JP7050134B2 - 重量物の荷役方法 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 (1)展示日:平成29年6月7日~8日 展示会名:EE東北’17 展示場所:みやぎ産業交流センター 夢メッセみやぎ(宮城県仙台市宮城野区港3丁目1-7) (2)実施日:平成29年12月4日~6日 実施場所:秋田県横手市大雄地内
本発明は、複雑な構造や制御を伴わない重量物の安定した荷役方法に関する。
従来から、工場や工事現場では、資材等の搬送・設置にはフォークリフトが用いられている。フォークリフトには様々なタイプのものがあり、略角筒状のボックスカルバートのような重量物の搬送等は、狭い施工環境で行われるため、カウンターウエイト式のフォークリフトでは対応が難しく、前方フォークのかわりに重量物を載置する載置台等を備えた運搬装置が使用されている。
具体的には、特許3552109号公報においては、荷台部と荷台部前端に枢支され油圧シリンダによって上下動可能な前部作動部と荷台部後部に結合された後部駆動部とから構成され、前記荷台部の下部又は側部にはコンクリートブロックとの連結具が装着され、コンクリートブロックを吊り上げて搬送据付するコンクリートブロックの搬送・据付装置が開示されている。また、特許3915044号公報においては、リフタにより昇降自在な昇降杆の上部と、下端に車輪を有し伸縮可能なアウトリガの上部とに固着された支持フレーム上に設けられた載置台にボックスカルバートを載置するボックスカルバート敷設装置が開示されている。
特許3552109号公報 特許3915044号公報
しかし、従来のボックスカルバート敷設装置では、多くの油圧シリンダが必要となるような大きさが大きい重量物であるボックスカルバート等を持ち上げて搬送する場合には、それら多くの油圧ジャッキを同調させて安全に持ち上げるための複雑な制御機構や装置が必要であった。
そこで本発明は、上記従来技術の欠点を解消するものであり、重量物を持ち上げるための複雑な制御機構や装置を必要とせず、短時間で重量物を安全に持ち上げることが可能な荷役方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、上端部に載置台が設けられた内側支持フレーム部が外側支持フレーム部の内部に収容され、該外側支持フレーム部に対して前記内側支持フレーム部が昇降可能かつ固定可能である支持架台と、前記内側支持フレーム部及び重量物を同時に昇降可能である少なくとも3本以上の昇降用ジャッキを備える重量物搬送台車による中空部を有する重量物の荷役方法であって、前記重量物の天版の下面を支持面とし、該支持面において前記重量物の重心からの距離がほぼ均等となるような複数の支持点を決定し、前記重量物の重心が、前記支持面の下方であってかつ前記重量物の高さの1/2以下の位置にあるとともに、複数の前記支持点から地面に対して下ろした垂線の地面との交点と複数の前記支持点を頂点とすることで形成される立体の内側に常に存在する状態で、前記支持点を前記昇降用ジャッキによって支持して前記重量物を昇降させ、前記重量物と同時に昇降する前記内側支持フレーム部を前記外側支持フレーム部に固定し、前記昇降用ジャッキによって前記重量物の前記支持面が前記内側支持フレーム部の前記載置台に支持された状態として搬送することを特徴とする。
また、本願の請求項2に係る発明は、少なくとも3本以上の昇降用ジャッキを備える重量物搬送台車による中空部を有しない重量物の荷役方法であって、略門型の吊り部材を一つまたは複数有する吊り機構を使用し、前記吊り部材の中央上端部の底面または複数の前記吊り部材を前記中央上端部において連結した連結部材の底面を支持面とし、前記吊り部材の左右両下端部に重量物を固定し、前記支持面において重量物の重心からの距離がほぼ均等となるような複数の支持点を決定し、重量物の重心が、前記支持面下方であってかつ重量物の高さの1/2以下の位置にあるとともに、複数の前記支持点から地面に対して下ろした垂線の地面との交点と複数の前記支持点を頂点とすることで形成される立体の内側に常に存在する状態で、前記支持点を前記昇降用ジャッキによって支持して重量物を昇降させることを特徴とする。
上記より、請求項1及び請求項2に係る発明によれば、重量物をその重心から均等な距離となる複数の支持点において昇降用ジャッキにより支持することができずに昇降用ジャッキのロッドの伸びを同調させることができない場合であっても、重量物を持ち上げるための複雑な制御機構や構造を必要とすることなく、容易に重量物の重心を移動させることができるため、短時間で安全に重量物を持ち上げることができる。また、請求項1に係る発明によれば、持ち上げた重量物を安定した状態で搬送することができる。
本発明に係る重量物搬送台車の側面図である。 本発明に係る重量物搬送台車による重量物の荷役状態図である。 本発明に係る重量物搬送台車による他の方法による重量物の荷役状態図である。 荷役部における平面拡大図である。 図4のF-F線断面矢視図である。 荷役部における重量物の荷役前状態の側面拡大図である。 荷役部における重量物の昇降状態の側面拡大図である。 図2の正面図である。 図3の正面図である。 荷役部における部分拡大図である。 荷役部における部分拡大図である。 本発明に係る重量物搬送台車における重量物の荷役直前状態の正面図である。 図12-1の荷役部における平面拡大図である。 本発明に係る重量物搬送台車における重量物の昇降状態の正面図である。 図13-1の荷役部における平面拡大図である。 本発明に係る重量物搬送台車による重量物の設置直前の状態図である。 本発明に係る重量物搬送台車による重量物の設置直後の状態図である。
以下、本発明を図1ないし図14-2に従って説明する。尚、以下では本発明に係る実施例を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1ないし図3における1は本発明の実施例に係る重量物搬送台車であって、従動台車部2と荷役部3と台車部4からなる。従動台車部2と荷役部3、荷役部3と台車部4は、それぞれのフレーム部である従動台車フレーム部2A、荷役フレーム部3A、台車フレーム部4Aの端部において互いにボルトで接合されている。
台車部4は、断面略箱形であって重量物搬送台車1の前後方向に延びる鋼材からなる左右2本の主桁4Aaと、その主桁4Aaの下面の前方及び後方において主桁4Aaと直交するように配置された鋼材からなる2本の横桁4Abを備える台車フレーム部4Aを有し、主桁4Aaの上方であって前方の位置に略直方体状の運転室5が設けられている。この運転室5には、映像を映し出す監視モニター、各油圧ジャッキのロッドの伸縮や回転方向を操作する操作パネル及び操作ボタン、駆動部12の前進及び後退並びに走行速度(5段階で選択可能)を決める操作ボタンを有する操作部6や、操作部6からの駆動制御信号を受けて装置の制御等を行う制御部8や、各油圧ジャッキに作動油の供給等を行う油圧ポンプ部9が設置されている。そして、運転室5の後方には、重量物搬送台車1の動力源となる発電機10が設置され、電源を必要とする操作部6や制御部8や駆動部12等の装置と電気的に接続されている。
一方、左右二本の主桁4Aaのそれぞれの下方であってその前方の位置には、油圧ジャッキ11を介して駆動部12であるサイクロ減速機(登録商標)付きモーター12Aを備える駆動車輪12Bが設けられている。そのため、操作部6の操作ボタンで駆動部12を操作することで、重量物搬送台車1の走行速度を決めつつ前進または後退させることができる。また、操作パネル及び操作ボタンを操作して油圧ジャッキ11のロッドを伸縮させることで、左右の駆動部12,12(駆動車輪12B)を上下動させることができるため、後述する左右の車輪フレーム部16A,16B(前輪15A及び後輪15B)の高低差に合わせて左右の駆動部12,12(駆動車輪12B)に高低差をつけて走行させることができるとともに、路面に対応した走行が可能となる。
図1ないし図3に示す2は従動台車部であり、断面略箱形であって重量物搬送台車1の前後方向に延びる鋼材からなる左右2本の主桁2Aaと、その主桁2Aaの上面の前端及び後端において主桁2Aaと直交するように配置された鋼材からなる2本の横桁2Abを備える従動台車フレーム部2Aを有しており、荷役部3の前端に接合され、重量物搬送台車1の先端部分に位置している。そして、2本の主桁2Aaには下方に延びる油圧ジャッキ13がそれぞれ2つずつ設けられ、その下端部にはそれぞれ車輪15を有する車輪フレーム部16A,16Bが固定されている。尚、油圧ジャッキ13は、制御によりそのロッドが右回りまたは左回りに回転可能となっている。
上記構造により、操作部6の操作パネル及び操作ボタンを操作して油圧ジャッキ13のロッドを伸縮させまたは回転させることで、車輪15を上下動させることができるとともに車輪15の向きを自在に変更することができる。
荷役部3は、形状が略長方形状であって重量物搬送台車1の前後方向に延びる台座面18を有するとともに、その台座面18の下面の幅方向の両端において重量物搬送台車1の前後方向に延びる断面略箱形の鋼材からなる荷役フレーム部3Aを有する。
台座面18上の略中央には、図4ないし図7に示すように、台座面18に固定され上面の摩擦抵抗が少ない薄い板状の滑り部材19を介して、下段スライドベース20が設置されている。そしてその下段スライドベース20上の略中央には、下段スライドベース20に固定され上面の摩擦抵抗が少ない薄い板状の滑り部材21を介して、上段スライドベース22が設置されている。また、上段スライドベース22上の略中央には支持架台23が設置されている。
下段スライドベース20の左右両脇には、重量物搬送台車1の前後方向に延びる水平移動用ジャッキである前後移動用油圧ジャッキ24が設けられ、その一端が台座面18に、他端が下段スライドベース20に固定されている。そのため、操作部6の操作パネル及び操作ボタンを操作して前後移動用油圧ジャッキ24のロッドを伸縮させることで、支持架台23(載置台31)が重量物搬送台車1の前後方向に移動可能となっている。
また、下段スライドベース20の上面略中央には、図4に示すように、重量物搬送台車1の左右方向に延びる横長略楕円形状のスライド孔25が形成され、滑り部材21におけるスライド孔25に対応する位置に孔部26が形成されている。一方、上段スライドベース22の底面に設けられた略円柱状の軸部28がそのスライド孔25内に挿通された状態で設置されている。
また、上段スライドベース22の前後には、重量物搬送台車1の左右方向に延びる水平移動用ジャッキである左右移動用油圧ジャッキ29が設けられ、その一端が下段スライドベース20に、他端が上段スライドベース22に固定されている。そのため、操作部6の操作パネル及び操作ボタンを操作して左右移動用油圧ジャッキ29のロッドを伸縮させることで、支持架台23が重量物搬送台車1の左右方向に移動可能であるとともに、軸部28を中心として旋回可能となっている。
上記構造により、支持架台23上に載置した重量物を搬送して設置する際に、重量物の位置及び方向(前後左右方向及び旋回方向)を微調整することができるため、重量物を所望の位置に設置することが可能となっている。そのため、中空部を有するボックスカルバート101を搬送して既設ボックスカルバート101に近接させて設置する際、それらのボックスカルバート101,101の当接面を密着させるために、重量物搬送台車1を前進させてボックスカルバート101を押圧したり作業員による手作業での引き寄せが不要となり、設置作業が容易となるとともに、短時間で精度の良い設置作業が可能となる。
支持架台23は、図5に示すように、外側支持フレーム部30と載置台31を備える内側支持フレーム部32からなる。外側支持フレーム部30は、上方が開口している略直方体状の部材であって、上段スライドベース22の略中央に設置されている。一方、内側支持フレーム部32は、外側支持フレーム部30よりもやや小さい略直方体状の部材であって、外側支持フレーム部30内にちょうど収容可能となっている。そのため、支持架台23は入れ子構造となっている。
また、内側支持フレーム部32の上端部には略長方形状の板状の載置台31が設けられており、内側支持フレーム部32が外側支持フレーム部30内に収容された状態においては、載置台31は外側支持フレーム部30の上端縁30Cよりも高い位置にある。また、載置台31は、上端縁30Cから外側支持フレーム部30の前後方向に突出した突出部31Aを有する。尚、載置台31の上面には、緩衝材としてのゴム板31Bが敷設されている。
また、上段スライドベース22上の前方及び後方には、外側支持フレーム部30を挟むようにそれぞれ2本の昇降用油圧ジャッキ34,34が上段スライドベース22に対し垂直に設けられている。また、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの上端には、揺動機構35を介して昇降台36が設置されている。
この揺動機構35は、座部38と係止部39からなる。座部38は、高さの低い略円柱状の部材であって、その中央には係止部39への固定に使用するネジ43を挿通するための貫通孔38Aが形成されている(図10及び図11参照)。また、その貫通孔38Aの周囲には、座部38の上面に昇降台36を固定するネジ44を螺合するためのネジ穴38Bが複数個所に設けられている。また、座部38の底面には、上方に向けて突出する球面38Cが形成されている。
一方、係止部39はアーム部40と突起部41とキャップ部42からなり、略長方形状の板状部材のアーム部40の先端部に上方へ突出する突起部41が設けられている。また、アーム部40の後端部寄りの位置には、アーム部40の底面側から昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの先端部に被せることが可能なキャップ部42が設けられている。
このキャップ部42は、アーム部40の上面から上方へ向けて突出しており、その上端部には上方に向けて突出する球面42Aが設けられ、その曲率半径は、座部38の球面38Cのそれと同じ値となっている。また、球面42Aの中心には、キャップ部42に座部38を固定するのに使用するネジ43を挿通するためのネジ孔42Bが形成されている。
また、キャップ部42は、アーム部40の底面側から昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aにおけるネジが切られている先端部を螺合可能な挿入穴42Cを有している。
そして、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの先端部に係止部39のキャップ部42を螺合させて固定し、そのキャップ部42の球面42Aの上に球面38Cを合わせるようにして座部38を水平に設置し、ワッシャー43Bを介してネジ43を貫通孔38Aに挿通しつつネジ孔42Bに螺合して締め付けることで、ロッド34Aの先端部に揺動機構35を固定する。このとき、係止部39の突起部41が載置台31の突出部31Aの下方に潜り込んだ状態となるようにする。尚、ワッシャー43Bの外径は座部38の貫通孔38Aの内径よりも大きく、またワッシャー43Bの内径はネジ43の頭部よりも小さく形成されているため、座部38がキャップ部42から外れない構造となっている。
また、図10及び図11に示すように、座部38の貫通孔38Aがネジ43のネジ部の外径よりも大きく形成されている。そのため、座部38の球面38Cがキャップ部42の球面42A上を前後左右方向にスライド可能であり、座部38が係止部39のキャップ部42上で前後左右方向に傾斜することができる構造となっている。
また、上段スライドベース22上の前方及び後方にそれぞれ設けられた2本の昇降用油圧ジャッキ34,34のロッド34Aの先端部に固定された座部38の上面には、それらの2つの座部38,38の間に渡すように昇降台36が載置され、昇降台36に形成された貫通孔36Aにネジ44を挿通して座部38のネジ穴38Bに螺合することで、昇降台36が座部38(揺動機構35)上に固定されている。尚、昇降台36の上面には、緩衝材としてのゴム板36Bが敷設されている。
上記構造により、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを一番縮めた状態においては、図6に示すように、ゴム板31Bを含めた載置台31の高さと、載置台31の前後に位置するゴム板36Bを含めた昇降台36の高さは等しく面一な状態となっている。また、揺動機構35の係止部39の突起部41は、載置台31の底面よりも下方に位置し、突出部31Aと接しない状態となっている。尚、昇降台36は、それぞれの昇降用油圧ジャッキ34の座部38の上に、互いに干渉することのない大きさの昇降台が固定されていてもよいし、昇降台自体が設けられていなくてもよい(図示せず)。
そして、上段スライドベース22上の前方及び後方にそれぞれ2本ずつ設けられた昇降用油圧ジャッキ34,34を同時に操作してロッド34Aを伸ばすことで、係止部39の突起部41の上端面が載置台31の突出部31Aに接し、そのままロッド34Aを伸ばし続けることで、図7及び図10に示すように、載置台31(内側支持フレーム部32)を押し上げて上昇させることができる。
一方、載置台31(内側支持フレーム部32)が上昇している状態においては、上段スライドベース22上の前方及び後方にそれぞれ設けられた2本の昇降用油圧ジャッキ34,34を同時に操作してロッド34Aを縮めることで、載置台31(内側支持フレーム部32)を下降させることができる。
尚、載置台31を昇降させている状態においては、図7及び図10に示すように、ゴム板36Bを含めた昇降台36の高さが、ゴム板31Bを含めた載置台31の高さよりも高い状態となる。そのため、重量物である中空部を有するボックスカルバート101を昇降させる際は、ボックスカルバート101は載置台31の前後に位置する昇降台36,36によって支持される状態となる。
また、上記構造により、揺動機構35の上部に設けられた昇降台36が前後左右方向に傾斜することができるため、後述するように、ボックスカルバート101を上昇させたときに、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの長さが同調しないためにいずれかのロッド34Aの長さが長くなってボックスカルバート101が傾斜した場合であっても、ボックスカルバート101を押し上げている昇降台36もそれに伴い揺動機構35の働きにより傾斜することができるため(図11参照)、重量物を安全に支持しつつ上昇させることができる。
外側支持フレーム部30の前面30A及び後面30Bの左右両端であって、高さ方向の中頃よりやや上方の位置には、それぞれ縦長略楕円形状のピン孔45が形成されている。
前面30Aのピン孔45と後面30Bのピン孔45の位置は、それら前面30A及び後面30Bの上下左右方向において対応する位置に形成されており、後に詳述する仮受けピン33を前面30Aのピン孔45から後面30Bのピン孔45にかけて挿通することで、前面30Aと後面30Bの間に渡すように設置することができる(図5参照)。
内側支持フレーム部32の前面32A及び後面32Bの左右両端であって、高さ方向であって縦一列の3箇所に、略円形状のピン孔46が形成されている。前面32Aのピン孔46と後面32Bのピン孔46の位置は、それら前面30A及び後面30Bの上下左右方向において対応する位置に形成されており、前面32Aと後面32Bの対応する位置のピン孔46の間に渡すように半円筒状のガイド部48が設けられている。このガイド部48の内径は、前面32Aと後面32Bのピン孔46,46の半径よりもやや大きく、ガイド部48の内周の一番低い位置が、ピン孔46の外周の一番低い位置と一致している。尚、内側支持フレーム部32のピン孔46の直径は、外側支持フレーム部30のピン孔45の横幅とほぼ等しい大きさに形成されている。
仮受けピン33は、軸部33Aの後端部に角環状の取っ手部33Bを有し、その先端部は差込み易いように先端に向けて細くなるように形成されている。また、仮受けピン33の軸部33Aは、重量物搬送台車1が搬送可能な最大荷重の重量物における、搬送時の衝撃荷重によるせん断力にも耐えられる強度に設計されている。尚、仮受けピン33の軸部33Aの直径は、内側支持フレーム部32のピン孔46の直径よりもやや小さく形成されている。
上記構造により、上段スライドベース22上の前方及び後方にそれぞれ設けられた2本の昇降用油圧ジャッキ34によって載置台31(内側支持フレーム部32)を上昇させ、外側支持フレーム部30のピン孔45と、内側支持フレーム部32のいずれかのピン孔46の位置を合わせ、外側支持フレーム部30の前面30Aの左右のピン孔45から、内側支持フレーム部32のピン孔46及びガイド部48を通過させ、後面30Bのピン孔45にかけて仮受けピン33を挿通することで、外側支持フレーム部30に対して前記内側支持フレーム部32を固定することができる。それにより、載置台31(内側支持フレーム部32)の下降を抑える事ができ、その高さを一定に保つことができる。
また、搬送する中空部を有するボックスカルバート101の高さが高い場合には、昇降用油圧ジャッキ34により載置台31を高い位置まで上昇させて、内側支持フレーム部32の3つのピン孔46のうち一番低い位置のピン孔46と外側支持フレーム部30のピン孔45を一致させて、逆にその高さが低い場合には、載置台31をあまり上昇させず内側支持フレーム部32の一番高い位置のピン孔46と外側支持フレーム部30のピン孔45を一致させて仮受けピン33を挿通し、載置台31の高さを固定することができるため、搬送するボックスカルバート101の高さに対応した使用が可能となる。
仮受けピン33の挿通して載置台31の高さを固定した後は、図2,図5及び図8に示すように、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを短くして、昇降台36によって支持されていたボックスカルバート101を載置台31よって支持された状態とする。そのため、重量物であるボックスカルバート101を搬送する際は、ボックスカルバート101が昇降台36(昇降用油圧ジャッキ34)ではなく、載置台31(支持架台23)によって支持された状態となる。
よって、中空部を有するボックスカルバート101を搬送する際、起伏がある路面を比較的速い速度で走行しても、ボックスカルバート101が上下方向に振動するのを大幅に抑制することができるため、重量物搬送台車1の安全性および重量物の安定性を確保することができる。また、ボックスカルバート101を搬送する際は、昇降用油圧ジャッキ34に過度な負荷がかかることを防止でき、昇降用油圧ジャッキ34への負荷を大きく軽減することができる。
尚、ガイド部48が設けられていることで、外側支持フレーム部30の前面30Aのピン孔45から後面30Bのピン孔45にかけて仮受けピン33を挿通する際に、仮受けピン33の先端部が前面30Aのピン孔45から後面30Bのピン孔45へ誘導されるため、仮受けピン33をスムーズに挿通することができる。また、外側支持フレーム部30のピン孔45は、内側支持フレーム部32のピン孔46よりも縦に長く大きいため、仮受けピン33を挿通する際は、内側支持フレーム部32のピン孔46を外側支持フレーム部30のピン孔45内のいずれかの位置に合わせれば良いため、仮受けピン33の挿通作業が比較的容易となっている。
また、本実施例においては、外側支持フレーム部30及び内側支持フレーム部32のピン孔45,46は、その前面30A,32A及び後面30B,32Bに形成されているが、外側支持フレーム部30の及び内側支持フレーム部32の左右の側面に形成されていても良い(図示せず)。
また、本実施例においては、上段スライドベース22上の前方及び後方に、外側支持フレーム部30を挟むようにそれぞれ2本の昇降用油圧ジャッキ34,34が設けられているが、上段スライドベース22上の左右両端に、外側支持フレーム部30を挟むようにそれぞれ2本の昇降用油圧ジャッキ34,34が設けられていてもよい(図示せず)。すなわち、上段スライドベース22上の外側支持フレーム部30の周囲であってボックスカルバート101をバランス良く支持できる位置であれば、いずれの場所に昇降用油圧ジャッキ34が設けられていてもよいし、昇降用油圧ジャッキ34が少なくとも3本以上であれば何本設けられていてもよい。
ここで、搬送する重量物が中空部を有するボックスカルバート101の場合の荷役方法(載置台31への載置方法等)について説明する。本発明に係る重量物搬送台車1によるボックスカルバート101の設置は、油圧系で制御する。そのため、ボックスカルバート101の昇降についても、複数の昇降用油圧ジャッキによる多点支持によって行う。このとき、ボックスカルバート101の重心から均等な距離の複数の位置を昇降用ジャッキによって支持し、それぞれの昇降用油圧ジャッキに均等に負荷をかけながらボックスカルバート101を昇降させる。
ところが、油圧系ジャッキの特性上、油圧ホースの長さや反力にばらつきがあり、また、現実の作業において、ボックスカルバート101の重心から等しい距離に昇降用油圧ジャッキを複数設置することは困難である。そのため、昇降用油圧ジャッキの負荷が均等にはならない場合が多く、昇降操作によるそれぞれの昇降用油圧ジャッキのロッドの長さは完全には同調しない。そのため、従来は高価で複雑な制御機構を有する装置を使用して、複数の昇降用油圧ジャッキのロッドの長さを同調させながらボックスカルバートを昇降させる必要があった。
しかし、本件発明に係る重量物搬送台車1を使用して、ボックスカルバート101をその重心より高い位置(の支持面)にある複数の支持点において昇降用油圧ジャッキ34で支持することで、それぞれの昇降用油圧ジャッキ34にかかる負荷が均等にならない場合であっても、不安定な状態から安定な状態になろうとする物体の性質を利用してボックスカルバート101の重心を移動させることで昇降用油圧ジャッキ34にかかる負荷を均等にして、ボックスカルバート101を安全に上昇させて載置台31に載置することができる。
詳述すると、昇降台36によってボックスカルバート101を上昇させた当初は、多くの場合は複数の支持点(昇降用油圧ジャッキ34で支持した位置)を結んで形成される多角形の重心Dから地面102に対して垂直に下した線(以下「重心線E」という。)上にボックスカルバート101の重心Fが位置しないため、複数の支持点にかかる荷重が均等でなく、そのため、支持点において支持するそれぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの長さは一致しない(図12-1及び図12-2参照)。
しかし、ボックスカルバート101を上昇させ続けることにより、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの長さの差が徐々に大きくなって、昇降台36の傾斜を大きくすることができる。これにより、ボックスカルバート101を傾斜させ、ボックスカルバート101の自重によって重心Fを重心線Eに向かって徐々に移動させることができる。そして、重心線E上にボックスカルバート101の重心Fが乗ることで、複数の支持点にかかる荷重が均等になるように修正されるため、それ以降のそれぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの伸びを同調させることができる(図13-1及び図13-2参照)。
具体的には、中空部を有し重心Fの高さが全体の高さの1/2以下の位置にあるボックスカルバート101を搬送する場合、その重心Fよりも高い位置にある天版101Aの底面を支持面とする。そしてその底面において、重量物搬送台車1が有する4つの昇降用油圧ジャッキ34によって支持する4つの支持点を決定する。この4つの支持点は、ボックスカルバート101の重心Fからの距離がだいたい均等となるようにして決定する。
そして、重量物搬送台車1を操縦して移動させ、それらの支持点の位置にそれぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの中心位置を合わせつつ、昇降用油圧ジャッキ34により昇降台36を上昇させてボックスカルバート101の天版101Aの底面を押し上げることで、ボックスカルバート101を昇降台36で支えて持ち上げる。その際、ボックスカルバート101の重心Fが、4つの支持点から地面102に対して下した垂線の地面102との交点と4つの支持点を頂点とすることで形成される立体(略直方体)の内側に常に存在する状態で上昇させる。
このようにしてボックスカルバート101を上昇させ続けたとき、多くの場合、当初は4つの支持点を結んで形成される略長方形の重心線E上にボックスカルバートの重心Fが位置しないため、複数の支持点にかかる荷重が均等でなくそれぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの長さは同調せず、それぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの長さの差が徐々に大きくなることで、昇降台36の傾斜が大きくなる。
それに伴い、ボックスカルバート101の傾斜も大きくなるため、ボックスカルバート101の自重によってその重心Fを重心線Eに向かって徐々に移動させることができる。
そして、重心線E上にボックスカルバート101の重心Fが乗ることで、複数の支持点にかかる荷重が均等になるように修正されるため、それ以降のそれぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの伸びが同調する状態に導くことができる。そのため、作業を中断して昇降用油圧ジャッキ34によってボックスカルバート101を支持し直す等の作業が不要であるため、短時間でかつ安全にボックスカルバート101を載置台31に載置することができる。
このとき、昇降台36は前後左右のいずれかの方向に傾斜した状態で上昇することとなる。一方、載置台31を有する内側支持フレーム部32は、ロッド34Aが一番伸びて長い昇降用油圧ジャッキ34における係止部39の突起部41によって押し上げられるが、外側支持フレーム部30に沿って押し上げられるため、載置台31が水平に保たれたまま上昇する。
そのため、内側支持フレーム部32をある高さまで上昇させることで、外側支持フレーム部30の全てのピン孔45において内側支持フレーム部32の3つのうちのいずれかのピン孔46と位置が合った状態となるため、外側支持フレーム部30の前面30Aのピン孔45から後面30Bのピン孔45にかけて仮受けピン33を挿通することが容易であり、また、載置台31(内側支持フレーム部32)の高さを容易に固定することができる(図13-1参照)。
尚、搬送するボックスカルバート101を載置台31から下す場合には、まず昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを伸ばして、ゴム板36Bを含めた昇降台36の高さを、ゴム板31Bを含めた載置台31の高さよりもやや高い状態とし、中空部を有するボックスカルバート101の天版101Aの底面を載置台31の前後に位置する昇降台36,36で支えた状態とする。このとき、内側支持フレーム部32の突出部31Aが、係止部39の突起部41の上端面によって押し上げられてしまうと、その後に仮受けピン33を外部支持フレーム部30のピン孔45等から引き抜きにくくなってしまうため、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを伸ばし過ぎないように注意する。
その後、2本の仮受けピン33,33をピン孔45等から引き抜く。そして、前後移動用油圧ジャッキ24及び左右移動用油圧ジャッキ29のロッドを伸縮させて、ボックスカルバート101(支持架台23)の前後左右方向及び旋回方向を調節し、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを短縮させることでボックスカルバート101を下ろしながら所望の位置に設置する。
尚、中空部を有するボックスカルバート101であっても、高さが低いものや重心位置が高いものは、上記重心位置の修正による昇降用油圧ジャッキ34の同調効果は望めない。しかし、中空部を囲む肉厚がほぼ等しい断面を有し、図心と重心が一致するようなボックスカルバート101であって、縦横の比率が1以上のものを搬送する場合に、本発明に係る重量物搬送台車1は上記修正効果を発揮する。
一方、中空部を有せず上面が開口し重心の高さが全体の高さの1/2以下の位置にあるU形カルバート等の開水路103を搬送する場合には、図3及び図9に示すように、吊り装置49を昇降台36上に設置しつつ吊り装置49に開水路103を固定することで、昇降用油圧ジャッキ34によって昇降させる。ここでまず、吊り装置49について詳述すると、吊り装置49は主に鋼材からなり、中央が上方に突出した正面視略門型の吊り部材50を前方及び後方に有し、その2つの吊り部材50,50が中央上端部に位置する上方水平部50Aにおいて2つの連結部材51によってボルトで連結され、左右両下端部に位置する下方水平部50Bにおいてもそれぞれ連結固定部材52によってボルトで連結されている。
このときの2つの連結部材51,51の間隔は、載置台31の前後に位置する昇降台36,36の間に連結部材51を渡すようにして設置した際に、昇降台36の横幅内にちょうど収まるような間隔であり、またその長さは、2つの昇降台36,36の前端から後端の距離とほぼ同等な長さとなっている。そのため、吊り装置49を載置台31及び昇降台36上に設置した際には、2つの連結部材51,51の底面は、載置台31と2つの昇降台36,36の上にほぼ収まる状態となっている。
そして、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを一番縮めた状態とした2つの昇降台36,36の上面に、クレーン等により吊り上げた吊り装置49の2つの連結部材51を渡すように載置することで、重量物搬送台車1に吊り装置49を設置する。このとき、開水路103の重心よりも高い位置にある2つの連結部材51の底面を支持面とし、その支持面において、重量物搬送台車1が有する4つの昇降用油圧ジャッキ34によって支持する4つの支持点を決定する。
この4つの支持点は、吊り装置49により吊り上げる開水路103の重心の位置を想定し、その重心からの距離がだいたい均等となる点とし、それらの支持点の位置にそれぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの中心位置を合わせておく。
そして、重量物搬送台車1を操縦して設置用の開水路103の位置まで移動させ、上記構造の吊り装置49に開水路103を固定する。この固定方法については特に限定されないが、例えば、開水路103に設けられているインサート穴103Aにボルト53を螺合し、連結金具54によって連結固定部材52に連結する。
そして、昇降用油圧ジャッキ34により昇降台36を上昇させて、吊り装置50の連結部材51の底面を押し上げることで、開水路103を昇降台36で支えて持ち上げる。その際、開水路103の重心が、4つの支持点から地面102に対して下した垂線の地面102との交点と4つの支持点を頂点とすることで形成される立体(略直方体)の内側に常に存在する状態で上昇させる。
このようにして開水路103を上昇させ続けたとき、多くの場合、当初は4つの支持点を結んで形成される略長方形の重心線上にボックスカルバートの重心が位置しないため、複数の支持点にかかる荷重が均等でなくそれぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの長さは同調せず、それぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの長さの差が徐々に大きくなることで、昇降台36の傾斜が大きくなる。
それに伴い、開水路103の傾斜も大きくなるため、開水路103の自重によってその重心を上記重心線に向かって徐々に移動させることができる。そして、上記重心線上に開水路103の重心が乗ることで、複数の支持点にかかる荷重が均等になるように修正されるため、それ以降のそれぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの伸びが同調する状態に導くことができる。そのため、作業を中断して昇降用油圧ジャッキ34によって開水路103を支持し直す等の作業が不要であるため、短時間で開水路103を載置台31に載置することができる。
尚、搬送する開水路103を載置台31から下す場合には、まず昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを伸ばして、ゴム板36Bを含めた昇降台36の高さを、ゴム板31Bを含めた載置台31の高さよりもやや高い状態とし、開水路103の重心よりも高い位置にある2つの連結部材51の底面を載置台31の前後に位置する昇降台36,36で支えた状態とする。このとき、内側支持フレーム部32の突出部31Aが、係止部39の突起部41の上端面によって押し上げられてしまうと、その後に仮受けピン33を外部支持フレーム部30のピン孔45等から引き抜きにくくなってしまうため、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを伸ばし過ぎないように注意する。
その後、2本の仮受けピン33,33をピン孔45等から引き抜く。そして、前後移動用油圧ジャッキ24及び左右移動用油圧ジャッキ29のロッドを伸縮させて、開水路103(支持架台23)の前後左右方向及び旋回方向を調節し、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを短縮させることで開水路103を下ろしながら所望の位置に設置する。
上記のように吊り装置49を使用することにより、スラブのように縦横の比率が極めて小さい重量物であっても搬送・設置が可能となる。なお、L形の重量物のように重心が偏った重量物を搬送するような場合は、左右にカウンターバランスをとるための部材を固定するなどして、その部材を含めた重量物の重心位置がほぼ中央となるように調整する。
尚、本発明に係る重量物搬送台車1に使用する昇降用油圧ジャッキ34の能力は、搬送する重量物の最大質量を満たすようにするが、操作性と安全面から、
1.5×載荷荷重 < ジャッキ能力 < 2.5×載荷荷重
であることが望ましい。
ここで、本発明に係る重量物搬送台車1による中空部を有する略角筒状のボックスカルバート101の設置構内における搬送・設置方法を簡単に説明すると、まず、運転室5内に座った運転者100が操作部6を操作することで、設置構内にクレーン等により搬送されてきた設置用ボックスカルバート101の正面(開口部前)まで重量物搬送台車1を移動させる。このとき、載置台31の前後に位置する昇降台36は、昇降用油圧ジャッキ34を操作してそのロッド34Aを一番縮めた状態として、一番低い位置に設定しておく。
次に、従動台車ユニット2の油圧ジャッキ13を操作してそのロッドを縮め、前輪15Aを上昇させた状態で重量物搬送台車1を前進させ、前輪15Aが設置用ボックスカルバート101の底版101Bの上方にきた後、前輪15Aを下降させてボックスカルバート101の底版101Bに着地させる。着地後、今度は後輪15Bを上昇させた状態として重量物搬送台車1を前進させ、後輪15Bが設置用ボックスカルバート101の底版101Bの上方にきた後、後輪15Bを下降させて底版101Bに着地させる。
次に、重量物搬送台車1を更に前進させて、前輪15Aが設置用ボックスカルバート101の底版101Bを越えた辺りで前輪15Aを下降させ、地面102に着地させる。着地後、今度は後輪15Bが設置用ボックスカルバート101の底版101Bを越えた辺りで後輪15Bを下降させ地面102に着地させる。その後、重量物搬送台車1を更に前進させる。
そして、設置用ボックスカルバート101の重心Fの位置と、4つの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの中心を結んで形成される略長方形の重心Dの位置との垂直方向の位置を揃えて重量物搬送台車1を停止させることで、支持面である天版101Aの底面において設置用ボックスカルバート101の重心Fからの距離がだいたい均等となる4つの支持点を決定する。そして、昇降用油圧ジャッキ34を操作して、4つの支持点の位置をそれぞれ昇降用油圧ジャッキ34によって支持した状態とし、また、昇降用油圧ジャッキ34を操作して載置台31の前後に位置する昇降台36,36を上昇させることにより、天版101Aを押し上げて設置用ボックスカルバート101を昇降台36によって持ち上げた状態とする。尚、ボックスカルバート101を上昇させ続けることで、上記のようにボックスカルバート101の重心Fが重心線E上に乗った状態となる。
そして、昇降台36をある高さまで上昇させ、外側支持フレーム部30のピン孔45と内側支持フレーム部32の3つのうちのいずれかのピン孔46との位置を合わせ、外側支持フレーム部30の前面30Aの左右のピン孔45から後面30Bのピン孔45にかけて仮受けピン33を挿通し、載置台31(内側支持フレーム部32)の高さを固定する。その後、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを縮めて、ボックスカルバート101を載置台31によって支持された状態とする(図2参照)。
次に、既設ボックスカルバート101の正面(開口部前)に向けて重量物搬送台車1を操作して前進させ、既設ボックスカルバート101に近づいたときに前輪15Aを上昇させる。前輪15Aが既設ボックスカルバート101の底版101Bの上方にきた後、前輪15Aを下降させて底版101Bに着地させる。着地後、今度は後輪15Bを上昇させた状態として重量物搬送台車1を前進させ、後輪15Bが既設ボックスカルバート101の底版101Bの上方にきた後、後輪15Bを下降させて底版101Bに着地させる。
後輪15Bの着地後、設置用ボックスカルバート101が既設ボックスカルバート101の少し手前の位置にくるまで重量物搬送台車1を操作して前進させる。そして、設置用ボックスカルバート101が載置台31ではなく昇降台36によって支持された状態となるように、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを伸ばして、昇降台36により設置用ボックスカルバート101の天版101Aの底面を支持する。このとき、仮受けピン33が外部支持フレーム部30のピン孔45等から引き抜きにくくならないように、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを伸ばし過ぎないように注意する。
その後、2本の仮受けピン33,33をピン孔45等から引き抜く。そして、前後移動用油圧ジャッキ24及び左右移動用油圧ジャッキ29のロッドを操作して、設置用ボックスカルバート101と既設ボックスカルバート101のそれぞれの当接面を平行にするとともに、幅方向の位置を揃える(図14-1参照)。
そして、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを操作して、設置用ボックスカルバート101(載置台31)をゆっくり下降させるとともに、前後移動用油圧ジャッキ24を操作することで設置用ボックスカルバート101(載置台31)をゆっくりと押し出し所望の位置に設置する(図14-2参照)。最後に、重量物搬送台車1を後退させるとともに、設置用ボックスカルバート101の底版101Bを越えた辺りで後輪15B、前輪15Aを順次下降・着地させ、次の作業に向けて再度上記と同様の操作を行う。
次に、本発明に係る重量物搬送台車1により吊り装置49を使用しての開水路103の設置構内における搬送・設置方法を簡単に説明すると、まず、運転室5内に座った運転者100が操作部6を操作することで、クレーン等により吊られている吊り装置49の正面まで重量物搬送台車1を移動させる。このとき、載置台31の前後に位置する昇降台36は、昇降用油圧ジャッキ34を操作してそのロッド34Aを一番縮めた状態として、一番低い位置に設定しておく。
次に、重量物搬送台車1を操作して、クレーン等で吊り上げられた吊り装置49の下に荷役部3をくぐらせ、吊り装置49の2つの連結部材51,51の真下に載置台31及び昇降台36が来るようにする。そして、2つの昇降台36,36の上面に連結部材51を渡すように載置して、吊り装置49を重量物搬送台車1に設置する。このとき、吊り上げる設置用開水路103の重心の位置を想定し、その重心の位置と4つの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの中心を結んで形成される略長方形の重心の位置との垂直方向の位置を揃え、2つの連結部材51の底面(支持面)において、設置用開水路103の重心からの距離がだいたい均等となる4つの支持点を決定し、それらの支持点の位置にそれぞれの昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aの中心位置を合わせておく。
次に、設置構内にクレーン等により搬送されてきた設置用開水路103の正面(端面)まで重量物搬送台車1を移動させる。そして、従動台車ユニット2の油圧ジャッキ13を操作してそのロッドを縮め、前輪15Aを上昇させた状態で重量物搬送台車1を前進させ、前輪15Aが設置用開水路103の底版103Bの上方にきた後、前輪15Aを下降させて設置用開水路103の底版103Bに着地させる。着地後、今度は後輪15Bを上昇させた状態として重量物搬送台車1を前進させ、後輪15Bが設置用開水路103の底版103Bの上方にきた後、後輪15Bを下降させて底版103Bに着地させる。
次に、重量物搬送台車1を更に前進させて、前輪15Aが設置用開水路103の底版103Bを越えた辺りで前輪15Aを下降させ、地面102に着地させる。着地後、今度は後輪15Bが設置用開水路103の底版103Bを越えた辺りで後輪15Bを下降させ地面102に着地させる。その後、重量物搬送台車1を更に前進させる。
そして、重量物搬送台車1を操縦して位置を調整し、吊り装置49の連結固定部材52に連結金具54によって設置用開水路103を連結・固定する。そして、昇降用油圧ジャッキ34を操作して、4つの支持点の位置をそれぞれ昇降用油圧ジャッキ34によって支持した状態とし、また、昇降用油圧ジャッキ34を操作して載置台31の前後に位置する昇降台36,36を上昇させることにより、吊り装置49の連結部材51の底面を押し上げて設置用開水路103を昇降台36によって吊り上げた状態とする。尚、設置用開水路103を上昇させ続けることで、上記のように設置用開水路103の重心が上記重心線上に乗った状態となる。
そして、昇降台36をある高さまで上昇させ、外側支持フレーム部30のピン孔45と内側支持フレーム部32の3つのうちのいずれかのピン孔46との位置を合わせ、外側支持フレーム部30の前面30Aの左右のピン孔45から後面30Bのピン孔45にかけて仮受けピン33を挿通し、載置台31(内側支持フレーム部32)の高さを固定する。その後、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを縮めて、設置用開水路103を吊り上げている吊り装置49が載置台31によって支持された状態とする(図3参照)。
次に、既設開水路103の正面(端面)に向けて重量物搬送台車1を操作して前進させ、既設開水路103に近づいたときに前輪15Aを上昇させる。前輪15Aが既設開水路103の底版103Bの上方にきた後、前輪15Aを下降させて底版103Bに着地させる。着地後、今度は後輪15Bを上昇させた状態として重量物搬送台車1を前進させ、後輪15Bが既設開水路103の底版103Bの上方にきた後、後輪15Bを下降させて底版103Bに着地させる。
後輪15Bの着地後、設置用開水路103が既設開水路103の少し手前の位置にくるまで重量物搬送台車1を操作して前進させる。そして、設置用開水路103を吊り上げている吊り装置49が載置台31ではなく昇降台36によって支持された状態となるように、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを伸ばして、昇降台36により吊り装置49の連結部材51の底面を支持する。このとき、仮受けピン33が外部支持フレーム部30のピン孔45等から引き抜きにくくならないように、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを伸ばし過ぎないように注意する。
その後、2本の仮受けピン33,33をピン孔45等から引き抜く。そして、前後移動用油圧ジャッキ24及び左右移動用油圧ジャッキ29のロッドを操作して、設置用開水路103と既設開水路103のそれぞれの当接面を平行にするとともに、幅方向の位置を揃える。
そして、昇降用油圧ジャッキ34のロッド34Aを操作して、設置用開水路103(載置台31)をゆっくり下降させるとともに、前後移動用油圧ジャッキ24を操作することで設置用開水路103(載置台31)をゆっくりと押し出し所望の位置に設置する。そして、連結金具54を吊り装置49の連結固定部材52から外す。最後に、重量物搬送台車1を後退させるとともに、設置用開水路103の底版103Bを越えた辺りで後輪15B、前輪15Aを順次下降・着地させ、次の作業に向けて再度上記と同様の操作を行う。
1 重量物搬送台車 34 昇降用油圧ジャッキ
2 従動台車部 35 揺動機構
3 荷役部 36 昇降台
4 台車部 38 座部
5 運転室 39 係止部
6 操作部 40 アーム部
8 制御部 41 突起部
9 油圧ポンプ 42 キャップ部
10 発電機 43 ネジ
11 油圧ジャッキ 44 ネジ
12 駆動部 45 ピン孔
13 油圧ジャッキ 46 ピン孔
15 車輪 48 ガイド部
16A,16B 車輪フレーム部 49 吊り装置
18 台座面 50 吊り部材
19 滑り部材 51 連結部材
20 下段スライドベース 52 連結固定部材
21 滑り部材 53 ボルト
22 上段スライドベース 54 連結金具
23 支持架台 100 運転者
24 前後移動用油圧ジャッキ 101 ボックスカルバート
25 スライド孔 102 地面
26 孔部 103 開水路
28 軸部 D 4つの支持点を結んで形成される長方形の重心
29 左右移動用油圧ジャッキ E 重心線
30 外側支持フレーム部 F ボックスカルバートの重心
31 載置台
32 内側支持フレーム部
33 仮受けピン

Claims (2)

  1. 上端部に載置台が設けられた内側支持フレーム部が外側支持フレーム部の内部に収容され、該外側支持フレーム部に対して前記内側支持フレーム部が昇降可能かつ固定可能である支持架台と、前記内側支持フレーム部及び重量物を同時に昇降可能である少なくとも3本以上の昇降用ジャッキを備える重量物搬送台車による中空部を有する重量物の荷役方法であって、前記重量物の天版の下面を支持面とし、該支持面において前記重量物の重心からの距離がほぼ均等となるような複数の支持点を決定し、前記重量物の重心が、前記支持面の下方であってかつ前記重量物の高さの1/2以下の位置にあるとともに、複数の前記支持点から地面に対して下ろした垂線の地面との交点と複数の前記支持点を頂点とすることで形成される立体の内側に常に存在する状態で、前記支持点を前記昇降用ジャッキによって支持して前記重量物を昇降させ、前記重量物と同時に昇降する前記内側支持フレーム部を前記外側支持フレーム部に固定し、前記昇降用ジャッキによって前記重量物の前記支持面が前記内側支持フレーム部の前記載置台に支持された状態として搬送することを特徴とする重量物の荷役方法。
  2. 少なくとも3本以上の昇降用ジャッキを備える重量物搬送台車による中空部を有しない重量物の荷役方法であって、略門型の吊り部材を一つまたは複数有する吊り機構を使用し、前記吊り部材の中央上端部の底面または複数の前記吊り部材を前記中央上端部において連結した連結部材の底面を支持面とし、前記吊り部材の左右両下端部に重量物を固定し、前記支持面において重量物の重心からの距離がほぼ均等となるような複数の支持点を決定し、重量物の重心が、前記支持面下方であってかつ重量物の高さの1/2以下の位置にあるとともに、複数の前記支持点から地面に対して下ろした垂線の地面との交点と複数の前記支持点を頂点とすることで形成される立体の内側に常に存在する状態で、前記支持点を前記昇降用ジャッキによって支持して重量物を昇降させることを特徴とする重量物の荷役方法。
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