JP2017071488A - 重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】折り返しのある階段を経由しての重量物の運搬を円滑に行うことができる重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法の提供。【解決手段】本発明に係る階段揚重装置1は、重量物10を、階段100上を吊り上げて運搬するものであり、2つの門型構造体と、2つの門型構造体の頂部を結合して設けられたレール5と、レール5に設けられたトロリ7と、及びトロリ7に設けられ、重量物10を揚重するチェーンブロック8とを有する門型雇50を備えている。また本実施形態は、重量物10が搭載される台部11a,11bと、台部11a,11bに設けたローラ12a,12bと、台部11bに取り付けた脚13a,13bと、門型雇50の2つの門型構造体のそれぞれと、レール5との間の左右方向の相対的な回動を可能にさせる回動部20,21とを備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、エレベータの巻上機などの重量物を階段を経由して揚重する重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法に関する。
従来、新設のエレベータ工事の巻上機の揚重に際しては、例えばエレベータの昇降路内を経由して巻上機を揚重することは可能であったが、巻上機と制御盤のみを交換して実施するエレベータのリニューアル工事においては、新設エレベータ工事におけるような巻上機の揚重を行うことは困難であった。
このようなエレベータのリニューアル工事においては、例えば建物の階段を経由して巻上機と制御盤とを建物の屋上に設置されているエレベータの機械室が設けられている階床まで揚重する必要があった。なお、特許文献1に、階段を経由してエスカレータなどの重量物を揚重する技術が開示されている。この特許文献1に開示された従来技術は、建物内で見通しが利く上下階の離れたフロアに揚重装置を設け、その揚重装置によってエスカレータなどの重量物を揚重するものであった。
しかしながら、エレベータのリニューアル工事における重量物の揚重においては、特許文献1に記載されているような工事環境であるとは限らない。例えば狭く、かつ踊り場のような折り返しのある階段、あるいは折り返しが連続的に形成されるらせん階段を経由して、重量物をエレベータの機械室が設けられている階床まで揚重しなければならないことがあるが、特許文献1に開示された従来技術は、このような工事環境に対応できるものではなかった。
上記課題を解決するために、本発明の目的は、折り返しのある階段を経由しての重量物の運搬を円滑に行うことができる重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る重量物の階段揚重装置は、重量物を、階段上を吊り上げて運搬する重量物の階段揚重装置であって、2つの門型構造体と、前記2つの門型構造体の頂部を結合するレールと、前記レールに設けたトロリと、前記トロリに設けられ、前記重量物を揚重する揚重手段とを有する門型雇と、前記重量物が搭載される台部と、前記台部の下部に設けたローラと、前記台部に取り付けた脚と、前記2つの門型構造体のそれぞれと前記レールとの間の左右方向の相対的な回動を可能にさせる回動部とを備えたことを特徴としている。
また、本発明に係る重量物の階段揚重方法は、前記重量物の階段揚重装置を用いて、前記重量物を前記階段上を吊り上げて運搬する重量物の階段揚重方法において、前記階段上に前記揚重手段を有する前記門型雇を設置する第1ステップと、前記門型雇の前記揚重手段により前記重量物を揚重する第2ステップと、前記揚重手段によって揚重された状態の
前記重量物を水平方向に移動させる第3ステップと、前記重量物を前記ローラと前記脚を介して前記階段上に保持させる第4ステップと、前記門型雇を、前記階段上を移設させる第5ステップと、前記回動部を介して、前記2つの門型構造体のそれぞれと前記レールとの間の左右方向の相対的な回動を行なわせる第6ステップとを含むことを特徴としている。
前記重量物を水平方向に移動させる第3ステップと、前記重量物を前記ローラと前記脚を介して前記階段上に保持させる第4ステップと、前記門型雇を、前記階段上を移設させる第5ステップと、前記回動部を介して、前記2つの門型構造体のそれぞれと前記レールとの間の左右方向の相対的な回動を行なわせる第6ステップとを含むことを特徴としている。
本発明に係る重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法によれば、折り返しのある階段を経由しての重量物の運搬を円滑に行うことができ、折り返しのある階段を利用しての重量物の運搬作業を従来に比べて能率良く行うことができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明に係る重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る階段揚重装置1は、2つの門型構造体と、2つの門型構造体の頂部を結合して設けられたレール5と、このレール5に設けられたトロリ7と、このトロリ7に設けられ、重量物10を揚重する揚重手段、例えばチェーン9を具備するチェーンブロック8とを有する門型雇50を備えている。また、本実施形態に係る階段揚重装置1は、重量物10が搭載される台部11a,11bと、これらの台部11a,11bの下部に設けたそれぞれ一対のローラ12a,12bと、台部11bに取り付けた脚13a,13bとを備えている。
門型雇50の前述した2つの門型構造体のそれぞれは、互いに対向して配置される伸縮可能な一対の支柱、すなわち一対の前側柱2a,2b及び一対の後側柱3a,3bと、対応する一対の支柱の上部を連結するつなぎ柱、すなわち一対の前側柱2a,2bの上部を連結するつなぎ柱4a、及び一対の後側柱3a,3bの上部を連結するつなぎ柱4bとを備えている。2つの門型構造体の一方の門型構造体のつなぎ柱4aと、他方の門型構造体のつなぎ柱4bとを連結するように前述したレール5を設けてある。
前側柱2a,2bと、後側柱3a,3bは、その長さが可変なパイプサポート等によって構成されている。つなぎ柱4a,4bは、例えばH型鋼材によって構成されている。つなぎ柱4aは前側柱2a,2bの例えば頂部にボルトで水平になるように固定されている。同様につなぎ柱4bも、後側柱3a,3bの例えば頂部にボルトで水平になるように固定されている。
レール5は、例えばH型鋼材やI型鋼材によって構成されており、つなぎ柱4a,4bの中点において結合するようにボルトで固定されている。なお、レール5とつなぎ柱4a,4bとをボルトでなく、レールクリップや万力等で固定してもよい。また、本実施形態では、つなぎ柱4a,4bとレール5とを例えば互いに直交するように配置してある。
また、本実施形態は、一対の支柱を形成する前側柱2a,2b、及び他の一対の支柱を形成する後側柱3a,3bをそれぞれ補強する補強材6a,6bを備えている。これらの補強材6a,6bは、前側柱2a,2bと後側柱3a,3bとがそれぞれ広がらずに鉛直状態に保つようにする補強材である。補強材6aは前側柱2aと前側柱2bとを接続し、補強材6bは後側柱3aと後側柱3bとを接続している。なお、前側柱2a,2bと後側柱3a,3bとの間隔は、階段の寸法などを考慮して設定される。
また、本実施形態は、2つの門型構造体の両側部をそれぞれ連結する一対の伸縮部材6c,6dを備えている。これらの伸縮部材6c,6dは、大径のパイプ部6c1,6d1内のそれぞれに小径のパイプ部材6c2,6d2が相対的に移動可能に挿入される形状に形成してある。伸縮部材6cの一端は前側柱2aに取り付けられ、他端は後側柱3aに取り付けてある。同様に、伸縮部材6dの一端は前側柱2bに取り付けられ、他端は後側柱3bに取り付けてある。
前述した重量物10は、例えばエレベータのリニューアル工事に使用される巻上機、制御盤、及び停電時の動力源として使用されるバッテリの少なくとも1つを含んでいる。本実施形態では、重量物10として新製巻上機を例示してある。
台部11a,11bの上に新製巻上機である重量物10が搭載されており、台部11a,11bに設けられた図示しないねじ穴に螺合するボルトによって重量物10が台部11a,11bに固定されている。台部11a,11bの下部にはそれぞれ一対のローラ12a,12bが設けられている。このように構成することにより、重量物10は台部11a,11bと一体化して台車のような状態で床面101上等を移動可能に、すなわち横引きして運搬させることが可能になっている。
台部11bには前述した脚13a,13bとともに、脚補強材14が設けられている。脚13a,13bは、伸縮可能に、すなわち台部11bに対して相対的にその取り付け高さを可変に設けられているものであり、階段100上で重量物10の荷重を支持する。脚13a,13bの取り付け高さを可変とする構造としては、例えば脚13a,13bに所定の間隔で複数のボルト穴を設け、これらのボルト穴に選択的に固定用のボルトを挿入して固定後、脚13a,13bの下端部に設けられたジャッキベースを使用して取り付け高さを可変とする構造である。
脚補強材14は、脚13aと脚13bとを補強するために、脚13aの頂部付近と脚13bの頂部付近を水平に接続している。この脚補強材14は、重量物10を床面101上等を横引きして運搬させる際に、取っ手としても活用可能になっている。
また、本実施形態は、図1,2に示すように、門型雇50の2つの門型構造体のそれぞれとレール5との間の左右方向の相対的な回動を可能にさせる回動部20,21を備えている。ここで前述した左右方向とは、水平面内における左右方向と、傾斜面内における左右方向の双方を含む。
また、本実施形態は、重量物10が門型雇50によって吊り上げられて水平方向に移動する間、回動部20,21における2つの門型構造体のそれぞれとレール5との間の左右方向の相対的な回動を阻止する回動阻止部を備えている。
図3等に示すように、前述した回動部20は、例えば門型構造体を構成するつなぎ柱4aに取り付けられる下部プレート30に設けた円柱体20aと、レール5に取り付けられる上部プレート31に設けられ、円柱体20aが相対的に回動可能に収納される円筒体20bとを含んでいる。
前述した回動阻止部は、例えばレール5に取り付けられる上部プレート31に設けた凸状部、例えば凸状きざみ目部40と、門型構造体のつなぎ柱4aに取り付けられる下部プレート30に設けられ、凸状きざみ目部40が嵌入可能な凹状部、例えば凹状きざみ目部41とを含んでいる。
また、本実施形態は、重量物10が門型雇50により吊り上げられて水平方向に移動する間、凸状きざみ目部40を凹状きざみ目部41に嵌入させることを許容し、重量物10及びチェーンブロック8が除かれた際に、凸状きざみ目部40を凹状きざみ目部41から離隔させる弾性力を有する弾性体、例えばばね45を備えている。なお、回動部21側にあっても、前述と同様の構成にしてある。
次に、前述した本実施形態に係る階段揚重装置1を用いて行う重量物10の階段揚重方法の一実施形態について説明する。本実施形態に係る重量物10の階段揚重方法は、例えばエレベータのリニューアル工事に際し、重量物10をエレベータの機械室が設けられる階床まで運搬する経路、例えば、らせん階段を形成する階段100において揚重するものである。
本実施形態に係る階段揚重方法は、以下に詳述するように、階段100上に揚重手段、すなわちチェーンブロック8を有する門型雇50を設置する第1ステップと、門型雇50の揚重手段、すなわちチェーンブロック8により重量物10を揚重する第2ステップと、チェーンブロック8によって揚重された状態の重量物10を水平方向に移動させる第3ステップと、重量物10をローラ12a,12bと、脚13a,13bを介して階段100上に保持させる第4ステップと、門型雇50を、階段100上を移設させる第5ステップと、回動部20,21を介して、門型雇50の2つの門型構造体のそれぞれとレール5との間の左右方向の相対的な回動を行なわせる第6ステップとを含んでいる。
すなわち、本実施形態に係る階段揚重方法は、初めに第1ステップとして、前側柱2a,2bの頂部につなぎ柱4aをボルトにて水平に締結し、階段100の所定の段に立設する。次に、後側柱3a,3bの頂部につなぎ柱4bをボルトにて水平に締結し、床面101に立設する。
次に、レール5をつなぎ柱4a,4bの中点を結合するようにボルトで固定し、レール5が水平となるように前側柱2a,2b、後側柱3a,3bを伸縮させて、これらの前側柱2a,2b、後側柱3a,3bの長さを調整する。
次に、補強材6aを前側柱2aと前側柱2bとに接続し、補強材6bを後側柱3aと後側柱3bに接続する。これらの補強材6a,6bによって、前側柱2a,2bと後側柱3a,3bとが広がらず鉛直状態に保たれる。続いて、伸縮部材6cを前側柱2aと後側柱3aとに接続し、伸縮部材6dを前側柱2bと後側柱3bとに接続する。
最後に、レール5にトロリ7とチェーンブロック8を取り付ける。なお、トロリ7はレール5上を移動可能である。これらの工程により、門型雇50の踏み段100上への設置が完了する。
門型雇50の設置後、台部11a,11bに搭載された重量物10を、ローラ12a,12bを介して、床面101を横引きし、階段100の直前に配置する。本工程で、第1ステップは完了する。
次に第2ステップに移り、チェーン9を重量物10の頂部に設けられている図示しない吊り穴に接続し、チェーンブロック8を操作して、重量物10を予め定めた高さ位置まで吊り上げる。ここで予め定めた高さ位置とは例えば、重量物10が搭載される台部11a,11bの下部に設けたローラ12a,12bの下端の位置が、前側柱2a,2bが設置されている階段の高さに一致する高さ位置、または前側柱2a,2bが設置されている階段の一つ手前の階段の高さに一致する高さ位置である。この状態においては、図5に示すように、回動部20,21を介しての回動が阻止される。
次に第3ステップに移り、吊り上げた重量物10を、後側柱3a,3b側から前側柱2a,2b側に向けて、トロリ7を使用して、ローラ12aが階段100に接地するまで移動させる。この場合、重量物10の移動は、前側柱2a,2b側からチェーン9を引いてもよく、また、後側柱3a,3b側から脚補強材14を持って押してもよい。
次に第4ステップに移り、脚13a,13bに所定の間隔で設けられた複数のボルト穴のうちの所定のボルト穴に固定用のボルトを挿入して固定後、脚13a,13bの下端部に設けられたジャッキベースを使用して脚13a,13bの取り付け高さを調整する。これにより重量物10は、ローラ12a及び脚13a,13bを介して階段100上に保持される状態となる。この時点でチェーンブロック8を操作してチェーン9を降ろし、重量物10からチェーン9を取り外す。次に、レール5からチェーンブロック8とトロリ7を取り外す。このようにすることにより門型雇5の重量を軽減できる。この状態においては、図4に示すように、回動部20,21を介しての回動が可能となる。
次に第5ステップに移り、例えば4名の作業者のそれぞれが、該当する前側柱2a,2bと後側柱3a,3bのいずれかを同時に把持し、門型雇50を階段100上を、図2に示すように、後側柱3a,3bが脚13a,13bの近傍に位置するまで1段ずつ上方に移動させる。移動後、前側柱2a,2bは、縮小させて該当する階段上に接地するようにその高さが調整される。
その後例えば、第6ステップに移り、らせん階段を形成する階段100の折り返しに沿って、回動部20,21を介して、門型雇50の2つの門型構造体のそれぞれとレール5との間の左右方向の相対的な回動を行なわせる。
このように移動させた後、第1ステップの一部を実施することにより、すなわちレール5にトロリ7とチェーンブロック8を取り付けることにより、第2ステップにおけるように重量物10の吊り上げが可能な状態となる。以降、第2ステップ〜第6ステップ、及び第1ステップの一部を繰り返すことにより、重量物10を階段100を経由してエレベータの機械室が設置されている階床まで運搬することができる。
なお、階段100を利用して重量物10を高階床から低階床まで降ろす場合には、前述の第1ステップ〜第6ステップを順次逆に行えばよい。
なお、前述した重量物10を階段100を利用して機械室が設けられている階床まで揚重する際、階段100の途中に踊り場のような例えば狭い折り返しがあるような場合には、脚13a,13bを下方に伸ばさない状態で固定し、重量物10が搭載された台部11a,11bの下部に設けたローラ12a,12bが踊り場の床面に接地するようにする。そして作業者は踊り場において、脚補強材14を把持して重量物10を横引きしてその向
きを変えて、次の階段100の直前となるように位置させる。以降前述と同様にして第1ステップ〜第6ステップを順次実行することにより、重量物10の階段揚重を継続して実施することができる。すなわち本実施形態は、途中に踊り場等の折り返しがある場合にも、支障なく階段100を利用して重量物10を目的の階床まで運搬させることができる。
きを変えて、次の階段100の直前となるように位置させる。以降前述と同様にして第1ステップ〜第6ステップを順次実行することにより、重量物10の階段揚重を継続して実施することができる。すなわち本実施形態は、途中に踊り場等の折り返しがある場合にも、支障なく階段100を利用して重量物10を目的の階床まで運搬させることができる。
なお、前述した実施形態では、重量物10がエレベータのリニューアル工事に際して使用される新製巻上機等としたが、本発明は、重量物がエレベータに関連して設けられる構造物に限られることはない。各種の重量物の揚重に際して本発明を適用させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法によれば、折り返しのある階段100を経由しての重量物10の運搬を円滑に行うことができ、階段100を利用しての重量物10の運搬作業を能率良く行うことができる。したがって本実施形態は、エレベータのリニューアル工事等にも適用でき、優れた汎用性を確保することができる。また本実施形態は、小型で比較的単純な構造の門型雇50と、台部11a,11b、ローラ12a,12bとを含む構成で済むので、簡単な構成とすることができる。これにより本実施形態は、施工工数及び施工費用を低減させることができる。
なお、前述した実施形態では、回動部20を構成する円柱体20aをつなぎ柱4aに取り付けられる下部プレート30に設け、円柱体20aが回動可能に収納される円筒体20bをレール5に取り付けられる上部プレート31に設けたが、これとは逆に、円柱体20aをレール5に取り付けられる上部プレート31に設け、円柱体20aが回動可能に収納される円筒体20bをつなぎ柱4aに取り付けられる下部プレート30に設けた構成にしてもよい。回動部21側にあっても同様である。
また、前述した実施形態では、凸状部を形成する凸状きざみ目部40を、レール5に取り付けられる上部プレート31に設け、凸状きざみ目部40が嵌入され凹状部を形成する凹状きざみ目部41を、つなぎ柱4aに取り付けられる下部プレート30に設けたが、これとは逆に、凸状きざみ目部40を、つなぎ柱4aに取り付けられる下部プレート30に設け、凸状きざみ目部40が嵌入される凹状きざみ目部41を、レール5に取り付けられる上部プレート31に設けた構成にしてもよい。回動部21側にあっても同様である。
本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前述した実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1・・階段揚重装置、2a,2b・・前側柱、3a,3b・・後側柱、4a,4b・・つなぎ柱、5・・レール、6c,6d・・伸縮部材、7・・トロリ、8・・チェーンブロック(揚重手段)、9・・チェーン、10・・重量物、11a,11b・・台部、12a,12b・・ローラ、13a,13b・・脚、14・・脚補強材、20・・回動部、20a・・円柱体、20b・・円筒体、21・・回動部、30・・下部プレート、31・・上部プレート、40・・凸状きざみ目部(凸状部)、41・・凹状きざみ目部(凹状部)、45・・ばね(弾性体)、50・・門型雇、100・・階段、101・・床面
Claims (5)
- 重量物を、階段上を吊り上げて運搬する重量物の階段揚重装置であって、
2つの門型構造体と、前記2つの門型構造体の頂部を結合するレールと、前記レールに設けたトロリと、前記トロリに設けられ、前記重量物を揚重する揚重手段とを有する門型雇と、
前記重量物が搭載される台部と、前記台部の下部に設けたローラと、前記台部に取り付けた脚と、
前記2つの門型構造体のそれぞれと前記レールとの間の左右方向の相対的な回動を可能にさせる回動部とを備えたことを特徴とする重量物の階段揚重装置。 - 請求項1に記載の重量物の階段揚重装置において、
前記重量物が前記門型雇により吊り上げられて水平方向に移動する間、前記回動部における前記2つの門型構造体のそれぞれと前記レールとの間の前記左右方向の相対的な回動を阻止する回動阻止部とを備えたことを特徴とする重量物の階段揚重装置。 - 請求項2に記載の重量物の階段揚重装置において、
前記回動部は、前記門型構造体及び前記レールのうちの一方側に設けた円柱体と、前記門型構造体及び前記レールのうちの他方側に設けられ、前記円柱体が相対的回動可能に収納される円筒体とを含み、
前記回動阻止部は、前記門型構造体及び前記レールのうちの一方側に設けた凸状部と、前記門型構造体及び前記レールのうちの他方側に設けられ、前記凸状部が嵌入可能な凹状部とを含み、
前記重量物が前記門型雇により吊り上げられて前記水平方向に移動する間、前記凸状部の前記凹状部への嵌入を許容させ、前記重量物及び前記揚重手段が除かれた際に、前記凸状部を前記凹状部から離隔させる弾性力を有する弾性体を備えたことを特徴とする重量物の階段揚重装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の重量物の階段揚重装置において、
前記2つの門型構造体の両側部をそれぞれ連結する一対の伸縮部材を備えたことを特徴とする重量物の階段揚重装置。 - 請求項1に記載の重量物の階段揚重装置を用いて、前記重量物を前記階段上を吊り上げて運搬する重量物の階段揚重方法において、
前記階段上に前記揚重手段を有する前記門型雇を設置する第1ステップと、
前記門型雇の前記揚重手段により前記重量物を揚重する第2ステップと、
前記揚重手段によって揚重された状態の前記重量物を水平方向に移動させる第3ステップと、
前記重量物を前記ローラと前記脚を介して前記階段上に保持させる第4ステップと、
前記門型雇を、前記階段上を移設させる第5ステップと、
前記回動部を介して、前記2つの門型構造体のそれぞれと前記レールとの間の左右方向の相対的な回動を行なわせる第6ステップとを含むことを特徴とする重量物の階段揚重方法。
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CN110550544A (zh) * | 2018-05-30 | 2019-12-10 | 株式会社日立大厦系统 | 起重机及使用该起重机的重物的起重搬运方法 |
JP2019210109A (ja) * | 2018-06-06 | 2019-12-12 | 株式会社日立ビルシステム | 重量物の揚重装置、および、揚重運搬方法 |
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