JP2017043465A - 重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法 - Google Patents

重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レールにトロリとチェーンブロックを装着させた状態で、レールの高さ調整を容易に行うことができる重量物の階段揚重装置の提供。【解決手段】本発明は、伸縮可能な前側柱2a,2b及び前側つなぎ部材4aを含む前側門型構造体と、伸縮可能な後側柱3a,3b及び後側つなぎ部材4bを含む後側門型構造体と、前側つなぎ部材4aと後側つなぎ部材4bを連結するレール5と、このレール5に移動可能に装着されるトロリ7、及び重量物10を吊り上げる主チェーンブロック8aとを含む門型雇50と、重量物10が載置される台部11a,11bと、これらの台部11a,11bの下部に取り付けたローラ12a,12bと、台部11a,11bを水平状態となるように調整可能な脚13a,13bとを備えるとともに、後側門型構造体の後側柱3a,3bの高さを調整可能な高さ調整装置51を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータの巻上機などの重量物を階段を経由して揚重する重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法に関する。
エレベータのリニューアル工事においては、例えば建物の階段を経由して巻上機と制御盤とを、建物の屋上に設置されているエレベータの機械室が設けられている階床まで揚重する必要がある。例えば従来は特許文献1に開示されるような技術を使用して、新製巻上機を通路や階段を通って運搬することが行われていた。
近年、これらの揚重作業を容易に行うための装置として、階段揚重装置という技術が開発されてきている。階段揚重装置においては、階段の上に門型揚重装置を設置し、この門型揚重装置によって巻上機を揚重しているが、門型揚重装置においては、巻上機の吊り代を確保するために、その構造物であるビーム、すなわち重量物を吊り上げるチェーンブロックが装着されるトロリを移動可能に保持するレールの高さを調整し、かつ、水平に調整する必要がある。しかしながら、この階段揚重装置は重量物を持ち上げるために、構造物として頑丈で重い素材を使用しており、ビームすなわちレールの高さ調整は困難であった。
特開2000−238974号公報
従来、ビームすなわちレールの高さ調整は人力で行っているが、3つの課題があった。1つ目は重量である。少しでも重量を軽くするために高さを調整する毎にトロリとチェーンブロックを外していた。トロリとチェーンブロックを外しても、レールとこのレールを保持するパイプサポートは重く、重量負担が大きい。2つ目は高さである。レールの最大高さは3mほどにもなり、高さ調整中は一時的に保持する必要があるので、負担が大きい。3つ目は人数の確保である。各パイプサポートに人員を配置して高さ調整を行うので、高さ調整のために最低4人必要となる。
本発明は、前述した従来技術における実情からなされたもので、その目的は、レールにトロリとチェーンブロックを装着させた状態で、レールの高さ調整を容易に行うことができる重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る重量物の階段揚重装置は、階段または床面に載置される一対の伸縮可能な前側柱、及びこれらの前側柱をつなぐ前側つなぎ部材を含む前側門型構造体と、床面または階段に載置される一対の伸縮可能な後側柱、及びこれらの後側柱をつなぐ後側つなぎ部材を含む後側門型構造体と、前記前側門型構造体の前記前側つなぎ部材と前記後側門型構造体の前記後側つなぎ部材を連結するレールと、このレールに移動可能に装着されるトロリと、このトロリに取り付けられ、重量物を吊り上げる主チェーンブロックとを含む門型雇と、前記重量物が載置される台部と、この台部の下部に取り付けたローラと、前記台部を水平状態となるように調整可能な脚とを備えた前記重量物の階段揚重装置において、前記後側門型構造体の前記後側柱の高さを調整可能な高さ調整装置を備えたことを特徴としている。
本発明に係る重量物の階段揚重方法は、前記重量物の階段揚重装置を用いて行う重量物の階段揚重方法において、前記階段上に、前記前側門型構造体、前記後側門型構造体、前記レール、及び前記主チェーンブロックを含む前記門型雇を設置する第1ステップと、前記高さ調整装置によって前記門型雇の前記後側門型構造物に含まれる一対の前記後側柱の高さを調整する第2ステップと、前記主チェーンブロックによって前記重量物を揚重する第3ステップと、前記レールの延設方向に前記トロリを移動させることにより、前記主チェーンブロックによって揚重された前記重量物を水平方向に移動させる第4ステップと、前記重量物を、前記ローラと前記脚とによって、前記階段上に保持させる第5ステップと、前記レールから前記トロリ及び主チェーンブロックを取り外して、前記門型雇を、前記階段上を移設させる第6ステップとを含むことを特徴としている。
本発明に係る重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法によれば、高さレール調整装置によって、レールにトロリとチェーンブロックを装着させたままレールの高さ調整を容易に行うことができる。これにより本発明は、レールの高さ調整時の負担を従来よりも軽減させることができ、階段を利用して重量物を運搬する作業の能率を従来よりも向上させることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る重量物の階段揚重装置の一実施形態を示す斜視図である。 本実施形態に係る重量物の階段揚重装置を用いて行う重量物の階段揚重方法の一実施形態における第1ステップを示す側面図である。 本実施形態に係る重量物の階段揚重装置を用いて行う重量物の階段揚重方法の一実施形態における第2ステップを示す側面図である。 本実施形態に係る重量物の階段揚重装置を用いて行う重量物の階段揚重方法の一実施形態における第3ステップを示す側面図である。 本実施形態に係る重量物の階段揚重装置を用いて行う重量物の階段揚重方法の一実施形態における第4ステップを示す側面図である。 本実施形態に係る重量物の階段揚重装置を用いて行う重量物の階段揚重方法の一実施形態における第5ステップを示す側面図である。 本実施形態に係る重量物の階段揚重装置を用いて行う重量物の階段揚重方法の一実施形態における第6ステップを示す側面図である。
以下、本発明に係る重量物の階段揚重装置及び階段揚重方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る重量物の階段揚重装置1は、2つの門型構造体と、2つの門型構造体の頂部を連結するレール5と、このレール5に装着されたトロリ7と、このトロリ7に設けられ、重量物10を揚重する揚重手段、すなわち主チェーンブロック8aとを有する門型雇50を備えている。また、本実施形態に係る階段揚重装置1は、重量物10が搭載される台部11a,11bと、これらの台部11a,11bの下部に一対ずつ取り付けたローラ12a,12bと、台部11bを水平状態となるように調整可能な脚13a,13bとを備えている。
門型雇50の前述した2つの門型構造体のそれぞれは、互いに対向して配置される一対の支柱、すなわち一対の前側柱2a,2b、及び一対の後側柱3a,3bと、対応する一対の支柱の上部を連結するつなぎ部材、すなわち一対の前側柱2a,2bの上部をつなぐ前側つなぎ部材4a、及び一対の後側柱3a,3bの上部をつなぐ後側つなぎ部材4bとを備えている。
前側つなぎ部材4aと後側つなぎ部材4bとを連結するように、前述したレール5を設けてある。
前側柱2a,2bと、後側柱3a,3bは、その長さが可変なパイプサポート、すなわち筒部と、この筒部に移動可能に収容される棒状部とによって構成されている。前側つなぎ部材4aと後側つなぎ部材4bは、例えばH型鋼材によって構成されている。前側つなぎ部材4aは、前側柱2a,2bの例えば頂部にボルトで水平になるように固定されている。同様に、後側つなぎ部材4bも、後側柱3a,3bの例えば頂部にボルトで水平になるように固定されている。
レール5は、例えばH型鋼材やI型鋼材によって構成されており、前側つなぎ部材4a、後側つなぎ部材4bの中点において結合するようにボルトで固定されている。なお、レール5と前側つなぎ部材4a、後側つなぎ部材4bとをボルトでなく、レールクリップや万力等で固定してもよい。また、本実施形態では、前側つなぎ部材4a、後側つなぎ部材4bと、レール5とを例えば互いに直交するように配置してある。
また、本実施形態は、一対の前側柱2a,2aの筒部を補強する筒部補強材6a、一対の後側柱3a,3bの筒部を補強する筒部補強材6b、前側柱2aの筒部と後側柱3aの筒部を補強する筒部補強材6c、及び前側柱2bと後側柱3bの筒部を補強する筒部補強部材6dを備えている。これらの筒部補強材6a〜6dは、前側柱2a,2bと後側柱3a,3bとが広がらずに鉛直状態を保つように補強する補強材である。なお、前側柱2a,2bと後側柱3a,3bとの間隔は、階段の寸法などを考慮して設定される。
本実施形態は、後側門型構造体の前述した後側柱3a,3bの高さを調整可能な高さ調整装置51を備えている。
この高さ調整装置51は、一対の後側柱3a,3bのそれぞれの筒部を連結する前述した筒部補強材6bと、一対の後側柱3a,3bのそれぞれの棒状部を連結する棒状部補強材6gと、この棒状部補強材6gに固定され、上下方向に移動可能な可動部材6e,6fと、筒部補強材6bに固定され、可動部材6e,6fを移動可能に保持する保持部材6h,6iと、一端側が可動部材6e,6fに接続され、他端側が保持部材6h,6iに接続されるチェーン9b,9cを有し、可動部材6e,6fを上下方向に移動させる副チェーンブロック8b,8cとを含んでいる。
前述した保持部材6h,6iのそれぞれは、上端部及び下端部が開口された筒体から成り、可動部材6e,6fのそれぞれは、前述の筒体のそれぞれに収容される柱体から成り、副チェーンブロック8bのチェーン9bの一端側を保持部材6hを構成する筒体に接続し、他端側をその筒体の下方に位置する柱体の部分に接続してある。同様に、副チェーンブロック8cのチェーン9cの一端側を保持部材6iを構成する筒体に接続し、他端側をその筒体の下方に位置する柱体の部分に接続してある。
前述した重量物10は、例えばエレベータのリニューアル工事に使用される巻上機、制御盤、及び停電時の動力源として使用されるバッテリの少なくとも1つを含んでいる。本実施形態では、重量物10として新製巻上機を例示してある。
台部11a,11bの上に新製巻上機である重量物10が搭載されており、台部11a,11bに設けられた図示しないねじ穴に螺合するボルトによって重量物10が台部11a,11bに固定されている。台部11a,11bの下部には前述したようにそれぞれ一対のローラ12a,12bが設けられている。このように構成することにより、重量物10は、台部11a,11bと一体化して台車のような状態で床面101上を移動可能に、すなわち横引きして運搬させることが可能になっている。
台部11b側には、前述した脚13a,13bとともに、脚補強材14が設けられている。脚13a,13bは、伸縮可能に、すなわち台部11bに対して相対的にその取り付け高さを可変に設けられ、階段100上で重量物10の荷重を支持する。脚13a,13bの取り付け高さを可変とする構造としては、例えば脚13a,13bに所定の間隔で複数のボルト穴を設け、これらのボルト穴に選択的に固定用のボルトを挿入して固定後、脚13a,13bの下端部に設けたジャッキベースを使用して取り付け高さを可変とする構造である。
脚補強材14は、脚13aと脚13bとを補強するために、脚13aの頂部付近と脚13bの頂部付近を水平に接続している。この脚補強材14は、重量物10を床面101上などを横引きして運搬させる際に、取っ手としても活用可能になっている。
次に、前述した本実施形態に係る階段揚重装置1を用いて行う重量物10の階段揚重方法の一実施形態について説明する。本実施形態に係る重量物10の階段揚重方法は、例えばとエレベータのリニューアル工事に際し、重量物10をエレベータの機械室が設けられる階床まで運搬する経路に含まれる階段100において、揚重するものである。
本実施形態に係る階段揚重方法は、以下に詳述するように、階段100上に、前側門型構造体、後側門型構造体、レール5、及び主チェーンブロック8aを含む門型雇50を設置する第1ステップと、前述した高さ調整装置51によって門型雇50の後側門型構造体に含まれる一対の後側柱3a,3bの高さを調整する第2ステップと、主チェーンブロック8aによって重量物10を揚重する第3ステップと、レール5の延設方向にトロリ7を移動させることにより、主チェーンブロック8aによって揚重された重量物10を水平方向に移動させる第4ステップと、重量物10を、それぞれ一対のローラ12a,12bと脚13a,13bとによって、階段100上に保持させる第5ステップと、レール5からトロリ7及び主チェーンブロック8aを取り外して、門型雇50を、階段100上を移設させる第6ステップとを含んでいる。
また、本実施形態に係る階段揚重方法は、前述した第1ステップの一部から第6ステップまでを、繰り返し行うようになっている。また、本実施形態に係る階段揚重方法は、台部11a,11bに重量物10を載置した状態で、床面101上を移動させるステップも含んでいる。
すなわち、本実施形態に係る階段揚重方法は、はじめに第1ステップとして、前側柱2a,2bの頂部の前側つなぎ部材4aをボルトにて水平に締結し、図2に示すように、階段100の所定の段に立設する。次に、後側柱3a,3bの頂部に後側つなぎ部材4bをボルトにて水平に締結し、床面101に立設する。
次に、レール5をつなぎ部材4a,4bの中点を結合するようにボルトで固定し、レール5が水平となるように前側柱2a,2b、後側柱3a,3bを伸縮させて、これらの前側柱2a,2b、後側柱3a,3bの長さを調整する。
次に、筒部補強材6aを前側柱2aの筒部と前側柱2bの筒部とに接続し、筒部補強材6bを後側柱3aの筒部と後側柱3bの筒部とに接続し、筒部補強材6cを前側柱2aの筒部と後側柱3aの筒部とに接続し、筒部補強材6dを前側柱2bの筒部と後側柱3bの筒部とに接続する。これらの筒部補強材6a〜6dによって、前側柱2a,2bと後側柱3a,3bとが広がらず、鉛直状態に保たれる。
ここで、レール5にトロリ7と主チェーンブロック8aを取り付ける。なお、トロリ7は前述したようにレール5上を移動可能となっている。これらの工程により、門型雇50の階段100上への設置が完了する。
門型雇50の設置後、台部11a,11bに搭載された重量物10を、ローラ12a,12bを介して、床面101を横引きし、階段100の直前に配置する。本行程で、第1ステップは完了する。
次に、第2ステップに移り、同図2に示すように、可動部材6e,6f、及び保持部材6h,6iに設けられた吊り穴をチェーン9b,9cで接続し、副チェーンブロック8b,8cを操作して、図3に示すように、高さ調整装置51による門型雇50の高さ調整を行う。
次に、第3ステップに移り、同図3に示すように、チェーン9aを重量物10の頂部に設けられている図示しない吊り穴に接続した状態から主チェーンブロック8aを操作して、図4に示すように重量物10を吊り上げ、この重量物10を予め定めた高さ位置となるように調整する。ここで予め定めた高さ位置とは例えば、重量物10が搭載される台部11a,11bの下部に設けたローラ12a,12bの下端の位置が、前側柱2a,2bが接地されている階段の高さに一致する高さ位置、または前側柱2a,2bが設置されている階段の1つ手前の階段の高さに一致する高さ位置である。
次に、第4ステップに移り、吊り上げた重量物10を、後側柱3a,3b側から前側柱2a,2b側に向けて、トロリ7を使用して図5に示すように、ローラ12aが階段100に接地するまで移動させる。この場合、重量物10の移動は、前側柱2a,2b側からチェーン9aを引いてもよく、また、後側柱3a,3b側から脚補強材14を持って押してもよい。
次に、第5ステップに移り、脚13a,13bに所定の間隔で設けられた複数のボルト穴のうちの所定のボルト穴に固定用のボルトを挿入して固定後、脚13a,13bの下端部に設けたジャッキベースを使用して、脚13a,13bの取り付け高さを調整する。これにより重量物10は、図6に示すように、ローラ12a及び脚13a,13bを介して階段100上に保持される状態となる。この時点で、主チェーンブロック8aを操作してチェーン9aを降ろし、重量物10からチェーン9aを取り外す。次に、レール5から主チェーンブロック8aとトロリ7を取り外す。このようにすることにより、門型雇50の重量を軽減させることができる。
次に、第6ステップに移り、例えば4名の作業者のそれぞれが、該当する前側柱2a,2bと後側柱3a,3bのいずれかを同時に把持し、門型雇50を階段100上を、図7に示すように、後側柱3a,3bが脚13a,13bが設置されている床面101上における脚13a,13bの近傍に位置するまで、1段ずつ上方に移動させる。移動後、前側柱2a,2bは、縮小させて該当する階段100上に接地するようにその高さが調整される。このように移動させた後、再び前述した第1ステップの一部を実施することにより、すなわちレール5にトロリ7とチェーンブロック8aを取り付けることにより、重量物10の吊り上げが可能な状態となる。以降、第2ステップ〜第6ステップ、及び第1ステップの一部を繰り返すことにより、重量物10を階段100を経由してエレベータの機械室が設けられている階床まで、揚重することができる。
なお、階段100を利用して重量物10を高階床から低階床まで降ろす場合には、前述の第1ステップ〜第6ステップを順次逆に行えばよい。
また、前述した重量物10を階段100を利用して機械室が設けられている階床まで揚重する際、階段100の途中に踊り場のような例えば狭い折り返しがあるような場合には、図5に示すように、脚13a,13bを下方に伸ばさない状態で固定し、重量物10が搭載された台部11a,11bの下部に設けたローラ12a,12bが踊り場の床面に接地されるようにする。そして作業者は、踊り場において、脚補強材14を把持して重量物10を横引きしてその向きを変えて、次の階段100の直前となるように位置させる。以降、前述と同様にして、第1ステップの一部〜第6ステップを順次実行することにより、重量物10の階段揚重を継続して実施することができる。すなわち本実施形態は、途中に踊り場等の折り返しがある場合にも、支障なく階段100を利用して重量物10を目的の階床まで揚重させることができる。
なお、前述した実施形態では、重量物10がエレベータのリニューアル工事に際して使用される新製巻上機としたが、本発明はエレベータに関連して設けられる構造物に限られることはない。各種の重量物の階段における揚重に際して本発明を適用させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る重量物の階段揚重装置、及び階段揚重方法によれば、レール5にトロリ7及び主チェーンブロック8aを装着させた状態で、高さ調整装置51によってレール5の高さ調整を容易に行うことができる。これにより本実施形態は、レール5の高さ調整時の負担を軽減させることができ、階段100で重量物10を運搬する作業の能率を向上させることができる。
また、本実施形態は、狭く折り返しのある階段100を経由して重量物10を運搬することができる。したがって、本実施形態は、エレベータのリニューアル工事等にも適用でき、優れた汎用性を確保することができる。また、本実施形態は、小型で比較的単純な構造の門型雇50と、台部11a,11b、ローラ12a,12bとを含む構成で済むので、簡単な構成とすることができる。これにより、本実施形態は、施工工数、及び施工費用を低減させることができる。
本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前述した実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 階段揚重装置
2a 前側柱
2b 前側柱
3a 後側柱
3b 後側柱
4a 前側つなぎ部材
4b 後側つなぎ部材
5 レール
6b 筒部補強材
6e 可動部材
6f 可動部材
6g 棒状部補強材
6h 保持部材
6i 保持部材
7 トロリ
8a 主チェーンブロック
8b 副チェーンブロック
8c 副チェーンブロック
9a チェーン
10 重量物
11a 台部
11b 台部
12a ローラ
12b ローラ
13a 脚
13b 脚
14 脚補強材
50 門型雇
51 高さ調整装置
100 階段
101 床面

Claims (6)

  1. 階段または床面に載置される一対の伸縮可能な前側柱、及びこれらの前側柱をつなぐ前側つなぎ部材を含む前側門型構造体と、床面または階段に載置される一対の伸縮可能な後側柱、及びこれらの後側柱をつなぐ後側つなぎ部材を含む後側門型構造体と、前記前側門型構造体の前記前側つなぎ部材と前記後側門型構造体の前記後側つなぎ部材を連結するレールと、このレールに移動可能に装着されるトロリと、このトロリに取り付けられ、重量物を吊り上げる主チェーンブロックとを含む門型雇と、
    前記重量物が載置される台部と、この台部の下部に取り付けたローラと、前記台部を水平状態となるように調整可能な脚とを備えた前記重量物の階段揚重装置において、
    前記後側門型構造体の前記後側柱の高さを調整可能な高さ調整装置を備えたことを特徴とする重量物の階段揚重装置。
  2. 請求項1に記載の重量物の階段揚重装置において、
    前記後側門型構造体の一対の前記後側柱のそれぞれは、筒部と、この筒部に移動可能に収容される棒状部とを含み、
    前記高さ調整装置は、
    一対の前記後側柱のそれぞれの前記筒部を連結する筒部補強材と、
    一対の前記後側柱のそれぞれの前記棒状部を連結する棒状部補強材と、
    前記棒状部補強材に固定され、上下方向に移動可能な可動部材と、
    前記筒部補強材に固定され、前記可動部材を移動可能に保持する保持部材と、
    一端側が前記可動部材に接続され、他端側が前記保持部材に接続されるチェーンを有し、前記可動部材を上下方向に移動させる副チェーンブロックとを含むことを特徴とする重量物の階段揚重装置。
  3. 請求項2に記載の重量物の階段揚重装置において、
    前記保持部材は、上端部及び下端部が開口された筒体から成り、
    前記可動部材は、前記筒体に収容される柱体から成り、
    前記副チェーンブロックの前記チェーンの一端側を前記筒体に接続し、前記副チェーンブロックの前記チェーンの他端側を、前記筒体の下方に位置する前記柱体の部分に接続したことを特徴とする重量物の階段揚重装置。
  4. 請求項1に記載の重量物の階段揚重装置を用いて行う重量物の階段揚重方法において、
    前記階段上に、前記前側門型構造体、前記後側門型構造体、前記レール、及び前記主チェーンブロックを含む前記門型雇を設置する第1ステップと、
    前記高さ調整装置によって前記門型雇の前記後側門型構造体に含まれる一対の前記後側柱の高さを調整する第2ステップと、
    前記主チェーンブロックによって前記重量物を揚重する第3ステップと、
    前記レールの延設方向に前記トロリを移動させることにより、前記主チェーンブロックによって揚重された前記重量物を水平方向に移動させる第4ステップと、
    前記重量物を、前記ローラと前記脚とによって、前記階段上に保持させる第5ステップと、
    前記レールから前記トロリ及び主チェーンブロックを取り外して、前記門型雇を、前記階段上を移設させる第6ステップとを含むことを特徴とする重量物の階段揚重方法。
  5. 請求項4に記載の重量物の階段揚重方法において、
    前記第1ステップの一部から前記第6ステップまでを、繰り返し行うことを特徴とする重量物の階段揚重方法。
  6. 請求項5に記載の重量物の階段揚重方法において、
    前記台部に前記重量物を載置した状態で、前記床面上を移動させるステップを含むことを特徴とする重量物の階段揚重方法。
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