JP3413761B2 - 乗客コンベアの据付装置 - Google Patents

乗客コンベアの据付装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレータやオ
ートラインなどの乗客コンベアの据付装置に係り、乗客
コンベアの本体を形成するフレームを一体的に吊上げて
建屋の所定位置に据付ける乗客コンベアの据付装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗客コンベアの本体を形成するフ
レームを据付ける際、建屋の梁に揚重装置を取付け、こ
の揚重装置により前記のフレームを吊上げて据付作業を
行っていたが、前記のフレームを吊上げる位置に前記の
梁が配設されていなかったり、あるいは建屋の梁の強度
が不足するなどの場合、前記の揚重装置を設置できない
という問題があった。
【0003】そこで、前記のような従来の問題を解決す
る一手段として、例えば特開平7−304582号公報
に記載されているように、乗客コンベアの乗降近傍の床
面に敷設されるレールと、このレール上に組立てられ、
4本の支柱からなる櫓型の構造物とを有し、この櫓型の
構造物の上部に揚重装置を設けた乗客コンベアの据付装
置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の乗客コンベアの据付装置は、4本の支柱からなる櫓
型の構造物を組立てるようになっているので、大型なも
のとなり、広い設置スペースが必要であるため、乗客コ
ンベアの据付現場が狭い場合には適用できないという問
題があった。また、櫓型の構造物を移動させるため乗客
コンベアの乗降部近傍の床面にレールを敷設する必要が
あることから、構造が複雑なものとなり、コスト高にな
るという問題もあった。
【0005】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、簡易な構成で作
業コストの低減を図れるとともに、乗客コンベアの据付
作業を円滑に行うことのできる乗客コンベアの据付装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、乗客コンベアの本体を形成するフレーム
を一体的に吊上げて所定位置に据付ける乗客コンベアの
据付装置において、前記乗客コンベアの乗降部の近傍の
床面端部に沿って前記床面上に所定間隔をおいて固設さ
れる一対の支点部と、この一対の支点部にそれぞれ下端
が回転可能に支持される一対の柱部と、この一対の柱部
の上端に両端がそれぞれ連結され水平方向に延接される
梁部とから形成した支柱と、両端が前記床面および支柱
に連結され伸縮可能な支柱保持部と、前記梁部に水平方
向にスライド可能に設置され前記フレームを懸垂体を介
して吊上げる揚重機と、一端が前記支柱に取付けられ、
他端に前記床面を摺接するローラが設けられる起立脚
と、この起立脚を前記ローラが前記支柱に近づく方向に
移動させる移動手段とから形成された起立手段とを備え
た構成にしてある。
【0007】このように構成した本発明では、乗客コン
ベアの乗降部の近傍の床面に俯仰可能に立設した支柱を
支柱保持部により保持するとともに、この支柱保持部の
伸縮により前記の支柱を傾倒させてフレームの方向へ傾
倒した状態で、支柱の上部に備えられる揚重機により懸
垂体を介して吊上げることができる。これにより、当該
据付装置が簡易な構成で済み、作業コストの低減を図れ
る。また、前記の支柱を設置する際、この支柱を起立手
段により所定の傾斜角度まで起立できるとともに、前記
の支柱を取外す際、この支柱を起立手段により床面上ま
で傾倒でき、これによって、乗客コンベアの据付作業を
円滑に行なえる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の乗客コンベアの据
付装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は
本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの据付装置の支
柱を起立手段で起立させる状態を示す側面図、図2は本
実施形態の据付装置の側面図、図3は本実施形態の据付
装置の正面図、図4は本実施形態の据付装置によりフレ
ームを吊上げる途中の状態を示す側面図、図5は本実施
形態の据付装置によりフレームを所定の据付位置まで吊
上げた状態を示す側面図、図6は本実施形態の据付装置
に備えられる金具の拡大斜視図、図7は本実施形態の据
付装置を用いて下階のフレームを据付ける状態を示す斜
視図、図8は本実施形態の据付装置を固定する位置を示
す平面図である。
【0009】一般にエスカレータでは、図5などに示す
ように、建屋の上階1および下階2間にエスカレータ本
体を形成するフレーム3が延設されており、このフレー
ム3の長手方向の端部4、5はそれぞれ水平状態に形成
されている。同図5に示すようにフレーム3を建屋の所
定位置に据付けたとき、一方の端部4が上階1の床面1
aと面一に配置され、これらの端部4および床面1aの
上方に上階1の乗降部が形成され、同様に、他方の端部
5および下階2の床面2aの上方にも下階2の乗降部が
形成される。また、フレーム3の長手方向の端部4、5
より受けアングル6、7がそれぞれ突出しており、上階
1の乗降部近傍の床面、すなわち上階1の床面1aの端
部には、前記の受けアングル6を受ける受け梁8が設け
られ、同様に、下階2の乗降部近傍の床面、すなわち下
階2の床面2aの端部には、前記の受けアングル7を受
ける受け梁9が設けられている。
【0010】そして、本実施形態の据付装置10、11
は、上階1および下階2にそれぞれ設けられている。例
えば、上階1に設けられる据付装置10は、図1および
図2に示すように、上階1の床面1aに俯仰可能に立設
され、フレーム3の方向へ傾斜可能な支柱12と、一端
が床面1aに連結され、他端が支柱12に連結されて伸
縮可能な支柱保持部13と、支柱12の上部に設けられ
る2台の揚重機14と、支柱12を自動的に起立させる
起立手段34とからなっている。
【0011】上述した支柱12は、図2および図3に示
すように、床面1aの端部に沿って床面1a上に所定間
隔をおいて配置される一対の支点部15と、この一対の
支点部15をそれぞれ床面1aに固定するアンカーボル
ト16と、一対の支点部15にそれぞれ下端が支持軸1
7を介して回転可能に支持され、互いに平行に立設され
る一対の柱部18と、この一対の柱部18を互いに連結
する補強部材19と、一対の柱部18の上端に両端部が
それぞれ連結され、水平方向に延設される梁部20とか
ら形成されており、この梁部20に、2台の揚重機14
がスライド可能に配置されている。
【0012】上述した支柱保持部13は、支点部15よ
り後方の位置、すなわち支点部15より図2の右側の床
面1aに配置される一対のブラケット21と、この一対
のブラケット21をそれぞれ固定するアンカーボルト2
2と、一対のブラケット21に下端が連結され、柱部1
8の上部に上端が連結されるねじ棒23と、このねじ棒
23の中間部に介設され、ねじ棒23を伸縮させるター
ンバックル24とからなっている。
【0013】上述した揚重機14は、図3に示すよう
に、梁部20に移動可能に設けられる支持部25と、こ
の支持部25を介して梁部20により支持される駆動部
26と、この駆動部26に巻掛けられ、下端が金具27
を介してフレーム3の受けアングル6に取付けられる懸
垂体、例えばチェーン28と、駆動部26の下方に配置
され、チェーン28の上端側を収納する収納部29とを
備えている。
【0014】上述した金具27は、図6に示すように、
フレーム3の短手幅よりも外側へ突出する突出片27a
と、吊り穴27bとを備えている。なお、この金具27
は、受けアングル6の長手方向の両端部にそれぞれボル
ト27cを介して取付けられており、同様に構成される
図示しない金具が他方の受けアングル7の長手方向の両
端部に取付けられている。
【0015】上述した起立手段34は、図1に示すよう
に、一端が支柱12に回動可能に取付けられ、他端に床
面1aに摺接するローラ35が設けられる起立脚36
と、この起立脚36をローラ35が支柱12に近づく方
向に移動させる移動手段37とを有している。この移動
手段37は、支柱12の支点部15近傍に取付けられる
滑車38と、この滑車38に中間部が巻装され、両端が
それぞれ起立脚36の他端近傍(すなわちローラ35近
傍)および揚重機14に取付けられるベルトなどの長尺
体39とからなっている。
【0016】また、下階2に設けられる据付装置11
も、図5などに示すように、それぞれ同様に構成される
支柱12a、支柱保持部13a、2台の揚重機14aお
よび起立手段34aからなっている。起立手段34a
は、一端が支柱12aに回動可能に取付けられ、他端に
床面2aに摺接するローラ35aが設けられる起立脚3
6aと、この起立脚36aをローラ35aが支柱12a
に近づく方向に移動させる図示しない移動手段とを有し
ている。この移動手段は、支柱12aの近傍に取付けた
滑車38aと、この滑車38aに中間部が巻装され、両
端がそれぞれ起立脚36aの他端近傍(すなわちローラ
35a近傍)および揚重機14aに取付けられる図示し
ないベルトなどの長尺体とからなっている。
【0017】この実施形態にあっては、フレーム3を一
体的に吊上げて上階1および下階2間の所定位置に据付
ける際、まず、図1に示すように、上階1に設けられる
据付装置10の支柱12を床面1a上に倒した状態で、
その支柱12を支点部15に俯仰可能に取付けて、長尺
体39を滑車38に巻装させた後に揚重機14のチェー
ン28に取付け、その揚重機14を作動させて矢印P1
の方向に長尺体39を移動させると、支柱12が矢印P
2の方向に自動的に回動して起立する。
【0018】次に、図2に示すように、支柱保持部13
を床面1aおよび支柱12に連結した後、支柱12の俯
仰角度が所望の角度で固定されるようにターンバックル
24を操作して支柱保持部13の長さを調整する。その
後、揚重機14および滑車38から長尺体39を取除
き、揚重機14のチェーン28をフレーム3の端部4に
取付ければ、据付装置10が図2に示すように上階1に
設置される。また、図4に示すように、他の据付装置1
1も同様にして下階2に設置される。
【0019】このようにして上階1側の据付装置10の
支柱12をフレーム3の方向へ傾斜させて、揚重機14
を上階1の壁部1bよりやや前方、すなわち図2の左側
へ突出させる。このとき、フレーム3の方向へ傾斜した
支柱12を支柱保持部13により保持する。同様に、下
階2側の据付装置11の支柱12aをフレーム3の方向
へ傾斜させて、揚重機14aを下階2の壁部2bよりや
や前方、すなわち図4の右側へ突出させる。このとき、
フレーム3の方向へ傾斜した支柱12aを支柱保持部1
3aにより保持する。
【0020】次いで、上階1側の据付装置10に備えら
れる揚重機14のチェーン28下端の金具27をフレー
ム3の受けアングル6の側端部に取付けて、チェーン2
8を介してフレーム3の端部4を吊上げるとともに、下
階2側の据付装置11に備えられる揚重機14aのチェ
ーン28aを介してフレーム3の端部5を吊上げる。こ
のとき、図4に示すように、一方のチェーン28を他方
のチェーン28aより多く巻取ってフレーム3を据付時
の状態より長手方向に傾けた状態に保つ。これにより、
フレーム3が上階1の壁部1bおよび下階2の壁部2b
に接触して傷付けることなく、フレーム3を吊上げるこ
とができる。
【0021】次いで、フレーム3を所定の据付位置より
やや上方まで吊上げた後、上階1側の支柱保持部13の
ターンバックル24を締込むことによりねじ棒23を縮
めて支柱12を引起こし、フレーム3の端部4を上階1
側へ引込んで受けアングル6を上階1の受け梁8上に載
置して、同様に、フレーム3の端部5を下階2側へ引込
んで他の受けアングル7を下階2の受け梁9上に載置す
る。
【0022】このようにしてフレーム3を上階1および
下階2間の所定位置に据付けた後、図7に示すように、
その下階層である上階201と下階301との間にフレ
ーム3aを据付ける場合、前述したように金具27はフ
レーム3の短手幅より突出した位置に吊り穴27bを有
しているため、この吊り穴27bにチェーン28、28
aを固定すれば、同図7に示すようにこれらのチェーン
28、28aは据付け済みのフレーム3の両側方を垂下
させることができ、したがって、揚重機14、14aに
よりチェーン28、28aを介してフレーム3aを吊上
げることができる。
【0023】上記のようにフレーム3、3aの据付が完
了した後、揚重機14のチェーン28をフレーム3の端
部4から取外して、滑車38に巻装した長尺体39に取
付けた後、揚重機14を作動させてチェーン28を図1
の矢印Q1方向に戻せば、支柱12が図1の矢印Q2方
向に回動して床面1a上に倒れるので、この状態で支柱
12を床面1aから取除く。同様に、下階2側の据付装
置11に備えられる支柱12aを床面2aに倒した状態
にし、支柱12aを床面2aから取除くようになってい
る。
【0024】このように構成した本実施形態では、上階
1側の支柱12の上部に揚重機14を備え、この支柱1
2を支柱保持部13により保持するとともに、支柱保持
部13の伸縮により支柱12を傾倒させて揚重機14を
フレーム3の長手方向へ移動可能であるとともに、下階
2側の据付装置11も同様であり、すなわち、簡易な構
成であることからコスト低減を図ることができる。ま
た、支柱12および支柱保持部13を設置するスペース
さえあれば、上階1側の据付装置10を設置可能である
とともに、下階2側の据付装置11も同様であるため、
比較的狭い据付現場でも用いることができる。
【0025】また、本実施形態では、支柱12、12a
をそれぞれ起立手段34、34aにより自動的に所定の
傾斜角度まで起立させるので、重量のある揚重機14、
14aを支障なく起立でき、フレーム3、3aの据付後
に支柱12、12aを倒す場合も同様であるため、支柱
12、12aの取付けおよび取外し作業を円滑に行うこ
とができる。
【0026】また、本実施形態では、図7に示すように
上下にフレーム3、3aが重複している場合にも据付装
置10、11の固定位置を変更する必要がないため、複
数のフレーム3、3aを効率よく据付けることが可能で
ある。
【0027】また、本実施形態では、揚重機14がフレ
ーム3の吊り点部を通る鉛直線よりフレーム3の短手方
向にずれている場合、揚重機14を梁部20に沿ってス
ライドさせて前記の鉛直線上に位置させることにより、
揚重機14でフレーム3を鉛直方向へ吊上げることがで
きる。さらに、フレーム3の端部の幅寸法は種々の機種
によってそれぞれ異なるが、梁部20に設置した2台の
揚重機14をスライドさせることにより、前記の端部の
幅寸法に応じて2台の揚重機14の間隔を調整して前記
の端部の異なる2ヵ所を吊上げることができる。これに
より、フレーム3が短手方向に傾くことなく安定した状
態で据付作業を行なえる。
【0028】また、本実施形態では、支柱保持部13を
伸縮させる伸縮部材としてねじ棒23やターンバックル
24などの一般に流通している部材を用いていることか
ら、この点からもコスト低減を図ることができる。
【0029】なお、本実施形態にあっては、上階1と下
階2とに据付装置10、11を設置するものとしたが、
図7に示したように、各階床同一の長手寸法を有する開
口を形成する建屋であれば、最上階1、101にそれぞ
れ据付装置10、11を設置することが可能である。こ
のように最上階1、101にそれぞれ据付装置10、1
1を設置できれば、同一階床への設置となるため本装置
の部材の搬入等が行い易くなり、据付装置10、11の
設置効率を大きく向上させることができる。
【0030】さらに、本実施形態にあっては、図2、図
4および図5に示すように、建屋開口に向かって受け梁
8、9より手前側に位置する床面1a、2aに据付装置
10、11の支点部15を固定したが、図8に示すよう
に開口33が形成されている場合には建屋のレイアウト
に合わせて適切な位置に据付装置10、11の支点部1
5を固定することができる。これを上階1の場合を例に
とり、図8を用いて説明する。すなわち、受け梁8より
手前側に建屋柱31等の障害物が有った場合には、この
障害物を避けて受け梁8より開口33側に、この開口3
3を跨いだ形で支点部15を固定することができる。よ
って、本実施形態によれば上記のように建屋のレイアウ
ト、もしくは床面1a、2aの強度等の条件に合わせて
適切な位置に据付装置10、11の固定位置を変更可能
である。
【0031】さらに、本実施形態にあっては、ねじ棒2
3およびターンバックル24を備えたが、これらのねじ
棒23およびターンバックル24の代わりに他の伸縮部
材を備えてもよい。
【0032】さらに、本実施形態にあっては、支点部1
5とブラケット21とはそれぞれアンカーボルト16、
22により床面1aに固定するものとしたが、床面1a
が鉄骨構造である場合には溶接にて固定、さらにコンク
リート構造であっても床面1aにアンカーボルト16、
22を打設できない場合にはコンクリートで床面1aに
埋め込んでも固定可能であり、よって、種々の建屋構造
に対して設置可能である。
【0033】図9は本発明の他の実施形態に係る乗客コ
ンベアの据付装置を示す側面図である。図9に示す本実
施形態では、揚重機であるチルホール30を用いて前述
したフレーム3の引込みを行うようになっている。この
チルホール30は、一端で金具27を介してフレーム3
に取付けられるワイヤロープ30aと、このワイヤロー
プ30aの他端が取付けられるとともにワイヤロープ3
0aを巻出しあるいは巻戻すレバー30bを有する可動
部30cとから形成されており、このチルホール30
は、建屋の柱31等の強度部材に固定具32により固定
されている。
【0034】この実施形態にあっては、フレーム3の受
けアングル6を上階1の受け梁8上に載置する際、チル
ホール30のレバー30bをワイヤロープ30aの巻戻
す方向に操作することによりフレーム3の端部4を上階
1側へ引込むようになっている。
【0035】このように構成した本実施形態では、大き
な労力を要することなく容易にフレーム3の引込み作業
を行うことができる。
【0036】なお、本実施形態にあっては、牽引具とし
てチルホール30を用いることとしたが、同様の構成を
備えた他の牽引具、例えばレバーブロックやチェーンブ
ロックでも同様の効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、揚重機
を支柱の上部に備え、この支柱を支柱保持部により保持
するとともに、支柱保持部の伸縮により前記の支柱を傾
倒させて揚重機をフレームの長手方向へ移動可能であ
り、すなわち、簡易な構成で作業コストの低減を図れ
る。また、前記の支柱の設置時および取外し時に、起立
手段により支柱および揚重機を支えながら起立したり傾
倒することができ、これによって、乗客コンベアの据付
作業を円滑に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る乗客コンベアの据付
装置の支柱を起立手段により起立させる状態を示す説明
図である。
【図2】本実施形態の据付装置の側面図である。
【図3】本実施形態の据付装置の正面図である。
【図4】本実施形態の据付装置によりフレームを吊上げ
る途中の状態を示す側面図である。
【図5】本実施形態の据付装置によりフレームを所定の
据付位置まで吊上げた状態を示す側面図である。
【図6】本実施形態の据付装置に備えられる金具の拡大
斜視図である。
【図7】本実施形態の据付装置を用いて下階のフレーム
を据付ける状態を示す斜視図である。
【図8】本実施形態の据付装置を固定する位置を示す平
面図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る乗客コンベアの据
付装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 上階 1a 床面 2 下階 2a 床面 3 フレーム 10、11 据付装置 12 支柱 12a 支柱 13 支柱保持部 13a 支柱保持部 14 揚重機 14a 揚重機 15 支点部 18 柱部 20 梁部 27 金具 28 チェーン(懸垂体) 28a チェーン(懸垂体) 30 チルホール(揚重機) 34 起立手段 34a 起立手段 35 ローラ 35a ローラ 36 起立脚 36a 起立脚 37 移動手段 38 滑車 38a 滑車 39 長尺体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 23/00 B66D 1/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗客コンベアの本体を形成するフレーム
    を一体的に吊上げて所定位置に据付ける乗客コンベアの
    据付装置において、 前記乗客コンベアの乗降部の近傍の床面端部に沿って前
    記床面上に所定間隔をおいて固設される一対の支点部
    と、この一対の支点部にそれぞれ下端が回転可能に支持
    される一対の柱部と、この一対の柱部の上端に両端がそ
    れぞれ連結され水平方向に延接される梁部とから形成し
    た支柱と、両端が前記床面および支柱に連結され伸縮可
    能な支柱保持部と、前記梁部に水平方向にスライド可能
    に設置され前記フレームを懸垂体を介して吊上げる揚重
    機と、一端が前記支柱に取付けられ、他端に前記床面を
    摺接するローラが設けられる起立脚と、この起立脚を前
    記ローラが前記支柱に近づく方向に移動させる移動手段
    とから形成された起立手段とを備えたことを特徴とする
    乗客コンベアの据付装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記支柱の支点部近傍
    に取付けた滑車と、この滑車に中間部が巻装され、両端
    がそれぞれ前記起立脚の他端近傍および前記揚重機に取
    付けられる長尺体とからなることを特徴とする請求項1
    記載の乗客コンベアの据付装置。
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