JP6116972B2 - コンクリート搬送装置 - Google Patents
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Description
そして、このダム堤体のコンクリート打設では、ケーブルクレーン、タワークレーン、テルハクレーン等を利用してコンクリートを上方に搬送するのが一般的である。
前記走行用架台は、前記マストに対して上下方向に回動可能あるいは昇降可能に設置することで、マストに対して上下動可能とすればよい。
このように、本発明に係るコンクリート搬送装置によれば、コンクリート搬送装置(マスト)の伸長に要する手間を低減することができ、ひいては、施工性の向上と、施工費の削減を図ることができる。
つまり、コンクリート台車によりダム堤体上にコンクリートを搬送している間に、コンクリートバケットによるコンクリートの搬送を行うことができるため効率がよい。
前記走行用架台の他端側は、既設のダム堤体の上部に配設することができる。
本発明の実施形態に係るコンクリート搬送装置1は、図1に示すように、マスト2と、昇降装置3と、走行用架台4と、支持フレーム5と、コンクリートバケット6と、コンクリート台車7とを備えている。
なお、マスト2の形状や構成は限定されるものではない。
基礎22は、鉄筋コンクリートにより構成されている。
なお、マスト2の基礎構造は限定されるものではない。
マスト2同士の間に形成された隙間は、コンクリートバケット6や各資材等の運搬路として使用する。なお、マスト2の本数は限定されるものではない。
また、図3に示すように、マスト2には、走行架台用フレーム8が設置されており、マスト2から横方向(ダム堤体D方向)に延設された走行用架台4を支持している。走行架台用フレーム8は、着脱自在である。
なお、ガイドは必要に応じて配設すればよく、省略してもよい。
水平支持材23は、2本のマスト2,2に周設された支持材枠23aを介してマスト2に固定されている。
なお、水平支持材23の配置や固定方法は限定されるものではない。また、コンクリート搬送装置1が自立可能であれば、水平支持材23は必ずしも使用する必要はない。
昇降装置3は、吊り具31と、やぐら状のトップフレーム32と、補助吊り具33と補助吊り具用レール34とを備えて構成されている。
吊り具31は、トップフレーム32から吊り下げられている。
ガイドローラー31dは、マスト2の側面に形成されたガイド(図示略)を走行する。
なお、ガイドローラー31dの数や配置は限定されるものではない。また、ガイドローラー31dおよびローラー支持部材31bは、必要に応じて配設すればよく、省略してもよい。
トップフレーム32の下端部は、マスト2の上端部に設置された支持フレーム5に固定されている。
そのため、補助吊り具33は、吊り具31により輸送された資材等を、マスト2上に移動させることができる。
図6に示すように、走行用架台4の一端は、2本のマスト2,2の間に配設されている。また、走行用架台4の他端は、ダム堤体Dの上部に配設される。
走行架台用フレーム8の下面からは、貫通孔が形成された支持板81が垂れ下がっている。
なお、走行用架台4のマスト2への取り付け方法は限定されるものではない。
走行用架台4は、起伏ウィンチ92により起伏ワイヤー93の長さを調節することで、マスト2に対して回動する。本実施形態では、トップフレーム32に起伏ウィンチ92を設置しているが、起伏ウィンチ92の設置箇所は限定されない。また、走行用架台4を回動させる装置(動力源)は、ウィンチに限定されるものではない。
脚材47は、ダム堤体上に立設されるものであり、走行レール41から下方に向かって延出している。
走行用架台4の一端側の開口40には、吊り具31のガイドローラー31dに対応して、ガイド41aが設置されている。
つまり、下支持フレーム52は、走行架台用フレーム8を介して走行用架台4を支持している。
ジャッキ53は、マスト2が伸長した際に、上支持フレーム51を介して昇降装置3を上方に押し上げるとともに、下支持フレーム52を介して走行用架台4を上方に引き上げる。
コンクリートバケット6の底部は開閉可能に構成されており、コンクリートを積載した状態でマスト2の上部まで移動した後、コンクリート台車7の上方において底部を開くことで、コンクリートをコンクリート台車7に投入する。
バケット据付台車71には、走行架台4上を走行する複数の走行車輪72が軸支されている。
バケット73の底部は、開閉シリンダ75を操作することにより開閉する。
ダム堤体Dを構築しはじめた初期段階においては、河床よりも高い位置から輸送されたコンクリートを、コンクリート搬送装置1を利用して河床へと輸送する。
コンクリートバケット6にコンクリートを投入する際には、バケット受床24によりコンクリートバケット6を支持している。
走行架台用フレーム8が下支持フレーム52に連結可能な位置まで上昇したら、走行架台用フレーム8を下支持フレーム52に連結する。
マスト2の高さの上昇に伴い、水平支持材23を適宜配置する。
マスト部材21は、コンクリート搬送装置1を利用して、マスト2の上端に輸送する。
そして、マスト2同士の間の搬送路を利用して、マスト部材21をマスト2の上端よりも高い位置まで吊り上げる。
次に、マスト部材21を仮受け梁54上に載置し、吊り具31から取り外す。
そして、マスト2の上端にマスト部材21を配置するとともに固定し、マスト2の高さを上昇させる。
上支持フレーム51は、図11に示すように、治具を取り外してマスト2から分離させた状態で、ジャッキ53を伸ばすことで、マスト2の上端部にまで上昇させる。このとき、トップフレーム31は上支持フレーム51に固定されているため、上支持フレーム51とともに上昇する。
続いて、ジャッキ53を縮めることで、下支持フレーム52を上昇させる。
このとき、走行用架台4は、走行架台用フレーム8を介して下支持フレーム52に連結されているため、下支持フレーム52とともに上昇する。
また、別途揚重機を配置する場合に比べて、省スペース化が可能である。
2 マスト
3 昇降装置
4 走行用架台
40 開口
5 支持フレーム
51 上支持フレーム
52 下支持フレーム
53 ジャッキ
6 コンクリートバケット
7 コンクリート台車
Claims (5)
- マストと、
前記マストに沿って移動するコンクリートバケットと、
前記コンクリートバケットを保持する吊り具を備えた昇降装置と、
前記マストから横方向に延びる走行用架台と、
前記走行用架台を走行するコンクリート台車と、を備えるコンクリート搬送装置であって、
前記吊り具は、巻上ウィンチを駆動させることにより前記マストに沿って上下動し、
前記走行用架台は、前記マストに対して上下動可能であることを特徴とする、コンクリート搬送装置。 - 前記走行用架台は、前記マストに対して上下方向に回動可能であることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリート搬送装置。
- 前記マストは、上方向に伸長可能に構成されており、
前記昇降装置は、上支持フレームを介して前記マストに連結されており、
前記走行用架台は、前記上支持フレームの下方に配置された下支持フレームを介して前記マストに連結されており、
前記上支持フレームと前記下支持フレームとの間に前記マストが伸長した際、前記昇降装置を上方に押し上げるとともに、前記走行用架台を上方に引き上げるジャッキが配置されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のコンクリート搬送装置。 - 前記走行用架台の一端側には、前記コンクリートバケットが通過可能な開口が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコンクリート搬送装置。
- 前記走行用架台の他端側が、既設のダム堤体の上部に配設されることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のコンクリート搬送装置。
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