JP2014190107A - 橋桁の架設方法、撤去方法、および橋桁工事用装置 - Google Patents

橋桁の架設方法、撤去方法、および橋桁工事用装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現場での作業時間を短縮することができる橋桁の架設方法、撤去方法、およびその方法に用いる橋桁工事用装置を提供する。
【解決手段】梁部32と一対の脚部34A,34Bとローラ35とトロリー38とを有し、門形をなす架設装置30と、回転支持台20と、運搬台車10と、を備える橋桁工事用装置1を用いる方法であって、梁部32が運搬方向に沿って延びる向きで回転支持台20に支持された架設装置30を運搬台車10によって作業現場まで搬入する搬入工程と、回転支持台20を回転させることで回転支持台20に支持された架設装置30の梁部32を運搬方向と直交する方向きとする回転工程と、脚部34A,34Bを伸ばしてローラ35を設置させる設置工程と、梁部32と回転支持台20との間を離間させる離間工程と、架設する橋桁Gをトロリー38に吊り下げる吊り下げ工程と、架設する橋桁Gをトロリー38から取り外す取り外し工程とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、橋桁の架設方法、撤去方法、および橋桁工事用装置に関する。
工場から輸送された橋桁を現場で設置する架設工法の一種として、橋桁を架設する架設位置またはその近くに橋桁を積載した橋桁工事用装置を搬入して設置することで、その橋桁工事用装置を用いて架設位置に橋桁を設置する工法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2007−146443号公報
しかしながら、上記のような橋桁を積載した橋桁工事用装置を用いた橋桁の架設作業や撤去作業において、複数の橋桁を架設または撤去する場合、橋桁を架設または撤去するごとに橋桁工事用装置を搬入および設置しなければならなかった。このため、複数の橋桁を架設または撤去するために作業時間が長くなることがあった。
本明細書で開示される技術は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本明細書で開示される技術では、現場での作業時間を短縮することができる橋桁の架設方法、撤去方法、およびその方法に用いる橋桁工事用装置を提供することを目的とする。
本明細書で開示される技術は、梁状に延びる梁部と、該梁部から下方に延びる一対の脚部と、該一対の脚部の下端に設けられた設置部と、前記梁部から下方に延びるとともに橋桁を吊り下げ可能な吊り下げ部と、を有し、前記梁部と前記一対の脚部とによって門形をなす架設装置と、上下方向に沿った軸周りに回転可能とされ、前記一対の脚部が下方に延びた状態で前記梁部が載置されることで前記架設装置を支持する回転支持機構と、前記回転支持機構に支持された前記架設装置のうち少なくとも前記設置部を上下方向に昇降させる昇降機構と、前記回転支持機構に支持された前記架設装置を運搬可能な運搬機構と、を備える橋桁工事用装置を用いて架設位置に橋桁を架設する方法であって、前記梁部が前記運搬機構の運搬方向に沿って延びる向きとされた状態で前記回転支持機構に支持された前記架設装置を前記運搬機構によって作業現場まで搬入する搬入工程と、前記搬入工程の後に、前記回転支持機構を回転させることで該回転支持機構に支持された前記架設装置の前記梁部を前記運搬機構の運搬方向と直交する方向に延びる向きとする回転工程と、前記回転工程の後に、前記昇降機構によって前記設置部を設置させる設置工程と、前記設置工程の後に、前記昇降機構によって前記梁部と前記回転支持機構との間を離間させる離間工程と、前記離間工程の後に、架設する前記橋桁を前記吊り下げ部に吊り下げる吊り下げ工程と、前記吊り下げ工程の後に、架設する前記橋桁を前記吊り下げ部から取り外す取り外し工程と、を備える橋桁の架設方法に関する。
上記の橋桁の架設方法では、橋桁工事用装置を用いて門形の架設装置を設置することで、門形の架設装置の直下に運搬機構を搬入することができる。これにより、設置された架設装置の直下に橋桁等を積載した運搬機構を複数回搬入させることができ、橋桁工事用装置を用いて架設装置を一旦設置するのみで、その架設装置によって複数の橋桁を架設することができる。その結果、橋桁の架設作業に伴う作業時間を短縮することができる。さらに、上記の橋桁の架設方法では、架設装置を運搬機構によって作業現場まで搬入する際には、梁部が運搬機構の運搬方向に沿って延びる向きとされた状態で架設装置が搬入される。そして、架設装置を設置する際には、回転支持機構を回転させることで、積載された架設装置の梁部を運搬機構の運搬方向と直交する方向に延びる向きとし、その後、昇降機構によって架設装置を設置する。このため、門形とされた架設装置を運搬機構によって作業現場まで搬入する際に、架設装置の側方や下方が他の障害物と接触し難いものとなる。その結果、架設装置の運搬を容易に行うことができ、架設装置の運搬作業に伴う作業時間を短縮することもできる。以上のように、上記の橋桁の架設方法では、橋桁工事用装置を用いて門形の架設装置を設置することで、現場での作業時間を短縮することが可能となる。
前記設置部がローラとされた前記架設装置を備える前記橋桁工事用装置を用いた請求項1に記載の橋桁の架設方法であって、前記設置工程では、前記運搬機構の運搬方向に沿って敷設された仮設レール上に前記ローラを設置することで、前記設置された前記架設装置を前記ローラによって前記仮設レール上で移動可能としてもよい。
この架設方法によると、設置された架設装置の吊り下げ部に橋桁を吊り下げた状態で、その架設装置を仮設レールに沿って移動させることができる。このため、例えば単線とされたレール上に橋桁を架設する場合であっても、複数の橋桁を架設する作業を効率的に行うことができる。これにより、現場での作業時間を一層短縮することができる。
前記梁部上に配され、該梁部の延びる方向に沿って前記吊り下げ部を移動可能とする吊り下げ部移動機構を有する前記架設装置を備える前記橋桁工事用装置を用いた上記橋桁の架設方法であって、前記離間工程の後に、前記吊り下げ部移動機構を可動させて前記吊り下げ部を前記運搬機構の側方に移動させる、吊り下げ部移動工程をさらに備えてもよい。
この架設方法によると、設置された架設装置の吊り下げ部に橋桁を吊り下げた状態で、その吊り下げられた橋桁を吊り下げ部移動機構によって側方に移動させることができる。このため、例えば複線とされたレール上に橋桁を架設する場合であっても、複数の橋桁を架設する作業を効率的に行うことができる。これにより、現場での作業時間を一層短縮することができる。
上記橋桁の架設方法では、前記一対の脚部が上下方向に伸縮する機構とされた前記昇降機構を備える前記橋桁工事用装置を用いてもよい。
この架設方法によると、一対の脚部の伸びる長さを調節することで、梁部を運搬機構に積載された回転支持機構の上面よりも高いものとすることができる。これにより、例えば、運搬機構に積載された回転支持機構の上面よりも高い高さとされた他の運搬機構を門形の架設装置の下に通過させることができる。その結果、橋桁の架設作業を一層効率的に行うことができ、現場での作業時間を一層短縮することができる。
本明細書で開示される他の技術は、梁状に延びる梁部と、該梁部の両端から下方に延びる一対の脚部と、該一対の脚部の下端に設けられた設置部と、前記梁部から下方に延びるとともに橋桁を吊り下げ可能な吊り下げ部と、を有し、前記梁部と前記一対の脚部とによって門形をなす架設装置と、上下方向に沿った軸周りに回転可能とされ、前記一対の脚部が下方に延びた状態で前記梁部が載置されることで前記架設装置を支持する回転支持機構と、前記回転支持機構に支持された前記架設装置のうち少なくとも前記設置部を上下方向に昇降させる昇降機構と、前記回転支持機構に支持された前記架設装置を運搬可能な運搬機構と、を備える橋桁工事用装置を用いて撤去位置から橋桁を撤去する方法であって、前記梁部が前記運搬機構の運搬方向に沿って延びる向きとされた状態で前記回転支持機構に支持された前記架設装置を前記運搬機構によって作業現場まで搬入する搬入工程と、前記搬入工程の後に、前記回転支持機構を回転させることで該回転支持機構に支持された前記架設装置の前記梁部を前記運搬機構の運搬方向と直交する方向に延びる向きとする回転工程と、前記回転工程の後に、前記昇降機構によって前記設置部を設置させる設置工程と、前記設置工程の後に、前記昇降機構によって前記梁部と前記回転支持機構との間を離間させる離間工程と、前記離間工程の後に、前記吊り下げ部に撤去する前記橋桁を吊り下げる吊り下げ工程と、前記吊り下げ工程の後に、前記吊り下げ部から撤去する前記橋桁を取り外す取り外し工程と、を備える橋桁の撤去方法に関する。
上記の橋桁の撤去方法では、橋桁工事用装置を用いて門形の架設装置を設置することで、門形の架設装置の直下に運搬機構を搬入することができる。これにより、設置された架設装置の直下に撤去した橋桁等を搭載するために運搬機構を複数回搬入させることができ、橋桁工事用装置を用いて架設装置を一旦設置するのみで、その架設装置によって複数の橋桁を撤去することができる。その結果、橋桁の撤去作業に伴う作業時間を短縮することができる。さらに、上記の橋桁の撤去方法では、架設装置を運搬機構によって作業現場まで搬入する際には、梁部が運搬機構の運搬方向に沿って延びる向きとされた状態で搬入される。そして、架設装置を設置する際には、回転支持機構を回転させることで、積載された架設装置の梁部を運搬機構の運搬方向と直交する方向に延びる向きとし、その後、昇降機構によって架設装置を設置する。このため、門形とされた架設装置を運搬機構によって作業現場まで搬入する際に、架設装置の側方や下方が他の障害物と接触し難いものとなる。その結果、架設装置の運搬を容易に行うことができ、架設装置の運搬作業に伴う作業時間を短縮することもできる。以上のように、上記の橋桁の撤去方法では、橋桁工事用装置を用いて門形の架設装置を設置することで、現場での作業時間を短縮することが可能となる。
前記設置部がローラとされた前記架設装置を備える前記橋桁工事用装置を用いた上記橋桁の撤去方法であって、前記設置工程では、前記運搬機構の運搬方向に沿って敷設された仮設レール上に前記ローラを設置することで、前記設置された前記架設装置を前記ローラによって前記仮設レール上で移動可能としてもよい。
この撤去方法によると、設置された架設装置の吊り下げ部に橋桁を吊り下げた状態で、その架設装置を仮設レールに沿って移動させることができる。このため、例えば単線とされたレール上から橋桁を撤去する場合であっても、複数の橋桁を撤去する作業を効率的に行うことができる。これにより、現場での作業時間を一層短縮することができる。
前記梁部上に配され、該梁部の延びる方向に沿って前記吊り下げ部を移動可能とする吊り下げ部移動機構を有する前記架設装置を備える前記橋桁工事用装置を用いた上記橋桁の撤去方法であって、前記吊り下げ工程の後に、前記吊り下げ部移動機構を可動させて前記吊り下げ部を前記運搬機構の側方に移動させる、吊り下げ部移動工程をさらに備えてもよい。
この撤去方法によると、設置された架設装置の吊り下げ部に橋桁を吊り下げた状態で、その吊り下げられた橋桁を吊り下げ部移動機構によって側方に移動させることができる。このため、例えば複線とされたレール上から橋桁を撤去する場合であっても、複数の橋桁を撤去する作業を効率的に行うことができる。これにより、現場での作業時間を一層短縮することができる。
上記橋桁の撤去方法では、前記一対の脚部が上下方向に伸縮する機構とされた前記昇降機構を備える前記橋桁工事用装置を用いてもよい。
この撤去方法によると、一対の脚部の伸びる長さを調節することで、梁部を運搬機構に積載された回転支持機構の上面よりも高いものとすることができる。これにより、例えば、運搬機構に積載された回転支持機構の上面よりも高い高さとされた他の運搬機構を門形の架設装置の下に通過させることができる。その結果、橋桁の撤去作業を一層効率的に行うことができ、現場での作業時間を一層短縮することができる。
本明細書で開示される他の技術は、梁状に延びる梁部と、該梁部の両端から下方に延びる一対の脚部と、該一対の脚部の下端に設けられた設置部と、前記梁部から下方に延びるとともに橋桁を吊り下げ可能な吊り下げ部と、を有し、前記梁部と前記一対の脚部とによって門形をなす架設装置と、上下方向に沿った軸周りに回転可能とされ、前記一対の脚部が下方に延びた状態で前記梁部が載置されることで前記架設装置を支持する回転支持機構と、前記回転支持機構に支持された前記架設装置のうち少なくとも前記設置部を上下方向に昇降させる昇降機構と、前記回転支持機構に支持された前記架設装置を縦方向に運搬可能な運搬機構と、を備える橋桁工事用装置に関する。
上記の橋桁工事用装置によると、運搬機構によって門形の架設装置を作業まで搬入し、その架設装置を設置することができる。そして、設置された門形の架設装置の直下に運搬機構を搬入することができる。これにより、設置された架設装置の直下に橋桁等を積載した運搬機構を複数回搬入させることができ、架設装置を一旦設置するのみで、その架設装置によって複数の橋桁を架設または撤去することができる。その結果、橋桁の架設作業または撤去作業に伴う作業時間を短縮することができる。さらに、上記の橋桁工事用装置では、架設装置を運搬機構によって搬入する際に、梁部が運搬機構の運搬方向に沿って延びる向きとされた状態で運搬することができる。そして、架設装置を設置する際に、回転支持機構を回転させることで、積載された架設装置の梁部を運搬機構の運搬方向と直交する方向に延びる向きとすることができる。その後、昇降機構によって架設装置を設置することができる。このため、門形とされた架設装置を運搬機構によって作業現場まで搬入する際に、架設装置の側方や下方が他の障害物と接触し難いものとなる。その結果、架設装置の運搬を容易に行うことができ、架設装置の運搬作業に伴う作業時間を短縮することもできる。以上のように、上記の橋桁工事用装置では、門形の架設装置を設置することで、現場での作業時間を短縮することが可能となる。
前記設置部はローラとされ、前記運搬機構の運搬方向に沿って敷設された仮設レール上に前記ローラを設置することで、前記設置された前記架設装置を前記仮設レール上で移動可能とされていてもよい。
この構成によると、設置された架設装置の吊り下げ部に橋桁を吊り下げた状態で、その架設装置を仮設レールに沿って移動させることができる。このため、例えば単線とされたレール上に橋桁を架設する場合や単線とされたレール上から橋桁を撤去する場合であっても、複数の橋桁を架設または撤去する作業を効率的に行うことができる。これにより、現場での作業時間を一層短縮することができる。
前記架設装置は、前記梁部上に配され、該梁部に沿って前記吊り下げ部を移動可能とする吊り下げ部移動機構を有してもよい。
この構成によると、設置された架設装置の吊り下げ部に橋桁を吊り下げた状態で、その吊り下げられた橋桁を吊り下げ部移動機構によって側方に移動させることができる。このため、例えば複線とされたレール上に橋桁を架設する場合や複線とされたレール上から橋桁を撤去する場合であっても、複数の橋桁を架設または撤去する作業を効率的に行うことができる。これにより、現場での作業時間を一層短縮することができる。
前記昇降機構は、前記一対の脚部が上下方向に伸縮する機構であってもよい。
この構成によると、一対の脚部の伸びる長さを調節することで、梁部を運搬機構に積載された回転支持機構の上面よりも高いものとすることができる。これにより、例えば、運搬機構に積載された回転支持機構の上面よりも高い高さとされた他の運搬機構を門形の架設装置の下に通過させることができる。その結果、橋桁の架設作業または撤去作業を一層効率的に行うことができ、現場での作業時間を一層短縮することができる。
本明細書で開示される技術によれば、現場での作業時間を短縮することができる橋桁の架設方法、撤去方法、およびその方法に用いる橋桁工事用装置を提供することができる。
実施形態1に係る搬入工程を表す側面図 図1の状態を上から視た平面図 図1の状態を後方から視た背面図 回転工程を表す側面図 図4の状態を上から視た平面図 図4の状態を後方から視た背面図 設置工程を表す背面図 離間工程を表す背面図 吊り下げ工程を表す平面図 吊り下げ工程を表す背面図 取り外し工程を表す平面図 吊り下げ工程の他の例を表す平面図 実施形態2に係る搬入工程を表す側面図 回転工程を表す側面図 取り外し工程を表す背面図 実施形態3において大型橋桁を搬入する工程を表す側面図 吊り下げ工程を表す側面図 取り外し工程を表す側面図 実施形態3の変形例に係る取り外し工程を表す側面図
<実施形態1>
図面を参照して、実施形態1に係る橋桁工事用装置1を用いた橋桁の架設方法および撤去方法について説明する。本実施形態では、鉄道の複線区間において、一方のレールR1から他方の線路R2(図2参照)に橋桁Gを架設する方法、および一方のレールR1において他方のレールR2から橋桁Gを撤去する方法、について説明する。以下、図1などの側面図および図2などの平面図において、図面の右側を前方とし、図面の左側を後方とする。
まず、橋桁工事用装置1の構成について説明する。橋桁工事用装置1は、架設位置P1(図11参照)への橋桁Gの架設、または撤去位置からの橋桁の撤去を行うための装置である。なお、図11において、参照符号B1は、一方のレールR1上に架けられた鉄橋B1を示しており、参照符号B2は、他方のレールR2上に架設工事中の鉄橋B2を示している。橋桁工事用装置1は、図1に示すように、運搬台車(運搬機構の一例)10と、回転支持台(回転支持機構の一例)20と、架設装置30と、を備えている。
運搬台車10は、積載物を運搬するための台車であり、図1に示す運搬台車10上には、回転支持台20、架設装置30、橋桁Gが積載されている。本実施形態では、運搬台車10は、既存のレールR1上を走行するようになっている。運搬台車10の前方端部にはモーターカー12が連結されており、運搬台車10を含む橋桁工事用装置1は、このモーターカー12によって牽引されるようになっている。モーターカー12に牽引させることで、運搬台車10を含む橋桁工事用装置1をレールR1に沿って前後方向に移動させることが可能となっている。
運搬台車10上には、2つの橋桁Gが載置されている。これらの橋桁Gは、橋桁の架設工事において架設位置P1に架設される新設の橋桁G(橋桁の撤去工事の際には撤去位置から撤去された橋桁G)である。
また、運搬台車10上には、回転支持台20が載置されている。回転支持台20は円柱状をなしており、上下方向に延びる軸線(図1及び図6に示す一点鎖線)周りに回転させることが可能となっている(図1に示す矢印参照)。回転支持台20の上面および下面はいずれも平坦面とされており、回転支持台20の上面には架設装置30が載置されている。
架設装置30は、水平方向に沿って梁状に延びる梁部32と、梁部32から下方に延びる一対の脚部34A,34Bと、を備えており、全体として門形をなしている。このうち梁部32が回転支持台20の上面に載置されることで、架設装置30の全体が回転支持台20によって支持されている。なお、回転支持台20は、架設装置30を支持した状態でその上面を回転させることが可能となっている。
梁部32は角柱状をなしており、運搬台車10の運搬方向(レールR1の延びる方向)に沿って延びる向きで回転支持台20の上面に載置されている。なお、梁部32は、一方が偏った長さで回転支持台20の上面に載置されている。梁部32のうち、回転支持台20からの長さが短い側の端部には、カウンターウエイト36が設けられており、このカウンターウエイト36によって梁部32、および架設装置30の全体の重心バランスが保たれている。
一対の脚部34A,34Bは、それぞれ角柱状をなして下方に延びている。一対の脚部34A,34Bのうち、一方の脚部34B(回転支持台20からの長さが長い側に設けられた脚部34B)は、梁部32の端部に設けられている。他方の脚部34A(回転支持台20からの長さが短い側に設けられた脚部34A)は、梁部32における回転支持台20上に位置する部位とカウンターウエイト36が設けられた部位との両部位からほぼ等距離となる位置に設けられている。
一対の脚部34A,34Bは、それぞれ上下方向に伸縮可能となっている(昇降機構の一例)。具体的には、図8に示すように、各脚部34A,34Bは、最も外側に位置する中空の第1脚部34A1,34B1と、第1脚部34A1,34B1よりも外周が一回り小さく、第1脚部34A1,34B1内に収容される中空の第2脚部34A2,34B2と、第2脚部34A2,34B2よりも外周が一回り小さく、第2脚部34A2,34B2内に収容される第3脚部34A3,34B3と、から構成されている。各第3脚部34A3,34B3の下端には、ローラ(設置部の一例)35が設けられている。
架設装置30では、図示しない油圧ポンプによって、各脚部34A,34Bにおいて、第2脚部34A2,34B2を第1脚部34A1,34B1から出し入れ可能となっており、さらに、第3脚部34A3,34B3を第2脚部34A2,34B2から出し入れ可能となっている。このため、架設装置30において油圧ポンプを制御することで、各脚部34A,34Bを上下方向に自由に伸縮させることが可能となっている。なお、各脚部34A,34Bが最大限に伸びた状態では、各脚部34A,34Bの下端(ローラ35が設けられた部位)は同じ高さとされる。
また上述したように、一対の脚部34A,34Bには、その下端にそれぞれローラ35が設けられている。このローラ35は、梁部32の延びる方向に沿った軸周りに回転可能とされている。ローラ35は、後述する仮設レールTR上に載置されることで、仮設レールTRに沿って移動できる構成とされている。
梁部32上には、当該梁部32の延びる方向に沿って図示しないトロリーレールが設けられている。トロリーレール上には、図8に示すようなトロリー38(吊り下げ部材移動機構の一例)が載置されている。トロリー38は、トロリーレールに沿って(梁部32の延びる方向に沿って)梁部32上を移動可能とされている。
トロリー38上には、図10に示すような吊り下げ部材40(吊り下げ部の一例)を取り付けることが可能となっている。吊り下げ部材40は、二股状をなすとともにトロリー38上に取り付けられた状態で梁部32を挟んで下方に延びる鋼棒42と、鋼棒42の下端に取り付けられたフック44と、から構成されている。このフック44には、架設される(撤去される)橋桁Gを吊り下げることが可能となっている。
以上が本実施形態に係る橋桁工事用装置1の構成であり、続いて橋桁工事用装置1を用いて橋桁Gを架設する方法について説明する。本実施形態に係る橋桁Gの架設方法では、図2に示すような複線の線路において、一方のレールR1(以下、上り線レールR1と称する)に沿って橋桁工事用装置1を運搬し、橋桁工事用装置1のうち架設装置30を当該上り線レールR1と他方のレール(以下、下り線レールR2と称する)とに跨る形で設置する。次に、上り線レールR1に沿って運搬してきた橋桁Gを、設置した架設装置30を用いて下り線レールR2側に移す。次に、下り線レールR2側に移した橋桁Gを、下り線レールR2の前方にある橋桁の架設位置P1に向かって架設装置30を用いて下り線レールR2に沿って運搬する。次に、架設位置P1まで運搬した当該橋桁Gを、当該架設位置P1に架設装置30を用いて架設する。以下、この橋桁Gの架設方法の工程について順を追って説明する。
本実施形態に係る橋桁工事用装置1の基地には、上り線レールR1から分岐する引き込み線(図示せず)が敷設されている。この引き込み線のレール上において、上記運搬台車10上に上記回転支持台20を載置して、さらに回転支持台20の上面に上記架設装置30を載置する。このとき、上記したように架設装置30の梁部32が運搬台車10の運搬方向(引き込み線のレールの延びる方向)に沿って延びる向きとなるように、回転支持台20の上面に架設装置30を載置する。また、架設装置30全体の重心バランスが保たれた状態で回転支持台20に支持されるように、回転支持台20の上面に架設装置30を載置する。なお、運搬台車10上に橋桁G等の他の部材を載置できるスペースが残っている場合は、当該他の部材を載せてもよい。本実施形態において運搬台車10上には、架設装置30を支持する回転支持台20以外に2つの橋桁Gが載置されている(図1参照)。
次に、運搬台車10の前方端部に上記モーターカー12を連結し、運搬台車10をモーターカー12によって牽引することで、運搬台車10を引き込み線のレールから上り線レールR1に沿って走行させる。そして、架設装置30を載せた運搬台車10を、図1及び図2に示すように、上り線レールR1に沿って下り線レールR2上にある橋桁の架設位置P1(図11参照)の近く(作業現場の一例)まで搬入する(搬入工程の一例)。
なお、図2に示すように、橋桁の架設位置の近くには、上り線レールR1の外側と下り線レールR2の外側の各々に予め工事用の仮設レールTRを敷設しておく。仮設レールTRは、上記ローラ35によって架設装置30を上り線レールR1及び下り線レールR2に沿って走行させるためのレールである。仮設レールTRの間隔は、架設装置30における一対の脚部34A,34Bの間隔(一対のローラ35,35の間隔)と等しいものとする。
また、図3に示す二点鎖線LLは、レールR1上に載置される鉄道や運搬台車10の縦幅(上下方向の寸法)、横幅(左右方向の寸法)等の建築限界を示す建築限界線を表している。図3に示すように、回転支持台20及び架設装置30を載置した状態の運搬台車10において、その縦幅、およびその横幅は、建築限界線LL内に収まるようになっている。
次に、運搬台車10に載せられた回転支持台20を反時計回りに90°回転させることで、回転支持台20に支持された架設装置30を反時計回りに90°回転させ(図2の矢印参照)、図6に示すように、仮設レールTRの直上に架設装置30の一対のローラ35,35が位置した状態とする(回転工程の一例)。
次に、図6に示す状態から、架設装置30の各脚部34A,34Bにおいて、油圧ポンプを制御することで第1脚部34A1,34B1から第2脚部34A2,34B2を引き出し、図7に示すように、各脚部34A,34Bの下端に設けられたローラ35,35を仮設レールTR上に設置する(設置工程の一例)。これにより、架設装置30が仮設レールTR上に設置された状態となる。
次に、図7に示す状態から、架設装置30の各脚部34A,34Bにおいて、油圧ポンプを制御することで第2脚部34A2,34B2からさらに第3脚部34A3,34B3を引き出す。これにより、架設装置30が脚部34A,34Bによって仮設レールTR上に支持されながら当該架設装置30の全体が上方に持ち上げられ、図8に示すように、架設装置30の梁部32が回転支持台20の上面から離間する(離間工程の一例)。
架設装置30が回転支持台20から離間することで、架設装置30の梁部32は、運搬台車10に載置された回転支持台20の上面よりも上方に位置することとなる。このため、架設装置30が回転支持台20から離間することで、架設装置30を仮設レールTRに沿ってモーターカー12の後方において自由に走行させることが可能となる。また、回転支持台20を載せた運搬台車10を架設装置30から離れて上り線レールR1に沿って前方へ走行させることが可能となる。
架設装置30を回転支持台20から離間させると、次に、梁部32が運搬台車10上に載せられた橋桁Gの直上となる位置まで、架設装置30を仮設レールTRに沿って前方へ移動させる(図9に示す状態)。または、運搬台車10上に載せられた橋桁Gが架設装置30の梁部32の直下となる位置まで、運搬台車10を上り線レールR1に沿って後方へ移動させる(図12に示す状態)。次に、梁部32上に配されたトロリー38に上記吊り下げ部材40を取り付ける。そして、橋桁Gを架設される際の向きと同じ向きにして吊り下げ部材40のフック44に吊り下げる(吊り下げ工程の一例)。
橋桁Gを吊り下げ部材40のフック44に吊り下げると、トロリー38を梁部32に沿って上り線レールR1の上方から下り線レールR2の上方へと移動させる(図10に示す状態)(吊り下げ部移動工程の一例)。次に、モーターカー12を、運搬台車10と共に、または運搬台車10から切り離して、橋桁の架設位置P1よりも前方へ移動させる。次に、吊り下げ部材40に橋桁Gを吊り下げた状態で架設装置30を仮設レールTRに沿って橋桁の架設位置P1まで移動させる(図11に示す状態)。
橋桁Gを架設装置30によって橋桁の架設位置Pまで運搬すると、橋桁Gを吊り下げ部材40のフック44から取り外し(取り外し工程の一例)、その橋桁Gを架設工事中の鉄橋B1の架設位置P1に架設する。以上の工程によって、橋桁工事用装置1を用いて橋桁の架設位置P1に橋桁Gを架設することができる。
ここで、架設すべき別の橋桁Gが積まれている運搬台車10がモーターカー12に牽引されて鉄橋B1よりも前方へ位置している場合、橋桁Gを架設位置P1に架設した後、その運搬台車10まで架設装置30を仮設レールTR上に沿って前方へ移動させる。一方、架設すべき別の橋桁Gが積まれている運搬台車10がモーターカー12から切り離されて鉄橋B1よりも後方へ停車している場合、橋桁Gを架設位置P1に架設した後、その運搬台車10まで架設装置30を仮設レールTR上に沿って後方へ移動させる。
架設装置30を運搬台車10まで移動させると、架設すべき別の橋桁Gに対して、架設装置30を設置した後における上記と同様の手順(橋桁Gを吊り下げ、橋桁Gを梁部32に沿って移動、架設装置30を架設位置P1まで移動、橋桁Gを架設位置P1に架設)を行うことで、架設工事中の橋桁B2の架設位置P1に架設すべき別の橋桁Gを架設する。これらの手順を繰り返すことにより、架設工事中の鉄橋B2を完成させることができる。
以上のように本実施形態に係る橋桁Gの架設方法では、橋桁工事用装置1を用いて門形の架設装置30を設置することで、門形の架設装置30の直下に運搬台車10を搬入することができる。これにより、設置された架設装置30の直下に橋桁G等を積載した運搬台車を複数回搬入させることができ、橋桁工事用装置1を用いて架設装置30を一旦設置するのみで、その架設装置30によって複数の橋桁Gを架設することができる。その結果、橋桁Gの架設作業に伴う作業時間を短縮することができる。さらに、上記の橋桁Gの架設方法では、架設装置30を運搬台車10によって架設位置P1の近くまで搬入する際には、梁部32が運搬台車10の運搬方向に沿って(上り線レールR1に沿って)延びる向きとされた状態で架設装置30が搬入される。そして、架設装置30を設置する際には、回転支持台20を回転させることで、積載された架設装置30の梁部32を運搬台車の運搬方向と直交する方向に延びる向きとし、その後、架設装置30の脚部34A,34Bを伸ばすことで架設装置30を設置する。このため、門形とされた架設装置30を運搬台車10によって架設位置P1の近くまで搬入する際に、架設装置30の側方や下方が他の障害物と接触し難いものとなる。この結果、架設装置30の運搬を容易に行うことができ、架設装置30の運搬作業に伴う作業時間を短縮することもできる。以上のように、本実施形態に係る橋桁Gの架設方法では、橋桁工事用装置1を用いて門形の架設装置30を設置することで、現場での作業時間を短縮することができる。
また、本実施形態に係る橋桁Gの架設方法では、一対の脚部34A,34Bの下端にそれぞれローラ35,35が設けられている。そして、運搬台車10の運搬方向に沿って敷設された仮設レールTR上にローラ35,35を設置することで、設置された架設装置30をローラ35によって仮設レールTR上で移動可能となっている。このため、設置された架設装置30の吊り下げ部材40に橋桁Gを吊り下げた状態で、その架設装置30を仮設レールTRに沿って移動させることができ、複数の橋桁Gを架設する作業を効率的に行うことができる。これにより、現場での作業時間を一層短縮することができる。
また、本実施形態に係る橋桁Gの架設方法では、架設装置30は、梁部32上に配され、梁部32の延びる方向に沿って吊り下げ部材40を移動可能とするトロリー38を有している。そして、梁部32を回転支持台10から離間させた後に、トロリー38を可動させて吊り下げ部材40を運搬台車10の側方に移動させる。このため、設置された架設装置30の吊り下げ部材40に橋桁Gを吊り下げた状態で、その吊り下げられた橋桁Gをトロリー38によって側方に移動させることができ。その結果、本実施形態のように複線とされたレールR1,R2上に橋桁Gを架設する場合であっても、複数の橋桁Gを架設する作業を効率的に行うことができる。これにより、現場での作業時間を一層短縮することができる。
また、本実施形態に係る橋桁Gの架設方法では、一対の脚部34A,34Bが上下方向に伸縮する機構とされている。このため、一対の脚部34A,34Bの伸びる長さを調節することで、梁部32を運搬台車10に積載された回転支持台20の上面よりも高いものとすることができる。これにより、例えば運搬台車10に積載された回転支持台20の上面よりも高い高さとされたモーターカー12を門形の架設装置30の下に通過させることができる。その結果、橋桁Gの架設作業を一層効率的に行うことができ、現場での作業時間を一層短縮することができる。
なお、橋桁を吊り下げ及び取り外しを行うために本実施形態のような門形の装置を用いる場合、橋桁の吊り下げ及び取り外しができるように、橋桁を吊り下げるためのチェーン等を当該門形の装置に設け、さらに、そのチェーン自体を昇降させることができるようなクレーン機構を門形の装置に設けることがある。この点、本実施形態では、一対の脚部34A,34Bが上下方向に伸縮することによって架設装置30の梁部32の全体が上下方向に昇降するため、クレーン機構を設けなくとも、橋桁Gの吊り下げ及び取り外しを行うことができる。
続いて、橋桁工事用装置1を用いて橋桁Gを撤去する方法について説明する。この撤去方法は、基本的には上記した架設方法と同様の手順を行う。なお、撤去方法の説明では、架設方法の説明に用いた図面を使って説明し、架設方法と重複する部分については説明を省略、または簡略化する。
橋桁Gの撤去方法では、まず、上り線レールR1から分岐する引き込み線のレール上において、運搬台車10上に回転支持台20及び架設装置30を載置して、モーターカー12で運搬台車10を牽引することで、運搬台車10を橋桁の撤去位置の近く(作業現場の一例)まで搬入する、または運搬台車10を橋桁の撤去位置の側方まで搬入する(搬入工程の一例)。
次に、運搬台車10に載せられた回転支持台を90°回転させることで、回転支持台20に支持された架設装置を90°回転させる(図2の矢印参照、回転工程の一例)。次に、架設装置30の各脚部34A,34Bにおいて、第1脚部34A1,34B1から第2脚部34A2,34B2を引き出し、図7に示すように、ローラ35,35を仮設レールTR上に設置する(設置工程の一例)。
次に、図7に示す状態から、架設装置30の各脚部34A,34Bにおいて、第2脚部34A2,34B2からさらに第3脚部34A3,34B3を引き出し、図8に示すように、架設装置30の梁部32を回転支持台20の上面から離間させる(離間工程の一例)。
ここで、上記搬入工程において運搬台車10を橋桁の撤去位置の近くまで搬入した場合、次に、運搬台車10を牽引するモーターカー12を撤去工事中の鉄橋よりも前方へ移動させた後、梁部32が撤去対象の橋桁Gの直上となる位置まで、架設装置30を仮設レールTRに沿って移動させる。次に、梁部32上のトロリー38に上記吊り下げ部材40を取り付け、トロリー38を梁部32に沿って撤去する橋桁Gの上方まで移動させ、撤去する橋桁Gを吊り下げ部材40のフック44に吊り下げる(吊り下げ工程の一例)。
橋桁Gを吊り下げ部材40のフック44に吊り下げると、トロリー38を梁部32に沿って下り線レールR2の上方から上り線レールR1の上方へと移動させる(吊り下げ部移動工程の一例)。ここで、運搬台車10が撤去工事中の鉄橋よりも前方に位置する場合、次に、吊り下げ部材40に橋桁Gを吊り下げた状態で架設装置30を仮設レールTRに沿って運搬台車10上に移動させる。一方、運搬台車10が橋桁の撤去位置の側方に位置している場合は、トロリー38を上り線レールR1上へ移動させることで、フック44に吊り下げられた橋桁Gが運搬台車10上に位置した状態となる。
撤去した橋桁Gを運搬台車10上に位置した状態とすると、橋桁Gを吊り下げ部材40から取り外し(取り外し工程の一例)、その橋桁Gを運搬台車10上に載せる。その後、運搬台車10上に載せた橋桁Gをモーターカー12で牽引する運搬台車10によって上り線レールR1に沿って図示しない回収位置まで運搬し、回収する。以上の工程によって、橋桁工事用装置1を用いて橋桁の撤去位置から橋桁Gを撤去することができる。
橋桁Gを撤去位置から撤去すると、架設装置30を仮設レールTR上に沿って撤去する別の橋桁Gの上方まで移動させる。そして、撤去する別の橋桁Gに対して、架設装置30を設置した後における上記と同様の手順(架設装置30を撤去位置まで移動、吊り下げ部材40を梁部32に沿って撤去位置まで移動、橋桁Gを撤去位置から吊り下げることで撤去)を行うことで、撤去工事中の橋桁の撤去位置から別の橋桁Gを撤去する。これらの手順を繰り返すことにより、撤去工事中の鉄橋から橋桁Gを完全に撤去させることができる。
以上のように本実施形態に係る橋桁Gの撤去方法では、橋桁工事用装置1を用いて門形の架設装置30を設置することで、門形の架設装置30の直下に運搬台車10を搬入することができる。これにより、設置された架設装置30の直下に橋桁G等を積載した運搬台車を複数回搬入させることができ、橋桁工事用装置1を用いて架設装置30を一旦設置するのみで、その架設装置30によって複数の橋桁Gを撤去することができる。その結果、橋桁Gの撤去作業に伴う作業時間を短縮することができる。さらに、上記の橋桁Gの撤去方法では、架設装置30を運搬台車10によって撤去位置の近くまで搬入する際には、梁部32が運搬台車10の運搬方向に沿って(上り線レールR1に沿って)延びる向きとされた状態で架設装置30が搬入される。そして、架設装置30を設置する際には、回転支持台20を回転させることで、積載された架設装置30の梁部32を運搬台車の運搬方向と直交する方向に延びる向きとし、その後、架設装置30の脚部34A,34Bを伸ばすことで架設装置30を設置する。このため、門形とされた架設装置30を運搬台車10によって撤去位置の近くまで搬入する際に、架設装置30の側方や下方が他の障害物と接触し難いものとなる。この結果、架設装置30の運搬を容易に行うことができ、架設装置30の運搬作業に伴う作業時間を短縮することもできる。以上のように、本実施形態に係る橋桁Gの撤去方法では、橋桁工事用装置1を用いて門形の架設装置30を設置することで、現場での作業時間を短縮することができる。
また、本実施形態に係る橋桁Gの撤去方法では、一対の脚部34A,34Bの下端にそれぞれローラ35,35が設けられている。そして、運搬台車10の運搬方向に沿って敷設された仮設レールTR上にローラ35,35を設置することで、設置された架設装置30をローラ35によって仮設レールTR上で移動可能となっている。このため、設置された架設装置30の吊り下げ部材40に橋桁Gを吊り下げた状態で、その架設装置30を仮設レールTRに沿って移動させることができ、複数の橋桁Gを撤去する作業を効率的に行うことができる。これにより、現場での作業時間を一層短縮することができる。
また、本実施形態に係る橋桁Gの撤去方法では、架設装置30は、梁部32上に配され、梁部32の延びる方向に沿って吊り下げ部材40を移動可能とするトロリー38を有している。そして、梁部32を回転支持台10から離間させた後に、トロリー38を可動させて吊り下げ部材40を運搬台車10の側方に移動させる。このため、設置された架設装置30の吊り下げ部材40に橋桁Gを吊り下げた状態で、その吊り下げられた橋桁Gをトロリー38によって側方に移動させることができ。その結果、本実施形態のように複線とされたレールR1,R2上から橋桁Gを撤去する場合であっても、複数の橋桁Gを撤去する作業を効率的に行うことができる。これにより、現場での作業時間を一層短縮することができる。
また、本実施形態に係る橋桁Gの撤去方法では、一対の脚部34A,34Bが上下方向に伸縮する機構とされている。このため、一対の脚部34A,34Bの伸びる長さを調節することで、梁部32を運搬台車10に積載された回転支持台20の上面よりも高いものとすることができる。これにより、例えば運搬台車10に積載された回転支持台20の上面よりも高い高さとされたモーターカー12を門形の架設装置30の下に通過させることができる。その結果、橋桁Gの撤去作業を一層効率的に行うことができ、現場での作業時間を一層短縮することができる。
<実施形態2>
続いて、図面を参照して実施形態2に係る橋桁Gの架設方法について説明する。なお、この架設方法に用いる橋桁工事用装置1の構成は実施形態1と同様であるため、説明を省略する。また、実施形態1と重複する部分については説明を省略、または簡略化する。
本実施形態に係る橋桁Gの架設方法では、図13に示すような下路桁50内に上り線レールR1が敷設された鉄橋B3から、同様の下路桁50を備える橋桁Gの架設工事中の鉄橋B4に対して橋桁Gを架設する方法を例示する。なお、鉄橋B3の下路桁50における外側の外枠上と架設工事中の鉄橋B4下路桁50における外側の外枠上には、それぞれ実施形態1で説明した構成と同様の仮設レールTRが敷設されている(図15参照)。
本方法では、実施形態1と同様に、まず、引き込み線のレール上において、運搬台車10上に回転支持台20を載置して、さらに回転支持台20の上面に架設装置30を載置する。そして、架設装置30を載せた運搬台車10をモーターカー12で牽引することによって、図13に示すように、鉄橋B3上であって鉄橋B4における橋桁Gの架設位置P2(図15参照)の側方まで運搬台車10を搬入する(搬入工程の一例)。
次に、運搬台車10に載せられた回転支持台20を反時計回りに90°回転させることで、図14に示すように、回転支持台20に支持された架設装置30を反時計回りに90°回転させる(図2の矢印参照)(回転工程の一例)。
次に、架設装置30の各脚部34A,34Bにおいて、第1脚部34A1,34B1から第2脚部34A2,34B2を引き出し、各脚部34A,34Bの下端に設けられたローラ35,35を仮設レールTR上に設置するとともに(設置工程の一例)、架設装置30の梁部32を回転支持台20から離間させる(離間工程の一例)。なお、本実施形態では、仮設レールTRが下路桁50の外枠上に敷設されていることで、実施形態1の態様と比べて仮設レールTRが上り線レールR1から上方に大きく離れて位置しているため、第2脚部34A2,34B2を引き出すのみで、架設装置30の梁部32を回転支持台20の上方に持ち上げることができる。
次に、運搬台車10上に載せられた橋桁Gが設置された架設装置30の梁部32の直下となる位置まで、運搬台車10を後方へ移動させる。そして、トロリー38に吊り下げ部材40を取り付けて吊り下げ部材40のフック44に橋桁Gを吊り下げ(吊り下げ工程の一例)、トロリー38を梁部32に沿って移動させる(図15に示す状態)(吊り下げ部移動工程の一例)。
次に、橋桁Gを吊り下げ部材40のフック44から取り外し(取り外し工程の一例)、その橋桁Gを架設工事中の鉄橋B4における橋桁の架設位置P2に架設する。以上の工程によって、橋桁工事用装置1を用いて鉄橋B4における橋桁の架設位置P2に橋桁Gを架設することができる。このように、本実施形態に係る方法では、仮設レールTR上に設置された架設装置30を移動させることなく橋桁Gを架設位置P2に架設することができる。このため、上記のような仮設レールTRを設けなくとも、架設装置30を設置するための足場を下路桁50上に設けるだけで、橋桁Gを架設位置P2に架設することができる。
なお、本実施形態では、架設装置30を仮設レールTR上に設置した状態において、第2脚部34A2,34B2からさらに第3脚部34A3,34B3を引き出すことで、梁部32をさらに上方へ持ち上げることができる。これにより、架設装置30の梁部32を例えばモーターカー12の車高よりも高い位置に配することができる。この場合、運搬台車10を牽引するモーターカー13自体を、設置された架設装置30の下に通り抜けさせることができる。この結果、橋桁の架設作業および撤去作業を一層効率よく行うことができ、作業時間を一層短縮することができる。
<実施形態3>
続いて、図面を参照して実施形態3に係る橋桁Gの架設方法について説明する。この架設方法では、実施形態1及び2で例示した橋桁Gが複数連結された大型の橋桁LG(以下、大型橋桁LGと称する)を架設位置に架設する方法について例示する。
本方法では、実施形態1で説明した搬入工程から設置工程までの手順と同様の手順によって、予め上り線レールR1上に2つの架設装置30A,30Bを設置しておく。次に、引き込み線のレール上において、実施形態1、2で例示したものよりも小さな2つの運搬台車110、110を用意し、その2つの運搬台車110、110上に大型橋桁LGを跨った状態で載置する。そして、大型橋桁LGが載せられた2つの運搬台車110、110を設置された2つの架設装置30A,30Bの前方から後方に向かって架設装置30A,30Bの近くまで移動させる。これにより、図16に示すように、大型橋桁LGを下り線レールR2上に位置する橋桁の架設位置の側方まで搬入する(搬入工程の一例)。
次に、予め設置しておいた2つの架設装置30A,30Bのうち一方の架設装置30Aを運搬台車110、110上に載せられた大型橋桁LGの前方端部まで移動させ、他方の架設装置30Bを大型橋桁LGの後方端部まで移動させる(図17に示す状態)。このとき、設置された2つの架設装置30A,30Bの梁部32は、大型橋桁LGよりも上方に位置しているので、各架設装置30A,30Bを、運搬台車110、110上に載せられた大型橋桁LGの上を通過させることができる。
次に、実施形態1で説明した手順と同様の手順によって、一方の架設装置30Aのトロリー38に取り付けられた吊り下げ部材40に大型橋桁LGの前方端部を、他方の架設装置30Bのトロリー38に取り付けられた吊り下げ部材40に大型橋桁LGの後方端部を、それぞれ吊り下げ(吊り下げ工程の一例)、大型橋桁LGが2つの架設装置30A,30Bによって支持された状態とする。
次に、各架設装置30A,30Bのトロリー38をそれぞれ梁部32に沿って同時に移動させることで、各吊り下げ部材40,40に吊り下げられた大型橋桁LGを橋桁の架設位置P3の上方まで移動させる(吊り下げ部移動工程の一例)。次に、大型橋桁LGを各吊り下げ部材40,40から取り外し(取り外し工程の一例)、橋桁の架設位置P3に架設する(図18に示す状態)。
以上の工程によって、橋桁の架設位置P3に大型橋桁LGを架設することができる。このように、複数の架設装置30A,30B、及び複数の運搬台車110,110を用いることで、大型の橋桁であっても容易に架設位置P3に架設することが可能となる。
<実施形態3の変形例>
続いて実施形態3の変形例について図19を参照して説明する。この変形例では、線路が実施形態1〜3で説明したような複線ではなく単線である場合に、その単線レールR3上に設けられた橋桁の架設位置P4(図19参照)に上記大型橋桁LGを架設する架設方法を例示する。なお、この架設方法では、単線レールR3の両側に予め仮設レールTRを敷設する。従って、仮設レールTR上に設置される架設装置30A,30Bにおいて各脚部34A,34B間の距離は、単線レールR3の両側に位置する仮設レールTRの幅に等しいものとする。
この変形例では、実施形態3で説明した手順と同様の手順によって大型橋桁LGを2つの架設装置30A,30Bによって吊り下げた後、大型橋桁LGを載せてきた運搬台車110,110を橋桁の架設位置P4よりも前方へ移動させ、大型橋桁LGを吊り下げた状態の2つの架設装置30A,30Bを仮設レールTRに沿って橋桁の架設位置P4まで移動させる。次に、各架設装置30A,30Bから大型橋桁LGを取り外し(取り外し工程の一例)、橋桁の架設位置P4に架設する(図19に示す状態)。
以上の工程によって、橋桁の架設位置P4に大型橋桁LGを架設することができる。このように、橋桁を吊り下げた状態の架設装置30A,30Bを仮設レールTRに沿って移動させることで、線路が単線の場合であっても架設装置30を用いて架設位置P4に橋桁を架設することが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記既述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記の各実施形態では、架設装置において脚部が上下方向に伸縮することで梁部を上下方向に移動させる構成を例示したが、梁部を上下方向に移動させるための構成は限定されない。例えば、回転支持台が上下に伸縮することで、回転支持台に載置された架設装置の梁部を上下方向に移動させる構成であってもよい。この場合、回転支持台を縮めることで架設装置を設置し、回転支持台をさらに縮めることで架設装置の梁部を回転支持台の上面から離間させることができる。
(2)上記の各実施形態では、橋桁の架設作業または撤去作業を、2本の複線または単線のレール上で行う態様について例示したが、3本以上の複線からなるレール上で行ってもよい。この場合、架設装置における梁部の長さ(一対の脚部間の距離)について、全てのレールを跨った形で架設装置を設置できるような長さ(距離)とすることが好ましい。
(3)上記の各実施形態では、設置部がローラとされ、そのローラを仮設レール上に設置する態様について例示したが、設置部の構成及び架設装置を設置するための足場の構成については限定されない。架設装置を設置させた後、架設装置を移動させる必要がない場合(実施形態2参照)は、設置部をローラとしなくてもよい。または、仮設レールを敷設することなく架設装置を設置してもよい。この場合、設置した架設装置がレール面に対して平行となるように架設装置の設置部を平坦な面上に設置することが好ましい。
(4)上記の各実施形態では、モーターカーによって運搬台車を牽引する態様について例示したが、モーターカー以外の機構によって運搬台車を牽引してもよい。または、運搬台車が自走可能な構成を備えていてもよい。
(5)上記の各実施形態では、架設装置の吊り下げ部材が鋼棒とフックによって構成され、架設装置の全体を上下に昇降されることによって橋桁の吊り下げおよび取り外しを可能とする構成を例示したが、吊り下げ部材にクレーン機構が設けられることで吊り下げ部材自体が上下に昇降する構成であってもよい。
(6)上記の各実施形態では、一対の脚部のうち、一方が梁部の端部に設けられ、他方が梁部における回転支持台上に位置する部位とカウンターウエイトが設けられた部位との両部位からほぼ等距離となる位置に設けられた構成を例示したが、梁部において一対の脚部が設けられる位置は限定されない。
(7)上記の各実施形態では、吊り下げ部材が梁部を挟んで二股状に下方に延びる鋼棒を有する構成を例示したが、吊り下げ部材の構成は限定されない。例えば、梁部の幅方向の中央位置に梁部の延びる方向に沿って細長く延びる貫通孔が設けられ、吊り下げ部材が当該貫通孔を貫通して下方に延びる鋼棒を有する構成とされていてもよい。
(8)上記の各実施形態以外にも、架設装置の構成については、適宜に変更可能である。
(9)上記の各実施形態以外にも、回転支持台の構成については、適宜に変更可能である。
(10)上記の各実施形態以外にも、橋桁工事用装置を用いて架設または撤去する橋桁の大きさ、運搬台車の長さ等については、適宜に変更可能である。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1…橋桁工事用装置
10、110…運搬台車
12…モーターカー
20…回転支持台
30、30A、30B…架設装置
32…梁部
34A、34B…(一対の)脚部
40…吊り下げ部材
G…橋桁
LG…大型橋桁
P1、P2、P3、P4…(橋桁の)架設位置
R1…上り線レール
R2…下り線レール
R3…単線レール
TR…仮設レール

Claims (12)

  1. 梁状に延びる梁部と、該梁部から下方に延びる一対の脚部と、該一対の脚部の下端に設けられた設置部と、前記梁部から下方に延びるとともに橋桁を吊り下げ可能な吊り下げ部と、を有し、前記梁部と前記一対の脚部とによって門形をなす架設装置と、上下方向に沿った軸周りに回転可能とされ、前記一対の脚部が下方に延びた状態で前記梁部が載置されることで前記架設装置を支持する回転支持機構と、前記回転支持機構に支持された前記架設装置のうち少なくとも前記設置部を上下方向に昇降させる昇降機構と、前記回転支持機構に支持された前記架設装置を運搬可能な運搬機構と、を備える橋桁工事用装置を用いて架設位置に橋桁を架設する方法であって、
    前記梁部が前記運搬機構の運搬方向に沿って延びる向きとされた状態で前記回転支持機構に支持された前記架設装置を前記運搬機構によって作業現場まで搬入する搬入工程と、
    前記搬入工程の後に、前記回転支持機構を回転させることで該回転支持機構に支持された前記架設装置の前記梁部を前記運搬機構の運搬方向と直交する方向に延びる向きとする回転工程と、
    前記回転工程の後に、前記昇降機構によって前記設置部を設置させる設置工程と、
    前記設置工程の後に、前記昇降機構によって前記梁部と前記回転支持機構との間を離間させる離間工程と、
    前記離間工程の後に、架設する前記橋桁を前記吊り下げ部に吊り下げる吊り下げ工程と、
    前記吊り下げ工程の後に、架設する前記橋桁を前記吊り下げ部から取り外す取り外し工程と、
    を備える橋桁の架設方法。
  2. 前記設置部がローラとされた前記架設装置を備える前記橋桁工事用装置を用いた請求項1に記載の橋桁の架設方法であって、
    前記設置工程では、前記運搬機構の運搬方向に沿って敷設された仮設レール上に前記ローラを設置することで、前記設置された前記架設装置を前記ローラによって前記仮設レール上で移動可能とする、橋桁の架設方法。
  3. 前記梁部上に配され、該梁部の延びる方向に沿って前記吊り下げ部を移動可能とする吊り下げ部移動機構を有する前記架設装置を備える前記橋桁工事用装置を用いた請求項1または請求項2に記載の橋桁の架設方法であって、
    前記離間工程の後に、前記吊り下げ部移動機構を可動させて前記吊り下げ部を前記運搬機構の側方に移動させる、吊り下げ部移動工程をさらに備える、橋桁の架設方法。
  4. 前記一対の脚部が上下方向に伸縮する機構とされた前記昇降機構を備える前記橋桁工事用装置を用いた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の橋桁の架設方法。
  5. 梁状に延びる梁部と、該梁部の両端から下方に延びる一対の脚部と、該一対の脚部の下端に設けられた設置部と、前記梁部から下方に延びるとともに橋桁を吊り下げ可能な吊り下げ部と、を有し、前記梁部と前記一対の脚部とによって門形をなす架設装置と、上下方向に沿った軸周りに回転可能とされ、前記一対の脚部が下方に延びた状態で前記梁部が載置されることで前記架設装置を支持する回転支持機構と、前記回転支持機構に支持された前記架設装置のうち少なくとも前記設置部を上下方向に昇降させる昇降機構と、前記回転支持機構に支持された前記架設装置を運搬可能な運搬機構と、を備える橋桁工事用装置を用いて撤去位置から橋桁を撤去する方法であって、
    前記梁部が前記運搬機構の運搬方向に沿って延びる向きとされた状態で前記回転支持機構に支持された前記架設装置を前記運搬機構によって作業現場まで搬入する搬入工程と、
    前記搬入工程の後に、前記回転支持機構を回転させることで該回転支持機構に支持された前記架設装置の前記梁部を前記運搬機構の運搬方向と直交する方向に延びる向きとする回転工程と、
    前記回転工程の後に、前記昇降機構によって前記設置部を設置させる設置工程と、
    前記設置工程の後に、前記昇降機構によって前記梁部と前記回転支持機構との間を離間させる離間工程と、
    前記離間工程の後に、前記吊り下げ部に撤去する前記橋桁を吊り下げる吊り下げ工程と、
    前記吊り下げ工程の後に、前記吊り下げ部から撤去する前記橋桁を取り外す取り外し工程と、
    を備える橋桁の撤去方法。
  6. 前記設置部がローラとされた前記架設装置を備える前記橋桁工事用装置を用いた請求項5に記載の橋桁の撤去方法であって、
    前記設置工程では、前記運搬機構の運搬方向に沿って敷設された仮設レール上に前記ローラを設置することで、前記設置された前記架設装置を前記ローラによって前記仮設レール上で移動可能とする、橋桁の架設方法。
  7. 前記梁部上に配され、該梁部の延びる方向に沿って前記吊り下げ部を移動可能とする吊り下げ部移動機構を有する前記架設装置を備える前記橋桁工事用装置を用いた請求項5または請求項6に記載の橋桁の撤去方法であって、
    前記吊り下げ工程の後に、前記吊り下げ部移動機構を可動させて前記吊り下げ部を前記運搬機構の側方に移動させる、吊り下げ部移動工程をさらに備える、橋桁の撤去方法。
  8. 前記一対の脚部が上下方向に伸縮する機構とされた前記昇降機構を備える前記橋桁工事用装置を用いた請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の橋桁の架設方法。
  9. 梁状に延びる梁部と、該梁部の両端から下方に延びる一対の脚部と、該一対の脚部の下端に設けられた設置部と、前記梁部から下方に延びるとともに橋桁を吊り下げ可能な吊り下げ部と、を有し、前記梁部と前記一対の脚部とによって門形をなす架設装置と、
    上下方向に沿った軸周りに回転可能とされ、前記一対の脚部が下方に延びた状態で前記梁部が載置されることで前記架設装置を支持する回転支持機構と、
    前記回転支持機構に支持された前記架設装置のうち少なくとも前記設置部を上下方向に昇降させる昇降機構と、
    前記回転支持機構に支持された前記架設装置を縦方向に運搬可能な運搬機構と、を備える橋桁工事用装置。
  10. 前記設置部はローラとされ、前記運搬機構の運搬方向に沿って敷設された仮設レール上に前記ローラを設置することで、前記設置された前記架設装置を前記仮設レール上で移動可能とされている、請求項9に記載の橋桁工事用装置。
  11. 前記架設装置は、前記梁部上に配され、該梁部に沿って前記吊り下げ部を移動可能とする吊り下げ部移動機構を有する、請求項9または請求項10に記載の橋桁工事用装置。
  12. 前記昇降機構は、前記一対の脚部が上下方向に伸縮する機構である、請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の橋桁工事用装置。
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