材の荷重を前記揚重機器から地面に受け替えることを特徴とする請求項5に記載の段積み方法。
- 前記複数の長尺材の荷重の受け替え後に、上から順に吊り治具を外して長尺材をタワークレーンによって揚重することを特徴とする請求項6に記載の段積み方法。
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JP7358298B2 (ja) | 2020-06-09 | 2023-10-10 | 株式会社Ihi | ボイラ用バックステーの付設方法 |
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