JP7172549B2 - 天井クレーンの盛替え方法及び台車 - Google Patents
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Description
図1には、本実施形態で用いる天井クレーン10を示す。図1(a)は天井クレーン10の上面図、図1(b)は、建物に取り付けた状態の天井クレーンの正面図、図1(c)は天井クレーン10の要部の斜視図である。
図2(a)は台車50の斜視図、図2(b)は台車50の側面図、図2(c)は台車50の正面図である。
更に、各垂直部材(51,52)の上端部には、固定部56,57が設けられている。固定部56は、前方垂直部材51の上端部に着脱可能に設けられ、固定部57は、後方垂直部材52の上端部に固定される。各固定部56,57は、昇降機構部56a,57aと、昇降機構部56a,57aの上端に設けた当接部としての嵌合部56b,57bとを備える。昇降機構部56a,57aは、例えば、油圧ジャッキであって、台車50に設けられた操作部(図示せず)の操作に応じて嵌合部56b,57bを昇降する。嵌合部56b,57bは、走行レール11の下フランジを外嵌するコの字形状を有し、走行レール11の下部を外嵌して当接する。
次に、図3を用いて、第1設置場所に取り付けられている天井クレーン10を、台車50を用いて、第2設置場所に盛替える手順について説明する。
そして、図3(c)に示すように、操作部により昇降機構部56a,57aを作動させて、嵌合部56b,57bを上昇させる。この場合、図3(d)に示すように、嵌合部56b,57bは、走行レール11の下フランジを嵌合し、走行レール11に対して上に押し付けることにより、固定する。
そして、ガーダ13及びトロリ14を、一体化された台車50及び天井クレーン10の重心位置に移動させる。
図3(e)に示すように、第2設置場所の大梁21及び小梁22の真下に台車50が到着した場合には、上述した作業の逆順番で、天井クレーン10を設置する。
次に、図4を用いて、第1設置場所に取り付けられている天井クレーン10を異なる階(例えば上階)において盛替える際に用いる吊冶具70について説明する。
この場合、図5(b)に示すように、天井クレーン10を建物20の内部に引き込む。次に、図5(a)に示すように、大梁21の下フランジに固定金物26を取り付け、走行レール11の上に連結部材28を載せて固定し、この連結部材28の上端部を、小梁22の下フランジに、クランプ部材27によって固定する。
そして、天井クレーン10のトロリ14を、建物20の内側に移動させる。その後、固定金物を取り外すことにより、天井クレーン10から吊冶具70を取り外す。
(1)本実施形態では、下部に車輪W1を備えた台車50の上部の固定部56,57に、天井クレーン10を固定して保持させた後で、天井クレーン10を梁(21,22)から取り外して、台車50を移動させる。そして、新たな設置場所に到着した場合、台車50に保持させた天井クレーン10を梁(21,22)に取り付け、固定部56,57を天井クレーン10から取り外す。これにより、天井クレーン10を、解体することなく、効率的に盛替えることができる。
・上記実施形態においては、台車50は、天井クレーン10の走行レール11を固定した。台車50が固定する天井クレーン10の箇所は、走行レール11に限られない。天井クレーンを取り外した際に、天井クレーンを固定して保持できる箇所であればよく、例えば、台車によって、天井クレーンの走行レール及びガーダを固定してもよい。
(a)前記天井クレーンが、連結部材を介して前記第1設置場所に取り付けられ、
前記天井クレーンを前記建物躯体から取り外した後に、前記連結部材を前記天井クレーン又は前記台車に固定し、
前記第2設置場所において、前記連結部材を介して、前記天井クレーンを前記建物躯体に固定することを特徴とする請求項1又は2に記載の天井クレーンの盛替え方法。
従って、この(a)に記載の発明によれば、天井クレーンを水平に取り付けるための連結部材も、台車で、天井クレーンと一緒に、次の設置場所に搬送することができる。
前記建物の外側において吊られた吊冶具を、前記天井クレーンの前記先端部に固定し、前記天井クレーンを建物躯体の第1設置場所から取り外した後、
前記天井クレーンを保持した前記吊冶具を、前記第1設置場所とは異なる階まで昇降させ、
前記異なる階に到着した前記吊冶具に保持された天井クレーンを、前記建物の内部に引き込んだ後、前記建物躯体の第3設置場所に取り付け、
前記吊冶具を前記天井クレーンから取り外すことを特徴とする請求項1、2及び前記(a)の何れか1項に記載の天井クレーンの盛替え方法。
従って、この(b)に記載の発明によれば、建物の外側に先端部が配置された天井クレーンを、効率的に、異なる階に盛替えることができる。
従って、この(c)に記載の発明によれば、安定して天井クレーンを異なる階に盛替えることができる。
Claims (3)
- 天井クレーンを盛替える方法であって、
下部に移動部と上部に固定部とを備えた台車に、前記固定部によって前記天井クレーンを固定して保持させ、前記天井クレーンを建物躯体の第1設置場所から取り外し、
前記台車を、前記移動部によって、第2設置場所まで移動させ、
前記台車に保持させた前記天井クレーンを前記建物躯体の第2設置場所に取り付け、前記固定部を前記天井クレーンから取り外すことを特徴とする天井クレーンの盛替え方法。 - 前記固定部は、前記天井クレーンの走行レールと嵌合する嵌合部と、前記嵌合部を昇降させる昇降機構部とを備え、
前記台車は、前記昇降機構部により前記嵌合部を上昇させて、前記走行レールと嵌合させ、前記天井クレーンを固定して保持することを特徴とする請求項1に記載の天井クレーンの盛替え方法。 - 天井クレーンの盛替えに用いる台車であって、
上部に設けられ昇降可能な複数の固定部と、
下部に設けられた移動部と、
前記天井クレーンと建物躯体との取り付け及び取り外しを行なう作業者が上る足場とを備え、
前記固定部は、昇降機構部と、前記天井クレーンの下面に当接して固定する当接部とを備えたことを特徴とする台車。
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